JP4020068B2 - 圧縮機における断熱構造 - Google Patents

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Description

本発明は、吸入室あるいは吐出室を備えるカバーハウジングを備えた圧縮機における断熱構造に関するものである。
圧縮機の外部から圧縮機内の吸入室に導入された冷媒ガスの温度は、圧縮機の性能に影響を与える。吸入室に導入された冷媒ガスの温度が高いほど、圧縮室へ吸入される冷媒ガスの密度が小さくなるので、圧縮機の性能が低下する。
特許文献1に開示の圧縮機では、ハウジングカバーの吸入室を形成する内壁に断熱材が敷設されている。吸入室を形成する内壁に敷設された断熱材は、吸入室内の冷媒ガスの過熱防止に貢献する。
特表2001−515174号公報
吸入室を形成する内壁に敷設された断熱材は、吸入室にルーズにインサートされているので、前記内壁と断熱材との間には隙間が生じている。そのため、冷媒ガスの一部は、この隙間を流れて圧縮室に吸入される。前記内壁と断熱材との間の隙間を流れた冷媒ガスは、内壁からの熱伝達によって加熱され、内壁で加熱された冷媒ガスが圧縮室に吸入される。これは、断熱効率の低下をもたらし、この断熱効率の低下が圧縮機の性能を低下させる。
本発明は、圧縮機内の吸入室及び吐出室の少なくとも一方における断熱効率を高めることを目的とする。
そのために本発明は、吸入室あるいは吐出室を備えるカバーハウジングを備えた圧縮機を対象とし、請求項1の発明では、前記カバーハウジングの内壁面を断熱部材で被覆し、冷媒ガスが前記断熱部材によって被覆された前記内壁面と前記断熱部材との間を流動するのを抑制するための流動抑制手段を設け、前記断熱部材と前記カバーハウジングの内壁面との間に設けられたシールリングを前記流動抑制手段とした
冷媒ガスが断熱部材とカバーハウジングの内壁面との間を流動するのを抑制するので、内壁面から冷媒ガスに直接伝達される熱量が低減される。そのため、カバーハウジングの内壁面を被覆する断熱部材による断熱効率が向上する。なお、断熱部材は、内壁面の一部のみを被覆してもよいし、全部を被覆してもよい。
カバーハウジングにおける吸入室側の内壁面を断熱部材で被覆した場合には、吸入室に導入された冷媒ガスの温度上昇が抑制されるので、吸入室から圧縮室へ吸入される冷媒ガスの密度が大きくなって圧縮機の性能が向上する。
カバーハウジングにおける吐出室側の内壁面を断熱部材で被覆した場合には、圧縮室から吐出室に吐出された冷媒ガスの温度低下が抑制されるので、吐出室の冷媒ガスを熱源とするヒータに応用した場合の圧縮機の性能が向上する。
断熱部材とカバーハウジングの内壁面との間に設けられたシールリングは、流動抑制手段として好適である。
請求項2の発明では、請求項1において、前記内壁面とは別に前記吸入室あるいは吐出室を形成する形成壁面に、又は前記形成壁面を被覆する被覆部材に前記断熱部材を押接する押接手段を前記流動抑制手段とした。
断熱部材を形成壁面又は被覆部材に押接する構成では、冷媒ガスが断熱部材とカバーハウジングの内壁面との間を流動するのを抑制するので、内壁面から冷媒ガスに直接伝達される熱量が低減される。被覆部材を断熱材製とすれば、断熱効果が一層向上する。
求項の発明では、請求項1又は請求項において、前記圧縮機は、シリンダに形成されたシリンダボアにピストンを収容して前記シリンダボア内に圧縮室を区画し、回転軸の回転に基づいて前記シリンダボア内で前記ピストンを往復駆動し、前記シリンダに連結されたカバーハウジング内に前記吸入室と前記吐出室とを形成したピストン式圧縮機とした。
圧縮された冷媒ガスが存在する吐出室は高温になるので、カバーハウジングの温度が上昇する。カバーハウジングの吐出室側の内壁面を被覆する断熱部材は、吐出室の冷媒ガスからカバーハウジングへの熱伝達を低減する。カバーハウジングにおける吸入室側の内壁面を被覆する断熱部材は、カバーハウジングから吸入室内の冷媒ガスへの熱伝達を低減する。又、冷媒ガスが断熱部材と内壁面との間を流動するのを抑制されるので、内壁面から冷媒ガスに直接伝達される熱量が低減される。
請求項の発明では、請求項において、前記流動抑制手段は前記押接手段とし、前記押接手段は、前記吸入室及び前記吐出室から圧縮室を区画するバルブプレートに前記断熱部材を押接するものとした。
断熱部材をバルブプレートに押接する構成では、冷媒ガスが断熱部材とバルブプレートとの間を流動するのを抑制するので、カバーハウジングの内壁面から冷媒ガスに直接伝達される熱量が低減される。
請求項の発明では、請求項3又は請求項において、前記バルブプレートとは別体の断熱材製の被覆部材で前記バルブプレートにおけるカバーハウジング側の面を被覆した。
断熱材製の被覆部材は、吸入室あるいは吐出室における断熱効率を高める。
請求項の発明では、請求項7において、前記被覆部材は、ガスケットとした。
ガスケットは、吸入室あるいは吐出室における断熱効率を高める。
請求項の発明では、請求項1乃至請求項のいずれか1項において、前記カバーハウジングにおける前記吸入室側の前記内壁面と、前記カバーハウジングにおける前記吐出室側の前記内壁面との少なくとも一方を被覆するように、前記カバーハウジング内に前記断熱部材をルーズに挿入した。
カバーハウジング内に断熱部材をルーズに挿入する構成では、カバーハウジングの内壁面の形状と断熱部材の形状とを厳密に一致させる必要がない。しかも冷媒ガスが断熱部材と内壁面との間の隙間を流動するのを抑制されるので、カバーハウジングから冷媒ガスに直接伝達される熱量が低減される。
請求項の発明では、請求項において、前記吸入室及び前記吐出室から圧縮室を区画するバルブプレートと、前記圧縮機の外部から前記吸入室へ冷媒ガスを導入するための吸入通路と、前記吐出室から前記圧縮機の外部へ冷媒ガスを排出するための吐出通路とを備え、前記流動抑制手段は、前記断熱部材によって被覆される前記内壁面に連なる前記吸入通路の側から、又は前記内壁面に連なる吐出通路の側から前記バルブプレートの側にかけて、前記断熱部材によって被覆される前記内壁面を閉塞するものとした。
カバーハウジングにおける吸入室側の内壁面を断熱部材で被覆した場合においては、内壁面が前記バルブプレートの側から吸入通路の側にかけて閉塞されるので、この閉塞された内壁面の領域に対して冷媒ガスが流入出することはない。カバーハウジングにおける吐出室側の内壁面を断熱部材で被覆した場合においては、内壁面が前記バルブプレートの側から吐出通路の側にかけて閉塞されるので、この閉塞された内壁面の領域に対して冷媒ガスが流入出することはない。このような閉塞領域が大きいほど、内壁面を被覆する断熱部材による断熱効率が高くなる。
請求項の発明では、請求項において、前記断熱部材と前記内壁面との間に閉塞された空間を備えている。
このような閉塞された空間の存在は、断熱部材と内壁面との間における熱伝達の抑制に寄与する。
請求項1の発明では、請求項8又は請求項において、前記吸入室は、前記カバーハウジングの外周側にあって、前記回転軸の軸線の周りで前記吐出室を包囲しているものとした。
カバーハウジングの外周側(大気に近い側)に吸入室を設けた構成は、吸入室内の冷媒ガスの加熱抑制に関して好ましい。
請求項1の発明では、請求項1乃至請求項1のいずれか1項において、前記冷媒は、二酸化炭素とした。
本発明は、二酸化炭素を冷媒として使用する圧縮機への適用に好適である。
本発明は、圧縮機内の吸入室及び吐出室のいずれか一方における断熱効率を高めることができるという優れた効果を奏する。
以下、可変容量型のピストン式圧縮機に本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示すように、アルミニウム製のシリンダ11の前端にはアルミニウム製のフロントハウジング12が接合されている。シリンダ11の後端にはカバーハウジングとしてのアルミニウム製のリヤハウジング13がバルブプレート14、弁形成プレート15を介して接合固定されている。シリンダ11、フロントハウジング12及びリヤハウジング13は、ねじ43によって共締め結合されている。図5に示すように、リヤハウジング13の外周壁48には複数のナット部481が形成されている。ねじ43は、ナット部481に螺合されている。シリンダ11、フロントハウジング12及びリヤハウジング13は、可変容量型ピストン式圧縮機16の全体ハウジングを構成する。
図1に示すように、制御圧室121を形成するフロントハウジング12とシリンダ11とには回転軸18がラジアルベアリング19,20を介して回転可能に支持されている。制御圧室121から外部へ突出する回転軸18は、プーリ(図示略)及びベルト(図示略)を介して外部駆動源である車両エンジン17から駆動力を得る。
回転軸18には回転支持体21が止着されていると共に、斜板22が回転軸18の軸方向へスライド可能かつ傾動可能に支持されている。斜板22には連結片23が止着されており、連結片23にはガイドピン24が止着されている。回転支持体21にはガイド孔211が形成されている。ガイドピン24の頭部は、ガイド孔211にスライド可能に嵌入されている。斜板22は、ガイド孔211とガイドピン24との連係により回転軸18の軸方向へ傾動可能かつ回転軸18と一体的に回転可能である。斜板22の傾動は、ガイド孔211とガイドピン24とのスライドガイド関係、及び回転軸18のスライド支持作用により案内される。
斜板22の中心部が回転支持体21側へ移動すると、斜板22の傾角が増大する。斜板22の最大傾角は回転支持体21と斜板22との当接によって規制される。図1の斜板22の実線位置は、斜板22の最大傾角状態を示す。斜板22の中心部がシリンダ11側へ移動すると、斜板22の傾角が減少する。図1の斜板22の鎖線位置は、斜板22の最小傾角状態を示す。
シリンダ11に貫設された複数のシリンダボア111内にはピストン25が収容されている。斜板22の回転運動は、シュー26を介してピストン25の前後往復運動に変換され、ピストン25がシリンダボア111内を往復駆動される。ピストン25は、シリンダボア111内に圧縮室112を区画する。
図1、図2及び図3に示すように、リヤハウジング13内には吸入圧領域である吸入室27及び吐出圧領域である吐出室28が環状の区画壁29によって区画して形成されている。吸入室27は、リヤハウジング13の外周側にあって、回転軸18の軸線181の周りで吐出室28を包囲している。図1に示すように、吐出室28内においてバルブプレート14には弁形成プレート30及びリテーナ31がねじ32の締め付けによって結合されている。
図1に示すように、バルブプレート14及び弁形成プレート15には吸入ポート141及び吐出ポート142が形成されている。弁形成プレート15には吸入弁151が形成されており、弁形成プレート30には吐出弁301が形成されている。吸入室27内のガス状の冷媒は、ピストン25の復動動作(図1において右側から左側への移動)により吸入ポート141から吸入弁151を押し退けて圧縮室112内へ吸入される。吸入弁151は、位置規制凹部113の底に当接して開度規制される。圧縮室112内へ吸入されたガス状の冷媒は、ピストン25の往動動作(図1において左側から右側への移動)により吐出ポート142から吐出弁301を押し退けて吐出室28へ吐出される。吐出弁301は、リテーナ31に当接して開度規制される。
リヤハウジング13の端壁49には吸入圧領域である吸入通路33及び吐出圧領域である吐出通路34が形成されている。吸入室27へガス状の冷媒を導入する吸入通路33と、吐出室28からガス状の冷媒を排出する吐出通路34とは、外部冷媒回路35で接続されている。外部冷媒回路35上には、冷媒から熱を奪うための熱交換器36、固定絞り37、周囲の熱を冷媒に移すための熱交換器38及びアキュームレータ39が介在されている。アキュームレータ39は、ガス状の冷媒のみを圧縮機に送るためのものである。吐出室28の冷媒は、吐出通路34、熱交換器36、固定絞り37、熱交換器38及びアキュームレータ39及び吸入通路33を経由して吸入室27に流入する。
吐出室28と制御圧室121とは、吐出通路34を経由して供給通路40で接続されている。又、制御圧室121と吸入室27とは、放出通路41で接続されている。制御圧室121内の冷媒は、放出通路41を介して吸入室27へ流出する。
供給通路40上には電磁式の容量制御弁42が介在されている。容量制御弁42は、消磁状態では冷媒が流通不能な弁閉状態になっており、吐出室28から供給通路40を経由した制御圧室121への冷媒供給は行われない。制御圧室121内の冷媒は、放出通路41を介して吸入室27へ流出しているため、制御圧室121内の圧力が下がる。従って、斜板22の傾角が増大して吐出容量が増える。容量制御弁42は、励磁によって冷媒が流通可能な弁開状態となり、吐出室28から供給通路40を経由した制御圧室121への冷媒供給が行われる。従って、制御圧室121内の圧力が上がり、斜板22の傾角が減少して吐出容量が減る。
図4に示すように、吸入室27には断熱部材44がルーズに挿入されている。断熱部材44は、外周壁48の内壁面482と、端壁49の内壁面491と、区画壁29の外周壁面291とを被覆する室断熱部材441と、吸入通路33を形成する周壁面331を被覆する通路断熱部材442とからなる。つまり、断熱部材44は、吸入室27及び吸入通路33を形成するリヤハウジング13における吸入室27側の内壁面(内壁面482,491、外周壁面291及び周壁面331)を被覆する。吸入室27に臨むバルブプレート14の面143は、吸入室27の形成壁面の一部となる。
リヤハウジング13の端壁49と室断熱部材441との間には複数の皿ばね45が介在されている。本実施形態では、皿ばね45は、図5に示すように3つ使用されている。皿ばね45は、端壁49の内壁面491に形成された凹部492に収容されている。皿ばね45は、断熱部材44をバルブプレート14に向けて付勢している。室断熱部材441の端縁443,444は、皿ばね45のばね作用によってバルブプレート14に押接されており、端縁443,444とバルブプレート14との間に隙間は生じていない。皿ばね45は、吸入室27の形成壁面(面143)に断熱部材44を押接して断熱部材44とリヤハウジング13における吸入室27側の内壁面(内壁面482,491、外周壁面291及び周壁面331)との間を冷媒ガスが流動するのを抑制する押接手段(流動抑制手段)である。
図4に示すように、吐出室28には断熱部材46がルーズに挿入されている。断熱部材46は、端壁49の内壁面494と、区画壁29の内周壁面292とを被覆する室断熱部材461と、吐出通路34を形成する周壁面341を被覆する通路断熱部材462とからなる。つまり、断熱部材46は、吐出室28及び吐出通路34を形成するリヤハウジング13における吐出室28側の内壁面(内壁面494,内周壁面292及び周壁面341)を被覆する。吐出室28に臨むバルブプレート14の面143は、吐出室28の形成壁面の一部となる。
リヤハウジング13の端壁49と室断熱部材461との間には複数の皿ばね47が介在されている。本実施形態では、皿ばね47は、図5に示すように3つ使用されている。皿ばね47は、端壁49の内壁面494に形成された凹部493に収容されている。皿ばね47は、断熱部材46をバルブプレート14に向けて付勢している。室断熱部材461の端縁463は、皿ばね47のばね作用によってバルブプレート14に押接されており、端縁463とバルブプレート14との間に隙間は生じていない。皿ばね47は、吐出室28の形成壁面(面143)に断熱部材46を押接して断熱部材46とリヤハウジング13における吐出室28側の内壁面(内壁面494,内周壁面292及び周壁面341)との間を冷媒ガスが流動するのを抑制する押接手段(流動抑制手段)である。
本実施形態では、断熱部材44,46は、合成樹脂製である。又、冷媒として二酸化炭素が用いられている。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1−1)可変容量型ピストン式圧縮機16の運転に伴い、圧縮された冷媒ガスが存在する吐出室28内及び吐出通路34内が高温になり、リヤハウジング13の温度が上昇する。リヤハウジング13における吸入室27側の内壁面(内壁面482,491、外周壁面291及び周壁面331)を被覆する断熱部材44は、熱伝導率の小さい合成樹脂製である。断熱部材44は、熱伝導率の大きいアルミニウム製のリヤハウジング13から吸入室27及び吸入通路33内の冷媒ガスへの熱伝達を低減する。
断熱部材44は、吸入室27にルーズに挿入されているので、外周壁48、端壁49及び区画壁29のそれぞれと断熱部材44との間には隙間が生じる。冷媒ガスがこの隙間を通って圧縮室112に吸入されると、外周壁48、端壁49及び区画壁29から熱を直接伝達された冷媒ガスが圧縮室112に吸入されることになる。
室断熱部材441の端縁443,444は、皿ばね45のばね作用によってバルブプレート14にぴったりと密接している。そのため、外周壁48、端壁49及び区画壁29のそれぞれと断熱部材44との間の隙間から端縁443,444とバルブプレート14との間を経由して冷媒ガスが流れることはない。つまり、皿ばね45によって端縁443,444をバルブプレート14に押接する作用は、冷媒ガスが吸入室27及び吸入通路33を形成するリヤハウジング13の内壁面(内壁面482,491、外周壁面291及び周壁面331)と断熱部材44との間を流動するのを抑制する。その結果、リヤハウジング13から冷媒ガスに直接伝達される熱量が低減され、可変容量型ピストン式圧縮機16内の吸入室27及び吸入通路33における断熱効率が高められる。これは、可変容量型ピストン式圧縮機16の性能の向上に寄与する。
(1−2)リヤハウジング13における吐出室28側の内壁面(内壁面494,内周壁面292及び周壁面341)を被覆する合成樹脂製の断熱部材46は、吐出室28及び吐出通路34内の冷媒ガスからリヤハウジング13への熱伝達を低減する。吐出室28及び吐出通路34内の冷媒ガスからリヤハウジング13への熱伝達の低減は、リヤハウジング13から吸入室27及び吸入通路33内の冷媒ガスへの熱伝達の抑制に繋がる。
断熱部材46は、吐出室28にルーズに挿入されているので、区画壁29及び端壁49のそれぞれと断熱部材46との間には隙間が生じる。冷媒ガスがこの隙間を通ると、冷媒ガスから区画壁29及び端壁49へ熱が直接伝達されることになる。
室断熱部材461の端縁463は、皿ばね47のばね作用によってバルブプレート14にぴったりと密接している。そのため、端縁463とバルブプレート14との間から端壁49及び区画壁29のそれぞれと断熱部材46との間の隙間を経由して冷媒ガスが流れることはない。つまり、皿ばね47によって端縁463をバルブプレート14に押接する作用は、冷媒ガスが吐出室28及び吐出通路34を形成するリヤハウジング13の内壁面(内壁面494,内周壁面292及び周壁面341)と断熱部材46との間を流動するのを抑制する。その結果、吐出室28に吐出された冷媒ガスからリヤハウジング13に直接伝達される熱量が低減され、可変容量型ピストン式圧縮機16内の吐出室28及び吐出通路34における断熱効率が高められる。これは、可変容量型ピストン式圧縮機16の性能の向上に寄与する。
(1−3)断熱部材44は、吸入室27にルーズに挿入されている。このような構成では、吸入室27を形成するリヤハウジング13の内壁面(内壁面482,491及び外周壁面291)の形状と室断熱部材441の形状とを厳密に一致させる必要がない。又、吸入通路33を形成するリヤハウジング13の内壁面(周壁面331)の形状と通路断熱部材442の形状とを厳密に一致させる必要がない。これは、リヤハウジング13と断熱部材44との間の大きな組み付け誤差を許容するものであり、吸入室27や断熱部材44の加工形成が楽になる。
(1−4)断熱部材46は、吐出室28にルーズに挿入されている。このような構成では、吐出室28を形成するリヤハウジング13の内壁面(内壁面494,内周壁面292)の形状と室断熱部材461の形状とを厳密に一致させる必要がない。又、吐出通路34を形成するリヤハウジング13の内壁面(周壁面341)の形状と通路断熱部材462の形状とを厳密に一致させる必要がない。これは、リヤハウジング13と断熱部材46との間の大きな組み付け誤差を許容するものであり、吐出室28や断熱部材46の加工形成が楽になる。
(1−5)吸入室27は、リヤハウジング13の外周側にあり、吐出室28は、回転軸18の軸線181の周りで吸入室27によって包囲されている。リヤハウジング13の外周側(大気に近い側)に吸入室27を設けた構成は、吸入室27内の冷媒ガスの加熱抑制に関して好ましい。
(1−6)フロンガスよりも高圧の状態で冷媒として使用される二酸化炭素は、ガス流量が少なくて済む。ガス流量が少ないほど、吸入室27及び吸入通路33における冷媒ガスの加熱防止は、重要である。二酸化炭素を冷媒として使用する可変容量型ピストン式圧縮機16は、本発明の適用対象として好適である。
(1−7)少ない弾性変化によって大きな弾性力をもたらす皿ばね45,47は、断熱部材44,46をバルブプレート14に押接する手段として好適である。
(1−8)合成樹脂製の断熱部材44,46とアルミニウム製のリヤハウジング13とは、熱膨張率が違う。しかし、断熱部材44,46がリヤハウジング13の内壁面に止着されてはいないので、熱膨張率の違いによって引っ張り荷重が断熱部材44,46に働くおそれはない。従って、断熱部材44,46の耐久性は良い。
本発明では、図6〜図11の各実施形態も可能である。図6〜図11の各実施形態において第1の実施形態と同じ構成部には同じ符号が用いてある。
図6の第2の実施形態では、断熱部材44とリヤハウジング13の端壁49の内壁面491との間に複数のゴム製のシールリング50が介在されている。これらのうちの1つは、通路断熱部材442を包囲するように配設されている。
断熱部材46と端壁49の内壁面494との間にはシールリング51が介在されている。シールリング51は、通路断熱部材462を包囲するように配設されている。室断熱部材441の端縁443,444は、複数のシールリング50の弾性変形作用によってバルブプレート14に密接されている。室断熱部材461の端縁463は、シールリング51の弾性変形作用によってバルブプレート14に密接されている。
シールリング50は、冷媒ガスが断熱部材44とリヤハウジング13の内壁面(内壁面482,491、外周壁面291及び周壁面331)との間を流動するのをシール作用によって抑制する流動抑制手段である。又、シールリング50は、吸入室27の形成壁面(面143)に断熱部材44を押接して、断熱部材44とリヤハウジング13の内壁面(内壁面482,491、外周壁面291及び周壁面331)との間を冷媒ガスが流動するのを抑制する押接手段である。つまり、シールリング50は、断熱部材44によって被覆されるリヤハウジング13の内壁面(内壁面482,491、外周壁面291)に連なる吸入通路33の側から、バルブプレート14の側にかけて、リヤハウジング13の内壁面(内壁面482,491、外周壁面291)を閉塞する流動抑制手段である。通路断熱部材442を包囲するように断熱部材44と端壁49の内壁面491との間に設けられたシールリング50は、室断熱部材441と内壁面482,491との間に閉塞された空間S1を形成する。
シールリング51は、冷媒ガスが断熱部材46とリヤハウジング13の内壁面(内壁面494、内周壁面292及び周壁面341)との間を流動するのをシール作用によって抑制する流動抑制手段である。又、シールリング51は、吐出室28の形成壁面(面143)に断熱部材46を押接して、断熱部材46とリヤハウジング13の内壁面(内壁面494、内周壁面292及び周壁面341)との間を冷媒ガスが流動するのを抑制する押接手段である。つまり、シールリング51は、断熱部材46によって被覆されるリヤハウジング13の内壁面(内壁面494、内周壁面292)に連なる吐出通路34の側から、バルブプレート14の側にかけて、リヤハウジング13の内壁面(内壁面494、内周壁面292)を閉塞する流動抑制手段である。断熱部材46と端壁49の内壁面494との間に設けられたシールリング51は、室断熱部材461と内周壁面292との間に閉塞された空間S2を形成する。
第2の実施形態では、第1の実施形態における(1−1)項〜(1−6)項と同様の効果が得られる上に、以下の効果が得られる。
通路断熱部材442を包囲するシールリング50は、通路断熱部材442と吸入通路33の周壁面331との間の隙間側から室断熱部材441と端壁49の内壁面491との間の隙間側に至るガス流を確実に遮断する。従って、通路断熱部材442を包囲するシールリング50の存在は、第1の実施形態の場合よりも吸入室27及び吸入通路33における断熱効率をさらに高める。
又、シールリング51は、室断熱部材461と区画壁29の内周壁面292との間の隙間側から通路断熱部材462と吐出通路34の周壁面341との間の隙間側に至るガス流を確実に阻止する。従って、通路断熱部材462を包囲するシールリング51の存在は、第1の実施形態の場合よりも吐出室28及び吐出通路34における断熱効率をさらに高める。
さらに、閉塞された空間S1の存在は、室断熱部材441(断熱部材44)と、内壁面482,491及び外周壁面291との間における熱伝達の抑制に寄与し、吸入室27における断熱効果が高くなる。同様に、閉塞された空間S2の存在は、室断熱部材461(断熱部材46)と、内壁面494及び内周壁面292との間における熱伝達の抑制に寄与し、吐出室28における断熱効果が高くなる。
図7の第3の実施形態では、バルブプレート14とリヤハウジング13との間にガスケット52が介在されている。ガスケット52は、金属板521の両面にゴム層522,523を設けたものである。ガスケット52には吐出弁524が形成されている。断熱部材44,46の端縁443,444,463は、シールリング50,51の弾性変形作用によってガスケット52のゴム層522に密接されている。
ゴム層522,523は、バルブプレート14から吸入室27内及び吐出室28内の冷媒ガスへの熱伝達を抑制し、ゴム層522は、ガスケット52と端縁443,444,463との間のシール性の向上に寄与する。ガスケット52は、バルブプレート14とは別体であって、バルブプレート14におけるリヤハウジング13(カバーハウジング)側の面143を被覆する断熱材製の被覆部材である。このような被覆部材であるガスケット52の存在は、図6の第2の実施形態の場合よりも断熱効率をさらに高める。
図8の第4の実施形態では、断熱部材44が接着層53によって内壁面491,482、外周壁面291及び周壁面331に接着されている。接着層53は、リヤハウジング13の内壁面(内壁面491,482、外周壁面291及び周壁面331)に断熱部材44を接着して、断熱部材44とリヤハウジング13の内壁面(内壁面491,482、外周壁面291及び周壁面331)との間を冷媒ガスが流動するのを抑制する接着手段である。又、接着層53は、断熱部材44によって被覆されるリヤハウジング13における吸入室27側の内壁面(内壁面482,491、外周壁面291、周壁面331)に連なる吸入通路33の側から、バルブプレート14の側にかけて、吸入室27側の前記内壁面を閉塞する流動抑制手段である。
断熱部材46は、接着層54によって内壁面494,内周壁面292及び周壁面341に接着されている。接着層54は、リヤハウジング13の内壁面(内壁面494,内周壁面292及び周壁面341)に断熱部材46を接着して、断熱部材46とリヤハウジング13の前記内壁面との間を冷媒ガスが流動するのを抑制する接着手段である。又、接着層54は、断熱部材46によって被覆されるリヤハウジング13における吐出室28側の内壁面(内壁面494、内周壁面292、周壁面341)に連なる吐出通路34の側から、バルブプレート14の側にかけて、吐出室28側の前記内壁面を閉塞する流動抑制手段である。
断熱部材44とリヤハウジング13の内壁面(内壁面491,482、外周壁面291及び周壁面331)との間に隙間が生じないので、冷媒ガスが断熱部材44とリヤハウジング13の内壁面(内壁面491,482、外周壁面291及び周壁面331)との間に侵入することはない。従って、断熱部材44によって被覆されているリヤハウジング13の内壁面(内壁面491,482、外周壁面291及び周壁面331)の部分の熱が冷媒ガスに直接伝達されることはなく、吸入室27及び吸入通路33における断熱効率は、少なくとも図7の第3の実施形態の場合と同程度に高い。
同様に、断熱部材46とリヤハウジング13の内壁面(内壁面494,内周壁面292及び周壁面341)との間に隙間が生じないので、冷媒ガスが断熱部材44とリヤハウジング13の内壁面(内壁面494,内周壁面292及び周壁面341)との間に侵入することはない。従って、断熱部材44によって被覆されているリヤハウジング13の内壁面(内壁面494,内周壁面292及び周壁面341)の部分の熱が冷媒ガスに直接伝達されることはなく、吐出室28及び吐出通路34における断熱効率は、少なくとも図7の第3の実施形態の場合と同程度に高い。
図9の第5の実施形態では、断熱部材44が通路断熱部材442を包囲するシールリング50と複数の皿ばね45(図では1つのみ示す)とによってバルブプレート14側に付勢されている。断熱部材46は、通路断熱部材462を包囲するシールリング51Aと複数の皿ばね47(図では1つのみ示す)とによってバルブプレート14側に付勢されている。
第5の実施形態では、図1〜図5の第1の実施形態と図6の第2の実施形態とのそれぞれの効果が得られる。
図10の第6の実施形態では、室断熱部材441が接着層53Aによって端壁49の内壁面491に接着されており、室断熱部材461が接着層54Aによって端壁49の内壁面494に接着されている。接着層53Aは、断熱部材44をリヤハウジング13の内壁面(内壁面491)に接着して、断熱部材44とリヤハウジング13の内壁面(内壁面482,491、外周壁面291及び周壁面331)との間を冷媒ガスが流動するのを抑制する接着手段である。接着層54Aは、断熱部材46をリヤハウジング13の内壁面494に接着して、断熱部材46とリヤハウジング13の内壁面(内壁面494,内周壁面292及び周壁面341)との間を冷媒ガスが流動するのを抑制する接着手段である。
接着層53Aは、通路断熱部材442と吸入通路33の周壁面331との間の隙間側から、室断熱部材441と外周壁48の内壁面482との間の隙間側、及び室断熱部材441と区画壁29の外周壁面291との間の隙間に至るガス流を確実に遮断する。従って、接着層53Aの存在は、吸入室27及び吸入通路33における断熱効率の向上に寄与する。又、接着層54Aは、室断熱部材441と区画壁29の内周壁面292との間の隙間側から、通路断熱部材462と吐出通路34の周壁面341との間の隙間側に至るガス流を確実に阻止する。従って、接着層54Aの存在は、吐出入圧領域における断熱効率の向上に寄与する。
又、接着層53Aは、端壁49の内壁面491にのみ設けられており、接着層54Aは、端壁49の内壁面494にのみ設けられている。つまり、断熱部材44,46の一部分のみがリヤハウジング13の内壁面に接着されている。従って、断熱部材44,46をリヤハウジング13の内壁面に全面接着した場合に比べ、熱膨張率の違いによって引っ張り荷重が断熱部材44,46に働くおそれは少なく、断熱部材44,46の耐久性は良い。
図11の第7の実施形態では、図9の第6の実施形態と比べて、バルブプレート14におけるリヤハウジング13側の面にゴム層55が設けられている点のみが異なっている。断熱部材44,46は、ゴム層55に押接されている。ゴム層55は、バルブプレート14から吸入室27内及び吐出室28内の冷媒ガスへの熱伝達を抑制する。ゴム層55は、バルブプレート14とは別体であって、バルブプレート14におけるリヤハウジング13(カバーハウジング)側の面143を被覆する断熱材製の被覆部材である。
第7の実施形態では、図7の第3の実施形態と図9の第6の実施形態とのそれぞれの効果が得られる。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
(1)シリンダ11にリヤハウジング13を組み付ける前に断熱部材44を吸入室27に挿入した状態では、断熱部材44の端縁443,444が吸入室27から僅かにはみ出るように、断熱部材44を形成してもよい。このようにすると、シリンダ11にリヤハウジング13を組み付けた状態では、合成樹脂製の断熱部材44がバルブプレート14とリヤハウジング13との間で強く挟み込まれて弾性変形し、端縁443,444がバルブプレート14に押接される。この実施形態では、断熱部材44自体が弾性力により断熱部材44を吸入室27の形成壁面(バルブプレート14の面143)に押接する押接手段となる。
同様に、シリンダ11にリヤハウジング13を組み付ける前に断熱部材46を吐出室28に挿入した状態では、断熱部材46の端縁463が吐出室28から僅かにはみ出るように、断熱部材46を形成してもよい。このようにすると、シリンダ11にリヤハウジング13を組み付けた状態では、合成樹脂製の断熱部材46がバルブプレート14とリヤハウジング13との間で強く挟み込まれて弾性変形し、端縁463がバルブプレート14に押接される。この実施形態では、断熱4
46自体が弾性力により断熱部材46を吐出室28の形成壁面(バルブプレート14の面143)に押接する押接手段となる。
(2)断熱部材44,46の端縁443,444,463にゴム層を設けてもよい。
(3)吸入室にのみ断熱部材を挿入するようにしてもよい。
(4)吐出室にのみ断熱部材を挿入するようにしてもよい。
(5)リヤハウジング13における吸入室27側の内壁面(内壁面482,491及び外周壁面291)のみを断熱部材で被覆するようにしてもよい。つまり、吸入室を形成する内壁面の一部のみを断熱部材で被覆するようにしてもよい。
(6)断熱部材44,46の材質として、硬質のゴム又はセラミックを用いてもよい。
(7)リヤハウジング13の外周側に吐出室を設け、回転軸18の軸線181の周りで吸入室を吐出室によって包囲するピストン式圧縮機に本発明を適用してもよい。
(8)第6の実施形態において、接着層53A,54Aを樹脂製とし、樹脂製の接着層53A,54Aの弾性力によって断熱部材44,46をバルブプレート14に押接するようにしてもよい。
(9)皿ばね45,47の代わりに、圧縮型のコイルスプリングを用いてもよい。
(10)ピストン式圧縮機以外の圧縮機に本発明を適用してもよい。
(11)固定容量型の圧縮機に本発明を適用してもよい。
(12)二酸化炭素以外の冷媒を用いた圧縮機に本発明を適用してもよい。
第1の実施形態を示す圧縮機全体の側断面図。 図1のA−A線断面図。 図1のB−B線断面図。 要部拡大側断面図。 分解斜視図。 第2の実施形態を示す要部側断面図。 第3の実施形態を示す要部側断面図。 第4の実施形態を示す要部側断面図。 第5の実施形態を示す要部側断面図。 第6の実施形態を示す要部側断面図。 第7の実施形態を示す要部側断面図。
符号の説明
11…シリンダ。111…シリンダボア。112…圧縮室。13…カバーハウジングとしてのリヤハウジング。14…バルブプレート。143…吸入室を形成する形成壁面となる面(バルブプレートにおけるカバーハウジング側の面)。16…可変容量型ピストン式圧縮機。18…回転軸。181…軸線。25…ピストン。27…吸入室。28…吐出室。291…カバーハウジングの内壁面となる外周壁面。292…カバーハウジングの内壁面となる内周壁面。33…吸入通路。331…カバーハウジングの内壁面となる周壁面。34…吐出通路。341…カバーハウジングの内壁面となる周壁面。44,46…断熱部材。45…押接手段(流動抑制手段)としての皿ばね。482,491,494…カバーハウジングの内壁面。50,51…押接手段(流動抑制手段)としてのシールリング。52…被覆部材としてのガスケット。53,53A…接着手段(流動抑制手段)としての接着層。55…被覆部材としてのゴム層。S1,S2…空間。

Claims (11)

  1. 吸入室あるいは吐出室を備えるカバーハウジングを備えた圧縮機において、
    前記カバーハウジングの内壁面を断熱部材で被覆し、冷媒ガスが前記断熱部材によって被覆された前記内壁面と前記断熱部材との間を流動するのを抑制するための流動抑制手段を設け
    前記流動抑制手段は、前記断熱部材と前記カバーハウジングの内壁面との間に設けられたシールリングである圧縮機における断熱構造。
  2. 前記流動抑制手段は、前記内壁面とは別に前記吸入室あるいは吐出室を形成する形成壁面に、又は前記形成壁面を被覆する被覆部材に前記断熱部材を押接する押接手段である請求項1に記載の圧縮機における断熱構造。
  3. 前記圧縮機は、シリンダに形成されたシリンダボアにピストンを収容して前記シリンダボア内に圧縮室を区画し、回転軸の回転に基づいて前記シリンダボア内で前記ピストンを往復駆動し、前記シリンダに連結されたカバーハウジング内に前記吸入室と前記吐出室とを形成したピストン式圧縮機である請求項1又は2に記載の圧縮機における断熱構造。
  4. 前記流動抑制手段は前記押接手段であり、前記押接手段は、前記吸入室及び前記吐出室から圧縮室を区画するバルブプレートに前記断熱部材を押接する請求項に記載の圧縮機における断熱構造。
  5. 前記バルブプレートとは別体の断熱材製の被覆部材で前記バルブプレートにおけるカバーハウジング側の面を被覆した請求項3又は4に記載の圧縮機における断熱構造。
  6. 前記被覆部材は、ガスケットである請求項5に記載の圧縮機における断熱構造。
  7. 前記断熱部材は、前記カバーハウジングにおける前記吸入室側の前記内壁面と、前記カバーハウジングにおける前記吐出室側の前記内壁面との少なくとも一方を被覆するように、前記カバーハウジング内にルーズに挿入されている請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の圧縮機における断熱構造。
  8. 前記吸入室及び前記吐出室から圧縮室を区画するバルブプレートと、前記圧縮機の外部から前記吸入室へ冷媒ガスを導入するための吸入通路と、前記吐出室から前記圧縮機の外部へ冷媒ガスを排出するための吐出通路とを備え、前記流動抑制手段は、前記断熱部材によって被覆される前記内壁面に連なる前記吸入通路の側から、又は前記内壁面に連なる吐出通路の側から前記バルブプレートの側にかけて、前記断熱部材によって被覆される前記内壁面を閉塞するものとした請求項7に記載の圧縮機における断熱構造。
  9. 前記断熱部材と前記内壁面との間に閉塞された空間を備えている請求項に記載の圧縮機における断熱構造。
  10. 前記吸入室は、前記カバーハウジングの外周側にあって、前記回転軸の軸線の周りで前記吐出室を包囲している請求項8又は9に記載の圧縮機における断熱構造。
  11. 前記冷媒ガスは、二酸化炭素である請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の圧縮機における断熱構造。
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