JP4017453B2 - 電気掃除機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気掃除機に関し、特に、酸化チタン等の触媒機能を有する光触媒を利用することにより掃除機本体の通気経路で生じる臭気の除去及び殺菌を行える電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種脱臭装置を備えた電気掃除機として、例えば、特開平9−122049号公報(A47L 9/10)に開示されたものが知られている。この電気掃除機は、集塵室内に光触媒を配設し、この光触媒に外部光や光源からの光を照射し、光触媒を励起させて集塵室内の脱臭や殺菌を行うようになっている。
【0003】
集塵室内に吸引された塵埃等は、集塵袋により空気と分離されるが、微細な塵埃等は、空気と共に紙パックの外部に漏れ、この漏れた塵埃等が光触媒表面に付着して光触媒の脱臭・殺菌効果を低減させたり、著しい場合には、光触媒が目詰まりを起こす問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、光触媒の脱臭効果を長期にわたり維持し得る電気掃除機を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の手段は、電動送風機を収納する収納室及び集塵室を有する掃除機本体と、前記電動送風機を囲繞する電動送風機ケースと、該電動送風機ケースの吐出口に配設されるフィルターと、該フィルターの下流に配設され、フィルターを通過した空気が接触する光触媒とを備え、前記吐出口を前記掃除機本体の底面側に形成し、更に、前記光触媒を前記収納室上方に配設し、前記掃除機本体上面の前記光触媒に対向する位置に、前記光触媒に外部光を導く透光部材を設け、前記吐出口から排気された空気を前記収納室の上方に向かって案内して前記光触媒に接触させる案内壁を前記掃除機本体に設け、前記透光部材を、掃除機本体前方側より掃除機本体背面側が高くなるように形成すると共に、前記掃除機本体背面に、掃除機本体背面を載置面に載置した状態で起立させる脚部を形成したことを特徴とする。
【0006】
本発明の第2の手段は、電動送風機を収納する収納室及び集塵室を有する掃除機本体と、前記電動送風機を囲繞する電動送風機ケースと、該電動送風機ケースの吐出口に配設されるフィルターと、該フィルターの下流に配設され、フィルターを通過した空気が接触する光触媒とを備えた電気掃除機であって、前記吐出口を前記掃除機本体の底面側に形成し、更に、前記光触媒を前記収納室上方に配設し、前記掃除機本体上面の前記光触媒に対向する位置に、前記光触媒に外部光を導く透光部材を設け、前記吐出口から排気された空気を前記収納室の上方に向かって案内して前記光触媒に接触させる案内壁を前記掃除機本体に設け、前記光触媒を、掃除機本体前方側より掃除機本体背面側が高くなるように配置すると共に、前記掃除機本体背面に、掃除機本体背面を載置面に載置した状態で起立させる脚部を形成したことを特徴とする。
【0009】
また、前記掃除機本体に電動送風機の排気を排気する排気口を形成し、該排気口に、活性炭フィルターを配設することが好ましい。
【0010】
さらに、前記透光部材を、凸レンズ状に形成することが好ましい。
【0013】
また、前記掃除機本体背面の光触媒の下方位置に、コードリールを配設することが好ましい。
【0014】
さらに、前記集塵室に連通して光触媒を配設し、光触媒を励起する光源を設けることが好ましい。
【0015】
また、前記掃除機本体の透光部材と対向する面に、マイナスイオンを発生させる物質を含有する塗装を施すことが好ましい。
【0016】
さらに、前記光触媒を支持する支持部材を設け、該支持部材に、マイナスイオンを発生させる物質を含有する塗装を施すことが好ましい。
【0017】
また、前記光触媒を支持する支持部材を設け、該支持部材を、マイナスイオンを発生させる物質を含有する材料にて形成することが好ましい。
【0018】
前記マイナスイオンを発生させる物質として、モナザイトとトリウムとトルマリンと希土類元素のいずれかを用いることが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1から図7に基づいて以下に詳述する。図1は掃除機本体の外観斜視図、図2は掃除機本体の断面図、図3は図2とは異なる方向の掃除機本体の断面図、図4は排気部分の構成を示す分解斜視図、図5は掃除機本体からホイールキャップを取り外した状態の掃除機本体の側面図、図6はカバー体及び集塵蓋を取り外した状態の掃除機本体の上面図、図7は電気掃除機の収納状態を示す側面図である。
【0020】
1は下ケース2、上ケース3及び上ケース3の後方上部を覆うカバー体4からなる掃除機本体で、前方に上方を開口した集塵室5を形成すると共に、後方には電動送風機室6と電動送風機室6のさらに後方にコードリース室7を形成している。8は前記集塵室5の上面開口を開閉自在に閉塞する集塵蓋で、前記掃除機本体1に上下方向に揺動自在に枢支されている。
【0021】
9は前記掃除機本体1前部に形成されるホース接続口で、図7に示すごとく、ホース10の一端が着脱自在に接続され、該ホース10他端に延長パイプ11の一端が着脱自在に接続され、該延長パイプ11の他端に床用吸込具12が着脱自在に接続される。
【0022】
13は前記集塵室5内に着脱自在に収納される集塵袋で、集塵室5内に装着した状態で、台紙14に形成した吸塵孔15を前記ホース接続口9に連通するようになっている。
【0023】
16は前記集塵室5と電動送風機室6とを区画する隔壁で、前記集塵室5と電動送風機室6とを連通する連通口17が形成されており、該連通口17の集塵室5側にフィルター18が着脱自在に装着されている。
【0024】
19は前記電動送風機室6内に収納される電動送風機で、吸気口19aが前記連通口18を介して集塵室5に連通している。20は前記電動送風機19を囲繞する合成樹脂製の電動送風機ケースで、前記掃除機本体1の底面側に吐出口21を形成しており、該吐出口21に排気フィルター22が装着されている。
【0025】
23は前記掃除機本体1後方両側に形成された排気口で、該排気口23周縁に掃除機本体1外側に向かって環状のリブ24が形成され、該リブ24外周に後車輪25が回動自在に支持されている。26は前記掃除機本体1の排気口23を覆うように掃除機本体1外側から装着される排気枠となるホイールカバーで、該ホイールカバー26を装着することにより後車輪25の抜け止めを行うようになっている。
【0026】
27はマイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生体で、前記ホイールカバー26を掃除機本体1に装着することにより、マイナスイオン発生体27の掃除機本体1側に位置する活性炭を有する消臭フィルター28と共に、掃除機本体1の排気口23とホイールカバー26との間に挟持されるようになっている。前記マイナスイオン発生体27は、多数の孔を有する通気性を有する薄板状の基材の表面に、天然放射性物質であるモナザイトを含有する塗料を塗装している。この塗料には、モナザイト以外に、SiO2、Al2O3、Fe2O3、MgO、Na2O、TiO2等の材料を加えている。前記マイナスイオン発生体27からは、モナザイトから放射される放射線と前記材料等からの金属イオンと空気中の水分とが反応しマイナスイオンが常時発生する。
【0027】
前記マイナスイオン発生体27の基材は、本実施の形態では、塗装を160度程度で乾燥させるために耐熱性を有する鉄やアルミニウムなどの金属により形成しているが、低温で乾燥させる場合などには、必要に応じてセラミックや紙などの適宜材料から選択してもよい。
【0028】
29は前記電動送風機ケースの吐出口21と排気口23との間に、前記掃除機本体1の下ケース2から上方に向かって立設された案内体となる案内壁で、前記吐出口21からの排気を電動送風機室6上方に配設される後述の光触媒34に向かって案内するようになっている。
【0029】
30は前記コードリール室7内に配設されるコードリールで、回転軸31を掃除機本体1の前後方向に向けて枢支している。
【0030】
32は前記集塵室6上方の上ケース3とカバー体4との間に形成される光触媒収納室で、前記上ケース3が構成する光触媒収納室32の底面部分が多数の通気孔33を有する格子状に形成されている。34は前記光触媒収納室32に収納される光触媒で、本発明の実施の形態では、ハニカム状に形成された基材表面に、酸化チタン等の光触媒機能を有する物質によって光触媒層を形成したものを用いている。前記光触媒34は、光触媒収納室32底面から立設した複数の支持リブ35により掃除機本体1後方側が高くなるように支持されている。
【0031】
前記カバー体4は光触媒収納室32の上方位置が開口しており、この上方開口を、外部光を透過させる透明または半透明の材料からなる透光部材36により閉塞している。前記透光部材36を通して外部光を光触媒34に導き、外部光により光触媒34を励起させており、本実施の形態では、外部光を光触媒34を励起する光源としている。前記透光部材36は光触媒34と同様に、掃除機本体1後方側が高くなるように形成されている。前記透光部材36は、本実施の形態では、透明なABS等の合成樹脂を用いているが、より紫外線を透過しやすいアクリルなどの合成樹脂、あるいはガラスなどを用いてもよい。
【0032】
37は前記掃除機本体1の背面に形成された支持脚で、図7に示すごとく、掃除機本体1背面を床面等に載置した状態で掃除機本体1を起立保持するようになっている。前記掃除機本体1の下面には、掃除機本体1背面を接地して起立保持した状態で、延長パイプ11を係止するための係止部38が形成されている。
【0033】
而して、吸込具本体12から延長パイプ11及びホース10を介して空気と共に掃除機本体1に吸引された塵埃等は、集塵室5内に装着される集塵袋13により空気と分離され、塵埃等は集塵袋13に蓄積され、空気はフィルタ17を介して電動送風機19に吸引され、電動送風機ケース20の吐出口21に装着された排気フィルター22により濾過されて電動送風機室6内に排気される。
【0034】
そして、吐出口21からの排気は、案内壁29により電動送風機室6内を上方に向かって案内され、通気孔33を通過して光触媒収納室32内の光触媒34に接触し、光触媒34の脱臭・殺菌効果により浄化される。浄化された排気は、案内壁29の外側を通過し、脱臭フィルター28によりさらに脱臭されて排気口23から掃除機本体1の外部に排気される。
【0035】
光触媒34は排気フィルター22の下流側に配置しているので、光触媒34の表面にごみ等が付着することはなく、従って、ごみ等の付着により光触媒34の脱臭・殺菌効果が低下することはなく、当初の性能を長期にわたり維持することができる。
【0036】
排気口23からの排気には、マイナスイオン発生体27から発生するマイナスイオンが含まれており、排気によってマイナスイオンを部屋内に拡散させる。
【0037】
また、電動送風機19の騒音は、電動送風機ケース20、案内壁29およびマイナスイオン発生体27により遮音され、排気口23から外部に漏れる騒音が低減される。
【0038】
電気掃除機の収納時には、図7に示すごとく、掃除機本体1背面の脚部37を載置面に接地し、掃除機本体1のホース接続口9にホース10及び延長パイプ11を介して床用吸込具12を接続した状態で、掃除機本体1底面の係止部38に延長パイプ11を係止する。
【0039】
この収納状態においても、マイナスイオン発生体27からマイナスイオンが発生し、ホイールカバー26を介して部屋内に放出される。マイナスイオン発生体27は、排気口23に装着され、ホイールカバー26の開口部から掃除機本体1の外部に臨んでいるので、マイナスイオン発生体27から放出されたマイナスイオンが掃除機本体1外部に効率よく放出される。
【0040】
マイナスイオン発生体27は、排気フィルター22の下流側に配設されているので、表面にごみ等が付着することはなく、従って、ごみ等の付着によってマイナスイオンの放出が妨げられることがなく、当初の性能を長期にわたり維持することができる。
【0041】
光触媒34及び透光部材36は、その上面が掃除機本体1背面側が高くなるように配置されているので、図7に示すように掃除機本体1背面を接地した電気掃除機の収納状態においても、部屋の窓から入る外部光を効率よく受けて脱臭・殺菌能力を維持することができる。また、光触媒34は、掃除機本体1背面側が高くなるように配置し、掃除機本体1背面側にコードリール30を配置しているので、光触媒34をコードリール30を邪魔にすることなく配置することができ、光触媒34を略水平におく場合に較べ、コードリール30を小型化したり、掃除機本体を大型化する必要がない。
【0042】
また、上記第1の実施の形態においては、透光部材36を略全体に亘り略均一な肉厚に形成したが、図8及び図9に示す第2の実施の形態のごとく、透光部材36の中央部分が肉厚となる凸レンズ状に形成してもよい。この構成では、より効率よく外部光を光触媒に導くことができ、より脱臭・殺菌能力を高い状態に維持することができる。
【0043】
図10から図12は、本発明の第3の実施の形態を示す。尚、第1の実施の形態と同一部品は同一符号を付し、説明を省略する。
【0044】
39は前記集塵蓋8に形成される第2光触媒収納室で、底面部分が多数の通気孔40を有する格子状に形成され、集塵室5内に連通している。41は前記第2光触媒収納室39に収納される光触媒で、前記光触媒収納室32に収納される光触媒34と同様に、ハニカム状に形成された基材表面に、酸化チタン等の光触媒機能を有する物質によって光触媒層を形成したものを用いている。前記光触媒41は、第2光触媒収納室39底面から立設した複数の支持リブ42により光触媒収納室34内の光触媒34と同様に掃除機本体1後方側が高くなるように支持されている。前記集塵蓋8は第2光触媒収納室39の上方位置が開口しており、この上方開口を、外部光を通過させる透明または半透明の材料からなる透光部材43により気密に閉塞している。前記透光部材43は光触媒41と同様に、掃除機本体1後方側が高くなるように形成されている。前記透光部材43は、本実施の形態では、前記光触媒収納室32の透光部材36と同様に、透明なABS等の合成樹脂を用いているが、より紫外線を透過しやすいアクリルなどの合成樹脂、あるいはガラスなどを用いてもよい。
【0045】
本第3の実施の形態においては、上述した第1の実施の形態の作用効果に加え、第2光触媒収納室39に収納される光触媒41により、集塵室5内の空気を脱臭することができる。第2光触媒収納室39内の光触媒41及び透光部材43は、掃除機本体1後方側が高くなるように配置されているので、電気掃除機の収納状態においても、部屋の窓から入る外部光を効率よく受けて脱臭・殺菌作用を維持することができる。従って、電気掃除機の運転停止状態においても、外部光により脱臭・殺菌作用を維持し、集塵室5内に蓄積された塵埃等から発生する悪臭を脱臭し、掃除の際の排気中に含まれる悪臭を抑制することができる。
【0046】
図13から図15は第4の実施の形態で、第1の実施の形態と同一部品は同一符号を付して説明を省略する。44は前記光触媒収納室32の透光部材36と対向する底面を覆うように配設されるマイナスイオン発生体で、該マイナスイオン発生体44は、多数の孔を有する通気性を有する薄板状の基材の表面に、天然放射性物質であるモナザイトと前記材料を含有する塗料を塗装している。このマイナスイオン発生体44からは、モナザイトから放射される放射線と前記材料等からの金属イオンと空気中の水分とが反応しマイナスイオンが発生する。45は前記マイナスイオン発生体44の基材を切り起こすことにより形成される支持片で、この支持片45により光触媒34を支持しており、マイナスイオン発生体44により光触媒34の支持部材を構成している。46は前記マイナスイオン発生体44に形成した連通孔で、前記光触媒収納室32底面の通気孔33と合致する位置、形状に形成され、連通孔45及び通気孔33を介して電動送風機室6と光触媒収納室32とを連通している。
【0047】
前記マイナスイオン発生体44の基材は、本実施の形態では、塗装を160度程度で乾燥させるために耐熱性を有するアルミニウムや鉄などの金属により形成しているが、必要に応じてセラミックや紙などの適宜材料から選択してもよい。
【0048】
上記実施の形態では、電動送風機19の排気は、光触媒収納室32の底面の通気孔33及びマイナスイオン発生体44の連通孔46を介して光触媒34に接触し、光触媒34の脱臭・殺菌効果により浄化される。浄化された排気は、マイナスイオン発生体44から発生するマイナスイオンを含み、部屋にマイナスイオンを拡散する。
【0049】
本実施の形態では、光触媒収納室32底面にマイナスイオン発生体44を配設することにより、光触媒収納室32底面が紫外線に触れるのを防止することができ、光触媒収納室32底面が紫外線により劣化するのを防止できる。尚、掃除機本体1表面は、外観を向上させるため、塗装などを施すことにより、外部光に含まれる紫外線による劣化を抑制している。光触媒収納室32底面にマイナスイオン発生体44を配設することにより、排気中にマイナスイオンを含有させることのできるマイナスイオン発生体43を利用して、外観に触れない光触媒収納室32への塗装などを不要とすることができる。
【0050】
また、マイナスイオン発生体44をなくし、光触媒収納室32底面に、モナザイトと前記材料を含有する塗装を施してもよい。この構成においても、排気中にマイナスイオンを含有させることができ、塗装により光触媒収納室32底面が紫外線により劣化するのを防止することができる。
【0051】
上記第4の実施の形態においては、マイナスイオン発生体44として、基材表面にモナザイトと前記材料を含有する塗装を施したものを用いたが、塗装をなくし、モナザイトと前記材料を含有する合成樹脂等の材料にて任意の形状に形成したものをマイナスイオン発生体(支持部材)としてもよい。この構成においても、排気中にマイナスイオンを含有させることができ、マイナスイオン発生体により光触媒収納室32底面が紫外線により劣化するのを防止することができる。尚、マイナスイオン発生体が紫外線により劣化した場合には、マイナスイオン発生体のみを交換すればよく、上ケース3全体を交換するのに比較し、容易に、安価に交換することができる。また、マイナスイオン発生体を、モナザイトと前記材料を含有し、紫外線に対する耐劣化性を有する材料にて任意の形状に形成してもよい。この構成であれば、紫外線による劣化を抑制でき、マイナスイオン発生体の交換を不要とすることができる。
【0052】
また、マイナスイオン発生体43として、モナザイトと前記材料を含有したものを用いたが、モナザイトだけでもよい。この場合においても、モナザイトから放射された放射線が空気中の分子と衝突してマイナスイオンを常時発生させる。
【0053】
モナザイトは、放射性物質としてトリウムを含有するため放射性を有するものであるため、モナザイトに換えて、トリウムを含有する他の鉱物材料や、抽出したトリウムを用いてもよい。また、マイナスイオンを常時放出すると言われるトルマリンや希土類元素を含有する鉱石や材料を用いてもよい。
【0054】
上記各実施の形態においては、光触媒34、41を励起するための光源として外部光を用い、外部光を光触媒34、41に導くために、透光部材36、42を設けたが、光源として紫外線ランプなどを用い、電動送風機19への通電時に紫外線ランプなどを点灯させるようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】
本発明の請求項1の構成によれば、光触媒を排気フィルターの下流に配置したので、光触媒に塵埃等が付着して目詰まり等をすることはなく、脱臭効果を長期にわたって維持することができると共に、透光部材を掃除機本体前方側より掃除機本体背面側が高くなるように配置しているので、電気掃除機の収納状態においても、透光部材によって光触媒に効率よく外部光を導くことができ、脱臭機能を良好な状態に維持することができる等の効果を奏する。
【0057】
本発明の請求項2の構成によれば、光触媒を排気フィルターの下流に配置したので、光触媒に塵埃等が付着して目詰まり等をすることはなく、脱臭効果を長期にわたって維持することができると共に、光触媒を掃除機本体前方側より掃除機本体背面側が高くなるように配置しているので、電気掃除機の収納状態においても、透光部材によって光触媒に効率よく外部光を導くことができ、脱臭機能を良好な状態に維持することができる等の効果を奏する。
【0059】
本発明の第3の構成によれば、排気口に活性炭を有するフィルターを配置したので、一層脱臭効率を向上することができる等の効果を奏する。
【0060】
本発明の請求項4の構成によれば、光触媒に外部光を導く透光部材を凸レンズ状に形成したので、外部光を光触媒に一層効率よく導くことができ、脱臭機能を良好な状態に維持することができる等の効果を奏する。
【0063】
本発明の請求項5の構成によれば、光触媒の掃除機本体背面側の下方位置にコードリールを配置したので、コードリールを邪魔にすることなく光触媒を配置することができ、光触媒を略水平に配置する場合に比較し、コードリールを小型化したり、掃除機本体を大型化する必要がなくなる等の効果を奏する。
【0064】
本発明の請求項6の構成によれば、集塵室内を脱臭することができ、掃除の際に、排気に含まれる悪臭を低減することができる等の効果を奏する。
【0065】
本発明の請求項7の構成によれば、掃除機本体の透光部材と対向する面に、マイナスイオンを発生させる物質を含有する塗装を施したので、排気中にマイナスイオンを含有させることができると共に、マイナスイオンを発生させる塗装により、掃除機本体が透光部材を透過する紫外線により劣化するのを抑制することができる等の効果を奏する。
【0066】
本発明の請求項8の構成によれば、光触媒を支持する支持部材に、マイナスイオンを発生させる物質を含有する塗装を施したので、排気中にマイナスイオンを含有させることができると共に、支持部材によって、掃除機本体が透光部材を透過する紫外線により劣化するのを抑制することができる等の効果を奏する。
【0067】
本発明の請求項9の構成によれば、光触媒を支持する支持部材を、マイナスイオンを発生させる物質を含有する材料にて形成したので、排気中にマイナスイオンを含有させることができると共に、支持部材によって、掃除機本体が透光部材を透過する紫外線により劣化するのを抑制することができる等の効果を奏する。
【0068】
本発明の請求項10の構成によれば、マイナスイオンを発生させる物質として、モナザイトとトリウムとトルマリンと希土類元素のいずれかを用いたので、常時マイナスイオンを発生させることができ、常時効率よく部屋にマイナスイオンを放出することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す掃除機本体の外観斜視図である。
【図2】同掃除機本体の断面図である。
【図3】同図2とは異なる方向の掃除機本体の断面図である。
【図4】同掃除機本体の排気部分の構成を説明する分解斜視図である。
【図5】同掃除機本体からホイールキャップを取り外した状態の掃除機本体の側面図である。
【図6】同カバー体及び集塵蓋を取り外した状態の掃除機本体の上面図である。
【図7】同掃除機本体の収納状態を示す側面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の掃除機本体の断面図である。
【図9】同図8とは異なる方向の断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態の掃除機本体の上面図である。
【図11】同掃除機本体の断面図である。
【図12】同図11とは異なる方向の断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態の掃除機本体の断面図である。
【図14】同要部拡大断面図である。
【図15】同マイナスイオン発生体を装着した状態の上ケースの上面図である。
【符号の説明】
1 掃除機本体
5 集塵室
6 電動送風機室
8 集塵蓋
19 電動送風機
20 電動送風機ケース
21 吐出口
22 排気フィルター
23 排気口
32 光触媒収納室
34 光触媒
36 透光部材
39 第2光触媒収納室
41 光触媒
42 透光部材
43 マイナスイオン発生体
Claims (10)
- 電動送風機を収納する収納室及び集塵室を有する掃除機本体と、前記電動送風機を囲繞する電動送風機ケースと、該電動送風機ケースの吐出口に配設されるフィルターと、該フィルターの下流に配設され、フィルターを通過した空気が接触する光触媒とを備え、
前記吐出口を前記掃除機本体の底面側に形成し、
更に、前記光触媒を前記収納室上方に配設し、
前記掃除機本体上面の前記光触媒に対向する位置に、前記光触媒に外部光を導く透光部材を設け、
前記吐出口から排気された空気を前記収納室の上方に向かって案内して前記光触媒に接触させる案内壁を前記掃除機本体に設け、
前記透光部材を、掃除機本体前方側より掃除機本体背面側が高くなるように形成すると共に、前記掃除機本体背面に、掃除機本体背面を載置面に載置した状態で起立させる脚部を形成したことを特徴とする電気掃除機。 - 電動送風機を収納する収納室及び集塵室を有する掃除機本体と、前記電動送風機を囲繞する電動送風機ケースと、該電動送風機ケースの吐出口に配設されるフィルターと、該フィルターの下流に配設され、フィルターを通過した空気が接触する光触媒とを備え、
前記吐出口を前記掃除機本体の底面側に形成し、
更に、前記光触媒を前記収納室上方に配設し、
前記掃除機本体上面の前記光触媒に対向する位置に、前記光触媒に外部光を導く透光部材を設け、
前記吐出口から排気された空気を前記収納室の上方に向かって案内して前記光触媒に接触させる案内壁を前記掃除機本体に設け、
前記光触媒を、掃除機本体前方側より掃除機本体背面側が高くなるように配置すると共に、前記掃除機本体背面に、掃除機本体背面を載置面に載置した状態で起立させる脚部を形成したことを特徴とする電気掃除機。 - 前記掃除機本体に電動送風機の排気を排気する排気口を形成し、該排気口に、活性炭フィルターを配設したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気掃除機。
- 前記透光部材を、凸レンズ状に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気掃除機。
- 前記掃除機本体背面の光触媒の下方位置に、コードリールを配設したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気掃除機。
- 前記集塵室に連通して光触媒を配設し、光触媒を励起する光源を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気掃除機。
- 前記掃除機本体の透光部材と対向する面に、マイナスイオンを発生させる物質を含有する塗装を施したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気掃除機。
- 前記光触媒を支持する支持部材を設け、該支持部材に、マイナスイオンを発生させる物質を含有する塗装を施したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気掃除機。
- 前記光触媒を支持する支持部材を設け、該支持部材を、マイナスイオンを発生させる物質を含有する材料にて形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気掃除機。
- 前記マイナスイオンを発生させる物質として、モナザイトとトリウムとトルマリンと希土類元素のいずれかを用いたことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の電気掃除機。
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