JP4016820B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機に関するもので、特に、商品の販売促進を図るようにした自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金銭の投入に応じて利用者の所望とする商品、例えば飲料やタバコを販売する自動販売機は、多種多様なものが開発されており、商品購入の手軽さや管理の容易さ、僅かな設置面積、販売に要する人件費の削減等の理由により、各地に数多く普及している。
【0003】
しかしながら、自動販売機においては、商品の販売を促進させる上で、他の自動販売機との明確な差別化を図ることが困難であり、同様の商品の販売を行う自動販売機のいずれを利用するかは、利用者側の一方的な理由に委ねられているのが実情である。
【0004】
このため、自動販売機を通じて商品を販売するシステムにおいては、従来より商品の販売促進を図るための方法が種々提供されている。例えば、予めポイントを設定した応募シールを商品に貼り付けて販売を行い、利用者が応募シールを所定枚数集めて景品提供者に送付した場合に所定の景品との交換が可能になるシステム、あるいは予めポイントを設定したチップを商品の販売と共に払い出し、利用者がチップを所定枚数集めて景品提供者に送付した場合に所定の景品との交換が可能になるシステムである。
【0005】
これらのシステムによれば、いずれも商品の購入が景品となって利用者に還元されるため、これらを用いないものに比べて商品の販売促進を図ることが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したシステムによれば、いずれも商品の購入ごとに得られる多数のシールやチップを収集・保持していなければならず、さらには多数収集・保持したシールやチップを送付しなければならず、利用者にとってきわめて煩雑な作業を強いることになる。しかも、商品を一度に多数購入した場合(いわゆるまとめ買い)には、購入商品に対応した多数のシールやチップが与えられることになり、上述した問題を一層顕著に感じることとなる。
【0007】
また、景品提供者にとっては、商品の数に応じた数多くのシールやチップを用意する必要がある。特に、自動販売機の内部に予めチップを用意しておくものにあっては、商品を補充する際に、毎回チップの補充をも行わなければならず、商品補充作業者の作業を煩雑化することに繋がる。
【0008】
一方、従来においては、磁気カードやコイン型ICカードを適用するようにした技術も提供されている。すなわち、この従来技術では、商品の購入に伴って付与されるポイントを磁気カードやICカードに順次蓄積するようにしたものである。こうした従来技術によれば、利用者が多数のシールやチップを収集・保持・送付する必要がなく、また景品提供者が数多くのシールやチップを用意する必要もないため、上述した問題を解決することが可能になる(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
しかしながら、磁気カードやICカードを用いたシステムにおいても、これを常に携行していなければ、多数の磁気カードやICカードが貯まってしまうことになる。さらにはこれら多数の磁気カードやICカードに蓄積したポイントを合算して景品と交換することもできず、利用者にとっては必ずしも使い勝手がよいとはいえない。
【0010】
【特許文献1】
実開平7−3059号公報
【特許文献2】
特開2002−150364号公報
【0011】
本発明は、上記実情に鑑みて、利用者および景品提供者の双方に煩雑な作業を強いることなく商品の販売促進を図ることのできる自動販売機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る自動販売機は、互いに異なるポイントを設定した複数種類のポイント媒体を予め内部に収納し、商品の販売に応じたポイントを有するポイント媒体を選択して払い出すことにより、当該ポイント媒体に設定したポイントを通じて利用者に付加価値を付与する自動販売機であって、複数枚のポイント媒体が投入された場合には、これら投入されたポイント媒体の合計ポイントと等価となるポイント媒体の払い出しを行うことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項2に係る自動販売機は、上述した請求項1において、前記複数種類のポイント媒体を、それぞれ通用硬貨と同一寸法の硬貨状に構成したことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の請求項3に係る自動販売機は、上述した請求項2において、投入された通用硬貨を個別に収納する一方、販売商品金額を越えた通用硬貨が投入された場合には差額分を釣り銭として払い出す通用硬貨処理装置と、前記通用硬貨処理装置とは別個に設けられ、予め複数種類のポイント媒体を個別に収納する一方、商品を販売した場合に前記ポイント媒体の払い出しを行う媒体硬貨処理装置とを備えたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0017】
図1および図2は、本発明の実施の形態である自動販売機を示したものである。ここで例示する自動販売機1は、例えば、通用紙幣として1000円札の1種類、並びに通用貨幣として10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨および500円硬貨の4種類を適用対象とし、これらの通用貨幣による入金が行われた場合に飲料等の商品を販売するのもので、本体キャビネット10および外扉20を備えて構成してある。
【0018】
本体キャビネット10は、前面が開口した直方状を成すもので、その内部に商品収納装置30を備えている。商品収納装置30は、例えばサーペンタイン式のラックから成るもので、多数の商品を個別に収納する一方、販売指令が与えられた場合に対応する商品の払い出しを行うように機能する。なお、図2中の符号31は、商品収納装置30から払い出された商品を案内するためのシュータである。また、図には明示していないが、シュータ31の下方域には、商品収納装置30に収納した商品を所望の温度に維持するための冷却ユニットや加熱ユニットが設けてある。
【0019】
外扉20は、本体キャビネット10の前面開口を開閉する態様で、該本体キャビネット10の一側縁部に支承させたものである。この外扉20には、その表面側にディスプレイウィンド21、選択ボタン22、紙幣挿通口23、硬貨投入口24、通用貨幣返却レバー25、一体表示器26、硬貨返却口27、商品取出口28が設けてある。
【0020】
ディスプレイウィンド21は、商品見本29を外部に視認させるための窓であり、外扉20の上部に構成してある。
【0021】
選択ボタン22は、利用者が商品を選択するための販売用操作部であり、ディスプレイウィンド21を通じて視認される商品見本29毎に個別に用意してある。
【0022】
紙幣挿通口23は、利用者が通用紙幣を挿入するための開口である。この紙幣挿通口23を通じて挿入された通用紙幣は、後述する通用紙幣処理装置40において適宜処理されることになる。なお、この紙幣挿通口23は、利用者に対して通用紙幣を返却する際の紙幣返却口としても機能する。
【0023】
硬貨投入口24は、利用者が通用硬貨を投入するための開口である。この硬貨投入口24を通じて投入された通用硬貨は、後述する通用硬貨処理装置50において適宜処理されることになる。
【0024】
通用貨幣返却レバー25は、硬貨投入口24から投入した通用硬貨、あるいは紙幣挿通口23から挿入した通用紙幣を返却するための販売用操作部であり、硬貨投入口24の下方となる位置に配設してある。
【0025】
一体表示器26は、通用貨幣の入金額、商品の販売中であるか否か、釣り銭があるか否か等々、商品を販売する際に必要となる各種情報を外部に表示するための表示手段であり、例えば液晶表示器によって構成してある。
【0026】
硬貨返却口27は、利用者に対して通用硬貨を返却するための開口であり、硬貨投入口24よりも下方となる位置に設けてある。
【0027】
商品取出口28は、商品収納装置30から払い出された後、シュータ31によって案内された商品を受け取るための開口である。
【0028】
また、外扉20の裏面側には、いわゆるビルバリデータと称される通用紙幣処理装置40、いわゆるコインメカニズムと称される通用硬貨処理装置50、通用硬貨回収箱60が設けてある。
【0029】
通用紙幣処理装置40は、紙幣挿通口23を通じて挿入された通用紙幣が正規なものであるか否かを選別し、正規なものとして選別した通用紙幣を内部に取り込む一方、損傷や偽造等の理由により通用紙幣を正規なものとして選別できなかった場合、並びに通用紙幣が挿入された後に通用貨幣返却レバー25が操作された場合、それぞれ通用紙幣を返却するためのものである。
【0030】
通用硬貨処理装置50は、図3に示すように、装置筐体51の内部に、通貨選別部52、通貨収納部53、通貨回収部54、通貨払出部55および通貨排出部56を設けて構成したものである。
【0031】
通貨選別部52は、硬貨投入口24を通じて投入された通用硬貨が正規なものであるか否か、並びにその種類を選別し、選別結果に応じて通用硬貨を振り分けるための部分であり、装置筐体51の上方部に配設してある。
【0032】
通貨収納部53は、通貨選別部52により正規なものとして選別された通用硬貨を個別に収納するもので、各通用硬貨を上下方向に積層収納するための複数の通貨用筒状体を左右方向に並設することによって構成してある。
【0033】
通貨回収部54は、通貨収納部53の通貨用筒状体に予め設定した収納枚数を超えた通用硬貨が振り分けられた場合に該通用硬貨を装置筐体51の外部に導くための通路部分である。
【0034】
通貨払出部55は、通貨収納部53の通貨用筒状体に収納された通用硬貨を下方に位置するものから1枚ずつ払い出すもので、通貨用筒状体毎に個別に動作することが可能である。
【0035】
通貨排出部56は、通貨払出部55の動作によって払い出された通用硬貨を硬貨返却口27に案内するための通路部分である。なお、通貨選別部52において損傷や偽造等の理由により正規なものとして選別できなかった通用硬貨に関しては、通貨収納部53へ至ることなく通貨選別部52によって通貨排出部56へ振り分けられ、通貨排出部56を通じて硬貨返却口27へ案内されることになる。
【0036】
通用硬貨回収箱60は、図1に示すように、通用硬貨処理装置50の通貨回収部54を通じて外部に導出された通用硬貨を収容するための箱体であり、該通用硬貨処理装置50の下方となる位置に配設してある。
【0037】
一方、上記自動販売機1には、外扉20の表面側において硬貨投入口24と紙幣挿通口23との間に位置する部位に媒体投入口70、媒体返却レバー71および交換ボタン72を備えているとともに、外扉20の裏面側において通用紙幣処理装置40と通用硬貨処理装置50との間に位置する部位にポイント媒体硬貨を収納するための媒体硬貨処理装置80が設けてある。
【0038】
ここで、本実施の形態で適用するポイント媒体硬貨とは、通用硬貨のおのおのと同一の寸法を有した硬貨状を成すもので、例えば、図3に示すように、10円硬貨と同一の形状に構成した金属製のポイント媒体硬貨A、50円硬貨と同一の形状に構成した金属製のポイント媒体硬貨B、100円硬貨と同一の形状に構成した金属製のポイント媒体硬貨C、および500円硬貨と同一の形状に構成した金属製のポイント媒体硬貨Dの4種類を用意してある。
【0039】
各ポイント媒体硬貨A,B,C,Dには、利用者にとって付加価値となるポイントが予め相互に異なるように設定してある。例えば図4に示すように、ポイント媒体硬貨Aには1ポイント、ポイント媒体硬貨Bには5ポイント、ポイント媒体硬貨Cには10ポイント、ポイント媒体硬貨Dには50ポイントがそれぞれ設定してある。
【0040】
利用者に対する付加価値としては、例えば従来と同様に、所定数のポイントを収集してこれを景品提供者に送付した利用者に、所望の景品を発送するようにすればよい。
【0041】
図1に示すように、媒体投入口70は、ポイント媒体硬貨を投入するための開口である。この媒体投入口70を通じて投入されたポイント媒体硬貨は、後に詳述する媒体硬貨処理装置80において適宜処理されることになる。
【0042】
媒体返却レバー71は、媒体投入口70から投入したポイント媒体硬貨を返却するための媒体交換用操作部であり、媒体投入口70の下方となる位置に配設してある。
【0043】
交換ボタン72は、ポイント媒体硬貨の交換を行う場合の媒体交換用操作部であり、媒体返却レバー71の下方となる位置に配設してある。
【0044】
一方、ポイント媒体硬貨を収納する媒体硬貨処理装置80は、上述した通用硬貨処理装置50をそのまま流用したもので、通用硬貨処理装置50の通貨選別部52、通貨収納部53、通貨払出部55、通貨排出部56に対応した媒体選別部81、媒体収納部82、媒体払出部83および媒体排出部84をそれぞれ有している。
【0045】
媒体選別部81は、通貨収納部53と同様に、媒体投入口70を通じて投入されたポイント媒体硬貨が正規なものであるか否か、並びにその種類を選別し、選別結果に応じてポイント媒体硬貨を振り分けるための部分であり、装置筐体85の上方部に配設してある。
【0046】
媒体収納部82は、通貨収納部53と同様に、複数種類のポイント媒体硬貨を個別に収納することができるもので、各ポイント媒体硬貨を上下方向に積層収納するための複数の媒体用筒状体を左右方向に並設することによって構成してある。
【0047】
媒体払出部83は、媒体収納部82の媒体用筒状体に収納されたポイント媒体硬貨を下方に位置するものから1枚ずつ払い出すもので、媒体用筒状体毎に個別に動作することが可能である。
【0048】
媒体排出部84は、媒体払出部83の動作によって払い出されたポイント媒体硬貨を硬貨返却口27に案内するための通路部分であり、通用硬貨処理装置50の通貨排出部56と一体に構成してある。
【0049】
図5は、上述した自動販売機1の制御系を示したものである。同図に示すように、この自動販売機1には、主制御部90、販売動作制御部91および媒体払出制御部92が設けてある。主制御部90は、メモリ93に格納されたプログラムやデータ等に基づいて販売用操作部(選択ボタン22、通用貨幣返却レバー25)、媒体交換用操作部(媒体返却レバー71、交換ボタン72)、表示部(一体表示器26)、商品収納装置30、通用紙幣処理装置40、通用硬貨処理装置50、媒体硬貨処理装置80等の各構成要素の動作を統括的に制御するためのものである。
【0050】
販売動作制御部91は、主制御部90から与えられた制御信号に基づいて、主に商品の販売に関わる動作を制御するものである。この販売動作制御部91の制御下には、上述した販売用操作部22,25、商品収納装置30、通用紙幣処理装置40および通用硬貨処理装置50が含まれている。これら販売用操作部22,25、商品収納装置30、通用紙幣処理装置40および通用硬貨処理装置50から送出された各種の信号は、販売動作制御部91を通じて主制御部90に与えられることになる。
【0051】
媒体払出制御部92は、主制御部90から与えられた制御信号に基づいて、主にポイント媒体硬貨の払い出しに関わる動作、並びに後述するポイント媒体硬貨の等価交換に関わる動作を制御するものである。この媒体払出制御部92の制御下には、上述した媒体交換用操作部71,72および媒体硬貨処理装置80の他、払出媒体選択部94および等価交換処理部95が含まれている。
【0052】
払出媒体選択部94は、主制御部90から媒体払出制御部92を通じて商品販売に関する情報が与えられた場合に、当該販売商品に応じて払い出すべきポイント媒体硬貨の種類を決定するためのものである。
【0053】
等価交換処理部95は、媒体投入口70から投入された複数枚のポイント媒体硬貨を、より大きな設定ポイントのポイント媒体硬貨と等価交換処理するためのものである。
【0054】
図6〜図9は、商品販売時において上述した自動販売機1の主制御部90が実行する処理内容を示したフローチャートである。以下、これらの図を参照しながら、自動販売機1において商品を販売する場合の動作について説明する。なお、通用硬貨処理装置50の通貨収納部53には、予め釣り銭として払い出すための通用硬貨が収納されているものとする。また、媒体硬貨処理装置80の媒体収納部82には、予めポイント媒体硬貨A、ポイント媒体硬貨B、ポイント媒体硬貨Cおよびポイント媒体硬貨Dがそれぞれ十分に収納されているものとする。さらに、自動販売機1で販売する商品に対しては、1つにつき1ポイント付与する等、予め付与すべきポイントが販売商品毎に設定されているものとする。
【0055】
まず、上記自動販売機1の主制御部90は、販売待機状態にある場合、図6に示すように、利用者による商品の購入要求があるか否か、あるいはポイント媒体硬貨が投入されたか否かを常時監視している(ステップS101,ステップS102)。利用者による商品の購入要求とは、例えば紙幣挿通口23に対して通用紙幣が挿入された場合、あるいは硬貨投入口24に対して通用硬貨が投入された場合をいう。
【0056】
ステップS101において、利用者が紙幣挿通口23に通用紙幣を挿入し、通用紙幣処理装置40の検出信号が販売動作制御部91を通じて与えられた場合、あるいは利用者が硬貨投入口24に通用硬貨を投入し、通用硬貨処理装置50の検出信号が販売動作制御部91を通じて与えられた場合、自動販売機1の主制御部90は、商品販売処理を行う(ステップS200)。
【0057】
ステップS200で実施される商品販売処理において自動販売機1の主制御部90は、図7に示すように、まず、販売動作制御部91を通じて通用紙幣処理装置40による選別結果、あるいは通用硬貨処理装置50による選別結果を取得し、投入された通用貨幣が正規のものであるか否かを判断する(ステップS201)。
【0058】
通用貨幣が正規のものであると選別できなかった場合には、販売動作制御部91を通じて通用紙幣処理装置40、あるいは通用硬貨処理装置50に返金指令を送出する(ステップS207)。この結果、通用紙幣処理装置40に投入された通用紙幣が紙幣挿通口23から利用者に対して返却され、あるいは通用硬貨処理装置50に投入された通用硬貨が通貨排出部56に払い出され、硬貨返却口27から利用者に対して通用硬貨が返却されることになる。その後、自動販売機1の主制御部90は、後述する処理を経ることなく手順をリターンさせる。
【0059】
これに対して投入された通用貨幣が正規のものであると判断した場合、自動販売機1の主制御部90は、その入金額が商品販売金額以上となった時点で、販売動作制御部91を通じて販売用操作部22,25を有効化し(ステップS202,ステップS203)、その後、利用者の操作入力待ちとなる(ステップS204,ステップS205)。
【0060】
この操作入力待ちの状態から取消要求が与えられた場合、つまり利用者が通用貨幣返却レバー25を操作し、その操作信号が販売動作制御部91を通じて与えられた場合、自動販売機1の主制御部90は、販売動作制御部91を通じて販売用操作部22,25を無効化し(ステップS206)、さらに、販売動作制御部91を通じて通用紙幣処理装置40、あるいは通用硬貨処理装置50に返金指令を送出する(ステップS207)。この結果、通用紙幣処理装置40に投入された通用紙幣が紙幣挿通口23から利用者に対して返却され、あるいは通用硬貨処理装置50に投入された通用硬貨が通貨排出部56に払い出され、硬貨返却口27から利用者に対して通用硬貨が返却されることになる。その後、自動販売機1の主制御部90は、後述する処理を経ることなく手順をリターンさせる。
【0061】
一方、操作入力待ちの状態から商品の選択が行われた場合、つまり利用者が選択ボタン22を操作し、その操作信号が販売動作制御部91を通じて与えられた場合、自動販売機1の主制御部90は、販売動作制御部91を通じて販売用操作部22,25を無効化し(ステップS208)、その後、商品収納装置30から選択商品の払い出しを行うべく販売動作制御部91を通じて当該商品収納装置30に販売指令を与える(ステップS209)。この結果、商品収納装置30から払い出された商品がシュータ31を介して案内されることになり、当該商品を商品取出口28から取り出すことが可能となる。
【0062】
次いで、自動販売機1の主制御部90は、入金額と販売商品金額との比較を行い(ステップS210)、入金額が大きい場合、販売動作制御部91を通じて通用硬貨処理装置50に差額分となる通用硬貨、つまり釣り銭の払出指令を送出し(ステップS211)、その後手順をリターンさせる。この結果、通用硬貨処理装置50の通貨払出部55が適宜動作して釣り銭の額に相当する通用硬貨が通貨排出部56に払い出されことになり、当該釣り銭を硬貨返却口27から取り出すことが可能となる。
【0063】
商品販売処理を終了した自動販売機1の主制御部90は、図6に示すように、直前の商品販売処理において商品の販売を行ったか否かの判断を行う(ステップS103)。商品販売処理において商品の販売を行っていない場合、つまり通用貨幣を正規なものであると判断しなかった場合や通用貨幣返却レバー25の操作によって利用者から取消要求が与えられた場合、自動販売機1の主制御部90は、後述する処理を経ることなく今回の手順を終了する。
【0064】
これに対して、商品販売処理において商品の販売を行った場合、自動販売機1の主制御部90は、媒体払出処理を行い(ステップS300)、その後に今回の手順を終了する。
【0065】
ステップS300で実施される媒体払出処理において自動販売機1の主制御部90は、図8に示すように、まず、主制御部90から媒体払出制御部92を通じて与えられた商品販売に関する情報から実際に販売した商品の種類を抽出し(ステップS301)、その後、払出媒体選択部94を通じて、抽出した販売商品の種類に対応したポイントの算出を行い(ステップS302)、さらに算出したポイントに対応したポイント媒体硬貨の選択を行う(ステップS303)。具体的には、自動販売機1で販売した商品に付与するべきポイント総数を算出し、この算出結果を設定ポイントの大きなポイント媒体硬貨から順次除算を行うことによって払い出すべきポイント媒体硬貨を選択するようにしている。
【0066】
例えば、販売商品に対応して付与すべきポイント総数が7ポイントであれば、まず5ポイントに設定されたポイント媒体硬貨Bで除算を行い、商が1で剰余が2という解を得る。次いで、剰余の2に対して1ポイントに設定されたポイント媒体硬貨Aで除算を行い、商が2で剰余が0という解を得る。この結果、1枚のポイント媒体硬貨Bと2枚のポイント媒体硬貨Aとを払い出すような処理を行う。
【0067】
また、付与すべきポイント総数が21ポイントであれば、まず10ポイントに設定されたポイント媒体硬貨Cで除算を行い、商が2で剰余が1という解を得る。次いで剰余の1に対して1ポイントに設定されたポイント媒体硬貨Aで除算を行い、商が1で剰余が0という解を得る。この結果、2枚のポイント媒体硬貨Cと1枚のポイント媒体硬貨Aとを払い出すような処理を行う。
【0068】
さらに、付与すべきポイント総数が28ポイントであれば、まず10ポイントに設定されたポイント媒体硬貨Cで除算を行い、商が2で剰余が8という解を得る。次いで剰余の8に対して5ポイントに設定されたポイント媒体硬貨Bで除算を行い、商が1で剰余が3という解を得る。次いで剰余3に対して1ポイントに設定されたポイント媒体硬貨Aで除算を行い、商が3で剰余が0という解を得る。この結果、2枚のポイント媒体硬貨Cと1枚のポイント媒体硬貨Bと3枚のポイント媒体硬貨Aとを払い出すような処理を行う。
【0069】
但し、媒体硬貨処理装置80の媒体収納部82に払い出すべきポイント媒体硬貨が不足している場合には、上述した限りでない。例えば、付与すべきポイント総数が21ポイントであっても、10ポイントに設定されたポイント媒体硬貨Cが0枚で、しかも5ポイントに設定されたポイント媒体硬貨が3枚しかない場合には、3枚のポイント媒体硬貨Bと6枚のポイント媒体硬貨Aとを払い出すような処理を行う。
【0070】
上記のようにして払い出すべきポイント媒体硬貨を選択した後においては、媒体払出制御部92を通じて媒体硬貨処理装置80の媒体払出部83に媒体払出指令が送出され(ステップS304)、その後、手順がリターンされる。この結果、媒体硬貨処理装置80の媒体払出部83が適宜動作してステップS303で選択されたポイント媒体硬貨が媒体排出部84に払い出され、当該払い出されたポイント媒体硬貨が硬貨返却口27を通じて利用者に与えられることになる。
【0071】
上述したように、ポイント媒体硬貨は、これに設定されたポイントを所定数収集して景品提供者に送付すれば、景品という形で当該利用者に付加価値となるものである。従って、商品の販売に応じてポイント媒体硬貨を払い出すようにした自動販売機1によれば、商品の販売促進を図ることが可能となる。
【0072】
ここで、この自動販売機1の媒体払出処理においては、販売商品の種類に対応したポイントの算出を行い、複数種類用意したポイント媒体硬貨の中から算出したポイント総数に対応したものを払い出すようにしている。しかも、算出結果を設定ポイントの大きなポイント媒体硬貨から順次除算を行うことによって払い出すべきポイント媒体硬貨を選択するようにしている。このため、利用者に払い出されるポイント媒体硬貨の枚数が最小限となり、例えばまとめ買いを行った場合にも、多数のポイント媒体硬貨を収集・保持・送付する必要がなくなる。さらに、商品を販売する都度、ポイント媒体硬貨を払い出すようにしているため、常時これを携行している必要もなく、当該ポイント媒体硬貨の適用が利用者にとって使い勝手を悪くする虞れもない。また、景品提供者にとっては、設定ポイントの大きなポイント媒体硬貨を用意することで、必ずしも販売する商品の数に応じた数多くのポイント媒体硬貨を用意する必要がなくなるため、頻繁に補充する作業が不要となり、商品補充作業者の作業を容易化することが可能になる。
【0073】
一方、図6に示したステップS102において、利用者が既に所有しているポイント媒体硬貨を媒体投入口70に投入し、媒体硬貨処理装置80の検出信号が媒体払出制御部92を通じて与えられると、自動販売機1の主制御部90は、媒体交換処理を実施する(ステップS400)。
【0074】
ステップS400で実施される媒体交換処理において自動販売機1の主制御部90は、図9に示すように、まず、媒体払出制御部92を通じて媒体硬貨処理装置80による選別結果を取得し、投入されたポイント媒体硬貨が正規のものであるか否かを判断する(ステップS401)。
【0075】
ポイント媒体硬貨が正規のものであると選別できなかった場合には、媒体払出制御部92を通じて媒体硬貨処理装置80に媒体返却指令を送出する(ステップS407)。この結果、媒体硬貨処理装置80に投入されたポイント媒体硬貨が媒体排出部84に払い出され、硬貨返却口27から利用者に対してポイント媒体硬貨が返却されることになる。その後、自動販売機1の主制御部90は、後述する処理を経ることなく手順をリターンさせる。
【0076】
これに対して投入されたポイント媒体硬貨が正規のものであると判断した場合、自動販売機1の主制御部90は、媒体払出制御部92を通じて媒体交換用操作部71,72を有効化する(ステップS402)。さらに、自動販売機1の主制御部90は、等価交換処理部95を通じて各ポイント媒体硬貨に設定されたポイントをカウントし、それらの合計ポイントを算出する処理を行い(ステップS403)、その後、利用者の操作入力待ちとなる(ステップS404,ステップS405)。この間、自動販売機1の主制御部90は、表示部26を通じて合計ポイントのカウント結果を表示することが好ましい。
【0077】
この操作入力待ちの状態から取消要求が与えられた場合、つまり利用者が媒体返却レバー71を操作し、その操作信号が媒体払出制御部92を通じて与えられた場合、自動販売機1の主制御部90は、媒体払出制御部92を通じて媒体交換用操作部71,72を無効化し(ステップS406)、さらに、媒体払出制御部92を通じて媒体硬貨処理装置80に媒体返却指令を送出する(ステップS407)。この結果、媒体硬貨処理装置80に投入されたポイント媒体硬貨が媒体排出部84に払い出され、硬貨返却口27から利用者に対してポイント媒体硬貨が返却されることになる。その後、自動販売機1の主制御部90は、後述する処理を経ることなく手順をリターンさせる。
【0078】
一方、ステップS404において交換要求が与えられた場合、つまり利用者が交換ボタン72を操作し、その操作信号が媒体払出制御部92を通じて与えられた場合、自動販売機1の主制御部90は、媒体払出制御部92を通じて媒体交換用操作部71,72を無効化し(ステップS408)、その後、等価交換処理部95を通じて交換すべきポイント媒体硬貨の選択を行う(ステップS409)。具体的には、ステップS303で実施したポイント媒体硬貨の選択と同様に、先に算出したポイント総数を設定ポイントの大きなポイント媒体硬貨から順次除算を行うことによって交換すべきポイント媒体硬貨を選択するようにしている。
【0079】
例えば、ポイント媒体硬貨Aが15枚投入された場合には、ポイント総数が15ポイントであると算出した後、まず10ポイントに設定されたポイント媒体硬貨Cで除算を行い、商が1で剰余が5という解を得る。次いで、剰余の5に対して5ポイントに設定されたポイント媒体硬貨Bで除算を行い、商が1で剰余が0という解を得る。この結果、投入された15枚のポイント媒体硬貨Aに対して等価交換対象が、1枚のポイント媒体硬貨Cおよび1枚のポイント媒体硬貨Bであるとする処理を行う。
【0080】
また、ポイント媒体硬貨Aが15枚、ポイント媒体硬貨Bが2枚、ポイント媒体硬貨Cが3枚投入された場合には、ポイント総数が55ポイントであると算出した後、まず50ポイントに設定されたポイント媒体硬貨Dで除算を行い、商が1で剰余が5という解を得る。次いで剰余の5に対して5ポイントに設定されたポイント媒体硬貨Bで除算を行い、商が1で剰余が0という解を得る。この結果、投入された総計20枚のポイント媒体硬貨に対して等価交換対象が、1枚のポイント媒体硬貨Dおよび1枚のポイント媒体硬貨Bであるとする処理を行う。
【0081】
但し、媒体硬貨処理装置80の媒体収納部82に払い出すべきポイント媒体硬貨が不足している場合には、上述した限りでない。例えばポイント媒体硬貨Aが15枚、ポイント媒体硬貨Bが2枚投入された場合であっても、ポイント媒体硬貨Cが1枚しかない場合には、投入された総計17枚のポイント媒体硬貨に対して等価交換対象が、1枚のポイント媒体硬貨Cおよび3枚のポイント媒体硬貨Bであるとする処理を行う。
【0082】
また、投入されたポイント媒体硬貨のポイント総数が、次に設定ポイントの大きなポイント媒体硬貨のポイント数に達していない場合にも実質的には等価交換処理を行わない。例えばポイント媒体硬貨Aが4枚投入された場合には、そのまま投入された4枚のポイント媒体硬貨Aが等価交換対象であるとする処理を行う。
【0083】
上記のようにして等価交換対象となるポイント媒体硬貨を選択した後においては、媒体払出制御部92を通じて媒体硬貨処理装置80の媒体払出部83に媒体払出指令が送出され(ステップS410)、その後、手順がリターンされる。この結果、媒体硬貨処理装置80の媒体払出部83が適宜動作してステップS409で選択されたポイント媒体硬貨が媒体排出部84に払い出され、当該払い出されたポイント媒体硬貨が硬貨返却口27を通じて利用者に与えられることになる。
【0084】
ここで、この自動販売機1の媒体交換処理においては、上述したように、利用者の所有する多数枚のポイント媒体硬貨が、より設定ポイントの大きなポイント媒体硬貨と等価交換されること、換言すれば、より少数枚のポイント媒体硬貨によって同一のポイントを付与し直すことが可能になる。従って、仮に自動販売機1から1つずつ商品を多数購入した利用者であっても、上述した媒体交換処理を行えば、自己の取得したポイントを何等減少することなく、ポイント媒体硬貨の枚数のみを減らすことが可能となり、当該ポイント媒体硬貨を収集・保持・送付する作業が容易となる。しかも、家族単位や任意のグループ単位で収集したポイントを合算することも可能となり、利用者にとって付加価値を得るチャンスも大きなものとなる。また、景品提供者にとっては、利用者による媒体交換処理が、媒体硬貨処理装置80に対するポイント媒体硬貨の補充作業、特に設定ポイントが最も小さいポイント媒体硬貨Aの補充作業として機能するようになるため、当該媒体硬貨処理装置80に対してポイント媒体硬貨を頻繁に補充する作業が不要となり、商品補充作業者の作業を容易化することが可能になる。
【0085】
このように、上記自動販売機1によれば、商品の購入がポイント媒体硬貨を通じて景品という形で利用者に還元されることになるため、商品の販売促進を図ることが可能となる。しかも、媒体払出処理によって自動販売機1から払い出されるポイント媒体硬貨は、複数種類の中から販売商品に対応して選択されたものであるとともに、設定ポイントの大きなポイント媒体硬貨から順次除算を行うことによって選択されたものである。このため、利用者に払い出されるポイント媒体硬貨の枚数が最小限となり、多数のポイント媒体硬貨を収集・保持・送付する必要がなくなる。さらに、ポイント媒体硬貨は、常時これを携行している必要もなく、当該ポイント媒体硬貨の適用が利用者にとって使い勝手を悪くする虞れもない。また、景品提供者にとっては、設定ポイントの大きなポイント媒体硬貨を用意することで、必ずしも販売する商品の数に応じた数多くのポイント媒体硬貨を用意する必要がなくなり、頻繁に補充する作業が不要となる。
【0086】
さらに、媒体交換処理を行うことにより、利用者の取得したポイントを何等減少させることなく、ポイント媒体硬貨の枚数のみを減らすことが可能となるため、当該ポイント媒体硬貨を収集・保持・送付する作業が容易となる。しかも、複数の利用者が取得したポイントを合算することも可能となり、利用者にとって付加価値を得るチャンスも大きなものとなる。また、景品提供者にとっては、利用者による媒体交換処理が、媒体硬貨処理装置80に対するポイント媒体硬貨の補充作業となるため、先の媒体払出処理による効果と相俟って、商品補充作業者の作業を一層容易化することが可能になる。
【0087】
またさらに、ポイント媒体硬貨が通用硬貨と同一の形状であるため、当該ポイント媒体硬貨を適用するに当たり、通用硬貨処理装置50をそのまま媒体硬貨処理装置80として適用することが可能であり、自動販売機1に対して大幅な改造を施す必要もない。さらに、通用硬貨処理装置50とは個別に媒体硬貨処理装置80を備えるようにしているため、通用硬貨処理装置50において釣り銭切れが頻繁に招来されることもなく、当該釣り銭切れによって商品の販売機会を失う事態が多発することもない。
【0088】
なお、上述した実施の形態では、特に飲料を販売するための自動販売機1を例示しているが、その他の商品を販売するものにももちろん適用することが可能である。
【0089】
また、上述した実施の形態では、ポイント媒体として通用硬貨と同一寸法の硬貨状を成す金属製のポイント媒体硬貨を例示しているが、その他の形状・材質から成るポイント媒体を払い出すようにしても構わない。なお、硬貨状のポイント媒体を適用する場合に上述した実施の形態では、日本の通用硬貨と同一寸法となるものを例示しているが、例えば、海外の通用硬貨と同一寸法の硬貨状を成すものであっても良いし、海外の通用硬貨そのものであっても構わない。
【0090】
さらに、上述した実施の形態において用いた具体的な数値は、あくまでも例示のためのものであり、その他の数値であっても良いのはもちろんである。
【0091】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る自動販売機によれば、互いに異なるポイントを設定した複数種類のポイント媒体から、商品の販売に応じたポイントを有するポイント媒体を選択して払い出すようにしているため、利用者が多数のポイント媒体を収集・保持し、さらには多数収集・保持したポイント媒体を送付する事態を可及的に防止することができるようになり、利用者に煩雑な作業を強いる虞れがなくなる。特に、商品を一度に多数購入した場合には、上述した作用効果が一層顕著となる。また、景品提供者にとっては、設定ポイントの大きなポイント媒体硬貨を用意することで、必ずしも販売する商品の数に応じた数多くのポイント媒体硬貨を用意する必要がなくなり、頻繁に補充する作業が不要となる。
【0092】
また、複数枚のポイント媒体が投入された場合、これら投入されたポイント媒体の合計ポイントと等価となるポイント媒体の払い出しを行うようにしているため、既に取得したポイントを何等減少させることなく、ポイント媒体の数のみを減らすことが可能となり、当該ポイント媒体を収集・保持・送付する作業が容易となる。さらにまた、景品提供者にとっては、上述した利用者による操作が、ポイント媒体硬貨の補充作業となるため、商品補充作業者の作業を一層容易化することが可能になる。
【0093】
また、本発明の請求項に係る自動販売機によれば、ポイント媒体として通用硬貨と同一寸法の硬貨状に構成したものを適用しているため、いわゆるコインメカニズムと称される通用硬貨処理装置をそのまま適用することが可能であり、自動販売機に対して大幅な改造を施す必要がない。
【0094】
また、本発明の請求項に係る自動販売機によれば、通用硬貨処理装置とは個別に媒体硬貨処理装置を備えるようにしているため、通用硬貨処理装置において釣り銭切れが頻繁に招来されることもなく、当該釣り銭切れによって商品の販売機会を失う事態が多発することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である自動販売機を示したもので、(a)は正面図、(b)は要部拡大図である。
【図2】図1に示した自動販売機の外扉を開成した状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示した自動販売機に適用される通用硬貨処理装置および媒体硬貨処理装置を示す正面図である。
【図4】図1に示した自動販売機が払い出すポイント媒体の種類と設定ポイントとの関係を示す図表である。
【図5】図1に示した自動販売機の制御系を示すブロック図である。
【図6】図5に示した自動販売機の主制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
【図7】図6に示した商品販売処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】図6に示した媒体払出処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】図6に示した媒体交換処理の詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動販売機
10 本体キャビネット
20 外扉
21 ディスプレイウィンド
22 選択ボタン(販売用操作部)
23 紙幣挿通口
24 硬貨投入口
25 通用貨幣返却レバー(販売用操作部)
26 一体表示器(表示部)
27 硬貨返却口
28 商品取出口
29 商品見本
30 商品収納装置
31 シュータ
40 通用紙幣処理装置
50 通用硬貨処理装置
51 装置筐体
52 通貨選別部
53 通貨収納部
54 通貨回収部
55 通貨払出部
56 通貨排出部
60 通用硬貨回収箱
70 媒体投入口
71 媒体返却レバー(媒体交換用操作部)
72 交換ボタン(媒体交換用操作部)
80 媒体硬貨処理装置
81 媒体選別部
82 媒体収納部
83 媒体払出部
84 媒体排出部
85 装置筐体
90 主制御部
91 販売動作制御部
92 媒体払出制御部
93 メモリ
94 払出媒体選択部
95 等価交換処理部
A,B,C,D ポイント媒体硬貨

Claims (3)

  1. 互いに異なるポイントを設定した複数種類のポイント媒体を予め内部に収納し、商品の販売に応じたポイントを有するポイント媒体を選択して払い出すことにより、当該ポイント媒体に設定したポイントを通じて利用者に付加価値を付与する自動販売機であって、
    複数枚のポイント媒体が投入された場合には、これら投入されたポイント媒体の合計ポイントと等価となるポイント媒体の払い出しを行うことを特徴とする自動販売機。
  2. 前記複数種類のポイント媒体を、それぞれ通用硬貨と同一寸法の硬貨状に構成したことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 投入された通用硬貨を個別に収納する一方、販売商品金額を越えた通用硬貨が投入された場合には差額分を釣り銭として払い出す通用硬貨処理装置と、
    前記通用硬貨処理装置とは別個に設けられ、予め複数種類のポイント媒体を個別に収納する一方、商品を販売した場合に前記ポイント媒体の払い出しを行う媒体硬貨処理装置と
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の自動販売機。
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