JP4015936B2 - 燃料供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、自動車等の燃料供給装置に関し、特に濾過部材の異物による目詰まりを的確に判断してなるディーゼルフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等のエンジンとして古くからディーゼルエンジンが利用されている。
【0003】
ディーゼルエンジンは、燃料として軽油を使用し、その軽油を噴射ポンプで高圧に圧縮し、インジェクタからエンジンの燃焼室に噴射させ、燃焼室で自己燃焼させるものである。
【0004】
その燃料系統を図11に示す。燃料系統は、主として燃料タンク4、ディーゼルフィルタ5、噴射ポンプ1、コモンレール2及びインジェクタ3で構成される。
噴射ポンプ1は、高圧の燃料を供給するポンプであり、燃料タンク4内の燃料をディーゼルフィルタ5を介して導入し、燃料を分配するコモンレール2よりインジェクタ3に送る。黒塗りの矢印は、燃料タンク4からインジェクタ3への燃料の流れを示し、白抜きの矢印は、余剰燃料の還流の流れを示す。
【0005】
燃料中には、塵芥、錆等の固形夾雑物、カーボン、ガム状物質のようなスラッジ及び水分等の異物が混入している。この異物は、インジェクタ3等の摩耗及びスティックの原因になるもので取り除く必要があり、そのため前記ディーゼルフィルタ5が設けられている。
【0006】
ところで、ディーゼルフィルタ5は、3つの機能を要求されるものとして知られている。その1つは、エンジンに供給される燃料中に含まれているダストなどの固形物を除去し、インジェクタ3等の機械的摩耗及び発錆を防止して耐久性及びエンジンの安定作動を確保するための機能である。
【0007】
2つ目は水分離機能である。燃料中には水分が含まれる。この水分は溶解水と遊離水に分けられる。溶解水は燃料経路内に停滞することなく燃料とともに消費されるため弊害はあまりないが、遊離水は軽油より比重が大きいため噴射ポンプ内に停滞し、発錆、スティックの原因になりやすい。この遊離水は、供給燃料中に遊離水として含有したり、給油時に雨水として侵入したり、空気中の湿気が水滴となって侵入したり、燃料の温度低下により溶解水が析出したり等により発生する。そのためディーゼルフィルタ5には、水を分離するための空間が設けられている。
【0008】
3つ目はワックス除去機能である。軽油は低温になるとワックスが析出する特性を持っている。気温に適しない軽油を使用すると、ワックスが多量に析出し、濾過部材のエレメントが目詰まりを起こして燃料が流れなくなり、エンジンが停止に至る場合がある。従って、低温でも燃料の流動性を維持する機能が必要となる。そのためディーゼルフィルタに電気ヒータやバイメタル式の燃料還流バルブを設け、外気が所定以下に下がると前記電気ヒータに通電したり、或いは噴射ポンプで圧縮され温度が高くなっている燃料の一部を前記燃料還流バルブを介して還流させ、エレメントを暖めることによりその目詰まりを防止している。
【0009】
前記図11に還流燃料の還流経路の概略を示す。ディーゼルフィルタ5のキャップ6にはバイメタル式の燃料還流バルブ7が取り付けられ、噴射ポンプ1と燃料還流バルブ7とを燃料戻り管8aを介して連結することにより経路が構成され、ディーゼルフィルタ5内に供給される燃料の温度が所定値以上であると還流燃料は燃料戻り管8a及び8bを介して直接燃料タンク4に還流されるが、燃料の温度が所定値以下になると燃料還流バルブ7内のバイメタル弁が開き、噴射ポンプ1内の暖かい燃料の一部が燃料戻り管8aよりディーゼルフィルタ5内に流れ込み、ディーゼルフィルタ5を暖めるため、エレメントで燃料がワックス化するのが防止される。因みに、軽油は流動点によって、特1号、1号、2号、3号及び特3号の5種類に分類され、ワックス化による目詰まり温度は、特1号はなく、1号は−1℃以下、2号は−5℃以下、3号は−12℃以下、特3号は−19℃以下である。
【0010】
このようにディーゼルフィルタは、燃料に含まれる水及び低温による燃料のワックス化を考慮して燃料中の塵芥、錆等の固形夾雑物、カーボン、ガム状物質のようなスラッジ等の異物を除去し、清浄な燃料のみを噴射ポンプ1を介してインジェクタ3に供給するという3つの機能を有する重要な役目を持つ機器である。
そのためディーゼルフィルタは使用状態にもよるが使用時間の経過とともに、異物を除去する部材であるエレメントの表面に除去した異物が堆積し、ついにはエレメントが目詰まりを引き起こす。エレメントが目詰まりを起こすと燃料が送られなくなりその事実を知らずに運転をしていると突然エンジンが停止するという弊害を引き起こすことになる(例えば、特許文献1参照。)。
【0011】
このような弊害を防止するため、従来ディーゼルフィルタは定期的に交換するように指示されている。ところがこの定期的に交換する指示は、粗悪燃料を使用しているユーザを想定して決められているため、良質燃料を使用しているユーザが定期的に交換する指示に従ってディーゼルフィルタを交換した場合、実際にはディーゼルフィルタの寿命前に交換していることになり、結果的にそのようなユーザの経済的な負担を引き起こしていた。
【0012】
また、前記したように例えディーゼルフィルタの寿命前であっても定期的にディーゼルフィルタを交換しておればまだしも、定期交換指示を無視してディーゼルフィルタを使用し続け目詰まりした場合や、不純物が多い等の粗悪燃料を使用し続け早期に目詰まりした場合、走行不良が生じたとしても原因が特定できずそのまま走行を続け、その結果突然エンジンが停止するという最悪の結果を引き起こしていた。
【0013】
更に、ディーゼルフィルタの目詰まりは、異物による他に前記したように燃料の低温に起因したワックス化もある。即ち、外気が低温時、燃料も同様に低温となり、その温度が燃料がワックス化する温度以下になるとディーゼルフィルタのエレメントにワックスが析出し、結果的にエレメントが目詰まり状態となる。当然エレメントの下流側に送られる燃料が低減し、エレメントの下流側の負圧が増大する。
【0014】
しかしながら、エレメントの目詰まりが異物によるものである場合には、エレメントを交換する必要があるが、エレメントの目詰まりが燃料のワックス化に起因するものである場合には、例え燃料がワックス化し、一時的にエレメントの目詰まり状態が生じたとしても燃料の温度が上がればその析出はなくなり、エレメントの濾過機能は回復する。例えば、ディーゼルフィルタが外気温度の影響を受けるのはエンジンの始動時であり、エンジンの始動時はエンジンが暖まっていないため外気温度がそのまま燃料温度になるが、エンジンが暖まるに従ってディーゼルフィルタも暖まり、燃料のワックス化はかなり低減する。そのためエンジンの始動時に燃料のワックス化により一時的にエレメントが目詰まり状態になったとしても時間の経過とともにエンジンも暖まり燃料のワックス化は低減し、エレメントの目詰まり状態は回復することになる。
【0015】
また、前記したように燃料のワックス化を防止するために電気ヒータ或いは燃料還流バルブを設けることが広く採用されており、このような手段を用いることにより、エンジン始動時はまだ燃料が暖まっておらず、燃料のワックス化が生じ一時的にエレメントが目詰まり状態になったとしても暖かい燃料を還流させる等により燃料が暖められ、燃料がそれ以上ワックス化することはないためエレメントの一時的な目詰まり状態は容易に回復される。
【0016】
ところがユーザによっては、例えその原因が燃料の低温に起因した燃料のワックス化であるとしてもその原因が特定できず、走行状態の不良を何らかの重大な故障と思い込み修理に出したり、或いはエレメントが目詰まりしたと勝手に思いこみ急いでエレメントを交換する等の処置を講じ、結果的にそのようなユーザの経済的な負担を引き起こしていた。
【0017】
【特許文献1】
特開平11−270425号公報。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明の目的は、ディーゼルフィルタの下流側に目詰まり検出手段である目詰まりセンサを設けることにより、エレメントの目詰まりを適格に把握するとともに、該目詰まりセンサを燃料がワックス化する所定温度以上で作動可能にすることにより、ディーゼルフィルタの不必要な交換を防止してなる燃料供給装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本願発明は、以下のような構成を採用してなる。
【0020】
請求項1に係る発明においては、外壁を形成する外郭部材と、該外郭部材内に収納される燃料を濾過する濾過部材とを有するディーゼルフィルタと、該濾過部材の下流側に配置される目詰まり検出手段と、前記濾過部材の下流側であって前記目詰まり検出手段の前方にバイメタル弁を備え、該バイメタル弁は、前記目詰まり検出手段を燃料がワックス化する温度以上で作動可能にする構成。そしてこのような構成により、エレメントの目詰まりを運転者に表示灯或いは警告ブザーにより知らせ、その交換時期を適確にする。また、目詰まり検出手段の燃料のワックス化に起因した目詰まり検知をなくすことができる。更に、一般にバイメタル弁は、故障が少なく、且つ動作が安定した弁として知られこのようなバイメタル弁を用いることにより、前記所定温度での切り換え作動は、故障が少なく、且つより確実に行われるようになる。
【0021】
請求項2に係る発明においては、前記目詰まり検出手段の検出圧力は、目詰まり前の初期値より大きい圧力から燃料の供給が行われなくなる目詰まり後の値より小さい圧力の範囲内である構成。そしてこのような構成により、エレメントの交換時期を例えばオフロード車用のものでは早めに、オンロード車用のものでは遅めというように用途に応じて幅を持たせることができる。
【0025】
請求項3に係る発明においては、前記目詰まり検出手段と前記バイメタル弁とを一体化した構成。そしてこのような構成により、1つの目詰まり検出手段としてユニット化でき、その組み付けが容易になる。
【0026】
請求項4に係る発明においては、前記目詰まり検出手段と前記バイメタル弁とを一体化したものを、前記外殻部材に一体的に設ける構成。そしてこのような構成により、目詰まりセンサを予めディーゼルフィルタに確実に取り付けておくことができる。
【0027】
請求項5に係る発明においては、前記目詰まり検出手段と前記バイメタル弁とを一体化したものを、前記外殻部材と別体に設ける構成。そしてこのような構成により、例え、ディーゼルフィルタのキャップ上に横方向或いは上下方向に適当な取り付け空間がなくても弾性材等からなる連結パイプを取り付けるスペースさえあれば、前記目詰まりセンサ等を容易に取り付けられる。
【0028】
請求項6に係る発明においては、前記目詰まり検出手段と前記バイメタル弁とを別体化した構成であり、請求項7に係る発明においては、前記バイメタル弁を前記外殻部材に設ける構成。そしてこのような構成により、例えば、作動可能手段を取り付けるための部材として外殻部材を利用することができるため、部品点数が低減する。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は本願発明のディーゼルフィルタ及びキャップ上に目詰まりセンサを載置した状態を示す断面図、図2はその目詰まりセンサの拡大断面図である。
【0030】
ディーゼルフィルタ10は、外壁を形成する有底円筒状のケース11と、該ケース11の上方開口端に着脱自在に取り付けられるキャップ12とからなる外郭部材によって構成される。キャップ12は樹脂製で、その上方には供給管取付部12d及び図示しない排出管取付部が形成される。そして供給管取付部12dには燃料供給管13がパッキン13aを取り付けた状態で一体的に連結され、更に排出管取付部には図示しない燃料排出管が連結される。
【0031】
また、供給管取付部12dに燃料供給管13を取り付ける際に第1の逆止弁12fが狭持されるとともに、燃料を後記の濾過部材16に供給する導入口12bの上方には第2の逆止弁12gが取り付けられる。これら第1の逆止弁12f及び第2の逆止弁12gは同じ機能を有する弁で、燃料供給管13側から濾過部材16側への流れは許容するが、その逆の流れは阻止するもので、ハンドポンプ15の作動を円滑に行うために設けられる。
【0032】
外郭部材の一部を形成するキャップ12の上方には、ハンドポンプ15及び後記する目詰まりセンサ40が取り付けられる。前記ハンドポンプ15は、外郭を形成する中空状のポンプケース15aと、蓋部15dとからなり、その内部には、スプリング15cによって上向きの力を付勢されたプランジャ15bが配置される。蓋部15dには図示しない開口が設けられており、プランジャ15bを押し下げながら所定角度回動して離すと、プランジャ15bの上方外周上に設けられるフランジ15eが蓋部15dの下面に当接し、プランジャ15bを下がった状態に保持する。プランジャ15bを上動させる場合には、プランジャ15bを押し下げつつ最初と反対方向に所定角度回動してから離すとプランジャ15bは上方へ飛び出る。その状態でプランジャ15bを上下動すると、その下部で空気並びに燃料が押圧され、押圧された空気並びに燃料は第1の逆止弁12f及び第2の逆止弁12gの作用により下流の図示しない燃料排出管側に押し出される。このハンドポンプ15は、濾過部材16を交換した後とか、ディーゼルフィルタ10から水抜きを行う時等に使われる。
【0033】
前記ケース11は、上方が開口された樹脂製の有底中空円筒部材であり、そのケース上端部11aの外周にはネジ22が形成される。ケース11とキャップ12の連結は、まず、濾過部材16をケース11内に収納し、キャップ12のキャップ下端部12aにパッキン21を取り付けた状態でキャップ12をケース上端部11aに嵌合し、次いで、締付部材23をケース上端部11a外周上のネジ22に合わせて締め付け、両者を密に締結する。濾過部材16を交換する場合は前記の手順を逆に行うことになる。
【0034】
濾過部材16は、その中央に位置し芯をも兼ねる燃料通路18と、燃料通路18の外周上に同心状に巻かれた紙等から成形されるエレメント17と、排出孔が設けられる上部端板19と、導入孔が設けられる下部端板20とからなる。燃料通路18は、その上下端が突出し、それぞれ上端突出部18a及び下端突出部18bを有する。また、濾過部材16の高さは、ケース11の高さの略半分のものが用いられる。
【0035】
ケース11の内面には、下から略半分の高さまで複数個等間隔に配置され、濾過部材16を位置決めするためのリブ26が設けられており、ケース11内に収納される濾過部材16の下部端板20は、リブ26に当設し位置決めされる。そして濾過部材16の上部端板19には、キャップ下端部12aが当接され、濾過部材16をケース11内に取り付けた状態では、濾過部材16はリブ26とキャップ下端部12aとで狭持される。また、ケース11内に濾過部材16を収納した状態において濾過部材16の上部に上部空間25が形成され、下部に下部空間27が形成される。
【0036】
キャップ12の中央内面にはその上部に導入口12bを有するリング状部材24が垂下され、ケース11内に濾過部材16を収納した後キャップ12を締結した状態では、燃料通路18の上端突出部18aがリング状部材24に密に嵌合され、燃料供給管13及び導入口12bを介してリング状部材24に導入される燃料の全ては燃料通路18より下部空間27に流入する。
【0037】
下部空間27に流入した燃料は、下部空間27内で乱流状態となり含まれる水分が分離され、下部空間27の底部に分離水として溜まる。一方、水が分離された燃料は、方向を変え、濾過部材16の下部端板20よりエレメント17内に導入され、エレメント17で濾過され不純物が取り除かれる。不純物が取り除かれた燃料は、上部端板19より上部空間25に押し出され、キャップ12の上面に形成される図示しない燃料排出管に排出される。
【0038】
前記下部空間27内には、レベルスイッチ28が設けられる。レベルスイッチ28は、フロート式のもので中空状の軸部材29及びフロート30からなる。中空状の軸部材29は、下方端開口の細長い軸状部材でその先端には傘状のストッパ29aが設けられ、その中空部内にはリード線33が接続されるスイッチ部32が配設される。
【0039】
フロート30は、樹脂製の中心に開口を有する中空状部材で、その開口底部にはリング状の磁石31が取り付けられており、軸部材29に沿って上下動自在にされている。フロート30は、下部空間27に溜まる分離水の量によって上下動し、フロート30が傘状のストッパ29aに当接する位置が分離水の危険水位になるように設定される。即ち、下部空間27の分離水の量が増え、フロート30が傘状のストッパ29aに当接する位置にくるとフロート30に取り付けられている磁石31がスイッチ部32の可動接点を固定接点側に引き寄せ、両接点を接触させる。すると、運転席の警告灯が点灯する。
【0040】
警告灯の点灯を確認すると運転者は、ケース11の底部に設けられる図示しないドレンコックを開放し、溜まった分離水を排出することになる。この場合、ハンドポンプ15を使うこともできる。
【0041】
次に目詰まり検出手段である目詰まりセンサ40を図2に基づいて説明する。
目詰まりセンサ40は、キャップ12の上部に取り付けられ、濾過部材16を経て異物が除去された燃料が流れるディーゼルフィルタ10の前記上部空間25に連通される。
【0042】
目詰まりセンサ40は、上部部材41、中間部材42、下部部材43の樹脂製の3部材及びこれら3部材を囲繞する同じく樹脂製の外形部材53よりなる。上部部材41の下部には後記の接点が挿入配置される中空部41bが形成されるとともに、その外周部には段部41cが形成される。
【0043】
前記中間部材42は、その中央に円筒穴42aを有するほぼ円盤状の部材であり、その上面には固定接点49が配置され、前記中央の円筒穴42aには、後記の柱状体46が上下動自在に収納配置される。
【0044】
また、前記下部部材43は、その中央部に負圧導入通路43aが形成される断面ほぼH字形の部材であり、その略中央外周上にはOリング43eが挿入される溝43bが形成されるとともに、その上端部には前記上部部材41の段部41cに係合可能な円筒状の狭持片43cが立設される。更にその下方には筒状体43dが垂下される。
【0045】
前記上部部材41、中間部材42及び下部部材43からなる3部材は、図のように順次重ね合わされ、下部部材43の上端部から立設する狭持片43cを上部部材41の段部41cに係合することにより3部材を一体化するとともに、3部材を一体化するに際し、以下の各部材を組み込むことになる。
【0046】
まず、上部部材41と中間部材42とを組み込むに際し、両部材41、42間に形成される中空部41bに、可動接点47及び固定接点49等を収納することになる。即ち、中間部材42の上面には固定接点49を配置し、該固定接点49の上方に可動接点47を対向配置する。この可動接点47を支持する支持棒47aの他端部は、後記外形部材53の小径円筒部53a内に上部部材41を貫通して立設配置される接続端子48の他端に接続されるとともに、該支持棒47aの中央部には可動接点47を上下動するための柱状体46が上下動自在に取り付けられる。
【0047】
次いで、中間部材42と下部部材43を組み込むに際し、両部材42、43間に形成される負圧導入通路43a内に、ダイヤフラム44、スプリング52を支持するための受け部材50及び同じくスプリング52を支持するための台座51を収納する。即ち、ダイヤフラム44の外周には、リング状の支持体45が一体的に取り付けられており、中間部材42の外周下端部と下部部材43の外周上端部とで前記ダイヤフラム44の支持体45を狭持する。するとダイヤフラム44は、負圧導入通路43a内で上下動可能に支持される。
【0048】
また、ダイヤフラム44の上面中央には、前記柱状体46の端部が一体に取り付けられており、ダイヤフラム44の上下動に伴って、柱状体46及び支持棒47aが同時に上下動し、その結果、可動接点47が固定接点49に対してオンオフすることになる。
【0049】
更に、前記負圧導入通路43a内には、受け部材50が上下動自在に配置されている。この受け部材50は、断面ほぼH字状の樹脂製の軽い部材でその中央部には開口50aを有し、その上面は前記ダイヤフラム44の下面に当接し、その下面にはスプリング52が支持される。また負圧導入通路43aの下端部には、同じくスプリング52を支持し、その中央に開口51aを有する台座51が螺合される。そして該台座51と前記受け部材50との間でスプリング52を支持するとともに、スプリング52により受け部材50を上方へ押圧する。その結果、ダイヤフラム44は上動し、前記中間部材42の下面に当接する。ダイヤフラム44が中間部材42の下面に当接すると、ダイヤフラム44と一体の柱状体46は上動し、支持棒47aが同時に上動し、可動接点47が固定接点49から離れた位置を占めることになる。目詰まりセンサ40は、負圧導入通路43a内に負圧が作用しない限りでは可動接点47と固定接点49はオフの状態にある、即ち、通常時は開状態にあり、目詰まり時に閉状態になるセンサである。
【0050】
上部部材41、中間部材42及び下部部材43からなる3部材は、このように組み付けられ、組み付けられた後、その上部から下方開口の外形部材53が囲繞される。該外形部材53はその上部にコネクタに相当する小径円筒部53aが形成される異径円筒体形状を呈してなり、3部材に対し外形部材53を嵌合した後では前記Oリング43eの作用により両部材は密封状態にされ、燃料の外部への漏れを防止する。
【0051】
このユニット化された目詰まりセンサ40の取り付けは次のように行われる。即ち、ディーゼルフィルタ10のキャップ12の上面には、取付孔12jが設けられ、且つ取付孔12jには目詰まりセンサ40との接触面積を大きくするための円筒状のフランジ12hが形成されている。この取付孔12j内に目詰まりセンサ40の外形部材53の底部を挿入し、両部材の接触部分を熱溶着等により結合してなる。
【0052】
なお、ここで図3を用いてディーゼルフィルタ10が目詰まりする過程でのディーゼルフィルタ10下流側の圧力変動について簡単に説明する。ディーゼルフィルタ10は燃料に対して抵抗体であり、目詰まりしていない状態においてもその下流側では負圧を発生する。図3に示すように目詰まりしていない初期状態においては、約−10kPaの圧力差が発生している。ディーゼルフィルタ10を使い続けると走行距離により徐々に目詰まりが生じ、目詰まりの程度に応じて下流側の負圧力は増大し、ついには、燃料中に空気の層ができ燃料が白濁状態になる。燃料が白濁状態になると噴射ポンプの摺動面が油切れの状態になり、焼き付け等が発生し、燃料の供給が止まりエンジンが停止する弊害が生じる。燃料が白濁状態になりエンジンに弊害が生じる圧力差は約−50kPaであり、当然この白濁限界値になる前にディーゼルフィルタ10を交換する必要がある。
【0053】
作用について説明すると、ディーゼルフィルタ10の上部空間25は開口51aを介して負圧導入通路43aに連通している。このような状態で濾過部材16のエレメント17が目詰まりすると、該エレメント17の下流側である上部空間25の負圧が図3に示すように増大する。その増大した負圧は、目詰まりセンサ40の前記負圧導入通路43aに導入されダイヤフラム44に作用し、該ダイヤフラム44を下動させる。ダイヤフラム44が下動するとダイヤフラム44に連結される柱状体46及び支持棒47aを同時に下動させ、支持棒47aの下動に伴って可動接点47が固定接点49に当接する。その結果、運転席の表示灯が表示され、運転者に濾過部材16の目詰まりを知らせる。この時の目詰まりセンサ40の検出圧力は、目詰まり前の初期値、例えば約−10kPaより大きい圧力から燃料の供給が行われなくなる目詰まり後の値、例えば白濁状態によりエンジンに弊害を生じる値である約−50kPより小さい圧力の範囲内のいずれかに設定される。
【0054】
なお、図1及び図2に示すものは、目詰まりセンサ40を外殻部材であるキャップ12に一体的に組み込んだものであるが、図4に示すように目詰まりセンサ40をキャップ12に対して別体に設けることもできる。
【0055】
図4に示すものは、目詰まりセンサ40の底部に連結管61を取り付け、この連結管61とキャップ12に設けられるフランジ12hとをゴム等の弾性材からなる連結パイプ62で連結してなるものである。このような構成により、キャップ12の上部にハンドポンプ15等が取り付けられていても、容易に目詰まりセンサ40を取り付けることができる。
【0056】
(第2の実施の形態)
図5は本願発明のディーゼルフィルタのキャップ上に載置した第2の実施の形態の目詰まりセンサの拡大断面図である。ディーゼルフィルタ10は、図1及び図2のものと同じであるのでその説明は省略する。
【0057】
目詰まりセンサ40を図5に基づいて説明する。目詰まりセンサ40は、キャップ12の上部に取り付けられ、濾過部材16を経て異物が除去された燃料が流れるディーゼルフィルタ10の前記上部空間25に連通される。
【0058】
目詰まりセンサ40は、上部部材41、中間部材42、下部部材43の樹脂製の3部材及びこれら3部材を囲繞する同じく樹脂製の外形部材53よりなる。上部部材41の下部には後記の接点が挿入配置される中空部41bが形成されるとともに、その外周部には段部41cが形成される。
【0059】
前記中間部材42は、その中央に円筒穴42aを有するほぼ円盤状の部材であり、その上面には固定接点49が配置され、前記中央の円筒穴42aには、後記の柱状体46が上下動自在に収納配置される。
【0060】
また、前記下部部材43は、その中央部に負圧導入通路43aが形成される断面ほぼH字形の部材であり、その略中央外周上にはOリング43eが挿入される溝43bが形成されるとともに、その上端部には前記上部部材41の段部41cに係合可能な円筒状の狭持片43cが立設されている。更にその下方には筒状体43dが垂下される。この筒状体43dの下端面には交互に凸部43fと凹部43gとが形成され、後記の弁支持部材55とで下部内面に内部室56を形成する。
【0061】
前記上部部材41、中間部材42及び下部部材43からなる3部材は、図のように順次重ね合わされ、下部部材43の上端部から立設する狭持片43cを上部部材41の段部41cに係合することにより3部材を一体化するとともに、3部材を一体化するに際し、以下の各部材を組み込むことになる。
【0062】
まず、上部部材41と中間部材42とを組み込むに際し、両部材41、42間に形成される中空部41bに、可動接点47及び固定接点49等を収納することになる。即ち、中間部材42の上面には固定接点49を配置し、該固定接点49の上方に可動接点47を対向配置する。この可動接点47を支持する支持棒47aの他端部は、後記外形部材53の小径円筒部53a内に上部部材41を貫通して立設配置される接続端子48の他端に接続されるとともに、該支持棒47aの中央部には可動接点47を上下動するための柱状体46が上下動自在に取り付けられる。
【0063】
次いで、中間部材42と下部部材43を組み込むに際し、両部材42、43間に形成される負圧導入通路43a内に、ダイヤフラム44、スプリング52を支持するための受け部材50及び同じくスプリング52を支持するための台座51を収納する。即ち、ダイヤフラム44の外周には、リング状の支持体45が一体的に取り付けられており、中間部材42の外周下端部と下部部材43の外周上端部とで前記ダイヤフラム44の支持体45を狭持する。するとダイヤフラム44は、負圧導入通路43a内で上下動可能に支持される。
【0064】
また、ダイヤフラム44の上面中央には、前記柱状体46の端部が一体に取り付けられており、ダイヤフラム44の上下動に伴って、柱状体46及び支持棒47aが同時に上下動し、その結果、可動接点47が固定接点49に対してオンオフすることになる。
【0065】
更に、前記負圧導入通路43a内には、受け部材50が上下動自在に配置されている。この受け部材50は、断面ほぼH字状の樹脂製の軽い部材でその中央部には開口50aを有し、その上面は前記ダイヤフラム44の下面に当接し、その下面にはスプリング52が支持される。また負圧導入通路43aの下端部には、同じくスプリング52を支持し、その中央に開口51aを有する台座51が螺合される。そして該台座51と前記受け部材50との間でスプリング52を支持するとともに、スプリング52により受け部材50を上方へ押圧する。その結果、ダイヤフラム44は上動し、前記中間部材42の下面に当接する。ダイヤフラム44が中間部材42の下面に当接すると、ダイヤフラム44と一体の柱状体46は上動し、支持棒47aが同時に上動し、可動接点47が固定接点49から離れた位置を占めることになる。目詰まりセンサ40は、負圧導入通路43a内に負圧が作用しない限りでは可動接点47と固定接点49はオフの状態にある。即ち、目詰まりセンサ40は、第1の実施の形態のものと同様の通常時は開状態にあり、目詰まり時に閉状態になるセンサである。
【0066】
上部部材41、中間部材42及び下部部材43からなる3部材は、このように組み付けられ、組み付けられた後、その上部から下方開口の外形部材53が囲繞される。該外形部材53はその上部にコネクタに相当する小径円筒部53aが形成される異径円筒体形状を呈してなり、3部材に対し外形部材53を嵌合した後では前記Oリング43eの作用により両部材は密封状態にされ、燃料の外部への漏れを防止する。
【0067】
そして、上部部材41、中間部材42及び下部部材43からなる3部材に外形部材53が囲繞された後、該外形部材53の下部開口部からバイメタル弁54及び弁支持部材55が嵌合されることになる。前記バイメタル弁54は、請求項に記載される作動可能手段に相当し、外形部材53の内径より小径の円形の平板部材であり、外周端が固定されることにより上下方向に変動する。
【0068】
前記弁支持部材55は、その中央部に燃料或いは負圧が作用する連通孔55aが設けられるとともに、該連通孔55aの上方にはリング状の突部からなる弁座55bが形成される。また、その底部には放射方向に複数本の傾斜リブ55cが立設されるとともに、その最も高い外端側は平坦部55dとされる。
【0069】
前記バイメタル弁54の取り付けは次のように行われる。即ち目詰まりセンサ40を逆にし、その中にバイメタル弁54を挿入する。するとバイメタル弁54の外周端は、筒状体43dの下端面に形成される凸部43fに載置される。その後、上方より前記弁支持部材55を嵌合する。すると、該弁支持部材55の傾斜リブ55c外端側の平坦部55dにバイメタル弁54の反対側の外周端が当接する。その状態で外形部材53と弁支持部材55とを熱溶着等により一体化する。その結果、バイメタル弁54の外周端は、筒状体43d下端面の凸部43fと傾斜リブ55c外端側の平坦部55dとで狭持されるとともに、筒状体43d下端面の凹部43gと弁支持部材55の底部との間に燃料或いは負圧の導入を可能にする連通路57を形成することになる。
【0070】
そして、バイメタル弁54はその外周端が固定されることにより中央部が上下方向に変動することになる。また、その下方側は前記弁支持部材55の上面に形成される弁座55b上に当接可能とされ、その当接時においては連通孔55aと内部室56との連通を遮断し、離脱時には連通孔55aを介して内部室56に燃料或いは負圧を導入する。
【0071】
このユニット化された目詰まりセンサ40の取り付けは次のように行われる。即ち、ディーゼルフィルタ10のキャップ12の上面には、取付孔12jが設けられ、且つ取付孔12jには目詰まりセンサ40との接触面積を大きくするための円筒状のフランジ12hが形成されている。この取付孔12j内に目詰まりセンサ40の外形部材53の底部を挿入し、両部材の接触部分を熱溶着等により結合してなる。
【0072】
このように目詰まりセンサ40の下部にバイメタル弁54を一体的に組み付けユニット化することにより、その取り扱い並びに組み付けを容易、且つ簡単にすることができ、ひいては生産コストを低減することができる。
【0073】
作用について説明すると、濾過部材16を流れる燃料の温度がワックス化する温度より高い温度の場合、バイメタル弁54は上動し、前記弁支持部材55の上面に形成される弁座55bから離れ、ディーゼルフィルタ10の上部空間25を連通孔55aを介して内部室56に連通する。
【0074】
このような状態で濾過部材16のエレメント17が目詰まりすると、該エレメント17の下流側である上部空間25の負圧が増大する。その増大した負圧は、目詰まりセンサ40の前記連通孔55aを介して内部室56に作用するとともに、内部室56から負圧導入通路43aを介してダイヤフラム44に作用し、該ダイヤフラム44を下動させる。ダイヤフラム44が下動するとダイヤフラム44に連結される柱状体46及び支持棒47aを同時に下動させ、支持棒47aの下動に伴って可動接点47が固定接点49に当接する。その結果、運転席の表示灯が表示され、運転者に濾過部材16の目詰まりを知らせる。
【0075】
ところが、濾過部材16を流れる燃料の温度がワックス化する温度以下の場合、バイメタル弁54は下動し前記弁座55bに当接する。その結果、連通孔55aと内部室56との連通は遮断される。すると燃料のワックス化によりエレメント17が一時的に目詰まりし、エレメント17の下流側である上部空間25の負圧が増大したとしても、バイメタル弁54は弁座55bに当接しており、その負圧は目詰まりセンサ40のダイヤフラム44に作用することはないため、可動接点47と固定接点49とが当接し運転席の表示灯が表示することはなくなる。
【0076】
なお、この実施の形態のものにおいても図4に示すように目詰まりセンサ40とバイメタル弁54とを一体に組み込んだものをキャップ12に対して別体に設けることもできる。
【0077】
(第3の実施の形態)
図6及び図7は、目詰まりセンサの第3の実施の形態を示し、図6は本願発明のディーゼルフィルタ及びキャップ上に目詰まりセンサを載置した状態を示す断面図、図7はその目詰まりセンサの拡大断面図である。
【0078】
この形態のものは、ディーゼルフィルタ10のキャップ12に目詰まりセンサ40を直付けするものである。別言すれば、目詰まりセンサ40とバイメタル弁54とを別体化するものであり、この例では、目詰まりセンサ40の一部の部材である外形部材53及び弁支持部材55を省略し、キャップ12に兼用させるものを示している。なお、ディーゼルフィルタ10は、図1及び図2のものと同様であるのでその説明は省略する。
【0079】
目詰まりセンサ40は、第1及び第2の実施の形態のものと同様、上部部材41、中間部材42、下部部材43の樹脂製の3部材を有する。上部部材41の上部には円筒状のコネクタ部41aが形成され、下部には後記の接点が挿入配置される中空部41bが形成されるとともに、その外周部には段部41cが形成される。
【0080】
前記中間部材42は、その中央に円筒穴42aを有するほぼ円盤状の部材であり、その上面には固定接点49が配置され、前記中央の円筒穴42aには、後記の柱状体46が上下動自在に収納配置される。
【0081】
また、前記下部部材43は、その中央部に負圧導入通路43aが形成される断面ほぼH字形の部材であり、その外周上にはOリング43eが挿入される溝43bが形成されるとともに、その上端部には前記上部部材41の段部41cに係合可能な円筒状の狭持片43cが立設されている。更にその下方には筒状体43dが垂下される。この筒状体43dの下端面には交互に凸部43fと凹部43gとが形成され、後記の凹所60内の底部とで下部内面に内部室56を形成する。
【0082】
前記上部部材41、中間部材42及び下部部材43からなる3部材は、図のように順次重ね合わされ、下部部材43の上端部から立設する狭持片43cを上部部材41の段部41cに係合することにより3部材を一体化するとともに、3部材を一体化するに際し、以下の各部材を組み込むことになる。
【0083】
まず、上部部材41と中間部材42とを組み込むに際し、両部材41、42間に形成される中空部41bに、可動接点47及び固定接点49等を収納する。即ち、中間部材42の上面には固定接点49を配置し、該固定接点49の上方に可動接点47を対向配置する。この可動接点47を支持する支持棒47aの他端部は、上部部材41を貫通して立設配置される接続端子48の他端に接続されるとともに、該支持棒47aの中央部には可動接点47を上下動するための柱状体46が上下動自在に取り付けられる。
【0084】
次いで、中間部材42と下部部材43を組み込むに際し、両部材42、43間に形成される負圧導入通路43a内に、ダイヤフラム44、スプリング52を支持するための受け部材50及び同じくスプリング52を支持するための台座51を収納する。即ち、ダイヤフラム44の外周には、リング状の支持体45が一体的に取り付けられており、中間部材42の外周下端部と下部部材43の外周上端部とで前記ダイヤフラム44の支持体45を狭持することになる。するとダイヤフラム44は、負圧導入通路43a内で上下動可能に支持される。
【0085】
また、ダイヤフラム44の上面中央には、前記柱状体46の端部が一体に取り付けられており、ダイヤフラム44の上下動に伴って、柱状体46及び支持棒47aが同時に上下動し、その結果、可動接点47が固定接点49に対してオンオフする。
【0086】
更に、前記負圧導入通路43a内には、受け部材50が上下動自在に配置されている。この受け部材50は、断面ほぼH字状の樹脂製の軽い部材でその中央部には開口50aを有し、その上面は前記ダイヤフラム44の下面に当接し、その下面はスプリング52が支持される。また負圧導入通路43aの下端部には、同じくスプリング52を支持し、その中央に開口51aを有する台座51が螺合される。そして該台座51と前記受け部材50との間でスプリング52を支持するとともに、スプリング52により受け部材50を上方へ押圧する。その結果、ダイヤフラム44は上動し、前記中間部材42の下面に当接する。ダイヤフラム44が中間部材42の下面に当接すると、ダイヤフラム44と一体の柱状体46は上動し、支持棒47aが同時に上動し、可動接点47が固定接点49から離れた位置を占めることになる。目詰まりセンサ40は、負圧導入通路43a内に負圧が作用しない限りでは可動接点47と固定接点49はオフの状態にある。即ち、目詰まりセンサ40は、第1の実施の形態のものと同様の通常時は開状態にあり、目詰まり時に閉状態になるセンサである。
【0087】
上部部材41、中間部材42及び下部部材43からなる3部材は、このように組み付けられ、組み付け後にキャップ12の上部に下向きに凹んだ凹所60内に嵌合される。この凹所60は前記中間部材42の外径より若干大きい内径を有する円筒壁60aと、底壁60bとからなるコップ形状からなるものである。また、前記底壁60bには、その中央部に燃料或いは負圧が作用する連通孔55aが設けられるとともに、該連通孔55aの上方にはリング状の突部からなる弁座55bが形成される。また、その底面には放射方向に複数本の傾斜リブ55cが立設されるとともに、その最も高い外端側は平坦部55dとされる。そして前記3部材を凹所60内に嵌合した後では前記Oリング43eの作用により両部材は密封状態にされ、燃料の外部への漏れを防止する。
【0088】
上部部材41、中間部材42及び下部部材43からなる3部材を凹所60内に嵌合するに際し、予めバイメタル弁54を底壁60bの弁座55b上に載置することになる。バイメタル弁54は、円筒壁60aの内径より小径の円形の平板部材であり、その外周端が固定されることにより上下方向に変動する。
【0089】
前記バイメタル弁54の取り付けは次のように行われる。即ちまず前記凹所60内の傾斜リブ55cの最も高い外端側の平坦部55d上にバイメタル弁54の外周端を載置する。その後、前記上部部材41、中間部材42及び下部部材43からなる3部材を凹所60の上方より嵌合する。そして、下部部材43の筒状体43dの下端面に形成される凸部43fと前記傾斜リブ55cの平坦部55dとでバイメタル弁54の外周端を狭持する。その結果、バイメタル弁54は、その中央部が上下方向に変動可能とされるとともに、筒状体43d下端面の凸部43fと傾斜リブ55c外端側の平坦部55dとで狭持されるとともに、筒状体43d下端面の凹部43gと底壁60bの底面との間に燃料或いは負圧の導入を可能にする連通路57を形成することになる。
【0090】
そして、バイメタル弁54の下方側は前記底壁60bの上面に形成される弁座55b上に当接可能とされ、その当接時においては連通孔55aと内部室56との連通を遮断し、離脱時には連通孔55aを介して内部室56に燃料或いは負圧を導入する。
【0091】
このように目詰まりセンサ40をキャップ12に直付けすることにより、第2の実施の形態では必要な部材であった外形部材53及び弁支持部材55が不要になり、それだけ生産コストを低減することができるとともに、その組み付けを容易に行うことができる。更に凹所60内に嵌合することにより、それだけ目詰まりセンサ40の高さを低減することができる。
【0092】
なお、作用については第2の実施の形態のものと同様である。
【0093】
この実施の形態のものは、直付けのものとして説明したが、凹所60内に第1の実施の形態で説明したユニット式の目詰まりセンサをそのまま嵌合するようにしても良い。その場合には底壁60bには連通孔55aのみを形成するか、或いは底壁60b自体をなくすことになる。
【0094】
また、上記図6及び図7のものは、目詰まりセンサ40とバイメタル弁54とを別体にするものであり、キャップ12の上部に形成した凹所60内に嵌合するものとして説明したが、このような目詰まりセンサ40とバイメタル弁54とを別体にするものでは図8及び図9に示すようなものでも良い。
【0095】
即ち、図8に示すものは、バイメタル弁54を支持する弁支持部材55をキャップ12の裏面に形成されるフランジ63に熱溶着等で一体的に取り付けるとともに、両部材を取り付けるときにバイメタル弁54を一体的に狭持する。そして、目詰まりセンサ40の下部には連結管61を設けるとともに、その連結管61をキャップ12の上部に設けるフランジ12hに熱溶着等により一体的に連結するものである。このような取り付けにより、図6及び図7のもののようにキャップ12の上部に凹所60を形成しなくても取り付けることができる。
【0096】
図9のものは、図8に示すものに比べ、目詰まりセンサ40とキャップ12の取り付けを図4のものと同様に弾性材で連結したものである。即ち、バイメタル弁54を支持する弁支持部材55をキャップ12の裏面に形成されるフランジ63に熱溶着等で一体的に取り付けるとともに、両部材を取り付けるときにバイメタル弁54を一体的に狭持する。そして、目詰まりセンサ40の下部には連結管61を設けるとともに、その連結管61とキャップ12の上部に設けるフランジ12hとの間にゴム等の弾性材からなる連結パイプ62で連結したものである。このような取り付けにより、例え、キャップ12の上部にハンドポンプ等があり取り付けるスペースが少ないとしても取り付けることができる。
【0097】
(第4の実施の形態)
この実施の形態は、上記した目詰まり検出手段である目詰まりセンサ40を燃料供給装置のシステムに組み込むものである。
【0098】
図10はその概略図であり、全体の装置は、図11で示す従来例のものとほぼ同様である。即ち、燃料系統は、主として燃料タンク4、ディーゼルフィルタ5、噴射ポンプ1、コモンレール2及びインジェクタ3で構成され、燃料タンク4内の燃料は、ディーゼルフィルタ5で異物が除去され、噴射ポンプ1により高圧の燃料とされ、燃料を分配するコモンレール2及びインジェクタ3を介してエンジン内に噴射される。そして、ディーゼルフィルタ5が目詰まりした等の場合には、該ディーゼルフィルタ5と電気的に接続され、図示しない運転席等に設けられる警告灯等のメータ70にその状態を知らせ、ディーゼルフィルタ5の交換等を促すことになる。
【0099】
目詰まり検出手段40は、上記各実施の形態で説明した目詰まりセンサ40と同じものであり、ディーゼルフィルタ5の下流で、且つディーゼルフィルタ5と噴射ポンプ1との間に配置される。図においては目詰まり検出手段40は、ディーゼルフィルタ5の下流で、且つディーゼルフィルタ5と噴射ポンプ1との間に該ディーゼルフィルタ5とは別体に配置されるものとして示されており、このような形態は、図4及び図9に示すように連結パイプ62等を用いたり、またはディーゼルフィルタ5と噴射ポンプ1とを連通する燃料通路に直接或いは間接的に設ける等によりなし得る。
【0100】
勿論、目詰まり検出手段40の取り付けは、ディーゼルフィルタ5とは別体に配置されるものに限らず、図2、図5及び図7に示すようにディーゼルフィルタ5と一体に取り付けても良い。
【0101】
本願発明は、上記各実施の態様の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であり、例えば、目詰まりセンサを所定温度以上で作動可能にする手段としてバイメタル弁を説明したが、電磁弁のようなものでも良く、更に、ディーゼルフィルタをエレメントのみを交換するタイプのものとして説明したが、ケースとエレメントを同時に交換するタイプのものでも良い。
【0102】
【発明の効果】
請求項1に係る発明においては、濾過部材の下流側に目詰まり検出手段を配置し、濾過部材の下流側であって目詰まり検出手段の前方にバイメタル弁を備え、該バイメタル弁を、目詰まり検出手段を燃料がワックス化する温度以上で作動可能にすることにより、エレメントの目詰まりを運転者に表示灯或いは警告ブザーにより確実に知らせることができるため、寿命前の交換という経済的負担を低減することができ、更にはエンジンが停止する等の異常事態を回避することができる。また、目詰まり検出手段の燃料のワックス化に起因した目詰まり検知を防止することができるため、不必要なディーゼルフィルタの交換がなくなり経済的であり、更にディーゼルフィルタの信頼性を向上させることができる。更に、所定温度での切り換え作動時の故障を低減することができるとともに、その動作をより確実に行うことができ、ディーゼルフィルタの信頼性をより向上させることができる。
【0103】
請求項2に係る発明においては、目詰まり検出手段の検出圧力を目詰まり前の初期値より大きい圧力から燃料の供給が行われなくなる目詰まり後の値より小さい圧力の範囲内にすることにより、エレメントの交換時期を自由に設定でき、例えばオフロード車用のものでは早めに、オンロード車用のものでは遅めというように用途に応じて幅を持たせることができ、ディーゼルフィルタの効率並びに経済性を向上することができる。
【0107】
請求項3に係る発明においては、目詰まり検出手段とバイメタル弁とを一体化することにより、1つの目詰まり検出手段としてユニット化でき、その組み付けを容易に行うことができるため、生産コストを低減することができる。
【0108】
請求項4に係る発明においては、目詰まり検出手段とバイメタル弁とを一体化したものを、外殻部材に一体的に設けることにより、目詰まり検出手段を予めディーゼルフィルタに確実に取り付けておくことができ、その信頼性をより向上させることができる。
【0109】
請求項5に係る発明においては、目詰まり検出手段とバイメタル弁とを一体化したものを、外殻部材と別体に設けることにより、例え、ディーゼルフィルタのキャップ上にハンドポンプが設けられ横方向或いは上下方向に適当な取り付け空間がなくても弾性材等からなる連結パイプを取り付けるスペースさえあれば、目詰まりセンサ等を容易に取り付けることができる。
【0110】
請求項6に係る発明においては、目詰まり検出手段とバイメタル弁とを別体化し、また請求項7に係る発明においては、そのバイメタル弁を外殻部材に設けることにより、例えば弁座及びバイメタル弁を狭持する部材を目詰まりセンサ上部のキャップと共用することができるとともに、それらの取り付け作業が省略できるため、それだけ部品点数及び生産コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のディーゼルフィルタを示す断面図。
【図2】本願発明の目詰まりセンサの拡大断面図。
【図3】ディーゼルフィルタの走行距離に対応した目詰まりに伴う圧力変動曲線。
【図4】図2、図5の変形例を示す概略断面図。
【図5】本願発明の目詰まりセンサの他の形態を示す拡大断面図。
【図6】本願発明のディーゼルフィルタの他の形態を示す断面図。
【図7】本願発明の目詰まりセンサの他の形態を示す拡大断面図。
【図8】図7の変形例を示す概略断面図。
【図9】図7の他の変形例を示す概略断面図。
【図10】本願発明の目詰まりセンサを燃料供給系統に組み込んだ例を示す概略図。
【図11】従来のディーゼルエンジン用燃料供給系統の概略図。
【符号の説明】
1…噴射ポンプ 2…コモンレール
3…インジェクタ 4…燃料タンク
5…ディーゼルフィルタ 10…ディーゼルフィルタ
11…ケース 11a…ケース上端部
12…キャップ 12a…キャップ下端部
12b…導入口 12d…供給管取付部
12f…第1の逆止弁 12g…第2の逆止弁
12h…フランジ 12j…取付孔
13…燃料供給管 13a…パッキン
15…ハンドポンプ 15a…ポンプケース
15b…プランジャ 15c…スプリング
15d…蓋部 15e…フランジ
16…濾過部材 17…エレメント
18…燃料通路 18a…上端突出部
18b…下端突出部 19…上部端板
20…下部端板 21…パッキン
22…ネジ 23…締付部材
24…リング状部材 25…上部空間
26…リブ 27…下部空間
28…レベルスイッチ 29…軸部材
29a…ストッパ 30…フロート
31…磁石 32…スイッチ部
33…リード線 40…目詰まりセンサ
41…上部部材 41a…コネクタ部
41b…中空部 41c…段部
42…中間部材 42a…円筒穴
43…下部部材 43a…負圧導入通路
43b…溝 43c…狭持片
43d…筒状体 43e…Oリング
43f…凸部 43g…凹部
44…ダイヤフラム 45…支持体
46…柱状体 47…可動接点
48…接続端子 49…固定接点
50…受け部材 50a,51a…開口
51…台座 52…スプリング
53…外形部材 53a…小径円筒部
54…バイメタル弁 55…弁支持部材
55a…連通孔 55b…弁座
55b…下動し弁座 55c…傾斜リブ
55d…平坦部 56…内部室
57…連通路 60…凹所
60a…円筒壁 60b…底壁
61…連結管 62…連結パイプ
63…フランジ 70…メータ
Claims (7)
- 外壁を形成する外郭部材と、該外郭部材内に収納される燃料を濾過する濾過部材とを有するディーゼルフィルタと、該濾過部材の下流側に配置される目詰まり検出手段と、前記濾過部材の下流側であって前記目詰まり検出手段の前方にバイメタル弁を備え、該バイメタル弁は、前記目詰まり検出手段を燃料がワックス化する温度以上で作動可能にすることを特徴とする燃料供給装置。
- 前記目詰まり検出手段の検出圧力は、目詰まり前の初期値より大きい圧力から燃料の供給が行われなくなる目詰まり後の値より小さい圧力の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の燃料供給装置。
- 前記目詰まり検出手段と前記バイメタル弁とを一体化したことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料供給装置。
- 前記目詰まり検出手段と前記バイメタル弁とを一体化したものを、前記外殻部材に一体的に設けることを特徴とする請求項3記載の燃料供給装置。
- 前記目詰まり検出手段と前記バイメタル弁とを一体化したものを、前記外殻部材と別体に設けることを特徴とする請求項3記載の燃料供給装置。
- 前記目詰まり検出手段と前記バイメタル弁とを別体化したことを特徴とする請求項1または2に記載の燃料供給装置。
- 前記バイメタル弁を前記外殻部材に設けることを特徴とする請求項6記載の燃料供給装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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