JP4015351B2 - 全熱交換器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアワッシャを用いた全熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場の生産ラインならびに研究、実験設備の排気は、有害物質が含まれているため、一般にスクラバなど除害設備で処理された後、大気に放出されている。
こうした排気は、生産工程や実験工程のケミカルハザート対策上年々その量が増えており、対応する外気給気は熱処理して導入するため、そのための設備のイニシャル、ランニングコストが無視できない量である。
【0003】
そのため、排気からの熱回収が時代のニーズになっている。
従来、有害物質を含む排気からの熱回収の方法としては、図9、図10に示すランアランドシステムが用いられてきた。
図9に示すドライ方式のランアランド熱回収方式では、外気導入路1に冷温水コイル2を設け、排気通路3に熱回収コイル4を設け、冷温水コイル2と熱回収コイル4とを管路5,6で連絡している。管路5には水ポンプ5aが設けてある。
【0004】
図10に示すスプレ付きランアランド熱回収方式では、図9に示すドライ方式のランアランド熱回収方式において、熱回収コイル4の上流側にエアワッシャ7が設けられている。
図11は、図9に示すドライ方式のランアランド熱回収方式をスクラバ8に組み込んだ一例を示す。ここでは、スクラバ8で処理された排気からの熱回収を行っている。
【0005】
一方、動物室排気からの熱回収には、図12に示すように、全熱交換器9が用いられる。
また、全熱交換器は、リチュームブロマイドなど吸着剤を塗布したハニカムロータ式のものが知られている。
これを用いて排気からの熱回収を効率よく行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図9および図10に示すランアランド熱回収方式では、熱回収量が排気の持つ顕熱の一部が回収されるのみで、効率が悪い。
【0007】
また、図12に示す全熱交換器9は、全熱を対象に熱回収を行い回収効率は高いが、本質的に給気側への有害物質の混入は防止できず、採用する排気性状が限定される。
さらに、吸着方式の場合、本質的に排気から給気側へ水分の移動が行われ、かつ排気が給気へ混入する不安がある。
【0008】
そのため、排気の性状によっては、適用できない場合が多い。この場合、ランアラウンド方式による顕熱交換器を用いて熱回収が行われているが、熱回収効率が全熱交換器に比べて1/2以下である。
本発明は斯かる従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、排気にエアワッシャを導入し、水に排気からの全熱を回収し、その水を給気側に設置した熱交換器に供給し、効率のよい熱回収を計ることが可能な全熱交換器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、外気導入路内に設けた水−空気熱交換器と、排気通路内に設けたエアワッシャと、前記水−空気熱交換器の水側前記エアワッシャとを連絡する第一管路と、前記エアワッシャで噴霧された水を貯留する水溜と、前記水溜と前記水−空気熱交換器とを連絡する第二管路とを備えたことを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の全熱交換器において、前記水−空気熱交換器と前記エアワッシャとは、複数設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1記載の全熱交換器において、前記水−空気熱交換器は、冷温水コイルであることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、外気導入路内に設けた水−空気熱交換器およびエアワッシャと、前記外気導入路内に設けたエアワッシャで噴霧された水を貯留する第一水溜と、排気通路内に設けた排気上流側エアワッシャおよび排気下流側エアワッシャと、前記水−空気熱交換器の水側前記排気通路内に設けた排気上流側エアワッシャとを連絡する第一管路と、前記排気通路内に設けた排気上流側エアワッシャで噴霧された水を貯留する第二水溜と、前記排気通路内に設けた排気下流側エアワッシャで噴霧された水を貯留する第三水溜と、前記排気下流側エアワッシャで噴霧された水を貯留する水溜と前記水−空気熱交換器の水側とを連絡する第二管路と、前記外気導入路内に設けたエアワッシャと第一水溜とを連絡する外気側管路と、前記排気通路内に設けた排気下流側エアワッシャと前記排気下流側エアワッシャで噴霧された水を貯留する第二水溜とを連絡する排気側管路と、前記外気側管路と前記排気側管路とを熱的に連絡する水−水熱交換器とを備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明は、請求項4記載の全熱交換器において、前記外気導入路内に設けた水−空気熱交換器と、前記排気側に設けた排気下流側エアワッシャは、複数設けられていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項4記載の全熱交換器において、前記水−空気熱交換器は、冷温水コイルであることを特徴とする。
【0012】
(作用)
本発明においては、排気通路内にエアワッシャを設置し、シャワ水に排気の持つ顕熱と潜熱いわゆる全熱を効率的に移動させることができる。
【0013】
一方、給気側(外気導入通路内)に冷温水コイルを設置しておき、そのシャワ水を給水し、給気の冷却、除湿または加熱、加湿の熱源として利用することができる。
また、本発明は、エアワッシャを用いて全熱交換を行い、排気が給気側には一切混入しないように防止できる。
【0014】
さらに、熱交換器とエアワッシャを複数設置することにより、熱回収効率を高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0016】
図1は、本発明の第一実施形態に係る全熱交換器を示す(請求項1ないし請求項3に対応する)。
外気導入路10内には、2つの冷温水コイル(水−空気熱交換器)11,12が所定の間隔で設けられている。
【0017】
排気通路20内には、2つのエアワッシャ21,22が所定の間隔で設けられている。
また、エアワッシャ21,22の上流側と、エアワッシャ22の下流側にそれぞれエリミネータ23,24,25が所定の間隔で設けられている。
2つの冷温水コイル(水−空気熱交換器)11,12の水側と2つのエアワッシャ21,22とは、それぞれ管路(第一管路)30,31で連絡している。
【0018】
また、2つのエアワッシャ21,22の下方には、エアワッシャで噴霧された水を貯留する水溜40,41が設けられている。
各水溜40,41は、それぞれ水ポンプ52,53を備えた管路(第二管路)50,51を介して2つの冷温水コイル(水−空気熱交換器)11,12に連絡している。
各水溜40,41の濃縮水は、管路42,43を介して水処理槽へ送られるようになっている。
【0019】
次に、本実施形態に係る全熱交換器の作用を説明する。
外気導入路10内に導入された外気は、1段目の冷温水コイル(水−空気熱交換器)11により冷却、除湿または減湿された後、2段目の冷温水コイル(水−空気熱交換器)12によりさらに冷却、除湿または減湿され、給気として所定の装置へ送られる。
一方、所定の装置から排出された排気は、排気通路20内において、1段目のエアワッシャ21により冷却された後、2段目のエアワッシャ22により加温され、大気へ放出される。
【0020】
ここでは、外気の温度32℃DB、湿度63%、排気の温度23℃DB、湿度45%として説明する。
排気は、エアワッシャ21により冷却され、温度19.5℃、湿度95%とされた後、エアワッシャ22により加温され、温度22.2℃、湿度98%とされて大気へ放出される。
【0021】
外気は、1段目の冷温水コイル(水−空気熱交換器)11により冷却され、温度25.5℃、湿度95%とされた後、2段目の冷温水コイル(水−空気熱交換器)12により冷却され、温度21.5℃、湿度99%とされ、給気として取り込まれる。
この際、1段目の冷温水コイル(水−空気熱交換器)11からエアワッシャ21へ送られる冷水の温度は24.5℃、水溜40から冷温水コイル(水−空気熱交換器)11へ戻される冷水の温度は22.5℃である。
【0022】
また、2段目の冷温水コイル12からエアワッシャ22へ送られる冷水の温度は21℃、水溜41から冷温水コイル12へ戻される冷水の温度は19℃である。
本実施形態における熱回収率は次の通りであった。この場合の理想効率は66.7%、実用効率は53.5%であった。
図2は、本発明の第二実施形態に係る全熱交換器を示す(請求項4ないし請求項6に対応する)。
【0023】
外気導入路内60には、冷温水コイル(水−空気熱交換器)61とエアワッシャ62とが所定の間隔で設けられている。
また、エアワッシャ62の上流側と下流側にそれぞれエリミネータ63,64が所定の間隔で設けられている。
また、エアワッシャ62の下方には、エアワッシャで噴霧された水を貯留する水溜(第一水槽)80が設けられている。
【0024】
水溜(第一水槽)80は、水ポンプ101を備えた外気側管路100を介してエアワッシャ62に連絡している。
排気通路70内には、2つのエアワッシャ71,72が所定の間隔で設けられている。
また、エアワッシャ71,72の上流側と、エアワッシャ72の下流側にそれぞれエリミネータ73,74,75が所定の間隔で設けられている。
【0025】
冷温水コイル(水−空気熱交換器)61の水側とエアワッシャ72とは、管路(第一管路)90で連絡している。
また、2つのエアワッシャ71,72の下方には、エアワッシャで噴霧された水を貯留する水溜(第二水槽)110,水溜(第三水槽)111が設けられている。
水溜(第水槽)111は、水ポンプ123を備えた管路(第二管路)122を介して冷温水コイル(水−空気熱交換器)61に連絡している。
【0026】
水溜(第二水槽)110は、水ポンプ121を備えた排気側管路120を介してエアワッシャ71に連絡している。
外気側管路100と排気側管路120とは、水−水熱交換器130を介して熱的に連絡している。
各水溜(第二水槽)110,水溜(第三水槽)の濃縮水は、管路124,125を介して水処理槽へ送られるようになっている。
【0027】
次に、本実施形態に係る全熱交換器の作用を説明する。
外気が33℃DB、湿度63%の場合は、図1と同様であるので、ここでは、外気の温度0℃DB、湿度50%、排気の温度23℃DB、湿度45%として説明する。
外気導入路60内に導入された外気は、冷温水コイル61により加熱された後、エアワッシャ62により加温、加湿され、給気として所定の装置へ送られる。
【0028】
一方、所定の装置から排出された排気は、排気通路70内において、1段目のエアワッシャ71により冷却された後、2段目のエアワッシャ72によりさらに冷却され、大気へ放出される。
排気は、エアワッシャ71により冷却され、温度10.3℃、湿度98%とされた後、エアワッシャ72によりさらに冷却され、W8℃、98%とされて大気へ放出される。
【0029】
外気は、冷温水コイル61により加熱され、温度3.5℃とされた後、エアワッシャ62により加熱ならびに加湿され、温度7℃、湿度98%とされ、給気として取り込まれる。
本実施形態における熱回収率は次の通りであった。理想効率は66.7%、実用効率は47.3%であった。
【0030】
本発明によれば、エアワッシャ段数と熱回収効率の理想値の関係は表1のようになる。
【表1】
Figure 0004015351
表1において、排気23℃,45%、外気32℃,63%、ランアランウンド(スイスプレ付き)理想効率41.4%である。
【0031】
本発明は、排気側で水と空気との直接接触により熱交換することで、排気より全熱を回収することが可能となり、かつ表1のように、エアワッシャの段数と熱回収冷温水コイルの段数を1対1対応とさせることで効率向上を図ることができる。
次に、本発明に係る全熱交換器と従来のランアラウンド方式との差異を明確にするために理想効率について説明する。
【0032】
ランアラウンド(ドライ)を1段設けた熱回収方式(図9に示す熱回収方式に相当)の場合を、図3に示す空気線図により説明する。
図中、iはエンタルピ(kcal/kg′℃)、tはドライ温度(℃)を表す。
外気温度tOiは、tOOiまで冷却され、排気温度tEiは、tEOiまで加熱される。
ここで、理想効率は、tEi=tOOiおよびtEi=tEOi=tOiで示される。
【0033】
また、熱収支=iEO1−iEi=iOi−iOO1で示される。
よって、エネルギ回収効率(理想)ηは、
η=(iEO1−iEi)/(iOi−iEi)
=(iOi−iOOi)/(iOi−iEi)となる。
【0034】
理想効率ηは、水−空気の熱交換にロスがないとした場合、下記が成り立つ。
Figure 0004015351
次に、ランアラウンド(水スプレ付き)を1段設けた熱回収方式(図10におけるエアワッシャ(水スプレ)を1段としたものに相当)の場合を図4により説明する。
【0035】
この熱回収方式は、エアワッシャによって排気温度を低下させ、熱回収量を増加させることを目的とした方式である。
排ガスに水を噴霧することで、排ガスの中に水分を蒸発させ、その気化熱(潜熱)を利用し排ガスの温度を下げる。
その空気処理工程は、断熱飽和といわれ、排気のエンタルピ一定のまま冷却され、理想的には飽和露点温度tEDPまで冷却される。
【0036】
排気温度が低下する分、前述のドライタイプのランアランウンド方式より熱回収効率上昇する。
Figure 0004015351
効率は上昇し、外気は冷却コイルで減湿するが、実際には空気の顕熱の効率が主である。
【0037】
次に、ランアラウンド(水スプレ付き)多段設けた熱回収方式(図10に示す熱回収方式に相当)の場合を図5により説明する。
ここでは、エアワッシャを多段にしても1段の理想効率より改善されないことを証明する。
ランアラウンド(水スプレ付き)1段で説明したように、外気温度tOiと排気温度tEiに水の蒸発潜熱によって冷却されたtEP1℃の排ガスと熱交換を行うことによる理想熱移動量は(最大値)Qmax=iEO1−iEiである。
【0038】
これを2段スプレによって熱交換する課程を次に示す。
2段目エアワッシャによる水スプレ前の排ガス温度tEO1、エンタルピiEO1と仮定し、水スプレ後、tEDP2の温度のガスとなり、このガスが外気と理想的に外気温度まで熱移動が行われた場合、熱交換後の排ガス温度tEO2は外気温度tOiと一致する。そのとき、外気側の熱交換後の温度tOO1が排ガス温度tEO1と等しいか温度tEO1より高い場合は、2段目エアワッシャによる水スプレ後、iEO2−iEiの熱回収量が成立し、
Figure 0004015351
となる。
【0039】
しかし、例えば、外気が除湿を伴わない、顕熱交換の場合、外気側の2段目出口温度はtEDP2となり、必ずtEO1より低くなる。
このとき、2段目の熱交換量(iEO1−iEi)は達成しないばかりか、全熱交換サイクル自体が成立しなくなる。なぜなら、仮定した2段目エアワッシャによる水スプレ前の排ガス温度tE01は外気側2段目の冷却コイルで熱交換した結果の温度であり、t001より必ず高いか等しくなければならないからである。
【0040】
熱交換サイクルを空気線図上で完結させると、図6のようになり、1段目エアワッシャによる水スプレの理想熱回収量と一致するようになる。
次に、本発明に係るエアワッシャによる全熱交換器について説明する。
【0041】
前述のように、水スプレ付きランアラウンド方式では、空調の熱処理温度(外気温度32℃、室温23℃前後)での熱回収量は、理想値で41.4%、実用効率は30%程度である。
30%前後の効率では、外気側の冷却は、顕熱が主体でほとんど凝縮による潜熱分の熱回収は期待できない。
【0042】
エアワッシャを用いた熱回収方式では、冷却の場合、理想効率は表1のようになり、理想値では熱回収量は100%になる。
次に、図2における2段のエアワッシャと2段の熱回収冷却コイルを、エアワッシャ1段+熱回収冷温水コイル1段とした場合の熱回収サイクル空気線図を図7に示す。
【0043】
排気にエアワッシャにて水を噴霧すると、噴霧水に排気以外から熱授受がない場合は、前述のように断熱飽和過程で排気のエンタルピ一定のまま空気の飽和露点温度で排気と噴霧水の温度は低下する。しかし、この場合、熱回収冷却水側からの熱授受のため(空気線図に示す場合は、熱を受ける)、授受した熱量分、排気のエンタルピは変化する。この変化分は、当然排気側のエンタルピ変化分と等しくなる。
【0044】
理想サイクルでは、循環水その他に熱損失がないとしているから、エアワッシャ1段+熱回収冷温水コイル1段の場合は、図7に示すように排気側と外気側の中間まで熱交換し、
iEOi−iEi=iOi−iOO1=1/2(iOi−iEi)
となり、理想効率は50%になる。
【0045】
同様に、図1,2に示すエアワッシャ2段+熱回収冷温水コイル2段の熱回収サイクルは図8に示すようになる。
すなわち、外気と排気のエンタルピ差を3等分し、それぞれ等分対応する熱回収サイクルは前述の熱回収サイクル1段の場合に相当する。
【0046】
したがって、2段サイクルの理想効率は66.67%となる。
以下同様に、多段サイクルの場合は、表1に示す理想効率が成立する。
2段の場合、実際的には、図8の温度状態に組むことができ、熱回収率は53.5%となるが、ランアラウンド方式に比べると、非常に効率が高いことがわかる。
【0047】
【発明の効果】
本発明では、全熱を回収するため、ランアラウンド方式よりも熱回収効率を良くすることができ、かつ熱交換器を通して給気に熱を移動するため、有害物質が給気に混入することもない。
【0048】
従って、多くの排ガスに適用できる。
周知のように、エアワッシャ自体有害ガスの除害装置であり、スクラバなどの除去装置に代替えすることは可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る全熱交換器を示す説明図である。
【図2】本発明の第二実施形態に係る全熱交換器を示す説明図である。
【図3】ランアラウンド(ドライ)を1段設けた熱回収方式の空気線図である。
【図4】ランアラウンド(水スプレ付き)を1段設けた熱回収方式の空気線図である。
【図5】ランアラウンド(水スプレ付き)多段設けた熱回収方式の空気線図である。
【図6】ランアラウンド(水スプレ付き)多段設けた熱回収方式の空気線図である。
【図7】図2に示すエアワッシャ1段+熱回収冷温水コイル1段の熱回収サイクル空気線図である。
【図8】図2に示すエアワッシャ1段+熱回収冷温水コイル1段の熱回収サイクル空気線図である。
【図9】従来のドライ方式のランアランド熱回収方式を示す説明図である。
【図10】従来のスプレ付きランアランド熱回収方式を示す説明図である。
【図11】図9に示すドライ方式のランアランド熱回収方式をスクラバ9に組み込んだ一例を示す説明図である。
【図12】従来の全熱交換器を示す説明図である。
【符号の説明】
10,60 外気導入路
11,12,61 冷温水コイル(水−空気熱交換器)
20,70 排気通路
21,22,62,71,72 エアワッシャ
30,31,90 管路(第一管路)
40,41 水溜
50,51 管路(第二管路)
52,53 水ポンプ
80 水溜(第一水槽)
100 外気側管路
101,121,123 水ポンプ
110 水溜(第二水槽)
111 水溜(第三水槽)
122 管路(第二管路)
120 排気側管路
130 水−水熱交換器

Claims (6)

  1. 外気導入路内に設けた水−空気熱交換器と、
    排気通路内に設けたエアワッシャと、
    前記水−空気熱交換器の水側前記エアワッシャとを連絡する第一管路と、
    前記エアワッシャで噴霧された水を貯留する水溜と、
    前記水溜と前記水−空気熱交換器とを連絡する第二管路と
    を備えたことを特徴とする全熱交換器。
  2. 請求項1記載の全熱交換器において、
    前記水−空気熱交換器と前記エアワッシャとは、複数設けられている
    ことを特徴とする全熱交換器。
  3. 請求項1記載の全熱交換器において、
    前記水−空気熱交換器は、冷温水コイルである
    ことを特徴とする全熱交換器。
  4. 外気導入路内に設けた水−空気熱交換器およびエアワッシャと、
    前記外気導入路内に設けたエアワッシャで噴霧された水を貯留する第一水溜と、
    排気通路内に設けた排気上流側エアワッシャおよび排気下流側エアワッシャと、
    前記水−空気熱交換器の水側前記排気通路内に設けた排気上流側エアワッシャとを連絡する第一管路と、
    前記排気通路内に設けた排気上流側エアワッシャで噴霧された水を貯留する第二水溜と、
    前記排気通路内に設けた排気下流側エアワッシャで噴霧された水を貯留する第三水溜と、
    前記排気下流側エアワッシャで噴霧された水を貯留する水溜と前記水−空気熱交換器の水側とを連絡する第二管路と、
    前記外気導入路内に設けたエアワッシャと第一水溜とを連絡する外気側管路と、
    前記排気通路内に設けた排気下流側エアワッシャと前記排気下流側エアワッシャで噴霧された水を貯留する第二水溜とを連絡する排気側管路と、
    前記外気側管路と前記排気側管路とを熱的に連絡する水−水熱交換器と
    を備えたことを特徴とする全熱交換器。
  5. 請求項4記載の全熱交換器において、
    前記外気導入路内に設けた水−空気熱交換器と、前記排気側に設けた排気下流側エアワッシャは、複数設けられている
    ことを特徴とする全熱交換器。
  6. 請求項4記載の全熱交換器において、
    前記水−空気熱交換器は、冷温水コイルである
    ことを特徴とする全熱交換器。
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