JP4015006B2 - Ip端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はIP端末装置の起動時に、IP端末装置から同一ネットワーク上に接続されている管理サーバへのログインを実行するIP端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に従来のIP端末装置を含むIPネットワークシステム構成図を示す。図6において、IPネットワークシステム50は、IPネットワークNWに接続された複数のIP端末装置E1〜Enと、IPネットワークNWに接続された管理サーバS1および管理サーバS2から構成される。
【0003】
なお、IPネットワークシステム50は、IP(Internet Protocol)化された構内交換システムに相当し、IP端末装置E1〜Enは、IP電話機であり、内線電話機に相当する。また、管理サーバS1および管理サーバS2は、それぞれ構内交換機ユニットを構成し、併せて構内交換機(PBX)に相当する。さらに、IPネットワークNWは、内線に相当する。
【0004】
管理サーバS1,S2は、それぞれ管理の対象となるIP端末装置E1〜Enが割り当てられおり、予めIP端末装置E1〜Enの特定可能な固有識別子(例えば、MAC(Media Access Control)アドレス、IP(Internet Protocol)アドレスまたは電話番号)が格納されている。
【0005】
そして、IPネットワークシステム50の始動時に、システム全体に電源が印加されると、IP端末装置E1〜Enからログインと称するIP端末装置E1〜Enが管理サーバS1,S2の制御下で動作するための登録が実行された後、動作状態に入る。
【0006】
ログインは、IPネットワークシステム50の起動時に1度実行すれば、システム全体に電源が印加されている限り不要なものであるが、レアケースであるが停電でシステムがダウンしたような場合には、停電復旧後に再度ログインが実行される。
【0007】
また、最近の傾向として、IPネットワークシステム50を導入している企業や事業所では、朝出勤するとシステムの電源を投入し、退社時にシステムの電源を切るような使い方がなされるため、システムの電源投入毎にログインが実行されることになる。(例えば、「特許文献1」参照)
【0008】
【特許文献1】
特開平8−16503号公報(図3)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
IP端末装置が同一ネットワーク上に接続されている複数の管理サーバの一つにログイン登録する場合は、予め、IP端末装置に設定されたログイン先の管理サーバの情報に基づいてログインを行うべき管理サーバにのみログイン要求を送信していた。
【0010】
しかし、管理サーバにおいては、処理能力に限界があるので、特定の管理サーバのみにログインおよびアクセスが集中した場合に、システムダウンに繋がる虞がある。
【0011】
そこで、同一ネットワーク上に同種のサービスを行う管理サーバを複数存在させ、処理の分散を行うシステムにおいては、管理サーバを指定しないで、空いている管理サーバにログインする技術が必要とされている。
【0012】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、同一ネットワーク上にある複数の管理サーバのいずれかに、IP端末装置が確実に、かつ安定にログインすることができるIP端末装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明に係るIPネットワーク上に、それぞれ複数のIP端末装置の固有識別子を登録して管理し、動作を制御する複数の管理サーバとともに接続された複数のIP端末装置であって、起動後に、自動的にサーバ検索情報をマルチキャストでIPネットワークに送信し、該当する管理サーバからサーバ応答を受信した後、ログイン要求を該当する管理サーバに送信し、該当する管理サーバからログイン許可を受信してログインを確立するログイン設定手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、この発明に係るIP端末装置は、IPネットワーク上に、それぞれ複数のIP端末装置の固有識別子を登録して管理し、動作を制御する複数の管理サーバとともに接続された複数のIP端末装置であって、起動後に、自動的に個々のディレイタイムを有するサーバ検索情報をマルチキャストでIPネットワークに送信し、該当する管理サーバからサーバ応答を受信した後、ログイン要求を該当する管理サーバに送信し、該当する管理サーバからログイン許可を受信してログインを確立するログイン設定手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
この発明に係るIP端末装置は、起動後に、自動的にサーバ検索情報、または個々のディレイタイムを有するサーバ検索情報をマルチキャストでIPネットワークに送信し、該当する管理サーバからサーバ応答を受信した後、ログイン要求を該当する管理サーバに送信し、該当する管理サーバからログイン許可を受信してログインを確立するログイン設定手段を備えたので、該当する管理サーバが同時に受信するサーバ検索情報が多すぎて容量オーバすることがなく、IPネットワーク上のサーバ検索情報を分散させて全ての管理サーバが受信することができ、全ての端末装置が確実、かつ安定にログインすることができる。
【0016】
さらに、この発明に係るログイン設定手段は、サーバ検索情報を記憶する記憶手段と、サーバ検索情報に対応したディレイタイムを設定する制御手段と、制御手段から供給されるディレイタイムのタイムラグでサーバ検索情報をIPネットワークに送信するインタフェース手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
この発明に係るログイン設定手段は、サーバ検索情報を記憶する記憶手段と、サーバ検索情報に対応したディレイタイムを設定する制御手段と、制御手段から供給されるディレイタイムのタイムラグでサーバ検索情報をIPネットワークに送信するインタフェース手段とを備えたので、装置毎に個別のディレイタイムのタイムラグでサーバ検索情報をIPネットワークに送信し、サーバ検索情報の過密を防止することができ、IPネットワークおよび管理サーバの負荷を軽減することができる。
【0018】
また、この発明に係るサーバ検索情報は、MACアドレスで形成したことを特徴とする。
【0019】
さらに、この発明に係るサーバ検索情報は、IPアドレスで形成したことを特徴とする。
【0020】
この発明に係るサーバ検索情報は、MACアドレスやIPアドレスの既存情報を流用して形成するので、特に新たな情報を生成することなく、容易に、かつ単純にサーバ検索情報を生成することができる。
【0021】
また、この発明に係る制御手段は、サーバ検索情報の下位データ領域に設定した番号に、一定の時間定数を乗算してディレイタイムを生成することを特徴とする。
【0022】
この発明に係る制御手段は、サーバ検索情報の下位データ領域に設定した番号に、一定の時間定数を乗算してディレイタイムを生成するので、装置毎のディレイタイムを容易に設定することができ、装置の単純化を実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図7にIPネットワークシステムのログイン動作の基本シーケンス図を示す。なお、説明を単純化するため、IP端末装置E1が管理サーバS1の管理下にあり、IP端末装置E2が管理サーバS2の管理下にある場合について説明する。
【0024】
システムに電源が投入され、IP端末装置E1,E2および管理サーバS1,S2が起動されると、IP端末装置E1,E2から「サーバ検索」がIPネットワークNWを介してマルチキャストで管理サーバS1,S2の双方に送信される。
【0025】
管理サーバE1は、IP端末装置E1,E2からの「サーバ検索」を受信するが、IP端末装置E2が管理対象外なので、IP端末装置E1からの「サーバ検索」のみに応答し、「サーバ応答」がIP端末装置E1に返送される。
【0026】
「サーバ応答」を受信したIP端末装置E1は、「ログイン要求」をIPネットワークNWを介して管理サーバS1を指定して送信し、「ログイン要求」を受信した管理サーバS1は、IP端末装置E1が管理下にあるので、「ログイン許可」がIP端末装置E1に返送され、IP端末装置E1が「ログイン許可」を受信した時点で、IP端末装置E1と管理サーバS1のログインが確立される。
【0027】
同様に、IP端末装置E2と管理サーバS2間でも、「サーバ応答」、「ログイン要求」および「ログイン許可」が実行され、ログインが確立される。
【0028】
しかしながら、IPネットワークシステム50は、電源が投入され、システム全体が起動された状態で、IP端末装置E1〜Enから同時に「サーバ検索」が送信され、しかも「サーバ検索」のデータ量が管理サーバS1,S2の同時処理能力を超える場合には、管理サーバS1,S2が機能停止などの重度障害を招く虞がある。
【0029】
また、図8はIP端末装置が一斉にサーバ検索を開始する動作図である。(a)図に動作シーケンスを示し、(b)図に管理サーバの状態を示す。(a)図において、停電復旧後または電源投入後に、システム全体が起動状態となって全てのIP端末装置E1〜Enから一斉に「サーバ検索」が管理サーバS1に送信され、(b)図に示すように、「サーバ検索Y1〜YN」が管理サーバS1の処理能力「Y1〜YK」を超える場合には、処理能力YKを超えるYK+1〜YNのデータが破棄されてしまい、最悪のケースでは、管理サーバS1の機能停止などの重度障害に陥る虞がある。また、同時にIPネットワークNW上に多量のデータが伝送されるため、別の障害(例えば、スルートップ低下によるネットワーク接続機器の動作速度低下)を発生する課題もある。
【0030】
よって、本発明は、このような課題も同時に解決するため、サーバ検索情報にディレイタイムを設定し、IPネットワーク上にサーバ検索情報を分散させて送信し、全ての端末装置が確実、かつ安定にログインすることができるようにした。
【0031】
図1はこの発明に係るIP端末装置が適用されるIPネットワークシステムの構成図である。図1において、IPネットワークシステム1は、内線網を構成するIPネットワークNWに接続される内線電話機を構成するIP端末装置(IP電話機)2と、それぞれ複数のIP端末装置(IP電話機)2のMACアドレスやIPアドレスなどの固有識別子を登録して管理して動作を制御し、全体で構内交換機(PBX)を構成する管理サーバ3a〜3bとで構内ネットワークシステムを構成する。
【0032】
IP端末装置(IP電話機)2は、グループG1を形成するIP端末装置A1〜An、グループG2を形成するIP端末装置B1〜BnおよびグループCを形成するIP端末装置C1〜Cnを備え、グループG1は管理サーバ3aの管理下、グループG2は管理サーバ3bの管理下、グループG3は管理サーバ3c管理下で、それぞれ動作する。
【0033】
IPネットワークシステム1のログイン動作は、停電復旧後や電源投入後にシステム全体が起動すると、IP端末装置2からそれぞれ装置に設定されたディレイタイムのタイムラグでサーバ検索情報を管理サーバ3a〜3cに送信し、サーバ検索情報を受信した管理サーバ3a〜3cからサーバ応答をIP端末装置2に返送する。
【0034】
続いて、サーバ応答を受信したIP端末装置2からログイン要求を管理サーバ3a〜3cに送信し、ログイン要求を受信した管理サーバ3a〜3cからログイン許可(または、ログイン不許可)をIP端末装置2に返送する。そして、ログイン許可を受信したグループG1〜G3のIP端末装置2は、それぞれグループG1が管理サーバ3a、グループG2が管理サーバ3b、グループG3が管理サーバ3cの制御下で動作が可能となるログイン処理が完了する。
【0035】
なお、本発明は、IP端末装置2からサーバ検索情報を管理サーバ3a〜3cに送信する際、全てのサーバ検索情報が同時に集中するのを防止するため、グループG1〜G3のそれぞれについて、サーバ検索情報にディレイタイムを設定し、送信タイミングをずらしてサーバ検索情報の分散を実現し、管理サーバ3a〜3cの機能停止などの障害を防止してシステムの正常動作を実現する。
【0036】
図2はこの発明に係るIP端末装置(IP電話機)の一実施の形態要部ブロック構成図である。なお、IP端末装置は、図1に示すIP端末装置A1〜An、IP端末装置B1〜Bn、IP端末装置C1〜Cnの全てで同じ構成である。図2において、IP端末装置2は、アナログインタフェース4、コーデック(CODEC)5、ログイン確立手段6、ハンドセット10、スピーカ11、ランプ12、表示器13、キーパッド14を備える。
【0037】
アナログインタフェース4は、送話増幅器、受話増幅器、スピーカ増幅器等で構成し、コーデック(CODEC)5から供給されるアナログの音声信号を増幅してハンドセット10やスピーカ11から音声を発生する。また、アナログインタフェース4は、ハンドセット10から入力された送話音声をアナログの音声信号でコーデック(CODEC)5に供給する。
【0038】
コーデック(CODEC)5は、符号器および復号器で構成し、アナログインタフェース4から供給されるアナログの音声信号をディジタルの音声信号に符号化(変換)し、ディジタルの音声信号をログイン確立手段6の制御手段7に供給する。
【0039】
また、コーデック(CODEC)5は、制御手段7から供給されるディジタルの音声信号をアナログの音声信号に複合化(変換)し、アナログの音声信号をアナログインタフェース4に供給する。
【0040】
ログイン確立手段6は、停電復旧時や電源投入後のシステム全体の起動時に、自動的に、サーバ検索情報JR1〜JRnまたは個々のディレイタイムTD1〜TDnを有するサーバ検索情報JR1〜JRnをマルチキャストでIPネットワークNWに送信し、該当する管理サーバ(例えば、管理サーバ3a)からサーバ応答を受信した後、ログイン要求を該当する管理サーバ(例えば、管理サーバ3a)に送信し、該当する管理サーバ(例えば、管理サーバ3a)からログイン許可を受信してログインを確立する。
【0041】
このように、ログイン確立手段6は、起動後に、自動的に、サーバ検索情報JR1〜JRnまたは個々のディレイタイムTD1〜TDnを有するサーバ検索情報JR1〜JRnをマルチキャストでIPネットワークNWに送信し、該当する管理サーバ(例えば、管理サーバ3a)からサーバ応答を受信した後、ログイン要求を該当する管理サーバ(例えば、管理サーバ3a)に送信し、該当する管理サーバ(例えば、管理サーバ3a)からログイン許可を受信してログインを確立するので、該当する管理サーバ(例えば、管理サーバ3a)が同時に受信するサーバ検索情報が多すぎて容量オーバすることがなく、IPネットワークNW上のサーバ検索情報を分散させて全ての管理サーバが受信することができ、全ての端末装置が確実、かつ安定にログインすることができる。
【0042】
ログイン確立手段6は、制御手段7、記憶手段8、ネットワークインタフェース手段9を備える。
【0043】
制御手段7は、マイクロプロセッサを基本に各種処理機能、演算機能、シーケンス機能、表示駆動機能、キーインタフェース機能、MAC制御機能等を備え、記憶手段8に予め記憶されたMACアドレスまたはIPアドレスを読み出し、サーバ検索情報JRとして下位データ領域に、例えば1バイト(byte=8bit)のIP端末装置2のシリアル番号(例えば、1番〜255番)を付加し、シリアル番号に一定の時間定数(例えば、10ms)を乗算してディレイタイムTDを設定し、ディレイタイムTDを付加したサーバ検索情報JRをネットワークインタフェース手段9に提供する。
【0044】
図3はこの発明に係る制御手段のディレイタイム生成の一実施の形態イメージ図である。(a)図にサーバ検索情報JRからディレイタイムTDの生成、(b)図にサーバ検索情報JRの下位データ領域の番号設定を示す。
【0045】
(a)図において、図1に示すG1グループのIP端末装置A1〜Anのサーバ検索情報JR1〜JRnの下位データ領域にシリアル番号1〜255を設定し、このシリアル番号1〜255に、それぞれ一定時間定数10msを乗算してディレイタイムTDを10ms〜2550msに設定する。なお、一定時間定数は、任意の値(例えば、5ms)でもよい。
【0046】
また、(b)図において、サーバ検索情報JRの下位データ領域は、例えば1バイト(byte=8bit)で形成し、シリアル番号1〜255を設定する。なお、下位データ領域は、1バイトに限らず任意のbyteまたはbitを設定してもよい。
【0047】
さらに、サーバ検索情報JRは、IP端末装置に固有に設定されたMACアドレス、IPアドレスまたは電話番号で形成する。
【0048】
このように、この発明に係る制御手段7は、サーバ検索情報JRの下位データ領域に設定した番号に、一定の時間定数(例えば、10ms)を乗算してディレイタイムTDを生成するので、装置毎のディレイタイムを容易に設定することができ、装置の単純化を実現することができる。
【0049】
また、この発明に係るサーバ検索情報JRは、MACアドレスやIPアドレスの既存情報を流用して形成するので、特に新たな情報を生成することなく、容易に、かつ単純にサーバ検索情報を生成することができる。
【0050】
制御手段7は、ネットワークインタフェース手段9を介して受信したサーバ応答を認識し、記憶手段8に記憶しているログイン要求を読み出し、ログイン要求をネットワークインタフェース手段9を介してIPネットワークNWに送信させる制御を実行する。
【0051】
また、制御手段7は、ネットワークインタフェース手段9を介して受信したログイン許可を認識し、装置のログインを確立し、装置を動作待機状態に設定する。
【0052】
さらに、制御手段7は、コーデック(CODEC)5から供給されるディジタルの音声信号をネットワークインタフェース手段9を介してIPネットワークNWに送信させる制御を実行する。
【0053】
また、制御手段7は、ネットワークインタフェース手段9から供給されるディジタルの音声信号をコーデック(CODEC)5に提供する。
【0054】
さらに、制御手段7は、キーパッド14からのキー情報を読み取り、ダイヤル情報に変換してネットワークインタフェース手段9に提供するとともに、ネットワークインタフェース手段9から供給されるデータをランプ表示情報に変換してランプ12に表示させ、文字データ情報に変換して表示器13に表示させる制御を実行する。
【0055】
記憶手段8は、ROM等の固定メモリやRAM等の書換え可能なメモリで構成し、MACアドレスやIPアドレスで形成したサーバ検索情報JRを格納し、サーバ検索情報JRを制御手段7に提供する。
【0056】
また、記憶手段8は、IPフレームやログインデータを格納し、制御手段7からの要求に応じてIPフレームやログインデータを制御手段7に提供する。
【0057】
ネットワークインタフェース手段9は、制御手段7から供給されるサーバ検索情報JRのディレイタイムTDに基づいて、装置の起動からディレイタイムTDのタイムラグでサーバ検索情報JRをIPパケットに変換し、IPネットワークNWに送信する。
【0058】
また、ネットワークインタフェース手段9は、制御手段7から供給されるログイン要求をIPパケットに変換し、IPネットワークNWに送信する。
【0059】
さらに、ネットワークインタフェース手段9は、制御手段7から提供されるディジタルの音声信号をIPパケットに変換してIPネットワークNWに送信するとともに、IPネットワークNWから受信した音声信号、サーバ応答、ログイン許可のIPパケットをディジタルデータに変換して制御手段7に供給する。
【0060】
このように、この発明に係るログイン確立手段6は、サーバ検索情報JRを記憶する記憶手段8と、サーバ検索情報JRに対応したディレイタイムTDを設定する制御手段7と、制御手段7から供給されるディレイタイムTDのタイムラグでサーバ検索情報JRをIPネットワークNWに送信するインタフェース手段9とを備えたので、装置毎に個別のディレイタイムTDのタイムラグでサーバ検索情報JRをIPネットワークNWに送信し、サーバ検索情報JRの過密を防止することができ、IPネットワークNWおよび管理サーバ3a〜3cの負荷を軽減することができる。
【0061】
次に、この発明に係るIPネットワークシステムのログイン動作について説明する。図4はこの発明に係るIP端末装置が適用されるIPネットワークシステムの基本シーケンス図である。なお、説明を単純化するため、IP端末装置A1〜Anの任意のIP端末装置Akが管理サーバ3aの管理下にある場合について説明する。
【0062】
停電復旧後または電源投入後に、システムが起動状態となり、任意のIP端末装置AkからディレイタイムTDに設定された「サーバ検索」が起動後のディレイタイムTDの経過後(タイムラグ)に、マルチキャストで管理サーバ3a〜3cに送信されると、任意のIP端末装置Akを管理している管理サーバ3aが「サーバ検索」を受信して認識し、管理サーバ3aから「サーバ応答」がIP端末装置Akに返送される。
【0063】
「サーバ応答」を受信したIP端末装置Akから「ログイン要求」が管理サーバ3aに対して送信される。「ログイン要求」を受信した管理サーバ3aは、IP端末装置Akが管理下にあるか否かを判定し、不都合がない場合には「ログイン許可」、不都合がある場合には「ログイン不許可」をIP端末装置Akに返送する。
【0064】
IP端末装置Akが「ログイン許可」を受信することにより、IP端末装置Akと管理サーバ3aのログインが確立し、IP端末装置Akは、動作待機状態となる。
【0065】
図5はこの発明に係るIP端末装置のディレイタイムを有する動作シーケンス図である。なお、IP端末装置A1〜Anが管理下にある管理サーバ3aに対し、それぞれ固有のディレイタイムTD1〜TDnのタイムラグで「サーバ検索」の送信を開始する動作について説明する。
【0066】
起動後、ディレイタイムTD1(例えば、10ms)に設定されたIP端末装置A1から10ms経過後に、「サーバ検索」がマルチキャストで送信される。
【0067】
続いて、ディレイタイムTD2(例えば、20ms)に設定されたIP端末装置A2から20ms経過(起動後)後に、「サーバ検索」がマルチキャストで送信される。
【0068】
同様に、次々に設定されたディレイタイムTD3〜TDn-1のタイムラグで、IP端末装置A3〜IP端末装置An−1から「サーバ検索」がマルチキャストで送信され、最後に、ディレイタイムTDn(例えば、2550ms)に設定されたIP端末装置Anから2550ms経過後に、「サーバ検索」がマルチキャストで送信される。
【0069】
従って、IP端末装置A1〜Anからの「サーバ検索」を受信する管理サーバ3aは、IP端末装置A1〜Anに設定されたディレイタイムTD1〜TDnのタイムラグで「サーバ検索」を受信するため、同時に多量の「サーバ検索」のデータ(IPパケット)を処理することがなく、確実にログイン処理を実行することができる。
【0070】
なお、IP端末装置B1〜Bnと管理サーバ3b、IP端末装置C1〜Cnと管理サーバ3cの関係も同様である。また、IP端末装置A1〜An、IP端末装置B1〜BnおよびIP端末装置C1〜CnのディレイタイムTDを同じに設定することができる。
【0071】
さらに、IP端末装置A1〜AnのディレイタイムTD1〜TDnを独立(異なる値)に設定したが、管理サーバ3aの処理能力の範囲内で、複数のIP端末装置毎に同じディレイタイムTDに設定してトータルの処理時間を短縮することができる。処理時間の短縮は、IP端末装置B1〜BnおよびIP端末装置C1〜Cnについても同様に適用することができる。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係るIP端末装置は、同一ネットワーク上に複数の管理サーバが存在した場合でも、起動後に、自動的にサーバ検索情報または個々のディレイタイムを有するサーバ検索情報をマルチキャストでIPネットワークに送信し、該当する管理サーバからサーバ応答を受信した後、ログイン要求を該当する管理サーバに送信し、該当する管理サーバからログイン許可を受信してログインを確立するログイン設定手段を備えたので、該当する管理サーバが同時に受信するサーバ検索情報が多すぎて容量オーバすることがなく、IPネットワーク上のサーバ検索情報を分散させて全ての管理サーバが受信することができ、全ての端末装置が確実、かつ安定にログインすることができる。
【0073】
また、この発明に係るログイン設定手段は、サーバ検索情報を記憶する記憶手段と、サーバ検索情報に対応したディレイタイムを設定する制御手段と、制御手段から供給されるディレイタイムのタイムラグでサーバ検索情報をIPネットワークに送信するインタフェース手段とを備えたので、装置毎に個別のディレイタイムのタイムラグでサーバ検索情報をIPネットワークに送信し、サーバ検索情報の過密を防止することができ、IPネットワークおよび管理サーバの負荷を軽減することができる。
【0074】
さらに、この発明に係るサーバ検索情報は、MACアドレスやIPアドレスの既存情報を流用して形成するので、特に新たな情報を生成することなく、容易に、かつ単純にサーバ検索情報を生成することができる。
【0075】
また、この発明に係る制御手段は、サーバ検索情報の下位データ領域に設定した番号に、一定の時間定数を乗算してディレイタイムを生成するので、装置毎のディレイタイムを容易に設定することができ、装置の単純化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るIP端末装置が適用されるIPネットワークシステムの構成図
【図2】この発明に係るIP端末装置(IP電話機)の一実施の形態要部ブロック構成図
【図3】この発明に係る制御手段のディレイタイム生成の一実施の形態イメージ図
【図4】この発明に係るIP端末装置が適用されるIPネットワークシステムの基本シーケンス図
【図5】この発明に係るIP端末装置のディレイタイムを有する動作シーケンス図
【図6】従来のIP端末装置を含むIPネットワークシステム構成図
【図7】IPネットワークシステムのログイン動作の基本シーケンス図
【図8】IP端末装置が一斉にサーバ検索を開始する動作図
【符号の説明】
1 IPネットワークシステム
2,A1〜An,B1〜Bn,C1〜Cn IP端末装置
3a,3b,3c 管理サーバ
4 アナログインタフェース
5 コーデック(CODEC)
6 ログイン確立手段
7 制御手段
8 記憶手段
9 ネットワークインタフェース手段
10 ハンドセット
11 スピーカ
12 ランプ
13 表示器
14 キーパッド
NW IPネットワーク
JR,JR1〜JRn サーバ検索情報
TD,TD1〜TDn ディレイタイム
Claims (6)
- IPネットワーク上に、それぞれ複数のIP端末装置の固有識別子を登録して管理し、動作を制御する複数の管理サーバとともに接続された複数のIP端末装置であって、
起動後に、自動的にサーバ検索情報をマルチキャストで前記IPネットワークに送信し、該当する管理サーバからサーバ応答を受信した後、ログイン要求を前記該当する管理サーバに送信し、前記該当する管理サーバからログイン許可を受信してログインを確立するログイン設定手段を備えたことを特徴とするIP端末装置。 - IPネットワーク上に、それぞれ複数のIP端末装置の固有識別子を登録して管理し、動作を制御する複数の管理サーバとともに接続された複数のIP端末装置であって、
起動後に、自動的に個々のディレイタイムを有するサーバ検索情報をマルチキャストで前記IPネットワークに送信し、該当する管理サーバからサーバ応答を受信した後、ログイン要求を前記該当する管理サーバに送信し、前記該当する管理サーバからログイン許可を受信してログインを確立するログイン設定手段を備えたことを特徴とするIP端末装置。 - 前記ログイン設定手段は、サーバ検索情報を記憶する記憶手段と、サーバ検索情報に対応したディレイタイムを設定する制御手段と、前記制御手段から供給されるディレイタイムのタイムラグでサーバ検索情報を前記IPネットワークに送信するインタフェース手段と、を備えたことを特徴とする請求項2記載のIP端末装置。
- サーバ検索情報は、MACアドレスで形成したことを特徴とする請求項3記載のIP端末装置。
- サーバ検索情報は、IPアドレスで形成したことを特徴とする請求項3記載のIP端末装置。
- 前記制御手段は、サーバ検索情報の下位データ領域に設定した番号に、一定の時間定数を乗算してディレイタイムを生成することを特徴とする請求項3記載のIP端末装置。
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