JP4014995B2 - 蓄電池の劣化判定方法および装置 - Google Patents

蓄電池の劣化判定方法および装置 Download PDF

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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は蓄電池の劣化(電池容量)判定方法および装置に関する。
本発明は特に、車両に搭載した蓄電池の劣化判定方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両に搭載される電装負荷の増大とともに、CO2 の排出削減、NOx の削減などの環境保全対策が要求され、車両が停止したとき極力エンジン(内燃機関)を停止させて、CO2 の排出削減、NOx の削減を図るアイドリングストップ機能を搭載した車両の研究とその実用化が鋭意行なわれている。
【0003】
そのようなアイドリングストップを実施したとき、車両の再始動時に車載のスタータを再始動させ、車両の電装負荷に供給できるだけの残存容量がないと、アイドリングストップ後、車両は再始動できず、交通障害を起こす可能性がある。したがって、アイドリングストップするには、車載の蓄電池の残存容量が再始動するのに十分なことを知る必要がある。そのため、車載の蓄電池の残存容量を判定する種々の方法と装置が提案されている(たとえば、特開昭53−127646公報、特開昭63−27776号公報、特開平1−39068号公報、特許第2536257号公報、特開平8−19103号公報、特開平9−171065号公報など)。
【0004】
自動車などの車両に搭載した蓄電池、たとえば、鉛蓄電池は劣化により電池容量(電力容量または電流容量)が減少するため、蓄電池の充電状態(満充電状態の電流容量)を把握したとしても、その蓄電池から必要な電力が得られない場合がある。たとえば、蓄電池の開放電圧値により充電状態を把握(測定)した結果、充電状態が50%であったとしても、蓄電池そのものが蓄えられる電池容量が初期(新品)状態の80%に低下していたとすると、実際に蓄電池から放電できる容量は、初期(新品)状態の40%になる。このように、蓄電池の状態を判定するためには、充電状態の判定と共に蓄電池の劣化状態(電池容量)の判定が必要となる。
【0005】
このような蓄電池の劣化判定方法の1つとして、鉛蓄電池の内部インピーダンスを測定し、内部インピーダンスから蓄電池の劣化状態を判定する方法が知られている。そのような判定装置の例を図12に示す。
【0006】
図12に図解した内部インピーダンス測定装置100は、演算処理ユニット(CPU)103がD/A変換器を介して交流電流発生回路101から交流電流を直流カットコンデンサC1を介して鉛蓄電池1Aに流し込み、印加した交流電流に応答した交流電圧を直流カットコンデンサC2、C3を介して高利得増幅器102で測定し、CPU103が高利得増幅器102の測定結果をA/D変換器を介して読み取り、CPU103において測定した電圧を既知の電流値で除算して鉛蓄電池1Aの内部抵抗値を算出する。
CPU103は、測定した内部インピーダンスの増加の割合に応じて鉛蓄電池1Aの劣化状態を判定する。
【0007】
【特許文献1】
特開昭53−127646公報
【特許文献2】
特開昭63−27776号公報
【特許文献3】
特開平1−39068号公報
【特許文献4】
特許第2536257号公報
【特許文献5】
特開平8−19103号公報
【特許文献6】
特開平9−171065号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図12を参照して述べた方法および装置は、正確に鉛蓄電池1Aの劣化状態を判断できる方法であるが、交流電流発生回路101、高利得増幅器102等の回路が必要となり、装置価格が高くなるという傾向がある。
一般の乗用車、自動車などの車両にそのような装置を適用した場合、車両の価格が高騰することになり、経済的な観点から一般の車両に搭載するには、低価格で蓄電池の劣化を測定可能な方法と装置が望まれている。
【0009】
本発明の目的は、簡単な方法で蓄電池の劣化状態を判定可能な方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、装置構成が簡単で低価格で蓄電池の劣化状態を判定可能な装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点によれば、少なくとも内燃機関を起動するスタータに給電する二次蓄電池の劣化状態を判定する方法であって、
A.前記スタータの起動直前の前記二次蓄電池の端子電圧を初期端子電圧として測定し、
B.前記スタータが起動して前記内燃機関が起動するまでの間の前記内燃機関始動期間の間であって、前記スタータの起動時から第1の時間経過後から第2の時間経過前の間、連続的に、
B1.前記二次蓄電池の端子電圧(V1)を測定し、
B2.前記初期端子電圧(V0)から前記測定した二次蓄電池の端子電圧(V1)を減じて電圧差(ΔV)を算出し、
B3.該電圧差(ΔV)から前記二次蓄電池の初期内部抵抗に対応する予め求めた電圧(V2)を減じ、
B4.該減じた値を積分し、
C.前記スタータの起動時から第1の時間経過後から第2の時間経過前の間、連続的に積分した値を劣化指標(Y)として、事前に求めた前記二次蓄電池の劣化による電池容量の低下の割合と劣化指標(Y)の値との関係に基づき、前記二次蓄電池の劣化状態を判定する、
蓄電池の劣化判定方法が提供される。
【0011】
好ましくは、前記スタータの起動時から第1の時間経過後から第2の時間経過前の間、前記二次蓄電池の温度または前記二次蓄電池の周囲の温度を測定し、該測定した温度が所定の温度を越えたとき、前記工程Bの処理を中断して、前記工程Cの処理を行なう。
【0012】
本発明の第2の観点によれば、上記第1の観点の蓄電池の劣化判定方法を実施する装置が提供される。
【0013】
本発明の第3の観点によれば、少なくとも内燃機関を起動するスタータに給電する二次蓄電池の劣化状態(電池容量)を判定する方法であって、
A.前記スタータの起動直前の前記二次蓄電池の端子電圧を初期端子電圧として測定し、
B.前記スタータが起動して前記内燃機関が起動するまでの間の前記内燃機関始動期間の間であって、前記スタータの起動時から第1の時間経過後から第2の時間経過前の間、連続的に、
B1.前記二次蓄電池の端子電圧(V1)および電流(I1)を測定し、
B2.前記初期端子電圧(V0)から前記測定した二次蓄電池の端子電圧(V1)を減じて、該減じた値を前記測定電流(I1)で除し、その絶対値をとって前記二次蓄電池の内部抵抗(R)を算出し、
B3.該内部抵抗(R)から前記二次蓄電池の初期内部抵抗に対応する予め求めた抵抗値(R2)を減じ、
B4.該減じた値を積分し、
C.前記スタータの起動時から第1の時間経過後から第2の時間経過前の間、連続的に積分した値を劣化指標(Z)として、事前に求めた前記二次蓄電池の劣化による電池容量の低下の割合と劣化指標(Y)の値との関係に基づき、前記二次蓄電池の劣化状態を判定する、
蓄電池の劣化判定方法が提供される。
【0014】
本発明の第4の観点によれば、上記第3の観点の蓄電池の劣化判定方法を実施する装置が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について述べる。
図1は自動車などの車両に搭載される、二次蓄電池1、たとえば、鉛蓄電池1Aと、エンジン(内燃機関、EGN)10と、このエンジン10を電子制御するエンジン電子制御ユニット(ECU)9と、エンジン10を起動するスタータ3と、エンジン10の回転によって発電するオルタネータ2と、電装負荷4の回路構成を示す。
電装負荷4は、空調機、各種ランプ、音響装置、ナビゲータなどである。
図1は上述した機器の他に、蓄電池状態検出手段6と、蓄電池劣化判定装置(または、状態判定装置)8と、アイドリングストップ処理手段7を図解しているが、これらについては後述する。
【0016】
図1において、二次蓄電池1からスタータ3、電装負荷4、蓄電池劣化判定装置(または、状態判定装置)8、アイドリングストップ処理手段7に給電されている。したがって、車両がアイドリングストップするとき、二次蓄電池1はこれらの負荷へ給電する電力容量を有している必要がある。
オルタネータ2は、車両が走行していないときなど、エンジン10が起動しているときエンジン10の回転によって発電した電力を二次蓄電池1に給電する(二次蓄電池1を充電する)。
【0017】
自動車などに搭載された内燃機関(エンジン)をスタータ3を用いて起動する時に、数秒間ではあるが二次蓄電池1からスタータ3に大電流が流れ、この大電流放電に伴って二次蓄電池1の端子間電圧が低下することが知られている。
本願発明者の分析によると、この高率放電時における二次蓄電池1の端子間電圧は、その時の二次蓄電池1の内部抵抗に電流を乗じた値の分だけ低下することが分かった。
エンジン起動時に二次蓄電池1からスタータ3および電装負荷4に必要な放電電流が流れた場合、内部抵抗が大きい二次蓄電池1は電圧降下が大きくなる。
【0018】
二次蓄電池1の内部抵抗は、二次蓄電池1、たとえば、鉛蓄電池1Aを構成する極板や電解液等の合成抵抗であるが、劣化が進行すると、内部抵抗が大きくなる傾向にある。その理由は、たとえば、鉛蓄電池1Aについて述べると、格子腐食による正極板伸びや、正極活物質の軟化、負極のサルフェーション(白色硫酸鉛化)や収縮等により、電極が不導体化することに起因する。
本願発明はかかる現象の知覚のもとに下記のごとく行なう。
【0019】
第1方法および装置:電圧測定方式
図2に図解したフローチャートを参照して本発明の第1の方法について述べる。図2に図解したフローチャートは主として蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8の処理内容を示すフローチャートである。
【0020】
ステップ1:準備段階
劣化判定の対象となる二次蓄電池1についての諸データを事前に求めて、蓄電池劣化判定装置8のメモリに記憶しておく。
そのようなデータとしては、後述する、スタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2、第2の電圧V2、劣化指標Yの判断データなどである。
【0021】
ステップ2:初期端子電圧測定
図1に図解した蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8は、スタータ3によってエンジン10を始動させる前の二次蓄電池1の初期端子電圧V0を蓄電池状態検出手段6を介して測定する。ここでは、蓄電池状態検出手段6は二次蓄電池1の端子電圧を測定する直流電圧計を含む。
蓄電池劣化判定装置8はしたがって、常時、連続的に、所定周期で蓄電池状態検出手段6を介して二次蓄電池1の端子電圧を入力し、スタータ3から起動信号S3を入力したとき(スタータ3の起動時t0、たとえば、図5参照)、その直前の端子電圧を上記初期端子電圧V0として蓄電池劣化判定装置8内のメモリに記憶し、蓄電池劣化判定装置8内のタイマを起動する。
【0022】
ステップ3:エンジン始動期間の二次蓄電池の端子電圧測定
蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8は、エンジン10を始動するためにスタータ3に電流を流し始めた時点t0を起点として、始動開始時点t0から第1の所定の時間が経過した時t1から第2の所定の時間が経過した時間t2(たとえば、図5参照)までのエンジン始動期間における二次蓄電池1の端子間電圧V1を蓄電池状態検出手段6を介して測定する。
すなわち、蓄電池劣化判定装置8は、起動したタイマの時間がスタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1に到達した時から、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2に到達するまでの期間、所定の周期で、たとえば、1〜100ms周期で、蓄電池状態検出手段6を介して二次蓄電池1の端子電圧V1(t)を入力してメモリに記憶する。tは時間経過を示す記号である。
【0023】
ステップ4:電圧差算出
蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8は、スタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1からスタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2の間、上記所定の周期で、ステップ3の処理に続けて、エンジン始動期間の二次蓄電池1の前記初期端子電圧V0から二次蓄電池1の測定端子電圧V1を減じて下記電圧差ΔVを算出する。電圧差ΔVの意味については後述する。
ΔV(t)=V0−V1(t) ・・・(1)
【0024】
ステップ5:補正電圧差算出
蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8は、好ましくは、スタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1からスタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2の間、上記所定の周期で、ステップ3の処理に続けて、上記電圧差ΔVからさらに所定の電圧値V2を減じて、期間t1〜t2間の電圧差ΔVt1-t2(t)を算出する。すなわち下記を算出する。
電圧値V2については後述する。スタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1およびスタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2については後述する。また、期間t1〜t2間の電圧差ΔVt1-t2 (t)についても後述する。
ΔVt1-t2 (t)=V0−V1(t)−V2 ・・・(2)
【0025】
ステップ6:劣化指標の算出
蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8は、スタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1からスタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2の間、上記所定の周期で、上記ステップ4の処理に続けて、期間t1〜t2間の電圧差ΔVt1-t2 (t)を期間t1〜t2の間連続して積分し、その積分値ΣΔVt1-t2 (t)を劣化指標Yとして算出する。
Y=ΣΔVt1-t2 (t) ・・・(3)
【0026】
ステップ7:二次蓄電池の劣化判定
蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8は、期間t1〜t2の間にわたって算出した劣化指標Yの値により、二次蓄電池1の電池容量(電力容量または電流容量)の低下割合を判定する。
そのためには、事前に二次蓄電池1の劣化による電池容量の低下割合と劣化指標Yの値の関係を求めておき、それを蓄電池劣化判定装置8のメモリに記憶させておき、算出した劣化指標Yを参照して二次蓄電池1の劣化状態を判定する。
【0027】
ステップ8:アイドリングストップ処理手段への結果出力
蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8の判定結果を、必要に応じて、アイドリングストップ処理手段7に出力する。
アイドリングストップ処理手段7は、車両が停止したとき、二次蓄電池1の電力容量がアイドリングストップを遂行することが可能か否かを判定して、アイドリングストップ可能ならば、電子制御するエンジン電子制御ユニット(ECU)9を介してエンジン10を停止させ、車両が再起動するとき、スタータ3を起動してエンジン10を再起動させる。エンジン10の起動によりオルタネータ2が発電し、二次蓄電池1に充電を行なう。
【0028】
電圧差ΔVの意味
ステップ4において、エンジン始動期間における二次蓄電池1の初期端子電圧V0から二次蓄電池1の測定端子電圧V1を差し引いて求めた電圧差ΔVは、二次蓄電池1の内部抵抗に依存する値であり、そのときの二次蓄電池1の内部抵抗を示している。したがって、この電圧差ΔVは基本的に二次蓄電池1の劣化状態を示している。
【0029】
電圧差ΔV t1-t2 の意味
ステップ5において、所定の電圧値V2を差し引く理由は、二次蓄電池1の内部抵抗の初期値に相当する部分を除いて、劣化によって内部抵抗の増加分を求めるためである。換言すれば、所定の電圧値V2は二次蓄電池1の初期内部抵抗に対応する電圧である。
【0030】
測定期間t1〜t2の意味
二次蓄電池1の端子電圧の初期測定値として、スタータ3の起動時t0ではなく、スタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1の電圧測定値を用いるのは、本願発明者の分析によると、スタータ3に電流を流し始めた直後の内部抵抗の値と劣化割合との相関性が弱いため、この過程の内部抵抗の影響を除くためである。これについては図5を参照して後述する。
さらに、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2で二次蓄電池1の電圧測定を終了するのは、エンジン始動時間が二次蓄電池1や自動車や気温、特に、二次蓄電池1の温度といった多様な要因で大きく変化するため、ある一定の時間を限度として規定する為である。たとえば、スタータ3を起動してエンジン10が掛かるまでの時間t3まで二次蓄電池1の端子電圧測定を延長し、期間t1〜t3の二次蓄電池1の端子電圧を使用すると、内部抵抗がさほど増加していなくて、エンジン始動時間が長くなる場合、劣化指標Yの値が大きくなり、誤って二次蓄電池1の劣化状態を判断する可能性がでるので、エンジン10の始動時T3の前の第2の所定時間t2が経過するまでで二次蓄電池1の端子電圧の測定を打ち切り、上記電圧差ΔVを求め、さらに期間t1〜t2の電圧差ΔVt1-t2 を算出している。
【0031】
スタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1は車両ごとに事前に定めておき、ステップ1において、蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8に記憶しておく。
同様に、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2も車両ごとに事前に定めておき、ステップ1において、蓄電池劣化判定装置8に記憶しておく。なお、上述したように、二次蓄電池1の周辺の温度を温度センサで測定し、測定温度が所定の温度を越えたときがスタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2以前の場合は温度超過時点で上記電圧測定期間を終了することができる。この場合、蓄電池状態検出手段6は、上述した二次蓄電池1の端子電圧を測定する直流電圧計の他に温度センサを含む。
【0032】
以上のように、本発明の第1方法および装置によれば、二次蓄電池1の初期端子電圧およびエンジン起動期間の二次蓄電池1の端子電圧を測定して、これらから電圧差ΔV電圧差を算出し、さらに期間t1〜t2の電圧差ΔVt1-t2 を算出し、期間t1〜t2の電圧差ΔVt1-t2 を積分して、劣化指標Yを算出して、事前に求めておいた劣化指標Yと二次蓄電池1の電力容量との関係から二次蓄電池1の劣化状態を判定することができる。
【0033】
本発明の第1方法および装置は、二次蓄電池1の端子電圧を、スタータ3の起動を起点として測定し、その後は蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8で演算処理を行なうだけである。蓄電池劣化判定装置8としては、たとえば、車両にすでに搭載されている電子制御するエンジン電子制御ユニット(ECU)9、または、アイドリングストップ処理手段7の処理を行なうマイクロコンピュータなどの演算処理ユニットを活用することができ、二次蓄電池1の端子電圧を測定する機器の追加で済むから装置構成が簡単である。なお、上述したスタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2の前に二次蓄電池1の温度超過を検出するためる温度センサを追加したとしても、装置構成は、図12を参照して述べた構成に比較して簡単である。
【0034】
第2方法および装置:電圧・電流測定方式
図3に図解したフローチャートを参照して本発明の第2の方法および装置について述べる。図3に図解したフローチャートは主として蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8の処理内容を示すフローチャートである。
【0035】
ステップ11:準備段階
劣化判定の対象となる二次蓄電池1についての諸データを事前に求めて、蓄電池劣化判定装置8のメモリに記憶しておく。
そのようなデータとしては、上記スタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2、基準抵抗R2、劣化指標Zの判断データなどである。
【0036】
ステップ12:初期端子電圧測定
図1に図解した蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8は、スタータ3によってエンジン10を始動させる直前の二次蓄電池1の初期端子電圧V0を蓄電池状態検出手段6を介して測定する。ここでは、蓄電池状態検出手段6は二次蓄電池の端子電圧を測定する直流電位計(直流電圧計)を含む。
蓄電池劣化判定装置8はしたがって、常時、連続的に、所定周期で蓄電池状態検出手段6を介して二次蓄電池1の端子電圧Vを入力し、スタータ3から起動信号S3を入力したとき(スタータ3の起動時t0、たとえば、図5参照)、その直前の端子電圧を上記初期端子電圧V0として蓄電池劣化判定装置8内のメモリに記憶し、蓄電池劣化判定装置8内のタイマを起動する。
【0037】
ステップ13:エンジン始動期間の二次蓄電池の端子電圧および電流測定
蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8は、エンジン10を始動するために、スタータ3に電流を流し始めた時点t0を起点として、始動開始時点t0から第1の所定の時間が経過した時t1から第2の所定の時間が経過した時間t2までのエンジン始動期間における二次蓄電池1の放電電流I1および二次蓄電池1の端子電圧V1を蓄電池状態検出手段6を介して測定する。したがって、蓄電池状態検出手段6は上記直流電位計(直流電圧計)の他、二次蓄電池1に流れる電流を測定する直流電流計を含む。なお、測定した放電電流I1は値が負(−)である。
すなわち、蓄電池劣化判定装置8は、起動したタイマの時間がスタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1に到達した時から、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2に到達するまでの期間、所定の周期で、たとえば、1〜100ms周期で、蓄電池状態検出手段6を介して二次蓄電池1の端子電圧V1(t)と二次蓄電池1の放電電流I1を入力してメモリに記憶する。tは時間経過を示す記号である。
【0038】
ステップ14:抵抗算出
蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8は、ステップ13の処理に続けて、下式に基づいて期間t1〜t2における二次蓄電池1の内部抵抗値Rを算出する。
R=|(V0−V1)/I1| ・・・(4)
【0039】
ステップ15:抵抗差算出
蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8は、ステップ14の処理に続けて、下記式に基づいて期間t1〜t2における抵抗差ΔRを算出する。基準抵抗R2については後述する。
ΔR=R−R2 ・・・(5)
【0040】
ステップ16:劣化指数の算出
蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8は、ステップ15の処理に続けて、期間t1〜t2間の抵抗差ΔRt1-t2 を期間t1〜t2について積分し、メモリに
一旦記憶し、最終的に、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2において、抵抗差ΔRt1-t2 の積分値を劣化指標Zとして算出する。
Z=ΣΔRt1-t2 (t) ・・・(6)
【0041】
ステップ17:二次蓄電池の劣化判定
蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8は、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2の経過時、算出した劣化指標Zの値により、二次蓄電池1の電池容量(電力容量または電流容量)の低下割合を判定する。そのためには、事前に二次蓄電池1の劣化による電池容量の低下割合と劣化指標Zの値の関係を求めておき、ステップ11において、それを蓄電池劣化判定装置8のメモリに記憶させておき、算出した劣化指標Zを参照して二次蓄電池1の劣化状態を判定する。
【0042】
ステップ18:アイドリングストップ処理手段への結果出力
蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8の判定結果を、必要に応じて、アイドリングストップ処理手段7に出力する。
アイドリングストップ処理手段7は、車両が停止したとき、二次蓄電池1の電力容量がアイドリングストップを遂行することが可能か否かを判定して、アイドリングストップ可能ならば、電子制御するエンジン電子制御ユニット(ECU)9を介してエンジン10を停止させ、車両が再起動するとき、スタータ3を起動してエンジン10を再起動させる。エンジン10の起動によりオルタネータ2が発電し、二次蓄電池1に充電を行なう。
【0043】
抵抗および抵抗差ΔRの意味
ステップ14において算出した抵抗Rは基本的に二次蓄電池1の劣化状態を示している。
さらにステップ15において、基準抵抗値R2を差し引く理由は、第1の方法および装置における第2電圧V2と同様、内部抵抗の初期値に相当する部分を除いて、劣化によって内部抵抗の増加分を求めるためである。換言すれば、基準抵抗値R2は初期内部抵抗に対応している。
【0044】
測定期間t1〜t2の意味
第1の方法において述べたと同じ理由である。すなわち、スタータ3の起動時t0ではなく、スタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1の電圧測定値を用いるのは、本願発明者の分析によると、スタータ3に電流を流し始めた直後の内部抵抗の値と劣化割合との相関性が弱いため、この過程の内部抵抗の影響を除くためである。さらに、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2で二次蓄電池1の電圧測定を終了するのは、エンジン始動時間が二次蓄電池1や自動車や気温、特に、二次蓄電池1の温度といった多様な要因で大きく変化するため、ある一定の時間を限度として規定する為である。たとえば、スタータ3を起動してエンジン10が掛かるまでの時間t3まで二次蓄電池1の端子電圧測定を延長し、期間t1〜t3の二次蓄電池1の端子電圧を使用すると、内部抵抗がさほど増加していなくて、エンジン始動時間が長くなる場合、劣化指標Zの値が大きくなり、誤って二次蓄電池1の劣化状態を判断する可能性がでるので、エンジン10の始動時T3の前の第2の所定時間t2が経過するまでで二次蓄電池1の端子電圧の測定を打ち切り、上記抵抗差ΔRを求め、劣化指標Zを算出する。
【0045】
上記同様、スタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1は車両ごとに事前に定めておき、蓄電池劣化判定装置8のメモリに記憶しておく。同様に、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2も車両ごとに事前に定めておき、蓄電池劣化判定装置8のメモリに記憶しておく。なお、上述したように、二次蓄電池1の周辺の温度を測定し、測定温度が所定の温度を越えたときがスタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2以前の場合は温度超過時点で上記電圧測定期間を終了することができる。
【0046】
以上のように、本発明の第2方法および装置によれば、二次蓄電池1の初期端子電圧およびエンジン起動期間の二次蓄電池1の端子電圧と二次蓄電池1の放電電流を測定して、期間t1〜t2の抵抗差ΔRt1-t2 を算出し、それを積分して劣化指標Zを算出して、事前に求めておいた劣化指標Zと二次蓄電池1の電力容量との関係から二次蓄電池1の劣化状態を判定することができる。
【0047】
本発明の第2方法および装置は、二次蓄電池1の端子電圧および放電電流を測定し、スタータ3の起動を起点として測定し、その後は蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8で演算処理を行なうだけである。蓄電池劣化判定装置8としては、たとえば、車両にすでに搭載されている電子制御するエンジン電子制御ユニット(ECU)9、または、アイドリングストップ処理手段7の処理を行なうマイクロコンピュータなどの演算処理ユニットを活用することができ、二次蓄電池1の端子電圧を測定する機器の追加で済むから装置構成が簡単である。なお、上述したスタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2の前に二次蓄電池1の温度超過を検出するためる温度センサを追加したとしても、装置構成は、図12を参照して述べた構成に比較して簡単である。
【0048】
第2方法および装置と第1方法および装置とを比較すると、第2方法および装置は二次蓄電池1の端子電圧と放電電流とを用いて二次蓄電池1の劣化状態を示す内部抵抗を直接算出しているので、二次蓄電池1の劣化状態をより正確に測定できる。ただし、蓄電池状態検出手段6として直流電流計が追加されるので、装置構成は多少複雑になる。
【0049】
以下、上述した本発明の実施例を下記に述べる。
【0050】
第1実施例
図4〜図8を参照して本発明の第1実施例について述べる。本発明の第1実施例は図3を参照して述べた第1方法および装置を実施した例である。
【0051】
図4は図1に図解した蓄電池の劣化判定装置を実現した第1実施例の構成図であり、二次蓄電池1の1例としての鉛蓄電池1A、スタータ3、電子制御するエンジン電子制御ユニット(ECU)9、蓄電池状態検出手段6の1例としての第1の蓄電池状態検出手段6Aと、蓄電池劣化判定装置(状態判定装置)8の1例としての第1の蓄電池劣化判定装置8Aを図解した図である。
本発明の蓄電池の劣化判定装置は、第1の蓄電池状態検出手段6Aと第1の蓄電池劣化判定装置8Aとで構成される。
【0052】
第1の蓄電池劣化判定装置8Aは、A/D変換器81と、ディジタル入力部82と、演算処理ユニット(CPU)83と、インタフェースユニット(I/F)85と、出力装置86を有する。
第1の蓄電池状態検出手段6Aは、鉛蓄電池1Aの端子電圧を測定する直流電圧計61を有する。
【0053】
第1の蓄電池状態検出手段6Aには必要に応じて温度センサ62を含めることができる。温度センサ62はたとえば、サーミスタ、測温抵抗体、熱電対などの100°C以下の比較的低温を測定する温度センサを用いることができる。
温度センサ62の使用は必須ではないが、車両の温度、好適には鉛蓄電池1Aの温度または鉛蓄電池1Aの周囲の温度、あるいは、エンジンルーム内の温度を測定し、測定温度が所定の値を越えたとき、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2の経過前に期間t1〜t2の処理を打ち切る判定に使用する。
【0054】
直流電圧計61および温度センサ62の検出信号はA/D変換器81に入力されてCPU83に取り込まれ、スタータ3の起動信号S3および電子制御するエンジン電子制御ユニット(ECU)9の起動/停止信号S9がディジタル入力部82を介してCPU83に取り込まれる。
CPU83は、図2に図解した種々の演算処理を行なう演算処理部の他に、メモリ、タイマなどを有する。
メモリには、上述したスタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2、第2電圧V2、劣化指標Yとの評価を行なうデータなどが記憶されている。また、メモリは初期測定電圧V0の記憶、エンジン始動期間t1〜t2の間の劣化指標Yを算出するための積分結果の保存などに使用される。
タイマはスタータ3の起動時t0からのスタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1およびスタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2の計時処理を行なう。
CPU83は図2に図解した処理を行い、劣化判定結果を、インタフェースユニット(I/F)85からアイドリングストップ処理手段7に出力する。
CPU83が測定した初期端子電圧V0、エンジン始動期間t1〜t2の間に測定して端子電圧V1、電圧差ΔVなどは、必要に応じて、出力装置86、たとえば、表示装置に出力することができる。
【0055】
第1の蓄電池劣化判定装置8Aは、アイドリングストップ処理手段7、電子制御するエンジン電子制御ユニット(ECU)9、あるいは、車両に搭載されたマイクロコンピュータなどと共用することができる。したがって、第1の蓄電池劣化判定装置8Aを共用した場合、付加される機器は、直流電圧計61と、必要に応じて温度センサ62だけであり、設備価格は高騰しない。
【0056】
第1実施例において、図4に図解した装置を用いて、二次蓄電池1として各種の蓄電池について加速劣化試験サンプルについて実際に自動車のエンジンを始動したときの鉛蓄電池1Aの端子電圧波形を測定した。
その後、蓄電池の残量試験を行って、各種の蓄電池の電池容量(電力容量または電流容量)を測定した。
【0057】
試験サンプルとしての鉛蓄電池1Aは、12V液式鉛電池(型番75D23R)で、新品時の電池容量は55Ahである。
図5は各種の蓄電池についての加速劣化試験サンプルから求めた電圧差ΔVの結果を示すグラフである。
劣化試験サンプルのサイクル数としては、図5に図解したように、曲線CV1に示した0サイクル(新品)、曲線CV2に示した1500サイクル、曲線CV3に示した3000サイクル、曲線CV4に示した3932サイクルの4種類であり、鉛蓄電池1Aの劣化の程度が異なっている。加速寿命試験サイクル数が大きいほど、電圧差ΔVが大きくなっていることが分かる。
【0058】
図6(A)〜(D)参照して測定したエンジン始動波形から劣化指標Yを求める手順を示す。
図6(A)は、エンジン始動時の電圧波形の一例であり、図4の装置を用いて、図2のステップ2における、エンジン始動前(スタータ3の起動時t0前)電圧V0を求める。
図6(B)は、図4の装置を用いて図2のステップ3における、エンジン始動時の波形V1をV0から差し引き、0以上となるものを示している。
図6(C)は、図4の装置を用いて図2のステップ4における、図6(B)で求めたV0−V1からV2を差し引いた波形ΔVを求めている。第1実施例においては、鉛蓄電池1Aの初期内部抵抗を示す電圧V2は、たとえば、1Vとした。
図6(D)は、スタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1とスタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2を規定し、図4の装置を用いてこの期間のみの波形を抜き出したものである。第1実施例においてはスタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1は0.15秒とし、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2は0.75秒とした。
【0059】
図7は図5に図解した加速劣化試験サイクルに対する電池容量と劣化指標Yの関係を示す。曲線Aは劣化指標Yを示し、曲線Bは電池容量を示す。
図8は劣化指標Yと電池容量との関係を示すグラフである。図8の図解から分かるように、劣化指標Yと電池容量の相関関係は非常に強く、劣化指標Yを参照して電池の劣化程度を正確に判断することが可能である。したがって、図8に図解したデータを第1の蓄電池劣化判定装置8AのCPU83のメモリに記憶しておき、算出した劣化指標Yを参照して鉛蓄電池1Aの劣化状態(電池容量)を判断することができる。
【0060】
第2実施例
図9〜図11を参照して本発明の第1実施例について述べる。本発明の第2実施例は図4を参照して述べた第2方法および装置を実施した例である。
【0061】
図9は図1に図解した蓄電池の劣化判定装置を実現した第2実施例の構成図であり、二次蓄電池1の1例としての鉛蓄電池1A、スタータ3、電子制御するエンジン電子制御ユニット9、蓄電池状態検出手段6の1例としての第2の蓄電池状態検出手段6Bと、蓄電池劣化判定装置8の1例としての第2の蓄電池劣化判定装置8Bを図解した図である。
本発明の蓄電池の劣化判定装置は、第2の蓄電池状態検出手段6Bと第2の蓄電池劣化判定装置8Bとで構成される。
【0062】
第2の蓄電池劣化判定装置8Bは、A/D変換器81と、ディジタル入力部82と、演算処理ユニット(CPU)84と、インタフェースユニット(I/F)85と、出力装置86を有する。図4に図解した第1の蓄電池劣化判定装置8Aと第2の蓄電池劣化判定装置8Bとを比較すると、図2に図解した処理を行なう演算処理ユニット(CPU)83を図3に図解した処理を行なう演算処理ユニット(CPU)84に代えただけである。
第2の蓄電池状態検出手段6Bは、鉛蓄電池1Aの端子電圧を測定する直流電圧計61と、鉛蓄電池1Aの電流を測定する直流電流計63とを有する。
【0063】
第2の蓄電池状態検出手段6Bには、第1の蓄電池状態検出手段6Aと同様、必要に応じて温度センサ62を含めることができる。温度センサ62は第1実施例において述べたものと同様である。第2実施例においても、温度センサ62の使用は必須ではないが、車両の温度、好適には鉛蓄電池1Aの温度または鉛蓄電池1Aの周囲の温度、あるいは、エンジルルーム内の温度を測定し、測定温度が所定の値を越えたとき、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2の経過前に期間t1〜t2の処理を打ち切る判定に使用する。
【0064】
直流電圧計61および直流電流計63、および、必要に応じて、温度センサ62の検出信号はA/D変換器81に入力されてCPU84に取り込まれ、スタータ3の起動信号S3および電子制御するエンジン電子制御ユニット(ECU)9の起動/停止信号S9がディジタル入力部82を介してCPU84に取り込まれる。
CPU84は、CPU83と同様、図3に図解した種々の演算処理を行なう演算処理部の他に、メモリ、タイマなどを有する。
メモリには、上述したスタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2、基準抵抗値R、劣化指標Zとの評価を行なうデータなどが記憶されている。また、メモリは初期測定電圧V0の記憶、エンジン始動期間t1〜t2の間の劣化指標Yを算出するための積分結果の保存などに使用される。
タイマはスタータ3の起動時t0からのスタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1およびスタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2の計時処理を行なう。
CPU84は図3に図解した処理を行い、劣化判定結果を、インタフェースユニット(I/F)85からアイドリングストップ処理手段7に出力する。
CPU84が測定した初期端子電圧V0、エンジン始動期間t1〜t2の間に測定して端子電圧V1、抵抗値R、抵抗差ΔRなどは、必要に応じて、CPU84から出力装置86、たとえば、表示装置に出力することができる。
【0065】
第2の蓄電池劣化判定装置8Bは、第1の蓄電池劣化判定装置8Aと同様、アイドリングストップ処理手段7、電子制御するエンジン電子制御ユニット(ECU)9、あるいは、車両に搭載されたマイクロコンピュータなどと共用することができる。したがって、第2の蓄電池劣化判定装置8Bを共用した場合、付加される機器は、直流電圧計61と、直流電流計63と、必要に応じて温度センサ62だけであり、設備価格は高騰しない。
【0066】
第2実施例においても、各種の加速劣化試験サンプルを用いて、実際に自動車のエンジンを始動したときの電圧波形及び電流波形を測定した。試験サンプルは、第1実施例と同様である。
【0067】
測定したエンジン始動波形から劣化指標Zを求める手順を示す。
図10(A)は、エンジン始動時の電圧及び電流波形の一例で示すグラフであり、図9に図解した装置がステップ12の処理によって、エンジン始動前電圧V0を求める。
図10(B)は、図9に図解したCPU84がステップ13の処理において算出した鉛蓄電池1Aの内部抵抗Rを示すグラフである。
図10(C)は、図10(B)に図解した図9の装置でステップ14において求めた内部抵抗算出値Rから基準抵抗値R2を差し引いた抵抗差ΔRを示すグラフである。この実施例においては、基準抵抗値R2を0.005Ωとした。
図10(D)は、スタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1とスタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2を規定し、図9に図解した装置でこの期間t1〜t2のみの波形を抜き出した波形図である。本実施例では、スタータ3の起動時t0から第1の所定時間経過後の時間t1を0.15秒とし、スタータ3の起動時t0から第2の所定時間経過後の時間t2を0.45秒とした。これらの時間とCPU84のメモリに記憶されている。
【0068】
図11は、加速劣化試験サンプルでの電池容量と、抵抗差ΔRを積分した算出した劣化指標Zの関係を示すグラフである。
図11の図解から分かるように、劣化指標Zと電池容量の相関関係は非常に強く、この関係を用いて、図9にCPU83において電池の劣化程度を正確に判断することができる。
【0069】
本発明の実施に際しては、上述した実施例に限定されず、種々の変形態様をとることができる。したがって、本願発明は図面を参照して述べた上記記述に限定されるものではない。
本発明の蓄電池の劣化判定方法および装置で劣化判定の対象とする蓄電池は、上述した鉛蓄電池に限らず、二次蓄電池であれば、種々の蓄電池に適用できる。 したがって、本発明の蓄電池の劣化判定方法および装置を、種々のエンジン始動を伴う車両、たとえば、エンジン始動を伴う大型バスや大型トラック、ハイブリッド自動車、アイドリングストップ機能を有する普通車や軽自動等に、広く適用することが可能である。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、エンジン始動時の蓄電池の端子間電圧を測定することにより、簡便に蓄電池の劣化判定を行うことが可能である。したがって、非常に低価格で、かつ、場所をとらずに、蓄電池の劣化判定を実施できる。
【0071】
また本発明によれば、エンジン始動時の蓄電池の端子間電圧及び電流を測定することにより、簡便に蓄電池の劣化判定を行うことが可能である。従って、低コストで蓄電池の劣化判定装置を提供することが可能となる。
【0072】
本発明の蓄電池の劣化判定装置を上記種々の車両に適用した時、その適用により、価格の高騰は回避でき、また、装置構成が簡単であるから大量生産に適しており、大量生産により装置コストを格段に低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の蓄電池の劣化判定装置の構成図である。
【図2】 図2は本発明の蓄電池の劣化判定方法の第1の実施の形態を示すフローチャートである。
【図3】 図3は本発明の蓄電池の劣化判定方法の第2の実施の形態を示すフローチャートである。
【図4】 図4は本発明の第1実施例の蓄電池の劣化判定装置の構成図である。
【図5】 図5は各種の蓄電池についての加速劣化試験サンプルから求めた電圧差ΔVの結果を示すグラフである。
【図6】 図6(A)〜(D)は本発明の第1実施例の特性データを図解したグラフである。
【図7】 図7は本発明の第1実施例の加速サイクル試験のサイクル数(横軸)と、電力容量および劣化指標との関係を図解したグラフである。
【図8】 図8は本発明の第1実施例の劣化指標と二次蓄電池の電池容量との関係を示したグラフである。
【図9】 図9は本発明の第2実施例の蓄電池の劣化判定装置の構成図である。
【図10】 図10(A)〜(D)は本発明の第2実施例の特性データを図解したグラフである。
【図11】 図11は本発明の第2実施例の加速劣化試験サンプルでの電池容量と劣化指標の関係を示すグラフである。
【図12】 図12は従来の蓄電池の劣化判定装置の構成図である。
【符号の説明】
1・・二次蓄電池、1A・・鉛蓄電池
2・・オルタネータ
3・・スタータ
4・・電装負荷
6、6A、6B・・蓄電池状態検出手段
61・・直流電圧計、62・・温度センサ、63・・直流電流計
7・・アイドリングストップ処理手段
8、8A、8B・・蓄電池劣化判定装置
81・・A/D変換器、82・・ディジタル入力部、
83、84・・演算処理ユニット(CPU)
85・・インタフェースユニット(I/F)、86・・出力装置
9・・エンジン電子制御ユニット(ECU)、10・・エンジン

Claims (8)

  1. 少なくとも内燃機関を起動するスタータに給電する二次蓄電池の劣化状態(電池容量)を判定する方法であって、
    A.前記スタータの起動直前の前記二次蓄電池の端子電圧を初期端子電圧として測定し、
    B.前記スタータが起動して前記内燃機関が起動するまでの間の前記内燃機関始動期間の間であって、前記スタータの起動時から第1の時間経過後から第2の時間経過前の間、連続的に、
    B1.前記二次蓄電池の端子電圧(V1)を測定し、
    B2.前記初期端子電圧(V0)から前記測定した二次蓄電池の端子電圧(V1)を減じて電圧差(ΔV=V0−V1)を算出し、
    B3.該電圧差(ΔV)から前記二次蓄電池の初期内部抵抗に対応する予め求めた電圧(V2)を減じ、
    B4.該減じた値を積分し、
    C.前記スタータの起動時から前記第1の時間経過後から前記第2の時間経過前の間、連続的に積分した値を劣化指標(Y)として、事前に求めた前記二次蓄電池の劣化による電池容量の低下の割合と劣化指標(Y)の値との関係に基づき、前記二次蓄電池の劣化状態を判定する、
    蓄電池の劣化判定方法。
  2. 前記スタータの起動時から前記第1の時間経過後から前記第2の時間経過前の間、前記二次蓄電池の温度または前記二次蓄電池の周囲の温度を測定し、該測定した温度が所定の温度を越えたとき、前記工程Bの処理を中断して、前記工程Cの処理を行なう、
    請求項1記載の蓄電池の劣化判定方法。
  3. 少なくとも内燃機関を起動するスタータに給電する二次蓄電池の劣化状態を判定する装置であって、
    前記スタータの起動直前の前記二次蓄電池の端子電圧を初期端子電圧として測定する第1手段と、
    前記スタータが起動して前記内燃機関が起動するまでの間の前記内燃機関始動期間の間であって、前記スタータの起動時から第1の時間経過後から第2の時間経過前の間、連続的に下記の処理を行なう第2手段であって、当該第2手段は、
    前記二次蓄電池の端子電圧(V1)を測定し、
    前記初期端子電圧(V0)から前記測定した二次蓄電池の端子電圧(V1)を減じて電圧差(ΔV=V0−V1)を算出し、
    該電圧差(ΔV)から前記二次蓄電池の初期内部抵抗に対応する予め求めた電圧(V2)を減じ、
    該減じた値を積分する、第2手段と、
    前記スタータの起動時から前記第1の時間経過後から前記第2の時間経過前の間、連続的に積分した値を劣化指標(Y)として、事前に求めた前記二次蓄電池の劣化による電池容量の低下の割合と劣化指標(Y)の値との関係に基づき、前記二次蓄電池の劣化状態を判定する第3手段と
    を具備する、蓄電池の劣化判定装置。
  4. 前記スタータの起動時から前記第1の時間経過後から前記第2の時間経過前の間、前記二次蓄電池の温度または前記二次蓄電池の周囲の温度を測定し、該測定した温度が所定の温度を越えたとき、前記第2手段の処理を中断して、前記第3手段の処理を行なわせる第4手段をさらに有する、
    請求項3記載の蓄電池の劣化判定装置。
  5. 少なくとも内燃機関を起動するスタータに給電する二次蓄電池の劣化状態(電池容量)を判定する方法であって、
    A.前記スタータの起動直前の前記二次蓄電池の端子電圧を初期端子電圧として測定し、
    B.前記スタータが起動して前記内燃機関が起動するまでの間の前記内燃機関始動期間の間であって、前記スタータの起動時から第1の時間経過後から第2の時間経過前の間、連続的に、
    B1.前記二次蓄電池の端子電圧(V1)および電流(I1)を測定し、
    B2.前記初期端子電圧(V0)から前記測定した二次蓄電池の端子電圧(V1)を減じて、該減じた値を前記測定電流(I1)で除し、その絶対値をとって前記二次蓄電池の内部抵抗(R)を算出し、
    B3.該内部抵抗(R)から前記二次蓄電池の初期内部抵抗に対応する予め求めた抵抗値(R2)を減じ、
    B4.該減じた値を積分し、
    C.前記スタータの起動時から前記第1の時間経過後から前記第2の時間経過前の間、連続的に積分した値を劣化指標(Z)として、事前に求めた前記二次蓄電池の劣化による電池容量の低下の割合と劣化指標(Y)の値との関係に基づき、前記二次蓄電池の劣化状態を判定する、
    蓄電池の劣化判定方法。
  6. 前記スタータの起動時から前記第1の時間経過後から前記第2の時間経過前の間、前記二次蓄電池の温度または前記二次蓄電池の周囲の温度を測定し、該測定した温度が所定の温度を越えたとき、前記工程Bの処理を中断して、前記工程Cの処理を行なう、
    請求項5記載の蓄電池の劣化判定方法。
  7. 少なくとも内燃機関を起動するスタータに給電する二次蓄電池の劣化状態(電池容量)を判定する装置であって、
    前記スタータの起動直前の前記二次蓄電池の端子電圧を初期端子電圧として測定する第1手段と、
    前記スタータが起動して前記内燃機関が起動するまでの間の前記内燃機関始動期間の間であって、前記スタータの起動時から第1の時間経過後から第2の時間経過前の間、連続的に下記の処理を行なう第2手段であって、当該第2手段が、
    前記二次蓄電池の端子電圧(V1)および電流(I1)を測定し、
    前記初期端子電圧(V0)から前記測定した二次蓄電池の端子電圧(V1)を減じて、該減じた値を前記測定電流(I1)で除し、その絶対値をとって前記二次蓄電池の内部抵抗(R)を算出し、
    該内部抵抗(R)から前記二次蓄電池の初期内部抵抗に対応する予め求めた抵抗値(R2)を減じ、
    該減じた値を積分する、第2手段と、
    前記スタータの起動時から前記第1の時間経過後から前記第2の時間経過前の間、連続的に積分した値を劣化指標(Z)として、事前に求めた前記二次蓄電池の劣化による電池容量の低下の割合と劣化指標(Y)の値との関係に基づき、前記二次蓄電池の劣化状態を判定する第3手段と
    を具備する蓄電池の劣化判定装置。
  8. 前記スタータの起動時から前記第1の時間経過後から前記第2の時間経過前の間、前記二次蓄電池の温度または前記二次蓄電池の周囲の温度を測定し、該測定した温度が所定の温度を越えたとき、前記第2手段の処理を中断して、前記第3手段の処理を行なわせる第4手段をさらに有する、
    請求項7記載の蓄電池の劣化判定装置。
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