JP4013665B2 - 無線通信方式および無線装置 - Google Patents

無線通信方式および無線装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4013665B2
JP4013665B2 JP2002180775A JP2002180775A JP4013665B2 JP 4013665 B2 JP4013665 B2 JP 4013665B2 JP 2002180775 A JP2002180775 A JP 2002180775A JP 2002180775 A JP2002180775 A JP 2002180775A JP 4013665 B2 JP4013665 B2 JP 4013665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
user terminal
access point
time
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002180775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004032015A (ja
JP2004032015A5 (ja
Inventor
剛 玉木
隆 矢野
隆基 雅樂
智昭 石藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2002180775A priority Critical patent/JP4013665B2/ja
Priority to US10/449,100 priority patent/US7319684B2/en
Publication of JP2004032015A publication Critical patent/JP2004032015A/ja
Publication of JP2004032015A5 publication Critical patent/JP2004032015A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4013665B2 publication Critical patent/JP4013665B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/24TPC being performed according to specific parameters using SIR [Signal to Interference Ratio] or other wireless path parameters
    • H04W52/243TPC being performed according to specific parameters using SIR [Signal to Interference Ratio] or other wireless path parameters taking into account interferences
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L41/00Arrangements for maintenance, administration or management of data switching networks, e.g. of packet switching networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W72/00Local resource management
    • H04W72/50Allocation or scheduling criteria for wireless resources
    • H04W72/54Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria
    • H04W72/542Allocation or scheduling criteria for wireless resources based on quality criteria using measured or perceived quality
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/24Cell structures
    • H04W16/28Cell structures using beam steering
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W28/00Network traffic management; Network resource management
    • H04W28/02Traffic management, e.g. flow control or congestion control
    • H04W28/10Flow control between communication endpoints
    • H04W28/14Flow control between communication endpoints using intermediate storage
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W74/00Wireless channel access
    • H04W74/08Non-scheduled access, e.g. ALOHA
    • H04W74/0808Non-scheduled access, e.g. ALOHA using carrier sensing, e.g. carrier sense multiple access [CSMA]
    • H04W74/0816Non-scheduled access, e.g. ALOHA using carrier sensing, e.g. carrier sense multiple access [CSMA] with collision avoidance

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線通信システムにおける無線アクセス方式および伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の無線アクセスシステムでは、無線LANに代表されるように、ユーザ端末はアクセスポイントを介して有線ネットワークに接続し、インターネットサービスを享受することができる。
【0003】
図1に無線アクセスシステムにおけるシステム構成の例を示す。ユーザ端末108a・108b・108cは、それぞれアクセスポイント107a・107b・107cを経由し、IPルータ106を介してプロバイダネットワーク105に接続することができる。プロバイダネットワーク105とインターネット103はゲートウェイ装置104を介して接続されているので、ユーザ端末108a・108b・108cは、インターネット103上のコンテンツ事業者101のWebサーバ102にアクセスしてコンテンツをダウンロードすることができる。アクセスポイント107a・107b・107cは、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)や光ファイバによってIPルータ106に有線接続されている。
【0004】
無線アクセスシステムでは、アクセスポイントの設置はアクセスポイントを購入したユーザが行う場合が多く、アクセスポイント間で同一通信チャネルを用いた場合に通信が干渉するということを設置時に考慮しないケースが多い。
【0005】
図2に、上記アクセスポイント間の干渉問題に対して、無線LAN規格IEEE802.11のMAC(Media Access Control)副層で規定されているアクセス方式の説明図を示す。
【0006】
データ通信をランダムアクセスで行う通信アクセス方式を採用しており、通信ノード同士のデータパケットが衝突しないようにキャリアセンスによる衝突回避を行うCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式を採用している。キャリアセンスで、各送信ノードで通信伝送路が空いているかどうかを判断してからデータパケットを送る。キャリアセンスの方法は、データパケット送信前に一定時間(衝突回避ウィンドウ)内でランダムパルスを送信する。パルスを送信していないときは伝送路を監視し、自ノードで送信してないパルスが検出されない場合はデータパケットを送信し、送信していないパルスを検出した場合はデータパケットの送信を取りやめて、ランダムに選択された一定時間待ってから再度キャリアセンスを行う。
【0007】
図2に示すように、アクセスポイント107bがユーザ端末108bにDataパケットを送っている間は、アクセスポイント107cはキャリアセンスで他ノードが通信中であることを知り、一定時間待ってから再度キャリアセンスを行い、伝送路があいたことを確認してからユーザ端末108cにDataパケットを送る。このようにして、時間を分割してアクセスポイント間の通信が干渉しない仕組みが提供されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来の無線アクセスシステムでは、キャリアセンスの仕組みによって通信時間を分けることで干渉を回避しているが、単位時間あたりに伝送できるデータ量が増えないため、アクセスポイントの数を増やしてもシステム全体のスループットが増えず、アクセスポイント一つあたりのスループットが低下するという問題があげられる。
【0009】
図3にアクセスポイントの並列伝送によるスループット向上方法の説明図を示す。図2では、アクセスポイントの干渉範囲内に他のアクセスポイントが存在していたが、他のアクセスポイントを干渉範囲外になるようにすればよい。具体的には、送信電力を絞り、送受信アンテナの指向性をユーザ端末に絞ることによって、アクセスポイント間で電波が届かなくなるため、図3に示すようにアクセスポイント107aがユーザ端末108aにDataパケットを送っている間に、アクセスポイント107bはDataパケットをユーザ端末108bに送ることが可能となる。各アクセスポイントとユーザ端末間の伝送路が独立な場合は、伝送容量が増加してシステム全体のスループットが増加する。しかし、ユーザ端末が指向性アンテナを持ち電力制御機能を有するのは高機能であるためコストがかかる。このため、アクセスポイントは指向性アンテナを持ちおよび/または電力制御機能を有し、ユーザ端末は無指向性アンテナを持ちおよび/または電力制御機能を持たないことにより、アップリンクとダウンリンクとで送受信の電力関係が非対称なシステムが存在する。要するに、アクセスポイント側は任意のユーザ端末と交信可能であり、ユーザ端末側はそのような選択性を持たないシステムである。アクセスポイント側の機能としては、例えば、送信する電波の到達範囲を制限する機能を備える。典型的な例としては、指向性アンテナ、送信電力制御機能、あるいは、これらの組み合わせである。ユーザ端末としては、通常の送信機能(無指向性アンテナ)を有するものでよい。
【0010】
なお、原理的にはアクセスポイントとユーザ端末の機能を逆にしても良いが、現状では、ユーザ端末に指向性アンテナなどを備えることは技術的に難易度が高い。
【0011】
図4に、アクセスポイントが指向性アンテナを持ち電力制御機能を有し、ユーザ端末が無指向性アンテナを持ち電力制御機能を持たない無線通信システムにおける課題の説明図を示す。
【0012】
アクセスポイント107aがDataパケットをユーザ端末108aに送っているときに、ユーザ端末108bはキャリアセンスを行ってもアクセスポイント107aからの電波を検出することができないため、アクセスポイント107bにDataパケットを送信する。このとき、ユーザ端末108aにおいて、アクセスポイント107aから送信されたDataパケットとユーザ端末108bから送信されたDataパケットが衝突を起こし、復号するのに必要な所要CIR(Carrier to Interference Ratio)を満たすことができずにDataパケットが消失する。アクセスポイント107aは、Dataパケットに対するAckが返ってこないため再送を行う。このようなパケット消失の問題は、隠れ端末問題として知られており、この対策として仮想キャリアセンスによるパケット衝突回避方法が考えられる。
【0013】
図5に仮想キャリアセンスによるパケット衝突回避方法の説明図を示す。アクセスポイント107aがユーザ端末108aにデータを送る際に、RTS(Request to Send)と呼ばれる制御パケットに伝送路を使用する予定時間をいれて送信する。ユーザ端末108aは、RTS制御パケットを受け取ると、CTS(Clear to Send)と呼ばれる制御パケットに伝送路を使用する予定時間をいれて送信する。ユーザ端末108bがCTS制御パケットを受け取ると、アクセスポイント107aが伝送路を使用する予定時間の間、ユーザ端末108bの送信が禁止されるのでDataパケットの衝突が回避される。この方法を用いると図2に示したキャリアセンスの場合と同様に、送信時間が時間分割されるため、パケットの衝突回避はできても、アクセスポイントを増やしてもシステム全体のスループットが増えないという課題が解決されない。
【0014】
図6に仮想キャリアセンスを用いてもスループットが増えない理由の説明図を示す。アクセスポイントは指向性アンテナを持ち電力制御機能を有し、ユーザ端末は無指向性アンテナを持ち電力制御機能を持たない送受信の電力関係が非対称なシステムで、各アクセスポイントから各ユーザ端末へのダウンリンクトラヒックを同時に伝送を行なう状況を想定する。
【0015】
まず、アクセスポイント107aからユーザ端末108aにデータ伝送を行うためにRTS・CTS制御パケットによる仮想キャリアセンスが実行される。ユーザ端末108aからのCTS制御パケットによってユーザ端末108bは送信禁止状態となる。次に、アクセスポイント107bからユーザ端末108bにデータ伝送を行なうためにRTS制御パケットを送信する。ユーザ端末108bはRTS制御パケットを受け取っても、送信禁止状態であるためにCTS制御パケットを送り返すことができない。アクセスポイント107aは、CTS制御パケットが受け取れるまで、RTS制御パケットの送信を所定上限回数まで再試行する。ユーザ端末108bの送信禁止状態が解除されてから通信可能となるため、アクセスポイント107aとアクセスポイント107bはRTS・CTS制御のために同時に送信することができない。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題の考慮した上での本願発明の構成は、複数のユーザ端末と複数のアクセスポイントを含む通信システムにおいて、各アクセスポイントは所望のユーザ端末へ送信する際に、他のアクセスポイントあるいはユーザ端末に干渉を与えずに送信が可能な構成を有する。また、各ユーザ端末は所望のアクセスポイントへ送信する際に、他のアクセスポイントあるいはユーザ端末に干渉を与えずに送信が可能な構成を有さない。このような、システム構成において、アクセスポイントからユーザ端末に送信を行うダウンリンク時間と、ユーザ端末から上記アクセスポイントへ送信を行うアップリンク時間を規定してアクセス制御を行う。
アクセス制御においては、ダウンリンク時間には複数のアクセスポイントが所定のユーザ端末に対して同時に送信することを許容し、かつ、ユーザ端末に対してはデータの送信を禁止する。さらに、アップリンク時間には同時には一つのユーザ端末に対して送信を許容する。
【0017】
アクセスポイントとユーザ端末相互の干渉を制御する具体的手段としては、アクセスポイントは指向性アンテナおよび出力制御回路のうち少なくとも一つを用いて所望のユーザ端末のみに送信を行う。
【0018】
アクセス制御のためには、アクセスポイントを管理する管理サーバを準備し、管理サーバは、アクセスポイントがユーザ端末に対して送信を行う際に、送信先のユーザ端末に干渉を与える範囲にあるユーザ端末の送信を禁止する制御を行うことが望ましい。
【0019】
さらに具体的には、管理サーバはアクセスポイントを介して、ユーザ端末の制御を行う。例えば、管理サーバの指示を受けたアクセスポイントは、送信を禁止すべきユーザ端末に対して、送信制御通知を送付することにより、所望の期間ユーザ端末の送信を禁止することができる。
【0020】
MAC層プロトコルでは一つのパケットに対して一つの送達確認応答パケット(Ackパケット)を送信側に返信する。このため、ユーザ端末からアクセスポイントにAckパケットが返信されるため、他のユーザ端末ではアクセスポイントから送られたDataパケットとユーザ端末から送られたAckパケットが衝突する可能性がある。
【0021】
そこで、ダウンリンク時間には複数のアクセスポイントが所定のユーザ端末に対して同時に送信することを許容し、かつ、ユーザ端末に対してはAckパケットおよびデータの送信を禁止、Ackパケットをアップリンク時間に出すように制御する。
【0022】
あるいは、ダウンリンク時間には複数のアクセスポイントが所定のユーザ端末に対して同時に送信することを許容し、かつ、ユーザ端末に対してはデータの送信を禁止するが、Ackパケットの送信を許容し、Ackパケット送信タイミングを各ユーザ端末で同期させるように制御する。
【0023】
制御シーケンスの一具体例としては、各アクセスポイントは、送信データパケットを蓄積する送信キューと、受信データパケットを蓄積する受信キューと、送受信キューの状態を管理サーバに報告する第1の制御信号処理部を有し、管理サーバは、送信キューの状態からダウンリンク時間を計算し、受信キューの状態からアップリンク時間を計算し、制御フレーム長(ダウンリンク時間とアップリンク時間の合計)と制御フレーム長に占めるアップリンク時間の比率(アップリンク時間比率)を計算する計算部と、計算部の計算結果に基づいて制御信号を形成する第2の制御信号処理部と、制御信号を各アクセスポイントに送付するインターフェースを有する。このとき、送信キューおよび受信キューの状態とは、キューの長さとすることができる。
本発明の他の一態様としては、複数のアクセスポイントを含む通信システムにおいて、各アクセスポイントは所望のユーザ端末へ送信する際に、他のアクセスポイントあるいはユーザ端末に干渉を与えずに送信が可能な構成を有し、アクセスポイントからユーザ端末に送信を行うダウンリンク時間と、ユーザ端末から上記アクセスポイントへ送信を行うアップリンク時間を規定してアクセス制御を行い、ダウンリンク時間には複数のアクセスポイントが所定のユーザ端末に対して同時に送信することを許容し、かつ、ユーザ端末に対してはデータの送信を禁止し、アップリンク時間には同時には一つのユーザ端末に対して送信を許容することを特徴とする。ここで、ダウンリンク時間には、ユーザ端末の通常のデータの送信を禁止するにとどめ、Ackパケットの送信は一定条件下で許容してもよい。この態様の本願発明と、送受信に指向性アンテナを用いていない通常の端末を組み合わせて使用することができる。端末には、必要に応じて、制御に必要なソフトウエア(ドライバソフト)をインストールすればよい。
上述の課題として無線アクセスシステム全体のスループットを向上させることを目的として、アクセスポイントからユーザ端末へ電波の到達範囲を制限する手段と、ユーザ端末からアクセスポイントへ電波の到達範囲を制限する手段とを有し、アクセスポイントからユーザ端末(ダウンリンク)とユーザ端末からアクセスポイント(アップリンク)の送信時間を時間分割する手段を用いることにより、アクセスポイント間、ユーザ端末間、またはアクセスポイントとユーザ端末間の電波干渉を低減する無線アクセスシステムを提供する。
さらに具体的には、アクセスポイントが指向性アンテナを持ち電力制御機能を有し、ユーザ端末が無指向性アンテナを持ち電力制御機能を持たない無線通信システムにおいて、アクセスポイントからユーザ端末にデータパケットを同時送信することにより、システム全体のスループットを向上させることを目的とし、アクセスポイントとユーザ端末のデータパケット送信時間を集中管理する管理サーバと、管理サーバからの送信時間制御情報に従ってデータ伝送を行うアクセスポイントおよびユーザ端末からなる無線通信システムを提供する。
【0024】
上記アクセスポイントは無線信号と有線信号をやりとりするために、無線信号を送受信するための指向性アンテナと無線信号処理を行う無線インタフェースと有線信号処理を行う有線インタフェースを持ち、無線インタフェースから有線インタフェースへのデータパケットを蓄積する受信キューと、有線インタフェースから無線インタフェースへのデータパケットを蓄積する送信キューを持ち、送受信キュー長の変化を測定する送受信キュー長測定部を持ち、送受信キュー長測定部の測定結果を管理サーバに通知する制御信号の作成および管理サーバからデータパケット送信時間に関する制御信号を受け取る制御信号処理部を持ち、送信キューから無線インタフェースへの書き込みタイミングと受信キューから有線インタフェースへの書き込みタイミングを上記制御信号処理部の情報に基づいて制御する送受信タイミング制御部と、送受信タイミングを管理するための時間情報を提供するタイマを持ち、他のアクセスポイントとタイマの時間情報を同期させるための信号を同期用パイロット信号生成部で生成し、同期用パイロット信号を上記無線インタフェースまたは有線インタフェース経由で送信し、無線インタフェースまたは有線インタフェース経由で得られた同期用パイロット信号を検出する同期用パイロット信号検出部によってタイマの時間情報を補正し、アクセスポイント間の時刻同期をとることによって、アクセスポイント間で同時にデータ伝送することを可能とする構成を持つ。
【0025】
上記ユーザ端末は、無線信号を送受信するための無指向性アンテナと無線信号処理を行う無線インタフェースとスピーカなど外部接続用の信号処理を行う外部インタフェースを持ち、無線インタフェースから外部インタフェースへのデータパケットを蓄積する受信キューと、外部インタフェースから無線インタフェースへのデータパケットを蓄積する送信キューを持ち、アクセスポイントからデータパケット送信時間に関する制御信号を受け取る制御信号処理部を持ち、送信キューから無線インタフェースへの書き込みタイミングと受信キューから外部インタフェースへの書き込みタイミングを上記制御信号処理部の情報に基づいて制御する送受信タイミング制御部と、送受信タイミングを管理するための時間情報を提供するタイマを持ち、アクセスポイントとタイマの時間情報を同期させるための同期用パイロット信号を上記無線インタフェース経由で得て、同期用パイロット信号検出部によってタイマの時間情報を補正してアクセスポイントとの時刻同期をとることにより、アクセスポイント送信時間中は送信を控えてパケット衝突回避を行うことが可能となる構成を持つ。
【0026】
上記管理サーバは、有線信号処理を行う有線インタフェースを持ち、アクセスポイントの送受信キュー長測定結果を記録するアクセスポイント送受信キュー長データを持ち、上記アクセスポイント送受信キュー長データに基づいてアクセスポイントとユーザ端末のデータパケット送信時間を制御する周期(制御フレーム長)と、制御フレームにおいてユーザ端末からアクセスポイントへのデータパケット送信時間の比率(アップリンク比率)を計算する制御フレーム長・アップリンク比率計算部を持ち、管理サーバとアクセスポイント間の制御信号の生成・解釈を行う制御信号処理部を持ち、複数のアクセスポイントを同期させるための基準信号として同期用パイロット生成部を持つことにより、アクセスポイント・ユーザ端末のデータ送信時間を集中管理制御することが可能な構成を持つ。
【0027】
また上記管理サーバは、上記アクセスポイントにある送信キューと受信キューを管理サーバ内に保持することにより、管理サーバからアクセスポイントへのデータパケットを蓄積する送信キューと、アクセスポイントから管理サーバ経由有線ネットワークへのデータパケットを蓄積する受信キューを持ち、送受信キュー長の変化を測定する送受信キュー長測定部を備え、送受信キュー長測定部の結果を送受信キュー長データとして記録し、送受信キュー長データに基づいてアクセスポイントとユーザ端末のデータパケット送信時間を制御する周期(制御フレーム長)と、制御フレームにおいてユーザ端末からアクセスポイントへのデータパケット送信時間の比率(アップリンク比率)を計算する制御フレーム長・アップリンク比率計算部を持ち、管理サーバとアクセスポイント間の制御信号の生成・解釈を行う制御信号処理部を持ち、複数のアクセスポイントを同期させるための基準信号として同期用パイロット生成部を持つことにより、アクセスポイント・ユーザ端末のデータ送信時間を集中管理制御することが可能な構成を持つものであってもよい。
【0028】
また、アクセスポイントが指向性アンテナを持ち電力制御機能を有し、ユーザ端末が無指向性アンテナを持ち電力制御機能を有する無線通信システムにおいて、複数のアクセスポイントから複数のユーザ端末にデータパケットを同時送信することにより、システム全体のスループットを向上させることを目的とし、アクセスポイントからユーザ端末へのデータパケットと他のユーザ端末からのデータパケットの衝突を回避するための上記仮想キャリアセンス方式において、他のユーザ端末の送信を予想通信時間の間送信禁止状態にするのではなく、データパケットの衝突が発生するかどうか判断するための電力情報を応答パケットにのせて、他のユーザ端末で送信判断を自律的に行うことにより、不要な送信禁止状態をなくすことにより、複数のアクセスポイントから複数のユーザ端末に同時通信することを可能とする無線通信システムを提供する。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0030】
図7に本発明の第一の実施形態における集中管理型のトラヒック制御方法を表す説明図を示す。管理サーバ701は、管理対象であるアクセスポイント107a・107bとユーザ端末108a・108b間のトラヒック情報を把握し、アクセスポイントからユーザ端末へのデータパケット送信時間(ダウンリンク時間)とユーザ端末からアクセスポイントへのデータパケット送信時間(アップリンク時間)の間隔を計算し、各アクセスポイントおよびユーザ端末に対して送信制御通知を行うことにより、トラヒックの集中管理制御を行う。これにより、アクセスポイント107aと107bはユーザ端末108aと108bに対して同時にデータパケットを送信することが可能となり、システム全体のスループットを向上することができる。
【0031】
ただし、MAC層プロトコルでは一つのパケットに対して一つの送達確認応答パケット(Ackパケット)を送信側に返信する。このため、ダウンリンク時間にアクセスポイント107bからユーザ端末108bに一つのDataパケットを送信すると、ユーザ端末108bからアクセスポイント107bに一つのAckパケットが返信されるため、ユーザ端末108aはアクセスポイント107aから送られたDataパケットとユーザ端末107bから送られたAckパケットが衝突する可能性がある。
【0032】
図8に、本発明の第一の実施形態におけるAckパケットとデータパケットの衝突の問題に関する説明図を示す。アクセスポイント107aからユーザ端末108aに送信されたDataパケットと、ユーザ端末108bからアクセスポイント107bに送信されたAckパケットが、ダウンリンク時間内で衝突している様子を示している。この課題に対する方法として、ダウンリンク時間内にAckパケットが出ることを認めた場合はAckパケット送信タイミングをそろえる方法と、ダウンリンク時間内にAckパケットが出ることを認めずに、Ackパケットをアップリンク時間に出すように制御する方法の二つが考えられる。
【0033】
図9に、本発明の第一の実施形態におけるダウンリンク時間内にAckパケットの送信タイミングをそろえる方法の説明図を示す。アクセスポイント107aからユーザ端末108aへのDataパケットの送信終了時間と、アクセスポイント107bからユーザ端末108bへのDataパケットの送信終了時間をそろえるように送信時間を調整する。ユーザ端末108a・108bは、Dataパケットを受けとってから一定時間(SIFS: Short Inter Frame Space)後にAckパケットを送信するため、Ackパケット送信タイミングが同じ時間に調整される。それぞれのAckパケットは、アクセスポイント107a・107bにおいて指向性アンテナで受信されるため、同時に送信されてもユーザ端末108aから出たAckパケットはアクセスポイント107bに届かないし、ユーザ端末108bから出たAckパケットはアクセスポイント107aに届かないため、Ackパケット同士が同一時間に送信されても問題ない。
【0034】
図10に、本発明の第一の実施形態におけるAckパケットをアップリンク時間に出すように制御する方法の説明図を示す。ダウンリンク時間にユーザ端末108a・108bからのAckパケットを発生させないように、アクセスポイントのMACラッパ1001においてブロードキャストパケットに宛先情報をブロードキャスト用ヘッダとして付加し、データをマッピングして送信する。ユーザ端末のMACラッパ1003では、ブロードキャストパケットのヘッダを読んで自分宛のパケットであることを確認し、ブロードキャスト用ヘッダの除去を行う。これにより、ダウンリンク時間にユーザ端末108a・108bからAckパケットが送信されない。また、アップリンク時間にユーザ端末のMACラッパ1003がAckパケットをアクセスポイントに送信することで誤り訂正能力を劣化させないようにしている。
【0035】
図11に本発明の第一の実施形態における集中管理型のトラヒック制御システムの構成図を示す。アクセスポイント107a・107b・107cには、送受信データパケットを蓄積するための送信キュー1101a・1101b・1101cと受信キュー1102a・1102b・1102cがあり、この送受信キューの長さを管理サーバ701に報告する。管理サーバでは、送信キュー長からダウンリンクトラヒックの大きさ、受信キュー長からアップリンクトラヒックの大きさを把握し、これからダウンリンク時間とアップリンク時間を計算して、制御フレーム長(ダウンリンク時間とアップリンク時間の合計)と制御フレーム長に占めるアップリンク時間の比率(アップリンク時間比率)を各アクセスポイント108a・108b・108cにフィードバックする。
【0036】
アクセスポイントiの送信キュー長をTXL_i、受信キュー長をRXL_iとすると、制御フレーム長FLとアップリンク時間比率rは、次式(1)(2)で求められる。
FL = max(TXL_i)+ΣRXL_i (1)
r = ΣRXL_i/FL (2)
各アクセスポイント108a・108b・108cは、制御フレーム長とアップリンク時間比率の情報を受け取ると、送受信タイミング制御1103a・1103b・1103cで送受信タイミングの同期切替制御を行うことによって、ダウンリンクトラヒックの同時送信を可能にする。ユーザ端末108a・108b・108cも、アクセスポイントのタイミングに同期して送受信タイミング制御1104a・1104b・1104cで送受信タイミングをそろえて同期切替制御を行うことにより、アップリンクトラヒックのデータ送信を行なう。
【0037】
図12に本発明の第一の実施形態における集中管理型の制御シーケンス図を示す。アクセスポイント107a・107b・107cで測定した送受信キュー長報告の制御パケットを管理サーバ701に定期的に報告し、管理サーバ701では上記制御フレーム長とアップリンク時間比率を計算して、各アクセスポイントに送信制御通知の制御パケットを送信する。この送信制御情報に基づいて、図7に示すようにダウンリンク時間とアップリンク時間に分けてアクセスポイントとユーザ端末間のデータ通信が行われる。図12では、送受信キュー長報告毎に送信制御通知を行う例を示したが、数回の送受信キュー長報告に対して1回の送信制御通知を行なう場合もある。
【0038】
図13に本発明の第一の実施形態における送受信キュー長報告と送信制御通知の制御信号フォーマット図を示す。送受信キュー長報告は、メッセージタイプ、局ID、送信キュー長、受信キュー長を要素として持つ。送信制御通知は、メッセージタイプ、局ID、制御フレーム長、アップリンク時間比率を要素として持つ。
【0039】
図14に本発明の第一の実施形態におけるアクセスポイントの構成図を示す。アクセスポイントは、無線信号を送受信するための指向性アンテナ1401と、無線信号処理を行う無線インタフェース1002と、有線信号処理を行う有線インタフェース1402を持ち、無線インタフェース1002から有線インタフェース1402へのデータパケットを蓄積する受信キュー1102aと、有線インタフェース1402から無線インタフェース1002へのデータパケットを蓄積する送信キュー1101aを持ち、送受信キュー長の変化を測定する送受信キュー長測定部1405と、送受信キュー長測定部1405の測定結果を管理サーバ701に通知する制御信号の作成および管理サーバ701からデータパケット送信時間に関する制御信号を受け取る制御信号処理部1410を持ち、有線インタフェース1402からのデータパケットと制御信号処理部1410からの制御信号パケットを多重する多重化回路1409と、多重化回路1409で多重された信号をブロードキャストパケットにマッピングを行うMACラッパ1001を持ち、無線インタフェース1002からの受信パケットを有線インタフェース1402へのデータパケットと制御信号処理部1410への制御信号パケットに分離する分離回路1407を持ち、送信キュー1101aから無線インタフェース1002への書き込みタイミングと受信キュー1102aから有線インタフェース1402への書き込みタイミングを上記制御信号処理部1410の情報に基づいて制御する送受信タイミング制御部1103aと、送受信タイミングを管理するための時間情報を提供するタイマ1404を持ち、他のアクセスポイントとタイマの時間情報を同期させるための信号を生成する同期用パイロット信号生成部1403と、無線インタフェース1002と有線インタフェース1402のどちらから同期信号を得るかを選択する同期モード選択1408と、選択された同期用パイロット信号の検出を行う同期用パイロット信号検出部1406を持つ構成となっている。
【0040】
図15に本発明の第一の実施形態におけるユーザ端末の構成図を示す。
【0041】
ユーザ端末は、無線信号を送受信するためのアンテナ1501と、無線信号処理を行う無線インタフェース1004と、スピーカなど外部接続用の信号処理を行う外部インタフェース1502を持ち、無線インタフェース1004から外部インタフェース1502へのデータパケットを蓄積する受信キュー1106aと、外部インタフェース1502から無線インタフェース1004へのデータパケットを蓄積する送信キュー1105aを持ち、アクセスポイントからデータパケット送信時間に関する制御信号を受け取る制御信号処理部1507を持ち、外部インタフェース1502からのデータパケットと制御信号処理部1507からの制御信号パケットを多重する多重化回路1506を持ち、無線インタフェース1004からの受信パケットに対してブロードキャストパケットのヘッダを読みとってヘッダ部分を除去するMACラッパ1003と、MACラッパ1003で処理された信号を外部インタフェース1502へのデータパケットと制御信号処理部1507への制御信号パケットに分離する分離回路1505を持ち、送信キュー1105aから無線インタフェース1004への書き込みタイミングと受信キュー1106aから外部インタフェース1502への書き込みタイミングを制御信号処理部1507の情報に基づいて制御する送受信タイミング制御部1104aと、送受信タイミングを管理するための時間情報を提供するタイマ1503を持ち、アクセスポイントと同期させるための同期用パイロット信号を無線インタフェース1004から検出してタイマ1503の補正を行う同期用パイロット信号検出部1504を持つ構成となっている。
【0042】
図16に本発明の第一の実施形態における管理サーバの構成図を示す。
【0043】
管理サーバは、有線信号処理を行う有線インタフェース1605と、アクセスポイントの送受信キュー長測定結果を記録するアクセスポイント送受信キュー長データ1603を持ち、アクセスポイント送受信キュー長データ1603に基づいてアクセスポイントとユーザ端末のデータパケット送信時間を制御する制御フレーム長と、制御フレームにおいてアップリンクのデータパケット送信時間の比率(アップリンク比率)を計算する制御フレーム長・アップリンク比率計算部1502を持ち、管理サーバとアクセスポイント間の制御信号の生成・解釈を行う制御信号処理部1504と、複数のアクセスポイントを同期させるための基準信号として同期用パイロット信号生成部1501を持つ構成となっている。
【0044】
図17に、本発明の第二の実施形態における集中管理型トラヒック制御方法を表す説明図を示す。
【0045】
アクセスポイントを経由する全てのデータパケットを管理サーバ701でモニターすることにより、各アクセスポイント107a・107b・107cに送信する送信キュー1701a・1701b・1701cと各アクセスポイント107a・107b・107cから受信した受信キュー1702a・1702b・1702cの変化からトラヒックの大きさを知ることが可能で、ダウンリンク時間とアップリンク時間の比率を計算して各アクセスポイント107a・107b・107cに対して送信制御通知を行うことにより、ダウンリンク時間とアップリンク時間を制御することができる。図11に示した実施例と比べると、管理サーバ701は全てのデータパケットのデータ処理が必要となり高機能なものが必要となるが、制御信号をアクセスポイントから受ける必要がなくなり制御信号のオーバヘッドは少ない。
【0046】
本発明の第二の実施形態におけるユーザ端末の構成は、第一の実施形態と同じ構成である。
【0047】
本発明の第二の実施形態におけるアクセスポイントの構成は、第一の実施形態の構成で送信キュー、受信キューと送受信キュー長測定部の機能をとり去ったものとなるが、第一の実施形態の構成であってもよい。
【0048】
図18に本発明の第二の実施形態における管理サーバの構成図を示す。
【0049】
管理サーバは、有線信号処理を行う有線インタフェース1605を持ち、管理サーバからアクセスポイントへのデータパケットを蓄積する送信キュー1701a・1701b・1701cと、アクセスポイントから管理サーバへのデータパケットを蓄積する受信キュー1702a・1702b・1702cを持ち、送信キュー長と受信キュー長を測定する送受信キュー長測定部1801と、送受信キュー長測定部1801で測定した結果を記録する送受信キュー長データ1803を持ち、送受信キュー長データ1803に基づいてアクセスポイントとユーザ端末のデータパケット送信時間を制御する制御フレーム長と、制御フレームにおいてアップリンクのデータパケット送信時間の比率(アップリンク比率)を計算する制御フレーム長・アップリンク比率計算部1602を持ち、管理サーバとアクセスポイント間の制御信号の生成・解釈を行う制御信号処理部1604と、複数のアクセスポイントを同期させるための基準信号として同期用パイロット信号生成部1601を持ち、制御信号処理部1604からの制御信号と同期用パイロット信号生成部1601からの同期信号と受信キュー1702a・1702b・1702cからのデータパケットをどこの宛先に送るか経路設定を行うスイッチ1802を持つ構成となっている。
【0050】
図19に、本発明の上記第一・第二の実施例においてアクセスポイントを個別に制御した例を表す説明図を示す。
【0051】
管理サーバ701でアップリンク時間とダウンリンク時間の比率の最適値を求めるが、アクセスポイント107aとユーザ端末108aの組み合わせとアクセスポイント107bとユーザ端末108bの組み合わせに対して、必ずしもダウンリンク時間とアップリンク時間の長さを同じにしなければならないわけではなく、例えばユーザ端末108aのデータパケットがユーザ端末108bへ衝突を起こさずに干渉が問題にならないという設置条件を管理サーバが把握していれば、独立にダウンリンク時間とアップリンク時間の制御を行なうことが可能である。この場合、最もデータパケットを積め込めるように図16または図18の制御フレーム長・アップリンク比率計算部1602で個々のアクセスポイント毎に最適なアップリンク時間とダウンリンク時間を計算し、各アクセスポイントに異なる送信制御通知を行うことにより実現できる。
【0052】
図21に、本発明の第三の実施形態における分散制御によるトラヒック制御方法の説明図を示す。
【0053】
従来のシステムでは、図6で説明したように、アクセスポイント107aからユーザ端末108aにデータを送る際にRTS制御パケットで通信予約を行い、CTS制御パケットにより周囲のノードを送信禁止にしていた。図21の例では、CTS制御パケットによって周囲ノードを送信禁止するのではなく、CTS'制御パケットによって周囲ノードの送信を抑制する。CTS'制御パケットは、送信を抑制するかどうか判断するのに必要な電力情報と送信を抑制する時間情報を持つ。ユーザ端末108bは、ユーザ端末108aからCTS'制御パケットを受け取ると、電力情報からユーザ端末108aに対して干渉をおよぼすかどうか判断ができる。ユーザ端末108bは、CTS'制御パケットによって送信が抑制されている時間内に、アクセスポイント107bから送信要求をRTS制御パケットで受け取ると、ユーザ端末108aに干渉をおよぼさないと判断したときはCTS'制御パケットをアクセスポイント107bに返すことができ、アクセスポイント107bからのDataパケットを受け取ることができる。このようにして、アクセスポイント107aからユーザ端末108aとアクセスポイント107bからユーザ端末108bの通信が同時に行えることにより、本来不要であった送信禁止状態を取り除くことになり、システムスループットを増加することができる。
【0054】
図22に本発明の第三の実施形態におけるアクセスポイントとユーザ端末の送信電力と受信電力の関係の説明図を示す。
アクセスポイント107aが送信電力0dBmで送信したRTS制御パケットが、ユーザ端末108aで受信電力-60dBm(RXP)で受信されたとする。このとき、この受信電力に対して所望対干渉電力比(CIR)が33dBあれば周囲の干渉が問題にならないとする。ユーザ端末108aは、CTS'制御パケットを送信電力15dBm(TXP)で送信し、上記の受信電力(RXP)・所望対干渉電力比(CIR)・送信電力(TXP)を制御情報としてCTS'制御パケットにのせて周囲に通知する。ユーザ端末108bは、CTS'制御パケットを受信電力-70dBmで受信したとすると、CTS'制御パケットの送信電力(TXP)との差分から伝搬損が85dBあることが分かる。ユーザ端末108bが、アクセスポイント107bからRTS制御パケットを受け取ると、CTS'制御パケットを送信電力-8dBmで送信すればユーザ端末108aまで伝搬損85dBで届くと考えられるため、ユーザ端末108aにおけるCTS'制御パケットの受信電力が-93dBmとなり、所望対干渉電力比(CIR)のマージン33dBを満たしていることが分かり、ユーザ端末108bがCTS'制御パケットを送信してもよいと自律的に判断を行うことができる。
【0055】
図23に本発明の第三の実施形態におけるCTS'制御パケットのフォーマット図を示す。従来のCTS制御情報(送信禁止時間)に加えて、局IDと自局送信電力(TXP)・アクセスポイントからの受信電力(RXP)・所望対干渉電力比(CIR)を要素として持つ。
【0056】
図24に本発明の第三の実施形態におけるユーザ端末における送信判断アルゴリズムの説明図を示す。
CTS'制御パケットを受け取ったユーザ端末が送信判断をMACラッパ1003で行う。まず、CTS'制御パケットを受信するとCTS'制御パケットを送信したユーザ端末までの伝搬損Lを次式(3)で求める。
伝搬損(L)=送信電力(TXP)−CTS'受信電力 …(3)
次に、CTS'制御パケットを送信したユーザ端末において許容できる干渉許容電力(AP)を次式(4)で求める。
干渉許容電力(AP)=受信電力(RXP)−所望対干渉電力比(CIR) …(4)
CTS'制御パケットを受信したユーザ端末の送信電力(自局送信電力)が、干渉許容電力(AP)に伝搬損(L)を加えた電力よりも大きければ、CTS'制御パケットを送信したユーザ端末に対して干渉をおよぼすことになり、送信をとりやめる。
逆に、CTS'制御パケットを受信したユーザ端末の送信電力を干渉許容電力(AP)に伝搬損(L)を加えた電力よりも小さな送信電力に設定することが可能であれば、CTS'制御パケットを送信したユーザ端末に対して干渉を与えずに送信することができる。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、アクセスポイントが指向性アンテナを持ち電力制御機能を有し、ユーザ端末が無指向性アンテナを持ち電力制御機能を持たない無線通信システムにおいて、複数のアクセスポイントから複数のユーザ端末にデータパケットを同時送信することが可能となり、システムトータルのスループットを向上させることができる。
【0058】
図20に、本発明の第一・第二の実施形態における集中管理型のトラヒック制御の効果に関するグラフ図を示す。
【0059】
アクセスポイント数とユーザ端末数を同数として扱った場合、アップリンクトラヒックの総トラヒックに占める割合(アップリンクトラヒック比率)が0の場合は、台数に比例してシステムのトータルスループットが向上する。インターネットのトラヒックは、ダウンリンクトラヒックの占める割合が多く、Web閲覧などではアップリンクトラヒックの比率は約0.1程度である。よって、本発明の適用によりアクセスポイント台数を増やせばシステムトータルのスループットが向上する。
【0060】
また、アクセスポイントが指向性アンテナを持ち電力制御機能を有し、ユーザ端末が無指向性アンテナを持ち電力制御機能を有する無線通信システムにおいて、ユーザ端末の送信電力を周囲のユーザ端末への干渉を抑制する電力に自律的に調整することにより、複数のアクセスポイントから複数のユーザ端末にデータパケットを同時送信することが可能となり、システムトータルのスループットを向上させることができる。
【0061】
図25に、本発明の第三の実施形態における分散型のトラヒック制御の効果に関するグラフ図を示す。本発明では、ユーザ端末108a・108b・108cの送信電力がお互いに干渉をおよぼさないように調整され、高いスループットを示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】無線アクセスシステムにおけるシステム構成の例。
【図2】無線LAN規格IEEE802.11のMAC(Media Access Control)副層アクセス方式の説明図。
【図3】アクセスポイントの並列伝送によるスループット向上方法の説明図。
【図4】アクセスポイントとユーザ端末の送受信の電力関係が非対称なシステムにおける課題の説明図。
【図5】仮想キャリアセンスによるパケット衝突回避方法の説明図。
【図6】仮想キャリアセンスを用いてもスループットが上げられない理由の説明図。
【図7】本発明の第一の実施形態における集中管理型のトラヒック制御方法を表す説明図。
【図8】本発明の第一の実施形態におけるAckパケットとデータパケットの衝突の問題に関する説明図。
【図9】本発明の第一の実施形態におけるダウンリンク時間内にAckパケットの送信タイミングをそろえる方法の説明図。
【図10】本発明の第一の実施形態におけるAckパケットをアップリンク時間に出すように制御する方法の説明図。
【図11】本発明の第一の実施形態における集中管理型のトラヒック制御システムの構成図。
【図12】本発明の第一の実施形態における集中管理型の制御シーケンス図。
【図13】本発明の第一の実施形態における送受信キュー長報告と送信制御通知の制御信号フォーマット図。
【図14】本発明の第一の実施形態におけるアクセスポイントの構成図。
【図15】本発明の第一の実施形態におけるユーザ端末の構成図。
【図16】本発明の第一の実施形態における管理サーバの構成図。
【図17】本発明の第二の実施形態における集中管理型トラヒック制御方法を表す説明図。
【図18】本発明の第二の実施形態における管理サーバの構成図。
【図19】本発明の上記第一・第二の実施例においてアクセスポイントを個別に制御した例を表す説明図。
【図20】本発明の第一・第二の実施形態における集中管理型のトラヒック制御の効果に関するグラフ図。
【図21】本発明の第三の実施形態における分散制御によるトラヒック制御方法の説明図。
【図22】本発明の第三の実施形態におけるアクセスポイントとユーザ端末の送信電力と受信電力の関係の説明図。
【図23】本発明の第三の実施形態におけるCTS'制御パケットのフォーマット図。
【図24】本発明の第三の実施形態におけるユーザ端末における送信判断アルゴリズム。
【図25】本発明の第三の実施形態における分散型のトラヒック制御の効果に関するグラフ図。
【符号の説明】
101 コンテンツ事業者
102 Webサーバ
103 インターネット
104 ゲートウェイ装置
105 プロバイダネットワーク
106 IPルータ
107a・107b・107c アクセスポイント
108a・108b・108c ユーザ端末
701 管理サーバ
1001・1003 MACラッパ
1002・1004 無線インタフェース(MAC/PHY)
1101a・1101b・1101c 送信キュー
1102a・1102b・1102c 受信キュー
1103a・1103b・1103c 送受信タイミング制御
1104a・1104b・1104c 送受信タイミング制御
1105a・1105b・1105c 送信キュー
1106a・1106b・1106c 受信キュー
1401 指向性アンテナ
1402 有線インタフェース
1403 同期用パイロット信号生成部
1404 タイマ
1405 送受信キュー長測定部
1406 同期用パイロット信号検出部
1407 分離回路
1408 同期モード選択
1409 多重化回路
1410 制御信号処理部
1501 アンテナ
1502 外部インタフェース
1503 タイマ
1504 同期用パイロット信号検出部
1505 分離回路
1506 多重化回路
1507 制御信号処理部
1601 同期用パイロット信号生成部
1602 制御フレーム長・アップリンク比率計算部
1603 アクセスポイント送受信キュー長データ
1604 制御信号処理部
1605 有線インタフェース
1801 送受信キュー長測定部
1802 スイッチ
1803 送受信キュー長データ。

Claims (19)

  1. ユーザ端末が複数あるアクセスポイントを経由して有線ネットワークに接続する通信システムにおいて、
    上記複数のアクセスポイントのそれぞれは、各アクセスポイントからの送信の相互干渉を回避するために、ビームをユーザ端末に向ける指向性アンテナおよび送信電力制御機能の少なくとも一つを有し
    記アクセスポイントからユーザ端末へのダウンリンクトラヒックを測定するための送信キューと、上記ユーザ端末からアクセスポイントへのアップリンクトラヒックを測定するための受信キューを用いて、アップリンクのデータパケット送信時間とダウンリンクのデータパケット送信時間を決定する管理サーバを有し、
    該管理サーバからの制御情報に従って上記アクセスポイントおよびユーザ端末のデータ伝送時間を制御する通信システム。
  2. 上記アクセスポイントは、
    無線信号を送受信するための指向性アンテナと、
    無線信号処理を行う無線インタフェースと、
    有線信号処理を行う有線インタフェースと、
    上記無線インタフェースから上記有線インタフェースへのデータパケットを蓄積する受信キューと、
    上記有線インタフェースから上記無線インタフェースへのデータパケットを蓄積する送信キューと、
    上記送受信キュー長の変化を測定する送受信キュー長測定部と、
    上記送受信キュー長測定部の測定結果を上記管理サーバに通知する制御信号の作成および上記管理サーバからダウンリンク時間とアップリンク時間のデータパケット送受信時間に関する制御信号を受け取る制御信号処理部と、
    上記送信キューから上記無線インタフェースへの書き込みタイミングと上記受信キューから上記有線インタフェースへの書き込みタイミングを上記制御信号処理部の情報に基づいて制御する送受信タイミング制御部と、
    送受信タイミングを管理するための時間情報を提供するタイマと、
    他のアクセスポイントと上記タイマの時間情報を同期させるための同期用パイロット信号を生成する同期用パイロット信号生成部と、
    上記同期用パイロット信号を上記無線インタフェースまたは有線インタフェース経由で送信する手段と、
    上記無線インタフェースまたは上記有線インタフェース経由で得られた同期用パイロット信号を検出しタイマの時間情報を補正する同期用パイロット信号検出部を持つ請求項1記載の通信システム。
  3. 上記ユーザ端末は、
    無線信号を送受信するための無指向性アンテナと、
    無線信号処理を行う無線インタフェースと、
    外部接続用の信号処理を行う外部インタフェースと、
    上記無線インタフェースから外部インタフェースへのデータパケットを蓄積する受信キューと、
    外部インタフェースから無線インタフェースへのデータパケットを蓄積する送信キューと、
    上記アクセスポイントからデータパケット送信時間に関する制御信号を受け取る制御信号処理部と、
    送信キューから無線インタフェースへの書き込みタイミングと受信キューから外部インタフェースの書き込みタイミングを上記制御信号処理部の情報に基づいて制御する送受信タイミング制御部と、
    送受信タイミングを管理するための時間情報を提供するタイマと、
    アクセスポイントとタイマの時間情報を同期させるための同期用パイロット信号を上記無線インタフェース経由で得て、タイマの時間情報を補正する同期用パイロット信号検出部を持つ請求項1記載の通信システム。
  4. 上記管理サーバは、
    有線信号処理を行う有線インタフェースと、
    アクセスポイントの送受信キュー長測定結果を記録するアクセスポイント送受信キュー長データと、
    上記アクセスポイント送受信キュー長データに基づいてアクセスポイントとユーザ端末のデータパケット送信時間を制御する周期(以降、「制御フレーム長」と呼ぶ)と、
    制御フレームにおいてユーザ端末からアクセスポイントへのデータパケット送信時間の比率(以降、「アップリンク比率」と呼ぶ)を計算する制御フレーム長・アップリンク比率計算部と、
    管理サーバとアクセスポイント間の制御信号の生成・解釈を行う制御信号処理部と、
    複数のアクセスポイントを同期させるための基準信号として同期用パイロット信号生成部を持つ請求項1記載の通信システム。
  5. 上記管理サーバは、
    有線信号処理を行う有線インタフェースと、
    管理サーバからアクセスポイントへのデータパケットをアクセスポイント単位で蓄積する送信キューと、
    アクセスポイントから管理サーバ経由有線ネットワークへのデータパケットをアクセスポイント単位で蓄積する受信キューと、
    送受信キュー長の変化を測定する送受信キュー長測定部と、
    測定した送受信キュー長を記録する送受信キュー長データを持ち、上記送受信キュー長データに基づいてアクセスポイントとユーザ端末のデータパケット送信時間を制御する周期(制御フレーム長)と、制御フレームにおいてユーザ端末からアクセスポイントへのデータパケット送信時間の比率(アップリンク比率)を計算する制御フレーム長・アップリンク比率計算部と、
    管理サーバとアクセスポイント間の制御信号の生成・解釈を行う制御信号処理部と、
    複数のアクセスポイントを同期させるための基準信号として同期用パイロット信号生成部と、
    受信キューのデータパケットと制御信号処理部からの制御信号と同期用パイロット信号生成部からの同期信号を送信キューに振り分けるスイッチを持つ請求項1記載の通信システム。
  6. それぞれ第一及び第二のアクセスポイントからデータパケットを受信した、第一および第二のユーザ端末から応答パケットが送信される時間をそろえるために、送信するデータパケットの送信終了時間を第一のアクセスポイントと第二のアクセスポイントで同一タイミングにそろえるスケジューリングを行う請求項記載の通信システム。
  7. ダウンリンク時間においてユーザ端末から応答パケットが送信されないようにブロードキャストパケットを用い、宛先情報を入れたヘッダとデータをブロードキャストパケットにマッピングするMACラッパを持ち、ユーザ端末のMACラッパでブロードキャストパケットのヘッダを除去し、アップリンク時間に応答パケットをユーザ端末からアクセスポイントに送る請求項記載の通信システム。
  8. ユーザ端末がアクセスポイントを経由して有線ネットワークに接続する無線アクセスシステムであって、アクセスポイントはビームをユーザ端末に向ける指向性アンテナを持ち送信電力制御機能を有し、ユーザ端末はビームを特定方向に定めない無指向性アンテナを持ち送信電力制御機能を有し、アクセスポイントから第一のユーザ端末へ通信予約を行う制御パケットに対する応答パケットに、送信抑制時間とユーザ端末の送信電力の情報を付加することにより、応答パケットを受信した第二のユーザ端末が上記第一のユーザ端末に干渉を与えない送信電力に制御することにより、複数のアクセスポイントから複数のユーザ端末への並列伝送を可能とする無線アクセスシステム
  9. 複数のユーザ端末と複数のアクセスポイントを含む通信システムにおいて、
    上記各アクセスポイントは所望のユーザ端末へ送信する際に、他のアクセスポイントあるいはユーザ端末に干渉を与えずに送信が可能な構成を有し
    記アクセスポイントから上記ユーザ端末に送信を行うダウンリンク時間と、
    上記ユーザ端末から上記アクセスポイントへ送信を行うアップリンク時間を規定してアクセス制御を行い、
    上記ダウンリンク時間には複数のアクセスポイントが所定のユーザ端末に対して並列に送信することを許容し、かつ、ユーザ端末に対してはデータの送信を禁止し、
    上記アップリンク時間には、各時点において、干渉可能性のあるユーザ端末のうちの一つのユーザ端末に対して送信を許容することを特徴とする通信システム。
  10. 上記各アクセスポイントは指向性アンテナおよび出力制御回路のうち少なくとも一つを用いて所望のユーザ端末に対して送信を行う請求項9記載の通信システム。
  11. 上記アクセスポイントを管理する管理サーバを有し、
    該管理サーバは、上記アクセスポイントが上記ユーザ端末に対して送信を行う際に、送信先のユーザ端末に干渉を与える範囲にあるユーザ端末の送信を禁止する制御を行う請求項記載の通信システム。
  12. 上記管理サーバは、上記アクセスポイントを介して、ユーザ端末の制御を行い、
    上記管理サーバの指示を受けた上記アクセスポイントは、送信を禁止すべきユーザ端末に対して、送信制御通知を送付することにより、所望の期間ユーザ端末の送信を禁止する請求項11記載の通信システム。
  13. 上記ダウンリンク時間には複数のアクセスポイントが所定のユーザ端末に対して同時に送信することを許容し、かつ、ユーザ端末に対してはAckパケットおよびデータの送信を禁止、Ackパケットをアップリンク時間に出すように制御する請求項記載の通信システム。
  14. 上記ダウンリンク時間には複数のアクセスポイントが所定のユーザ端末に対して同時に送信することを許容し、かつ、ユーザ端末に対してはデータの送信を禁止するが、Ackパケットの送信を許容し、
    し、Ackパケット送信タイミングを各ユーザ端末で同期させるように制御する請求項記載の通信システム。
  15. 上記各アクセスポイントは、上記送信データパケットを蓄積する送信キューと、上記受信データパケットを蓄積する受信キューと、上記送受信キューの状態を管理サーバに報告する第1の制御信号処理部を有し、
    上記管理サーバは、上記送信キューの状態からダウンリンク時間を計算し、上記受信キューの状態からアップリンク時間を計算し、制御フレーム長(ダウンリンク時間とアップリンク時間の合計)と制御フレーム長に占めるアップリンク時間の比率(アップリンク時間比率)を計算する計算部と、
    上記計算部の計算結果に基づいて制御信号を形成する第2の制御信号処理部と、
    上記制御信号を各アクセスポイントに送付するインターフェースを有する請求項記載の通信システム。
  16. 上記送信キューおよび受信キューの状態とは、キューの長さである請求項15記載の通信システム。
  17. 複数のアクセスポイントを含む通信システムにおいて、
    上記各アクセスポイントは所望のユーザ端末へ送信する際に、アクセスポイントから送信される電波の到達範囲を制限する構成を有し、
    上記アクセスポイントから上記ユーザ端末に送信を行うダウンリンク時間と、上記ユーザ端末から上記アクセスポイントへ送信を行うアップリンク時間を規定してアクセス制御を行い、
    上記ダウンリンク時間には複数のアクセスポイントが所定のユーザ端末に対して同時に送信することを許容し、かつ、ユーザ端末のデータの少なくとも一部の送信を禁止し、
    上記アップリンク時間には同時には一つのユーザ端末に対して送信を許容することを特徴とする通信システム。
  18. 上記アクセスポイントと交信可能な管理サーバを有し、
    該管理サーバからの制御情報に従って、上記アクセス制御、送信の許可及び禁止を行う請求項17記載の通信システム。
  19. 上記ユーザ端末に対しては、上記管理サーバから上記アクセスポイントを介して制御信号を送信する請求項18記載の通信システム。
JP2002180775A 2002-06-21 2002-06-21 無線通信方式および無線装置 Expired - Fee Related JP4013665B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002180775A JP4013665B2 (ja) 2002-06-21 2002-06-21 無線通信方式および無線装置
US10/449,100 US7319684B2 (en) 2002-06-21 2003-06-02 System and method for wireless communication using a management server and access points

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002180775A JP4013665B2 (ja) 2002-06-21 2002-06-21 無線通信方式および無線装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2004032015A JP2004032015A (ja) 2004-01-29
JP2004032015A5 JP2004032015A5 (ja) 2005-09-29
JP4013665B2 true JP4013665B2 (ja) 2007-11-28

Family

ID=29728271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002180775A Expired - Fee Related JP4013665B2 (ja) 2002-06-21 2002-06-21 無線通信方式および無線装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7319684B2 (ja)
JP (1) JP4013665B2 (ja)

Families Citing this family (76)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7668541B2 (en) 2003-01-31 2010-02-23 Qualcomm Incorporated Enhanced techniques for using core based nodes for state transfer
US7130646B2 (en) * 2003-02-14 2006-10-31 Atheros Communications, Inc. Positioning with wireless local area networks and WLAN-aided global positioning systems
US7512070B2 (en) * 2003-06-23 2009-03-31 Intel Corporation Adaptive use of a transmit opportunity
US8630168B2 (en) * 2003-06-23 2014-01-14 Intel Corporation Adaptive use of a transmit opportunity
WO2005026762A1 (en) * 2003-09-12 2005-03-24 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh Process for locating a medical instrument with a microcoil
DE10345220B4 (de) * 2003-09-29 2012-02-16 Infineon Technologies Ag Verfahren zur Übertragung von Daten
US7356341B2 (en) 2003-12-04 2008-04-08 Qualcomm, Incorporated Scheduling communications in a wireless network
US8199723B2 (en) 2003-12-23 2012-06-12 Intel Corporation Parallel wireless communication apparatus, method, and system
WO2005112296A2 (en) 2004-04-29 2005-11-24 Interdigital Technology Corporation Wireless communication method and system for configuring radio access bearers for enhanced uplink services
TWI511583B (zh) * 2004-05-07 2015-12-01 Interdigital Tech Corp 配置具增強上鏈服務胞元之無線通信系統及方法
CN1871816A (zh) * 2004-06-29 2006-11-29 三菱电机株式会社 无线终端站和无线通信系统
JP4369811B2 (ja) * 2004-07-09 2009-11-25 パナソニック株式会社 アクセスポイント制御システム及びアクセスポイント制御方法
US7848305B2 (en) 2005-02-03 2010-12-07 Qualcomm Incorporated Techniques for accessing a wireless communication system with tune-away capability
FI117735B (fi) * 2005-03-23 2007-01-31 First Hop Oy Keskitetty hallinta joukolle verkkosolmuja
US7822009B2 (en) * 2005-05-09 2010-10-26 Industrial Technology Research Institute Distributed medium access protocol for wireless mesh networks
WO2006132328A1 (ja) * 2005-06-10 2006-12-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線通信装置および無線通信方法
US7822000B2 (en) * 2005-06-30 2010-10-26 Symbol Technologies, Inc. Time division multiplexing for access ports in a wireless network
US8983468B2 (en) 2005-12-22 2015-03-17 Qualcomm Incorporated Communications methods and apparatus using physical attachment point identifiers
US9066344B2 (en) * 2005-09-19 2015-06-23 Qualcomm Incorporated State synchronization of access routers
US9078084B2 (en) 2005-12-22 2015-07-07 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for end node assisted neighbor discovery
US9736752B2 (en) 2005-12-22 2017-08-15 Qualcomm Incorporated Communications methods and apparatus using physical attachment point identifiers which support dual communications links
US8982835B2 (en) 2005-09-19 2015-03-17 Qualcomm Incorporated Provision of a move indication to a resource requester
US8982778B2 (en) 2005-09-19 2015-03-17 Qualcomm Incorporated Packet routing in a wireless communications environment
US9025581B2 (en) 2005-12-05 2015-05-05 Meru Networks Hybrid virtual cell and virtual port wireless network architecture
US8064601B1 (en) 2006-03-31 2011-11-22 Meru Networks Security in wireless communication systems
US9730125B2 (en) 2005-12-05 2017-08-08 Fortinet, Inc. Aggregated beacons for per station control of multiple stations across multiple access points in a wireless communication network
US9215745B1 (en) 2005-12-09 2015-12-15 Meru Networks Network-based control of stations in a wireless communication network
US9142873B1 (en) 2005-12-05 2015-09-22 Meru Networks Wireless communication antennae for concurrent communication in an access point
US9215754B2 (en) 2007-03-07 2015-12-15 Menu Networks Wi-Fi virtual port uplink medium access control
US9794801B1 (en) 2005-12-05 2017-10-17 Fortinet, Inc. Multicast and unicast messages in a virtual cell communication system
US9185618B1 (en) 2005-12-05 2015-11-10 Meru Networks Seamless roaming in wireless networks
US8472359B2 (en) * 2009-12-09 2013-06-25 Meru Networks Seamless mobility in wireless networks
US8160664B1 (en) * 2005-12-05 2012-04-17 Meru Networks Omni-directional antenna supporting simultaneous transmission and reception of multiple radios with narrow frequency separation
TWI281329B (en) * 2005-12-08 2007-05-11 Inst Information Industry Wireless communication system, method for enhancing network efficiency, and computer readable medium therefor
JP4807497B2 (ja) 2005-12-14 2011-11-02 日本電気株式会社 複数の送信機を制御するための方法およびシステム
WO2007101141A2 (en) * 2006-02-24 2007-09-07 Hmicro, Inc. A medical signal processing system with distributed wireless sensors
US9083355B2 (en) 2006-02-24 2015-07-14 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for end node assisted neighbor discovery
US8064370B2 (en) 2006-03-02 2011-11-22 Panasonic Corporation Transmitting device, wireless communication system and transmitting method
JP4850549B2 (ja) * 2006-03-20 2012-01-11 キヤノン株式会社 データ送信方法、データ送信システム
JP2007281880A (ja) * 2006-04-06 2007-10-25 Ntt Docomo Inc 移動機および発信規制方法
JP2008017325A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Nec Corp 無線端末装置、無線通信システム、無線通信制御方法及び無線通信制御プログラム
CN101155036A (zh) * 2006-09-30 2008-04-02 Thomson宽带研发(北京)有限公司 有线接入网络系统头端设备
US7633865B2 (en) * 2007-01-19 2009-12-15 Alcatel-Lucent Usa Inc. Network operations control in packet data networks
WO2008115122A2 (en) * 2007-03-22 2008-09-25 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Random access aligned handover
US9155008B2 (en) 2007-03-26 2015-10-06 Qualcomm Incorporated Apparatus and method of performing a handoff in a communication network
US8830818B2 (en) 2007-06-07 2014-09-09 Qualcomm Incorporated Forward handover under radio link failure
US9094173B2 (en) 2007-06-25 2015-07-28 Qualcomm Incorporated Recovery from handoff error due to false detection of handoff completion signal at access terminal
WO2009026289A2 (en) * 2007-08-20 2009-02-26 Hmicro, Inc. Wearable user interface device, system, and method of use
US8926509B2 (en) * 2007-08-24 2015-01-06 Hmicro, Inc. Wireless physiological sensor patches and systems
US7894436B1 (en) 2007-09-07 2011-02-22 Meru Networks Flow inspection
US8611319B2 (en) * 2007-10-24 2013-12-17 Hmicro, Inc. Methods and apparatus to retrofit wired healthcare and fitness systems for wireless operation
US20110019824A1 (en) 2007-10-24 2011-01-27 Hmicro, Inc. Low power radiofrequency (rf) communication systems for secure wireless patch initialization and methods of use
US8477830B2 (en) 2008-03-18 2013-07-02 On-Ramp Wireless, Inc. Light monitoring system using a random phase multiple access system
US20100195553A1 (en) * 2008-03-18 2010-08-05 Myers Theodore J Controlling power in a spread spectrum system
US8958460B2 (en) * 2008-03-18 2015-02-17 On-Ramp Wireless, Inc. Forward error correction media access control system
US8520721B2 (en) 2008-03-18 2013-08-27 On-Ramp Wireless, Inc. RSSI measurement mechanism in the presence of pulsed jammers
US8363699B2 (en) 2009-03-20 2013-01-29 On-Ramp Wireless, Inc. Random timing offset determination
WO2011053026A2 (ko) * 2009-10-28 2011-05-05 한국전자통신연구원 무선 통신 시스템에서 파워 세이빙 방법
US8611940B2 (en) * 2009-11-20 2013-12-17 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for enabling a channel access protocol for directional MAC
JP5591829B2 (ja) * 2009-12-28 2014-09-17 富士通株式会社 通信方法及び通信装置
US9197482B1 (en) 2009-12-29 2015-11-24 Meru Networks Optimizing quality of service in wireless networks
US8615241B2 (en) 2010-04-09 2013-12-24 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for facilitating robust forward handover in long term evolution (LTE) communication systems
JP5520756B2 (ja) * 2010-09-07 2014-06-11 日本電信電話株式会社 無線通信方法及び無線通信システム
US8862140B2 (en) * 2011-06-20 2014-10-14 Qualcomm Incorporated Methods and apparatus for deployment and control of small cells
US9743343B2 (en) * 2011-12-12 2017-08-22 Intel Deutschland Gmbh Method for receiving information and communication terminal
US9119074B2 (en) * 2012-06-05 2015-08-25 Qualcomm Incorporated Uplink downlink resource partitions in access point design
US20150124681A1 (en) 2013-11-01 2015-05-07 Qualcomm Incorporated Synchronized group messaging
AU2015286420B2 (en) * 2014-07-11 2018-09-20 Sony Corporation Information processing device
ES2763082T3 (es) * 2016-05-31 2020-05-27 Teleste Oyj Método y sistema para la gestión dinámica de contenido multimedia en vehículos
US10582455B2 (en) * 2016-08-31 2020-03-03 Qualcomm Incorporated System and method for reducing interference from neighboring wireless devices
WO2020026361A1 (ja) * 2018-07-31 2020-02-06 富士通株式会社 制御装置、通信装置及び通信システム
US11239570B2 (en) 2018-10-16 2022-02-01 Hook'd WiFi Inc. Wireless communications system with scalable architecture
US11183773B2 (en) 2018-10-16 2021-11-23 Hook'd WiFi Inc. Configurable communication system using stacked antennas
US20200119458A1 (en) * 2018-10-16 2020-04-16 Hook'd WiFi Inc. Wireless Access Point Using Stacked Antennas
KR20210158570A (ko) * 2020-06-24 2021-12-31 삼성전자주식회사 주변 bss와의 신호 간섭을 완화하는 전자 장치 및 그 제어 방법
WO2023042330A1 (ja) * 2021-09-16 2023-03-23 日本電信電話株式会社 通信システム、制御方法、コントローラ、及びプログラム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5448753A (en) * 1988-09-05 1995-09-05 Ahl; Karl-Axel Wide area radio communication network system and method
JP3211674B2 (ja) * 1996-08-22 2001-09-25 株式会社デンソー 車両用通信装置
EP1119137B1 (en) * 2000-01-20 2006-08-16 Lucent Technologies Inc. Interoperability for bluetooth/IEEE 802.11
AU2002211436B2 (en) * 2000-10-06 2006-03-16 Cognio, Inc. Systems and methods for interference mitigation among multiple WLAN protocols
US6895255B1 (en) * 2000-10-20 2005-05-17 Symbol Technologies, Inc. Dual mode wireless data communications
US6546254B2 (en) * 2001-02-06 2003-04-08 Ip Mobilenet, Inc. Method and apparatus for intelligent dynamic frequency reuse
US6954616B2 (en) * 2001-03-22 2005-10-11 Transdimension, Inc. Top-level controller for wireless communication devices and protocols
EP1355450B1 (en) * 2002-04-10 2006-10-25 Lucent Technologies Inc. Channel overlap mitigation in wireless LANs using a central medium access control
JP4019976B2 (ja) * 2003-02-27 2007-12-12 株式会社日立製作所 無線通信制御方式および無線装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20030236103A1 (en) 2003-12-25
JP2004032015A (ja) 2004-01-29
US7319684B2 (en) 2008-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4013665B2 (ja) 無線通信方式および無線装置
US11849465B2 (en) Radio resource allocation for access link
KR20220124258A (ko) 무선 통신 시스템의 승인 송신
JP4374725B2 (ja) 通信方法及び通信局
TWI811410B (zh) 終端裝置、基地台裝置、無線通訊方法及電腦程式
US8599822B2 (en) Slot-based transmission synchronization mechanism in wireless mesh networks
EP1862020B1 (en) Configuration of failure and acquire timeouts to facilitate recovery from failures in hierarchical mesh networks
JP5848383B2 (ja) シグナリング遅延管理メッセージのための無線通信方式およびwlan
US20040002357A1 (en) Directional antennas and wireless channel access
US20080056177A1 (en) Communication Control Device and Communication Control Method
EP1714425A2 (en) Method for clear channel assessment optimization in a wireless local area network
JP2004260637A (ja) 無線通信制御方式および無線装置
KR20080063749A (ko) 매체 액세스 제어 아키텍처
JP2010507347A (ja) 動的自動再構成可能な時分割多元接続
JP2005323373A (ja) 無線ローカル・エリア・ネットワークにおける動的チャネル割り当て
JP7044070B2 (ja) 通信装置及び通信方法
US20100020784A1 (en) Apparatus, network and method for implementing tdm channels over a csma shared media network
JP2023134821A (ja) サイドリンク通信のためのリソース予約
TW201935900A (zh) 通訊裝置及通訊方法
JP2008011507A (ja) ビジー信号コンセプトを用いた干渉許容範囲シグナリング
US9107220B1 (en) Method for practicing carrier sense multiple access at the application layer
KR101781634B1 (ko) 무선 애드혹 네트워크에서의 전력 제어 방법
JP2008022535A (ja) サービス品質サポートのための分散化マルチユーザリンク適応
JP4014950B2 (ja) 無線通信システムおよび通信方法
Chan et al. Performance of voip over multiple co-located ieee 802.11 wireless lans

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050426

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050426

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070903

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees