JP4013421B2 - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置およびそれを用いた電子機器に関するものである。さらに詳しくは、いわゆるフロントライト方式の電気光学装置およびそれを用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、携帯電話などの携帯機器の表示装置としては消費電力の小さい反射型の液晶パネル(電気光学パネル)が用いられているが、夜間などの暗所では表示が見えないという問題点がある。一方、透過型の液晶パネルは、バックライトを備えていることから暗所でも表示を見ることができるが、バックライトの消費電力が多いとともに、明るい昼間に建物の外部で使用する場合には却って表示が見にくくなるという問題点がある。
【0003】
そこで、図1および図2に示すように、反射型の液晶パネル2に対して面光源装置5を配置した、いわゆるフロントライト方式の液晶表示装置1が案出されている。この液晶表示装置1では、点状光源7からの光を第2の導光板500を経由して板状の透明な第1の導光体6内に導入し、この第1の導光体6から液晶パネル2に向けて光を照射することによって暗所でも表示を見ることができるようにしたものである。このような面光源装置5を備えた液晶表示装置1では、昼間は第1の導光体6を通して表示を視認できるため、通常の反射型の液晶表示装置として用いることができ、暗所では点状光源7を点灯することによって液晶パネル2を照明し、表示を視認可能とすることができる。
【0004】
このような液晶表示装置1に用いられる液晶パネル2は、多数の画素11がマトリクス状に形成されており、各画素11毎に液晶39の配向状態を制御することにより入射した光を変調させる。
【0005】
従って、ノーマリブラックモードの場合、液晶パネル2から反射してくる光のうち、液晶に非選択電圧が印加されている画素11から届いた光は偏光板4から出射されないので、このような画素11は暗い状態にある一方、液晶に選択電圧が印加されている画素11から届いた光は偏光板4から出射されるので、このような画素11は明るい状態となる。それ故、画素11毎に電場を印加するか否かを制御して液晶の配向状態を画素11毎に制御すれば、所定の表示を行なうことができる。
【0006】
このような液晶表示装置1に用いられる面光源装置5は、従来、図10に示すように、電気光学パネル2の前面側に対向配置された板状の第1の導光体6と、この第1の導光体6の入射側の側端面61に沿って延びた第2の導光体500と、この第2導光体500の端部506、507から光を入射させる発光ダイオード71、72などの点状光源7とから構成されている。ここで、第1の導光体6は、たとえばストライプ状に凹凸などが規則的に形成されたものである。
【0007】
このような面光源装置5において、発光ダイオード71、72から出射された光は、第2の導光体500内で反射を繰り返しながら第2の導光体500内を進行し、第2の導光体500において第1の導光体6に向いている端面501に形成されている凹凸502から、矢印LFで示すように、第1の導光体6に出射される。また、第1の導光体6においては、その前面側には凹凸60が規則的に形成されているので、第1の導光体6に入射した光は、この第1の導光体6内で反射を繰り返しながら、矢印LAで示すように、液晶パネル2の側に出射される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のフロントライト方式の液晶表示装置1に用いた面光源装置5では、発光ダイオード71、72から出射された光が、矢印LEで示すように、第2の導光体500で反射を繰り返すことなく、あるいは1、2回の反射を行なっただけで、第2の導光体500の両端部から第1の導光体6に強い光として入射してしまうため、図11に示すように、第1の導光体6を斜めからみたとき、第1の導光体6の角から斜めに延びる輝部600が線状に見えてしまうという問題点がある。
【0009】
そこで、本発明の課題は、点状光源と導光体とを用いた面光源装置を備える電気光学装置およびこの電気光学装置を用いた電子機器において、線状の異常な輝部の発生を防止することのできる構成を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の電気光学装置は、反射型の電気光学パネルと、電気光学パネルの表示面上に配置された面光源装置とを有する電気光学装置であって、面光源装置は、表示面上に配置される第1の導光板と、第1の導光体の一端面側に沿って配置された第2の導光体と、第2の導光体の長手方向における端部から光を入射させる点状光源と、を備え、第2の導光体における第1の導光体に向い合う光出射面の端部には、点状光源からの光が第1の導光体に直接入射することを防止するための反射部または光吸収部が設けられていることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、点状光源からの光が第1の導光体に直接入射することを防止するための反射部または光吸収部が第2の導光体に設けられていることにより、第1の導光板における線状の異常な輝部の発生を防止することができる。
【0012】
本発明に係る電気光学装置によれば、第2の導光体は、棒状をなし、第2の導光体の長手方向における両端部には、それぞれ点状光源が配置され、第2の導光体の光出射面には、凹凸形状が形成され、反射部または光吸収部は、凹凸形状の上層に形成されていることが好ましい。
また、反射部は、アルミニウム、または金属からなる薄膜であることが好ましい。
【0013】
本発明において、前記入射領域制限手段は、たとえば、前記第2の導光体において前記第1の導光体に対向する面の前記光源近傍に形成されている。
【0014】
本発明において、前記入射領域制限手段は、たとえば、光反射部である。また、前記入射領域制限手段は、光吸収部であってもよい。また、前記入射領域制限手段は、光散乱部であってもよい。
【0015】
このような電気光学装置は、たとえば携帯用の電子機器などにおいて表示部を構成するのに用いることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明を適用した電気光学装置としての液晶表示装置は、基本的な構成が従来の液晶表示装置と同様であるので、共通する部分には同一の符号を付して説明する。
【0017】
(全体構成)
図1および図2を参照して、本発明を適用したフロントライト方式の液晶表示装置を説明する。
【0018】
図1および図2はそれぞれ、本形態の液晶表示装置の光学系を分解した状態における斜視図および断面図である。図3は、液晶表示装置に用いた液晶パネルを対向基板の側からみた平面図である。図4は、液晶パネルの構成を模式的に示すブロック図である。なお、図2に示す液晶パネルの断面は、図3のH−H′線における断面に相当する。
【0019】
図1および図2において、フロントライト方式の液晶表示装置1は、アルミニウム膜などといった反射層200を備える反射型の液晶パネル2、位相差板3、偏光板4、面光源装置5がこの順に配置されている。この面光源装置5は、詳しくは後述するが、外部が明るい場合には外光を透過させて液晶パネル2の内部に光を導き、液晶パネル2の反射層200にて反射した光によって液晶パネル2に形成された表示内容を視認できるようになっている。一方、面光源装置5は、外部が暗い場合には点状光源7を点灯することによって、第1の導光体6の下面から液晶パネル2に向けて照明光LAを照射することができるので、この照射光LAによって液晶パネル2に形成された表示内容を夜間でも視認することができるようになっている。
【0020】
この液晶表示装置1に用いた液晶パネル2は、図2および図3に示すように、画素電極8がマトリクス状に形成されたアクティブマトリクス基板30と、対向電極22および遮光膜25が形成された対向基板20と、これらの基板20、30間に封入、挟持されている液晶39とから概略構成されている。アクティブマトリクス基板30と対向基板20とは、対向基板20の外周縁に沿って形成されたギャップ材含有のシール材52によって所定の間隙を介して貼り合わされている。アクティブマトリクス基板30と対向基板20との間には、ギャップ材含有のシール材52によって液晶封入領域38が区画形成され、この内側に液晶39が封入されている。シール材52としては、エポキシ樹脂や各種の紫外線硬化樹脂などを用いることができる。ギャップ材としては、約2μm〜約10μmの無機あるいは有機質のファイバ若しくは球を用いることができる。アクティブマトリクス基板30および対向基板20の表面にはポリイミド樹脂などからなる配向膜46、47が形成されている。
【0021】
対向基板20はアクティブマトリクス基板30よりも小さく、アクティブマトリクス基板30の周辺部分は、対向基板20の外周縁よりはみ出た状態に貼り合わされる。従って、アクティブマトリクス基板30の駆動回路(走査線駆動回路70やデータ線駆動回路60)や入出力端子45は対向基板20から露出した状態にある。
【0022】
シール材52は部分的に途切れて液晶注入口241が構成されている。従って、対向基板20とアクティブマトリクス基板30とを貼り合わせた後、液晶注入口241から液晶39を封入し、しかる後に、液晶注入口241を封止剤242で塞ぐ。なお、対向基板20には、シール材52の内側において横長の長方形に画像表示領域17を見切りするための表示見切り用の遮光膜55も形成されている。
【0023】
このように構成した液晶パネル2において、画像表示領域17を構成するマトリクス状に形成された複数の画素11は、図4に示すように、画素電極8、およびこの画素電極8を制御するためのTFT10とから構成され、画像信号が供給されるデータ線90がTFT10のソースに電気的接続されている。このデータ線90には、画像信号S1、S2、…、Snが順次供給される。また、走査線91を介してTFT10のゲート電極にはパルス的に走査信号G1、G2、…、Gmが、この順に線順次で印加するように構成されている。画素電極8は、TFT10のドレインに電気的接続されており、TFT10を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線90から供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。画素電極8を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、対向基板20に形成された対向電極22との間で一定期間保持される。ここで、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極8と対向電極22との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量40が付加されている。
【0024】
このように構成した液晶表示装置1において、データ線90から供給される画像信号S1、S2、…、Snによって、各画素11毎に液晶39の配向状態を制御すると、面光源装置5から出射された照射光LAは、偏光板4および位相差板3によって所定の偏光状態に揃えられた後、液晶パネル2に入射し、各画素毎に光変調を受ける。従って、ノーマリブラックモードの場合、液晶パネル2の光反射層200で反射してくる光のうち、液晶に非選択電圧が印加されている画素11から届いた光は偏光板4から出射されないので、このような画素11は暗い状態にある一方、液晶に選択電圧が印加されている画素11から届いた光は偏光板4から出射されるので、このような画素11は明るい状態となる。それ故、画素11毎に電場を印加するか否かを制御して液晶39の配向状態を画素11毎に制御すれば、所定の表示を行なうことができる。
【0025】
(面光源装置5の構成)
図5は、本形態の液晶表示装置1に用いた面光源装置5の概略構造を示す分解斜視図である。図6は、本形態の液晶表示装置1に用いた面光源装置5の概略構造を示す断面図である。図7は、本形態の液晶表示装置1に用いた面光源装置5の一部を横方向に切断した部分断面図である。
【0026】
本形態の液晶表示装置1に用いられている面光源装置5は、図1、図2、図5に示すように、偏光板4の前面側(液晶パネル2の前面側)に配置された第1の導光体6と、この第1の導光体6の入射側の側端面61に沿って延びた棒状の第2の導光体500と、この第2導光体500の端部506、507から光を入射させる発光ダイオード71、72などの点状光源7とから構成されている。第1の導光体6は、射出成形などにより形成されたアクリル樹脂成形品やポリカーボネート樹脂成形品であり、透光性を備えている。また、第2の導光体500も、射出成形などにより形成されたアクリル樹脂成形品やポリカーボネート樹脂成形品であり、透光性を備えている。
【0027】
この面光源装置5において、発光ダイオード71、72から出射された光は、第2の導光体500内で反射を繰り返しながら第2の導光体500内を進行し、第2の導光体500において第1の導光体6に向いている端面501に形成されている凹凸502(図7を参照)から、矢印LFで示すように、第1の導光体6に出射される。
【0028】
ここで、第1の導光体6は、図5、図6および図7を参照して説明するように、ストライプ状の凹凸が規則的に形成されたものである。すなわち、第1の導光体6の表面上には、緩斜面65及び急斜面66からなるストライプ状の凸状部が多数並列形成されている。但し、図6においては、凸状部の本数を3本に限定し、凸状部の形状がわかりやすいように凸状部の形状を拡大して模式的に描いてある。
【0029】
この第1の導光体6において、その板面に沿って伝播する光は、第1の導光体6の裏面や緩斜面65に当たっても第1の導光体6の高い光屈折率によって全反射して外部へは漏れず、伝播方向の変化も少なく第1の導光体6内を再び板面に沿って伝播するが、急斜面66に当たる光のうち、急斜面66への入射角が臨界角よりも小さい場合には、第1の導光体6の表面側への漏洩光LBとして放出され、急斜面66への入射角が、臨界角よりも大きい場合は全反射される。この反射光が第1の導光体6の裏面に達した時、裏面への入射角が臨界角よりも大きい場合には全反射され、再び第1の導光体6内を伝播する。
【0030】
一方、裏面への入射角が臨界角よりも小さい場合には反射されず、第1の導光体6の裏面から下方へと照明光LAとして放出される。この場合、急斜面66を急傾斜にするほど照明光LAの平均の出射方向は、第1の導光体6の板面の法線方向に近づくので照明効率が良くなるが、同時に急斜面66への入射角が臨界角より小さくなる光の割合が大きくなるので、全反射されずに急斜面66から放出される漏洩光LBが増加する。この漏洩光LBが多いほど視認性が悪くなるので、急斜面66は適宜の傾斜角度、たとえば30°〜50°程度に設定される。
【0031】
(輝線対策)
このように構成した液晶表示装置1において、本形態では、図7に示すように、第2の導光体500の両端部では、第1の導光板6に対向する端面501に対して、点状光源7(発光ダイオード71、72)近傍から第1の導光体6への光の入射を妨げる入射領域制限層510が形成されている。本形態では、この入射領域制限層510として、発光ダイオード71、72から出射された光のうち、第2の導光体500で反射を行なっていない光、あるいは1、2回の反射しか行なっていない光が当たる領域にアルミニウムなどの金属膜からなる光反射層が形成されている。
【0032】
ここで、第2の導光体500は、面光源装置5の小型化を目的に、第1の導光体6の幅寸法と略同一の長さ寸法を備えている。このため、第2の導光体500から第1の導光体6への光の入射部分は、入射領域制限層510によって第1の導光体6の幅方向における両端から内側に位置する範囲(矢印LLで示す範囲)に限定されている。
【0033】
すなわち、第2の導光体500において、発光ダイオード71、72から出射された光のうち、第2の導光体500で反射を一度も行なっていない光、あるいは1、2回の反射しか行なっていない光は、入射領域制限層510によって第2の導光体500内に反射され、第1の導光体6に出射されない。従って、第2の導光体500から第1の導光体6に出射されるのは、第2の導光体500内で何回も反射を繰り返した後の光である。それ故、本形態の液晶表示装置1に用いた面光源装置5では、従来技術において図10を参照して説明したような強い光(矢印LEで示すような光)は、第1の導光板6に入射しない。
【0034】
(本形態の効果)
このように、本形態のフロントライト方式の液晶表示装置1では、第2の導光体500の両端部には、点状光源7近傍から第1の導光体6への強い光の入射を妨げる入射領域制限層510が形成されているため、第2の導光体500の点状光源7近傍において、第2の導光体500で反射を一度も繰り返していない強い光、あるいは1、2回の反射を行なっただけの強い光が第1の導光体6の特定部分に入射するということがない。従って、液晶パネル2の各画素11が規則的に配列し、かつ、第1の導光体6において凹凸が規則的に形成されている場合でも、図8に示すように、観察者が液晶表示装置1を見るような方向、すなわち、第1の導光体6を斜め方向からみたときでも、第1の導光板6に輝部が線状に見えるということがないので、品位の高い表示を行なうことができる。
【0035】
[その他の実施の形態]
なお、上記形態では、第2の導光体500の両端部(点状光源7の近傍)から第1の導光体6に強い光が入射するのを防止する入射領域制限層510として光反射膜(光反射部)を形成したが、反射膜に代えて、光吸収性を有する層(光吸収部)を第2の導光体500の両端部(点状光源7の近傍)に入射領域制限層510として形成してもよい。また、反射膜に代えて、光散乱性を有する層(光散乱部)を第2の導光体500の両端部(点状光源7の近傍)に入射領域制限層510として形成してもよい。
【0036】
また、入射領域制限層510として用いた部材を第2の導光体500の両端部(点状光源7の近傍)ではなく、第1の導光体6の入射側の側端面61に形成してもよい。さらに、入射領域制限層510として用いた部材を、第2の導光体500と第1の導光体6の入射側の側端面61の間で粘着層を介して貼着してもよい。
【0037】
また、上記形態では、液晶パネル2として、画素スイッチング素子としてTFTを用いたアクティブマトリクス型の液晶パネルを用いたが、画素スイッチング素子として薄膜ダイオード素子を用いたアクティブマトリクス型の液晶パネル、あるいは一対の基板のそれぞれにストライプ状の電極パターンを交差する方向に形成して、これらの電極パターンの交差部分によって画素がマトリクス状に形成されたパッシブマトリクス型の液晶パネルを用いた液晶表示装置でも同様の効果が得られる。
【0038】
さらにまた、電気光学物質として液晶39を用いた装置に限らず、印加した電場によって電気光学物質の配向状態などが変化して光変調作用を発揮するフロントライト方式の電気光学装置であれば、その他の電気光学装置に本発明を適用してもよい。
【0039】
[電子機器の具体例]
本発明を適用した液晶表示装置1は、以下に説明する各種の電子機器の表示部として利用できる。
【0040】
図9(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明を適用した液晶表示装置1を用いた各電子機器の外観図である。
【0041】
まず、図9(A)は携帯電話の外観図である。この図において、1000は携帯電話本体を示し、1001は、本発明を適用した液晶表示装置1によって構成した表示部である。
【0042】
図9(B)は、腕時計型電子機器の外観図である。この図において、1100は時計本体を示し、1101は、本発明を適用した液晶表示装置1によって構成した表示部である。
【0043】
図9(C)は、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置の外観図である。この図において、1200は情報処理装置を示し、1202はキーボードなどの入力部、1206は本発明を適用した液晶表示装置1によって構成した表示部、1204は情報処理装置本体を示す。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るフロントライト方式の電気光学装置および電子機器に用いた面光源装置では、第2の導光体の光源近傍から第1の導光体に対して光が入射するのを妨げる入射領域制限手段が構成されているため、第2の導光体の点状光源近傍において、第2の導光体で反射を繰り返さない強い光、あるいは1、2回の反射を行なっただけの強い光は、第1の導光体に入射しない。このため、第1の導光体の特定部分に強い光が入射するということがないので、第1の導光体において凹凸が規則的に形成されている場合でも、第1の導光体で輝部が線状に見えるという問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示装置の光学系を分解して示す斜視図である。
【図2】液晶表示装置の光学系を分解して示す断面図である。
【図3】図1に示す液晶表示装置に用いた液晶パネルを対向基板の側からみたときの平面図である。
【図4】図4に示す液晶パネルの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明を適用した液晶表示装置に用いた面光源装置の構成を示す分解斜視図である。
【図6】図5に示す面光源装置の概略構造を示す縦断面図である。
【図7】図5に示す面光源装置を横方向に切断した部分断面図である。
【図8】図5に示す面光源装置を斜め上方からみた斜視図である。
【図9】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明を適用した液晶表示装置を用いた携帯電話の外観図、腕時計型電子機器の外観図、および携帯型情報処理装置の外観図である。
【図10】従来の液晶表示装置に用いた面光源装置の一部を横方向に切断した部分断面図である。
【図11】図10に示す面光源装置を斜め前方からみたときの斜視図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置(電気光学装置)
2 反射型の液晶パネル(電気光学パネル)
4 偏光板
5 面光源装置
6 第1の導光体
7 点状光源
8 画素電極
10 画素スイッチング用のTFT
20 対向基板
22 対向電極
25 遮光膜
30 アクティブマトリクス基板
39 液晶(電気光学物質)
65 第1の導光体の緩斜面
66 第1の導光体の急斜面
71、72 発光ダイオード(点状光源)
200 反射層
500 第2の導光体
501 第2の導光体における第1の導光体と対向する端面
502 第2の導光体に形成した凹凸
510 入射領域制限層
LA 第1の導光体から液晶パネルへの照射光
LB 第1の導光体からの漏洩光
LC 液晶パネルからの反射光

Claims (4)

  1. 反射型の電気光学パネルと、前記電気光学パネルの表示面上に配置された面光源装置とを有する電気光学装置であって、
    前記面光源装置は、
    前記表示面上に配置される第1の導光板と、
    前記第1の導光体の一端面側に沿って配置された第2の導光体と、
    前記第2の導光体の長手方向における端部から光を入射させる点状光源と、を備え、
    前記第2の導光体における前記第1の導光体に向い合う光出射面の端部には、前記点状光源からの光が前記第1の導光体に直接入射することを防止するための反射部または光吸収部が設けられていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記第2の導光体は、棒状をなし、
    前記第2の導光体の長手方向における両端部には、それぞれ点状光源が配置され、
    前記第2の導光体の光出射面には、凹凸形状が形成され、
    前記反射部または光吸収部は、前記凹凸形状の上層に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記反射部は、アルミニウム、または金属からなる薄膜であることを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに規定する電気光学装置によって表示部が構成されていることを特徴とする電子機器。
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