JP4012587B2 - カラオケ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラオケ装置に関し、特に、入力音声信号に対する多種類のディレイをかけたカラオケ演奏ができるカラオケ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラオケ装置には、伴奏に合わせてただ歌うだけでなく、より楽しく曲演奏を楽しむために、エコー効果、あるいはコーラス効果が用意されている場合がある。エコー効果とは、歌声が反響している雰囲気を出すためのもので、一般に、入力された歌唱音声にわずかな遅延をかけた音声を、入力音声に合成することで得られる。このとき、入力音声に、少しずつ遅延時間をずらしながら何度も繰り返し合成すると、反響音が多い深みのあるエコー効果となり、合成の回数を減らすとエコーの少ないクリアな音声が得られる。
【0003】
また、コーラス効果は、入力された音声信号に対し、例えば3度、あるいは5度下げるなど一定のキーシフトを行い、元の音声信号と合成して同時に出力する。すると、一人の声で和音を歌っているかのように聞こえることにより、ハーモニー的効果を得られる。
こういったエコー効果、コーラス効果は、使用者がカラオケ曲の演奏中にスイッチなどの入力装置を用いて入力し、指示するものである。したがって、演奏曲の雰囲気に関わらず、入力指示があれば行われるのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のエコー効果、コーラス効果は、使用者が歌唱中にスイッチ入力するなどの指示をしなければならない。したがって、いつでも好みに応じて使用できる反面、曲の雰囲気に合わせて部分的に使用しようとすると、そのスイッチ操作のタイミングが非常にむずかしい。そのため、必ずしも期待通りの効果は得られないことが多かった。
【0005】
さらに、入力された音声をある一定の時間遅延させて再び出力し、新たに入力された音声に合成出力するバックコーラス効果を得る方法はなかった。
例えば、TUBEの『ガラスのメモリーズ』と言う曲では、その歌詞に「……《恋して》〈恋して〉《焦がれて》〈焦がれて〉…」と言うフレーズがある。ここで、《》の部分はメロディーラインであり、通常、使用者が歌う。そして、〈〉の部分はバックコーラスであり、その最初の部分は《》の最後の部分に重なっているため、一人で両方歌うことはできない。従来のカラオケ装置では、この部分のみをちょうどよく遅らせて重ねることはできなかった。したがって、従来は、バックコーラスの部分のみ別の人が歌うか、バックコーラスの部分を省略するかしていた。
また、曲全体の音声入力を遅延させ、遅延時間をずらしながら何度か重ねることによって、一人で、例えば著名な輪唱曲である『かえるのうた』を輪唱するといったことは不可能であった。
【0006】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、演奏曲の曲情報に予めディレイ情報を組み込むことによって、曲毎にその曲の雰囲気にあったエコー効果、コーラス効果、あるいはバックコーラス効果など、多種類の曲演奏効果を使用者の指示による事なく自動的に得ることのできるカラオケ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明のカラオケ装置は、演奏可能なカラオケ曲の曲情報を記憶している曲情報記憶手段と、曲情報を演奏する演奏デコーダと、入力された音声信号を記憶する音声記憶手段と、新たに入力された新音声信号と音声記憶手段が記憶している音声信号とを合成するミキシング手段と、音声記憶手段の音声記憶制御、及び、ミキシング手段のミキシング制御、及び、曲情報を曲情報記憶手段から読み出し演奏デコーダに転送して演奏デコーダの演奏制御を行う制御手段とを備えるカラオケ装置において、曲情報記憶手段が記憶する曲情報には、ミキシング手段により音声記憶手段を所定時間遅れさせて合成させるためのディレイ制御情報と、デコーダを演奏させるための複数の演奏情報Pとが含まれ、ディレイ制御情報には、音声記憶手段が入力された音声信号の記憶を始めるための記憶開始タイミング情報DSと、音声記憶手段に記憶された音声信号と、新たに入力された新音声信号との合成を始めるための合成タイミング情報PSと、音声記憶手段が入力された音声信号の記憶を停止するための記憶停止タイミング情報DEとが含まれ、任意の演奏情報Pが、音声信号が他の音声信号と合成されない非合成演奏情報Paと、音声信号が他の音声信号と合成される合成演奏情報Pbとを含み、非合成演奏情報Paの前に記憶開始タイミング情報DSが挿入され、非合成演奏情報Paと合成演奏情報Pbとの間に合成タイミング情報PSが挿入され、合成演奏情報Pbのあとに記憶停止タイミング情報 DEが挿入され、制御手段が、曲情報を音声記憶手段から読み出すことで、ディレイ情報に含まれた記憶開始タイミング情報DSと合成タイミング情報PSと記憶停止タイミング情報DEと演奏情報Pとを特定し、記憶開始タイミング情報DSと合成タイミング情報PSと記憶停止タイミング情報DEと演奏情報Pとに基づいて、曲情報の演奏毎に音声記憶制御とミキシング制御とを行うことを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明のカラオケ装置は、ディレイ制御情報に輪唱曲のための2以上の遅れ情報が含まれていてもよい。
さらに、本発明のカラオケ装置は、ディレイ制御情報に音声記憶手段が記憶している音声信号をキーシフトさせるための音声加工情報が含まれていてもよい。
【0009】
上記構成を有することにより、このカラオケ装置によれば、各種のディレイ制御情報によって、曲毎に必要な部分のみを必要な時間だけ遅れさせて合成することができる。即ち、使用者がカラオケ伴奏に合わせて歌うにしたがって、ディレイさせたい部分になったら、その音声入力を記憶することを開始する。必要なディレイ時間後、記憶している音声入力をカラオケ伴奏やそのときの使用者の音声入力に合成し、出力する。そして、ディレイさせたい部分の音声入力が終了したら、音声入力の記憶を停止する。
さらに、記憶開始、合成開始、記憶停止等のディレイ制御情報が、予め各カラオケ曲の曲情報に含まれているので、使用者が指示する必要がなく、普通に歌うだけで、その曲にあったエコー効果、コーラス効果、あるいはバックコーラス効果等を自動的に得ることができる。
【0010】
本発明のカラオケ装置によれば、ディレイ制御情報にさらに、2以上の遅れ情報を含むことにより、1つのフレーズを異なるディレイ時間をおいて複数回出力させることができる。すなわち、一人で一度歌うだけで、その音声入力を記憶し、必要時間ずつ遅らせて何度も合成出力することにより、輪唱曲を出力させることができる。
さらに、ディレイ情報にキーシフトのための音声加工情報を挿入することにより、一人でハーモニーを構成することもできる。すなわち、音声入力を3度、あるいは5度下げる等のキーシフトをさせ入力音声に合成することにより、自分の声で和音を歌うことができる。
【0011】
これら、複数回のディレイや、キーシフトの情報も予めカラオケ曲情報に含まれているので、使用者が指示する必要がない。
このように、本発明のカラオケ装置によれば、演奏曲の曲情報に予め各種のディレイ情報を組み込むことによって、曲毎にその曲の雰囲気にあったエコー効果、コーラス効果、あるいはバックコーラス効果など、多種類の曲演奏効果を自動的に得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を具体化した実施の形態を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明のカラオケ装置は、カラオケ曲の演奏情報10を記憶した曲情報記憶手段としての記憶装置1、カラオケ装置全体を制御し、ディレイ制御手段としても機能するCPU2、演奏情報から各装置の制御情報を抽出変換する演奏情報デコーダ3、音声を入力するマイク4、音声を記憶し、一定の時間後に出力する音声記憶手段としてのディレイ装置5、伴奏演奏を受け持つ電子楽器6、各音声情報を合成するミキシング手段としてのミキシング装置7、入力音声と伴奏演奏からなるカラオケ曲演奏を出力するためのAMP8、スピーカ9から構成される。
【0013】
図1において、カラオケ曲が演奏された場合、まず、CPU2は記憶装置1から演奏情報10を読み出す。CPU2は、読みだした演奏情報10を順に演奏情報デコーダ3に転送する。
ここで、ディレイ制御情報を含む演奏情報10の例の一部を図2に示す。図2において、P1、P2、P3、P4は曲演奏のための情報であり、DS、PS、DEは、ディレイ制御のための情報である。DSはディレイ装置5の開始情報であり、この時点から後の入力音声の記憶を開始する。PSはミキシング装置の開始情報であり、この時点から、先ほど記憶した音声情報を入力音声や伴奏演奏に合成する。DEはディレイ装置5の停止情報であり、入力音声の記憶を停止する。
尚、これらの数値データは1つの例であり、演奏情報は元より、制御情報についても、この数値にとらわれるものでなく、制御情報として理解できればよいことは言うまでもない。
【0014】
図2に示したカラオケ曲の曲演奏が開始されると、演奏情報デコーダ3は演奏情報10の始まりであるP1部分から順に変換する。P1部分にはディレイ制御のための情報は含まれず曲演奏のみである。したがって、演奏情報デコーダ3は、P1部分の曲演奏情報を音色、テンポ、音の高低や音の長さなどの情報に変換し、電子楽器6に送信する。電子楽器6はそれらの情報にしたがって伴奏演奏を出力する。
このとき、ディレイ装置5は起動されていないので、図1においてミキシング装置7は、マイク4からの使用者による音声入力と、電子楽器6の演奏出力とを合成する。ディレイ装置5からの出力はない。ミキシング装置7の出力はAMP8、スピーカ9を通して、音声出力される。使用者の歌唱音声と、電子楽器による伴奏演奏のみの演奏の状態である。
【0015】
次に、CPU2は演奏情報デコーダ3により、図2の演奏情報10の中のDSを読みだす。
DSは、ディレイ装置5を起動させる為の情報である。したがって、CPU2は、演奏情報デコーダ3に、DSに基づいて次のP2部分の演奏を行なう前にディレイ装置5に起動信号を送信させる。ディレイ装置5は、起動信号を受け取ると、そのときからの使用者による音声入力を記憶開始する。すなわち、P2部分に合わせて歌う使用者の音声を記憶する。ただし、該記憶された音声はミキシング装置に出力されていないので、この時点での出力は、使用者の音声入力と、伴奏演奏のみである。
【0016】
次に、CPU2は演奏情報デコーダ3により、図2の演奏情報10の中のPSを読みだす。
PSはミキシング開始、すなわちディレイ出力開始の情報である。ディレイ装置5に記憶されている使用者の音声入力を、ミキシング装置7が次の演奏であるP3部分にミキシングし、出力する。すなわち、ディレイ装置5内に記憶されているP2において、歌った音声がディレイされてP3に合成出力される。
したがって、DSとPSの間の時間分だけディレイをかけたP2部分の音声がP3部分の音声入力や伴奏演奏に合成されて出力される。
【0017】
次に、CPU2は演奏情報デコーダ3により、図2の演奏情報10の中のDEを読みだす。
DEはディレイ装置5の停止の情報である。CPU2は、ディレイ装置5に停止情報に基づいて、音声入力の記憶を停止させる。ミキシング装置7はDEまでの記憶された音声を合成出力した後は、合成すべき記憶音声情報が無いので、伴奏とそのときの歌唱音声入力のみを合成出力する。すなわち、通常の演奏状態に戻る。
したがって、これら一連の演奏情報10によれば、通常演奏のP1部分の後、P2、P3部分の音声が遅延されてP3、P4に合成されて出力される。
【0018】
ディレイ効果の具体的な例を図3、図4を用いて説明する。
図3は、TUBEの『ガラスのメモリーズ』という曲の歌詞の一部である。上段100がメロディー部分であり、使用者が歌う部分である。下段200はバックコーラス部分であり、使用者によるスイッチ操作などを必要とせず、上段100から必要な部分をディレイさせて合成することにより実現する。
尚、時間の進行をTで示す。
歌詞部分101(時間T1まで)は通常の演奏であり、伴奏と使用者による歌唱入力のみが合成される。歌詞部分102と歌詞部分201は同じ内容であり、歌詞部分201は歌詞部分102を(T2−T1)時間ディレイさせることによって作成される。歌詞部分103と歌詞部分202も同様に(T4−T3)時間ディレイさせて合成する。その後、通常演奏の歌詞部分104のみが続く。
【0019】
このようなディレイ効果を得るためには、演奏情報10が図4のようになっていればよい。尚、歌詞部分は図3を参照する。
すなわち、まず、歌詞部分101に対応する伴奏演奏の演奏情報10をP101とする。
次に、歌詞部分102の内、歌詞部分201と合成されない、前半の部分(T1〜T2)の演奏情報をP102a、歌詞部分102の内、歌詞部分201と合成される後半部分(T2〜T3)の演奏情報をP102bとする。そして、P102aのまえにDS、P102aとP102bのあいだにPS、P102bのあとにDEを挿入する。
歌詞部分103に関しても同様に合成されない部分P103a(T3〜T4)と、合成される部分P103b(T4〜T5)に分けられる。P103も同様に、DS/P103a/PS/P103b/DEと構成する。
最後に、通常演奏の歌詞部分104に対応する演奏情報P104のみが続く。
【0020】
この図4に示した一連の演奏情報10によってカラオケを演奏すれば、使用者によるスイッチ操作等を必要とせず、使用者はメロディーを歌うだけでバックコーラス効果が得られる。
すなわち、使用者が歌詞部分102をT2まで歌ったとき、歌詞部分102をディレイさせた歌詞部分201が合成出力される。さらに、使用者が歌詞部分103をT4まで歌ったとき、歌詞部分202が合成出力される。このようにして、一人で、自動的にバックコーラス付きの『ガラスのメモリーズ』を歌うことができる。
【0021】
次に、このディレイ制御方法を使用して、『かえるのうた』を一人で輪唱するための演奏情報10の模式図を図5に示す。伴奏の演奏情報の代わりに、対応する歌詞で示してある。
この場合は、同じメロデイーを1フレーズずつ遅らせながら何度も繰り返すため、曲の初めにDS、曲の最後にDEが挿入され、各フレーズ毎にPSが挿入される。音声入力が始まると最初から全て記憶される。そして、PSがある度に、すなわちフレーズ毎に記憶された音声の合成が開始される。
このように演奏情報10を作成することにより、使用者は1度歌うだけで、1フレーズ、2フレーズ、3フレーズ遅れの音声情報が合成され、よく知られた輪唱を構成する。
【0022】
また、これらの曲では必要ないが、曲によって、入力音声を3度、5度などのキーシフトをさせて合成すれば、コーラス効果を得ることができる。そのためには、キーシフトのための情報を演奏情報10に挿入すればよい。
これらの、ディレイ効果、コーラス効果を使用することにより、曲にあった様々な演奏効果を予め曲情報に組み込んでおくことができる。したがって、使用者はスイッチ操作などをする事なく、自動的に効果的なカラオケ演奏を楽しむことができる。
【0023】
次に、本発明のカラオケ装置のディレイ動作を図6に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、カラオケ曲の演奏開始とともに、その曲の演奏情報10を読み出す(S1)。
読みだした演奏情報10がDSであるか調べる(S2)。DSであれば(S2:YES)、入力音声の記憶を開始する(S3)。使用者によりマイク4から入力された音声を、ディレイ装置5に記憶するようにする。
読みだした演奏情報10がDSでなければ(S2:NO)、DEであるか調べる(S4)。DEであれば(S4:YES)、入力音声の記憶を停止する(S5)。この後は、マイク4からの入力音声をディレイ装置5に記憶しない。
【0024】
読みだした演奏情報10がDEでもなければ(S4:NO)、PSであるか調べる(S6)。PSであれば(S6:YES)、入力音声と記憶した音声の合成を開始する(S7)。この後の入力音声と、既にディレイ装置5に記憶されている入力音声とをミキシング装置7で合成して出力する。
読みだした演奏情報10がPSでもなければ(S6:NO)、通常の演奏情報である。そこで、入力音声の記憶を開始しているか調べる(S8)。記憶を開始していれば(S8:YES)、そのときマイク4から入力されている使用者の歌声をディレイ装置5に記憶する(S9)。記憶中でなければ(S8:NO)、記憶しない。
【0025】
次に、入力音声の合成中であるか調べる(S10)。合成中であれば(S10:YES)、さらに、ディレイ装置5に記憶されている入力音声が終わりでないかを調べる(S11)。記憶された入力音声が終わりでなければ(S11:YES)、現在の入力音声と記憶された入力音声を合成して出力する(S12)。記憶された入力音声の最後まで合成出力し終わってしまったら(S11:NO)、音声の合成を停止する(S13)。
音声の合成を停止したか(S13)、合成中で無ければ(S10:NO)、そのときのマイク4からの入力音声のみを伴奏と合成して出力する(S14)。
以上の動作を演奏情報10を最後まで読み出すまで続ける。
【0026】
このように、本発明のカラオケ装置によれば、演奏曲の演奏情報10に予め、DS、DE、PS等のディレイ情報を組み込むことによって、曲毎にその曲の雰囲気にあったエコー効果、コーラス効果、あるいはバックコーラス効果など、多種類のカラオケ演奏効果を得ることができる。
【0027】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本発明の実施の形態では、ディレイ時間を設定する代わりに合成開始時点を演奏情報10に挿入したが、ディレイ開始情報とともに、ディレイ時間を演奏情報10に挿入することによっても同様の効果を得ることもできる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明のカラオケ装置によれば、カラオケ曲の曲情報にディレイ装置やミキシング装置を制御するディレイ制御情報や合成タイミング情報を入れることによって、任意の範囲のフレーズにディレイをかけて任意の位置から任意の回数で出力させることができ、多種類の演奏効果を楽しむことができる。
また、曲情報に音声加工情報を入れることによって、任意のフレーズをキーシフトさせて出力することもできる。
したがって、曲毎にその曲の雰囲気にあったエコー効果、コーラス効果、あるいはバックコーラス効果など、多種類の演奏効果を、使用者の指示による事なく自動的に得ることのできるカラオケ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】 本発明の演奏情報10の構成の例を示す説明図である。
【図3】本発明による演奏効果を模式的に示した説明図である。
【図4】 本発明の演奏情報10の構成の第2の例を示す説明図である。
【図5】 本発明の演奏情報10の構成の第3の例を模式的に示した説明図である。
【図6】 本発明のディレイ動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 演奏情報記憶装置
2 CPU
3 演奏情報デコーダ
4 マイク
5 ディレイ装置
6 電子楽器
7 ミキシング装置
8 AMP
9 スピーカ
10 演奏情報
Claims (3)
- 演奏可能なカラオケ曲の曲情報を記憶している曲情報記憶手段と、前記曲情報を演奏する演奏デコーダと、入力された音声信号を記憶する音声記憶手段と、新たに入力された新音声信号と前記音声記憶手段が記憶している前記音声信号とを合成するミキシング手段と、前記音声記憶手段の音声記憶制御、及び、前記ミキシング手段のミキシング制御、及び、前記曲情報を前記曲情報記憶手段から読み出し前記演奏デコーダに転送して前記演奏デコーダの演奏制御を行う制御手段とを備えるカラオケ装置において、
前記曲情報記憶手段が記憶する前記曲情報には、
前記ミキシング手段により前記音声記憶手段を所定時間遅れさせて合成させるためのディレイ制御情報と、
前記デコーダを演奏させるための複数の演奏情報Pとが含まれ、
前記ディレイ制御情報には、
前記音声記憶手段が入力された音声信号の記憶を始めるための記憶開始タイミング情報DSと、
前記音声記憶手段に記憶された音声信号と、新たに入力された新音声信号との合成を始めるための合成タイミング情報PSと、
前記音声記憶手段が入力された音声信号の記憶を停止するための記憶停止タイミング情報DEとが含まれ、
任意の演奏情報Pが、前記音声信号が他の音声信号と合成されない非合成演奏情報Paと、前記音声信号が他の音声信号と合成される合成演奏情報Pbとを含み、前記非合成演奏情報Paの前に前記記憶開始タイミング情報DSが挿入され、前記非合成演奏情報Paと前記合成演奏情報Pbとの間に前記合成タイミング情報PSが挿入され、前記合成演奏情報Pbのあとに前記記憶停止タイミング情報DEが挿入され、
前記制御手段が、前記曲情報を前記音声記憶手段から読み出すことで、前記ディレイ情報に含まれた前記記憶開始タイミング情報DSと前記合成タイミング情報PSと前記記憶停止タイミング情報DEと前記演奏情報Pとを特定し、前記記憶開始タイミング情報DSと前記合成タイミング情報PSと前記記憶停止タイミング情報DEと前記演奏情報Pとに基づいて、前記曲情報の演奏毎に前記音声記憶制御と前記ミキシング制御とを行うことを特徴とするカラオケ装置。 - 請求項1に記載するカラオケ装置において、
前記ディレイ制御情報に輪唱曲のための2以上の遅れ情報が含まれていることを特徴とするカラオケ装置。 - 請求項1または請求項2に記載するカラオケ装置において、
前記ディレイ制御情報に前記音声記憶手段が記憶している前記音声信号をキーシフトさせるための音声加工情報が含まれていることを特徴とするカラオケ装置。
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---|---|---|---|
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