JP4012495B2 - 油圧駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械の油圧駆動装置に係わり、特に旋回モータのような慣性負荷を駆動するアクチュエータ含む複数のアクチュエータにそれぞれの方向切換弁を介して油圧ポンプからの圧油を供給する際に、油圧ポンプの吐出流量をロードセンシングシステムにより制御しかつ方向切換弁の前後差圧をそれぞれの圧力補償弁により制御する油圧駆動装置に関する。
油圧ポンプの吐出流量をロードセンシングシステム(以下、適宜LSシステムという)により制御するとともに、圧力補償弁の目標補償差圧を油圧ポンプの吐出圧力と複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧(以下、適宜LS差圧という)により設定し、更に慣性負荷である旋回の圧力補償弁に負荷依存特性を持たせた油圧駆動装置として特開2000−192905号公報や特開2000−227103号公報に記載のものがある。これら従来技術では、次のように旋回の圧力補償弁に負荷依存特性を持たせている。圧力補償弁の油圧室のうち、方向切換弁の出側圧力が導かれる開け方向作用の油圧室の受圧面積を方向切換弁の入側圧力が導かれる閉じ方向作用の油圧室の受圧面積よりも小さくし、受圧面積差分の油圧力を閉じ方向に作用させ、この閉じ方向の油圧力により目標補償差圧を設定する開け方向の油圧力を減じ、負荷圧の上昇に応じて目標補償差圧が減少させる。
圧力補償弁の目標補償差圧を油圧ポンプの吐出圧力と複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧(LS差圧)により設定することにより、複数のアクチュエータを同時に駆動する複合動作時に、油圧ポンプの吐出流量が複数の方向切換弁の要求流量に満たないサチュレーション状態になると、LS差圧が低下するため、圧力補償弁のそれぞれの目標補償差圧が小さくなり、油圧ポンプの吐出流量をそれぞれのアクチュエータが要求する流量の比に再分配できる。
旋回の圧力補償弁に負荷依存特性を持たせることにより、負荷圧力が急激に変動してもその変動が減衰し、ハンチングを生じず、安定して動作し得るようになる。
また、特開2000−192905号公報では、旋回の圧力補償弁に負荷依存特性を油圧ポンプの馬力制御を模擬した特性となるよう強めに設定し、旋回モータの負荷圧が上昇し旋回の圧力補償弁の目標補償差圧を小さくするとき旋回モータの馬力一定制御を模擬した流量特性が得られるようにしている。
旋回の圧力補償弁にポンプ馬力制御を模擬した負荷依存特性を持たせることにより、起動・加速時に旋回モータに供給される単位時間当りのエネルギーを最終的に到達する定常状態のエネルギー値に一致するよう制御することができ、エネルギー効率の良い、安定した旋回系を構成することが可能となる。
一方、特開2000−227103号公報では、旋回の圧力補償弁に負荷依存特性を持たせた上で、目標補償差圧の下限を設定する優先ばねを設けている。これにより油圧ポンプの吐出流量がサチュレーション状態になり旋回の圧力補償弁の目標補償差圧が低下しようとするとき、或いは旋回モータの負荷圧が高圧になり旋回の圧力補償弁の目標補償差圧が負荷依存特性により低下しようとするとき、或いはそれらが同時に起こるとき、旋回優先ばねがその目標補償差圧の低下を制限し、旋回モータに優先的に圧油が供給されるものとなる。その結果、旋回単独動作から旋回複合動作への移行時又はその逆の場合の旋回速度変化が抑えられ、かつ複合の起動時に他のアクチュエータに比べ旋回速度が極端に遅くならず、旋回操作性と旋回独立性を確保できる。
特開2000−192905号公報
特開2000−227103号公報
しかしながら、上記従来技術には次のような問題がある。
圧力補償弁の目標補償差圧を油圧ポンプの吐出圧力と複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧(LS差圧)により設定した場合は、複数のアクチュエータを同時に駆動する複合動作時にポンプ吐出流量が不足しサチュレーション状態になると、流量の再分配のため圧力補償弁の目標補償差圧が低下する。旋回操作を含む複合動作もこれに該当し、サチュレーション状態では旋回速度は低下する。
旋回の圧力補償弁に負荷依存特性を持たせた場合は、旋回モータの負荷圧が高圧になると旋回の圧力補償弁の目標補償差圧は低下するため、旋回モータへの圧油の供給流量が減少し、旋回速度は更に低下する。旋回モータは油圧ショベルの上部旋回体を回転させるものであり、上部旋回体には運転室がありオペレータが搭乗しているため、旋回速度の低下(変化)は他のアクチュエータに比べて顕著に感じられ、操作性に影響する。
特開2000−192905号公報に記載のように旋回の圧力補償弁にポンプ馬力制御を模擬した負荷依存特性を持たせた場合は、その目標補償差圧の低下は大きくなり、旋回速度の低下は顕著となる。特に、ポンプ吐出流量の不足状態(サチュレーション)が進行し目標補償差圧が低下した状態では、旋回モータの負荷圧が高圧になると負荷依存特性により圧力補償弁が閉じられ、旋回モータへの圧油の供給流量が0となる事態も発生し得る。この場合、旋回は停止する。
サチュレーション状態で高負荷圧時の旋回速度の極端な低下或いは旋回停止を防止するための対策として、特開2000−227103号公報に記載のように旋回の圧力補償弁に負荷依存特性を持たせた上で、目標補償差圧の下限を設定する旋回優先ばねを設けることが考えられる。旋回優先ばねを設けた場合は、旋回優先ばねが目標補償差圧の低下を制限し通過流量をある値以下に減少しないようにするため、旋回モータに優先的に圧油が供給されるようになり、サチュレーション状態で高負荷圧時の旋回速度の極端な低下や旋回停止を防止することができる。しかし、目標補償差圧の下限を設定する旋回優先ばねを設けることは、その設定値以下に目標補償差圧は低下しない(通過流量がそれに対応した下限の流量以下には減少しない)ことを意味し、圧力補償弁の負荷依存特性を十分に機能させることができなくなる。その結果、目標補償差圧が旋回優先ばねの設定値まで低下するような運転状態では、負荷圧変動時にLS制御と圧力補償弁制御が干渉してハンチングを生じ、システムの安定性を維持することができないという問題を生じる。
本発明の第1の目的は、LSシステムと圧力補償弁を備えた油圧駆動装置で旋回等の慣性負荷を駆動する際の極端な速度低下を防止し、操作性の向上が図れるとともに、ハンチングを生じることなくシステムの安定性を維持することができる油圧駆動装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、LSシステムと圧力補償弁を備えた油圧駆動装置で負荷を駆動する際のエネルギロスを低く抑え、必要な流量を供給することができる油圧駆動装置を提供することである。
(1)上記第1及び第2の目的を達成するために、本発明は、油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される複数のアクチュエータと、この複数のアクチュエータのうち特定のアクチュエータに係わる第1バルブセクションと、前記特定のアクチュエータ以外のアクチュエータに係わる第2バルブセクションと、前記油圧ポンプの吐出圧力が前記複数のアクチュエータの最高負荷圧より所定値だけ高くなるようポンプ吐出流量を制御するロードセンシング制御のポンプ制御手段とを備え、前記第2バルブセクションは前記油圧ポンプから対応するアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する方向切換弁と、この方向切換弁の前後差圧を制御する圧力補償弁とを1つずつ有する油圧駆動装置において、前記第1バルブセクションは、前記油圧ポンプから前記特定のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する方向切換弁と、この方向切換弁の前後差圧を制御する圧力補償弁とを2つずつ有し、前記第1及び第2バルブセクションの圧力補償弁は、それぞれ、前記油圧ポンプの吐出圧力と前記複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧を目標補償差圧として設定する目標補償差圧設定手段を備え、前記第1バルブセクションの2つの圧力補償弁は、それぞれ、前記特定のアクチュエータの負荷圧が上昇すると前記目標補償差圧設定手段で設定された目標補償差圧を小さくする負荷依存特性を有し、この負荷依存特性の度合いを前記2つの圧力補償弁の間で異ならせたものとする。
このように第1バルブセクションを2つの方向切換弁と圧力補償弁で構成し、2つの圧力補償弁に負荷依存特性を持たせ、その負荷依存特性の度合いを2つの圧力補償弁の間で異ならせることにより、サチュレーションが進行し目標補償差圧が低下した状態で、負荷圧が高圧になっても特定のアクチュエータへの供給流量が確保されるため、旋回等の慣性負荷を駆動する際の極端な速度低下を防止し、操作性の向上が図れる。また、サチュレーション状態で高負荷圧になっても負荷依存特性が保持されるため、ハンチングを生じることなくシステムの安定性を維持することができる。
また、第1バルブセクションを2つの方向切換弁と圧力補償弁で構成することにより、特定のアクチュエータには2つの方向切換弁を通過した圧油が合流して供給されるものとなる。その結果、同じ流量の圧油を特定のアクチュエータに供給する場合、1つの方向切換弁により圧油を供給する場合に比べて各方向切換弁の圧油の通過流量は約半分に減少し、それに応じて各方向切換弁の絞り部に必要とされる前後差圧を小さくすることができる。方向切換弁の絞り部の前後差圧は圧損であり、エネルギーロスである。よって、方向切換弁の絞り部の前後差圧を小さくできることにより、負荷を駆動する際のエネルギロスを低く抑え、必要な流量を供給することができる。
(2)また、上記(1)において、好ましくは、前記油圧ポンプから吐出され前記第1バルブセクションの2つの圧力補償弁及び方向切換弁を通過した圧油を、前記第1バルブセクションの外部で合流させ前記特定のアクチュエータに供給する構成とする。
これにより第1バルブセクションの通路構成を簡素化することができる。
本発明によれば、サチュレーションが進行し目標補償差圧が低下した状態で、負荷圧が高圧になっても特定のアクチュエータへの供給流量が確保されるため、旋回等の慣性負荷を駆動する際の極端な速度低下を防止し、操作性の向上が図れる。また、サチュレーション状態で高負荷圧になっても負荷依存特性が保持されるため、ハンチングを生じることなくシステムの安定性を維持することができる。
また、本発明によれば、同じ流量の圧油を特定のアクチュエータに供給する場合の各方向切換弁の絞り部の前後差圧を小さくすることができ、負荷を駆動する際のエネルギロスを低く抑え、必要な流量を供給することができる。
更に、本発明によれば、定常時或いはサチュレーション状態で負荷圧が低いときは油圧ポンプの馬力制御を模擬した負荷依存特性とすることができるので、エネルギー効率の良い、安定した慣性負荷駆動系を構成することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係わる油圧駆動装置を示す図である。この図1において、本実施の形態に係わる油圧駆動装置は、油圧ポンプ1と、この油圧ポンプ1から吐出される圧油により駆動される旋回モータ2を含む複数のアクチュエータ2〜5と、油圧ポンプ1から複数のアクチュエータ2〜5に供給される圧油の流量をそれぞれ制御するバルブセクション107〜110と、油圧ポンプ1の吐出圧力が複数のアクチュエータ2〜の最高負荷圧より所定値だけ高くなるようポンプ吐出流量を制御するロードセンシング制御のポンプ制御装置18とを備えている。
旋回モータ2のバルブセクション(以下、適宜、旋回バルブセクションという)107は、2つのサブセクション107a,107bからなり、サブセクション107a,107bは、それぞれ、クローズドセンタタイプの方向切換弁7a,7bと、方向切換弁7a,7bの前後差圧をそれぞれ制御する圧力補償弁12a,12bと、方向切換弁7a,7bと圧力補償弁12a,12bとの間に配置され、圧油の逆流を防止するロードチェック弁117a,117bとを有している。油圧ポンプ1からの吐出油は、吐出油路1b、圧力補償弁12a,12b、ロードチェック弁117a,117b、方向切換弁7a,7bを通り、更に管路127a又は128a、管路127b又は128bを経由して旋回モータ2に導かれる。管路127a,128a,127b,128bは旋回バルブセクション107の外部に位置し、方向切換弁7b側の管路127bは方向切換弁7a側の管路127aに接続され、方向切換弁7aの管路128aは方向切換弁7b側の管路128bに接続され、方向切換弁7a,7bを経由した圧油は旋回バルブセクション107の外部で合流して旋回モータ2に供給される。旋回モータ2からの戻り油も旋回バルブセクション107の外部で管路127a又は127b、管路128a又は128bに分流して方向切換弁7a,7bからタンクTに導かれる。
アクチュエータ3〜5のバルブセクション108〜110(以下、適宜、旋回以外のバルブセクションという)は、それぞれ、クローズドセンタタイプの複数の方向切換弁8〜10と、複数の方向切換弁8〜10の前後差圧をそれぞれ制御する複数の圧力補償弁13〜15と、方向切換弁8〜10と圧力補償弁13〜15との間に配置され、圧油の逆流を防止するロードチェック弁118〜120とを有している。油圧ポンプ1からの吐出油は、吐出油路1b、圧力補償弁13〜15、ロードチェック弁118〜120、方向切換弁8〜10を通り、更に管路129a又は129b、130a又は130b、131a又は131bを経由してそれぞれアクチュエータ3〜5に導かれる。アクチュエータ3〜5からの戻り油も管路129a又は129b、130a又は130b、131a又は131bを経由して方向切換弁8〜10からタンクTに導かれる。
方向切換弁7a,7b,8〜10には自己負荷圧の検出ライン20a,20b,21〜23が設けられ、これら検出ライン20a,20b,21〜23で検出された負荷圧のうちの最高負荷圧が信号ライン25〜29、シャトル弁30〜33及び信号ライン34〜36を介して検出され、信号ライン37に導出される。
ポンプ制御装置18は、油圧ポンプ1の容量可変部材である斜板1aに連結された傾転制御アクチュエータ40と、このアクチュエータ40の油圧室40aと油圧ポンプ1の吐出油路1b及びタンクTとの接続を切換制御するロードセンシング制御弁(以下、LS制御弁という)41とを有している。LS制御弁41には制御圧として油圧ポンプ1の吐出圧力と信号ライン37の最高負荷圧とが対向して作用する。ポンプ吐出圧力が最高負荷圧力とバネ41aの設定値(目標LS差圧)との合計圧力よりも高くなると、アクチュエータ40の油圧室40aを油圧ポンプ1の吐出油路1bに接続し、油圧室40aに高圧を導くことでピストン40bをバネ40cの力に打ち勝って図示左方に移動し、斜板1aの傾転を減少させて油圧ポンプ1の吐出流量を減らす。逆に、ポンプ吐出圧力が最高負荷圧力とバネ41aの設定値(目標LS差圧)との合計圧力よりも低くなると、アクチュエータ40の油圧室40aをタンク19に接続し、油圧室40aを減圧することでバネ40cの力でピストン40bを図示右方に移動し、斜板1aの傾転を増加させて油圧ポンプ1の吐出流量を増やす。このようなLS制御弁の動作により、ポンプ吐出圧力が最高負荷圧力よりバネ41aの設定値(目標LS差圧)だけ高くなるように油圧ポンプ1の吐出流量が制御される。
圧力補償弁12a,12b,13〜15は、それぞれ、方向切換弁7a,7b,8〜10の上流側の圧力を閉じ方向に作用させ、方向切換弁7a,7b,8〜10の下流側の圧力である検出ライン20a,20b,21〜23の圧力(負荷圧)を開け方向に作用させると共に、油圧ポンプ1の吐出圧力を開け方向に作用させ、信号ライン37に導出した最高負荷圧力を閉じ方向に作用させ、これにより上記のようにLS制御された油圧ポンプ1の吐出圧力と最高負荷圧力との差圧(以下、適宜LS制御差圧という)を目標補償差圧としてそれぞれの方向切換弁7a,7b、8〜10の前後差圧を制御する。
方向切換弁7a,7b,8〜10の上流側の圧力は信号ライン50a〜50eにより取り出され、圧力補償弁12a,12b,13〜15の油室60a〜60eに導かれ、方向切換弁7a,7b,8〜10の下流側の圧力である検出ライン20a,20b,21〜23の圧力(負荷圧)は信号ライン51a〜51eにより取り出され、圧力補償弁12a,12b,13〜15の油室61a〜61eに導かれる。また、油圧ポンプ1の吐出圧力は信号ライン52及び52a〜52eにより取り出され、圧力補償弁12a,12b,13〜15の油室62a〜62eに導かれ、信号ライン37の最高負荷圧力は信号ライン53及び53a〜53eにより取り出され、圧力補償弁12a,12b,13〜15の油室63a〜63eに導かれる。油室60a〜60e及び61a〜61eは圧力フィードバック用であり、油室62a〜62e及び63a〜63eは目標補償差圧設定用である。
旋回バルブセクション107において、圧力補償弁12a,12bの油室60a〜63a及び60b〜63bの受圧面積は下記のように設定されている。
圧力補償弁12aの油室60aの受圧面積:A1
圧力補償弁12aの油室61aの受圧面積:A2
圧力補償弁12aの油室62aの受圧面積:A3
圧力補償弁12aの油室63aの受圧面積:A4
圧力補償弁12bの油室60bの受圧面積:B1
圧力補償弁12bの油室61bの受圧面積:B2
圧力補償弁12bの油室62bの受圧面積:B3
圧力補償弁12bの油室63bの受圧面積:B4
A1=A3=A4
A2<A1
B1=B3=B4
B2<B1
K1=A2/A1
K2=B2/B1
K1<K2
つまり、方向切換弁7aの下流側の圧力(負荷圧)が導かれる圧力補償弁12aの油室61aの受圧面積A2は方向切換弁7aの上流側の圧力が導かれる油室60aの受圧面積A1より小さく(A2<A1)、方向切換弁7bの下流側の圧力(負荷圧)が導かれる圧力補償弁12bの油室61bの受圧面積B2も方向切換弁7bの上流側の圧力が導かれる油室60bの受圧面積B1より小さい(B2<B1)。これにより圧力補償弁12a,12bに旋回モータ2の負荷圧が上昇すると目標補償差圧も小さくなり、方向切換弁7a,7bの通過流量を減らす負荷依存特性が得られる。また、圧力補償弁12aの油室60a,61aの受圧面積比K1(=A2/A1)と圧力補償弁12bの油室60b,61bの受圧面積比K2(=B2/B1)を比較すると、前者より後者の方が受圧面積比が小さく、圧力補償弁12aよりも圧力補償弁12bの方が負荷依存特性の度合いが小さい。なお、A2<A1,B2<B1のように受圧面積に差を持たせることにより圧力補償弁に負荷依存特性を持たせる原理は特開2000−227103号公報に詳しい。
旋回以外の圧力補償弁13〜15は負荷依存特性を持たない通常の圧力補償弁である。
図2に圧力補償弁12a,12bの負荷依存特性を示す。図2の横軸は負荷圧であり、PLで表し、縦軸は目標補償差圧であり、ΔPvで表している。点線は旋回以外の圧力補償弁13〜15の目標補償差圧を示している。旋回以外の圧力補償弁13〜15はそれらのアクチュエータ3〜5の負荷圧PLが増加しても、目標補償差圧ΔPvはLS制御差圧ΔPcに保たれるが、旋回バルブセクション107の圧力補償弁12a,12bは、負荷圧PLが増加すると負荷圧PLの増加に従って目標補償差圧ΔPvが小さくなる。また、目標補償差圧ΔPvが小さくなる度合いは圧力補償弁12aより圧力補償弁12bの方が小さい。
また、圧力補償弁12aの負荷依存特性は、油圧ポンプの馬力制御を模擬した特性に近い特性となるよう強めに設定されており、これにより旋回モータ2において馬力一定制御を模擬した流量特性が得られる。旋回モータの馬力一定制御を模擬した流量特性については特開2000−192905号公報に詳しい。
以上の油圧駆動装置は例えば油圧ショベルに搭載されるものである。図3に油圧ショベルの外観を示す。図3において、油圧ショベルは下部走行体200、上部旋回体201、フロント作業機202を有し、上部旋回体201は下部走行体200上に軸Oを中心に旋回可能であり、フロント作業機202は上部旋回体201の前部で上下動可能である。フロント作業機202はブーム203、アーム204、バケット205を有する多関節構造であり、ブーム203はブームシリンダ206により、アーム204はアームシリンダ207により、バケット205はバケットシリンダ208によりそれぞれ軸Oを含む平面内を回転駆動される。図1に示す旋回モータ2は上部旋回体202を下部走行体200上に旋回駆動するアクチュエータであり、アクチュエータ3〜5はブームシリンダ206、アームシリンダ207、バケットシリンダ208である。上部旋回体201には運転室210が設けられている。
以上のように構成した本実施の形態の機能(動作の基本原理)を説明する。
<機能1>
図4は、旋回バルブセクションに方向切換弁と圧力補償弁を1つずつ設け、圧力補償弁の負荷依存特性を強めに設定した場合の流量特性と、この流量特性のサチュレーション状態の進行による変化を示す図であり、横軸に旋回モータの負荷圧を示し、縦軸に通過流量(旋回モータへの供給流量)を示している。負荷依存特性を強めに設定した場合として、この例は、特開2000−192905号公報に記載のようにポンプ馬力制御を模擬した特性を設定した場合を想定している。図中、A1は油圧ポンプの吐出流量が足りてサチュレーション状態になく、目標補償差圧が定常値にある場合の流量特性であり、A2〜A6は油圧ポンプの吐出流量が要求流量に対して不足してサチュレーション状態となり、目標補償差圧が定常値より小さくなった場合の流量特性である。サチュレーション状態が進行し、目標補償差圧が低下するに従って流量特性はA2→A3→A4→A5→A6へと流量が減少するよう変化する。流量特性A1〜A6の傾きは負荷圧の上昇に対する流量の減少割合であり、負荷依存特性の度合いを示している。
図4の流量特性の右側に油圧ポンプの馬力制御特性を示す。油圧ポンプの馬力制御(ポンプ馬力制御)とは油圧ポンプの吐出圧力がある値P1以上に上昇するに従い曲線Hに沿って吐出流量を減じ、ポンプ吐出圧力と吐出流量の積であるポンプ馬力が一定となるよう油圧ポンプの吐出流量を制御するものである。この制御は、油圧ポンプの吐出圧力が上昇するに従い油圧ポンプの押しのけ容積(ポンプ傾転或いは容量)を減じ、ポンプ吐出圧力と押しのけ容積の積で表されるポンプトルクが一定となるよう油圧ポンプの押しのけ容積を制御するポンプトルク制御により実行される。これにより曲線Hで示される馬力以上の負荷が油圧ポンプ1にかかることが防止され、油圧ポンプ1を駆動するエンジンの停止を防止することができる。
図4において、圧力補償弁は負荷圧が上昇するに従い目標補償差圧を小さくし流量を減少させる負荷依存特性を有しており、しかも、その負荷依存特性はポンプ馬力制御を模擬した特性(負荷圧と流量の積である馬力が概ね一定となる特性)となるよう強めに設定されている。これにより旋回モータにおいては馬力一定制御を模擬した流量特性が得られ、エネルギー効率の良い安定した旋回系を構成することができる。この原理は特開2000−192905号公報に詳しい。
このように旋回の圧力補償弁に負荷依存特性を持たせた場合は、旋回モータの負荷圧が高圧になると旋回の圧力補償弁の目標補償差圧は低下するため、例えば流量特性A1のように旋回モータへの圧油の供給流量が減少し、旋回速度は低下する。図示のように旋回の圧力補償弁にポンプ馬力制御を模擬した強めの負荷依存特性を持たせた場合は、その目標補償差圧の低下は更に大きくなり、流量の減少及び旋回速度の低下は顕著となる。
圧力補償弁の目標補償差圧を油圧ポンプの吐出圧力と複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧(LS差圧)により設定した場合は、複数のアクチュエータを同時に駆動する複合動作時にポンプ吐出流量が不足しサチュレーション状態になると、流量の再分配のため圧力補償弁の目標補償差圧が低下する。旋回操作を含む複合動作もこれに該当し、サチュレーション状態では流量特性はA1からA2〜A6へと変化し、旋回速度は更に低下する。図示の例では、例えば流量特性A2〜A6において、負荷圧が高くなると目標補償差圧が0で流量が0となる領域が生じ、サチュレーション状態の進行に応じてその領域が広くなる。流量0では旋回は停止する。
旋回モータ2が回転させる上部旋回体201には運転室210があり、オペレータが搭乗しているため、旋回速度の低下(変化)は他のアクチュエータに比べて顕著に感じられ、操作性に影響する。また、旋回停止は操作性を著しく悪化させる。
図5は、図4に示すように圧力補償弁にポンプ馬力制御を模擬した負荷依存特性を持たせた上で、特開2000−227103号公報に記載のように目標補償差圧の下限を設定する旋回優先ばねを設けた場合の流量特性と、この流量特性のサチュレーション状態の進行による変化を示す図であり、図4と同様、横軸に旋回モータの負荷圧を示し、縦軸に通過流量(旋回モータへの供給流量)を示している。図中、B1は油圧ポンプ1の吐出流量が足りてサチュレーション状態になく、目標補償差圧が定常値にある場合の流量特性であり、B2〜B6は油圧ポンプ1の吐出流量が要求流量に対して不足しサチュレーション状態となり、目標補償差圧が定常値より小さくなった場合の流量特性である。サチュレーション状態が進行し、目標補償差圧が低下するに従って流量特性はB2→B3→B4→B5→B6へと流量が減少するよう変化する。また、C1〜C6は旋回優先ばねによる下限の流量であり、流量特性B1は流量特性C1で制限され、流量特性B2は流量特性C2〜C1で、流量特性B3は流量特性C3〜C1で、流量特性B4は流量特性C4〜C1で、流量特性B5は流量特性C5〜C1で、流量特性B6は流量特性C6〜C1でそれぞれ制限される。
図5において、旋回の圧力補償弁に負荷依存特性を持たせた上で、目標補償差圧の下限を設定する旋回優先ばねを設けた場合は、旋回優先ばねが目標補償差圧の低下を制限し、通過流量はQmin以下には減少しない。そのため旋回モータに優先的に圧油が供給されるようになり、旋回複合操作時のサチュレーション状態での旋回速度の極端な低下を防止することができる。しかし、流量特性B2〜B6のようにサチュレーション状態が進行して目標補償差圧が低下した状況下で、更に旋回モータの負荷圧が高圧となって目標補償差圧が旋回優先ばねの設定値まで低下すると、それ以下には目標補償差圧は低下しない(通過流量が特性C1〜C6の下限の流量Qmin以下には減少しない)ため圧力補償弁の負荷依存特性を十分に機能させことができない。その結果、旋回操作を含む複合動作においてはLS制御と圧力補償弁の制御が干渉してハンチングを生じ、システムの安定性を維持することができなくなる。
図6は、本発明の旋回バルブセクション107の流量特性とその流量特性のサチュレーション状態の進行による変化を示す図である。図6の左上側図が圧力補償弁12aを含むサブセクション107aの流量特性図あり、図6の左下側図が圧力補償弁12bを含むサブセクション107bの流量特性図であり、図6の右側図がそれらを合成した流量特性図である。図4と同様、横軸に旋回モータの負荷圧を示し、縦軸に通過流量(旋回モータへの供給流量)を示している。
図6の左上側図において、圧力補償弁12aの負荷依存特性の度合いは、油圧ポンプの馬力制御を模擬した特性に近い特性となるよう強めに設定されており、その結果流量特性は図4に示した流量特性A1〜A6に近いD1〜D6の特性となる。油圧ポンプ1の吐出流量が足りてサチュレーション状態になく、目標補償差圧が定常値にある場合の流量特性はD1であり、油圧ポンプ1の吐出流量が要求流量に対して不足してサチュレーション状態となり、目標補償差圧が定常値より小さくなるに従って流量特性はD2→D3→D4→D5→D6へと流量が減少するように変化する。
図6の左下側図において、圧力補償弁12bの負荷依存特性の度合いは圧力補償弁12aの負荷依存特性より弱めに設定されており、負荷圧が高くなるときの流量の減少割合(流量特性の傾き)は図6の左上側に示す圧力補償弁12aのものに比べて小さい。この場合も、油圧ポンプ1の吐出流量が足りてサチュレーション状態になく、目標補償差圧が定常値にある場合の流量特性はE1であり、油圧ポンプ1の吐出流量が要求流量に対して不足してサチュレーション状態となり、目標補償差圧が定常値より小さくなるに従って流量特性はE2→E3→E4→E5→E6へと流量が減少するように変化する。
圧力補償弁12aを含むサブセクション107aの流量特性と圧力補償弁12bを含むサブセクション107bの流量特性を合成すると図6の右側のように折れ線F1〜F6の特性となる。折れ線F1〜F6の低負荷圧側の傾きの大きな特性は、図4で説明した圧力補償弁の負荷依存特性と同様、油圧ポンプの馬力制御を模擬した特性となっている。換言すれば、圧力補償弁12aの油圧ポンプの馬力制御を模擬した特性に近い特性とは、それと圧力補償弁12bの負荷依存特性とを合成した特性が油圧ポンプの馬力制御を模擬した特性となるような特性である。折れ線F1〜F6の高負荷圧側の傾きの小さな特性は高負荷側よりも負荷依存特性の度合いの小さな特性となっている。
圧力補償弁12aでは、サチュレーション状態が進行して目標補償差圧が低下し、流量特性がD1からD2〜D6へと変化すると、負荷圧の上昇により流量が供給されない領域ができる。それに対し圧力補償弁12bでは、負荷依存特性の度合いが小さいため、目標補償差圧が低下し流量特性がE1からE2〜E6へと変化しても、負荷圧条件より流量が供給されなくなることはない。しかし、圧力補償弁12bの負荷依存特性はポンプ馬力制御を模擬したものではないため、それだけではエネルギー効率の良い、安定した旋回系を構成することができない。
圧力補償弁12a,12bをそれぞれ含む2つのサブセクション107a,107bからの圧油を合流して旋回モータ2に供給することにより図6の右側の折れ線F1〜F6の流量特性(負荷依存特性)が実現できる。折れ線F1〜F6の低負荷圧側の傾きの大なる特性は流量特性D1〜D6と流量特性E1〜E6の流量を加算した流量特性であり、上記のように油圧ポンプの馬力制御を模擬した特性である。高負荷圧側の傾きの小なる特性は流量特性E1〜E6に相当する特性である。これによりサチュレーションが進行し目標補償差圧が低下した状態で、負荷圧が高圧になっても高負荷圧側の傾きの小なる流量特性により旋回モータ2への供給流量が確保され、旋回駆動時の極端な速度低下を防止し、操作性の向上が図れる。また、サチュレーション状態で高負荷圧になっても負荷依存特性が保持されるため、ハンチングを生じることなくシステムの安定性を維持することができる。一方、目標補償差圧が定常値にある場合や、サチュレーション状態であっても旋回負荷圧が低い場合は低負荷圧側の油圧ポンプの馬力制御を模擬した特性となり、エネルギー効率の良い、安定した旋回系を構成することができる。
<機能2>
本発明の第2の基本原理(機能)について説明する。
図7は単一のアクチュエータに係わる油圧駆動系の模式図である。図中、500は油圧ポンプ、501は方向切換弁、502はアクチュエータである。図8は方向切換弁501の絞り部の流量特性図であり、横軸は方向切換弁501の絞り部の前後差圧ΔP、縦軸は方向切換弁501の絞り部の開口面積をA0としたときの通過流量である。
方向切換弁501の通過流量(アクチュエータ502への供給流量)は方向切換弁501の絞り部の前後差圧ΔPの1/2乗の関数であり、アクチュエータ502への供給流量と方向切換弁501の絞り部の前後差圧ΔPは、方向切換弁501の絞り部の開口面積A0により図8の曲線のように関係づけられる。方向切換弁501の絞り部の前後差圧がΔP0のときアクチュエータ502への供給流量はQ0である。絞り部の開口面積には上限があり、より多くの流量をアクチュエータ502に供給するためには、絞り部の前後差圧ΔPを大きく設定しなくてはならない。この絞り部の前後差圧は圧損であり、エネルギーロスとなる。このエネルギロスをJとすると、エネルギーロスJは下記に関係付けられる。
J∞Q×ΔP
図9は本発明の旋回バルブセクション107を含む単一のアクチュエータに係わる油圧駆動系の模式図である。図中、503及び504はそれぞれ方向切換弁であり、サブセクション107a,107bの方向切換弁7a,7bに相当し、油圧ポンプ500は図1に示した油圧ポンプ1に相当し、アクチュエータ502は図1に示した旋回モータ2に相当する。
図10の下側は方向切換弁503(方向切換弁7a)の絞り部の流量特性であり、上側は方向切換弁504(方向切換弁7b)の流量特性であり、それぞれ、横軸は方向切換弁503,504の絞り部の前後差圧ΔP、縦軸は方向切換弁503,504の絞り部の開口面積をA1,A2としたときの通過流量である。
図8と同様、方向切換弁503,504によるアクチュエータ502への供給流量と各絞り部の前後差圧ΔPは、各絞り部の開口面積A1,A2により図10の曲線のように関係づけられる。方向切換弁502,503の絞り部の前後差圧がΔP0のとき、アクチュエータ502への供給流量はそれぞれQ0であり、方向切換弁502,503の絞り部の前後差圧がΔP0より低いΔP1のとき、アクチュエータ502への供給流量はそれぞれQ1,Q2である。アクチュエータ502には方向切換弁502,503を通過した圧流が合流して供給されるため、アクチュエータ502への供給流量は流量Q1とQ2の和であり、この流量Q1とQ2の和がQ0である。
このように同じ流量の圧油をアクチュエータ502に供給する場合、図7に示した1つの方向切換弁501により圧油を供給する場合に比べて、図9に示した2つの方向切換弁503,504により圧油を合流して供給する場合は、各方向切換弁503,504の圧油の通過流量は約半分に減少し、それに応じて各方向切換弁503,504の絞り部に必要とされる前後差圧ΔP1を低く設定することが可能となる。よって、エネルギロスを低く抑え、必要な流量を供給することが可能になる。
なお、上記実施の形態では、油圧ポンプ1から吐出され旋回バルブセクション107の2つの圧力補償弁12a,12b及び方向切換弁7a,7bを通過した圧油を、旋回バルブセクション107の外部で管路127a,127b及び管路128a,128bにより合流させる外部合流方式としたが、旋回バルブセクション107の内部で合流させる内部合流方式であってもよい。
また、上記実施の形態では、油圧ポンプの吐出圧力と複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧を目標補償差圧として設定するのに、ポンプ吐出圧力と最高負荷圧とを圧力補償弁のスプールの対向端部に別々に導いたが、油圧ポンプの吐出圧力と複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧に対応した二次圧を発生する差圧発生弁を設け、その出力圧を圧力補償弁のスプールの開き方向の端部に導いてもよい。
本発明の一実施の形態に係わる油圧駆動装置を示す回路図である。 圧力補償弁の負荷依存特性を示す図である。 本発明の油圧駆動装置が用いられる油圧ショベルの外観を示す図である。 旋回バルブセクションに方向切換弁と圧力補償弁を1つずつ設け、圧力補償弁の負荷依存特性を強めに設定した場合における圧力補償弁の流量特性と、この流量特性の目標補償差圧による変化を示す図であり、 圧力補償弁にポンプ馬力制御を模擬した負荷依存特性を持たせた上で、目標補償差圧の下限を設定する旋回優先ばねを設けた場合の圧力補償弁の流量特性と、この流量特性の目標補償差圧による変化を示す図である。 本実施の形態における旋回バルブセクションの流量特性とその流量特性の目標補償差圧による変化を示す図であり、図6の左上側図が一方の圧力補償弁の流量特性図であり、図6の左下側図が他方の圧力補償弁の流量特性図であり、図6の右側図がそれらを合成した流量特性図である。 単一のアクチュエータに係わる油圧駆動系の模式図である。 図7に示した油圧駆動系における方向切換弁の絞り部の流量特性図である。 本実施の形態の旋回バルブセクションと同様の2つのバルブセクションを含む単一のアクチュエータに係わる油圧駆動系の模式図である。 図9に示した油圧駆動系における方向切換弁の絞り部の流量特性図である。
符号の説明
1 油圧ポンプ
1a 斜板
1b 吐出油路
2〜5 アクチュエータ(2:旋回モータ)
7a,7b 方向切換弁
8〜10 方向切換弁
12a,12b 圧力補償弁
13〜15 圧力補償弁
18 ポンプ制御装置
20a、20b 検出ライン
21〜23 検出ライン
25〜29 信号ライン
34〜36 信号ライン
37 信号ライン
40 傾転制御アクチュエータ
41 ロードセンシング制御弁
50a〜50e 信号ライン
51a〜51e 信号ライン
52,52a〜52e 信号ライン
53,53a〜52e 信号ライン
60a〜60e 油室
61a〜61e 油室
62a〜62e 油室
63a〜63e 油室
107〜110 バルブセクション(107:旋回バルブセクション)
107a,107b サブセクション
117a,117b ロードチェック弁
118〜120 ロードチェック弁
127a,128a,127b,128b 管路
129a,129b,130a,130b,131a,131b 管路
200 下部走行体
201 上部旋回体
202 フロント作業機
210 運転室

Claims (2)

  1. 油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される複数のアクチュエータと、この複数のアクチュエータのうち特定のアクチュエータに係わる第1バルブセクションと、前記特定のアクチュエータ以外のアクチュエータに係わる第2バルブセクションと、前記油圧ポンプの吐出圧力が前記複数のアクチュエータの最高負荷圧より所定値だけ高くなるようポンプ吐出流量を制御するロードセンシング制御のポンプ制御手段とを備え、前記第2バルブセクションは前記油圧ポンプから対応するアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する方向切換弁と、この方向切換弁の前後差圧を制御する圧力補償弁とを1つずつ有する油圧駆動装置において、
    前記第1バルブセクションは、前記油圧ポンプから前記特定のアクチュエータに供給される圧油の流量を制御する方向切換弁と、この方向切換弁の前後差圧を制御する圧力補償弁とを2つずつ有し、
    前記第1及び第2バルブセクションの圧力補償弁は、それぞれ、前記油圧ポンプの吐出圧力と前記複数のアクチュエータの最高負荷圧との差圧を目標補償差圧として設定する目標補償差圧設定手段を備え、
    前記第1バルブセクションの2つの圧力補償弁は、それぞれ、前記特定のアクチュエータの負荷圧が上昇すると前記目標補償差圧設定手段で設定された目標補償差圧を小さくする負荷依存特性を有し、この負荷依存特性の度合いを前記2つの圧力補償弁の間で異ならせたことを特徴とする油圧駆動装置。
  2. 請求項1記載の油圧駆動装置において、
    前記油圧ポンプから吐出され前記第1バルブセクションの2つの圧力補償弁及び方向切換弁を通過した圧油を、前記第1バルブセクションの外部で合流させ前記特定のアクチュエータに供給する構成としたことを特徴とする油圧駆動装置。
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