JP4012162B2 - 足操作型入力装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、「マウス入力装置」という名称で、キーボードとの持ち替え操作が不要なマウス入力装置に関する発明が開示されている。
図6(a)に示すマウス入力装置はマウスコード17を介してコンピュータに接続された足操作型のマウスであり、マウス本体15のつま先には足おさえ16が設けられスリッパのように足で履ける構造となっている。また、符号18,19はスイッチであり、手操作型マウスのスイッチと同様にマウスポインタの位置や動作の指定を行うためのものである。スイッチ18を作動させる場合にはつま先をあげて踵を床面24に押し付けるようにして作動させ、スイッチ19を作動させる場合には踵をあげてつま先を床面24に押し付けるようにして作動させる構造となっている。
以上のような構造とすることで、特許文献1では足で容易に操作することのできるマウス入力装置でデータ入力画面上のマウスポインタの位置情報の入力や動作の指定等を行うことができるためキーボードとマウス入力装置を同時に操作することが可能であり、データの入力時間を短縮することができる。
以下、図6(c)及び(d)を参照しながら、特許文献2に開示された技術について説明する。図6(c)は従来技術に係る足操作型コンピュータ入力装置の概念図であり、図6(d)は図6(c)の上面図である。
以下、図6(e)を参照しながら、特許文献3に開示された技術について説明する。図6(e)は従来技術に係るキャスターを用い足で操作するマウスの概念図である。
上記構成の足操作型入力装置においては、本体の形状を足裏前半分と同形状にしかつ突起部を設けることで足の指で突起部を挟持して踵を軸に本体及び位置操作部を左右方向に移動させたり、位置操作部を転動させたり滑動させたりして足操作型入力装置の位置情報をコンピュータに伝達するという作用を有するとともに、踵を作用点として足裏を左右に傾けて第一及び第二のスイッチ部を足の指で押圧し動作の指定や画面上の位置の選択に関する情報をコンピュータに入力するという作用を有する。
上記構成の足操作型入力装置においては、請求項1と同様の作用を有するとともに、足の指を収容できる第一及び第二の凹部を設けることで本体が足にフィットするという作用を有する。また、第一及び第二の凹部がこれらの間に凸部を形成するという作用を有する。
上記構成の足操作型入力装置においては、請求項1と同様の作用を有するとともに、本体後部の両側面を本体後部の中央部分よりも高くすることによって他の部分よりくぼんでいる足裏の土踏まずを本体後部に収容し、特に左右へ足操作型入力装置を移動させる際に、より本体にフィットするという作用を有する。
図1(a)において、本発明の足操作型入力装置、すなわち、フットマウス1は足裏前半分と略同一形状のマウス本体2と、マウス本体2上に設けられるスイッチ3,4及び突起5と、マウス本体2下面に具備されるマウスボール6aからなり、このフットマウス1の上に足を載せて操作する構造となっている。
また、図1(a)に示すフットマウス1は右足用であり、マウス本体2前方は右足の形状に合わせて足の親指が配置される左側が足の小指が配置される右側よりも前方へ突き出た形状となっているとともに、マウス本体2に足を載せて突起5を足の親指と人差し指で挟むと足の親指及び小指がそれぞれスイッチ3及びスイッチ4の内側に配置される構造となっている。すなわち、足裏の半分と略同一の形状でありながら、両側に指一本程度の幅の余裕を備えているのである。
このようにマウス本体2の形状を足の形状に近い形状とし、かつ、スイッチ3,4の設置位置を足の指の配置位置に余裕を持って合わせた構造とすることにより、マウス本体2上の足の指の位置を少し移動させることでスイッチ3,4を容易に押圧作動させることができる。
すなわち、マウス本体2に足を載せる際に、足の親指及び小指をスイッチ3及びスイッチ4よりも内側に置く構造とし、体重移動などにより足の指をマウス本体2の外側に移動させてスイッチ3,4を押圧できるようになっている。したがって、単にカーソルの移動などを目的として、マウス本体2を単に移動させるような場合では足の指で誤ってスイッチ3,4を押すことがないような防御手段を備えているのである。スイッチ3,4は手操作型マウスの左スイッチ及び右スイッチに相当し、これらはそれぞれ動作の選択等を行うセレクトボタン及びメニュー表示ボタンである。
しかしながら、足は手に比べて物体を強固に掴むことができないため、フットマウス1移動時にマウス本体2から足が滑り落ちてスイッチ3、4を誤って押圧してしまうという可能性がある。そのため、本発明の第1の実施の形態である足操作型入力装置はマウス本体2に足を載せた際に足の親指と人差し指の間に突起5が配置される構造とすることで、突起5を足の親指と人差し指で挟持し足をマウス本体2上に固定することができるようにしている。
すなわち、突起5はフットマウス1において草履の鼻緒のような役割をしており、突起5を足の親指と人差し指で挟持することでマウス本体2を前後左右等に移動させる場合に足がマウス本体2から滑り落ちることがない。これにより、スイッチ3,4を誤って押圧作動させることがないため、正確にスイッチ3,4を作動させることができる。
図2(a)に示すフットマウス1は図1に示すフットマウス1の突起5の代わりにスイッチ3,4の配置部分にこれらを含有するようなくぼみ8,9を設けたものであり、マウス本体2に足を載せた際にくぼみ8,9にそれぞれ足の親指及び親指以外の指が収まる構造としている。また、足の親指及び親指以外の指が収まるようなくぼみ8、9を設けることで、図2(b)に示すようにくぼみ8とくぼみ9との間に凸部が形成され、かつ、フットマウス1に足を載せた際にはこの凸部が足の親指と人差し指の間に配置されるため、くぼみ8,9によって形成された凸部が図1に示すフットマウス1の突起5と同様の役割を担う。そのため、図2に示すフットマウス1は図1に示すフットマウス1よりもさらに足にフィットし、マウス操作をよりスムーズかつ楽に行うことができるという効果がある。
図3(a)に示すフットマウス1はマウス本体2、スイッチ3,4及びマウスボール6aに加えてローラー10とこれと接触して回転するローラー11を有するものである。また、図3(b)に示すように、ローラー11の一部はマウス本体2から露出し床面に接触しているので、ローラー10を足の指で回転させるとローラー10の回転力がローラー11に伝達されてローラー11が回転し、これによりマウス本体2が床面上を前後に移動できる構造となっている。そのため、マウス本体2の移動時には増速させることができる。この効果をさらに大きくするためには、ローラー11に、同軸にローラー11よりも小径のローラー部を設けて、その小径のローラー部とローラー10を接触させてローラー10の回転をローラー11に伝達させることが考えられる。さらに、反対にローラー10に、同軸にローラー10よりも小径のローラー部を設けて、その小径のローラー部とローラー11を接触させてローラー10の回転をローラー11に伝達させると増速効果は薄れるもののローラー11の回転トルクを向上させることができる。なお、これらのローラー10,11はその表面やそれらに設けられる小径のローラー部表面にギア構造を備えるものであってもよい。
また、ローラー10はマウス本体2から突設するように設けられているため、図1の突起5と同様にローラー10を足の指で挟持することにより足をマウス本体2上に固定することができる。したがって、図3(c)に示すように、ローラー11の後部にはあらゆる方向へ転動可能なマウスボール6aが設けられているため、足の指でローラー10を挟持し踵を少し上げることでマウスボール6aを転動させてフットマウス1を床面上で自在に移動させることができる。これにより、フットマウス1の位置情報がコンピュータへと伝達されデータ入力画面上でもマウスポインタを自在に移動させることができる。
フットマウス1を右足で操作する場合には、図4(a)に示すようにまずはじめに右足の足裏前半分の形状と略同形状のマウス本体2の上に右足を載せる。このとき、右足の親指及び小指がそれぞれスイッチ3,4の内側に配置されるようにし、足の親指と人差し指との間に突起5が配置されるようにする。そして、データの入力操作に伴いデータ入力画面上のマウスポインタを左右に移動させたい場合には、踵13の作用点13aを軸にして足の親指と人差し指で突起5を挟持した状態で図中矢印Fあるいは矢印Gで示される方向に足先を移動させる。すると、この足先の移動に伴いマウスボール6aが水平方向へと転動され、この移動距離及び移動方向等の情報がコード7を介してコンピュータへと入力される。そして、これにより、データ入力画面上のマウスポインタを水平方向に移動させることができる。本実施の形態に係るフットマウス1が、足裏前半分と略同一形状を成すことから、踵を軸にして左右に自由に移動させることができる。踵を床につけるため、体重をそのままかけて作業することができ足に負担をかけることなく移動することができるのである。したがって、特許文献2及び特許文献3のように足全体を載せて使用する足操作型マウスでは操作する際に足の太い筋肉を動かすため細かい動きがしにくく足が疲れやすかったが、本発明の足操作型入力装置ではこれを解決することができる。
なお、図4中ではスイッチ4を図示したが機種によってはメニュー表示スイッチが不要なものもあるため、スイッチ4はなくてもよい。
図5(a)は本発明の実施の形態に係る足操作型入力装置の実施例4の概念図であり、図5(b)は図5(a)のJ−J線矢視断面図であり、図5(c)は図5(a)のK−K線矢視断面図である。図5において、図1等に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例4の足操作型入力装置は足操作型の光学マウスであり、図5(a)に示すように実施例1の足操作型入力装置においてマウス本体2下面にマウスボール6aの代わりに光学センサ6bを設けたものである。光学センサ6bはフットマウス1を移動させる床面に光を照射しこの光の反射具合を計測することによって非接触でフットマウス1の動きを感知するものであるため、マウスボール6aによる凸部分がなく実施例1の足操作型入力装置よりもよりスムーズに床面上を移動させることができる。図5(b)に示すフットマウス1の前方の丸み及び図5(c)に示すフットマウス1の後方の左右の側面2a,2bの構造、作用及び効果については実施例1と同様であるため、説明を省略する。
Claims (3)
- コンピュータにデータを入力する足操作型入力装置において、足裏前半分を載置するために略四角形状に形成される本体と、前記本体の4つの角部のうち前方の一方の角部に設けられる動作の選択を行うセレクトボタンとして機能する第一のスイッチ部と、前方の他方の角部に設けられる指令のメニュー表示ボタンとして機能する第二のスイッチ部と、前記本体下面に設けられかつデータ入力画面上のマウスポインタ位置を操作するために前記本体の移動距離及び移動方向に関する情報を前記コンピュータに入力する位置操作部とを有し、前記本体の前方の2つの角部に設けられた第一のスイッチ部と第二のスイッチ部の間であって、前記本体の上部に前記足裏前半分を載置した際、足の隣り合う2本の指で挟持可能に、前記2本の指の間に挟まる水平断面形状を備えた突起部を具備することを特徴とする足操作型入力装置。
- コンピュータにデータを入力する足操作型入力装置において、足裏前半分を載置するために略四角形状に形成される本体と、前記本体の4つの角部のうち前方の一方の角部に設けられる動作の選択を行うセレクトボタンとして機能する第一のスイッチ部と、前方の他方の角部に設けられる指令のメニュー表示ボタンとして機能する第二のスイッチ部と、前記本体下面に設けられかつデータ入力画面上のマウスポインタ位置を操作するために前記本体の移動距離及び移動方向に関する情報を前記コンピュータに入力する位置操作部と、足の親指を収容可能な第一の凹部と、前記親指以外の足の指を収容可能な第二の凹部とを有し、前記第一のスイッチ部は前記第一の凹部に具備され、前記第二のスイッチ部は前記第二の凹部に具備されることを特徴とする足操作型入力装置。
- 前記本体後部の両側面が前記本体後部の中央部分よりも高く形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の足操作型入力装置。
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