JP4011991B2 - 建材パネル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物の天井面又は壁面を覆う下地ボードとして用いられる建材パネルに関し、特に、コンクリート打設時は型枠として使用し、打設後は型バラシすることなくそのまま内装材の下地ボードとして使用することのできる型枠兼用下地ボードに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
コンクリート建造物を構築する際に、まず、構築しようとするコンクリート壁に沿って型枠を組み立て、コンクリートを打設して養生した後、その型枠をバラしてコンクリート面を露出させ、屋内側であればその表面に内装下地ボードを貼って内装仕上工事を行なうのが一般的である。
【0003】
しかし、型枠を組み立てた後、型バラシを行い、さらに内装下地ボードの貼付作業を行なうというように同じような作業を繰返し行なわなければ成らず、また、型枠も下地ボードも一度に使用される夫々のボードの枚数が多量であることから、工期の遅延、コストアップに繋がっていた。
【0004】
一方、最近では、次世代省エネルギー基準が告示され、暖房効率・冷房効率を向上させ、ひいては、無駄なエネルギー消費によるCOの排出量を減少させて地球環境保護を図るためにも、住宅の高断熱化や壁内結露防止が叫ばれている。
【0005】
さらに、上述したような断熱対策とは別に、コンクリート建造物にあっては、屋内電気配線の始末が面倒で、コンクリート打設時に予め直径2〜3cmの配線用塩ビ管を埋め込んだり、打設後にコンクリート面に溝を切ったり孔を開けたりしなければならないため、後から配線し直したり、新しくコンセントなどを取り付ける必要が生じたときの作業性が悪いという問題があった。
【0006】
このため、本発明者は、コンクリート打設時は型枠として使用することができ、打設後は型バラシすることなくそのまま内装用の断熱下地ボードとして使用することができ、さらに、配線兼用通気孔が形成された内装用建材パネルを開発した。
【0007】
図2の左側のパネルはこのような内装用建材パネル11を示すもので、厚さ6〜12mm程度の耐火性耐力面材12と、厚さ25〜40mm程度の発泡樹脂パネル13が張り合わされて全体で3〜5cmの厚さに形成され、発泡樹脂パネル13には耐火性耐力面材12の裏面に沿って配線兼用通気孔14…が形成されている。
【0008】
この内装用建材パネル11によれば、型枠を組み立て、コンクリートを打設して養生すれば、表面に断熱下地ボードが貼り付けられた状態のコンクリート壁を構築できるので、型枠の型バラシや下地ボード貼り付けの手間が一切不要となり、工期の短縮、コストダウンを図ることができるだけでなく、高断熱性を付与して暖房効率・冷房効率を向上させることができ、さらに、配線兼用通気孔14に電線を通すこともできる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この建材パネル11を用いてコンクリート壁を構築した後に配線し直す場合、分電盤から分岐されて各部屋に引き込まれている分岐線に電線を接続し、これを建材パネル11に形成された配線兼用通気孔14に通さなければ成らない。
【0010】
この場合に、分岐線が部屋のどこに引込まれているかは配線図を見なければ正確に知ることができず、そのような配線図は施工時はともかく、住人は保管していないのが普通であるから、電線を分岐線に接続すること自体が困難であるという問題があった。
【0011】
また、分岐線が通っている配線兼用通気孔14の位置がわかったとしても、配線兼用通気孔14は耐火性耐力面材12の表側には開口されていないので、耐火性耐力面材12に穴を開けなければならないという面倒が残る。
【0012】
さらに、耐火性耐力面材12に穴を開けたとしても、配線兼用通気孔14…は耐火性耐力面材12の裏面に沿って形成されているので、その穴と配線兼用通気孔14は直交してしまうため、配線兼用通気孔14内にスムースに電線を通すことが困難であった。
これらの事情は、建材パネル11を内装下地ボードとして用いた木造建築物についても同様である。
【0013】
そこで本発明は、そのような断熱下地ボードを用いてコンクリート壁や木造壁を構築した後でも、分電盤から分岐されて各部屋に引き込まれている分岐線に電線を容易に接続したり、その電線を容易に配線兼用通気孔に通すなどの配線作業を容易に行えるようにすることを技術的課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明は、建造物の天井面又は壁面を覆う下地ボードとして用いられる建材パネルであって、片面にスペーサとなる凸部を形成した断熱パネルに耐力面材が積層されてその間に配電スペースが形成されると共に、前記耐力面材の一部が分割されて前記配電スペースの蓋体に形成され、前記配電スペースには隣接して設置される内装用建材パネルに形成された配線兼用通気孔と連通する配線孔が開口形成されたことを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、耐力面材の一部が分割されて断熱パネルとの間に形成された配電スペースの蓋体に形成されており、配電スペースには、隣接する建材パネルに形成された配線兼用通気孔と連通する配線孔が開口形成されているので、蓋体を外すと配線孔が露出される。
【0016】
したがって、分電盤から分岐された分岐線を必ずこの配電スペース内に引き込んで配線しておけば、新たに電線を設けたり配線し直したりする場合に、蓋体を外すだけで、穴を開けたり配線図を見るまでもなく分岐線を視認することができ、且つ、この分岐線に対し容易に電線を接続することができる。
そして、分岐線に接続した電線を配電スペースに開口されている配線孔内に挿通するだけで、容易に配線することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は本発明に係る建材パネルを示す断面図、図2はその分解斜視図、図3は他の実施形態を示す断面図である。
【0018】
図1に示す建材パネル1は、コンクリート打設時は型枠として使用され、打設後は型バラシすることなくそのまま内装用の断熱下地ボードとして用いられるものである。
この建材パネル1は、片面にスペーサ2A〜2Cとなる凸部を形成した断熱パネル3に耐火性耐力面材4が積層されてその間に配電スペース5が形成されると共に、前記耐力面材4の一部が分割されて前記断熱パネル3との間に形成された配電スペース5を覆う蓋体6に形成され、全体で3〜5cmの厚さに形成されている。
【0019】
断熱パネル3は、熱伝導率が低く、且つ、耐火性能に優れたものが好ましく、本例では、熱伝導率が0.017kcal/m・h・℃(0.020W/m・K)のフェノール発泡樹脂である厚さ15〜25mmのネオマフォーム(旭化成建材株式会社の商品名)やビーズ発泡スチレンのボードで形成されると共に、その長手方向に沿って、ビス打ち可能な不燃材で形成された角材状のスペーサ2A〜2Cが中央及びその両側に接着されて成る。
【0020】
耐火性耐力面材4は、無機発泡体及び繊維状物を含む主剤を結合材で固めた心材板4aの表裏両面に、鉱物繊維を含む主剤を結合材で固めた繊維補強層4b、4bを一体成形して三層構造に形成した厚さ6〜12mm程度のダイライト(大建工業株式会社の商品名)を用いた。
【0021】
この耐火性耐力面材4は、無機質原料が繊維状になって絡み合った多孔質体であり、壁紙などの内装材が直張り可能で、特類の構造用合板と同等の強度を有し、防腐、防蟻性、防耐火性、通気性に優れ、吸湿による膨張も極めて少ないという建材に適した特性を有している。
【0022】
そして、耐力面材4は中央のスペーサ2Bを挟んで二枚矧ぎに分割され、片方が中央及び片端側のスペーサ2B及び2Aに接着固定されると共に、他方が中央及び他端側のスペーサ2B及び2Cに取外し可能にビス止めされて深さ15〜25mm程度の配電スペース5を覆う蓋体6に形成されている。
【0023】
また、スペーサ2A〜2Cには、隣接して設置される他の建材パネル11に形成された配線兼用通気孔14と連通するように予め設定されたピッチで配線孔7が形成され、その開口部7aが配電スペース5に開口されている。
【0024】
以上が本発明の一構成例であって、次にその作用を説明する。
まず、コンクリートスラブやコンクリート壁を構築する際に、通常の内装用建材パネル11を用いると共に、分電盤(図示せず)からの分岐線を引込む部分、例えば天井部分であれば角隅部や、四角い天井の対向する二辺に沿って配電スペース5付の建材パネル1を用いて型枠を組み立てる。
【0025】
このとき、分岐線は予めコンクリートに埋められる配管用チューブ等を介して、天井に配した建材パネル1の配電スペース5に引き込んでおき、室内側の電線は予め各内装用建材パネル11の配線兼用通気孔14を通して配電スペース5まで引き出しておく。
【0026】
そして、型枠内にコンクリートを打設してコンクリートスラブを構築した後、建材パネル1の蓋体6を外せば、その配電スペース5に分岐線と電線が来ているので、これらを互いに接続して蓋体6を閉じれば、配線作業は完了する。
【0027】
また、新たに配線する場合は、建材パネル1の蓋体6を外し、電線を配電スペース5に開口された開口部7aからワイヤなどを用いて配線孔7を介して隣接する内装用建材パネル11の配線兼用通気孔14に挿入して配線した後、その電線を分岐線に接続し、最後に蓋体6を閉じればよい。
【0028】
なお、断熱パネル3はその片面に角材状のスペーサ2A〜2Cを接着する場合に限らず、図3の建材パネル21に示すように、断熱パネル22の片面を、配電スペース23となる凹部とスペーサ24となる凸部からなる凹凸面に形成することにより、スペーサ24を断熱パネル21に一体成形する場合であっても良い。
なお、この場合にスペーサ24は発泡樹脂で形成されていることから、蓋体6をビス止めすることができないので、建材パネル21の裏面側に蓋体6を止めるボルト25に螺合される袋ナット26などを設けておけばよい。
【0029】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、蓋体となる耐力面材の一部を外したところに形成された配電スペースに分電盤からの分岐線を配電スペースに引き込んでおくことにより、この分岐線に電線を容易に接続することができ、また、配電スペースに開口された配線孔からその電線を隣接する建材パネルの配線兼用通気孔に容易に挿通することができるので、建材パネルやコンクリートに穴をあけたりするまでもなく、簡単に配線作業を行うことができるという大変優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建材パネルを示す斜視図。
【図2】使用状態を示す説明図。
【図3】他の実施形態を示す断面図。
【符号の説明】
1………建材パネル
2A〜2C………スペーサ
3………断熱パネル
4………耐火性耐力面材
5………配電スペース
6………蓋体
7………配線孔

Claims (5)

  1. 建造物の天井面又は壁面を覆う下地ボードとして用いられる建材パネルであって、片面にスペーサとなる凸部を形成した断熱パネルに耐力面材が積層されてその間に配電スペースが形成されると共に、前記耐力面材の一部が分割されて前記配電スペースの蓋体に形成され、前記配電スペースには隣接して設置される内装用建材パネルに形成された配線兼用通気孔と連通する配線孔が開口形成されたことを特徴とする建材パネル。
  2. 前記スペーサがビス打ち可能な材質で形成され、前記蓋体がビスによりスペーサに取り付けられてなる請求項1記載の建材パネル。
  3. 前記耐力面材が、内装材を直張り可能な板材でなる請求項1又は2記載の建材パネル。
  4. 前記蓋体を取り付けるボルトと螺合するナットが設けられた請求項1又は3記載の建材パネル。
  5. 前記スペーサが断熱パネルに一体成形された請求項1乃至4いずれかに記載の建材パネル。
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