JP4009293B2 - 小規模ネットワーク間の接続確立方法及びシステム - Google Patents
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Description
このWPANは、到達距離が短い、小型である、低電力である、使用が簡便である(ユーザが機器を有してWPAN領域に接近すると自動的に同期化される)、通話干渉が少ないといった特徴を有している。
図1に示すように、WPANは、1つのピコネットコーディネータ(piconet coordinator:以下、PNCと称する)と、少なくとも1つのデバイス(device:以下、DEVと称する)とから構成される。
言い換えると、小規模ネットワークであるWPANは、基地局PNCおよび端末DEVを少なくとも一つ含んで構成される。
ここで、PNC100は、WPANを構成する複数のDEVの中から選択されるものであっても良い。
ピコネットPNC100は、各DEV110〜114が位置している場所、若しくはDEV110〜114が移動可能な10m程度の範囲をカバーしている。この範囲は、このピコネットを構成する基地局と端末との無線通信が可能な通信エリアである。
例えばDEV110がピコネット内の他のDEVとの間でデータ通信を行う場合、当該DEVは、データ通信のための無線資源(radio resource)の割当てを、PNC100に要求し、PNC100は、無線資源の割当てを要求してきたDEV110に特定の無線資源を割当てる。
PNC100は、1つの時点につき1つの無線資源を割当てる。
一般に、各ピコネット220、222では、固有の無線資源を用いてデータ通信を行う。即ち、前記ピコネットコーディネーター200または202は、16個のチャンネルのうちの使用可能な1つのチャンネルを選択し、ピコネット220または222を構成しているデバイス/ピコネットコーディネータは、選択されたチャンネルを用いて、互いに通信を行う。
このように、各ピコネットにおいては、固有の無線資源を用いて当該ピコネットを構成する機器間でのみ通信を行うので、隣接しているピコネットにおいて使用されている無線資源に対する情報を持っていない。
従って、WPANを構成しているピコネットが複数存在する場合、データ通信を行える距離を拡張させるために、すなわちデータ通信を行うことのできる範囲を拡大させることができるように、あるピコネットの通信エリアの一部が、他のピコネットの通信エリアの一部と重なるように設定したとしても(図2参照)、隣接するピコネット間で接続を確立し、隣接するピコネット間でデータの送受信を行うことができなかった。
そのため、これを解消するための方法が論じられている。
本発明の他の目的は、ルータデバイスで消耗される電力が急速に増加する場合、前記デバイスの一部機能を別のデバイスで行うシステムおよび方法を提供することにある。
本発明の更なる目的は、ルータデバイスがピコネットコーディネータから受信されるデータ量に応じてデータの受信周期を異に設定するシステムおよび方法を提供することにある。
また、前記した3)ステップにおいて、前記要請信号を送信した前記端末が所属する小規模ネットワークと、前記要請信号を受信した他の小規模ネットワークとの間に接続が確立されていないことが、前記接続検討用情報から確認された場合は、前記要請信号を送信した前記端末が所属する小規模ネットワークと、前記要請信号を受信した他の小規模ネットワークとの接続の確立を許可することが好ましい。
当該代替了解信号を出力した端末を介して、前記他の小規模ネットワークとの接続を確立することが好ましい。
そして、送信されるデータ量の多い基地局との接続周期は、送信されるデータ量の少ない基地局との接続周期よりも短く設定されることが好ましい。
さらに、前記基地局には、送信されるデータを一時的に記憶するバッファが設けられており、当該バッファに記憶されるデータ量が、所定の閾値を超えた場合に、当該基地局との接続周期を短縮することが好ましい。
前記基地局は前記要請信号を送信した前記他の端末が所属する小規模ネットワークとの間に接続が確立されていないことが、前記接続検討用情報から確認された場合は、前記要請信号を送信した前記端末が所属する前記他の小規模ネットワークとの間の接続の確立を許可することが好ましい。
以下、添付の図面を参照して本発明の好適な実施例を詳述する。
図3は、WPANを構成するピコネットと、各ピコネットのデバイスと、ピコネットコーディネータとの間の接続を説明する説明図である。
以下、少なくとも2つのピコネット(小規模ネットワーク)から構成された通信システムを、拡張ピコネットと記載するものとする。
そして、この第2ピコネットコーディネータ302の各デバイスDEVもまた、第2ピコネットコーディネータ302により割り当てられた無線資源を用いて、互いに通信を行うものであり、実質的に第1ピコネットコーディネータ300のデバイスDEVと同じものである。
以下、少なくとも2つのピコネットが重なりあう領域を、ルータ領域(router area)とし、ルータ領域内に位置しているデバイスを、ルータデバイス(router device:R−DEV)というものとする。
以下、デバイス310が、ルータ領域内に移動して若しくは位置して、ルータデバイスとしての機能を担う場合を例に挙げて説明する。
いいかえると、他のピコネット(小規模ネットワーク)の存在を検索するものである。
そして、ルータデバイス310は、発見されたピコネットのうちのどのピコネットと優先的にデータ通信を行うかを決定する。
なお、各デバイスが、ルータデバイスとして機能しうることを把握するのは、各デバイスが所定周期毎に使用可能な無線資源を探索し、この際に検索された無線資源が複数(2つ以上)で有る場合である。この周期的な検索により、各デバイスが、それぞれにおいてルータ領域に位置するか否かが判ることになる。
なお、この伝送は、検索により発見された無線資源のうち、第2ピコネットにおいて用いられる無線資源(チャンネル4)を用いて行うものである。
接続リストサイズの欄には、ルータデバイス310がルータ領域において検索を行った際に発見された無線チャンネル(ピコネット)の数を示すデータが入力されている。
ここで、接続リストサイズの欄では、ルータデバイス310が優先して通信を行おうとするピコネットにおいて使用される無線チャンネル(ピコネット)は除外されている。
従って図3に示す態様の場合、ルータデバイス310は、合計2つの無線チャンネル(ピコネット)を発見するものの、二つのうちの一方は除外されることになるので、接続リストサイズの欄に入力されるデータにより示される数は「1」となる。
図3に示す態様の場合、ルータデバイス310が第2ピコネット322と優先的に接続するので、第1ピコネット320のピコネットコーディネータ302に関する情報が、接続用コーディネータ情報に該当する。
コーディネータ識別子の欄には、ピコネットコーディネータを識別するための識別子(例えば、「ox0001」)が入力されている。チャンネル番号の欄には、コーディネータ識別子により特定されるピコネットコーディネータが使用する無線チャンネルの番号(例えば、チャンネル1(ch.1))を示すデータが入力されている。
従って、図3の場合を例に挙げて説明すると、ルータデバイス310は、検索された二つのピコネット(第1ピコネット320、第2ピコネット322)のうち、第2ピコネットと優先して接続するので、接続用コーディネータ情報は、第1ピコネットのピコネットコーディネータ300に関する情報となる。
この場合、コーディネータ識別子は、ピコネットコーディネータ300を識別するための識別子(例えば、「ox0001」)となり、このピコネットコーディネータ300は、無線資源としてチャンネル1を使用してデータ通信を行うので、チャンネル番号の欄には、「チャンネル1」を示すデータ(例えば、チャンネル1(ch.1))が入力されていることになる。
よって、ルータデバイスが、第1ピコネット320と優先的に接続する場合には、接続用コーディネータ情報は、第2ピコネット322のピコネットコーディネータ302に関する情報となる。
また、ルータ機能要請メッセージには、このルータ機能要請メッセージを送信したデバイスを識別するための識別子(端末識別子)も含まれている。
そして、第2ピコネットコーディネータ302は、接続用コーディネータ情報により特定されるピコネットのピコネットコーディネータとの接続を確立するか否かを決定し、決定結果を示す結果情報(接続要否情報)を含むルータ機能応答メッセージを生成し、当該ルータ機能応答メッセージを、ルータ機能要請メッセージを伝送したルータデバイスに出力するものである。
命令フレーム識別子の欄には、ルータ機能応答メッセージであることを示す識別子が入力されている。
結果サイズ(result size)の欄には、前記表1の接続リストサイズと同じ意味内容のデータであり、ルータ機能要請メッセージに含まれていたものと同じである。
すなわち、ルータデバイスを介して接続することが可能なピコネットの数を示すデータが入力されている。
よって図3に示す態様の場合、結果サイズの欄に入力されるデータにより示される数は「1」となる。
結果用コーディネータ情報(coordinator information for result)とは、ルータ機能要請メッセージを出力したルータデバイスを介して接続することが可能なピコネットの各々についての情報であり、少なくとも接続要否情報と、このルータ機能応答メッセージを出力する第2ピコネットコーディネータ302を特定し、この第2ピコネットコーディネータ302との間で接続を確立するために必要な情報(接続用情報)とを含んでいる。
コーディネータ識別子の欄には、ルータ機能要請メッセージを出力したルータデバイスを介して接続することが可能なピコネットのピコネットコーディネータを識別するための識別子(基地局識別子)が入力されている。チャンネル番号の欄には、コーディネータ識別子により特定されるピコネットコーディネータが使用する無線チャンネルの番号を示すデータ(チャンネル情報)が入力されている。
状態の欄には、ルータ機能応答メッセージを出力するピコネットコーディネータが、ルータ機能要請メッセージを出力したルータデバイスを介して、他のピコネットのピコネットコーディネータと接続を確立するか否かを示す情報(接続要否情報)が、固有の識別子を用いて記録されている。
そして、このピコネットコーディネータ300は、チャンネル1を使用してデータの送受信を行うので、このチャンネル1を示すデータがチャンネル番号の欄には入力されている。
このような場合は、第1ピコネットコーディネータ300と第2ピコネットコーディネータ302とを接続するルータデバイスを新たに用意する必要がないからである。
このような場合として、現時点においては、ルータデバイス310が第1ピコネットコーディネータ300と第2ピコネットコーディネータ302とを接続する機能を担う必要はないものの、以降において必要となる場合若しくは機能を担う必要が生じた場合に使用することを意味する。
すなわち、第2ピコネットコーディネータ302は、図示しない記憶手段などに記憶された接続情報テーブルを参照して、ルータ機能要請メッセージを出力したルータデバイスを仲介とした接続の確立を許可するか否かを決定する。
さらに、第2ピコネットコーディネータ302は、ルータ識別子(ox0007)により特定されるルータデバイスを介して、コーディネータ識別子(ox0007)により特定されるピコネットコーディネータと接続しており、この接続を介したデータ通信に用いられる無線資源が「チャンネル14」であることが判る。
従って、第2ピコネットコーディネータ302は、表6に示すような情報項目からなる接続情報テーブルを参照して、ルータ機能要請メッセージを伝送してきたルータデバイス(図3に示す例の場合はルータデバイス310)を仲介とした接続の確立の可否を決定することになる。
これにより、第2ピコネットコーディネータ302は、接続を留保したルータデバイスを容易に区別できるので、必要が生じた場合に、留保したルータデバイスを選択し、当該ルータデバイスにルータ機能を行わせることが可能となる。
また、接続情報テーブルを管理する図示しない管理者が、当該接続情報テーブルの中から接続を留保したルータデバイスを容易に区別することが可能となる。
ルータ機能要求メッセージとは、当該ルータ機能要求メッセージを受信したデバイスに、ルータデバイスとしての役割を担うことを要求する信号である。
ここで、このルータ機能要求メッセージの内容の例が下記表7に示されている。
ルータリストサイズ(router list size)は、ルータ機能を行うよう要求するルータデバイスの個数を意味し、前記ルータ識別子(router ID)は、ルータ機能を行うように要求するデバイスを特定するための識別子を意味する。
具体的に説明すると、検索されたピコネットが3つである場合、そのうちの一つのピコネットのピコネットコーディネータに対し、ルータデバイスはルータ機能要請メッセージを送信するが、このルータ機能要請メッセージを送信を送信したピコネットコーディネータから返信されたルータ機能応答メッセージが、接続を拒否する若しくは留保する内容の情報を含んでいる場合には、当該ピコネットコーディネータと接続を確立する必要がないので、ルータデバイスは残りの二つのピコネットのうちの一方のピコネットコーディネータに対して、ルータ機能要請メッセージを送信し、ルータ機能を担う必要があるピコネットを探すことになる。
そして、ルータデバイス310は、ルータ機能許容要請メッセージを、第1ピコネットコーディネータ300に伝送する。
ルータ機能許容要請メッセージとは、当該ルータ機能許容要請メッセージを送信したルータデバイスを介して、ルータ機能許容要請メッセージに含まれる情報により特定されるピコネット(ピコネットコーディネータ)との通信を確立することを、このルータ機能許容要請メッセージを受信するピコネット(ピコネットコーディネータ)に求める信号である。
したがって、ルータデバイス310は、結果用コーディネータ情報の中から、状態の欄に入力された固有の識別子が「000」のもの、すなわち「接続許可」のものを検索し、接続が許可されているピコネットのピコネットコーディネータの識別子を取得する。
そして、ルータデバイス310は、取得した識別子により特定されるピコネットコーディネータに、ルータ機能許容要請メッセージを伝送する。
ここで、ルータ機能許容応答メッセージとは、ルータ機能許容要請メッセージを受信したピコネットが、当該ルータ機能許容要請メッセージにおいて要求される接続の確立を許容するか否かを伝える信号である。
従って、第1ピコネットコーディネータ300は、ルータ機能許容要請メッセージを受信すると、ルータ機能許容要請メッセージから、ルータ機能許容要請メッセージを出力したルータデバイスが、第1ピコネットコーディネータ300と、どのピコネットコーディネータとの接続を仲介しようとするのかを確認する。そして、確認結果に基づいて、接続情報テーブルを参照して接続の可否を決定し、この接続の可否を示す内容を含むルータ機能許容応答メッセージを生成する。
よって、接続が既に確立されていない場合には、接続を許可し、そうでない場合は接続を認めないこととなる。
ここで、ルータ機能許容応答メッセージとは、接続確立の可否を伝えるための信号である。
具体的には、第1ピコネットコーディネータ300は、接続を許可したルータデバイスとのデータ通信に必要な情報(接続を許可したルータデバイスを識別するためのルータ識別子、当該ルータデバイスを介して接続されるピコネットコーディネータを識別するためのコーディネータ識別子、そして当該ピコネットコーディネータとのデータ通信に用いられる無線資源を示すチャンネル番号)を接続情報テーブルに登録する。
これにより、第1ピコネットコーディネータ300の接続情報テーブルには、チャンネル4を使用してデータ通信を行う第2ピコネットコーディネータ302と、ルータデバイス310を介して接続されていることを示す情報が記憶されることになる。
そして、ルータデバイス310は、変更された無線チャンネルを用いて、第2ピコネットコーディネータ302に接続メッセージ(connection message)を伝送する。
ここで、接続メッセージとは、ルータデバイス310を介したピコネット間の接続の確立をいつでも行える、若しくは行えないことを示す情報である。
第2ピコネットコーディネータ302は、接続メッセージを受信すると、接続メッセージの内容を確認し、当該接続メッセージに接続の確立を許容しないという情報が含まれている場合、接続情報テーブルからルータデバイス310に関する情報を削除する。
一方、接続を許可する旨の情報が含まれている場合は、ルータデバイス310を介して、第1ピコネットコーディネータとの接続を確立し、データ交換を行うことになる。
以下、図4を参照して、第1ピコネットコーディネータと、第2ピコネットコーディネータと、ルータデバイスとの間で伝送されるメッセージについて説明する。
第2ピコネットコーディネータ302は、ルータ機能要請メッセージを受信すると、ルータ機能応答メッセージを、ルータデバイス310に伝送する(ステップS402)。
なお、ルータ機能応答メッセージに含まれる情報の生成方法は、図3を用いて先に具体的に説明をしたので、ここではその説明を省略する。
第1ピコネットコーディネータ300は、ルータ機能許容要請メッセージを受信すると、ルータ機能許容応答メッセージを、ルータデバイス310に伝送する(ステップS406)。
なお、ルータ機能許容応答メッセージに含まれる情報の生成方法は、図3を用いて先に具体的に説明をしたので、ここではその説明を省略する。
以下、本発明に係る第2の実施形態について詳説する。
図5は、3つのピコネットから構成された通信システム(拡張ピコネット)における、各ピコネットのデバイスとピコネットコーディネータとの間の接続を説明する説明図である。
ここで、本実施の形態の場合、第1ピコネット520はチャンネル1(ch.1)を用いて、第2ピコネット522はチャンネル4(ch.4)を用いて、第3ピコネット524は、チャンネル5(ch.5)を用いて、それぞれ通信を行うものとする。
そして、ルータデバイス510は、第1ピコネットコーディネータ500と、第2ピコネットコーディネータ502と、第3ピコネットコーディネータ504とを、互いに接続する機能を担っているものとする。
ここで、本実施の形態のルータデバイス512は、図3のルータデバイス310と同一の機能を担うものである。
ルータデバイス512は、ルータ領域に入ると、ルータ機能要請メッセージを、第2ピコネットコーディネータ502に伝送する。
第2ピコネットコーディネータ502は、ルータ機能要請メッセージを受信すると、ルータ機能応答メッセージを、ルータデバイス512に伝送する。
ここで、ルータ機能応答メッセージには、接続を許容する内容が含まれていると仮定する。
第2ピコネットコーディネータ502は、接続を許可する内容が含まれたルータ機能応答メッセージを伝送したのち、接続情報テーブルを更新する。
第3ピコネットコーディネータ504は、ルータ機能許容要請メッセージを受信すると、ルータ機能許容応答メッセージを、ルータデバイス512に伝送する。
ルータ機能許容応答メッセージが接続を許容したという意味を含んでいる場合、第2ピコネットコーディネータ502の接続情報テーブルには、ルータデバイス512を介して第2ピコネットコーディネータ502との接続が確立されている旨の内容が記憶されることになる。
したがって、ルータデバイス510が担っているルータ機能の一部を、他のデバイスに担わせるという方案が求められる。
以下、図5及び図6を参照して、ルータデバイス510が担っているルータ機能の一部を、他のデバイスに担わせる手順を説明する。
第1ピコネットコーディネータ500と、第2ピコネットコーディネータ502と、第3ピコネットコーディネータ504とは、接続解除要請メッセージを受信すると、自身が有している接続情報テーブルをそれぞれ参照し、接続が留保されているルータデバイスを検索する。これにより、接続が留保されているルータデバイスに対する情報が取得できることになる。
この際、第1ピコネットコーディネータ500と、第2ピコネットコーディネータ502と、第3ピコネットコーディネータ504とは、ルータデバイス510が接続解除を求めていることを示す情報を図示しない記憶手段に記憶しておく。
ルータデバイス514は、ルータ機能要求メッセージを受信すると、接続可能なピコネットに対する情報を探索する。
図5に示す態様の場合、ルータデバイス514は、探索により第3ピコネットコーディネータ504に関する情報を獲得する。
そして、確認した内容を示す情報(接続メッセージ)を、第1ピコネットコーディネータ500に伝送する(ステップS608)。
ここで、接続メッセージには接続の確立を許可するという内容の情報が含まれていると仮定する。この場合の接続メッセージは代替了解信号に相当するものである。
第1ピコネットコーディネータ500は、接続メッセージを受信すると、接続解除要請メッセージを送信したルータデバイスが担っているルータ機能の解除を認める信号(接続解除メッセージ(connection release message))を、ルータデバイス510に伝送する(ステップS610)。
本実施形態の場合、この接続解除メッセージは、ルータデバイスが、第1ピコネットコーディネータ500と第3ピコネットコーディネータとの間の接続の確立を解除する要求する信号である。
ルータデバイス510は、第1ピコネットコーディネータ500から伝送された接続解除メッセージを、第2ピコネットコーディネータ502と第3ピコネットコーディネータ504とに伝送する(ステップS612)。
第2ピコネットコーディネータ502と第3ピコネットコーディネータ504とは、接続解除メッセージを受信すると、ルータデバイス510がチャンネル5を使用する第3ピコネットコーディネータ504と接続されているという内容の情報を削除する。
同時に、図示しない記憶手段に記憶されているルータデバイス510が接続解除を求めていることを示す情報を削除する。
代わりに、ルータデバイス514が、第3ピコネットコーディネータ504と接続していることが判る。
このような接続構造を有することにより、ルータデバイス510と、ルータデバイス512と、ルータデバイス514とにおいては、同一の電力を消耗することになる。
言い換えると、消費電力の均一化が図られている。
図8に示すように、ルータデバイスR−DEVは、同期のために、各ピコネットコーディネータPNCから伝送されるフレーム(ここで、このフレームには同期情報が含まれている)を受信する必要がある。
さらに、ビーコン区間では、ピコネットコーディネータPNCがルータデバイスR−DEVに伝送すべきデータ量(サイズ)に関する情報が含まれている。
少なくとも2つのピコネットコーディネータと接続されているルータデバイスR−DEVは、同期情報を獲得するために、各ピコネットコーディネータPNCに対応するチャンネルへと変更しなければならない。
すなわち、ルータデバイスは、ルータデバイスと接続されているピコネットコーディネータが二つの場合、一方を主ピコネットコーディネータと、他方を副ピコネットコーディネータとする決定する。
ルータデバイスR−DEVは、主ピコネットコーディネータから伝送されるビーコンを、1つのフレーム単位で受信する。しかし、ルータデバイスR−DEVは、副ピコネットコーディネータから伝送されるビーコンは少なくとも2つのフレーム周期で受信する(図9参照)。
ルータデバイスR−DEVは、主ピコネットコーディネータから伝送されるビーコンは、各フレーム毎に受信し、副ピコネットコーディネータから伝送されるビーコンは、一つおきに(2つのフレーム単位で)受信する。
ビーコンを受信することによって、ルータデバイスR−DEVは、ピコネットコーディネータPNCから伝送されるべきデータに関する情報を把握することができる。
前述のようにルータデバイスR−DEVは、副ピコネットコーディネータから伝送されるビーコンをフレーム単位で、すなわち送信されるたびに受信しないことで電力消耗を減らすことができる。
前記したの問題点を解決するために、副ピコネットコーディネータはルータデバイスR−DEVに伝送すべきデータ量を頻繁にチェックする。
なお、このチェックはピコネットコーディネータに設けられた図示しないバッファに一時的に蓄積されるデータの量が、所定の閾値(設定値)を超えたか否かで行われる。
変更を要請する情報はビーコンの一部区間を用いて伝送する。当該情報を受信したルータデバイスR−DEVは、主ピコネットコーディネータと副ピコネットコーディネータとを変更する。
前述に基づくと、主ピコネットコーディネータが伝送するビーコンの受信周期をフレーム単位で使用したが、ユーザの設定によって異なってくる。しかし、主ピコネットコーディネータが伝送するビーコンの伝送周期は副ピコネットコーディネータが伝送するビーコンの伝送周期より短いことは自明である。
302 第2ピコネットコーディネータ
320 第1ピコネット
322 第2ピコネット
500 第1ピコネットコーディネータ
502 第2ピコネットコーディネータ
504 第3ピコネットコーディネータ
510 ルータデバイス
512 ルータデバイス
514 ルータデバイス
Claims (24)
- 基地局、および前記基地局との固有の無線資源を利用した無線通信が可能な通信エリア内に配置された少なくとも一つの端末とから構成される小規模ネットワークと、当該小規模ネットワークと同じ構成を有する他の小規模ネットワークとの接続を確立する方法であって、
1)前記端末が、他の小規模ネットワークの存在を検索するステップと、
2)他の小規模ネットワークの存在が確認された場合に、前記端末が所属する小規模ネットワークとの接続の確立を要請する要請信号を、前記端末が所属する小規模ネットワークとの接続の確立に必要な情報である接続検討用情報と共に、前記他の小規模ネットワークの基地局に前記端末から送信するステップと、
3)前記要請信号を受信した場合に、当該要請信号を送信した前記端末が所属する小規模ネットワークとの接続の確立を許可するか否かを、前記端末から送信された接続検討用情報に基づいて、前記他の小規模ネットワークの基地局において決定し、決定結果を示す結果情報を、前記他の小規模ネットワークとの接続の確立に必要な情報である接続用情報と共に、前記要請信号を送信した前記端末に向けて、前記他の小規模ネットワークの基地局から出力するステップと、
4)前記結果情報を前記端末が受信した場合に、当該結果情報において、前記端末が所属する小規模ネットワークと前記他の小規模ネットワークとの間での接続の確立が許可されているときは、前記他の小規模ネットワークとの接続が可能で有ることを示す接続許容信号を、前記接続用情報と共に、前記端末が所属する小規模ネットワークの基地局に、前記端末が送信するステップと、
5)前記接続許容信号を、前記端末が所属する小規模ネットワークの基地局が受信した場合に、前記接続用情報を参照して、前記端末が所属する小規模ネットワークと前記他の小規模ネットワークとの接続を、前記端末を介して確立するステップと
から構成されることを特徴とする方法。 - 前記小規模ネットワークでは、当該小規模ネットワークを構成する前記基地局と前記端末との間の無線通信は、固有の無線資源を利用して行われる
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記3)ステップにおいて、
前記要請信号を送信した前記端末が所属する小規模ネットワークと、前記要請信号を受信した他の小規模ネットワークとの間に接続が確立されていないことが、前記接続検討用情報から確認された場合は、
前記要請信号を送信した前記端末が所属する小規模ネットワークと、前記要請信号を受信した他の小規模ネットワークとの接続の確立を許可する
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記小規模ネットワークの前記基地局には、当該基地局が所属する小規模ネットワークが、他の小規模ネットワークのうちのどの小規模ネットワークとの間に接続を確立しているのかを示す接続情報テーブルが用意されており、
前記接続検討用情報には、前記端末が所属する小規模ネットワークの前記基地局を識別するための識別子である基地局識別子と、前記端末が所属する小規模ネットワークにおける無線通信に用いられている無線資源の情報であるチャンネル情報と、前記端末を識別するための識別子である端末識別子とが含まれており、
前記他の小規模ネットワークが送信する結果情報において、前記端末が所属する小規模ネットワークと前記他の小規模ネットワークとの間での接続の確立が許可されている場合には、前記他の小規模ネットワークは、前記基地局識別子と、前記チャンネル情報と、前記端末識別子とを、前記接続情報テーブルに記憶させるステップをさらに有することを特徴とする請求項3に記載の方法。 - 前記要請信号を送信した前記端末が所属する小規模ネットワークと前記他の小規模ネットワークとの間に既に接続が確立されている場合は、
前記他の小規模ネットワークの基地局は、前記端末が所属する小規模ネットワークに所属する他の端末であって前記小規模ネットワークと前記他の小規模ネットワークとの間の接続の確立を仲介する端末に関する情報を有している
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記端末が仲介する小規模ネットワーク間の接続が三つ以上である場合、
前記端末は、小規模ネットワーク間の接続の確立の仲介の停止を求める接続解除要請信号を、前記端末が接続を仲介する小規模ネットワークの各基地局に送信する
ことを特徴とする請求項5に記載の方法。 - 前記接続解除要請信号を受信した基地局では、前記接続解除要請信号を送信した基地局を介して確立されている他の小規模ネットワークとの接続を代替させることが可能な端末の有無を検索する
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。 - 前記代替させることが可能な端末が存在する場合に、
前記基地局は、
前記接続解除要請信号を送信した端末が確立している他の小規模ネットワークとの接続を仲介する役割を担うように要求する代替要求信号を、当該端末に送信する
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。 - 前記代替要求信号を受信した端末から、
前記接続解除要請信号を送信した端末が確立している他の小規模ネットワークとの接続を仲介する役割を、前記接続解除要請信号を送信した端末に代わって担うことを了解する代替了解信号が入力された場合に、
前記基地局は、
当該代替了解信号を出力した端末を介して、前記他の小規模ネットワークとの接続を確立する
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。 - 少なくとも二つの基地局との間で接続を確立している端末は、各基地局から送信されるデータ量に応じて、各基地局に接続する周期である接続周期を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 送信されるデータ量の多い基地局との接続周期は、
送信されるデータ量の少ない基地局との接続周期よりも短く設定される
ことを特徴とする請求項10に記載の方法。 - 前記基地局には、送信されるデータを一時的に記憶するバッファが設けられており、
当該バッファに記憶されるデータ量が、所定の閾値を超えた場合に、
当該基地局との接続周期を短縮する
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。 - 基地局、および前記基地局との固有の無線資源を利用した無線通信が可能な通信エリア内に配置された少なくとも一つの端末とから構成される小規模ネットワークを少なくとも2つ有して構成される通信システムであって、
前記端末は、
当該端末が所属する小規模ネットワーク以外の他の小規模ネットワークの存在が確認された場合に、前記端末が所属する小規模ネットワークとの接続の確立を要請する要請信号を、前記端末が所属する小規模ネットワークとの接続の確立に必要な情報である接続検討用情報と共に、前記他の小規模ネットワークの基地局に前記端末から送信し、
前記基地局は、
当該端末が所属する小規模ネットワーク以外の他の小規模ネットワークの端末から前記要請信号と前記接続検討情報とが入力されると、
前記要請信号を送信した端末が所属する他の小規模ネットワークとの接続の確立を許可するか否かを、前記端末から送信された接続検討用情報に基づいて決定し、決定結果を示す結果情報を、前記他の小規模ネットワークとの接続の確立に必要な情報である接続用情報と共に、前記要請信号を送信した前記端末に向けて出力し、
前記端末は、
前記他の小規模ネットワークから出力された前記結果情報を受信して、当該結果情報において、前記端末が所属する小規模ネットワークと前記他の小規模ネットワークとの間での接続の確立が許可されている場合に、
前記他の小規模ネットワークとの接続が可能で有ることを示す接続許容信号を、前記接続用情報と共に、前記端末が所属する小規模ネットワークの基地局に送信し、
前記基地局は、
前記接続許容信号が入力されると、前記接続用情報を参照して、前記端末が所属する小規模ネットワークと前記他の小規模ネットワークとの接続を、前記端末を介して確立することを特徴とする通信システム。 - 前記小規模ネットワークでは、当該小規模ネットワークを構成する前記基地局と前記端末との間の無線通信は、固有の無線資源を利用して行われる
ことを特徴とする請求項13に記載の通信システム。 - 前記基地局は
前記要請信号を送信した前記他の端末が所属する小規模ネットワークとの間に接続が確立されていないことが、前記接続検討用情報から確認された場合は、
前記要請信号を送信した前記端末が所属する前記他の小規模ネットワークとの間の接続の確立を許可する
ことを特徴とする請求項13に記載の通信システム。 - 前記小規模ネットワークの前記基地局には、当該基地局が所属する小規模ネットワークが、他の小規模ネットワークのうちのどの小規模ネットワークとの間に接続を確立しているのかを示す接続情報テーブルが用意されており、
前記接続検討用情報には、前記端末が所属する小規模ネットワークの前記基地局を識別するための識別子である基地局識別子と、前記端末が所属する小規模ネットワークにおける無線通信に用いられている無線資源の情報であるチャンネル情報と、前記端末を識別するための識別子である端末識別子とが含まれており、
前記他の小規模ネットワークが送信する結果情報において、前記端末が所属する小規模ネットワークと前記他の小規模ネットワークとの間での接続の確立が許可されている場合には、前記他の小規模ネットワークは、前記基地局識別子と、前記チャンネル情報と、前記端末識別子とを、前記接続情報テーブルに記憶させる
ことを特徴とする請求項15に記載の通信システム。 - 前記要請信号を送信した前記端末が所属する小規模ネットワークと前記他の小規模ネットワークとの間に既に接続が確立されている場合は、
前記他の小規模ネットワークの基地局は、前記端末が所属する小規模ネットワークに所属する他の端末であって前記小規模ネットワークと前記他の小規模ネットワークとの間の接続の確立を仲介する端末に関する情報を有している
ことを特徴とする請求項13に記載の通信システム。 - 前記端末が所属する前記小規模ネットワークが、少なくとも三つの他の小規模ネットワークとの接続を仲介している場合、
前記端末は、他の小規模ネットワークとの接続の仲介の停止を求める接続解除要請信号を生成し、当該端末が現時点において接続を仲介している小規模ネットワークに、前記接続解除要請信号送信する
ことを特徴とする請求項17に記載の通信システム。 - 前記基地局は、
前記接続解除要請信号を受信すると、前記接続解除要請信号を送信した基地局を介して確立されている他の小規模ネットワークとの接続を代替させることが可能な端末の有無を検索する
ことを特徴とする請求項18に記載の通信システム。 - 前記基地局は、
前記代替させることが可能な端末が存在する場合に、当該端末に、前記接続解除要請信号を送信した端末が確立している他の小規模ネットワークとの接続を仲介する役割を担うように要求する代替要求信号を送信する
ことを特徴とする請求項19に記載の通信システム。 - 前記基地局は、
前記代替要求信号を受信した端末から、前記接続解除要請信号を送信した端末が確立している他の小規模ネットワークとの接続を仲介する役割を、前記接続解除要請信号を送信した端末に代わって担うことを了解する代替了解信号が入力された場合に、
当該代替了解信号を出力した端末を介して、前記他の小規模ネットワークとの接続を確立する
ことを特徴とする請求項20に記載の通信システム。 - 前記端末は、
少なくとも二つの他の小規模ネットワークとの間の接続を仲介している場合、
他の小規模ネットワークのおのおのから送信されるデータ量に応じて、
前記端末が他の小規模ネットワークに接続する周期である接続周期を変更する
ことを特徴とする請求項13に記載の通信システム。 - 送信されるデータ量の多い小規模ネットワークとの接続周期は、
送信されるデータ量の少ない小規模ネットワークとの接続周期よりも短く設定される
ことを特徴とする請求項22に記載の通信システム。 - 前記基地局には、送信されるデータを一時的に記憶するバッファが設けられており、
当該バッファに記憶されるデータ量が、所定の閾値を超えた場合に、
当該基地局が所属する小規模ネットワークとの接続周期が短縮される
ことを特徴とする請求項22に記載の通信システム。
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