JP4008318B2 - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

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    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/3445Details relating to the hydraulic means for changing the angular relationship
    • F01L2001/34483Phaser return springs

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の吸気弁や排気弁である機関弁の開閉時期(バルブタイミング)を運転状態に応じて可変にするバルブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から内燃機関のクランクシャフトとカムシャフトとの相対回動による位相差により吸気弁や排気弁のバルブタイミングを制御するベーンタイプのバルブタイミング制御装置が種々提供されており、その1つとして特開2000−161027号公報に記載されているものが知られている。
【0003】
概略を説明すると、このバルブタイミング制御装置は、機関のクランクシャフトによってタイミングスプロケットを介して回転力が伝達される筒状のハウジングと、該ハウジング内に回転摺動自在に設けられて、吸気弁あるいは排気弁を開閉作動させるカムシャフトの端部にカムボルトによって軸方向から固定されたベーン部材と、前記ハウジングとベーン部材との間に形成された進角側油圧室及び遅角側油圧室と、該各油圧室に油圧を選択的に給排してベーン部材をハウジングに対して進角側あるいは遅角側に回転制御する油圧回路とを備え、前記ハウジングの外側には、トーションスプリングが巻回されている。
【0004】
このトーションスプリングは、一端部がハウジングの周壁に設けられた固定部に係止固定され、他端部がベーン部材に固定ボルトによって軸方向から固定されたブッシュの突出部の固定孔に係止固定されている。
【0005】
そして、機関停止時に、ベーン部材が基本位置、つまり排気側であれば最大進角側の位置から外れて停止した場合には、前記トーションスプリングの付勢力によってベーン部材をハウジングに対して進角側(基本位置)に回転させるようになっている。これによって、内燃機関のシリンダ内に残留ガスが増大して機関の再始動時に失火したり、機関が停止するのを防止することができる。
【0006】
【特許文献】
特開2000−161027号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のバルブタイミング制御装置にあっては、前記トーションスプリングがハウジングの外側に設けられているものの、ハウジングの固定部に係止固定されるトーションスプリングの一端部が折り返し状に大きく折曲形成されている一方、ベーン部材側の固定孔に係止固定される他端部がほぼL字形状に折曲形成されている。
【0008】
したがって、このトーションスプリングに大きなばね力を付与するために、このばね径を大きくした場合には、前記一端部のように折り返し状に折曲変形させることが困難になる。また、一方、前記他端部のようにほぼL字形状に折曲変形させた場合は、固定孔との係止状態が不十分になり、トーションスプリングの伸縮変形に伴って該他端部が固定孔から脱落してしまう可能性がある。 そこで、固定孔からの脱落を防止するために、なんらかの別の脱落防止機構を設けることも考えられるが、かかる脱落防止機構を設けると、トーションスプリングの組付作業が煩雑になると共に、コストの高騰を招来するおそれがある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来のバルブタイミング制御装置の技術的課題に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明は、機関のクランクシャフトによって回転駆動されるハウジングと、カムシャフトに結合されていると共に、前記ハウジングと相対回転可能に設けられ、ロータ及び該ロータの外周面に突設されたベーンとから構成されたベーン部材と、前記ベーンに設けられ、前記ベーン部材の軸方向へ摺動自在なロックピンと、前記ハウジングの一端側開口を封止すると共に、前記ロックピストンが係脱自在なロック穴を有するプレートと、該プレートと反対側の前記ハウジングの他端側にそれぞれ形成され、前記ハウジングと一体的に回転するハウジング側ばね係止部及び前記ベーン部材と一体的に回転するベーン部材側ばね係止部と、一方の端部が前記ハウジング側ばね係止部に係止され、他方の端部が前記ベーン部材側ばね係止部に係止されていると共に、前記一方の端部と他方の端部との間が巻回状に形成され、前記ハウジングとベーン部材との相対回転位相を一方向へ変化するように付勢するトーションスプリングと、を備え、前記トーションスプリングの他方の端部は、折り曲げ部分が湾曲状に折曲形成されていると共に、該他方の端部の先端が前記トーションスプリングの軸中心方向に指向して形成され、前記ベーン部材側ばね係止部は、軸方向へ突設された係止突起により形成された係止溝によって構成され、該係止溝は、前記トーションスプリングの前記湾曲状に折曲形成された他方の端部の形状に沿うように形成されていると共に、該係止溝の径方向内側の端部が前記トーションスプリングの軸中心方向に指向して形成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、機関のクランクシャフトとカムシャフトとの間に設けられて、機関の機関弁の開閉時期を制御する位相変更機構を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記位相変更機構は、
前記クランクシャフトによって回転駆動される周壁と該周壁の軸方向一方側の開口を閉塞するプレートとを有するハウジング本体と、前記カムシャフトと共に回転し、前記ハウジング本体内に形成された隔壁部との間に進角側油圧室と遅角側油圧室とを形成し、前記カムシャフトに結合されるロータと該ロータの外周面に放射状に突設されたベーンとから構成されたベーン部材と、前記ベーンに軸方向移動可能に設けられたロックピンと、前記プレートに設けられ、前記ロックピンの一端が係脱自在に設けられたロック穴と、前記周壁の前記プレートとは反対側の位置に配置され、前記ハウジング本体に対して前記ベーン部材を進角側あるいは遅角側へ付勢するトーションスプリングと、前記周壁の前記プレートとは反対側の位置に形成され、前記ハウジング本体と一体的の回転するように設けられ、前記トーションスプリングの一方の端部が係止されるハウジング側ばね係止部と、前記ベーン部材と一体的に回転するように設けられ、前記トーションスプリングの他方の端部が係止されるベーン部材側ばね係止部と、を備え、前記トーションスプリングは、前記一方の端部または他方の端部が折り曲げ部分で湾曲状に折曲形成され、前記一方の端部と他方の端部の間が巻回状に形成された巻回部を有すると共に、前記折曲状の端部の先端がトーションスプリングの径方向内側に指向して形成され、前記トーションスプリングの湾曲状の端部が係止される前記係止部は、軸方向に突設された係止突部により形成された係止溝により構成され、該係止溝は、前記トーションスプリングの前記湾曲状に折曲形成された端部の形状に沿うように形成され、該係止溝の径方向内側の端部が前記トーションスプリングの軸中心に指向して形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、機関のクランクシャフトとカムシャフトとの間に設けられて、機関弁の開閉時期を制御する位相変更機構を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
前記位相変更機構は、
前記クランクシャフトによって回転駆動する周壁と、該周壁の軸方向一方側を閉塞するプレートとを有するハウジング本体と、前記カムシャフトと共に回転し、前記ハウジング本体内に形成された隔壁部との間に進角側油圧室と遅角側油圧室とを形成し、前記カムシ ャフトに結合されるロータと該ロータの外周面に放射状に突設されたベーンとから構成されたベーン部材と、前記ベーンに軸方向移動可能に設けられたロックピンと、前記プレートに設けられ、前記ロックピンの一端が係脱自在に設けられたロック穴と、前記周壁の前記プレートとは反対側の位置に配置され、前記ハウジング本体に対して前記ベーン部材を進角側あるいは遅角側へ付勢するトーションスプリングと、前記周壁の前記プレートとは反対側の位置に形成され、前記ハウジング本体と一体的に回転するように設けられ、前記トーションスプリングの一方の端部が係止されるハウジング側ばね係止部と、前記ベーン部材と一体的に回転するように設けられ、前記トーションスプリングの他方の端部が係止されるベーン部材側ばね係止部と、を備え、
前記トーションスプリングは、前記一方の端部または他方の端部が折り曲げ部分で湾曲状に折曲形成され、前記一方の端部と他方の端部の間が巻回状に形成された巻回部を有すると共に、前記湾曲状の端部の先端がトーションスプリングの径方向内側に指向して形成され、前記トーションスプリングの湾曲状の端部が係止される前記ハウジング側ばね係止部あるいはベーン側ばね係止部は、軸方向に突設された係止突部によって形成された係止溝によって構成され、該係止溝の径方向内側の端部を、前記トーションスプリングの軸中心方向に指向して形成し、前記係止突部の前記係合溝を形成する内側面が前記トーションスプリングの湾曲状端部に沿って湾曲状に形成されていることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、機関のクランクシャフトによって回転駆動されるハウジングと、カムシャフトに結合されていると共に、前記ハウジングと相対回転可能に設けられ、ロータ及び該ロータの外周面に突設されたベーンとから構成されたベーン部材と、前記ベーンに設けられ、前記ベーン部材の軸方向へ摺動自在なロックピンと、前記ハウジングの一端側開口を封止すると共に、前記ロックピストンが係脱自在なロック穴を有するプレートと、該プレートと反対側の前記ハウジングの他端側にそれぞれ形成され、前記ハウジングと一体に的に回転するハウジング側ばね係止部及び前記ベーン部材と一体的の回転するベーン部材側ばね係止部と、一方の端部が前記ハウジング側ばね係止部に係止され、他方の端部が前記ベーン部材側ばね係止部に係止されていると共に、前記一方の端部と他方の端部との間が巻回状に形成され、前記ハウジングとベーン部材との相対回転位相を一方向へ変化するように付勢するトーションスプリングと、を備え、前記トーションスプリングは、前記一方の端部または他方の端部が折り曲げ部分で湾曲状に折曲形成されていると共に、前記湾曲状に折り曲げられた前記一方あるいは他方の端部の先端が前記トーションスプリングの径方向内側に指向して形成され、前記トーションスプリングの折曲形成された端部が係止される前記ハウジング側ばね係止部またはベーン部材側ばね係止部は、軸方向に突設された係止突部によって形成された係止溝によって構成され、該係止溝の径方向内側の端部が前記トーションスプリングの軸中心方向に指向して形成され、前記係止突部は、前記係止溝を形成する内側面に前記トーションスプリングの湾曲状端部の形状に沿った湾曲状の部分を有することを特徴としている。
【0010】
この発明によれば、トーションスプリングの湾曲状に折曲形成された一端部が、同じく湾曲状の係止溝に沿った状態で係合、つまり該係止溝の内周面にフィットした状態で係合していることから、確実な係合固定状態が得られ、たとえ径方向への引き抜く力が加わっても一端部の外周面が係止溝の内周面に引っかかって抜け出しが確実に防止できる。
【0011】
したがって、従来のように、トーションスプリングの一端部を折り返し状に大きく折曲形成しなくとも十分な係止力が得られ、脱落することがないから、大きく折曲形成することが困難な外径の大きなトーションスプリングにも適用することができる。
【0012】
換言すれば、トーションスプリングの両端部を大きく曲げる加工する必要がないので、その加工作業が容易になると共に、脱落防止機構などが不要になるので、各構成部品、特にトーションスプリングの組付作業能率の向上とコストの高騰を抑制できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる内燃機関のバルブタイミング制御装置を排気弁側に適用した実施形態を図面に基づいて詳述する。
【0014】
図7は本発明の一実施形態を示し、機関の図外のクランクシャフトによりタイミングチェーンを介して回転駆動される回転体たるタイミングスプロケット1と、内部に作動空間を有するハウジング2と、該ハウジング2内に挿通され、外周に図外の排気弁を開作動させる複数のカムを有するカムシャフト3と、該カムシャフト3の一端部3aに軸方向からカムボルト4によって固定されて、前記ハウジング2の作動空間内に回動自在に収容されたベーン部材5と、前記ハウジング2の前端側に設けられて、前記ベーン部材5に固定される支持部材6と、前記ハウジング2の前端部と支持部材6の外側に巻回されて、前記クランクシャフトに対してカムシャフト3が進角する方向へ前記ベーン部材5を付勢する付勢手段であるトーションスプリング7とを備えている。
【0015】
前記ハウジング2は、図7〜図10に示すように、外周に前記タイミングスプロケット1に一体に形成されたほぼ筒状の周壁9及び該周壁9の後端側開口を閉塞する円盤状のリアープレート10とからなるハウジング本体8と、周壁9の前端側開口を封止する封止部材としてのフロントプレート11とから構成されており、前記ハウジング本体8とフロントプレート11とは、4つのボルト12によって軸方向から一体的に結合されている。
【0016】
前記周壁9は、内周面の円周方向のほぼ90°位置に内方へ膨出したほぼ扇状の隔壁部13が4つ形成されており、該各隔壁部13の円周方向の中央位置に前記各ボルト12が挿通するボルト挿通孔14がそれぞれ貫通形成されている。また、各隔壁部13の上端部には、前記ベーン部材5のロータ19の外周面に摺接してシールするシール部材15が嵌着保持されている。
【0017】
前記リアープレート10は、外径が周壁9の外径とほぼ同一に設定され、中央部に前記カムボルト4が挿通されるボルト孔10aが貫通形成されていると共に、外周側の円周方向のほぼ90°位置に前記各ボルト12の先端部が螺着する4つの雌ねじ孔10bが形成されている。また、外周側には、後述するロック機構のロックピンが出没するスリーブ16を保持する保持孔10cが貫通形成されている。なお、このリアープレート10は、図8に示すように、ロケートピン50とロケート穴51によって周壁9に対する円周方向及び径方向の位置決めがなされる。
【0018】
前記フロントプレート11は、図1〜図3にも示すように、ほぼ円盤状に形成され、中央に前記支持部材6の後述する筒状部30が挿入される大径孔11aが貫通形成されていると共に、外周部に前記トーションスプリング7の軸方向の倒れを規制するフランジ状の規制部17が一体に形成されている。
【0019】
また、フロントプレート11の外周側の円周方向のほぼ90°位置に、前記ボルト12が挿通される4つの挿通孔11bが貫通形成されている。さらに、支持部材6側の外端面の円周方向には、トーションスプリング7の内周縁側を支持する円弧状の3つの突起部18が軸方向に突設されていると共に、該隣接する突起部18間には、トーションスプリング7の一端部7aを係止固定するハウジング側ばね係止部である係止部48が設けられている。
【0020】
この係止部48は、図1にも示すように、円周方向に離間して配置された2つの係止突部48a、48bと、該係止突部48a、48bの間に形成された係止溝48cとから構成されている。
【0021】
前記各係止突部48a、48bは、フロントプレート11の径方向に沿ってブロック状に形成され、外径が前記円弧状の各突起部18の外径とほぼ同一に設定されていると共に、その高さも各突起部18とほぼ同一に設定されて、各突起部18と共にトーションスプリング7の内周縁を支持するようになっている。
【0022】
一方、前記係止溝48cは、トーションスプリング7の後述する一端部7aの湾曲形状に沿った湾曲形状に形成されている。すなわち、この係止溝48cは、その幅Wがトーションスプリング7の一端部7aの外径より僅かに大きく設定され、フロントプレート11の径方向の外端側から内端側に沿って比較的大きな曲率半径で湾曲状に折曲形成されており、長手方向の中心軸線Q1がフロントプレート11の中心に指向している。
【0023】
なお、前記大径孔11aの孔縁には、ハウジング2の内部に連通する円弧状の切欠溝11cが形成されている。
【0024】
前記ベーン部材5は、図7〜図10に示すように、前記カムシャフト3の一端部3aに軸方向から前記カムボルト4によって直接ボルト締めされたほぼ円筒状のロータ19と、該ロータ19の外周面に放射状に突設された4つのベーン20とから構成されている。
【0025】
前記ロータ19は、後端中央位置に有する円筒部19a内にカムシャフト3の一端部3aが嵌合されていると共に、軸方向の内部にカムボルト4が挿通するボルト挿通孔19bが貫通形成されている。また、前端中央位置には、後述の筒状部30が嵌合する円環状の凹溝19cが形成されている。
【0026】
一方、前記4つのベーン20は、前記ハウジング2の各隔壁部13との間に、それぞれ2つの進角側油圧室21と遅角側油圧室22とを画成している。また、前記各ベーン20は、径方向の先端部20aに形成されたシール溝内に前記周壁9の内周面に摺接して前記各油圧室21,22間をシールするシール部材23それぞれ装着されていると共に、1つの大径なベーン20aの内部軸方向に後述のロック機構24の一部が設けられている。
【0027】
前記ロック機構24は、図7〜図10に示すように、前記1つのベーン20aに形成された摺動用孔25と、該摺動用孔25に対応した前記リアープレート10の支持穴10cに保持された有底碗状のスリーブ26と、前記摺動用孔25の内部に摺動自在に保持されて、先端部27aが前記スリーブ26内のロック穴26aに係脱自在に設けられたロックピン27と、該ロックピン27の内部に挿通された軸状のリテーナ28と、該リテーナ28の後端フランジと前記ロックピン27の内底面との間に弾装されて、該ロックピン27をロック穴26a方向へ付勢するコイルスプリング29とから主として構成されている。また、前記ロックピン27は、スリーブ26のロック穴26aの底部側に形成された受圧室に後述する第1油圧通路42の一つの第1油孔42cを介して機関始動後に供給される油圧によって摺動用孔25内に後退動するようになっており、ロック穴26aには、ベーン部材5の最進角側への回転位置で係入ロックするように設定されている。
【0028】
前記支持部材6は、図4〜図6にも示すように、前記フロントプレート11に対向して配置され、該フロントプレート11とほぼ同径のほぼ円盤状に形成されて、中央に前記大径孔11aに嵌入する有底円筒状の筒状部30が軸方向へ一体に突設されていると共に、外周部に前記トーションスプリング7の軸方向に移動を規制する円環状の規制部31が形成されている。また、該規制部31の基部付近には、前記各ボルト12と該ボルト12を回転させるドライバーなどの工具も挿通可能な比較的大径なボルト挿通孔である4つの作業用孔32が貫通形成されている。
【0029】
さらに、支持部材6のフロントプレート11側の内端面には、前記トーションスプリング7の内周縁側を支持する円弧状の3つの突起部33が軸方向に突設されていると共に、前記隣接する作業用孔32間には、トーションスプリング7の他端部7bを係止固定するベーン部材側ばね係止部である係止部49が設けられている。
【0030】
この係止部49は、図4にも示すように、円周方向に離間して配置された2つの係止突部49a、49bと、該係止突部49a、49bの間に形成された係止溝49cとから構成されている。
【0031】
前記各係止突部49a、49bは、フロントプレート11の径方向に沿ってブロック状に形成され、各外端面が前記円弧状の各突起部33の外周面とほぼ同一の円弧線上に設定されていると共に、その高さも各突起部33とほぼ同一に設定されて、各突起部33と共にトーションスプリング7の内周縁を支持可能になっている。
【0032】
一方、前記係止溝49cは、トーションスプリング7の後述する他端部7bの湾曲形状に沿った湾曲形状に形成されている。すなわち、この係止溝49cは、その幅Wがトーションスプリング7の他端部7bの外径よりも僅かに大きく設定されていると共に、前記フロントプレート11側の係止溝48cと対称形状に形成されて、フロントプレート11の径方向の外端側から内端側に沿って比較的大きな曲率半径で湾曲状に折曲形成されており、長手方向の中心軸線Q2が支持部材6の中心に指向している。また、前記係止溝49cは、トーションスプリング7に付勢力が作用しない状態では、前記フロントプレートの前記係止溝48cに対向配置されている。
【0033】
また、前記筒状部30は、図5、図7、図9に示すように、その外径が前記大径孔11aの内径よりも若干小さく設定されていると共に、底部の中央には前記カムボルト4が挿通するボルト孔30aが貫通形成されている。また、底部側の先端部30bの外周面には、円環状の嵌着溝34が形成され、この嵌着溝34には、先端部30bが大径孔11aからハウジング2内に臨んだ状態において係止手段である係止リング35が嵌着されて、筒状部30の抜け出しが規制されるようになっており、これによって支持部材6とフロントプレート11及びトーションスプリング7を互いに仮止め状態に結合してユニット体を構成するようになっている。
【0034】
前記トーションスプリング7は、図8にも示すように、3重に巻回された本体がフロントプレート11や支持部材6の各突起部18,33などの外径よりも大きく形成されていると共に、横断面形状が円形状に形成されている。また、前記両端部7a、7bは、互いに内方へ比較的大きな曲率半径で湾曲状に形成されて、各先端部が本体の中心を指向していると共に、回転方向の付勢力が掛からない状態では、前記両係止溝48c、49cに対応して互いに円周方向の同一位置に配置されている。
【0035】
さらに、前記支持部材6の筒状部30と前記ベーン部材5のロータ19との間には、支持部材6の円周方向の所定位置でロータ19と結合させる位置決め手段36が設けられている。
【0036】
この位置決め手段36は、図11及び図12にも示すように、ロータ19の前端部の周方向の所定位置に軸方向に穿設されたピン保持孔37と、該ピン保持孔37の内部に摺動自在に保持された位置決め部材である位置決めピン38と、前記筒状部30の先端部30bの底壁外面の円周方向の所定位置に軸方向に穿設された位置決め穴39と、前記位置決めピン38を位置決め穴39方向へ押出付勢するばね部材であるコイルスプリング40とから構成されている。
【0037】
前記ピン保持孔37と位置決め穴39とは径方向の同一位置に形成されているが、円周方向の位置は後述するように支持部材6を回転させて前記トーションスプリング7に所定の捩り付勢力を付与した時点で合致するようになっている。
【0038】
また、前記各進角側油圧室21と遅角側油圧室22には、液圧回路である油圧回路41から油圧が選択的に給排されるようになっている。この油圧回路41は、図7に示すように、進角側油圧室21に対して油圧を給排する第1油圧通路42と、遅角側油圧室22に対して油圧を給排する第2油圧通路43との2系統の油圧通路を有し、この両油圧通路42,43には、供給通路47aとドレン通路44とが夫々通路切替用の電磁切替弁45を介して接続されている。前記供給通路47aには、オイルパン46内の油を圧送するオイルポンプ47が設けられていると共に、供給通路47aの上流端とドレン通路44の下流端がオイルパン46に連通している。
【0039】
前記第1油圧通路42は、図7に示すように、シリンダヘッド内からカム軸受の内周のグルーブ溝42aと、カムシャフト3の内部一側部に形成された軸方向孔42b及び径方向孔とを有し、またロータ19の内部に放射状に形成されて、進角側油圧室21と前記径方向孔とを連通する4つの第1油孔42cを有している。
【0040】
一方、第2油圧通路43は、同じくシリンダヘッド内からカム軸受の内周のグルーブ溝43aを通って、カムシャフト3の内部側部の軸方向孔43b及び径方向孔とを有し、ロータ19の内部に放射状に形成されて、前記各遅角側油圧室22と径方向孔と連通する4つの第2油孔43cとを有している。
【0041】
前記電磁切替弁45は、4ポート2位置型であって、内部の弁体が各油圧通路42,43と供給通路47a及びドレン通路44とを相対的に切り替え制御するようになっていると共に、マイクロコンピュータを内蔵した図外のコントローラ(ECU)からの制御信号によって切り替え作動されるようになっている。コントローラは、図外の機関回転数を検出するクランク角センサからの機関回転数信号や吸入空気量を検出するエアフローメータからの負荷信号及び水温センサからの機関水温信号によって現在の運転状態を検出すると共に、クランク角及びカム角センサからの信号によってタイミングスプロケット1とカムシャフト3との相対回動位置を検出している。
【0042】
以下、本装置の作動について簡単に説明すれば、機関の始動及び始動後の所定の低回転低負荷域では、コントローラから制御信号が出力された電磁切替弁45が供給通路47aと第1油圧通路42を連通させると共に、ドレン通路44と第2油圧通路43とを連通させる。このため、図10に示すように、遅角側油圧室22には、油圧が供給されず低圧状態を維持している一方、進角側油圧室21には、オイルポンプ47から圧送された油圧が第1油圧通路42から第2油孔42cを通って供給されるが、今だ十分に油圧が上昇していないため、ロックピン27はコイルスプリング29のばね力でロック穴26a内に係入された状態を維持し、ベーン部材5は、図10に示す位置に保持されて、タイミングスプロケット1とカムシャフト3の所定の進角側の回動位置での確実な結合状態が維持される。
【0043】
このため、排気弁のバルブタイミングを始動性に好適な所定の進角制御が維持されることにより機関のクランキングが速やかに立上って始動性が良好になると共に、カムシャフト3に作用する正負のトルク変動によるベーン部材5のばたつきの発生を抑制できる。
【0044】
その後、機関が高回転域に移行すると、コントローラからの制御信号によって電磁切替弁45が作動して、供給通路47aと第2油圧通路43を連通させる一方、ドレン通路44と第1油圧通路42を連通させる。したがって、進角側油圧室21内の油圧が第1油圧通路42を通ってドレン通路44からオイルパン46内に戻されて進角側油圧室21内が低圧になる。一方、遅角側油圧室22内に油圧が第2油孔43cを経由して供給されて高圧になると共に、この油圧が受圧室からロックピン27の先端部27aに作用してコイルスプリング29のばね力に抗して後退動させるため、該先端部27aがロック穴26aから抜け出す。このため、ベーン部材5は、進角側油圧室21方向、つまり遅角側方向へのみの相対回動が許容されて、遅角側油圧室22内の油圧の上昇に伴い、隔壁部13の進角側油圧室21側の他側面に当接するまで最大に回動して最遅角側位置に保持される。
【0045】
したがって、タイミングギア1とカムシャフト3とは、最遅角側へ相対回動制御されて排気弁の開閉時期を最遅角側へ制御する。これによって、バルブオーバーラップが大きくなって出力の向上が図れる。
【0046】
また、各油圧室21,22には、機関の運転状態に応じて油圧を適宜給排することによりカムシャフト3を所望の中間位置に連続的に保持することも可能である。
【0047】
次に、本装置の前記各構成部品の組立工程を図13〜図15に基づいて説明する。すなわち、まず、図13A、Bに示すように、支持部材6とフロントプレート11との間にトーションスプリング7を配置して、この各端部7a、7bをそれぞれの係止溝48c、49c内に、径方向からではなく図1及び図4に示す正面側、つまり平面方向から押し込んで係入させる。これによって、各端部7a、7bは各係止溝48c、49cの形状に沿って各突起部48a,48b、49a,49bの間に挟持状態に係止固定されることになる。
【0048】
また、支持部材6の筒状部30をフロントプレート11の大径孔11a内に軸方向から嵌入し、この状態で筒状部30の先端部30aの嵌着溝34に係止リング35を嵌着させる。これによって、係止リング35の外周部が大径孔11aの孔縁に当たって抜け止めされることから、支持部材6とフロントプレート11及びトーションスプリング7が一体的に仮止めされてユニット体として構成される(第1工程)。
【0049】
次に、図14A、Bに示すように、予めハウジング本体8の内部に、ベーン20aにロック機構26のロックピン27等が収容配置されたベーン部材5を収容しておき、このハウジング本体8の周壁9の前端部にフロントプレート11を当接配置する、つまり前記ユニット体の筒状部30をロータ19の凹溝19c内に嵌合する。次に、支持部材6の各作業用孔32から各ボルト12を内部に挿通しつつ各ボルト挿通孔11b、14にも挿通して各ボルト12の先端部をリアープレート10の雌ねじ孔10bに螺合させ、所定のドライバー工具によって各ボルト12を締めつける。これによって、前記ユニット体がハウジング本体8に取り付けられて、さらにハウジング1を含むユニット体とすることができる。この時点での位置決め手段36の位置決めピン38と位置決め穴39は、図11に示すように合致せずに円周方向にずれた位置にある(第2工程)。なお、この組付完了時には、前記筒状部30の先端部30bとフロントプレート11の大径孔11aの孔縁とは非接触状態になっている。
【0050】
その後、支持部材6を、図15に示すように、トーションスプリング7の付勢力(初期荷重の発生)に抗して反時計方向(矢印方向)へ回転させ、所定の回転位置に達してピン保持孔37と位置決め穴39が合致すると、図9及び図12に示すように、位置決めピン38がコイルスプリング40のばね力によって前方へ突出して位置決め穴39内に係入する。つまり、支持部材6が回転されてフロントプレート11に回転方向の所定位置で位置決めされることにより、トーションスプリング7に所定の付勢力を付与することになる(第3工程)。
【0051】
次に、かかるトーションスプリング7に付勢力が設定された状態で、カムボルト4を筒状部30やロータ19のボルト挿通孔30a、19bを挿通させて先端部をカムシャフト3のボルト孔3bに螺合しつつ所定トルクで締めつければ、図7に示すように、該カムシャフト3にハウジング1を含む前記ユニット体を取り付けることができる(第4工程)。
【0052】
以上のように、支持部材6とフロントプレート11とを組み付ける際に、筒状部30をフロントプレート11の大径孔11aからハウジング本体8内へ臨ませた状態で、前記筒状部30の嵌着溝34に係止リング35を嵌着することによって、これら支持部材6とフロントプレート11及びトーションスプリング7とを予めユニット化したことから、ベーン部材5をカムシャフト3に固定する前に、支持部材6がフロントプレート11から脱落することなく互いに連係されていると共に、トーションスプリング7も該両者6,11の間からの脱落を防止することができる。したがって、トーションスプリング7などの組み付け作業性が良好になる。
【0053】
特に、前記ユニット体をハウジング本体8に各ボルト12によって組み付けた後に、支持部材6をトーションスプリング7の付勢力(初期荷重の発生)に抗して回転させて位置決め手段36によって円周方向の位置決めがなされることによって、事後的にトーションスプリング7に所定の付勢力を付与設定することになることから、従来のように、付勢力を掛けながら組み付ける必要が全くなくなるので、該トーションスプリング7の組付作業や各構成部品の組付作業も極めて容易になり、それぞれの作業能率の向上が図れる。
【0054】
また、トーションスプリング7の両端部7a、7bは、各係止溝48c、49cに湾曲形状に沿った状態で係合、つまり該各係止溝48c、49cの内周面にフィットした状態で係合していることから、確実な係合固定状態が得られ、たとえ径方向(図13Aの矢印方向)への引き抜く力が加わっても各内外周面が各係止溝48c、49cの内周面に引っかかって抜け出しが確実に防止できる。
【0055】
したがって、従来のように、トーションスプリング7の両端部7a、7bを折り返し状に折曲しなくとも十分な係止力が得られ、脱落することがないから、大きく折曲形成することが困難な外径の大きなトーションスプリング7にも適用することができる。
【0056】
換言すれば、トーションスプリング7の両端部7a、7bを大きく曲げる加工する必要がないので、その加工作業が容易になると共に、脱落防止機構などが不要になるので、各構成部品、特にトーションスプリング7の組付作業能率の向上とコストの高騰を抑制できる。
【0057】
さらに、トーションスプリング7は、付勢力が設定された際に軸方向へ傾くとこの傾きを支持部材6とフロントプレート11の各規制部17,31によって規制することかできると共に、各突起部18,33によって径方向の自由な移動も規制できるため、組み付け時及び付勢力付与時における脱落を効果的に防止できる。
【0058】
また、位置決め手段36のばね部材をコイルスプリング40によって構成したことから、位置決めピン38のストローク量を十分に確保することができ、位置決め穴39からの不用意な抜け出しを防止できる。
【0059】
本発明は前記実施形態の構成に限定されるものではなく、排気弁側ばかりか吸気弁側に適用することも可能であり、また、トーションスプリングなどのばね部材を用いた他のバルブタイミング制御装置に適用することも可能である。機関停止時におけるトーションスプリング7の付勢力によるベーン部材5の回動位置を、バルブタイミングの進角側と遅角側の中間位相に制御することも可能である。
【0060】
前記実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想について、以下に記載する。
(イ) 前記ばね部材の横断面を円形状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【0061】
一般に横断面形状が円形のものは折曲加工が困難であるが、この発明では前述のように大きく折曲させる必要がないので、円形のものにも十分適用することが可能になる。
(ロ) 前記位相変更機構は、
前記回転体に固定されて、前後の開口端が閉塞されたハウジングと、
前記カムシャフトに固定されて、前記ハウジング内を所定範囲で正逆回動可能に設けられたベーン部材と、
該ベーン部材とハウジングとの間に画成された進角側油圧室と遅角側油圧室とに選択的に油圧を給排する液圧回路とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に供されるフロントプレートの正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】同フロントプレートの背面図である。
【図4】本実施形態に供される支持部材の正面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】同支持部材の背面図である。
【図7】本実施形態のバルブタイミング制御装置の要部断面図である。
【図8】同バルブタイミング制御装置の分解斜視図である。
【図9】同バルブタイミング制御装置のユニット体を示す縦断面図である。
【図10】図9のC矢視図である。
【図11】本実施形態に供される位置決め手段の要部拡大断面図である。
【図12】同位置決め手段の作用説明図である。
【図13】Aはバルブタイミング制御装置の組立時における第1工程を示す支持部材側からみた説明図、Bは同第1工程を示す側部からみた説明図である。
【図14】Aは組立時における第2工程を示す支持部材側からみた説明図、Bは同第2工程を示す側部からみた説明図である。
【図15】組立時における第3工程を示す支持部材側からみた説明図である。
【符号の説明】
1…タイミングススプロケット(回転体)
2…ハウジング
3…カムシャフト
4…カムボルト
5…ベーン部材
6…支持部材
7…トーションスプリング(付勢手段)
7a・7b…両端部
41…油圧回路(液圧回路)
48・49…係止部
48a・48b…係止突部
49b・49b…係止突部
48c・49c…係止溝

Claims (4)

  1. 機関のクランクシャフトによって回転駆動されるハウジングと、
    カムシャフトに結合されていると共に、前記ハウジングと相対回転可能に設けられ、ロータ及び該ロータの外周面に突設されたベーンとから構成されたベーン部材と、
    前記ベーンに設けられ、前記ベーン部材の軸方向へ摺動自在なロックピンと、
    前記ハウジングの一端側開口を封止すると共に、前記ロックピストンが係脱自在なロック穴を有するプレートと、
    該プレートと反対側の前記ハウジングの他端側にそれぞれ形成され、前記ハウジングと一体的に回転するハウジング側ばね係止部及び前記ベーン部材と一体的に回転するベーン部材側ばね係止部と、
    一方の端部が前記ハウジング側ばね係止部に係止され、他方の端部が前記ベーン部材側ばね係止部に係止されていると共に、前記一方の端部と他方の端部との間が巻回状に形成され、前記ハウジングとベーン部材との相対回転位相を一方向へ変化するように付勢するトーションスプリングと、を備え、
    前記トーションスプリングの他方の端部は、折り曲げ部分が湾曲状に折曲形成されていると共に、該他方の端部の先端が前記トーションスプリングの軸中心方向に指向して形成され、
    前記ベーン部材側ばね係止部は、軸方向へ突設された係止突起により形成された係止溝によって構成され、該係止溝は、前記トーションスプリングの前記湾曲状に折曲形成された他方の端部の形状に沿うように形成されていると共に、該係止溝の径方向内側の端部が前記トーションスプリングの軸中心方向に指向して形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 機関のクランクシャフトとカムシャフトとの間に設けられて、機関の機関弁の開閉時期を制御する位相変更機構を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記位相変更機構は、
    前記クランクシャフトによって回転駆動される周壁と該周壁の軸方向一方側の開口を閉塞するプレートとを有するハウジング本体と、
    前記カムシャフトと共に回転し、前記ハウジング本体内に形成された隔壁部との間に進角側油圧室と遅角側油圧室とを形成し、前記カムシャフトに結合されるロータと該ロータの外周面に放射状に突設されたベーンとから構成されたベーン部材と、
    前記ベーンに軸方向移動可能に設けられたロックピンと、
    前記プレートに設けられ、前記ロックピンの一端が係脱自在に設けられたロック穴と、
    前記周壁の前記プレートとは反対側の位置に配置され、前記ハウジング本体に対して前記ベーン部材を進角側あるいは遅角側へ付勢するトーションスプリングと、
    前記周壁の前記プレートとは反対側の位置に形成され、前記ハウジング本体と一体的に回転するように設けられ、前記トーションスプリングの一方の端部が係止されるハウジング側ばね係止部と、
    前記ベーン部材と一体的に回転するように設けられ、前記トーションスプリングの他方の端部が係止されるベーン部材側ばね係止部と、
    を備え、
    前記トーションスプリングは、前記一方の端部または他方の端部が折り曲げ部分で湾曲状に折曲形成され、前記一方の端部と他方の端部の間が巻回状に形成された巻回部を有すると共に、前記折曲状の端部の先端がトーションスプリングの径方向内側に指向して形成され、
    前記トーションスプリングの湾曲状の端部が係止される前記係止部は、軸方向に突設された係止突部により形成された係止溝により構成され、該係止溝は、前記トーションスプリングの前記湾曲状に折曲形成された端部の形状に沿うように形成され、該係止溝の径方向内側の端部が前記トーションスプリングの軸中心に指向して形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 機関のクランクシャフトとカムシャフトとの間に設けられて、機関弁の開閉時期を制御する位相変更機構を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記位相変更機構は、
    前記クランクシャフトによって回転駆動する周壁と、該周壁の軸方向一方側を閉塞するプレートとを有するハウジング本体と、
    前記カムシャフトと共に回転し、前記ハウジング本体内に形成された隔壁部との間に進角側油圧室と遅角側油圧室とを形成し、前記カムシャフトに結合されるロータと該ロータの外周面に放射状に突設されたベーンとから構成されたベーン部材と、
    前記ベーンに軸方向移動可能に設けられたロックピンと、
    前記プレートに設けられ、前記ロックピンの一端が係脱自在に設けられたロック穴と、
    前記周壁の前記プレートとは反対側の位置に配置され、前記ハウジング本体に対して前記ベーン部材を進角側あるいは遅角側へ付勢するトーションスプリングと、
    前記周壁の前記プレートとは反対側の位置に形成され、前記ハウジング本体と一体的に回転するように設けられ、前記トーションスプリングの一方の端部が係止されるハウジング側ばね係止部と、
    前記ベーン部材と一体的に回転するように設けられ、前記トーションスプリングの他方の端部が係止されるベーン部材側ばね係止部と、
    を備え、
    前記トーションスプリングは、前記一方の端部または他方の端部が折り曲げ部分で湾曲状に折曲形成され、前記一方の端部と他方の端部の間が巻回状に形成された巻回部を有すると共に、前記湾曲状の端部の先端がトーションスプリングの径方向内側に指向して形成され、
    前記トーションスプリングの湾曲状の端部が係止される前記ハウジング側ばね係止部あるいはベーン側ばね係止部は、軸方向に突設された係止突部によって形成された係止溝によって構成され、該係止溝の径方向内側の端部を、前記トーションスプリングの軸中心方向に指向して形成し、前記係止突部の前記係止溝を形成する内側面が前記トーションスプリングの湾曲状端部に沿って湾曲状に形成されている
    ことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 機関のクランクシャフトによって回転駆動されるハウジングと、
    カムシャフトに結合されていると共に、前記ハウジングと相対回転可能に設けられ、ロータ及び該ロータの外周面に突設されたベーンとから構成されたベーン部材と、
    前記ベーンに設けられ、前記ベーン部材の軸方向へ摺動自在なロックピンと、
    前記ハウジングの一端側開口を封止すると共に、前記ロックピストンが係脱自在なロック穴を有するプレートと、
    該プレートと反対側の前記ハウジングの他端側にそれぞれ形成され、前記ハウジングと一体に的に回転するハウジング側ばね係止部及び前記ベーン部材と一体的の回転するベーン部材側ばね係止部と、
    一方の端部が前記ハウジング側ばね係止部に係止され、他方の端部が前記ベーン部材側ばね係止部に係止されていると共に、前記一方の端部と他方の端部との間が巻回状に形成され、前記ハウジングとベーン部材との相対回転位相を一方向へ変化するように付勢するトーションスプリングと、を備え、
    前記トーションスプリングは、前記一方の端部または他方の端部が折り曲げ部分で湾曲状に折曲形成されていると共に、前記湾曲状に折り曲げられた前記一方あるいは他方の端部の先端が前記トーションスプリングの径方向内側に指向して形成され、
    前記トーションスプリングの折曲形成された端部が係止される前記ハウジング側ばね係止部またはベーン部材側ばね係止部は、軸方向に突設された係止突部によって形成された係止溝によって構成され、該係止溝の径方向内側の端部が前記トーションスプリングの軸 中心方向に指向して形成され、
    前記係止突部は、前記係止溝を形成する内側面に前記トーションスプリングの湾曲状端部の形状に沿った湾曲状の部分を有することを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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