JP4008308B2 - Rotary disc tumbler lock with construction key device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンストラクションキー装置付ロータリーディスクタンブラー錠(以下単にコンス錠という)に係り、特に、コンストラクションキー装置を合鍵で解除できるようにしたコンス錠に関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、先に、特願2001−316885を以て、従来の所謂レバータンブラー錠(ロータリーディスクシリンダ錠)を改良した新規なロータリーディスクタンブラー錠を提案した。
【0003】
このロータリーディスクタンブラー錠は、内周面の母線に沿ってカム溝を形成した外筒と、この外筒に回転自在に嵌合し、間隙を介して中心軸線方向に積層された複数の仕切板を設けると共に、中心軸線に沿って鍵孔を貫通させた内筒と、この内筒の母線に沿って延在し、内筒の外周部において半径方向に移動可能に案内されると共に、上記カム溝と係合する外側縁が外方に突出する方向に付勢されたロッキングバーとを有し、上記仕切板の間の各スロットに、中央部に鍵孔を包囲し得る大きさの鍵挿通孔を形成した環状のロータリーディスクタンブラーを挿設し、その実体部の1ヵ所を、内筒を軸線方向に貫通する支軸に揺動可能に軸支すると共に、自由端部外側端縁に解錠切欠を形成し、一方、鍵挿通孔の開口端縁に、先端の移動軌跡が鍵孔に挿入された合鍵のブレードの平面部又は端縁部と干渉する係合突起を一体に突設し、各ロータリーディスクタンブラーをこの係合突起が合鍵に近接する方向に付勢すると共に、常態では内筒を軸線方向に貫通するバックアップピンに係止し、他方、これらのタンブラー群の係合突起の夫々が鍵孔に挿通された合鍵のブレードに形成された対応する窪みと係合したとき、各ロータリーディスクタンブラーの解錠切欠がロッキングバーの内側縁と整合するようにしたことを特徴とするものである。
【0004】
上記したロータリーディスクタンブラー錠の構成を更に要約すると、図1に示すように、中央部に鍵孔を包囲し得る大きさの鍵挿通孔1を形成した環状のロータリーディスクタンブラー2を支軸3に揺動可能に軸支すると共に、自由端部外側端縁に解錠切欠4を形成し、一方、鍵挿通孔1の開口端縁に、先端の移動軌跡が鍵孔5に挿入された合鍵6のブレードの平面部又は端縁部と干渉する係合突起7を一体に突設し、各ロータリーディスクタンブラー2をこの係合突起7が合鍵6に近接する方向に付勢すると共に、常態ではバックアップピン8に係止し、他方、これらのタンブラー群の係合突起の夫々が鍵孔5に挿通された合鍵6のブレードに形成された対応する窪み9と係合したとき、各ロータリーディスクタンブラーの解錠切欠4をロッキングバー11の内側縁と整合させるものである。
【0005】
一方、コンストラクションキー装置とは、工事中はコンストラクションキー(工事専用鍵)という特殊な鍵で各住戸の錠前の施解錠を行い、工事完了後に、コンストラクションキー装置を解除すれば、コンストラクションキーは使用不能となり、以後施主又は入居者が使う合鍵(住戸鍵)だけが使えるようになる装置のことで、工事中における施工者の錠前施解錠作業及び鍵管理業務の合理化を図り、更に施主又は入居者のより一層の安全を確保するために案出されたものである。
【0006】
尚、ここで合鍵とは、所謂スペアキー(予備の鍵)のことではなく、一の錠前を解錠するための正規の鍵形状を有する鍵をいうものとする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本出願人は、先に、特願平6−126966号を以て、コンストラクションキー装置を解除するために特殊な工具を必要とせず、住戸鍵で解除できるコンストラクションキー装置付レバータンブラー錠を提案した。
【0008】
この発明は、上記特願平6−126966号に係る技術思想を前記特願2001−316885に係るロータリーディスクタンブラー錠に適用したコンス錠を提案すると共に、コンストラクションキー装置の機能を更に向上させ、工事中使用する第1コンストラクションキー装置と、工事完成後家主等が使用する管理用の第2コンストラクションキー装置に切換えることができるコンス錠を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、内周面の母線に沿って横断面形状が略V字形のカム溝を形成した外筒と、この外筒に回転自在に嵌合し、間隙を介して中心軸線方向に積層された複数の仕切板を設けると共に、中心軸線に沿って鍵孔を貫通させた内筒と、この内筒の母線に沿って延在し、内筒の外周部において半径方向に移動可能に案内されると共に、上記カム溝と係合する外側縁が外方に突出する方向に付勢されたロッキングバーとを有し、上記仕切板の間の各スロットに、中央部に鍵孔を包囲し得る大きさの鍵挿通孔を形成し、剛性を高めるため環状に成形したロータリーディスクタンブラーを挿設し、その実体部の1ヵ所を、内筒を軸線方向に貫通する支軸に揺動可能に軸支すると共に、鍵挿通孔を挟んで上記支軸と対峙するロータリーディスクタンブラーの実体部であり、円弧の一部をなす自由端部外側端縁に解錠切欠を形成し、一方、鍵挿通孔の開口端縁に、先端の移動軌跡が鍵孔に挿入された合鍵のブレードの平面部又は端縁部と干渉する係合突起を一体に突設し、各ロータリーディスクタンブラーをこの係合突起が合鍵に近接する方向に付勢すると共に、常態では内筒を軸線方向に貫通するバックアップピンに係止し、他方、これらのタンブラー群の係合突起の夫々が鍵孔に挿通された合鍵のブレードに形成された対応する窪みと係合したとき、各ロータリーディスクタンブラーの解錠切欠がロッキングバーの内側縁と整合するようにし、以て、合鍵と一体的に内筒を回動させたさせたとき、カム溝とロッキングバーとの間に生じる楔作用によりロッキングバーを内筒中心軸方向に移動させ、内筒を外筒に対し相対回動できるようにしたロータリーディスクタンブラー錠の少なくとも1個のタンブラーを休止タンブラーとして指定し、休止タンブラーの、鍵挿通孔を挟んで支軸と対峙するロータリーディスクタンブラーの実体部である自由端部内側端縁に係止突起を形成して、コンストラクションキー装置作動時、この係止突起をバックアップピンに係合させることにより休止タンブラーを不作動状態に置き、もって休止タンブラーに臨む部分より先のブレードの側端縁を切り欠いて細くし、或いは短くした工事専用のコンストラクションキーの使用を可能にし、一方、コンストラクションキー装置作動時上記休止タンブラーと係合する部分の近傍を切り欠いたバックアップピンを、軸線方向に一定距離移動可能に案内すると共に、上記切欠部分が休止タンブラーと整合する方向に付勢し、他方、コンストラクションキー装置作動時上記バックアップピンと係合してこれをコンストラクションキー装置作動位置に係止する作動板を内筒半径方向に移動可能に設け、この作動板に重合するように配設され、内筒半径方向に移動可能に案内されたリセットタンブラーの、鍵挿通孔を挟んで支軸と対峙するロータリーディスクタンブラーの実体部である自由端部外側縁に、コンストラクションキーが鍵孔に挿入された時ロッキングバーと整合する解錠切欠を形成し、もってコンストラクションキー使用時ロッキングバーのリセットタンブラーの切欠への係入を許して作動板をバックアップピン係止位置に保持し、リセットタンブラーの係合突起に臨むブレード平面部を確保した住戸鍵の操作時、リセットタンブラー及びリセットタンブラーと作動板との係止部を介してロッキングバーにより作動板を動かし、作動板によるバックアップピンの係止を解いてバックアップピンを解放し、もってバックアップピンの切り欠き部分と休止タンブラーとを整合させて、コンストラクションキー装置を解除するようにしたことを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、内周面の母線に沿って横断面形状が略V字形のカム溝を形成した外筒と、この外筒に回転自在に嵌合し、間隙を介して中心軸線方向に積層された複数の仕切板を設けると共に、中心軸線に沿って鍵孔を貫通させた内筒と、この内筒の母線に沿って延在し、内筒の外周部において半径方向に移動可能に案内されると共に、上記カム溝と係合する外側縁が外方に突出する方向に付勢されたロッキングバーとを有し、上記仕切板の間の各スロットに、中央部に鍵孔を包囲し得る大きさの鍵挿通孔を形成し、剛性を高めるため環状に成形したロータリーディスクタンブラーを挿設し、その実体部の1ヵ所を、内筒を軸線方向に貫通する支軸に揺動可能に軸支すると共に、鍵挿通孔を挟んで上記支軸と対峙するロータリーディスクタンブラーの実体部であり、円弧の一部をなす自由端部外側端縁に解錠切欠を形成し、一方、鍵挿通孔の開口端縁に、先端の移動軌跡が鍵孔に挿入された合鍵のブレードの平面部又は端縁部と干渉する係合突起を一体に突設し、各ロータリーディスクタンブラーをこの係合突起が合鍵に近接する方向に付勢すると共に、常態では内筒を軸線方向に貫通するバックアップピンに係止し、他方、これらのタンブラー群の係合突起の夫々が鍵孔に挿通された合鍵のブレードに形成された対応する窪みと係合したとき、各ロータリーディスクタンブラーの解錠切欠がロッキングバーの内側縁と整合するようにし、以て、合鍵と一体的に内筒を回動させたさせたとき、カム溝とロッキングバーとの間に生じる楔作用によりロッキングバーを内筒中心軸方向に移動させ、内筒を外筒に対し相対回動できるようにしたロータリーディスクタンブラー錠の少なくとも1個のタンブラーを第1休止タンブラーとして指定し、また、第1休止タンブラーより内方においてこれに隣接する少なくとも1個のタンブラーを第2休止タンブラーとして指定し、これら第1及び第2休止タンブラーの、鍵挿通孔を挟んで支軸と対峙するロータリーディスクタンブラーの実体部である自由端部内側端縁に係止突起を形成して、コンストラクションキー装置作動時、この係止突起をバックアップピンに係合させることにより休止タンブラーを不作動状態に置き、もって休止タンブラーに臨む部分より先のブレードの側端縁を切り欠いて細くし、或いは短くした第1コンストラクションキーの使用を可能にし、一方、コンストラクションキー装置作動時上記休止タンブラーと係合する部分の近傍を切り欠いたバックアップピンを、第1休止タンブラーと係合する第1バックアップピンと、第2休止タンブラーと係合する第2バックアップピンとに分割し、夫々軸線方向に一定距離移動可能に案内すると共に、第1バックアップピンをその切欠部分が休止タンブラーと整合する方向に付勢し、他方、コンストラクションキー装置作動時上記第1バックアップピンと係合してこれをコンストラクションキー装置作動位置に係止する第1作動板と、第2バックアップピンをコンストラクションキー装置作動位置に係止する第2作動板とを、夫々内筒半径方向に移動可能に設け、これらの作動板の夫々に重合するように配設され、内筒半径方向に移動可能に案内された第1及び第2リセットタンブラーの、鍵挿通孔を挟んで支軸と対峙するロータリーディスクタンブラーの実体部である自由端部外側縁に、コンストラクションキーが鍵孔に挿入された時ロッキングバーと整合する解錠切欠を形成し、もって第1コンストラクションキー使用時ロッキングバーのリセットタンブラーの切欠への係入を許して作動板をバックアップピン係止位置に保持し、一方、第1リセットタンブラーの係合突起に臨むブレード平面部を確保すると共に、第2休止タンブラーに臨む部分より先のブレードの側端縁を切り欠いて細くし、或いは短くした第2コンストラクションキーの操作時、第1リセットタンブラー及び第1リセットタンブラーと第1作動板との係止部を介してロッキングバーにより第1作動板を動かし、第1作動板による第1バックアップピンの係止を解いて第1バックアップピンを解放し、以て第1バックアップピンの切り欠き部分と第1休止タンブラーとを整合させて、第2コンストラクションキーの使用を可能にし、また、第2リセットタンブラーの係合突起に臨むブレード平面部を確保した住戸鍵の最初の使用時、第2リセットタンブラー及び第2リセットタンブラーと第2作動板との係止部を介してロッキングバーにより第2作動板を動かし、第2作動板による第2バックアップピンの係止を解くと共に、1バックアップピンを介して第2バックアップピンを解放し、以て第2バックアップピンの切り欠き部分と第2休止タンブラーとを整合させ、以てコンストラクションキー装置を解除するようにしたことを特徴とする。
【0011】
更にまた、請求項3に記載の発明は、内周面の母線に沿って横断面形状が略V字形のカム溝を形成した外筒と、この外筒に回転自在に嵌合し、間隙を介して中心軸線方向に積層された複数の仕切板を設けると共に、中心軸線に沿って鍵孔を貫通させた内筒と、この内筒の母線に沿って延在し、内筒の外周部において半径方向に移動可能に案内されると共に、上記カム溝と係合する外側縁が外方に突出する方向に付勢されたロッキングバーとを有し、上記仕切板の間の各スロットに、中央部に鍵孔を包囲し得る大きさの鍵挿通孔を形成し、剛性を高めるため環状に成形したロータリーディスクタンブラーを挿設し、その実体部の1ヵ所を、内筒を軸線方向に貫通する支軸に揺動可能に軸支すると共に、鍵挿通孔を挟んで上記支軸と対峙するロータリーディスクタンブラーの実体部であり、円弧の一部をなす自由端部外側端縁に解錠切欠を形成し、一方、鍵挿通孔の開口端縁に、先端の移動軌跡が鍵孔に挿入された合鍵のブレードの平面部又は端縁部と干渉する係合突起を一体に突設し、各ロータリーディスクタンブラーをこの係合突起が合鍵に近接する方向に付勢すると共に、常態では内筒を軸線方向に貫通するバックアップピンに係止し、他方、これらのタンブラー群の係合突起の夫々が鍵孔に挿通された合鍵のブレードに形成された対応する窪みと係合したとき、各ロータリーディスクタンブラーの解錠切欠がロッキングバーの内側縁と整合するようにし、以て、合鍵と一体的に内筒を回動させたさせたとき、カム溝とロッキングバーとの間に生じる楔作用によりロッキングバーを内筒中心軸方向に移動させ、内筒を外筒に対し相対回動できるようにしたロータリーディスクタンブラー錠の少なくとも1個のタンブラーを第1休止タンブラーとして指定し、また、第1休止タンブラーより内方においてこれに隣接する少なくとも1個のタンブラーを第2休止タンブラーとして指定し、これら第1及び第2休止タンブラーの、鍵挿通孔を挟んで支軸と対峙するロータリーディスクタンブラーの実体部である自由端部内側端縁に係止突起を形成して、コンストラクションキー装置作動時、この係止突起をバックアップピンに係合させることにより休止タンブラーを不作動状態に置き、もって休止タンブラーに臨む部分より先のブレードの側端縁を切り欠いて細くし、或いは短くした第1コンストラクションキーの使用を可能にし、一方、コンストラクションキー装置作動時上記休止タンブラーと係合する部分の近傍を切り欠いたバックアップピンの内筒中心軸線に対向する側に、その長さ方向にそって、第1及び第2の係止切欠を形成し、バックアップピンを内方に移動可能に案内すると共に、内方に付勢し、他方、コンストラクションキー装置作動時上記第1係止切欠と係合してこれをコンストラクションキー装置作動位置に係止する第1作動板と、これら第1係止切欠と第1作動板との係合が解け、バックアップピンが更に内方に移動したとき第2係止切欠と係合する第2作動板とを夫々内筒半径方向に移動可能に設け、これらの作動板の夫々に重合するように配設され、内筒半径方向に移動可能に案内された第1及び第2リセットタンブラーの、鍵挿通孔を挟んで支軸と対峙するロータリーディスクタンブラーの実体部である自由端部外側縁に、コンストラクションキーが鍵孔に挿入された時ロッキングバーと整合する解錠切欠を形成し、もって第1コンストラクションキー使用時ロッキングバーのリセットタンブラーの切欠への係入を許して作動板をバックアップピン係止位置に保持し、一方、第1リセットタンブラーの係合突起に臨むブレード平面部を確保すると共に、第2休止タンブラーに臨む部分より先のブレードの側端縁を切り欠いて細くし、或いは短くした第2コンストラクションキーの操作時、第1リセットタンブラー及び第1リセットタンブラーと第1作動板との係止部を介してロッキングバーにより第1作動板を動かし、第1作動板によるバックアップピンの係止を解いてバックアップピンを解放し、以てバックアップピンの切り欠き部分と第1休止タンブラーとを整合させて、第2コンストラクションキーの使用を可能にし、また、第2リセットタンブラーの係合突起に臨むブレード平面部を確保した住戸鍵の最初の使用時、第2リセットタンブラー及び第2リセットタンブラーと第2作動板との係止部を介してロッキングバーにより第2作動板を動かし、第2作動板によるバックアップピンの係止を解き、以て第2バックアップピンの切り欠き部分と第2休止タンブラーとを整合させ、以てコンストラクションキー装置を解除するようにしたことを特徴とする。
【0012】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
この発明によるコンス錠は、上記特願2001−316885によって提案されたロータリーディスクタンブラー錠に、後述のコンストラクションキー装置を組込んだものである。
【0013】
しかして、前記して簡単に構成を説明したロータリーディスクタンブラー錠と従来のレバータンブラー錠との大きな違いは、タンブラーの形状が環状であること、及び、ブレードの側端縁の鍵溝の代りに合鍵の平面部及び端縁部に窪みを形成したことの2点であるから、ロータリーディスクタンブラー錠の更に詳細な説明は省略する。
【0014】
また、説明の都合上、構成がより複雑な請求項2に記載のコンス錠についてのみ実施例を説明する。請求項1に記載のコンス錠の説明は、請求項2についての説明の中に含まれてしまうからである。
【0015】
図2及び図3において符号12は回り止めの凸条13を一体的に結合した外筒であって、この突条13の内側にはカム溝14が形成されている。
【0016】
上記外筒12の内孔内には、全体を符号14で示す内筒が回転自在に嵌合している。この内筒14は、図3に示すように、扉等の外面側に露出するフランジ付盤状のキーガイド15と、尾栓16との間に、複数の仕切板17、17が間隙を介して内筒軸線方向に積層されて配設されている。図示の実施例では、第1及至第10仕切板17−1〜17−10が設けられている。
【0017】
各仕切板17は、例えば図2に示すように、全体の形状が略円形の板状体であり、図2で左右両側には円弧状の挿入片17a,17aが一体に形成され、中央部には図示のように複雑な形状の鍵孔5と、台形と矩形とを組合せた六角形のバックアップピン挿通孔17bとが開口している。
【0018】
図示の実施例で鍵孔5の横断面形状を図示のように複雑にしたのは、所謂ウォードの種類を多くして鍵違いを多くする目的の他、鍵孔5内におけるピッキング工具の操作を困難にするためである。
【0019】
また、鍵孔5(合鍵6)の断面形状を内筒14の中心軸線に関して点対称としたのは、合鍵の裏表に関係無く合鍵を鍵孔5に挿入できる所謂リバーシブルキーにするためである。
【0020】
また、図2に示すように、鍵孔5に関して支軸3と反対側の外周部は図示のように凸字形に切り欠かれ、ロッキングバー11を内筒の半径方向に移動可能に案内するための案内溝17cが形成されている。
【0021】
上記のように構成された例えば10枚の仕切板17−1〜17−10、後述の作動板、前記キーガイド15及び尾栓16は、図2に示すリテーナ18、18を介して相互に一体的に結合され、内筒14を構成している。
【0022】
上記リテーナ18は、円筒の一部をその母線に沿って一定の幅で切り欠いた形状の、湾曲した板状体で(図示せず)、その長さ方向に沿って、仕切板17の挿入片17aと嵌合する矩形の開口が列設されており、これら一対のリテーナ18、18は、仕切板17、17を介して相互に結合されるのだが、その構造は既に周知であるから、更に詳細な説明は省略する。
【0023】
上記のように構成された内筒14の一の仕切板17と、隣接する他の仕切板17との間に形成されたスロットには、図1及び図2に示すように、中央部に鍵孔5を包囲し得る大きさの鍵挿通孔1を形成した環状のロータリーディスクタンブラー2が挿設されている。
【0024】
以上述べたのはロータリーディスクタンブラー錠の代表的な構成であり、その作用は前記した通りであるから、更に詳細な説明は省略するが、本発明によるコンス錠は、上記したロータリーディスクタンブラー錠の一部を変更してコンストラクションキー装置を組込んでいる。
【0025】
すなわち、図3に示すコンス錠においては、複数のロータリーディスクタンブラーの内少なくとも1個のタンブラーを第1休止タンブラー21として、また、第1休止タンブラー21より内方においてこれに隣接する少なくとも1個のタンブラーを第2休止タンブラー22として指定する。
【0026】
図3に示す実施例においては、鍵孔5の外側の開口から見て4個目のタンブラーが第1休止タンブラー21として、同じく6個目から10個目迄の5個のタンブラーが第2休止タンブラー22−1〜22−5として指定されている。
【0027】
なお、内筒14において外側の3個のタンブラー2、2は工事中用いられるタンブラーを、5個目のタンブラー及び最も奥にあるタンブラーは後述する第1及び第2リセットタンブラーを夫々示す。
【0028】
上記第1及び第2休止タンブラー21、22は、図2に示すように、通常のロータリーディスクタンブラー2と同様の形状であり、その自由端部外側縁には解錠切欠4も形成されている。異なるところは、その自由端部内側縁に係止突起19が形成されている点のみである。
【0029】
係止突起19の形成箇所と解錠切欠4の位置関係は、第1及び第2休止タンブラー21、22共、図2に示すように、鍵孔5に合鍵6が挿入されていない常態において、係止突起19がバックアップピン8に当接してその角度位置に係止されているとき、解錠切欠4がロッキングバー11に整合するように設定するものとする。
【0030】
また、図3に示すように、バックアップピンは、第1休止タンブラー21を制御する第1バックアップピン81と、第2休止タンブラー22を制御する第2バックアップピン82とに分割されている。
【0031】
これら第1及び第2バックアップピン81、82は、夫々軸線方向(長手方向)に一定距離移動可能に案内されていると共に、リセットばね23の弾力により、第1バックアップピン81は内方(図3で右方)に付勢されている。
【0032】
一方、各休止タンブラー21、22の近傍における第1又は第2バックアップピン81(82)の部分は、休止タンブラー21、22に対応して断続的に切り欠かれ、少なくとも休止タンブラー21、22と同数の切欠部分81a、82aが形成されている。
【0033】
図3に示す実施例では、第1休止タンブラー21は1個、第2休止タンブラー22は5個としたから、第1バックアップピン81に於ける切欠部分81aの数は1、第2バックアップピン82に於けるそれは5である。
【0034】
上記第1及び第2バックアップピン81、82の各切欠部分81a、82aの形成箇所は、そのロッキングバー11に対向する側面部分で、且つ、対応する休止タンブラー21、22より鍵孔5の開口に近い部分である。
【0035】
また、バックアップピン81、82の各切欠部分81a、82aのロッキングバー11から見た切込み深さは、この切欠部分81a、82aと休止タンブラー21、22とが内筒軸線方向において整合したとき、後者の係止突起19がこの切欠部分を潜り抜けることができる程度に設定されている。
【0036】
他方、図3はコンストラクションキー装置が作動している状態を示し、この状態では、切欠部分81a、82aが対応する休止タンブラー21、22と整合しない位置に第1及び第2バックアップピン81、82が係止されている。
【0037】
上記バックアップピン81、82を作動位置に係止し、コンストラクションキー装置を作動させるため、図3で左から4番目の仕切板17−4が第1バックアップピン81を作動位置に係止する第1作動板24として、内筒最奥の第10仕切板17−10が第2バックアップピン82を作動位置に係止する第2作動板25として指定されている。
【0038】
この作動板24(25)の形状構造は、図4に示すように、概ね、他の仕切板17(図2参照)と同様である。異なるところの第一点は、上下方向においてほぼ2等分に分割されていて、その下半分が図4で上下方向、すなわち内筒の半径方向に移動できることである。
【0039】
また、バックアップピン81(82)の挿通孔の両側、及び案内溝17cの両側の計4ヵ所のハッチングを施した部分は、図面手前側に突出してリセット突起17dを構成している。
【0040】
尚、図示の実施例では、このリセット突起17d、17dは、図4に示すように、後述のリセットタンブラー28(29)を挟むように配設されているが、実際にはリセットタンブラー28(29)の自由端部内側端縁に臨むもの(図7で上側のもの)だけあれば作動に支障はない。
【0041】
また、図4において符号26で示す富士山形の部分は、作動板24(25)の可動の下半分の上端縁においてバックアップピンの挿通孔に隣接して突設された係止部を示し、この係止部26は、バックアップピン81(82)の挿通孔の上方を一部塞ぐ態様で形成されている。
【0042】
そして、作動板24(25)の移動可能な下半分は、図4に示すように、作動板ばね27、27(図4参照)の弾力により、上記係止部26が各バックアップピン81(82)の内端部の切欠段部(付番せず)と係合する方向に付勢されている。
【0043】
一方、これら第1及び第2作動板24、25に重合するようにして、図3において第1作動板24の左側に形成されたスロットには第1リセットタンブラー28が、第2作動板25の右側のスロットには第2リセットタンブラー29が夫々挿設されている。
【0044】
これらのリセットタンブラー28、29は、休止タンブラー21、22と同様に、その支軸挿通孔17eが長孔になっていて(図2及び図4参照)、作動板24、25と同様に、全体として内筒半径方向に移動できる。
【0045】
また、例えばタンブラーばね31の弾力によりその係合突起7が鍵孔11に近接する方向に付勢されている点、或いは自由端部外側縁に解錠切欠4が形成されている点等は、他のロータリーディスクタンブラー2と同様である。
【0046】
上記リセットタンブラー28、29に於ける解錠切欠4の形成角度位置は、図4に示すように外力が作用しない常態においては、ロッキングバー11と角度的に整合するように設定されている。
【0047】
尚、リセットタンブラー28、29は、その自由端部が前記作動板24、25のリセット突起17d、17dの間に挟まれた状態でスロット内に組込まれる。
【0048】
上記のように構成された請求項2に係る発明の一実施例によるコンス錠は、第1及び第2コンストラクションキー装置作動時には、図3及び図4に示すように、リセットばね23の弾力により内方に付勢された第1バックアップピン81が、内端の段部を第1作動板24の係止部26に弾接させるようにして、コンストラクションキー装置作動位置に係止されている。
【0049】
また、第2バックアップピン82は、図3に示すように、内端の付番しない切欠を第2作動板25の係止部26と係合させると共に、外端を第1作動板24の係止部の内面に当接させる態様で、コンストラクションキー装置作動位置に係止されている。
【0050】
この第1及び第2の双方のコンストラクションキー装置作動時には、図2及び図3に示すように、第1及び第2休止タンブラー21、22共、その係止突起19がバックアップピン81(82)と当接し、解錠切欠4がロッキングバー11の内側縁と整合する角度位置にある。
【0051】
工事中、図3に示すように、第1リセットタンブラー28に対応する部分より内方を短くした第1コンストラクションキーCK1を鍵孔に挿入すると、第1コンストラクションキーCK1は第1リセットタンブラー28に接触せず、したがってリセットタンブラー28の解錠切欠4(図4参照)はロッキングバー11と整合した状態を保つ。
【0052】
この状態は、第2作動板25(図3及び図4参照)においても同様である。
【0053】
このとき内筒を回せば、ロッキングバー11はリセットタンブラーとは干渉せずに内筒半径方向に移動するから、他のロータリーディスクタンブラー2、2も解錠角度位置に置かれることを条件として、このコンス錠は工事期間中第1コンストラクションキーCK1によって施解錠できる。
【0054】
しかして、図5に示すように、工事完了後最初に第2コンストラクションキーCK2を鍵孔5に挿入すると、図6に示すように、第1リセットタンブラー28の係合突起7に臨むブレード平面部を確保した第2コンストラクションキーCK2が第1リセットタンブラー28を時計方向に押動し、その結果、第1リセットタンブラー28の解錠切欠4がロッキングバー11と整合しなくなる。
【0055】
この状態で内筒14を回動させると、図7に示すように、楔作用により外筒のカム溝32から外筒12の内周面に乗り上がるロッキングバー11が、その過程において、内筒半径方向に移動して第1リセットタンブラー28の自由端部と干渉し、これをロッキングバー11の移動方向と同方向に押動する。
【0056】
このとき、第1リセットタンブラー28と第1作動板24とは、後者に形成された突起17dを介して一体的に結合されているから、両者は内筒の半径方向、すなわち図7で上方に移動し、その結果第1作動板24と第1バックアップピン81との係合が解かれ、後者は前者から解放される。
【0057】
すると、第1バックアップピン81はリセットばね23(図3参照)の弾力によりその切欠部分81aが対応する第1休止タンブラ21と整合する方向に移動し、このようにして第1コンストラクションキー装置が解除される。
【0058】
第1コンストラクションキー装置の解除状態では、図5に示すように、第1バックアップピン81の内端が第2バックアップピン82の外端に当接してこれに係止され、このようにして第1バックアップピン81の内筒軸線方向の延在位置が規定される。
【0059】
第2バックアップピン82は、図5に示すように、その内端に形成された付番しない切欠を第2作動板25の係止部26と係合させた状態にあり、第1バックアップピン81が弾接してもその軸線方向の位置は変らない。この状態が第2コンストラクションキー装置が作動している状態である。
【0060】
尚、図示の実施例では、第1リセットタンブラー28の動きを第1作動板24に伝達するため、第1作動板24に突起を形成し、これを第1リセットタンブラー28に係合させるようにしたが、これは、例えば第1リセットタンブラー28の第1作動板側の面に係合ピンを突設し、これを第1作動板24に形成した長穴に係合させるようにしてもよい(図示せず)。この場合、長穴の形状は、第1コンストラクションキーCK1による第1リセットタンブラー28の回動に伴い円弧となる。
【0061】
上記した第1コンストラクションキー装置解除時(第2コンストラクションキー装置作動時)には、図8に示すように、第1休止タンブラー21(図示の実施例では1個)の係止突起19が第1バックアップピン81の切欠部分81aを潜り抜けるので、第1休止タンブラー21はその付勢力により所定の角度回動する。
【0062】
そして、その解錠切欠4がロッキングバー11と角度的に整合しなくなるので、この第1休止タンブラー21がロータリーディスクタンブラー2として機能し始める。
【0063】
そのため、この第1休止タンブラー21の係合突起7に臨む部分に適切な深さの窪み9(図1参照)を形成した第2コンストラクションキーCK2のみが使用可能になり、それまで(すなわち工事中)使用していた第1コンストラクションキーCK1は無効となる。
【0064】
上記第2コンストラクションキーCK2は、例えば完成した建物が販売されるまで、不動産会社が建物管理のために使用する。
【0065】
ところで、その建物が売れると、不動産会社は居住者に建物を引き渡す際合鍵(住戸鍵:図示せず)をも引き渡す。この合鍵は、内筒の奥の5枚の第2休止タンブラー22−1〜22−5(図3参照)に対応する窪みを正規に形成すると共に、最奥の第2リセットタンブラー29の係合突起7に臨むブレード平面部を確保できる程度に長くしたものである。
【0066】
そして居住者がこの合鍵を鍵孔に最初に挿入すると、このときには第2コンストラクションキー装置が作動中であるから、当然解錠されるのだが、同時に、前記したように、また、図6及び図7に示すように、第2リセットタンブラー29が第2バックアップピン29を解放する。
【0067】
すると、図9に示すように、リセットばね23の弾力を第1バックアップピン81を介して受けている第2バックアップピン82は、第1バックアップピン81によって内方に押動され、図9に示す所定の位置に迄押込まれる。
【0068】
すると、第2バックアップピン82の切欠部分82a、82aが夫々対応する第2休止タンブラ22と整合する方向に移動し、このようにして第2コンストラクションキー装置も解除される。
【0069】
この第2コンストラクションキー装置の解除時、第1バックアップピン81も第2バックアップピン82と一体的に更に内筒の奥に移動するが、第1バックアップピン81の切欠部分81aは少し長くなっているので(図3参照)、第1休止タンブラー21が切欠部分81aから外れてしまうことはない。
【0070】
上記のようにして第2コンストラクションキー装置が解除されると、それまで不動産会社が使用していた第2コンストラクションキーCK2は無効となり、以後合鍵のみが使用可能となる。
【0071】
図10乃至図19はこの請求項3に記載の発明の実施例を示し、この実施例においても、コンストラクションキー装置作動時、図10に示すように、休止タンブラー21、22の係止突起19はバックアップピン8に係止され、その解錠切欠4が常時ロッキングバー11と整合する不作動角度位置にある。
【0072】
しかしながら、コンストラクションキー装置装置が解除されると、図11に示すように、休止タンブラーがバックアップピンの切欠8a(図12参照)と整合し、上記係止突起18がこの切欠8aに係入する結果、解錠切欠4がロッキングバー11と整合しなくなり、タンブラーとして作動し始めることは上記した実施例と同様である。
【0073】
なお、図11及び図12で係合突起7が2重線で表わされているのは、この部分に例えばプレス加工により傾斜をつけ、合鍵との係合時作動を円滑にするためである(図13参照)。
【0074】
また、タンブラーばね31はロータリーディスクタンブラーの作動の確実性を向上させるため捩りコイルばねとなっており、これに対応して、支軸3に関し内筒中心軸とは反対側にばね軸33が付設され、これにタンブラーばね31が巻装されている(図10参照)。
【0075】
一方、図12に示すように、請求項3に記載の発明におけるバックアップピン8は前記したように分割されておらず、単一の杆体である。
【0076】
そして、このバックアップピン8の内筒中心軸線に対向する側に、その長さ方向に沿って、第1及び第2係止切欠34、35、その反対側に切欠8a、8aが夫々形成されている。
【0077】
一方、請求項3に記載の発明においては、図13に示す合計11枚のロータリーディスクタンブラーの内キーガイド15に近い3枚は、コンストラクションキー装置作動時、及び解除時に渡って常時使用されるロータリーディスクタンブラーを示す。
【0078】
そして、以下図3と同様にして、1時休止タンブラー21、第1リセットタンブラー28、第1乃至第5の2次休止タンブラー22−1〜22−5及び第2リセットタンブラー29となっている。
【0079】
前記請求項2に記載の発明によるコンストラクションキー装置付ロータリーディスクタンブラー錠と請求項3に記載の発明によるそれとの違いは、前者が1次及び2次休止タンブラー21、22を2本に分割されて長さ方向に連設された第1及び第2バックアップピン81、82の夫々に係止するようにし、これらのバックアップピンの間に間隙を設け、第1バックアップピン8にが内方に移動して1次休止タンブラーを解放するときには第2バックアップピンを動かさないようにしている。
【0080】
これに対し、後者、すなわち請求項3に記載の発明によるコンストラクションキー装置付ロータリーディスクタンブラー錠においては、図13に示すように、第1コンストラクションキーCK1使用時、第1係止切欠34(図12参照)と第1作動板24とを係合させ、バックアップピン8を図13に示す作動位置に保つとき、第2係止切欠35の左方の段部と第2作動板25との間に間隙を保たせる。
【0081】
前記したように、また後にもう1回述べるように、第2コンストラクションキーCK2を鍵孔に挿入して、第1リセットタンブラー28により作動板26の係止部26を内筒中心軸線方向に動かして係止部26と第1係止切欠34との係合を解くとき、図14に示すように、バックアップピン8はリセットばね23の弾力により右方に移動して、切欠8a(図12参照)と1次休止タンブラー21とを内筒軸線方向において整合させる。
【0082】
同時に、第2係止切欠35の左方の段部が第2作動板25の係止部26に衝止され、バックアップピン8が図14に示す位置に保たれると共に、第2コンストラクションキーCK2の使用が可能となる。
【0083】
そして、不動産会社から住戸鍵HKを手渡された居住者が最初に住戸鍵HKを挿入すると、前記したと同様にして第2作動板25がバックアップピン8を解放し、バックアップピン8は図15に示すように更に右方に移動して、全ロータリーディスクタンブラーがタンブラーとして作動するに致る。
【0084】
図16は第1(第2)作動板24(25)を内方(図13で右方)から見た図で、作動板は上下2枚に別れ、上方の作動板は固定されているが、下方のものは上下方向に移動可能に案内されると共に、下方に付勢されていることは前記した第4図示のものと同様である。
【0085】
また、下方の作動板に開口したバックアップピン挿通孔17b(図17参照)の上方に係止部26が形成されていて、バックアップピン8はその係止切欠34(35)の図17で手前側の段部をこの係止部26と係合させることにより作動板に係止される。
【0086】
しかして、リセットタンブラー28(29)の係合突起7が鍵の平面部に当接すると、図17に示すように、リセットタンブラーの解錠切欠4がロッキングバー11から外れ、この状態で合鍵を介して内筒を回動させると、リセットタンブラー28(29)が作動板のリセット突起17dを介して作動板の下半分を内筒中心軸線に近接させるように押動し、この結果バックアップピン8は係止部26から解放されて紙面方向に移動し、図19に示すように、係止部26の下方に潜り込むようにして新しい位置に落ち着く。
【0087】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に記載された発明は、選択された少なくとも1個のタンブラーを休止タンブラーとして指定し、これら休止タンブラーに係止突起を形成して、コンストラクション装置作動時、この係止突起をバックアップピンに係合させて休止タンブラーを不作動状態に置き、もってこの休止タンブラーに臨む部分を細くし或いは短くしたコンストラクションキーを使用可能とし、一方、工事完了後最初の合鍵の使用により、バックアップピンを内筒軸線方向に移動させ、休止タンブラーをバックアップピンの切り欠き部分を潜らせて自由にし、もってコンストラクション装置を専門の工具や技術無しに解除できるようにしたので、コンストラクション装置の解錠作業を格段に合理化することができる。
【0088】
又、同じ理由により、合鍵を取り扱う者の数を最小にすることができ、錠前の安全性をより一層高めることができる。
【0089】
更に又、原理上、コンストラクションキーの形状を合鍵のそれとは全く異なったものにすることができるので、コンストラクションキーから合鍵を複製される恐れが全く無い。
【0090】
加えて、請求項2及び請求項3に記載の発明によれば、コンストラクションキー装置を2段階に切換えることができ、錠前の安全性を更に向上させることができると共に、工事及び建物の管理を更に容易にすることができる、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願人が先に提案したロータリーディスクタンブラー錠の拡大横断面図。
【図2】請求項2に記載の発明の一実施例によるコンス錠の拡大横断面図で、コンストラクションキー装置が作動している場合を示す。
【図3】請求項2に記載の発明の一実施例によるコンス錠の拡大縦断面図で、第1及び第2コンストラクションキー装置が作動している場合を示す。
【図4】図3に示すコンス錠の作動板及びリリースタンブラー部分の横断面図で、コンストラクションキー装置が作動している場合を示す。
【図5】図3と同様のコンス錠の縦断面図で、第1コンストラクションキー装置が解除された状態を示す。
【図6】図4と同様のコンス錠の作動板及びリリースタンブラー部分の横断面図で、鍵孔に第2コンストラクションキー又は合鍵が挿入された状態を示す。
【図7】図4と同様のコンス錠の作動板及びリリースタンブラー部分の横断面図で、鍵孔に第2コンストラクションキー又は合鍵を挿入して解錠し、内筒を少し回動させた状態を示す。
【図8】図2と同様のコンス錠の拡大横断面図で、コンストラクションキー装置が解除された状態を示す。
【図9】図3と同様のコンス錠の縦断面図で、第1及び第2コンストラクションキー装置が解除された状態を示す。
【図10】請求項3に記載の発明の一実施例によるコンス錠の拡大横断面図で、コンストラクションキー装置が作動している場合を示す。
【図11】請求項3に記載の発明の一実施例によるコンス錠の拡大横断面図で、コンストラクションキー装置が解除された場合を示す。
【図12】請求項3に記載の発明の一実施例によるコンス錠のバックアップピンの側面図。
【図13】請求項3に記載の発明の一実施例によるコンス錠の拡大縦断面図で、第1及び第2コンストラクションキー装置が作動している場合を示す。
【図14】請求項3に記載の発明の一実施例によるコンス錠の拡大縦断面図で、第2コンストラクションキー装置が作動している場合を示す。
【図15】請求項3に記載の発明の一実施例によるコンス錠の拡大縦断面図で、コンストラクションキー装置が解除された場合を示す。
【図16】請求項3に記載の発明によるコンス錠の作動板及びリリースタンブラー部分の横断面図で、コンストラクションキー装置が作動している場合を示す。
【図17】図16と同様のコンス錠の作動板及びリリースタンブラー部分の横断面図で、鍵孔に第2コンストラクションキー又は合鍵が挿入された状態を示す。
【図18】図16と同様のコンス錠の作動板及びリリースタンブラー部分の横断面図で、鍵孔に第2コンストラクションキー又は合鍵を挿入して解錠し、内筒を少し回動させた状態を示す。
【図19】図16と同様のコンス錠の拡大横断面図で、コンストラクションキー装置が解除された状態を示す。
【符号の説明】
1 鍵挿通孔
2 ロータリーディスクタンブラー
3 支軸
4 解錠切欠
5 鍵孔
6 合鍵
7 係合突起
8 バックアップピン
9 窪み
11 ロッキングバー
12 外筒
13 凸条
14 内筒
15 キーガイド
16 尾栓
17 仕切板
18リテーナ
19 係止突起
21 第1休止タンブラー
22 第2休止タンブラー
23 リセットばね
24 第1作動板
25 第2作動板
26 係止部
27 作動板ばね
28 第1リセットタンブラー
29 第2リセットタンブラー
31 タンブラーばね
32 カム溝
33 ばね軸
34 第1係止切欠
35 第2係止切欠
81 第1バックアップピン
82 第2バックアップピン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a rotary disc tumbler lock with a construction key device (hereinafter simply referred to as a “cons lock”), and more particularly to a construction lock that allows a construction key device to be released with a combined key.
[0002]
[Prior art]
The present applicant has previously proposed a novel rotary disk tumbler lock improved from the so-called lever tumbler lock (rotary disk cylinder lock) according to Japanese Patent Application No. 2001-316885.
[0003]
The rotary disk tumbler lock includes an outer cylinder having a cam groove formed along a generatrix of the inner peripheral surface, and a plurality of partition plates that are rotatably fitted to the outer cylinder and stacked in the central axis direction through a gap. An inner cylinder having a key hole extending along the central axis, and extending along a generatrix of the inner cylinder, and guided in a radially movable manner on the outer periphery of the inner cylinder, and the cam A locking bar biased in a direction in which an outer edge engaged with the groove protrudes outward, and a key insertion hole of a size capable of enclosing the key hole in a central portion in each slot between the partition plates Insert the formed annular rotary disk tumbler and pivotally support one part of its substantial part on a support shaft that penetrates the inner cylinder in the axial direction and unlocks the notch on the outer edge of the free end. On the other hand, the movement trajectory of the tip is at the opening edge of the key insertion hole. Engagement protrusions that interfere with the flat part or edge part of the keyed blade inserted into the hole are integrally projected, and each rotary disk tumbler is urged in the direction in which the engagement protrusions are close to the keyed key, and in a normal state. Then, when the inner cylinder is locked to the backup pin penetrating in the axial direction, on the other hand, when each of the engaging projections of these tumbler groups is engaged with the corresponding recess formed in the keyed blade inserted through the key hole. The unlocking notch of each rotary disk tumbler is aligned with the inner edge of the locking bar.
[0004]
To further summarize the structure of the rotary disk tumbler lock described above, as shown in FIG. 1, an annular
[0005]
On the other hand, the construction key device is a special key called a construction key (construction key) that is used to lock and unlock each dwelling unit during construction, and if the construction key device is released after the construction is complete, the construction key cannot be used. After that, it is a device that allows only the key used by the owner or resident (dwelling unit key) to be used, and to streamline the lock and unlocking work and key management work of the contractor during the construction. It was devised to ensure further safety.
[0006]
Here, the combined key is not a so-called spare key (reserve key) but a key having a regular key shape for unlocking one lock.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present applicant has previously proposed a lever tumbler lock with a construction key device that can be released with a dwelling unit key without requiring a special tool to release the construction key device with Japanese Patent Application No. 6-126966.
[0008]
The present invention proposes a cons lock in which the technical idea of the above-mentioned Japanese Patent Application No. 6-126966 is applied to the rotary disc tumbler lock according to the above-mentioned Japanese Patent Application No. 2001-316985, and further improves the function of the construction key device. It is an object of the present invention to provide a cons lock that can be switched to a first construction key device for use inside and a second construction key device for management used by a landlord or the like after completion of construction.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention described in
[0010]
The invention according to claim 2 An outer cylinder in which a cam groove having a substantially V-shaped cross section is formed along the generatrix of the inner peripheral surface, and a plurality of partitions that are rotatably fitted to the outer cylinder and stacked in the central axis direction through a gap While providing a plate, the inner cylinder that penetrates the key hole along the central axis, and extends along the generatrix of the inner cylinder, is guided to be movable in the radial direction at the outer peripheral portion of the inner cylinder, and A locking bar which is biased in a direction in which an outer edge engaged with the cam groove protrudes outward, and a key insertion hole having a size capable of enclosing the key hole in the center in each slot between the partition plates In order to increase rigidity, an annularly shaped rotary disc tumbler is inserted, and one of its substantial parts is pivotally supported on a spindle that penetrates the inner cylinder in the axial direction, and a key is inserted. This is the actual part of the rotary disc tumbler that faces the above spindle with a hole in between. The unlocking notch is formed on the outer edge of the free end that forms part of the arc, while the flat part of the blade of the key is inserted at the opening edge of the key insertion hole and the movement locus of the tip is inserted into the key hole. Or, an engaging protrusion that interferes with the end edge portion is integrally projected, and each rotary disk tumbler is urged in a direction in which the engaging protrusion approaches the key, and normally, a backup pin that penetrates the inner cylinder in the axial direction. On the other hand, when each of the engaging protrusions of these tumbler groups engages with a corresponding recess formed in the keying blade inserted through the key hole, the unlocking notch of each rotary disk tumbler is locked. When the inner cylinder is aligned with the inner edge of the bar and the inner cylinder is rotated integrally with the key, the locking bar is moved in the direction of the center axis of the inner cylinder by the wedge action generated between the cam groove and the locking bar. Move the inner cylinder to And to allow relative rotation with respect to the cylinder At least one tumbler of the rotary disc tumbler tablet is designated as a first pause tumbler, and at least one tumbler adjacent to it inward of the first pause tumbler is designated as a second pause tumbler, In addition, a locking projection is formed on the inner edge of the free end that is the substantial part of the rotary disk tumbler that faces the support shaft across the key insertion hole of the second pause tumbler, and this locking is performed when the construction key device is operated. By using the first construction key, the rest tumbler is put into an inoperative state by engaging the protrusion with the backup pin, and the side edge of the blade ahead of the part facing the rest tumbler is cut out to be thin or shortened. On the other hand, when the construction key device is activated, it engages with the above-mentioned pause tumbler The backup pin that is cut out in the vicinity of the first part is divided into a first backup pin that engages with the first resting tumbler and a second backup pin that engages with the second resting tumbler, and can be moved by a certain distance in the axial direction. In addition to guiding, the first backup pin is urged in the direction in which the notch portion is aligned with the resting tumbler. On the other hand, when the construction key device is activated, the first backup pin is engaged and locked in the construction key device operating position. A first actuating plate and a second actuating plate for locking the second backup pin at the construction key device actuating position are provided so as to be movable in the radial direction of the inner cylinder, respectively, and are superposed on each of these actuating plates. The first and second reset tumblers that are arranged and guided so as to be movable in the radial direction of the inner cylinder sandwich the key insertion hole. An unlocking notch that aligns with the locking bar when the construction key is inserted into the key hole is formed on the outer edge of the free end, which is the substantial part of the opposing rotary disc tumbler, so that the locking bar is reset when the first construction key is used. The operation plate is held at the backup pin locking position by allowing the tumbler to be inserted into the notch, while the blade flat portion facing the engaging protrusion of the first reset tumbler is secured and the portion facing the second resting tumbler is secured. When operating the second construction key, which is made by cutting away or shortening the side edge of the previous blade, the first reset tumbler and the locking portion between the first reset tumbler and the first operating plate are used by a locking bar. The first operation plate is moved, and the first backup pin is unlocked by the first operation plate to release the first back plate. The blade plane that releases the top pin and thereby aligns the cut-out portion of the first backup pin with the first resting tumbler to allow the use of the second construction key and faces the engaging protrusion of the second reset tumbler At the first use of the dwelling unit key that secures the part, the second operating plate is moved by the locking bar via the second reset tumbler and the engaging part of the second reset tumbler and the second operating plate. 2 Unlock the backup pin and release the second backup pin via the 1 backup pin, thereby aligning the notch portion of the second backup pin with the second pause tumbler, and the construction key device It is characterized by being released.
[0011]
Furthermore, the invention according to claim 3 An outer cylinder in which a cam groove having a substantially V-shaped cross section is formed along the generatrix of the inner peripheral surface, and a plurality of partitions that are rotatably fitted to the outer cylinder and stacked in the central axis direction through a gap While providing a plate, the inner cylinder that penetrates the key hole along the central axis, and extends along the generatrix of the inner cylinder, is guided to be movable in the radial direction at the outer peripheral portion of the inner cylinder, and A locking bar which is biased in a direction in which an outer edge engaged with the cam groove protrudes outward, and a key insertion hole having a size capable of enclosing the key hole in the center in each slot between the partition plates In order to increase rigidity, an annularly shaped rotary disc tumbler is inserted, and one of its substantial parts is pivotally supported on a spindle that penetrates the inner cylinder in the axial direction, and a key is inserted. This is the actual part of the rotary disc tumbler that faces the above spindle with a hole in between. The unlocking notch is formed on the outer edge of the free end that forms part of the arc, while the flat part of the blade of the key is inserted at the opening edge of the key insertion hole and the movement locus of the tip is inserted into the key hole. Or, an engaging protrusion that interferes with the end edge portion is integrally projected, and each rotary disk tumbler is urged in a direction in which the engaging protrusion approaches the key, and normally, a backup pin that penetrates the inner cylinder in the axial direction. On the other hand, when each of the engaging protrusions of these tumbler groups engages with a corresponding recess formed in the keying blade inserted through the key hole, the unlocking notch of each rotary disk tumbler is locked. When the inner cylinder is aligned with the inner edge of the bar and the inner cylinder is rotated integrally with the key, the locking bar is moved in the direction of the center axis of the inner cylinder by the wedge action generated between the cam groove and the locking bar. Move the inner cylinder to And to allow relative rotation with respect to the cylinder At least one tumbler of the rotary disc tumbler tablet is designated as a first pause tumbler, and at least one tumbler adjacent to it inward of the first pause tumbler is designated as a second pause tumbler, In addition, a locking projection is formed on the inner edge of the free end that is the substantial part of the rotary disk tumbler that faces the support shaft across the key insertion hole of the second pause tumbler, and this locking is performed when the construction key device is operated. By using the first construction key, the rest tumbler is put into an inoperative state by engaging the protrusion with the backup pin, and the side edge of the blade ahead of the part facing the rest tumbler is cut out to be thin or shortened. On the other hand, when the construction key device is activated, it engages with the above-mentioned pause tumbler The backup pin can be moved inward by forming first and second locking cutouts along the length direction on the side of the backup pin that is notched in the vicinity of the center portion of the backup pin. And a first operating plate that engages with the first locking notch when the construction key device is activated and locks it in the construction key device operating position. When the engagement between the locking notch and the first operation plate is released and the backup pin further moves inward, a second operation plate that engages with the second locking notch is provided to be movable in the inner cylinder radial direction. The rotary disc tumbler which is arranged so as to overlap with each of these operation plates and is opposed to the support shaft with the key insertion hole between the first and second reset tumblers guided so as to be movable in the radial direction of the inner cylinder The free end that is the real part of On the outer edge, an unlocking notch is formed that aligns with the locking bar when the construction key is inserted into the keyhole, so that when the first construction key is used, the locking plate is allowed to enter the notch of the reset tumbler. While maintaining the backup pin locking position, the blade flat portion facing the engaging protrusion of the first reset tumbler is secured, and the side edge of the blade ahead of the portion facing the second resting tumbler is cut out and thinned. Alternatively, when the shortened second construction key is operated, the first operating plate is moved by the locking bar via the first reset tumbler and the engaging portion between the first reset tumbler and the first operating plate, and is backed up by the first operating plate. Unlock the pin and release the backup pin, so the notch of the backup pin and the first rest button The second construction key can be used by aligning with the blur, and the second reset tumbler and the second second key can be used during the first use of the dwelling key with the blade flat portion facing the engaging projection of the second reset tumbler. The second actuating plate is moved by the locking bar via the engaging part between the reset tumbler and the second actuating plate, the backup pin is unlocked by the second actuating plate, and the notch portion of the second backup pin is It is characterized in that the construction key device is released by aligning the two pause tumblers.
[0012]
【Example】
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
The cons lock according to the present invention is a rotary disk tumbler lock proposed by the Japanese Patent Application No. 2001-316885 and a construction key device described later.
[0013]
Thus, the major difference between the rotary disk tumbler lock and the conventional lever tumbler lock, whose configuration has been briefly described above, is that the shape of the tumbler is annular, and instead of the keyway on the side edge of the blade. Since it is two points that the depression is formed in the flat portion and the edge portion of the key, further detailed description of the rotary disc tumbler lock is omitted.
[0014]
For convenience of explanation, only the cons lock according to
[0015]
In FIGS. 2 and 3,
[0016]
In the inner hole of the
[0017]
For example, as shown in FIG. 2, each partition plate 17 is a plate-like body having a substantially circular shape. Arc-shaped
[0018]
The reason why the cross-sectional shape of the
[0019]
The reason why the cross-sectional shape of the key hole 5 (joint key 6) is point-symmetric with respect to the central axis of the
[0020]
Further, as shown in FIG. 2, the outer peripheral portion of the
[0021]
For example, ten partition plates 17-1 to 17-10 configured as described above, an operation plate described later, the
[0022]
The
[0023]
A slot formed between one partition plate 17 of the
[0024]
What has been described above is a typical configuration of a rotary disc tumbler tablet, and its operation is as described above. Therefore, a more detailed description is omitted, but the cons lock according to the present invention is the above-described rotary disc tumbler tablet. A construction key device has been incorporated with some changes.
[0025]
That is, in the cons lock shown in FIG. 3, at least one tumbler of the plurality of rotary disc tumblers is used as the
[0026]
In the embodiment shown in FIG. 3, the fourth tumbler viewed from the opening outside the
[0027]
In the
[0028]
As shown in FIG. 2, the first and
[0029]
The positional relationship between the location where the locking
[0030]
As shown in FIG. 3, the backup pin is divided into a
[0031]
The first and second backup pins 81 and 82 are guided so as to be movable by a predetermined distance in the axial direction (longitudinal direction), respectively, and the
[0032]
On the other hand, the portion of the first or second backup pin 81 (82) in the vicinity of each
[0033]
In the embodiment shown in FIG. 3, since the number of the
[0034]
The
[0035]
Further, the depth of cut as viewed from the locking
[0036]
On the other hand, FIG. 3 shows a state in which the construction key device is operating. In this state, the first and second backup pins 81 and 82 are located at positions where the
[0037]
In order to lock the backup pins 81 and 82 in the operating position and operate the construction key device, the first partition plate 17-4 from the left in FIG. 3 locks the
[0038]
The shape structure of the operation plate 24 (25) is generally the same as that of the other partition plate 17 (see FIG. 2), as shown in FIG. The first difference is that it is divided into almost equal halves in the vertical direction, and its lower half can be moved in the vertical direction in FIG. 4, that is, in the radial direction of the inner cylinder.
[0039]
In addition, the hatched portions in total of four locations on both sides of the insertion hole of the backup pin 81 (82) and on both sides of the
[0040]
In the illustrated embodiment, the
[0041]
In addition, the Mt. Fuji-shaped portion indicated by
[0042]
As shown in FIG. 4, the lower half of the movable plate 24 (25) is moved by the elastic force of the operating plate springs 27 and 27 (see FIG. 4). ) Is biased in a direction to engage with a notch step portion (not numbered) of the inner end portion.
[0043]
On the other hand, the
[0044]
These reset
[0045]
Further, for example, the point that the engaging
[0046]
The formation angle position of the unlocking
[0047]
The reset tumblers 28 and 29 are assembled into the slots with their free ends sandwiched between the
[0048]
When the first and second construction key devices are operated, the lock lock according to an embodiment of the invention according to
[0049]
Further, as shown in FIG. 3, the
[0050]
When both the first and second construction key devices are operated, as shown in FIGS. 2 and 3, both the first and
[0051]
During the construction, as shown in FIG. 3, when the first construction key CK1 whose inside is shorter than the portion corresponding to the
[0052]
This state is the same in the second operation plate 25 (see FIGS. 3 and 4).
[0053]
If the inner cylinder is rotated at this time, the locking
[0054]
Then, as shown in FIG. 5, when the second construction key CK2 is inserted into the
[0055]
When the
[0056]
At this time, the
[0057]
Then, the
[0058]
In the released state of the first construction key device, as shown in FIG. 5, the inner end of the
[0059]
As shown in FIG. 5, the
[0060]
In the illustrated embodiment, in order to transmit the movement of the
[0061]
When the first construction key device is released (when the second construction key device is actuated), as shown in FIG. 8, the first stop tumbler 21 (one in the illustrated embodiment) has a
[0062]
Since the unlocking
[0063]
Therefore, only the second construction key CK2 in which the depression 9 (see FIG. 1) having an appropriate depth is formed in the portion facing the
[0064]
The second construction key CK2 is used by a real estate company for building management until, for example, a completed building is sold.
[0065]
By the way, when the building is sold, the real estate company also delivers a joint key (dwelling unit key: not shown) when handing over the building to the resident. This dug key normally forms recesses corresponding to the five second pause tumblers 22-1 to 22-5 (see FIG. 3) at the back of the inner cylinder and engages with the
[0066]
When the resident first inserts this key into the keyhole, since the second construction key device is in operation at this time, it is naturally unlocked, but at the same time, as described above, FIG. 6 and FIG. 7, the
[0067]
Then, as shown in FIG. 9, the
[0068]
Then, the
[0069]
When the second construction key device is released, the
[0070]
When the second construction key device is released as described above, the second construction key CK2 used by the real estate company until then becomes invalid, and only the combined key can be used thereafter.
[0071]
FIGS. 10 to 19 show an embodiment of the invention described in
[0072]
However, when the construction key device is released, as shown in FIG. 11, the pause tumbler is aligned with the
[0073]
Note that the
[0074]
The
[0075]
On the other hand, as shown in FIG. 12, the
[0076]
The first and
[0077]
On the other hand, in the invention according to the third aspect, three of the 11 rotary disc tumblers shown in FIG. 13 which are close to the inner
[0078]
In the same manner as in FIG. 3, the one-
[0079]
The difference between the rotary disk tumbler lock with a construction key device according to the invention described in
[0080]
On the other hand, in the latter, that is, in the rotary disk tumbler lock with the construction key device according to the third aspect of the invention, as shown in FIG. 13, when the first construction key CK1 is used, the first locking notch 34 (FIG. 12) is used. When the back-up
[0081]
As described above and as will be described later, the second construction key CK2 is inserted into the key hole, and the
[0082]
At the same time, the stepped portion on the left side of the
[0083]
Then, when the resident who is handed over the dwelling unit key HK from the real estate company first inserts the dwelling unit key HK, the
[0084]
FIG. 16 is a view of the first (second) operating plate 24 (25) viewed from the inside (right side in FIG. 13). The operating plate is divided into two upper and lower plates, and the upper operating plate is fixed. The lower one is guided so as to be movable in the vertical direction, and is biased downward as in the fourth illustrated embodiment.
[0085]
Further, a locking
[0086]
When the engaging
[0087]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, the invention described in
[0088]
For the same reason, the number of persons handling the key can be minimized, and the security of the lock can be further enhanced.
[0089]
Furthermore, in principle, the construction key can have a shape completely different from that of the key, so there is no possibility of duplicating the key from the construction key.
[0090]
In addition, according to the invention described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged cross-sectional view of a rotary disc tumbler tablet previously proposed by the present applicant.
FIG. 2 is an enlarged cross-sectional view of a cons lock according to an embodiment of the present invention as set forth in
FIG. 3 is an enlarged longitudinal sectional view of a cons lock according to an embodiment of the present invention as set forth in
4 is a cross-sectional view of the operation plate and release tumbler portion of the cons lock shown in FIG. 3, showing a case where the construction key device is operating.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view of a cons lock similar to FIG. 3, showing a state in which the first construction key device is released.
6 is a cross-sectional view of an operation plate and a release tumbler portion of a cons lock similar to FIG. 4, showing a state in which a second construction key or a combined key is inserted into a key hole.
7 is a cross-sectional view of the operation plate and the release tumbler portion of the cons lock similar to FIG. 4, with the second construction key or the combined key inserted into the key hole and unlocked, and the inner cylinder slightly rotated Indicates.
FIG. 8 is an enlarged cross-sectional view of a cons lock similar to FIG. 2, showing the construction key device released.
FIG. 9 is a longitudinal sectional view of a cons lock similar to FIG. 3, showing a state in which the first and second construction key devices are released.
FIG. 10 is an enlarged cross-sectional view of a cons lock according to an embodiment of the present invention as set forth in
FIG. 11 is an enlarged cross-sectional view of a cons lock according to an embodiment of the present invention as set forth in
FIG. 12 is a side view of a backup pin of a cons lock according to an embodiment of the invention as set forth in
FIG. 13 is an enlarged longitudinal sectional view of a cons lock according to one embodiment of the present invention as set forth in
FIG. 14 is an enlarged longitudinal sectional view of a cons lock according to an embodiment of the present invention as set forth in
FIG. 15 is an enlarged longitudinal sectional view of a cons lock according to one embodiment of the present invention as set forth in
FIG. 16 is a cross-sectional view of the operation plate and the release tumbler portion of the lock according to the third aspect of the present invention, showing a case where the construction key device is operating.
17 is a cross-sectional view of an operation plate and a release tumbler portion of a cons lock similar to FIG. 16, showing a state in which a second construction key or a combined key is inserted into a key hole.
FIG. 18 is a cross-sectional view of the operation plate and release tumbler portion of the cons lock similar to FIG. 16, with the second construction key or the combined key inserted into the key hole, unlocked, and the inner cylinder slightly rotated Indicates.
FIG. 19 is an enlarged cross-sectional view of a cons lock similar to FIG. 16, showing the construction key device released.
[Explanation of symbols]
1 Key insertion hole
2 Rotary disc tumbler
3 spindles
4 Unlock notch
5 Keyhole
6 Joint key
7 Engagement protrusion
8 Backup pin
9 depression
11 Locking bar
12 outer cylinder
13 ridges
14 inner cylinder
15 Key guide
16 Tail plug
17 Partition plate
18 retainers
19 Locking projection
21 First pause tumbler
22 Second pause tumbler
23 Reset spring
24 1st operation plate
25 Second operating plate
26 Locking part
27 Actuating leaf spring
28 First reset tumbler
29 Second reset tumbler
31 Tumbler spring
32 Cam groove
33 Spring shaft
34 First locking notch
35 Second locking notch
81 First backup pin
82 Second backup pin
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Priority Applications (1)
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JP2014141835A (en) * | 2013-01-24 | 2014-08-07 | Miwa Lock Co Ltd | Heterogeneous key multi-stage adaptable lock |
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2002
- 2002-08-12 JP JP2002235221A patent/JP4008308B2/en not_active Expired - Lifetime
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