JP4008151B2 - 回転圧縮機の軸封システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は気体圧縮システムにおける圧縮機の軸封システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
気体圧縮システム、特に回転圧縮機を用いた気体圧縮システムにおいて回転圧縮機の軸封装置としてラビリンスシールが従来から用いられている。ラビリンスシールは、圧縮機が作動中において当該圧縮機により圧縮された作動流体が、ラビリンスシール内の曲折する隘路を通過する間に圧力を低減し、以て、圧縮機からの気体の漏洩を防止する。圧縮機が作動中のラビリンスシールからの漏洩気体は、その一部がシールガス回収管路を通じて再び圧縮機に戻され回収され、残りの一部が外気に放出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一方、純度の高い気体を圧縮する気体圧縮システムでは、圧縮機が停止中にラビリンスシールを介して外部から圧縮機内に周囲気体、特に空気が混入することを防止するために、圧縮機の停止期間中ラビリンスシールにシールガスを供給しなければならない。従来、圧縮機の停止中のラビリンスシールへのシールガスの供給は、別途設けたシールガス供給装置から前記シールガス回収管路を介して行われている。そして、圧縮機の起動、停止シーケンスが実行される間に圧縮機内には負圧が発生するために、前記シールガスは比較的高い圧力にて供給される。
【0004】
従って従来技術では、シールガスは圧縮機の停止期間中継続的にラビリンスシールに供給され続けることとなる。然しながら、高い圧力にてシールガスを供給するためには圧縮動力を必要とするので、圧縮機の停止期間中継続的に高い圧力のシールガスを供給するためにコストが高くなる問題がある。更には、シールガスの圧力が高ければ、それだけラビリンスシールから外気へ放出されるシールガス量が増加し更にコストが高くなる。既述したように、圧縮機の停止期間中にシールガスが必要となるのは、圧縮気体の純度を維持するために行われるが、圧縮気体と同一の高純度のシールガスを多量に製造しなければならなくなるために更にコストが高くなる問題がある。
【0005】
本発明は、こうした従来技術の問題を解決することを技術課題としており、気体圧縮システムにおける圧縮機の停止期間中に要するシールガスのコストを低減した、回転圧縮機の軸封システムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、回転圧縮機と、該回転圧縮機へ作動流体供給管路を介して所定の気体を作動流体として比較的低圧にて供給する作動流体源とを備えた気体圧縮システムで用いる回転圧縮機の軸封システムにおいて、
前記圧縮機のラビリンスシールからシールガスを回収するためのシールガス回収管路を、一方において前記作動流体供給管路へ接続し、他方において前記作動流体と同一の気体から成るシールガスを比較的高い圧力で供給可能なシールガス供給源に接続すると共に前記シールガス回収管路と前記シールガス供給源との間に第1の遮断弁を設け、
前記気体圧縮システムの停止シーケンスを実行する間、吐出圧が所定圧力よりも低下したときに、前記第1の遮断弁を開いて前記シールガス供給源から比較的高圧のシールガスを前記シールガス回収管路を介して前記圧縮機のラビリンスシールに供給し、圧縮機の停止後は前記第1の遮断弁を閉じて前記作動流体源から前記シールガス回収管路を介して前記作動流体をシールガスとして供給するようにした回転圧縮機の軸封システムを要旨とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の軸封システムを窒素ガス圧縮システムにおいて窒素ガスを圧縮する遠心圧縮機のラビリンスシールに適用する場合について好ましい実施形態を説明する。
【0008】
先ず図2を参照すると、前記窒素ガス圧縮システムの主系統200が示されている。主系統200は、圧縮すべき作動流体たる窒素ガスの流れに関して直列に配設された第1から第6の圧縮機10、20、30、40、50、60を具備している。第1から第6の圧縮機10〜60は、各々独立した駆動モータ(図示せず)により駆動しても、或いは、第1と第2の圧縮機10、20、第3と第4の圧縮機30、40、第5と第6の圧縮機50、60を各々同軸に構成して全体として3軸構成としてもよい。また、駆動モータと圧縮機の間に減速装置または増速装置を適宜に配設することができることは言うまでもない。また、本実施形態では回転圧縮機として遠心圧縮機を一例に説明するが、軸流圧縮機とすることもできる。
【0009】
圧縮すべき作動流体としての窒素ガスが、窒素ガス供給管路210を介して窒素ガス供給源202から比較的低圧の所定圧力、例えば2.9kPa-g (300mmAq-g)にて第1の圧縮機10に供給される。低圧窒素ガス供給源202は、空気から窒素ガスを分離、製造する窒素ガス製造装置、および、製造された窒素ガスを受容する窒素タンク等を含むことができる。特に、本実施形態の軸封システムは、高純度、例えば99.999%の窒素ガスを圧縮する圧縮機で用いるのに適しており、低圧窒素ガス供給源202もまた高純度窒素ガスに適合した設備とすることができる。また、低圧ガス供給管路210において第1の圧縮機10への入口には流量制御弁(IGV)212が配設されている。
【0010】
第1の圧縮機10により所定圧力に圧縮された窒素ガスは、第1と第2の圧縮機10、20の間の連結管路220に配設された中間冷却器222により冷却された後、連結管路220により第2の圧縮機20に供給される。第2の圧縮機20により所定圧力に圧縮された窒素ガスは、第2と第3の圧縮機20、30の間の連結管路230に配設された中間冷却器232により冷却された後、連結管路230により第3の圧縮機30に供給される。また、第2と第3の圧縮機20、30の間の連結管路230において第3の圧縮機30への入口には流量制御弁(IGV)234が配設されている。
【0011】
第3の圧縮機30により所定圧力に圧縮された窒素ガスは、第3と第4の圧縮機30、40の間の連結管路240に配設された中間冷却器242により冷却された後、連結管路240により第4の圧縮機40に供給される。第4の圧縮機40により所定圧力に圧縮された窒素ガスは、第4と第5の圧縮機40、50の間の連結管路250に配設された中間冷却器252により冷却された後、連結管路250により第5の圧縮機50に供給される。
【0012】
第5の圧縮機50により所定圧力に圧縮された窒素ガスは、第5と第6の圧縮機50、60の間の連結管路260に配設された中間冷却器262により冷却された後、連結管路260により第6の圧縮機60に供給される。第6の圧縮機60により所定圧力、例えば1MPa-g に圧縮された窒素ガスは、高圧窒素ガス供給管路270に配設された窒素ガス冷却器272により所定温度に冷却された後、高圧窒素ガス供給管路270により圧縮窒素ガスの需要設備204または受容プラントに供給される。なお、高圧窒素ガス供給管路270において、窒素ガス冷却器272の下流には吐出圧を検知するための圧力スイッチ274が配設されている。
冷却器272、圧力スイッチ274の後流側にはバイパス管路280が接続されており、パイパス管路280にはバイパス弁282が配設されている。
【0013】
次に、図3を参照して、第1から第6の圧縮機10〜60を説明する。なお、図3において、中心軸線Oに関して上側半分は本実施形態の窒素ガス圧縮システムが作動中のシールガスの流れを示し、下側半分は窒素ガス圧縮システムが停止中のシールガスの流れを示している。
【0014】
圧縮機10〜60は、ケーシング(図示せず)内に回転自在に支持された羽根車Ipと、羽根車Ipに連結された駆動軸Dsとを具備している。駆動軸Dsは、その右端において不図示の駆動モータ、増速機等を含む駆動装置に連結されている。図3では駆動軸Dsをケーシングに対して回転自在に支持するベアリングは特に図示されていないが、適宜に設けられていることは当業者の当然とするところである。更に、図3において羽根車Ipは駆動軸Dsにより片持ちにて支持されているが、羽根車Ipを両端支持してもよいことは言うまでもない。
【0015】
圧縮機10〜60は、更に、軸封装置としてラビリンスシール12、22、32、42、52、62を具備している。ラビリンスシール12〜62は、従来公知の構成を有しており、高圧ポート12a、22a、32a、42a、52a、62aと、低圧ポート12b、22b、32b、42b、52b、62bと、排気ポートEとを有している。
【0016】
図1を参照して、本実施形態によるシールガス系統を説明する。
シールガス系統100は第1のシールガス回収管路110を具備しており、第1のシールガス回収管路110は、一方においてシールガス供給源102に接続され、他方において窒素ガス供給管路210に接続されている。シールガス供給源102は、窒素ガス圧縮システムの作動流体と同一の窒素ガスを比較的高い圧力、例えば49kPa-g (5000mmAq-g)の圧力にて供給する。
【0017】
第1のシールガス回収管路110は、第1から第6の分岐管路112、114、116、118、120、122を介して、第1から第6の圧縮機10〜60のラビリンスシール12、22、32、42、52、62に接続されている。より詳細には、第1と第2の分岐管路112、114は第1と第2の圧縮機10、20のラビリンスシール12、22の高圧ポート12a、22aに接続されており、第3から第4の分岐管路116、118、120、122は、第3から第6の圧縮機30〜60のラビリンスシール32〜62の低圧ポート32b、42b、52b、62bに接続されている。
【0018】
更に、第1のシールガス回収管路110は、第7の分岐管路124を介して第1の圧縮機10の流量制御弁212、および、第8の分岐管路126を介して第3の圧縮機30の流量制御弁234のシールガス供給ポート(図示せず)に接続されている。更に、第1のシールガス回収管路110においてシールガス供給源102側には第1の遮断弁150が配設され、シールガス供給源102からのシールガスの流れに関して第1の遮断弁150の下流には圧力スイッチ152が配設されている。第1のシールガス回収管路110において窒素ガス供給管路210側には第2の遮断弁154が配設されている。
【0019】
シールガス系統100は、更に、第2のシールガス回収管路140を有している。第2のシールガス回収管路140は、第9から第12の分岐管路142、144、146、148を介して第3から第6の圧縮機30〜60のラビリンスシール32〜62の高圧ポート32a、42a、52a、62aに接続されている。
【0020】
以下、本実施形態の作用を説明する。
先ず、本実施形態による窒素ガス圧縮システムが通常に作動中、つまり定格値にて作動している間は、図1の第2の遮断弁154は開き、反対に第1の遮断弁150は閉じて、シールガス系統100は所謂自給形の軸封システムを構成している。このとき、図3の中心軸線Oの上側半分に示すように、圧縮された窒素ガスの一部が圧縮機のケーシング内において車室から駆動軸Dsに沿って漏洩し、ラビリンスシール12、22、32、42、52、62に到達する。この窒素ガスは、ラビリンスシールにおいて圧力を下げつつ軸方向外方へ流動する。
【0021】
第1と第2の圧縮機10、20において、この窒素ガスが高圧ポート12a、22aに達すると、窒素ガスの一部が第1と第2の分岐管路112、114、第1のシールガス回収管路110、窒素ガス供給管路210を介して第1の圧縮機10に供給、回収される。第1と第2の圧縮機10、20のラビリンスシール12、22において、高圧ポート12a、22aから回収されなかった残りの窒素ガスは低圧ポート12b、22bおよび排気ポートEから外部に排出される。低圧ポート12b、22bは閉じておいても良い。
【0022】
第3から第6の圧縮機30〜60において、窒素ガスが高圧ポート32a、42a、52a、62aに達すると、その一部が第9から第12の分岐管路142、144、146、148、第2のシールガス回収管路140および第2と第3の圧縮機20、30の間の連結管路230を介して第3の圧縮機30に供給、回収される。第3から第6の圧縮機30〜60のラビリンスシール32、42、52、62において高圧ポート32a、42a、52a、62aから回収されなかった残りの窒素ガスの一部が、低圧ポート32b、42b、52b、62b、第3から第6の分岐管路116、118、120、122、第1のシールガス回収管路110、窒素ガス供給管路210を介して第1の圧縮機10に供給、回収される。高圧ポートおよび低圧ポートから回収されなかった残りの窒素ガスは排気ポートEから外部に排出される。
【0023】
以下、図4、5を参照して、更に、本実施形態による圧縮機の軸封システムの作用を窒素ガス圧縮システムの停止および起動シーケンスと併せて説明する。
先ず、図4を参照して窒素ガス圧縮システムの停止シーケンスを説明する。
【0024】
上述のようにして窒素ガス圧縮システムが作動してる状態から、窒素ガス圧縮システムの停止シーケンスが開始されると、まず、第6の圧縮機60のバイパス弁282が漸次開く(ステップS10)。これにより第6の圧縮機60の吐出圧が漸減する。既述したように、第6の圧縮機60の吐出圧は圧力スイッチ274が常時監視しており(ステップS12)、圧力スイッチ274が検知した吐出圧pが所定圧力P0 、例えば1.0MPa-g よりも低くなったとき、つまりステップS12においてYes の場合に、第1の遮断弁150が開かれる。第1の遮断弁150が開くことにより、シールガス供給源102から第1のシールガス回収管路110および第1から第6の分岐管路112、114、116、118、120、122を介して、ラビリンスシール12、22、32、42、52、62へ、そして第7と第8の分岐管路124、126を介して第1と第3の圧縮機10、30の流量制御弁212、234へ比較的高圧、例えば49kPa-g (5000mmAq-g)のシールガスが供給される。この間、第2の遮断弁154は開いたままの状態を維持している。こうして、バイパス弁282が開くことにより主系統200の系内圧力が低下し、従って、自給式に供給されているシールガスの圧力が低下して軸封が不十分となることが防止される。また、窒素ガス圧縮システムが通常状態で作動してる間に何らかの不具合により吐出圧が低下した場合でも、圧力スイッチ274が、この異常圧力低下を検出して、第1の遮断弁150を開くために、軸封の崩壊を未然に防止することが可能となる。
【0025】
第1の遮断弁150が開いた後に圧縮機の停止指令が発せられると(ステップS16Yes )、第1と第3の圧縮機10、30の流量制御弁212、234が漸次閉じられる。流量制御弁212、234が最小開度まで閉じられると、圧縮機10〜60が停止される。圧縮機が停止した後、第1の遮断弁150が閉じられる。
【0026】
この停止シーケンスの間、窒素ガス供給管路210と第1のシールガス回収管路110の間の第2の遮断弁154は常時開いており、第1の遮断弁150が閉じた後には窒素ガス供給源202から第1のシールガス回収管路110および第1から第6の分岐管路112、114、116、118、120、122を介してラビリンスシール12、22、32、42、52、62へ、そして第7と第8の分岐管路124、126を介して第1と第3の圧縮機10、30の流量制御弁212、234へ比較的低圧、例えば2.9kPa-g (300mmAq-g)のシールガスが供給される。
【0027】
停止シーケンスを実行する間、圧縮機の吐出圧が所定圧力よりも低下したときにシールガス管路内の圧力が低下するため、自給式に供給されているシールガスの圧力が低下して軸封が不十分となり、ラビリンスシールおよび流量制御弁から空気を吸い込んで窒素ガスの純度を低下させてしまう虞がある。そこで、本実施形態では、既述のように第1の遮断弁150を開いてシールガス供給源102から比較的高い圧力のシールガスを供給してこれを防止している。第1の遮断弁150を開いてシールガス供給源102から比較的高圧のシールガスを供給するために、こうした問題が解決される。一方、比較的高圧のシールガスは高価であるが、これを用いるのは停止シーケンス中の限られた時間のみであるので、窒素ガス圧縮システムが停止している間継続的にこれを用いていた従来技術と比較して格段に停止中に圧縮機の軸封のために要するコストを削減することが可能となる。
【0028】
次に、図5を参照して、窒素ガス圧縮システムの起動シーケンスを説明する。先ず、窒素ガス圧縮システムの起動シーケンスが開始されると、第1の遮断弁150が開かれると共に、第2の遮断弁154が閉じられる(ステップS30)。次いで、圧縮機の起動(ステップS32)後、第2の遮断弁154が開かれる(ステップS34)。次いで、バイパス弁282が漸次閉じられる(ステップS36)と共に、第1と第3の圧縮機10、30の流量制御弁212、234が最小開度から漸次開かれ(ステップS38)主系統200の系内圧力が次第に上昇する。第6の圧縮機60の吐出圧pが所定圧力P1、例えば1.0MPa-g よりも高くなると、つまりステップS40においてYes の場合、第1の遮断弁150が閉じられ(ステップS42)、既述した通常作動状態となる。
【0029】
起動シーケンスを実行する間、圧縮機、特に第1と第3の圧縮機10、30が急激に負圧を生じることがある。この圧縮機に生じる負圧により軸封が無効となり、ラビリンスシールおよび流量制御弁から空気を吸い込んで窒素ガスの純度を低下させてしまうことを防止するために、本実施形態では、圧縮機の起動に先立って第1の遮断弁150を開き、シールガス供給源102から比較的高い圧力のシールガスを供給するようにしている。一方、本実施形態では、窒素ガス圧縮システムの停止中は高価な比較的高圧のシールガスの供給を停止して、その消費を低減している。
【0030】
本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明がこれに限定されず本発明の精神と範囲とを逸脱することなく種々の変更、改良が可能であることは当業者の当然とするところである。
【0031】
例えば、既述の実施形態では、本発明を高純度の窒素ガスの圧縮システムに適用した場合を一例として説明したが、本発明は高純度の窒素ガスに限定されず、他の気体、例えば水素、酸素等の圧縮システムに適用することが可能である。
【0032】
また、既述の実施形態では、本発明を適用する窒素ガス圧縮システムは第1から第6の圧縮機10〜60を含む6段圧縮システムを構成しているが、本発明はこれに限定されず、より少ない或いは多い段数の気体圧縮システムに適用することが可能である。更には、既述の実施形態において各圧縮機のラビリンスシールは、シールガス回収用に高圧ポートと低圧ポートとを備えているが、1つのシールガス回収用ポートまたは3以上のポートを含むラビリンスシールを用いても良い。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、気体圧縮システムにおける圧縮機の停止期間中に要するシールガスのコストが低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態による回転圧縮機の軸封システムのシールガス系統を示す系統図である。
【図2】図1の軸封システムを適用する窒素ガス圧縮システムの主系統図である。
【図3】回転圧縮機の特にラビリンスシールを示す略図である。
【図4】窒素ガスシステムの停止シーケンスを示すフローチャートである。
【図5】窒素ガスシステムの起動シーケンスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…第1の圧縮機
12…第1の圧縮機のラビリンスシール
20…第2の圧縮機
22…第2の圧縮機のラビリンスシール
30…第3の圧縮機
32…第3の圧縮機のラビリンスシール
40…第4の圧縮機
42…第4の圧縮機のラビリンスシール
50…第5の圧縮機
52…第5の圧縮機のラビリンスシール
60…第6の圧縮機
62…第6の圧縮機のラビリンスシール
100…シールガス系統
102…シールガス供給源
110…第1のシールガス回収管路
140…第2のシールガス回収管路
150…第1の遮断弁
154…第2の遮断弁
200…主系統
202…窒素ガス供給源

Claims (5)

  1. 回転圧縮機と、該回転圧縮機へ作動流体供給管路を介して所定の気体を作動流体として比較的低圧にて供給する作動流体源とを備えた気体圧縮システムで用いる回転圧縮機の軸封システムにおいて、前記圧縮機のラビリンスシールからシールガスを回収するためのシールガス回収管路を、一方において前記作動流体供給管路へ接続し、他方において前記作動流体と同一の気体から成るシールガスを比較的高い圧力で供給可能なシールガス供給源に接続すると共に、前記シールガス回収管路と前記シールガス供給源との間に第1の遮断弁を設け、前記気体圧縮システムの停止シーケンスを実行する間、吐出圧が所定圧力よりも低下したときに、前記第1の遮断弁を開いて前記シールガス供給源から比較的高圧のシールガスを前記シールガス回収管路を介して前記圧縮機のラビリンスシールに供給し、圧縮機の停止後は前記第1の遮断弁を閉じて前記作動流体源から前記シールガス回収管路を介して前記作動流体をシールガスとして供給するようにした回転圧縮機の軸封システム。
  2. 前記気体圧縮システムの起動シーケンスの間、前記圧縮機が起動する前に前記第1の遮断弁を開いて前記シールガス供給源から比較的高圧のシールガスを前記シールガス回収管路を介して前記圧縮機のラビリンスシールに供給し、前記圧縮機の吐出圧力が所定圧力よりも高くなったときに前記第1の遮断弁を閉じ、前記圧縮機の通常作動時には前記ラビリンスシールから漏出する作動流体を前記シールガス回収管路および前記作動流体供給管路にて回収し、前記圧縮機に供給するようにした請求項1に記載の軸封システム。
  3. 更に、前記シールガス回収管路において前記作動流体供給管路への接続部の手前に第2の遮断弁を設け、前記気体圧縮システムの起動シーケンスに際して少なくとも前記圧縮機が起動するまで前記第2の遮断弁を閉じておくようにした請求項2に記載の軸封システム。
  4. 前記気体圧縮システムは複数の回転圧縮機を含む請求項1から3の何れか1項に記載の軸封システム。
  5. 前記作動流体が窒素である請求項1から4の何れか1項に記載の軸封システム。
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