JP4007903B2 - 猫の遊戯具用支柱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、猫が登って遊ぶための室内に立設される遊戯具を構成するための猫の遊戯具用支柱に関する。
【0002】
【従来の技術】
猫は、塀の上の如き高い所に登って休息する習性を持っている。しかしながら、室内で飼育される猫は、この習性を発揮する機会を持ちにくいのが通常である。
また、猫は、木の幹等に爪を擦り付けて、爪を研ぐ習性を持っている。この点についても、室内で飼育される猫は、爪を研ぐための対象物を見出し難い傾向が見られる。
このような現状に鑑みて、従来より、室内で飼育される猫が登って遊んだり、あるいは爪を研ぐための遊戯具が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、支柱と、上下面に前記支柱を挿入する挿入孔を形成すると共に側面に出入口用の孔を形成した筒状ボックスと、前記支柱を挿入する挿入孔を形成し支柱に固定する止まり台とからなり、前記支柱の上端部には天井に圧接して支柱を天井と床面との間に固定する固定部材を設け、また前記支柱、筒状ボックスまたは止まり台のいずれか或いは全部の表面に爪研用表面処理を施してなる猫のとまり木セットが記載されている。
また、特許文献2には、床壁及び天井壁のある室内に設置され猫等のペットが遊ぶための室内用ペットの遊戯装置において、床壁及び天井壁の壁部間に架設される支柱と、該支柱にペットが上下に伝わって移動可能に設けられペットが留まることが可能な複数のステップ部材とを備えたことを特徴とする室内用ペットの遊戯装置が記載されている。
【0004】
【特許文献1】
実公平7−15411号公報(第1頁の実用新案登録請求の範囲、第4頁の第1図)
【特許文献2】
特開2000−253771号公報(第2頁の特許請求の範囲、第6頁の図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の猫の遊戯具においては、構成部材である支柱は、合成樹脂以外の材質(例えば、木製)で作製されていた。その理由は、支柱が、床面から天井面までの長さを有する長尺のものであるため、合成樹脂製の成形体として作製することが困難であるからである。そして、木製等の支柱の端部に対し、高さ調整用部材を取り付けて、床面から天井面までの実際の高さに対応させていた。
【0006】
しかしながら、長尺の支柱を用いた場合、販売店等への輸送や店頭での陳列に際し、不便であるばかりか、一般消費者にとっても、自宅まで持ち帰りづらく、購入を躊躇せざるを得ないといった問題がある。
また、床面から天井面までの高さ寸法が、通常の寸法よりも大きく異なる場合、長尺の支柱を用いたのでは、高さ調整用部材によって調整しようとしても対応できないことがある。
また、木製等の材質からなる長尺の支柱は、ある程度の直径を有する場合には、全体の重量が大きくなり、特に女性や子供にとって、運搬や組み立て時における労力が多大になる。
【0007】
さらに、木製の支柱は、低品質の木材で作製すると、虫食いが起きたり、あるいは衛生上、好ましくない変質が生じるおそれがある。
そこで、本発明は、運搬等に好都合な適度の長さを有し、猫が乗るための板等と共に複数個を鉛直方向に連結することによって任意の高さの天井まで達する猫の遊戯具を容易かつ迅速に形成させることができ、かつ、虫食いや腐食のおそれがない軽量の材質からなる高強度の猫の遊戯具用支柱を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、数十センチ程度の適当な長さを有する合成樹脂製の猫の遊戯用支柱を用いれば、上記課題を解決することができること、および、当該猫の遊戯用支柱が、鉛直方向の当接面を有する一対の支柱用部品を組み合わせることによって効率的に作製され得ること等を見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明(請求項1)の猫の遊戯具用支柱は、猫が登って遊ぶための遊戯具において鉛直方向に立設される支柱部分を構成するための猫の遊戯具用支柱であって、前記遊戯具用支柱は、鉛直方向に延びる当接面を有する一対の支柱用部品を、前記当接面を互いに当接させて組み合わせてなり、前記支柱用部品は、合成樹脂によって形成され、かつ、半円筒状本体部と、該半円筒状本体部の両端に他の支柱用部品との連結用に形成されている膨湾部とが連続的かつ一体的に形成されてなることを特徴とする。
このように合成樹脂からなる猫の遊戯具用支柱を用いれば、軽量性および複雑な連結部分等の形状安定性によって、当該猫の遊戯具用支柱を板等と共に鉛直方向に組み立てる作業を、容易かつ迅速に行なうことができる。また、床面から天井までの高さに対応させるために、適宜の長さのものを複数個連結すればよいので、製造工場から消費者に届くまでの流通過程において、長尺の物品を扱う場合に見られる不便がなく、所定の寸法内の梱包箱に収納して運搬等を容易に行なうことができる。さらに、床面から天井までの高さ寸法が如何なる値であろうと、その高さ寸法に対応させて、猫の遊戯具を構築することができる。
【0010】
上述のように構成すれば、猫の遊戯具用支柱の機械的強度等を高めることができる。
前記猫の遊戯具用支柱は、前記当接面が、前記猫の遊戯具用支柱の水平方向の断面の軸線を通るものとして構成することができる(請求項)。
このように構成すれば、2つの同一の支柱用部品を一対の部品として組み合わせて、猫の遊戯具用支柱を作製することができる。つまり、1種の支柱用部品を作製すれば、それを2つ組み合わせることによって、猫の遊戯具用支柱を完成させることができ、それゆえ、支柱用部品の作製に要する金型を1つだけ用意すればよく、支柱用部品の製造効率を高め、かつ、製造コストの削減を図ることができる。
【0011】
前記猫の遊戯具用支柱は、前記一対の支柱用部品を組み合わせた状態で固着具によって固定されており、かつ、当該固着具の頭部が前記猫の遊戯具用支柱の外表面から外部に突出しないように前記支柱用部品の前記膨湾部に固着具挿通用凹部を形成させてなるものとして構成することができる(請求項4)。
このように構成すれば、猫の遊戯具用支柱の機械的強度等を高めることができるうえ、猫の遊戯具用支柱の周面に突起物がないため、猫の体を傷付けることがない。また、猫の遊戯具用支柱の周面に爪研ぎ用縄を巻き付ける際に、突起物がないため、巻き付け作業を円滑に行うことができる。巻き付けた後の爪研ぎ用縄についても、凹凸が生じないため、美観を損なうことがない。
前記猫の遊戯具用支柱は、内部に補強用のリブを有することができる(請求項5)。
このように構成すれば、猫の遊戯具用支柱の機械的強度等を高めることができる。
【0012】
前記猫の遊戯具用支柱は、水平方向の断面形状が略円形状であるように形成することができる(請求項6)。
このように構成すれば、水平方向の断面形状が矩形である場合等と比べて、外表面が滑らかであるので、猫や飼い主がぶつかっても安全である。また、水平方向の断面形状が略円形状であれば、その幾何学的対称性によって、組み立て時に猫の遊戯具用支柱の水平方向の向きを気にする必要がなく、組み立て作業を円滑に行なうことができる。
前記猫の遊戯具用支柱は、前記猫の遊戯具用支柱の周面に巻き付ける猫の爪研ぎ用の縄の端部を挿通させるための縄挿通用孔を、前記猫の遊戯具用支柱の少なくとも一方の端部付近に穿設してなるものとして構成することができる(請求項7)。
このように構成すれば、猫の爪研ぎ用の縄を、猫の遊戯具用支柱の周面上に堅固に巻き付けることができる。
【0013】
前記猫の遊戯具用支柱は、猫の爪研ぎ用の縄を周面に巻き付け、かつ、当該猫の爪研ぎ用の縄の両端部分を前記縄挿通用孔に挿通し固定してなるものとして構成することができる(請求項8)。
このように構成すれば、猫は、猫の遊戯具用支柱等を組み合わせてなる遊戯具を伝って高いところに登ることができることに加えて、爪を研ぐ習性を発揮することができる。
前記猫の遊戯具用支柱は、当接用水平板およびおねじを備えた高さ調整用部品と、めねじを備えた装着用部品とからなる、天井に当接させるための突っ張り部材を一端に装着してなるものとして構成することができる(請求項9)。
このように構成した突っ張り部材を用いれば、床面と天井面との間に、猫の遊戯具用支柱を構築してなる遊戯具を容易かつ迅速に固定することができる。
【0014】
前記猫の遊戯具用支柱は、猫が乗るための板を当接させて固定することのできる連結部を両端に有し、かつ、当該連結部には固着具挿通孔を有する固着具取付用凹部が形成されているものとして構成することができる(請求項10)。
このように構成すれば、猫が乗るための板を介在させながら、猫の遊戯具用支柱を鉛直方向に連結することができる。
【0015】
本発明(請求項11)の猫の遊戯具は、前記連結部を有する前記猫の遊戯具用支柱と、猫が乗るための板及び/又は箱体とを組み合わせてなる猫の遊戯具であって、前記猫が乗るための板及び/又は箱体には、貫通孔が穿設されており、前記猫の遊戯具用支柱の前記連結部には、前記猫が乗るための板及び/又は箱体の前記貫通孔に嵌合させるための中央に固着具挿通孔を有する突起部が、前記固着具取付用凹部と連続的に形成されていることを特徴とする。
このように構成すれば、猫の遊戯具用支柱と、猫が乗るための板及び/又は箱体とを容易かつ正確に組み合わせて、猫の遊戯具を構築することができる。
【0016】
本発明(請求項12)の猫の遊戯具は、猫が乗るための板と、当該猫が乗るための板の上方および下方の各々に配設させた前記連結部を有する前記猫の遊戯具用支柱とを含む猫の遊戯具であって、前記猫が乗るための板には、貫通孔が穿設されており、前記猫の遊戯具用支柱の前記連結部には、前記猫が乗るための板の前記貫通孔に嵌合させるための中央に固着具挿通孔を有する突起部が、前記固着具取付用凹部と連続的に形成されており、上方側に配設された前記猫の遊戯具用支柱の前記連結部と、下方側に配設された前記猫の遊戯具用支柱の前記連結部とが、前記猫が乗るための板を介在させた状態で、固着具をこれら2つの連結部の前記固着具取付用凹部間に亘って挿通させることによって固定されていることを特徴とする。
このように構成すれば、猫の遊戯具用支柱と、猫が乗るための板及び/又は箱体とを容易かつ正確に組み合わせて、猫の遊戯具を堅固にかつ迅速に構築することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の猫の遊戯具用支柱の一例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の猫の遊戯具の一例を示す斜視図、図2は、本発明の猫の遊戯具用支柱の一例を構成する支柱用部品を示す正面図、図3は、図2に示す支柱用部品の右側面図、図4は、図2に示す支柱用部品の背面図、図5は、図2に示す支柱用部品の底面図、図6は、図2に示す猫の遊戯具用支柱を構成する一対の支柱用部品の連結部分を模式的に示す水平方向の断面図、図7は、本発明の猫の遊戯具用支柱の上端部分を、板に取り付ける作業を説明するための図、図8は、板を介在させて、本発明の猫の遊戯具用支柱を鉛直方向に連結する作業を説明するための図、図9は、本発明の猫の遊戯具用支柱の一例の周面に、爪研ぎ用の縄を巻き付けた状態を示す断面図、図10は、本発明の猫の遊戯具用支柱の上端に、天井と当接させるための突っ張り部材を取り付けた状態を模式的に示す断面図である。
【0018】
猫の遊戯具1は、図1に示すように、鉛直方向に複数個組み合わせて用いられる猫の遊戯具用支柱2と、猫の遊戯具用支柱2の間に介在するように配置される猫が乗るための板3と、猫が中に入って休息するための箱体4と、天井面に当接させて猫の遊戯具1を固定するための突っ張り部材5と、床面に載置される台座等によって構築される。
猫の遊戯具用支柱2は、図2〜図5に示す半円筒形状の支柱用部品10を、図6に示すように当接面を互いに当接させた状態で2つ組み合わせて、固着具11で固定することによって作製される。ここで、「当接面」とは、一定の広がりを持つ壁面を意味するものではなく、半円筒形状の支柱用部品10を向かい合わせて組み合わせ、円筒形状の猫の遊戯具用支柱2を完成させる際の、2つの支柱用部品10の境界面(組み合わせ面)を意味するものである。
【0019】
支柱用部品10は、図2に示すように、半円筒状本体部30と、半円筒状本体体30の両端に他の支柱用部品との連結用に形成されている膨湾部31,32とが連続的に形成されてなる。
なお、支柱用部品10は、図2に示す形態以外に、例えば、水平方向の断面が矩形である猫の遊戯具用支柱を形成し得るように、水平方向の断面が矩形である本体部を有するように形成してもよい。また、膨湾部31,32は、半円筒状本体部30の両端に形成された扁平な円形状または矩形状の板状体等の形態に形成してもよい。
【0020】
半円筒状本体部30の外周面には、固着具挿通用凹部12と、孔13とが形成されている。
このうち、固着具挿通用凹部12は、図4および図6に示すように、固着具(ボルト)11の頭部を挿入し得る程度の大きさの直径を有する円柱状の孔として形成されている。また、支柱用部品10における固着具挿通用凹部12の裏面側には、大径突起体20が略円柱状に形成されている。大径突起体20は、先端部分に小径突起体23の先端部分と嵌合させるための円柱状の凹部を有するとともに、この凹部の底面の中心に、固着具挿通用凹部12の底面の中心まで貫通する固着具挿通用の孔が設けられている。
【0021】
一方、支柱用部品10の外表面において固着具挿通用凹部12と対称的な位置に穿設された孔13の裏面側には、図6に示すように、小径突起体23が形成されている。小径突起体23は、略円柱状に形成されており、先端面の中心から所定の深さだけ軸線方向に延びる螺刻された固着具挿通用の孔が設けられている。図6に示すように、2つの支柱用部品10を向かい合わせて当接面を互いに当接させて組み合わせた状態において、大径突起体20は、小径突起体23と嵌合され、かつ、大径突起体20の固着具挿通用の孔は、小径突起体23の固着具挿通用の孔と共に連続的な1つの孔を形成する。
固着具11は、頭部と螺刻された棒状部とからなる。固着具11を取り付けるには、まず、固着具11を固着具挿通用凹部12の開口部から挿入して、当該固着具11の棒状部を大径突起体20の固着具挿通用の孔に挿通し、さらに小径突起体23の固着具挿通用の孔と螺合させて下方へと捩じ込んでいけばよい。そして、最終的に固着具11の頭部が固着具挿通用凹部12の底面に達した時点で、固着具11の取り付けが完了する。
固着具11を取り付けた状態において、固着具11の頭部は、支柱用部品10の外表面から外方に突き出ておらず、人為的に緩められて支柱用部品10が分解するおそれもなければ、美観を害することもない。また、猫の遊戯具用支柱2の周面に爪研ぎ用縄61を巻き付ける際に、巻き付け作業に支障が生じることもない。
【0022】
支柱用部品10は、2つ組み合わせて猫の遊戯具用支柱2を形成させる際の嵌合状態を良好にするために、大径突起体20および小径突起体23に加えて、嵌合用凸部19、突起部18、嵌合用凹部22および溝部21を有している。
すなわち、支柱用部品10の半円筒状本体部30の裏面側の縁部には、図4に示すように、当接面の一部を構成する垂直壁部26よりも高く突出するように直線状に形成された嵌合用凸部19と、垂直壁部26よりも低く陥没した段差部分である直線状に形成された嵌合用凹部22とが、半円筒状本体部30における左右および上下の4箇所に、左右および上下に同じもの(凸部または凹部)が形成されないようにして設けられている。
また、支柱用部品10の膨湾部31,32の各々においても、垂直壁部26上の水平方向(左右方向)の縁部に、垂直壁部26よりも高く突出するように湾曲した帯状に形成された突起部18と、垂直壁部26よりも低く湾曲した帯状に形成された溝部21とが形成されている。なお、膨湾部31における突起部18および溝部21と、膨湾部32における突起部18および溝部21は、膨湾部31,32間で左右および上下に同じもの(突起部または溝部)が形成されないように設けられている。
【0023】
半円筒状本体部30の曲面状外壁部25は、薄肉の板状に形成されている。そのため、半円筒状本体部30の内部には、補強用のリブ24が設けられている。リブ24は、図4に示すように、半円筒状本体部30内において上下方向(鉛直方向)の切断面がX字状になるものが、上下方向に2つ設けられている。猫の遊戯具用支柱2は、このようなX字状のリブ24を内部に有するため、水平方向および垂直方向のいずれの方向から外力を加えられても、それに十分抵抗し得る大きな機械的強度を有している。
リブ24は、X字状の四隅に近い部分については、垂直壁部26と略同一の高さに形成されており、X字状の中央を含む所定の部分(小さなX字状の部分)については、垂直壁部26の高さよりも若干低くなるように形成されている。すなわち、リブ24は、拡開状凹部27、半円柱状凹部28および半円柱状凹部29を通る帯状の領域が略円柱状の空間部分として形成されるように、当該リブ24のX字状の中央部分において略半円状の切欠部分を有するものとして形成されている。
【0024】
支柱用部品10の膨湾部31,32の各々には、図2および図3に示すように、陥没した外表面部分を形成する2つの固着具取付用凹部14が設けられている。
固着具取付用凹部14の底面には、外方(図2中の手前)に向かって開口部を有する略U字状の固着具位置決め用段差部16が形成されている。固着具位置決め用段差部16は、水平方向の断面の内側の奥の形状(すなわち、略U字状の「U」の底の湾曲部分の内側の形状)が六角ボルト(または六角ナット)の頭部に合致するように略V字状に形成されている。また、固着具位置決め用段差部16の内側における固着具取付用凹部14の底面には、固着具挿通孔が設けられている。そして、この固着具挿通孔は、突起部17の固着具挿通孔に連なっている。
【0025】
固着具取付用凹部14および突起部17は、猫が乗るための板に猫の遊戯具用支柱2を固定させる際に、固定作業を容易かつ迅速に行なうこと等のために設けられている。
例えば、図7中、猫が乗るための板41の片面に、猫の遊戯具用支柱2の膨湾部31の端面を当接させて固定するには、板41に穿設されているボルト挿通用孔(貫通孔)44に、円筒状に形成されかつ軸線方向に固着具挿通孔を有する突起部17を嵌合させ、次いで、板41の他の面の側からボルト挿通用孔44にボルト42を挿通し、このボルト42とナット43とを螺合させて締めて固定すればよい。
この場合、固定後のボルト42およびナット43は、膨湾部31の外形形状である曲面状の輪郭よりも外方に突出することがなく、陥没した部分である固着具取付用凹部14内に収まるので、猫の体を傷付けることがない。また、良好な美観を保つことができる。
なお、ボルト42の頭部の形状に合致する凹部を、板41に予め形成させておけば、図7に示すように、ボルト42を取り付けた後において、板41の上面から上方にボルト42の頭部が突出することがないので、好ましい。また、板41の上面から上方に突起物が存在しないので、美観を良好にすることができる。
【0026】
また、図8は、猫が乗るための板51に対して、上方および下方から猫の遊戯具用支柱2を当接させ、固定する作業を示すものである。この場合、まず、鉛直方向に連結される2つの猫の遊戯具用支柱2の間に、猫が乗るための板51を介在させた状態とする。この際、図7に示す場合と同様に、板51に穿設されているボルト挿通用孔(貫通孔)に、膨湾部31,32の突起部17を嵌合させて、板51に対する猫の遊戯具用支柱2の密着性を高めておく。次いで、膨湾部32の固着具取付用凹部14の底面に形成されている固着具挿通孔に、ボルト52を挿通し、このボルト52とナット53とを螺合させて締めて固定すればよい。
この場合においても、固定後のボルト52およびナット53は、膨湾部31,32の外形形状である曲面状の輪郭よりも外方に突出することがなく、陥没した部分である固着具取付用凹部14内に収まるので、猫の体を傷付けることがない。また、良好な美観を保つことができる。
【0027】
支柱用部品10の膨湾部31には、図2に示すように縄挿通用孔15が設けられている。縄挿通用孔15は、図9に示すように、猫の遊戯具用支柱2の外周面上に巻き付けられた爪研ぎ用縄61の端部を挿通させて、膨湾部31内の空間において縄固定手段62を用いて爪研ぎ用縄61の端部を固定するためのものである。
支柱用部品10を2つ組み合わせて、猫の遊戯具用支柱2を作製する際、一方の支柱用部品10の膨湾部31は、他方の支柱用部品の膨湾部32と重ね合わされる。このため、猫の遊戯具用支柱2の両端部は、各々、1つの縄挿通用孔15を有することになる。したがって、爪研ぎ用縄61の両端部分は、各々、猫の遊戯具用支柱2の両端の膨湾部31において固定される。
【0028】
次に、床面と天井面の間に猫の遊戯具1を固定するための手段について説明する。
猫の遊戯具1を固定するには、図1に示すように、床面から最も高い位置に配置される猫の遊戯具用支柱2の上端に、突っ張り部材5を装着すればよい。
突っ張り部材5は、図10に示すように、天井面に当接させるための水平板64の下面の中央におねじ65を固着させてなる部品と、蝶ねじ66と、座金67とからなる高さ調整用部品と、支柱用部品10の膨湾部32の端面に装着し得るように形成された、中央にめねじを備えた装着用部品68とからなる。
【0029】
突っ張り部材5を装着するには、まず、ボルト69を、装着用部品68の固着具挿通孔、および、猫の遊戯具用支柱2の上端部分(膨湾部31,32)の固着具取付用凹部14の固着具挿通孔に挿通し、次いで、固着具取付用凹部14内に下方からナット70を挿し入れ、ボルト60とナット70を螺合させて締め付ける。その後、蝶ねじ66および座金67をおねじ65に予め螺合または挿通させてなる高さ調整用部品を、装着用部品68のめねじと螺合させる。次に、水平板64が天井面に当接するように、装着用部品68に対する高さ調整用部品の高さを調整する。最後に、装着用部品68の上面上にて蝶ねじ66を締め付ければ、突っ張り部材5による猫の遊戯具1と天井面との固定作業が完了する。
【0030】
【発明の効果】
本発明の猫の遊戯具用支柱は、合成樹脂によって構成されているので、軽量性および複雑な連結部分等の形状安定性によって、当該猫の遊戯具用支柱を板等と共に鉛直方向に組み立てる作業を、容易かつ迅速に行なうことができる。
また、本発明の猫の遊戯具用支柱は、合成樹脂によって構成されているので、猫が乗るための板等と適宜組み合わせて、複数個を相互に連結させる構造を有するものを容易に作製することができる。そして、床面から天井までの高さに対応させるためには、適宜の長さを有する本発明の猫の遊戯具用支柱を複数個連結すればよい。
床面から天井までの高さ寸法が如何なるものであっても、本発明の猫の遊戯具用支柱を用いれば、対応可能である。
使用前の流通過程においても、当該猫の遊戯具用支柱を所定の寸法内の梱包箱に収納することができ、長尺の物品を扱う場合のような運搬時等における不便が生じない。
【0031】
また、本発明の猫の遊戯具用支柱は、合成樹脂によって構成されているので、組み立て後の使用時において猫の遊戯具全体の重量が軽く、天井や床面を構成する建築部材に過大な応力を生じさせることがない。強度面についても、内部にリブを設けることによって、高強度の猫の遊戯具用支柱を作製することができる。さらに、本発明の猫の遊戯具用支柱は、合成樹脂によって構成されているので、虫食いや腐食のおそれがなく、衛生的でかつ耐久性に優れ、長期間に亘って良好な状態を保持したまま設置することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の猫の遊戯具の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の猫の遊戯具用支柱の一例を構成する支柱用部品を示す正面図である。
【図3】図2に示す支柱用部品の右側面図である。
【図4】図2に示す支柱用部品の背面図である。
【図5】図2に示す支柱用部品の底面図である。
【図6】図2に示す猫の遊戯具用支柱を構成する一対の支柱用部品の連結部分を模式的に示す水平方向の断面図である。
【図7】本発明の猫の遊戯具用支柱の上端部分を、板に取り付ける作業を説明するための図である。
【図8】板を介在させて、本発明の猫の遊戯具用支柱を鉛直方向に連結する作業を説明するための図である。
【図9】本発明の猫の遊戯具用支柱の一例の周面に、爪研ぎ用の縄を巻き付けた状態を示す断面図である。
【図10】本発明の猫の遊戯具用支柱の上端に、天井と当接させるための突っ張り部材を取り付けた状態を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 猫の遊戯具
2 猫の遊戯具用支柱
3,41,51 板
4 箱体
5 突っ張り部材
10 支柱用部品
11 固着具
12 固着具挿通用凹部
13 孔
14 固着具取付用凹部
15 縄挿通用孔
16 固着具位置決め用段差部
17,18 突起部
19 嵌合用凸部
20 大径突起体
21 溝部
22 嵌合用凹部
23 小径突起体
24 リブ
25 曲面状外壁部
26 垂直壁部
27 拡開状凹部
28,29 半円柱状凹部
30 半円筒状本体部
31,32 膨湾部
42,52,69 ボルト
43,53,70 ナット
44 ボルト挿通用孔(貫通孔)
61 爪研ぎ用縄
62 縄固定手段
64 水平板
65 おねじ
66 蝶ねじ
67 座金
68 装着用部品

Claims (12)

  1. 猫が登って遊ぶための遊戯具において鉛直方向に立設される支柱部分を構成するための猫の遊戯具用支柱であって、
    前記遊戯具用支柱は、鉛直方向に延びる当接面を有する一対の支柱用部品を、前記当接面を互いに当接させて組み合わせてなり、
    前記支柱用部品は、合成樹脂によって形成され、かつ、半円筒状本体部と、該半円筒状本体部の両端に他の支柱用部品との連結用に形成されている膨湾部とが連続的かつ一体的に形成されてなることを特徴とする猫の遊戯具用支柱。
  2. 前記当接面が、前記猫の遊戯具用支柱の水平方向の断面の軸線を通るものである請求項1に記載の猫の遊戯具用支柱。
  3. 前記支柱用部品の水平方向の断面形状が半円筒形状である請求項1又は2に記載の猫の遊戯具用支柱。
  4. 前記一対の支柱用部品を組み合わせた状態で固着具によって固定されており、かつ、当該固着具の頭部が前記猫の遊戯具用支柱の外表面から外部に突出しないように前記支柱用部品の前記膨湾部に固着具挿通用凹部を形成させてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の猫の遊戯具用支柱。
  5. 内部に補強用のリブを有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の猫の遊戯具用支柱。
  6. 水平方向の断面形状が略円形状である請求項1〜5のいずれか1項に記載の猫の遊戯具用支柱。
  7. 前記猫の遊戯具用支柱の周面に巻き付ける猫の爪研ぎ用の縄の端部を挿通させるための縄挿通用孔を、前記猫の遊戯具用支柱の少なくとも一方の端部付近に穿設してなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の猫の遊戯具用支柱。
  8. 猫の爪研ぎ用の縄を周面に巻き付け、かつ、当該猫の爪研ぎ用の縄の両端部分を前記縄挿通用孔に挿通し固定してなる請求項7に記載の猫の遊戯具用支柱。
  9. 当接用水平板およびおねじを備えた高さ調整用部品と、めねじを備えた装着用部品とからなる、天井に当接させるための突っ張り部材を一端に装着してなる請求項1〜8のいずれか1項に記載の猫の遊戯具用支柱。
  10. 猫が乗るための板を当接させて固定することのできる連結部を両端に有し、かつ、当該連結部には固着具挿通孔を有する固着具取付用凹部が形成されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の猫の遊戯具用支柱。
  11. 請求項10に記載の猫の遊戯具用支柱と、猫が乗るための板及び/又は箱体とを組み合わせてなる猫の遊戯具であって、
    前記猫が乗るための板及び/又は箱体には、貫通孔が穿設されており、
    前記猫の遊戯具用支柱の前記連結部には、前記猫が乗るための板及び/又は箱体の前記貫通孔に嵌合させるための中央に固着具挿通孔を有する突起部が、前記固着具取付用凹部と連続的に形成されていることを特徴とする猫の遊戯具。
  12. 猫が乗るための板と、当該猫が乗るための板の上方および下方の各々に配設させた請求項10に記載の猫の遊戯具用支柱とを含む猫の遊戯具であって、
    前記猫が乗るための板には、貫通孔が穿設されており、
    前記猫の遊戯具用支柱の前記連結部には、前記猫が乗るための板の前記貫通孔に嵌合させるための中央に固着具挿通孔を有する突起部が、前記固着具取付用凹部と連続的に形成されており、
    上方側に配設された前記猫の遊戯具用支柱の前記連結部と、下方側に配設された前記猫の遊戯具用支柱の前記連結部とが、前記猫が乗るための板を介在させた状態で、固着具をこれら2つの連結部の前記固着具取付用凹部間に亘って挿通させることによって固定されていることを特徴とする猫の遊戯具。
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