JP4007407B2 - フレネルレンズシート - Google Patents
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Description
いた装置において、外光の映り込みが小さくコントラスト低下を最小限に押さえかつ、モアレによる画質の低下が軽減された投写型ディスプレイ装置及びそれに用いられるスクリーンに関する。
,8Bはそれぞれそれぞれ赤、緑、青投写型ブラウン管7R、7G,7B用の投写レンズ
、10R、10G,10Bはそれぞれ赤、緑、青の投写光束である。背面投写型画像ディスプレイ装置の投写光学系には、本来、投写光束10R、10G,10Bを折り返す為の反射鏡が存在するが、図34ではこの反射鏡は省略している。また、13R、13G,13Bはそれぞれ投写レンズ8R、8G、8Bの光軸であり、スクリーン40の中心付近の一点S0において、光軸集中角θで交わっている。
の内部に位置し、他の1焦点が出射面22付近に位置するように構成されている。また、楕円の離心率eは基材の屈折率nのほぼ逆数となるように選ばれている。
る。
する機能を有している。さらに図15に示すように赤、青の斜め方向から入射する光束62に対しても、出射光の指向特性をほぼ光軸(図面中l、l')と平行にする機能を有し
ている。また、この時出射面近傍では発生するコマ収差のため光束が一点に集光せず、画面水平方向に広がりを持つ。
ため従来の背面投写型画像ディスプレイ装置の総合的なフォーカス性能(水平解像度)は投写型ブラウン管と投写レンズの性能に比べて劣るレンチキュラーレンズのレンズピッチにより支配されていた。
tal Micro mirror Device)素子等が用いた装置に使用すると、スクリーン上に拡大投写
された画素とレンチキュラーレンズシートに設けたレンチキュラーレンズとフレネルレンズの3者によって生じる画面全面に生じるモアレにより画質が低下するという第3の問題点がある。
l Micro mirror Device)素子等を用い、投写レンズによりスクリーン上に拡大投写する
構成としても、外光の映り込みが小さくコントラスト低下を最小限に押さえかつ、モアレによる画質の低下が軽減された投写型ディスプレイ装置及びそれに用いられるスクリーンを提供することにある。
1.558≦Lp/Fp≦1.649
Fp/Ipv≧2
1.558≦Lp/Fp≦1.649
本願発明のスクリーンを使用しても、スクリーン上に拡大投写された画素とレンチキュラーレンズシートに設けたレンチキュラーレンズとフレネルレンズの3者によって生じる画面全面に生じるモアレは充分目立たなくなる。
のフレネルレンズシート76と前面板75それぞれ端部(図示せず)で相互に固定されている。75、76の基材はいずれもほぼ透明な熱可塑性樹脂材料からなる。79はフレネルレンズシートの映像光入射面であり本実施例ではスクリーン画面水平方向を長手方向とするレンチキュラーレンズ80を画面垂直方向に連続して並べた形状となっている。映像光出射面はフレネル凸レンズ78になっている。このフレネル凸レンズを得る方法としてコンプレッション成形を行ってもよいが、UV樹脂を基材の熱可塑成樹脂に積層することで大幅なコスト削減を実現する。また、UV樹脂によりフレネル凸レンズを形成する場合には、マスターとなる金型は1個でよく、フレネルレンズのピッチを細かくしてもコストアップを招かないので実用上120ミクロンから60ミクロンピッチ程度まで微細加工が可能となっている。74は第1の構成要素1の入射面に設けたレンチキュラーレンズ面で
、スクリーン画面垂直方向を長手方向とするレンチキュラーレンズ74を画面水平方向に連続して並べた形状となっている。それぞれのレンチキュラーレンズの焦点近傍には映像光束が通過するための光通過窓81が設けてある。さらに、隣あった光通過窓の間には光吸収層72を設け外光の影響によるコントラスト性能低下を防止している。
、レンズピッチを細かくした場合には、厚さも薄くなり強度が低下する。そこで本願発明においては、第2の構成要素(コスト面から熱可塑成樹脂を用いるのが一般的である。)
に前記第1の構成要素を接着または、粘着することで実用上問題にならない強度を得る。例えば、対角50インチのスクリーンの場合には厚さが1mm以上であれば実用上問題が無い強度が得られる。またこの時、第1の構成要素と第2の構成要素の間に空気界面が無くなり不要な反射光によるコントラスト低下を軽減できる。さらに、第2の構成要素の観視側面には反射防止膜を設けて外光の反射による画質低下を軽減する。この反射防止膜として日本油脂(株)製の特殊低反射フィルム(商品名:リアルック)等を第2の構成要素の観視側面に接着又は粘着させると可視光の波長領域での反射率が1%以下と成り外光の映り込みによる画質の低下を大幅に軽減できる。
入射)面79から入射した映像光81はフレネル凸レンズ78のレンズ作用によって略平行光となってレンチキュラーレンズシート75の入射面に設けたレンチキュラーレンズ74に入射する。そして、レンチキュラーレンズのレンズ作用によって、光吸収層に入らずに光通過窓81を通過する。第1の構成要素73と第2の構成要素の間には拡散材82を含んだ拡散層を設けそれぞれを接着または粘着して固定する構造とする。この拡散層は、画面の垂直方向及び水平方向への映像光の拡散の一部を分担している。この拡散層で拡散した映像光は第2の構成要素中を観視側に向かって進み、反射防止膜を通過して観視側に出射する。
。
いても同様の効果があることは言うまでもない。
がここでは、説明の都合上一致するものとした。
、図面を簡略化するために省略してある。
Lp/Fp=N+α (但しNは1〜12の自然数、α=0.35〜0.43)としている。また第2の特許として特公平5−63781号公報には、
Lp/Fp=5.525〜5.682 または 6.472〜6.645
としている。さらに第3の特許として、特公平7−117818号公報には、
Ip/Lp=N+0.5 (但しNは自然数)としている。
、横サイズをWAとし、水平方向の画素ピッチをIph、垂直平方向の画素ピッチをIp
v、レンチキュラーレンズシートの第1の構成要素に設けた光吸収層のピッチをLp、フレネルレンズ(図示せず)のピッチをFpとする。また、LpとFpにより生じるモアレピッチをMp1、LpとIpによるモアレピッチをMp2(水平方向Mp2h、垂直方向Mp2v)、Mp1とIpによるモアレのピッチをMp3(水平方向Mp3h、垂直方向
Mp3v)としてモアレの発生が少ない範囲をまず計算により求め、実機においては、現時点で入手可能なファインピッチのフレネルレンズシートとファインピッチのレンチキュラーシートを基にして投写サイズ(画素の投写倍率)をパラメータにして最適条件を求め実際に試作して確認した。
この時、Fmが正極性の場合は楕円のモアレが発生
負極性の場合は双曲のモアレが発生する。
て確認したところ実用上問題(画質が大幅に低下する。)となるモアレがほとんど発生し
ていなかった。この時、LpとFpにより生じるモアレピッチMp1hは、Lp/Fpが1.575〜1.625までの範囲であれば良好な性能が得られることを実機にて確認した。この時のフレネルピッチは、0.0984mm、0.0969mm、0.0954mmである。また、垂直方向の画素ピッチIpvとフレネルレンズのピッチFpとの比率(Ipv/Fp)が4倍近くある
ためと、レンチキュラーレンズシートの拡散層の光拡散効果によってほとんど識別できなかった。
IphによるモアレのピッチMp3hは52.5インチ投写時には、約1.334mmとなり、ス
クリーン上の水平方向の画素ピッチをIphと一致した。この組み合わせを実機にて確認
したところ実用上問題(画質が大幅に低下する)となるようなモアレがほとんど発生しなかった。この時、LpとFpにより生じるモアレピッチMp1hは、Lp/Fpが1.558〜1.649までの範囲であればほぼ良好な性能が得られることを実機にて確認した。この時
のフレネルピッチは、0.0995mm、0.0969mm、0.0940mmである。また垂直方向の画素ピッチIpvとフレネルレンズのピッチFpとの比率(Ipv/Fp)が4倍近くあるた
めと、レンチキュラーレンズシートの拡散層の光拡散効果によってほとんど識別できなかった。
ば、スクリーン上の投写画面全体について、画質を大幅に低下させるモアレは発生しない
。
。
式においては、画素1トリオピッチ(3つの画素を1ペアと考える)が前述の3板式の画素ピッチと同じとして取り扱えることを実機において確認した。
ice)素子等を用い、投写レンズによりスクリーン上に拡大投写する構成の投写型ディス
プレイ装置としても、外光の映り込みが小さくコントラスト低下を最小限に押さえかつ、解像度低下が少なくモアレによる画質の低下が軽減された良好な性能を実現できる。
、15…キャビネット、20…スクリーン、21…投写用レンズ、2233、34、35…液晶パネル、23、24、25、31、32…ダイクロイックミラー、26…コンデンサーレンズ、27…集光レンズ、28…白色光源、29…反射ミラー、30…反射ミラー
、40…スクリーン、51…フレネルレンズシート、52…レンチキュラーレンズシート
、53…フレネルレンズ、54…レンチキュラーレンズ(入射面)、55…突起部、56
…レンチキュラーレンズ(出射面)、57…光吸収層、58…拡散材、60…緑映像光束
、62…赤または青映像光束、43…投写型ブラウン管、42…ブラケット、41…投写用レンズ、45…折り返しミラー、40…スクリーン、46…キャビネット、7B,7G
,7R…投写型ブラウン管、8B,8G,8R…投写用レンズ、10B、10G,10R…投射光束、13B,13G,13R…光軸、θ…集中角、77…スクリーン、76…フレネルレンズシート、75…前面板、78…フレネルレンズ、74…レンチキュラーレンズ(入射面)、55…突起部、56…レンチキュラーレンズ(出射面)、70…反射防止膜
71…第2の構成要素、72…光吸収層、73…第1の構成要素、81…光通過窓、79…入射面、80…垂直レンチキュラーレンズ、82…拡散材、83…遮光領域、84、85、86、87…画素。
Claims (2)
- 画素がマトリックス状に配置された画像表示素子からの表示画像が拡大投写されるスクリーンに用いられ、光入射側に画面垂直方向を長手方向とするレンチキュラーレンズが画面水平方向に複数配列され、かつ光出射側の前記レンチキュラーレンズと対向する光透過部の相互間に画面垂直方向に延びる光吸収部が設けられたレンチキュラーレンズシートとともに使用されるフレネルレンズシートにおいて、
光入射側に設けられた入射面と、
光出射側に設けられ、前記入射面に入射された光をほぼ平行にして前記レンチキュラーレンズシートに導くためのフレネルレンズと、を備え、
前記フレネルレンズシートに形成されたフレネルレンズのピッチをFp、前記レンチキュラーレンズシートの光出射側に設けられた前記光吸収部のピッチをLp、前記スクリーン上に投写される画素の垂直方向のピッチをIpvとしたとき、下記条件を満足するように前記フレネルレンズのピッチが定められることを特徴とするフレネルレンズシート。
1.558≦Lp/Fp≦1.649
Fp/Ipv≧2 - 画素がマトリックス状に配置された画像表示素子からの表示画像が拡大投写されるスクリーンに用いられ、光入射面に画面垂直方向を長手方向とするレンチキュラーレンズが画面水平方向に複数配列され、かつ光出射面の前記レンチキュラーレンズと対向する光透過部の相互間に画面垂直方向に延びる光吸収部が設けられたレンチキュラーレンズシートとともに使用されるフレネルレンズシートにおいて、
光入射側に設けられた入射面と、
光出射側に設けられ、前記入射面に入射された光をほぼ平行光にして前記レンチキュラーレンズシートに導くためのフレネルレンズと、を備え、
前記フレネルレンズシートに形成されたフレネルレンズのピッチをFp、前記レンチキュラーレンズシートの光出射側に設けられた前記光吸収部のピッチをLpとしたとき、下記条件を満足するように前記フレネルレンズのピッチが定められることを特徴とするフレネルレンズシート。
1.558≦Lp/Fp≦1.649
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