JP4006740B2 - レイク受信装置及びレイク受信装置に於ける処理方法 - Google Patents

レイク受信装置及びレイク受信装置に於ける処理方法 Download PDF

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本発明は、直接拡散符号分割多元接続(DS−CDMA;Direct Sequence Code Division Multiple Access)方式に於けるマルチパス・フェージング等による受信電界強度や位相の変動に対する受信特性を改善するレイク受信装置及びレイク受信装置に於ける処理方法に関する。
CDMA方式は、移動通信システムやWLL(Wireless Local Loop)等の半固定通信システム等の各種の通信システムに適用されている。例えば、移動通信システムとして北米で標準化されたIS−95方式は、拡散帯域を1.25MHzとしている。これに対して、次世代の移動通信システムとしての広帯域CDMA方式は、拡散帯域を5MHzとしている。
通常の移動通信に於いては、移動体の速度や搬送波周波数によって決まる最大周波数を有するランダムな振幅,位相の変化やフェージングが生じる。従って、固定無線通信システムに比較して、安定な受信状態を維持することが容易ではない。このような周波数選択性フェージングの影響を軽減する為には、狭帯域の信号を広帯域に拡散して送信するCDMA方式が有効である。
又移動通信システムに於いては、高層ビル等による反射波が遅延波として受信され、移動体の周辺環境によって大きく変化するマルチパスフェージングが問題となる。そして、DS−CDMA方式に於いては、遅延波が拡散符号に対して干渉波となるから、受信特性の劣化を招くことになる。このような遅延波による受信特性の劣化を改善する為に、レイク(RAKE)受信装置が適用されている。このレイク受信装置は、マルチパスの各パスを介して到来する遅延波毎に逆拡散復調を行い、それぞれ異なる遅延時間の逆拡散復調出力信号の時間調整を行い、且つ受信レベルに応じて重み付けを行って合成出力するものである。
前述のIS−95方式に従った送信部及び受信部の要部を図19に示す。同図に於いて、101は畳み込み符号化部 、102はインターリーバ、103はMアレイ(M−aray)直交変調部、104はOQPSK(Ofset Quadrature Phase Sift Keying)変調部、105は無線送信部(Tx)を示し、送信部を構成している。
又111はアンテナ対応の無線受信部(Rx)、112はOQPSK復調部、113は信号選択部、114は復調部(Finger1〜4)、115は最大値選択部(MAX SEL)、116はデインターリーバ、117はビタビ復号部、118はサーチャを示し、受信部を構成している。
送信部は、送信音声信号や各種の送信データ等の入力信号を、畳み込み符号化部101に於いて所定の拘束長に従った畳み込みにより符号化し、インターリーバ102によりインターリーブ処理する。例えば、16行×24列のメモリに列方向に書込み、行方向に読出すことにより、インターリーブ処理することができる。そして、直交変調部103により直交変調し、ウォルシュ(Walsh)コードに変換する。例えば、64次のウォルシュ符号化による拡散処理を行う。そして、OQPSK変調部104によりオフセット位相シフト変調を行い、無線送信部105により無線周波数に変換して送信する。
受信部は、複数のセクタ毎に複数のアンテナを有し、アンテナ対応の無線受信部111により前述のような送信部からの信号を受信し、それぞれOQPSK復調部112によりオフセット位相シフト変調信号の復調を行い、信号選択部113とサーチャ118とに入力する。サーチャ118は、OQPSK復調部112からの復調信号を高速処理して、選択するOQPSK復調部112を判定し、信号選択部115を制御して、選択したOQPSK復調部112をフィンガの復調部114に接続する。
フィンガの復調部114は、逆拡散復調と、高速アダマール変換との機能を含み、各フィンガの復調部114の復調出力をウォルシュコード対応に合成し、最大値選択部115により最大値を選択して、デインターリーバ116に入力し、送信部のインターリーバ102と逆の処理のデインターリーブ処理を行い、ビタビ復号部117により最尤復号処理を行って受信出力とする。
フィンガの復調部114は、例えば、図20に示す構成を有するものであり、121は逆拡散部、122は高速アダマール変換部(FHT;Fast Hadamard Transform)、123はエネルギ算出部(I+Q)、124は最大値選択部(MAX SEL)、125はフィンガ品質判定部、126はゲート回路(GATE)、127はタイムトラッキング部、128はPN発生器、115は図19に於ける最大値選択部に対応する最大値選択部(MAX SEL)を示す。
OQPSK復調部112(図19参照)により復調されたI,Qチャネルの信号を、信号選択部113を介して復調部114の逆拡散部121に入力する。この逆拡散部121には、PN発生器128からの拡散コードを入力して、I,Qチャネルの信号を逆拡散復調し、高速アダマール変換部122に於いてアダマール変換する。変換されたウォルシュ(Walsh)コードW〜W63をエネルギ算出部123に入力し、Iチャネル成分とQチャネル成分との自乗の和によるエネルギE〜E63を求めてゲート回路126と最大値選択部124とに入力し、最大値選択部124により選択した最大値をフィンガ品質判定部125に入力する。
フィンガ品質判定部125は、図21に示すように、最大値選択部124により選択した最大エネルギEmaxと、閾値THとを比較する比較回路によって構成され、最大エネルギEmaxが閾値THを超えていると、このフィンガの品質が良いと判定して、他の品質の良いフィンガと合成する為に、ゲート回路126を開く制御信号を出力する。このような閾値THを超える最大エネルギEmaxが得られる状態を、フィンガのロック状態と称することもある。
又逆拡散を行う遅延時間(PN−OFFSET)は、サーチャ118から与えるものであるが、高速な遅延変動に追従する為に、フィンガ内部でもこの遅延時間(PN−OFFSET)を変更する機能を有するもので、タイムトラッキング部127は、逆拡散復調された信号によって遅延時間(PN−OFFSET)の動きを捕捉し、それによって、PN発生器128を最新の遅延時間に追従するように制御するものである。なお、サーチャ118は、相関検出による相関値の大きいパスをフィンガに割り当てるように制御し、且つこのパスの変動に追従する機能を備えている。
又複数のマルチパス信号の中の信号強度に相当する相関値の大きい順にn個のマルチパス信号を選択し、選択したマルチパス信号が総て所定値以下に低下した時、選択状態を所定時間維持する受信手段が知られている(例えば、特許文献1参照)。又最高レベルの信号とそれ以外の信号とのそれぞれのレベル差を求めて、所定の閾値以上の信号に対する逆拡散復調手段をオフ状態に制御するレイク受信機も知られている(例えば、特許文献2参照)。又複数のフィンガ毎に受信品質を求め、閾値以下のフィンガをオフとするレイク受信機も知られている(例えば、特許文献3参照)。又フィンガ間のタイミング差が小さい場合に、同一パスとして処理しないように制御するレイク受信手段も知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開平6−125329号公報 特開平7−231278号公報 特開平11−8606号公報 特開平11−168448号公報
DS−CDMA方式は、高能率の誤り訂正機能によって低Eb/No(Eb=ビット当たりのエネルギ、No=平均電力スペクトル密度)まで使用可能となり、又瞬時的なフェージングによる瞬断が生じることがある。このような状態に於いて、フィンガ品質判定部125に於いては、閾値THを超える最大エネルギEmaxが得られないことにより、ロック外れとなる。更に、総てのフィンガに於いてロック外れの状態となることもあり、この場合、総ての復調出力信号が合成されないことになり、ビタビ復号部117等のデコード回路には、オール“0”が入力されて、入力信号断の状態となり、その前後の信号は全く再生されない状態となる問題がある。
又サーチャが割り当てる遅延時間について、フィンガが制御するトラッキング機能があるが、2以上のフィンガに対して近似した遅延時間を割り当てた場合に、トラッキング機能が作用して、同一の遅延時間となる場合がある。例えば、図22に示すように、時間1では、フィンガ1,2に対して異なる遅延時間を割り当てたが、次の時間2ではフィンガ1,2のトラッキング機能により相互に近づくように制御され、更に次の時間3では、フィンガ1,2の遅延時間が一致するように制御されることがある。この場合に、セクタ及びアンテナが同一であると、全く同一の条件のフィンガが複数存在することになる。このような状態となると、レイク受信のゲインが殆どなく、フィンガを無駄に使用する問題がある。
又サーチャの指示により、フィンガに、セクタ,アンテナ,遅延時間(PN−OFFSET)等の割り当てを行うものであるが、一般的な手法として、フィンガ品質が劣化しているフィンガ(ロック外れのフィンガ)を、新たな割り当てを行う場合の割り当て対象とする。この割り当て対象フィンガが複数存在する場合、無規則に割り当てを行うと、低Eb/Noの場合に安定な動作ができなくなる問題がある。例えば、低Eb/No状態であると、割り当てたフィンガの品質判定出力は良と不良とを繰り返すことがあり、又フェージングで瞬断変動が発生したりする。即ち、短時間の判定では、本来必要な信号であるか否かを判定できない可能性が大きい問題がある。
本発明は、前述の問題点を解決し、安定且つ効率の良いレイク受信を可能とすることを目的とする。
本発明のレイク受信装置は、フィンガ品質判定部と復調部とをそれぞれ有する複数のフィンガの出力信号を合成して出力するレイク受信装置であって、セクタ番号とアンテナ番号と遅延時間等の条件が総て一致するか否かを判定し、前記条件が一致した何れか一方のフィンガの動作を停止させるフィンガ状態判定部を設ける。
又フィンガ状態判定部は、複数のフィンガを順次選択して、フィンガ間の条件が同一であるか否かを時分割的に判定する構成を備えることができる。
複数のフィンガの出力信号を合成して出力するレイク受信装置に於いて、全フィンガの品質不良時でも、少なくとも1フィンガの出力信号を合成出力するから、受信出力信号を継続させることが可能となり、低Eb/Noに於ける受信特性が改善され、且つマルチパスの変動、特に瞬断が生じても、受信処理の安定化を図ることができると共に、複数のフィンガが同一のセクタ,アンテナ,遅延時間等の同一条件で動作する無駄な状態が発生した場合に、何れか一方を継続して動作させ、他方の動作を停止させることにより、フィンガを有効利用することが可能となる。
本発明のレイク受信装置は、図を参照して説明すると、フィンガ品質判定部3−1〜3−4と復調部2−1〜2−4とをそれぞれ有する複数のフィンガの出力信号を合成して出力するレイク受信装置であって、複数のフィンガの遅延時間等の条件が同一であるか否かを判定し、条件が同一の何れか一方のフィンガの動作を停止させるフィンガ状態判定部を設ける。
以下図1〜図18を参照して本発明の実施例を説明する。図1は、レイク受信装置の要部説明図であり、1−1〜1−4はフィンガ、2−1〜2−4は復調部、3−1〜3−4はフィンガ品質判定部、4−1〜4−4は選択制御部(SEL)、5−1〜5−4はスイッチ回路、6は合成判定部、7はオア回路、8は全フィンガ品質劣化時の合成論理出力部、9は最大値選択部(MAX SEL)を示す。
フィンガ1−1〜1−4は、それぞれ復調部2−1〜2−4とフィンガ品質判定部3−1〜3−4と選択制御部4−1〜4−4とスイッチ回路5−1〜5−4とを含み、復調部2−1〜2−4の復調出力信号をスイッチ回路5−1〜5−4に入力し、スイッチ回路5−1〜5−4の出力信号を加算器の記号で示す合成部に於いて合成し、最大値選択部9に入力する。この最大値選択部9により選択した最大値を示す信号を、図示を省略したデインターリーバによりデインターリーブし、ビタビ復号部により最尤復号して、受信出力信号とする。
又合成判定部6は、フィンガ品質判定部3−1〜3−4からの判定出力信号を入力するオア回路7と、合成論理出力部8とを備えており、オア回路7の出力信号をフィンガ対応の選択制御部4−1〜4−4に共通に入力し、合成論理出力部8のフィンガ対応の出力信号をそれぞれ選択制御部4−1〜4−4に制御信号として入力する。選択制御部4−1〜4−4は、入力された信号を基にスイッチ回路5−1〜5−4のオン,オフを制御するもので、フィンガ品質判定部3−1〜3−4の判定出力信号が品質良を示す時は、スイッチ回路5−1〜5−4をオンとし、フィンガ品質良の復調部2−1〜2−4の復調出力信号の合成を行うことになる。
又合成論理出力部8は、スイッチ回路5−1〜5−4の何れか1個をオンとするような制御信号を選択制御部4−1〜4−4に入力し、選択制御部4−1〜4−4は、フィンガ品質判定部3−1〜3−4の判定出力信号が総て品質不良を示す時、オア回路7の出力信号が“0”となるから、選択制御部4−1〜4−4からの制御信号に従ってスイッチ回路5−1〜5−4のオン,オフを制御し、全フィンガの品質不良の場合でも、少なくとも1フィンガの出力信号を合成部に出力する。なお、全フィンガの品質不良を示す信号を出力するオア回路7の機能を、各選択制御部4−1〜4−4に設けることも可能である。即ち、全フィンガ品質判定部3−1〜3−4の判定出力信号を、前記選択制御部4−1〜4−4に入力して、自フィンガの品質と全フィンガの品質とを基に、スイッチ回路5−1〜5−4を制御する構成とすることできる。又合成論理出力部8からの制御信号は、予め設定した固定パターン或いは時間経過や他の条件により変更するパターンとすることができる。このような構成は、レジスタやカウンタ等のハードウェア或いはソフトウェアによって容易に実現できる。
図2は復調部の要部説明図であり、20は合成判定部、21は逆拡散部、22は高速アダマール変換部(FHT)、23−0〜23−63は64次ウォルシュ(Walsh)コード対応のエネルギ算出部(I+Q)、24は最大値選択部(MAX SEL)、25はフィンガ品質判定部、26は選択出力部、27はタイムトラッキング部、28はPN発生器、29は最大値選択部(MAX SEL)を示す。
この最大値選択部29は、図1の最大値選択部9に対応し、又合成判定部20は、図1の合成判定部6に対応する。又選択出力部26は、図1の選択制御部とスイッチ回路とに対応する。従って、図1に於けるフィンガ1〜4対応のスイッチ回路5−1〜5−4の出力信号を合成するフィンガ合成部は、ウォルシュコードの次数対応の合成を行う構成となる。
又無線通信システムに於けるセクタ対応の単一又は複数のアンテナにより受信し、OQPSK復調により得られたI,Qチャネルの信号をサーチャ(図示を省略)の制御に従って選択して逆拡散部21に入力し、PN発生器28からの拡散コードを入力して、I,Qチャネルの信号を逆拡散復調し、高速アダマール変換部22に於いてアダマール変換する。変換されたウォルシュ(Walsh)コードW〜W63をエネルギ算出部23−0〜23−63に入力し、Iチャネル成分とQチャネル成分との自乗の和(I+Q)によるエネルギE〜E63を求めて選択出力部26に入力し、エネルギE〜E63の中の最大値を最大値選択部24により選択してフィンガ品質判定部25に入力する。
フィンガ品質判定部25は、最大値選択部24により選択した最大エネルギEmaxと閾値THとを比較し、閾値THを超えている場合に、フィンガ品質良と判定する。フィンガ品質判定出力信号が良を示す時に、選択出力部26のスイッチ回路をオンとする。それにより、エネルギ算出部23−0〜23−63からのエネルギE〜E63を加算器の記号で示す合成部に出力し、この合成部に於いて、ウォルシュコード対応に他のフィンガのエネルギE〜E63と合成して最大値選択部29に入力する。この最大値選択部29は、レイク合成されたエネルギE〜E63の中の最大値を示すエネルギを選択して受信コードとし、図示を省略したインターリーバやビタビ復号部に入力する。
又逆拡散を行う遅延時間(PN−OFFSET)は、前述のように、図示を省略したサーチャから与えるものであるが、高速な遅延変動に追従する為に、フィンガ内部でもこの遅延時間(PN−OFFSET)を変更する機能を有するものであり、タイムトラッキング部27は、逆拡散復調された信号によって遅延時間(PN−OFFSET)の動きを捕捉し、それによって、PN発生器28を最新の遅延時間に追従するように制御し、逆拡散部21に於ける逆拡散復調を継続させる。
図1に於ける選択制御部4−1〜4−4は、フィンガ品質判定部3−1〜3−4の判定出力信号と、オア回路7の出力信号と、合成論理出力部8からの制御信号とに基づいて、スイッチ回路5−1〜5−4のオン,オフを制御するものであり、例えば、選択制御部4−1は、フィンガ品質判定部3−1の判定出力信号が“1”(フィンガ1−1の品質良)の場合、スイッチ回路5−1をオンとする。又フィンガ品質判定部3−1の判定出力信号が“0”(フィンガ1−1の品質不良)の場合、オア回路7の出力信号が“1”であると、他のフィンガの品質が良であることを示すから、スイッチ回路5−1をオフとする。
又フィンガ品質判定部3−1の判定出力信号が“0”で、且つオア回路7の出力信号も“0”の場合、全部のフィンガの品質が不良となった場合であるから、合成論理出力部8からの制御信号に従ってスイッチ回路のオン,オフを制御する。例えば、合成論理出力部8から選択制御部4−1に対する制御信号が“1”の場合、選択制御部4−1はスイッチ回路5−1をオンとする。この場合に、合成論理出力部8から選択制御部4−2に対する制御信号が“0”であれば、選択制御部4−2はスイッチ回路5−2をオフとする。
従って、総てのフィンガが瞬時的にロック外れとなっても、合成論理出力部8の制御信号により、少なくとも1フィンガの復調出力信号が合成部に出力されるから、受信復調信号は途切れることなく出力することができる。
図3は、図1と異なるレイク受信装置の要部を示し、31−1〜31−4はフィンガ、32−1〜32−4は復調部、33−1〜33−4はフィンガ品質判定部、34−1〜34−4は選択制御部(SEL)、35−1〜35−4はスイッチ回路、36は合成判定部、37はオア回路、38は全フィンガ品質劣化時の合成論理出力部、39は最大値選択部(MAX SEL)を示す。
このレイク受信装置の合成論理出力部38に於ける全フィンガ品質劣化時の合成論理は、全フィンガの品質劣化直前の状態が確からしいと推定し、全フィンガの品質劣化直前の状態を保持して、全フィンガの品質劣化時には、保持していた状態を継続するように制御するものである。
その為に、各フィンガ31−1〜31−4の選択制御部34−1〜34−4の出力信号(図面上の丸付き数字を以下括弧付き数字として示す)(1)〜(4)、即ち、スイッチ回路35−1〜35−4を制御する信号を合成論理出力38に入力し、且つオア回路37の出力信号の全フィンガ品質劣化を示す時に“0”となる信号を入力して、オア回路37の出力信号が“1”の時の出力信号(1)〜(4)を保持し、オア回路37の出力信号が“0”となった時に、その直前の保持していた出力信号(1)〜(4)を出力する。従って、選択制御部34−1〜34−4はオア回路37の出力信号が“0”の時に、その直前の状態の出力信号(1)〜(4)によってスイッチ回路35−1〜35−4を制御することができる。
図4は図3に於ける合成判定部の説明図であり、合成論理出力部38を、メモリやフリップフロップ等からなる保持回路38aにより構成した場合を示し、オア回路37に、前述のように、各フィンガ31−1〜31−4のフィンガ品質判定部33−1〜33−4の判定出力信号を入力し、その出力信号を各フィンガ31−1〜31−4の選択制御部(SEL)34−1〜34−4に入力すると共に、保持回路38aに入力する。
又保持回路38aに、各フィンガ31−1〜31−4の選択制御部34−1〜34−4の出力信号(1)〜(4)を入力してそれぞれの最新の信号を保持し、オア回路37の出力信号が“0”となった時、即ち、全フィンガの品質劣化時に、その“0”直前に保持していた信号を、フィンガ31−1〜31−4の選択制御部34−1〜34−4に合成判定出力信号として入力する。
各フィンガ31−1〜31−4の選択制御部34−1〜34−4は、全フィンガの品質劣化を示すオア回路37の出力信号が“0”の時に、合成判定部36の合成論理出力部38からの合成判定出力信号に従ってスイッチ回路35−1〜35−4を制御するから、全フィンガの品質劣化直前の状態を継続し、復調出力信号を継続して最大値選択部39に入力することができる。
図5は、図1及び図3と異なるレイク受信装置の要部説明図であり、41−1〜41−4はフィンガ、42−1〜42−4は復調部、43−1〜43−4はフィンガ品質判定部、44−1〜44−4は選択制御部(SEL)、45−1〜45−4はスイッチ回路、46は合成判定部、47はオア回路、48は合成論理出力部、49は最大値選択部(MAX SEL)を示す。
このレイク受信装置の合成論理出力部48による全フィンガ品質劣化時の合成論理は、受信状態が時々刻々変化し、最良のフィンガであっても品質劣化となる場合があるから、全フィンガ品質劣化時に、フィンガ間の比較により最も良いフィンガを選択して、エネルギ最大のフィンガのみを合成するものである。
その為に、合成判定部46の合成論理出力部48に、復調部42−1〜42−4からの最大エネルギを示す信号(5)〜(8)を入力する。フィンガ品質判定部43−1〜43−4は、前述のように、復調部42−1〜42−4からの最大エネルギを示す信号が閾値を超えている場合に、フィンガ品質良と判定して“1”の信号を出力し、又閾値を超えない場合は、フィンガ品質不良と判定して“0”の信号を出力し、それぞれ対応する選択制御部44−1〜44−4に入力すると共に、オア回路47を介して選択制御部44−1〜44−4に共通に入力する。
図6は図5に於ける合成判定部を示し、最大値検出部51とデコード回路52とにより合成論理出力部48を構成し、オア回路47に、前述のように、各フィンガ41−1〜41−4のフィンガ品質判定部43−1〜43−4の判定出力信号を入力し、オア回路47の出力信号を各フィンガ41−1〜41−4の選択制御部(SEL)44−1〜44−4に入力する。
又最大値検出部51は、各フィンガ41−1〜41−4のフィンガ品質判定部43−1〜43−4に入力するフィンガ対応の最大エネルギの信号(5)〜(8)を比較して最大値を検出し、その最大値となるフィンガ番号を出力する。デコード回路52は、このフィンガ番号に対応する選択制御部44−1〜44−4に対する合成判定部出力信号を出力する。それにより、全フィンガ品質劣化の場合に、その中でも最良のフィンガを検出してフィンガ合成を行うことにより、復調出力信号を中断させないようにすることができる。
図7は、レイク受信装置の要部説明図であり、61−1〜61−4はフィンガ、62−1〜62−4は復調部、63−1〜63−4はフィンガ品質判定部、64−1〜64−4は選択制御部(SEL)、65−1〜65−4はスイッチ回路、66は合成判定部、67はオア回路、68は合成論理出力部、69は最大値選択部(MAX SEL)を示す。
このレイク受信装置の合成論理出力部68による全フィンガ品質劣化時の合成論理は、全フィンガ品質劣化の直後の場合に於いては、その直前の合成状態が最適と考えられるが、全フィンガ品質劣化後の時間経過により受信状態が変化するから、フィンガ間の比較により最も良いフィンガを選択してフィンガ合成するものである。
その為に、合成判定部66の合成論理出力部68に、選択制御部64−1〜64−4の出力信号(1)〜(4)と、復調部42−1〜42−4からの最大エネルギを示す信号(5)〜(8)とを入力する。又フィンガ品質判定部63−1〜63−4の判定出力信号を、それぞれ対応する選択制御部64−1〜64−4に入力すると共にオア回路67を介して共通に選択制御部64−1〜64−4に入力する。
図8は図7に於ける合成判定部66を示し、68−1は最大値検出部、68−2はデコード回路、68−3は保持回路、68−4はセレクタ、68−5はタイマ回路、67はオア回路を示す。最大値検出部68−1は、復調部62−1〜62−4からの最大エネルギを示す信号(5)〜(8)の中の最大値を検出し、その最大値を示すフィンガ番号を出力する。デコード回路68−2は、最大値を示すフィンガに対する合成判定出力信号をセレクタ68−4のB端子に入力する。又選択制御部64−1〜64−4からの出力信号(1)〜(4)を保持回路68−3により保持し、オア回路67の出力信号が“0”の直前の保持状態を維持して、セレクタ68−4のA端子に入力する。
タイマ回路68−5は、オア回路67が全フィンガ品質劣化を示す“0”をトリガとして動作を開始し、セレクタ68−4を制御するもので、最初はA端子を選択して出力し、設定された時間経過によりB端子を選択して出力する。従って、全フィンガ品質劣化直後は、その直前のフィンガ合成状態を継続し、設定時間経過後に、品質劣化のフィンガの中でも最良のフィンガを合成対象とする。この場合の設定時間は、通信システムの条件に対応して選定することができる。
図9は、レイク受信装置の要部説明図であり、71−1〜71−4はフィンガ対応の復調部、72は最大値選択部(MAX SEL)、73はフィンガ状態判定部を示す。この実施の形態は、複数のフィンガが同一条件となったことをフィンガ状態判定部73で判定して、同一条件の何れか一方のフィンガの動作を停止させるものである。
例えば、図22について説明したように、時間1に於いて、同一のセクタの同一のアンテナ対応に、フィンガ1,2に対してマルチパスに従った異なる遅延時間を割り当て、次の時間2ではフィンガ1,2のトラッキング機能により相互に近づくように制御され、更に次の時間3では、フィンガ1,2の遅延時間が一致するように制御されて、全く同一の条件のフィンガが複数存在することがあり、このような状態となると、レイク受信のゲインが殆どなく、フィンガを無駄に使用することになる。そこで、フィンガ状態判定部73は、このような状態を判定すると、同一条件の何れか一方のフィンガの動作を停止させ、停止させたフィンガは、サーチャによる割り当てを可能とし、有効利用を図ることができる。
図10は、図9に於けるフィンガ状態判定部の説明図であり、フィンガ1,2,3,4の順序でフィンガ1の優先順位を高くした場合を示し、判定部73−1〜73−6は、それぞれフィンガ1,2間、フィンガ1,3間、フィンガ1,4間、フィンガ2,3間、フィンガ2,4間、フィンガ3,4間で同一条件か否かの判定を行う。
その為に、一致検出部74−1〜74−3とアンド回路75とを設け、セクタ番号(セクタNo)とアンテナ番号(アンテナNo)と遅延時間(PN−OFFSET)等とをそれぞれ一致検出部74−1〜74−3により比較して、フィンガ割り当ての情報が総て一致すると、フィンガ間が同一の条件で動作することを示し、アンド回路75の出力信号が“1”となる。これをフィンガ停止信号とする。例えば、フィンガ1,2の条件が同一となると、フィンガ2に対する停止信号が出力される。又フィンガ2,3の条件が同一となると、フィンガ3に対する停止信号が出力される。
図11は、フィンガ状態判定部の説明図であり、図10の1個の判定部を時分割的に使用する構成の場合を示すもので、時分割的に制御する為のコントローラ76を設け、ステップ1〜6に従ってフィンガn,m(n=2,3,4,m=1,2,3)を選択し、同一条件か否かを判定して、同一条件の場合にフィンガnに停止信号を出力する。例えば、フィンガm=1,n=3の比較により、同一条件となると、フィンガn=3に停止信号を出力する。この場合、6ステップによる多重化処理を行っているから、フィンガ状態判定部の回路規模を1/6にすることができる。又フィンガnに対する停止信号は、フィンガn対応にラッチし、この停止したフィンガをサーチャが割り当てることにより、ラッチしていた停止信号をリセットすることができる。
図12はフィンガ割り当ての動作説明図であり、A,B,C,D,E,F,・・・は、フィンガ割り当ての種類、例えば、セクタ番号,アンテナ番号,遅延時間(PN−OFFSET)等を含み、サーチャが割り当て候補とする。例えば、時間1に於いて、フィンガ1にA、フィンガ2にB、フィンガ3にC、フィンガ4にDをそれぞれ割り当てた状態を出発点とし、網掛け部分は品質良(ロック状態)であることを示す。即ち、時間1〜6にわたってAを割り当てたフィンガ1の品質が良であり、又時間4,5に於けるFを割り当てたフィンガ3の品質が良であることを示している。
又時間3に於いて、サーチャ出力の割り当て候補E,Fは、フィンガ1の品質が良であるから、フィンガ番号の若番順に従ってフィンガ2にEを割り当て、次のフィンガ3にFを割り当てる。又次の時間5に於いて、サーチャ出力の割り当て候補G,Hは、その時点でフィンガ1,3の品質が良であるから、フィンガ2にGを割り当て、フィンガ4にHを割り当てる。又時間7に於いて、サーチャ出力の割り当て候補Iは、その時点でフィンガ1の品質が不良となり、フィンガ2の品質が良であるから、フィンガ1にIを割り当てる。又時間9に於いて、サーチャ出力の割り当て候補J,Kは、フィンガ1,3に割り当てる。
前述のように、品質不良のフィンガ番号の若番順に割り当てを行った場合、例えば、最も若番で割り当ての順位が高いフィンガ1は、品質が良の場合は割り当ての変更はないが、品質不良の場合、例えば、時間7〜15に於いて、I,J,L,M,Oのように割り当てが頻繁に変更される。又例えば、フィンガ1に割り当てたLが、次の時間に品質良となる場合でも、サーチャ出力の割り当て候補Mが割り当てられることになる。又最も割り当ての順位が低いフィンガ4は、品質良となる場合がないが、割り当ての変更は少ない。
従って、割り当て順位の高いフィンガに新たに割り当てた時に品質不良であっても、僅かな時間の経過で品質良となる場合が多いものであるが、次に新たな割り当て候補が発生すると、それが割り当てられることになる。即ち、フィンガ1〜4の有効利用を図ることができないことになる。
そこで、「フィンガ品質が不良のものの中で、より過去に割り当てたフィンガに対して割り当てを行う」手段を適用する。即ち、図13のフィンガ割り当ての動作説明図に示すように、フィンガ1〜4に付与する割り当て順位1〜4を、より過去に割り当てを行ったフィンガに対して高い順位とし、それに伴って他のフィンガの順位を変更する。例えば、時間1に於けるフィンガ1〜4の割り当て順位を1〜4とし、時間3に於けるサーチャ出力の割り当て候補E,Fについて、割り当て順位1のフィンガ1は品質良であるから、次の割り当て順位2のフィンガ2にEを割り当てて順位を4とし、次に割り当て順位3のフィンガ3にFを割り当てて順位を4とし、それにより、フィンガ2の順位を3とし、フィンガ4の順位を2に変更する。
そして、時間5に於いて、サーチャ出力の割り当て候補G,Hは、割り当て順位1,4のフィンガ1,3の品質が良であるから、次の割り当て順位2のフィンガ4にGを割り当て、次の割り当て順位3のフィンガ2にHを割り当てて、このフィンガ2の順位を4、フィンガ3の順位を2、フィンガ4の順位を3にそれぞれ変更する。又時間7に於いて、サーチャ出力の割り当て候補Iは、その時点でフィンガ1の品質が不良となり、従って、割り当て順位1のフィンガ1にIを割り当てて、その順位を4とし、フィンガ2の順位を3、フィンガ3の順位を1、フィンガ4の順位を2に変更する。以後、同様な制御処理により、割り当て順位の制御に従ってフィンガに対する割り当てが行われる。
従って、図13と図12とを比較すると判るように、各フィンガ1〜4に対してほぼ均等に割り当てが行われることになる。又例えば、時間10にフィンガ4に割り当てたLは、時間10,11では品質不良であるが、次の時間12に於いて品質良となる。即ち、品質不良のフィンガに対する割り当てをほぼ均等に行うことにより、割り当てを頻繁に変更しないで済むから、品質良となる割り当てが発生する可能性が高くなり、安定な受信処理が可能となる。
図14は、フィンガ合成部の説明図であり、図13に示すフィンガ割り当ての動作を実現する為の要部を示し、81−1〜81−4はフィンガ1〜4、82−1〜82−4は復調部、83−1〜83−4は割り当て順位カウンタ、84はフィンガ選択部、85はサーチャ、86は最大値選択部(MAX SEL)を示す。
サーチャ85は、図示を省略したOQPSK復調部からの復調出力信号を基に割り当て候補をフィンガ選択部84に入力する。フィンガ選択部84は、割り当て順位カウンタ83−1〜83−4による割り当て順位1〜4を判定して、フィンガ1〜4の割り当てを行い、且つ割り当て順位カウンタ83−1〜83−4の変更を制御する。この時、フィンガ1〜4の対応の図示を省略したフィンガ品質判定部からの判定出力信号を入力し、品質良のフィンガに対する割り当ての処理を行わないように制御する。
又フィンガ選択部84は、前述のように、品質不良のフィンガに対して新たなサーチャ出力の割り当て候補を割り当て、そのフィンガ対応の割り当て順位カウンタによる順位表示を最低の4とし、他のフィンガ対応の割り当て順位カウンタはそれぞれ前回より順位を一つ上げるように更新する(カウント内容を1減算)。図13に示すように、新たに割り当てが行われたフィンガ対応の割り当て順位カウンタを4とし、他のフィンガ対応の割り当て順位カウンタを−1する。それにより、品質良が継続しているフィンガ対応の割り当て順位カウンタは、減算が繰り返されることから、割り当て順位が最も高い1を継続することになり、品質不良となった時には、次の新たな割り当てが行われる。この割り当て順位カウンタ83−1〜83−4は、レジスタ等のハードウェアで実現する場合も簡単な制御構成で済み、又ソフトウェアでも容易に実現することができる。
又フィンガ品質が良から不良に変化した場合に、直ちに新たな割り当てが行われることがある。例えば、そのままの割り当て状態を継続した方が品質良となる可能性が高い場合がある。そこで、「より過去に不良状態になっているフィンガから割り当てる」手段を適用する。即ち、図15に示すフィンガ割り当ての動作説明図に示すように、フィンガ1〜4対応の割り当て順位を、品質良のフィンガに対しては4とし、又割り当てにより4とし、この割り当て発生時に、割り当て発生フィンガと品質良のフィンガとを除くフィンガの割り当て順位を−1し、割り当て順位1はそのままの順位とする。
例えば、時間1に於ける割り当て状態が、フィンガ1はAで、品質良であるから、割り当て順位は4、フィンガ2はBで割り当て順位は1、フィンガ3はCで割り当て順位は2、フィンガ4はDで割り当て順位は3の場合、時間3に於いてサーチャ出力の割り当て候補E,Fについて、割り当て順位1のフィンガ2にEを割り当てて順位を4として、フィンガ3の順位を2から1、フィンガ4の順位を3から2とし、次に割り当て順位1のフィンガ3にFを割り当てて順位を4とし、フィンガ2の順位を4から3とし、フィンガ4の順位を2から1とする。即ち、時間3の状態となる。
又時間5に於いて、サーチャ出力の割り当て候補G,Hについて、フィンガ1,3の品質が良の場合で、それぞれの割り当て順位は4であり、そこで、順位1のフィンガ4にGを割り当てて、順位を4とし、フィンガ2の順位を3から2とする。そして、次の割り当て候補Hを、順位2のフィンガ2に割り当てて順位を4とし、フィンガ4の順位を4から3に変更する。この結果が図示の時間5の状態である。又時間6に於いて、フィンガ4の品質が良となることにより、順位を3から4とする。以後同様な制御処理により割り当て順位の制御に従って、フィンガの割り当てが行われる。
図16は、フィンガ合成部の説明図であり、図15に示すフィンガ割り当ての動作を実現する為の要部を示し、81−1〜81−4はフィンガ1〜4、82−1〜82−4は復調部、87−1〜87−4は割り当て順位カウンタ、84はフィンガ選択部、85はサーチャ、86は最大値選択部(MAX SEL)を示す。
サーチャ85は、前述のように、図示を省略したOQPSK復調部からの復調出力信号を基に割り当て候補をフィンガ選択部84に入力する。又フィンガ選択部84に、(1〜4)として示す割り当て順位カウンタ87−1〜87−4の内容を入力し、フィンガ1〜4の割り当て順位を判定し、順位の高いフィンガに対して割り当てを行い、且つ割り当て順位カウンタ87−1〜87−4の制御を行う。即ち、割り当て発生のフィンガ対応の割り当て順位カウンタの内容を4とし、又復調部82−1〜82−4からの品質判定出力信号(フィンガ品質判定部の出力信号)を割り当て順位カウンタ87−1〜87−4に入力し、品質良の場合に、内容を4とし、又品質不良のフィンガ対応の割り当て順位カウンタの内容を、割り当て発生毎に−1する。従って、割り当て順位カウンタの内容は、順位の1〜4を示すものとなる。
このような制御により、品質不良の期間が長いフィンガに対する割り当ての順位が高く、品質良の期間が長いフィンガに対する割り当ての順位が低いものとなり、品質良のフィンガが瞬断等により品質不良となっても直ちには新たな割り当てが発生しないことになって、安定なフィンガ合成を行うことができる。
又品質良のフィンガが多く、割り当て順位が総て4となると、品質判定出力信号が良から不良に変化した時に、直ちに新たな割り当てが行われることがある。例えば、瞬断による品質不良の場合に、直ぐに他の割り当て候補による割り当てが行われることがある。そこで、「品質判定を割り当てより優先させる」手段を適用する。
図17は、フィンガ割り当ての動作説明図であり、品質判定を割り当て順位より0.5優先させる場合を示し、順位1〜4を順位1〜8とし、且つ順位の変更を−2として示す。そして、品質良のフィンガの割り当て順位を8、新たに割り当てた時のフィンガの割り当て順位を7とし、割り当て発生毎に、品質不良のフィンガの割り当て順位を−2とし、この−2により順位が1以下にならないように制御する。このようにして、品質判定を優先させるものである。
例えば、時間1に於いて、フィンガ1は品質良で割り当て順位は8、フィンガ2は割り当て順位1、フィンガ3は割り当て順位3、フィンガ4は割り当て順位5であるとし、時間3に於いて、サーチャ出力の割り当て候補E,Fについて、割り当て順位1のフィンガ2に候補Eを割り当てて、その順位を7とし、他のフィンガについては−2の処理により、フィンガ3の順位を3から1に、フィンガ4の順位を5から3に変更する。そして、次の割り当て候補Fを、順位1となったフィンガ3に割り当てて、その順位を7とし、他のフィンガについて−2の処理により、フィンガ2の順位を7から5に、又フィンガ4の順位を3から1に変更する。
又時間4に於いて、フィンガ3の品質が良となると、順位を7から8に変更する。次の時間5に於いて、サーチャ出力の割り当て候補G,Hについて、割り当て順位1のフィンガ4にGを割り当てて、その順位を7とし、又フィンガ2の順位を5から3に変更する。そして、次の候補Hを順位3のフィンガ2に割り当てて、その順位を7とし、フィンガ4の順位を7から5に変更する。
又時間6に於いて、フィンガ4の品質が良となると、順位を5から8に変更する。この時、フィンガ1,3,4の順位は8で、フィンガ2の順位が7となる。次の時間7に於いて、サーチャ出力の割り当て候補Iについて、割り当て順位7のフィンガ2に割り当てることになり、順位は7のままとする。この時、フィンガ1の品質が不良であると、順位を8から6に変更する。
同様に、時間9に於いて、サーチャ出力の割り当て候補J,Kについて、割り当て順位6のフィンガ1,3の何れか一方であるが、同一順位の場合に若番を選定すると、フィンガ1にJを割り当てて、順位を7とし、フィンガ2の順位を7から5に、フィンガ3の順位を6から4にそれぞれ変更し、フィンガ4は品質良であるから順位8のままとする。そして、順位4のフィンガ3にKを割り当てて、順位を7とし、フィンガ1の順位を7から5に変更し、フィンガ2の順位を5から3に変更する。その結果が時間9の状態である。以後同様な割り当て順位の制御により、フィンガの割り当てが行われ、品質良であったフィンガに対する新たな割り当て順位を低くすることにより、瞬断等の場合でも、安定な受信処理を継続することができる。
図18は、フィンガ合成部の説明図であり、前述の図17に示すフィンガ割り当ての動作を実現する為の要部を示し、91−1〜91−4はフィンガ1〜4、92−1〜92−4は復調部、93−1〜93−4は割り当て順位カウンタ、94はフィンガ選択部、95はサーチャ、96は最大値選択部(MAX SEL)を示す。
サーチャ95は、前述のように、図示を省略したOQPSK復調部からの復調出力信号を基に割り当て候補をフィンガ選択部94に入力する。このフィンガ選択部94は、割り当て順位カウンタ93−1〜93−4による割り当て順位1〜8を判定して、フィンガ1〜4の割り当て制御を行い、且つ割り当て順位カウンタ93−1〜93−4の変更を制御する。即ち、(7,−2)として示すように、割り当てを行ったフィンガ対応の割り当て順位カウンタを7とし、品質不良の他のフィンガ対応の割り当て順位カウンタの内容を−2とする。
又復調部92−1〜92−4からの品質判定出力信号(フィンガ品質判定部の出力信号)を割り当て順位カウンタ93−1〜93−4に入力し、(8)として示すように、品質良の場合に割り当て順位カウンタ93−1〜93−4の内容を8とする。従って、割り当て順位カウンタ93−1〜93−4は、フィンガ品質良の場合に8、フィンガ選択部94による割り当てが行われた時に7となり、フィンガ品質不良で、他のフィンガに割り当てが行われる毎に−2として、フィンガ選択部94には、(1〜8)として示すように、割り当て順位カウンタ93−1〜93−4による順位1〜8が入力される。
従って、フィンガ選択部94は、順位1〜8に従ってフィンガ割り当て制御を行い、品質良のフィンガが瞬断により一時的に不良となっても、新たな割り当てが行われないことにより、安定な受信処理が可能となる。又同一順位の場合に、前述のように、若番を優先させる等の処理を行うことができる。
レイク受信装置の要部説明図である。 復調部の要部説明図である。 レイク受信装置の要部説明図である。 合成判定部の説明図である。 レイク受信装置の要部説明図である。 合成判定部の説明図である。 レイク受信装置の要部説明図である。 合成判定部の説明図である。 レイク受信装置の要部説明図である。 フィンガ状態判定部の説明図である。 フィンガ状態判定部の説明図である。 フィンガ割り当ての動作説明図である。 フィンガ割り当ての動作説明図である。 フィンガ合成部の説明図である。 フィンガ割り当ての動作説明図である。 フィンガ合成部の説明図である。 フィンガ割り当ての動作説明図である。 フィンガ合成部の説明図である。 送信部及び受信部の要部説明図である。 復調部の説明図である。 フィンガ品質判定部の説明図である。 トラッキングの説明図である。
符号の説明
1−1〜1−4 フィンガ
2−1〜2−4 復調部
3−1〜3−4 フィンガ品質判定部
4−1〜4−4 選択制御部(SEL)
5−1〜5−4 スイッチ回路
6 合成判定部
7 オア回路
8 合成論理出力部

Claims (4)

  1. フィンガ品質判定部と復調部とをそれぞれ有する複数のフィンガの出力信号を合成して出力するレイク受信装置に於いて、
    セクタ番号とアンテナ番号と遅延時間条件が総て一致するか否かを判定し、前記条件が一致した何れか一方のフィンガの動作を停止させるフィンガ状態判定部を設けたことを特徴とするレイク受信装置。
  2. 前記フィンガ状態判定部は、複数の前記フィンガを順次選択して、フィンガ間の前記条件が同一であるか否かを時分割的に判定する構成を備えたことを特徴とする請求項1記載のレイク受信装置。
  3. 複数のフィンガの出力信号を合成するレイク受信装置に於いて、
    第1のフィンガと第2のフィンガとが、同じセクタアンテナから送信された受信信号で あって遅延時間が一致する信号を処理することを検出した場合に、該第1のフィンガと該 第2のフィンガとの何れかのフィンガについて新たな割り当て制御を行う割当部
    を備えたことを特徴とするレイク受信装置。
  4. 複数のフィンガの出力信号を合成するレイク受信装置に於ける処理方法に於いて、
    第1のフィンガと第2のフィンガとが、同じセクタアンテナから送信された受信信号で あって遅延時間が一致する信号を処理することを検出した場合に、該第1のフィンガと該 第2のフィンガとの何れかのフィンガについて新たな割り当て制御を行う
    ことを特徴とするレイク受信装置に於ける処理方法。
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