JP4004929B2 - 非接触型データ受送信体及びそのキャパシタンス調整方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部からのデータの読み書きや電力の供給を電磁波等によって非接触で行う非接触型データ受送信体と、この非接触型データ受送信体におけるキャパシタンス調整方法に関する。
本発明に係る非接触型データ受送信体は、ICを搭載したカードやタグなどに好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】
近年、非接触ICタグやRF−ID(Radio Frequency IDentification)用途の情報記録メディアのように、電磁波を媒体として外部から情報を受信し、また外部に情報を送信できるようにした非接触型データ受送信体が提案されている。
【0003】
従来、このような非接触型データ受送信体は、基板上にループ状としたアンテナ体を配置し、そのアンテナ体にICチップを実装した構造を備えている。また、非接触型データ受送信体には、外部の読み取り書き込み装置との間で所定の周波数からなる電磁波を介在させてデータのやり取りを行うために、予め共振周波数が定められている。
【0004】
この特定の共振周波数が得られるようにするため、従来の非接触型データ受送信体を構成するアンテナ体は、その内側あるいは外側にコンデンサとして機能する導電部を連続したパターンにして比較的広く配置し、所望のコンデンサ容量となるようにその導電部を一部で分断することによって、アンテナ体が全体として有する静電容量を調整し、これにより所定の共振周波数が得られるようにする方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−353440号公報(段落0019、図1〜図3)
【0006】
しかしながら、特許文献1の方法では静電容量の調整が容易である反面、非接触型データ受送信体に電磁誘導効果で電圧を生じさせて通信機能が作動する場合、上記導電部はアンテナ体の周回部すなわちコイルの内側領域に配置され、多大な面積を専有しているので、この導電部は電磁波を遮蔽することとなり、その結果、通信能が劣化するという問題が内在することが分かった。
【0007】
このような問題を解決するため、特願2001−040727号明細書には、静電容量の調整に利用する導電部を備えながら、電磁波の遮蔽度合いを低減した非接触型データ受送信体が提案されている。
【0008】
特願2001−040727号明細書の非接触型データ受送信体41は、図9及び図10に示すように、アンテナ体44を構成する周回部45の垂線上に位置するように1つの絶縁部47を介して複数の板状導電部48を配し、その複数の板状導電部48が接続された導電線(開放端部)46を周回部45に接続し、板状導電部48が導電線46に接続されている引き込み部を周回部45の垂線上に存しない位置に配置して、この引き出し部を分断できる構成からなる。
【0009】
板状導電部48は絶縁部47を介してアンテナ体44を構成する周回部45と対向して配置されることにより、静電容量の調整手段として機能する。なお、特願2001−040727号明細書には、絶縁部47の代わりに基板をなす基材を介して複数の板状導電部48を配する構成も開示されている(図示せず)。
【0010】
いずれの構成においても、板状導電部48が周回部の内側の領域ではなく、周回部と対向して重なる位置に配置したことにより、板状導電部48はほとんど電磁波を遮ることがないので、通信能が損なわれない非接触型データ受送信体が得られると記載されている。また、同明細書には、この板状導電部48を形成する方法として、溶剤揮発型、熱硬化型あるいは光硬化型の導電ペーストをスクリーン印刷して乾燥固定化する方法が好ましいと説明されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本発明者らは、特願2001−040727号明細書に記載された非接触型データ受送信体を検討した結果、以下の点において設計の自由度が狭いことが分かった。
【0012】
(1)静電容量の調整手段として機能する板状導電部48としては、略同じ面積を有する板状導電部48が例示されており、この構成によれば板状導電部48の一定面積が作り出すコンデンサ容量の整数倍に相当する静電容量のみ調整が可能であり、静電容量を大幅に調整することは難しい。
【0013】
(2)調整すべき静電容量は、板状導電部48の一定面積が作り出すコンデンサ容量の整数倍に限らないので、適宜、所望のコンデンサ容量を調整することは難しく、調整できない誤差が生まれてしまう。
【0014】
(3)上記(2)の誤差を少なくするため個々のコンデンサ容量の数値を小さくするためには、数多くの板状導電部48を設ける必要があり、それに伴い周回部と板状導電部48とを接続する導電線(開放端部)46の数も増大し、回路パターンが煩雑となり、不良が発生する恐れのある部分が増大する。
【0015】
本発明は上記事情に鑑み、静電容量の調整のための導電部を備えながら、電磁波を遮蔽しない構造を備え、かつ、静電容量の大幅な調整が可能であると共に所望のコンデンサ容量を調整することができる、非接触型データ受送信体及びそのキャパシタンス調整方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、第一の絶縁部材からなる基板と、該基板の一方の面上に配置され、データの記憶、処理および通信の制御を行うICチップと、該ICチップに両端部が接続され、導電部材からなるアンテナ体とを備えてなり、前記アンテナ体は、複数の周回部と該周回部から延びる複数の開放端部を有し、前記複数の開放端部の先端は、互いに独立して設けてなる第二の絶縁部材を介して前記周回部と対向して配設される面状の部位を個別になしていることを特徴とする非接触型データ受送信体を提供する。
【0017】
上記構成からなる第一の非接触型データ受送信体であれば、個々の面状の部位は、対向して配置される周回部との間にそれぞれ第二の絶縁部材を挟む構成をなしているので、静電容量の調整のための導電部を備えながら、電磁波を遮蔽しないようにすることができる。
【0018】
また、個々の面状の部位は、互いに独立して配された第二の絶縁部材の上にそれぞれ設けてあるので、第二の絶縁部材として誘電率や厚みの異なるものを個別に採用することにより、大幅にコンデンサ容量を変更することが可能となる。
【0019】
ゆえに、第一の非接触型データ受送信体は、上述したように第二の絶縁部材として誘電特性や厚みの異なるものを個別に採用可能な構成としたことにより、個々の面状の部位は大幅にあるいは微妙にコンデンサ容量を変えた形態とすることができるので、その結果、静電容量の大幅な調整が可能であると共に微調整も容易に図ることができる。
【0020】
また、本発明は、第一の絶縁部材からなる基板と、該基板の一方の面上に配置され、データの記憶、処理および通信の制御を行うICチップと、該ICチップに両端部が接続され、導電部材からなるアンテナ体とを備えてなり、前記アンテナ体は、複数の周回部と該周回部から延び、前記基板の他方の面側に配置される複数の開放端部を有し、前記複数の開放端部の先端は、前記基板および該基板の他方の面上に配された互いに独立して設けてなる第二の絶縁部材を介して前記周回部と対向して配設される面状の部位を個別になしていることを特徴とする第二の非接触型データ受送信体を提供する。
【0021】
第二の非接触型データ受送信体は、第二の絶縁部材の代わりに基板を介して周回部と面状の部位とを対向して配置した点が第一の非接触型データ受送信体と異なる。これにより、第二の絶縁部材を設ける必要が無くなるので、材料および製造の両面からコストの抑制を図ることができる。また回路的も積層構造が回避されるので、積層部に起因した不良の発生が回避できるという利点がある。
【0022】
さらには、第二の非接触型データ受送信体の構成であれば、開放端部と周回部は互いに基板の反対側に位置するので、後述する開放端部の分断処理をする際に、開放端部とは反対の基板面に設けた周回部を損傷させる恐れが無くなるので、分断処理の安定化が図れる。
【0023】
第一または第二の非接触型データ受送信体において、前述した複数の面状の部位は、特定の部位が先端をなす開放端部の一部を個別に分断加工することにより静電容量の調整手段として機能することを特徴としている。
【0024】
この構成によれば、複数の面状の部位は第二の絶縁部材を介して前記周回部と対向して配設され、周回部と重なった位置に存しているのに対して、これらの面状の部位から延びる開放端部は周回部と重ならない位置にあるので、開放端部の一部を分断加工しても周回部を傷付けることなく、個々の面状の部位を開放端部から選択して切り離すことができる。
【0025】
この切り離しを行った場合、この切り離した面状の部位は上述したコンデンサとしての機能を失い、切り離さなかった面状の部位は元のままコンデンサ機能を維持する。その結果、非接触型データ受送信体を構成するアンテナ体は、切り離した面状の部位の分だけ静電容量を削減できる。
【0026】
上述した第一または第二の非接触型データ受送信体において、第二の絶縁部材は、それぞれ異なる厚さを有することを特徴とする。
この構成からなる第二の絶縁部材を備えた面状の部位であれば、個々の面状の部位を例えば同じ面積としても、それぞれが独立したコンデンサとして機能すると共に、面状の部位と周回部とで挟み込まれる第二の絶縁部材の体積を大きく変えて設けることができるので、面状の部位は個別に異なるコンデンサ容量を備えることが可能となる。つまり、第二の絶縁部材の体積を大きくした面状の部位は大きなコンデンサ容量となるのに対して、その体積を小さくした面状の部位はそのコンデンサ容量が小さくなる。
【0027】
ゆえに、第一または第二の非接触型データ受送信体は、上述したように第二の絶縁部材をそれぞれ異なる厚さとした面状の部位を複数備えているので、その組合せを適切に選択することによって、静電容量の大幅な調整が可能であると共に微調整も容易に図ることができる。
【0028】
さらに、上述した第一または第二の非接触型データ受送信体において、複数の面状の部位は、それぞれ異なる面積を有することを特徴とする。
この構成からなる面状の部位であれば、個々の面状の部位は、それぞれが独立したコンデンサとして機能し、かつ、これらの面状の部位は互いに異なる面積としたので、面状の部位は個別に異なるコンデンサ容量を有することができる。つまり、面積を広くした面状の部位は大きなコンデンサ容量となるのに対して、面積を狭くした面状の部位はそのコンデンサ容量が小さくなる。
【0029】
ゆえに、第一または第二の非接触型データ受送信体は、上述したように異なる面積からなる面状の部位を複数備えているので、その組合せを適切に選択することによって、静電容量の大幅な調整が可能であると共に微調整も容易に図ることができる。
【0030】
本発明に係る第一の非接触型データ受送信体のキャパシタンス調整方法は、第一の絶縁部材からなる基板と、該基板の一方の面上に配置され、データの記憶、処理および通信の制御を行うICチップと、該ICチップに両端部が接続され、導電部材からなるアンテナ体とを備えてなり、前記アンテナ体は、複数の周回部と該周回部から延びる複数の開放端部を有し、前記複数の開放端部の先端は、互いに独立して設けてなる第二の絶縁部材を介して前記周回部と対向して配設される面状の部位を個別になしている非接触型データ受送信体を用い、前記開放端部の一部を分断加工することにより静電容量の調整を行うことを特徴としている。
【0031】
本発明に係る第二の非接触型データ受送信体のキャパシタンス調整方法は、第一の絶縁部材からなる基板と、該基板の一方の面上に配置され、データの記憶、処理および通信の制御を行うICチップと、該ICチップに両端部が接続され、導電部材からなるアンテナ体とを備えてなり、前記アンテナ体は、複数の周回部と該周回部から延び、前記基板の他方の面側に配置される複数の開放端部を有し、前記複数の開放端部の先端は、前記基板および該基板の他方の面上に配された互いに独立して設けてなる第二の絶縁部材を介して前記周回部と対向して配設される面状の部位を個別になしている非接触型データ受送信体を用い、前記開放端部の一部を分断加工することにより静電容量の調整を行うことを特徴としている。
【0032】
前述したように、本発明に係る第一または第二の非接触型データ受送信体であれば、複数の面状の部位は第二の絶縁部材または第二の絶縁部材と基板を介して前記周回部と対向して配設され、周回部と重なった位置に存しているが、個々の面状の部位から延びるそれぞれ開放端部は周回部と重ならない位置にあるので、何れの開放端部の一部を分断加工しても周回部を傷付けることなく、選択した面状の部位を開放端部から容易に切り離すことができる。
【0033】
また、この切り離しという簡便な作業は、第一または第二の非接触型データ受送信体の製造工程において、途中工程、例えばアンテナ体を作製した直後のみならず、例えば非接触型データ受送信体を全て作製し終えた後でも構わない。ゆえに、上記構成のキャパシタンス調整方法であれば、たとえ非接触型データ受送信体を全て作製した後であっても、必要に応じて静電容量の調整を行うことができるので、通信特性の安定性に優れた非接触型データ受送信体の製造に寄与する。
【0034】
さらに、この非接触型データ受送信体を全て作製した後であっても静電容量の調整が可能であることは、製造歩留まりの向上が図れるので、ひいては製品コストの削減に寄与する。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下では、本発明に係る非接触型データ受送信体について図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明に係る非接触型データ受送信体の一例を示す模式的な平面図である。図2は、図1のA−A’における断面図(a)と図1のB−B’における断面図(b)である。
【0036】
図1及び図2の非接触型データ受送信体1は、第一の絶縁部材からなる基板2と、基板2の一方の面上に配置され、データの記憶、処理および通信の制御を行うICチップ3と、このICチップ3に両端部が接続され、導電部材からなるアンテナ体4とを備えてなり、アンテナ体4は、複数の周回部5とこの周回部5から延びる複数の開放端部6を有し、前記複数の開放端部6の先端は、互いに独立して設けてなる第二の絶縁部材7を介して前記周回部5と対向して配設される面状の部位8を個別になしている。
【0037】
非接触型データ受送信体1を構成するアンテナ体4は、複数の周回部5の他に、周回部5から延びる複数の開放端部6を備えている。一方、それぞれの開放端部6の先端は、個別に設けた第二の絶縁部材7を介して周回部5と対向して配設される面状の部位8をなしている。その結果、複数の面状の部位8は、対向して配置される周回部5との間に個別のに設けた第二の絶縁部材7を挟む構成をなしているので、それぞれ独立したコンデンサとして機能する。
【0038】
加えて、複数の面状の部位8は、アンテナ体4の周回部5の上方に配置されているので、アンテナ体4の内側には導電部の存しない広い空間を設けることができる。その結果、静電容量の調整のための導電部として機能する複数の面状の部位8を備えながら、電磁波を遮蔽しないようにすることができるので、外部との通信能が優れた非接触型データ受送信体1が得られる。
【0039】
また、非接触型データ受送信体1では、複数の面状の部位が、互いに独立して設けられた第二の絶縁部材の上にそれぞれ配されているので、第二の絶縁部材7としては誘電率や厚みを適当に変えたものを適宜、選択して用いることができる。これにより、それぞれの第二の絶縁部材の上に設けてなる面状の部位は、互いに異なるコンデンサ容量を備えることが可能となる。
【0040】
したがって、非接触型データ受送信体1は、上述したように第二の絶縁部材として誘電特性や厚みの異なるものを個別に採用可能な構成としたことにより、個々の面状の部位は大幅にあるいは微妙にコンデンサ容量を変えた形態とすることができるので、静電容量の大幅な調整が可能であると共に微調整も容易に図ることができる。
【0041】
導電部材からなるアンテナ体4、開放端部6および開放端部6の先端をなす面状の部位8を形成する方法としては、公知の製造法を用いて構わない。例えば、溶剤揮発型、熱硬化型、あるいは光硬化型の導電ペーストをスクリーン印刷して乾燥固定化する方法、被覆あるいは非被覆金属線の貼り付ける方法、エッチング法、金属箔貼り付ける方法、金属を直接蒸着する方法、金属蒸着膜を転写する方法、導電高分子膜を形成する方法などが挙げられる。
【0042】
中でも、導電ペーストをスクリーン印刷して乾燥固定化する方法は、減圧雰囲気を必要とせず、通常の大気中において、任意の線幅からなるアンテナ体4を基板2における所望の位置に容易に形成できるので好ましい。
【0043】
基板2としては、例えば、ガラス繊維、アルミナ繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの無機または有機繊維からなる織布、不織布、マット、紙あるいはこれらを組み合わせたもの、あるいはこれらに樹脂ワニスを含浸させて成形したした複合基材、ポリアミド系樹脂基材、ポリエステル系樹脂基材、ポリオレフィン系樹脂基材、ポリイミド系樹脂基材、エチレン・ビニルアルコール共重合体基材、ポリビニルアルコール系樹脂基材、ポリ塩化ビニル系樹脂基材、ポリ塩化ビニリデン系樹脂基材、ポリスチレン系樹脂基材、ポリカーボネート系樹脂基材。アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂基材、ポリエーテルスルホン系樹脂基材などのプラスチック基材、あるいはこれらにマット処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、フレームプラズマ処理およびオゾン処理、あるいは各種易接着処理などの表面処理を施したもの、など公知のものから選択して用いることができる。
【0044】
基板2の一方の面上に設けるアンテナ体4(周回部5と開放端部6)や、開放端部6の先端をなす面状の部位8の形成は、公知の方法で行うことができる。例えば、溶剤揮発型、熱硬化型あるいは光硬化型の導電ペーストをスクリーン印刷して乾燥固定化する方法、被覆あるいは非被覆金属の張り合わせ、エッチング、金属箔の貼り付け、金属の直接蒸着、金属蒸着膜の転写、導電高分子層の形成などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。図1では、開放端部6は周回部5の内側に対応するように配置されているが、もちろん外側に対応する位置にあっても構わない。
【0045】
開放端部46の先端をなす面状の部位8を第二の絶縁部材7を介して周回部5と対向して配設する場所は、基板へICチップを実装する際は実装部周辺に熱が加わり、基板の変形が生じやすいことや、これによるAgペースト等への悪影響を避ける等の理由から、アンテナ体4においてICチップ3を取り付けるための部分から離れた位置が好ましい。第二の絶縁部材7は、第三の絶縁部材9と同時に形成することにより作業効率の向上が図れるので好ましい。
【0046】
アンテナ体4を構成する周回部5の垂線上(基板の断面方向)に、第二の絶縁部材7を介して開放端部46の先端をなす面状の部位8を積層することで、静電容量の調整手段が得られる。第二の絶縁部材7は、周回部5の一端が載置される第三の絶縁部材9と同時に形成することが効率上好ましい。
【0047】
第二の絶縁部材7および第三の絶縁部材9の形成は、絶縁性ペースト印刷、絶縁性フィルムの接着剤を介した貼り付け、絶縁性テープ貼り付けなどの公知の方法で行うことができるが、中でも、第二の絶縁部材7は誘電率や厚みを適当に変えたものを選択して用いることができるので、絶縁性ペーストを用いたスクリーン印刷が最も好ましい。
【0048】
スクリーン印刷による絶縁部材の形成では、塗布剤として絶縁性粒子とバインダーからなる組成物を用いが、絶縁性粒子としてはシリカ、アルミナ、タルクなどが挙げられる。この絶縁性粒子の材質やその混在比率などを適宜選択することにより、第二の絶縁部材7や第三の絶縁部材9はその誘電率を微調整することが可能となる。
【0049】
また、使用する塗布剤の粘度や液量を適宜調整することにより、第二の絶縁部材7や第三の絶縁部材9の厚さを制御できる。但し、絶縁性粒子が無くても絶縁性が確保される場合は、バインダーのみからなる組成物を用い、第二の絶縁部材7や第三の絶縁部材9を形成しても構わない。
【0050】
また、第二の絶縁部材7および第三の絶縁部材9の形成には、上記組成物の代わりに絶縁インキを用てもよい。この絶縁インキとしては、浸透乾燥型、溶剤揮発型、熱硬化型、光硬化型など公知の何れの材料も使用できる。さらに光硬化性樹脂をバインダーに含ませることによって、硬化時間を短縮して作業効率を向上できるのでより好ましい。
【0051】
無溶剤(溶剤を含まない)ものは、溶剤が揮発する際に生じるマイクロクラックの発生を防げるので好ましい。第二の絶縁部材7および第三の絶縁部材9の膜厚としては、15μm〜60μmの範囲が好ましい結果を得られる。15μmより薄い場合には、曲げや搬送時のこすれ等の外力により、絶縁層が破壊し絶縁機能を損なう恐れがあることや、マイクロクラックの発生時は厚みが厚い場合と比較し絶縁不良になりやすいので芳しくない。一方、60μmより厚い場合には、絶縁ペースト印刷後の乾燥に多くの時間を必要とし生産効率の低下を招くことに加え、印刷直後から乾燥終了までの間に、ペーストにダレが生じやすくなり、所定の均一な形状が得られない等の問題があるので芳しくない。
【0052】
静電容量の調整手段を構成する面状の部位8は、アンテナ体4を構成する開放端部6の先端として設けられたものである。ゆえに、面状の部位8は、開放端部6を通してアンテナ体4に直接に接続され、導通可能な状態にある。特に、開放端部6において、面状の部位8に続く接続領域を、周回部5の垂線上に存しない位置(基板1の断面方向において周回部5と対応する位置に重ならない位置)にして設けることにより、この接続領域を含む開放端部6は後述する方法によって簡単に分断できる。
【0053】
図1には、開放端部6はアンテナ体4を構成する周回部5の内側に配置された例を示しているが、内側に限定されるものではなく、周回部5の外側に配しても構わないことは言うまでもない。
【0054】
特に、図1における面状の部位8は、アンテナ体4の周回部5が延びる方向を長辺とし、周回部5を横断する方向を短辺とした略同一の面形状を備えており、平行する複数の周回部5を覆うように配されている。
【0055】
図2(a)から明らかなように、この構成であれば、複数の面状の部位8は周回部5と対向する面積は略同一としながら、それぞれの面状の部位8と周回部5との間に配される第二の絶縁部材7の誘電率や厚さを選択することで、個々の面状の部位8がなすコンデンサ容量を制御できる。
【0056】
したがって、図1および図2に示した構成の非接触型データ受送信体は、静電容量を大幅に制御したり、あるいはその組み合わせにより静電容量を細かく制御する際に好ましい。
【0057】
図3および図4に示した構成の非接触型データ受送信体は、図1における第二の絶縁部材7の代わりに基板2と第二の絶縁部材17を用い同じ役割を担うようにした例である。第二の絶縁部材17は、基板2の裏面側、すなわち、アンテナ体14を構成する周回部15が設けられた面とは反対側の面側に配される。
【0058】
図3では、開放端部16とその先端をなす面状の部位18は、アンテナ体14の周回部15が設けられた基板12の面とは反対側の面に配されている。周回部15と開放端部16は、記号αで示した地点において基板2に導通部を設け導通された状態にされている。
【0059】
この導通部は予め基板2に対してスルーホールメッキされている構造としても良いし、導電材でカシメても良いし、導電性ステーブルで固定しても良い。また、基板2に細かい孔が開いていて導電ペースト印刷時にペーストが孔に埋め込めれて導通がとれるようにしても構わない。
【0060】
図3の非接触型データ受送信体であれば、図1における第二の絶縁部材7と同様に機能する第二の絶縁部材17に加えて、基板11が絶縁部材として周回部15と面状の部位18との間に位置するので、基板11の分だけ嵩上げされたコンデンサ容量とすることができる。
【0061】
ゆえに、個々の面状の部位11は単位面積あたり、より小さなコンデンサ容量としながら、それぞれの面状の部位11は異なる誘電率や厚さをもつ第二の絶縁部材17を介することにより、互いに大きさを変えたコンデンサ容量とした構成が得られる。なお、第二の絶縁部材17を設ける部分と設けない部分が混在していても構わない。
【0062】
また、図3の非接触型データ受送信体であれば、図1に示す第二の絶縁部材7及びその上に配される面状の部位8や、面状の部位8への導通路となる開放端部6を積層させることに起因した不具合の発生を回避することができると共に、これらの形成に要する多工程も不要となるので製造コストを低く抑えることも可能となる。
【0063】
以上説明したように、図1に示した構成の非接触型データ受送信体であれば、面状の部位8は第二の絶縁部材7を介して周回部5と対向して配されているのでコンデンサとして機能する。そして、この面状の部位8と周回部5とを接続する開放端部6を分断することにより、このコンデンサ部分が削除されることとなるので、面状の部位8は静電容量の調整手段としても働くものである。なお、図3に示した構成の非接触型データ受送信体においても同様である。
【0064】
この点は、次式から明らかであって、開放端部6の少なくとも一部を分断することにより静電容量が減少し、結果的に回路の共振周波数を増加させることとなり、静電容量の調整が可能となる。次式において、fは共振周波数、Lはアンテナのインダクタンス、Cは静電容量をそれぞれ表している。
【0065】
【数1】
f=1/[2π(LC)1/2
【0066】
なお、予めに面状の部位と周回部が挟む第二の絶縁部材の体積や、面状の部位が周回部と対向する面積が、どの程度のコンデンサ容量として機能するか把握して設けることで、アンテナ体4の全体としての静電容量を正確に微調整することができるので好ましい。
【0067】
たとえば、上記第二の絶縁部材の体積を考慮した例としては、図5および図6に示すものが挙げられる。図5の場合、4つの面状の部位28は略同一の面積ながら、それぞれ異なる厚さを有する第二の絶縁部材27a,27b,27c,27dを介して、平行する複数の周回部25を覆うように配されている。
【0068】
図6(a)から明らかなように、この構成であれば、個々の面状の部位28は周回部25と対向する面積はほぼ同じであるが、周回部25との間に挟まれる第二の絶縁部材27a,27b,27c,27dの体積が大きく変わるので、それぞれの面状の部位28がなすコンデンサ容量を大幅に異なるものとすることができる。また、面状の部位28を選択することにより組み合わせを容易に変えることができるので、制御できる静電容量を自由に設定することも可能となる。
【0069】
したがって、図5および図6に示した構成の非接触型データ受送信体は、大量の静電容量を制御しつつ、所望の容量を適宜制御する際に好ましい。なお、図5では4つの面状の部位28を備えた例を示したが、面状の部位28は4つに限定されるものではなく、複数であれば上述した作用は得られることは言うまでもない。
【0070】
次に、面状の部位が周回部と対向する面積を考慮した例としては、図7および図8に示すものが挙げられる。図7の場合、4つの面状の部位38a、38b、38c、38dは、アンテナ体24の周回部35が延びる方向の長さを変えることにより個々の面状の部位が異なる面積をもつようにした形状を備えており、平行する複数の周回部35を覆うように配されている。
【0071】
図7(a)から明らかなように、この構成であれば、それぞれの面状の部位38a、38b、38c、38dは、周回部35と対向する面積を大きく変えることにより、個々の面状の部位38a、38b、38c、38dがなすコンデンサ容量を著しく異なるものとすることができるので、大幅に異なる静電容量の制御が可能となる。
【0072】
したがって、図7および図8に示した構成の非接触型データ受送信体31は、大きく異なる静電容量を制御しつつ、所望の容量を適宜制御する際に好ましい。なお、図7では4つの面状の部位38a、38b、38c、38dを備えた例を示したが、面状の部位は4つに限定されるものではなく、複数であれば上述した作用は得られることは言うまでもない。
【0073】
以下では、本発明に係る非接触型データ受送信体のキャパシタンス調整方法につき、図1および図2に示した構成に基づき説明する。なお、図3、図5および図7の構成においても同様にこのキャパシタンス調整方法がなされる。
【0074】
本発明に係る第一の非接触型データ受送信体のキャパシタンス調整方法は、第一の絶縁部材からなる基板2と、この基板2の一方の面上に配置され、データの記憶、処理および通信の制御を行うICチップ3と、このICチップ3に両端部が接続され、導電部材からなるアンテナ体4とを備えてなり、このアンテナ体4は、複数の周回部5とこの周回部5から延びる複数の開放端部6を有し、前記複数の開放端部6の先端は、互いに独立して設けてなる第二の絶縁部材7を介して周回部5と対向して配設される面状の部位8を個別になしている非接触型データ受送信体を用い、前記開放端部6の一部を分断加工することにより静電容量の調整を行うことを特徴としている。
【0075】
換言すると、上記構成のキャパシタンス調整方法は、アンテナ体4の周回部5と重なる位置に、互いに独立して設けてなる第二の絶縁部材7を介して、アンテナ体4を構成する複数の開放端部6の先端をなす面状の部位8をそれぞれ設けてなる非接触型データ受送信体において、開放端部6の一部を分断加工することにより、静電容量の調整を行うものであり、その結果、共振周波数を設定することができる(上記式参照)。
【0076】
本発明の方法は、従来のアンテナ体の内側あるいは外側の領域に大きな面積を専有するように導電部分を配置して静電容量を調整する方法(例えば、特開平11−353440号公報)とは異なり、通信能に影響を与えることなく静電容量の調整が図れる。
【0077】
すなわち、本発明では、上述したように静電容量の調整手段として機能する面状の部位8は、アンテナ体4を構成する周回部5の垂線上に対応配置して配されており、電磁波を遮蔽しないので、通信能が損なわれない。そして、静電容量を調整する場合には、複数の開放端部6を個別に周回部5の垂線と交わらない部分で分断するため、アンテナ体4の周回部5を傷付けるなどの問題も生じない。
【0078】
次いで、図3および図4に示した非接触型データ受送信体に用いた際のキャパシタンス調整方法が、本発明に係る第二の非接触型データ受送信体のキャパシタンス調整方法である。
【0079】
すなわち、本発明に係る第二の非接触型データ受送信体のキャパシタンス調整方法は、図3および図4に示した通り、第一の絶縁部材からなる基板12と、この基板12の一方の面上に配置され、データの記憶、処理および通信の制御を行うICチップ13と、このICチップ13に両端部が接続され、導電部材からなるアンテナ体14とを備えてなり、前記アンテナ体14は、複数の周回部15とこの周回部15から延び、前記基板12の他方の面側に配置される複数の開放端部16を有し、複数の開放端部16の先端は、基板12および基板12の他方の面上に配された互いに独立して設けてなる第二の絶縁部材17を介して周回部15と対向して配設される面状の部位18を個別になしている非接触型データ受送信体11を用い、前記開放端部16の一部を分断加工することにより静電容量の調整を行うことを特徴としている。
【0080】
まず、 第二の非接触型データ受送信体のキャパシタンス調整方法は、上述した第一の非接触型データ受送信体のキャパシタンス調整方法と同様の作用・効果、すなわち、開放端部16の一部を分断加工することにより、静電容量の調整を行うものであり、その結果、共振周波数を設定することができるという作用・効果を有する。
【0081】
これに加えて、第二の非接触型データ受送信体のキャパシタンス調整方法では、分断加工される開放端部16を周回部15とは反対側の基板上に設けてある非接触型データ受送信体11を用いているので、この開放端部16の分断加工において誤って周回部15を損傷させる恐れが無くなる。
【0082】
したがって、上述した第一の非接触型データ受送信体のキャパシタンス調整方法より、さらに安全で確実な開放端部の分断加工を提供できる。
【0083】
開放端部6の分断法としては、例えば、刃物での切断、打ち抜き、ヤスリによる摩耗、レーザによる焼き切りなどの公知の方法が利用できる。基板の一部が打ち抜かれてもアンテナ体4の周回部5には直接影響を及ぼさない点が優れている。
【0084】
もし、開放端部6を周回部5の垂線上に位置させた状態でこの開放端部6を断線しようとすると、第二の絶縁部材7を破壊し、ひいてはその下の周回部5にも損傷が生じる結果、通信能が全く損なわれてしまう問題が起こりやすい。この断線を避けるためには微妙な操作を必要とするため、量産性に不向きとなるので、工業上の実現性は低くなる。
【0085】
図1に示した例において面状の部位8を設ける位置は、周回部5に積層して設けた第二の絶縁部材7の上としたが、さらに別の絶縁部材を介してその上に形成してもよい。すなわち、周回部5の上に第二の絶縁部材7/面状の部位/別の絶縁部材/面状の部位というような、導電部と絶縁部が交互に多数回設けてなる積層構造体とすることにより、大きな静電容量を制御可能としても構わない。
【0086】
このような積層構造体の思想は、図1に限定されるものではなく、図3、図5あるいは図7に示す構成においても適用できることは言うまでもない。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る非接触型データ受送信体は、電磁波を介して外部と送受信するアンテナ体が、複数の周回部とこの周回部から延びる複数の開放端部を有しており、この複数の開放端部の先端はそれぞれ個別に設けた第二の絶縁部材を介して周回部と対向して配設される面状の部位をなす構成を備えているので、各々の面状の部位は静電容量の調整のための導電部として機能すると共に、全ての面状の部位は周回部と重なる位置に設けたことにより、電磁波を遮蔽することがない非接触型データ受送信体を提供することができる。
【0088】
また、複数の開放端部の先端に設けた面状の部位は、個別に配置された第二の絶縁部材上に配されているので、個々の第二の絶縁部材として誘電率の異なる材料を用いたり、個々の第二の絶縁部材の厚さを変えたり、あるいは個々の面状の部位の面積を変えることによって、それぞれの面状の部位がもつコンデンサ容量を、大きく異なるように設定できる。これにより、静電容量を大幅に調整できると共に、細かな静電容量の調整にも対応可能な、非接触型データ受送信体を提供することができる。
【0089】
さらには、上記特徴のある非接触型データ受送信体を用い、選択した開放端部を分断加工することによって、コンデンサ容量の異なる所望の面状の部位のみ接続状態を維持できる。これにより、異なるコンデンサ容量を組み合わせて利用することが可能なので、各種の静電容量に対応できる自由度の高い非接触型データ受送信体を提供することができる。
【0090】
本発明に係る非接触型データ受送信体のキャパシタンス調整方法は、アンテナ体の周回部と重ならない位置に設けた、先端が面状の部位をなす開放端部の少なくとも一部を分断するという簡単な方法により行うことができる。
【0091】
分断される開放端部はアンテナ体の周回部と重ならない位置なので、この分断によりアンテナ体の周回部は損傷を来すことがない。この調整方法は、アンテナ体の作製直後はもとより、非接触型データ受送信体の製造を全て終えた後であっても行うことができるので、製造時の歩留まり向上に貢献する。
【0092】
また、本発明のキャパシタンス調整方法は、簡単な作業により安定した分断処理が行うことができ、これによって静電容量を的確に微調整することが可能となるので、静電容量のばらつきを抑えることが可能となり、ひいては所望の静電容量を備えた非接触型データ受送信体を大量にかつ安定して製造することに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る非接触型データ受送信体の一例を示す模式的な平面図である。
【図2】 図1のA−A’における断面図(a)とB−B’における断面図(b)である。
【図3】 本発明の実施形態に係る非接触型データ受送信体の他の一例を示す模式的な平面図である。
【図4】 図3のC−C’における断面図(a)とD−D’における断面図(b)である。
【図5】 本発明の実施形態に係る非接触型データ受送信体の他の一例を示す模式的な平面図である。
【図6】 図5のE−E’における断面図(a)とF−F’における断面図(b)である。
【図7】 本発明の実施形態に係る非接触型データ受送信体の他の一例を示す模式的な平面図である。
【図8】 図7のG−G’における断面図(a)とH−H’における断面図(b)である。
【図9】 従来例に係る非接触型データ受送信体の一例を示す模式的な平面図である。
【図10】 図9のI−I’における断面図(a)とJ−J’における断面図(b)である。
【符号の説明】
α 導通部、
1、11、21、31 非接触型データ受送信体、
2、12、22、32 基板、
3、13、23、33 ICチップ、
4、14、24、34 アンテナ体、
5、15、25、35 周回部、
6、16、26、36 開放端部、
7、27、37 第二の絶縁部材、
8、18、28、38 面状の部位、
9、19、29、39 第三の絶縁部材。
41 非接触型データ受送信体、
42 基材、
43 ICチップ、
44 アンテナ本体、
45 周回部、
46 導電線、
47、49 絶縁部、
48 板状導電部。

Claims (7)

  1. 第一の絶縁部材からなる基板と、該基板の一方の面上に配置され、データの記憶、処理および通信の制御を行うICチップと、該ICチップに両端部が接続され、導電部材からなるアンテナ体とを備えてなり、
    前記アンテナ体は、複数の周回部と該周回部から延びる複数の開放端部を有し、
    前記複数の開放端部の先端は、互いに独立して設けてなる第二の絶縁部材を介して前記周回部と対向して配設される面状の部位を個別になしていることを特徴とする非接触型データ受送信体。
  2. 第一の絶縁部材からなる基板と、該基板の一方の面上に配置され、データの記憶、処理および通信の制御を行うICチップと、該ICチップに両端部が接続され、導電部材からなるアンテナ体とを備えてなり、
    前記アンテナ体は、複数の周回部と該周回部から延び、前記基板の他方の面側に配置される複数の開放端部を有し、
    前記複数の開放端部の先端は、前記基板および該基板の他方の面上に配された互いに独立して設けてなる第二の絶縁部材を介して前記周回部と対向して配設される面状の部位を個別になしていることを特徴とする非接触型データ受送信体。
  3. 前記部位は、前記開放端部の一部を分断加工することにより静電容量の調整手段として機能することを特徴とする請求項1又は2に記載の非接触型データ受送信体。
  4. 前記第二の絶縁部材は、それぞれ異なる厚さを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の非接触型データ受送信体。
  5. 前記部位は、それぞれ異なる面積を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の非接触型データ受送信体。
  6. 第一の絶縁部材からなる基板と、該基板の一方の面上に配置され、データの記憶、処理および通信の制御を行うICチップと、該ICチップに両端部が接続され、導電部材からなるアンテナ体とを備えてなり、
    前記アンテナ体は、複数の周回部と該周回部から延びる複数の開放端部を有し、
    前記複数の開放端部の先端は、互いに独立して設けてなる第二の絶縁部材を介して前記周回部と対向して配設される面状の部位を個別になしている非接触型データ受送信体を用い、
    前記開放端部の一部を分断加工することにより静電容量の調整を行うことを特徴とする非接触型データ受送信体のキャパシタンス調整方法。
  7. 第一の絶縁部材からなる基板と、該基板の一方の面上に配置され、データの記憶、処理および通信の制御を行うICチップと、該ICチップに両端部が接続され、導電部材からなるアンテナ体とを備えてなり、
    前記アンテナ体は、複数の周回部と該周回部から延び、前記基板の他方の面側に配置される複数の開放端部を有し、
    前記複数の開放端部の先端は、前記基板および該基板の他方の面上に配された互いに独立して設けてなる第二の絶縁部材を介して前記周回部と対向して配設される面状の部位を個別になしている非接触型データ受送信体を用い、
    前記開放端部の一部を分断加工することにより静電容量の調整を行うことを特徴とする非接触型データ受送信体のキャパシタンス調整方法。
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