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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ駆動回路や走査駆動回路に入力されるデータ駆動開始信号や走査駆動開始信号のレベルシフタ回路の遅延による、データ駆動回路や走査駆動回路の誤動作を防止する表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マトリクス型表示装置は、表示素子に対し行方向および列方向に多数の信号線を配備し、前記信号線を駆動することにより、表示素子に文字、記号、図形などの画像を表示させる装置である。
【0003】
マトリクス型表示装置としては、LCD(液晶ディスプレイ)、PDP(プラズマディスプレイパネル)、EL(エレクトロルミネセンス)ディスプレイ、FED(フィールドエミッションディスプレイ)などのFPD(フラットパネルディスプレイ)が利用されている。FPDは、従来のCRT(陰極線管)よりも薄型化かつ軽量化が可能であることから、近年、さまざまな表示装置に利用されている。
【0004】
図7は、従来のマトリクス型表示装置の概略構成を示すブロック図である。上記マトリクス型表示装置100は、表示部において、列方向に平行なデータ信号線SLm(1≦m≦M)が行方向に多数配列され、行方向に平行な走査信号線GLn(1≦n≦N)が列方向に多数配列されていると共に、走査信号線GLおよびデータ信号線SLの各交点にはスイッチング素子101を介して表示素子102が設けられている。上記データ信号線SL1〜SLMはデータ駆動回路103に接続されており、上記走査信号線GL1〜GLNは、走査駆動回路104に接続されている。
【0005】
また、上記マトリクス型表示装置100において、データ駆動回路103には、該データ駆動回路103を駆動させるためのデータ動作クロック信号SCK,SCKB、駆動を開始するためのデータ駆動開始信号SSP、該データ駆動回路103を初期化するための初期化信号RES、およびデータ信号線SL1〜SLMに出力される映像信号が入力される。
【0006】
また、走査駆動回路104には、該走査駆動回路104を駆動させるための走査動作クロック信号GCK1,GCK2、駆動を開始するための走査駆動開始信号GSP、および該走査駆動回路104を初期化するための初期化信号RESが入力される。
【0007】
上記の各信号、すなわち、SCK、SCKB、SSP、GCK1、GCK2、GSP、およびRESは、レベルシフタ回路105によってレベルシフトされてから、データ駆動回路103および走査駆動回路104に入力される。このレベルシフタ回路105が必要となる理由は以下の通りである。
【0008】
上記マトリクス型表示装置100に入力される入力信号SCK、SCKB、SSP、GCK1、GCK2、GSP、およびRESは、通常、上記マトリクス型表示装置外部のICにて生成される。このため、これら入力信号の電圧は、マトリクス型表示装置100への入力時点で上記ICの動作電圧と同じである。
【0009】
また、ICの動作電圧は年々低くなっており、このままの低い電圧である入力信号をデータ駆動回路103や走査駆動回路104に入力してもこれらの駆動回路は動作しない。したがって、データ駆動回路103や走査駆動回路104に入力される各入力信号は、その電圧をレベルシフタ回路105によってデータ駆動回路103および走査駆動回路104の動作電圧までレベルシフトされることが必要となる。
【0010】
レベルシフタ回路105の構成を図8に示す。レベルシフタ回路105に入力される各入力信号は、各レベルシフタ(RS)106によりレベルシフトされる。ここで、レベルシフトされた信号は、レベルシフトされる前の信号と区別するために、レベルシフトされる前の信号名の末尾に“Z”を付加することにする。
【0011】
レベルシフタ106の構成を図9に示す。各レベルシフタ106は、Pチャネルトランジスタ201,202、Nチャネルトランジスタ203,204、インバータ205,206で構成されている。レベルシフタ106の出力信号OUTは、レベルシフタ106の入力信号INをレベルシフトした信号であり、入力電圧VDDおよびVSSは、データ駆動回路103および走査駆動回路104のHigh側動作電圧およびLow側動作電圧となる電圧である。
【0012】
図9に示す構成の各レベルシフタ106における回路動作は、図10に示すように、入力信号INがLowのとき出力信号OUTがVSSとなり、入力信号INがHighのとき出力信号OUTがVDDとなる。ただし、入力信号INが変化してから、出力信号OUTが変化するまでには遅延が存在する。
【0013】
次に、データ駆動回路103の構成を図11に示す。データ駆動回路103は(M+1)段のD型フリップフロップDFFm(1≦m≦M+1)、M段のANDゲートANDm(1≦m≦M)、およびM段のスイッチ301で構成されている。
【0014】
各D型フリップフロップDFFmのクロック入力端子CKには、奇数段においてデータ動作クロック信号SCKZが入力され、偶数段においてクロック信号SCKBZが入力される。クロック信号SCKBZは、クロック信号SCKZの反転信号である。また、各D型フリップフロップDFFmのデータ入力端子Dには、初段においてはデータ駆動開始信号SSPが入力され、2段目以降では前段のD型フリップフロップの出力SQm-1が入力される。
【0015】
さらに、各D型フリップフロップDFFmのリセット端子RESに入力される初期化信号RESZは電源投入時に全ての段のD型フリップフロップDFFmを初期化するための信号であり、各D型フリップフロップDFFmは初期化されると出力SQmをLowとする。
【0016】
第m段のANDゲートANDmにおける2系統の入力端子A,Bには、第m段のD型フリップフロップDFFmにおける出力信号と、第(m+1)段のD型フリップフロップDFFm+1における出力信号とが入力される。さらに、第m段のスイッチ301には、第m段のANDゲートANDmにおける出力Ymが入力され、出力YmがHighのときにスイッチ301がONとなるようになっている。
【0017】
上記構成のデータ駆動回路103は、データ動作クロックSCKZ,SCKBZ、データ駆動開始信号SSPZ、および映像信号VideoDataとしてデータV1〜VMが入力されることにより、図12に示すような回路動作を行い、データ信号線SL1〜SLMに、データV1〜VMを順次転送する。
【0018】
すなわち、最初、初段のD型フリップフロップDFF1は、入力されているデータ駆動開始信号SSPZがHighとなっている間に、データ動作クロックSCKZがHighになると、その出力SQ1をHighとする。この出力SQ1は、データ駆動開始信号SSPZがLowとなった後、再びデータ動作クロックSCKZがHighとなることによってLowとなる。
【0019】
この時、SSPZのHigh期間はデータ動作クロックSCKZの1周期とほぼ同じ長さとなるように、データ駆動開始信号SSPの長さが設定されている。このため、出力SQ1のHigh期間もデータ動作クロックSCKZの1周期と等しくなる。また、出力SQ1は、初段のANDゲートAND1における入力Aとなると共に、次段のD型フリップフロップDFF2へのD端子の入力となる。
【0020】
また、2段目以降である第m段のD型フリップフロップDFFmは、D端子の入力、すなわち前段の出力SQm-1がHighとなっている間に、該D型フリップフロップDFFmに入力されるデータ動作クロックSCKZまたはSCKBZがHighになると、その出力SQmをHighとする。この出力SQmは、前段の出力SQm-1がLowとなった後、再びデータ動作クロックSCKZまたはSCKBZがHighとなることによってLowとなる。
【0021】
こうして、各段のD型フリップフロップDFF1〜DFFM+1の出力SQ1〜SQM+1は、そのHigh期間がデータ動作クロックSCKZまたはSCKBZの1周期と等しくなり、かつその立ち上がりタイミングがデータ動作クロックSCKZまたはSCKBZの1/2周期毎に発生するものとして得られる。
【0022】
また、第m段のANDゲートANDmには、第m段および第(m+1)段のD型フリップフロップDFFm,DFFm+1における出力信号SQm,SQm+1が入力される。このため、各段のANDゲートAND1〜ANDMの出力Y1〜YMは、そのHigh期間がデータ動作クロックSCKZまたはSCKBZの1/2周期で、かつその立ち上がりタイミングがデータ動作クロックSCKZまたはSCKBZの1/2周期毎に発生するものとして得られる。
【0023】
また、各段のANDゲートAND1〜ANDMの出力Y1〜YMは、それぞれのHigh期間において、各段のスイッチ301をONとするので、映像信号VideoDataにおけるデータV1〜VMは、データ動作クロックSCKZまたはSCKBZの1/2周期毎に、データ信号線SL1〜SLMに順次送出される。
【0024】
次に、走査駆動回路104の構成を図13に示す。走査駆動回路104は(N+1)段のRS型フリップフロップRSFFn(1≦n≦N+1)、(N+1)段のANDゲート401で構成されている。
【0025】
各RS型フリップフロップRSFFnのセット入力端子Sには、初段においては走査駆動開始信号GSPZが入力され、2段目以降では前段のANDゲート401の出力信号が入力される。また、各RS型フリップフロップRSFFnのリセット入力端子Rには、最終段を除き、次段のANDゲート401の出力信号が入力される。最終段のRS型フリップフロップRSFFN+1のリセット入力端子Rには、自段のANDゲート401の出力信号が入力される。
【0026】
さらに、各RS型フリップフロップRSFFnのリセット端子RESに入力される初期化信号RESZは電源投入時に全ての段のRS型フリップフロップRSFFnを初期化するための信号であり、各RS型フリップフロップRSFFnは初期化されると出力GQnをLowとする。
【0027】
第n段のANDゲート401における2系統の入力端子には、自段(第n段)のRS型フリップフロップRSFFnにおける出力GQnと、走査動作クロック信号GCK1ZまたはGCK2Zとが入力される。走査動作クロック信号GCK1Z,GCK2Zは、奇数段のANDゲート401においてクロック信号GCK1Zが入力され、偶数段のANDゲート401においてクロック信号GCK2Zが入力される。また、走査動作クロック信号GCK1Z,GCK2Zは、1周期内においてHigh期間がLow期間より短く、かつ、位相が1/2周期ずれている。すなわち、走査動作クロック信号GCK1Z,GCK2Zは、そのHigh期間が交互に生じるが、そのHigh期間が互いに重ならないように設定されている。
【0028】
上記構成の走査駆動回路104は、走査動作クロックGCK1Z,GCK2Z、および走査駆動開始信号GSPZが入力されることにより、図14に示すような回路動作を行い、走査信号線GL1〜GLNを順次駆動する。尚、最終段における走査信号線GLN+1は、ダミーとして設けられているものであり実際は駆動されない。
【0029】
最初、各段のRS型フリップフロップRSFFnの出力SQnがLowであるため、各段のRS型フリップフロップRSFFnにおけるリセット入力端子Rへの入力はLowである。そして、初段のRS型フリップフロップRSFF1におけるセット入力端子Sへの入力となる走査駆動開始信号GSPZがHighとなることで、その出力GQ1がHighとなる。
【0030】
上記出力GQ1は初段のANDゲート401の一方の入力となっており、該出力GQ1がHighとなっている間に、走査動作クロックGCK1ZがHighになると、走査動作クロックGCK1ZがHighになっている期間で、初段のANDゲート401はその出力をHighとする。各段のANDゲート401の出力は、対応する段の走査信号線GL1〜GLNの駆動信号となる。
【0031】
また、初段のANDゲート401における出力がHighとなると、この出力は次段(2段目)のRS型フリップフロップRSFF2におけるセット入力となり、該RS型フリップフロップRSFF2の出力GQ2をHighにする。そして、上記出力GQ2がHighとなっている間に、走査動作クロックGCK2ZがHighになると、走査動作クロックGCK2ZがHighになっている期間で、2段目のANDゲート401はその出力をHighとする。さらに、2段目のANDゲート401における出力がHighとなると、この出力は次段(3段目)のRS型フリップフロップRSFF3におけるセット入力となると共に、前段(初段)のRS型フリップフロップRSFF1におけるリセット入力となり、この時点で初段のRS型フリップフロップRSFF1の出力GQ1をLowとする。
【0032】
こうして、各段のRS型フリップフロップRSFF1〜RSFFN+1の出力GQ1〜GQN+1は、そのHigh期間が走査動作クロックGCK1ZまたはGCK2Zの1周期と等しくなり、かつその立ち上がりタイミングが走査動作クロックGCK1ZまたはGCK2Zの1/2周期毎に発生するものとして得られる。
【0033】
また、各段のANDゲート401は、自段におけるRS型フリップフロップRSFFnのHigh期間において、入力された走査動作クロック信号のONパルス(High期間)を走査信号線GL1〜GLNの駆動信号として出力する。
【0034】
ここで、上記マトリクス型表示装置のレベルシフタ回路105に用いられる各レベルシフタ106においては、図9に示すように、電源VDDの入力端子と電源VSSの入力端子との間で、Pチャネルトランジスタ201とNチャネルトランジスタ203を介して電流が常に流れてしまう。また、電源VDDの入力端子と入力信号INの入力端子との間でも、Pチャネルトランジスタ202とNチャネルトランジスタ204を介して常に電流が流れてしまう。
【0035】
この常に流れる電流を定常電流といい、この定常電流の増加は、レベルシフタ回路105における消費電力の増加を招来するため好ましくない。このため、この定常電流を小さくするために、図9のPチャネルトランジスタやNチャネルトランジスタの能力を弱めたり(具体的には、トランジスタのチャネル長を大きく作成したり、チャネル幅を小さく作成する)、PチャネルトランジスタやNチャネルトランジスタを図15に示すように直列に接続したりする方法がある。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、レベルシフタ106において発生する定常電流を小さくするために、トランジスタの能力を弱めたり、トランジスタを直列に接続したりといった上述の構成をとると、レベルシフト前の信号に対して、レベルシフト後の信号において生じる遅延(図10参照)が大きくなる。
【0037】
このため、レベルシフタ回路105における各レベルシフタ106に定常電流を小さくするための上述の構成を採用すると、データ駆動回路103や操作駆動回路104において、以下に説明するような誤動作が発生するといった問題が生じる。
【0038】
まず、データ駆動回路103における誤動作の発生を図16を参照して説明する。
【0039】
図16に示す動作では、データ駆動開始信号SSPZの立ち下がり遅延が大きくなることで、データ駆動開始信号SSPZのHigh期間がレベルシフト前のデータ駆動開始信号SSPのHigh期間よりも長くなっている。これにより、データ駆動開始信号SSPZのHigh期間中にデータ動作クロックSCKZの立ち上がりが2回入る(正常動作時には1回)。
【0040】
このため、データ駆動回路103において、初段のD型フリップフロップDFF1の出力SQ1がデータ動作クロックSCKZの2周期分の期間Highとなる。また、初段のD型フリップフロップDFF1の出力SQ1が2周期分Highになることで、2段目以降のD型フリップフロップDFF2〜DFFM+1の出力SQ2〜SQM+1も同様に2周期分Highになる。
【0041】
このため、各段のANDゲートAND1〜ANDMの出力Y1〜YMにおいて、そのHigh期間は、図12に示す正常動作時の1.5倍となり、データ動作クロックSCKZまたはSCKBZの3/2周期分となる。
【0042】
このように、各段のANDゲートAND1〜ANDMの出力Y1〜YMにおいて、そのHigh期間がデータ動作クロックSCKZまたはSCKBZの3/2周期分となると、各データ信号線において正しいデータ書込みが行えなくなる。例えば、初段のデータ信号線SL1では、最初の1/2周期分にあたるHigh期間で本来のデータV1がデータ信号線SL1に転送されるが、その後の1周期分にあたるHigh期間で次段のデータV2および次々段データV3がデータ信号線SL1に転送され、正しいデータが書き換えられてしまうといった誤動作が発生する。同様の誤動作は、2段目以降のデータ信号線SL2〜SLMにおいても発生する。
【0043】
また、データ駆動開始信号SSPZの立ち上がり遅延が大きくなり、データ動作クロックSCKZの立ち上がりにデータ駆動開始信号SSPZがHighにならない場合にも、初段のD型フリップフロップDFF1の出力SQ1がHighにならないためデータ駆動回路103が誤動作する。但し、この誤動作は、データ駆動開始信号SSPZの立ち上がり遅延が最大となってもデータ動作クロックSCKZの立ち上がりまでにデータ駆動開始信号SSPZがHighになるように、レベルシフトされる前のデータ駆動開始信号SSPの入力タイミングを設定することで回避することができる
次に、走査駆動回路104における誤動作の発生を図17を参照して説明する。
【0044】
図17に示す動作では、走査駆動開始信号GSPZの立ち下がり遅延が大きくなることで、走査駆動開始信号GSPZのHigh期間がレベルシフト前の走査駆動開始信号GSPのHigh期間よりも長くなっている。この結果、走査駆動開始信号GSPZのHigh期間が、2段目の走査信号線GL2への出力がHighからLowに切り替わるタイミング以降までのびると、初段のRS型フリップフロップRSFF1のセット入力信号(走査駆動開始信号GSPZ)と、リセット入力信号(走査信号線GL2に供給される信号)とが同時にHighとなる期間ができる。
【0045】
ここで、RS型フリップフロップは、セット入力とリセット入力とが同時にHighになると動作が不安定になるものであり、この場合のRS型フリップフロップの出力はHighとなるかLowとなるかは不明である。図17の説明では、セット入力信号のHigh期間内にリセット入力信号がHighとなった場合、RS型フリップフロップの出力はリセットされずHighのままであると仮定する。
【0046】
この時、初段のRS型フリップフロップRSFF1は、その出力GQ1のHigh期間が、走査動作クロックGCK1ZのHigh期間のパルスを2回分含む期間となる。このため、初段のANDゲート401は、2パルスの波形を走査信号線GL1に出力してしまう。
【0047】
また、第n段(2段目以降)のRS型フリップフロップRSFFnのセット入力信号(前段の走査信号線GLn-1に供給される信号)とリセット信号(次段の走査信号線GLn+1に供給される信号)が同時にHighになったとき、該RS型フリップフロップRSFFnがリセットされなければ、初段の場合と同様に、第n段のRS型フリップフロップRSFFnの出力GQnが走査動作クロックGCK1ZまたはGCK2ZのHigh期間のパルスを2回分含む期間となる。このため、各段のANDゲート401が、2パルスの波形を走査信号線GLnに出力するといった誤動作が生じる。
【0048】
また、各段のRS型フリップフロップRSFFnにおいて、セット入力信号のHigh期間内にリセット入力信号がHighとなった場合、該RS型フリップフロップRSFFnの出力GQnがリセットされてLowになると仮定した場合は、図18に示すような誤動作が生じる場合がある。
【0049】
すなわち、初段のRS型フリップフロップRSFF1のセット入力となる走査駆動開始信号GSPZとリセット入力となる信号(走査信号線GL2に供給される信号)が同時にHighになったときに、RS型フリップフロップRSFF1がリセットされたとしても、走査信号線GL2に供給される信号がHighからLowになるタイミング以降まで走査駆動開始信号GSPZがHigh期間を維持すると、図18に示すように、RS型フリップフロップRSFF1の出力GQ1は一度リセットされた後、再びセットされる。これにより、初段のRS型フリップフロップRSFF1の出力GQ1のHigh期間には、走査動作クロックGCK1ZのHigh期間のパルスを2回分含むようになり、2パルスの波形を走査信号線GL1に出力してしまうといった誤動作が生じる。
【0050】
また、走査駆動開始信号GSPZの立ち上がり遅延が大きくて走査動作クロックGCK1Zの立ち上がりに走査駆動開始信号GSPZがHighにならない、すなわちRS型フリップフロップRSFF1の出力GQ1がHighにならない場合も、走査信号線GL1の出力におけるHigh期間が短くなり、走査駆動回路104が誤動作する。但し、この誤動作は、走査駆動開始信号GSPZの立ち上がり遅延が最大になっても走査動作クロックGCK1Zの立ち上がりまでに走査駆動開始信号GSPZがHighになるようにレベルシフトされる前の走査駆動開始信号GSPの入力タイミングを設定することで回避することができる
このため、従来のマトリクス型表示装置では、使用するデータ駆動開始信号SSPおよび走査駆動開始信号GSPの周期が大きい(頻繁に変化を繰り返さない)場合のみ、レベルシフタ回路の消費電力を削減する構成が適用できるものであり、データ駆動開始信号SSPおよび走査駆動開始信号GSPの周期が小さい場合はレベルシフタ回路の消費電力を削減する上記構成の適用は困難であった。
【0051】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、レベルシフタ回路における定常電流を抑制し、該レベルシフタ回路の消費電力を削減する構成を採用した場合に、データ駆動開始信号SSPおよび走査駆動開始信号GSPの遅延による誤動作を防止することができるマトリクス型表示装置を提供することにある。
【0052】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、上記の課題を解決するために、表示素子と、該表示素子を駆動する複数のデータ信号線および複数の走査信号線と、上記データ信号線および上記走査信号線をそれぞれ駆動するデータ駆動回路および走査駆動回路とを備える表示装置において、上記データ駆動回路に入力されるデータ駆動開始信号をレベルシフトするレベルシフト手段と、上記レベルシフト手段と上記データ駆動回路との間に配置され、上記レベルシフト手段によるレベルシフト動作によって上記データ駆動開始信号に発生する遅延を補正する遅延補正手段とを備えていることを特徴としている。
【0053】
上記レベルシフト手段において、該レベルシフト手段内に生じる定常電流を抑制し、その消費電力を削減する設計とした場合に、該レベルシフト手段によってレベルシフトされるデータ駆動開始信号に発生する信号の遅延が増大する。このデータ駆動開始信号の遅延は、データ駆動回路に誤動作を生じさせる。
【0054】
これに対し、上記の構成によれば、上記遅延補正手段によりレベルシフト後のデータ駆動開始信号に発生する遅延が補正され、補正後のデータ駆動開始信号がデータ駆動回路に与えられる。このため、上記データ駆動回路では、データ駆動開始信号の遅延による誤動作が防止される。
【0055】
これにより、データ駆動回路の誤動作を招来することなく、レベルシフト手段の定常電流を十分に小さくすることができる。
【0056】
また、上記表示装置では、上記遅延補正手段は、レベルシフト後のデータ駆動開始信号のOFFタイミングの遅延を補正する構成とすることが好ましい。
【0057】
上記レベルシフト手段でのレベルシフトによって、データ駆動開始信号に生じる遅延は、ONタイミングの遅延についてはレベルシフトされる前のデータ駆動開始信号の入力を適切なタイミングに設定することにより、データ駆動回路の誤動作を回避できる。このため、上記遅延補正手段は、レベルシフト後のデータ駆動開始信号のOFFタイミングの遅延を補正することで、データ駆動回路の誤動作を防止できる。尚、ここで言うOFFタイミングの遅延とは、上記データ駆動開始信号がHighアクティブの場合は立ち下がりの遅延であり、Lowアクティブの場合は立ち上がりの遅延となる。
【0058】
また、上記表示装置では、上記遅延補正手段は、上記データ駆動回路内で生成される信号の一部を用いて、レベルシフト後のデータ駆動開始信号の遅延を補正する構成とすることが好ましい。
【0059】
例えば、上記遅延補正手段がデータ駆動開始信号の立ち下がり(Highアクティブの場合)を他の補正信号の立ち上がりまたは立ち下がりに合わせて強制的に立ち下げて補正を行うようなものである場合、該補正信号として所望のタイミングで立ち上がりまたは立ち下がりの発生するデータ駆動回路内での生成信号を用いることができる。
【0060】
上記の構成によれば、上記遅延補正手段は、上記データ駆動回路内で生成される信号の一部を用いて、レベルシフト後のデータ駆動開始信号の遅延を補正することで、新たな補正信号の入力等が必要なく、回路規模を増大させることなくデータ駆動開始信号の遅延補正が可能となる。
【0061】
また、本発明の表示装置は、上記の課題を解決するために、表示素子と、該表示素子を駆動する複数のデータ信号線および複数の走査信号線と、上記データ信号線および上記走査信号線をそれぞれ駆動するデータ駆動回路および走査駆動回路とを備える表示装置において、上記走査駆動回路に入力される走査駆動開始信号をレベルシフトするレベルシフト手段と、上記レベルシフト手段と上記走査駆動回路との間に配置され、上記レベルシフト手段によるレベルシフト動作によって上記走査駆動開始信号に発生する遅延を補正する遅延補正手段とを備えていることを特徴としている。
【0062】
上記レベルシフト手段において、該レベルシフト手段内に生じる定常電流を抑制し、その消費電力を削減する設計とした場合に、該レベルシフト手段によってレベルシフトされる走査駆動開始信号に発生する信号の遅延が増大する。この走査駆動開始信号の遅延は、走査駆動回路に誤動作を生じさせる。
【0063】
これに対し、上記の構成によれば、上記遅延補正手段によりレベルシフト後の走査駆動開始信号に発生する遅延が補正され、補正後の走査駆動開始信号が走査駆動回路に与えられる。このため、上記走査駆動回路では、走査駆動開始信号の遅延による誤動作が防止される。
【0064】
これにより、走査駆動回路の誤動作を招来することなく、レベルシフト手段の定常電流を十分に小さくすることができる。
【0065】
また、上記表示装置では、上記遅延補正手段は、レベルシフト後の走査駆動開始信号のOFFタイミングの遅延を補正する構成とすることが好ましい。
【0066】
上記レベルシフト手段でのレベルシフトによって、走査駆動開始信号に生じる遅延は、ONタイミングの遅延についてはレベルシフトされる前の走査駆動開始信号の入力を適切なタイミングに設定することにより、走査駆動回路の誤動作を回避できる。このため、上記遅延補正手段は、レベルシフト後の走査駆動開始信号のOFFタイミングの遅延を補正することで、走査駆動回路の誤動作を防止できる。尚、ここで言うOFFタイミングの遅延とは、上記走査駆動開始信号がHighアクティブの場合は立ち下がりの遅延であり、Lowアクティブの場合は立ち上がりの遅延となる。
【0067】
また、上記表示装置では、上記遅延補正手段は、上記走査駆動回路内で生成される信号の一部を用いて、レベルシフト後の走査駆動開始信号の遅延を補正する構成とすることが好ましい。
【0068】
例えば、上記遅延補正手段が走査駆動開始信号の立ち下がりを他の補正信号の立ち上がりまたは立ち下がりに合わせて強制的に立ち下げて補正を行うようなものである場合、該補正信号として所望のタイミングで立ち上がりまたは立ち下がりの発生する走査駆動回路内での生成信号を用いることができる。
【0069】
上記の構成によれば、上記遅延補正手段は、上記走査駆動回路内で生成される信号の一部を用いて、レベルシフト後の走査駆動開始信号の遅延を補正することで、新たな補正信号の入力等が必要なく、回路規模を増大させることなく走査駆動開始信号の遅延補正が可能となる。
【0070】
また、上記表示装置では、表示素子、複数のデータ信号線、複数の走査信号線、データ駆動回路、走査駆動回路、レベルシフタ手段、および遅延補正手段が同一基板上に形成される構成とすることができる。
【0071】
上記の構成によれば、上記レベルシフタ手段および遅延補正手段が、データ駆動回路、走査駆動回路等と同じ工程で製造でき、装置外部にレベルシフタ手段および遅延補正手段を設ける場合よりも、製造コスト抑えることができる。
【0072】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0073】
本実施の形態に係るマトリクス型表示装置(表示装置)の構成を図2に示す。
【0074】
図2に示すマトリクス型表示装置1は、表示部において、列方向に平行なデータ信号線SLm(1≦m≦M)が行方向に多数配列され、行方向に平行な走査信号線GLn(1≦n≦N)が列方向に多数配列されていると共に、走査信号線GLおよびデータ信号線SLの各交点にはスイッチング素子を介して表示素子が設けられている。上記データ信号線SL1〜SLMはデータ駆動回路2に接続されており、上記走査信号線GL1〜GLNは、走査駆動回路3に接続されている。
【0075】
上記マトリクス型表示装置1における表示部、データ駆動回路2、および走査駆動回路3は、図7で説明した従来のマトリクス型表示装置100における表示部、データ駆動回路103、および走査駆動回路104と同様の構成とすることができる。このため、ここでは表示部、データ駆動回路2、および走査駆動回路3についての詳細な説明を省略する。
【0076】
上記マトリクス型表示装置1において、データ駆動回路2には、該データ駆動回路2を駆動させるためのデータ動作クロック信号SCK,SCKB、駆動を開始するためのデータ駆動開始信号SSP、該データ駆動回路2を初期化するための初期化信号RES、およびデータ信号線SL1〜SLMに出力される映像信号が入力される。
【0077】
また、走査駆動回路3には、該走査駆動回路3を駆動させるための走査動作クロック信号GCK1,GCK2、駆動を開始するための走査駆動開始信号GSP、および該走査駆動回路3を初期化するための初期化信号RESが入力される。
【0078】
上記の各信号のうち、データ動作クロック信号SCK,SCKB、データ駆動開始信号SSP、走査動作クロック信号GCK1,GCK2、走査駆動開始信号GSP、および初期化信号RESは、実際には、データ駆動回路2または走査駆動回路32入力される前にレベルシフタ回路4によってレベルシフトされる。レベルシフタ回路4の構成も、図8および図9で説明した従来の構成と同様であるため、ここではレベルシフタ回路4についての詳細な説明を省略する。以下の説明において、レベルシフトされた後の信号は、レベルシフトされる前の信号と区別するために、レベルシフトされる前の信号名の末尾に“Z”を付加する。
【0079】
さらに、本実施の形態に係るマトリクス型表示装置1では、図1に示すように、レベルシフトされた後のデータ駆動開始信号SSPZおよび走査駆動開始信号GSPZが、誤動作防止回路5によって誤動作の原因となる信号のOFFタイミングの遅延を補正されることを特徴としている。以下の説明において、誤動作防止回路5によって補正された後の信号は、レベルシフトされる前の信号(すなわち、マトリクス型表示装置1に対して最初に入力される信号)と区別するために、レベルシフトされる前の信号名の末尾に“ZZ”を付加する。
【0080】
尚、本実施の形態では、データ駆動開始信号SSPZおよび走査駆動開始信号GSPZは共にHighアクティブの場合を例示するものであり、誤動作防止回路5はこれらの信号の立ち下がりの遅延を補正する。
【0081】
尚、以下の説明において、データ駆動回路2および走査駆動回路3の構成は、図11および図13の構成と同じとするが、データ駆動回路2においてはデータ駆動開始信号SSPZに代えてデータ駆動開始信号SSPZZが入力され、走査駆動回路3においては走査駆動開始信号GSPZに代えてデータ駆動開始信号GSPZZが入力される。
【0082】
ここで、上記誤動作防止回路5の作用の概略を以下に説明する。まず、従来のマトリクス型表示装置100において誤動作が生じる原因は、データ駆動回路の動作を例に取れば、データ駆動開始信号SSPZの立ち下がり遅延が大きくなることで、データ駆動開始信号SSPZのHigh期間中にデータ動作クロックSCKZの立ち上がりが2回入ることによる(図16参照)。
【0083】
したがって、上記誤動作防止回路5は、データ駆動開始信号SSPZの立ち下がり遅延を補正することで、データ駆動開始信号SSPZのHigh期間中に入るデータ動作クロックSCKZの立ち上がり回数を確実に1回のみとすればよい。言い換えれば、データ駆動回路2について、データ駆動開始信号SSPZがHighになった後、初段のD型フリップフロップDFF1の出力SQ1がデータ動作クロックSCKZの立ち上がりエッジでHighになると、その時点でデータ駆動開始信号SSPZはもはやHighである必要がなくなる。
【0084】
つまり、データ駆動回路2に入力されるデータ駆動開始信号SSPZを補正する誤動作防止回路5は、図1に示すように、初段のD型フリップフロップDFF1の出力SQ1の入力を受けて、該出力SQ1がHighになった時にデータ駆動開始信号SSPZをLowにする。また、本実施の形態に係る誤動作防止回路5(データ駆動開始信号SSPZを補正する場合)では、データ駆動開始信号SSPZをデータ駆動開始信号SSPZZに補正するにあたって、初段のD型フリップフロップDFF1の出力SQ1以外に、最終段のD型フリップフロップDFFM+1の出力SQM+1および初期化信号RESZの入力を受ける。出力SQM+1および初期化信号RESZの役割については後述する。
【0085】
次に、誤動作防止回路5のより具体的な構成を図3を参照して説明し、誤動作防止回路5およびデータ駆動回路2の動作を図4を参照して説明する。
【0086】
図3に示すように、誤動作防止回路5はRS型フリップフロップ51とANDゲート52とによって構成されているものである。誤動作防止回路5をデータ駆動開始信号SSPZの補正に用いる場合は、入力信号INとしてデータ駆動開始信号SSPZが入力され、出力信号OUTとして補正後のデータ駆動開始信号SSPZZが出力される。
【0087】
また、上記RS型フリップフロップ51において、セット入力信号Sにはデータ駆動回路2の初段のD型フリップフロップDFF1における出力SQ1が用いられ、リセット入力信号Rには最終段のD型フリップフロップDFFM+1における出力SQM+1が用いられる。
【0088】
そして、上記ANDゲート52は、上記RS型フリップフロップ51の反転出力FFQB、および入力信号INであるデータ駆動開始信号SSPZを2系統の入力とし、該ANDゲート52の出力が出力信号OUT、すなわち補正後のデータ駆動開始信号SSPZZとなる。さらに、上記RS型フリップフロップ51は、電源投入時において、初期化信号RESZによりその反転出力FFQBをHighとする(尚、上記RS型フリップフロップ51において、出力FFQは使用しない)。
【0089】
上記誤動作防止回路5の動作は、図4に示すように、最初、RS型フリップフロップ51におけるセット入力信号(出力SQ1)およびリセット入力信号(出力SQM+1)の両方がLowであるため、その反転出力FFQBはHighである。
【0090】
そのため、ANDゲート52は、RS型フリップフロップ51からの反転出力FFQBはHighとなっている期間は、もう一方の入力であるデータ駆動開始信号SSPZをそのままデータ駆動開始信号SSPZZとして出力する。すなわち、データ駆動開始信号SSPZがHighになると補正後のデータ駆動開始信号SSPZZも同時にHighとなる。
【0091】
次に、データ駆動回路2の初段のD型フリップフロップDFF1において、データ駆動開始信号SSPZZがHighとなっている間に、データ動作クロックSCKZの最初の立ち上がりが入力されると、D型フリップフロップDFF1の出力SQ1がHighとなる。
【0092】
この出力SQ1は、2段目のD型フリップフロップDFF2および初段のANDゲートAND1に入力されると共に、誤動作防止回路5のRS型フリップフロップ51におけるセット入力となる。このため、上記出力SQ1がHighになるとRS型フリップフロップ51の反転出力FFQBがLowになりデータ駆動開始信号SSPZZをLowとする。
【0093】
RS型フリップフロップ51における反転出力FFQBは、出力SQ1がLowとなった後もLow状態を維持し続ける。このため、補正前のデータ駆動開始信号SSPZにおいてHigh状態の遅延が生じても、補正後のデータ駆動開始信号SSPZZは出力SQ1がHighになると共にLowに切り替わり、出力SQ1がLowとなった後もLow状態を維持する。
【0094】
このため、データ駆動回路2の初段のD型フリップフロップDFF1において、データ動作クロックSCKZの2回目の立ち上がりが入力された時点では、データ駆動開始信号SSPZZが確実にLowに切り替わっている。したがって、データ動作クロックSCKZの2回目の立ち上がりによってD型フリップフロップDFF1の出力SQ1がLowになり、初段のD型フリップフロップDFF1における出力SQ1は正常時の動作となる。
【0095】
また、従来例において、2段目以降の誤動作は初段の誤動作の影響を受けて発生するものであり、上記誤動作防止回路5によって初段の誤動作を防止することで2段目以降の誤動作も解消されることは容易に理解される。
【0096】
上記動作により、データ駆動回路2は1ラインの走査において正常な動作を行える。しかしながら、データ駆動回路2の最終段まで動作が終了したあと、RS型フリップフロップ51の反転出力FFQBがLowのままでは、次のデータ駆動開始信号SSPZがHighになっても、データ駆動開始信号SSPZZがHighとならず、次ラインにおいてデータ駆動回路2の駆動を開始できない。
【0097】
このため、上記誤動作防止回路5では、次ラインの走査時のデータ駆動開始信号SSPZがHighになる前に、最終段のD型フリップフロップDFFM+1の出力SQM+1によってRS型フリップフロップ51の反転出力FFQBをHighにしておく。こうすると、次にデータ駆動開始信号SSPZがHighになったとき、補正後のデータ駆動開始信号SSPZZもHighになるので、データ駆動回路2の駆動を開始できる。
【0098】
上記説明における誤動作防止回路5では、RS型フリップフロップ51のセット入力信号に初段のD型フリップフロップDFF1の出力SQ1を用いており、出力SQ1の立ち上がりで補正後のデータ駆動開始信号SSPZZをLowに切り替えている。
【0099】
但し、データ駆動回路2における誤動作を防止するためには、補正後のデータ駆動開始信号SSPZZがデータ動作クロックSCKZの2番目の立ち上がり時にLowとなっていればよい。すなわち、RS型フリップフロップ51のセット入力信号には、データ動作クロックSCKZの2番目の立ち上がり前に、LowからHighに切り替わる信号であれば、出力SQ1以外の信号も使用可能である。
【0100】
例えば、図4の例では、2段目のD型フリップフロップDFF2の出力SQ2をRS型フリップフロップ51のセット入力信号としてもよい。あるいは、D型フリップフロップの出力以外にANDゲートの出力Yなどを利用してもよく、この場合は、初段のANDゲートAND1の出力Y1をRS型フリップフロップ51のセット入力信号としてもよい。
【0101】
また、上記誤動作防止回路5では、RS型フリップフロップ51のリセット入力信号に最終段のD型フリップフロップDFFM+1の出力SQM+1を用いており、出力SQM+1の立ち上がりでRS型フリップフロップ51の反転出力FFQBをHighに切り替えている。
【0102】
しかしながら、データ駆動開始信号SSPZがLowになった後は、誤動作防止回路5のRS型フリップフロップ51の反転出力FFQBをHighにしても、補正後のデータ駆動開始信号SSPZZはLow状態が維持される。したがって、データ駆動開始信号SSPZが完全にLowになった後は、任意のタイミングでRS型フリップフロップ5をリセットしてよい(反転出力FFQBをHighにしてよい)。すなわち、RS型フリップフロップ51のリセット入力信号には、データ駆動開始信号SSPZが完全にLowになった後で、LowからHighに切り替わる信号であれば、出力SQM+1以外の信号も使用可能である。
【0103】
例えば、図4の例では、4段目以降のD型フリップフロップの出力をRS型フリップフロップ51のリセット入力信号としてもよい。あるいは、D型フリップフロップの出力以外にANDゲートの出力Yなどを利用してもよく、この場合は、3段目以降のANDゲートの出力をRS型フリップフロップ51のリセット入力信号としてもよい。
【0104】
また、上記RS型フリップフロップ51のセット入力信号またはリセット入力信号において、データ駆動回路2で生成される信号を利用する以外に、外部からの信号を使用してもよい。
【0105】
次に、走査駆動開始信号GSPZの補正時において、上記誤動作防止回路5の作用の概略を以下に説明する。まず、従来のマトリクス型表示装置100において走査駆動回路3に誤動作が生じる原因は、走査駆動開始信号GSPZの立ち下がり遅延が大きくなることで、初段のRS型フリップフロップRSFF1のセット入力信号(走査駆動開始信号GSPZ)と、リセット入力信号(走査信号線GL2に供給される信号)とが同時にHighとなる期間ができることによる(図17参照)。
【0106】
したがって、上記誤動作防止回路5は、走査駆動開始信号GSPZの立ち下がり遅延を補正することで、初段のRS型フリップフロップRSFF1のセット入力信号(走査駆動開始信号GSPZ)と、リセット入力信号(走査信号線GL2に供給される信号)とが同時にHighとなる期間が生じないようにすればよい。言い換えれば、走査駆動回路3について、走査駆動開始信号GSPZがHighになることで、初段のRS型フリップフロップRSFF1の出力GQ1がHighになれば、その時点で走査駆動開始信号GSPZはもはやHighである必要がなくなる。
【0107】
つまり、走査駆動回路3に入力される走査駆動開始信号GSPZを補正する誤動作防止回路5は、図1に示すように、初段のRS型フリップフロップRSFF1の出力GQ1の入力を受けて、該出力GQ1がHighになった時に走査駆動開始信号GSPZをLowにする。また、本実施の形態に係る誤動作防止回路5(走査駆動開始信号GSPZを補正する場合)では、走査駆動開始信号GSPZを走査駆動開始信号GSPZZに補正するにあたって、初段のRS型フリップフロップRSFF1の出力GQ1以外に、最終段のRS型フリップフロップRSFFM+1の出力GQM+1および初期化信号RESZの入力を受ける。出力GQM+1および初期化信号RESZの役割については後述する。
【0108】
次に、走査駆動開始信号GSPZの補正時における、誤動作防止回路5および走査駆動回路3の動作を図5および図6を参照して説明する。
【0109】
誤動作防止回路5を走査駆動開始信号GSPZの補正に用いる場合、上記RS型フリップフロップ51においては、図5に示すように、セット入力信号Sには走査駆動回路3の初段のRS型フリップフロップRSFF1における出力GQ1が用いられ、リセット入力信号Rには最終段のRS型フリップフロップRSFFN+1における出力GQN+1が用いられる。
【0110】
そして、上記ANDゲート52は、上記RS型フリップフロップ51の反転出力FFQB、および入力信号INである走査駆動開始信号GSPZを2系統の入力とし、該ANDゲート52の出力が出力信号OUT、すなわち補正後の走査駆動開始信号GSPZZとなる。さらに、上記RS型フリップフロップ51は、電源投入時において、初期化信号RESZによりその反転出力FFQBをHighとする。
【0111】
上記誤動作防止回路5の動作は、図6に示すように、最初、RS型フリップフロップ51におけるセット入力信号(出力GQ1)およびリセット入力信号(出力GQN+1)の両方がLowであるため、その反転出力FFQBはHighである。
【0112】
そのため、ANDゲート52は、RS型フリップフロップ51からの反転出力FFQBはHighとなっている期間は、もう一方の入力である走査駆動開始信号GSPZをそのまま走査駆動開始信号GSPZZとして出力する。すなわち、走査駆動開始信号GSPZがHighになると補正後の走査駆動開始信号GSPZZも同時にHighとなる。
【0113】
次に、走査駆動回路3の初段のRS型フリップフロップRSFF1において、走査駆動開始信号GSPZZがHighになると、これに従ってRS型フリップフロップRSFF1の出力GQ1がHighとなる。
【0114】
この出力GQ1は、初段のANDゲート401に入力されると共に、誤動作防止回路5のRS型フリップフロップ51におけるセット入力となる。このため、上記出力GQ1がHighになるとRS型フリップフロップ51の反転出力FFQBがLowになり走査駆動開始信号GSPZZをLowとする。
【0115】
RS型フリップフロップ51における反転出力FFQBは、出力GQ1がLowとなった後もLow状態を維持し続ける。このため、補正前の走査駆動開始信号GSPZにおいてHigh状態の遅延が生じても、補正後の走査駆動開始信号GSPZZは出力GQ1がHighになると共にLowに切り替わり、出力GQ1がLowとなった後もLow状態を維持する。
【0116】
このため、走査駆動回路3の初段のRS型フリップフロップRSFF1において、リセット入力信号(走査信号線GL2に供給される信号)がHighとなるときには、セット入力信号(走査駆動開始信号GSPZ)は既にLowに切り替わっており、セット入力信号とリセット入力信号とが同時にHighとなることはない。初段のRS型フリップフロップRSFF1におけるリセット入力信号(走査信号線GL2に供給される信号)がHighになることにより、該RS型フリップフロップRSFF1はその出力を確実にLowとし、初段のRS型フリップフロップRSFF1における出力GQ1は正常時の動作となる。
【0117】
また、走査駆動回路3においても、従来例において2段目以降の誤動作は初段の誤動作の影響を受けて発生するものであり、上記誤動作防止回路5によって初段の誤動作を防止することで2段目以降の誤動作も解消されることは容易に理解される。
【0118】
上記動作により、走査駆動回路3は1ラインの走査において正常な動作を行える。しかしながら、走査駆動回路3の最終段まで動作が終了したあと、RS型フリップフロップ51の反転出力FFQBがLowのままでは、次の走査駆動開始信号GSPZがHighになっても、走査駆動開始信号GSPZZがHighとならず、次ラインにおいて走査駆動回路3の駆動を開始できない。
【0119】
このため、上記誤動作防止回路5では、次ラインの走査時の走査駆動開始信号GSPZがHighになる前に、最終段のRS型フリップフロップRSFFN+1の出力GQN+1によってRS型フリップフロップ51の反転出力FFQBをHighにしておく。こうすると、次に走査駆動開始信号GSPZがHighになったとき、補正後の走査駆動開始信号GSPZZもHighになるので、走査駆動回路3の駆動を開始できる。
【0120】
上記説明における誤動作防止回路5では、RS型フリップフロップ51のセット入力信号に初段のRS型フリップフロップRSFF1の出力GQ1を用いており、出力GQ1の立ち上がりで補正後の走査駆動開始信号GSPZZをLowに切り替えている。
【0121】
但し、走査駆動回路3における誤動作を防止するためには、補正後の走査駆動開始信号GSPZZが、初段のRS型フリップフロップRSFF1のリセット入力信号(走査信号線GL2に供給される信号)がHighとなる前に、Lowとなっていればよい。すなわち、RS型フリップフロップ51のセット入力信号には、走査信号線GL2に供給される信号の立ち上がり前に、LowからHighに切り替わる信号であれば、出力GQ1以外の信号も使用可能である。
【0122】
例えば、図6の例では、2段目のRS型フリップフロップRSFF2の出力GQ2もしくは3段目のRS型フリップフロップRSFF3の出力GQ3をRS型フリップフロップ51のセット入力信号としてもよい。あるいは、RS型フリップフロップの出力以外にANDゲート401の出力などを利用してもよく、この場合は、初段のANDゲート401の出力(走査信号線GL1に供給される信号)をRS型フリップフロップ51のセット入力信号としてもよい。
【0123】
また、上記誤動作防止回路5では、RS型フリップフロップ51のリセット入力信号に最終段のRS型フリップフロップRSFFN+1の出力GQN+1を用いており、出力GQN+1の立ち上がりでRS型フリップフロップ51の反転出力FFQBをHighに切り替えている。
【0124】
しかしながら、走査駆動開始信号GSPZがLowになった後は、誤動作防止回路5のRS型フリップフロップ51の反転出力FFQBをHighにしても、補正後の走査駆動開始信号GSPZZはLow状態が維持される。したがって、走査駆動開始信号GSPZが完全にLowになった後は、任意のタイミングでRS型フリップフロップ5をリセットしてよい(反転出力FFQBをHighにしてよい)。すなわち、RS型フリップフロップ51のリセット入力信号には、走査駆動開始信号GSPZが完全にLowになった後で、LowからHighに切り替わる信号であれば、出力GQN+1以外の信号も使用可能である。
【0125】
例えば、図6の例では、走査駆動回路3における4段目以降のRS型フリップフロップの出力を誤動作防止回路5におけるRS型フリップフロップ51のリセット入力信号としてもよい。あるいは、RS型フリップフロップの出力以外にANDゲートの出力などを利用してもよく、この場合は、3段目以降のANDゲートの出力をRS型フリップフロップ51のリセット入力信号としてもよい。
【0126】
また、上記RS型フリップフロップ51のセット入力信号またはリセット入力信号において、走査駆動回路3で生成される信号を利用する以外に、外部からの信号を使用してもよい。
【0127】
尚、本実施の形態に係る説明では、データ駆動開始信号SSPZと走査駆動開始信号GSPZの両方に対して、誤動作防止回路5を用いているものを示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、どちらか一方のみに誤動作防止回路5を用いているものも本発明の含まれることは明らかである。
【0128】
【発明の効果】
本発明の表示装置は、以上のように、上記データ駆動回路に入力されるデータ駆動開始信号をレベルシフトするレベルシフト手段と、上記レベルシフト手段と上記データ駆動回路との間に配置され、上記レベルシフト手段によるレベルシフト動作によって上記データ駆動開始信号に発生する遅延を補正する遅延補正手段とを備えている構成である。
【0129】
それゆえ、上記遅延補正手段によりレベルシフト後のデータ駆動開始信号に発生する遅延が補正され、補正後のデータ駆動開始信号がデータ駆動回路に与えられる。このため、上記データ駆動回路では、データ駆動開始信号の遅延による誤動作が防止される。これにより、データ駆動回路の誤動作を招来することなく、レベルシフト手段の定常電流を十分に小さくすることができるという効果を奏する。
【0130】
また、上記表示装置では、上記遅延補正手段は、レベルシフト後のデータ駆動開始信号のOFFタイミングの遅延を補正する構成とすることが好ましい。
【0131】
上記レベルシフト手段でのレベルシフトによって、データ駆動開始信号に生じるONタイミングの遅延は、レベルシフトされる前のデータ駆動開始信号の入力を適切なタイミングに設定することにより、データ駆動回路の誤動作を回避できるので、上記遅延補正手段は、レベルシフト後のデータ駆動開始信号のOFFタイミングの遅延を補正することで、データ駆動回路の誤動作を防止できるという効果を奏する。
【0132】
また、上記表示装置では、上記遅延補正手段は、上記データ駆動回路内で生成される信号の一部を用いて、レベルシフト後のデータ駆動開始信号の遅延を補正する構成とすることが好ましい。
【0133】
それゆえ、上記遅延補正手段は、上記データ駆動回路内で生成される信号の一部を用いて、レベルシフト後のデータ駆動開始信号の遅延を補正することで、新たな補正信号の入力等が必要なく、回路規模を増大させることなくデータ駆動開始信号の遅延を補正することができるという効果を奏する。
【0134】
また、本発明の表示装置は、以上のように、上記走査駆動回路に入力される走査駆動開始信号をレベルシフトするレベルシフト手段と、上記レベルシフト手段と上記走査駆動回路との間に配置され、上記レベルシフト手段によるレベルシフト動作によって上記走査駆動開始信号に発生する遅延を補正する遅延補正手段とを備えている構成である。
【0135】
それゆえ、上記遅延補正手段によりレベルシフト後の走査駆動開始信号に発生する遅延が補正され、補正後の走査駆動開始信号が走査駆動回路に与えられる。このため、上記走査駆動回路では、走査駆動開始信号の遅延による誤動作が防止される。これにより、走査駆動回路の誤動作を招来することなく、レベルシフト手段の定常電流を十分に小さくすることができるという効果を奏する。
【0136】
また、上記表示装置では、上記遅延補正手段は、レベルシフト後の走査駆動開始信号のOFFタイミングの遅延を補正する構成とすることが好ましい。
【0137】
上記レベルシフト手段でのレベルシフトによって、走査駆動開始信号に生じるONタイミングの遅延は、レベルシフトされる前の走査駆動開始信号の入力を適切なタイミングに設定することにより、走査駆動回路の誤動作を回避できるので、上記遅延補正手段は、レベルシフト後の走査駆動開始信号のOFFタイミングの遅延を補正することで、走査駆動回路の誤動作を防止できるという効果を奏する。
【0138】
また、上記表示装置では、上記遅延補正手段は、上記走査駆動回路内で生成される信号の一部を用いて、レベルシフト後の走査駆動開始信号の遅延を補正する構成とすることが好ましい。
【0139】
それゆえ、上記遅延補正手段は、上記走査駆動回路内で生成される信号の一部を用いて、レベルシフト後の走査駆動開始信号の遅延を補正することで、新たな補正信号の入力等が必要なく、回路規模を増大させることなく走査駆動開始信号の遅延を補正することができるという効果を奏する。
【0140】
また、上記表示装置では、表示素子、複数のデータ信号線、複数の走査信号線、データ駆動回路、走査駆動回路、レベルシフタ手段、および遅延補正手段が同一基板上に形成される構成とすることができる。
【0141】
それゆえ、上記レベルシフタ手段および遅延補正手段が、データ駆動回路、走査駆動回路等と同じ工程で製造でき、製造コスト抑えることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、レベルシフタ回路および誤動作防止回路の概略構成を示すブロック図である。
【図2】上記レベルシフタ回路および誤動作防止回路を含む、本実施の形態に係るマトリクス型表示装置の構成を示すブロック図である。
【図3】上記誤動作防止回路の構成を、該誤動作防止回路をデータ駆動開始信号の補正に用いる場合に当てはめて示すブロック図である。
【図4】上記誤動作防止回路を用いたマトリクス型表示装置における、誤動作防止回路およびデータ駆動回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図5】上記誤動作防止回路の構成を、該誤動作防止回路を走査駆動開始信号の補正に用いる場合に当てはめて示すブロック図である。
【図6】上記誤動作防止回路を用いたマトリクス型表示装置における、誤動作防止回路および走査駆動回路の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】従来のマトリクス型表示装置の構成を示すブロック図である。
【図8】上記マトリクス型表示装置で用いられるレベルシフタ回路の概略構成を示すブロック図である。
【図9】上記レベルシフタ回路を構成するレベルシフタの構成を示す回路図である。
【図10】上記レベルシフタによってレベルシフトされる信号の入力および出力を示す波形図である。
【図11】上記マトリクス型表示装置で用いられるデータ駆動回路の概略構成を示すブロック図である。
【図12】従来のマトリクス型表示装置におけるデータ駆動回路の正常時の動作を示すタイミングチャートである。
【図13】上記マトリクス型表示装置で用いられる走査駆動回路の概略構成を示すブロック図である。
【図14】従来のマトリクス型表示装置における走査駆動回路の正常時の動作を示すタイミングチャートである。
【図15】上記レベルシフタ回路を構成するレベルシフタの、定常電流を抑制する設計とした場合の構成を示す回路図である。
【図16】従来のマトリクス型表示装置におけるデータ駆動回路の誤動作時の動作例を示すタイミングチャートである。
【図17】従来のマトリクス型表示装置における走査駆動回路の誤動作時の動作例を示すタイミングチャートである。
【図18】従来のマトリクス型表示装置における走査駆動回路の誤動作時の他の動作例を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 マトリクス型表示装置(表示装置)
2 データ駆動回路
3 走査駆動回路
4 レベルシフタ回路(レベルシフト手段)
5 誤動作防止回路(遅延補正手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a display device that prevents malfunction of a data drive circuit or a scan drive circuit due to a delay of a level shifter circuit of a data drive start signal or a scan drive start signal input to a data drive circuit or a scan drive circuit.
[0002]
[Prior art]
A matrix type display device is a device that displays a large number of signal lines in a row direction and a column direction with respect to a display element, and displays images such as characters, symbols, and figures on the display element by driving the signal lines. .
[0003]
As the matrix display device, an FPD (flat panel display) such as an LCD (liquid crystal display), a PDP (plasma display panel), an EL (electroluminescence) display, or an FED (field emission display) is used. FPD has been used in various display devices in recent years because it can be made thinner and lighter than a conventional CRT (cathode ray tube).
[0004]
FIG. 7 is a block diagram showing a schematic configuration of a conventional matrix type display device. The
[0005]
In the
[0006]
The
[0007]
The above signals, that is, SCK, SCKB, SSP, GCK1, GCK2, GSP, and RES are level-shifted by the
[0008]
Input signals SCK, SCKB, SSP, GCK1, GCK2, GSP, and RES input to the
[0009]
Further, the operating voltage of the IC is decreasing year by year, and even if an input signal that is a low voltage as it is is input to the
[0010]
The configuration of the
[0011]
The configuration of the
[0012]
As shown in FIG. 10, in the circuit operation in each
[0013]
Next, the configuration of the
[0014]
Each D flip-flop DFF m The data input clock signal SCCKZ is input to the clock input terminal CK at the odd-numbered stage, and the clock signal SCKBZ is input to the even-numbered stage. The clock signal SCKBZ is an inverted signal of the clock signal SCCKZ. Each D-type flip-flop DFF m The data drive start signal SSP is input to the data input terminal D in the first stage, and the output SQ of the D flip-flop in the previous stage is input in the second stage and thereafter. m-1 Is entered.
[0015]
In addition, each D-type flip-flop DFF m The initialization signal RESZ input to the reset terminal RES of the D-type flip-flops DFF of all the stages when the power is turned on m Is a signal for initializing each D-type flip-flop DFF m Is initialized, the output SQ m Is Low.
[0016]
M-th AND gate AND m The two systems of input terminals A and B have an m-th stage D-type flip-flop DFF. m And the (m + 1) th stage D-type flip-flop DFF m + 1 The output signal at is input. Further, the
[0017]
The
[0018]
That is, first and first stage D-type flip-flop DFF 1 When the data operation clock SCKZ becomes High while the input data drive start signal SSPZ is High, the output SQZ 1 Is High. This output SQ 1 After the data drive start signal SSPZ becomes Low, the data operation clock SCKZ becomes High again to become Low.
[0019]
At this time, the length of the data drive start signal SSP is set so that the high period of the SSPZ has substantially the same length as one cycle of the data operation clock SCKZ. For this reason, the output SQ 1 The high period is also equal to one cycle of the data operation clock SCKZ. Output SQ 1 Is the first AND gate AND 1 And D-type flip-flop DFF at the next stage 2 D terminal input to
[0020]
In addition, the m-th stage D-type flip-flop DFF after the second stage m Is the input of the D terminal, that is, the output SQ of the previous stage m-1 While D is High, the D-type flip-flop DFF m When the data operation clock SCCKZ or SCKBZ input to the high level becomes high, the output SQ m Is High. This output SQ m Is the output SQ of the previous stage m-1 After becoming low, the data operation clock SCKZ or SCKBZ becomes high again to become low.
[0021]
Thus, each stage of the D-type flip-flop DFF 1 ~ DFF M + 1 Output SQ 1 ~ SQ M + 1 Is obtained as the High period is equal to one cycle of the data operation clock SCKZ or SCKBZ, and the rising timing is generated every ½ cycle of the data operation clock SCCKZ or SCKBZ.
[0022]
The m-th AND gate AND m Includes m-th and (m + 1) -th stage D-type flip-flops DFF m , DFF m + 1 Output signal SQ at m , SQ m + 1 Is entered. Therefore, AND gate AND of each stage 1 ~ AND M Output Y 1 ~ Y M Is obtained assuming that the High period is ½ period of the data operation clock SCKZ or SCKBZ and the rising timing is generated every ½ period of the data operation clock SCCKZ or SCKBZ.
[0023]
Each stage AND gate AND 1 ~ AND M Output Y 1 ~ Y M Since the
[0024]
Next, the configuration of the
[0025]
Each RS flip-flop RSFF n To the set input terminal S, the scanning drive start signal GSPZ is input in the first stage, and the output signal of the preceding AND
[0026]
Furthermore, each RS flip-flop RSFF n The initialization signal RESZ input to the reset terminal RES of all the stages is an RS flip-flop RSFF at all stages when the power is turned on. n Is a signal for initializing each RS flip-flop RSFF n Output GQ when initialized n Is Low.
[0027]
The two-stage input terminals of the n-th AND
[0028]
The
[0029]
First, each stage RS flip-flop RSFF n Output SQ n Is low, each stage RS flip-flop RSFF n The input to the reset input terminal R is Low. And the first stage RS flip-flop RSFF 1 When the scanning drive start signal GSPZ that is input to the set input terminal S becomes high, the output GQ 1 Becomes High.
[0030]
Above output GQ 1 Is one input of the AND
[0031]
When the output from the AND
[0032]
Thus, each stage RS flip-flop RSFF 1 ~ RSFF N + 1 Output GQ 1 ~ GQ N + 1 Is obtained as the High period is equal to one cycle of the scanning operation clock GCK1Z or GCK2Z, and the rising timing is generated every half cycle of the scanning operation clock GCK1Z or GCK2Z.
[0033]
In addition, the AND
[0034]
Here, in each
[0035]
This constantly flowing current is referred to as a steady current, and an increase in the steady current causes an increase in power consumption in the
[0036]
[Problems to be solved by the invention]
However, in order to reduce the steady-state current generated in the
[0037]
For this reason, when the above-described configuration for reducing the steady current is adopted for each
[0038]
First, the occurrence of malfunction in the
[0039]
In the operation illustrated in FIG. 16, the falling period of the data drive start signal SSPZ is increased, so that the High period of the data drive start signal SSPZ is longer than the High period of the data drive start signal SSP before the level shift. As a result, the data operation clock SCKZ rises twice during the high period of the data drive start signal SSPZ (once during normal operation).
[0040]
Therefore, in the
[0041]
Therefore, AND gate AND of each stage 1 ~ AND M Output Y 1 ~ Y M In FIG. 12, the High period is 1.5 times that of the normal operation shown in FIG. 12, and corresponds to 3/2 periods of the data operation clock SCKZ or SCKBZ.
[0042]
Thus, each stage of AND gate AND 1 ~ AND M Output Y 1 ~ Y M When the High period becomes 3/2 cycles of the data operation clock SCKZ or SCKBZ, correct data writing cannot be performed on each data signal line. For example, the first stage data signal line SL 1 In the high period corresponding to the first half cycle, the original data V 1 Is the data signal line SL 1 Is transferred to the next data V in the High period corresponding to one period thereafter. 2 And next-stage data V Three Is the data signal line SL 1 Malfunctions such that correct data is rewritten. A similar malfunction is caused by the data signal line SL in the second and subsequent stages. 2 ~ SL M Also occurs.
[0043]
Even when the rise delay of the data drive start signal SSPZ increases and the data drive start signal SSPZ does not become High at the rise of the data operation clock SCKZ, the first stage D-type flip-flop DFF 1 Output SQ 1 Does not become high, the
Next, the occurrence of a malfunction in the
[0044]
In the operation illustrated in FIG. 17, the high delay period of the scan drive start signal GSPZ is longer than the high period of the scan drive start signal GSP before the level shift because the falling delay of the scan drive start signal GSPZ is increased. As a result, the High period of the scanning drive start signal GSPZ is the second scanning signal line GL. 2 When the output to the output extends from the High to Low switching timing, the first stage RS flip-flop RSFF 1 Set input signal (scanning drive start signal GSPZ) and reset input signal (scanning signal line GL) 2 And the signal supplied to the signal) are simultaneously high.
[0045]
Here, the operation of the RS flip-flop becomes unstable when the set input and the reset input become High at the same time, and it is unknown whether the output of the RS flip-flop in this case is High or Low. It is. In the description of FIG. 17, when the reset input signal becomes High within the High period of the set input signal, it is assumed that the output of the RS flip-flop is not reset and remains High.
[0046]
At this time, the first stage RS flip-flop RSFF 1 Is its output GQ 1 The High period is a period including two pulses of the High period of the scanning operation clock GCK1Z. For this reason, the first-stage AND
[0047]
Also, the n-th stage (second stage and later) RS flip-flop RSFF n Set input signal (scan signal line GL of the previous stage n-1 Signal) and a reset signal (scan signal line GL at the next stage) n + 1 When the signal (supplied to the signal) becomes High at the same time, the RS flip-flop RSFF n If is not reset, as in the first stage, the nth stage RS flip-flop RSFF n Output GQ n Is a period including two pulses of the high period of the scanning operation clock GCK1Z or GCK2Z. For this reason, the AND
[0048]
Also, each stage RS flip-flop RSFF n When the reset input signal becomes High during the High period of the set input signal, the RS flip-flop RSFF n Output GQ n Assuming that is reset to Low, a malfunction as shown in FIG. 18 may occur.
[0049]
That is, the first stage RS flip-flop RSFF 1 The scanning drive start signal GSPZ used as the set input and the signal used as the reset input (scanning signal line GL 2 RS-type flip-flop RSFF when the signal) is simultaneously High. 1 Even if the signal is reset, the scanning signal line GL 2 When the scanning drive start signal GSPZ maintains the High period until the timing at which the signal supplied to High goes from Low to Low, as shown in FIG. 18, the RS flip-flop RSFF 1 Output GQ 1 Is reset once and then set again. As a result, the first stage RS flip-flop RSFF 1 Output GQ 1 The high period includes two pulses of the high period of the scanning operation clock GCK1Z, and the waveform of the two pulses is changed to the scanning signal line GL. 1 Malfunctions such as being output to.
[0050]
Further, the rising delay of the scanning drive start signal GSPZ is large and the scanning drive start signal GSPZ does not become High at the rising edge of the scanning operation clock GCK1Z. That is, the RS flip-flop RSFF 1 Output GQ 1 Even when the signal does not become High, the scanning signal line GL 1 The High period at the output of the signal becomes shorter, and the
For this reason, in the conventional matrix display device, a configuration in which the power consumption of the level shifter circuit is reduced is applied only when the periods of the data drive start signal SSP and the scan drive start signal GSP to be used are large (not frequently changed). In the case where the period of the data drive start signal SSP and the scan drive start signal GSP is small, it is difficult to apply the above configuration for reducing the power consumption of the level shifter circuit.
[0051]
The present invention has been made to solve the above problems, and its purpose is to start data driving when a configuration is adopted in which steady current in a level shifter circuit is suppressed and power consumption of the level shifter circuit is reduced. An object of the present invention is to provide a matrix display device that can prevent malfunction due to delay of the signal SSP and the scan drive start signal GSP.
[0052]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, a display device of the present invention includes a display element, a plurality of data signal lines and a plurality of scanning signal lines for driving the display element, and the data signal line and the scanning signal line. In a display device including a data drive circuit and a scan drive circuit to be driven, level shift means for level-shifting a data drive start signal input to the data drive circuit, and between the level shift means and the data drive circuit And a delay correction unit that corrects a delay generated in the data drive start signal by a level shift operation by the level shift unit.
[0053]
When the level shift means is designed to suppress the steady current generated in the level shift means and reduce its power consumption, the delay of the signal generated in the data drive start signal level-shifted by the level shift means Will increase. This delay of the data drive start signal causes a malfunction in the data drive circuit.
[0054]
On the other hand, according to the above configuration, the delay generated in the data drive start signal after the level shift is corrected by the delay correction unit, and the corrected data drive start signal is supplied to the data drive circuit. For this reason, in the data drive circuit, malfunction due to delay of the data drive start signal is prevented.
[0055]
As a result, the steady current of the level shift means can be sufficiently reduced without causing a malfunction of the data drive circuit.
[0056]
In the display device, it is preferable that the delay correction unit corrects a delay in OFF timing of the data drive start signal after the level shift.
[0057]
The delay that occurs in the data drive start signal due to the level shift in the level shift means is determined by setting the input of the data drive start signal before the level shift to an appropriate timing with respect to the ON timing delay. Can be avoided. For this reason, the delay correction means can prevent malfunction of the data drive circuit by correcting the delay of the OFF timing of the data drive start signal after the level shift. The OFF timing delay referred to here is a falling delay when the data drive start signal is high active, and a rising delay when the data driving start signal is low active.
[0058]
In the display device, it is preferable that the delay correction unit corrects the delay of the data drive start signal after the level shift by using a part of the signal generated in the data drive circuit.
[0059]
For example, in the case where the delay correction means forcibly reduces the falling edge of the data drive start signal (when High is active) in accordance with the rising or falling edge of another correction signal, the correction is performed. As the correction signal, a generated signal in the data driving circuit that rises or falls at a desired timing can be used.
[0060]
According to the above configuration, the delay correction unit corrects the delay of the data drive start signal after the level shift by using a part of the signal generated in the data drive circuit, so that a new correction signal is obtained. Therefore, it is possible to correct the delay of the data drive start signal without increasing the circuit scale.
[0061]
In order to solve the above problems, a display device of the present invention includes a display element, a plurality of data signal lines and a plurality of scanning signal lines for driving the display element, the data signal line, and the scanning signal line. In a display device comprising a data drive circuit and a scan drive circuit for driving each of the above, a level shift means for level-shifting a scan drive start signal input to the scan drive circuit, and the level shift means and the scan drive circuit And a delay correction unit which is disposed between the delay unit and corrects a delay generated in the scanning drive start signal by a level shift operation by the level shift unit.
[0062]
When the level shift means is designed to suppress the steady current generated in the level shift means and reduce its power consumption, the signal delay generated in the scanning drive start signal level-shifted by the level shift means Will increase. This delay of the scan drive start signal causes a malfunction in the scan drive circuit.
[0063]
On the other hand, according to the above configuration, the delay correction means corrects the delay generated in the scan drive start signal after the level shift, and provides the scan drive start signal after correction to the scan drive circuit. For this reason, in the scanning drive circuit, malfunction due to the delay of the scanning drive start signal is prevented.
[0064]
As a result, the steady-state current of the level shift means can be made sufficiently small without causing a malfunction of the scanning drive circuit.
[0065]
In the display device, it is preferable that the delay correcting unit corrects a delay in OFF timing of the scanning drive start signal after the level shift.
[0066]
The delay that occurs in the scan drive start signal due to the level shift in the level shift means is set to an appropriate timing for the input of the scan drive start signal before the level shift with respect to the ON timing delay. Can be avoided. For this reason, the delay correcting unit corrects the OFF timing delay of the scan drive start signal after the level shift, thereby preventing the malfunction of the scan drive circuit. The OFF timing delay referred to here is a falling delay when the scanning drive start signal is High active, and a rising delay when the Scan driving start signal is Low active.
[0067]
In the display device, it is preferable that the delay correction unit corrects the delay of the scan drive start signal after the level shift by using a part of the signal generated in the scan drive circuit.
[0068]
For example, when the delay correcting means forcibly reduces the falling edge of the scanning drive start signal in accordance with the rising edge or the falling edge of another correction signal and corrects it, a desired timing is used as the correction signal. A generation signal in the scan driving circuit in which rising or falling occurs can be used.
[0069]
According to the above configuration, the delay correction unit corrects the delay of the scan drive start signal after the level shift using a part of the signal generated in the scan drive circuit, so that a new correction signal is obtained. Therefore, the delay of the scan drive start signal can be corrected without increasing the circuit scale.
[0070]
In the above display device, the display element, the plurality of data signal lines, the plurality of scanning signal lines, the data driving circuit, the scanning driving circuit, the level shifter unit, and the delay correcting unit may be formed on the same substrate. it can.
[0071]
According to the above configuration, the level shifter means and the delay correction means can be manufactured in the same process as the data drive circuit, the scan drive circuit, etc., and the manufacturing cost can be reduced compared with the case where the level shifter means and the delay correction means are provided outside the apparatus. Can do.
[0072]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 6 as follows.
[0073]
FIG. 2 shows a configuration of a matrix display device (display device) according to this embodiment.
[0074]
The matrix
[0075]
The display unit, the data drive
[0076]
In the
[0077]
Further, the
[0078]
Of the above signals, the data operation clock signals SCK and SCKB, the data drive start signal SSP, the scan operation clock signals GCK1 and GCK2, the scan drive start signal GSP, and the initialization signal RES are actually the data drive
[0079]
Further, in the matrix
[0080]
In the present embodiment, both the data drive start signal SSPZ and the scan drive start signal GSPZ exemplify the case where they are High active, and the malfunction prevention circuit 5 corrects the delay of the fall of these signals.
[0081]
In the following description, the configurations of the data drive
[0082]
Here, an outline of the operation of the malfunction prevention circuit 5 will be described below. First, the cause of the malfunction in the conventional matrix
[0083]
Therefore, the malfunction prevention circuit 5 corrects the falling delay of the data drive start signal SSPZ to ensure that the data operation clock SCKZ rises only once during the High period of the data drive start signal SSPZ. That's fine. In other words, for the
[0084]
That is, the malfunction prevention circuit 5 that corrects the data drive start signal SSPZ input to the data drive
[0085]
Next, a more specific configuration of the malfunction prevention circuit 5 will be described with reference to FIG. 3, and operations of the malfunction prevention circuit 5 and the data drive
[0086]
As shown in FIG. 3, the malfunction prevention circuit 5 includes an RS flip-
[0087]
Further, in the RS flip-
[0088]
The AND
[0089]
As shown in FIG. 4, the operation of the malfunction prevention circuit 5 starts with a set input signal (output SQ in the RS flip-
[0090]
Therefore, the AND
[0091]
Next, the first stage D-type flip-flop DFF of the
[0092]
This output SQ 1 Is the second stage D-type flip-flop DFF 2 And the first AND gate AND 1 And the set input in the RS flip-
[0093]
The inverted output FFQB in the RS flip-
[0094]
Therefore, the first stage D-type flip-flop DFF of the
[0095]
Further, in the conventional example, the malfunction after the second stage is caused by the influence of the malfunction at the first stage. By preventing the malfunction at the first stage by the malfunction prevention circuit 5, the malfunction after the second stage is also eliminated. It is easy to understand.
[0096]
With the above operation, the
[0097]
For this reason, in the malfunction prevention circuit 5, the D-type flip-flop DFF at the final stage is set before the data drive start signal SSPZ at the time of scanning the next line becomes High. M + 1 Output SQ M + 1 As a result, the inverted output FFQB of the RS flip-
[0098]
In the malfunction prevention circuit 5 in the above description, the first stage D-type flip-flop DFF is used as the set input signal of the RS-type flip-
[0099]
However, in order to prevent malfunction in the
[0100]
For example, in the example of FIG. 4, the second stage D-type flip-flop DFF 2 Output SQ 2 May be the set input signal of the RS flip-
[0101]
In the malfunction prevention circuit 5, the final D-type flip-flop DFF is used as the reset input signal of the RS-type flip-
[0102]
However, after the data drive start signal SSPZ becomes Low, even if the inverted output FFQB of the RS flip-
[0103]
For example, in the example of FIG. 4, the output of the D-type flip-flops in the fourth and subsequent stages may be used as the reset input signal of the RS-type flip-
[0104]
Further, in the set input signal or the reset input signal of the RS flip-
[0105]
Next, an outline of the operation of the malfunction prevention circuit 5 when correcting the scanning drive start signal GSPZ will be described below. First, the cause of the malfunction in the
[0106]
Therefore, the malfunction prevention circuit 5 corrects the falling delay of the scan drive start signal GSPZ, thereby correcting the first stage RS flip-flop RSFF. 1 Set input signal (scanning drive start signal GSPZ) and reset input signal (scanning signal line GL) 2 It is only necessary to prevent a period during which the signal supplied to the signal (High) is high at the same time. In other words, for the
[0107]
That is, the malfunction prevention circuit 5 that corrects the scan drive start signal GSPZ input to the
[0108]
Next, operations of the malfunction prevention circuit 5 and the
[0109]
When the malfunction prevention circuit 5 is used for correcting the scanning drive start signal GSPZ, the RS flip-
[0110]
The AND
[0111]
As shown in FIG. 6, the operation of the malfunction prevention circuit 5 starts with a set input signal (output GQ) in the RS flip-flop 51. 1 ) And reset input signal (output GQ) N + 1 ) Are both low, the inverted output FFQB is high.
[0112]
Therefore, the AND
[0113]
Next, the first stage RS flip-flop RSFF of the
[0114]
This output GQ 1 Are input to the first-stage AND
[0115]
The inverted output FFQB in the RS flip-
[0116]
Therefore, the first stage RS flip-flop RSFF of the
[0117]
Also in the
[0118]
With the above operation, the
[0119]
Therefore, in the malfunction prevention circuit 5, the RS flip-flop RSFF at the final stage is set before the scanning drive start signal GSPZ at the time of scanning the next line becomes High. N + 1 Output GQ N + 1 As a result, the inverted output FFQB of the RS flip-
[0120]
In the malfunction prevention circuit 5 in the above description, the first stage RS flip-flop RSFF is used as the set input signal of the RS flip-
[0121]
However, in order to prevent a malfunction in the
[0122]
For example, in the example of FIG. 6, the RS flip-flop RSFF at the second stage 2 Output GQ 2 Or the third stage RS flip-flop RSFF Three Output GQ Three May be the set input signal of the RS flip-
[0123]
In the malfunction prevention circuit 5, the RS-type flip-flop RSFF at the final stage is used as the reset input signal of the RS-type flip-
[0124]
However, after the scan drive start signal GSPZ becomes Low, even if the inverted output FFQB of the RS flip-
[0125]
For example, in the example of FIG. 6, the output of the RS flip-flops in the fourth and subsequent stages in the
[0126]
Further, in the set input signal or the reset input signal of the RS flip-
[0127]
In the description according to the present embodiment, the malfunction prevention circuit 5 is used for both the data drive start signal SSPZ and the scan drive start signal GSPZ. However, the present invention is not limited to this. It is obvious that the present invention includes those that use the malfunction prevention circuit 5 for only one of them.
[0128]
【The invention's effect】
As described above, the display device of the present invention is disposed between the level shift means for level-shifting the data drive start signal input to the data drive circuit, and between the level shift means and the data drive circuit. And a delay correction unit that corrects a delay generated in the data drive start signal by a level shift operation by the level shift unit.
[0129]
Therefore, the delay occurring in the data drive start signal after the level shift is corrected by the delay correction means, and the corrected data drive start signal is given to the data drive circuit. For this reason, in the data drive circuit, malfunction due to delay of the data drive start signal is prevented. As a result, there is an effect that the steady current of the level shift means can be made sufficiently small without causing a malfunction of the data driving circuit.
[0130]
In the display device, it is preferable that the delay correction unit corrects a delay in OFF timing of the data drive start signal after the level shift.
[0131]
The ON timing delay caused in the data drive start signal due to the level shift in the level shift means can be caused by malfunctioning the data drive circuit by setting the input of the data drive start signal before the level shift to an appropriate timing. Since this can be avoided, the delay correction means corrects the OFF timing delay of the data drive start signal after the level shift, and has the effect of preventing malfunction of the data drive circuit.
[0132]
In the display device, it is preferable that the delay correction unit corrects the delay of the data drive start signal after the level shift by using a part of the signal generated in the data drive circuit.
[0133]
Therefore, the delay correction means corrects the delay of the data drive start signal after the level shift by using a part of the signal generated in the data drive circuit, so that a new correction signal can be input. There is an effect that the delay of the data drive start signal can be corrected without increasing the circuit scale.
[0134]
Further, as described above, the display device of the present invention is disposed between the level shift means for level-shifting the scan drive start signal input to the scan drive circuit, and between the level shift means and the scan drive circuit. And a delay correction unit that corrects a delay generated in the scanning drive start signal by the level shift operation by the level shift unit.
[0135]
Therefore, the delay occurring in the scan drive start signal after the level shift is corrected by the delay correction means, and the corrected scan drive start signal is given to the scan drive circuit. For this reason, in the scanning drive circuit, malfunction due to the delay of the scanning drive start signal is prevented. As a result, there is an effect that the steady current of the level shift means can be made sufficiently small without causing a malfunction of the scanning drive circuit.
[0136]
In the display device, it is preferable that the delay correcting unit corrects a delay in OFF timing of the scanning drive start signal after the level shift.
[0137]
The ON timing delay caused in the scanning drive start signal due to the level shift in the level shift means can be caused by causing the scan drive circuit to malfunction by setting the input of the scan drive start signal before the level shift to an appropriate timing. Since this can be avoided, the delay correction means corrects the OFF timing delay of the scan drive start signal after the level shift, and thus has an effect of preventing malfunction of the scan drive circuit.
[0138]
In the display device, it is preferable that the delay correction unit corrects the delay of the scan drive start signal after the level shift by using a part of the signal generated in the scan drive circuit.
[0139]
Therefore, the delay correction unit corrects the delay of the scan drive start signal after the level shift using a part of the signal generated in the scan drive circuit, so that a new correction signal can be input. There is an effect that the delay of the scanning drive start signal can be corrected without increasing the circuit scale.
[0140]
In the above display device, the display element, the plurality of data signal lines, the plurality of scanning signal lines, the data driving circuit, the scanning driving circuit, the level shifter unit, and the delay correcting unit may be formed on the same substrate. it can.
[0141]
Therefore, the level shifter means and the delay correction means can be manufactured in the same process as the data driving circuit, the scanning driving circuit, etc., and the manufacturing cost can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram illustrating a schematic configuration of a level shifter circuit and a malfunction prevention circuit according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a configuration of a matrix display device according to the present embodiment, including the level shifter circuit and the malfunction prevention circuit.
FIG. 3 is a block diagram showing the configuration of the malfunction prevention circuit applied when the malfunction prevention circuit is used for correction of a data drive start signal.
FIG. 4 is a timing chart showing operations of a malfunction prevention circuit and a data drive circuit in a matrix display device using the malfunction prevention circuit.
FIG. 5 is a block diagram showing the configuration of the malfunction prevention circuit when the malfunction prevention circuit is used for correcting a scanning drive start signal.
FIG. 6 is a timing chart showing operations of the malfunction prevention circuit and the scan drive circuit in the matrix type display device using the malfunction prevention circuit.
FIG. 7 is a block diagram showing a configuration of a conventional matrix display device.
FIG. 8 is a block diagram showing a schematic configuration of a level shifter circuit used in the matrix display device.
FIG. 9 is a circuit diagram showing a configuration of a level shifter constituting the level shifter circuit.
FIG. 10 is a waveform diagram showing input and output of a signal level-shifted by the level shifter.
FIG. 11 is a block diagram showing a schematic configuration of a data driving circuit used in the matrix display device.
FIG. 12 is a timing chart showing the normal operation of the data driving circuit in the conventional matrix display device.
FIG. 13 is a block diagram showing a schematic configuration of a scan driving circuit used in the matrix display device.
FIG. 14 is a timing chart showing the normal operation of the scan driving circuit in the conventional matrix display device.
FIG. 15 is a circuit diagram showing a configuration of a level shifter constituting the level shifter circuit when designed to suppress steady current.
FIG. 16 is a timing chart showing an operation example when the data driving circuit in the conventional matrix type display device malfunctions.
FIG. 17 is a timing chart showing an operation example when a scan driving circuit in the conventional matrix type display device malfunctions.
FIG. 18 is a timing chart showing another operation example when the scan driving circuit in the conventional matrix type display device malfunctions.
[Explanation of symbols]
1 Matrix type display device (display device)
2 Data drive circuit
3 Scanning drive circuit
4 Level shifter circuit (level shift means)
5 Malfunction prevention circuit (delay correction means)
Claims (5)
上記データ駆動回路に入力されるデータ駆動開始信号をレベルシフトするレベルシフト手段と、
上記レベルシフト手段と上記データ駆動回路との間に配置され、上記レベルシフト手段によるレベルシフト動作によって上記データ駆動開始信号に発生する遅延を補正する遅延補正手段とを備えており、
上記遅延補正手段は、レベルシフト後のデータ駆動開始信号のオフタイミングの遅延を補正するものであり、データ駆動開始信号がアクティブとなってから2番目のデータ動作クロックの立ち上がり前に状態が変化する信号の、その状態変化に応じて出力を変化させるフリップフロップと、上記フリップフロップの出力の変化に応じて、上記データ駆動開始信号を非アクティブとする論理ゲートと、を備えていることを特徴とする表示装置。In a display device comprising a display element, a plurality of data signal lines and a plurality of scanning signal lines for driving the display element, and a data driving circuit and a scanning driving circuit for driving the data signal line and the scanning signal line, respectively.
Level shift means for level-shifting a data drive start signal input to the data drive circuit;
A delay correction unit that is disposed between the level shift unit and the data drive circuit and corrects a delay generated in the data drive start signal by a level shift operation by the level shift unit ;
The delay correction means corrects the delay of the off timing of the data drive start signal after the level shift, and the state changes before the rise of the second data operation clock after the data drive start signal becomes active. A flip-flop that changes an output according to a change in the state of the signal; and a logic gate that deactivates the data drive start signal according to a change in the output of the flip-flop. Display device.
上記走査駆動回路に入力される走査駆動開始信号をレベルシフトするレベルシフト手段と、
上記レベルシフト手段と上記走査駆動回路との間に配置され、上記レベルシフト手段によるレベルシフト動作によって上記走査駆動開始信号に発生する遅延を補正する遅延補正手段とを備えており、
上記遅延補正手段は、レベルシフト後の走査駆動開始信号のオフタイミングの遅延を補正するものであり、走査駆動開始信号がアクティブとなってから2番目の走査動作クロックの立ち上がり前に状態が変化する信号の、その状態変化に応じて出力を変化させるフリップフロップと、上記フリップフロップの出力の変化に応じて、上記走査駆動開始信号を非アクティブとする論理ゲートと、を備えていることを特徴とする表示装置。In a display device comprising a display element, a plurality of data signal lines and a plurality of scanning signal lines for driving the display element, and a data driving circuit and a scanning driving circuit for driving the data signal line and the scanning signal line, respectively.
Level shift means for level-shifting the scan drive start signal input to the scan drive circuit;
A delay correction unit that is disposed between the level shift unit and the scan drive circuit and corrects a delay generated in the scan drive start signal by a level shift operation by the level shift unit ;
The delay correction means corrects the delay of the off timing of the scan drive start signal after the level shift, and the state changes before the second scan operation clock rises after the scan drive start signal becomes active. A flip-flop that changes an output according to a change in the state of the signal; and a logic gate that deactivates the scan drive start signal according to a change in the output of the flip-flop. Display device.
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