JP4004539B2 - 第4級化ポリジメチルシロキサンおよび非イオン性界面活性剤からなる清浄組成物 - Google Patents

第4級化ポリジメチルシロキサンおよび非イオン性界面活性剤からなる清浄組成物 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、第4級化ポリジメチルシロキサンおよび非イオン性界面活性剤の両者を含む硬質表面用清浄組成物に関する。
本発明の背景
木材、施釉タイル、塗装金属等のような硬質表面の伝統的清浄において、界面活性剤または溶媒を基剤とした組成物を用いる汚れの除去に続いて、該表面を封鎖して保護するように並びに汚れの再付着速度を減じるように別個の操作としてラッカー、ワックスまたは艶出剤を施用することが知られている。この二工程の清浄および封鎖の操作は、時間がかかりかつ複雑である。
界面活性剤を基剤とした組成物中に成分を混入して、表面上へのかかる成分の付着により一工程清浄操作で保護層が与えられるようにする、ことが知られている。
US3679592(1972)は、界面活性剤および1〜10重量%特に4%の、500〜100,000の範囲の分子量を有する特定構造の薄膜形成性成分を含んでなるアルカリ性の清浄・汚れ保護組成物を開示する。使用の際、該組成物は、染みの付着を阻止しかつ汚れの除去を助勢すると言われる。
GB1528592(1978)は、8.5またはそれ以上のpHを有する水溶液に可溶である100,000〜2,500,000の範囲の分子量を有する有機ポリカルボン酸コポリマーを含んでなるアルカリ性床清浄組成物を開示する。これらのポリマーは、商業的量にて容易に入手できる。
GB1534722(1978)は、界面活性剤および“汚れ除去改善混合物”としてポリビニルアルコールまたはピロリドンとバイオポリサッカライドからなる粒状硬質表面清浄組成物を開示する。これらのポリマーは、約5000〜約360,000の範囲の分子量を有しかつ工業的に有用な量にて入手できる。該組成物は、アルカリ性溶液を形成する。
US07/297807は、EP0467472A2(コルゲート・パルモリーブ)に記載されているように、硬質表面清浄用混合非イオン性界面活性剤系に2.3%の、陽イオン性ポリマーポリ[ベータ(メチルジエチルアンモニウム)エチル−メタクリレート]の15〜20%水溶液を混入すると、先に汚されそして清浄にされたセラミックタイルの引き続く再清浄の容易性の有意的改善がもたらされることになることを実証している。
EP0467472A2は、陽イオン性ポリ[ベータ(メチルジエチルアンモニウム)エチル−メタクリレート]のようなしかしこれに限定されない汚れ放出促進性ポリマーはまた陰イオン性および陽イオン性界面活性剤と組み合わせて有効であることを開示する。この公開された出願において、「該吸着されたポリマーは該表面上で該汚れ放出促進性ポリマーの残留防汚性親水性層を形成し、それにより該表面上に引き続いて付着された汚れの除去は該残留層の不存在下においてよりも少ない仕事しか要求されない」と述べられている。ポリマーの分子量範囲は4,000〜100,000の範囲になるけれども、50,000を越える分子量を有するポリマーの使用は、溶解性の理由のために思い止まらせられる。
EP0379256は、上記の文献と同様な組成物であって、2重量%までの随意的な、2,000〜500,000の範囲の分子量の第4級化帯電防止性ポリマーを有し、かつ2〜4の酸性pHおよび2〜4重量%の非イオン性界面活性剤系により特徴づけられる組成物を開示する。特定の例は、2.5のpHを有し、かつ2.2重量%の混合非イオン性系および0.07%の上記の特定の陽イオン性ポリマーを含む組成物に関する。上記の変性ポリマーもまた、汚れ放出剤として機能すると言われる。
上記のことに加えて、噴霧付与・拭き取り型のガラス清浄組成物においてビルダーとして低分子量ポリアクリル樹脂を用いることが、US4606842から公知である。US4690779においてベーカー等は、硬質表面清浄組成物における、5000未満の分子量を有するポリアクリル酸のポリマーと或る非イオン性界面活性剤との組合わせの使用を開示する。これらの系における該ポリマーの主機能は、ビルダーとしてである。
上記のことから、一般にアルカリ性の硬質表面清浄組成物に或るポリマーを含めて、該組成物が最初に該表面上に用いられるとき一次的清浄有益性をあるいは汚れの付着を阻止するようもしくはそうでなければ反復清浄を容易にするよう該表面の変性による二次的清浄有益性を得るようにすることが公知である、ということが分かり得る。
特定の陽イオン性洗浄剤を含めて他の表面処理剤にいくらかの注意が払われた。
US4005028(P&G:1975)およびUS4005024(P&G:1975)は、オルガノシラン含有清浄剤組成物であって、それらの希薄溶液中で洗浄された硬質表面に汚れ放出有益性を付与することの可能な組成物に関する。これらのオルガノシランは広範に定められており、そして式
(RO)−Si(R)−(CH3n−[OCH3−CHOH−CH2n−NR3
の物質を含む。
これらの物質は水の存在下で安定でなく、何故ならそれらは、表面において重合し(US4005028の第20欄第30行以下参照)そして水が添加されるとき反応して未特定のオリゴマーを形成する(US4005028の第19欄第61行以下参照)と信じられるからである。挙げられている唯一のシロキサンは、第23欄の下部において挙げられている二量体および三量体である。
EP0530974(ユニリーバ:1991)は、両端において機能化されている第4級シリコーンを含む毛髪ケア用組成物を開示する。
WO91/09930(クエス・インダストリーズ)は、アルミニウム例えば車両に見られるもののような金属表面に対して“エソクァット(ETHOQUAT)”(商標)の使用を開示する。
本発明の簡単な記載
我々は、表面を清浄にすると共に、該表面上に引き続いて付着された汚れの放出を助勢する陽イオン性界面活性剤の層を該表面上に付着すると信じられる改善組成物を案出した。
従って本発明は、界面活性剤を含んでなる水性硬質表面清浄組成物であって、該界面活性剤が
a)総界面活性剤に基づいて少なくとも65重量%の非イオン性界面活性剤、
b)総界面活性剤に基づいて1重量%未満の陰イオン性界面活性剤、および
c)総界面活性剤に基づいて0.1〜35重量%の実質的に水溶性の第4級化ポリジメチルシロキサン
からなる上記組成物を提供する。
本発明の詳細な記載
典型的には、陽イオン性界面活性剤は、一般式
[R123N−Z−[Si(CH32−O]nSi(CH32−Z−NR4562+
〔ここで、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は独立的にアルキルまたは水素であり、Zは結合基であり、そしてnは1〜200である。〕
の陽イオンからなる。
適当な陽イオン性界面活性剤は、US4891166に開示されている。
好ましくは、R1およびR6は、>C6のアルキルである。
好ましくは、Zは、酸素原子により中断されていてもよい少なくとも4個の炭素原子を有する二価炭化水素基である。好ましくは、Zは、−CH2−CHOH−CH2O−(CH23−である。
好ましくは、R2〜3およびR4〜5は、独立的にC1〜6アルキルまたは水素である。両端に第4級化窒素を有する分子は、かかる配置において高度に対称的である、ということが留意される。
好ましくは、nは、8〜100最も好ましくは10〜80である。
特に好ましい陽イオン性界面活性剤物質は、上記に記載されたような陽イオンを含有すると信じられるテゴプレン(TEGOPREN)6920(商標)、テゴプレン(TEGOPREN)6922(商標)およびテゴプレン(TEGOPREN)6924(商標)である。
本発明の組成物中に存在する陽イオン性界面活性剤は、該組成物が施用される表面の表面エネルギーを改変して、この変性表面上に引き続いて付着される汚れの接触角を上げるようにする、と信じられる。これはまた、該表面を疎水性にする効果を有する。本発明による組成物の使用者はまた、比較的滑らかな表面に関して、清浄中布と該表面との相互作用の改変があることを注目した。これは、“滑走”感または“滑動”感と述べられる。布と該表面の間の見掛け摩擦のこの低減は、清浄操作にかなり少ない労力を要求するように思えるようにする、と信じられる。下記に与えられた結果は労力が実際に低減されることを示す一方、使用者は労力が多くの表面に関して更に一層低いレベルまで低減されるであろうと考え得ると信じられる。
好ましい陽イオン性物質は、該陽イオン性物質で処理された表面に施用される試験液の接触角に顕著な影響を及ぼす。かくして、処理されなかったガラスについて、10マイクロリットルのドデカン液滴の接触角は5度未満である。本発明を具現化する組成物即ち以下に更に詳細に記載されているような5%非イオン性物質および1%陽イオン性物質の水溶液で処理されるとき、該ドデカン液滴の接触角は典型的には20度を越える角度に増大される。
本発明は、正味陰電荷を有する硬質表面を清浄にする方法であって、本発明の製品観点による組成物で該表面を処理することからなる上記方法に及ぶ。
本発明の組成物が非イオン性界面活性剤を含むことは必須である。非イオン性界面活性剤の存在は、本発明の組成物の清浄有効性に有意的に寄与すると信じられる。
適当な非イオン性界面活性剤化合物は、広範には、性質上親水性であるアルキレンオキシド基と性質上脂肪族またはアルキル芳香族であり得る有機疎水性化合物との縮合により生成される化合物と述べられ得る。
いかなる特定の疎水性基とも縮合される親水性基またはポリオキシアルキレン基の長さは、親水性要素と疎水性要素の間の所望のバランス度を有する水溶性化合物を生じるよう容易に調整され得る。
特定の例は、ヤシアルコール1モル当たり2〜15モルのエチレンオキシドを有するヤシ油エチレンオキシド縮合物のような、直鎖または分枝鎖のいずれかの配置の6〜22個の炭素原子を有する脂肪族アルコールとエチレンオキシドとの縮合生成物,アルキル基が6〜12個の炭素原子を含有するアルキルフェノールとアルキルフェノール1モル当たり5〜25モルのエチレンオキシドとの縮合物,エチレンジアミンおよびプロピレンオキシドの反応生成物とエチレンオキシドとの縮合物であって、重量により40〜80%のポリオキシエチレン基を含有しかつ5,000〜11,000の分子量を有する該縮合物,構造R3NO(ここで、一つの基Rは8〜18個の炭素原子のアルキル基であり、そして他のものは各々メチル、エチルまたはヒドロキシエチル基である。)の第3級アミンオキシド例えばジメチルドデシルアミンオキシド,構造R3PO(ここで、一つの基Rは10〜18個の炭素原子のアルキル基であり、そして他のものは各々1〜3個の炭素原子のアルキルまたはヒドロキシアルキル基である。)の第3級ホスフィンオキシド例えばジメチルドデシルホスフィンオキシド,および構造R2SO(ここで、一方の基Rは10〜18個の炭素原子のアルキル基であり、そして他方のものはメチルまたはエチルである。)のジアルキルスルホキシド例えばメチルテトラデシルスルホキシド,脂肪酸アルキロールアミド,脂肪酸アルキロールアミドおよびアルキルメルカプタンのアルキレンオキシド縮合物を含む。
特に好ましい非イオン性界面活性剤は、6〜14個の炭素および2〜9モルのエトキシ化を有するエトキシ化アルコールである。適当な物質は、平均して5モルのエトキシ化を有するC10非イオン性物質であるインベンチン(IMBENTIN)91/35OFA(商標)を含む。
更に多くの非イオン性界面活性剤は、「エム・ジェイ・シック,ノニオニック・サーファクタンツ(Nonionic Surfactants),マーセル・デッカー(1967)」および同じ著作の続版に記載されているように、当業者に公知である。
本発明の組成物において用いられるべき非イオン性界面活性剤の量は、一般に1〜30重量%好ましくは2〜20重量%最も好ましくは5〜15重量%である。
疎水性油は、本発明による組成物の随意的成分である。適当な油は、トリグリセリドを速やかに溶解する油を含む。油が存在するとき、好ましい油は、リモネン、パラ−シメン、ジブチルエーテルおよびブチルブチレートを含む。
本発明の組成物が低レベルの陰イオン性洗浄活性物質を含むにすぎないかあるいはこれらの活性物質が実際的である限りにおいて不存在である、ことが必須である。陰イオン性洗浄剤の存在は陽イオン性洗浄剤と陰イオン性洗浄剤との間の錯体の形成を引き起こし、しかしてこのことは該組成物の有効性を低減しよう。
非イオン性界面活性剤対陰イオン性および陽イオン性界面活性剤の比率は、組成物中に存在する総界面活性剤の>75%が非イオン性である、ことが特に好ましい。
本発明による組成物は、それらの清浄性能を助勢する他の成分を含有し得る。
例えば、本組成物は、炭酸塩および重炭酸塩、ニトリロトリ酢酸塩、ポリカルボン酸塩、クエン酸塩、ジカルボン酸、水溶性リン酸塩特にポリリン酸塩、オルトおよびピロリン酸塩の混合物、ゼオライト並びにそれらの混合物のような洗浄剤ビルダーを含有し得る。かかるビルダー特にリン酸塩および炭酸塩はまた、それらの水中溶解度を越える量にて存在する場合、研磨剤として機能し得る。しかしながら、本発明の組成物は、すすぎの困難性または表面の損傷が起こり得る場合は研磨剤粒子を本質的に含まないとが好ましい。一般に、ビルダーは、該組成物の0.1〜25重量%を形成する。
エチレンジアミンテトラアセテート、アミノ−ポリホスホネート(デクェスト(DEQUEST)(登録商標))およびホスフェート並びに種々様々な他の多官能性有機酸および塩のような金属イオン封鎖剤もまた、随意に用いられ得る。
本発明による組成物にとっての更なる随意的成分は泡調整物質であり、しかして該物質は、使用の際過度の泡を生じる傾向を有するような本発明による組成物において用いられ得る。泡調整物質の例は、有機溶媒、疎水性シリカおよびシリコーン油または炭化水素である。
本発明による組成物はまた、既に挙げられた成分に加えて、pH調整剤、着色剤、流動学的制御剤(ポリマーを含めて)、蛍光増白剤、汚れ懸濁剤、洗浄性酵素、相容性漂白剤、ゲル制御剤、凍結・解凍安定剤、殺菌剤、保存剤、洗浄剤ヒドロトロープ、香料および不透明剤のような種々の他の随意的成分を含有し得る。
溶媒は、本発明の組成物中に存在し得る。典型的溶媒は、アルコールおよびエーテル特にモノおよびジアルキルエーテル、アルキルポリエーテルおよびポリエーテルそれ自体並びにN−メチルピロリジノンを含む。溶媒は好ましくは3〜20重量%のレベルにて存在し、しかして5〜10%のレベルが特に好ましい。グリコールエーテルおよび/または1〜5個の炭素を有する低級アルコールが溶媒として好ましいけれども、エチルアセテートを含めて短アルキル鎖エステルの使用もまた考慮される。
好ましくは、溶媒は、プロピレングリコールモノn−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノn−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノt−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノt−ブチルエーテル、ジエチレングリコールヘキシルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、N−メチルピロリジノンおよびそれらの混合物から選択される。
特に好ましい溶媒は、エタノール(好ましくは、工業用メタノール変性アルコールとして)、プロピレングリコールモノn−ブチルエーテル(“ドワノール(Dowanol)PnB”(登録商標)として入手できる。)、N−メチルピロリジノン(そのまま入手できる。)およびジエチレングリコールモノブチルエーテル(“ブチルジゴール(Butyl Digol)”(登録商標)または“ブチルカービトール(Butyl Carbitol)”(登録商標)として入手できる。)からなる群から選択される。これらの溶媒は、コスト、入手性および安全性の因子に因り好ましい。我々は、溶媒のこの選択がインキおよび染料に関して向上された清浄性能を与えることを確定した。
燃焼されたまたはそうでなければ架橋された汚れの清浄が考慮される具体的態様においては、本組成物が1〜10%のアルカノールアミンを含むことが特に好ましく、しかして2〜6重量%のレベルが特に好ましい。
特に適当なアルカノールアミンは、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、モノエタノールアミンおよびジエタノールアミンを含む。
我々は、本発明の組成物が比較的微細なミストとして噴霧されるとき格別微細な液滴の形成のレベルを低減するよう本発明の組成物中にポリマーを含めることが特に有利であるということを確定した。適当なポリマーは、市場においてポリマー(Polymer)PVP K−90として入手できるポリビニルピロリドンを含む。
PVPポリマーの適当なレベルは、50ppm以上の範囲にある。300〜2000ppmのレベルが特に好ましい。
本発明の組成物はアルカリ性、酸性または中性であり得るけれども、該組成物は好ましいpH>6を有し、そして台所汚れについては該組成物は一般にアルカリ性であることが好ましい。
特に好ましい組成物は、>10のpHを有しかつ水と混合して
a)3〜15%の非イオン性界面活性剤(好ましくは、C9〜C12のEO5〜8非イオン性界面活性剤)、
b)2〜10%の溶媒(好ましくは、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル)、
c)2〜6%のアルカノールアミン(好ましくは、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール)、
d)0〜5%の緩衝剤/アルカリ(好ましくは、アルカリ金属炭酸塩)、
e)0〜2000ppmのポリマー(好ましくは、PVP)、および
f)0.1〜2%の、一般式
[R123N−Z−[Si(CH32−O]nSi(CH32−Z−NR4562+
〔ここで、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は独立的にアルキルまたは水素であり、Zは−CH2−CHOH−CH2O−(CH23−であり、そしてnは1〜200である。〕
の陽イオンからなる陽イオン性界面活性剤
を含み、しかも該組成物は噴霧操作当たり0.1〜1.5mlの製品の噴霧を生じかつ該噴霧が30〜300ミクロンの範囲の平均滴サイズを有するように適合された容器中に包装されている。
本発明が一層十分に理解され得るようにするために、本発明は以後例として述べられる。

5%の非イオン性界面活性剤および比較的低レベルの陽イオン性界面活性剤を含む水性組成物を、次の物質即ち
NONI:インベンチン(IMBENTIN)91/35OFA
CTAB:セチルトリメチルアンモニウムブロマイド
catA:テゴプレン(TEGOPREN)6920(n=10)
catB:テゴプレン(TEGOPREN)6922(n=30)
catC:テゴプレン(TEGOPREN)6924(n=80)
を用いて下記の第1表においてように製造した。
結果“ETh”および“EPh”は、下記に説明される。典型的な単鎖アルキル陽イオン性界面活性剤であるCTABが対照として選択され、何故ならそれは、NONIの5%水溶液中の陽イオン性物質の1%溶液で処理されたスライドガラス上に置かれたドデカン液滴の接触角に有意的に低い影響を及ぼすからである。これらの接触角は、下記に“角度”評点として第1表に与えられている。
CTABで処理された表面の表面エネルギーガンマSmN.m-1は25mN.m-1程度であると信じられるのに対して、本発明の組成物において用いられた陽イオン性物質の同様な溶液で処理された表面の表面エネルギーは25mN.m-1より小さかった。
Figure 0004004539
Figure 0004004539
これらの例についての汚れ表面を作製するために、100gの脱水ヒマシ油(ユニケマ社製)をガラスジャー中に計り取った。これに0.2gのファット・レッド(Fat Red)(商標)染料(シムガ社製)を添加し、そしてこの混合物をヘイドルフ(Heidolph)撹拌機を用いて激しく(2000RPM)6時間撹拌した。撹拌されたこの混合物は、使用中にない時冷蔵された。
新しい湿ったジェイ−クロス(J−CLOTH)(商標)を用いて順次ジフ・ラック(JIF LAC)(商標)、商業的に入手できるブランドの手洗い式用皿洗い液およびカルサイト粉末を用いて、ガラス質エナメルタイル(380×300mm)を清浄にした。乾燥後、ペーパータオルで磨くことにより残留カルサイトを除去した。
新しい湿ったジェイ−クロス(J−CLOTH)を用いて1mlの第1表に挙げられている組成物を、清浄にされたタイル上に擦りつけた。これらのタイルを水道水で15秒間すすいで過剰の組成物を除去し、そして水切りした。これらの前処理されたタイルに、デヴィルビス(DeVilbiss)(商標)重力供給スプレーガン(形式MPS−514/515)を用いてかつ25psiの圧縮空気を用いて27cm離れて35秒間噴霧することにより、215×150mmの面積にわたって汚した。これらの汚されたタイルを、85摂氏の炉中に水平に置きそして2時間熱的に老化させ(次いで一夜放置させた。)あるいは光化学的に(3〜6日間日光への暴露により)老化させた。湿ったジェイ−クロス(J−CLOTH)および1〜2mlの、下記の第3表に与えられている処方物からなる対照組成物を用いて、タイルを手により清浄にした。
Figure 0004004539
タイルを清浄にするために要求された労力は、熱的に老化されたタイルについては第1表において“ETh”としてそして光化学的に老化されたタイルについては“EPh”として決定された。
新しい湿ったジェイ−クロス(J−CLOTH)を用いて2mlの第2表に挙げられている組成物を、清浄にされたタイル上に擦りつけた。これらのタイルを上記に記載されたように汚しそして老化させ、そして対照よりむしろ前処理において用いられたのと同じ処方物でもって清浄にした。
第1表に示された結果から、本発明による組成物が、陽イオン性界面活性剤を含有しないかまたは別の陽イオン性界面活性剤を含有する匹敵し得る組成物と比較して、要求される清浄労力の顕著な低減を示す、ということが分かり得る。第2表における結果から、陽イオン性第4級物質が、完全に処方された製品において、要求される清浄労力の相対的低減を示し続ける、ということが分かり得る。
上記のことに加えて、本発明による組成物(即ち、5%インベンチン(IMBENTIN)91/35OFAプラス1%テゴプレン(TEGOPREN)6922)で清浄にされた鏡面タイルおよび顕微鏡スライドガラスについて、陽イオン性第4級物質を含有しない同等の非イオン性組成物(即ち、5%非イオン性物質)でもって単に清浄にされた表面と比較して、表面を横切って押し進められた乾いたティッシュペーパーに関して注目される抵抗の低減があった、ということが注目された。
試験において注目された更なる点は、本発明による組成物で処理された表面が清浄にしやすかった(要求される労力の点で)のみならず、より長い間より清浄のままにあるように見えたということであった。これは処理された表面上における汚れの高い接触角に因る汚れの広がりを妨げる表面変性に因り得る、と信じられる。

Claims (8)

  1. 界面活性剤を含んでなる水性硬質表面清浄組成物であって、該界面活性剤が
    a)総界面活性剤に基づいて少なくとも65重量%の非イオン性界面活性剤、
    b)総界面活性剤に基づいて1重量%未満の陰イオン性界面活性剤、および
    c)総界面活性剤に基づいて0.1〜35重量%の、一般式
    [R123N−Z−[Si(CH32−O]nSi(CH32−Z−NR4562+
    〔式中、R 1 、R 2 、R 3 、R 4 、R 5 およびR 6 は独立的にアルキルまたは水素であり、Zは酸素原子により中断されていてもよい少なくとも4個の炭素原子を有するニ価炭化水素基であり、nは1〜200である。〕
    陽イオンで示される第4級化ポリジメチルシロキサン
    からなる上記組成物。
  2. nが8〜100である請求の範囲第1項に記載の組成物。
  3. 該非イオン性界面活性剤が6〜14個の炭素および2〜9モルのエトキシ化を有するエトキシ化アルコールからなる請求の範囲第1項または第2項に記載の組成物。
  4. 1〜30重量%の非イオン性界面活性剤を含む請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 1〜10%のアルカノールアミンを更に含む請求の範囲第1項ないし第4項のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 炭酸塩および重炭酸塩、ニトリロトリ酢酸塩、ポリカルボン酸塩、クエン酸塩、ジカルボン酸、水溶性リン酸塩、ゼオライト並びにそれらの混合物からなる群から選択されたビルダーを更に含む請求の範囲第1項ないし第5項のいずれか一項に記載の組成物。
  7. >10のpHを有しかつ水と混合して
    a)3〜15%の非イオン性界面活性剤、
    b)2〜10%の溶媒、
    c)2〜6%のアルカノールアミン、
    d)0〜5%の緩衝剤/アルカリ、
    e)0〜2000ppmのポリマー、
    f)0.1〜2%の、一般式
    [R123N−Z−[Si(CH32−O]nSi(CH32−Z−NR4562+
    〔式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は独立的にアルキルまたは水素であり、Zは−CH2−CHOH−CH2O−(CH23−であり、nは8〜200である。〕の陽イオンからなる陽イオン性界面活性剤、および
    g)1重量%未満の陰イオン性界面活性剤
    を含む、請求の範囲第1項または第3項に記載の組成物。
  8. 正味陰電荷を有する硬質表面を清浄にする方法であって、請求の範囲第1項から第7項のいずれか一項に記載の組成物で該表面を処理することからなる上記方法。
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