JP4003946B2

JP4003946B2 - Door fixing jig

Info

Publication number: JP4003946B2
Application number: JP2002277938A
Authority: JP
Inventors: 浩太郎平田; 宗一国分
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2002-09-24
Filing date: 2002-09-24
Publication date: 2007-11-07
Anticipated expiration: 2022-09-24
Also published as: JP2004113872A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の塗装工程において、自動車のドアを車体に対して所定の開度で固定するためのドアの固定治具に関するものであり、特に、ドアの固定治具に付着した塗料が剥離してドアステップに落下し、塗装不良が起こることを防止するためのドアの固定治具に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、自動車の塗装ラインの下塗り工程では、洗浄液がボディ内に入りやすくするため、車体に対するドアの開度を大きくした状態でドアを固定治具で固定している。このとき、車体を洗浄液槽へ投入しても、ドアの固定治具が外れたり、位置ずれを起こしたりしないように、ドアを強力に固定する必要がある。そして、中塗り・上塗り工程においては、塗装用自動機により吹付け塗装を行うが、塗装の膜厚を均一にするためには、ドアを車体に対してほぼ閉じた状態で固定して行うのが望ましい。そのため、従来、車体の塗装時には、固定治具を用いてドアを車体に対して所定の開度で固定している。
【０００３】
ドアの固定治具に関する従来技術としては、例えば、次のようなものが知られている。
【特許文献１】
特開平６−２５４４７４号公報（図８、段落００１６〜００１７等）
【特許文献２】
特開平１１−１８８３０５号公報（図５、第２，３頁等）
【０００４】
特許文献１では、ドアのインナパネルに装着されるドア側治具と、車体に装着される車体側治具とからなるドアの固定治具が開示されている。そして、ドア側治具は、ドアのインナパネルとアウタパネルの間に、可動係止部材の枢支部が位置し、また、車体側治具とドア側治具が当接して位置決めする部分も、ドアのインナパネルとアウタパネルの間に位置している。特許文献１内では、このような構成により、当接部や枢支部から落下した塵が、ドア内部の空間に受け止められてドアステップに付着することが防止されると記載されているが、このような効果は確かにあるものの、十分ではなかった。即ち、ドア内部の空間には、水抜きのための水抜き孔が最下部に設けられており、ドア内部に落下した塵は、この水抜き孔から、ドアステップに落ちて付着するおそれがあった。また、ドア内部に落下した塵が、中塗り・上塗りの工程においてスプレーガンのシェーピングエアーにより飛散しドアステップへ付着する可能性があった。さらに、落下した塵が、水抜き孔からは落ちないような大きいものであった場合には、水抜き孔を詰まらせて、水抜きの機能を低下させる可能性もあった。さらに、特許文献１の構成では、ドア側治具と車体側治具をそれぞれ装着するため取付工数がかかるとともに、２個の治具を製作するためコストが高くなるという問題がある。
【０００５】
特許文献２では、ドアに装着する一体型のドア固定治具が開示されているが、この発明においても、切換え棒および仮止め棒の回動部がドアステップの上方に位置しているため、特許文献１の発明と同様に、治具から剥離した塗装などの塵が落下してドアステップに付着し、塗装不良を起こす可能性があった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来技術の問題点より、本発明の課題が生ずるのであり、本発明は、ドアステップに、治具から落下した塵が付着することがない、ドアの固定治具を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するため、本発明の請求項１では、自動車の塗装工程において、自動車のドアを車体に対して所定の開度で固定するためのドアの固定治具であって、車体のドアステップよりも車内側で、前記車体に形成された孔部に固定機構により固定される本体部と、前記本体部に固定され、車内側からドアのインナパネルに当接してドアの開度を規定するドア位置決め部材と、前記固定機構よりも車内側の前記本体部に対して回動機構部により回動可能に支持されている固定アームと、を備え、前記ドア位置決め部材の先端部がドアのインナパネルに当接してドアの開度を決めている状態で、前記固定アームを前記本体部に対して回動させて、前記固定アームの先端部をドアのインナパネルとアウタパネルとの間に挿入し、前記ドア位置決め部材と前記固定アームとによって、ドアのインナパネルを挟持することで、ドアの開度を固定するように構成されており、前記本体部に前記固定アームを回動可能に支持する前記回動機構部が、車体のドアステップよりも車内側に配置されていることを特徴とするドアの固定治具を提供する。
【０００８】
このようなドアの固定治具によれば、本体部が固定機構により車体に固定された状態で、ドアを閉めると、ドアのインナパネルがドア位置決め部材に当接してドアの位置を規制する。そして、その状態で固定アームを回動させてドアの開度を固定することで、ドアが固定される。このドアの固定状態において、固定アームを回動可能に支持する回動機構部は、車体のドアステップよりも車内側に配置されているので、ドアステップに塵が付着することはない。
【０００９】
また、本発明の請求項２では、請求項１に記載のドアの固定治具において、前記固定機構は、前記車体に形成された孔部に挿入され、前記本体部に対し回動可能な回転板と、前記回転板と一体に形成され、前記回転板を回動させるための操作レバーとで構成され、前記回転板は、前記孔部に挿入された状態で回動されることで、前記本体部と回転板の間に前記車体を構成する部材を挟み込んで前記本体部を固定することを特徴とする。
【００１０】
このようなドアの固定治具では、車体、例えばセンタピラーの車内側などに形成された孔部に回転板が挿入される。そして、操作レバーを回動させて回転板を回動させれば、車体を構成する部材を、本体部と回転板との間で挟みこんで本体部が車体に固定される。このように、回転板は、ドアではなく、車体側で固定されているので、回転板の回転機構部から落ちた塵が、ドアステップに落ちることが無い。
【００１１】
さらに、本発明の請求項３では、請求項１又は請求項２に記載のドアの固定治具において、前記固定アームは、略水平な軸回りに回動するように前記本体部に固定され、ドアのインナパネルとアウタパネルとの間に形成されたドアのウィンドウが組み付けられる隙間に前記固定アームの先端が挿入されることで、前記ドアを固定するように構成されたことを特徴とする。
【００１２】
このようなドアの固定治具では、ドア位置決め部材にドアのインナパネルを当接させた状態で、固定アームを回動させ、固定アームの先端をドアのウィンドウが組み付けられる隙間に挿入することで、ドア位置決め部材と、前記隙間に入った固定アームとの間でドアが固定される。この際、固定アームの操作は、略水平軸回りに回動させて、上から下に落とすような動作なので、容易に操作することができる。
【００１３】
また、本発明の請求項４では、請求項３に記載のドアの固定治具において、前記固定アームは棒材を曲げてなり、前記固定アームの先端部は、前記隙間に沿って、同じ直径の棒材が溶接されて構成されていることを特徴とする。
【００１４】
このように、棒材を使用して固定アームを構成し、先端部を隙間に沿って同じ直径の棒材を溶接して作ることにより、材料の無駄が無く、低コストで固定治具を作ることができる。また、複数の接触点でドアを固定することができるので、ドアを固定したときのドアのぐらつきを防止することができる。さらに、棒材を複数並べて繋げることにより、隙間部分にかかる力を分散させることができ、車体に傷を付けないようにすることができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】
次に、適宜図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
参照する図において、図１は、実施形態に係るドアの固定治具の斜視図、図２は、同正面図、図３は、同左側面図、図４は、同平面図である。なお、図１〜図３は、ドアを固定前の状態を示し、図４は、ドアを固定後の状態を示す。
【００１６】
図１に示すように、実施形態に係るドアの固定治具Ｊは、Ｌ字形の本体フレーム（本体部）１と、本体フレーム１を車体に固定するための固定機構と、ドアの開度を所定の開度で保持する保持機構とから主として構成されている。
【００１７】
本体フレーム１は、上下が逆のＬ字形に形成された板状部材からなり、車体に面する車体面１ａの上部に係止部２が設けられ、下部に回転板３が設けられている。
【００１８】
係止部２は、斜め下向きに延びたフックであり、板状部材をフック形状に成形したものを本体フレーム１へ溶接してある。
【００１９】
回転板３は、長方形の板状部材の４つの角を面取りした形状をしており、その平面部の中心を軸として、本体フレーム１に対し回動可能に支持されている。回転板３の平面部の中心には、図３，４に示すように、貫通した支持孔３ａが形成されており、横方向規制部材７と、スペーサ２１を介して本体フレーム１と平行に配置されている。本体フレーム１、横方向支持部材７、スペーサ２１には、貫通孔が形成され、これらの貫通孔と回転板３の支持孔３ａを、ボルト２２が貫通している（図１，４参照）。そして、ボルト２２の、車体面１ａ側、即ち、回転板３側にナット２４が締結され、反対の操作面１ｂ側にナット２５が締結されている。ナット２４は、回転板３およびボルト２２と溶接されて固定されており、ナット２５も、ボルト２２と溶接されている。図５は、回転板３を外した状態の固定治具Ｊの拡大斜視図である。図５に示すように、スペーサ２１は、略円筒状に形成され、その下方の一部が内径と外径を繋ぐように切り欠かれて液抜き部２１ａが形成されている。この液抜き部２１ａにより、スペーサ２１とボルト２２の隙間に前処理液が入り込み、乾燥炉において前処理液が固着することが防止されている。
また、ナット２５には、棒状部材からなる操作レバー４が溶接されている。このような構成により、操作レバー４、ナット２５、ボルト２２、ナット２４、回転板３は、一体に接合されており、操作レバー４をボルト２２の軸中心に回動させることで、回転板３が操作レバー４と一体に回動する（図３参照）。
さらに、操作レバー４と回転板３は、回転板３の長手方向が上下になっている時に、操作レバー４が左右方向、より詳しくは、車体面１ａ側から見て時計の３時方向になる関係で一体に接合されている（図２参照）。
なお、本体フレーム１とナット２５との間に、ワッシャ８ａ、スプリングワッシャ２６、ワッシャ８ｂが介設されているので、回転板３は、常に本体フレーム１側へ付勢されている。この付勢力により、固定治具Ｊを車体へ取り付けたときに、振動などにより操作レバー４が回動するのが防止され、また、固定治具Ｊを車体側へ付勢させて、固定治具Ｊがぐらつくのが防止される（図３参照）。
【００２０】
本体フレーム１の操作面１ｂ側で、操作レバー４の回動軸の下には、操作レバー４の回動範囲に入り込むように棒状のレバーストッパ５が溶接されている。操作レバー４は、操作面１ｂ側から見て時計の９時（操作レバー４がこの向きの状態を以下、「固定前」という。）から６時（操作レバー４がこの向きの状態を以下「固定後」という。）の方向へ左回りに操作されるが、固定後、即ち下の方向まで回動されたところで、レバーストッパ５にぶつかって、それ以上の回動が規制される。
【００２１】
操作レバー４が、固定前の状態において、回転板３は、上下に長手方向が位置するが、この向きにおいて、回転板３の左上端部は、矩形の切欠部３ｂを有し、これに伴い回転板３の右上端部は若干突出して回転係止部３ｃが形成されている。本体フレーム１の車体面１ａ側で、操作レバー４の回動軸の上には、切欠部３ｂの位置に合うように、棒状の回転板ストッパ６が溶接されている。したがって、回転板３は、回転係止部３ｃが回転板ストッパ６に係止されることで、それ以上車体面１ａ側から見て左回りに回転できないように規制される。逆に操作レバー４側から見ると、固定前の状態からさらに右回りに操作レバー４を回転できないように規制されている。
【００２２】
さらに、回転板３の本体フレーム１側には、長手方向の対向する両辺に沿って棒状の固定挟持部３ｄ，３ｄが溶接されている。固定挟持部３ｄ，３ｄは、後記するボディ当接部１０ａ，１０ｂとの間で車体を構成する板材を挟み込んで、本体フレーム１を車体へ固定する（図４参照）。
【００２３】
前記した横方向規制部材７は、矩形の板材の対向する両辺を若干量垂直に折り曲げて形成され、折り曲げられた規制部７ａ，７ａが左右に位置するように本体フレーム１に溶接されている。２つの規制部７ａ，７ａの外側面は、回転板３の短手方向の幅と略同じ位置に配置されている。そして、この外側面の幅は、後記する第２孔部Ｑ２の左右方向の幅（図６における幅Ａ）とほぼ同じか、若干狭い幅になっている。横方向規制部材７は、第２孔部Ｑ２の中に入り込んで、車体と固定治具Ｊの左右方向の位置を決める（図４参照）。
【００２４】
また、本体フレーム１の下端部および中央部付近には、左右方向に延びる棒状部材でボディ当接部材１０ａ，１０ｂが設けられている。ボディ当接部材１０ａ，１０ｂは、固定治具Ｊを車体へ固定するときに、車体に当接して、本体フレーム１と車体との距離を規定するとともに、本体フレーム１が前後のドア側へ横倒れすることを防止している。
【００２５】
次に、ドアの保持機構について説明する。
ドアの保持機構は、本体フレーム１の車体面１ａ側に基端部が溶接され、先端部１１ｂが車体面１ａに対し垂直に屈曲されたドア位置決め部材１１と、Ｌ字形の棒状部材である固定アーム１２とから構成されている。また、ドアの保持機構は、ドアを大きく開いた状態で固定する部材として、コ字形の棒状部材である固定アーム１９（図８，９参照）と、固定アーム１９の基端部１９ａを挿入する筒状部１７と、固定アーム１９の位置を拘束するストッパ１８が設けられている。
【００２６】
ドア位置決め部材１１は、基端部１１ａにおいて本体フレーム１に溶接され、その先端部１１ｂをドアのインナパネルの内側、さらに詳しくはドアのウィンドウが配置される縁の部分に当接するように屈曲している。また、先端部１１ｂは球状に形成されている。このため、先端部１１ｂは、ドアに球の先で点接触し、塵が発生しにくく、ドアの形状に倣って正確に接触してドアの開度が正確に決まりやすい、また、ドアに傷をつけにくい。
【００２７】
固定アーム１２は、本体フレーム１の上面に溶接された箱部材１３に回動可能に支持されている。箱部材１３は、対向する一対の側面に、同一軸線上に貫通孔がそれぞれ形成されており、この２つの貫通孔に固定アーム１２の回動軸部１２ａが挿通されることで固定アーム１２が回動可能に支持されている。固定アーム１２は、回動軸部１２ａの一端から水平方向にドアの上部へ近付くように延びてアーム部１２ｂを形成し、ドアのウィンドウが組み付けられる位置の上から、下方へ向かって延びて係止部１２ｃを形成する。固定アーム１２は、作業のしやすさを考慮してドアのウィンドウが組み付けられる隙間より細い棒材が使用され、係止部１２ｃには、これと同じ太さの棒材１２ｄが、前記隙間の方向に沿って溶接されている。この係止部１２ｃ、棒材１２ｄが、ドアのウィンドウの隙間に入り込み、ドアの開度を固定する。
【００２８】
前記した回動軸部１２ａの他端には、回動軸部１２ａと同じ直径の棒材１４がアーム部１２ｂと逆の方向へ延びるように溶接されている。また、箱部材１３の側面には、アーム部１２ｂが水平になった状態から下へ回動しすぎないように、換言すれば、棒材１４が上へ回動しすぎないように、棒材１４の上側で当接する固定アームストッパ１５が溶接されている。
【００２９】
筒状部１７は、本体フレーム１の一側面に溶接された筒状の部材で、内径の孔１７ａの軸線が上方を向くように配置されている。孔１７ａは、固定アーム１９の基端部１９ａを挿入可能な内径を有している。
【００３０】
固定アーム１９は、コ字状の棒状部材で、基端部１９ａが前記した筒状部１７ａに挿入され、先端部１９ｂがドアのウィンドウの隙間に入るようになっている。先端部１９ｂは、ウィンドウの隙間の大きさに合わせて、同じ径の棒状部材が前記隙間の幅方向に溶接されている。
【００３１】
ストッパ１８は、本体フレーム１に溶接されたＬ字形の棒状部材である。ストッパ１８は、基端部１８ａが水平な状態で本体フレーム１に溶接され、基端部１８ａに対し垂直に曲がった先端部１８ｂが上方に延びるように配置されている。
【００３２】
ストッパ１８の先端部１８ｃは、筒状部１７の上端１７ｂよりもおよそ固定アーム１９の太さ以上高く配置されており、固定アーム１９を筒状部１７に挿通した状態で回転させると、固定アーム１９の本体部１９ｃがストッパ１８に当たるようになっている。
なお、以上においては、右側のドアの固定治具について説明したが、左側のドアの固定治具の場合には、全ての部材を左右対称に構成すればよい。
【００３３】
以上のようなドアの固定治具Ｊで車両のドアを固定する場合の作用について、図４から図７を参照しながら説明する。なお、図６は、車体の右側座席のセンタピラー付近を示した図であり、図７は、図６の車体においてドアを固定している状態を示す図である。図４においては、車体および回転板３の固定後の状態を示している。
【００３４】
図６に示すように、固定治具Ｊを取り付ける車体の位置は、例えば、センタピラーＳの内側面であり、センタピラーＳの内側面に本体フレーム１の車体面１ａを向けるようにして取り付ける。センタピラーＳには、予め固定治具Ｊを取り付けるための第1孔部Ｑ１および第２孔部Ｑ２を形成させておく。第１孔部Ｑ１は、係止部２の幅と同等の幅を有する矩形の孔であり、係止部２のフックを掛けることができるようになっている。第２孔部Ｑ２は、回転板３が固定前（縦長）の状態で挿入することができる大きさの長円形である。第２孔部Ｑ２の横幅Ａは、横方向支持部材７の横幅とほぼ同じであり、かつ回転板３の長手方向の幅よりも狭くなっている。なお、第２孔部Ｑ２が、特許請求の範囲にいう孔部に相当する。ドアＤは、アウタパネルＤＯとインナパネルＤＩとから構成されている。ドアＤのウィンドウが組み付けられる部分は、アウタパネルＤＯおよびインナパネルＤＩの縁がウィンドウに沿うように上方向に延びている。
【００３５】
固定治具Ｊを車体へ取り付ける場合には、まず、操作レバー４を固定前、即ち左右方向にした状態にし、係止部２のフックを第１孔部Ｑ１の下側の辺にかける。そして、そのまま回転板３を第２孔部Ｑ２に挿入し、横方向支持部材７を第２孔部Ｑ２の幅に合わせて挿入する。この操作の際、係止部２が第１孔部Ｑ１にかかっていることで、本体フレーム１をセンタピラーＳ側へ近づければ、およそ回転部３と第２孔部Ｑ２の位置が合っているので、容易かつ迅速に取付作業をすることができる。
【００３６】
さらに、ボディ当接部材１０ａ，１０ｂがセンタピラーへ当たるまで本体フレーム１を車体（センタピラー）側へ押し当てる。この状態で、操作レバー４を反時計回りに９０度、即ち上下方向にし、回転板３を回転させる。図４の２点鎖線で示すように、回転板３は、センタピラーＳ内で回動し、その長手方向が横（左右方向）になる。このとき、回転板３の固定挟持部３ｄ，３ｄはセンタピラーＳの内面に摺接し、ボディ当接部１０ａ，１０ｂとの間で車体をセンタピラーＳの板材を挟み込んで、本体フレーム１を固定する。
【００３７】
次に、固定アーム１２を上げた状態で、ドアＤを閉めると、ドア位置決め部材１１の先端部１１ｂに、前記したインナパネルＤＩの縁が点接触で当接し、ドアＤの位置決めがなされる。
この状態で、固定アーム１２を下ろすように回動させ、係止部１２ｃ、棒材１２ｄをインナパネルＤＩとアウタパネルＤＯの間に形成された、ウィンドウが組み付けられる隙間Ｂ（図４参照）へ挿入する。この作業により、ドア位置決め部材１１の先端部１１ｂと、係止部１２ｃ、棒材１２ｄとの間で、ドアＤのインナパネルＤＩが挟持され、ドアＤがわずかに開いた一定開度で固定される。
【００３８】
ドアＤの固定を解除する場合には、前記した固定の手順の逆を行えばよい。即ち、固定アーム１２を上に回動させて係止部１２ｃおよび棒材１２ｄを隙間Ｂから抜き取り、さらに、操作アーム４を左回りに９０度回転させて本体フレーム１をセンタピラーＳから外せばよい。
【００３９】
固定治具ＪをセンタピラーＳへ固定している状態において、固定アーム１２の回動機構部は、図４を見て明らかなように、２点鎖線で示したドアステップのエリアＣよりも車内側に位置している。したがって、固定治具ＪでドアＤを固定しまたその固定を解除する過程で、回動機構部から塗料が剥がれてドアステップへ落下することがない。
【００４０】
ドアＤを大きな開度で固定するときには、前記した作業と同じように、まず、センタピラーＳへ固定治具Ｊを固定する。そして、図８，９に示すように、先端部１９ｂをドアＤのインナパネルＤＩとアウタパネルＤＯの間に形成されたウィンドウが組み付けられる隙間Ｂへ挿通する。その後、筒状部１７から先端部１８ｂを見て先端部１８ｂの右側を通るように、固定アーム１９を持ってきて、その基端部１９ａを筒状部１７の孔１７ａに挿通する。基端部１９ａを筒状部に挿通すると同時にドア位置決め部材１１とインナパネルＤＩが当接してドアＤの開度が決まり、ドアＤを固定する。
このように固定アーム１９でドアＤを固定する場合も、固定治具Ｊを固定する回動機構部は図９の２点鎖線で示したドアステップのエリアＣよりも車内側に位置している。したがって、回動機構部から塗料が剥がれ落ちた場合でも、ドアステップに落ちることがない。
【００４１】
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されず適宜変更して実施することが可能である。例えば、前記実施形態において、各部材は溶接により接合することとしたが、溶接に限らず、接着剤などにより接合しても構わない。また、本実施形態では、固定治具Ｊで車両の前部座席のドアを固定する場合について説明したが、本発明は、車両の後部座席に適用することもできる。その場合には、前記実施形態と同様に、後部座席用のドアの車両後部、即ち後輪のタイヤハウス上部に位置するインナパネルに固定治具を取り付け、その固定治具の固定アームの回動機構部を後部ドアのドアステップよりも車内側に配置すればよい。
【００４２】
【発明の効果】
以上詳述したとおり、本発明によれば、固定アームの回動機構部がドアステップより車内側に配置されているので、回動機構部から落ちた塵がドアステップに付着することが無く、これを原因とする塗装不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施形態に係るドアの固定治具の斜視図である。
【図２】実施形態に係るドアの固定治具の正面図である。
【図３】実施形態に係るドアの固定治具の左側面図である。
【図４】実施形態に係るドアの固定治具の平面図である。
【図５】スペーサ２１の拡大斜視図である。
【図６】車体の右側座席のセンタピラー付近を示す図である。
【図７】図６の車体においてドアを固定している状態を示す図である。
【図８】ドアを大きく開いて固定している状態を示す斜視図である。
【図９】ドアを大きく開いて固定している状態を示す平面図である。
【符号の説明】
１本体フレーム
２係止部
３回転板
４操作アーム
１２固定アーム
１２ｃ係止部
１２ｄ棒材
Ｄドア
ＤＩインナパネル
ＤＯアウタパネル
Ｑ１第１孔部
Ｑ２第２孔部
Ｓセンタピラー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a door fixing jig for fixing an automobile door to a vehicle body at a predetermined opening in an automobile painting process, and in particular, paint adhered to the door fixing jig is peeled off. And a door fixing jig for preventing a coating failure from falling on the door step.
[0002]
[Prior art]
In general, in the undercoating process of an automobile painting line, the door is fixed with a fixing jig in a state where the opening degree of the door with respect to the vehicle body is increased so that the cleaning liquid can easily enter the body. At this time, even if the vehicle body is put into the cleaning liquid tank, the door needs to be firmly fixed so that the fixing jig of the door does not come off or cause a positional shift. In the intermediate coating and top coating processes, spray coating is performed by an automatic coating machine, but in order to make the coating film thickness uniform, the door is fixed with the vehicle body being almost closed. Is desirable. Therefore, conventionally, when painting a vehicle body, the door is fixed to the vehicle body at a predetermined opening using a fixing jig.
[0003]
For example, the following is known as a conventional technique related to a door fixing jig.
[Patent Document 1]
JP-A-6-254474 (FIG. 8, paragraphs 0016 to 0017, etc.)
[Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 11-188305 (FIG. 5, pages 2, 3 etc.)
[0004]
Patent Document 1 discloses a door fixing jig including a door-side jig attached to an inner panel of a door and a vehicle-body side jig attached to a vehicle body. The door side jig has a pivotal support portion of the movable locking member located between the inner panel and the outer panel of the door. It is located between the inner panel and the outer panel. In Patent Document 1, it is described that such a configuration prevents dust that has fallen from the contact portion and the pivot portion from being received by the space inside the door and attached to the door step. Although there was an effect like this, it was not enough. That is, in the space inside the door, a drain hole for draining water is provided at the lowermost part, and dust that has fallen into the door may fall from the drain hole and adhere to the door step. It was. In addition, dust falling inside the door may be scattered by the shaping air of the spray gun and adhere to the door step during the intermediate coating and top coating processes. Furthermore, when the fallen dust is so large that it does not fall from the drain hole, the drain hole may be clogged and the function of draining may be reduced. Furthermore, in the configuration of Patent Document 1, there are problems that mounting man-hours are required for mounting the door side jig and the vehicle body side jig, and the cost is high because two jigs are manufactured.
[0005]
In Patent Document 2, an integrated door fixing jig to be attached to the door is disclosed, but also in the present invention, the rotating portion of the switching rod and the temporary fixing rod is located above the door step. As in the invention of Patent Document 1, dust such as paint that has been peeled off from the jig may drop and adhere to the door step, resulting in poor painting.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The problem of the present invention arises from the above-mentioned problems of the prior art, and the present invention aims to provide a door fixing jig in which dust dropped from the jig does not adhere to the door step. And
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, according to claim 1 of the present invention, in a painting process of an automobile, a door fixing jig for fixing the automobile door to the vehicle body at a predetermined opening degree is provided. A body part that is fixed to a hole formed in the vehicle body by a fixing mechanism inside the vehicle from the door step, and a body part that is fixed to the body part, and abuts against the inner panel of the door from the vehicle interior to increase the opening of the door. comprising a door positioning member defining, and a fixed arm which is rotatably supported by the rotation mechanism section with respect to the main body portion of the interior side of the fixing mechanism, the tip portion of the door positioning member door The fixed arm is rotated with respect to the main body in a state in which the opening of the door is determined by contacting the inner panel, and the distal end of the fixed arm is placed between the inner panel and the outer panel of the door. Insert the door By the-decided Me member and the fixed arm, by sandwiching the inner panel of the door, which is configured to secure the opening of the door, the times that the supporting rotatably said fixing arm to said body portion Provided is a door fixing jig in which a moving mechanism portion is arranged on the vehicle inner side than a door step of a vehicle body.
[0008]
According to such a door fixing jig, when the door is closed in a state where the main body is fixed to the vehicle body by the fixing mechanism, the inner panel of the door comes into contact with the door positioning member to regulate the position of the door. Then, the door is fixed by rotating the fixed arm in this state to fix the opening of the door. In the fixed state of the door, the rotation mechanism portion that rotatably supports the fixed arm is disposed on the vehicle inner side than the door step of the vehicle body, so that dust does not adhere to the door step.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, in the door fixing jig according to the first aspect, the fixing mechanism is inserted into a hole formed in the vehicle body, and is rotatable so as to be rotatable with respect to the main body. A plate and an operation lever that is formed integrally with the rotating plate and rotates the rotating plate, and the rotating plate is rotated while being inserted into the hole, The main body is fixed by sandwiching a member constituting the vehicle body between the main body and the rotating plate.
[0010]
In such a door fixing jig, a rotating plate is inserted into a hole formed in a vehicle body, for example, the inside of a center pillar. Then, when the operation lever is rotated to rotate the rotating plate, the member constituting the vehicle body is sandwiched between the main body portion and the rotating plate, and the main body portion is fixed to the vehicle body. Thus, since the rotating plate is fixed not on the door but on the vehicle body side, dust that has fallen from the rotating mechanism of the rotating plate does not fall on the door step.
[0011]
Further, according to claim 3 of the present invention, in the door fixing jig according to claim 1 or 2, the fixing arm is fixed to the main body so as to rotate about a substantially horizontal axis, The door is fixed by inserting a distal end of the fixing arm into a gap in which a door window formed between an inner panel and an outer panel of the door is assembled.
[0012]
In such a door fixing jig, the fixing arm is rotated in a state where the door inner panel is in contact with the door positioning member, and the tip of the fixing arm is inserted into the gap where the door window is assembled. The door is fixed between the door positioning member and the fixed arm that has entered the gap. At this time, since the operation of the fixed arm is an operation of rotating about a substantially horizontal axis and dropping from the top to the bottom, it can be easily operated.
[0013]
According to a fourth aspect of the present invention, in the door fixing jig according to the third aspect, the fixed arm is formed by bending a bar, and the distal end portion of the fixed arm has the same diameter along the gap. It is characterized in that the bar material is welded.
[0014]
In this way, a fixed arm is configured using a bar, and the tip is welded to a bar having the same diameter along the gap, so that there is no waste of material and a fixing jig is made at low cost. be able to. Moreover, since the door can be fixed at a plurality of contact points, the wobble of the door when the door is fixed can be prevented. Further, by arranging and connecting a plurality of bar members, the force applied to the gap portion can be dispersed and the vehicle body can be prevented from being damaged.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings as appropriate.
FIG. 1 is a perspective view of a door fixing jig according to the embodiment, FIG. 2 is a front view thereof, FIG. 3 is a left side view thereof, and FIG. 4 is a plan view thereof. 1 to 3 show a state before the door is fixed, and FIG. 4 shows a state after the door is fixed.
[0016]
As shown in FIG. 1, the door fixing jig J according to the embodiment includes an L-shaped main body frame (main body portion) 1, a fixing mechanism for fixing the main body frame 1 to the vehicle body, and an opening degree of the door. It is mainly composed of a holding mechanism for holding at a predetermined opening degree.
[0017]
The main body frame 1 is made of a plate-like member formed in an L shape that is upside down, and a locking portion 2 is provided at the upper portion of the vehicle body surface 1a facing the vehicle body, and a rotating plate 3 is provided at the lower portion.
[0018]
The locking portion 2 is a hook extending obliquely downward, and a plate-shaped member formed into a hook shape is welded to the main body frame 1.
[0019]
The rotating plate 3 has a shape in which four corners of a rectangular plate-like member are chamfered, and is supported so as to be rotatable with respect to the main body frame 1 with the center of the plane portion as an axis. As shown in FIGS. 3 and 4, a penetrating support hole 3 a is formed at the center of the plane portion of the rotating plate 3, and is arranged in parallel with the main body frame 1 via the lateral regulating member 7 and the spacer 21. Has been. Through holes are formed in the main body frame 1, the lateral support member 7, and the spacer 21, and bolts 22 pass through these through holes and the support hole 3 a of the rotating plate 3 (see FIGS. 1 and 4). A nut 24 is fastened to the vehicle body surface 1a side, that is, the rotating plate 3 side of the bolt 22, and a nut 25 is fastened to the opposite operation surface 1b side. The nut 24 is welded and fixed to the rotating plate 3 and the bolt 22, and the nut 25 is also welded to the bolt 22. FIG. 5 is an enlarged perspective view of the fixing jig J with the rotating plate 3 removed. As shown in FIG. 5, the spacer 21 is formed in a substantially cylindrical shape, and a liquid drainage portion 21a is formed by cutting out a part below the spacer 21 so as to connect the inner diameter and the outer diameter. The liquid drainage portion 21a prevents the pretreatment liquid from entering the gap between the spacer 21 and the bolt 22 and prevents the pretreatment liquid from adhering in the drying furnace.
An operation lever 4 made of a rod-like member is welded to the nut 25. With such a configuration, the operation lever 4, the nut 25, the bolt 22, the nut 24, and the rotating plate 3 are integrally joined, and the rotating plate 3 is rotated by rotating the operating lever 4 about the axis of the bolt 22. Rotates integrally with the operation lever 4 (see FIG. 3).
Further, when the longitudinal direction of the rotating plate 3 is up and down, the operating lever 4 and the rotating plate 3 are in the left-right direction, more specifically, 3 o'clock of the watch as viewed from the vehicle body surface 1a side. They are joined together in a relationship (see FIG. 2).
In addition, since the washer 8a, the spring washer 26, and the washer 8b are interposed between the main body frame 1 and the nut 25, the rotating plate 3 is always urged toward the main body frame 1 side. With this urging force, when the fixing jig J is attached to the vehicle body, the operation lever 4 is prevented from rotating due to vibration or the like, and the fixing jig J is urged toward the vehicle body side to J is prevented from wobbling (see FIG. 3).
[0020]
On the operation surface 1b side of the main body frame 1, a rod-shaped lever stopper 5 is welded under the rotation shaft of the operation lever 4 so as to enter the rotation range of the operation lever 4. The operation lever 4 is viewed from the operation surface 1b side at 9 o'clock (the operation lever 4 is in this direction, hereinafter referred to as “before fixing”) to 6 o'clock (the operation lever 4 is in this direction. It is operated counterclockwise in the direction of “after fixing”), but after fixing, that is, when it is rotated downward, it hits the lever stopper 5 and further rotation is restricted.
[0021]
In the state before the operation lever 4 is fixed, the rotary plate 3 is positioned in the longitudinal direction in the vertical direction. In this orientation, the upper left end of the rotary plate 3 has a rectangular cutout 3b. An upper right end portion of the rotating plate 3 slightly protrudes to form a rotation locking portion 3c. On the vehicle body surface 1 a side of the main body frame 1, a rod-shaped rotating plate stopper 6 is welded on the rotating shaft of the operation lever 4 so as to match the position of the notch 3 b. Therefore, the rotation plate 3 is restricted so that it cannot be rotated further counterclockwise as viewed from the vehicle body surface 1a side by the rotation locking portion 3c being locked to the rotation plate stopper 6. Conversely, when viewed from the operation lever 4 side, the operation lever 4 is restricted from rotating further clockwise from the state before fixing.
[0022]
Furthermore, rod-shaped fixed clamping portions 3d and 3d are welded to the main body frame 1 side of the rotating plate 3 along both opposite sides in the longitudinal direction. The fixed clamping portions 3d and 3d sandwich the plate material constituting the vehicle body between the body contact portions 10a and 10b described later, and fix the main body frame 1 to the vehicle body (see FIG. 4).
[0023]
The lateral restriction member 7 described above is formed by slightly bending both opposing sides of a rectangular plate material vertically, and is welded to the main body frame 1 so that the bent restriction portions 7a and 7a are positioned on the left and right. The outer surfaces of the two restricting portions 7 a and 7 a are arranged at substantially the same position as the width of the rotating plate 3 in the short direction. The width of the outer surface is substantially the same as or slightly narrower than the width in the left-right direction (width A in FIG. 6) of the second hole Q2 to be described later. The lateral direction regulating member 7 enters the second hole Q2 and determines the position of the vehicle body and the fixing jig J in the left-right direction (see FIG. 4).
[0024]
Also, body contact members 10a and 10b are provided in the vicinity of the lower end portion and the central portion of the main body frame 1 as rod-like members extending in the left-right direction. When the fixing jig J is fixed to the vehicle body, the body contact members 10a and 10b come into contact with the vehicle body to define the distance between the main body frame 1 and the vehicle body, and the main body frame 1 is laterally moved to the front and rear doors. Prevents falling.
[0025]
Next, the door holding mechanism will be described.
The door holding mechanism includes a door positioning member 11 having a base end welded to the vehicle body surface 1a side of the main body frame 1 and a distal end portion 11b bent perpendicularly to the vehicle body surface 1a, and a fixed L-shaped member. It comprises an arm 12. The door holding mechanism inserts a fixed arm 19 (see FIGS. 8 and 9), which is a U-shaped rod-like member, and a base end portion 19a of the fixed arm 19 as members that are fixed in a state where the door is largely opened. A cylindrical portion 17 and a stopper 18 for restraining the position of the fixed arm 19 are provided.
[0026]
The door positioning member 11 is welded to the main body frame 1 at the base end portion 11a, and the distal end portion 11b is bent so as to contact the inner side of the inner panel of the door, more specifically, the edge portion where the door window is disposed. ing. Moreover, the front-end | tip part 11b is formed in the spherical shape. For this reason, the tip portion 11b is in point contact with the door at the tip of the sphere, dust is not easily generated, and it is easy to accurately determine the opening degree of the door by following the shape of the door, and the door is scratched. It is hard to put on.
[0027]
The fixed arm 12 is rotatably supported by a box member 13 welded to the upper surface of the main body frame 1. In the box member 13, through holes are formed on the same axis on a pair of opposing side surfaces, and the fixed shaft 12 is inserted into the two through holes so that the fixed arm 12 is inserted into the box member 13. It is rotatably supported. The fixed arm 12 extends from one end of the rotating shaft portion 12a so as to approach the upper portion of the door in the horizontal direction to form an arm portion 12b, and extends downward from above the position where the door window is assembled. A stop 12c is formed. The fixed arm 12 is made of a bar material that is thinner than the gap in which the door window is assembled in consideration of ease of work, and the locking part 12c has a bar 12d having the same thickness as that of the gap. Welded along the direction. The locking portion 12c and the bar 12d enter the gap of the door window and fix the opening of the door.
[0028]
A rod 14 having the same diameter as that of the rotation shaft portion 12a is welded to the other end of the rotation shaft portion 12a so as to extend in a direction opposite to the arm portion 12b. Further, on the side surface of the box member 13, the bar member 12 b is not rotated too much downward from the horizontal state, in other words, the bar member 14 is not rotated too much upward. The fixed arm stopper 15 that contacts the upper side of 14 is welded.
[0029]
The cylindrical portion 17 is a cylindrical member welded to one side surface of the main body frame 1, and is arranged so that the axis of the inner diameter hole 17a faces upward. The hole 17 a has an inner diameter into which the base end portion 19 a of the fixed arm 19 can be inserted.
[0030]
The fixed arm 19 is a U-shaped rod-like member, and a base end portion 19a is inserted into the cylindrical portion 17a described above, and a distal end portion 19b enters a gap in the door window. The tip 19b has a bar-shaped member having the same diameter welded in the width direction of the gap in accordance with the size of the gap of the window.
[0031]
The stopper 18 is an L-shaped bar member welded to the main body frame 1. The stopper 18 is welded to the main body frame 1 with the base end portion 18a being horizontal, and the tip end portion 18b bent perpendicular to the base end portion 18a extends upward.
[0032]
The distal end portion 18 c of the stopper 18 is arranged to be higher than the upper end 17 b of the cylindrical portion 17 by about the thickness of the fixed arm 19, and when the fixed arm 19 is rotated while being inserted into the cylindrical portion 17, The 19 main body portions 19 c come into contact with the stopper 18.
In the above, the right door fixing jig has been described. However, in the case of the left door fixing jig, all members may be configured symmetrically.
[0033]
The operation when the vehicle door is fixed by the door fixing jig J as described above will be described with reference to FIGS. FIG. 6 is a view showing the vicinity of the center pillar of the right seat of the vehicle body, and FIG. 7 is a view showing a state where the door is fixed in the vehicle body of FIG. FIG. 4 shows a state after the vehicle body and the rotating plate 3 are fixed.
[0034]
As shown in FIG. 6, the position of the vehicle body to which the fixing jig J is attached is, for example, the inner side surface of the center pillar S, and is attached so that the vehicle body surface 1 a of the main body frame 1 faces the inner side surface of the center pillar S. In the center pillar S, a first hole Q1 and a second hole Q2 for attaching the fixing jig J are formed in advance. The first hole portion Q1 is a rectangular hole having a width equal to the width of the locking portion 2 and can be hooked with the locking portion 2. The second hole Q2 is an oval having a size that allows the rotating plate 3 to be inserted in a state before being fixed (vertically long). The lateral width A of the second hole portion Q2 is substantially the same as the lateral width of the lateral support member 7, and is narrower than the longitudinal width of the rotating plate 3. The second hole Q2 corresponds to a hole referred to in the claims. The door D is composed of an outer panel DO and an inner panel DI. The portion of the door D where the window is assembled extends upward so that the edges of the outer panel DO and the inner panel DI are along the window.
[0035]
When attaching the fixing jig J to the vehicle body, first, the operation lever 4 is set in a state before fixing, that is, in the left-right direction, and the hook of the locking portion 2 is hooked on the lower side of the first hole portion Q1. Then, the rotary plate 3 is inserted into the second hole Q2 as it is, and the lateral support member 7 is inserted in accordance with the width of the second hole Q2. During this operation, since the locking portion 2 is engaged with the first hole Q1, if the main body frame 1 is brought closer to the center pillar S side, the positions of the rotating portion 3 and the second hole Q2 are approximately aligned. As a result, the mounting operation can be performed easily and quickly.
[0036]
Further, the main body frame 1 is pressed against the vehicle body (center pillar) side until the body contact members 10a and 10b contact the center pillar. In this state, the operation lever 4 is turned 90 degrees counterclockwise, that is, in the vertical direction, and the rotating plate 3 is rotated. As shown by a two-dot chain line in FIG. 4, the rotating plate 3 rotates within the center pillar S, and the longitudinal direction thereof becomes horizontal (left-right direction). At this time, the fixed clamping portions 3d and 3d of the rotating plate 3 are in sliding contact with the inner surface of the center pillar S, and the body frame 1 is fixed by sandwiching the plate of the center pillar S between the body contact portions 10a and 10b. To do.
[0037]
Next, when the door D is closed with the fixed arm 12 raised, the edge of the inner panel DI contacts the tip end portion 11b of the door positioning member 11 by point contact, and the door D is positioned.
In this state, the fixed arm 12 is rotated so as to be lowered, and the locking portion 12c and the bar 12d are inserted into the gap B (see FIG. 4) formed between the inner panel DI and the outer panel DO, where the window is assembled. To do. By this operation, the inner panel DI of the door D is sandwiched between the distal end portion 11b of the door positioning member 11, the locking portion 12c, and the bar 12d, and the door D is fixed at a certain opening degree that is slightly opened. The
[0038]
In order to release the door D, the above-described fixing procedure may be reversed. That is, if the fixed arm 12 is rotated upward to remove the locking portion 12c and the bar 12d from the gap B, and the operation arm 4 is rotated 90 degrees counterclockwise, the main body frame 1 is removed from the center pillar S. Good.
[0039]
In a state in which the fixing jig J is fixed to the center pillar S, the rotation mechanism portion of the fixing arm 12 is more vehicle than the door step area C indicated by a two-dot chain line, as is apparent from FIG. Located inside. Therefore, in the process of fixing the door D with the fixing jig J and releasing the fixing, the paint is not peeled off from the rotating mechanism portion and falls to the door step.
[0040]
When fixing the door D with a large opening, first, the fixing jig J is fixed to the center pillar S as in the above-described operation. Then, as shown in FIGS. 8 and 9, the tip 19b is inserted into a gap B where a window formed between the inner panel DI of the door D and the outer panel DO is assembled. Thereafter, the fixed arm 19 is brought so as to pass through the right side of the distal end portion 18 b when viewing the distal end portion 18 b from the tubular portion 17, and the base end portion 19 a is inserted into the hole 17 a of the tubular portion 17. The door positioning member 11 and the inner panel DI are brought into contact with each other at the same time as the base end portion 19a is inserted into the cylindrical portion, so that the opening degree of the door D is determined and the door D is fixed.
Thus, also when fixing the door D with the fixing arm 19, the rotation mechanism part which fixes the fixing jig J is located in the vehicle interior rather than the area C of the door step shown with the dashed-two dotted line of FIG. . Therefore, even when the paint is peeled off from the rotating mechanism portion, it does not fall on the door step.
[0041]
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to the above-described embodiments, and can be implemented with appropriate modifications. For example, in the above-described embodiment, the members are joined by welding. However, the members are not limited to welding, and may be joined by an adhesive or the like. Moreover, although this embodiment demonstrated the case where the door of the front seat of a vehicle was fixed with the fixing jig J, this invention can also be applied to the rear seat of a vehicle. In that case, as in the above-described embodiment, a fixing jig is attached to the rear panel of the rear seat door, that is, the inner panel located at the upper part of the rear wheel tire house, and the fixing arm of the fixing jig is rotated. What is necessary is just to arrange | position a mechanism part inside a vehicle rather than the door step of a rear door.
[0042]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, since the rotation mechanism portion of the fixed arm is disposed on the vehicle inner side than the door step, dust that has fallen from the rotation mechanism portion does not adhere to the door step, It is possible to prevent poor coating due to this.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a door fixing jig according to an embodiment.
FIG. 2 is a front view of a door fixing jig according to the embodiment.
FIG. 3 is a left side view of a door fixing jig according to the embodiment.
FIG. 4 is a plan view of a door fixing jig according to the embodiment.
5 is an enlarged perspective view of a spacer 21. FIG.
FIG. 6 is a view showing the vicinity of the center pillar of the right seat of the vehicle body.
7 is a view showing a state in which a door is fixed in the vehicle body of FIG. 6. FIG.
FIG. 8 is a perspective view showing a state in which the door is largely opened and fixed.
FIG. 9 is a plan view showing a state in which the door is largely opened and fixed.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Main body frame 2 Locking part 3 Rotating plate 4 Operation arm 12 Fixed arm 12c Locking part 12d Bar D Door DI Inner panel DO Outer panel Q1 1st hole Q2 2nd hole S Center pillar

Claims

In the automobile painting process, a door fixing jig for fixing the automobile door to the vehicle body at a predetermined opening degree,
A main body portion fixed by a fixing mechanism to a hole formed in the vehicle body on the vehicle inner side than the door step of the vehicle body,
Is fixed to the main body, a door positioning member defining the opening of the door in contact with the inner side to the inner panel of the door,
And a fixed arm which is rotatably supported by the rotation mechanism section with respect to the main body portion of the interior side of the fixing mechanism,
In a state where the front end of the door positioning member is in contact with the inner panel of the door and the opening of the door is determined, the fixed arm is rotated with respect to the main body, and the front end of the fixed arm is moved to the door. Is inserted between the inner panel and the outer panel, and is configured to fix the opening of the door by sandwiching the inner panel of the door by the door positioning member and the fixed arm,
The turning part is, fixture door, characterized in that arranged on the interior side of the vehicle body of the door step of rotatably supported to the fixed arm to the body portion.

The fixing mechanism is inserted into a hole formed in the vehicle body and is rotatable with respect to the main body, and an operation lever that is formed integrally with the rotating plate and rotates the rotating plate. The rotating plate is rotated in a state of being inserted into the hole, thereby fixing the body portion by sandwiching a member constituting the vehicle body between the body portion and the rotating plate. The door fixing jig according to claim 1, wherein the door fixing jig is provided.

The fixed arm is fixed to the main body so as to rotate about a substantially horizontal axis, and a tip of the fixed arm is inserted into a gap in which a door window formed between the inner panel and the outer panel of the door is assembled. The door fixing jig according to claim 1 or 2, wherein the door is fixed by being inserted.

The door of claim 3, wherein the fixed arm is formed by bending a bar, and the tip of the fixed arm is configured by welding a bar having the same diameter along the gap. fixing jig.