JP4002194B2

JP4002194B2 - Absorbent articles

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Publication number: JP4002194B2
Application number: JP2003029769A
Authority: JP
Inventors: 孝夫笠井
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2002-06-14
Filing date: 2003-02-06
Publication date: 2007-10-31
Anticipated expiration: 2023-02-06
Also published as: TWI294774B; CN1301699C; TW200410733A; JP2004065924A; CN1470225A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い捨ておむつなどの吸収性物品に関し、更に詳しくは吸収性物品の着用に起因する湿疹、あせも、かぶれの発生を効果的に防止し得る吸収性物品に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
おむつのウエストフラップの内面に通気性の吸汗シートを接合した使い捨ておむつが知られている（特許文献１参照）。この使い捨ておむつは、湿疹、あせも、かぶれ等が発生し易いウエストフラップの内面に汗を吸収するシートを配することで、該シートによって着用者から発生する汗を吸収させて、あせも等の発生を防止しようとするものである。
【０００３】
前記使い捨ておむつによれば、着用者から発生する汗は前記吸汗シートに吸収される。しかし、汗を吸収して湿潤した状態となっている前記吸汗シートは、着用者の肌に当接した状態となっているので、着用者の肌は湿潤状態にさらされることになる。従って、あせも等の発生を十分に防止することはできない。
【０００４】
【特許文献１】
特開２０００−１８９４５４号公報
【０００５】
従って、本発明は、湿疹、あせも、かぶれ等の発生を効果的に防止し得る吸収性物品を提供することを目的とする。また、本発明は、湿疹、あせも、かぶれ等が発生した場合に、これらを速やかに治癒し得る吸収性物品を提供することにある。
【０００６】
本発明者らは、湿疹、あせも、かぶれ等（以下、あせも等という）の発生を十分に防止するためには、着用者から発生した汗を除去すると共に着用者の肌に所望の薬剤を付与することが効果的であることを知見した。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、肌対向面に伸縮自在な領域を有し、該伸縮自在な領域はその弛緩状態においてギャザーの形成によるひだよせによって、多数の凸部及び該凸部間に位置し表面に露出しない凹部を有しており、前記凸部が透湿性となされていると共に前記凹部にスキンケア剤が付与されており、前記ギャザーが伸張されると、前記凸部及び前記凹部が引き延ばされて前記スキンケア剤が肌対向面に露出するようになされている吸収性物品を提供することにより前記目的を達成したものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本実施形態は、本発明の吸収性物品の一つであるパンツ型使い捨ておむつに係るものである。図１には、パンツ型使い捨ておむつの斜視図が示されており、図２（ａ）には図１に示すおむつを組み立てる前の状態を表面シート側からみた伸張状態での平面図が示されており、図２（ｂ）には図２（ａ）におけるｂ−ｂ線断面図が示されている。
【０００９】
本実施形態のおむつ１は、図１及び図２に示すように、液透過性の表面シート２、液不透過性の防漏シート３及び両シート２、３間に介在配置された液保持性の吸収体としての吸収性コア４を有する実質的に縦長の吸収体本体１０と、該吸収体本体１０の防漏シート３側に配された外層体１１とを備えている。おむつ１は、着用者の腹側に配される腹側部Ａと背側に配される背側部Ｂとその間に位置する股下部Ｃとを有し、腹側部Ａの両側縁Ａ１，Ａ２と背側部Ｂの両側縁Ｂ１，Ｂ２とが互いに接合されて、ウエスト開口部５及び一対のレッグ開口部６が形成されている。またウエスト開口部５とレッグ開口部６との間は、胴周囲部Ｄとなる。
【００１０】
表面シート２、防漏シート３及び吸収性コア４は所定手段によって互いに接合されて縦長の吸収体本体１０を形成している。表面シート２及び防漏シート３はそれぞれ矩形状である。また吸収性コア４も矩形状である。表面シート２及び防漏シート３としては、従来この種のおむつに用いられているものと同様のものを用いることができる。例えば表面シート２として不織布などの繊維ウエブを用いることができる。後述するように、この繊維ウエブは親水性となされている。吸収性コア４は、高吸収性ポリマーの粒子及び繊維材料から構成されており、ティッシュペーパ（図示せず）によって被覆されている。
【００１１】
図２に示すように、吸収体本体１０の左右両側には、液抵抗性ないし液不透過性で且つ通気性の素材から構成された側方カフス８，８が形成されている。各側方カフス８は、吸収体本体１０の長手方向に沿って固定端部及び自由端部を有している。固定端部は、表面シート２に固定されている。一方、自由端部の近傍には、側方カフス弾性部材８１が伸張状態で配されている。これにより側方カフス８が起立して、吸収体本体１０の幅方向への液の流出が阻止されている。
【００１２】
吸収体本体１０は、図２に示すように、その長手方向を外層体１１の長手方向に一致させて、外層体１１の中央部に固定されている。吸収体本体１０と外層体１１とは、部分的に接合されて固定されている。
【００１３】
外層体１１は、少なくとも二枚のシート材、即ち外層シート１２と該外層シート１２の内面側に配された内層シート１３とを有している。二枚のシート材は例えば不織布などの繊維ウエブから構成されている。後述するように、外層シート１２及び内層シート１３を構成する繊維ウエブはそれぞれ透湿性となされている。外層体１１は、おむつ１の外形を形成しており、外層体１１を構成する外層シート１２はおむつ１の最外表面をなしている。内層シート１３は外層シート１２の内面側に、ホットメルト粘着剤等の接着剤によって接合されている。外層体１１は、その両側縁が、長手方向中央部において内方に括れた砂時計形の形状をしている。外層体１１は、吸収体本体１０の前後端縁から外方に延出しており、延出した部分が吸収体本体１０側に折り返されている。そして、折り返された外層材１１の前後端縁は、図２（ｂ）に示すように吸収体本体１０における吸収性コア４上に位置している。
【００１４】
図２に示すように、外層体１１における前後端部には、前後端縁に沿って、複数のウエスト部弾性部材５１ａ、５１ｂがその幅方向に亘り配されている。各ウエスト部弾性部材５１ａ、５１ｂは、外層シート１２と内層シート１３とによって伸張状態で挟持固定されている。これによって、ウエスト開口部５の付近にはウエストギャザーが形成される。
【００１５】
図２に示すように、外層体１１における左右両側の湾曲部には、第１のレッグ部弾性部材６１ａ及び第２のレッグ部弾性部材６１ｂが配されている。第１のレッグ部弾性部材６１ａは、主として股下部Ｃにおける腹側部Ａ寄りに配されており、第２のレッグ部弾性部材６１ｂは、主として股下部Ｃにおける背側部Ｂ寄りに配されている。第１及び第２のレッグ部弾性部材６１ａ、６１ｂは、外層シート１２と内層シート１３との間に配されており、所定の接合手段によって、両シート１２、１３に伸張状態で固定されている。更に、第１及び第２のレッグ部弾性部材６１ａ，６１ｂは、股下部Ｃにおいて互いに交差している。これによって、おむつ１のレッグ開口部６、６の付近にはレッグギャザーが形成される。
【００１６】
図１及び図２に示すように、外層体１１における前後端部と左右両側の湾曲部との間に位置する胴周囲部Ｄには、外層体１１の幅方向に向けて複数の胴回り弾性部材７１ａ、７１ｂがそれぞれ配されている。各胴回り弾性部材７１ａ、７１ｂは糸状であり、おむつ１の腹側部Ａ及び背側部Ｂにおいて、吸収性コア４の両側縁よりも外方の部位Ｄ１に配されており且つ伸縮弾性が発現するように外層シート１２と内層シート１３とによって伸張状態で挟持固定されている。これによって、胴周囲部Ｄにおける吸収性コア４の両側縁よりも外方の部位Ｄ１においては、胴回り弾性部材７１ａ、７１ｂが配された領域に胴周囲ギャザーが形成される。
【００１７】
以上の通り、本実施形態のおむつ１においては、ウエスト開口部５、レッグ開口部６及び胴周囲部Ｄにそれぞれギャザーが形成されており伸縮自在な領域となっている。ギャザーが形成されているこれらの部位は、おむつ１における肌対向面に位置している。これらの部位においては、弛緩状態（つまりおむつが着用されていない状態）では、ギャザーによるひだよせが生じて、肌対向面側において、多数の凸部及び該凸部間に位置し表面に露出していない多数の凹部が形成される。この状態を、胴周囲部Ｄに形成されたギャザーを例にとり、図３に模式的に示す。尚、図３においては、凸部９ａ及び凹部９ｂを誇張して描いている。また、図３から明らかなように、凸部及び凹部は肌対向面側である内層シート１３だけでなく、外層シート１２にも形成されている。
【００１８】
本実施形態のおむつ１においては、内層シート１３及び外層シート１２が透湿性となっている。前述の通り、これらシート間には弾性部材が配されており、これによって肌対向面に伸縮自在な領域が設けられている。そして、これらの領域にはウエストギャザー及び胴周囲ギャザーが形成されてひだよせが生じている。従って、少なくとも、ひだよせによって生じた凸部は透湿性を有している。
【００１９】
一方、凸部間の凹部にはスキンケア剤が付与されている。この状態を胴周囲部Ｄに形成されたギャザーを例にとり、図３に模式的に示す。図３から明らかなように、スキンケア剤Ｓは、凹部９ｂにのみ付与されており、凸部９ａには付与されていない。つまり、スキンケア剤Ｓは、断続的に付与されている。前述の通り凹部９ｂは、ギャザーの弛緩状態においては表面に露出していないので、該凹部９ｂに付与されているスキンケア剤Ｓも表面（肌対向面）に露出しない。
【００２０】
スキンケア剤は、ウエスト開口部５及び胴周囲部Ｄにおいて、それらの伸張方向に延びるように、一列又は多列に付与される。
【００２１】
以上の構成を有する本実施形態のおむつ１においては、おむつ１を着用する場合に、伸縮自在な領域であるウエスト開口部５及び胴周囲部Ｄが伸張されて、これらの部位に形成されているギャザーが引き延ばされる。つまり、ギャザーを構成していた凸部及び凹部が引き延ばされる。これによって凹部に付与されていたスキンケア剤が、おむつ肌対向面の表面に露出するようになる。この状態を胴周囲部Ｄに形成されたギャザーを例にとり、図４に模式的に示す。図４から明らかなように、伸張によって胴周囲部Ｄに形成されたギャザーが引き延ばされて、凸部９ａ及び凹部９ｂが平坦に近い状態となり、スキンケア剤Ｓが肌対向面に露出する。この露出状態下におむつ１が着用されるので、着用動作中にスキンケア剤Ｓがおむつ肌対向面から着用者の肌へ移行し塗布される。着用動作が完了すると、ウエスト開口部５及び胴周囲部Ｄの伸張が解除され、収縮して再びギャザーが生じて図３に示すように凸部９ａ及び凹部９ｂが形成される。その結果、露出していたスキンケア剤Ｓは凹部９ｂ内に戻る。これと共に凸部９ａが着用者の肌に当接する。前述の通り凸部９ａは透湿性となされているので、着用者から生じた汗が凸部９ａから外部へ放出される。これによって、吸収された汗が着用者の体から離されることになる。これらの結果、着用者の肌がドライな状態に保たれ、着用者の腰回り及び胴回りにおけるあせも等の発生が効果的に防止される。その上、前述したように着用者の肌にはスキンケア剤Ｓが付与されているので、これによっても着用者の腰回り及び胴回りにおけるあせも等の発生が防止され、またあせも等が発生した場合にそれが効果的に治癒される。
【００２２】
おむつ１の着用期間中、着用者の動作に起因して、ウエストギャザーや胴周囲ギャザーの伸縮が起こる。そのときにギャザーの凹部が引き延ばされて、スキンケア剤が肌対向面に露出することがある。露出したスキンケア剤は着用者の肌に移行する。このような現象がおむつ１の着用期間に亘って起こるので、スキンケア剤が継続的に肌に移行し、あせも等の発生が防止され、またあせも等が発生した場合にそれが効果的に治癒される。更に、一般にパンツ型使い捨ておむつにおいては、その着用期間中に、母親や介護者がおむつ内側（肌対向面）の汚れの程度をみるために、ウエスト開口部から胴周囲部にかけての部位を引き延ばすことがしばしばある。その都度ごとにウエストギャザーや胴周囲ギャザーが引き延ばされてスキンケア剤が露出する。これによってもスキンケア剤が着用者の肌に移行する。
【００２３】
ギャザーを構成する凸部９ａを確実に透湿性となし且つスキンケア剤を凹部９ｂに確実に位置させるためには、ウエスト開口部５及び胴周囲部Ｄに配された弾性部材と不織布等の繊維ウエブとの接合を断続的に行い且つ接合部に対応する該繊維ウエブの位置にスキンケア剤を付与することが好ましい。例えば図３に示す胴周囲部Ｄに形成されたギャザーを例にとれば、内層シート１３、外層シート１２及び胴回り弾性部材７１ａとの三者を接合するに当たり、胴回り弾性部材７１ａを伸張状態下に内層シート１３及び外層シート１２と断続的に接合して断続的な接合部Ｊを形成し、該接合部Ｊに対応する内層シート１３の位置にスキンケア剤を付与する。これによって、胴回り弾性部材７１ａの伸張状態が解かれると、接合部Ｊ間に位置する内層シート１３（この部分の内層シート１３は透湿性となっている）がひだよせされて、透湿性となっている凸部９ａが確実に形成される。これと同時に、接合部Ｊ及びその近傍に位置する内層シート１３（この部分の内層シート１３にはスキンケア剤Ｓが付与されている）に、スキンケア剤Ｓが付与された凹部９ｂが確実に形成される。接合には、ホットメルト粘着剤などの各種接着剤を用いた接着や、熱融着などを用いることができる。
【００２４】
また本実施形態においては、吸収体本体１０における表面シート２、及び外層体１１における内層シート１３が親水性となされている。更に、外層シート１２における表面シート側に折り返された部分も親水性となされている。従って、少なくとも凸部９ａは親水性となされている。そのため凸部９ａによって着用者の汗を吸収することができる。これにより、凸部９ａの透湿性と相まって、着用者の肌を積極的にドライな状態に保つことができる。なお、これらのシートを親水性とするには、例えば各種親水化剤をこれらのシートに塗布すればよい。あるいは、親水性繊維と疎水性繊維とを混合したシート、親水性繊維からなるシート、親水性繊維シートと疎水性シートの積層体からなるシートを用いてもよい。親水性繊維としては、コットン、パルプ等の天然繊維、レーヨン、リヨセル等の再生繊維、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂等の合成繊維が挙げられる。なお、本実施形態では凸部９ａは親水性であるが、凸部９ａは汗を吸収すれば良いので、親水性であることに限られず吸水性であればよい。
【００２５】
内層シート１３や外層シート１２における表面シート側に折り返された部分を親水性となした場合には、スキンケア剤の種類に応じて次の効果（１）及び（２）が奏される。
（１）撥水性のスキンケア剤を凹部９ｂに付与する場合には、仮に吸収性コア４から尿が内層シート１３に滲み出してきても、外層シート１２側への滲み出しに対する抵抗が生じるので、漏れ防止に寄与する。撥水性のスキンケア剤を付与する場合、凸部９ａを親水性とするときには少なくとも凸部９ａの頂部を除いた部分のみにスキンケア剤を付与するようにする。
（２）親水性のスキンケア剤を使用する場合には、着用中にギャザーが十分に伸びないようなときであっても汗によってスキンケア剤が凹部９ｂから離脱して肌へ容易に移行する。また凸部９ａの透湿性を損なわない範囲であれば、凹部９ｂに加えて凸部９ａにもスキンケア剤を付与してもよい。
但し、撥水性・親水性いずれのスキンケア剤を使用するにしても、発汗前の透湿性を考慮すると、少なくとも凸部９ａの頂部にはスキンケア剤を付与しないで透湿性を確保することが好ましく、特に凹部９ｂにのみスキンケア剤を付与することが好ましい。
【００２６】
スキンケア剤としては、着用者の肌に接触して付着し、そこにとどまるか又は肌内に浸透して作用して、保護、治癒等の効能を有するものを特に制限無く用いることができる。例えば、化粧品の分野においてエモリエント剤として用いられているものを用いることができる。例えば、流動パラフィン、シリコーンオイル、動植物油（オリーブ油、ホホバ油、ベニバナ油、スクワラン及びスクワレン等）、モノ、ジ、トリグリセライド、脂肪族エーテル（ミリスチル−１，３−ジメチルブチルエーテル、パルミチル−１，３−ジメチルブチルエーテル、ステアリル−１，３−ジメチルブチルエーテル、パルミチル−１，３−メチルプロピルエーテル及びステアリル−１，３−メチルプロピルエーテル等）、イソステアリル−コレステロールエステルなどの油剤成分が挙げられる。またパラフィンワックス、Ｃ₁₂〜Ｃ₂₂脂肪酸、Ｃ₁₂〜Ｃ₄₄脂肪酸エーテル、Ｃ₁₂〜Ｃ₂₂脂肪アルコール、ワセリン、脂肪酸ソルビタンエステル（モノ、ジ、トリ）、ポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタンエステル（モノ、ジ、トリ）等、ステアリン酸マグネシウム等の金属石鹸、ショ糖脂肪酸エステル、シクロデキストリン脂肪酸エステル、シリコーン系レジン、アルキルシリコーンなどを用いることもできる。更に特表平１０−５０９８９６号公報、特表平１１−５１００８２号公報、特表平１１−５１０４１６号公報、特表２０００−５０５６８２号公報に記載のエモリエント剤を用いることもできる。
【００２７】
スキンケア剤としては、更に、セリシン、キトサン、セラミド類、コラーゲン、保湿剤（１，３−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン及びプロピレングリコール等）などを用いることもできる。また、以下の一般式（１）で表されるジアミド誘導体を用いることもできる。このジアミド誘導体の詳細は本出願人の先の出願に係るＷＯ００／６１０９７号公報に記載されている。このジアミド誘導体として好ましいものは、例えば同公報の記載の式（１ａ）、（１ｂ）及び（１ｃ）で表される化合物である。
【００２８】
【化１】

【００２９】
スキンケア剤として、シッカロール、タルク、酸化チタン、アシル化タウリン金属塩（ラウロイルタウリンカルシウム塩、ラウロイル−β−アラニルカルシウム）ジステアリルエーテル、セチルリン酸亜鉛ナトリウム、Ｎ−ε−ラウロイン−Ｌ−リジン、シリコーンビーズ、ナイロンビーズなどの有機及び無機微粒子を用いることもできる。これらの微粒子の粒径は、０．０５〜５０μｍ、特に１〜２０μｍであることが好ましい。
【００３０】
スキンケア剤として、特に植物エキスを用いることが好ましい。植物エキスは、各種植物の全体又はその葉、樹皮、根及び枝のうちの一又は二以上の箇所を乾燥させ又は乾燥させることなく粉砕した後、常温又は加温下に溶剤によって抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出機具を用いて抽出することによって得られる。植物エキスとしては、例えば柚エキス、ハマメリスエキス、アスナロエキス、アロエエキス、オウバクエキス、オーツ麦エキス、海藻エキス（ヒバマタ）、ワレモコウエキス、スギナエキス、カミツレエキス、ユーカリエキス、モモ葉エキスなどの親水性のものが用いられる。特に、柚エキス、ユーカリエキス、ハマメリスエキス、アスナロエキス、アロエエキス及びオウバクエキスから成る群から選択される一種以上の物質を用いることで、スキンケア効果が一層高くなる。これらのうちでも、スキンケア効果の更に一層の向上の点から、ハマメリスエキス、アスナロエキス、柚エキスを用いることが好ましい。吸収性物品の製造工程で加熱処理を行う場合に防爆対応を要しない点から、植物エキスは、１，３−ブチレングリコール抽出物であることが好ましい。
【００３１】
親水性の植物エキスは、有効成分に加え溶剤成分及び水分を含んだ状態となっている。この状態での植物エキスの有効成分量（溶剤成分や水分を除いた量）は、０．００１〜５重量％であれば良い。但し、抽出用の溶剤成分として１，３−ブチレングリコールを用いた場合には、有効成分量と１，３−ブチレングリコールの量との総和が前記範囲内であればよい。特に、有効成分量は、溶剤成分の量に対して０．００１〜１０重量％であることが好ましい。
【００３２】
本発明においては吸湿剤を用いることもできる。吸湿剤としては、従来公知のものを特に制限なく用いることができる。吸湿剤はスキンケア剤の施されている部位と同部位に施されてもよい。あるいは吸湿剤が練り込まれた繊維からなるシートをおむつの所定部位、例えば外層体１１の外層シート１２と内層シート１３との間に配してもよい。吸湿剤は、人体に対して有害又は刺激性のある成分を含まないことが好ましい。特に、吸湿剤が水に可溶な成分を含む場合には、該成分が排泄された液に溶解して肌に接触するおそれがあるので、該吸湿剤は実用上水不溶性のものであることが好ましい。水可溶性である場合には不溶化処理を施したものであることが好ましい。水不溶性の吸湿剤としては次の（１）〜（４）のものが挙げられる。（１）活性炭、天然又は合成シリカ、合成ゼオライト等の水分をその表面に物理化学的に吸着する無機／有機多孔体。（２）ポリアクリル酸ソーダ架橋体；デンプン−ポリアクリル酸グラフト重合体；親水性ポリウレタン；カルボキシレート、スルホネート若しくはサルフェート基を有するモノマーと、ホスフェート若しくはホスホネート基を有するモノマーとの共重合体等の高吸収性ポリマー。（３）水分を蒸気としても液体としても吸収して膨潤するシリカゲル等の水不溶性有機／無機親水性ゲル。（４）各種糖類やアルギン酸およびその塩などの天然物吸湿剤。
【００３３】
本発明においては植物エキスなどのスキンケア剤が施されている部位に、スキンケア剤と共に該スキンケア剤の皮膚への浸透促進剤が施されていても良い。これによって、着用者の肌へのスキンケア剤の浸透が促進され、あせも等が一層抑制され、またあせも等が起こった場合にそれらが一層迅速に治癒される。
【００３４】
浸透促進剤としては、溶解度パラメータ値（以下、ＳＰ値という）が１５〜１７、特に１６〜１６．８の物質を用いることが好ましい。ＳＰ値が前記範囲内であることによって、べたつきが低くさらっとした感触のおむつとなる。
【００３５】
浸透促進剤としては、脂肪族エーテルや脂肪族エステルを用いることが好ましい。特に熱的に安定な物質である脂肪族エーテルを用いることが好ましい。この理由は、吸収性物品の製造工程においては一般に各構成部材の接合時に熱が付与され、その際に脂肪族エーテルは変性・分解しづらいからである。
【００３６】
特に好ましい浸透促進剤は、ミリスチル−１，３−ジメチルブチルエーテル、パルミチル−１，３−ジメチルブチルエーテル、ステアリル−１，３−ジメチルブチルエーテル、パルミチル−３−メチルプロピルエーテル、ステアリル−３−メチルプロピルエーテル等の脂肪族エーテルである。
【００３７】
植物エキスなどのスキンケア剤が施されている部位には、前述した浸透促進剤に加えてその他の成分を施してもよい。そのような成分としては、前記浸透促進剤のゲル化剤が挙げられる。これによって浸透促進剤の固定化を図ることができる。ゲル化剤としては、前記浸透促進剤の拡散・移行を抑制し得る物質が用いられ、例えばパラフィンワックス、脂肪酸（Ｃ₁₂〜Ｃ₂₂）、脂肪族アルコール（Ｃ₁₂〜Ｃ₂₂）、ワセリン、脂肪酸ソルビタンエステル（モノ、ジ、トリ）、ポリオキシエチレン脂肪酸ソルビタンエステル等が挙げられる。ゲル化剤は、スキンケア効果も奏するので好ましい。ゲル化剤は、浸透促進剤１００重量部に対して１０〜２００重量部、特に５０〜１００重量部施されていることが、経済性、触感、加工性の点から好ましい。
【００３８】
植物エキスなどのスキンケア剤が施されている部位には、前述した浸透促進剤及びゲル化剤に加えて別の成分を施してもよい。そのような成分としては、例えばスキンケア剤並びに必要に応じて用いられる浸透促進剤及び及びゲル化剤を施す際に用いられる、これらの剤を含む混合物の粘度を調整するための粘度調整剤が挙げられる。この場合、該粘度調整剤として、スキンケア効果を有する物質である流動パラフィン、シリコーンオイル、動植物油（スクワラン、オリーブ油、ホホバ油、ベニバナ油）、モノ、ジ又はトリグリセライド等を用いることが好ましい。スキンケア剤、浸透促進剤、ゲル化剤及び粘度調整剤の混合物の常温（２０℃）におけるＪＩＳ硬度は２０〜５０であることが肌へのスキンケア剤の移行性と触感とを両立できる点から好ましい。
【００３９】
本実施形態のおむつ１においては、スキンケア剤が施されている部位に、抑汗剤を施してもよい。抑汗剤としては例えばアルミニウムヒドロキシクロライド、アルミニウム−ジルコニウム塩、パラフェノールスルホン酸亜鉛等が挙げられる。また吸収した汗の発散を促進させるために、胴周囲部及び／又はウエスト開口部におけるギャザーの一部に開孔処理がなされていてもよい。
【００４０】
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば前記実施形態においては、胴周囲部及びウエスト開口部におけるギャザーにスキンケア剤を付与したが、これに代えて、おむつ肌対向面におけるその他の伸縮自在な領域、例えばレッグ開口部にスキンケア剤を付与してもよい。
【００４１】
また前記実施形態はパンツ型の使い捨ておむつに係るものであったが、本発明は展開型の使い捨ておむつにも同様に適用できる。更におむつ以外の吸収性物品、例えば生理用ナプキンや失禁パッドにも同様に適用できる。
【００４２】
【発明の効果】
本発明の吸収性物品によれば、湿疹、あせも、かぶれ等の発生を効果的に防止することができる。また湿疹、あせも、かぶれ等が発生した場合に、これらを速やかに治癒することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の吸収性物品の一例としてのパンツ型使い捨ておむつを示す斜視図である。
【図２】図２（ａ）は図１に示すおむつを組み立てる前の状態を表面シート側からみた伸張状態での平面図であり、図２（ｂ）は図２（ａ）におけるｂ−ｂ線断面図である。
【図３】弛緩状態での図２におけるIII−III線断面図である。
【図４】伸張状態での図２におけるIII−III線断面図である。
【符号の説明】
１使い捨ておむつ（吸収性物品）
２表面シート
３防漏シート
４吸収性コア
５レッグ開口部
９ａ凸部
９ｂ凹部
１０吸収体本体
１１外層体
７１ａ、７１ｂ胴回り弾性部材
Ａ腹側部
Ｂ背側部
Ｃ股下部
Ｄ胴周囲部
Ｊ接合部
Ｓスキンケア剤[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an absorbent article such as a disposable diaper, and more particularly to an absorbent article that can effectively prevent the occurrence of eczema and rash caused by wearing the absorbent article.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
A disposable diaper is known in which a breathable sweat-absorbing sheet is bonded to the inner surface of a diaper waist flap (see Patent Document 1). This disposable diaper has a sheet that absorbs sweat on the inner surface of the waist flap, where eczema, rash, rash, etc. are likely to occur. It is something to prevent.
[0003]
According to the disposable diaper, sweat generated from the wearer is absorbed by the sweat absorbing sheet. However, since the sweat-absorbing sheet that has been wet by absorbing sweat is in contact with the skin of the wearer, the skin of the wearer is exposed to a wet state. Therefore, it is not possible to sufficiently prevent the occurrence of ash and the like.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 2000-189454
Therefore, an object of the present invention is to provide an absorbent article that can effectively prevent the occurrence of eczema, rash, rash and the like. Moreover, this invention is providing the absorbent article which can heal these rapidly when eczema, a rash, a rash, etc. generate | occur | produce.
[0006]
In order to sufficiently prevent the occurrence of eczema, rash, rash, etc. (hereinafter referred to as rash), the present inventors removed sweat generated from the wearer and applied a desired drug to the wearer's skin. I found out that it was effective.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has a stretchable region on the skin-facing surface, and the stretchable region is located between a large number of convex portions and the convex portions and is not exposed to the surface due to crease due to gather formation in the relaxed state. A concave portion, the convex portion is moisture permeable and a skin care agent is applied to the concave portion, and when the gather is extended, the convex portion and the concave portion are stretched to The object is achieved by providing an absorbent article in which the skin care agent is exposed to the skin facing surface .
[0008]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present invention will be described below based on preferred embodiments with reference to the drawings. This embodiment relates to a pants-type disposable diaper that is one of the absorbent articles of the present invention. FIG. 1 shows a perspective view of a pants-type disposable diaper, and FIG. 2 (a) shows a plan view in an extended state when the diaper shown in FIG. 1 is assembled as seen from the top sheet side. FIG. 2B is a cross-sectional view taken along line bb in FIG.
[0009]
As shown in FIGS. 1 and 2, the diaper 1 of the present embodiment includes a liquid-permeable surface sheet 2, a liquid-impermeable leak-proof sheet 3, and a liquid retaining property disposed between both sheets 2 and 3. A substantially vertically long absorbent body 10 having an absorbent core 4 as an absorbent body, and an outer layer body 11 disposed on the leakproof sheet 3 side of the absorbent body 10. The diaper 1 has an abdominal side A disposed on the wearer's abdominal side, a back side B disposed on the back side, and a crotch C positioned therebetween, and both side edges A1, A1 of the abdominal side A. A2 and both side edges B1 and B2 of the back side B are joined together to form a waist opening 5 and a pair of leg openings 6. A space between the waist opening 5 and the leg opening 6 is a trunk periphery D.
[0010]
The top sheet 2, the leak-proof sheet 3 and the absorbent core 4 are joined together by a predetermined means to form a vertically long absorbent body 10. The top sheet 2 and the leak-proof sheet 3 are each rectangular. The absorbent core 4 is also rectangular. As the surface sheet 2 and the leak-proof sheet 3, those similar to those conventionally used for this type of diaper can be used. For example, a fiber web such as a nonwoven fabric can be used as the top sheet 2. As will be described later, this fiber web is hydrophilic. The absorbent core 4 is composed of superabsorbent polymer particles and fiber material, and is covered with tissue paper (not shown).
[0011]
As shown in FIG. 2,

side cuffs

8, 8 made of a liquid resistant or liquid impermeable and breathable material are formed on the left and right sides of the absorbent body 10. Each side cuff 8 has a fixed end and a free end along the longitudinal direction of the absorbent body 10. The fixed end is fixed to the top sheet 2. On the other hand, a side cuff elastic member 81 is arranged in an expanded state in the vicinity of the free end. Thereby, the side cuff 8 stands up and the outflow of the liquid to the width direction of the absorber main body 10 is prevented.
[0012]
As shown in FIG. 2, the absorbent body 10 is fixed to the central portion of the outer layer body 11 with its longitudinal direction coinciding with the longitudinal direction of the outer layer body 11. The absorber body 10 and the outer layer body 11 are partially joined and fixed.
[0013]
The outer layer body 11 has at least two sheet materials, that is, an outer layer sheet 12 and an inner layer sheet 13 disposed on the inner surface side of the outer layer sheet 12. The two sheet materials are composed of a fiber web such as a nonwoven fabric. As will be described later, the fiber webs constituting the outer layer sheet 12 and the inner layer sheet 13 are each made of moisture permeability. The outer layer body 11 forms the outer shape of the diaper 1, and the outer layer sheet 12 constituting the outer layer body 11 forms the outermost surface of the diaper 1. The inner layer sheet 13 is joined to the inner surface side of the outer layer sheet 12 with an adhesive such as a hot melt pressure-sensitive adhesive. The outer layer body 11 has an hourglass shape in which both side edges are bound inward in the central portion in the longitudinal direction. The outer layer body 11 extends outward from the front and rear end edges of the absorbent body 10, and the extended portion is folded back to the absorbent body 10 side. The front and rear end edges of the folded outer layer material 11 are positioned on the absorbent core 4 in the absorbent body 10 as shown in FIG.
[0014]
As shown in FIG. 2, a plurality of waist

elastic members

51 a and 51 b are arranged along the width direction at the front and rear end portions of the outer layer body 11 along the front and rear end edges. Each waist part

elastic member

51a, 51b is clamped and fixed by the outer layer sheet 12 and the inner layer sheet 13 in an expanded state. As a result, a waist gather is formed in the vicinity of the waist opening 5.
[0015]
As shown in FIG. 2, a first leg elastic member 61 a and a second leg elastic member 61 b are arranged on the left and right curved portions of the outer layer body 11. The first leg elastic member 61a is mainly arranged near the stomach side A in the crotch C, and the second leg elastic member 61b is mainly arranged near the back side B in the crotch C. Yes. The first and second leg

elastic members

61a and 61b are arranged between the outer layer sheet 12 and the inner layer sheet 13, and are fixed to the both

sheets

12 and 13 in a stretched state by a predetermined joining means. . Further, the first and second leg

elastic members

61a and 61b intersect each other at the crotch portion C. Thereby, leg gathers are formed in the vicinity of the leg openings 6 and 6 of the diaper 1.
[0016]
As shown in FIG. 1 and FIG. 2, a plurality of waistline elastic members are provided in the waist circumference portion D located between the front and rear end portions and the left and right curved portions of the outer layer body 11 toward the width direction of the outer layer body 11. 71a and 71b are arranged respectively. Each of the waistline

elastic members

71a and 71b is thread-like, and is disposed on the outer side D1 of the absorbent core 4 at the ventral side A and the backside B of the diaper 1 and exhibits elastic elasticity. In this manner, the outer layer sheet 12 and the inner layer sheet 13 are clamped and fixed in an expanded state. As a result, a waist circumference gather is formed in a region where the waistline

elastic members

71a and 71b are arranged in the portion D1 outside the both side edges of the absorbent core 4 in the waist circumference portion D.
[0017]
As described above, in the diaper 1 of the present embodiment, gathers are formed in the waist opening 5, the leg opening 6, and the trunk periphery D, respectively, and are stretchable regions. These parts where the gathers are formed are located on the skin facing surface of the diaper 1. In these parts, in a relaxed state (that is, a state in which the diaper is not worn), folds are caused by gathers, and on the skin-facing surface side, a large number of convex parts and a position between the convex parts are exposed to the surface. A large number of concave portions are formed. This state is schematically shown in FIG. 3 by taking a gather formed in the trunk periphery D as an example. In FIG. 3, the convex portions 9a and the concave portions 9b are exaggerated. Further, as is apparent from FIG. 3, the convex portions and the concave portions are formed not only on the inner layer sheet 13 on the skin facing surface side but also on the outer layer sheet 12.
[0018]
In the diaper 1 of the present embodiment, the inner layer sheet 13 and the outer layer sheet 12 are moisture permeable. As described above, an elastic member is disposed between these sheets, and thereby a stretchable region is provided on the skin facing surface. In these regions, waist gathers and waist circumference gathers are formed to cause pleats. Therefore, at least the convex portion generated by the pleat has moisture permeability.
[0019]
On the other hand, a skin care agent is applied to the concave portions between the convex portions. This state is schematically shown in FIG. 3 by taking an example of gathers formed in the trunk periphery D. As is apparent from FIG. 3, the skin care agent S is applied only to the concave portion 9b and is not applied to the convex portion 9a. That is, the skin care agent S is provided intermittently. As described above, since the concave portion 9b is not exposed on the surface in the gathered state, the skin care agent S applied to the concave portion 9b is not exposed on the surface (skin facing surface).
[0020]
The skin care agent is applied to the waist opening 5 and the waist periphery D in a single row or multiple rows so as to extend in the extending direction thereof.
[0021]
In the diaper 1 of the present embodiment having the above configuration, when the diaper 1 is worn, the waist opening 5 and the trunk periphery D, which are stretchable regions, are stretched and formed in these parts. Gather is extended. That is, the convex part and the concave part which constituted the gathers are extended. As a result, the skin care agent applied to the recesses is exposed on the surface of the diaper skin facing surface. This state is schematically shown in FIG. 4 with an example of gathers formed in the trunk periphery D. As is apparent from FIG. 4, the gathers formed in the trunk periphery D are stretched by stretching, and the convex portions 9a and the concave portions 9b become nearly flat, and the skin care agent S is exposed on the skin facing surface. Since the diaper 1 is worn under this exposed state, the skin care agent S is transferred from the diaper skin facing surface to the wearer's skin and applied during the wearing operation. When the wearing operation is completed, the expansion of the waist opening 5 and the trunk periphery D is released, and the contraction occurs to generate gathers again, thereby forming the convex portions 9a and the concave portions 9b as shown in FIG. As a result, the exposed skin care agent S returns into the recess 9b. At the same time, the convex portion 9a comes into contact with the skin of the wearer. Since the convex part 9a is made into moisture permeability as above-mentioned, the sweat produced from the wearer is discharge | released outside from the convex part 9a. This separates absorbed sweat from the wearer's body. As a result, the wearer's skin is kept in a dry state, and the occurrence of rashes on the waist and waist of the wearer is effectively prevented. In addition, since the skin care agent S is applied to the wearer's skin as described above, this also prevents the occurrence of rashes on the waist and waist of the wearer, and when the rashes occur. It is effectively healed.
[0022]
During the wearing period of the diaper 1, the waist gathers and the waist circumference gathers expand and contract due to the movement of the wearer. At that time, the gather recesses are extended, and the skin care agent may be exposed on the skin-facing surface. The exposed skin care agent migrates to the wearer's skin. Since such a phenomenon occurs over the wearing period of the diaper 1, the skin care agent is continuously transferred to the skin, and the occurrence of harsh etc. is prevented. The Further, in general, in a pants-type disposable diaper, during the wearing period, a mother or a caregiver stretches the region from the waist opening to the torso to see the degree of dirt on the inside of the diaper (skin facing surface). There are often. Each time the waist gathers and waist circumference gathers are stretched to expose the skin care agent. This also transfers the skin care agent to the wearer's skin.
[0023]
In order to ensure that the convex portions 9a constituting the gathers are moisture permeable and to ensure that the skin care agent is positioned in the concave portions 9b, an elastic member disposed in the waist opening 5 and the trunk periphery D and a fiber web such as a nonwoven fabric It is preferable that the skin care agent is applied to the position of the fiber web corresponding to the joint portion intermittently. For example, taking the gathers formed in the waist circumference D shown in FIG. 3 as an example, when joining the three layers of the inner layer sheet 13, the outer layer sheet 12, and the waistline elastic member 71a, the waistline elastic member 71a is kept in an expanded state. The inner layer sheet 13 and the outer layer sheet 12 are intermittently joined to form an intermittent joint J, and a skin care agent is applied to the position of the inner layer sheet 13 corresponding to the joint J. As a result, when the stretched state of the waistline elastic member 71a is released, the inner layer sheet 13 located between the joints J (the inner layer sheet 13 in this portion is moisture permeable) is pleated and becomes moisture permeable. The protruding portion 9a is reliably formed. At the same time, the concave portion 9b to which the skin care agent S is applied is surely formed in the joint layer J and the inner layer sheet 13 located in the vicinity thereof (the skin care agent S is applied to the inner layer sheet 13 in this portion). The For bonding, bonding using various adhesives such as a hot-melt pressure-sensitive adhesive, heat fusion, or the like can be used.
[0024]
Moreover, in this embodiment, the surface sheet 2 in the absorber main body 10 and the inner layer sheet 13 in the outer layer body 11 are made hydrophilic. Further, the portion of the outer layer sheet 12 that is folded back to the surface sheet side is also made hydrophilic. Accordingly, at least the convex portion 9a is hydrophilic. Therefore, the sweat of the wearer can be absorbed by the convex portion 9a. Thereby, coupled with the moisture permeability of the convex portion 9a, the skin of the wearer can be positively kept in a dry state. In order to make these sheets hydrophilic, for example, various hydrophilizing agents may be applied to these sheets. Alternatively, a sheet in which hydrophilic fibers and hydrophobic fibers are mixed, a sheet made of hydrophilic fibers, or a sheet made of a laminate of a hydrophilic fiber sheet and a hydrophobic sheet may be used. Examples of hydrophilic fibers include natural fibers such as cotton and pulp, regenerated fibers such as rayon and lyocell, and synthetic fibers such as polyvinyl alcohol and acrylic resin. In the present embodiment, the convex portion 9a is hydrophilic. However, the convex portion 9a only needs to absorb sweat, and may be water-absorbing as long as it absorbs sweat.
[0025]
When the portion of the inner layer sheet 13 or the outer layer sheet 12 that is folded back to the surface sheet side becomes hydrophilic, the following effects (1) and (2) are exhibited depending on the type of skin care agent.
(1) When applying a water-repellent skin care agent to the recess 9b, even if urine oozes from the absorbent core 4 to the inner layer sheet 13, resistance to oozing to the outer layer sheet 12 side occurs. Contributes to leakage prevention. When the water repellent skin care agent is applied, the skin care agent is applied only to a portion excluding at least the top of the protrusion 9a when the protrusion 9a is made hydrophilic.
(2) When using a hydrophilic skin care agent, even if the gathers are not sufficiently stretched during wearing, the skin care agent is separated from the recess 9b by sweat and easily transferred to the skin. Moreover, as long as the moisture permeability of the convex part 9a is not impaired, a skin care agent may be applied to the convex part 9a in addition to the concave part 9b.
However, even when using either a water-repellent or hydrophilic skin care agent, considering moisture permeability before sweating, it is preferable to ensure moisture permeability without providing a skin care agent at least on the top of the convex portion 9a. In particular, it is preferable to apply a skin care agent only to the recess 9b.
[0026]
As the skin care agent, those that adhere to the skin of the wearer and stay there or permeate into the skin and have effects such as protection and healing can be used without particular limitation. For example, what is used as an emollient in the field of cosmetics can be used. For example, liquid paraffin, silicone oil, animal and vegetable oils (olive oil, jojoba oil, safflower oil, squalane and squalene, etc.), mono, di, triglyceride, aliphatic ether (myristyl-1,3-dimethylbutyl ether, palmityl-1,3- And dimethyl butyl ether, stearyl-1,3-dimethylbutyl ether, palmityl-1,3-methylpropyl ether and stearyl-1,3-methylpropyl ether) and isostearyl-cholesterol esters. The paraffin wax, C ₁₂ -C ₂₂ fatty acids, C ₁₂ -C ₄₄ fatty ethers, C ₁₂ -C ₂₂ fatty alcohols, vaseline, fatty acid sorbitan esters (mono-, di-, tri-), polyoxyethylene fatty acid sorbitan ester (mono-, di- , Tri) and the like, metal soap such as magnesium stearate, sucrose fatty acid ester, cyclodextrin fatty acid ester, silicone resin, alkyl silicone and the like can also be used. Furthermore, the emollients described in JP-A-10-509896, JP-A-11-510082, JP-A-11-510416, and JP-A-2000-505682 can also be used.
[0027]
As the skin care agent, sericin, chitosan, ceramides, collagen, humectants (1,3-butylene glycol, dipropylene glycol, glycerin, propylene glycol, etc.) and the like can also be used. Moreover, the diamide derivative represented by the following general formula (1) can also be used. The details of this diamide derivative are described in WO 00/61097 related to the previous application of the present applicant. Preferred examples of the diamide derivative include compounds represented by formulas (1a), (1b) and (1c) described in the publication.
[0028]
[Chemical 1]

[0029]
As skin care agents, cigarol, talc, titanium oxide, acylated taurine metal salt (lauroyl taurine calcium salt, lauroyl-β-alanyl calcium) distearyl ether, sodium cetyl phosphate, N-ε-lauroin-L-lysine, silicone Organic and inorganic fine particles such as beads and nylon beads can also be used. The particle diameter of these fine particles is preferably 0.05 to 50 μm, particularly 1 to 20 μm.
[0030]
It is particularly preferable to use a plant extract as the skin care agent. The plant extract is pulverized without drying or drying one or more parts of the whole plant or its leaves, bark, roots and branches, and then extracted with a solvent at room temperature or under heating, or It can be obtained by extraction using an extractor such as a Soxhlet extractor. Examples of plant extracts include hydrophilic extracts such as camellia extract, hamamelis extract, asunalo extract, aloe extract, oat extract, oat extract, seaweed extract (hibermata), bituminous extract, horsetail extract, chamomile extract, eucalyptus extract, peach leaf extract, etc. Is used. In particular, the use of one or more substances selected from the group consisting of koji extract, eucalyptus extract, hamamelis extract, asunalo extract, aloe extract and agaric extract further enhances the skin care effect. Among these, from the point of further improving the skin care effect, it is preferable to use a Hamelis extract, an asunalo extract, and a koji extract. The plant extract is preferably a 1,3-butylene glycol extract from the viewpoint that no explosion-proof treatment is required when heat treatment is performed in the manufacturing process of the absorbent article.
[0031]
A hydrophilic plant extract contains a solvent component and moisture in addition to an active ingredient. The amount of the active ingredient of the plant extract in this state (amount excluding the solvent component and moisture) may be 0.001 to 5% by weight. However, when 1,3-butylene glycol is used as the solvent component for extraction, the sum of the amount of the active ingredient and the amount of 1,3-butylene glycol may be within the above range. In particular, the amount of the active ingredient is preferably 0.001 to 10% by weight with respect to the amount of the solvent component.
[0032]
In the present invention, a hygroscopic agent can also be used. As the hygroscopic agent, conventionally known ones can be used without particular limitation. The hygroscopic agent may be applied to the same site as the skin care agent. Or you may distribute | arrange the sheet | seat which consists of the fiber in which the hygroscopic agent was kneaded between the predetermined | prescribed site | parts of a diaper, for example, the outer layer sheet | seat 12 and the inner layer sheet | seat 13 of the outer layer body 11. It is preferable that the hygroscopic agent does not contain a component harmful or irritating to the human body. In particular, when the hygroscopic agent contains a water-soluble component, the hygroscopic agent is practically insoluble in water because it may dissolve in the excreted liquid and come into contact with the skin. Is preferred. When it is water-soluble, it is preferably subjected to insolubilization treatment. Examples of water-insoluble hygroscopic agents include the following (1) to (4). (1) An inorganic / organic porous material that adsorbs moisture such as activated carbon, natural or synthetic silica, or synthetic zeolite on its surface physicochemically. (2) crosslinked polyacrylic acid soda; starch-polyacrylic acid graft polymer; hydrophilic polyurethane; copolymer of monomer having carboxylate, sulfonate or sulfate group and monomer having phosphate or phosphonate group, etc. Absorbent polymer. (3) A water-insoluble organic / inorganic hydrophilic gel such as silica gel that swells by absorbing moisture as a vapor or liquid. (4) Natural product hygroscopic agents such as various sugars, alginic acid and salts thereof.
[0033]
In the present invention, a penetration enhancer of the skin care agent into the skin may be applied together with the skin care agent at a site where the skin care agent such as a plant extract is applied. As a result, the penetration of the skin care agent into the wearer's skin is promoted, and the rashes and the like are further suppressed, and when bruises and the like occur, they are healed more rapidly.
[0034]
As the penetration enhancer, it is preferable to use a substance having a solubility parameter value (hereinafter referred to as SP value) of 15 to 17, particularly 16 to 16.8. When the SP value is within the above range, the diaper has a low-stickiness and a dry feel.
[0035]
As the penetration enhancer, it is preferable to use an aliphatic ether or an aliphatic ester. In particular, it is preferable to use an aliphatic ether which is a thermally stable substance. The reason for this is that, in the manufacturing process of absorbent articles, heat is generally applied at the time of joining the constituent members, and at that time, the aliphatic ether is difficult to denature and decompose.
[0036]
Particularly preferred penetration enhancers include myristyl-1,3-dimethylbutyl ether, palmityl-1,3-dimethylbutyl ether, stearyl-1,3-dimethylbutyl ether, palmityl-3-methylpropyl ether, stearyl-3-methylpropyl ether, and the like. Is an aliphatic ether.
[0037]
In addition to the penetration enhancer described above, other components may be applied to the site where a skin care agent such as a plant extract is applied. Examples of such a component include a gelling agent for the penetration enhancer. As a result, the penetration enhancer can be fixed. As the gelling agent, a substance capable of suppressing the diffusion / migration of the penetration enhancer is used. For example, paraffin wax, fatty acid (C ₁₂ -C ₂₂ ), aliphatic alcohol (C ₁₂ -C ₂₂ ), petrolatum, fatty acid Examples include sorbitan esters (mono, di, tri), polyoxyethylene fatty acid sorbitan esters and the like. A gelling agent is preferable because it also has a skin care effect. The gelling agent is preferably applied in an amount of 10 to 200 parts by weight, particularly 50 to 100 parts by weight, based on 100 parts by weight of the penetration accelerator, from the viewpoints of economy, touch and workability.
[0038]
In addition to the penetration enhancer and the gelling agent described above, another component may be applied to a site where a skin care agent such as a plant extract is applied. Examples of such a component include a skin care agent and a viscosity modifier for adjusting the viscosity of a mixture containing these agents, which is used when a penetration enhancer and a gelling agent are used as necessary. It is done. In this case, it is preferable to use liquid paraffin, silicone oil, animal and vegetable oils (squalane, olive oil, jojoba oil, safflower oil), mono-, di- or triglycerides, which are substances having a skin care effect, as the viscosity modifier. The JIS hardness at normal temperature (20 ° C.) of the mixture of the skin care agent, penetration enhancer, gelling agent and viscosity modifier is preferably 20 to 50 from the viewpoint that both the migration of the skin care agent to the skin and tactile sensation can be achieved. .
[0039]
In the diaper 1 of this embodiment, you may give an antiperspirant to the site | part to which the skin care agent is given. Examples of the antiperspirant include aluminum hydroxychloride, aluminum-zirconium salt, zinc paraphenol sulfonate, and the like. Moreover, in order to promote the divergence of the absorbed sweat, an opening process may be performed on a part of the gathers in the waist circumference and / or the waist opening.
[0040]
The present invention is not limited to the embodiment. For example, in the above-described embodiment, the skin care agent is applied to the gathers at the waist circumference and the waist opening, but instead, the skin care agent is applied to other stretchable regions on the diaper skin facing surface, for example, the leg opening. May be.
[0041]
Moreover, although the said embodiment concerns a pants-type disposable diaper, this invention is applicable similarly to a deployment-type disposable diaper. Furthermore, it can be similarly applied to absorbent articles other than diapers, such as sanitary napkins and incontinence pads.
[0042]
【The invention's effect】
According to the absorbent article of the present invention, it is possible to effectively prevent the occurrence of eczema, rash, rash and the like. Moreover, when eczema, a rash, a rash, etc. generate | occur | produce, these can be cured rapidly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a pants-type disposable diaper as an example of an absorbent article of the present invention.
2 (a) is a plan view of the state before assembling the diaper shown in FIG. 1 as viewed from the top sheet side, and FIG. 2 (b) is a cross-sectional view taken along line bb in FIG. 2 (a). It is line sectional drawing.
FIG. 3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG. 2 in a relaxed state.
4 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG. 2 in an extended state.
[Explanation of symbols]
1 disposable diaper (absorbent article)
2 Top sheet 3 Leak-proof sheet 4 Absorbent core 5 Leg opening 9a Convex part 9b Concave part 10 Absorber body 11

Outer layer body

71a, 71b Girth elastic member A Abdominal side part B Back side part C Crotch part D Trunk circumference part J Joint Part S Skin Care

Claims

The skin-facing surface has a stretchable region, and the stretchable region has a number of convex portions and concave portions that are located between the convex portions and are not exposed on the surface due to crease due to gathering in the relaxed state. The convex portion is moisture permeable and a skin care agent is applied to the concave portion, and the skin care agent is not applied to the convex portion, and when the gather is elongated, the convex portion An absorbent article in which the skin care agent is exposed on the skin-facing surface by extending the portion and the recess.

The absorbent article according to claim 1, wherein the convex portion is hydrophilic.

The absorbent article of claim 2, wherein the skin care agent is a water-repellent.

The stretchable region is composed of at least a fiber web and an elastic member serving as a skin-facing surface, and the elastic member is bonded to the fiber web under the stretched state, and the bonding pattern of both is intermittent. The absorptive article according to any one of claims 1 to 3 in which said skin care agent is given to a position of said fiber web corresponding to both joined parts.

The absorbent article is a disposable diaper, and the stretchable region is located in a waist opening, a leg opening, or a waist circumference located between the waist opening and the leg opening. The absorbent article in any one.