JP3997921B2 - 収納箱におけるディスク保持機能を備えたスライド棚の構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、収納箱におけるディスク保持機能を備えたスライド棚の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からCDのような収納対象を収納する収納ラックとして棚板の上面側の前列と後列とにそれぞれ収納スペースを設け、前列スペースに収納トレーを左右スライド自在に配置し、後列スペースに仕切枠を配置し、前列の収納トレーを左右にスライドすることにより後列の収納スペースの仕切枠間に収納した収納対象を容易に出し入れするようなものが知られている。(例えば、特許文献1参照)
この特許文献1に示された従来例にあっては、収納ラック自体の棚板は収納ラックの前開口から前方に引出せないので、棚板の奥である後列の収納スペースに収納したCDの取り出しが難しいものである。特に、CDを立てて並べた場合、取り出す際には上方に引き上げて取り出す必要があり、このため上下の棚板間の隙間が長くなければ、取り出すことは出来ないという問題がある。また、上記従来にあっては、棚板の上面に別体の収納トレーや別体の仕切枠を配設する必要があり、構造が複雑となるという問題がある。また、上記従来例にあっては、CDを収納する場合、CDを立てて横向きに並べるものであり、このため、順にめくりながら選ぶ際に、CDのタイトルなどが正面を向かずに横からしか見えず、このため選び難いという問題がある。更に、上記従来例にあっては、棚板の横巾が異なる場合、つまり、収納ラックの側板間の横巾が異なる場合には、側板間の横巾の異なる収納ラック毎に棚板、収納トレー等を別に形成する必要がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−8755号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成のスライド棚にCDなどのディスクを入れたディスクケースを効率よく収納でき、しかも、順にめくりながら選んだり、あるいは取り出しが容易に行える収納箱におけるディスク保持機能を備えたスライド棚の構造を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る収納箱におけるディスク保持機能を備えたスライド棚の構造は、前方が開口した収納箱1の左右に対向する側板2間にスライド棚3を配設し、水平面部4の上面に左右方向の全長にわたる縦リブ5を前後方向に複数突設して前後に隣合う縦リブ5間の隙間をディスク入れ用凹部6とした押し出し成形により形成されたスライド棚主体7の左右両端面に側面カバー8を取付けてスライド棚3を構成し、該スライド棚3を収納箱1の前方開口部1aから前方に引出し自在として成ることを特徴とするものである。
【0006】
このような構成とすることで、スライド棚3の上面部に設けたディスク入れ用凹部6にCDやコンピュータディスク等のディスクを入れたディスクケース23を前後方向に立てて並べて収納することができ、取り出す際にはスライド棚3を収納箱1の前方開口部1aから引出して順にめくりながら選んで、目的とするディスクケース23を奥のものでも容易に取り出すことができるものであり、この場合、ディスクケース23のタイトルなどを表示した表面が正面を向くようにして前後方向に立て並べてあるので、ディスクケース23をめくりながら選択する際に表面を見てタイトルなどを正確に確認しながら容易に目的とするディスクケース23を選び出して取り出すことができるものである。しかも、スライド棚3の主体となるスライド棚主体7は水平面部4の上面に左右方向の全長にわたる縦リブ5を前後方向に複数突設して前後に隣合う縦リブ5間の隙間をディスク入れ用凹部6とした押し出し成形により形成されたものであり、これにより、スライド棚主体7が押し出し成形により簡単に得られ、部材点数が少なくなり、更に、スライド棚3の横巾が異なるものであっても、押し出し成形したスライド棚主体7の切断位置を変えることで容易に多数のディスク入れ用凹部6を一体に有するものが得られることになり、また、多数のディスク入れ用凹部6を一体に備えた押し出し成形により形成したスライド棚主体7の切断端部を側面カバー8で覆うことで、押し出し成形したスライド棚主体7の切断端部が露出せず、切断端部で指などを傷つけたりすることなく、外観も良くなるものである。
【0007】
また、角カバー9に嵌め込み部10を設け、この角カバー9をスライド棚主体7の前端部の左右両側の角部に配置して該角部を覆うと共に角カバー9に設けた嵌め込み部10をスライド棚主体7の前端部のディスク入れ用凹部6の左右方向の端部に嵌め込み、角カバー9の嵌め込み部10の嵌め込み方向と反対側の側端部に側面カバー8の前端部内側面を当接し、該側面カバー8の外側面に移動側レール12aを当接して該移動側レール12aを側面カバー8を介してねじ具11によりスライド棚主体7に固着し、移動側レールを収納箱1の側板2の内側面に固定した固定側レール12bに対してスライド自在に取付けることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成とすることで、多数のディスク入れ用凹部6を一体に備えた押し出し成形により形成したスライド棚主体7の切断端部を側面カバー8で覆うだけでなく、スライド棚主体7の前端部の左右両側の角部を角カバー9により覆って、角で指などを傷つけたりすることなく、外観も良くなるものであり、しかも、移動側レール12aをねじ具11によりスライド棚3に取付ける際に、同時に上記側面カバー8、角カバー9をスライド棚主体7に取付けることができるものである。
【0009】
また、縦リブ5の前後面に左右方向にわたる凹凸部13を設けることが好ましい。このような構成とすることで、ディスク入れ用凹部6にディスクケース23を入れて立てかけた場合、ディスクケース23の下端の角部が縦リブ5の凹凸部13に引っ掛かるるため、スライド棚3のスライド時の振動でディスクケース23ががたついたり、倒れたりするのを防止できるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0011】
図1、図2に示すように、収納箱1の左右の側板2間には上下方向に複数の棚板14が架設してあって収納箱1の内部に収納空所15が上方方向に複数個設けてあり、複数の収納空所15の前方開口部1aには必要に応じて開閉自在な扉16を取付けてある。
【0012】
図1に示す実施形態においてはこのような構成の収納箱1を横方向に複数個並設してある。
【0013】
上記収納箱1のうち少なくとも一つの収納箱1の任意の収納空所15の左右の側板2間にCDやコンピュータディスク等のディスクを入れた多数のディスクケース23を収納することができるスライド棚3を配設してある。
【0014】
スライド棚3は、図6に示すように板状をした水平面部4の上面に左右方向の全長にわたる縦リブ5を前後方向に複数一体に突設して構成したスライド棚主体7と、このスライド棚主体7の左右両端面に取付ける側面カバー8と、スライド棚主体7の前端部の左右両側の角部に配置して該角部を覆う角カバー9とで構成してある。
【0015】
スライド棚主体7はアルミニウムや合成樹脂の押し出し成形により形成してあり、スライド棚主体7の左右方向の長さは収納箱1の両側板2間の長さ(巾)に対応して押し出し成形品を切断することで、側板2間の長さが異なる各種の収納箱1に対応できるようにしてある。
【0016】
また、スライド棚主体7には板状をした水平面部4の下面の前後にタッピングホール部16を一体に形成してある。スライド棚主体7に設けた縦リブ5間の隙間はディスク入れ用凹部6となっており、したがって、スライド棚主体7には上面部に左右方向にわたって上方に開口するディスク入れ用凹部6が前後方向に多数形成してある。このディスク入れ用凹部6の溝巾は一般的なCDやコンピュータディスクを入れたディスクケース23の厚み寸法よりも少し長い溝巾(例えば略15mm程度)となっており、ディスク入れ用凹部6の溝深さはディスク入れ用凹部6に一般的なCDやコンピュータディスクを入れたディスクケース23を差し込んだ場合にディスクケース23が倒れない程度の深さにしてあり、添付図面に示す実施形態では溝深さは溝巾と略等しくなっている。
【0017】
水平面部4の最前端に突設した縦リブ5aは他の縦リブ5よりも上方への突出長さが長く且つ上端部が後方側に向けてL状に屈曲した上L状突片5bとなっており、更に下端部に水平面部4よりも下方にL状に突出した指掛け用の下L状突片5cが突設してある。
【0018】
角カバー9は図13に示すようなもので、前面板部9aの上端部に後方に向けて断面半円弧状をした上面板部9bを突設し、前面板部9aの後面の略中央部に後方に向けて中間垂直片9cを突設し、中間垂直片9cの一側面から前面板部9aと平行に嵌め込み部10を突設してあり、この嵌め込み部10は下横片10aの両端部に前縦片10b、後縦片10cを一体に突出したU状をしており、前縦片10bは後縦片10cよりも上方への突出長さが長くなっている。前縦片10bと前面板部9aとの間には最前端の縦リブ5aの厚みと同じ寸法の巾の隙間がある。また、下横片10aの後部及び後縦片10cは中間垂直片9cの後端よりも後方に突出しており、前縦片10bの前面と後縦片10cと後面との間の寸法は最前端のディスク入れ用凹部6の溝巾と同じにしてある。
【0019】
上記の構成の角カバー9は図7のようにスライド棚主体7の前端部の左右両側の角部にそれぞれ配置し、図8のように嵌め込み部10を最前端のディスク入れ用凹部6の左右方向の端部に嵌め込むと共に中間垂直片9cを最前端の縦リブ5の左右方向の端面当接し且つ前面板部9aの略片側半部(嵌め込み部10が突出している方向と同方向の片側半部)を最前端の縦リブ5の前面の左右方向の端部に当接する。嵌め込み部10を最前端のディスク入れ用凹部6の左右方向の端部に嵌め込んだ状態で前縦片10aは最前端の縦リブ5の後面に沿い且つ上端部が上L状突片5bの屈曲部内に嵌め込まれ、また、下横片10aの後部及び後縦片10cが側面カバー8を取付ける前の状態では図8の分解斜視図に示すように露出する。
【0020】
側面カバー8は図14に示すようなものであって前後方向に長いものであり、側カバー部8aの上端に沿って上横カバー部8bを突設した断面逆L字状をしており、上横カバー部8bの前端部は側カバー部8aの前端部よりも前方に突出して嵌め込み突片8cとなっており、側カバー部8aには前後に孔8dが設けてある。
【0021】
この側面カバー8は図9のようにスライド棚主体7の左右方向の両側端面(切断端面)に配設され、側カバー部8aでスライド棚主体7の側端面を覆うと共に上横カバー部8bを多数の縦リブ5の左右方向の端部上面に載せる。この場合、側面カバー8の前端部の内側面が下横片10aの後部及び後縦片10cに当接し、更に、側面カバー8の前端部の嵌め込み突片8cが角カバー9の上面板部9bの下側に嵌め込まれる。
【0022】
収納箱1の収納空所15に引出し自在にスライド棚3を取付けるためのレール機構はスライド棚3側に取付ける移動側レール12aと、収納箱1の側板2の内面に固定する固定側レール12bとで構成してあり、移動側レール12aを固定側レール12bに前後方向にスライド自在に嵌め込むことで構成されるものである。
【0023】
そして、このレール機構の構成部材である移動側レール12aには図6に示すように前後にねじ挿入孔12cが設けてある。移動側レール12aは上記スライド棚主体7の左右方向の両側端面に配設されて切断端部を覆っている側面カバー8の外側面に沿って当接し、ねじ挿入孔12cから挿入したねじ具11を挿入し、側面カバー8の孔8dを挿通してスライド棚主体7に設けたタッピングホール部16にねじ込むことで移動側レール12aを側面カバー8を介してねじ具11によりスライド棚主体7に固着するものである。この場合、側面カバー8が上記移動レール12aをスライド棚主体7に取付けるためのねじ具11により同時にスライド棚主体7に取付けられ、また、このように側面カバー8がスライド棚主体7に取付けられることで、側面カバー8の内面による嵌め込み部10の下横片10aの後部及び後縦片10cへの当接状態が維持され、これにより嵌め込み部10が最前端のディスク入れ用凹部6から抜けることがないように取付けられる。
【0024】
このように、側面カバー8、角カバー9をスライド棚主体7に取付けるにあたり、これらの側面カバー8、角カバー9を個々に別々に固着具でスライド棚主体7に取付けることなく、スライド棚主体7に移動側レール12aをねじ具11により取付けることで同時に側面カバー8、角カバー9をスライド棚主体7に取付けることができるものである。
【0025】
収納箱1の対向する側板2の対向面には図2に示すように前後方向に固定レール12bがねじ具などにより取付けられる。ここで、側板2の上記対向面に上下方向に一定間隔で孔を設けておき、任意の孔を利用して固定レール12bを固着するためのねじ具をねじ込むことで固定レール12bの取付け位置を選択して位置決めしながら任意の高さ位置に取付けることができる。
【0026】
上記固定レール12bにはスライド棚3の両側に取付けた移動レール12aを前方から差し込んで取付けるものであり、これにより移動レール12aを固定レール12bに対してスライドさせてスライド棚3を収納箱1の前方開口部1aから前方に引出したり、あるいは収納箱1内に収納したりできるようになっている。固定レール12bの前端には前端開口の固定レール12b内に差し込んだ移動レール12aを支持するための支持ロール(図示せず)が設けてあって、支持ロールに移動レール12aが支持されるものであり、また、移動レール12aの後端部の上面部が固定レール12bに当たって支持され、この二点の支持により支持された状態で移動レール12aが固定レール12bに対してスライド自在となっている。
【0027】
もちろん、移動レール12aと固定レール12bとのスライド機構は上記の例にのみ限定されず、他の種々のスライド機構が採用できるものである。
【0028】
上記のように収納箱1に引出し自在に取付けたスライド棚3は前後方向に多数形成したディスク入れ用凹部6に図3、図4のようにCDやコンピュータディスク等のディスクを入れたディスクケース23を上方から差し込んで前後方向に立てて並べて収納するものである。この場合、図4に示すようにCDやコンピュータディスク等のディスクを入れたディスクケース23は前面のタイトルなどを表示した表面が正面を向くように(つまりディスクケース23は前面のタイトルなどを表示した表面が引出し方向と直交するように)収納されるものであり、これにより取り出す際にはスライド棚3を収納箱1の前方開口部1aから引出して順にめくりながらディスクケース23は前面のタイトルなどを表示した表面を正面から見ながら目的とするものを選んで上方に抜き取ることで取り出すことができる。この場合、スライド棚3を前方に引出すことで奥のディスク入れ用凹部6に入れてあるものでも容易に取り出すことができるものである。
【0029】
ここで、図15に示すように縦リブ5の前後面にそれぞれ左右方向にわたる凹凸部13を設けることで、ディスク入れ用凹部6にディスクケース23を入れて立てかけた場合、ディスクケース23の下端の角部が縦リブ5の凹凸部13に引っ掛かるため、スライド棚3のスライド時の振動でディスクケース23がたついたり、倒れたりするのを防止できるものである。凹凸部13は縦リブ5の前後面の上下前面に設けてもよいが少なくとも図15に示すように下部に設ける必要がある。これはディスク入れ用凹部6の溝巾はディスクケース23の厚みよりも少し広く、ディスク入れ用凹部6内にディスクケース23の下端部を入れた場合、図3、図5に示すようにディスクケース23が前後方向に少し傾いた状態で支持され、この場合、ディスクケース23の下端部の前後の角部のいずれかが縦リブ5の前後面の下部の凹凸部13に引っ掛かって係止した状態となり、引出し時の振動によりディスクケース23が倒れないようにするためである。
【0030】
ところで、本発明においては、前述のように、スライド棚3の主体となるスライド棚主体7は水平面部4の上面に左右方向の全長にわたる縦リブ5を前後方向に複数突設して前後に隣合う縦リブ5間の隙間をディスク入れ用凹部6とした押し出し成形により形成してあるので、水平面部4と多数の縦リブ5とを備えたスライド棚主体7を押し出し成形により簡単に成形できて、部材点数が少なくなり、更に、スライド棚3の横巾が異なるものであっても、押し出し成形したスライド棚主体7の切断位置を変えることで容易に多数のディスク入れ用凹部6を一体に有するものが得られるものである。
【0031】
なお、図に示す実施形態ではスライド棚3を上下に多段に配置している例を示しているが、1段であっても良いのはもちろんである。
【0032】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、前方が開口した収納箱の左右に対向する側板間にスライド棚を配設し、水平面部の上面に左右方向の全長にわたる縦リブを前後方向に複数突設して前後に隣合う縦リブ間の隙間をディスク入れ用凹部とした押し出し成形により形成されたスライド棚主体の左右両端面に側面カバーを取付けてスライド棚を構成し、該スライド棚を収納箱の前方開口部から前方に引出し自在としてあるので、スライド棚に設けたディスク入れ用凹部にディスクを入れたディスクケースを前後方向に立てて並べて効率よく収納することができ、取り出す際にはスライド棚を収納箱の前方開口部から引出して順にめくりながら選んで、目的とするディスクケースを奥のものでも容易に取り出すことができ、しかも、ディスクケースの表面が正面を向くようにして前後方向に立て並べられるので、表面を見てタイトルなどを正確に確認しながら容易に目的とするディスクケースを選び出して取り出すことができ、しかも、スライド棚主体が押し出し成形により簡単に得られ、部材点数が少なくなると共に構成が簡略化され、更に、スライド棚の横巾が異なるものであっても、押し出し成形したスライド棚主体の切断位置を変えることで容易に多数のディスク入れ用凹部を一体に有するものが得られるものであり、また、多数のディスク入れ用凹部を一体に備えた押し出し成形により形成したスライド棚主体の切断端部を側面カバーで覆うことで、押し出し成形したスライド棚主体の切断端部が露出せず、切断端部で指などを傷つけたりすることなく、外観も良くなるものである。
【0033】
また、角カバーに嵌め込み部を設け、この角カバーをスライド棚主体の前端部の左右両側の角部に配置して該角部を覆うと共に角カバーに設けた嵌め込み部をスライド棚主体の前端部のディスク入れ用凹部の左右方向の端部に嵌め込み、角カバーの嵌め込み部の嵌め込み方向と反対側の側端部に側面カバーの前端部内側面を当接し、該側面カバーの外側面に移動側レールを当接して該移動側レールを側面カバーを介してねじ具によりスライド棚主体に固着し、移動側レールを収納箱の側板の内側面に固定した固定側レールに対してスライド自在に取付けてあるので、多数のディスク入れ用凹部を一体に備えた押し出し成形により形成したスライド棚主体の切断端部を側面カバーで覆うだけでなく、スライド棚主体の前端部の左右両側の角部を角カバーにより覆って、角で指などを傷つけたりすることなく、外観も良くなるものであり、しかも、移動側レールをねじ具によりスライド棚に取付ける際に、同時に上記側面カバー、角カバーをスライド棚主体に取付けることができるものである。また、このように側面カバーがスライド棚主体に取付けられることで、側面カバーの内面による角カバーの嵌め込み部への当接状態が維持され、これにより嵌め込み部がディスク入れ用凹部の端部から抜けることがないように取付けられる。
【0034】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、縦リブの前後面に左右方向にわたる凹凸部を設けてあるので、ディスク入れ用凹部にディスクケースを入れて立てかけた場合、ディスクケースの下端の角部が縦リブの凹凸部に引っ掛かるため、スライド棚のスライド時の振動でディスクケースがたついたり、倒れたりするのを防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体斜視図である。
【図2】同上の要部斜視図である。
【図3】同上の要部側断面図である。
【図4】同上の要部正面図である。
【図5】同上のスライド棚の引出し・押し込み収納状態を示す説明図である。
【図6】同上のスライド棚の一部分解斜視図である。
【図7】同上の角カバー、側面カバーのスライド棚主体への取付け順序を示す説明図である。
【図8】同上の角カバー、側面カバーのスライド棚主体への取付け順序を示す説明図である。
【図9】同上の角カバー、側面カバーのスライド棚主体への取付け順序を示す説明図である。
【図10】同上の嵌め込み部をディスク入れ用凹部に嵌め込んだ部分の側面断面図である。
【図11】同上の嵌め込み部をディスク入れ用凹部に嵌め込んだ部分の平面図である。
【図12】同上の嵌め込み部をディスク入れ用凹部に嵌め込んだ部分の背面断面図である。
【図13】同上に用いる角カバーを示し、(a)は一方側から見た斜視図であり、(b)は他側方から見た斜視図であり、(c)は正面図であり、(d)は左側面図であり、(e)は右側面図であり、(f)は平面図である。
【図14】同上に用いる側面カバーを示し、(a)は平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は断面図である。
【図15】同上に用いるスライド棚主体の他の例を示し、(a)は側面図であり、(b)は要部拡大側面図である。
【符号の説明】
1 収納箱
1a 前方開口部
2 側板
3 スライド棚
4 水平面部
5 縦リブ
6 ディスク入れ用凹部
7 スライド棚主体
8 側面カバー
9 角カバー
10 嵌め込み部
11 ねじ具
12a 移動側レール
12b 固定側レール
13 凹凸部
Claims (2)
- 前方が開口した収納箱の左右に対向する側板間にスライド棚を配設し、水平面部の上面に左右方向の全長にわたる縦リブを前後方向に複数突設して前後に隣合う縦リブ間の隙間をディスク入れ用凹部とした押し出し成形により形成されたスライド棚主体の左右両端面に側面カバーを取付けてスライド棚を構成し、該スライド棚を収納箱の前方開口部から前方に引出し自在とし、角カバーに嵌め込み部を設け、この角カバーをスライド棚主体の前端部の左右両側の角部に配置して該角部を覆うと共に角カバーに設けた嵌め込み部をスライド棚主体の前端部のディスク入れ用凹部の左右方向の端部に嵌め込み、角カバーの嵌め込み部の嵌め込み方向と反対側の側端部に側面カバーの前端部内側面を当接し、該側面カバーの外側面に移動側レールを当接して該移動側レールを側面カバーを介してねじ具によりスライド棚主体に固着し、移動側レールを収納箱の側板の内側面に固定した固定側レールに対してスライド自在に取付けて成ることを特徴とする収納箱におけるディスク保持機能を備えたスライド棚の構造。
- 縦リブの前後面に左右方向にわたる凹凸部を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の収納箱におけるディスク保持機能を備えたスライド棚の構造。
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