JP3995487B2 - 毛髪処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪に電圧を印加することによって毛髪への薬剤の浸透又は保持向上を図る毛髪処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、毛髪のパーマネント処理やカラーリング処理が一般化している。この毛髪のパーマネント処理やカラーリング処理では、先ず、毛髪に第一の薬剤を塗布して毛髪の表面を形成しているキューティクルを開かせると共に開いたキューティクル間から上記薬剤を毛髪内部に浸透させ、パーマネント処理の場合には毛髪内部の蛋白質構造を切断して毛髪を所望のカールに形成し、カラーリング処理の場合にはカラーリング剤を毛髪内部に浸透させ、しかる後、第二の薬剤を毛髪に塗布し、開いたキューティクルを閉じ、毛髪に所望のカールを保持させ或いは毛髪を所望色に着色、保持させている。
【0003】
しかしながら、毛髪に塗布する第一、第二の薬剤が毛髪に浸透し、毛髪の表面を形成しているキューティクルに十分に作用させるまでに比較的長い時間を要し、パーマネント処理やカラーリング処理を受けている者に大きな負担となっていると共に、薬剤の毛髪への浸透が不十分となって所望のパーマネントやカラーリングが発現しないといった問題点があった。
【0004】
又、上述のように、毛髪にパーマネント処理やカラーリング処理を施すと、毛髪が損傷するため、トリートメント処理を施すことが多くなってきている。このトリートメント処理は、トリートメント薬剤を毛髪内部に浸透させることによって行われる。
【0005】
しかしながら、毛髪の表面はキューティクルが覆っていることから、トリートメント薬剤の毛髪内部への浸透は容易ではなく、トリートメント薬剤の毛髪内部への浸透を促進するために、トリートメント薬剤を毛髪に塗布した後に毛髪を加温したり或いは毛髪にトリートメント薬剤を塗布した状態のまま長時間に亘って放置することが行われており、上述と同様に、トリートメント処理を受けている者に大きな負担となっていると共に、毛髪に思ったようにトリートメント効果があらわれないといった問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、毛髪に電圧を印加することによって毛髪の表面を形成しているキューティクルが開き又は閉じるのを促進し、毛髪への薬剤の浸透を促進し又は毛髪に浸透した薬剤を確実に保持させることができる毛髪処理方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の毛髪処理方法は、毛髪に接触させ且つ正又は負の電極となる毛髪当て部を備えた毛髪処理具本体と、毛髪を処理される者の身体に接触させ且つ上記電極と反対の電極となる接触部とを直流電源を介して電気的に接続してなる毛髪処理具を用いて毛髪を処理する毛髪処理方法において、パーマネント処理、カラーリング処理、トリートメント処理、育毛処理又は発毛処理に用いられる薬剤を上記毛髪に塗布した後、正の電極とされた上記接触部を上記毛髪を処理される者の身体の一部に接触させる一方、負の電極とされた上記毛髪当て部を上記毛髪に接触させて上記毛髪に負電圧を印加して上記毛髪のキューティクルを開かせて上記毛髪に上記薬剤を浸透させ、次に、負の電極とされた上記接触部を上記毛髪を処理される者の身体の一部に接触させる一方、正の電極とされた上記毛髪当て部を上記毛髪に接触させて上記毛髪に正電圧を印加して上記毛髪のキューティクルを閉じて、上記毛髪内に上記薬剤を保持させることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の毛髪処理方法は、毛髪に接触させ且つ正又は負の電極となる毛髪当て部を備えた毛髪処理具本体と、毛髪を処理される者の身体に接触させ且つ上記電極と反対の電極となる接触部とを直流電源を介して電気的に接続してなる毛髪処理具を用いて毛髪を処理する毛髪処理方法において、上記直流電源から、正の電極とされ且つ上記毛髪を処理される者の身体の一部に接触させた接触部に向かって流れた直流電流を、上記身体、及び、薬剤が塗布された上記毛髪を介して、負の電極とされて上記毛髪に接触させた上記毛髪当て部が受けて直流電源に戻す第一工程と、上記直流電源から、正の電極とされて上記毛髪に接触させた上記毛髪当て部に向かって流れた直流電流を、上記毛髪及び上記身体を介して、負の電極とされ且つ上記毛髪を処理される者の身体の一部に接触させた上記接触部が受けて直流電源に戻す第二工程とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】
毛髪処理具の使用要領を説明する。先ず、薬剤の毛髪への浸透を促進させる場合には、毛髪処理具本体の毛髪当て部が負電極に、接触部が正電極になるように直流電源における電流の流れを設定する。
【0010】
しかる後、毛髪処理具の接触部を、毛髪を処理される者の身体の一部に接触させると共に、毛髪処理具本体の毛髪当て部を薬剤を予め塗布してなる毛髪に接触させる。すると、直流電源から出た直流電流は、毛髪処理具の接触部から身体及び毛髪を介して毛髪処理具本体の毛髪当て部を通って直流電源に戻る。
【0011】
上記状態においては、毛髪には負電圧が印加され、毛髪は膨潤、軟化し、毛髪の表面を形成しているキューティクルは開く。このように、負電極とされた毛髪処理具本体の毛髪当て部を毛髪に接触させることによって、一本一本の毛髪のキューティクルを確実に開かせ、毛髪内に薬剤を確実に浸透させることができる。
【0012】
一方、毛髪に薬剤を浸透させた後、毛髪の表面のキューティクルを閉じさせて薬剤の保持を図る場合には、毛髪処理具本体の毛髪当て部が正電極に、接触部が負電極になるように直流電源における電流の流れを設定する。
【0013】
しかる後、毛髪処理具の接触部を毛髪を処理される者の身体の一部に接触させると共に、毛髪処理具本体の毛髪当て部を毛髪に接触させる。すると、直流電源から出た直流電流は、毛髪処理具の毛髪当て部から毛髪及び身体を介して接触部を通って直流電源に戻る。
【0014】
上記状態においては、毛髪には正電圧が印加され、毛髪は引き締められ、毛髪の表面を形成しているキューティクルは閉じる。このように、正電極とされた毛髪処理具本体の毛髪当て部を毛髪に接触させることによって、一本一本の毛髪のキューティクルを確実に閉じさせ、毛髪内に浸透させた薬剤を確実に保持させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
毛髪処理具の一例を図面を参照しつつ説明する。毛髪処理具Aは、図1に示したように、毛髪に接触させ且つ正又は負の電極となる毛髪当て部11を備えた毛髪処理具本体1と、毛髪を処理される者の身体に接触させ且つ上記電極と反対の電極となる接触部2とを直流電源3を介して電気的に接続してなる。
【0016】
詳細には、上記毛髪処理具本体1は、合成樹脂等の電気絶縁性材料から形成された一定長さを有する円柱状の把手部12と、この把手部12の先端部から該把手部12の長さ方向に突設した毛髪当て部11とからなる。
【0017】
そして、上記毛髪当て部11は、一定長さを有する棒状の当て基体110 の外周面に該当て基体110 の長さ方向に小間隔毎に複数本の一定長さの櫛歯111 、111 ・・・を同一方向に突設することによって形成されている。そして、上記櫛歯111
は、少なくとも表面が金属等の導電性材料から形成されて正又は負の電極となる。
【0018】
又、上記接触部2は、上記毛髪処理具本体1とは別体に形成され、少なくとも表面が金属等の導電性材料から形成された一定長さを有する円柱状体からなり、上記毛髪処理具本体1における毛髪当て部11の櫛歯111 とは反対の電極となる。
【0019】
そして、上記毛髪処理具本体1と上記直流電源3とが導線4によって電気的に接続されていると共に、上記接触部2と上記直流電源3とが導線5によって電気的に接続されて、上記毛髪処理具本体1における毛髪当て部11の櫛歯111 、111・・・と上記接触部2とが直流電源3を介して電気的に接続されている。
【0020】
更に、上記直流電源3には、直流電流の流れ方向を切り換えるための電流スイッチ31が設けられている。この電流スイッチ31には、直流電流の流れ方向を一定方向に常時維持するモードと、直流電流の流れ方向を所定周波数でもって連続的に反転させるモードを有する。なお、上記毛髪処理具本体1の櫛歯111 と上記接触部2との間の電圧(V)は、上記直流電源3に一体的に設けられた出力スイッチ32によって調整される。
【0021】
そして、電流スイッチ31を、直流電流の流れ方向を一定方向に常時維持するモードにセットすることによって、上記毛髪処理具本体1における毛髪当て部11の櫛歯111 を常時、正電極又は負電極に維持すると共に、上記接触部2を櫛歯111の電極とは反対の電極に常時、維持することができる。
【0022】
又、上記電流スイッチ31を、直流電流の流れ方向を所定周波数でもって反転させるモードとすることによって、上記毛髪処理具本体1における毛髪当て部11の櫛歯111 と上記接触部2との間において、正電極と負電極とを所定の周波数でもって反転させることができる。なお、上記周波数は、上記直流電源3に一体的に設けられた周波数調整スイッチ33によって調整される。
【0023】
次に、上記毛髪処理具Aの使用要領について説明する。先ず、上記毛髪処理具Aを用いて、薬剤の毛髪への浸透を促進させる要領について説明する。始めに、上記直流電源3の電源を入れた上で、上記直流電源3の電流スイッチ31を調整して、上記直流電源3から上記接触部2方向に向かって直流電流が常時流れるように、即ち、上記毛髪処理具本体1における毛髪当て部11の櫛歯111 が常時、負電極に、上記接触部2が常時、正電極となるように設定する。なお、上記毛髪処理具本体1の櫛歯111 と上記接触部2との間の電圧(V)を直流電源3の出力スイッチ32によって調整しておく。この時、上記毛髪処理具本体1の櫛歯111 と上記接触部2との間の電圧(V)としては2〜30Vが好ましく、12〜18Vがより好ましい。
【0024】
又、上記毛髪処理具本体1の櫛歯111 と上記接触部2との間の電圧(V)は、櫛歯111 が負電極で、接触部2が正電極である限り、一定であっても、所定周波数で変動させてもよいが、電圧(V)を変動させることによって毛髪に刺激を与え、毛髪にうるおいを与えることができることから、所定周波数で変動させるのが好ましい。
【0025】
上記毛髪処理具本体1の櫛歯111 と上記接触部2との間の電圧(V)を所定周波数で変動させる場合の周波数としては、0.1〜100Hzが好ましく、6〜12Hzがより好ましい。
【0026】
しかる後、図2に示したように、上記毛髪処理具Aの接触部2を、毛髪を処理される者Bに握らせる一方、上記毛髪処理具Aにおける毛髪処理具本体1の把持部12を、例えば、美容師Cが把持して、薬剤を予め塗布してなる毛髪Hを毛髪処理具本体1の櫛歯111 で梳く。なお、毛髪処理具本体1を把持し操作する者は、毛髪を処理される者であってもよい。
【0027】
すると、直流電源3から出た直流電流は、毛髪処理具Aの接触部2から身体及び毛髪を介して毛髪処理具本体1の櫛歯111 を通って直流電源3に戻る。即ち、このような状態においては、上記毛髪処理具本体1の櫛歯111 には負電圧が印加され、この櫛歯111 が接触している毛髪には負電圧が印加されており、毛髪は膨潤、軟化し、毛髪の表面を形成しているキューティクルは開く。
【0028】
このように、負電極とされた毛髪処理具本体1の櫛歯111 によって毛髪を梳くことにより、一本一本の毛髪のキューティクルを確実に開かせ、毛髪に塗布した薬剤の毛髪内への浸透を促進させることができる。
【0029】
従って、例えば、パーマネント処理やカラーリング処理において用いられる薬剤、トリートメント処理において用いられるトリートメント薬剤或いは育毛(発毛)処理において用いられる育毛(発毛)薬剤の毛髪への浸透を促進させて、薬剤の毛髪への浸透を短時間のうちに確実に行って、毛髪の処理を受ける者の負担を軽減させることができると共に、薬剤の毛髪への浸透をより毛髪内部に且つ均質に行うことができる。
【0030】
次に、毛髪内に浸透した薬剤を毛髪内に確実に保持させる際の上記毛髪処理具Aの使用要領について説明する。始めに、上記直流電源3の電源を入れた上で、上記直流電源3の電流スイッチ31を調整して、上記直流電源3から上記毛髪処理具本体1の櫛歯111 方向に向かって直流電流が常時流れるように、即ち、上記毛髪処理具本体1における毛髪当て部11の櫛歯111 が常時、正電極に、上記接触部2が常時、負電極となるように設定する。なお、上記毛髪処理具本体1の櫛歯111 と上記接触部2との間の電圧(V)を直流電源3の出力スイッチ32によって調整しておく。この時、上記毛髪処理具本体1の櫛歯111 と上記接触部2との間の電圧(V)としては2〜30Vが好ましく、12〜18Vがより好ましい。
【0031】
又、上記毛髪処理具本体1の櫛歯111 と上記接触部2との間の電圧(V)は、櫛歯111 が正電極で、接触部2が負電極である限り、一定であっても、所定周波数で変動させてもよいが、電圧(V)を変動させることによって毛髪に刺激を与え、毛髪にうるおいを与えることができることから、所定周波数で変動させることが好ましい。
【0032】
上記毛髪処理具本体1の櫛歯111 と上記接触部2との間の電圧(V)を所定周波数で変動させる場合の周波数としては、0.1〜100Hzが好ましく、6〜12Hzがより好ましい。
【0033】
しかる後、上記要領と同様に、上記毛髪処理具Aの接触部2を、毛髪を処理される者Bに握らせる一方、上記毛髪処理具Aにおける毛髪処理具本体1の把持部12を、例えば、美容師Cが把持して、薬剤を浸透させてある毛髪Hを毛髪処理具本体1の櫛歯111 で梳く。なお、毛髪処理具本体1を把持し操作する者は、毛髪を処理される者であってもよい。
【0034】
すると、直流電源3から出た直流電流は、毛髪処理具Aにおける毛髪処理具本体1の櫛歯111 から毛髪及び身体を介して毛髪処理具Aの接触部2を通って直流電源3に戻る。即ち、このような状態においては、上記毛髪処理具本体1の櫛歯111 には正電圧が印加され、この櫛歯111 が接触している毛髪には正電圧が印加されており、毛髪は引き締められ、毛髪の表面を形成しているキューティクルは閉じる。
【0035】
このように、毛髪の表面を形成しているキューティクルが閉じるのを促進させることによって、毛髪内に浸透させた、例えば、パーマネント処理やカラーリング処理で用いられる薬剤、トリートメント処理で用いられるトリートメント薬剤或いは育毛(発毛)処理で用いられる育毛(発毛)薬剤等を毛髪内に確実に保持させて、これら処理効果を効果的に発揮させることができる。
【0036】
又、トリートメント処理や育毛(発毛)処理においては、上記直流電源3の電流スイッチ31を、直流電流の流れ方向を所定の周波数でもって連続的に反転させるモードに設定した状態で、上記毛髪処理具Aを用いることができる。
【0037】
即ち、上記電流スイッチ31を上記モードに設定することによって、上記毛髪処理具本体1における毛髪当て部11の櫛歯111 と上記接触部2との間において、正電極と負電極とを所定の周波数でもって反転させることができる。
【0038】
なお、上記周波数は、上記直流電源3の周波数調整スイッチ33によって調整することができ、0.1〜100Hzが好ましく、6〜12Hzがより好ましい。又、上記毛髪処理具本体1の櫛歯111 と上記接触部2との間の電圧(V)を直流電源3の出力スイッチ32によって調整しておく。この時、上記毛髪処理具本体1の櫛歯111 と上記接触部2との間の電圧(V)としては2〜30Vが好ましく、12〜18Vがより好ましい。
【0039】
しかる後、上記要領と同様に、上記毛髪処理具Aの接触部2を、毛髪を処理される者Bに握らせる一方、上記毛髪処理具Aにおける毛髪処理具本体1の把持部12を、例えば、美容師Cが把持して、薬剤を予め塗布してなる毛髪Hを毛髪処理具本体1の櫛歯111 で梳く。なお、毛髪処理具本体1を把持し操作する者は、毛髪を処理される者であってもよい。
【0040】
すると、毛髪に接触させている毛髪処理具本体1の櫛歯111 は、正電圧と負電圧とが所定周波数で反転、印加され、この櫛歯111 が接触している毛髪は、正電圧と負電圧とが所定周波数で交互に印加される。
【0041】
そして、負電圧が毛髪に印加されている時は、上述の如く、毛髪が膨潤、軟化して、毛髪表面のキューティクルが開いてトリートメント薬剤や育毛(発毛)薬剤の毛髪への浸透が促進されると共に、正電圧が毛髪に印加されている時は、毛髪が引き締められて、毛髪表面のキューティクルが閉じて、毛髪に浸透させたトリートメント薬剤や育毛(発毛)薬剤を毛髪内に確実に維持させることができる。
【0042】
この時、毛髪処理具本体1の櫛歯111 を頭皮に接触させながら髪を梳くことによって、頭皮に正電圧と負電圧とを所定周波数でもって交互に印加させ、頭皮内の生体電解質に刺激を与えて頭皮にマッサージ作用を施し、頭皮内の血流を活発化させることができ、上記毛髪処理具Aによって育毛(発毛)処理を行っている場合には、毛髪への育毛(発毛)薬剤の浸透保持効果と、頭皮のマッサージ効果とを同時に行うことができ、育毛(発毛)処理による育毛(発毛)効果を効果的なものとすることができる。
【0043】
なお、上記の如く、上記毛髪処理具本体1における毛髪当て部11の櫛歯111 と上記接触部2との間において、正電極と負電極とを所定の周波数でもって反転させた場合には、処理の最後に、上記直流電源3の電流スイッチ31を調整して、上記毛髪処理具本体1における毛髪当て部11の櫛歯111 が常時、正電極に、上記接触部2が常時、負電極となるように設定し、櫛歯111 が接触している毛髪に正電圧を印加して、毛髪の表面を形成しているキューティクルを確実に閉じさせて、毛髪に浸透させたトリートメント薬剤や育毛(発毛)薬剤を毛髪内に確実に保持させるようにするのが好ましい。
【0044】
次に、上記毛髪処理具Aでは、毛髪処理具本体1と接触部2とを別体としたものを説明したが、毛髪処理具本体と接触部とを一体化したものであってもよい。
【0045】
詳細には、図3に示したように、上記毛髪処理具本体6は、図1に示した毛髪処理具Aと同様に、合成樹脂等の電気絶縁性材料から形成された一定長さを有する円柱状の把手部61と、この把手部61の先端部から該把手部61の長さ方向に突設した毛髪当て部62とからなる。
【0046】
そして、上記毛髪当て部62は、一定長さを有する棒状の当て基体620 の外周面に該当て基体620 の長さ方向に小間隔毎に複数本の一定長さの櫛歯621 、621 ・・・を同一方向に突設することによって形成されている。そして、上記櫛歯621は、少なくとも表面が金属等の導電性材料から形成されて正又は負の電極となる。
【0047】
又、接触部63は、少なくとも表面が金属等の導電性材料から形成された板状体に形成され、上記毛髪処理具本体6の把手部61の基端部外周面に一体的に設けられており、上記毛髪処理具本体1における毛髪当て部62の櫛歯621 とは反対の電極となる。
【0048】
更に、上記毛髪処理具本体6の把手部61内部には直流電源64、例えば、全体の電圧が電気回路により昇降可能に構成された直列状態の複数個の乾電池が収納されてあり、上記毛髪当て部62の櫛歯621 と上記接触部63とは直流電源64を介して電気的に接続されている。
【0049】
そして、上記毛髪処理具本体6には、直流電流の流れ方向を切り換えるための電流スイッチ65が一体的に設けられている。この電流スイッチ65には、図1に示した毛髪処理具と同様に、直流電流の流れ方向を一定方向に常時維持するモードと、直流電流の流れ方向を所定の周波数でもって連続的に反転させるモードを有する。なお、上記櫛歯621 と上記接触部63との間の電圧(V)は毛髪処理具本体6の把手部61に一体に設けられた出力スイッチ(図示せず)によって調整される。この時、上記毛髪処理具本体6の櫛歯621 と上記接触部63との間の電圧(V)としては2〜30Vが好ましく、12〜18Vがより好ましい。
【0050】
上記電流スイッチ65を、直流電流の流れ方向を一定方向に常時維持するモードにセットすることによって、上記毛髪処理具本体6における毛髪当て部62の櫛歯621 を常時、正電極又は負電極に維持すると共に、上記接触部63を櫛歯621 の電極とは反対の電極に常時、維持することができる。
【0051】
又、上記電流スイッチ65を、直流電流の流れ方向を所定の周波数でもって反転させるモードとすることによって、上記毛髪処理具本体6における毛髪当て部62の櫛歯621 と上記接触部63との間において、正電極と負電極とを所定の周波数でもって反転させることができる。なお、上記周波数は、上記毛髪処理具本体6の把手部61に一体的に設けられた周波数調整スイッチ(図示せず)によって調整され、0.1〜100Hzが好ましく、6〜12Hzがより好ましい。
【0052】
次に、上記毛髪処理具Aの使用要領であるが、図4に示したように、毛髪を処理したい者B自身が上記毛髪処理具本体6の把手部61を接触部63に掌を接触させた状態に把持しなければならないこと以外は、図1に示した毛髪処理具Aと同様であるので、図3に示した毛髪処理具Aの使用要領の説明は省略する。
【0053】
なお、図1及び図3に示した毛髪処理具Aでは、その毛髪当て部を棒状の当て基体の外周面に該当て基体の長さ方向に小間隔毎に複数本の一定長さの櫛歯111
、111 ・・・を同一方向に突設することによって形成した場合を説明したが、毛髪当て部によって毛髪に正電圧又は負電圧を印加することができれば、毛髪当て部の形状は特に限定されない。
【0054】
例えば、図5に示したように、平面縦長長方形状の板状先部710 とこの先部710 の基端面に突設された基部711 とからなる当て基体71における先部710 の片面全面に、複数の一定長さの櫛歯72、72・・・を縦横に小間隔毎に格子状に同一方向に突設してなる毛髪当て部7であってもよい。なお、上記櫛歯72の少なくとも表面は、金属等の導電性材料から形成され、又、上記櫛歯72は接触部2(63)と直流電源3(64)を介して電気的に接続される。
【0055】
又、図6に示したように、一定長さの棒状の当て基体81の先部に、ローラ82を当て基体81の軸芯回りに回転自在に被嵌させてなる毛髪当て部8であってもよく、この場合には、ローラ82が正又は負の電極となり、直流電源3(64)を介して接触部2(63)と電気的に接続される。なお、上記ローラ82の少なくとも外周面は、金属等の導電性材料から形成される。
【0056】
最後に、図7に示したように、表面が少なくとも金属等の導電性材料から形成された一定長さの棒状の毛髪当て部9であってもよく、この場合には、棒状の毛髪当て部9が正又は負の電極となり、直流電源3(64)を介して接触部2(63)と電気的に接続される。
【0057】
【発明の効果】
毛髪処理具は、正又は負の電極として毛髪に接触させて上記毛髪のキューティクルを開閉する毛髪当て部を備えた毛髪処理具本体と、毛髪を処理される者の身体に接触させ且つ上記電極と反対の電極となる接触部とを直流電源を介して電気的に接続してなるので、毛髪に負電圧を印加させ、毛髪の表面を形成しているキューティクルを積極的に開くことによって、薬剤の毛髪内への浸透を促進させることができ、よって、薬剤を毛髪内に浸透させるために要する時間を短縮して毛髪の処理を受ける者の負担を軽減させることができると共に、薬剤を毛髪内のより内部に且つ均質に浸透させることができ、薬剤処理効果を効果的に且つ確実に発現させることができる。
【0058】
逆に、毛髪に正電圧を印加させ、毛髪の表面を形成しているキューティクルを積極的に閉じることによって、毛髪内に浸透させた薬剤を毛髪内に確実に保持させ、薬剤処理効果を効果的に且つ確実に発現させることができる。
【0059】
上記毛髪処理具において、直流電源の電流方向を切り替え可能に構成している場合には、使用タイミングに応じて毛髪に正電圧又は負電圧を印加することができ、毛髪内に薬剤をより確実に且つ効果的に浸透、保持させることができる。
【0060】
上記毛髪処理具において、直流電源の電流方向を所定周波数で反転可能に構成している場合には、毛髪処理具本体の毛髪当て部を頭皮に触れさせながら髪に接触させることによって、頭皮内の血流を改善、促進させて頭皮にマッサージ作用を施すことができ、育毛、発毛効果を発揮させることができる。
【0061】
上記毛髪処理具において、毛髪処理具本体と接触部とを別体に構成してなる場合には、毛髪処理具本体を、例えば、理容師といった毛髪を処理される者とは別の者が把持して毛髪の処理を行うことができ、よって、毛髪処理具による毛髪処理をより丁寧に且つ細かく行うことができ、薬剤による毛髪処理効果をより確実に且つ効果的に発現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 毛髪処理具を示した斜視図である。
【図2】 図1の毛髪処理具の使用状態を示した斜視図である。
【図3】 毛髪処理具の他の一例を示した部分縦断面図である。
【図4】 図3の毛髪処理具の使用状態を示した斜視図である。
【図5】 毛髪処理具の毛髪当て部の他の一例を示した斜視図である。
【図6】 毛髪処理具の毛髪当て部の他の一例を示した平面図である。
【図7】 毛髪処理具の毛髪当て部の他の一例を示した平面図である。
【符号の説明】
1 毛髪処理具本体
11 毛髪当て部
111 櫛歯
12 把手部
2 接触部
3 直流電源
31 電流スイッチ
32 出力スイッチ
33 周波数調整スイッチ
6 毛髪処理具本体
61 把手部
62 毛髪当て部
621 櫛歯
63 接触部
64 直流電源
65 電流スイッチ
7、8、9 毛髪当て部
A 毛髪処理具

Claims (2)

  1. 毛髪に接触させ且つ正又は負の電極となる毛髪当て部を備えた毛髪処理具本体と、毛髪を処理される者の身体に接触させ且つ上記電極と反対の電極となる接触部とを直流電源を介して電気的に接続してなる毛髪処理具を用いて毛髪を処理する毛髪処理方法において、パーマネント処理、カラーリング処理、育毛処理又は発毛処理に用いられる薬剤を上記毛髪に塗布した後、正の電極とされた上記接触部を上記毛髪を処理される者の身体の一部に接触させる一方、負の電極とされた上記毛髪当て部を上記毛髪に接触させて上記毛髪に負電圧を印加して上記毛髪のキューティクルを開かせて上記毛髪に上記薬剤を浸透させ、次に、負の電極とされた上記接触部を上記毛髪を処理される者の身体の一部に接触させる一方、正の電極とされた上記毛髪当て部を上記毛髪に接触させて上記毛髪に正電圧を印加して上記毛髪のキューティクルを閉じて、上記毛髪内に上記薬剤を保持させることを特徴とする毛髪処理方法
  2. 毛髪に接触させ且つ正又は負の電極となる毛髪当て部を備えた毛髪処理具本体と、毛髪を処理される者の身体に接触させ且つ上記電極と反対の電極となる接触部とを直流電源を介して電気的に接続してなる毛髪処理具を用いて毛髪を処理する毛髪処理方法において、上記直流電源から、正の電極とされ且つ上記毛髪を処理される者の身体の一部に接触させた接触部に向かって流れた直流電流を、上記身体、及び、薬剤が塗布された上記毛髪を介して、負の電極とされて上記毛髪に接触させた上記毛髪当て部が受けて直流電源に戻す第一工程と、上記直流電源から、正の電極とされて上記毛髪に接触させた上記毛髪当て部に向かって流れた直流電流を、上記毛髪及び上記身体を介して、負の電極とされ且つ上記毛髪を処理される者の身体の一部に接触させた上記接触部が受けて直流電源に戻す第二工程とを備えたことを特徴とする毛髪処理方法。
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