JP3994222B2 - デジタルカメラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラに関し、いろいろな情報設定項目の中から任意の項目を選択する方法を改善したものである。
【0002】
【従来の技術】
画質、ISO感度、ホワイトバランスなどの撮影に関する種々の情報項目の中から、情報を設定すべき項目(以下、この明細書では情報設定項目という)をモニター画面に複数個表示し、方向キーによりカーソルを移動して任意の情報設定項目を選択した後、選択した情報設定項目に属する複数の情報の中から方向キーにより任意の情報を選択、設定する情報設定方法が知られている。
【0003】
画面に表示された複数のメニューの中から方向キーによりカーソルを移動していずれかを選択する、”汎用の項目選択操作部材を用いた情報設定方法”では、モニターに表示されるメニューが階層化されていることがあり、例えば、情報設定項目の大分類メニューから小分類メニューを選択し、さらに小分類メニューから希望する情報を選択するようになっている。
【0004】
一方、撮影に関する複数の情報設定項目の内の特定の情報設定項目を選択するための専用の操作部材としてモードダイヤルを設け、このモードダイヤルにより選択された特定の情報設定項目に属する複数の情報の中から、コマンドダイヤルにより任意の情報を選択、設定する情報設定方法が知られている。
【0005】
後者の”専用の項目選択操作部材を用いた情報設定方法”によれば、前者の階層化メニューから情報設定項目を選択するのに比べ、専用操作部材の1回の操作で希望する情報設定項目を選択することができ、操作性がよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した汎用の操作部材と専用の操作部材のような異なる複数の項目選択操作部材により一つの情報設定項目を選択可能なデジタルカメラでは、専用操作部材による情報設定中に誤って汎用操作部材を操作すると、設定を希望していない情報が設定されてしまうおそれがある。
【0007】
本発明の目的は、情報設定の誤操作を防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1) 請求項1の発明は、各種情報を表示する表示手段と、前記表示手段に表示された複数の情報設定項目の中から任意の情報設定項目を選択し、選択した情報設定項目に属する複数の情報の中から任意の情報を設定する第1の操作部材と、前記複数の情報設定項目の内の特定の情報設定項目を選択するために専用に設けられた第2の操作部材と、前記第2の操作部材により選択された前記特定の情報設定項目に属する複数の情報の中から任意の情報を設定する第3の操作部材とを備えたデジタルカメラに適用される。
そして、前記第2の操作部材により前記特定の情報設定項目が選択されているときは、前記第1の操作部材による前記特定の情報設定項目の選択を禁止し、前記第2の操作部材により前記特定の情報設定項目が選択されていないときは、前記第1の操作部材による前記特定の情報設定項目の選択を可能にする制御手段を備えることにより、上記目的を達成する。
(2) 請求項2に記載のデジタルカメラは、前記制御手段によって、前記第2の操作部材により前記特定の情報設定項目が選択されているときは、前記特定の情報設定項目を他の情報設定項目の表示形態と異なる表示形態で前記表示手段に表示するようにしたものである。
(3) 請求項3のデジタルカメラは、前記第2の操作部材により選択される前記特定の情報設定項目は、前記複数の情報設定項目の内の選択頻度の高い情報設定項目である。
(4) 請求項4のデジタルカメラは、前記複数の情報設定項目が階層化されている。
(5) 請求項5のデジタルカメラは、前記第1の操作部材が前記表示手段の画面上でカーソルを移動する方向キー操作部材であり、前記第2の操作部材がダイヤル操作部材である。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、一実施の形態のデジタルカメラの正面斜視図(a)と背面斜視図(b)である。一実施の形態のデジタルカメラは、カメラボディ1に撮影レンズ鏡筒2が装着されている。なお、この一実施の形態ではカメラボディに撮影レンズ鏡筒を装着する一眼レフ・デジタルカメラを例に上げて説明するが、撮影レンズをカメラボディに内蔵した、いわゆるコンパクト・デジタルカメラに対しても本願発明を適用することができる。
【0010】
カメラボディ1の上面にはシャッターレリーズボタン3、液晶表示器4、モードダイヤル5、サブコマンドダイヤル6などが設けられている。また、カメラボディ1の背面にはメインコマンドダイヤル7、マルチセレクター8、液晶モニター9、メニューボタン10などが設けられている。
【0011】
カメラボディ上面の液晶表示器4は、図2に示すようにバッテリー残量、シャッター速度(1/125)またはISO(撮像感度)、絞り(F5.6)、撮影モード(M)、QUAL(画質、FINE)、ホワイトバランス(WB)、AFエリア、撮影枚数(35)、露出補正値などの表示セグメントを備えている。
【0012】
モードダイヤル5は、図3に示すように、プログラム撮影モードP、シャッター速度優先撮影モードS、絞り優先撮影モードA、マニュアル撮影モードMの他に、撮影中に操作する頻度が高いISO(撮像感度)設定モード、WB(ホワイトバランス)設定モード、QUAL(画質)設定モードを選択するためのダイヤル式の操作部材である。サブコマンドダイヤル6およびメインコマンドダイヤル7は、シャッター速度や露出値などの撮影に関する情報を設定するダイヤル式の操作部材である。
【0013】
マルチセレクター8は図4に示すような上下左右の押しボタン式方向キーから構成され、図5および図6に示すような液晶モニター9のメニュー画面上においてカーソルを上下左右に移動させる。図5に示す例では「撮影メニューの切り替え A」のメニューを枠で囲ったカーソルがあり、マルチセレクター8の下方向キーを操作するたびにカーソルが下方のメニューへ順次移動する。そして、カーソルが最下段の「ISO設定 200」まで移動すると、図6に示すような「ISO設定 200」のメニューが最上段へ移動するとともに、2段目以下に輪郭強調、階調補正、カラー設定、色合い補正の次のメニューが表示される。マルチセレクター8の左右方向キーは、上下方向キーで選択したメニューを設定するための操作部材である。
【0014】
なお、この一実施の形態ではメニューを枠で囲った形状のカーソルを例に上げて説明するが、カーソルの形状はこの一実施の形態に限定されず、例えば選択したメニューを他のメニューと異なる表示形態とするカーソルでもよい。
【0015】
メニューボタン10は、液晶モニター9に種々の情報設定項目や情報のメニュー画面を表示させるためのスイッチである。
【0016】
この実施の形態では、上述した”汎用の項目選択操作部材を用いた情報設定方法”と、”専用の項目選択操作部材を用いた情報設定方法”の2種類の情報設定方法により撮影に関する種々の情報を設定する。
【0017】
前者の汎用の項目選択操作部材を用いた情報設定方法では、撮影に関する種々の情報項目の中から情報を設定すべき項目(情報設定項目)を液晶モニター9の表示画面に複数個表示し、マルチセレクター8の方向キーによりカーソルを移動して任意の情報設定項目を選択した後、選択した情報設定項目に属する複数の情報の中からマルチセレクター8の方向キーにより任意の情報を選択、設定する。
【0018】
例えば、図5に示すように、液晶モニター9の表示画面に「撮影メニューの切り替え」、「QUAL(画質)」、「記録サイズ」、「WB設定」、「ISO設定」の情報設定項目メニューが表示されているときに、マルチセレクター8の下方向キーを操作してカーソルを「QUAL(画質)」メニューまで移動し、マルチセレクター8の左または右方向キーを操作すると、QUAL設定モードが設定される。そして、液晶モニター9の表示画面には図7に示すようなQUAL設定モードに属する「RAW」、「HI」、「FINE」、「NORMAL」、「BASIC」の複数の画質に関する情報メニューが表示される。この画質情報メニューの表示画面において、マルチセレクター8の上下方向キーを操作して任意の情報(図7の例では「RAW(非圧縮)」)にカーソルを合わせ、左右方向キーを操作するとその情報(「RAW」)が設定される。
【0019】
同様に、マルチセレクター8の上下方向キーを操作して図5に示す情報設定項目メニューの中からWB設定モードを選択すると、モニター画面には図8に示すようなWB設定モードに属する「オート」、「電球」、「蛍光灯」、「晴天」の複数の光源に関する情報メニューが表示される。この光源情報メニュー画面において、マルチセレクター8の上下方向キーを操作して任意の光源情報(図8の例では「オート」)を選択、設定することができる。また、マルチセレクター8の上下方向キーを操作して図5に示す情報設定項目メニューの中からISO設定モードを選択すると、モニター画面には図9に示すようなISO設定モードに属する「200」、「250」、「320」、「400」の複数の撮像感度に関する情報メニューが表示される。この撮像感度の情報メニュー画面において、マルチセレクター8の上下方向キーを操作して任意の撮像感度情報(図9の例では「200」)を選択、設定することができる。
【0020】
このような汎用の項目選択操作部材を用いた情報設定方法では、モニターに表示されるメニューが階層化されていることがあり、例えば、情報設定項目の大分類メニュー画面から小分類メニューを選択し、さらに小分類メニューから希望する情報を選択するようになっている。したがって、この汎用操作部材による情報設定方法によれば、多くの種類の情報設定項目と各項目に属する多くの情報を記憶しておき、きめ細かく情報を設定することができる。
【0021】
一方、後者の専用の項目選択操作部材を用いた情報設定方法では、撮影に関する複数の情報設定項目の内の特定の情報設定項目、この一実施の形態ではISO(撮像感度)設定モード、WB(ホワイトバランス)設定モード、QUAL(画質、すなわち記録画素数および圧縮率)設定モードを選択するための専用の操作部材としてモードダイヤル5を設け、このモードダイヤル5により選択した特定の情報設定項目ISO、WBおよびQUALに属する複数の情報の中からメインコマンドダイヤル7およびサブコマンドダイヤル6により任意の情報を選択、設定する。
【0022】
例えば、モードダイヤル5の「ISO」マークをカメラボディ1の指標(不図示)に合わせてISO設定モードを選択すると、直ちに撮像感度を設定するためのISO設定モードに入る。このISO設定モードでは、液晶表示器4は図10に示すようにISOとバッテリー残量の表示セグメントのみが有効になり、他の表示セグメントは消灯する。この状態でメインコマンドダイヤル7を回すとクリックごとにISO(撮像感度)が変わるので、任意のISO値を設定することができる。
【0023】
また、モードダイヤル5の「WB」マークをカメラボディ1の指標に合わせてWB設定モードを選択すると、直ちにホワイトバランスを調整するためのWB設定モードに入る。このWB設定モードでは、液晶表示器4はホワイトバランスとバッテリー残量の表示セグメントのみが有効となり、他の表示セグメントは消灯する。この状態でメインコマンドダイヤル7を回すとクリックごとに晴天、曇天、日陰、電球、蛍光灯などの光源の種類が変わるので、撮影時の光源と一致する光源マークを点灯させてホワイトバランス調整を行うことができる。さらに、メインコマンドダイヤル7を回して光源を選択した後、サブコマンドダイヤル6を回してホワイトバランスの微調整を行うことができる。
【0024】
モードダイヤル5の「QUAL」マークをカメラボディ1の指標に合わせてQUAL設定モードを選択すると、直ちにQUAL設定モードに入る。このQUAL設定モードでは、液晶表示器4はQUALとバッテリー残量の表示セグメントのみが有効となり、他の表示セグメントは消灯する。この状態でメインコマンドダイヤル7を回すとクリックごとにRAW、HI、FINE、NORMAL、BASICなどの画質(圧縮率)が変わるので、任意の画質を設定することができる。
【0025】
このように、専用の項目選択操作部材であるモードダイヤル5を用いて情報設定項目を選択する方法によれば、上述した階層化メニューから情報設定項目を選択するのに比べ、専用操作部材の1回の操作で希望する情報設定項目を選択することができ、操作性がよい。
【0026】
この一実施の形態では、ISO(撮像感度)、WB(ホワイトバランス)およびQUAL(画質)の設定は、汎用の項目選択操作部材を用いた方法と専用の項目選択操作部材を用いた方法の両方により可能である。つまり、液晶モニター9の表示画面に表示された情報設定項目ISO、WBおよびQUALを汎用の項目選択操作部材であるマルチセレクター8を用いて選択することもできるし、情報設定項目ISO、WBおよびQUALを専用の項目選択操作部材であるモードダイヤル5を用いて直接、選択することもできる。
【0027】
このように一つの情報設定項目を異なる複数の項目選択操作部材により選択可能な場合には、上述したように専用の項目選択操作部材による情報設定操作中に誤って汎用の項目選択操作部材を操作すると、設定を希望していない情報が設定されてしまうという問題がある。このような不具合を防止するために、この一実施の形態では汎用の項目選択操作部材と専用の項目選択操作部材の両方により選択可能な情報設定項目に対しては、専用の項目選択操作部材による選択を汎用の項目選択操作部材による選択に優先させる。
【0028】
具体的には、専用の項目選択操作部材であるモードダイヤル5によりISO、WB、QUALのいずれかの設定モードが選択されているときは、汎用の項目選択操作部材であるマルチセレクター8による当該設定モードの選択を禁止する。例えば、モードダイヤル5によりISO設定モードが選択されているときは、マルチセレクター8によるISO設定モードの選択を禁止する。さらに、マルチセレクター8によるISO設定モードの選択が禁止状態にあることを撮影者に告知するために、図11に示すように、液晶モニター9の表示画面上の「ISO設定」メニューを他の設定可能なメニューと異なる表示形態で表示する。図11に示す表示例では、「ISO設定 200」の文字色を薄く表示している。
【0029】
なお、選択禁止状態にあるメニューの表示形態はこの一実施の形態に限定されず、例えば、選択禁止メニューを網掛け状態で表示してもよいし、異なる表示色で表示してもよい。あるいは、選択禁止メニューを反転表示してもよい。
【0030】
このように、専用の項目選択操作部材であるモードダイヤル5によりISO、WB、QUALのいずれかの設定モードが選択され、汎用の項目選択操作部材であるマルチセレクター8による当該設定モードの選択が禁止されているときに、液晶モニター9の表示画面上の当該設定モードの表示を他の設定項目と異なる表示形態で表示することによって、専用の項目選択操作部材により当該設定モードが選択され、汎用の項目選択操作部材による当該設定モードの選択が禁止状態にあることを撮影者に確実に知らせることができ、専用の項目選択操作部材による選択操作中に誤って汎用の項目選択操作部材に触れてしまい、不所望な情報の設定が変わってしまう誤操作を防止することができる。
【0031】
図12は一実施の形態のデジタルカメラの構成を示す。CCD11は撮影レンズ(不図示)により結像された被写体像を撮像する撮像素子であり、被写体像のアナログ画像信号を出力する。入力回路12は、CCD11からのアナログ画像信号に対して撮像感度の変更(ゲイン調整)などの処理を行った後、A/D変換し、設定された記録画素数(画像サイズ)への変更、階調補正(ガンマ補正)、エッジ強調、ホワイトバランス調整などの画像処理を行い、原画像データとして出力する。圧縮/伸長回路13は、設定された圧縮率(画質モード)にしたがって原画像データを圧縮するとともに、圧縮画像データをもとの原画像データに伸長する。測距装置14は被写体までの撮影距離を検出する。この測距結果に応じてレンズ駆動装置15により撮影レンズが合焦駆動される。
【0032】
シャッターボタンスイッチ3aは、シャッターボタン3の操作に応じた信号を出力する。モードダイヤルスイッチ5aは、図3に示すモードダイヤル5の設定位置(設定モード)に応じた信号を出力する。また、メインコマンドダイヤルスイッチ7aはメインコマンドダイヤル7の右方向回転および左方向回転の1クリックごとに信号を出力し、サブコマンドダイヤルスイッチ6aはサブコマンドダイヤル6の右方向回転および左方向回転の1クリックごとに信号を出力する。マルチセレクタースイッチ8aは、マルチセレクター8の上下左右の押しボタン式方向キーが操作されたときに各方向キーに応じた信号を出力する。メニューボタンスイッチ10aは、メニューボタン10が操作されると信号を出力する。
【0033】
レンズ駆動装置15は、測距装置14の測距結果に応じて撮影レンズを合焦駆動する。バッファーメモリ16は撮影後の原画像データおよび圧縮後の圧縮画像データを一時的に記憶するメモリであり、SRAM、VRAM、SDRAMなどを用いることができる。モニター画像生成回路17は、撮影モード設定時には撮像素子1により撮像した原画像データから表示用画像データを生成して液晶モニター9に表示するとともに、再生モード設定時にはメモリカード19から読み出した圧縮画像データを圧縮/伸長回路13により伸長し、モニター画像生成回路17により表示用画像データを生成して表示する。表示駆動回路18は、図2に示すような液晶表示器4の各表示セグメントを駆動して各種情報を表示する。メモリカード19は取り外し可能な画像記録媒体であり、フラッシュメモリなどを用いることができる。
【0034】
コントローラー20はCPU20aとメモリ20bなどの周辺部品から構成され、デジタルカメラの各種演算とシーケンス制御を実行するとともに、後述する情報設定処理を行う。
【0035】
図13〜図14は情報設定処理プログラムを示すフローチャートである。これらのフローチャートにより一実施の形態の動作を説明する。コントローラー20はカメラの電源スイッチ(不図示)が投入されると所定時間ごとにこの情報設定処理プログラムを実行する。
【0036】
ステップ1において、メニューボタン10が操作されたか否かを確認する。メニューボタン10が操作された場合は、モニター画面に表示された複数の情報設定項目の中からマルチセレクター8の方向キーによりカーソルを移動していずれかを選択する情報設定、すなわち汎用の項目選択操作部材であるマルチセレクター8を用いた情報設定であると判断してステップ2へ進む。
【0037】
ステップ2では、モードダイヤル5がISO設定モード、WB設定モードおよびQUAL設定モードのいずれかの位置に設定されているか否か、つまり、専用の項目選択操作部材であるモードダイヤル5を用いた情報設定中か否かを確認する。汎用の項目選択操作部材による情報設定中に専用の項目選択操作部材による情報設定操作が行われた場合はステップ3へ進み、専用操作部材による情報設定を優先させるため、モードダイヤル5により選択されている設定モードをマルチセレクター8によりモニター画面から選択できないように禁止する。さらに、ステップ4でモードダイヤル5により選択されている設定モードのモニター画面上の表示色を薄くし、他の設定モードと異なる表示形態とする。
【0038】
一方、ステップ2で専用の項目選択操作部材であるモードダイヤル5を用いた情報設定中でないと判定された場合は、汎用の項目選択操作部材であるマルチセレクター8を用いた情報設定を行うためにステップ5へ進む。ステップ5ではマルチセレクター8の上下方向キーが操作されたか否かを確認する。マルチセレクター8の上下方向キーが操作された場合はステップ6へ進み、マルチセレクター8の上下方向キー操作に応じてモニター画面上のカーソルを移動する。
【0039】
ステップ7において、マルチセレクター8の左右方向キーが操作されたか否かを確認する。左右方向キーが操作された場合はステップ8へ進み、カーソル位置の情報設定項目を選択する。
【0040】
ステップ5〜8の汎用の項目選択操作部材であるマルチセレクター8を用いた情報設定が終了した場合、あるいはステップ1でメニューボタン10が操作されておらず、マルチセレクター8を用いた情報設定を行わない場合はステップ9へ進む。ステップ9では、モードダイヤル5がISO設定モード、WB設定モードおよびQUAL設定モードのいずれかの位置に設定されているか否か、つまり、専用の項目選択操作部材であるモードダイヤル5を用いてISO、WBおよびQUALのいずれかの情報設定を行うか否かを確認する。
【0041】
専用操作部材による情報設定を行う場合はステップ10へ進み、メインコマンドダイヤル7またはサブコマンドダイヤル6が操作されたか否かを確認する。コマンドダイヤル6または7が操作された場合はステップ11へ進み、コマンドダイヤル6,7の操作に応じて液晶表示器4の情報の表示を切り換える。つまり、モードダイヤル5により選択されたISO、WBおよびQUALのいずれかの情報設定項目に属する複数の情報の中から順に、コマンドダイヤル6,7のクリック操作ごとに切り換える。
【0042】
ステップ12において、専用操作部材であるモードダイヤル5を用いた情報設定が終了し、モードダイヤル5がマニュアル撮影モードM、絞り優先撮影モードA、シャッター速度優先撮影モードSおよびプログラム撮影モードPのいずれかの撮影モードに戻されたか否かを確認する。モードダイヤル5がいずれかの撮影モードに設定されるとステップ13へ進み、モードダイヤル5がISO、WBおよびQUALのいずれかの設定モードのままであればステップ10へ戻る。
【0043】
モードダイヤル5により撮影モードが設定された場合は、ステップ13で液晶表示器4の最終表示値をISO、WBおよびQUALのいずれかの情報設定項目の設定値とする。
【0044】
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、液晶モニター9が表示手段を、マルチセレクター8が第1の操作部材を、モードダイヤル5が第2の操作部材を、メインコマンドダイヤル7およびサブコマンドダイヤル6が第3の操作部材を、コントローラー20が制御手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【0045】
なお、上述した一実施の形態では、複数の情報設定項目の内の選択頻度の高い情報設定項目、すなわちISO設定モード、WB設定モードおよびQUAL設定モードを特定情報設定項目とした例を示したが、特定情報設定項目は上記実施の形態のISO、WBおよびQUALの設定モードに限定されない。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、第1の操作部材と第2の操作部材により特定の情報設定項目を選択可能なデジタルカメラにおいて、第2の操作部材による選択操作中に誤って第1の操作部材に触れてしまい、不所望な項目の設定が変わってしまう誤操作を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態のデジタルカメラの正面斜視図(a)と背面斜視図(b)である。
【図2】 液晶表示器の表示面を示す図である。
【図3】 モードダイヤルの設定指標面を示す図である。
【図4】 マルチセレクターの設定指標面を示す図である。
【図5】 液晶モニターの表示画面例を示す図である。
【図6】 液晶モニターの他の表示画面例を示す図である。
【図7】 QUAL設定モードにおける液晶モニターの表示画面例を示す図である。
【図8】 WB設定モードにおける液晶モニターの表示画面例を示す図である。
【図9】 ISO設定モードにおける液晶モニターの表示画面例を示す図である。
【図10】 ISO設定モードにおける液晶表示器の表示面を示す図である。
【図11】 マルチセレクターによるISO設定モードの選択が禁止されているときの液晶モニターの表示画面例を示す図である。
【図12】 一実施の形態のデジタルカメラの構成を示す図である。
【図13】 一実施の形態の情報設定処理を示すフローチャートである。
【図14】 図13に続く、一実施の形態の情報設定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラボディ
2 撮影レンズ鏡筒
3 シャッターボタン
3a シャッターボタンスイッチ
4 液晶表示器
5 モードダイヤル
5a モードダイヤルスイッチ
6 サブコマンドダイヤル
6a サブコマンドダイヤルスイッチ
7 メインコマンドダイヤル
7a メインコマンドダイヤルスイッチ
8 マルチセレクター
8a マルチセレクタースイッチ
9 液晶モニター
10 メニューボタン
10a メニューボタンスイッチ
11 撮像素子
12 入力回路
13 圧縮/伸張回路
14 測距装置
15 レンズ駆動装置
16 バッファーメモリ
17 モニター画像生成回路
18 表示駆動回路
19 メモリカード
20 コントローラー
20a CPU
20b メモリ
Claims (5)
- 各種情報を表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された複数の情報設定項目の中から任意の情報設定項目を選択し、選択した情報設定項目に属する複数の情報の中から任意の情報を設定する第1の操作部材と、
前記複数の情報設定項目の内の特定の情報設定項目を選択するために専用に設けられた第2の操作部材と、
前記第2の操作部材により選択された前記特定の情報設定項目に属する複数の情報の中から任意の情報を設定する第3の操作部材とを備えたデジタルカメラにおいて、
前記第2の操作部材により前記特定の情報設定項目が選択されているときは、前記第1の操作部材による前記特定の情報設定項目の選択を禁止し、前記第2の操作部材により前記特定の情報設定項目が選択されていないときは、前記第1の操作部材による前記特定の情報設定項目の選択を可能にする制御手段を備えることを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記制御手段は、前記第2の操作部材により前記特定の情報設定項目が選択されているときは、前記特定の情報設定項目を他の情報設定項目の表示形態と異なる表示形態で前記表示手段に表示することを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1または請求項2に記載のデジタルカメラにおいて、
前記第2の操作部材により選択される前記特定の情報設定項目は、前記複数の情報設定項目の内の選択頻度の高い情報設定項目であることを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1〜3のいずれかの項に記載のデジタルカメラにおいて、
前記複数の情報設定項目は階層化されていることを特徴とするデジタルカメラ。 - 請求項1〜4のいずれかの項に記載のデジタルカメラにおいて、
前記第1の操作部材は前記表示手段の画面上でカーソルを移動する方向キー操作部材であり、前記第2の操作部材はダイヤル操作部材であることを特徴とするデジタルカメラ。
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