JP3993381B2

JP3993381B2 - Radiator core support structure for vehicles

Info

Publication number: JP3993381B2
Application number: JP2000363457A
Authority: JP
Inventors: 英貴小林
Original assignee: Calsonic Kansei Corp
Current assignee: Calsonic Kansei Corp
Priority date: 2000-11-29
Filing date: 2000-11-29
Publication date: 2007-10-17
Anticipated expiration: 2020-11-29
Also published as: JP2002166851A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用ラジエータコアサポート構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車体の最前部を形成するラジエータコアサポートは、それぞれ車幅方向に沿って延びるラジエータコアサポートアッパとラジエータコアサポートロアを上下に備え、これらラジエータコアサポートアッパとラジエータコアサポートロアの車幅方向略中央部同士を、上下方向に延びるフードロックステーで結合した基本構造になっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のラジエータコアサポートにあっては、前述の構成部品が全て金属製であるため、それらの構成部品を溶接等によって組立てる段階において、ねじれ変形や、寸法誤差が生じ易く、組立後に、車体本体への組付作業が困難になる場合がある。
【０００４】
また、構成部品が全て金属製のラジエータコアサポートにあっても、パワステオイルクーラーチューブをラジエータ開口内へ突出した状態で支持するためのブラケットは、樹脂等の弾性変形容易な材料により形成する必要がある。すなわち、パワステオイルクーラーチューブの内部を流れるオイルの圧力変動により、パワステオイルクーラーチューブ自体に振動が発生するため、その振動がラジエータコアサポートに伝わらないようにするために、ブラケットにより弾性支持して、その振動を減衰させる必要がある。従って、そのようなブラケットを用意しなければならない分、部品点数の増加を招くことになる。
【０００５】
本発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、ねじれ変形や組立寸法誤差がなく且つ部品点数を低減できる新たなハイブリッド型の車両用ラジエータコアサポート構造を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
請求項１の発明にあっては、それぞれ車幅方向に沿って延びるラジエータコアサポートアッパとラジエータコアサポートロアを上下に備え、該ラジエータコアサポートアッパとラジエータコアサポートロアの車幅方向略中央部同士を上下方向に延びる結合部材で結合した車両用ラジエータコアサポート構造において、
前記ラジエータコアサポートロア及びラジエータコアサポートアッパの少なくとも一方を、金属で形成し、
結合部材を、ラジエータコアサポートロア及びラジエータコアサポートアッパの少なくとも一方と一緒に金型内で成形された樹脂で形成し、
該結合部材の下端部及び上端部の少なくとも一方から、対応するラジエータコアサポートロアやラジエータコアサポートアッパに沿って車幅方向外側に延びる樹脂補強部を一体的に形成し、
該樹脂補強部の一部に、パワステオイルクーラーチューブの放熱部をラジエータ開口内へ突出した状態で支持する樹脂製の支持片を、一体的に形成したことを特徴としている。
【０００７】
請求項２の発明にあっては、請求項１に記載の樹脂補強部の一部に、該樹脂補強部を含んだ状態でラジエータコアサポートロア及びラジエータコアサポートアッパの少なくとも一方の断面周囲を取り囲む樹脂回込部を形成し、該樹脂回込部から支持片を形成したことを特徴としている。
【０００８】
請求項３の発明にあっては、請求項１又は請求項２に記載の樹脂補強部の一部に、結合部材としてピラー部を形成し、該ピラー部に支持片を形成したことを特徴としている。
【０００９】
請求項４の発明にあっては、請求項３に記載のピラー部に沿ってパワステオイルクーラーチューブの非放熱部を支持する溝部を形成したことを特徴としている。
【００１０】
請求項５の発明にあっては、請求項１〜４に記載のラジエータコアサポートロア及びラジエータコアサポートアッパの少なくとも一方が後側に開いた開断面で、
樹脂補強部が該開断面内で車幅方向に延びていることを特徴としている。
【００１１】
請求項６の発明にあっては、請求項５に記載の樹脂補強部が、開断面の上下面部の間において交互に向きを変えながら車幅方向へ連続する複数の斜めリブであることを特徴としている。
【００１２】
請求項７の発明にあっては、請求項１〜６に記載の車幅方向略中央部の結合部材としてフードロックステーを形成し、該フードロックステーに、金属製のフードロック取付部が形成されていることを特徴としている。
【００１３】
請求項８の発明にあっては、請求項７に記載のフードロック取付部の下端に折曲部が形成され、該折曲部がフードロックステー内に埋設されていることを特徴としている。
【００１４】
請求項９の発明にあっては、請求項１〜８に記載のラジエータコアサポートロアに、フロントサイドメンバの前端部と結合する金属製のサイド部が形成されていることを特徴としている。
【００１５】
請求項１０の発明にあっては、請求項９に記載のピラー部が、サイド部の内側縁と結合した状態で形成されていることを特徴としている。
【００１６】
請求項１１の発明にあっては、請求項９又は請求項１０に記載のラジエータコアサポートアッパの左右両端部と、サイド部との間を結合するランプ取付部が形成されていることを特徴としている。
【００１７】
【発明の効果】
請求項１に記載の発明によれば、ラジエータコアサポートの少なくとも結合部材を樹脂で形成したハイブリッド構造にしたため、ねじれ変形や組立寸法誤差が発生する原因をなくすことができる。また、結合部材からラジエータコアサポートロア等に沿って延びる樹脂補強部に、パワステオイルクーラーチューブを弾性支持する支持片を一体的に形成したため、支持片を別部品として用意する必要がなくなり、部品点数の低減を図ることができる。
【００１８】
請求項２に記載の発明によれば、請求項１の発明の効果に加えて、ラジエータコアサポートロア等の断面周囲を取り囲む樹脂回込部を形成し、その樹脂回込部から支持片を形成したため、支持片の弾性変形性能を維持した状態で、支持片の根本部分のラジエータコアサポートロア等からの剥離を防止する。
【００１９】
請求項３に記載の発明によれば、請求項１又は請求項２の発明の効果に加えて、結合部材として形成したピラー部にも支持片を形成したため、悪路走行時等において、強い振動が加わった場合でも、パワステオイルクーラーチューブがラジエータコアサポートから外れるおそれがない。
【００２０】
請求項４に記載の発明によれば、請求項３発明の効果に加えて、上下方向での荷重を車幅方向中央部の結合部材だけでなく、ピラー部を介しても伝達することができ、上下方向荷重に対する剛性が向上する。また、ピラー部にパワステオイルクーラーチューブの非放熱部を支持する溝部を形成したため、パワステオイルクーラーチューブの非放熱部のぐらつきを防止することができる。
【００２１】
請求項５に記載の発明によれば、請求項１〜４発明の効果に加えて、フードロックステーからラジエータコアサポートロア等の開断面内に樹脂補強部が延びているため、結合部材とラジエータコアサポートロア等との一体性が増し、全体剛性が更に向上する。また、樹脂補強部がラジエータコアサポートロア等の開断面内に張りめぐらされるため、必要な箇所に樹脂補強部と一体的な支持片を形成することができる。
【００２２】
請求項６に記載の発明によれば、請求項１〜５発明の効果に加えて、樹脂補強部として、ラジエータコアサポートロア等の開断面内に複数の斜めリブが形成されているため、軽量で且つ剛性の高いラジエータコアサポートロア等が得られる。
【００２３】
請求項７に記載の発明によれば、請求項１〜６の発明の効果に加えて、ラジエータコアサポートアッパの車幅方向略中央部の結合部材としてフードロックステーを形成し、該フードロックステーに、金属製のフードロック取付部が形成されているため、フードロック取付部の剛性が高く、車両走行時におけるエンジンフードのバタツキが防止される。
【００２４】
請求項８に記載の発明によれば、請求項７の発明の効果に加えて、フードロック取付部の下端に形成された折曲部が、フードロックステー内に埋設されているため、フードロック取付部に加わる下向きの荷重を、確実にフードロックステーに伝達することができる。
【００２５】
請求項９に記載の発明によれば、請求項１〜８の発明の効果に加えて、ラジエータコアサポートロアに形成した金属製のサイド部により、ラジエータコアサポートと、フロントサイドメンバとを強固に結合することができる。
【００２６】
請求項１０に記載の発明によれば、請求項９の発明の効果に加えて、ピラー部により、サイド部周辺におけるねじれ剛性が向上する。
【００２７】
請求項１１に記載の発明によれば、請求項９又は請求項１０の発明の効果に加えて、ラジエータコアサポートアッパの左右両端部と、サイド部との間を、ランプ取付部により結合することができるため、ラジエータコアサポート全体のねじれ剛性が向上する。
【００２８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【００２９】
図１及び図２において、１はラジエータコアサポートを示し、２は車体前部構造を示している。ラジエータコアサポート１は、単体で車体前部構造２に取付けられるのではなく、図２に示すように、ラジエータコアサポート１に対して、予め、バンパ３、バンパステー４、ランプ５、パワステオイルクーラーチューブ６、コンデンサ７、ラジエータ８、ファンシュラウド９等を組み付けたモジュールとして、車体前部構造２に取付けられる。
【００３０】
車体前部構造２としては、エンジンルームＥの左右両側に、閉断面をした一対のフロントサイドメンバ１０が前後方向に沿って形成されている。フロントサイドメンバ１０の外側位置には、上方にフードリッジパネル１１が形成され、その外側にはフードリッジレインフォース１２が接合され、両者により閉断面を形成している。
【００３１】
ラジエータコアサポート１の構造としては、図３に示すように、基本的に、それぞれ車幅方向に沿って延びるラジエータコアサポートアッパ１３とラジエータコアサポートロア１４を上下に備え、これらラジエータコアサポートアッパ１３とラジエータコアサポートロア１４の車幅方向中央部同士を、結合部材として上下方向に延びるフードロックステー１５で結合した構造になっている。このラジエータコアサポート１には、金属で出来ている部分（図３中の白い部分）と、樹脂で出来ている部分（図３中の網かけ部分）がある。
【００３２】
図４は、金属で出来ている部分だけを示している。すなわち、ラジエータコアサポートアッパ１３と、ラジエータコアサポートアッパ１３の中央部に溶接されるフードロック取付部１６と、ラジエータコアサポートロア１４と、ラジエータコアサポートロア１４の両端部に溶接されるサイド部１７が各々金属製で、それ以外は樹脂製である。フードロック取付部１６は別物がラジエータコアサポートアッパ１３に取付けられた状態になっているが、ラジエータコアサポートアッパ１３と一体で形成されていてもよい。また、サイド部１７も同様で、ラジエータコアサポートロア１４と一体で形成されていてもよい。
【００３３】
ラジエータコアサポートアッパ１３及びラジエータコアサポートロア１４は、両方とも、後側に開いた断面ハット状の開断面形状を呈している。ラジエータコアサポート１を製造する場合は、まずこれらのラジエータコアサポートアッパ１３やラジエータコアサポートロア１４等を、一対の金型１８間に形成されたキャビティー空間内にセットし、金型１８内において空いた空間内に樹脂を射出して成形する。
【００３４】
射出成形した樹脂により、フードロックステー１５と、サイド部１７の内側縁を含んだ状態で上下のラジエータコアサポートアッパ１３とラジエータコアサポートロア１４とを結合する結合部材としてのピラー部１９と、サイド部１７とラジエータコアサポートアッパ１３の両端部との間を結合するランプ取付部２０が、主に形成される。そして、左右のピラー部１９とフードロックステー１５の間に、２つのラジエータ開口３５が形成されている。
【００３５】
更に、射出された樹脂により形成されるのは、前述のように大きく外部に現れる部分だけでなく、ラジエータコアサポートアッパ１３及びラジエータコアサポートロア１４の開断面の裏側に張りめぐらされる複数の斜めリブ（樹脂補強部）２１、２２のようなものもある。この斜めリブ２１、２２は、フードロックステー１５の上端部及び下端部から、ラジエータコアサポートアッパ１３及びラジエータコアサポートロア１４の開断面内に入り込み、開断面の上下面部の間において交互に向きを変えながら車幅方向へ向けて、それぞれの車幅方向両端部に達する位置まで連続して形成される。
【００３６】
このような斜めリブ２１、２２を、ラジエータコアサポートアッパ１３とラジエータコアサポートロア１４の内部に張りめぐらしたため、金属部分と樹脂部分の一体性が高まると共に、軽量で且つ剛性の高いラジエータコアサポートアッパ１３及びラジエータコアサポートロア１４が得られる。
【００３７】
この斜めリブ２１、２２は、上下両方とも、図７に示すラジエータコアサポートロア１４の例のように、ラジエータコアサポートロア１４の長手方向に対して４５°の角度で形成されている。この角度が、ラジエータコアサポートロア１４等の座屈強度及びねじり剛性を高める上において最も有効である。
【００３８】
また、上下のラジエータコアサポートアッパ１３とラジエータコアサポートロア１４がピラー部１９により結合されているため、上下方向での荷重をフードロックステー１５だけでなく、ピラー部１９を介しても伝達することができ、上下方向荷重に対する剛性が向上する。また、このピラー部１９はサイド部１７の内側縁にも結合されているため、上下と横の三方がピラー部１９により結合された状態となり、サイド部１７周辺におけるねじれ剛性も向上する。
【００３９】
更に、ラジエータコアサポートアッパ１３の左右両端部と、サイド部１７との間を、複雑な三次元形状をしたランプ取付部２０で埋めるように結合しているため、ラジエータコアサポート１全体のねじれ剛性が更に向上する。
【００４０】
ラジエータコアサポートアッパ１３及びラジエータコアサポートロア１４における各斜めリブ２１、２２の中央位置には突当部２３が形成されている。この突当部２３は、斜めリブ２１、２２の厚さよりも大きい径の円柱形状をしており、後端面は平坦である。この突当部２３は、図１１に示すように、射出成形された斜めリブ２１、２２を金型１８から抜くために、イジェクタピン２４により押される部分である。金型１８から抜く際に破損しやすい薄い斜めリブ２１、２２も、その中央部に形成された突当部２３を押すことにより、金型１８から抜く際の破損を防止することができる。
【００４１】
つまり、開断面の上下両端をイジェクタピン２４で押すと、ラジエータコアサポートアッパ１３やラジエータコアサポートロア１４の開断面が開き方向に変形し、斜めリブ２１、２２の両端部が破損するおそれがあり、開断面底部の金属部分をイジェクタピン２４により直接押すと、その金属部分が変形するおそれがあるが、本実施形態のように、斜めリブ２１、２２に突当部２３を形成して、この突当部２３を介して、イジェクタピン２４により斜めリブ２１、２２を直接押し出すことにより、斜めリブ２１、２２の型抜き時における破損（型内に残った状態）を回避することができる。
【００４２】
また、フードロックステー１５の一般部は、図５及び図６に示されるように、後側に開口した断面コ字形の開断面を呈しているが、下端部ではその前面部が後側へ傾斜してラジエータコアサポートロア１４の後端部に結合されている。これは、ラジエータコアサポートロア１４が断面ハット形で、このラジエータコアサポートロア１４を金型１８内で挟む必要があるため、フードロックステー１５の下端部の断面形状を変化させたものである。このため、フードロックステー１５の下端部では、断面変化に対する剛性低下を阻止するために、一般部とは逆に前向きのフランジ２５を左右両端に形成している。
【００４３】
このフードロックステー１５の上端部に対応したラジエータコアサポートアッパ１３の車幅方向中央部には、金属製のフードロック取付部１６が形成されているため、フードロック取付部１６の剛性が高く、車両走行時におけるエンジンフードのバタツキが防止される。
【００４４】
更に、このフードロック取付部１６の下端には、図６に示されるように折曲部２６が形成され、その折曲部２６が樹脂製のフードロックステー１５の上端部内に埋設されている。従って、図示せぬエンジンフードを閉める際に、フードロック取付部１６に加わる下向きの荷重を、確実にフードロックステー１５に伝達することができる。
【００４５】
そして、ラジエータコアサポートアッパ１３及びラジエータコアサポートロア１４は、裏側の開断面内部に斜めリブ２１、２２が形成されているだけでなく、ラジエータコアサポートアッパ１３には４箇所、ラジエータコアサポートロア１４にはフードロックステー１５の下端部も含めて５箇所の樹脂回込部２７、２８、２９（図８・図９・図１０参照）が形成されている。この樹脂回込部２７、２８、２９は、裏側の斜めリブ２１、２２から表側にも樹脂が回り込んで形成されたもので、ラジエータコアサポートアッパ１３及びラジエータコアサポートロア１４の断面周囲を取り囲んでいる。
【００４６】
ラジエータコアサポートアッパ１３及びラジエータコアサポートロア１４の裏側に形成された斜めリブ２１、２２の一部が表側に回り込んで樹脂回込部２７、２８、２９を形成しているため、金属部分と樹脂部分の一体性が更に高まる。
【００４７】
この樹脂回込部２７、２８、２９が形成された部分のラジエータコアサポートアッパ１３及びラジエータコアサポートロア１４における開断面底部には、それぞれ貫通孔状のアンカ部３０（図８参照）が形成されている。従って、樹脂回込部２７、２８、２９はこのアンカ部３０を介してラジエータコアサポートアッパ１３及びラジエータコアサポートロア１４を貫通した状態になり、樹脂回込部２７、２８、２９のラジエータコアサポートアッパ１３やラジエータコアサポートロア１４に対する取付剛性を高めている。また、このアンカ部３０は、斜めリブ２１、２２の中央に形成された突当部２３とも合致しており、アンカ部３０に対応する突当部２３の剛性も高めている。
【００４８】
更に、フードロックステー１５からラジエータコアサポートアッパ１３及びラジエータコアサポートロア１４の開断面に斜めリブ２１、２２を張りめぐらしたため、前述のような樹脂回込部２７、２８、２９を形成できると共に、必要な箇所に樹脂部分と一体的なブラケット類を形成することができる。例えば、ラジエータコアサポートアッパ１３の４つの樹脂回込部２７には、それぞれ図示せぬフロントグリルを取付けるための支持片３１が前側へ突出した状態で形成されている。
【００４９】
また、ラジエータコアサポートロア１４に形成された右側の樹脂回込部２９に対応する斜めリブ２２からは、パワステオイルクーラーチューブ６のＵ形に曲がった放熱部６ａを弾性支持する支持片３２が形成され、その左には別の支持片３３が形成され、その右のピラー部１９にも更に別の支持片３４が形成されている。
【００５０】
これらの支持片３２、３３、３４は、パワステオイルクーラーチューブ６の放熱部６ａをラジエータ開口３５内へ突出させた状態で支持するためのものである。支持片３２は上下に２つの挟持爪３２ａを有し、放熱部６ａの中間部を保持している。支持片３３は１つの挟持爪３３ａを有し、放熱部６ａの先端部付近を保持している。支持片３４は、それ自体が挟持爪の形状をしており、放熱部６ａの根本を保持している。このように、３つの支持片３２、３３、３４で、パワステオイルクーラーチューブ６の放熱部６ａを保持しているため、悪路走行時等において、パワステオイルクーラーチューブ６に強い衝撃が加わっても外れない。
【００５１】
中間の支持片３２は樹脂回込部２９に対応する斜めリブ２２から形成されているため、高速走行時において支持片３２に対して後向きの大きな風圧が加わっても、支持片３２を含む斜めリブ２２がラジエータコアサポートロア１４から後側へ剥離することはない。
【００５２】
そして、ピラー部１９には、パワステオイルクーラーチューブ６の非放熱部６ｂの一方を保持する溝部３６が縦に形成されている。非放熱部６ｂといえども、溝部３６の内面に密着させることは好ましくないため、溝部３６の内部に突起３６ａ（図１２参照）を設けて、溝部３６の底から浮いた状態で保持している。パワステオイルクーラーチューブ６の非放熱部６ｂを溝部３６内に保持したことにより、非放熱部６ｂのぐらつきを防止することができる。
【００５３】
以上のような構造をしたラジエータコアサポート１は、前述のようにパワステオイルクーラーチューブ６等が組付けられてモジュール化された後、図１に示すように、ラジエータコアサポートロア１４の左右両側に溶接された金属製のサイド部１７が、車体前部構造２におけるフロントサイドメンバ１０の前端に取付けられると共に、ラジエータコアサポートアッパ１３の左右両端が、車体前部構造２におけるフードリッジパネル１１の図示せぬ前端部に取付けられる。
【００５４】
この実施形態のラジエータコアサポート１は、前述のように、ラジエータコアサポートアッパ１３とラジエータコアサポートロア１４を結合するフードロックステー１５が、それらと一緒に金型１８内で成形された樹脂で形成され、この樹脂製のフードロックステー１５部分により、ねじれ変形や組立寸法誤差が発生する原因がなくなるたため、前述のような車体前部構造２への取付作業も容易になる。
【００５５】
特に、フードロックステー１５の下端部に、樹脂回込部２８を形成したことにより、本実施形態のようにフードロックステー１５を樹脂製にしても、ラジエータコアサポートロア１４との結合部の剛性が向上し、フードロックステー１５からラジエータコアサポートロア１４に加わる下向きの衝撃に耐え得ることができる。
【００５６】
また、フロントサイドメンバ１０に取付けられるサイド部１７を金属で形成したため、ラジエータコアサポート１と、フロントサイドメンバ１０とを強固に結合することができる。
【００５７】
そして、ラジエータコアサポートアッパ１３及びラジエータコアサポートロア１４も金属で形成したため、ラジエータコアサポート１の全体剛性が向上し、車体の音振性能や、操縦安定性能を高めることができる。
【００５８】
そして、ラジエータコアサポート１のラジエータ開口３５内において、前述のような樹脂製の弾性変形可能な支持片３２、３３、３４で、パワステオイルクーラーチューブ６の放熱部６ａを支持したことにより、パワステオイルクーラーチューブ６の内部を流れるオイルの圧力変動で、パワステオイルクーラーチューブ６自体に振動が発生しても、その振動を支持片３２、３３、３４で減衰させることができ、ラジエータコアサポート１に振動が伝わるのを防止することができる。
【００５９】
そして、ラジエータコアサポート１の一部の樹脂部分に、パワステオイルクーラーチューブ６を弾性支持する支持片３２、３３、３４を一体的に形成したため、従来のように、支持片３２、３３、３４を別部品として用意する必要がなくなり、部品点数の低減を図ることができる。
【００６０】
尚、以上の実施形態では、支持片３２、３３、３４をラジエータコアサポートロア１４側や、ピラー部１９に形成する例を示したが、パワステオイルクーラーチューブ６の配管状況によっては、ラジエータコアサポートアッパ１３側の樹脂部分に形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図１】ラジエータコアサポートと車体前部構造を示す斜視図。
【図２】ラジエータコアサポートとモジュール化される部品を示す斜視図。
【図３】樹脂部分を網掛けで示したラジエータコアサポートの斜視図。
【図４】ラジエータコアサポートの金属部分だけを示した斜視図。
【図５】図３中矢示ＤＡ方向から見たフードロックステーの後側部分を示す斜視図。
【図６】図５中矢示ＳＡ−ＳＡ線に沿うフードロックステーの断面図。
【図７】図５中矢示ＤＢ方向から見たラジエータコアサポートロアにおける斜めリブを示す側面図。
【図８】図５中矢示ＳＢ−ＳＢ線のように斜めリブに沿った方向で示したラジエータコアサポートロアの断面図。
【図９】図３中矢示ＳＣ−ＳＣ線に沿うラジエータコアサポートアッパの断面図。
【図１０】図３中矢示ＳＤ−ＳＤ線に沿うラジエータコアサポートロアの断面図。
【図１１】金型からイジェクタピンにより斜めリブの突当部を押し出している状態を示す断面図。
【図１２】支持片によりパワステオイルクーラーチューブを支持している部分を示す拡大斜視図。
【符号の説明】
１ラジエータコアサポート
２車体前部構造
３バンパ
４バンパステー
５ランプ
６パワステオイルクーラーチューブ
６ａ放熱部
６ｂ非放熱部
７コンデンサ
８ラジエータ
９ファンシュラウド
１０フロントサイドメンバ
１１フードリッジパネル
１２フードリッジレインフォース
１３ラジエータコアサポートアッパ
１４ラジエータコアサポートロア
１５フードロックステー（結合部材）
１６フードロック取付部
１７サイド部
１８金型
１９ピラー部（結合部材）
２０ランプ取付部
２１、２２斜めリブ（樹脂補強部）
２３突当部
２４イジェクタピン
２５前向きのフランジ
２６折曲部
２７、２８、２９樹脂回込部
３０アンカ部
３１支持片（フロントグリル）
３２、３３、３４支持片（パワステオイルクーラーチューブ）
３６溝部
Ｅエンジンルーム[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a radiator core support structure for a vehicle.
[0002]
[Prior art]
The radiator core support that forms the foremost part of the vehicle body is equipped with a radiator core support upper and a radiator core support lower that extend in the vehicle width direction above and below, respectively. It has a basic structure in which the parts are joined by a hood lock stay extending in the vertical direction.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, in such a conventional radiator core support, since the above-mentioned components are all made of metal, torsional deformation and dimensional errors are likely to occur during the assembly of these components by welding or the like. Later, the assembly work to the vehicle body may become difficult.
[0004]
In addition, even if the component parts are all made of a metal radiator core support, the bracket for supporting the power steering oil cooler tube in a state of protruding into the radiator opening needs to be formed of a material that is easily elastically deformed such as resin. is there. That is, because the vibration of the power steering oil cooler tube itself is caused by the pressure fluctuation of the oil flowing inside the power steering oil cooler tube, in order to prevent the vibration from being transmitted to the radiator core support, it is elastically supported by the bracket, It is necessary to attenuate the vibration. Accordingly, the number of parts is increased because such a bracket has to be prepared.
[0005]
The present invention has been made paying attention to such a conventional technique, and provides a new hybrid-type radiator core support structure for a vehicle that is free from torsional deformation and assembly dimension error and can reduce the number of parts. is there.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In the first aspect of the present invention, a radiator core support upper and a radiator core support lower each extending along the vehicle width direction are provided at the upper and lower sides, and the radiator core support upper and the radiator core support lower are substantially centered in the vehicle width direction. In the radiator core support structure for a vehicle that is coupled with a coupling member extending in the vertical direction,
At least one of the radiator core support lower and the radiator core support upper is made of metal,
The coupling member is formed of a resin molded in a mold together with at least one of a radiator core support lower and a radiator core support upper;
From at least one of the lower end portion and the upper end portion of the coupling member, a resin reinforcing portion extending outward in the vehicle width direction along the corresponding radiator core support lower and the radiator core support upper is integrally formed,
A resin support piece is integrally formed on a part of the resin reinforcing portion to support the heat dissipation portion of the power steering oil cooler tube in a state of projecting into the radiator opening.
[0007]
In the invention of claim 2, a part of the resin reinforcing portion according to claim 1 surrounds at least one of the cross section of the radiator core support lower and the radiator core support upper in a state including the resin reinforcing portion. A resin wrapping portion is formed, and a support piece is formed from the resin wrapping portion.
[0008]
In invention of Claim 3, the pillar part was formed as a coupling member in a part of resin reinforcement part of Claim 1 or Claim 2, and the support piece was formed in this pillar part, It is characterized by the above-mentioned. Yes.
[0009]
The invention according to claim 4 is characterized in that a groove portion for supporting the non-heat dissipating portion of the power steering oil cooler tube is formed along the pillar portion according to claim 3.
[0010]
In the invention of claim 5, at least one of the radiator core support lower and the radiator core support upper according to claims 1 to 4 is an open cross section opened to the rear side,
The resin reinforcing portion extends in the vehicle width direction within the open cross section.
[0011]
In the invention of claim 6, the resin reinforcing part of claim 5 is a plurality of oblique ribs that continue in the vehicle width direction while alternately changing the direction between the upper and lower surfaces of the open cross section. It is said.
[0012]
In the invention of claim 7, a hood lock stay is formed as a coupling member at a substantially central portion in the vehicle width direction according to claims 1 to 6, and a metal hood lock mounting portion is formed on the hood lock stay. It is characterized by being.
[0013]
The invention according to claim 8 is characterized in that a bent portion is formed at the lower end of the hood lock mounting portion according to claim 7, and the bent portion is embedded in the hood lock stay.
[0014]
The invention according to claim 9 is characterized in that the radiator core support lower according to any one of claims 1 to 8 is formed with a metal side portion coupled to the front end portion of the front side member.
[0015]
The invention according to claim 10 is characterized in that the pillar portion according to claim 9 is formed in a state of being coupled to the inner edge of the side portion.
[0016]
In invention of Claim 11, the lamp attachment part which couple | bonds between the right-and-left both ends of the radiator core support upper of Claim 9 or Claim 10, and a side part is formed, It is characterized by the above-mentioned. Yes.
[0017]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, since the hybrid structure in which at least the coupling member of the radiator core support is made of resin is used, it is possible to eliminate the cause of torsional deformation and assembly dimension error. In addition, since the support piece that elastically supports the power steering oil cooler tube is integrally formed on the resin reinforcing part that extends from the coupling member along the radiator core support lower, etc., it is not necessary to prepare the support piece as a separate part. Can be reduced.
[0018]
According to the second aspect of the present invention, in addition to the effect of the first aspect of the invention, the resin wrapping portion surrounding the periphery of the cross section of the radiator core support lower is formed, and the support piece is formed from the resin wrapping portion. Therefore, peeling of the base portion of the support piece from the radiator core support lower or the like is prevented while maintaining the elastic deformation performance of the support piece.
[0019]
According to the third aspect of the present invention, in addition to the effects of the first or second aspect of the invention, the support piece is also formed on the pillar portion formed as the coupling member. Even if is added, the power steering oil cooler tube will not come off the radiator core support.
[0020]
According to the fourth aspect of the present invention, in addition to the effect of the third aspect of the invention, the load in the vertical direction can be transmitted not only through the coupling member at the center in the vehicle width direction but also through the pillar portion. , The rigidity against the load in the vertical direction is improved. Moreover, since the groove part which supports the non-heat-dissipating part of a power steering oil cooler tube was formed in the pillar part, wobbling of the non-heat-dissipating part of a power steering oil cooler tube can be prevented.
[0021]
According to the fifth aspect of the present invention, in addition to the effects of the first to fourth aspects of the invention, since the resin reinforcing portion extends from the hood lock stay into the open cross section of the radiator core support lower and the like, the coupling member and the radiator Integration with the core support lower etc. increases and the overall rigidity further improves. Further, since the resin reinforcing portion is stretched in an open cross section such as a radiator core support lower, a support piece integral with the resin reinforcing portion can be formed at a necessary location.
[0022]
According to the invention of claim 6, in addition to the effects of the inventions of claims 1 to 5, since a plurality of oblique ribs are formed in the open cross section of the radiator core support lower and the like as the resin reinforcing portion, it is lightweight. And a highly rigid radiator core support lower and the like can be obtained.
[0023]
According to the seventh aspect of the present invention, in addition to the effects of the first to sixth aspects of the present invention, a hood lock stay is formed as a coupling member at a substantially central portion in the vehicle width direction of the radiator core support upper. In addition, since the metal hood lock mounting portion is formed, the hood lock mounting portion has high rigidity, and fluttering of the engine hood during traveling of the vehicle is prevented.
[0024]
According to the eighth aspect of the present invention, in addition to the effect of the seventh aspect of the invention, the bent portion formed at the lower end of the hood lock mounting portion is embedded in the hood lock stay. A downward load applied to the mounting portion can be reliably transmitted to the hood lock stay.
[0025]
According to the ninth aspect of the present invention, in addition to the effects of the first to eighth aspects, the radiator core support and the front side member are firmly formed by the metal side portion formed on the radiator core support lower. Can be combined.
[0026]
According to the invention described in claim 10, in addition to the effect of the invention of claim 9, the pillar portion improves torsional rigidity around the side portion.
[0027]
According to the eleventh aspect of the present invention, in addition to the effects of the ninth or tenth aspect of the invention, the left and right end portions of the radiator core support upper and the side portions are coupled by the lamp mounting portion. Therefore, the torsional rigidity of the entire radiator core support is improved.
[0028]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0029]
1 and 2, reference numeral 1 denotes a radiator core support, and 2 denotes a front body structure. The radiator core support 1 is not attached to the vehicle body front structure 2 as a single unit. As shown in FIG. 2, the radiator core support 1 is previously provided with respect to the radiator core support 1 with a bumper 3, a bumper stay 4, a lamp 5, and a power steering oil cooler tube. 6, a capacitor 7, a radiator 8, a fan shroud 9, and the like are attached to the vehicle body front structure 2 as a module.
[0030]
As the vehicle body front structure 2, a pair of front side members 10 having a closed cross section are formed along the front-rear direction on both the left and right sides of the engine room E. A hood ridge panel 11 is formed on the outer side of the front side member 10 and a hood ridge reinforcement 12 is joined to the outer side of the front side member 10 to form a closed cross section.
[0031]
As shown in FIG. 3, the structure of the radiator core support 1 is basically provided with a radiator core support upper 13 and a radiator core support lower 14 that extend in the vehicle width direction, and these radiator core support upper 13 And the radiator core support lower 14 in the vehicle width direction center part are coupled by a hood lock stay 15 extending in the vertical direction as a coupling member. The radiator core support 1 has a portion made of metal (white portion in FIG. 3) and a portion made of resin (shaded portion in FIG. 3).
[0032]
FIG. 4 shows only the part made of metal. That is, the radiator core support upper 13, the hood lock mounting portion 16 welded to the center portion of the radiator core support upper 13, the radiator core support lower 14, and the side portions 17 welded to both ends of the radiator core support lower 14. Are made of metal, and the others are made of resin. Although the hood lock attaching part 16 is in a state of being attached to the radiator core support upper 13 separately, it may be formed integrally with the radiator core support upper 13. The side portion 17 is also the same, and may be formed integrally with the radiator core support lower 14.
[0033]
Both the radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14 have an open cross-sectional shape having a cross-sectional hat shape opened to the rear side. When manufacturing the radiator core support 1, first, the radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14 are set in a cavity space formed between the pair of molds 18. Resin is injected into the vacant space and molded.
[0034]
A pillar portion 19 serving as a coupling member for joining the upper and lower radiator core support uppers 13 and the radiator core support lower 14 in a state including the inner edge of the side portion 17 by the injection molded resin, and the side A lamp mounting portion 20 that joins between the portion 17 and both end portions of the radiator core support upper 13 is mainly formed. Two radiator openings 35 are formed between the left and right pillar portions 19 and the hood lock stay 15.
[0035]
In addition to the portion that appears largely outside as described above, the injected resin is formed with a plurality of oblique ribs that are stretched around the open side of the radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14. (Resin reinforcement part) There are also things like 21 and 22. The diagonal ribs 21 and 22 enter the open cross section of the radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14 from the upper end and the lower end of the hood lock stay 15, and alternately turn between the upper and lower surfaces of the open cross section. It is continuously formed up to the position reaching the both ends in the vehicle width direction while changing in the vehicle width direction.
[0036]
Since such slanted ribs 21 and 22 are stretched inside the radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14, the integration of the metal part and the resin part is enhanced, and the radiator core support upper is lightweight and highly rigid. 13 and a radiator core support lower 14 are obtained.
[0037]
The slanted ribs 21 and 22 are formed at an angle of 45 ° with respect to the longitudinal direction of the radiator core support lower 14 as in the example of the radiator core support lower 14 shown in FIG. This angle is most effective in increasing the buckling strength and torsional rigidity of the radiator core support lower 14 and the like.
[0038]
Further, since the upper and lower radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14 are coupled by the pillar portion 19, the load in the vertical direction can be transmitted not only through the hood lock stay 15 but also through the pillar portion 19. And the rigidity against the vertical load is improved. Moreover, since this pillar part 19 is also couple | bonded with the inner side edge of the side part 17, it will be in the state couple | bonded by the pillar part 19 on the upper and lower sides, and the torsional rigidity in the periphery of the side part 17 will also improve.
[0039]
Further, since the left and right end portions of the radiator core support upper 13 and the side portion 17 are coupled so as to be filled with the lamp mounting portion 20 having a complicated three-dimensional shape, the torsional rigidity of the radiator core support 1 as a whole. Is further improved.
[0040]
An abutting portion 23 is formed at the center position of each of the oblique ribs 21 and 22 in the radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14. The abutting portion 23 has a cylindrical shape with a diameter larger than the thickness of the oblique ribs 21 and 22, and the rear end face is flat. As shown in FIG. 11, the abutting portion 23 is a portion that is pushed by the ejector pin 24 in order to remove the injection-molded oblique ribs 21 and 22 from the mold 18. The thin oblique ribs 21 and 22 that are easily damaged when pulled out from the mold 18 can also be prevented from being damaged when pulled out from the mold 18 by pressing the abutting portion 23 formed at the center thereof.
[0041]
That is, if the upper and lower ends of the open section are pushed by the ejector pins 24, the open sections of the radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14 may be deformed in the opening direction, and both ends of the oblique ribs 21 and 22 may be damaged. If the metal part at the bottom of the open cross section is pushed directly by the ejector pin 24, the metal part may be deformed. However, as in this embodiment, the abutting part 23 is formed on the oblique ribs 21 and 22, By directly extruding the oblique ribs 21 and 22 by the ejector pin 24 via the abutting portion 23, the oblique ribs 21 and 22 can be prevented from being damaged (the state remaining in the mold) when the die is removed.
[0042]
Further, as shown in FIGS. 5 and 6, the general portion of the hood lock stay 15 has an open U-shaped cross section that opens to the rear side, but the front portion of the lower portion is inclined rearward. The radiator core support lower 14 is coupled to the rear end of the radiator core support lower 14. This is because the radiator core support lower 14 has a hat-shaped cross section, and the radiator core support lower 14 needs to be sandwiched in the mold 18, so that the cross-sectional shape of the lower end portion of the hood lock stay 15 is changed. For this reason, at the lower end of the hood lock stay 15, forward flanges 25 are formed at the left and right ends, opposite to the general part, in order to prevent a decrease in rigidity with respect to a change in cross section.
[0043]
Since the metal hood lock mounting portion 16 is formed at the center in the vehicle width direction of the radiator core support upper 13 corresponding to the upper end portion of the hood lock stay 15, the rigidity of the hood lock mounting portion 16 is high. The engine hood is prevented from fluttering when the vehicle is traveling.
[0044]
Further, a bent portion 26 is formed at the lower end of the hood lock mounting portion 16 as shown in FIG. 6, and the bent portion 26 is embedded in the upper end portion of the resin hood lock stay 15. Therefore, the downward load applied to the hood lock mounting portion 16 when the engine hood (not shown) is closed can be reliably transmitted to the hood lock stay 15.
[0045]
The radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14 are not only formed with the oblique ribs 21 and 22 inside the open cross section on the back side, but the radiator core support upper 13 has four locations on the radiator core support lower 14. 5 includes resin wrapping portions 27, 28, and 29 (see FIGS. 8, 9, and 10) including the lower end portion of the hood lock stay 15. The resin wrapping portions 27, 28, and 29 are formed so that the resin also wraps around the front side from the oblique ribs 21 and 22 on the back side, and surrounds the cross-sectional periphery of the radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14. It is out.
[0046]
Since part of the oblique ribs 21 and 22 formed on the back side of the radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14 wrap around to the front side to form the resin wrapping portions 27, 28 and 29, The integrity of the resin part is further increased.
[0047]
On the bottoms of the open sections of the radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14 where the resin wrapping portions 27, 28 and 29 are formed, through-hole-like anchor portions 30 (see FIG. 8) are respectively formed. ing. Accordingly, the resin wrapping portions 27, 28, and 29 pass through the radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14 via the anchor portion 30, and the radiator core support of the resin wrapping portions 27, 28, and 29 is inserted. The mounting rigidity with respect to the upper 13 and the radiator core support lower 14 is increased. The anchor portion 30 also matches the abutting portion 23 formed at the center of the oblique ribs 21 and 22, and the rigidity of the abutting portion 23 corresponding to the anchor portion 30 is increased.
[0048]
Furthermore, since the oblique ribs 21 and 22 are stretched around the open cross sections of the radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14 from the hood lock stay 15, the resin wrapping portions 27, 28 and 29 as described above can be formed, Brackets integrated with the resin portion can be formed at necessary places. For example, support pieces 31 for attaching a front grill (not shown) are formed on the four resin wrapping portions 27 of the radiator core support upper 13 so as to protrude forward.
[0049]
Further, a support piece 32 that elastically supports the heat radiating portion 6a bent in the U shape of the power steering oil cooler tube 6 is formed from the oblique rib 22 corresponding to the right resin wrapping portion 29 formed in the radiator core support lower 14. Further, another support piece 33 is formed on the left side, and another support piece 34 is also formed on the right pillar portion 19.
[0050]
These support pieces 32, 33, and 34 are for supporting the heat dissipating portion 6 a of the power steering oil cooler tube 6 in a state of protruding into the radiator opening 35. The support piece 32 has two clamping claws 32a at the top and bottom, and holds an intermediate portion of the heat radiation portion 6a. The support piece 33 has one clamping claw 33a and holds the vicinity of the tip of the heat radiating portion 6a. The support piece 34 is in the shape of a nail itself and holds the root of the heat radiating portion 6a. In this way, since the three support pieces 32, 33, 34 hold the heat dissipating portion 6a of the power steering oil cooler tube 6, even when a strong impact is applied to the power steering oil cooler tube 6 when traveling on rough roads, etc. I can't come off.
[0051]
Since the intermediate support piece 32 is formed from the oblique rib 22 corresponding to the resin wrapping portion 29, the oblique rib including the support piece 32 even when a large rearward wind pressure is applied to the support piece 32 during high speed traveling. 22 does not peel from the radiator core support lower 14 to the rear side.
[0052]
In the pillar portion 19, a groove portion 36 that holds one of the non-heat dissipating portions 6 b of the power steering oil cooler tube 6 is formed vertically. Even the non-heat dissipating part 6b is not preferable to be in close contact with the inner surface of the groove part 36. Therefore, a protrusion 36a (see FIG. 12) is provided inside the groove part 36 and is held in a state of floating from the bottom of the groove part 36. . Since the non-heat dissipating part 6b of the power steering oil cooler tube 6 is held in the groove 36, the wobbling of the non-heat dissipating part 6b can be prevented.
[0053]
The radiator core support 1 having the above-described structure is modularized by assembling the power steering oil cooler tube 6 and the like as described above, and thereafter, on the left and right sides of the radiator core support lower 14 as shown in FIG. The welded metal side portion 17 is attached to the front end of the front side member 10 in the vehicle body front structure 2, and the left and right ends of the radiator core support upper 13 are the views of the hood ridge panel 11 in the vehicle body front structure 2. It is attached to the front end not shown.
[0054]
In the radiator core support 1 of this embodiment, as described above, the hood lock stay 15 that couples the radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14 is formed of the resin molded in the mold 18 together with them. In addition, the resin hood lock stay 15 portion eliminates the cause of torsional deformation and assembly dimensional error, so that the mounting operation to the vehicle body front structure 2 as described above is facilitated.
[0055]
In particular, since the resin wrapping portion 28 is formed at the lower end of the hood lock stay 15, even if the hood lock stay 15 is made of resin as in the present embodiment, the rigidity of the coupling portion with the radiator core support lower 14 is improved. Thus, it is possible to withstand a downward impact applied to the radiator core support lower 14 from the hood lock stay 15.
[0056]
Moreover, since the side part 17 attached to the front side member 10 is formed of metal, the radiator core support 1 and the front side member 10 can be firmly coupled.
[0057]
Since the radiator core support upper 13 and the radiator core support lower 14 are also formed of metal, the overall rigidity of the radiator core support 1 is improved, and the sound vibration performance and steering stability performance of the vehicle body can be improved.
[0058]
And in the radiator opening 35 of the radiator core support 1, the heat dissipation part 6a of the power steering oil cooler tube 6 is supported by the elastically deformable support pieces 32, 33, 34 as described above, so that the power steering oil Even if the power steering oil cooler tube 6 itself vibrates due to the pressure fluctuation of the oil flowing inside the cooler tube 6, the vibration can be damped by the support pieces 32, 33, 34, and the radiator core support 1 vibrates. Can be prevented from being transmitted.
[0059]
And since the support pieces 32, 33, 34 that elastically support the power steering oil cooler tube 6 are integrally formed on a part of the resin portion of the radiator core support 1, the support pieces 32, 33, 34 are attached as in the conventional case. There is no need to prepare it as a separate part, and the number of parts can be reduced.
[0060]
In the above embodiment, the support pieces 32, 33, 34 are formed on the radiator core support lower 14 side or the pillar portion 19, but depending on the piping state of the power steering oil cooler tube 6, the radiator core support You may form in the resin part by the side of the upper 13.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a radiator core support and a vehicle body front structure.
FIG. 2 is a perspective view showing parts to be modularized with a radiator core support.
FIG. 3 is a perspective view of a radiator core support in which a resin portion is shaded.
FIG. 4 is a perspective view showing only a metal portion of a radiator core support.
5 is a perspective view showing a rear portion of the hood lock stay as seen from the direction indicated by the arrow DA in FIG. 3. FIG.
6 is a cross-sectional view of the hood lock stay taken along line SA-SA in FIG.
7 is a side view showing oblique ribs in the radiator core support lower viewed from the direction indicated by the arrow DB in FIG. 5. FIG.
FIG. 8 is a cross-sectional view of the radiator core support lower shown in a direction along the oblique rib as indicated by an arrow SB-SB line in FIG. 5;
FIG. 9 is a cross-sectional view of the radiator core support upper along the line SC-SC shown in FIG.
10 is a cross-sectional view of the radiator core support lower along the line SD-SD shown in FIG.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a state in which the abutting portion of the oblique rib is pushed out from the mold by the ejector pin.
FIG. 12 is an enlarged perspective view showing a portion in which a power steering oil cooler tube is supported by a support piece.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Radiator core support 2 Car body front part structure 3 Bumper 4 Bumper stay 5 Lamp 6 Power steering oil cooler tube 6a Heat radiation part 6b Non-heat radiation part 7 Capacitor 8 Radiator 9 Fan shroud 10 Front side member 11 Food ridge panel 12 Hood ridge reinforcement 13 Radiator core Support upper 14 Radiator core support lower 15 Hood lock stay (coupling member)
16 Hood lock mounting part 17 Side part 18 Mold 19 Pillar part (joining member)
20 Lamp mounting part 21, 22 Diagonal rib (resin reinforcement part)
23 Abutting part 24 Ejector pin 25 Forward flange 26 Bending part 27, 28, 29 Resin wrapping part 30 Anchor part 31 Support piece (front grill)
32, 33, 34 Support piece (power steering oil cooler tube)
36 Groove E Engine room

Claims

A radiator core support upper (13) and a radiator core support lower (14) extending in the vehicle width direction are provided on the upper and lower sides, and the radiator core support upper (13) and the radiator core support lower (14) extend in the vertical direction. In the radiator core support structure for a vehicle connected by the member (15),
At least one of the radiator core support lower (14) and the radiator core support upper (13) is made of metal;
The coupling member (15) is formed of a resin molded in a mold (18) together with at least one of a radiator core support lower (14) and a radiator core support upper (13);
Resin reinforcing portions (21, 22) extending in the vehicle width direction along at least one of the lower end portion and the upper end portion of the coupling member (15) along the corresponding radiator core support lower (14) and radiator core support upper (13) Is integrally formed,
Resin support pieces (32, 33) for supporting the heat radiation part (6a) of the power steering oil cooler tube (6) in a state of protruding into the radiator opening (35) on a part of the resin reinforcement parts (21, 22). ), A radiator core support structure for a vehicle.

A part of the resin reinforcing portion (21, 22) surrounds at least one of the cross section of the radiator core support lower (14) and the radiator core support upper (13) in a state including the resin reinforcing portion (21, 22). The radiator core support structure for a vehicle according to claim 1, wherein a resin wrap portion (29) is formed, and a support piece (32) is formed from the resin wrap portion (29).

The pillar portion (19) is formed as a coupling member in a part of the resin reinforcing portion (21, 22), and a support piece (34) is formed on the pillar portion (19). Item 3. A radiator core support structure for a vehicle according to Item 2.

The radiator core support structure for a vehicle according to claim 3, wherein a groove portion (36) for supporting the non-heat dissipating portion (6b) of the power steering oil cooler tube (6) is formed along the pillar portion (19).

At least one of the radiator core support lower (14) and the radiator core support upper (13) is an open section opened to the rear side,
The radiator core support structure for a vehicle according to any one of claims 1 to 4, wherein the resin reinforcing portions (21, 22) extend in the vehicle width direction within the open cross section.

The vehicle radiator according to claim 5, wherein the resin reinforcing portions (21, 22) are a plurality of oblique ribs that continue in the vehicle width direction while alternately changing the direction between the upper and lower surface portions of the open cross section. Core support structure.

A hood lock stay (15) is formed as a coupling member at a substantially central portion in the vehicle width direction, and a metal hood lock mounting portion (16) is formed on the hood lock stay (15). Item 7. A radiator core support structure for a vehicle according to any one of Items 1 to 6.

The bent portion (26) is formed at the lower end of the hood lock mounting portion (16), and the bent portion (26) is embedded in the hood lock stay (15). Radiator core support structure for vehicles.

The radiator core support lower (14) is formed with a metal side portion (17) that is coupled to the front end portion of the front side member (10). Radiator core support structure for vehicles.

The radiator core support structure for a vehicle according to claim 9, wherein the pillar portion (19) is formed in a state where the pillar portion (19) is coupled to the inner edge of the side portion (17).

The lamp attachment part (20) which couple | bonds between the left-right both ends of a radiator core support upper (13), and a side part (17) is formed, The Claim 9 or Claim 10 characterized by the above-mentioned. Radiator core support structure for vehicles.