JP3992207B2 - 碍子洗浄装置とこれを用いた碍子洗浄方法 - Google Patents

碍子洗浄装置とこれを用いた碍子洗浄方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、碍子洗浄装置とこれを用いた碍子洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
変電所等に設置される碍子洗浄装置は、碍子から数mの距離に配置した固定スプレーノズルから碍子に向かって洗浄水を放水し、碍子の表面に付着した汚損物を洗い流すようになっている。この固定スプレーノズルとしては洗浄性能が良く、耐風性能が良いものが選択されている。しかし、風速が10m/sec を越えるような強風時には放水流が風に流されて碍子から逸れることが避けられないので、水幕洗浄を組み合わせて使用することも行われている。
【0003】
この水幕洗浄は、補助水幕ノズルを強風方向の風上側に設置して水幕を形成し、その水が強風により碍子の表面に達して洗浄効果を発揮するようにしたものである。図4はこのような従来の碍子洗浄装置を示すノズル配置図であり、1は碍管等の全高の大きい碍子、2はそのベース、3は碍子から数mの距離に配置された固定スプレーノズル、4は補助水幕ノズルである。固定スプレーノズル3は碍子1の周囲に適宜配置されており、補助水幕ノズル4は碍子設置位置における強風方向の風上側に配置されている。
【0004】
風速が10m/sec 以下の弱風時には、固定スプレーノズル3からの放水流は図4に実線で示すように碍子1の上端から下端までの全体を覆う。しかし風速が15m/sec を越えるような強風時には、固定スプレーノズル3からの放水流は風に流されて洗浄効果が期待できず、代わりに補助水幕ノズル4からの放水流によって形成される水幕が強風により破線のように流され、碍子1の上端から下端までの全体を覆うようになっている。
【0005】
ところがこのような従来の碍子洗浄装置では、固定スプレーノズル3と補助水幕ノズル4のいずれもが碍子1の上端に達する高さまで注水しなければならず、多量の放水量を要する。しかも電位傾度の大きい碍子1の上端表面で少なくとも2mm 以上の洗浄注水量を確保する必要がある。その結果、必然的に多くの洗浄水が必要とされるという問題があった。また、強風時には水幕を形成した大部分の洗浄水は碍子1に当たることなく地上に落下するため、洗浄水量が多い割に洗浄効果は低いという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来の問題点を解決して、従来よりも洗浄水量を減少させつつ、強風時にも優れた洗浄効果を得ることができる碍子洗浄装置とこれを用いた碍子洗浄方法を提供するためになされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明の碍子洗浄装置は、碍子の至近位置に、碍子に向かって上向きに放水し、風速が 10m/sec 以下の弱風時には碍子の上端から下端までの注水可能な複数の固定スプレーノズルを設置するとともに、これらの固定スプレーノズルのうち強風方向の風上側の2つを結ぶ垂直二等分線上であって、これら2つの固定スプレーノズルよりも風上側に、上向きに放水し、風速が 10m/sec を越える強風時にも碍子の上端に達する水幕を形成できる補助水幕ノズルを、地面から 2 3m 高さを持たせて設置したことを特徴とするものである。また本発明の碍子洗浄方法は、上記の碍子洗浄装置を用い、弱風時には固定スプレーノズルのみによる注水を行い、強風時には固定スプレーノズルによる注水と補助水幕ノズルによる注水とを併用することを特徴とするものである。更に本発明の他の碍子洗浄方法は、上記の碍子洗浄装置を用い、弱風時にも強風時にも固定スプレーノズルによる注水と補助水幕ノズルによる注水とを併用することを特徴とするものである。
【0008】
本発明では、補助水幕ノズルを地面から 2 3m高い位置に設け、補助水幕ノズルの設置高さ以下の碍子表面は至近位置に設けた固定スプレーノズルからの注水によりカバーするようにした。このため、補助水幕ノズルからの放水量を従来よりも少なくすることができ、強風時における洗浄水量を減少させることができる。また補助水幕ノズルの設置高さ以下の碍子表面は従来より至近位置にある固定スプレーノズルからの注水により洗浄されるため、従来より優れた洗浄効果を得ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の好ましい実施の形態を示す。
図1において、1は碍子、2はそのベース、3は碍子に向かって上向きに放水し、風速が 10m/sec 以下の弱風時には碍子1の全体に注水できる固定スプレーノズル、4は碍子設置位置における強風方向の風上側に配置された補助水幕ノズルである。固定スプレーノズル3は従来よりも碍子1の至近位置に設けられている。具体的には154kV 級の碍子の場合、従来は碍子1から約1.5mの位置に固定スプレーノズル3が配置されていたが、本発明では碍子1から約1.2mの至近位置に配置する。補助水幕ノズル4は上向きに放水し、風速が 10m/sec を越える強風時にも碍子1の上端に達する水幕を形成できるものである。
【0010】
また、従来は固定スプレーノズル3と補助水幕ノズル4との相対的な位置関係は特に意識されていなかったが、本発明では固定スプレーノズル3、3のうち強風方向の風上側の2つを結ぶ垂直二等分線上であって、これら2つの固定スプレーノズル3、3よりも風上側に、補助水幕ノズル4があるようにする。例えば、図1(B) に示すように2つの固定スプレーノズル3を配置しても、また図1(C) に示すように3つの固定スプレーノズル3を120 °間隔で配置してもよい。
【0011】
この結果、弱風時に固定スプレーノズル3からの注水により碍子1の全体が洗浄されることは従来と同様であるが、碍子表面の洗浄水量を従来と同様に2mm 以上と設定した場合にも、距離が近いために放水流の速度が大きくなり、より優れた洗浄効果を得ることができる。また、上記のように固定スプレーノズル3を配置したことにより、風速が10m/sec を越えるような強風時にも固定スプレーノズル3からの注水は少なくとも碍子1の下側部分を洗浄する。
【0012】
一方、本発明では補助水幕ノズル4は従来とは異なり、地面から 2 3mの設置高さHを持たせて設置してある。このため補助水幕ノズル4により形成される水幕は、風速が10m/sec を越えるような強風時には図1(A) に示すように碍子1に達するが、設置高さHよりも下側部分にはほとんど達しない。しかし前記したように本発明では碍子1の下部表面は、固定スプレーノズル3からの至近注水により洗浄されるため、補助水幕ノズル4の設置高さH以下の部分は固定スプレーノズル3からの至近注水により保護される。従って、強風時にも碍子1の全体は確実に洗浄されることとなる。
【0013】
しかも、補助水幕ノズル4の設置高さHを従来より高く2 〜3mとしたため、補助水幕を碍子1の上端まで到達させるに要する注水量を従来よりも少なくすることができる。すなわち154kV 級の碍子の場合には、設置高さHが0の場合の注水量を100 %としたとき、設置高さHを2mとすると注水量は60%となり、2.5mとすると注水量は30%となり、3mとすると注水量は20%となる。このように設置高さHを大きくすれば補助水幕を碍子1の上端まで到達させるに要する注水量は急激に減少するが、実際には碍子1の上端には電線が存在するために絶縁距離を確保するために補助水幕ノズル4の設置高さHをあまり大きくすることはできず、2 〜3m程度が好ましい。
【0014】
図2は本発明の碍子洗浄装置を用いた碍子洗浄方法のフローシートである。この図2は請求項2に対応する洗浄方法であり、碍子汚損量が設定値以上となって洗浄指令が出たとき、風速計により碍子設置位置における風速を測定する。そして弱風時には固定スプレーノズル3のみによる弱風時モードで注水を行い、強風時には固定スプレーノズル3による注水と補助水幕ノズル4による注水とを併用する強風時モードで注水を行う。
【0015】
図3は本発明の他の碍子洗浄方法のフローシートであり、請求項3に対応するものである。この方法では、弱風時にも強風時にも固定スプレーノズル3による注水と補助水幕ノズル4による注水とを併用して行う。ただし、弱風時モードでは注水時間は短く、逆に強風時モードでは注水時間は長い。このような時間の調節は図2の方法でも同様に取り入れることができる。
【0016】
【実施例】
154kV 級の碍子1に対して、図1の(A),(C) に示すように固定スプレーノズル3と補助水幕ノズル4とを配置した。固定スプレーノズル3と碍子1との距離は1.2mであり、補助水幕ノズル4の設置高さHは2mとした。
この碍子洗浄装置により無風時と風速20m/sec の強風下で請求項2の方法で碍子洗浄を行い、碍子1の上部、中部、下部の3ヵ所で注水量を測定した。その結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
Figure 0003992207
【0018】
この表に示されるように、無風時には下部への注水量が上部よりも多いのに対して、強風時には上部への注水量が逆に増加し、電位傾度が大きくしかも汚損されやすい碍子上部を効果的に洗浄することができる。このため、本発明によれば強風時に却って洗浄効果を高めることができ、しかも下部においても2mm 以上の注水量を確保することができる。また、放水量を従来より40%程度削減することができたことと、上端部に注水が集中しないことによって、洗浄耐電圧を従来の170kV から180kV まで高めることができることも確認された。
【0019】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の碍子洗浄装置とこれを用いた碍子洗浄方法によれば、従来よりも洗浄水量を減少させつつ、強風時にも優れた洗浄効果を得ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の碍子洗浄装置を示す図であり、(A) は側面図、(B) は平面図、(C) は他の形態の平面図である。
【図2】請求項2の碍子洗浄方法のフローシートである。
【図3】請求項3の碍子洗浄方法のフローシートである。
【図4】従来の碍子洗浄装置を示す図であり、(A) は側面図、(B) は平面図である。
【符号の説明】
1 碍子、2 ベース、3 固定スプレーノズル、4 補助水幕ノズル

Claims (3)

  1. 碍子の至近位置に、碍子に向かって上向きに放水し、風速が 10m/sec 以下の弱風時には碍子の上端から下端までの注水可能な複数の固定スプレーノズルを設置するとともに、これらの固定スプレーノズルのうち強風方向の風上側の2つを結ぶ垂直二等分線上であって、これら2つの固定スプレーノズルよりも風上側に、上向きに放水し、風速が 10m/sec を越える強風時にも碍子の上端に達する水幕を形成できる補助水幕ノズルを、地面から 2 3m 高さを持たせて設置したことを特徴とする碍子洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の碍子洗浄装置を用い、弱風時には固定スプレーノズルのみによる注水を行い、強風時には固定スプレーノズルによる注水と補助水幕ノズルによる注水とを併用することを特徴とする碍子洗浄方法。
  3. 請求項1に記載の碍子洗浄装置を用い、弱風時にも強風時にも固定スプレーノズルによる注水と補助水幕ノズルによる注水とを併用することを特徴とする碍子洗浄方法。
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