JP3991503B2 - 電源供給方法、電源供給アダプタ、電子機器および電源供給システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、二端子でもって接続され、正しい対応関係を判断し、正しく対応した電源を供給することができる電源供給方法、電源供給アダプタ、電子機器および電源供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
二次電池を内部に有する電子機器のセット(以下、セットと称する)に対して電源供給および/または充電を行える電源供給アダプタ(以下、ACアダプタと称する)は、従来から知られている。このACアダプタは、セットの二次電池に対して充電を行う場合、または充電とは関係なくセットを動作させる場合、または充電を行いながらセットを動作させる場合にセットと接続される。
【0003】
例えば、図20に示すように、商用電源に接続可能なコンセントを備えたACアダプタ81とセット82とを+端子、−端子そして信号端子の三端子で接続する必要があった。
【0004】
しかしながら、ACアダプタ81とセット82との間に電源供給に必要な+端子および−端子の2つの端子とは別に信号端子を1つ設けるため、通信回路を別に設けることによるコストアップの問題や、充電器が発熱して破損するのを抑えるための保護回路を付加することによる大型化が問題となっている。また、その信号端子に発生するノイズによる誤動作も問題となっている。
【0005】
このような問題を解決するために、本願出願人が出願した特願平10−238856号では、ACアダプタおよびセットが2つの端子で接続される。このとき、二次電池を電源として、ACアダプタからセットへ電源が供給される。ACアダプタ側で正しい対応関係のセットとなる条件負荷が検出されと、ACアダプタ側の電源スイッチがオン状態となり、ACアダプタが動作し、ACアダプタからセットへ電源が供給される。そして、セット側で正しい対応関係となる電源がACアダプタから供給されることが検出されると、セット側のスイッチがオン状態となり、供給された電源がセットの負荷へ供給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、ACアダプタおよびセットの相互に対応する信号を伝送するために、複雑な処理を行わなければならない問題があった。
【0007】
従って、この発明の目的は、+端子と−端子の2つの端子で接続し、且つ容易な処理で正しく対応した電源をセットに供給することができる電源供給方法、電源供給アダプタ、電子機器および電源供給システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、商用電源と接続され、所定の電圧値および電流値を出力する電源供給アダプタと、電源供給アダプタに接続される電子機器との間で正しい電圧値および電流値を供給する電源供給方法において、電子機器は、電源供給アダプタが複数の電子機器に提供可能な第1の電圧値以外の第2の電圧値を用いて、電源供給アダプタに識別信号を送信し、電源供給アダプタは、識別信号を検出し、第1の電圧値の中から識別信号に対応する所定の電圧値を電子機器へ出力することを特徴とする電源供給方法である。
【0009】
請求項3に記載の発明は、電子機器と2端子で接続され、電子機器に対して使用可能な所定の電圧値以外の値を用いて送られてくる識別信号を検出する検出手段と、識別信号に基づいて、電子機器に出力する所定の電圧値に切り替える手段とを備える電源供給アダプタである。
【0010】
請求項5に記載の発明は、電源供給アダプタが複数の電子機器に対して使用可能な第1の電圧値以外の第2の電圧値を用いて識別信号を電源アダプタに送信する送信手段を備えることを特徴とする電子機器である。
【0011】
請求項7に記載の発明は、商用電源と接続され、所定の電圧値および電流値を出力する電源供給アダプタと、電源供給アダプタに接続される電子機器との間で正しい電圧値および電流値を供給する電源供給システムにおいて、電子機器は、電源供給アダプタが複数の電子機器に提供可能な第1の電圧値以外の第2の電圧値を用いて、電源供給アダプタに識別信号を送信する送信手段を有し、電源供給アダプタは、識別信号を検出する手段と、検出した識別信号に応じて、第1の電圧値の中から識別信号に対応する所定の電圧値に変更する特性変更手段とを有することを特徴とする電源供給システムである。
【0012】
複数のセットに使用可能な複数の第1の電圧・電流領域(以下、動作最適領域と称する)となる電源特性モードと、動作最適領域と異なる第2の電圧・電流領域(以下、ID検出領域と称する)となる電源特性モードとを出力することが可能なACアダプタとセットとが接続される。ACアダプタからセットへID検出領域となる電源特性モードが供給される。セットの電源スイッチは、オン状態からオフ状態とされ、セットの識別信号部からID信号がACアダプタへ出力(送信)される。ACアダプタでは、ID信号が検出(受信)され、検出したID信号に対応した電源特性モードがACアダプタからセットへ供給される。正しく対応した電源特性モードがセットで検出されると、セットの電源スイッチがオン状態となる。その電源特性モードがセット負荷へ供給される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明が適用された全体的な概略図を示す。図1に示すように、商用電源に接続可能なコンセントを備えたACアダプタ1とセット2とが+端子および−端子の2端子で接続される。この発明は、一例としてACアダプタ1の出力段およびセット2の入力段に設けられる。
【0014】
この発明が適用された第1の実施形態を図2に示す。ACアダプタ1は、電源部11に結合されている選定検出回路12から構成される。セット2の入力段には、電源スイッチSWおよび識別信号部IDが設けられている。
【0015】
ACアダプタ1とセット2とが接続されると、ID検出領域となる電源特性モードがACアダプタ1からセット2へ供給される。そして、セット2の識別信号部IDからID信号がACアダプタ1へ供給される。このとき、電源スイッチSWは、オフ状態である。ACアダプタ1では、選定検出回路12によって、供給されたID信号からセットか否かが選定される。そして、選定されたセットに対応した電源特性モードが電源部11からセット2へ供給される。セット2では、供給された電源特性モードが正しい対応関係となると判断されたときに、電源スイッチSWがオン状態となる。
【0016】
ここで、この実施形態で用いられる電源特性モードを図3を用いて説明する。図3Aに示す一例として、動作最適領域は、電圧V1以上および電圧V2以下となる電圧であって、電流I1以上および電流I2以下となる電流の領域である。また、ID検出領域は、電圧V1以下の電圧となる領域、または電圧V3以上となる電圧であって、電流I1以下となる電流の領域である。すなわち、ACアダプタ1からID検出領域の電源特性モードが出力されるときに、セット2からID信号がACアダプタへ供給される。このとき、電源スイッチSWがオフ状態とされる。
【0017】
そして、図3Bに示す一例では、動作最適領域が電圧V2以上および電圧V3以下となる電圧の領域である。また、ID検出領域は、電圧V1以下となる電圧であって、電流I1以下となる電流の領域であり、または電圧V3以上および電圧V4以下となる電圧であって、電流I1以下となる電流の領域である。
【0018】
また、ACアダプタ1からは、一例として図4に示すような電源特性モードが出力できる。
【0019】
この動作アルゴリズムの一例を図5に示すフローチャートを用いて、説明する。ステップS1では、ACアダプタ1から高い電圧がセット2へ供給される。ステップS2では、セット2において、電圧が検出される。ステップS3では、ID検出領域となる電圧が検出されたか否かが判定される。ID検出領域となる電圧であると判定されると、ステップS4へ制御が移り、動作最適領域となる電圧であると判定されると、ステップS2へ制御が戻る。
【0020】
ステップS4では、セット2側の電源スイッチSWがオフ状態のままとされ、識別信号部IDからID信号がACアダプタ1へ供給される。ステップS5では、ACアダプタ1において、セット2から供給されるID信号が検出されるか否かが判定される。ID信号が検出されていないと判定された場合、再度ステップS5が実行される。ID信号が検出され、検出されたID信号からセットAのID信号であると判定された場合、ステップS6へ制御が移り、検出されたID信号からセットBのID信号であると判定された場合、ステップS10へ制御が移る。
【0021】
ステップS6では、ACアダプタ1がセットAと正しい対応関係となる電源特性モードに設定される。ステップS10では、ACアダプタ1がセットBと正しい対応関係となる電源特性モードに設定される。ステップS7では、ACアダプタ1において、設定された電源特性モードに切り替えられ、設定された電源特性モードで出力される。ステップS8では、ACアダプタ1において、セットへ流れる負荷電流が検出される。ステップS9では、検出された負荷電流が所定値以下か否かが判定される。検出された負荷電流が所定値以下であると判定された場合、ステップS1へ制御が戻り、検出された負荷電流が所定値より大きいと判定された場合、ステップS8へ制御が戻る。具体的には、電源スイッチSWのオン/オフを負荷電流を検出することにより、判断し、ステップS9において、負荷電流が略ゼロか否か、すなわち無負荷か否かが判定される。
【0022】
このアルゴリズムでは、ID検出領域となる電源特性モードがACアダプタ1からセットへ供給され、電源スイッチSWがオフ状態とされ、ID信号が出力される。出力されたID信号を検出し、そのID信号に対応する電源特性モードがACアダプタ1からセットへ供給され、電源スイッチSWがオン状態となるまで、同じ制御が繰り返される。
【0023】
この発明が適用された第2の実施形態を図6に示す。電圧検出回路25で、ACアダプタ1から供給される電圧が検出される。検出された電圧が、例えば図7Aに示すようなID検出領域と判定された場合、電源スイッチSWをオフ状態とする。そして、識別信号部IDからID信号がACアダプタ1へ供給される。ACアダプタ1では、電流検出回路23において、電源スイッチSWがオフ状態となった時の、すなわち無負荷時の電流が検出される。また、供給されたID信号は、ID検出回路21で検出される。検出されたID信号に応じた制御信号がID検出回路21から電源制御回路22へ供給される。電源制御回路22は、制御信号に応じて特性切り替え回路24を制御する。特性切り替え回路24では、電源制御回路22からの信号と、電流検出回路23からの電流値とに基づいて、電源特性モードの切り替えが行われる。
【0024】
このときの電源特性モードの遷移を説明する。電源スイッチSWがオフ状態とされると、無負荷状態となるので、図7Aに示すように、セットに流れる電流が小さくなる。そして、検出された電流値が所定値以下の場合、特性切り替え回路24が制御され、図7Bに示すような高い電圧が出力される。また、図8に示すように動作最適領域は、電圧V1以上および電圧V2以下となる電圧の領域となり、その動作最適領域以外は、動作不適領域となる。この動作不適領域には、ID検出領域が含まれる。
【0025】
このように、無負荷の状態になると、ACアダプタ1では、ID検出→セットに対応した電源特性モードに切り替える→電流検出→ID検出(電圧)→ID検出→・・・の順番に制御が繰り返される。すなわち、セットなどで使用しない動作不適領域(ID検出領域)を利用してセットからID信号を出力し、そのID信号を検出する手法である。
【0026】
この発明が適用された第3の実施形態を図9に示す。この図9は、セット2の入力段とセット負荷との一例である。端子31および32の間に、識別信号部IDが挿入される。ツェナーダイオード33のカソードは、端子31と接続され、そのアノードと端子32との間に、抵抗34が挿入される。ツェナーダイオード35のカソードは、端子31と接続され、そのアノードと端子32との間に、抵抗36が挿入される。ツェナーダイオード33のアノードと、ツェナーダイオード35のアノードとは、ストップ回路37と接続される。端子31とセット負荷38との間に、電源スイッチSWが挿入される。端子32は、セット負荷38と接続される。
【0027】
一例として、ツェナーダイオード33および抵抗34で図8に示す電圧V1が検出され、ツェナーダイオード35および抵抗36で電圧V2が検出されることによって、供給される電源特性モードが動作最適領域および動作不適領域の何れかであるかを判定することができる。具体的には、電圧V1が検出されない場合、動作不適領域と判定し、ストップ回路37は、電源スイッチSWがオフ状態となるように制御する。電圧V1が検出され、電圧V2が検出されない場合、動作最適領域と判定し、ストップ回路37は、電源スイッチSWがオン状態となるように制御する。電圧V2が検出された場合、動作不適領域と判定し、ストップ回路37は、電源スイッチSWがオフ状態となるように制御する。
【0028】
このように、ACアダプタ1から出力される電源特性モードが動作不適領域のときにセットが動作しないような回路にすればセット2の安全度を高くできる。そして、ACアダプタ1から出力される電源特性モードを動作不適領域と判断することによってセット2の電源スイッチSWをオフ状態として、セット2に対応した電源特性モードがACアダプタ1から出力される。
【0029】
この発明が適用された第4の実施形態を図10に示す。この図10のACアダプタ1側は、電源部41、抵抗42、45、46、比較器43および47から構成される。セット2側は、ツェナーダイオード51、ストップ回路52、電源スイッチSWおよびセット負荷53から構成される。
【0030】
まず、ACアダプタ1側では、電源部41の+側から−側に抵抗42、45および46が直列に挿入される。比較器43の2つの入力の間に、抵抗42が挿入され、比較器43の出力端子44から電流が検出される。比較器47の2つの入力の間に、抵抗46が挿入され、比較器47の出力端子48から電圧が検出される。
【0031】
セット2側では、ツェナーダイオード51のカソードが抵抗42および45の接続点と接続され、そのアノードは、電源部41の−側と接続される。ツェナーダイオード51のカソードとセット負荷53との間に電源スイッチSWが挿入される。ツェナーダイオード51のアノードは、セット負荷53と接続される。ストップ回路52は、電源スイッチSWのオン/オフを制御する。この一例では、上述した識別信号部IDの一例として、並列型定電圧回路、すなわちツェナーダイオード51が設けられる。具体的には、ツェナーダイオード51のツェナー電圧以上の電圧が供給されたときに、定電圧からなるID信号がACアダプタ1へ供給される。
【0032】
また、識別信号部IDとして図11Aに定電流回路の一例を示す。端子T1は、端子T3と接続され、端子T2は、端子T4と接続される。トランジスタ61のコレクタは、端子T1と接続され、そのエミッタと端子T2との間に、抵抗62が挿入される。トランジスタ61のベースは、トランジスタ64のコレクタと接続される。トランジスタ64のコレクタと端子T3との間に、抵抗63が挿入され、そのエミッタは、端子T4と接続される。トランジスタ64のベースは、トランジスタ61のエミッタと接続される。この図11Aの一例では、トランジスタ61がオン状態となった後、トランジスタ64がオン状態となり、定電流が流れる。よって、定電流からなるID信号がACアダプタ1へ供給される。
【0033】
識別信号部IDとして図11Bに定電圧定電流回路の一例を示す。図11Aと同じ機能となる部分には、同じ符号を付し、その説明を省略する。ツェナーダイオード65のカソードは、端子T3と接続され、そのアノードとトランジスタ64のコレクタとの間には、抵抗63が挿入される。この図11Bの一例では、ツェナーダイオード65のツェナー電圧以上の電圧が供給されたときに、トランジスタ61がオン状態となった後、トランジスタ64がオン状態となり、定電流が流れる。よって、定電圧定電流からなるID信号がACアダプタ1へ供給される。
【0034】
この図11Aに示した定電流回路および図11Bに示した定電圧定電流回路は、上述したツェナーダイオード51の部分に配置される。具体的には、端子T1は、抵抗42および45の接続点と接続され、端子T2は、電源部41の−側と接続される。端子T3は、電源スイッチSWを介してセット負荷53と接続され、端子T4は、セット負荷53と接続される。
【0035】
セット負荷が無負荷(ゼロ)になる場合、まずACアダプタ1は、セット2の電源特性モードの検出を行うために、電圧電流を供給する。セット2側からID信号が出力される。セット2に対応した電源特性モードがACアダプタ1から出力される。ACアダプタ1では、セット2側から供給される電流が検出される。セット2では、電源スイッチSWがオフ状態となり、無負荷となる。ACアダプタ1では、セット2の電源特性モードの検出動作が行われる。
【0036】
このとき、図12に示すように、ACアダプタ1からの出力が発信するときがある。ACアダプタ1でセット2の電源特性モードが検出され(図12A)、ACアダプタ1からセット2に対応した電源特性モードが出力され(図12B)、セット2が無負荷に近い時(図12C)が順番に出力される。このような順番でACアダプタの出力が繰り返される場合、発振する。すなわち、誤動作することになる。
【0037】
このため、少なくともその順番の一部に時定数回路を入れて安定に動作するようにする。ACアダプタ1では、セットの電源特性モードを検出する→時定数Δtの間、出力をゼロとする→セットの無負荷を検出する→時定数Δtの間、出力をゼロとする→・・・、この順番で処理が繰り返される。このようにACアダプタ1からの出力の順番とすることによって、誤動作(発振)がなくなる。
【0038】
具体的には、ACアダプタ1でセット2から供給されるID信号を検出し(図13A)、時定数Δtの間、ACアダプタ1からの出力がゼロとされ(図13B)、ACアダプタ1からセット2に対応する電源特性モードが出力され(図13C)、ACアダプタ1では、セット2を接続したときの電流が検出され(図13D)、時定数Δtの間、ACアダプタ1からの出力がゼロとされる(図13E)。この順番で処理が繰り返される。
【0039】
セット2のID信号をACアダプタ1で検出した後、電源スイッチSWがオン状態とならずにACアダプタ1を使用しない場合、セット2に対応した電源特性モードをACアダプタ1から間欠的に出力する。
【0040】
例えば、図14Aに示すような電源特性モードの出力が可能なACアダプタ1があり、セット2に対応する電源特性モードがbモードの場合、図14Bに示すようにbモードでACアダプタ1を動作させ、無負荷を検出すると出力を停止させる。すなわち、図14Cに示すように、時点T0から時点T1の間で、bモードが出力され、無負荷を検出すると時点T1から時点T2の間、出力が停止される。そして、時点T2から時点T3までの間、再度bモードが出力される。このように、ACアダプタ1から間欠的にセット2に対応した電源特性モードが出力される。
【0041】
このアルゴリズムの一例を図15のフローチャートを用いて、説明する。ステップS11では、ACアダプタ1からセット2へID検出領域となる電源特性モードが出力され、セット2から供給されるID信号がACアダプタ1で検出される。ステップS12では、セット2からのID信号か否かが判定される。セット2からのID信号であると判定されると、ステップS13へ制御が移り、セット2からのID信号でないと判定されると、ステップS11へ制御が戻る。ステップS13では、ACアダプタ1が供給されたID信号に対応する電源特性モードを出力する。
【0042】
ステップS14では、セット2の無負荷の検出がACアダプタ1で行われる。ステップS15では、セット2が無負荷か否かが判定される。セット2が無負荷であると判定されると、ステップS16へ制御が移り、セット2が無負荷でないと判定されると、ステップS19へ制御が移る。ステップS16では、ACアダプタ1から間欠的にセット2に対応した電源特性モードが出力される。ステップS17では、電源特性モードが出力されているときに、セット2に流れる電流が検出される。
【0043】
ステップS18では、検出された電流から電源スイッチSWのオン/オフが判定される。電源スイッチSWがオン状態であると判定されると、ステップS19へ制御が移り、電源スイッチSWがオフ状態であると判定されると、ステップS16へ制御が戻る。ステップS19では、電源特性モードがACアダプタ1から連続的に出力される。そして、ステップS19からステップS14へ制御が移る。
【0044】
ここで、電源特性モードを切り替える第5の実施形態を説明する。まず、この第5の実施形態では、電源スイッチSWがオン状態となり、セット2が動作し、ACアダプタ1が使用されているとき、現在使用している電源特性モード(図16A)と異なる電源特性モード(図16B)に切り替える場合、セット2からACアダプタ1へ供給するID信号を変える。新たなID信号を受信した場合、ACアダプタ1からの電源特性モードの供給がΔt時間停止する。その電源特性モードの出力を停止している間、セット2からID信号を出力することができる。
【0045】
ACアダプタ1からセット2へ図16Aの電源特性モードが供給される。電源スイッチSWがオン状態となり、セット2が動作する。電源スイッチSWがオフ状態となり、セット2の動作が停止される。セット2の識別信号部IDから図16Bの電源特性モードに対応するID信号がACアダプタ1へ供給される。ACアダプタ1から図16Aの電源特性モードの出力が停止される。図16Bの電源特性モードがACアダプタ1からセット2へ出力される。ID検出領域となる電源特性モードが出力される。これらの処理が順番に繰り返される。
【0046】
このアルゴリズムの一例を図17のフローチャートを用いて、説明する。ステップS21では、ACアダプタ1からセット2へID検出領域となる電源特性モードが出力され、例えばセット2から供給されるID信号aがACアダプタ1で検出される。ステップS22では、検出されたID信号aがセット2からのID信号か否かが判定される。セット2からのID信号aであると判定されると、ステップS23へ制御が移り、セット2からのID信号aでないと判定されると、ステップS21へ制御が戻る。
【0047】
ステップS23では、ACアダプタ1からID信号aに対応する電源特性モードがセット2へ供給される。ステップS24では、セット2で電源特性モードの切り替えが行われる。ステップS25では、ID信号がID信号aからID信号bへ切り替えられ、セット2からACアダプタ1へ供給される。ステップS26では、セット2の電源スイッチSWがオフ状態とされる。ステップS27では、セット2の無負荷がACアダプタ1で検出される。ステップS28では、無負荷が検出されたか否かが判定される。無負荷が検出されると、ステップS29へ制御が移り、無負荷が検出されないと、ステップS27へ制御が戻る。
【0048】
ステップS29では、ACアダプタ1からセット2へ供給されている電源特性モードの出力が停止される。ステップS30では、セット2からID信号bがACアダプタ1へ供給される。ステップS31では、ID信号を検出するために、ACアダプタ1からID検出領域となる電源特性モードを出力するように切り替えられる。そして、ステップS21へ制御が戻る。
【0049】
ACアダプタ1の出力の時間経過を図18を用いて説明する。時点t0から時点t1の間は、ID検出領域となる電源特性モードを出力し、セット2からのID信号aが検出される。時点t1から時点t2の間は、検出されたID信号aに対応する電源特性モードが出力される。時点t2から時点t3の間は、一時出力が停止される。時点t3から時点t4の間は、ID検出領域となる電源特性モードが出力され、セット2からのID信号bが検出される。時点t4以降は、検出されたID信号bに対応する電源特性モードが出力される。このとき、時点t2から時点t4の間は、動作不適領域となる電源特性モードがセット2へ出力される。ID信号bがセット2からACアダプタ1へ供給される。
【0050】
このように、セット2でID信号を切り替えるときの、識別信号部IDの一例を図19に示す。トランジスタ72のコレクタと、端子T1との間に、抵抗71が挿入される。トランジスタ72のエミッタは端子T2と接続され、そのベースはID切り替え回路73と接続される。ダイオード74のアノードは端子T3と接続され、そのカソードと端子T4との間にコンデンサ75が挿入される。また、ダイオード74のカソードは、ID切り替え回路73と接続される。
【0051】
具体的には、ACアダプタ1から電源が供給されると、コンデンサ75に電荷が蓄積される。そして、ACアダプタ1からの電源が一時停止されても、コンデンサ75からID切り替え回路73へ電源を供給することができる。
【0052】
これらの実施形態から、セット2からACアダプタ1へID信号を出力(送信)し、ACアダプタでは、そのID信号を検出(受信)し、検出したID信号に対応した電圧・電流となる電源特性モードがセットへ出力される。
【0053】
これらの実施形態では、一例としてACアダプタ1とセット2とを接続しているが、セット2の代わりに充電器を用いても良い。すなわち、ACアダプタ1と充電器とを接続しても良い。例えば、充電器を介して二次電池を充電する場合、最初に大電流を二次電池に供給し、その後、微小電流を供給するときにも、電源特性モードを切り替えることによって容易にできる。
【0054】
【発明の効果】
この発明に依れば、セットからACアダプタへID信号を出力し、ACアダプタでは、受信したID信号に対応した電源特性モードを出力することができるので、1つのACアダプタであっても、複数のセットに対して使用することができる。
【0055】
この発明に依れば、ACアダプタからセットへ電圧・電流の出力中であっても、セットから供給されるID信号に対応してACアダプタから出力される電源特性モードを切り替えることができるので、受信したID信号に対応した電源特性モードをセットに供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用される一例の概略図である。
【図2】この発明が適用される第1の実施形態のブロック図である。
【図3】この発明に適用される電源特性モードの説明に用いる略線図である。
【図4】この発明が適用される出力特性の説明に用いる略線図である。
【図5】この発明が適用されるアルゴリズムの一例のフローチャートである。
【図6】この発明が適用される第2の実施形態のブロック図である。
【図7】この発明に適用される電源特性モードの説明に用いる略線図である。
【図8】この発明に適用される電源特性モードの説明に用いる略線図である。
【図9】この発明が適用される第3の実施形態のブロック図である。
【図10】この発明が適用される第4の実施形態のブロック図である。
【図11】この発明に適用される識別信号部の一例の回路図である。
【図12】この発明に適用される電源特性モードの説明に用いる略線図である。
【図13】この発明に適用される電源特性モードの説明に用いる略線図である。
【図14】この発明に適用される電源特性モードの説明に用いる略線図である。
【図15】この発明が適用されるアルゴリズムの一例のフローチャートである。
【図16】この発明に適用される電源特性モードの説明に用いる略線図である。
【図17】この発明が適用されるアルゴリズムの一例のフローチャートである。
【図18】この発明に適用される出力の説明に用いる略線図である。
【図19】この発明に適用される識別信号部の一例の回路図である。
【図20】従来のACアダプタとセットのシステムを示した略線図である。
【符号の説明】
1・・・ACアダプタ、2・・・セット、11・・・電源部、12・・・選定検出回路、SW・・・電源スイッチ、ID・・・識別信号部
Claims (7)
- 商用電源と接続され、所定の電圧値および電流値を出力する電源供給アダプタと、前記電源供給アダプタに接続される電子機器との間で正しい電圧値および電流値を供給する電源供給方法において、
前記電子機器は、
前記電源供給アダプタが複数の電子機器に提供可能な第1の電圧値以外の第2の電圧値を用いて、前記電源供給アダプタに識別信号を送信し、
前記電源供給アダプタは、
前記識別信号を検出し、前記第1の電圧値の中から前記識別信号に対応する所定の電圧値を前記電子機器へ出力する
ことを特徴とする電源供給方法。 - 前記電源供給アダプタは、前記第2の電圧値を前記電子機器へ出力し、
前記電子機器は、前記第2の電圧値の検出に応じて、前記識別信号を送信することを特徴とする請求項1に記載の電源供給方法。 - 電子機器と2端子で接続され、前記電子機器に対して使用可能な所定の電圧値以外の値を用いて送られてくる識別信号を検出する検出手段と、
前記識別信号に基づいて、前記電子機器に出力する前記所定の電圧値に切り替える手段と
を備える電源供給アダプタ。 - 前記検出手段は、複数の電子機器に対して使用可能な所定の第1の電流値以外の第2の電流値を用いて送られてくる前記識別信号を検出することを特徴とする請求項3に記載の電源供給アダプタ。
- 電源供給アダプタが複数の電子機器に対して使用可能な第1の電圧値以外の第2の電圧値を用いて識別信号を前記電源アダプタに送信する送信手段を備えることを特徴とする電子機器。
- 前記電源供給アダプタから出力され前記第2の電圧値を検出する手段とを備え、
前記送信手段は、前記第2の電圧値の検出に応じて、前記識別信号を送信することを特徴とする請求項5に記載の電子機器。 - 商用電源と接続され、所定の電圧値および電流値を出力する電源供給アダプタと、前記電源供給アダプタに接続される電子機器との間で正しい電圧値および電流値を供給する電源供給システムにおいて、
前記電子機器は、
前記電源供給アダプタが複数の電子機器に提供可能な第1の電圧値以外の第2の電圧値を用いて、前記電源供給アダプタに識別信号を送信する送信手段を有し、
前記電源供給アダプタは、
前記識別信号を検出する手段と、
検出した前記識別信号に応じて、前記第1の電圧値の中から前記識別信号に対応する所定の電圧値に変更する特性変更手段とを有する
ことを特徴とする電源供給システム。
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JP13922399A JP3991503B2 (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 電源供給方法、電源供給アダプタ、電子機器および電源供給システム |
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