JP3991057B2 - 改変ヘモグロビン化合物およびその精製方法 - Google Patents
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Description
本発明は、改変ヘモグロビン様化合物、およびさらに特定すると改変ヘモグロビン様ポリペプチドおよびタンパク質に関する。本発明はまた、このような改変ヘモグロビン様化合物を精製する方法に関する。
ヘモグロビン(本明細書では「Hb」という)は、血液の酸素運搬成分である。ヘモグロビンは、赤血球(erythrocytes、またはred blood cells)と呼ばれる小さい核のない細胞内で血流を介して循環する。ヘモグロビンは、4つの会合したポリペプチド鎖から構築され、そしてヘムとして知られる補欠分子族を有するタンパク質である。赤血球の助力は、ヘモグロビンを還元された機能的な形態で維持する。ヘム鉄原子は酸化を受けやすいが、赤血球内の2つの酵素系であるチトクロムb5系およびグルタチオン還元系の1つによって再度還元され得る。
Andersonら, WO 93/09143、細菌および酵母, Fronticelli, C.ら, 米国特許第5,239,061号;酵母,De Angeloら, WO 93/08831およびWO 91/16349;およびトランスジェニック哺乳動物, Loganら, WO 92/22646;Townes,T.M.およびMcCune, S.L., WO 92/11283)が挙げられる。これらの赤血球代替物は、赤血球の容量および酸素運搬能力を置き換えるかまたは増大するように設計されている。
イマーを化学的に架橋すること(Sehgalら、米国特許第4,826,811号および第5,194,590号;Walder,J.A. 米国再発行特許第RE34271号)または遺伝学的に連結すること(Hoffmanら、WO 90/13645)によって妨げられ得、そのためテトラマーが解離することから妨げられる。
D.R.ら, (1994) Anesth. Analg.78:1000-1021;Biro, G.P., (1992) Biomat., Art. Cells & Immob. Biotech., 20:1013-1020;Vandegriff, K.D. (1992) Biotechnology and Genetic Engineering Reviews, 10巻: 404-453 M. P. Tombs編, Intercept Ltd., Andover,
England)。内皮由来血管弛緩因子は、一酸化窒素(NO)として同定されており(総説については、Moncada,S.ら, (1991) Pharmacol. Rev. 43: 109-142);誘導性NOおよび構成的NOの両方ともが、主として血管系の内皮で産生され、そして血管緊張力の局所的モジュレーターとして作用する。
er))。Hemoglobin Nunobiki(アルファ141 Arg→Cys)もまた、非ポリマー化システイン代替物を特徴とする。Hb RainierおよびHb Nunobikiの両方において、変異体システイン残基は表面システインである。
(1990) 348:653)。これらは2つの異なるサブユニットタイプaおよびbの変動可能な会合によって形成される。8つのサブユニット間リンカーのうち、6つは12残基長であり、1つは11残基長であり、そして1つは14残基長である。
れるが、その酸素親和性は間質を含まないヘモグロビンの酸素親和性よりも高い。」
ランダムなポリマー化は制御することが困難であり、そして多くの異なるポリマーが通常1つのポリマーにつき2〜10テトラマーの間で得られ得ることが十分に認識される。例えば、Tye, 米国特許第4,529,179号に従って、ポリマー化したピリドキシル化したヘモグロビンは、「薬学的薬剤として研究することを困難にする大きな化学的異質性」を有する。
(項目1)2つのジアルファドメインを含む、グロビン様ポリペプチド。
(項目2)前記2つのジアルファドメインがペプチドリンカーによりカップリングされる、項目1に記載のグロビン様ポリペプチド。
(項目3)前記ペプチドリンカーが少なくとも7アミノ酸のアミノ酸配列を含む、項目2に記載のグロビン様ポリペプチド。
(項目4)前記ペプチドリンカーがSer-Gly-Glyを含む、項目2に記載のグロビン様ポリペプチド。
(項目5)前記アミノ酸配列が配列番号1である、項目3に記載のグロビン様ポリペプチド。
(項目6)前記アミノ酸配列が配列番号2である、項目3に記載のグロビン様ポリペプチド。
(項目7)前記アミノ酸配列が配列番号3である、項目3に記載のグロビン様ポリペプチド。
(項目8)前記ペプチドリンカーが少なくとも14アミノ酸のアミノ酸配列を含む、項目3に記載のグロビン様ポリペプチド。
(項目9)前記ポリペプチドが組換え宿主細胞によって発現される、項目1に記載のグロビン様ポリペプチド。
(項目10)前記宿主細胞がE. coliである、項目9に記載のグロビン様ポリペプチド。
(項目11)前記ポリペプチドが天然に存在しないシステイン残基を含む、項目1〜8のいずれかに記載のグロビン様ポリペプチド。
(項目12)前記天然に存在しないシステイン残基が不斉である、項目11に記載のグロビン様ポリペプチド。
(項目13)項目1〜8または11〜12のいずれかに記載の少なくとも2つの連結したグロビン様ポリペプチドを含むヘモグロビン様分子であって、該連結がジスルフィド結合による直接連結または化学的クロスリンカーによる間接的連結からなり、該クロスリンカーが、ホモ二官能性リンカー、ヘテロ二官能性リンカー、ホモ多官能性リンカー、およびヘテロ多官能性リンカーからなる群より選択される、ヘモグロビン様分子。
(項目14)項目1〜8および11〜12のいずれかに記載のグロビン様ポリペプチドをコードする核酸配列を含む、核酸分子。
(項目15)コアヘモグロビン様部分を含むマルチマーヘモグロビン様タンパク質であって、少なくとも2つの他のヘモグロビン様部分のそれぞれが該コアヘモグロビン様部分に直接付加され、そして実質的にすべての非コアヘモグロビンが該コアヘモグロビン様部分にのみ付加される、マルチマーヘモグロビン様タンパク質。
(項目16)前記コアヘモグロビン様部分が、少なくとも4つの他のヘモグロビン様部分に直接付加される、項目15に記載のマルチマーヘモグロビン様タンパク質。
(項目17)前記コアヘモグロビン様部分が、4つの他のヘモグロビン様部分に直接付加される、項目15に記載のマルチマーヘモグロビン様タンパク質。
(項目18)前記コアヘモグロビン様部分が、他のヘモグロビン様部分とは異なる、項目15に記載のマルチマーヘモグロビン様タンパク質。
(項目19)前記他のヘモグロビン様部分が、前記コアヘモグロビン様部分への付加のための不斉な架橋可能なシステイン残基を含む、項目15に記載のマルチマーヘモグロビン様タンパク質。
(項目20)前記他のヘモグロビン様部分が、化学的クロスリンカーによって前記コアヘモグロビン様部分に付加される、項目19に記載のマルチマーヘモグロビン様タンパク質。
(項目21)前記化学的クロスリンカーが、スクシンイミジル4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレートである、項目20に記載のマルチマーヘモグロビン様タンパク質。
(項目22)前記化学的クロスリンカーが、N-γ-マレイミドブチルオキシスクシンイミドエステルである、項目20に記載のマルチマーヘモグロビン様タンパク質。
(項目23)前記コアヘモグロビン様部分がrHb1.1であり、そして前記他のヘモグロビン様部分がK158Cである、項目21または22のいずれかに記載のマルチマーヘモグロビン様タンパク質。
(項目24)前記コアヘモグロビン様部分が、前記他のヘモグロビン様部分と同じである、項目15に記載のマルチマーヘモグロビン様タンパク質。
(項目25)前記コアヘモグロビン様部分がK158Cである、項目24に記載のマルチマーヘモグロビン様タンパク質。
(項目26)マルチマーヘモグロビン様タンパク質を製造する方法であって、
(a) コアヘモグロビン様部分を形成するために、ヘテロ二官能性リンカーの一端に付
加し得るアミノ酸を有する第1のヘモグロビン様部分を得る工程;
(b) 該ヘテロ二官能性リンカーの他端に付加し得るアミノ酸を有する少なくとも2つの他のヘモグロビン様部分を得る工程;
(c) 結合した部分を形成するために、該ヘテロ二官能性リンカーを該コアヘモグロビン様部分に接触させる工程;および
(d) 該マルチマーヘモグロビン様タンパク質を形成するために、該他のヘモグロビン様部分を該結合した部分に接触させる工程、
を包含する、方法。
(項目27)少なくとも2つの他のヘモグロビン様部分のそれぞれが直接付加されるコアヘモグロビン様部分を有するマルチマーヘモグロビン様タンパク質を含む、組成物。
(項目28)実質的に単分散のヘモグロビン溶液を得るための、ポリマー化ヘモグロビン様分子の分子量画分の分離のための方法であって、
(a) ポリマー化ヘモグロビン様分子の多分散混合物をイオン交換マトリクスと接触させる工程;
(b) 該イオン交換マトリクスを第1の緩衝液で洗浄する工程;
(c) 実質的に単分散のヘモグロビン様溶液を得るために、該イオン交換マトリクスを、該第1の緩衝液と同じであり得るかまたは異なり得る第2の緩衝液で溶出する工程、
を包含する方法。
(項目29)前記イオン交換マトリクスが陰イオン交換マトリクスである、項目24に記載の方法。
本発明は、改変ヘモグロビン様化合物に関する。1つの局面では、本発明は、複数のジアルファドメインを有するグロビン様ポリペプチドに関する。このようなポリペプチドは、本明細書では「ジ-ジアルファ」ドメインともいわれる2つまたはそれ以上のジアルファドメインを含み得る。これらのグロビン様ポリペプチドは、ジアルファドメイン間に少なくとも5アミノ酸、好ましくは少なくとも7アミノ酸を有するペプチドリンカーによって連結され得る。好ましくは、リンカーは反復単位としてSer-Gly-Glyを有するペプチドリンカーによってコードされる。反復単位は、例えば、アミノ酸配列Ser-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Ser(配列番号1);Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly(配列番号2);およびSer-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Ser-Gly-Gly-Ser(配列番号3)である。グロビン様ポリペプチドは、E.coliのような宿主細胞で組換え的に発現され得る。ジ-ジベータグロビン様ポリペプチドは、類似して定義され、そして本発明のさらなる局面である。
うなマルチマーヘモグロビン様タンパク質を含む組成物もまた提供される。
(a) コアヘモグロビン様部分を形成するために、ヘテロ二官能性リンカーの一端に付加し得るアミノ酸を有する第1のヘモグロビン様部分を得る工程;
(b) ヘテロ二官能性リンカーの他端に付加し得るアミノ酸を有する少なくとも2つの他のヘモグロビン様部分を得る工程;
(c) ヘテロ二官能性リンカーを第1のヘモグロビン様部分に接触させる工程;および
(d) マルチマーヘモグロビン様タンパク質を形成するために、他のヘモグロビン様部分を添加する工程。
(a) ポリマー化ヘモグロビン様分子の多分散混合物をイオン交換マトリクスと接触させる工程;
(b) イオン交換マトリクスを第1の緩衝液で洗浄する工程;
(c) 実質的に単分散のヘモグロビン様溶液を得るために、イオン交換マトリクスを、上記第1の緩衝液と同じであり得るかまたは異なり得る第2の緩衝液で溶出する工程。
本発明は、一般的に、新規のグロビン様ポリペプチドまたはヘモグロビン様タンパク質を含むヘモグロビン様化合物に関する。これらの化合物は、天然に存在するヘモグロビン(特にヒトHb Ao)への種々の改変を含む。さらなる局面では、本発明は、このようなヘモグロビン様分子および他のポリマー性ヘモグロビン様分子を精製する方法に関する。
ドメイン」に包含される。例えば、ウシヘモグロビンのサブユニットは、これらの用語の範囲内である。
能である。好ましくは、これらの天然に存在しないシステイン残基は不斉であり、すなわち、これらはより長いジ-ジアルファポリペプチドの1つのアルファドメインのみに生じる。このような変異はまたジ-ジベータグロビンに類似の様式で組み込まれ得る。不斉システイン残基は、次いで、ジアルファ(またはジベータ)ドメインを連結する直接ジスルフィド架橋を形成するために使用され得るか、またはシステイン残基に特異的なカップリング試薬によって架橋され得、より大きな擬似Hbタンパク質を生成する。
い、一方他のヘモグロビン様部分を、「周辺ヘモグロビン様部分」または「周辺部分」という。
England;およびWinslow, R.M. (1992) Hemoglobin-based Red Cell Substitutes,The Johns Hopkins University Press, Baltimore 242頁に記載される。このような架橋化学は、一般的に2つ以上の官能性基を含むリンカーである。これらの官能性基は、同じであり得るかまたは異なり得(すなわち、ホモ二官能性リンカー、ヘテロ二官能性リンカー、ホモ多官能性リンカー、またはヘテロ多官能性リンカー、そしてさらに樹枝状、分枝状であり得、またはアーム化コアを含み得る)、そして例えば、ビス-イミドエステル、ビス-スクシンイミジルエステル、糖またはヌクレオチドの酸化された環構造、ハロアセチルまたはビニルスルホン官能性基を含むクロスリンカー、ならびにジアルデヒドおよびポリアルデヒドクロスリンカー(例えば、グリコアルデヒドおよびグルタルアルデヒド)を含む。
加され得るヘモグロビン様部分の数を抑制する要因には、追加の周辺部分が加えられるような立体障害、およびクロスリンカーに付加するために利用可能な残基の数が挙げられる。このようなクロスリンカーを同定および使用するための方法は、当業者にまたは以下の実施例に記載のように公知である。
ク質を形成することにおいて、スルフヒドリル反応性のような反応性を制御するための新規な方法であることが考えられる。
(a) コアヘモグロビン様部分を形成するために、ヘテロ二官能性リンカーの一端に付加し得るアミノ酸を有する第1のヘモグロビン様部分を得る工程;
(b) ヘテロ二官能性リンカーの他端に付加し得るアミノ酸を有する少なくとも2つの他のヘモグロビン様部分を得る工程;
(c) 結合した部分を形成するために、ヘテロ二官能性リンカーを第1のヘモグロビン様部分に接触させる工程;および
(d) マルチマーヘモグロビン様タンパク質を形成するために、他のヘモグロビン様部分を結合した部分に接触させる工程。
例えば、Super Q 650 CまたはToyopearl QAE-550C (Toso Haas Inc., Montgomery, PA)またはMacro-Prep Q Support (Bio-Rad Inc.,Hercules, CA)が挙げられる。カラムにロードされ得るタンパク質の量は、カラムの結合能力および所望される分子量の混合に依存して変化し得る。カラムの流速は、クロマトグラフィーに使用されるカラムおよび樹脂のタイプに依存する。代表的には、XK-50カラム(Pharmacia Biotech, Uppsala, Sweden)にパックされた450mlの樹脂ベッドについては、200cm/時間の流速が使用される。
る。赤血球代替物として処方された本発明のこのようなヘモグロビンは、血液容量が損失し、そして流量または酸素運搬能力のいずれかあるいは両方が置き換えられなければならない出血、外傷、および手術の処置に使用され得る。さらに、本発明のヘモグロビンが薬学的に受容可能になり得るので、本発明のヘモグロビンは、大きなヘモグロビンタンパク質分子の存在のため、酸素を送達する血液代替物としてだけでなくコロイド浸透圧を提供する単純な容量増量剤として使用され得る。さらなる実施態様では、本発明の架橋したヘモグロビンは、溢血を限定すること、またはヘモグロビンに基づく血液代替物のコロイド浸透圧を減少することが望ましい状況で使用され得る。本発明のヘモグロビンは、高分子量で合成され得る。従って、本発明のヘモグロビンは、赤血球代替物として酸素を輸送するために作用し得るが、過剰の溢血に付随し得る有害な効果を減少する。
過剰の一酸化窒素産生に関連する。このような状態には敗血症性ショックおよび高血圧が挙げられる。これらの場合、本発明の架橋したヘモグロビンは、脈管構造から過剰の一酸化窒素を除去するために、または毒性過剰で見られるおよび本発明のヘモグロビンに結合され得る任意の他のリガンドを除去するために使用され得る。
改変ヘモグロビン含有タンパク質溶液の製造
A. 改変rHb1.1の生成のための細菌系の構築
1994年1月20日に、E.coli SGE1661株を、American Type Culture Collection(ATCC受託番号55545)に寄託した。プラスミドpSGE705を有するSGE1661株が、SGE1662と名付けられたことに留意されたい。pSGE705は、細胞あたり約100コピーのプラスミドを生じるため、中程度のコピー数のプラスミドであった。pSGE705の調製に使用したプラスミドを表1に示し、また、簡単なそれぞれの説明を提供する。
胞を再び遠心分離し、次いでもとの容積の1/10の50mM CaCl2に再懸濁した。プラスミドDNAを10mM Tris-HCl pH 8.0, 10mM MgCl2および10mM CaCl2の溶液中でコンピテントセルに添加した。混合物を氷上で15分間インキュベートし、次いで37℃で5分間インキュベートした。1mlのLB培地を添加し、そして混合物を振とうしながら30〜60分間インキュベートした。次いで、培養物を遠心分離し、0.1mlのLB培地に再懸濁し、そして適切な選択培地上にプレートした。
、(1981) Proc.Natl. Acad. Sci. USA 78: 4180-4184)を配置するために設計した。Y1089(Promega)またはlac領域を保有する任意のE.coli株(例えば、MM294(ATCC 33625))由来の染色体DNAを用いて、同一の工程を実行し得た。PCR産物をゲル精製し、Genecleanの手順に従って単離し、BamHI-HindIIIで消化したpUC19DNAにクローニングし、pSGE490を作製した。
グメントを有したプラスミドを選択しpSGE509と命名した。
あった。これを、pSGE705のBglII部位を単一にするために除去した(|は同一であることを示し、*は変化を示す)。
以下に記載の発酵プロトコルのいずれかを使用して、本明細書中に記載の株においてヘモグロビンを発現させた。最初に、発酵槽接種物を種ストックから増殖させた。次いで、任意の2Lフラスコ発酵を実施し、その後15Lの発酵槽に移し、そして誘導した。あるいは、100Lの発酵を使用した。後者のアプローチを使用する場合、発酵槽接種物を種ストック2L振盪フラスコから増殖させた。次いで、これらの4つの振盪フラスコを使用して、100L発酵槽に接種した。発酵プロセスの詳細を、以下に記載する。任意の適切な発酵および予備精製のスキーム(イオン交換分子量分離の前の精製)が、本発明の材料の生成のために使用され得る。
種ストックを10g/LBactoTryptoneTM、5g/Lイーストエキストラクト、5g/L NaCl、0.2g/L NaOH、および10μg/ml テトラサイクリンを含有するLBブロスで、600nmの吸光度が1.5〜1.7になるまで培養した。次いでこの溶液を10%グリセロールとし、必要になるまで-80℃で保存した。
発酵槽接種物(2L撹拌フラスコ内の500mlブロス-種フラスコ)
発酵槽接種物を調製するために、種ストックを解凍し、0.1〜0.4mlの種ストックをおお
よその以下を含む500mlの溶液(DM-1)に接種した:4.1g/L KH2PO4、7g/LK2HPO4、2g/L (NH4)2SO4、1g/Lクエン酸Na3・2H2O、153mg/L MgSO4・7H2O、2.3g/LL-プロリン、2g/L イーストエキストラクト、4.8〜5.5g/L グルコース、320mg/L塩酸チアミン、10mg/Lテトラサイクリン、および、32.5mg/L FeCl3・6H2O、1.6mg/L ZnCl2、2.4mg/L CoCl2・6H2O、2.4mg/L Na2MoO4・2H2O、1.2mg/L CaCl2・2H2O、1.5mg/LCu(II)SO4・5H2O、0.6mg/L H3BO3、および120.2ml/LHClを含む、3ml/L 微量金属溶液。この培養物を、振盪槽で37℃で、8〜10時間、増殖させる。中間の「2L」発酵を実施しない場合は、2つのフラスコを組み合わせて、そして15Lの発酵槽に接種するために使用した。あるいは、2L発酵槽で中間の種発酵を実施し、その後15Lの発酵を実施した。
任意の中間工程として、細胞を2Lの発酵で増殖させた。次いで、400mlの種発酵を、約2.2g/L KH2PO4、4g/LK2HPO4、および2.2g/L (NH4)2SO4を含む、約1700mlの溶液を含む2LのNewBrunswick発酵槽に、無菌的に移した。
次いで、800mlの種フラスコまたは400mlの「2L」種発酵槽のいずれかを、以下の8Lの培地(DM-4-RP)を含む20L発酵槽に無菌的に移した:1.3g/LKH2PO4、2.4g/L K2HPO4、1.3g/L (NH4)2SO4、195mg/L塩酸チアミン、6.1mg/Lのテトラサイクリン、1.8g/Lのプロリン、および2.2ml/Lの上記の微量金属溶液。添加した試薬の質量は、発酵の最終容量(11.5L)を使用して計算し、そしてほぼ測定誤差の範囲内であることに留意されたい。pHを15%から30%のNH4OHの添加によって6.8〜6.95に維持し、溶存酸素を20%またはそれ以上に維持し、そして50〜70%のグルコースを、培養物中のグルコースのレベルを低いがしかし十分なレベルに維持するに十分な量(2g/L〜10g/L)、増殖期間を通して添加した。溶存酸素を可能な限り20%に近づけた。培養物を、30のOD600が達成されるまで、28と32℃との間で増殖させた。誘導を、10〜1000μMのイソプロピルチオガラクトシド(IPTG)の添加により達成した。ヘモグロビン合成の誘導の際に、E.coliのヘム生合成を、必要とされるヘミンの全量の誘導での添加によるか、または誘導期間を通したヘミンの連続的な添加によるか、または1M NaOHヘの50mM中溶解したヘミンの断続的な添加による(例えば、発酵槽に添加されるべきヘミンの全量の3分の1を誘導の際に添加し、別の3分の1を発酵の全期間の4分の1が経過した後に添加し、そして最後の3分の1を、誘導期間の中途で添加した)かのいずれかによって、1NNaOHに溶解したヘミンの添加によって、補填した。添加した全ヘミンは、50〜300mg/Lの範囲内であった。発酵槽を誘導後8〜12時間の間継続させた。
発酵槽接種物(2Lの振盪フラスコ中の500mlブロス)
発酵槽接種物の調製のために、種ストックを解凍した。種ストック(100ml)を、8〜10時間、1インチの回転シェーカー(275〜300rpm)内で、37℃でErlenmeyerフラスコ中で、500mlのDM59中で増殖させた。DM59培地は:3.34g/L KH2PO4、5.99g/L K2HPO4、1.36g/L N
aH2PO4・H2O、1.95g/LNa2HPO4、および滅菌した1.85g/L (NH4)SO4である。滅菌後、12.20ml/Lの微量金属溶液を添加した。微量金属溶液は以下を含んでいた:134.2g/Lクエン酸3カリウム、32.2g/L クエン酸3ナトリウム、27g/L FeCl3・6H2O、2.2g/L ZnCl2、0.3g/L CoCl2・6H2O、0.3g/L Na2MoO4・2H2O、2.73g/LMnCl2、6.6g/L CaCl2・2H2O、1.5g/L Cu(II)SO4・5H2O、および15ml/Lの85%H3PO4。さらに、以下の成分を滅菌後培地に添加し、示した最終濃度を達成した:10mg/mlのテトラサイクリンおよび320mg/Lのチアミン。ポリプロピレングリコール2000を、発泡の問題が認められる場合に添加した。
次いで、2000mlの発酵槽接種物を、上記の54LのDM59培地を含む100LBioLafitte発酵槽に無菌的に移した。
必要であれば、凍結した細胞を、約20〜30分の間、温水中で一部解凍した。細胞を、必要とされるブレーク緩衝液(40mMトリス塩基、1mMベンザミジン)を使用して、鋼ビーカー内で小さな片に刻んだ。刻んだ細胞およびブレーク緩衝液を、1gの凍結した細胞あたり2mlのブレーク緩衝液の比で、Waring Industrial Blender内に入れ、そして低設定で1〜5分間ホモジェナイズした。溶液をホモジェナイズの後5分間安定させ、そして全ての発泡した材料を除去した。
クロマトグラフィー
全ての溶液は4℃であり、そして4℃で正しいpHに調整した。500mlのChelating SEPHAROSE高速樹脂(Pharmacia, Piscataway, NewJersey)を、4カラム容量の蒸留水で洗浄することによって調製した。全ての工程のカラムの流速は、200ml/分であった。樹脂を2〜3カラム容量の2mMZn(OAc)2、その後2〜3カラム容量の200mM NaClで荷電させた。溶解物をカラムにロードし、そして4〜6カラム容量の20mMトリス、500mMNaCl(pH8.5)、7〜8カラム容量の240mMトリス(pH8.5)、および7〜8カラム容量の20mM トリス(pH8.5)で洗浄した。ヘモグロビンを、15mM EDTA、20mMトリス(pH8.5)で溶出し、そして十分に酸素付加した200mlの20mMトリス(pH8.5)内に回収した。次いで、カラムをさらなる3〜4カラム容量の15mM EDTA、20mMトリス(pH8.5)でリンスし、4カラム容量の200mMNaClで変性し、そして0.2NのNaOH中で保存した。
7アミノ酸リンカーに連結したジ-ジアルファ遺伝子構築物の構築(SGE939)
A.pTZ19U/705変異体の構築
rHb1.1遺伝子を、BamHI/HindIIIDNAフラグメントとして、pTZ19U(BioRad, Hercules, California)にクローニングした。次いで、この構築物を、Hanahanプロトコルの改変プロセス(Hanahan,J. Mol. Biol., 166:557(1983))を用いて、CJ236 E. coli株(BioRad)に形質転換した。Hanahan形質転換緩衝液は、45mMMnCl2、60mMCaCl2、40mM KOAc、620mMのスクロース、15%グリセロールおよび100mMの塩化ルビジウムを含んでいた。E.coli株の5mlの培養物を、2×TYブロスにおいて単離したコロニーから開始し、そして一晩培養した。次いで、200mlの2×TYブロスを2mlの一晩培養物で接種し、そして37℃で2.5時間、活発に振盪させながらインキュベートした。次いで、培養物を2本の300ml遠心管に移し、そして15分間氷上に置いた。細胞を4℃で10分間、8000rpmで遠心分離してペレットにし、そして上清を廃棄した。細胞を穏やかにしかし入念に、80mlの形質転換緩衝液中で再懸濁した。細胞を、再び4℃で、10分間、8000rpmでペレット化した。細胞を、20mlの氷冷形質転換緩衝液中で穏やかに再懸濁し、そして氷上で30〜60分間放置した。細胞を、20本の1mlチューブに、緩衝液中に等分した。細胞を直ちにドライアイス上で凍結し、そして-80℃で保存した。
ジ-ジアルファ遺伝子構築物の組立を、BamHI/SpeI酵素およびDNAフラグメントのゲル精製を使用して、第1のpTZ19U/705クローンからジアルファ遺伝子カセットを除去することによって達成した。第2のpTZ19U/705クローンを、PstI/BglII酵素で切断し、ベータ遺伝子の5'末端を有する第2のジアルファ遺伝子カセットを得た。これをまた、精製した。次いでこれらをアニール化したオリゴヌクレオチドJA113およびJA114と共にさらに連結し、2つのジアルファグロビンを連結する7アミノ酸融合ペプチドリンカーを有するジ-ジアルファカセットを作製した。
高コピープラスミドの構築
pSGE720の構築を、2つのステージで実施した。最初に、pUC複製起点を導入しプラスミドpSGE715を作製する。これはlacI遺伝子を含むという点でpSGE705と類似する。次いで、lacI遺伝子を、このプラスミドから欠失させ、そしていくつかの都合のよい制限部位を含む短いオリゴヌクレオチドで置換し、プラスミドpSGE720を作製した。
pUC複製起点を導入して、pSGE508(これは、塩基602での1つの塩基対置換(G→A)を除いてはpSGE509と同一である)から、プラスミドpSGE715を作製した。置換は、pBR322複製起点をpUC19複製起点に変更する。
DNA Clean-upプロトコルおよび試薬(Promega, Madison, WI)を用いて精製し、そして製造者(New EnglandBiolabs)の指示に従ってBglIでさらに完全に消化した。pSGE508およびpSGE705消化の両方における酵素を、67℃で10分間加熱することによって失活し、次いでこのDNAをプールし、そしてPromegaMagic Clean-upプロトコルおよび試薬を使用して、共に精製した。このDNAを連結緩衝液に懸濁し、T4 DNAリガーゼを1つのアリコートに添加し
、そしてDNAを16℃で一晩インキュベートした。SGE1661細胞を、塩化ルビジウムを使用するHanahanの方法(Hanahan,D., DNA Cloning; A Pratical Approach(Glover, D.M.編)第1巻、109-135頁、IRL Press,Oxford, 1985)によってコンピテントにし、そしてHanahanのプロトコルに従って連結混合物で形質転換した。形質転換体を、15μg/mlのテトラサイクリンを含ってLBプレートに細胞を播種することによって選択した。候補を制限消化によってスクリーニングし、rHb1.1遺伝子の存在を決定し、そして配列決定してpUC複製起点を検出した。いくつかの候補が同定され、そして得られたプラスミドをpSGE715と称し、そしてSGE1661中のpSGE715をSGE1453と称した。
lacI遺伝子をpSGE715から欠失させ、以下の工程によって、いくつかの都合のよい制限部位を含む短いオリゴヌクレオチドと置換した。最初に、プラスミドpSGE715を、製造者(NewEngland Biolabs)の指示に従って制限酵素BamHIおよびNotIで完全に消化した。pSGE715消化物を、Promega Magic DNAClean-upプロトコルおよび試薬を用いて精製いた。DNAを、アニール化し、キナーゼ処理したオリゴヌクレオチド、CBG17+CBG18と混合し、そして連結緩衝液中で懸濁した。
高コピージ-ジアルファの構築物
ジ-ジアルファヘモグロビン遺伝子を含む第2のプラスミドを、ベクターとしてpSGE720を使用して作製した。ジ-ジアルファ遺伝子カセットを、BamHI/HindIIIフラグメントとして取り出し、そしてゲル精製した。ベクターpSGE720をまた、BamHI/HindIIIで切断し、そしてrHb1.1遺伝子を取り出した。このベクターをゲル精製した。ジ-ジアルファカセットをpSGE720ベクターに連結し、新たなベクターpSGE1004を得る。次いで、この新たなベクターを、以下に記載するHanahanの改変法を使用してE.coli SGE1675株に形質転換し、SGE946株を生成した。
SGE939グロビンおよびSGE946グロビンの特徴付け
いくつかの15リットル発酵を、SGE939株およびSGE946株の両方について行い、そして可溶性対不溶性ウエスタンブロットを、従来の方法を用いて行なった。精製収量と関連して、このデータは、より多くの可溶性タンパク質(BioCADアッセイ(BioRad)により、250〜300mg/L)が、SGE946から得られ得ることを示した。得られたデータは、両方の株が、ジ-ジアルファグロビンおよびベータグロビンタンパク質を産生するが、SGE946株は、より多量の全タンパク質および可溶性タンパク質を産生することを示す。
テトラジアルファ
A.K158C変異を含むジ-ジアルファベクターの構築
ジアルファグロビンの158位のリジン残基の置換により、rHb1.1分子が化学的に架橋されて、K158Cと呼ばれるダイマーヘモグロビン分子を形成する。この変異は、ジ-ジアルファ発現プラスミド(pSGE1000)へ挿入され得、化学的に架橋されてテトラヘモグロビンを形成し得るジ-ヘモグロビンに遺伝的に連結された変異体を産生する。この改変は、K158C変異を、ジ-ジアルファプラスミドの第4の(3'末端)アルファグロビンコード配列中に配置する。このK158C変異は、コード配列中の3塩基変化であり、そしてジアルファ含有ベクターにおいて、EagI-BglII制限フラグメント上に転移され得る。pSGE1000中に複数のEagI部位が存在するので、プラスミド「pFusionII」中の中間のクローニング工程が必要とされる。クローニング工程は以下の通りである:
1.K158C変異を含むEagI-BglIIフラグメントを、pSGE1.1E4から単離する。
2.大きなEagI-BglIIフラグメントを、プラスミドpFusionIIから単離する。これは、匹敵する「野生型」フラグメントを、第2のアルファ遺伝子から除去する。
3.上記のフラグメントを連結し、K158C変異を含む中間体pFusionIIベースのベクターを形成する。
4.pSGE1000中のPstI-BglIIフラグメントを、K158C変異を含むPstI-BglIIフラグメントで置換する。
遺伝子的に連結したテトラヘモグロビン分子の発現は、ペプチドリンカーのコード配列により連結される4つのジアルファヘモグロビン遺伝子、および1つのベータグロビン遺伝子を含むプラスミドの構築を必要とする。これらの特徴を有するプラスミドは、現在遺伝子的に連結したジ-ヘモグロビンを発現するために使用されているpSGE1000に基づき得
る。以下の工程を、このプラスミドを作製するために必要とする:
1.新たな制限部位を、ジ-ジアルファコード配列の5'末端に有する改変ベクターを作製する。
2.新たな制限部位を、ジ-ジアルファコード配列の3'末端に有する第2の改変ベクターを作製する。
3.ジ-ジアルファ分子を連結するために適切なアミノ酸配列を、テトラ-ヘモグロビンがアセンブルし得るように設計し、そしてペプチドリンカーをコードするために必要なDNA配列を設計する;および
4.2つの改変ジ-ジアルファ配列、リンカー配列、および705または720のいずれかのプラスミドバックグラウンドを含む新たなプラスミドをアセンブルする。
1.AatII部位を、pFusionII中のジアルファ遺伝子の3'末端に、部位特異的変異誘発により作製し、「A1」と名付けられたフラグメントを作製する。
2.A1を、PstI/BglII制限フラグメント上のジ-ジアルファにサブクローニングし、「A2」を作製する。
3.AatII部位を部位特異的変異誘発によりpFusionII中のベータグロビン遺伝子から除去し、「B1」を作製する。
4.「B1」を、PstI/BglIIフラグメント上の第2のジ-ジアルファ構築物中にサブクローニングし、「B2」を作製する。
5.B1pI部位を、pFusionI中のジアルファ遺伝子の5'末端に部位特異的変異誘発により作製し、「C1」を作製する。
6.BamHI/SpeIフラグメント上のC1を、改変したジ-ジアルファプラスミド(B2)にサブクローンし、「D1」を作製する。
7.BamHI/AatIIフラグメントをA2から、そしてB1pI/HindIIIフラグメントをD1から単離する;AatIIおよびB1PI末端を含むペプチドリンカーをコードする新たな合成配列と、便利なプラスミドバックグラウンド中で連結し、テトラヘモグロビンコード配列を形成する。
一般的形質転換手順
改変したHanahanプロトコルを用いて、コンピテントなE.coli細胞を産生する。Hanahan形質転換緩衝液は、45mMMnCl2、60mM CaCl2、40mM KOAc、620mMスクロース、15%グリセロールおよび100mM塩化ルビジウムを含む。E.coli株の5ml培養物を、単離されたコロニーから2×TYブロス中で開始し、そして一晩培養した。次いで、200mlの2×TYブロスを2mlの一晩培養物で接種し、そして激しく振盪しながら2.5時間37℃でインキュベートした。次いで、培養物を2つの300ml遠心分離用チューブに移し、そして氷上に15分間置いた。細胞を8000rpm、4℃、10分間の遠心分離でペレット化し、そして上清を流し捨てた。この細胞を80mlの形質転換緩衝液中で、穏やかにしかし十分に再懸濁した。この細胞を再び8000rpmで10分間4℃でペレット化した。この細胞を、20mlの氷冷した形質転換緩衝液中で穏やかに再懸濁し、そして30〜60分間氷上に置いた。細胞を緩衝液中で、20個の1mlチューブにアリコート化した。この細胞を、ドライアイス上で速やかに凍結させ、そして-80℃において貯蔵した。
BMH架橋ジアルファK158C(ジヘモグロビン)の調製
K158C変異を第2のアルファグロビンドメインに含むジアルファヘモグロビンを、ビスマレイミドヘキサン(BMH,Pierce Chemical Co., Rockford, Illinois)を用いて架橋することによって、ジヘモグロビンを産生した。BMHは、ホモ二官能性のマレイミド架橋剤であり、そしてその主要な反応性はスルフヒドリル残基に対する。結合は、一旦形成されれば不可逆性である。マレイミド残基間のアルカンのスペーサーは、ヘキサン(6炭素)であり、そして分子は緩衝化された水溶液中で低い溶解性を有する。架橋剤の名目上の長さは16.1Åである。
エンドトキシンのためのLALアッセイ
50マイクロリットルのエンドトキシン標準品、ブランク希釈液、またはヘモグロビン溶
液(rHb1.1)を、50μlのLAL溶解液(BioWhittaker,Inc., Walkersville, MD)と、96ウェルのパイロジェンを含まないマイクロタイタープレートのウェル中で製造者の説明書に従い混合した。この混合物を、37℃の水浴において30分間インキュベートさせた。パラニトロアニリン(色素原性基質)に結合したアセテート-Ile-Glu-Gly-Arg-の100マイクロリットルを、各ウェルに添加し、そしてプレートをさらに16から60分間37℃でインキュベートした。反応を、50μlの25%氷酢酸の添加により停止し、そして分析のために試料をHPLC試料バイアルに移した。
ペンタヘモグロビンの産生
K158C変異をジアルファグロビン中に含むrHb1.1(以下本明細書中でK158Cという)を上記のように発現しそして精製した。rHb1.1を、「ヘモグロビンの精製」と題したPCT公開公報番号WO95/14038(1994年11月14日出願)に記載されるように発現しそして精製した。次いで、ペンタヘモグロビンを、以下に記載するように活性化されたコアrHb1.1分子(これは、K158C変異を含まなかった)とK158Cを反応させることによって形成した。
Inc., Cuntiague Road, Westbury, NY)で脱酸素化することによりデオキシ形態に変換した。
スルホ-GMBS架橋剤を用いたペンタ-ヘモグロビンの形成
スルホ-GMBS(N-γ-マレイミドブチルオキシ(maleimidobutyrloxy))スクシンイミドエステル)を、100mMホウ酸ナトリウム(pH8.5)中に10mg/mlで溶解した。他の全ての工程を、実施例10において開示した工程と同様に行った。GMBS架橋を有する最終のペンタヘモグロビンを、実施例10とほぼ同じ収率で生成した。
ペンタ-ヘモグロビン-K158Cコアの形成
完全なマルチマーHb様タンパク質を、K158Cテトラマーのみを用いて調製し得る。実施例10に記載の手順に同じく従い得る。過剰の架橋剤は、例えば、ホウ酸緩衝液の連続的存在下での、ゲル濾過または接線流(tangentialflow)限外濾過により除去される。スルフヒドリル反応性架橋剤を除去している間、ホウ酸緩衝液を維持すべきである。(アミン)クエンチされた架橋剤の適切な除去の後、ホウ酸緩衝液を、別の適切な緩衝液(例えば、
Tris-HCl緩衝液)に、(例えば、ゲル濾過または接線流限外濾過を用いて)完全に交換する。これで、ペンタHbが産生される実施例10に記載の最後の架橋工程のための物質が準備される。
グルタルアルデヒド架橋されたヘモグロビンの
陰イオン交換クロマトグラフィーによる精製
組換えヘモグロビン(rHb1.1)を、「ヘモグロビンの精製」と題されたPCT公開公報番号WO95/14038(1994年11月14日出願)(本明細書中に参考としてその全体が援用される)に記載のように、発現し、調製し、そして精製した。このヘモグロビン(24g)を約150mg/mlに濃縮し、そして1Lの丸底フラスコ中でBrinkmannROTOVAP RE111(Brinkmann, Inc.,
Cuntiague Road, Westbury, NY)で、加湿された窒素で5時間パージすることにより脱酸素化し、そして6:1のモル比のグルタルアルデヒド:rHb1.1(グルタルアルデヒドは、25%水溶液(SigmaChemical Company, St. Louis, MO)から希釈された10%水溶液であった)で25℃で架橋した。この反応を、4分後に3:1のモル比のホウ素水素化ナトリウム:グルタルアルデヒドで停止し、次いで限外濾過により20mMTris, pH8.9(8℃)緩衝液に緩衝液交換した。次いで、架橋されたヘモグロビン(21g)を、450mlのSEPHAROSE-Qイオン交換樹脂にロードした。カラムをロードした後、8CVの20mMTris(pH7.6)(8℃)で洗浄し、続いて20mM Tris(pH7.4)(8℃)で溶出した。
pH溶出を用いた、グルタルアルデヒド架橋された
ヘモグロビン分子量画分の選択的精製
実施例13に記載のように調製されたグルタルアルデヒド架橋されたヘモグロビン(約1g)を、50mlベッド容量のSEPHAROSE-Qイオン交換樹脂にロードした。カラムを前記の実施例に記載のようにローディング緩衝液で洗浄し、続いて20mMTris緩衝液(pH7.8)(8℃)で開始する段階的pH勾配で、結合したタンパク質を溶出した。pHの段階を0.1pH単位の変化量(increment)で減少させたが、本明細書中では選択された画分のみ例証として示した。非常に小さいpHの変化量により、異なる分子量の画分の分離が改善された。
分離効率に対するタンパク質濃度の影響
ヘモグロビンを実施例13に記載のように架橋し、そしてベッド容量50mlのSEPHAROSE-Qイオン交換樹脂にロードした。カラムロードを連続的に増加させた(表5)。ロードの手順およびタンパク質の溶出は、実施例13におけるものと同一であった。以下の表5に記載するように、ヘモグロビンのロードの増加は分離の効率を、特に230〜800kDaの分子量の領域において、向上させた。
分離に対するカラムサイズの影響
ヘモグロビンを実施例13に記載のように架橋し、そしてベッド容量50mlまたは2100mlのいずれかのSEPHAROSE-Qイオン交換樹脂にロードする。カラムのロードは、50mlおよび2100mlカラムについて、それぞれ30g/L樹脂および14.7g/L樹脂であった。各々のカラムロードにおけるタンパク質分布は、以前に記載されたものと同様であった。タンパク質のローディングおよび溶出は、実施例14におけるものと同一であった。以下の表6に記載するように、分離の効率に対してカラムサイズの最少の影響のみが存在した。従って、この方法論は、いかなるスケールの分離にも適用可能である。
イオン交換によるペンタマーヘモグロビン分子量分画の選択的精製
SuperQ650C(TosoHaas)を、5CVの20mMTris(pH=8.9)で平衡化した。カラムサイズを、1Lの樹脂当たり15gのタンパク質の結合とした。タンパク質試料のpHおよび電導率を平衡化緩衝液に適合するように調整し、そして約300mlのカラムについて約4.5gでカラムにロードした。次いで、カラムを2カラム容量の20mMTris(pH=8.9)で洗浄し、続いて7〜8CVの25mM Bis-Tris/Tris(pH7.5)で洗浄し、これにより単量体ヘモグロビンを除去した。カラムを25mMBis-Tris/Tris, 100mM NaCl(pH=7.5)を用いて溶出した。この精製の後、約3%の単量体ヘモグロビンのみが精製したペンタヘモグロビン溶液中に残存し、このことは陰イオン交換工程を通しての5〜6倍の精製を示した。
Claims (6)
- コアヘモグロビン様部分を含むマルチマーヘモグロビン様タンパク質であって、少なくとも2つの非コアヘモグロビン様部分の各々が該コアヘモグロビン様部分 に直接結合され、実質的に全ての非コアヘモグロビン様部分が該コアヘモグロビン様部分にのみ結合される、マルチマーヘモグロビン様タンパク質。
- 前記非コアヘモグロビン様部分が、前記コアヘモグロビン様部分への結合のための不斉な架橋可能なシステイン残基を含む、請求項1に記載にマルチマーヘモグロンビン様タンパク質。
- 前記非コアへモグロビン様部分が、二官能性化学架橋剤によって、前記コアヘモグロビン様部分に結合される、請求項1に記載のマルチマーヘモグロビン様タンパク質。
- 請求項1〜3のいずれかに1項に記載のマルチマーヘモルグロビン様タンパク質を製造す
る方法であって、
(a)へテロ二官能性リンカーの一端に結合し得るアミノ酸を有する第1のヘモグロビン様部分を得て、コアヘモグロビン様部分を形成する工程;
(b)該へテロ二官能性リンカーの他端に結合し得るアミノ酸を有する少なくとも2つの非コアヘモグロビン様部分を得る工程;
(c)該へテロ二官能性リンカーを該コアヘモグロビン様部分に接触させて、結合部分を形成する工程;および
(d)該非コアヘモグロビン様部分を該結合部分に接触させて、マルチマーヘモグロンビン様タンパク質を形成する工程、
を包含する、方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のマルチマーヘモグロビン様タンパク質および薬学的
に受容可能なキャリアを含む、血液代替物を提供するための組成物。 - 実質的に単分散のヘモグロビン様溶液を得るための、請求項1〜3のいずれか1項に記載
のマルチマーヘモグロビン様タンパク質の分子量画分の分離のための方法であって
(a)マルチマーヘモグロビン様タンパク質の多分散混合をイオン交換マトリクスと接触する工程;
(b)該イオン交換マトリクスを第1の緩衝液で洗浄する工程;および
(c)該イオン交換マトリクスを、該第1の緩衝液と同じかまたは異なり得る第2の緩衝液で溶出して、実質的に単分散のマルチマーヘモグロビン様溶液を得る工程、
を包含する、方法。
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