JP3989931B2 - 食品用静電塗布装置 - Google Patents

食品用静電塗布装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3989931B2
JP3989931B2 JP2004343871A JP2004343871A JP3989931B2 JP 3989931 B2 JP3989931 B2 JP 3989931B2 JP 2004343871 A JP2004343871 A JP 2004343871A JP 2004343871 A JP2004343871 A JP 2004343871A JP 3989931 B2 JP3989931 B2 JP 3989931B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot air
liquid
nozzle
path
supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004343871A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006149269A (ja
Inventor
弘 大和田
Original Assignee
Lui株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lui株式会社 filed Critical Lui株式会社
Priority to JP2004343871A priority Critical patent/JP3989931B2/ja
Publication of JP2006149269A publication Critical patent/JP2006149269A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3989931B2 publication Critical patent/JP3989931B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Description

この発明は、食品用静電塗布装置に関し、特に、コンベアなどの搬送装置で搬送されるビスケットやケーキや煎餅などからなる食品の表面に、チョコレートやクリームなどのように常温で固形体物質を高粘度液状に溶融した溶融高粘度液体を静電気の作用下で前記食品の表面に向けて噴霧して均一に塗布するための食品用静電塗布装置に関する。
図9乃至は図11を参照するに、従来、食パンやケーキなどの生地を天板に載せて加熱して作る際には、予め天板の表面に離型油などの液体が塗布される。なお、天板には、平面状の表面にパンの生地を載置するための平天板と、食パンやマドレーヌや洋菓子などの生地を載置するための凹みの金型を有する型天板(食型)がある。
上記の被塗布体としての例えば天板101は、搬送装置としての例えばコンベア装置103により搬送される。なお、上記のコンベア装置103は、一対のチェーンコンベアがコンベア装置103の搬送方向の左右に配置されており、天板101が一対のチェーンコンベアの上に載置されて搬送される。
上記のコンベア装置103の途中には静電型液体塗布装置105が設けられており、離型油が静電型液体塗布装置105のノズル107から静電気の作用下で天板101に向けて噴霧されて天板101の表面に塗布される。なお、天板101はコンベア装置103により数秒の短時間で通過するので、たとえ天板101が凹み109を有する型天板であっても、離型剤は凹み109の部分だけでなく天板101の全体が塗布されるように、天板101が通過するまでの間にノズル107から噴霧される。
この静電型液体塗布装置105は、前述したように天板101に向けて吐出すべき離型剤の吐出流路群111を複数個備えたノズル107と、前記複数の各吐出流路群111に対応して前記離型剤を供給すべく連通する複数の第1液体供給管路113と、前記複数の第1液体供給管路113に前記離型剤を分岐供給すべく連通するマニホールド115と、前記複数の各第1液体供給管路113を開閉すべく前記各第1液体供給管路113に介設した複数の第1電磁弁117と、前記マニホールド115に前記離型剤を供給すべく連通する第2液体供給管路119と、前記前記マニホールド115に当該マニホールド115内の離型油を排出すべく連通する液体排出管路121と、この液体排出管路121を開閉すべく介設した第2電磁弁123と、から塗布用液圧回路が構成されている。
さらに、上記の塗布用液圧回路においては、離型剤が液体モータ125により回転駆動される液体ポンプ127により液体タンク129から第2液体供給管路119を経てマニホールド115へ供給されると共に、液体排出管路121は上記の液体タンク129に連通されて前記マニホールド115の離型油が液体タンク129に戻って循環するように構成されている。
図12を併せて参照するに、上記のノズル107は、一対のノズルブレード131と133との間に形成されたスリット135内に多数枚のシム137を電極として配置したノズルヘッド139が備えられている。ノズルブレード131,133は電気絶縁材料製であり、図9に示されているように、例えば全長が天板101の長さの約1000mmより大きい長さで設けられている。シム137は厚さが例えば0.5mm程度のステンレス鋼シートなどからなる導電材料製であり、1枚のシム137の長さが、図13(A)に示されているように、100〜150mmほどである。したがって、図9においては、多数枚のシム137が横方向に並べられ、その全長がノズルブレード131,133の全長と同じ長さになるように配列されている。
また、シム137の表面とノズルブレード131の隣接表面との間には、天板101に向けて吐出すべき液体の吐出流路群111が形成されている。この吐出流路群111は、例えばシム137の片面に溝深さCでエッチング加工されている。なお、上記の吐出流路群111には液体を供給するための液体供給口141が連通されている。
図13(A),(B)を併せて参照するに、例えばシム137としては、図13(B)において左側の表面には油だめ143A,143Bと吐出流路群111A,111Bとが例えば0.25mm程度の深さCでエッチング加工されており、この吐出流路群111A,111Bに連なる油だめ143A,143Bに離型油を供給する液体供給口141が連通されている。
油だめ143A,143Bは塗布装置のノズルブレード131における一対の液体供給口141に連通させ、これら液体供給口141は図12に示されているように可変型流量制御弁145、第1電磁弁117並びにマニホールド115を介して液体ポンプ127に接続される。ちなみに、図9の従来の静電型液体塗布装置105においては、多数枚の各シム137に対応して液体供給口141がノズルブレード131に設けられており、各液体供給口141のそれぞれに各第1液体供給管路113が連通している。
なお、吐出流路群111A,111Bは細管抵抗として作用するものであり、その抵抗値は流路の長さに比例し、流量は長さの二乗に反比例する。吐出流路群111A,111Bから吐出される流体の塗布幅は、それぞれWA、WBである。したがって、各吐出流路群111A,111Bの上流側の第1電磁弁117を開閉することにより、シム137の全体としての塗布幅を、天板101に応じてWA,WB,WA+WBと変化させることが可能である。
上記のシム137における油だめ143A,143Bの両側に形成された比較的小さな円形開口部147は、塗布装置全体の支持ブラケット等に対する固定ボルトを通すものである。また、油だめ143A,143Bの隣接領域に配置された比較的大きな円形開口部149は、シム137と隣接するノズルブレード131,133との間の液密性を維持しつつ装置を組立てるための止めねじを通すものである。なお、上記のように形成された吐出流路群111A,111Bの最終的な流路の吐出口151は四角形状をなしている。
再び図12を参照するに、天板101はコンベア装置103を介して接地されており、正電位を有する。そのため、負電位の直流高電圧(−60〜−70kV前後)が電源コネクタ153を介してシム137に印加されると、液体供給口141から供給される離型油は吐出流路群111A,111B内を通過する間に瞬時に帯電するので、同一極性の電荷が互いに反発することとなる。この結果、離型油が均一粒径の微粒子として霧化され、ノズルヘッド139の先端から天板101に向けて均等に噴霧される。天板101の上における離型油の拡散幅Aは離型油の噴射量に応じて均等に拡がることとなる。
また、上記の液体モータ125、可変型流量制御弁145及び第1電磁弁117はそれぞれ制御装置155により制御されるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−79144号公報
ところで、従来の静電型液体塗布装置105においては、常温で液体である離型剤等の液体を用いて天板101のような被塗布体へ噴射することは容易に行えるが、例えば、被塗布体がビスケットやケーキや煎餅などからなる食品であって、この食品の表面に、チョコレートやクリームなどのように常温で固形体物質を塗布することはできないものであった。
常温で固形体物質のチョコレートやクリームを塗布するには、例えばチョコレートはほぼ35°C以上で溶融して溶融高粘度液体(以下、単に「高粘度液体」という)とし、この高粘度液体を手作業で刷毛塗りなどにより塗布するか、あるいは何らかの他の機械的な方法で行う必要があった。
なお、従来の静電型液体塗布装置105では、常温で比較的低い粘性の流動性を有するチョコレートやクリーミーなどの液状体が用いられていた。しかし、常温で粘性の低い液状のチョコレートやクリーミーでは、製品の表面がべとべとするので薄い樹脂ラップ材で覆ったり、薄い樹脂の袋で包装したりするなどの処理が必要であった。
なお、従来の静電型液体塗布装置105を使用して、常温で固形体のチョコレートを35°C以上で溶融した高粘度液体を塗布しようとする場合、塗布用液圧回路を構成する液体タンク129、第2液体供給管路119、マニホールド115、第1液体供給管路113、ノズル107、液体排出管路121が加熱・保温されている必要がある。しかし、ノズル107は、前述したように負電位の直流高電圧(−60〜−70kV前後)が印加されているので、ヒータ等では加熱できないという問題点があった。この点では、ノズル107に接続されている第1液体供給管路113も同様の問題点があった。
そこで、例えば図12の二点鎖線で示されているようにノズルブレード131,133の側壁面に例えば高温水が通過する熱交換用のパイプ157を接触させてノズル107の全体を加熱・保温することが考えられるが、これでは熱交換効率が低いことや、熱交換効率を高めるには熱交換用のパイプ157を細かい間隔で配設する必要性や、高温水を供給する設備などの点で、高コストになるという問題点があった。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
この発明の食品用静電塗布装置は、互いに対向する一対のノズルブレードを備えた電気絶縁材料からなるノズルブレードと、前記一対のノズルブレードに挟んで配置した導電材料からなるシムと、食品に向けて吐出すべく、前記シムの前記一対のノズルブレードの一方のノズルブレード側の表面に設けられた高粘度液体の吐出流路群と、前記シムに前記食品とは逆極性の電気を印加すべく、前記一方のノズルブレードに設けられた電極とで構成されたノズルと、
液体タンク内に貯留する高粘度液体を前記吐出流路群に供給すべく連通する第1液体供給路と、
前記液体タンクに投入された常温固形体を高粘度液体に溶融加熱する液体加熱手段と、
前記ノズルにおける前記シムを直接加熱すべく、前記一対のノズルブレードの他方のノズルブレードの内部に設けられ、かつ前記他方のノズルブレードの前記シム側の側面が開口され、しかもこの開口側が前記シムの他方のノズルブレードの側面で塞がれて形成された前記高粘度液体を加熱・保温する熱風を供給する熱風室と、
この熱風室に前記熱風を供給するノズル熱風供給路と、
前記熱風室内の熱風を排出するノズル熱風排出路と、
前記第1液体供給路の外側に、高粘度液体を保温する熱風が流れる熱風流路を介して覆った第1液体路保温熱風路と、
前記第1液体供給路に供給する高粘度液体の供給量と、前記熱風室に供給する熱風の温度と、前記液体タンク内の高粘度液体の溶融温度と、を制御する制御装置と、
備えてなることを特徴とするものである。
この発明の食品用静電塗布装置は、互いに対向する一対のノズルブレードを備えた電気絶縁材料からなるノズルブレードと、前記一対のノズルブレードに挟んで配置した導電材料からなるシムと、食品に向けて吐出すべく、前記シムの前記一対のノズルブレードの一方のノズルブレード側の表面に設けられた高粘度液体の複数個の吐出流路群と、前記シムに前記食品とは逆極性の電気を印加すべく、前記一方のノズルブレードに設けられた電極とで構成されたノズルと、
液体タンク内に貯留する高粘度液体を前記吐出流路群に供給すべく連通する複数個の第1液体供給路と、
前記液体タンクに投入された常温固形体を高粘度液体に溶融加熱する液体加熱手段と、
前記複数の第1液体供給路に前記高粘度液体を分岐供給すべく連通する液体路保温温風マニホールドと、
前記複数の各第1液体供給路を開閉すべく前記各第1液体供給路に介設した複数の第1開閉バルブと、
前記ノズルにおける前記シムを直接加熱すべく、前記一対のノズルブレードの他方のノズルブレードの内部に設けられ、かつ前記他方のノズルブレードの前記シム側の側面が開口され、しかもこの開口側が前記シムの他方のノズルブレードの側面で塞がれて形成された前記高粘度液体を加熱・保温する熱風を供給する熱風室と、
この熱風室に前記熱風を供給するノズル熱風供給路と、
前記熱風室内の熱風を排出するノズル熱風排出路と、
前記第1液体供給路の外側に、高粘度液体を保温する熱風が流れる熱風流路を介して覆った第1液体路保温熱風路と、
前記第1液体供給路に供給する高粘度液体の供給量と、前記熱風室に供給する熱風の温度と、前記液体タンク内の高粘度液体の溶融温度と、を制御する制御装置と、
備えてなることを特徴とするものである。
また、この発明の食品用静電塗布装置は、前記食品用静電塗布装置において、前記複数の第1液体路保温熱風路を、当該複数の各第1液体路保温熱風路に前記熱風を分岐供給する液体路保温熱風マニホールドに連通していることが好ましい。
また、この発明の食品用静電塗布装置は、前記食品用静電塗布装置において、前記熱風室をノズル内に複数個、設けると共に、前記複数の各熱風室に熱風を供給すべく連通する第1ノズル熱風供給路と、前記各熱風室内の熱風を排出すべく連通するノズル熱風排出路と、を設け、前記複数の第1ノズル熱風供給路に前記熱風を分岐供給すべく連通するノズル熱風供給マニホールドと、前記複数のノズル熱風排出路の熱風を排出すべく連通するノズル熱風排出マニホールドと、を設けることが好ましい。
また、この発明の食品用静電塗布装置は、前記食品用静電塗布装置において、前記液体路保温熱風マニホールドに前記高粘度液体を供給すべく連通した第2液体供給路と、前記液体路保温熱風マニホールドに当該液体路保温熱風マニホールド内の高粘度液体を排出すべく連通した液体排出路と、この液体排出路を開閉すべく介設した第2開閉バルブと、を設けると共に、前記液体路保温熱風マニホールド、第2液体供給路、及び液体排出路を、それぞれの内部の高粘度液体を保温すべく加熱するように構成してなることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明によれば、食品用静電塗布装置が静電式であるために、例えば負電位の直流高電圧がノズルに通電されると共に、ノズル内に熱風を供給する熱風室を設けたので、ノズルをヒータなどで電気的に加熱しなくても効率よくノズルの全体を加熱・保温することができる。
その結果、チョコレートやクリームなどのように常温で固形体物質を溶融した高粘度液体を、ビスケットやケーキや煎餅などからなる食品の表面に向けて噴射して前記食品に均一に塗布することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2を参照するに、この発明の実施の形態に係る食品用静電塗布装置1には、食品3に向けて高粘度液体を噴霧する高粘度用静電式ブレード型塗布ノズル5(以下、単に「高粘度用ノズル」という)が設けられている。この高粘度用ノズル5から、例えば、チョコレートやクリームなどのように常温で固形体物質を溶融した溶融高粘度液体(以下、単に「高粘度液体」という)を、ビスケットやケーキや煎餅などの食品3の表面に向けて噴射し、前記食品3に均一に塗布する装置である。
なお、この実施の形態では、常温で固形体物質のチョコレートを溶融した溶融チョコレートLCを高粘度液体とし、溶融チョコレートLCが食品3の表面に均一に塗布される場合を例にとって説明する。
食品用静電塗布装置1には、図1及び図2に示されているように、食品3が搬送装置としての例えばコンベア装置7により前記高粘度用ノズル5の下方を通過するように搬送される。なお、前記コンベア装置7としてはベルトコンベアが用いられている。したがって、食品3が高粘度用ノズル5の下方位置を通過するときに、高粘度液体である溶融チョコレートLCが静電気の作用下で高粘度用ノズル5から食品3の表面に向けて噴霧されて均等に塗布されることになる。
この食品用静電塗布装置1は、食品3に向けて吐出すべき高粘度液体の吐出流路群9を複数個を備えた高粘度用ノズル5と、前記複数の各吐出流路群9に対応して前記高粘度液体を供給すべく連通する複数の第1液体供給管路11と、前記複数の第1液体供給管路11に前記高粘度液体を分岐供給すべく連通する液体マニホールド13と、前記複数の各第1液体供給管路11を開閉すべく前記各第1液体供給管路11に介設した複数の第1開閉バルブとしての例えば第1電磁弁15と、前記液体マニホールド13に前記高粘度液体を供給すべく連通する第2液体供給管路17と、前記前記液体マニホールド13に当該液体マニホールド13内の液体を排出すべく連通する液体排出管路19と、この液体排出管路19を開閉すべく介設した第2開閉バルブとしての例えば第2電磁弁21と、から塗布用液圧回路が構成されている。
さらに、上記の塗布用液圧回路においては、高粘度液体が液体モータ23により回転駆動される液体ポンプ25により液体タンク27から第2液体供給管路17を経て液体マニホールド13へ供給されると共に、液体排出管路19は上記の液体タンク27に連通されて液体マニホールド13の液体が液体タンク27に戻って循環するように構成されている。
さらに、液体タンク27の内部は液体加熱手段としての例えばヒータ29によって常時35〜45°Cに加熱されている。常温で固形体物質のチョコレートは35°C以上で溶けるので、前記チョコレートが流動化し、液体タンク27には高粘度液体にされた溶融チョコレートLCとなっている。
この溶融チョコレートLCを供給して高粘度用ノズル5から噴霧して食品3に塗布しようとするためには、塗布用液圧回路を構成する第2液体供給管路17、液体マニホールド13、第1液体供給管路11、高粘度用ノズル5、液体排出管路19が加熱・保温されている必要がある。
この点では、第2液体供給管路17、液体マニホールド13及び液体排出管路19は、それぞれの周囲に設けた図示しないヒータにより35°C以上に加熱・保温されている。
図3を併せて参照するに、この発明の実施の形態に係る食品用静電塗布装置1においては、上記の高粘度用ノズル5は、一対のノズルブレード31とノズルブレード33との間に形成されたスリット35内に多数枚のシム37を電極として配置したノズルヘッド39が備えられている。ノズルブレード31,33は例えば絶縁性プラスチックなどの電気絶縁材料製であり、図1に示されているように、例えば全長が食品3の長さ1000mmより大きい長さで設けられている。シム37は厚さが例えば0.5mm程度のステンレス鋼シートなどからなる導電材料製であり、1枚のシム37の長さが、図4(A)に示されているように、100〜150mmほどである。したがって、図1においては、多数枚のシム37が横方向に並べられ、その全長がノズルブレード31,33の全長と同じ長さになるように配列されている。小型の場合には1枚のシム37で対応可能である。
また、ノズルヘッド39には、シム37に負電位の高電圧を印加するための電極としての例えば電源コネクタ41を構成するコネクタピン43がノズルブレード31又は33の側面から突出するように設けられている。
また、シム37の表面とノズルブレード31の隣接表面との間には、食品3に向けて吐出すべき液体の吐出流路群9が形成されている。この吐出流路群9は、例えばシム37の片面(この実施の形態ではシム37の図3において左側面)に溝深さCでエッチング加工されている。なお、上記の吐出流路群9には液体を供給するための液体供給口45が連通されている。
次に、この発明の実施の形態の主要部を構成する高粘度用ノズル5の構造並びに高粘度用ノズル5と第1液体供給管路11の加熱・保温の方法について詳しく説明する。
図1、図3及び図5(A),(B)を併せて参照するに、高粘度用ノズル5の構造及び加熱・保温の方法について説明すると、シム37の吐出流路群9を備えていない裏面と隣接するノズルブレード33の表面(この実施の形態ではノズルブレード33の図3において左側面)には、熱風室47が設けられている。この熱風室47はノズルブレード33の長手方向に長く深い溝部とこの溝部の開口側がシム37の裏面で塞がれるようにして構成されるものであり、熱風室47の図3において上部の内壁面には熱風を熱風室47に供給するための熱風供給口49と、熱風室47内の熱風を排出するための熱風排出口51が連通されている。前記熱風室47をノズルブレード33側に設けた理由は、ノズルブレード31側には電極としての電源コネクタ41を構成するコネクタピン43が設けられているので、電気的に支障をきたすためである。
また、上記の熱風供給口49には熱風を供給するための第1ノズル熱風供給管路53が連通されており、上記の熱風排出口51には熱風を排出するためのノズル熱風排出管路55が連通されている。さらに、食品用静電塗布装置1には、上記の第1ノズル熱風供給管路53に熱風を分岐供給すべく連通するノズル熱風供給マニホールド57Aと、上記のノズル熱風排出管路55の熱風を集合して排出すべく連通するノズル熱風排出マニホールド57Bと、からなるノズル熱風マニホールド57が備えられている。
この実施の形態では、例えば、ノズル熱風供給マニホールド57Aが図1において左側に設けられており、ノズル熱風供給マニホールド57Aの図1において左端は熱風源としての例えばノズル熱風用ブロワー装置59から供給される第2ノズル熱風供給管路61に連通している。また、ノズル熱風排出マニホールド57Bが図1において右側に設けられており、熱風が外部へ排出されるか、あるいは上記のノズル熱風用ブロワー装置59へ戻って再加熱されるよう構成される。
図1及び図3を併せて参照するに、第1液体供給管路11の加熱・保温の方法について説明すると、複数の第1液体供給管路11は、それぞれ第1液体供給管路11の外側を熱風が流れる空間の熱風流路65を介して保温用熱風管路67で覆われている。各第1液体供給管路11は、対応する各第1電磁弁15との連結部付近から先端(液体供給口45の付け根側)までの全体が第1液体路保温熱風管路67で覆われている。この第1液体路保温熱風管路67の先端とノズルブレード31の側面との間は隙間Dが設けられており、第1液体路保温熱風管路67の後端(第1電磁弁15との連結部側)は、各第1液体路保温熱風管路67に熱風を分岐供給するための液体路保温熱風マニホールド69に連通されている。液体路保温熱風マニホールド69は熱風源としての例えば液体路保温熱風用ブロワー装置71から供給される第2液体路保温熱風管路73に連通している。
図4(A),(B)を併せて参照するに、例えばシム37としては、図4(B)において左側の表面には油だめ75A,75Bと吐出流路群9A,9Bとが深さCでエッチング加工されており、この吐出流路群9A,9Bは油だめ75A,75Bから延在するものであり、下流側に向けて多数の流路溝が並列に配置されている。最下流の両端に位置する流路の間隔は液体の塗布幅WA,WBに対応するものであり、塗布幅WA,WBはそれぞれ、例えば50mm程度とすることができる。
油だめ75A,75Bは塗布装置のノズルブレード31における一対の液体供給口45に連通させ、これら液体供給口45は図3に示されているように可変型流量制御弁77、第1電磁弁15並びに液体マニホールド13を介して液体ポンプ25に接続されている。なお、可変型流量制御弁77は第1液体供給管路11内の液体の流量を調整するものである。前記可変型流量制御弁77がなくても対応可能である。ちなみに、図1の食品用静電塗布装置1においては、多数枚の各シム37に対応して液体供給口45がノズルブレード31に設けられており、各液体供給口45のそれぞれに各第1液体供給管路11が連通している。
なお、吐出流路群9A,9Bは細管抵抗として作用するものであり、その抵抗値は流路の長さに比例し、流量は長さの二乗に反比例する。吐出流路群9A,9Bから吐出される流体の塗布幅は、それぞれWA、WBである。したがって、各吐出流路群9A,9Bの上流側の第1電磁弁15を開閉することにより、シム37の全体としての塗布幅を、食品3に応じてWA,WB,WA+WBと変化させることが可能である。
上記のシム37における油だめ75A,75Bの両側に形成された比較的大きな円形開口部79は、塗布装置全体の支持ブラケット等に対する固定ボルトを通すものである。また、油だめ75A,75Bの隣接領域に配置された比較的小さい円形開口部81は、シム37と隣接するノズルブレード31,33との間の液密性を維持しつつ装置を組立てるための止めねじを通すものである。
また、この実施の形態では、塗布幅WA,WBにはそれぞれ16本の流路溝が吐出流路群9A,9Bとして配置されている。さらに、上記のように形成された吐出流路群9A,9Bの最終的な流路の吐出口83は四角形状をなしている。
図6(A),(B)を併せて参照するに、ノズルブレード31,33には、シム37の円形開口部79,81と同様の円形開口部79,81が設けられている。
また、液体供給口45からの高粘度液体がシム37の油だめ75A,75Bへ効率よく供給されるための液体供給流路となる溝部85がノズルブレード31の図6(A)において左右の長手方向に長く設けられている。
図7を参照するに、この場合のノズルブレード33は、図5の場合と異なり、図4で示されている形態とほぼ同様の3枚のシム37が横方向に並べて装着できる長さになっており、熱風室47は各シム37毎に対応して設けられ、各熱風室47毎に熱風供給口49と熱風排出口51が設けられている。この場合、上記の3つの熱風室47は連通させて1つの熱風室47にし、この1つの熱風室47の長手方向の一方端側に熱風供給口49を設け、他方端側に熱風排出口51を設けても構わない。
さらに、図8を参照するに、この場合のノズルブレード33は、図7の場合と異なり、合計5つの吐出流路群9を備えたシム37が装着できる長さにしたものであり、ノズルブレード33の長手方向のほぼ全長近くまでの長さの熱風室47が1つ設けられている。この1つの熱風室47の長手方向の一方端側に熱風供給口49が設けられ、他方端側に熱風排出口51が設けられている。
なお、図7及び図8の場合、上記のノズルブレード33に対応するノズルブレード31は、ノズルブレード33と同じ長さに設けられる。
以上のように、ノズルブレード31,33及びシム37は、様々に組み合わせたり、長手方向の全長を変更したりして、用途に応じて適宜に対応することができる。なお、上述した図5,図7及び図8に示されている各ノズルブレード31,33には、図4に示されているシム37の円形開口部79,81と同様の円形開口部79,81が設けられている。
再び図3を参照するに、液体ポンプ25と液体マニホールド13との間の第2液体供給管路17には、この第2液体供給管路17と流体ポンプの流体圧力を一定に保つためのリリーフ弁87が介設されている。
また、上記の液体モータ23、可変型流量制御弁77及び第1電磁弁15はそれぞれ制御装置89により制御され、第1液体供給管路11への高粘度液体の供給量を調整するように構成されている。さらに、熱風源としての例えばノズル熱風用ブロワー装置59及び液体路保温熱風用ブロワー装置71から供給される熱風の温度は制御装置89により制御される。また、液体加熱手段としてのヒータ29は、液体タンク27内の高粘度液体の溶融温度を調整するように制御装置89により制御される。
次に、上記構成における作用を説明する。
図1及び図3を参照するに、高粘度用ノズル5の加熱・保温の作用について説明すると、ノズル熱風用ブロワー装置59からの熱風は、第2ノズル熱風供給管路61を経てノズル熱風マニホールド57のノズル熱風供給マニホールド57Aに供給される。次いで、ノズル熱風供給マニホールド57A内の熱風は複数の各第1ノズル熱風供給管路53に分岐されてノズルヘッド39に設けた熱風供給口49から熱風室47内に流入する。この熱風室47内の熱風によりノズルブレード33の内部から高粘度用ノズル5の全体が効率よく35°C以上の適正な温度に保温される。特に、シム37の裏面が熱風室47に接触しているので加熱性及び保温性が良好である。次いで、熱風室47内の熱風は熱風排出口51からノズル熱風排出管路55を経てノズル熱風排出マニホールド57Bへ回収され、ノズル熱風用フロワー装置59へ戻って循環される。
次に、第1液体供給管路11の加熱・保温の作用について説明すると、液体路保温熱風用ブロワー装置71からの熱風は、第2液体路保温熱風管路73を経て液体路保温熱風マニホールド69に供給される。次いで、液体路保温熱風マニホールド69内の熱風は、複数の各第1液体路保温熱風管路67に分岐されて第1液体供給管路11の外側との空間の熱風流路65を流れ、第1液体路保温熱風管路67の先端(液体供給口45の付け根側)の隙間Dから排出される。したがって、各第1液体供給管路11の全体は、各第1液体路保温熱風管路67内の熱風により効率よく35°C以上の適正な温度に加熱・保温される。
次に、高粘度液体である溶融チョコレートLCが食品3の表面に噴霧されて塗布される作用について説明する。
図1及び図2を参照するに、多数の食品3がコンベア装置7であるベルトコンベアにより食品用静電塗布装置1の高粘度用ノズル5の下方を通過するように搬送される。
一方、食品3に塗布すべき溶融チョコレートLCは、ヒータ29によって常時35〜45°Cに加熱された液体タンク27内で溶融、流動化されて高粘度液体となっている。この液体タンク27内の溶融チョコレートLCは、液体モータ23により回転駆動される液体ポンプ25により液体タンク27から、図示しないヒータにより加熱保温されている第2液体供給管路17を経て液体マニホールド13へ供給される。この液体マニホールド13も加熱・保温されている。
前記液体マニホールド13内の溶融チョコLCが高粘度用ノズル5の多数の各吐出流路群9A,9Bの最終的な流路の各吐出口83から食品3の表面に向けて噴霧されるときは、液体マニホールド13に連通した複数個の各第1電磁弁15が一斉に開放されると同時に第2電磁弁21が閉塞される。これにより、液体マニホールド13並びに各第1液体供給管路11内の溶融チョコレートLCが各吐出流路群9A,9Bを経て各吐出口83から噴霧される。
このとき、前述したように高粘度用ノズル5の全体が熱風室47内の熱風により35°C以上の適正な温度に保温され、また複数の各第1液体供給管路11の全体が各第1液体路保温熱風管路67内の熱風により35°C以上の適正な温度に保温されているので、溶融チョコレートLCが良好な状態で各吐出流路群9A,9Bを経て各吐出口83からコンベア装置7上の多数の食品3の表面に噴霧される。
さらに、図3を参照して、高粘度用ノズル5から溶融チョコレートLCが噴霧されるときの作用を詳しく説明すると、食品3を載せたコンベア装置7のベルトコンベアは接地されており、正電位を有する。そのため、負電位の直流高電圧(−60〜−70kV前後)が電源コネクタ41を介してシム37に印加されると、制御装置89により第1電磁弁15をONせしめ、可変型流量制御弁77により溶融チョコレートLCが制御装置89により制御されて第1液体供給管路11を経て液体供給口45へ供給され、この液体供給口45から供給される溶融チョコレートLCはシム37の吐出流路群9A,9B内を通過する間に瞬時に帯電するので、同一極性の電荷が互いに反発することとなる。この結果、溶融チョコレートLCが均一粒径の微粒子として霧化され、ノズルヘッド39の先端から食品3に向けて均等に噴霧される。食品3の上における溶融チョコレートLCの拡散幅Aは溶融チョコレートLCの噴射量に応じて均等に拡がることとなる。
再び図2を参照するに、高粘度用ノズル5から噴霧される溶融チョコレートLCは、食品3の表面だけでなくベルトコンベア上にも噴霧されることになる。そこで、溶融チョコレートLCが塗布されて製品となった食品3は隣接する前方のベルトコンベアに乗り移り搬送される。この搬送の過程で、食品3の表面に塗布された溶融チョコレートLCは冷やされて固形状態になり、製品として包装あるいは箱詰めされて出荷状態にされる。
一方、ベルトコンベア上に付着した溶融チョコレートLCは、ベルトコンベアの裏面に備えられた引掻き用ブレード91により掻き落とされて液体タンク27へ回収される。
また、高粘度用ノズル5から溶融チョコレートLCが噴霧されないときは、複数個の各第1電磁弁15が一斉に閉塞されると同時に第2電磁弁21が開放されることにより、高粘度用ノズル5の各吐出口83からの溶融チョコレートLCの噴霧が停止して、液体マニホールド13内の溶融チョコレートLCが図示しないヒータにより加熱保温されている液体排出管路19を経て液体タンク27に戻っていくように排出される。したがって、食品3に塗布されない溶融チョコレートLCはすべて液体タンク27に回収されて再び使用されるように循環される。
以上のことから、食品用静電塗布装置1が静電式であるために負電位の直流高電圧(−60〜−70kV前後)が高粘度用ノズル5に通電される装置であると共に、高粘度用ノズル5内に熱風を供給する熱風室47が設けられたので、高粘度用ノズル5をヒータなどで電気的に加熱しなくても、効率よく高粘度用ノズル5の全体を加熱・保温することができる。
さらに、高粘度用ノズル5に連通して電気的な影響を受ける第1液体供給管路11に対しても、第1液体供給管路11はその外側を熱風が流通する第1液体路保温熱風管路67で覆われているので、第1液体供給管路11の全体を熱風により効率よく加熱・保温することができる。
その結果、チョコレートやクリームなどのように常温で固形体物質を溶融した高粘度液体を、ビスケットやケーキや煎餅などからなる食品3の表面に向けて噴射して前記食品3に均一に塗布することができる。
この発明の実施の形態の食品用静電塗布装置における上、下ノズル及び塗布用液圧回路の配置状態を示す概略的な正面図である。 図1の右側から視た正面図である。 この発明の実施の形態の食品用静電塗布装置の概略的な断面図である。 (A)はこの発明の実施の形態のシムの一方の表面に吐出流路群が形成された正面図で、(B)はシムを油だめ並びに吐出流路群に沿った断面を拡大した状態の縦断面図である。 (A)はこの発明の実施の形態のノズルブレードの表面に熱風室が形成された正面図で、(B)は(A)の矢視V−V線の断面図である。 (A)はこの発明の実施の形態のノズルブレードの正面図で、(B)は(A)の矢視VI−VI線の断面図である。 この発明の他の実施の形態のノズルブレードの表面に複数の熱風室が形成された正面図である。 この発明の別の実施の形態のノズルブレードの表面に、1つの熱風室がノズルブレードの長手方向のほぼ全長に亘って形成された正面図である。 従来の静電型液体塗布装置における上、下ノズル及び塗布用液圧回路の配置状態を示す概略的な正面図である。 図9の右側から視た正面図である。 従来の静電型液体塗布装置を示す部分的な斜視図である。 従来の静電型液体塗布装置の概略的な断面図である。 (A)は従来のシムの一方の表面に吐出流路群が形成された正面図で、(B)はシムを油だめ並びに吐出流路群に沿った断面を拡大した状態の縦断面図である。
符号の説明
1 食品用静電塗布装置
3 食品
5 高粘度用ノズル(高粘度用静電式ブレード型塗布ノズル)
7 コンベア装置
9,9A,9B 吐出流路群
11 第1液体供給管路(第1液体供給路)
13 液体マニホールド
15 第1電磁弁(第1開閉バルブ)
17 第2液体供給管路(第2液体供給路)
19 液体排出管路(液体排出路)
21 第2電磁弁(第2開閉バルブ)
25 液体ポンプ
27 液体タンク
29 ヒータ(液体加熱手段)
31,33 ノズルブレード
37 シム
39 ノズルヘッド
41 電源コネクタ(電極)
45 液体供給口
47 熱風室
49 熱風供給口
51 熱風排出口
53 第1ノズル熱風供給管路(第1ノズル熱風供給路)
55 ノズル熱風排出管路(ノズル熱風排出路)
57 ノズル熱風マニホールド
57A ノズル熱風供給マニホールド
57B ノズル熱風排出マニホールド
61 第2ノズル熱風供給管路
65 熱風流路
67 第1液体路保温熱風管路(第1液体路保温熱風路)
69 液体路保温熱風マニホールド
83 吐出口
89 制御装置
LC 溶融チョコレート(高粘度液体)

Claims (5)

  1. 互いに対向する一対のノズルブレード(31、33)を備えた電気絶縁材料からなるノズルヘッド(39)と、前記一対のノズルブレード(31、33)に挟んで配置した導電材料からなるシム(37)と、食品(3)に向けて吐出すべく、前記シム(37)の前記一対のノズルブレード(31、33)の一方のノズルブレード(31)側の表面に設けられた高粘度液体の吐出流路群(9)と、前記シム(37)に前記食品(3)とは逆極性の電気を印加すべく、前記一方のノズルブレード(31)に設けられた電極(43)とで構成されたノズル(5)と、
    液体タンク(27)内に貯留する高粘度液体を前記吐出流路群(9)に供給すべく連通する第1液体供給路(11)と、
    前記液体タンク(27)に投入された常温固形体を高粘度液体に溶融加熱する液体加熱手段(29)と、
    前記ノズル(5)における前記シム(37)を直接加熱すべく、前記一対のノズルブレード(31、33)の他方のノズルブレード(33)の内部に設けられ、かつ前記他方のノズルブレード(33)の前記シム(37)側の側面が開口され、しかもこの開口側が前記シム(37)の他方のノズルブレード(33)の側面で塞がれて形成された前記高粘度液体を加熱・保温する熱風を供給する熱風室(47)と、
    この熱風室(47)に前記熱風を供給するノズル熱風供給路(53)と、
    前記熱風室(47)内の熱風を排出するノズル熱風排出路(55)と、
    前記第1液体供給路(11)の外側に、高粘度液体を保温する熱風が流れる熱風流路(65)を介して覆った第1液体路保温熱風路(67)と、
    前記第1液体供給路(11)に供給する高粘度液体の供給量と、前記熱風室(47)に供給する熱風の温度と、前記液体タンク(27)内の高粘度液体の溶融温度と、を制御する制御装置(89)と、
    備えてなることを特徴とする食品用静電塗布装置。
  2. 互いに対向する一対のノズルブレード(31、33)を備えた電気絶縁材料からなるノズルヘッド(39)と、前記一対のノズルブレード(31、33)に挟んで配置した導電材料からなるシム(37)と、食品(3)に向けて吐出すべく、前記シム(37)の前記一対のノズルブレード(31、33)の一方のノズルブレード(31)側の表面に設けられた高粘度液体の複数個の吐出流路群(9)と、前記シム(37)に前記食品(3)とは逆極性の電気を印加すべく、前記一方のノズルブレード(31)に設けられた電極(43)とで構成されたノズル(5)と、
    液体タンク(27)内に貯留する高粘度液体を前記吐出流路群(9)に供給すべく連通する複数個の第1液体供給路(11)と、
    前記液体タンク(27)に投入された常温固形体を高粘度液体に溶融加熱する液体加熱手段(29)と、
    前記複数の第1液体供給路(11)に前記高粘度液体を分岐供給すべく連通する液体路保温温風マニホールド(13)と、
    前記複数の各第1液体供給路(11)を開閉すべく前記各第1液体供給路(11)に介設した複数の第1開閉バルブ(15)と、
    前記ノズル(5)における前記シム(37)を直接加熱すべく、前記一対のノズルブレード(31、33)の他方のノズルブレード(33)の内部に設けられ、かつ前記他方のノズルブレード(33)の前記シム(37)側の側面が開口され、しかもこの開口側が前記シム(37)の他方のノズルブレード(33)の側面で塞がれて形成された前記高粘度液体を加熱・保温する熱風を供給する熱風室(47)と、
    この熱風室(47)に前記熱風を供給するノズル熱風供給路(53)と、
    前記熱風室(47)内の熱風を排出するノズル熱風排出路(55)と、
    前記第1液体供給路(11)の外側に、高粘度液体を保温する熱風が流れる熱風流路(65)を介して覆った第1液体路保温熱風路(67)と、
    前記第1液体供給路(11)に供給する高粘度液体の供給量と、前記熱風室(47)に供給する熱風の温度と、前記液体タンク(27)内の高粘度液体の溶融温度と、を制御する制御装置(89)と、
    備えてなることを特徴とする食品用静電塗布装置。
  3. 前記複数の第1液体路保温熱風路(67)を、当該複数の各第1液体路保温熱風路(67)に前記熱風を分岐供給する液体路保温熱風マニホールド(69)に連通してなることを特徴とする請求項1又は2記載の食品用静電塗布装置。
  4. 前記熱風室(47)をノズル(5)内に複数個、設けると共に、前記複数の各熱風室(47)に熱風を供給すべく連通する第1ノズル熱風供給路(53)と、前記各熱風室(47)内の熱風を排出すべく連通するノズル熱風排出路(55)と、を設け、前記複数の第1ノズル熱風供給路(53)に前記熱風を分岐供給すべく連通するノズル熱風供給マニホールド(57A)と、前記複数のノズル熱風排出路(55)の熱風を排出すべく連通するノズル熱風排出マニホールド(57B)と、を設けてなることを特徴とする請求項1,2又は3記載の食品用静電塗布装置。
  5. 前記液体路保温熱風マニホールド(69)に前記高粘度液体を供給すべく連通した第2液体供給路(17)と、前記液体路保温熱風マニホールド(69)に当該液体路保温熱風マニホールド(69)内の高粘度液体を排出すべく連通した液体排出路(19)と、この液体排出路(19)を開閉すべく介設した第2開閉バルブ(21)と、を設けると共に、前記液体路保温熱風マニホールド(69)、第2液体供給路(17)、及び液体排出路(19)を、それぞれの内部の高粘度液体を保温すべく加熱するように構成してなることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の食品用静電塗布装置。
JP2004343871A 2004-11-29 2004-11-29 食品用静電塗布装置 Active JP3989931B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004343871A JP3989931B2 (ja) 2004-11-29 2004-11-29 食品用静電塗布装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004343871A JP3989931B2 (ja) 2004-11-29 2004-11-29 食品用静電塗布装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006149269A JP2006149269A (ja) 2006-06-15
JP3989931B2 true JP3989931B2 (ja) 2007-10-10

Family

ID=36628274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004343871A Active JP3989931B2 (ja) 2004-11-29 2004-11-29 食品用静電塗布装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3989931B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104382213B (zh) * 2014-12-24 2017-01-25 淮北顺发食品有限公司 一种烘焙食品表面喷料系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006149269A (ja) 2006-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8453880B2 (en) Process air-assisted dispensing systems and methods
EP2454010B1 (en) Metering system with variable volumes
US5636790A (en) Fluid applicator
US7752995B2 (en) Slot-coating apparatus
WO2002066364B1 (en) Dispensing device and method for rapidly heating and delivering a flowable product
US5027976A (en) Multi-orifice T-bar nozzle
JP6697002B2 (ja) フットプリントの小さいホットメルト接着剤アプリケーターシステム
JP3989931B2 (ja) 食品用静電塗布装置
US8348100B2 (en) Device and method for delivering a fluid, in particular hot-melt adhesive
WO2017048935A1 (en) Multi-temperature contact applicator
SK90693A3 (en) Device for discontinuous dosing of fluid materials
JP2000070818A (ja) ホットメルト接着剤スプレー塗布装置における加熱装置
JP3989930B2 (ja) 高粘度用静電式ブレード型塗布ノズル
EP3271663B1 (en) Heat exchange device with ring shaped thin slit section for use in liquid adhesive systems and related methods
JP3908450B2 (ja) 静電型液体塗布装置
US9731486B2 (en) Heat exchange device with ring shaped thin slit section for use in liquid adhesive systems and related methods
JPH11221507A (ja) 静電分配装置及び方法
JP4188939B2 (ja) 静電式ブレード型塗布ノズル
US20050051312A1 (en) Method and device for delivering fluid, and a heat transfer cartridge
CA3196027A1 (en) Hotmelt application system and process
AU775335B2 (en) Fluid applicator

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070718

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3989931

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100727

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110727

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120727

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130727

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250