JP3989735B2 - 光情報記録装置、光情報記録方法、光情報記録装置の制御プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

光情報記録装置、光情報記録方法、光情報記録装置の制御プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光記録媒体に対して情報を記録する光情報記録装置、光情報記録方法、光情報記録装置の制御プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば画像の高精細化による画像データ量の増大等に応じて、記録媒体となる光ディスクの高密度化の研究がますます盛んになっている。光ディスクに対する記録においては、光ディスクに照射する光ビームの記録光量や、光磁気ディスクに印加する外部印加磁界の記録磁界強度などの記録条件の最適化が重要である。即ち、これら記録条件が変化すると、記録マークの大きさが変動するため、一様な記録ができず、高密度記録が困難である。
【0003】
一方、各光ディスクは、製造条件のばらつき等によりそれぞれ記録感度が異なっている。したがって、光情報記録装置側から見れば、個々の光ディスクにおいて適正な形状で記録マークを形成できる最適な記録条件が異なる。さらに、光ディスクの記録感度は、各光ディスクに固有であるばかりでなく、環境温度の変化によっても変化する。
【0004】
このため、光情報記録装置では、装填された光ディスク毎に、また環境温度に応じて最適記録条件を調べる必要がある。この最適記録条件は、光ディスク上のテスト領域において試し書きすることによって取得される。
【0005】
上記試し書きにおいては、トラック1周上での最適記録条件を求めるために、トラックの1周毎に記録条件を変化させて記録し再生した場合、調べる記録条件の数だけ光ディスクを回転させなければならず、最適記録条件の設定に長時間を要する。そこで、この処理時間を短縮するためには、トラック1周内に複数の記録条件を割り当てて、即ちトラック1周内において記録条件を順次変化させて試し書きを行う。
【0006】
ところが、光ディスクでは、周方向におけるチルトの変動や記録膜の成膜上のばらつきなどから、周方向において感度むらを発生する場合がある。この場合には、上記のようにトラック1周内において複数の記録条件により試し書きを行うと、最適記録条件を精度良く設定することができない。
【0007】
上記の問題に対しては、従来、以下に示す解決方法が提案されている。
特開平11−273073号公報に記載のもの(第1従来技術)では、光ディスクの周方向の複数箇所にわたって記録を行い、それぞれの記録領域での最適記録パワーを求め、それらの平均値を光ディスクの最適記録パワーとして用いている。これにより、光ディスクの1周内における感度むらを軽減するようにしている。
【0008】
また、特開2001−60320号公報に記載のもの(第2従来技術)では、光ディスクに設けられたテストエリアを複数領域に分け、それら各領域において記録パワーを同様に変化させて記録を行い、上記複数領域からの再生信号より得た複数の特性値の平均値に基づいて最適記録パワーを設定している。これにより、光ディスクの周方向における変動の影響を低減するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1従来技術の構成では、光ディスクの周方向に設定された複数の記録領域の各々に対する記録および再生のために、記録領域毎に最低でも記録用と再生用との光ディスクの1回転、合計2回転を要する。そして、この回転を複数の記録領域の数に応じて繰り返し行う必要がある。このため、同様に、最適記録パワーを設定するのに長時間を要し、その間、光ディスク装置(光情報記録装置)はユーザの指示の下で行うべき記録や再生の動作を一定時間中断することになる。したがって、このような中断が頻繁に起きた場合には、データ転送レイトの低下、即ち光ディスク装置の性能低下が避けられないという問題点を有している。
【0010】
また、上記第2従来技術の構成では、テストエリア内の複数領域の各領域内における感度むらの影響については考慮していない。このため、複数領域の再生信号から得た複数の特性値を平均した場合であっても感度むらが残ることがあり、精度よく最適記録パワーを設定することができないという問題点を有している。
【0011】
したがって、本発明は、周方向におけるチルトの変動や記録膜の成膜上のばらつきなどから、光ディスクの周方向において感度むらが発生する場合においても、記録条件を短時問にかつ精度良く設定することができる光情報記録装置、光情報記録方法、光情報記録装置の制御プログラムおよびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体の提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の光情報記録装置は、光記録媒体に対する信号の記録再生を行う記録再生手段と、光記録媒体のトラックに対してそのトラック方向に複数の暫定領域を設定し、これら暫定領域の再生が行われるように前記記録再生手段を制御するとともに、各暫定領域からの各再生信号の検出量に基づき、複数の前記暫定領域のうちから試し書き領域とする暫定領域を選択し、この選択により設定された試し書き領域を示す領域選択情報を作成する情報作成手段と、前記領域選択情報によって示される、光記録媒体の前記試し書き領域に対して試し書きが行われ、かつ前記試し書き領域の再生が行われるように前記記録再生手段を制御するとともに、前記試し書き領域からの再生信号に基づいて前記光記録媒体に対しての記録条件を設定する記録条件設定手段とを備えている。
【0013】
また、本発明の光情報記録方法は、光記録媒体のトラックに対してそのトラック方向に複数の暫定領域を設定し、各暫定領域からの各再生信号の検出量に基づき、複数の前記暫定領域のうちから試し書き領域とする暫定領域を選択するステップと、前記光記録媒体の前記試し書き領域に対して試し書きを行い、前記試し書き領域からの再生信号に基づいて前記光記録媒体に対しての記録条件を設定するステップとを備えている。
【0014】
上記の構成によれば、光記録媒体のトラック方向に複数の暫定領域を設定し、これら暫定領域からの各再生信号の検出量に基づき、複数の前記暫定領域のうちから試し書き領域を選択し、この試し書き領域に対して、光記録媒体への記録条件を設定するための試し書きを行うようにしている。
【0015】
したがって、光記録媒体への記録条件を、トラックの1周毎に記録条件を変化させて記録し再生することにより設定する場合や、トラックの周内の複数箇所において最適記録条件を求め、それらを平均することにより設定する場合等に比べて、記録条件の設定に要する時間を短縮することができる。しかも、光記録媒体の感度むら、即ちトラックの周方向におけるチルトの変動や記録膜の成膜上のばらつきなどに起因して光記録媒体の周方向に発生する感度むらの影響を低減して、光記録媒体への記録条件を精度よく設定し、光記録媒体に対して良好な記録を行うことができる。
【0016】
さらに、本発明の光情報記録装置において、前記情報作成手段は、各暫定領域からの各再生信号の検出量に基づき、複数の暫定領域を、それぞれが少なくとも1個の暫定領域を含む3個以上のグループに分割し、最大の検出量が得られた暫定領域を含むグループと最小の検出量が得られた暫定領域を含むグループとを除いたグループに属する暫定領域を前記試し書き領域として選択する構成とすることを特徴としている。
【0017】
上記の構成によれば、少なくとも1個の暫定領域を含む3個以上のグループのうちから、再生信号の検出量についてのトラック周方向の変動(周内変動)が大きい暫定領域を含まないグループの暫定領域を、試し書き領域として適切に選択することができる。これにより、光ディスクの周方向において感度むらが発生する場合であっても、記録条件を精度良く設定して、光記録媒体への記録を良好に行うことができる。
【0018】
上記の光情報記録装置において、前記暫定領域からの再生信号は、光記録媒体のトラックに所定の記録条件にて信号が記録され、この信号が再生されることにより得られる構成としてもよい。
【0019】
上記の構成によれば、暫定領域からの再生信号を得るために、この再生信号を得るのに適した所定の記録条件にて各暫定領域に信号を記録することができる。したがって、各暫定領域からの再生信号の検出量を適切に得ることができ、その検出量に基づいた試し書き領域の選択、さらには光記録媒体への記録条件の設定を正確に行うことができる。
【0020】
上記の光情報記録装置において、前記暫定領域からの再生信号は、光記録媒体のトラックにおけるプリフォーマット部分が再生されることにより得られる構成としてもよい。
【0021】
上記の構成によれば、各暫定領域からの再生信号を得るための、各暫定領域への信号の記録動作を省略することができる。この結果、処理時間を短縮することができる。
【0022】
上記の光情報記録装置において、前記暫定領域からの再生信号の検出量は、前記再生信号の品質を表すものである構成としてもよい。
【0023】
上記の構成によれば、暫定領域からの再生信号の検出量は再生信号の品質を表すものであるので、高品質の再生信号が得られる暫定領域を試し書き領域として選択することができる。この結果、試し書き領域からの再生信号に基づく光記録媒体への記録条件の設定を正確に行うことができる。
【0024】
また、再生信号品質は、光記録媒体のパワーマージン規定になっていることが多く、暫定領域からの再生信号の検出量によって示される、暫定領域での信号の記録状態を光記録媒体のパワーマージン規定と合致する値にて示すことができる。
【0025】
上記の光情報記録装置において、前記暫定領域からの再生信号の検出量は、前記再生信号の振幅を表すものである構成としてもよい。
【0026】
上記の構成によれば、再生信号の振幅を測定する簡単な構成にて、各暫定領域における信号の記録状態を調べ、複数の暫定領域から試し書き領域を選択することができる。
【0027】
上記の光情報記録装置において、前記記録条件設定手段は、光記録媒体に対しての記録条件を、試し書き領域からの再生信号の検出量に基づいて設定するものであり、前記試し書き領域からの再生信号の検出量は、前記再生信号の品質を表すものである構成としてもよい。
【0028】
上記の構成によれば、試し書き領域からの再生信号の品質に基づいて、光記録媒体への記録条件の設定を正確に行うことができる。
【0029】
また、再生信号品質は、光記録媒体のパワーマージン規定になっていることが多く、試し書き領域からの再生信号の検出量によって示される、試し書き領域での信号の記録状態を光記録媒体のパワーマージン規定と合致する値にて示すことができる。
【0030】
上記の光情報記録装置において、前記記録条件設定手段は、光記録媒体に対しての記録条件を、試し書き領域からの再生信号の検出量に基づいて設定するものであり、前記試し書き領域からの再生信号の検出量は、前記再生信号の振幅を表すものである構成としてもよい。
【0031】
上記の構成によれば、再生信号の振幅を測定する簡単な構成にて、各試し書き領域における信号の記録状態を調べ、光記録媒体への記録条件の設定を行うことができる。
【0032】
上記の光情報記録装置は、記憶手段と、この記憶手段に前記領域選択情報を記憶させる記憶制御手段とをさらに備えている構成としてもよい。
【0033】
また、上記の光情報記録装置は、前記記憶手段から領域選択情報を取得する情報取得手段をさらに備え、前記記録条件設定手段が、前記情報取得手段から得た領域選択情報に基づいて前記試し書きを行う構成としてもよい。
【0034】
上記の構成によれば、情報作成手段にて作成された領域選択情報を記憶手段に保存しておくことができる。この場合、記憶制御手段は、光記録媒体を識別するための識別情報と領域選択情報とを関連付けて記憶手段に記憶させるのが好ましい。これにより、同一の光記録媒体に対して記録を行う場合には、記憶手段に記憶されている領域選択情報を使用して試し書き領域に試し書きを行い、光記録媒体への記録条件を設定することができるので、処理時間を短縮することができる。
【0035】
上記の光情報記録装置は、前記領域選択情報を前記光記録媒体に記録させる記録制御手段を備えている構成としてもよい。
【0036】
また、上記の光情報記録装置は、前記領域選択情報が前記光記録媒体から読み出されるように前記記録再生手段を制御する読出制御手段を備えている構成としてもよい。
【0037】
上記の構成によれば、各光記録媒体は、光記録媒体ごとに異なる領域選択情報をそれ自身で保持することができる。したがって、その光記録媒体に対して、次回に記録が行われる場合には、その光記録媒体が保持する領域選択情報を作成した光情報記録装置とこれとは異なる光情報記録装置とにかかわらず、光記録媒体が保持する領域選択情報を使用して試し書きを行い、光記録媒体への記録条件を設定することができる。したがって、処理時間を短縮することができる。
【0038】
本発明の光情報記録装置の制御プログラムは、上記の光情報記録装置が備える少なくとも情報作成手段および記録条件設定手段をコンピュータにより実現するものである。
【0039】
本発明の記録媒体は、上記の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なものである。
【0040】
上記の光情報記録装置において、前記情報作成手段は、各暫定領域からの各再生信号の検出量の平均値を求め、この平均値から所定の範囲内の検出量が得られる暫定領域を前記試し書き領域として選択する構成としてもよい。
【0041】
上記の構成によれば、各暫定領域からの各再生信号の検出量の平均値を求め、この平均値から所定の範囲内の検出量が得られる暫定領域を試し書き領域として選択するので、各暫定領域のうち、再生信号の検出量についてのトラック周方向の変動(周内変動)が小さい暫定領域を、試し書き領域として適切に選択することができる。これにより、光ディスクの周方向において感度むらが発生する場合であっても、記録条件を精度良く設定して、光記録媒体への記録を良好に行うことができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図7に基づいて以下に説明する。ここでは光ディスク(光記録媒体)の一例として光磁気ディスクを使用し、これに対して光磁気記録を行う場合について説明する。また、ここでは、光磁気記録の一態様として磁界変調記録を挙げ、この記録において記録光量を最適化する場合について説明する。したがって、以下においては、記録磁界強度を一定とし、記録光量を変化させながら最適な記録光量を設定する構成について説明する。なお、記録磁界強度の最適化についても、ほぼ同様の構成により可能である。
【0043】
図2に示すように、本実施の形態の光情報記録装置1は、光ヘッド11および磁気ヘッド12を有する光ピックアップ(記録再生手段)13、光ピックアップ駆動回路14、レーザ駆動回路15、磁気ヘッド駆動回路16および再生回路17を有する記録再生回路群(記録再生手段)18、制御部20、メモリ(記憶手段)31並びにセンサ32を備えている。
【0044】
この光情報記録装置1での記録動作時には、光ピックアップ駆動回路14が、制御部20に制御されて、回転する光磁気ディスクDのトラックヘピックアップ13を移動させる。そして、レーザ駆動回路15が、制御部20に制御されて、光ヘッド11からの記録光量を設定するとともに、磁気ヘッド駆動回路16が、制御部20に制御されて、磁気ヘッド12から記録磁界を発生させる。これにより、光ヘッド11から記録用のレーザビームが光磁気ディスクDの記録部位に照射されると同時に、磁気ヘッド12から記録用の信号に応じた磁界が光磁気ディスクDに印加され、光磁気ディスクDのトラックに情報が記録される。
【0045】
また、光情報記録装置1での再生動作時には、ピックアップ駆動回路14が、制御部20に制御されて、ピックアップ13を光磁気ディスクDの記録部位へ移動させる。そして、レーザ駆動回路15が、制御部20に制御されて、光ヘッド11から再生用のレーザビームを光磁気ディスクDに照射させる。光磁気ディスクDからの反射光は、光ヘッド11にて検出され、再生回路17にて再生信号gに変換されて、制御部20に入力される。これにより、光磁気ディスクDのトラックに記録された情報が再生される。
【0046】
メモリ31およびセンサ32は、光情報記録装置1において、光磁気ディスクDへの記録条件を決定する機能の構成手段として備えられている。メモリ31は、後述の領域選択情報のデータaを記憶する記憶装置であり、制御部20にて読み書きされる。センサ32は、光磁気ディスクDへの記録環境を検出するものであり、例えば、光磁気ディスクDの記録部位の温度を検出する温度センサからなる。センサ32は、検出した結果を検出信号bとして制御部20へ出力する。
【0047】
光磁気ディスクDは、図3に示すように、内周側にテスト領域Dbを有し、外周側にユーザ領域Daを有する。なお、テスト領域Dbは、上記内周側の位置に限らず、光磁気ディスクDの半径方向における何れの位置に形成されていてもよい。また、テスト領域Dbは1箇所に限らず、複数箇所に形成されていてもよい。
【0048】
光情報記録装置1は、上記テスト領域Dbに対する試し書きに基づいて、光磁気ディスクDへの記録条件を設定し、その記録条件に基づいて光磁気ディスクDの各トラックへの情報記録を行う。なお、光情報記録装置1での記録条件設定後におけるユーザ領域Daへの記録動作は、一般に知られた動作と同様のものである。
【0049】
次に、光情報記録装置1における、上記記録条件としての記録光量を設定するための構成、およびそれによる記録光量設定方法について説明する。
【0050】
図1は、上記光情報記録装置1の記録条件設定のために制御部20が備える各機能部を示すブロック図である。即ち、制御部20は、記録条件制御部21、領域選択情報管理部22、記録条件設定部(記録条件設定手段)23を備えている。
【0051】
記録条件制御部21は、制御部20による、光磁気ディスクDへの最適記録条件を設定するための記録条件設定動作を起動する。即ち、記録条件制御部21は、光磁気ディスクDが光情報記録装置1に装填されたときに記録条件設定動作を起動する。また、記録条件制御部21は、光磁気ディスクDへの情報の記録動作中においても記録条件設定動作を適宜起動する。この場合の例としては、センサ32の検出信号bから記録環境に所定の変化が検出されたとき、例えばセンサ32にて検出される光磁気ディスクDの周りの温度が所定値以上変化したときや、前回の試し書きから所定時間が経過したときに等である。
【0052】
領域選択情報管理部22は、記録条件設定部23が使用する試し書き用の領域選択情報を管理するものであり、情報作成部(情報作成手段)22a、記憶制御部(記憶制御手段)22b、情報取得部(情報取得手段)22c、記録制御部(記録制御手段)22dおよび読出制御部(読出制御手段)22eを備えている。
【0053】
情報作成部22aは領域選択情報の作成動作を行う。即ち、情報作成部22aは、光磁気ディスクDのテスト領域Dbにおけるトラックの複数の領域からの読み出し信号に基づいて試し書きに使用する領域を選択し、その選択結果を示す領域選択情報を記憶制御部22bに送信する。
【0054】
この場合、光磁気ディスクDのテスト領域Dbのトラックに対して、試し書き領域の選択のための選択用記録信号の書き込みが行われ、そのトラックの同一周内における複数の領域(暫定領域)から選択用記録信号の読み出しが行われる。このとき読み出された信号が上記読み出し信号となる。上記動作のうち、選択用記録信号の書き込み、および選択用記録信号の読み出しは、情報作成部22aが記録再生回路群18を制御することにより行われる。
【0055】
ここで、最適記録条件を設定するための試し書きが光磁気ディスクDのトラックに対して行われた場合、そのトラックからの読み出し信号は、光磁気ディスクDのチルトや感度差等の影響を受け、トラックの同一周内であっても同一であるとは限らない。そこで、情報作成部22aは、上記のように、所定の記録パワーにてテスト領域Db内のトラックに記録(選択用記録信号の記録)が行われ、そのトラックの同一周内に設定した複数の領域から読み出し信号(選択用記録信号のからの読出し信号)が得られるように記録再生回路群18を制御し、得られた読み出し信号に基づいて試し書き領域を選択する。したがって、複数の試し書き領域からの各読み出し信号(以下、周内変動信号と称する)は、トラックの周内のチルトや感度差等の変動を表したものとなる。
【0056】
次に、情報作成部22aは、各周内変動信号の検出量(例えばビットエラーレイト:Bit Error Rate)の平均値を求め、その平均値を基準とし、その平均値から所定の範囲内の検出量を示したトラックの領域を試し書き領域として選択する。その後、情報作成部22aは、その選択結果を示す領域選択情報を記憶制御部22bに送信し、その領域選択情報を記憶制御部22bがメモリ31に格納する。
【0057】
なお、光磁気ディスクDにおいて、図3に示したテスト領域Dbに代わるテスト領域が光磁気ディスクDの半径方向の複数位置に設けられている場合、領域選択情報はそれら複数のテスト領域に対応して作成され、メモリ31に記憶される。
【0058】
情報取得部22cは、メモリ31から領域選択情報を読み出し、記録条件設定部23に供給する。情報作成部22aにて作成された領域選択情報は、上記のようにメモリ31に格納されるので、この格納以後、記録条件制御部21により記録条件設定動作が起動されたときは、情報取得部22cの上記動作により、領域選択情報管理部22内での記録条件設定の処理時間を短縮することができる。
【0059】
記録条件設定部23は、領域選択情報管理部22から提供される上記領域選択情報に基づいて光磁気ディスクDのテスト領域Dbにおける試し書き領域に対して試し書きが行われ、かつ試し書きされた信号が試し書き領域から読み出されるように、記録再生回路群18を制御する。また、記録条件設定部23は、試し書き領域からの読み出し信号に基づき、光磁気ディスクDに対する複数の記録条件(例えば複数の記録光量)から最適記録条件(例えば最適記録光量)を設定する。
【0060】
上記試し書きは、光磁気ディスクDのトラック上において、領域選択情報に基づいて選択された複数の試し書き領域に対して、複数の記録条件にて行われる。この場合、記録条件設定部23は複数の記録条件を各試し書き領域に割り当てる。各試し書き領域では割り当てられた記録条件の下で試し書きが行われる。
【0061】
また、試し書きは、周内変動信号の平均値を基準にして、トラック上の周方向における複数の領域から選択された試し書き領域に対して行われるので、試し書きにより得られる光磁気ディスクDに対しての最適記録条件は、周内変動の影響が低減されたものとなる。
【0062】
次に、上記の制御部20の動作を具体例を用いてさらに詳細に説明する。ここでは、光磁気ディスクDのテスト領域Dbにおけるトラック内の12個のセクタを使用し、記録光量を6条件に応じて変化させて試し書きを行い、最適記録光量を設定するものとする。この場合、最適記録光量は、読み出し信号の検出量であるBER(Bit Error Rate)が閾値5E−4となる記録光量に基づいて設定するものとする。
【0063】
図4には、テスト領域Dbにおけるトラックの上記12個のセクタに対して、所定の記録光量で記録し、記録した信号を所定の再生光量で読み出した場合の読み出し信号の検出量(BER)を実線41にて示す。即ち、この読み出し信号が周内変動信号である。
【0064】
上記周内変動信号の検出量の平均値は同図に点線42で示す値となり、情報作成部22aは、この平均値を基準にして、セクタ12個のうち、前記平均値から所定の範囲内の検出量が得られた領域を試し書き領域として選択する。図4では試し書き領域として選択されるセクタの検出量(BER)を白丸で示している。そして、この選択結果が領域選択情報としてメモリ31に記憶される。
【0065】
次に、記録条件設定部23が試し書き動作に用いる記録条件の設定を行う。このとき、記録条件設定部23は、記録光量を規定する6条件(Pw1〜Pw6)の各々に対し、領域選択情報に基づいてそれぞれ1個のセクタ(試し書き領域)を割り当てる。図5には上記割り当ての結果による、各記録条件と各セクタとの対応関係、即ち各セクタに対する試し書き条件を示す。その後、上記試し書き条件に基づき、各セクタに割り当てられた記録光量により、トラックに対して試し書きが行われる。
【0066】
次に、光情報記録装置1による試し書き動作を他の方式による試し書き動作と比較した結果について図6により説明する。
【0067】
ここでの比較例は、トラック1周の12セクタにおいて、セクタ番号1〜6を第1のグループ、セクタ番号7〜12を第2のグループとし、記録光量の6条件(Pw1〜Pw6:Pw1<Pw2<Pw3<Pw4<Pw5<Pw6)の各々に対して各グループの各1個のセクタを割り当てて試し書きを行い、第1のグループと第2のグループとの同一記録光量にて試し書きを行ったセクタ(2個のセクタ)、例えばセクタ番号1とセクタ番号7とから得られたBERを平均したものである。
【0068】
一方、比較の基準となる例(基準例)は、6条件(Pw1〜Pw6)の各記録光量によりトラック1周(12セクタ)に対して試し書きを行い、記録光量毎に12セクタでの平均BERを算出したものである。試し書きの結果は、BER変化が基準例の平均BER変化に近いもののほうが、トラック1周に対して安定して記録を行える記録光量を設定できることになる。
【0069】
図6において、BERの閾値5E−4における記録光量を比較したとき、比較例での測定結果は、周内変動の影響を受け、基準例の測定結果、即ちトラック1周の平均BER変化からかけ離れた結果になっている。これに対して、光情報記録装置1での試し書き動作による測定結果は、基準例の測定結果に近い結果となっている。したがって図6の結果から、光情報記録装置1での記録光量設定では、周内変動の影響を低減して、高精度に最適記録光量を設定できることが分かった。
【0070】
なお、上記の例において、最適記録光量は、読み出し信号の検出量であるBERが閾値5E−4となる記録光量、即ち下限の記録光量に基づいて設定しているが、これに限らず、上限の記録光量に基づいて設定してもよい。さらには、下限および上限の両方の記録光量に基づいて設定してもよい。
【0071】
次に、光情報記録装置1における記録光量の最適化の動作を図7のフローチャートにより説明する。
【0072】
光情報記録装置1に光磁気ディスクDが装填されると、記録条件制御部21は、光磁気ディスクDへの最適記録条件を設定するための、制御部20による記録条件設定動作を起動する。したがって、領域選択情報管理部22の情報作成部22aの制御により、光ピックアップ13が光磁気ディスクDのテスト領域Dbにアクセスする(S1)。
【0073】
次に、領域選択情報管理部22の情報取得部22cは、メモリ31内に領域選択情報が格納されているか否かを判定する(S2)。この判定の結果、メモリ31内に領域選択情報が格納されていない場合、情報作成部22aは試し書き領域選択動作を行う。
【0074】
即ち、情報作成部22aの制御により、テスト領域Db内のトラックに所定の記録光量でテストパターン(選択用記録信号)が記録され、所定の再生光量で、上記トラックの複数の領域(例えば複数のセクタ)から各々テストパターンが読み出される。これにより、情報作成部22aはテストパターンの読み出し信号から周内変動信号を検出する(S3)。
【0075】
さらに、情報作成部22aは、上記周内変動信号と周内変動信号の検出量の平均値とに基づいて、上記複数の領域のうちから試し書き領域を選択する。記憶制御部22bは、それら試し書き領域を特定するための情報を領域選択情報としてメモリ31に格納する(S4)。
【0076】
メモリ31に格納された領域選択情報は情報取得部22cにより取り出され、記録条件設定部23に供給される。あるいは、記憶制御部22bが領域選択情報を、メモリ31に格納するとともに記録条件設定部23に供給する。記録条件設定部23は、領域選択情報を受け取ると、その領域選択情報によって選択されている各試し書き領域に対し、試し書き条件としてそれぞれ記録光量を設定する(S5)。
【0077】
次に、記録条件設定部23の制御により、各試し書き領域に対して、各々設定された試し書き条件の下で試し書きが行われる(S6)。その後、制御部20は、試し書き領域からの読み出し信号に基づいて、光磁気ディスクDに記録する場合の最適記録光量を決定する(S7)。
【0078】
一方、S2において、メモリ31に領域選択情報が格納されている場合、領域選択情報管理部22の情報取得部22cは、その領域選択情報をメモリ31から取得し(S8)、記録条件設定部23に与える。その後、S5以下の動作が行われる。
【0079】
なお、上記周内変動信号の検出量としては、エラー、ジッタ、最尤復号におけるユークリッド距離が最小であるパスの尤度の差に基づくもの等、再生信号品質を表すものを用いることができる。
【0080】
上記、エラーおよびジッタは、何れも光磁気ディスクDのパワーマージンの規定になっていることが多く、記録状態をその光磁気ディスクDのマージン規定の閾値と合致する値で示すことができる。
【0081】
また、最尤復号におけるユークリッド距離が最小であるパスの尤度の差に基づくものは、それによって周内変動信号の再生信号品質を表すことができるため、エラーやジッタ同様、検出量として使用可能である。上記再生信号品質の評価方法は、T.Perkins,“A Window Margin Like Procedure for Evaluating PRML Channel Performance”;IEEE Transactions on Magnetics,Vol.31,No.2,1995,pp.1109−1114に記載されている。
【0082】
また、上記周内変動信号の検出量として、上記テストパターンの信号振幅も用いることができる。
【0083】
また、上記S3では、トラックに所定の記録光量でテストパターンを記録したものを読み出し、周内変動信号を検出する場合を例に挙げて説明した。しかしながら、上記複数領域のそれぞれに含まれるプリフォーマット部分の読み出し信号の検出量を周内変動信号の検出量として用いることもできる。この場合には、トラックに所定の記録光量でテストパターンを記録する処理を省略できるため、動作の時間の短縮が可能である。なお、上記プリフォーマット部分は、例えばトラックの溝の片側あるいは両側の側壁に形成された蛇行や、凹凸形状のマークなどを指しており、その再生信号はトラック周方向のチルト変化等の影響により変動する。
【0084】
また、試し書き動作における各記録条件に対する読み出し信号としても、上記周内変動信号同様、エラー、ジッタ、あるいは最尤復号におけるユークリッド距離が最小であるパスの尤度の差に基づくもの等、再生信号品質を表すものを用いることができ、また信号振幅も用いることができる。
【0085】
また、領域選択情報管理部22の情報作成部22aにおいては、周内変動信号の平均値を求め、その平均値を基準にしてトラックの試し書き領域を選択している。しかしながら、これに限定されることなく、トラックの周方向に設定された複数領域を、各領域の周内変動信号の検出量に基づいて、それぞれが少なくとも1個の領域を含むように3個のグループに分割し、最大の検出量が得られた領域を含むグループと最小の検出量が得られた領域を含むグループとを除いたグループに属する領域を試し書き領域として選択するようにしてもよい。この場合においても、トラックの周内のチルトや感度差等の変動の影響が小さい領域を試し書き領域とすることができるので、高精度に最適記録条件を設定することができる。
【0086】
また、上記の例において、光磁気ディスクDの試し書き領域を示す領域選択情報は、メモリ31のみに記録されるようにしていたが、さらに光磁気ディスクDに記録されるようにしてもよい。この場合の光情報記録装置1の動作を図8および図9のフローチャートに基づいて以下に説明する。
【0087】
なお、以下の説明では、領域選択情報を記録する光磁気ディスクD上の領域としてテスト領域Dbを用いた場合について説明するが、領域選択情報を記録する領域は、光磁気ディスクD上のどの領域であっても構わない。
【0088】
図8には、メモリ31に格納されている領域選択情報を、光磁気ディスクDのテスト領域Dbに記録する領域選択情報管理部22の記録制御部22dの具体的動作を示す。
【0089】
同図において、記録制御部22dは、メモリ31から領域選択情報を読み出し(S11)、読み出した領域選択情報を、記録再生回路群18を制御して、光ピックアップ13により光磁気ディスクDのテスト領域Dbに記録させる(S12)。
【0090】
なお、記録制御部22dは、上記の動作を行うものに限らず、情報作成部22aにて作成された領域選択情報を直接光磁気ディスクDに記録させるものであってもよい。
【0091】
上記のように、領域選択情報が光磁気ディスクDに記録された場合には、その領域選択情報を作成した光情報記録装置1だけでなく、それ以外の光情報記録装置1においても、装填された光磁気ディスクDから領域選択情報を読み出すことにより、その領域選択情報を使用して試し書きを行い、良好に記録条件を設定することができる。
【0092】
光磁気ディスクDに記録された領域選択情報は、領域選択情報管理部22内の読出制御部22eにより読み出される。その動作を図9のフローチャートにより説明する。
【0093】
同図において、読出制御部22eは、記録再生回路群18を制御することにより、光ピックアップ13を光磁気ディスクDのテスト領域Dbにアクセスさせる(S21)。次に、光ピックアップ13によりテスト領域Dbの領域選択情報が読み出される(S22)。次に、読出制御部22eは、光磁気ディスクDから読み出された領域選択情報をメモリ31内に格納する(S23)。
【0094】
以上のように、本実施の形態に係る光情報記録装置1および光情報記録方法では、光ディスクから得られた周内変動信号に基づいて、トラック周方向に設定された複数の領域から試し書き領域を選択し、その試し書き領域を示す情報を領域選択情報として保持する。
【0095】
したがって、光ディスクのトラック周方向におけるチルトの変動や記録膜の成膜上のばらつきなどから、光ディスクの周方向において感度むらが発生する場合においても、上記領域選択情報が示す試し書き領域に対して試し書き動作を行うことにより、光ディスクに対する最適記録条件を短時間にてかつ精度良く設定することができる。なお、上記最適記録条件については、これに限定されることなく、良好な記録条件であってもよい。
【0096】
また、本実施の形態は本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0097】
例えば、記録光量の設定は、各トラックにおいて少なくとも1回行うことが望ましいものの、必ずしも全てのトラックに対して行う必要はなく、複数トラックごとに行ってもよい。また、周内変動信号を得るためのトラックの複数領域としては、セクタ内を複数に分割して設定した領域を使用することもできる。
【0098】
また、光ディスクへの記録に際して設定する記録条件は、記録磁界強度を最適化する場合にも同様に適用可能である。また、上記の例では磁界変調記録の場合について示したが、本発明の構成によれば、光変調記録の場合においても、高感度に記録光量を設定することができる。さらに、本発明の構成は、光磁気記録だけでなく、相変化記録等の他の光記録方式に対しても同様に実施することができる。
【0099】
また、上記光情報記録装置1は、制御部20の各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記憶媒体)などを備えている。
【0100】
そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウエアである制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能にした記録媒体を、上記光情報記録装置1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても達成可能である。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した機能を実現することにより、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0101】
【発明の効果】
以上のように、本発明の光情報記録装置は、光記録媒体に対する信号の記録再生を行う記録再生手段と、光記録媒体のトラックに対してそのトラック方向に複数の暫定領域を設定し、これら暫定領域の再生が行われるように前記記録再生手段を制御するとともに、各暫定領域からの各再生信号の検出量に基づき、複数の前記暫定領域のうちから試し書き領域とする暫定領域を選択し、この選択により設定された試し書き領域を示す領域選択情報を作成する情報作成手段と、前記領域選択情報によって示される、光記録媒体の前記試し書き領域に対して試し書きが行われ、かつ前記試し書き領域の再生が行われるように前記記録再生手段を制御するとともに、前記試し書き領域からの再生信号に基づいて前記光記録媒体に対しての記録条件を設定する記録条件設定手段とを備えている構成である。
【0102】
また、本発明の光情報記録方法は、光記録媒体のトラックに対してそのトラック方向に複数の暫定領域を設定し、各暫定領域からの各再生信号の検出量に基づき、複数の前記暫定領域のうちから試し書き領域とする暫定領域を選択するステップと、前記光記録媒体の前記試し書き領域に対して試し書きを行い、前記試し書き領域からの再生信号に基づいて前記光記録媒体に対しての記録条件を設定するステップとを備えている構成である。
【0103】
上記の構成によれば、光記録媒体への記録条件を、トラックの1周毎に記録条件を変化させて記録し再生することにより設定する場合や、トラックの周内の複数箇所において最適記録条件を求め、それらを平均することにより設定する場合等に比べて、記録条件の設定に要する時間を短縮することができる。しかも、光記録媒体の感度むら、即ちトラックの周方向におけるチルトの変動や記録膜の成膜上のばらつきなどに起因して光記録媒体の周方向に発生する感度むらの影響を低減して、光記録媒体への記録条件を精度よく設定し、光記録媒体に対して良好な記録を行うことができる。
【0104】
さらに、本発明の光情報記録装置において、前記情報作成手段は、各暫定領域からの各再生信号の検出量に基づき、複数の暫定領域を、それぞれが少なくとも1個の暫定領域を含む3個以上のグループに分割し、最大の検出量が得られた暫定領域を含むグループと最小の検出量が得られた暫定領域を含むグループとを除いたグループに属する暫定領域を前記試し書き領域として選択する構成である
【0105】
上記の構成によれば、少なくとも1個の暫定領域を含む3個以上のグループのうちから、再生信号の検出量についてのトラック周方向の変動(周内変動)が大きい暫定領域を含まないグループの暫定領域を、試し書き領域として適切に選択することができる。これにより、光ディスクの周方向において感度むらが発生する場合であっても、記録条件を精度良く設定して、光記録媒体への記録を良好に行うことができる。
【0106】
上記の光情報記録装置において、前記暫定領域からの再生信号は、光記録媒体のトラックに所定の記録条件にて信号が記録され、この信号が再生されることにより得られる構成としてもよい。
【0107】
上記の構成によれば、暫定領域からの再生信号を得るために、この再生信号を得るのに適した所定の記録条件にて各暫定領域に信号を記録することができる。したがって、各暫定領域からの再生信号の検出量を適切に得ることができ、その検出量に基づいた試し書き領域の選択、さらには光記録媒体への記録条件の設定を正確に行うことができる。
【0108】
上記の光情報記録装置において、前記暫定領域からの再生信号は、光記録媒体のトラックにおけるプリフォーマット部分が再生されることにより得られる構成としてもよい。
【0109】
上記の構成によれば、各暫定領域からの再生信号を得るための、各暫定領域への信号の記録動作を省略することができる。この結果、処理時間を短縮することができる。
【0110】
上記の光情報記録装置において、前記暫定領域からの再生信号の検出量は、前記再生信号の品質を表すものである構成としてもよい。
【0111】
上記の構成によれば、暫定領域からの再生信号の検出量は再生信号の品質を表すものであるので、高品質の再生信号が得られる暫定領域を試し書き領域として選択することができる。この結果、試し書き領域からの再生信号に基づく光記録媒体への記録条件の設定を正確に行うことができる。
【0112】
また、再生信号品質は、光記録媒体のパワーマージン規定になっていることが多く、暫定領域からの再生信号の検出量によって示される、暫定領域での信号の記録状態を光記録媒体のパワーマージン規定と合致する値にて示すことができる。
【0113】
上記の光情報記録装置において、前記暫定領域からの再生信号の検出量は、前記再生信号の振幅を表すものである構成としてもよい。
【0114】
上記の構成によれば、再生信号の振幅を測定する簡単な構成にて、各暫定領域における信号の記録状態を調べ、複数の暫定領域から試し書き領域を選択することができる。
【0115】
上記の光情報記録装置において、前記記録条件設定手段は、光記録媒体に対しての記録条件を、試し書き領域からの再生信号の検出量に基づいて設定するものであり、前記試し書き領域からの再生信号の検出量は、前記再生信号の品質を表すものである構成としてもよい。
【0116】
上記の構成によれば、試し書き領域からの再生信号の品質に基づいて、光記録媒体への記録条件の設定を正確に行うことができる。
【0117】
また、再生信号品質は、光記録媒体のパワーマージン規定になっていることが多く、試し書き領域からの再生信号の検出量によって示される、試し書き領域での信号の記録状態を光記録媒体のパワーマージン規定と合致する値にて示すことができる。
【0118】
上記の光情報記録装置において、前記記録条件設定手段は、光記録媒体に対しての記録条件を、試し書き領域からの再生信号の検出量に基づいて設定するものであり、前記試し書き領域からの再生信号の検出量は、前記再生信号の振幅を表すものである構成としてもよい。
【0119】
上記の構成によれば、再生信号の振幅を測定する簡単な構成にて、各試し書き領域における信号の記録状態を調べ、光記録媒体への記録条件の設定を行うことができる。
【0120】
上記の光情報記録装置は、記憶手段と、この記憶手段に前記領域選択情報を記憶させる記憶制御手段とをさらに備えている構成としてもよい。
【0121】
また、上記の光情報記録装置は、前記記憶手段から領域選択情報を取得する情報取得手段をさらに備え、前記記録条件設定手段が、前記情報取得手段から得た領域選択情報に基づいて前記試し書きを行う構成としてもよい。
【0122】
上記の構成によれば、情報作成手段にて作成された領域選択情報を記憶手段に保存しておくことができる。この場合、記憶制御手段は、光記録媒体を識別するための識別情報と領域選択情報とを関連付けて記憶手段に記憶させるのが好ましい。これにより、同一の光記録媒体に対して記録を行う場合には、記憶手段に記憶されている領域選択情報を使用して試し書き領域に試し書きを行い、光記録媒体への記録条件を設定することができるので、処理時間を短縮することができる。
【0123】
上記の光情報記録装置は、前記領域選択情報を前記光記録媒体に記録させる記録制御手段を備えている構成としてもよい。
【0124】
また、上記の光情報記録装置は、前記領域選択情報が前記光記録媒体から読み出されるように前記記録再生手段を制御する読出制御手段を備えている構成としてもよい。
【0125】
上記の構成によれば、各光記録媒体は、光記録媒体ごとに異なる領域選択情報をそれ自身で保持することができる。したがって、その光記録媒体に対して、次回に記録が行われる場合には、その光記録媒体が保持する領域選択情報を作成した光情報記録装置とこれとは異なる光情報記録装置とにかかわらず、光記録媒体が保持する領域選択情報を使用して試し書きを行い、光記録媒体への記録条件を設定することができる。したがって、処理時間を短縮することができる。
【0126】
上記の光情報記録装置において、前記情報作成手段は、各暫定領域からの各再生信号の検出量の平均値を求め、この平均値から所定の範囲内の検出量が得られる暫定領域を前記試し書き領域として選択する構成としてもよい。
【0127】
上記の構成によれば、各暫定領域のうち、再生信号の検出量についてのトラック周方向の変動(周内変動)が小さい暫定領域を、試し書き領域として適切に選択することができる。これにより、光ディスクの周方向において感度むらが発生する場合であっても、記録条件を精度良く設定して、光記録媒体への記録を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2に示した光情報記録装置における記録条件設定に関わる構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の一形態に係る光情報記録装置の構成の概略を示すブロック図である。
【図3】 図2に示した光情報記録装置により情報が記録される光磁気ディスクを示す説明図である。
【図4】 図2に示した光情報記録装置が行う記録条件設定の動作に関わる周内変動信号の一例を示すグラフである。
【図5】 図2に示した光情報記録装置が行う記録条件設定の動作に関わる領域選択情報の一例を示す説明図である。
【図6】 図2に示した光情報記録装置が行う記録条件設定の動作に関わる試し書き動作結果の一例を示すグラフである。
【図7】 図2に示した光情報記録装置が行う記録条件設定の動作を示すフローチャートである。
【図8】 図2に示した光情報記録装置が行う、領域選択情報を光磁気ディスクに記録する場合の動作を示すフローチャートである。
【図9】 図2に示した光情報記録装置が行う、光磁気ディスクから領域選択情報を読み出す動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光情報記録装置
13 光ピックアップ(記録再生手段)
18 記録再生回路群(記録再生手段)
21 記録条件制御部
22 領域選択情報管理部
22a 情報作成部(情報作成手段)
22b 記憶制御部(記憶制御手段)
22c 情報取得部(情報取得手段)
22d 記録制御部(記録制御手段)
22e 読出制御部(読出制御手段)
23 記録条件設定部(記録条件設定手段)
31 メモリ
32 センサ
D 光磁気ディスク(光記録媒体)

Claims (14)

  1. 光記録媒体に対する信号の記録再生を行う記録再生手段と、
    光記録媒体のトラックに対してそのトラックの同一周内に3個以上の暫定領域を設定し、これら暫定領域の再生が行われるように前記記録再生手段を制御するとともに、各暫定領域からの各再生信号の検出量に基づき、前記3個以上の暫定領域を、それぞれが少なくとも1個の暫定領域を含む3個以上のグループに分割し、最大の検出量が得られた暫定領域を含むグループと最小の検出量が得られた暫定領域を含むグループとを除いた、検出量の周内変動が大きい暫定領域を含まないグループに属する暫定領域を、試し書き領域として選択し、この選択により設定された試し書き領域を示す領域選択情報を作成する情報作成手段と、
    前記領域選択情報によって示される、光記録媒体の前記試し書き領域に対して試し書きが行われ、かつ前記試し書き領域の再生が行われるように前記記録再生手段を制御するとともに、前記試し書き領域からの再生信号に基づいて前記光記録媒体に対しての記録条件を設定する記録条件設定手段とを備えていることを特徴とする光情報記録装置。
  2. 前記暫定領域からの再生信号は、光記録媒体のトラックに所定の記録条件にて信号が記録され、この信号が再生されることにより得られるものであることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録装置。
  3. 前記暫定領域からの再生信号は、光記録媒体のトラックにおけるプリフォーマット部分が再生されることにより得られるものであることを特徴とする請求項1に記載の光情報記録装置。
  4. 前記暫定領域からの再生信号の検出量は、前記再生信号の品質を表すものであることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の光情報記録装置。
  5. 前記暫定領域からの再生信号の検出量は、前記再生信号の振幅を表すものであることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の光情報記録装置。
  6. 前記記録条件設定手段は、光記録媒体に対しての記録条件を、試し書き領域からの再生信号の検出量に基づいて設定するものであり、
    前記試し書き領域からの再生信号の検出量は、前記再生信号の品質を表すものであることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の光情報記録装置。
  7. 前記記録条件設定手段は、光記録媒体に対しての記録条件を、試し書き領域からの再生信号の検出量に基づいて設定するものであり、
    前記試し書き領域からの再生信号の検出量は、前記再生信号の振幅を表すものであることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の光情報記録装置。
  8. 記憶手段と、
    この記憶手段に前記領域選択情報を記憶させる記憶制御手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の光情報記録装置。
  9. 前記記憶手段から領域選択情報を取得する情報取得手段をさらに備え、
    前記記録条件設定手段は、前記情報取得手段から得た領域選択情報に基づいて前記試し書きを行うことを特徴とする請求項8に記載の光情報記録装置。
  10. 前記領域選択情報を前記光記録媒体に記録させる記録制御手段を備えていることを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の光情報記録装置。
  11. 前記領域選択情報が前記光記録媒体から読み出されるように前記記録再生手段を制御する読出制御手段を備えていることを特徴とする請求項10に記載の光情報記録装置。
  12. 光記録媒体のトラックに対してそのトラックの同一周内に3個以上の暫定領域を設定し、各暫定領域からの各再生信号の検出量に基づき、前記3個以上の暫定領域を、それぞれが少なくとも1個の暫定領域を含む3個以上のグループに分割し、最大の検出量が得られた暫定領域を含むグループと最小の検出量が得られた暫定領域を含むグループとを除いた、検出量の周内変動が大きい暫定領域を含まないグループに属する暫定領域を、試し書き領域として選択するステップと、
    前記光記録媒体の前記試し書き領域に対して試し書きを行い、前記試し書き領域からの再生信号に基づいて前記光記録媒体に対しての記録条件を設定するステップとを備えていることを特徴とする光情報記録方法。
  13. 請求項1から11の何れか1項に記載の光情報記録装置が備える少なくとも情報作成手段および記録条件設定手段をコンピュータにより実現するための光情報記録装置の制御プログラム。
  14. 請求項13に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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