JP3989455B2 - Ofdm送信機 - Google Patents

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本発明は、高速周波数ホッピングを行うOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:OFDM)送信機に関する。
情報化社会の発展により、身近な場面で使用出来る通信手段が飛躍的に増加しており、その通信速度の増加も著しい。通信速度を増加させるために、その伝送媒体ではそれまで使用されていなかった帯域を使用する例も多い。例えば無線通信においては、現在は特定の帯域を特定の用途に限定して使用するよう法律で定めているが、いくつかの帯域は複数の用途に免許不要で開放しているし、将来的には、非常に広い帯域を小電力近距離通信に限定して、他の用途と重ねるように開放する可能性がある。このような場合、ある通信が他の用途の無線に対して干渉波となる可能性が高い。
このように、通信容量の増大に伴い、様々な干渉が発生する可能性が高くなっている。干渉を受ける側(被干渉側)の干渉に対する性能は様々で、少々の干渉ならば問題無いことが多いが、例えば電波天文のように、ほんの少しの干渉でも多大な影響を被るものもある。そのような感度の高い用途に対しては、その周波数には干渉波を出さないようにするなどの配慮が必要である。
OFDM変調方式は、無線LANやxDSL等、種々の通信で使用されている重要な変調方式であり、周波数利用効率が高く、コンパクトなスペクトルを有するという特徴を持っている。
OFDMでは高速逆フーリエ変換(IFFT)されたされた一塊りの時間信号であるシンボルが送信されるが、当然のことながらシンボル毎にそれぞれのトーンに乗せられるデータは異なる。IFFTという手法を使用するため、各トーンのシンボル間の波形を連続的に遷移させることが難しい。したがって、隣接するシンボルの時間波形を単純につなぎ合わせて出力すると、各トーンのシンボル間の遷移が不連続となり不連続な位相変調が掛かって、各トーンのスペクトルの裾野が広がってしまう。
OFDMでは特定のトーンを使用しないことによって、特定の周波数が他の無線に干渉しないようにすることができるが、このようなスペクトルの広がりがあると、隣接するトーンからの広がりが漏れ込むため干渉の抑圧度が劣化する。また、OFDM信号の帯域外のスプリアスも増加する。
IEEE802.11aで規定されている無線LANにもOFDM通信方式が使用されているが、ここでは各シンボルの時間波形の両端をなだらかに整形する方法が開示されている。
一方、IEEE802.15.3aで標準化作業が進んでいる高速パーソナルエリア無線ネットワークでもOFDM通信方式が候補に上げられている。ここで検討されている方法は、単なるOFDMではなく、シンボル毎に周波数ホッピングする高速周波数ホッピングOFDM方式である。不連続な位相変調に加えて、矩形波状の振幅変調が掛かっているため、802.11aの場合と同様にスペクトルの広がりを緩和する必要がある。
通常の周波数ホッピングでは、そのローカル発生器は周波数シンセサイザそのものがホップするか、周波数シンセサイザに接続されたPLL(位相同期ループ)周波数変換回路によって周波数をホップさせていた。しかし、OFDMのシンボル毎に周波数ホッピングし、かつ、そのシンボルレートが非常に速い高速周波数ホッピングOFDMにおいては、従来のローカル発生法では周波数ホッピングの速さに対応できないため、異なる方法が採用されると考えられている(例えば非特許文献1参照)。
IEEE 802.15.3a 提案文書 03/267r5
上述のように、高速周波数ホッピングを行うOFDM通信では、シンボル毎にその周波数が変化するため、不連続な位相変調に加えて、矩形波状の振幅変調も掛かかってしまい、スペクトルの広がりを緩和する必要がある。
本発明は、高速周波数ホッピングを行うOFDM通信において、より簡単にスペクトル広がりを緩和する手段を提供することを目的とする。
本願発明は、このような課題を解決するために、第1の観点によると、ローカル信号で周波数ホッピングを行うOFDM送信機において、送信すべき情報信号を逆フーリエ変換し、デジタル/アナログ変換器にてOFDMシンボルを生成するOFDM変調器と、複数のローカル信号を生成する系を有するローカル信号発生器と、前記複数のローカル信号が入力され、一つのローカル信号を選択出力するセレクタと、前記ローカル信号またはこのローカル信号を周波数変換した信号で前記OFDMシンボルをアップコンバートするアップコンバータと、前記アップコンバータでアップコンバートされたOFDMシンボルのスプリアスを抑圧するように前記セレクタから出力されるローカル信号の包絡線の立ち上がりおよび立ち下がりの形状を制御する波形制御器と、アップコンバートされたOFDMシンボルを送信する送信部とを備えている。
本発明の第2の観点によると、ローカル信号で周波数ホッピングを行うOFDM送信機において、送信すべき情報信号を逆フーリエ変換し、デジアル/アナログ変換器にてOFDMシンボルを生成するOFDM変調器と、複数のローカル信号を生成する系を有するローカル信号発生器と、前記複数のローカル信号に対応する複数のスイッチと、前記スイッチの出力を加算する加算器と、前記加算器出力であるローカル信号またはこのローカル信号を周波数変換した信号で前記OFDMシンボルをアップコンバートするアップコンバータと、前記スイッチ内に設けられ、前記アップコンバータでアップコンバートされたOFDMシンボルのスプリアスが抑圧されるように前記スイッチから出力されるローカル信号の包絡線の立ち上がりおよび立ち下がりの形状を制御する波形制御器と、前記アップコンバータでアップコンバートされたOFDMシンボルを送信する送信部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成でスペクトル広がりを緩和することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るOFDM送信機の構成を示すブロック図である。
図1において、周波数シンセサイザ1は、複数のローカル信号発生系3−x(x=1〜4)より成るローカル信号発生器2に周波数信号を供給する信号源である。セレクタ4は、複数のローカル信号発生系3−x(x=1〜4)から発生するローカル信号のうち一つのローカル信号を選択する。周波数変換器5は、周波数シンセサイザ1の出力とセレクタ4の出力をミキシングしアップコンバーター12へ供給する。
OFDM変調器6は、通常のOFDM送信機に用いられる構成と同じであり、エンコーダ8、マッピング部9、IFFT部(逆高速フーリエ変換部)9、D/Aコンバータ(デジタルアナログ変換部)11より成る。OFDM変調器6の出力は、周波数変換器5から供給されるローカル信号でシンボル毎に高速に周波数ホッピングされて、増幅器などを含むアナログフロントエンド部、アンテナ部(図示せず)に送られ無線信号として送出される。
以下にOFDM送信機の動作を詳細に説明する。データ入力7から入力された送信すべきデータは、エンコーダ8にて誤り訂正符号付加、インターリービングなど適切な符号処理がなされる。符号化されたデータはマッピング部9にて、そのOFDM方式の各トーンの変調方式(QPSK等)の座標にマッピングされる。マッピングされたデータはIFFT(逆高速フーリエ変換)部9にて時間波形に変換され、D/Aコンバータ11で実信号に変換されてアップコンバータ12に出力される。
一方、ローカル信号は以下のように生成される。まず、周波数シンセサイザ1から基準となる周波数の正弦波が出力される。これがローカル信号発生器2に入力されて、周波数ホッピングの各周波数に対応する中間周波数が生成される。ローカル信号発生器2内では、周波数シンセサイザ1からの入力がホッピング周波数の個数に分岐されて(図では4系統に分岐されて)、ローカル信号生成系3−x(x=1〜4)で異なる中間周波数が生成される。これら出力の内の一つがセレクタ4で選択されるが、セレクタ4には波形制御器14が内蔵されている。
波形制御器14はセレクタ4が複数の入力の一つを選択し、出力する際の出力波形の包絡線を決定制御する。波形制御器14はセレクタ4の出力波形の立ち上がり立ち下がりを所望のなだらかな形状に決定する。波形制御器が無いと、セレクタは図3の破線で示したような急激な立ち上がり、立ち下がりとそれに伴うスパイクを持ったような不安定な包絡線の波形を出力するが、波形制御器を用いることによって、実線のような所望のなだらかな立ち上がり、立ち下がりにすることが可能である。波形制御器の詳細については後述する。
図2は波形制御器付きセレクタ4の動作を説明するための図である。図中、周波数1,周波数2,周波数3,周波数4はそれぞれローカル信号生成系3−1,3−2,3−3,3−4で生成されるローカル中間周波数である。太線で重ねた波形は、波形制御器14で制御されたセレクタ4が選択するときの出力波形包絡線を示す。それぞれの周波数を太線のように切り取って行くことにより、セレクタ4から出力される波形は、図の最下段のようになだらかな立ち上がり、立ち下がりの包絡線を有する周波数ホッピングローカル信号となる。なお、セレクタ4の切り換えタイミングは、OFDM送信機を内部に持つ通信端末内のタイミング制御部(図示せず)側から指示されている。具体的には、周波数ホッピングにおける各シンボルの周波数や周波数切り替えのタイミングは、その通信端末が属する無線ネットワークで同期させる必要がある。通信端末内の受信機で受信した無線ネットワーク内の他の端末の信号に同期したタイミングをタイミング制御部で生成し、セレクタ4に供給する。
セレクタ4の出力は、周波数シンセサイザ1の出力で周波数変換器5によって周波数変換され、最終的なRF信号の周波数に変換される。周波数変換器5の出力は、OFDM変調器6によって生成されたベースバンドシンボルを、アップコンバータ12によってRF帯にアップコンバートする。これが適宜、フィルタ、パワーアンプなどを含むアナログフロントエンド部、アンテナ部(図示せず)を介して送信機から出力される。
このようにすると、セレクタの選択波形を制御するだけの簡易な構成で、スプリアスの小さい立ち上がり、立ち下がりが実現できる。
次に、立ち上がり、立ち下がりの包絡線は具体的にはどのような形状が望ましいかについて述べる。一般的に、ゆっくりとなだらかに立ち上がる(または立ち下がる)波形は、大抵、そのスペクトルはコンパクトになる。立ち上がりの部分は、通常、OFDMシンボルの前に付与されるサイクリックプリフィックスと呼ばれる一種のプリアンブルの部分になるため、多少、形が変わってもデータの変調精度には影響を与えない。しかし、立ち下がりの部分はシンボル本体の最後の部分にあたるため、いくらかの変調精度への影響は避けられない。したがってできるだけスペクトル広がりが小さく、かつ変調精度の劣化が小さい波形が望まれる。このような波形の代表的なものとして、ルートコサインロールオフ波形(RCRO)がある。
ルートコサインロールオフ波形(RCRO)は、正弦波の平方根をとった波形であり、具体的には図4の実線で示したような形状である。図4はサイクリックプリフィックスまで含めたOFDMシンボルに、なだらかな立ち下がり、立ち上がりを加えたときの包絡線の形状を示している。横軸はIFFTの時間サンプル数であって時間に対応し、縦軸は最大値を1で正規化した振幅絶対値である。0から徐々にRCRO波形で立ち上がり、立ち上がった後は振幅1がしばらく続き、立ち下がり部は再びRCRO波形で立ち下がる。
このような包絡線波形のスペクトルは図5の実線の様である。横軸はOFDMのトーン間隔周波数を1とした周波数で、縦軸は周波数1のパワーを1とした正規化パワーである。
図6はOFDMの各トーンをQPSKで変調し、そのシンボルに図4のような包絡線を与え、4ビット量子化した場合の、D/A変換後の各トーンの変調位相を示している。QPSKであるため、本来π/2の整数倍の線にぴったり合うはずであるが、立ち上がり、立ち下がりになだらかな包絡線を与えたためと、量子化時の量子化雑音によって、若干ずれている。図6において、○印がRCRO波形の場合の位相である。
RCRO波形は優れた波形であり、本願発明においてもこれを適用してもよいが、より優れた波形として、図4の破線で示されるような放物線状の波形を用いてもよい。RCRO波形は、同じフィルタを2回(受信と送信で1回ずつ)かけた場合に、コサインロールオフと言われる隣接する符号で符号間干渉がほぼ無くなる点で優れており、様々な通信で用いられている。しかし、本願発明は周波数ホッピング通信に適用される発明であり、隣の符号(シンボル)は異なる周波数にいる。したがって、隣接シンボルの符号間干渉を考慮することなく波形を選択できる。放物線状の波形は、RCROより若干シンボルの面積を削るが、そのスペクトルは図5の破線で示すように、裾の広がりが非常に小さく、隣接トーンや、帯域外へのスプリアスが小さくできる。若干シンボルの面積を多く削る分、変調精度が落ちる懸念があるが、実際には、図6の×印で示されるようにRCROとその変調位相は殆ど変わらない、優れた波形である。
このように放物線状の包絡線を用いることにより、変調精度を落とすことなく、よりコンパクトなスペクトルを実現できる。
高速周波数ホッピングを実現するためのローカル信号は高速スイッチと加算器を使用して、図7のようにも実現できる。
図7は図1に示したOFDM送信機の変形例である。OFDMシンボルを生成する部分は図1と同様であるため説明を省略する。周波数シンセサイザ1から基準となる周波数の正弦波が出力される。これがローカル信号発生器2に入力されて、周波数ホッピングの各周波数に対応する中間周波数が生成される。ローカル信号発生器2内では、周波数シンセサイザ1からの入力はホッピング周波数の個数に分岐されて(図では4系統に分岐されて)、それぞれローカル信号生成系3−x(x=1〜4)で異なる中間周波数が生成される。これらはそれぞれスイッチ16−xに入力する。スイッチ16−xはタイミング信号生成部17によって、そのオンオフの時刻が制御されており、複数の(図では4つの)系統の内、同一時刻では一つのみがオンとなるように制御されている。スイッチ16−xにはそれぞれ波形制御器18−xが内蔵されている。なお、図1の例と同様に、タイミング信号生成部17に対しては、その通信端末が所属するネットワークに同期したタイミングが供給されている。
波形制御器18−xはスイッチ16−xがオンとなりローカル信号を出力する際の出力波形の包絡線を決定制御する。波形制御器18−xはスイッチ16−xの出力波形が所望の形状となるように、その立ち上がり立ち下がりを決定する。複数のスイッチ16−xの出力は加算器15に入力され加算される。スイッチ16−xを通過した段階で、1つの時刻に1つのローカル中間周波数しか出力されていないため、加算するだけで周波数ホッピングローカル中間周波数信号を得ることができる。
加算器15の出力は、周波数シンセサイザ1の出力で周波数変換器5によって周波数変換され、最終的なRF信号の周波数に変換される。周波数変換器5の出力は、OFDM変調器6によって生成されたベースバンドシンボルを、アップコンバータ12によってRF帯にアップコンバートする。これが適宜、フィルタ、パワーアンプなどを含むアナログフロントエンド部、アンテナ部(図示せず)を介して送信機から出力される。
このようにすると、スイッチのオンオフ波形を制御するだけの簡易な構成で、スプリアスの小さい立ち上がり、立ち下がりが実現できる。なお、スイッチを用いる方法の優れた点として、シンボル間のガードタイムにも信号を出すことで、よりなだらかな波形でコンパクトなスペクトルを、変調精度を落とすことなく実現できることである。図4のような包絡線を実現しようとした場合、図4では横軸の両端が0まで落ちきっていないことがわかるが、実際にはガードタイムに入る点で急激に0に落ちる。これがスペクトルの裾野を広げる一要因となる。セレクタを使用する図1のような方法においては、ガードタイムは絶対に必要な切り替え時間であり、削ることはできない。しかし、図7のようなスイッチを用いる方法では、ガードタイムを限りなく0に近づけることが可能である。この場合、図4の波形の両端をゆっくり0に近づけ、かつ、OFDM変調器の方でサイクリックプリフィックスを長くする、すなわち、ガードタイムの部分もサイクリックプリフィックスを出力し続けることによって、シンボルの時間波形をよりなだらかなものとすることが可能となって、スプリアスを減らすことが可能である。
なお、スイッチを用いる方法でも、その波形はRCROや、さらには放物線状の包絡線が望ましいことは言うまでもない。
図7において、波形制御器18−xはスイッチ16−xに内蔵されている形態である。実施の形態としてはタイミング信号生成部17で所望の波形を作っておいて、作成した所望の波形でスイッチ16−xを制御する形態でも良い。このような場合、波形制御器がタイミング信号生成部17内に一つですむ可能性があって回路規模が縮小できる。ただし、タイミング信号生成部17からスイッチ16−xまで配線が長くなる場合は、スイッチ16−xに到達するまでに波形が乱れてしまう可能性があり、そのような場合、スイッチ16−xの近傍で制御信号を整形しなおすことが多い。このような場合は図7のようにそれぞれのスイッチ16−xが波形制御器18−xを有している方が適切である。
同様に図1においても、波形制御器14はセレクタ4の中ではなく、セレクタに選択のタイミングを指示するタイミング制御部(図示せず)の中にあっても良い。こちらも同様の理由でタイミング制御部とセレクタの配線が長くなる場合には、セレクタ内にあることが望ましい。
図1の波形制御器の具体的な構成は以下のようにすれば実現できる。図1の実施の形態ではセレクタが使用されているが、セレクタは通常、AND、OR等のデジタル回路で構成される。選択したい入力のルートをオンにして通過させて行くが、そのルートの最終段に、利得が可変出来る構成を用意しておく。デジタル回路は通常、全てトランジスタを飽和させて使用する、すなわち、デジタル回路に使用するトランジスタの電流をフルに流すか全く流さないで使用する。本実施の形態では、選択した中間周波数が通過するルートの最終段に、トランジスタの電流の量、すなわち利得の大きさをコントロール出来る回路を用意する。トランジスタのコレクタ(FETならドレイン)に流れる電流がすなわち、出力振幅に対応するため、その電流量を上述のなだらかな立ち下がり、立ち上がりに対応した電流量にする。包絡線波形の詳細を問わないならば、矩形波状の選択制御信号をコンデンサや抵抗で構成される簡易な低域通過フィルタを通過させるだけでなだらかな立ち上がり、立ち下がりが得られる。より高度な波形制御を行う場合は、LCRを使用した高次の低域通過フィルタを選択制御信号に適用すればよい。また、別の方法としては、選択制御信号を受けて、デジタルバッファからなる波形テンプレートから選択制御の波形を読み込んでも良い。
図7の実施形態の波形制御器については、スイッチ16−xがデジタル的なバッファ回路である場合は、図1の場合と同様である。スイッチ16−xがアナログ的なアッテネータ回路である場合、ゲート接地のFETを中心とした回路構成が代表的である。この場合、ゲートに印加する電圧で減衰量が決定する。ゲートの印加電圧を徐々に立ち上げ/立ち下げることによって、通過するローカル信号の立ち下がり、立ち上がりをなだらかにすることが出来る。このような回路ではゲート電圧と出力振幅は線形に対応しない。したがって、大雑把になだらかな立ち上がり、立ち下がりが出来ればよいなら、ゲートに与える選択制御信号は、台形状にリニアな立ち上がり、立ち下がりを与える回路や、CRによる低域通過フィルタを通した矩形波信号で良い。より高度な波形制御を行う場合は、FETの減衰特性を考慮して、最終的に所望する波形となるように、LCRを用いた高度な低域通過フィルタを使用したり、デジタルバッファを用いた波形テンプレートを用いると良い。
以上述べたように本願発明では、セレクタで選択する際に、セレクタに付けられた波形制御器によって選択時の波形を決定する。セレクタから出力されるローカル信号は周波数がホップするが、切り替わりの瞬間は、一旦出力がほぼ無くなって(立ち下がり)、再び立ち上がるような形になる。その立ち下がり、立ち上がりの包絡線の形状が、出力されるローカル信号のスプリアスが抑圧されるようななだらかな波形となるよう波形制御器が決定する。このようにして立ち上がり、立ち下がりの波形が決定されたローカル信号で、OFDM変調器から出力された時間信号をアップコンバートすれば、出力されるRF帯のOFDMシンボルはその包絡線の立ち上がり、立ち下がりが、波形制御器で決定された包絡線の形状となっている。
このようにすると、周波数ホッピング用のローカル信号を生成する際のセレクタの選択波形に手を加えるだけで、スプリアスの小さいOFDM信号が得られ、簡易な構成でスペクトル広がりを緩和することが可能となる。
周波数ホッピング用ローカルを生成する機構は、複数のローカル生成系の各々にスイッチを設けて、その周波数を使用する時刻のみスイッチをオンする形態にしておいて、それぞれのローカル生成系の出力を加算する。このような場合も同様に、スイッチをオンするときの立ち上がり波形、オフするときの立ち下がり波形を決定するような波形制御器を用い、その立ち上がり、立ち下がりの包絡線の形状が、出力されるローカル信号のスプリアスが抑圧されるようななだらかな波形となるように制御すればよい。
このように周波数ホッピング用ローカルの立ち上がり、立ち下がりの望ましい波形として本願発明では、ルートコサインロールオフ、さらに望ましくは、よりコンパクトなスペクトルを有する曲線として放物線状の波形が望ましい。放物線状の波形は、ルートコサインロールオフ波形と同等の変調精度で有りながら、スペクトルはよりコンパクトになる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係るOFDM送信機の一実施形態の構成を示すブロック図。 波形制御器付きセレクタの動作を説明するための波形図。 セレクタの望ましい出力波形の立ち上がり立ち下がりを説明するための波形図。 ルートコサインロールオフ波形(RCRO)および放物線を示す図。 包絡線波形のスペクトルを示し、横軸をOFDMのトーン間隔周波数を1とした周波数とし、縦軸を周波数1のパワーを1とした正規化パワーとしたグラフ。 OFDMの各トーンをQPSKで変調し、そのシンボルに[図4]の包絡線を与え4ビット量子化した場合のD/A変換後の各トーンの変調位相を示す図。 OFDM送信機の他の実施形態の構成を示すブロック図。
符号の説明
1・・・周波数シンセサイザ
2・・・ローカル信号発生器
3・・・ローカル信号生成系
4・・・セレクタ
5・・・周波数変換器
6・・・OFDM変調器
7・・・データ入力
8・・・エンコーダ
9・・・マッピング部
10・・・IFFT部
11・・・D/A変換器
12・・・アップコンバータ
14,18・・・波形制御器
15・・・加算器
16・・・スイッチ
17・・・タイミング信号生成部

Claims (2)

  1. ローカル信号で周波数ホッピングを行うOFDM 送信機において、送信すべき情報信号を逆フーリエ変換し、デジタル/ アナログ変換器にてOFDM シンボルを生成するOFDM変調器と、
    複数のローカル信号を生成する系を有するローカル信号発生器と、
    前記複数のローカル信号が入力され、一つのローカル信号を選択出力するセレクタと、
    前記ローカル信号またはこのローカル信号を周波数変換した信号で前記OFDM シンボルをアップコンバートするアップコンバータと、
    前記アップコンバータでアップコンバートされたOFDM シンボルのスプリアスを抑圧するように前記セレクタから出力されるローカル信号の包絡線の立ち上がりおよび立ち下がりの形状を放物線状となるように制御する波形制御器と、
    アップコンバートされたOFDM シンボルを送信する送信部と
    を備えたことを特徴とするOFDM 送信機。
  2. ローカル信号で周波数ホッピングを行うOFDM 送信機において、
    送信すべき情報信号を逆フーリエ変換し、デジアル/ アナログ変換器にてOFDM シンボルを生成するOFDM 変調器と、
    複数のローカル信号を生成する系を有するローカル信号発生器と、
    前記複数のローカル信号に対応する複数のスイッチと、
    前記スイッチの出力を加算する加算器と、
    前記加算器出力であるローカル信号またはこのローカル信号を周波数変換した信号で前記OFDM シンボルをアップコンバートするアップコンバータと、
    前記スイッチ内に設けられ、前記アップコンバータでアップコンバートされたOFDMシンボルのスプリアスが抑圧されるように前記スイッチから出力されるローカル信号の包絡線の立ち上がりおよび立ち下がりの形状を放物線状となるように制御する波形制御器と、
    前記アップコンバータでアップコンバートされたOFDM シンボルを送信する送信部と
    を備えたことを特徴とするOFDM 送信機。
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