JP3989327B2 - 小型電気機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料電池で発生される電力を電源スイッチのON状態に基づいて消費する電力消費源を収容ケースに設けた小型電気機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯性に優れた小型電気機器に用いられる電源装置として、一般に乾電池等の一次電池及び蓄電池等の二次電池が用いられている。一次電池は小型且つ軽量であるため、携帯性に優れている。また、二次電池は小型且つ軽量で、且つ充電により繰り返し使用することが可能であるため、様々な小型電気機器に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来大量の電力を必要としていなかった小型電気機器においても電気機器の技術進歩に伴い電力量の増加が求められており、従来の一次電池では必要とする電力を得ることが難しくなっていた。また、二次電池を用いることで、必要とする電力を得ることは可能となったが、繰り返し使用することによって電池の劣化が生じ、また、廃棄される一次電池や二次電池の処理が困難といった問題が生じていた。そこで、本出願人は、多量の電力を必要とする電気自動車等に用いられている燃料電池に注目した。燃料電池は、水素と酸素の化学反応により電力を得るものであり、従来の一次電池及び二次電池と異なり、劣化が起こり難いため一定の出力が期待されている。本発明は、上記した事情に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、携帯性に優れ、電池の劣化が少ない燃料電池を用いた小型電気機器を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1に係る発明においては、燃料電池で発生される電力を電源スイッチのON状態に基づいて消費する電力消費源を収容ケースに設けた小型電気機器であって、前記収容ケースには、前記燃料電池と、該燃料電池の燃料を貯蔵し且つ燃料を供給及び停止する際に操作される制御バルブを備えた燃料貯蔵部と、該燃料貯蔵部に貯蔵された燃料を前記燃料電池に供給する燃料供給管と、前記燃料電池内部の不純物を除去するために前記制御バルブを開けた直後に操作されるパージバルブと、からなる燃料電池ユニットが内蔵されると共に、前記制御バルブ及び前記パージバルブが外部に臨むそれぞれの開口が形成され、さらに、他の小型電気機器からの配線が接続可能であって前記電力消費源の電源スイッチの状態に関わらず電力を出力することが可能な外部端子が設けられていることを特徴とする。このように構成することにより、燃料電池に燃料を供給する際に操作される制御バルブを収容ケースの外部に臨ませたため、収容ケースの外部から制御バルブを操作することができ、燃料電池で発生される電力を消費する電力消費源を収容ケースに設けた小型電気機器の操作を簡便にすることができる。
【0005】
また、前記燃料電池は、燃料電池内部の不純物を除去するために制御バルブを開けた直後に操作されるパージバルブを備え、前記収容ケースには、前記パージバルブが外部に臨む開口も形成されていることにより、収容ケースを開けることなくパージバルブを操作することができ、燃料電池で発生される電力を消費する電力消費源を収容ケースに設けた小型電気機器の操作を簡便にすることができる。
【0006】
更に、前記収容ケースには、他の小型電気機器からの配線が接続可能であって電力消費源の電源スイッチの状態に関わらず電力を出力することが可能な外部端子が設けられていることにより、燃料電池で発生する電力を用いて自らの電源装置とするだけでなく、外部端子により他の小型電気機器の電源装置として用いることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を小型電気機器の一例としてハンドライト1について、図面を参照して説明する。まず、ハンドライト1の外観について図1乃至図3を参照して説明する。図1は、ハンドライト1全体の斜視図であり、図2は、ハンドライト1の平面図・側面図・正面図・背面図であり、図3は、ハンドライト1の分解斜視図である。
【0008】
ハンドライト1は、図1に示すように後述する燃料電池ユニット20を収容ケース2に内蔵することにより構成され、その収容ケース2は、収容部3と、その前面に設けられる照射部8と、収容部3の背面に設けられる開閉蓋12と、から構成されている。
【0009】
照射部8は後述する燃料電池21で発生される電力を消費する電力消費源であるライト9と、ライト9から照射される光の反射を行う反射板10とから構成され、ライト9により光を照射するものである。また、本実施形態においては、照射部8に他の小型電気機器からの配線が接続可能な外部端子11を設けている。外部端子11については、後に詳述する。
【0010】
収容部3には、上部に取っ手部4が設けられ、その取っ手部4の上部表面にはライト9の電源スイッチ5が設けられている。更に、収容部3の側方には後述する通気穴6が設けられている。また、開閉蓋12に面する収容部3の端部には後述するネジ穴7が設けられている。
【0011】
収容部3の後方には開閉蓋12が設けられ、その表面には後述するパージバルブ用開口13と、燃料供給制御バルブ用開口14と、ネジ穴15と、が設けられている。更に、開閉蓋12は、開閉蓋12のネジ穴15と収容部3のネジ穴7を合致させてネジ16で開閉可能に止着固定している。
【0012】
次に収容ケース2内部の構造を図4を参照して説明する。図4は、ハンドライト1の断面図である。収容部3内部には、図4に示すように燃料電池21と、燃料電池の燃料を貯蔵し且つ燃料を供給及び停止する際に操作される制御バルブとしての燃料供給制御バルブ24を備えた燃料貯蔵部としての燃料タンク23、燃料タンク23に貯蔵された燃料を燃料電池21に供給する燃料供給管25と、圧力調整弁27と、からなる燃料電池ユニット20が内蔵され、燃料電池21には、燃料電池21内の不純物(例えば、後述するタイ・ボルト38周りの燃料供給路に溜まった空気)を除去するパージバルブ22が備えられている。なお、圧力調整弁27は、燃料電池21への水素の供給圧力を一定にするために燃料電池21の直前位置に設けられるものである。
【0013】
まず、燃料電池ユニット20について、図4乃至図6を参照して説明する。図5は、燃料電池ユニット20の斜視図であり、図6は、ハンドライト1の配線図である。燃料電池ユニット20は、図5に示すように前述した燃料電池21と、燃料タンク23と、燃料タンク23と燃料電池21とをつなぐ燃料供給管25と、から構成される。また、燃料電池ユニット20は、図4に示すように収容部3内部にホルダ26a、26bによって固定される。燃料電池21は、一般に水素を主燃料とし、この水素が酸素と化学反応したときのエネルギーとして取り出すものである。以下の実施の形態では、主として燃料は水素であり、酸素は空気中の酸素であって、空気として送られるものである。
【0014】
ここで、燃料電池ユニット20による発電方法を簡単に説明する。まず燃料である水素を、燃料供給制御バルブ24を調整することにより燃料タンク23から燃料電池21に供給しなければならないが、本実施形態で用いた燃料電池21の燃料は純水素であるため、水素以外の不純物(例えば、空気)を燃料電池21の内部から除去する必要がある。そこで、燃料供給制御バルブ24を開いた直後、パージバルブ22を押圧し、燃料電池21内の空気を外部に放出する。その後、燃料供給制御バルブ24が開いた状態にある場合は、燃料電池21に水素が供給されて、酸素と反応することにより発電が起こる。そして、発電により水が発生し、また、発熱も起こる。前述したように、酸素は空気中の酸素を用いる。そして、発電により発生した水は、発生した熱で蒸気として放出される。そのため本実施形態においてはこのような燃料電池21を内部に備えた小型電気機器に特有な構造が収容ケース2になされている。前述した収容ケース2の収容部3に通気穴6が設けられており、この通気穴6を通じて酸素の取り入れを行っていると共に、発電により発生した蒸気を収容ケース2外部に放出を行っている。
【0015】
また、燃料電池ユニット20の燃料タンク23に設けられた燃料供給制御バルブ24を開いた状態においては、燃料電池21へ水素が供給され発電が起こり、ライト9は収容部3上部の取っ手部4に設けられた電源スイッチ5をONにすることで光の照射を行う。しかし、燃料供給制御バルブ24を閉じた状態においては、燃料電池21への水素の供給が断たれ発電が止まり電源スイッチ5をONにしてもライト9は光の照射を行わない。しかし、照射部8上部に設けられた外部端子11は、図6に示すように電源スイッチ5と接続されていないため、燃料供給制御バルブ24が開いた状態では、電源スイッチ5の状態に関わらず他の小型電気機器の充電を行うことができる。一方、燃料供給制御バルブ24が閉じた状態では外部端子11も電源スイッチ5の状態に関わらず他の小型電気機器の充電を行うことができない。
【0016】
本実施形態は、上記のように構成される燃料電池ユニット20を内部に設けたハンドライト1の収容ケース2に特徴を示すものである。収容ケース2には、図4に示すように燃料電池21と、燃料電池21の燃料を貯蔵し且つ燃料を供給する際に操作される制御バルブである燃料供給制御バルブ24を備えた燃料貯蔵部である燃料タンク23と、燃料タンク23に貯蔵された燃料を燃料電池21に供給する燃料供給管25と、からなる燃料電池ユニット20が内蔵され、収容ケース2の開閉蓋12には、図2に示すように燃料供給制御バルブ24が外部に臨む開口14が形成されている。また、収容ケース2の開閉蓋12には、燃料電池21内部の不純物を除去する際に操作するパージバルブ22が外部に臨む開口13も形成されている。開閉蓋12に設けられた燃料供給制御バルブ用開口14及びパージバルブ用開口13は燃料電池ユニット20の燃料供給制御バルブ24及びパージバルブ22を収容ケース2の外部に突出させるものである。
【0017】
また、本実施形態中では、燃料電池として固体高分子電解質型燃料電池を用いており、この固体高分子型燃料電池は運転温度が低く、また出力密度が高いという特性を有している。本実施形態で用いられる固体高分子電解質型燃料電池について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、燃料電池21の断面図であり、図8は、燃料電池21のナット41の正面及び断面図である。
【0018】
固体高分子電解質型燃料電池は、図7に示すように他の構成部材より大きな直径を有する厚さ0.3mmのステンレス製のセパレータ板31の間に、厚さ0.05mmのパーフルオロカーボンスルフォン酸ポリマー材からなる固体高分子電解質膜32、この固体高分子電解質膜32の両側に配置されるシート状のカーボン素材からなり厚さ0.5mmの酸素極34、この酸素極34の外側に配置される厚さ3.5mmのカーボン素材板からなる酸素流路板35、燃料極33の外周部を密封するためのEPDMのような合成ゴムからなる幅2mmの環状をしたアウターシール36、および酸素極34と酸素流路板35との内周部を密封するEPDMのような幅5mmの寸法を有するインナーシール37を有する単セル30を含むものである。また、固体高分子電解質膜32を挟む燃料極33、酸素極34は、化学反応のための触媒を被着したものである。
【0019】
上記した単セル30を、必要とする出力に応じた数だけ重ね、この重ねた複数の単セル30を一体にするために、各構成部材の中央部分が開口されていて、その開口にタイ・ボルト38が貫通されている。そして最も外側の単セル30のセパレータ板31とエンドプレート39の間にEPDMのような合成ゴム製のエンドガスケット40が挟まれており、タイ・ボルト38の両端部に切られたネジに対してステンレス製のナット41、47がエポキシ樹脂製のエンドプレート39、39のそれぞれに対向してねじ込まれることにより、複数個の単セル30を一体に固定することができる。
【0020】
このような単セル30を一体にするための一方のナット41は、図8に示すように、中心部に中空孔42が形成され、その一端側からほぼ軸線方向中央部まで内ネジ44が切られていて、タイ・ボルト38をねじ込むことができると共に、内ネジ44の外側には、燃料流路43が少なくとも2箇所設けられ、中空孔42と貫通されている。そしてエンドプレート39と接する面には、Oリング45が嵌め込まれる円形状溝46が形成されている。
【0021】
また、他方のナット47は、図7に示すように、一方のナット41と同様に、タイ・ボルト38の端部ネジがねじ込まれるように一端側からほぼ軸線方向中央部分までは内ネジ49が切られ、その半径方向外側には給排孔48が形成されている。内ネジ49の軸線方向反対側には、燃料電池内の不純物の除去を行うパージバルブ22が取り付けられ、給排孔48を介して不純物の除去を行う。そして、エンドプレート39に接する面には円形状溝50が形成され、Oリング45が嵌め込まれている。
【0022】
上記のような構成を有する携帯型燃料電池は、以下のように組み立てることができる。
【0023】
まず、タイ・ボルト38の一端に一方のナット41を取りつけ、燃料電池の中心軸を構成する。この中心軸に対して、最も外側のエンドプレート39、エンドガスケット40が順次その中心孔に挿入されて準備され、単セル30を構成するように、セパレータ板31、燃料極33、その半径方向外側に位置するアウターシール36、固体高分子電解質膜32、インナーシール37、その半径方向外側に位置する酸素極34と酸素流路板35、およびセパレータ板31がそれらの中心孔に挿入されて順次重ねられることによって組み立てられる。
【0024】
この後、次の単セル30のために、前の単セル30の最後のセパレータ板31に対して、前の単セル30と同様に、燃料極33、その半径方向外側に位置するアウターシール36、固体高分子電解質膜32、インナーシール37、その半径方向外側に位置する酸素極34と酸素流路板35、およびセパレータ板31が中心軸に挿入されて組みたてられる。この単セル30は、携帯型燃料電池の規定の出力に応じた数だけ順次繰り返され、重ねられて組み立てられる。
【0025】
最後に、最も外側の単セル30のセパレータ板31に対してエンドガスケット40を挟んで、エンドプレート39がその中心孔に中心軸が通されて積み重ねられる。この単セル30の積層体にされたスタックは、所定の圧力、例えば、約15MPaで押さえられる。この状態で、中心軸のタイ・ボルト38の端部のネジにパージバルブ22を取り付けた他方のナット47がねじ込まれて、スタックの全体を所定トルク、例えば6.8Nm、で締め付けて固定する。
【0026】
また、このように構成される携帯型燃料電池の半径方向外側には収容ケース等は用いられず外気と直接接するようになっている。このため、燃料となる酸素(空気)の取り入れを容易に行うことができる。そして、発電により発生した水は燃料電池の半径方向外側に移動し、発電により発生した熱により蒸気として放出される。
【0027】
以上のように組み立てられた燃料電池には、携帯型燃料電池として、一方のナット41に水素発生装置等からの燃料が供給されるようにチューブ等が更に接続される。水素等の燃料は、一方のナット41の燃料供給孔をなす中空孔42、燃料流路43を通り、タイ・ボルト38に沿って各単セル30の燃料極33の内端部に送られる。燃料極33は、シート状のカーボン素材からなるために、その多孔性の材料の空隙を通して、特別に燃料流路板を設けることなく半径方向に送ることができ、そして外周部をアウターシール36によって密封しているので、固体高分子電解質膜32へ供給するように送ることができる。この固体高分子電解質膜32の反対側には、酸素極34と酸素流路板35が設けられているので、酸素流路板35の多孔性材料の空隙によって外側から空気が送られ、空気中の酸素が酸素極34に供給される。
【0028】
このようにして、固体高分子電解質膜32の両側に送られた燃料である水素と酸素は、そこで化学反応して燃料極が陽極となり、酸素極が陰極となって、発電作用を行う。また、その際に水の発生及び発熱を伴うが、発生した熱により水が蒸発して、大気中へ拡散される。また、セパレータ板31は、他の構成部材より半径が大きな寸法を有しているので、他の構成部材より突出した部分を、発生した熱を放熱させる放熱フィンとして機能させることができる。
【0029】
以上、実施形態に係るハンドライトの構造及び作用について説明してきたが、本実施形態によれば、燃料電池21で発生される電力を消費する電力消費源(ライト9)を収容ケース2に設けた小型電気機器(ハンドライト1)であって、前記収容ケース2には、前記燃料電池21と、該燃料電池21の燃料を貯蔵し且つ燃料を供給する際に操作される制御バルブ24を備えた燃料貯蔵部23と、該燃料貯蔵部23に貯蔵された燃料を前記燃料電池21に供給する燃料供給管25と、からなる燃料電池ユニット20が内蔵されると共に、前記制御バルブ24が外部に臨む開口14が形成されていることにより、燃料電池21に燃料を供給する際に操作される制御バルブ24を収容ケース2の外部に臨ませたため、収容ケース2の外部から制御バルブ24を操作することができ、燃料電池21で発生される電力を消費する電力消費源9を収容ケース2に設けた小型電気機器1の操作を簡便にすることができる。
【0030】
また、本実施形態においては、前記燃料電池21は、電池内部の不純物を除去する際に操作するパージバルブ22を備え、前記収容ケース2には、前記パージバルブ22が外部に臨む開口13も形成されていることを特徴とする。このように構成することにより、燃料電池21内部の不純物を除去するパージバルブ22を外部に臨ませる開口13を形成したため、収容ケース2を開けることなくパージバルブ22を操作することができ、燃料電池21で発生される電力を消費する電力消費源9を収容ケース2に設けた小型電気機器1の操作を簡便にすることができる。
【0031】
また、本実施形態においては、前記収容ケース2には、他の小型電気機器からの配線が接続可能な外部端子11が設けられていることを特徴とする。このように構成することにより、燃料電池21と他の小型電気機器を接続する外部端子11を設けたため、燃料電池21で発生する電力を用いて自らの電源装置とするだけでなく、外部端子11により他の小型電気機器の電源装置として用いることができる。
【0032】
なお、本実施形態の各構成部材における寸法は、それらに限定されるものではなく、一例に過ぎないことは言うまでもなく、用途に応じて、要求される出力に応じて、決定されるものである。
【0033】
また、本実施形態におけるパージバルブ用開口13及び燃料供給制御バルブ用開口14は、ハンドライト1の照射部8と反対側の端部に設けられているがこれに限らず、例えば収容部3の上部表面であってもよい。
【0034】
また、本実施形態における開閉蓋12はネジ16により止着されているが、これに限らず、例えば係止片及び係止孔を設けそれにより開閉蓋12を開閉自在に系止してもよい。
【0035】
また、本実施形態における外部端子11は照射部8の上部表面に設けられているがこれに限らず収容ケース2に設けられていてもよい。例えば収容部3の上部表面に設けてもよく、また側部表面であっても良い。
【0036】
また、本実施形態における小型電気機器としてハンドライト1を用いているがこれに限らず、燃料電池21で発電する電力を消費する電力消費源を備えた小型電気機器であればよく、例えば燃料電池21を内蔵した携帯型ラジオであってもよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したところから明らかなように、請求項1の発明においては、燃料電池に燃料を供給する際に操作される制御バルブを収容ケースの外部に臨ませたため、収容ケースの外部から制御バルブを操作することができ、燃料電池で発生される電力を消費する電力消費源を収容ケースに設けた小型電気機器の操作を簡便にすることができる。
【0038】
また、燃料電池内部の不純物を除去するパージバルブを外部に臨ませる開口を形成したため、収容ケースを開けることなくパージバルブを操作することができ、燃料電池で発生される電力を消費する電力消費源を収容ケースに設けた小型電気機器の操作を簡便にすることができる。
【0039】
更に、前記収容ケースには、他の小型電気機器からの配線が接続可能であって電力消費源の電源スイッチの状態に関わらず電力を出力することが可能な外部端子が設けられていることにより、燃料電池で発生する電力を用いて自らの電源装置とするだけでなく、外部端子により他の小型電気機器の電源装置として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態におけるハンドライト全体の斜視図である。
【図2】 本実施形態におけるハンドライトを示し、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は正面図、(D)は背面図である。
【図3】 本実施形態におけるハンドライトの分解斜視図である。
【図4】 本実施形態におけるハンドライトの断面図である。
【図5】 本実施形態における燃料電池ユニットの斜視図である。
【図6】 本実施形態におけるハンドライトの配線図である。
【図7】 本実施形態における燃料電池の断面図である。
【図8】 本実施形態における燃料電池のナットの正面及び断面図である。
【符号の説明】
1 ハンドライト(小型電気機器)
2 収容ケース
9 ライト(電力消費源)
11 外部端子
13 パージバルブ用開口(開口)
14 燃料供給制御バルブ用開口(開口)
20 燃料電池ユニット
21 燃料電池
22 パージバルブ
23 燃料タンク(燃料貯蔵部)
24 燃料供給制御バルブ(制御バルブ)
Claims (1)
- 燃料電池で発生される電力を電源スイッチのON状態に基づいて消費する電力消費源を収容ケースに設けた小型電気機器であって、
前記収容ケースには、前記燃料電池と、該燃料電池の燃料を貯蔵し且つ燃料を供給及び停止する際に操作される制御バルブを備えた燃料貯蔵部と、該燃料貯蔵部に貯蔵された燃料を前記燃料電池に供給する燃料供給管と、前記燃料電池内部の不純物を除去するために前記制御バルブを開けた直後に操作されるパージバルブと、からなる燃料電池ユニットが内蔵されると共に、
前記制御バルブ及び前記パージバルブが外部に臨むそれぞれの開口が形成され、さらに、他の小型電気機器からの配線が接続可能であって前記電力消費源の電源スイッチの状態に関わらず電力を出力することが可能な外部端子が設けられていることを特徴とする小型電気機器。
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