JP3988680B2 - ドア用検査装置およびその方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドアの閉じ性能を評価するためのドア用検査装置およびドア用検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の出荷前の検査として自動車のドア閉じ性能の評価が行なわれている。たとえば、自動車のドア閉じ性能を評価するための検査は、以下の手順で行なわれる。
【0003】
まず、作業者は、2つの突出部分を含む遮蔽板をドアの基準位置に取り付ける。そして、受光部が発光部からの光を受光するように発光部と受光部とが対向して構成された検出装置が、ドア閉位置手前の所定位置に設置される。ここで、ドアの回動に伴って遮蔽板の突出部分が発光部と受光部との間を通過するように、検出装置と遮蔽板との位置関係が調整される。
【0004】
このような検査準備が終了した後に、作業者は、ドアを閉じる。そして、作業者は、閉じられたドアが半ドア状態か否かを目視によって判定する。また、2つの突出部分がそれぞれ光を遮光する際の時間間隔が検出される。そして、2つの突出部分間の距離(たとえば、100mm)をこの時間間隔で割ることによって、ドア閉位置の手前100mm間の平均ドア速度が測定される。
以上の光学式のドア用検査装置によれば、適切な範囲の速度でドアを閉じた場合にドアが半ドア状態とならず確実に閉じられるか否かを検査することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のドア用検査装置によれば、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを目視により判定するので、作業者の負担が大きくなるといった問題がある。
【0006】
また、遮蔽板および検出装置の位置調整に長時間を要し、検査準備時間が長くなるといった問題がある。たとえば、一箇所あたり15分といった検査準備時間がかかる。
【0007】
さらに、遮蔽板および検出装置の位置調整の精度によっては、ドアを閉じる速度についての測定値のばらつきが大きくなるといった問題がある。
【0008】
本発明は、以上の問題を解決するためになされたものである。したがって、本発明の目的は、ドア閉じ性能評価の際に、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを目視によらず判定することができるドア用検査装置およびその方法を提供することである。
【0009】
また、検査準備時間を短縮し、ドアを閉じる速度の測定値のばらつきを抑制することができるドア用検査装置およびその方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0011】
(1)本発明のドア用検査装置は、ドア支持体に回動可能に取り付けられたドアの閉じ性能を評価するドア用検査装置であって、前記ドアに取り付けられ、ドア開閉角度の変化を角速度として測定する角速度測定手段と、ドア閉動作に伴う前記角速度の変化を解析する解析手段と、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを前記解析手段による解析結果に基づいて判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
(2)本発明のドア用検査方法は、ドア支持体に回動可能に取り付けられたドアの閉じ性能を評価するドア用検査方法であって、前記ドアのドア開閉角度の変化を角速度として測定するステップと、ドア閉動作に伴う前記角速度の変化を解析するステップと、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを解析結果に基づいて判定するステップと、を有することを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、ドアが半ドア状態であるか否かを目視によらず自動的に判定できる。また、本発明によれば、検査準備時間を短縮化することができ、センサの取り付け位置に依存することなく、ドアを閉じる速度を高精度に測定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態であるドア用検査装置の概略を示す。この検査装置10は、ヒンジを介して車体本体(ドア支持体)に回動可能に取り付けられているドアの閉じ性能を評価するものである。
【0015】
図1に示されるとおり、検査装置10は、角速度ωを測定する角速度センサ100と、角速度センサ100に接続されたコンピュータ(以下「PC」と称する)とを備える。
【0016】
角速度センサ100は、自動車のドアに取り付けられ、ドアの開閉角度の時間変化を角速度ωとして測定するものである。好ましくは、角速度センサ100は、コリオリ力に基づいて角速度ωを測定するジャイロ型の角速度センサである。角速度センサ100の少なくとも一面には、磁石110が取り付けられている。すなわち、角速度センサ100は、磁石110の磁力によってドアに着脱自在に取り付けられる。なお、本実施の形態と異なり、角速度センサ100は、磁石110以外の取り付け手段、たとえば吸盤を有していてもよい。この場合、角速度センサ100は、この吸盤によってドアに着脱自在に取り付けられる。
【0017】
一方、PC200は、角速度センサ100からケーブル300を介して受信した角速度ωの測定データを解析することによって、閉じられたドアが半ドア状態か否かについて判定する。また、PC200は、角速度センサ100によって測定された角速度ωに基づいて、ドアが閉じられた速度を算出する。これらの結果に基づいて、PC200は、ドア閉じ性能を評価する。
【0018】
ここで、「ドアが閉じられた速度」とは、好ましくは、ドアロック機構がドアに設けられているドア部分の移動速度(以下「ドア速度」と称する)である。また、「ドアの閉じ性能の評価」とは、適正範囲の速度でドアを閉めた場合に、閉じられたドアが半ドア状態とならずに確実に閉鎖された状態(以下「完全閉鎖状態」という)となるか否かを判定することを意味する。換言すれば、「ドアの閉じ性能」は、閉じられたドアが完全閉鎖状態となるために必要なドア速度に対応する。もちろん、必要なドア速度が低いほど、ドアの閉じ性能は高くなる。
【0019】
図2は、ドア用検査装置10の概略構成を示すブロック図である。図3は、検査装置10内のデータの流れを示す図である。以下、図2および図3を参照しつつ、検査装置10の構成を説明する。
【0020】
図2に示されるとおり、PC200は、インタフェース210、A/Dコンバータ(ADCカード)220、RAM230、ROM240、プロセッサ250、ディスプレイ260、およびハードディスク270を備える。
【0021】
インタフェース210は、PC200と角速度センサ100とを電気的に接続し、角速度センサ100によって測定された角速度ωの測定データを受信する受信手段である。
【0022】
A/Dコンバータ220は、インタフェース210を介して受信された角速度ωの測定データをアナログデータからデジタルデータへと変換する変換手段である。RAM230は、デジタルデータへと変換された角速度ωの測定データを一時的に記憶するメモリであり、角速度ωの変化を解析する際のワーキングエリアとしても機能する。ROM240は、制御プログラムやパラメータを予め記憶するためのメモリである。
【0023】
プロセッサ250は、得られた角速度ωの測定データに基づいて種々の演算および制御を実行するものである。プロセッサ250は、検査開始時の判定、半ドア判定、およびドア速度算出を担当する。特に、プロセッサ250は、ドア閉動作に伴う角速度ωの変化を解析する解析手段、この解析結果に基づいて、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを判定する判定手段、測定された角速度ωに基づいてドア速度を算出する速度算出手段、およびドア閉じ性能を評価する評価手段として機能する。なお、プロセッサ250の機能の詳細は後述する。
【0024】
ディスプレイ260は、プロセッサ250による処理結果を表示する表示手段として機能する。たとえば、処理結果には、ドアが半ドア状態であるか否かの判定結果、算出されたドア速度の値、および/またはドア閉じ性能の評価結果が含まれる。また、ハードディスク270は、上記の処理結果をデータファイルとして記録する記録手段として機能する。なお、ハードディスク270には、プロセッサ250によって実行されるプログラムを格納しておく役目もある。
【0025】
以上のとおり構成される検査装置10におけるデータの流れは図3に示される。角速度センサ100は、ドアの開閉角度の時間変化を角速度ωとして測定する。A/Dコンバータ220は、この角速度ωの測定データをデジタルデータに変換し、デジタルデータに変換された角速度ωの測定データはRAM230(メモリ)に一時記憶される。次にプロセッサ250は、この記憶された角速度ωの測定データを解析し、検査開始時の判定、半ドア判定、およびドア速度の算出などの各種の処理を実行する。そして、ディスプレイ260は、処理結果を表示し、ハードディスク270は、処理結果を記録する。
【0026】
図4は、角速度センサ100を自動車のドアに取り付けた状態を説明する図である。
【0027】
検査対象となる自動車のドア400の一端は、ヒンジ410を介して自動車本体に連結されている。この結果、ドア400は車体本体に回動自在に取り付けられている。また、ドア400の他端近傍には、ドアロック機構420が設けられている。このドアロック機構420と、自動車のピラー側に設けられたストライカとの噛み合いによってドア400はロックされる。なお、本明細書においては、このドアのヒンジ410とドアロック機構420との間の距離をドア長rと定義する。
【0028】
なお、図4には、フロントドアに角速度センサ100を取り付けた場合が示されているが、本発明はこの場合に限られない。リアドアおよびバックドアなどのその他のドアが回動式のドアである限り、本発明を適用することができる。
【0029】
ここで、角速度センサ100の取り付け位置について説明する。本実施の形態における検査装置によれば、角速度センサ100の取り付け位置に依存することなく、ドア速度を算出することができる。
【0030】
ドア速度の算出について図5を用いて説明する。本実施の形態では、角速度センサ100が角速度ωを測定する。ここで、角速度ωは、ドア400の開閉角度θについての単位時間あたりの変化量であり、ω=dθ/dtで表される。ここで、ドアの開閉角度θは、ドア面上のどの点においても同じであるため、角速度センサ100は、ドア面上においても同じ角速度ωを測定することができる。そして、ドア速度は、この角速度ωにドア長rを乗じることによって算出される。
【0031】
以上のように構成されるドア用検査装置10は、以下のとおり動作する。図6および図7を参照しつつ、ドア用検査装置10の処理手順を説明する。
【0032】
図6は、本実施の形態のドア用検査装置10による処理手順を示すフローチャートである。図7は、ドア400が開かれてから閉じられるまでに測定される角速度ωの変化を示す図である。
【0033】
まず、角速度センサ100がドア400に取り付けられる(ステップS100)。具体的には、角度速度センサ100の裏面に設けられた磁石110の磁力によって、角速度センサ100は、ドア400に着脱自在に取り付けられる。
【0034】
そして、上述したドア長rが入力される(ステップS101)。このドア長rは、ドア速度を算出すために用いられる。なお、ドア長rを入力する構成を採用することによって、ドア長rが異なる複数の車種に対して本発明の検査装置を適用することができ、検査装置の汎用性が向上する。
【0035】
次に、実際の評価処理が実行される。まず、検査開始状態(スタンバイ状態)であるか否かが判定される(ステップS102)。検査開始状態であるか否かの判定は、角速度センサ100によって測定された角速度ωの値に基づいてなされる。
【0036】
検査が開始される場合、作業者は、ドア400を一旦開き、その後、ドア400を閉めるために押す。ここで、ドアを閉める方向を正方向とすると、ドアの開動作中には、角速度ωが負値を示す状態が比較的長く連続する(図7のS領域参照)。したがって、たとえば、角速度センサ100によって測定された角速度ωが所定時間(たとえば、0.3秒)以上にわたって負の値を示す場合には、プロセッサ250は、ドア400が検査開始状態になったと判定する。ドア400が検査開始状態であると判定されるのを待って(ステップS102:YES)、初期化処理が実行される(ステップS103)。初期化処理が実行された後、新たな測定が開始される。
【0037】
次に、角速度センサ100は、ドア閉動作中の角速度ωを順次に測定する(ステップS104)。角速度ωの測定データは、ケーブル300を介してPC200へ送られる。角速度ωの測定データは、アナログデータからデジタルデータへ変換される。RAM230は、角速度ωの測定データを時系列に一時記憶する(ステップS105)。
【0038】
次に、プロセッサ250は、時系列に記憶された角速度ωの測定データを用いて、ドア閉動作に伴う角速度ωの変化を解析する(ステップS106)。
【0039】
ここで、ステップS106の処理を図7〜図11を用いて、詳細に説明する。
【0040】
まず、上述した図7を参照して、このドア閉動作に伴う角速度ωの変化を説明する。まず、作業者がドア400を閉じる方向へ押すと、図7のM領域に示されるように角速度ωは正の値を示す。ドア400の回動が進んで、ドアロック機構420が自動車のピラー側に設けられたストライカに接触すると、角速度ωの値は急速に低下し、ドア閉動作中に角速度ωが最初にゼロになるA点の状態となる。その後、ドア400が、反発力によって反転し、この結果、角速度ωは負の値をとる(この状態を反転状態という)。その後、角速度ωがゼロとなるB点の状態となり、再び角速度ωは正値をとる。このように、A点以降の領域は、角速度ωが周期的に変化する領域となる。ここで、上記のA点以降の角速度ωの変化は、ドアが半ドア状態であるか否かに応じて異なる挙動を示す。したがって、プロセッサ250は、この角速度ωの変化を解析することによって、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを判定することができる。
【0041】
図8は、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを判定する処理を示すフローチャートであり、図6のフローチャートにおけるステップS106の処理の詳細を示すフローチャートである。本処理によれば、プロセッサ250は、ドア閉動作に伴って角速度ωが最初にゼロとなる時点(図7のA点)から次にゼロとなる時点(図7のB点)までの時間を算出し、算出された時間が所定時間以上である場合には、閉じられたドア400が半ドア状態であると判定する。
【0042】
まず、プロセッサ250は、ドア閉動作に伴って角速度ωが最初にゼロになる点(図7のA点)を求め(ステップS200)、次に角速度が0となる点(図7のB点)を求める(ステップS201)。
【0043】
次に、プロセッサ250は、A点とB点との間の時間を求める(ステップS202)。すなわち、ドア閉動作に伴って角速度ωが最初にゼロとなる時点(図7のA点)から次にゼロとなる時点(図7のB点)までの時間が算出される。たとえば、プロセッサ250は、図示していないタイマに基づいて所定のサンプリング周期で測定データをサンプリングする。この場合、A点とB点との間におけるサンプリング回数にサンプリング周期を乗じることによって、ドア閉動作中に角速度ωが最初にゼロとなる時点(図7のA点)から次にゼロとなる時点(図7のB点)までの時間を算出することができる。
【0044】
次に、ステップS202で算出された時間と所定時間t1とが比較される(ステップS203)。ここで、所定時間t1は、車種によって異なり、実験的に調整されるパラメータである。特にドアの大きさ、ドアの重量、およびドアの内側縁部に取り付けられた防音/防水用のシール部材(ゴムなどの弾性体)の種類によって異なる。算出された時間が所定時間t1以上であれば(ステップS203:YES)、プロセッサ250は、閉じられたドアが半ドア状態であると判定する(ステップS204)。一方、算出された時間が所定時間t1未満であれば(ステップS203:NO)、プロセッサ250は、閉じられたドアが完全閉鎖状態であり、半ドア状態でないと判定する(ステップS205)。
【0045】
次に実際に測定されたドア速度を示す。図9は、閉じられたドアが半ドア状態となる場合におけるドア速度の実測値を示す図であり、図10は、閉じられたドアが完全閉鎖状態となる場合におけるドア速度の実測値を示す図である。なお、ドア速度と角速度ωとは、定数(ドア長r)が乗じられているか否かが異なるだけであるので、角速度ωの実測値の特性は、図9および図10に示されるドア速度の特性と同様である。
【0046】
一般的には、車種に応じて特性は相違するが、図9および図10に示される例では、ドアが半ドア状態となる場合(図9)の場合の方が、ドアが完全閉鎖状態となる場合(図10)に比べて、閉動作中のドア速度がセロになる時点(A点)から次にゼロとなる時点(B点)までの時間が長くなる。したがって、かかる時間を所定時間と比べることによって、閉じられたドアが半ドアであるか否かを判定することができる。
【0047】
以上のとおり、半ドア状態の場合と完全閉鎖状態の場合とに応じて、角速度ωの変化が異なる点は、主として、ドアロック機構420のラッチと自動車のピラー側に設けられたストライカとの噛み合いの違いに基づくものである。
【0048】
図11は、半ドア状態と完全閉鎖状態との違いを説明するための模式図である。図11(A)は、完全閉鎖状態の場合を示し、図11(B)は、半ドア状態の場合を示している。
【0049】
図11(A)に示されるとおり、完全閉鎖状態の場合には、ドアロック機構420のラッチ422とピラー側のストライカ430とは、正規の噛み合い位置で噛み合っており、フルラッチの状態にある。したがって、ストライカ430の位置は、比較的しっかりと固定され、ストライカ430の移動範囲(ストローク)も比較的限られている。この結果、ドアの振動範囲も制限されるため、ドア速度(あるいは角速度ω)が負値となる状態も長く続かない。
【0050】
一方、図11(B)に示されるとおり、半ドア状態の場合には、ドアロック機構420のラッチ422とストライカ430とは、正規の噛み合い位置までにはいたっておらず、ハーフラッチの状態にある。したがって、ストライカ430の位置は、完全閉鎖状態の場合と比べて制限されておらず、ストライカ430の移動範囲も比較的広くなる。この結果、ドア速度(あるいは角速度ω)が負値となる状態が完全閉鎖状態の場合と比べて長くなる。
【0051】
以上のとおり、図8のステップS200〜ステップS202の各ステップは、ドア閉動作に伴う角速度ωの変化を解析する解析手段の一例に対応する。図8のステップS203〜ステップS205の内容は、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを判定する判定手段の一例に対応する。
【0052】
図8に示された処理によれば、コンピュータの自動処理に適した半ドア判定処理が可能となる。また、図8に示される処理によれば、車種によっても異なるものの、安定して半ドアか否かの判定することができる。
【0053】
以上のとおり、図7〜図11を用いて説明したステップS106の処理が終了すると、図6のステップS107に戻る。閉じられたドアが半ドア状態であると判定された場合には(ステップS107:YES)、その旨がディスプレイ260に表示される(ステップS108)。作業者は、ドアが半ドア状態である旨の表示を見て、ドア閉じ作業をやり直す。作業者が一旦閉じられたドアを再び開くことによって、検査開始状態であると判定されるため(ステップS102:YES)、ステップS103以下の処理が繰り返し実行される。
【0054】
一方、閉じられたドアが半ドア状態でないと判定された場合には(ステップS107:NO)、プロセッサ250は、角速度センサ100によって測定された角速度ωにドア長を乗じることによってドア閉動作中のドア速度を算出する(ステップS109)。具体的には、ドア閉位置の手前の所定距離間(100mm間)の平均ドア速度を求める。まず、角速度ωにドア長を乗じることによって得られたドア速度を時間で積分して、ドアの位置を算出する。算出されたドアの位置に基づいてドア閉位置の手前の所定距離間の平均ドア速度が求められる。なお、平均ドア速度を求める際の所定距離は、100mmに限られず、事前に作業者が指示しておくことが可能である。
【0055】
次に、プロセッサ250は、ステップS109で算出されたドア閉位置の手前の所定距離間の平均ドア速度が所定の規定値以下であるか否かを判定する(ステップS110)。すなわち、この処理ステップは、規定値を超える速度でドア400を強く閉じた場合には、仮にドア閉じ性能が低いドア400であっても半ドア状態とならず、検査の意義が失われてしまう点を考慮したものである。なお、規定値は、ドア閉じ性能の内部仕様または顧客との間の仕様に応じて適宜に決定される。算出された速度が規定値を超えていると判断される場合には(ステップS110:NO)、ディスプレイ260は、速度が規定外である旨を表示する(ステップS111)。この結果、作業者は、速度が規定外であった旨を知り、ドア閉じ作業をやり直すことができる。作業者が一旦閉じられたドアを再び開くことによって、検査開始状態であると判定されるため(ステップS102:YES)、ステップS103以下の処理が繰り返し実行される。
【0056】
一方、算出された速度が規定値以下であると判断される場合には(ステップS110:YES)、ディスプレイ260は、結果を表示する(ステップS112)。すなわち、適正範囲の速度でドアを閉じた場合に、閉じられたドアが半ドア状態とならないことが確認される。この結果、ドア閉じ性能評価の検査が終了する。ディスプレイ260は、完全閉鎖状態が実現されたときのドア速度を表示し、ドア閉じ性能が合格であった旨を表示する。さらに、各算出結果および判定結果は、ハードディスク270に記録される(ステップS113)。
【0057】
なお、ステップS109のステップは、角速度センサ100によって測定された角速度ωに基づいてドア速度を算出する速度算出手段に対応する。
【0058】
(第1変形例)
次に本実施の形態の変形例を説明する。第1変形例は、図6のステップS106の処理内容、具体的には、図8の処理内容が上記の説明の場合と異なる。
【0059】
上記の図8に示される処理では、プロセッサ250は、ドア閉動作中に角速度ωが最初にゼロとなる時点(図7のA点)から次にゼロとなる時点(図7のB点)までの時間に基づいて、閉じられたドア400が半ドア状態であると判定した。
【0060】
これに対し、第1変形例では、ドア閉動作に伴って角速度ωが周期的に変化する領域(すなわち、図7におけるA点以降の領域)において、角速度ωの変化幅(振幅)が所定の割合に減衰するまでの減衰時間が算出される。そして、算出された減衰時間が所定時間t2以上の場合には、閉じられたドアが半ドア状態であると判定する。
【0061】
図12は、第1変形例における半ドア状態判定処理の一例を示すフローチャートである。以下、上記の図7、図9および図10を参照しつつ、説明する。
【0062】
まず、プロセッサ250は、ドア閉動作に伴って角速度が周期的に変化する領域(図7のA点以降)において、第1周期目での角速度ωの変化幅aを求める(ステップS300)。なお、第1周期目の角速度ωの変化幅aは、図7に示される。ここで、第1周期目の角速度ωの変化幅aは、第1周期目に相当する範囲における角速度ωの最小値と最大値との差である。
【0063】
次に、プロセッサ250は、ステップS300の処理の場合と同様に、次の周期目(すなわち、第2周期目)での角速度ωの変化幅を求め、この変化幅をbとする(ステップS301)。
【0064】
そして、ステップS301で求めた振幅(変化幅)bについて、第1周期目での角速度ωの変化幅aに対する割合b/aが算出される(ステップS302)。
【0065】
次に、プロセッサ250は、算出された割合b/aが所定割合以下であるか否かを判定する(ステップS303)。算出された割合b/aが所定割合よりも大きい場合には(ステップS303:NO)、処理はステップS301に戻る。そして、さらに次の周期目(この場合は、第3周期目)での角速度ωの変化幅を求め、この角速度ωの変化幅を新たにbとする(ステップS301)。
【0066】
一方、算出された割合b/aが所定割合以下である場合には(ステップS303:YES)、プロセッサ250は、ドア閉動作中に角速度ωが最初にゼロになるA点から割合b/aが所定割合以下となるまでの時間を算出する。この時間は、角速度ωの変化幅が所定割合に減衰するまでの減衰時間に対応する。なお、所定割合は、車種によって異なり、実験によって調整されるパラメータである。具体的には、所定割合は、ドアの大きさ、ドア重量、ドアの内側縁部に取り付けられた防音/防水用のシール部材(ゴムなどの弾性体)の種類によって異なる。なお、本実施の形態と異なり、A点以外の点を起算点としてもよい。
【0067】
次に、プロセッサ250は、算出された減衰時間が所定時間t2以上であるか否かを判定する(ステップS305)。減衰時間が所定時間t2以上である場合には(ステップS305:YES)、プロセッサ250は、閉じられたドアが半ドア状態であると判定する(ステップS306)。一方、算出された減衰時間が所定時間t2未満であれば(ステップS305:NO)、プロセッサ250は、閉じられたドアが完全閉鎖状態であり、半ドア状態でないと判定する(ステップS307)。なお、所定時間t2についても、車種によって異なり、実験によって調整されるパラメータである。
【0068】
一般的には、車種に応じて特性は相違するが、図9および図10に示される例では、ドアが半ドア状態となる場合(図9)の場合の方がドアが完全閉鎖状態となる場合(図10)に比べて、減衰時間が長くかかる。したがって、かかる減衰時間を所定時間t2と比べることによって、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを判定することができる。
【0069】
このように半ドア状態の場合と完全閉鎖状態との間における減衰時間の違いは、図11を用いて説明したとおり、主として、ドアロック機構420のラッチと自動車のピラー側に設けられたストライカとの噛み合いの違いに基づくものであると考えられる。
【0070】
以上のとおり、図12のステップS300〜ステップS304の処理は、ドア閉動作に伴う角速度ωの変化を解析する解析手段の一例に対応する。一方、図12のステップS305〜ステップS307の処理は、解析結果に基づいて、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを判定する判定手段の一例に対応する。
【0071】
(第2変形例)
第2変形例では、ドア閉動作に伴って角速度ωが周期的に変化する領域において、角速度ωの時間変化の周波数が算出される。そして、算出された周波数が所定周波数以下の場合には、閉じられたドアが半ドア状態であると判定する。図13は、第2変形例における半ドア状態判定処理の一例を示すフローチャートである。
【0072】
まず、プロセッサ250は、ドア閉動作中に角速度ωが最初にゼロになる点(図7のA点)を求める(ステップS400)。次に、プロセッサ250は、角速度ωが周期的に変化する領域(すなわち、A点以降)において、角速度ωの時間変化の周波数を算出する(ステップS401)。
【0073】
次に、プロセッサ250は、算出された周波数と所定周波数とを比較する(ステップS402)。その結果、算出された周波数が所定周波数よりも低ければ(ステップS402:YES)、プロセッサ250は、閉じられたドアが半ドア状態であると判定する(ステップS403)。一方、算出された周波数が所定周波数以上であれば(ステップS402:NO)、プロセッサ250は、閉じられたドアが完全閉鎖状態であり、半ドア状態でないと判定する(ステップS404)。なお、この所定周波数は、車種によって異なり、実験によって調整されるパラメータである。
【0074】
一般的には、車種に応じて特性は相違するが、図9および図10に示される例では、ドアが半ドア状態となる場合(図9)の場合の方がドアが完全閉鎖状態となる場合(図10)に比べて、ドア閉動作中に周期的に変化するドア速度または角速度ωの時間変化の周波数が低くなる。したがって、かかる周波数を所定周波数と比べることによって、閉じられたドアが半ドアであるか否かを判定することができる。
【0075】
以上のとおり、図13のステップS400およびステップS401の処理は、ドア閉動作に伴う角速度ωの変化を解析する解析手段の一例に対応する。一方、図13のステップS402〜ステップS404の処理は、解析結果に基づいて、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを判定する判定手段の一例に対応する。
【0076】
以上の図12および図13に示されるように、プロセッサ250は、算出された減衰時間と所定時間とを比較し、算出された減衰時間が所定時間以上の場合に、ドアが半ドア状態であると判定することもできる。また、角速度ωの時間変化の周波数が所定周波数以下の場合には、ドアが半ドア状態であると判定することもできる。したがって、ドアの大きさ、重量、およびドア内側縁部のシール部材の種類に応じて、半ドア状態の判定方法を取捨選択することができ、発明の適用範囲が拡大する。
【0077】
(第3変形例)
次に、本実施の形態の第3変形例を説明する。上記の図6に示される処理によれば、閉じられたドアが半ドア状態であると判定された場合(ステップS107:YES)には、ドア速度を算出せず、ドアが完全閉鎖状態であると判定された場合に限って(ステップS107:NO)、ドア速度を算出する。しかしながら、本変形例によれば、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かにかかわらず、常にドア速度を算出する。
【0078】
図14および図15は、第3変形例におけるドア用検査装置10による処理手順を示すフローチャートである。
【0079】
ステップS500〜505の処理は、図6のステップS100〜105の処理と同様であるので、詳しい説明を省略する。
【0080】
ステップS506では、プロセッサ250は、角速度センサ100によって測定された角速度ωにドア長を乗じることによってドア閉動作中のドア速度を算出する。そして、図6のステップS109の場合と同様の処理によって、ドア閉位置の手前の所定距離間の平均ドア速度が求められる。閉じられたドアが半ドア状態であるか否かにかかわらず、常にドア速度が算出される点で図6の場合と異なる。
【0081】
そして、ステップS507においては、上述した図8、図12、または図13の処理に基づいて、解析処理が実行される。そして、解析結果に基づいて、閉じられたドアが半ドア状態でないと判定された場合には(ステップS508:NO)、さらに、算出されたドア閉位置の手前の所定距離間の平均ドア速度が規定値以下であるか否かが判断される(ステップS509)。速度が規定値以下である場合には(ステップS509:YES)、ドア閉じ性能が合格であった旨がディスプレイ260に表示され(ステップS510)、算出結果および判定結果がハードディスク270に記録される(ステップS511)。速度が規定値よりも大きい場合には(ステップS509:NO)、ディスプレイ260は、速度が規定外である旨を表示する(ステップS512)。
【0082】
一方、閉じられたドアが半ドア状態であると判定された場合(ステップS508:YES)であっても、算出されたドア閉位置の手前の所定距離間の平均ドア速度が規定値以上であるか否かが判断される(図15のステップS513)。この点は、図6の処理の場合と異なる。この結果、算出されたドア速度が規定値以上であるのにかかわらず(ステップS513:YES)、ドアが半ドア状態となった場合には、ドア閉じ性能が不合格である旨が確定し、ドア閉じ性能が不合格であった旨がディスプレイ260に表示され(ステップS514)、その結果がハードディスクに記録される(ステップS515)。一方、算出されたドア速度が規定値よりも小さい場合には(ステップS513:NO)、ドア閉じ性能が不合格であると確定されないため、単に半ドア状態である旨が表示される(ステップS515)。
【0083】
以上の第3変形例によれば、ドア閉じ性能が不合格であるドアを早期に見つけ出し、改善することが可能となる。
【0084】
以上のとおり、説明した本発明の実施の形態は、以下の効果を有する。
(イ)本実施の形態では、角速度センサ100を用いている。したがって、光学式の検出装置を用いて測定する場合と異なり、センサの取り付け位置に依存しない測定が可能になる。この結果、検査準備時間が短縮され、作業効率が向上する。特に、角速度センサ100によって測定された角速度ωにドアの長さを乗じることによってドアの移動速度を算出する。したがって、ドア速度についても、センサの取り付け位置によらず、算出することができる。
(ロ)また、角速度センサ100によって測定された角速度ωに基づいてドア速度を算出するので、限られた大きさの遮蔽板と光学式の検出装置とを用いてドア速度を測定する場合と異なり、ドアが開かれてからドアが閉まりきるまでのすべての範囲にわたって、ドアの移動速度を連続的に算出することができる。言い換えれば、平均ドア速度を算出する際の所定距離(所定区間)を任意に設定することが可能となる。この結果、より詳細な知見を得ることができる。
(ハ)また、本実施の形態では、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かの判定と、ドア速度の測定とを一つの角速度センサ100による角速度ωの測定データに基づいて実行する。したがって、半ドア状態の判定用のセンサとドアの移動速度の測定用の複数種類のセンサとを別個に取り付ける必要がない。また、複数種類のセンサによって得られた複数種類の生データ(測定値)を記憶する必要がないので、メモリ容量の節約にも役立つ。
(二)角速度センサ100は、磁石110または吸盤を有している。したがって、作業者は、簡単に角速度センサ100を取り付けることができる。この結果、取り付けに掛かる時間が短縮できる。
(ホ)閉じられたドアが半ドアである場合には、その旨がディスプレイ260に表示される。したがって、作業者に対して再度のドア閉動作を促すことができる。また、ドア速度が規定外である場合も、その旨がディスプレイ260に表示される。したがって、作業者に対して再度のドア閉動作を促すことができる。この結果、有効な評価を実行しないまま検査を終了してしまうおそれがなくなる。
(ヘ)算出結果および評価結果は、自動的にハードディスク270内に電子データとして記録される。したがって、データ入力負担が軽減される。
(ト)プロセッサ250は、角速度センサ100による角速度ωの測定結果を用いて、自動的に検査開始状態を判定する。したがって、各測定の開始状態を自動的に検知することができ、作業者は、ドアを開けるたびに検査開始を指示する必要がなくなる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態であるドア用検査装置を説明する。上記の第1の実施の形態では、図8に示されるとおり、ドア閉動作に伴って角速度ω(または速度)が最初にゼロとなる時点(図7のA点)から、次にゼロとなる時点(図7のB点)までの時間を算出し、算出された時間が所定時間以上である場合には、閉じられたドア400が半ドア状態であると判定する場合が示された。
【0085】
しかしながら、車種によっては、角速度ωが最初にゼロとなる時点から次にゼロとなる時点までの時間を用いた判定手法によっては、半ドア状態であるか否かの判定が難しい場合がある。本実施の形態では、かかる判定手法の適用が難しい車種においても、半ドア状態であるか否かを容易に判定することができ、多車種および多種のドアの検査に適用可能なドア用検査装置を示す。したがって、第2の実施の形態は、第1の実施の形態と比べて、半ドア状態判定処理の内容が異なる。なお、第1の実施の形態と同様の構成については、同じ部材番号を用いて示す。
【0086】
本実施の形態のドア用検査装置の構成は、図1および図2に示される第1の実施の形態の場合と同様であり、検査装置におけるデータの流れも、図3に示される第1の実施の形態の場合と同様である。また、角速度センサ100の取り付けについても、図4に示される第1の実施の形態の場合と同様であり、本実施の形態の検査装置においても、図5に示されるように、角速度ωにドア長rを乗じることによってドア速度を算出することができる。
【0087】
なお、ドア用検査装置10は、角速度センサ100のみならず、ロードセル(不図示)などの他のセンサを有していてもよい。ロードセルは、ドア400に着脱自在に取り付けられることによって、ドア400の開閉に伴ってドア400に加わる力(操作力)を検出する操作力検出器として機能する。ロードセルを用いることによって、ドア400を閉める際に作業者によって加えられた荷重、および、ドア400が車体側と当たる際に加わる荷重などを評価することができる。
【0088】
本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、プロセッサ250は、ハードディスク270などに格納されているプログラムを実行する。この結果、プロセッサ250は、ドア閉動作に伴う角速度ωの変化を解析する解析手段、および、この解析結果に基づいて閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを判定する判定手段として機能する。但し、ドアが半ドア状態であるか否かについての判定についての具体的な手法が、第1の実施の形態の場合と異なる。
【0089】
本実施の形態のドア用検査装置による処理手順は、ドアが半ドア状態であるか否かについての判定処理(すなわちステップS106の解析処理)の内容を除いて、第1の実施の形態で説明された図6のフローチャートに示される処理手順と同様である。したがって、図6を参照しつつ処理手順を説明するが、詳しい説明は省略する。
【0090】
ドア用検査装置10がロードセルを有している場合には、図6のステップS100において、角速度センサのみならず、ロードセルもドアに設置される。また、この場合には、ステップS101で、ドアのヒンジ(支点)410とドアロック機能(測定点)までの距離であるドア長rが入力されるのみならず、ドアのヒンジ410とロードセルまでの距離(操作長)が入力される。
【0091】
また、ROM240やハードディスク270内に、予め複数の車種の各ドアについてドア長r等に関するデータを登録しておくことで、測定毎にドア長等を入力する作業を省略することもできる。また、図6のステップS103の初期化の際に、自動的に較正(キャリブレーション)がおこうように構成してもよい。
【0092】
図6のステップS113で処理が終わると、他のドアおよび車種について検査するか否かが判断され、他のドアおよび車種について検査する場合に、ステップS100〜ステップS113に示される処理が繰り返されるように構成することもできる。
【0093】
次に、本実施の形態における半ドア判定の具体的な内容について説明する。
【0094】
図16は、本実施の形態における半ドア状態判定処理の概要を説明するための図である。図16(A)は、半ドア状態であるときの角速度データを模式的に示しており、図16(B)は、完全閉鎖状態であるときの角速度データを模式的に示している。
【0095】
ドア閉動作に伴うドア400の反転によって、ドアを閉じる方向と逆方向にドアが移動する状態(反転状態)が発生する。本実施の形態では、測定された総ての時間での角速度データの中から、反転状態での角速度データのみが抽出される。ドアを閉める方向を正方向とすれば、反転状態では、ドア400が反発力によって反転する結果、角速度ωが負値を示す。したがって、角速度ωが負値をとる領域が抽出することで、反転領域で角速度データのみを抽出することができる。図16では、ゼロよりも下側にある波形の部分が反転領域の角速度データに対応する。
【0096】
そして、反転状態における角速度データの内で、最大の絶対値を持つピーク値Lが求められる。そして、反転状態における角速度が、ピーク値Lを基準として所定の比率(好ましくは50%)以上である状態を持続する時間(「持続時間」という)が算出される。そして、この持続時間が所定時間t3以上であれば、閉じられたドアが半ドア状態であると判定され、この持続時間が所定時間t3未満であれば、閉じられたドアが完全閉鎖状態であると判定される。
【0097】
図16に模式的に示されているように、閉じられたドアが半ドア状態となる場合には、反転状態での上記ピーク付近の角速度ωの変化が緩やかであり、角速度ωと時間tとで示される波形は、台形形状に近くなる。一方、閉じられたドアが完全閉鎖状態となる場合には、反転状態での上記ピーク付近の角速度ωの変化が急峻であり、角速度ωと時間tとで示される波形は、三角形状に近くなる。この結果、閉じられたドアが半ドア状態となる場合は、閉じられたドアが完全閉鎖状態となる場合と比べて、持続時間が長くなる。したがって、持続時間の違いによって、ドア状態を判定することができる。
【0098】
次に、図17のフローチャートを参照して、本実施の形態のドア状態判定処理について説明する。
【0099】
まず、プロセッサ250は、角速度センサ100によって時系列に沿って角速度を測定して得られた角速度データの中から、反転状態での角速度データのみを抽出する(ステップS600)。具体的には、反転状態では角速度ωが負値をとるので、角速度ωが負値をとっている領域の角速度データが抽出される。抽出された角速度データは、各時点の角速度ωを示すものであり、角速度ωと時間tとの組みからなる。
【0100】
なお、角速度ωは周期的に変化するので、一連の角速度データ中に、複数の反転状態の部分が含まれる場合がある。この場合は、それぞれの反転状態での角速度データが抽出されることが望ましい。
【0101】
続いて、プロセッサ250は、各反転状態での角速度データの中から、ピーク値Lを求める(ステップS601)。ここで、ピーク値Lは、反転状態での角速度の絶対値のピーク値を意味する。なお、ノイズなどの影響を防止する見地からは、最大の絶対値をピーク値とするかわりに、絶対値が大きい方から複数の値を取得し、取得された複数の値の平均値をピーク値としてもよい。ピーク値は、角速度ωと時間tで表される波形において、角速度ωの負値側の振幅に相当する。
【0102】
次に、ステップS601で求められたピーク値に比率パラメータを乗じる(ステップS602)。ここでは、50%の振幅を求めるために、0.5を乗じて、L/2の値を算出する。比率パラメータは、事前に設定されていることが望ましい。比率パラメータは、適宜に定められ得るが、比率パラメータが低すぎると、第1の実施の形態の場合と同様に、多種類の車両の多種類のドアへ適用する際に、半ドア状態の判定が難しくなるおそれがある。一方、比率パラメータが高すぎると、持続時間が短くなりすぎ、ノイズなどの影響による誤差を含みやすい。したがって、好ましくは、比率パラメータが0.5程度(50%程度)に設定されていることが望ましい。
【0103】
そして、ステップS600で抽出された反転状態の角速度データの中から、角速度ωの絶対値が上記ピーク値の所定比率(50%)に対応する値L/2となる2つの時点を決定する(ステップS603)。具体的には、反転状態の角速度ωを縦軸(上方向を正にする)にとり、時間tを横軸にとると、角速度ωは、立ち下がった後、ピーク値に達して、その後立ち上がる。この結果、立ち下がり時に角速度ωが値L/2となる時点である立ち下がり時点と、立ち上がり時に角速度ωが値L/2となる時点である立ち上がり時点とが存在する。したがって、ステップS603では、角速度ωの絶対値が上記ピーク値の所定比率(50%)に対応する値L/2となる立ち下がり時点と立ち上がり時点とが共に決定される。
【0104】
次に、立ち下がり時点と立ち上がり時点との間の時間の差分を求め、反転状態での角速度の絶対値が、反転状態での角速度の絶対値のピーク値を基準として所定の比率(50%)以上である状態を持続する時間である持続時間が算出される(ステップS604)。
【0105】
そして、算出された持続時間が所定時間t3以上であるか否かが判断される(ステップS605)。算出された持続時間が所定時間t3以上である場合には(ステップS605:YES)、閉じられたドアが半ドア状態であると判定される(ステップS606)。一方、算出された持続時間が所定時間t3未満である場合には(ステップS605:NO)、閉じられたドアが完全閉鎖状態である判定される(ステップS607)。
【0106】
以上のとおり、図17のステップS600〜ステップS604の各ステップは、ドア閉動作に伴うドアの反転によってドアを閉じる方向と逆方向にドアが移動する反転状態での角速度の絶対値が、当該反転状態での角速度の絶対値のピーク値を基準として所定の比率以上である状態を持続する時間である持続時間を算出する解析手段に対応する。また、図17のステップS605〜ステップ607の各ステップは、持続時間と所定時間t3とを比較し、算出された持続時間が所定時間t3以上の場合には、閉じられたドアが半ドア状態であると判定する判定手段に対応する。
【0107】
より詳しくは、ステップS601に示される処理は、角速度センサ100によって時系列に沿って角速度ωを測定して得られた角速度データから反転状態での角速度データを抽出する抽出手段に対応する。また、ステップS602に示される処理は、抽出された反転状態での角速度データの中からピーク値を求めるピーク検出手段に対応する。ステップS603およびステップS604に示される処理は、反転状態における角速度ωの絶対値が前記ピーク値の所定比率(たとえば、50%)に対応する値となる立ち下がり時点と立ち上がり時点とを決定する決定手段に対応する。そして、ステップS605に示される処理は、立ち下がり時点と立ち上がり時点との間の時間差を求めて、持続時間を算出する差分手段に対応する。
【0108】
次に、実際に測定されたドア速度を示す。図18は、閉じられたドアのドア速度の実測値を示す図である。図18には、閉じられたドアが完全閉鎖状態となる場合におけるドア速度の実測値の一つの例(図中、Bで表示)と、閉じられたドアが半ドア状態となる場合におけるドア速度の実測値の二つの例(図中、CおよびDで表示)とが示されている。また、図19は、図18の部分拡大図であり、閉じられたドアが半ドア状態となる場合(Cの場合、Dの場合)について、反転領域付近のデータを示している。
【0109】
まず、本実施の形態では、図18に示されているすべてのデータ領域の中から、反転領域のデータ(図中に丸で囲まれている部分付近)が抽出される。
【0110】
次に、上述した処理が進められる。図19において、Cで示される場合における持続時間は、ビーク値L1を求め、角速度ω=L1/2を満たす立ち下がり時点と立ち上がり時点との差分から算出される。一方、Dで示される場合における持続時間は、ビーク値L2を求め、角速度ω=L2/2を満たす立ち下がり時点と立ち上がり時点との差分から算出される。
【0111】
この結果、持続時間は、Cで示される場合において180m秒であり、Dで示される場合において210m秒であった。
【0112】
一方、ドア閉動作に伴って角速度ω(または速度)が最初にゼロとなる時点から、次にゼロとなる時点までの時間は、Cで示される場合において270m秒であり、Dで示される場合において500m秒であった。したがって、角速度ω(または速度)が最初にゼロとなる時点から次にゼロとなる時点までの時間に比べて、持続時間の方が、ばらつきの割合が少なくなることがわかる。
【0113】
そして、所定時間(閾値)t3を、例えば50m秒とすることで、Cの場合もDの場合も、それぞれ持続時間がt3以上となり、半ドア状態であると判定することができる。なお、所定時間t3は、任意に設定することができるが、t3を50m秒とすることで、多くの車種の多くのドアについて、半ドア状態判定が可能となった。
【0114】
以上のとおり、説明した本発明の実施の形態は、以下の効果を有する。
【0115】
(チ)持続時間を比較することによって半ドア状態の判定を実行するので、車種間やドア間でのばらつきが少なくなり、閉じられたドアが半ドア状態であるか完全閉鎖状態であるかの判定精度を高めることができる。
【0116】
(リ)すべての時間領域の角速度データの中から、反転状態での角速度データのみを抽出して判定するので、車種間およびドア間でのばらつきが少なく、半ドア状態の判定が容易となる。また、判定のための演算処理の範囲を狭めて、演算にかかる負担を軽減することができる。
【0117】
(ヌ)ピーク値の所定比率に対応する値を用いて持続時間が算出されるので、ピーク値の変動による影響が少なくなり、半ドア状態の判定の再現性が高まる。
【0118】
以上のとおり、本発明のドア用検査装置を説明したが、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、省略することができることはいうまでもない。
【0119】
たとえば、角速度センサ100によって測定された角速度を定数倍して算出されるドア速度のドア閉動作に伴う変化を解析する処理も、ドア閉動作に伴う角速度の変化を解析する処理に含まれる。
【0120】
また、上記の説明では、半ドア判定処理として、図8、図12、図13、および図17に示される4種類の処理が示された。しかしながら、本発明は、これらの場合に限られない。ドア閉動作に伴う角速度ωの変化を解析し、その解析結果に基づいて、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを判定する場合であれば、他の処理方法を採用することもできる。たとえば、図8、図12、図13、および図17に示される4種類の方法を適宜に組み合わせて、ドアが半ドア状態であるか否かを判定することもできる。また、角速度ωの時間変化の周波数に基づく半ドア判定には、周波数の逆数である「周期」に基づいて半ドア判定する場合が含まれる。
【0121】
また、図8、図11、図13、および図17に示される解析処理ステップおよび判定処理ステップ、ならびに図6のステップS109に示される速度算出ステップなどは、上述のとおりプロセッサ250によって実行されるソフトウエアによって実現してもよく、または専用の論理ICなどのハードウエアによって実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態であるドア用検査装置の概要を示す図である。
【図2】 図1のドア用検査装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】 図1のドア用検査装置内のデータの流れを示すデータフロー図である。
【図4】 図1のドア用検査装置に含まれる角速度センサを自動車のドアに取り付けた状態を説明する図である。
【図5】 角速度センサの取り付け位置とドアの開閉角度との関係を示す図である。
【図6】 第1の実施の形態のドア用検査装置による処理手順を示すフローチャートである。
【図7】 ドアが開かれてから閉じられるまでに測定される角速度ωの変化を示す図である
【図8】 閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを判定する判定処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】 閉じられたドアが半ドア状態となる場合におけるドア速度の実測値を示す図である。
【図10】 閉じられたドアが完全閉鎖状態となる場合におけるドア速度の実測値を示す図である。
【図11】 半ドア状態と完全閉鎖状態との違いを説明するためにドアロック機構およびストライカの状態を示す模式図である。
【図12】 第1変形例において、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを判定する処理を示すフローチャートである。
【図13】 第2変形例において、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを判定する処理を示すフローチャートである。
【図14】 第3変形例のドア用検査装置による処理手順を示すフローチャートである。
【図15】 図14に後続する処理手順を示すフローチャートである。
【図16】 本発明の第2の実施の形態における半ドア所帯判定処理の概要を説明するための図である。
【図17】 第2の実施の形態において、閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを判定する処理を示すフローチャートである。
【図18】 閉じられたドアのドア速度の実測値の他の例を示す図である
【図19】 図18の拡大図である。
【符号の説明】
100…角速度センサ(角速度検出手段)、
110…磁石、
200…コンピュータ、
210…インタフェース、
220…A/Dコンバータ、
230…RAM、
240…ROM、
250…プロセッサ(解析手段、判定手段、速度算出手段)、
260…ディスプレイ、
270…ハードディスク、
300…ケーブル、
400…ドア。

Claims (11)

  1. ドア支持体に回動可能に取り付けられたドアの閉じ性能を評価するドア用検査装置であって、
    前記ドアに取り付けられ、ドア開閉角度の変化を角速度として測定する角速度測定手段と、
    ドア閉動作に伴う前記角速度の変化を解析する解析手段と、
    閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを前記解析手段による解析結果に基づいて判定する判定手段と、
    を有することを特徴とするドア用検査装置。
  2. さらに、前記角速度測定手段によって測定された前記角速度に基づいて、ドアが閉じられた速度を算出する速度算出手段を有することを特徴とする請求項1に記載のドア用検査装置。
  3. 前記解析手段は、ドア閉動作に伴って前記角速度が最初にゼロとなる時点から次にゼロとなる時点までの時間を算出し、
    前記判定手段は、前記解析手段によって算出された時間と所定時間とを比較し、算出された時間が所定時間以上の場合には、閉じられたドアが半ドア状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載のドア用検査装置。
  4. 前記解析手段は、ドア閉動作に伴って前記角速度が周期的に変化する領域における当該角速度の変化幅が所定の割合に減衰するまでの減衰時間を算出し、
    前記判定手段は、前記解析手段によって算出された減衰時間と所定時間とを比較し、算出された減衰時間が所定時間以上の場合には、閉じられたドアが半ドア状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載のドア用検査装置。
  5. 前記解析手段は、ドア閉動作に伴って前記角速度が周期的に変化する領域における当該角速度の時間変化の周波数を算出し、
    前記判定手段は、前記解析手段によって算出された周波数と所定周波数とを比較し、算出された周波数が所定周波数以下の場合には、閉じられたドアが半ドア状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載のドア用検査装置。
  6. 前記角速度測定手段は、磁石を有しており、当該磁石によって前記ドアに着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のドア用検査装置。
  7. 前記角速度測定手段は、吸盤を有しており、当該吸盤によって前記ドアに着脱自在に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のドア用検査装置。
  8. ドア支持体に回動可能に取り付けられたドアの閉じ性能を評価するドア用検査方法であって、
    前記ドアのドア開閉角度の変化を角速度として測定するステップと、
    ドア閉動作に伴う前記角速度の変化を解析するステップと、
    閉じられたドアが半ドア状態であるか否かを解析結果に基づいて判定するステップと、を有することを特徴とするドア用検査方法。
  9. 前記解析手段は、ドア閉動作に伴うドアの反転によって、ドアを閉じる方向と逆方向にドアが移動する反転状態での角速度の絶対値が、当該反転状態での角速度の絶対値のピーク値を基準として所定の比率以上である状態を持続する持続時間を算出し、
    前記判定手段は、前記解析手段によって算出された前記持続時間と所定時間とを比較し、算出された持続時間が所定時間以上の場合には、閉じられたドアが半ドア状態であると判定することを特徴とする請求項1に記載のドア用検査装置。
  10. 前記解析手段は、前記角速度測定手段によって時系列に沿って前記角速度を測定して得られた角速度データから前記反転状態での角速度データを抽出する抽出手段と、
    抽出された前記反転状態での角速度データの中から前記ピーク値を求めるピーク検出手段と、
    前記反転状態における角速度の絶対値が前記ピーク値の前記所定比率に対応する値となる立ち下がり時点と立ち上がり時点とを決定する決定手段と、
    前記立ち下がり時点と前記立ち上がり時点との間の時間差を求めて、前記持続時間を算出する差分手段と、を有することを特徴とする請求項9に記載のドア用検査装置。
  11. 前記持続時間は、前記反転領域における角速度の絶対値が、前記ピーク値を基準として50%以上である状態を持続する時間であることを特徴とする請求項9に記載のドア用検査装置。
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