JP3987470B2 - 鉄骨構造物の柱梁接合部の一体化工法 - Google Patents

鉄骨構造物の柱梁接合部の一体化工法 Download PDF

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Description

本発明は、建築鉄骨構造物の柱梁接合部において、サイコロ部分を薄鋼板等の部品から溶接により組み立てることなく、厚板圧延鋼板・鍛鋼・鋳鋼により複数の中実直方体を集合させて、建築鉄骨構造物を製作する技術の方法に関するものである。
従来の技術では、建築鉄骨構造物の柱梁接合部は、接合部は図1に示すように、薄鋼板によるダイアフラム1と短い角形鋼管2との間で溶接6を施すことによりサイコロを形成させ、このサイコロとH形鋼梁フランジ4を溶接接合7し、更に、該サイコロと角形鋼管柱5とを溶接接合して構成する事が多い。この従来の技術では、図2に示すように、サイコロの角形鋼管2とダイアフラム1との溶接6及びサイコロのダイアフラム1とH形鋼フランジ4の溶接7は裏当金10を用いて片側溶接で実施されている。このダイアフラム1と梁フランジ4との従来溶接方法では、フランジ4の接合予定端部の開先加工をしてから、裏当金10の製作及び裏当金取付の仮付溶接8を行い、本溶接7を実施している。また、ダイアフラム1と角形鋼管2又は5との溶接も角形鋼管2又は5の接合予定端部の開先加工をしてから、裏当金10の製作及び裏当金取付の仮付溶接8を行いダイアフラム1と角形鋼管2又は5との本溶接6を実施している。
更に、図3の一例に示すように、溶接継手部材13端部の裏面に非消耗式銅当金12をあてがい肉盛溶接14を行った後、開先加工を13Cの位置で肉盛部14を含めて開先加工して、図5のように部材13と肉盛部14を含めた開先15を得て、図6に示すように、消耗式の裏当金や裏当材を用いず、部材16と13を片側から溶接施工する片側溶接方法で継手溶接17をし、溶接継手部材端部の部材の板厚18を超えるのど厚19を獲得する技術の方法がある。
また、図4の一例に示すように、溶接継手部材13端部の裏面に突起12Pを付けた非消耗式銅当金12をあてがい肉盛溶接14を行った後、開先加工を13Cの位置で部材13の端部のみを開先加工を行い、図5のように部材13と肉盛部14を含めた開先15を得て、図6に示すように、消耗式の裏当金や裏当材を用いず、部材16と13を片側から溶接施工する片側溶接方法で継手溶接17をし、溶接継手部材端部の部材の板厚18を超えるのど厚19を獲得する技術の方法がある。
一方、図7に示すように、鋳鋼により一体化されコンクリート充填孔21及び補助板22を有する筒体本体即ちサイコロ20が特許文献1に提案されている。
また、図8に示すように、図1の1と2から構成されるサイコロを中実の厚鋼板等で置き換えてサイコロと梁及びサイコロと柱との溶接を一体化させる建築鉄骨構造物を製作する技術の方法がある。
特願平10―312771号
従来の建築鉄骨柱梁接合部では、殆どが図1で示すサイコロで製作されており、図1及び図2に示すように、ダイアフラム1・角形鋼管2・裏当金10・エンドタブ等部材が多く、溶接6は角形鋼管2の周囲に一周しており溶接量が多い。そのため、部品製作コストが掛かると共に、サイコロ製作後ダイアフラムが折れ曲がり、いわゆる傘折れ現象が起きて、ダイアフラムと梁フランジとの間で目違いが起こりやすいと言う問題がある。また、裏当金10を角形鋼管2の端部内周に取付け仮付溶接8を行うのは手間とコストが掛かる。また、角形鋼管2とダイアフラム1の溶接6を全周に亘って行うため、溶接量が多いので溶接残留応力が大きくなるだけでなく、裏当金10を用いると部材4,5との間で切り欠きが出来て応力集中が発生し、強度を弱める結果となる。
また、図7で示すように、従来の鋳鋼で一体成型したサイコロ20は、従来の溶接構造の図1と比較し、比較的簡単な構造であり、構造耐力が向上するという利点がある。しかし、この図7に示す構造は補強板22を上下に2枚、一体に合計4枚の補強板22が必要で、且つ補強板22によって形成される空間22Aは内部で広がっており、1体に3ヶの空間を必要としている。このような空間22Aは鋳造時に複雑な中子を必要とし、中子製造工数及び鋳造工数の増大をもたらしコスト増加の要因となる。また、図7に置いて、サイコロに接合される梁のせい即ち高さがサイコロのせい即ち高さよりも一段と低い場合に、内部補強板の水平位置と梁フランジの水平位置が一致するようにセットされるが、この内部補強板の水平位置は梁の高さを考慮して製作する必要があり、梁高さが種々ある場合は製作が困難で且つ梁高さが限定される。内部補強板が省略又は一面の角部にリブとして変更する場合も同様の問題が存在する。
更に、一般に溶接熱影響部は脆化し易いという事があり、従来、2つの溶接部が近接する場合、両溶接部による熱影響部が重なって脆化が更に促進されないように、両溶接部は該熱影響部が重ならないように遠ざけるようにするのが通例である。特に、両溶接部による溶接熱影響が重なった部分が外面に露出すると問題である。特願平10―312771では溶接部の近接について記述はないが、図18に示すように柱5と一体化サイコロ23との溶接部24が、梁4と一体化サイコロ23との溶接部25に近接し両溶接部に挟まれた共通の溶接熱影響部35が外面に生じると該熱影響部は単一の熱影響部よりも脆化しやすいと言う現象がある。このような現象のために、柱梁接合部の脆性破壊強度・疲労強度及び塑性変形能が低下するという問題が起こる。
従来、建築鉄骨の組立は、工場においてサイコロと短尺梁を取り付けてパネルゾーンを製作し、該パネルゾーンに柱を溶接で繋ぎ、通常は建物の3階分の長さに製作し、建設現場でパネルゾーン付きの柱を直立させてから短尺梁間を長尺梁でボルト接合により連結して行う。この従来工法は、梁付きの柱は梁が1メートル程度の短尺とは言え柱に直交して4方向に張り出しているため工場から現場へ運送する効率が悪く、建設現場での梁同士の多数のボルトを使った接合に工数と費用が溶接よりも掛かるという問題がある。
また更に、図8及び図9に示すように、図1に示す部材1と2で構成されるサイコロではサイコロ部分を一体化させ、図18に示す溶接熱影響部の重なりの問題に対し柱梁溶接部を一体化させ鉄骨構造物を製作する方法がある。本方法では、サイコロ部分が中実である為に、コラム柱が大きくなるとサイコロの体積増加によるコスト増加及び板厚増大によるによるエキストラによるコスト増加が発生するという問題がある
目的
本発明は、圧延鋼・鍛鋼・鋳鋼を用い、鉄骨仕口部の構造を単純化して、応力集中を緩和し、該仕口部の強度及び塑性変形性能を向上させると共に、製作コストを低減させることを目的とする。
このような諸課題を解決するために、種々研究した結果、図1に示す部材1と2で構成されるサイコロではサイコロ部分を一体化することが良いと判断し、図7に示す一体化サイコロの問題を解決するためには、種々研究の結果、補強板を省略して中実とし、図18に示す溶接熱影響部の重なりの問題に対し柱梁接合部を一体化させ、更に、一体化部分を鋼製の同じ高さの中実直方体を水平方向に並べることにより集合直方体を形成させて、梁と該集合直方体側面及び柱と該集合直方体鉛直方向端面とを溶接接合させて鉄骨構造物を製作することで達成されることを見いだした。この場合、該サイコロを中実体にする場合、鋳鋼、厚肉の圧延材料や鍛鋼材料でも製作可能であることを見いだした。また、集合直方体の直方体間に鋼材を挟み直方体から突き出せば、梁と接合することが可能であることが判明した。
そこで、請求項1に係る発明では、建築鉄骨構造物において、発明の第1の構成は、サイコロを、圧延鋼を熱加工又は機械加工することにより製作する中実の直方体、又は、鍛造により製作する中実の直方体、又は、鋳造により製作する中実の直方体とし、発明の第2構成は、鋼製の同じ高さの中実直方体を水平方向に並べることにより集合直方体を形成させることであり、発明の第3の構成は梁と該集合直方体側面及び柱と該集合直方体鉛直方向端面とを溶接接合させることであり、これらの構成により、該梁と該直方体側面及び該柱と該直方体上下端を溶接接合させて鉄骨構造物を製作する方法である。本発明の新規性は、主に、サイコロを一体化した中実の鋼製の集合直方体として、該サイコロに接合する柱部材及び梁部材の2つの部材を溶接接合させて鉄骨構造物を製作することにある。
さらに、請求項1に係る発明では、建築鉄骨構造物において、発明の第3の構成は、前記の構成に加えて、該集合直方体の高さをいずれも該集合直方体に接合する梁の高さと同等にすると共に、該集合直方体の上端及び下端の外形寸法を該集合直方体に接合する柱の外形寸法と同等にすることであり、発明の第4の構成は、該集合直方体に接合する梁と柱の溶接部が一体化するように、該梁と該直方体側面及び該柱と該直方体鉛直方向端面とを溶接接合させることからなっており、本発明は、これらの構成から鉄骨構造物を製作する方法である。本発明の新規性は、主に、請求項1に係る発明の新規性に加えて、仕口部の柱と梁の溶接接合部を一体化させることにある。
請求項2について説明する。請求項2に係る発明では、建築鉄骨構造物において、発明の第1の構成は、請求項1の構成に加えて、該集合直方体の個々の直方体同士の上下面又は側面を部分溶け込みで溶接接合することにあり、本発明は、これらの構成から鉄骨構造物を製作する方法である。本発明の新規性は、請求項1に係る発明の新規性に加えて、該集合直方体の個々の直方体同士の一部又は全長を部分溶け込みで溶接接合することにある。
請求項3について説明する。請求項3に係る発明では、建築鉄骨構造物において、発明の第1の構成は、請求項1又は2の構成に加えて、該集合直方体の中実直方体の間に鋼板を挿入して該中実直方体と該鋼板を溶接接合又は機械接合することであり、発明の第2の構成は該鋼板を梁と溶接接合又は機械接合させて鉄骨構造物を製作することであり、本発明は、これらの構成から鉄骨構造物を製作する方法である。本発明の新規性は、請求項1又は2又は3に係る発明の新規性に加えて、該集合直方体の中実直方体の間に鋼板と梁とを溶接接合又は機械接合させることにある。
請求項4について説明する。請求項4に係る発明では、建築鉄骨構造物において、発明の第1の構成は、請求項1〜3の構成に加えて、集合直方体を角柱体又は半円柱体とすることであり、発明の第2の構成は、柱は角形、円筒形、又はH形鋼であることであり、本発明は、これらの構成から鉄骨構造物を製作する方法である。本発明の新規性は、請求項1、2、又は3に係る発明の新規性に加えて、集合直方体を角柱体又は半円柱体とすることであり、柱は角形、円筒形、又はH形鋼にすることにある。
請求項1に係る発明では、従来複雑で製作工数の掛かった溶接製サイコロが圧延鋼、鍛造鋼、又は鋳鋼により集合直方体化されて、柱梁の結合点であるサイコロが単純化されて溶接作業量が約半減され、溶接残留応力・歪みの軽減、製作工数の軽減、製作に伴う管理作業の軽減、製作精度向上などの効果が大きく認められた。また、従来、柱とサイコロ及び梁とサイコロの溶接部が近接しながら別々の溶接を実施していたが、本発明では、柱・梁接合部の各々の溶接部を一体化することにより、該溶接部間の溶接熱影響部の重なりによる脆化防止、サイコロサイズの縮小化でサイコロ材料の節減、製作工数の低減、梁同士又は柱同士のサイズの異なった柱梁接合部にも容易に適用できるようになった。更に、サイコロ部が集合直方体化することにより、鋼板の場合、単一の直方体からなるサイコロに比べ、個々の直方体よりも薄板の使用が可能になり、鋼板の切断が容易になるだけでなく、直方体板厚の増加に伴う材料のエキストラ料金が加算されず、集合直方体によるサイコロのコストが大幅に低減される。
請求項2に係る発明では、請求項1に係る発明の効果に加えて、集合直方体を形成する各直方体を溶接により接合させることで、脆性破壊や疲労破壊に対しより強度の高い仕口部が得られる。
請求項3に係る発明では、請求項1又は2に係る発明の効果に加えて、該集合直方体の中実直方体の間に鋼板を挿入して該中実直方体と該鋼板を溶接接合又は機械接合することにより、該鋼板を梁と溶接接合又は機械接合させて鉄骨構造物を製作することが可能になり、仕口部製作作業性の改善及び建設現場溶接性の向上に役立つ。
請求項4に係る発明では、請求項1、2、又は3に係る発明の効果に加えて、働く荷重に対し方向依存性が少ないなどの特性を有する多様な柱の形状に対応することが出来るという利点がある。
本発明によって、圧延鋼・鍛鋼・鋳鋼を用い、鉄骨仕口部の構造を単純化して、応力集中を緩和し、該仕口部の強度及び塑性変形性能を向上させると共に、製作コストを低減させることが可能になった。以下に、その実施形態について述べる。
本発明の実施の形態1について説明する。図10は、中実サイコロに高さの同じ二つの直方体からなる集合直方体を用い梁及び柱を接合した立体図を示す。集合直方体とは、同じ高さの直方体を寄せ集めて形成される形状が直方体をなすものをいう。図10から分かるように、建築鉄骨構造物において、圧延鋼を熱加工又は機械加工することにより製作する中実の直方体、又は、鍛造により製作する中実の直方体、又は、鋳造により製作する中実の直方体からなる鋼製の同じ高さの中実直方体23を水平方向に並べることにより集合直方体23Gを形成させて、梁4と該集合直方体側面23P及び柱5と該集合直方体鉛直方向端面23Pとをそれぞれ溶接接合25、24させて鉄骨構造物を製作する方法を示す。この場合は、梁4は梁せい4Aよりも高い直方体23の側面に取り付けられている。また、梁3は集合直方体23Gを形成する二つの中実直方体23にまたがりその側面に溶接で取り付けられている。
本発明の実施の形態2について説明する。図11は、中実サイコロに梁せいと同じ高さの同じ二つの直方体からなる集合直方体を用い梁及び柱を接合した立体図を示している。図11では、図10に記載の発明において、該集合直方体の高さ23Aをいずれも該直方体23に接合する梁の高さ4Aと同等にすると共に、該集合直方体の上端及び下端の外形寸法23Bを該直方体に接合する柱5の外形寸法5Aと同等にして、該集合直方体23Gに接合する梁4と柱5の溶接部24が一体化するように、該梁4と該直方体側面及び該柱5と該直方体鉛直方向端面23Pとを溶接接合させて鉄骨構造物を製作する方法を示す。
本発明の実施の形態3について説明する。図11は、圧延鋼を熱加工又は機械加工することにより製作する中実の直方体23、又は、鍛造により製作する中実の直方体23、又は、鋳造により製作する中実の直方体23に、H形鋼梁フランジ4を裏当金付きの従来方式で溶接25をした後に、該溶接25に重ねて角形鋼管を寸法切りした柱5を溶接接合24した一例を、立体図で示したものである。図19は、柱5の溶接24及び梁フランジ4の溶接25の重なり状態即ち溶接部の一体化状態を示す。図19から分かるように、柱5の溶接熱影響部と梁4の溶接熱影響部とはサイコロ23の外表面では重なっていない。このような施工方法は、図21に示すように、柱5の端部裏面に肉盛溶接14をしたり、梁4のフランジ端部裏面及び側面に肉盛溶接14した後にそれぞれ継手溶接24と25をする場合にも適用できる。
本発明の実施の形態4について説明する。圧延鋼、鍛鋼又は鋳鋼により集合直方体からなるサイコロに、柱及び梁を溶接し、サイコロ外表面と梁又は柱表面との間にずれがある場合に、図20及び図22に示すように、梁接合の場合該ずれa即ち31は梁フランジの板厚の25%+7mm以下で、柱接合の場合該ずれb即ち31Aは柱板厚の25%+7mm以下が望ましい。該ずれa、bがこれらの値以上になる場合は、溶接部が一体化のため溶接部が大きくなりすぎて溶接残留応力が大きくなると共に溶着量が増加し製作コスト増加の要因となる。
本発明の実施の形態5として、図12を示す。図12は、中実サイコロに梁せいと同じ高さの同じ三つの直方体23からなる集合直方体23Gを用い梁4及び柱5を接合した立体図を示す。また、図24に、中実サイコロに、梁せいと同じ高さの2つの直方体及び中間に低いせいの直方体を挟んだ集合直方体を用い、互いに部分溶け込み溶接を行って接合させて、中央に空間部を設けて、梁及び柱を接合した立体図を示す。図24では、集合直方体の中央に空間部があるので、集合直方体の材料を節約できる。
本発明の実施の形態6について説明する。図13は、図10の発明において、該集合直方体23Gの個々の直方体同士の上下面23Pを部分溶け込みで溶接接合26することにより鉄骨構造物を製作する方法を示す。図14は、図10に記載の発明において、該集合直方体23Gの個々の直方体23同士の側面を部分溶け込みで溶接接合26することにより鉄骨構造物を製作する方法を示す。図15は、図11に記載の発明において、該集合直方体23Gの個々の直方体同士の上下面23Pを部分溶け込みで溶接接合26することにより鉄骨構造物を製作する方法を示す。なお、図13、図14及び図15における直方体23同士の部分溶け込み溶接ののど厚は梁フランジ板厚の0.5乃至2倍程度の大きさが望ましい。また、図14において、該集合直方体23Gの個々の直方体同士の側面を部分溶け込み突合せ溶接を実施する代わりに、梁の直方体への取付溶接時に、梁ウエブと直方体とのすみ肉溶接を直方体間の溶接接合に用いることも可能である。
本発明の実施の形態7について説明する。図16及び17は、図10の発明において、該集合直方体23Gの中実直方体23の間に鋼板27を挿入して、該中実直方体23と該鋼板を溶接接合又はボルト等による機械接合をして、該鋼板27を梁と溶接接合又はボルト等による機械接合をさせて鉄骨構造物を製作する方法を示す。
本発明の実施の形態8について説明する。図23に、図11に記載する発明の方法において、集合直方体23Gを構成する直方体を角柱体として、集合直方体を角柱体23Gに形成させて、柱はH形鋼5Hであることを特徴とする鉄骨構造物の製作方法を示す。
従来の建築鉄骨柱梁接合部の立体図の一例 従来の建築鉄骨柱梁接合部の角形鋼管・ダイアフラム・梁フランジ接合部の断面図 部材端部に水冷又は被水冷の銅製当て金をあてがい肉盛溶接をした断面図の一例 部材端部に水冷又は被水冷の突起付き銅製当て金をあてがい肉盛溶接をした断面図の一例 部材13の端部に肉盛溶接し部材端部及び肉盛溶接部14を共に開先加工した状態の断面図 部材13の端部に肉盛溶接14と開先加工をして継手の相手部材16にあてがい、継手溶接を実施した状態の断面図 補強板2枚を取付け中央軸心に貫通穴を設けたサイコロ 中実サイコロに梁及び柱を接合した立体図 中実サイコロに梁及び柱を接合した立体図 中実サイコロに高さの同じ二つの直方体からなる集合直方体を用い梁及び柱を接合した立体図 中実サイコロに、梁せい即ち高さと同じ高さの二つの直方体からなる集合直方体を用い、梁及び柱を接合した立体図 中実サイコロに、梁せいと同じ高さの三つの直方体からなる集合直方体を用い、梁及び柱を接合した立体図 中実サイコロに、同じ高さの二つの直方体の上下部を部分溶け込み溶接した集合直方体を用い、梁及び柱を接合した立体図 中実サイコロに、同じ高さの二つの直方体の側面部を部分溶け込み溶接した集合直方体を用い、梁及び柱を接合した立体図 中実サイコロに、梁せいと同じ高さの二つの直方体の上下部を部分溶け込み溶接した集合直方体を用い、梁及び柱を接合した立体図 同じ高さの四つの直方体からなる集合直方体の側面部を部分溶け込み溶接した上で、集合直方体に梁及び柱を接合した立体図 図16の側面図 圧延鋼板、鍛鋼又は鋳鋼により一体化したサイコロに柱及び梁を溶接接合し端部素材を残した場合の断面図 圧延鋼板、鍛鋼又は鋳鋼により一体化したサイコロに柱及び梁を従来の裏当金付きの従来溶接を実施し、溶接部を一体化した場合の断面図 圧延鋼板、鍛鋼又は鋳鋼により一体化したサイコロに、柱及び梁を溶接し、サイコロ外表面と梁又は柱表面との間にずれがある場合に、継手溶接部を一体化した場合の断面図 圧延鋼板、鍛鋼又は鋳鋼により一体化したサイコロに、裏面肉盛溶接を実施した柱及び梁を溶接し、継手溶接部を一体化した場合の断面図 圧延鋼板、鍛鋼又は鋳鋼により一体化したサイコロに、裏面肉盛溶接を実施した柱及び梁を溶接し、サイコロ外表面と梁又は柱表面との間にずれがある場合に、継手溶接部を一体化した場合の断面図 集合直方体を角柱体23Gに形成させて、柱はH形鋼5Hであることを示す立体図。 中実サイコロに、梁せいと同じ高さの2つの直方体及び中間に低いせいの直方体を挟んだ集合直方体を用い、互いに部分溶け込み溶接を行って接合させて、中央に空間部を設けて、梁及び柱を接合した立体図
符号の説明
1 建築鉄骨柱梁接合部のダイアフラム
1A ダイアフラムの傘折れ状態
2 ダイアフラム間の角形鋼管。1と2から構成される部材をサイコロという。
3 H形鋼梁
3A せいの低いH形鋼梁
4 H形鋼梁フランジ
4A H形鋼梁フランジせい又は高さ
5 角形鋼管による柱
5A 角形鋼管による柱の辺の長さ
5P 円形鋼管による柱
5H H形鋼による柱
6 角形鋼管とダイアフラムとの溶接
7 梁フランジとダイアフラムとの溶接
8 仮付又は組立溶接
9 H形鋼梁ウエブ
10 裏当金
11 スカラップ
12 非消耗式当て金(銅など)
12P 非消耗式当て金(銅など)の突起
13 フランジ又は角形鋼管などの部材
13C 部材13の開先切断位置
14 部材裏面に施工された肉盛溶接
15 肉盛溶接部14及び母材13を含めた開先面
16 相手部材
17 継手溶接
18 部材13の板厚又は肉厚
19 部材16と13の溶接部の実効のど厚
20 鋳鋼により一体化した筒体本体即ちサイコロ
21 コンクリート充填孔
22 補強板
22A 内部空間
23 圧延鋼板、鍛鋼又は鋳鋼による直方体
23A 直方体の高さ
23B 直方体の高さの辺の長さ
23G 集合直方体又は集合サイコロ
23P 鉛直方向端面
24 直方体と角形鋼管柱との溶接
24A 直方体と円形鋼管柱との溶接
25 直方体とH形鋼梁フランジとの溶接
26 直方体同士の部分溶け込み溶接
27 直方体に挟み込まれた鋼板
28 直方体に挟み込まれた鋼板を接合するすみ肉溶接
31 サイコロ又は直方体外表面と梁表面とのずれa
31A サイコロ又は直方体の外表面と柱表面とのずれb
35 2つの溶接部に挟まれた部材の溶接熱影響部
35A 部材原質部と溶接熱影響部との境界線

Claims (4)

  1. 建築鉄骨構造物において、鋼製の同じ高さの中実直方体を水平方向に並べることにより集合直方体を形成させて、該集合直方体の高さをいずれも該直方体に接合する梁の高さと同等にすると共に、該集合直方体の上端及び下端の外形寸法を該直方体に接合する柱の外形寸法と同等にして、該集合直方体に接合する梁と柱の溶接部をそれぞれ個別に溶接して溶接部を重ねて一体化させて、該梁と該直方体側面及び該柱と該直方体鉛直方向端面とを溶接接合させて鉄骨構造物を製作する方法
  2. 請求項1に記載の発明において、該集合直方体の個々の直方体同士の上下面又は側面を部分溶け込みで溶接接合することにより鉄骨構造物を製作する方法
  3. 請求項1又は2に記載の発明において、該集合直方体の中実直方体の間に鋼板を挿入して該中実直方体と該鋼板を溶接接合又は機械接合して、該鋼板を梁と溶接接合又は機械接合させて鉄骨構造物を製作する方法
  4. 請求項1、2、又は3に記載の発明において、集合直方体を構成する直方体を角柱体又は半円柱体として、集合直方体を角柱体又は円柱体に形成させて、柱は角形、円筒形、又はH形鋼であることを特徴とする鉄骨構造物を製作する方法。
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