JP3987116B2 - ガス台 - Google Patents
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Description
調理容器と直に火炎接触するガス台は伝統的に中心火炎発生バーン、中心に向かう金属支柱または厚みのある重金属線で形成されたグリッドの形態を採る調理容器を支持する手段を装置する。バーナおよび支持手段の下方には調理時に調理容器から零れる食物を集める皿形凹所が設けられている。火炎の熱の発生を制御するための伝統的方法はバーナへ供給されるガス量を調整することにより行われ、ガスはガスと混合するために必要な空気を吸引できる速度で供給される。この混合物は中心バーナから半径方向外側へ突出し、火炎口から個別火炎またはシート状火炎として燃焼する。広範囲の調整が望ましいことは判明しており、また火炎口へのガス供給を個別的に制御することが考えられている。しかし、中心バーナの場合、これは困難であると同時に弁からバーナへかなり長いガスラインもしくは空気混合ガスラインを必要とする。
本発明によれば、この問題はバーナ/ガス台を文字通りにインサイドアウトに回転構成することにより解決される。これは本発明によるガス台において行われ、調理容器用支持手段はガス火炎用の口を含み、その火炎口は調理容器の中心内方へ向かうように配置されていることを特徴とする。
より具体的には、本発明によるガス台は、一つまたは複数の調理容器用の複数の支持手段および火炎口を有するガス台において、複数の支持手段は、一連の溝により相互から分離され、調理容器を相互間で支持するための少なくとも一対の支持領域を形成し、少なくとも一対の支持領域は一連の溝を挟んで相互に対面する一対の側面を有し、相互に対面する一対の側面は調理容器の中心内方へ向かうように配置された一対のガス火炎用の火炎口を含むことを特徴とする。
本発明の有利形態は、調理容器用支持手段がガス台の上面全体の一部を形成するフラット上面を有し、前記上面が空気を導入する深い溝および火炎の排気流路を有する場合に得られる。これは、所定範囲の調理容器が前記上面を横切って摺動すると共に倒れないように終始確実に支持されることを意味する。
他の有利形態は、各溝が使用時の調理容器の場所の下方で最も深いことを特徴とする。これは、零れた食物分を確実に溝の底に集めてそこから除去する。
他の有利形態において、内方へ向かうように配置された各火炎口にガス台内に設置された弁装置を介して制御されたガスが個別的に供給されることを特徴とする。この構成は排気および零れた食物を収集するための溝から離れたガス台の上面下方の空間を有効利用し、弁、ガスラインおよび調整装置に利用できる。
本発明の他の有利形態は、ガス台の上部全体が絶縁材料、特にセラミックまたはガラス−セラミック材により形成される場合に実用的である。これは、調理容器近傍の導線による短絡回路の作用を殆ど受けない電磁装置等の電子装置が調理容器の存在および特性を決定するために使用できることを意味する。
以下に添付図面を参照して更に詳細に本発明を説明する。
図1は4つの主な加熱場所を有する本発明によるガス台を示す。
図2は溝の図を示す。
図3は火炎のための1セットの火炎口を示す。
図1において、ガス台の上面は9つの領域A1−A9に分割され、その全領域は同一高さの水平面を形成し(flush)、かつ調理容器が上面に沿って摺動するように調理容器を支持できる。9つの領域は火炎への空気およびガス燃焼により生じる排気の流路を形成する一連の連続溝により分離されている。これらの溝はガス台の場所により深さが非常に異なり、最下レベルの4つの場所L1−L4、およびH1,H2により示されたような複数のより高い場所から成る。これらの溝は、また、He1,He2,He3で示されたようなガス台の縁部に向かって上昇している。凹所L1−L4は調理容器の4つの主な加熱位置に対応し、かつ調理容器から零れた物を収容する働きをする。高部と低部間の移行部は漸次に傾斜している。この形態において、溝の側部は実質的に垂直である。
4つの加熱位置は2セットの火炎口F1a−F1b,F2a−F2b,F3a−F3b,F4a−F4bを有する。火炎は上面の下方の容積部から相互方向へ、もしくは換言すれば、加熱位置上に設置された調理容器の中心方向へ向って外部から誘導される。火炎口は上面の下方レベルに形成されているが、通常使用時に零れた物により火炎が消えないように凹所L1−L4の最大深さよりも充分に上方のレベルに形成されている。
加熱位置での発生熱量は火炎の長さおよびその数により決定される。伝統的ガス台において、各加熱位置より下の中心位置にあるために、各火炎口へ個別ガスラインを送る空間は極めて狭い。ただし、上面A1,A3,A5,A7およびA9下の容積は効率的かつ簡単な構成に充分である。これは、加熱位置へのガス供給全体が制御されると共に活性火炎口の選択が可能であることを意味する。これは、例えば、A5およびA9(F3a−F3b)間の加熱位置と比較してA1およびA9(F1a−F1b)間の加熱位置では低動力供給により調理容器のより一層均一な加熱が得られることを意味する。A1およびA9(F1a−F1b)間の加熱位置は主として小さいポット(鍋)用に使用される。
火炎の調整は多くの場合加熱位置へのガス供給を少量にすることにより可能であるが、F2a−F2bとの比較でF3a−F3b等においては外部から火炎口を遮蔽することにより可能である。ただし、更に均一にするには、低減動力を均一に分配のために寧ろ他の各火炎口を遮蔽することが好ましい。
図2においてA8の方向をA6から見た溝が示されており、火炎F4aおよびF4bがA7およびA9の下の容積部から突出する、最も深い場所L2の溝が示されている。ガス台の上面は図1に示された領域A7に属するT7、および領域A9に属するT9により示されている。この図において、カーブZはH1の高さレベルに向かう溝を右側へ、そしてHe2の高さレベルへ向かう溝を左側へ分岐する分岐部を示す。各々の主火炎はそれに対応するパイロット火炎を有する。
図3において、1セットの火炎口が示されており、図1および2の火炎F4bのセットに対応して左から右へa,b,c..r,sで示されている。これらの火炎口は個別に、また組合わせて調整でき、それにより加熱を精確に調整する。例えば、中央火炎口g,h,i,k,l(そしてグループF4aの対向火炎口)にはポット下に非常に均一の熱環境を形成するために少量のガスが供給されてよい。この加熱位置の動力出力を低減するために、a−s,b−r,c−q,d−p,e−o等のごとく対単位でガス供給を減少することにより火炎口を遮断できる。しかし、ガス供給の減少の均一化は、単にa,c,e,g,i,l,n,pおよびrを点火維持し、対の他方を消火することにより出力を半分にする場合にも得られる。火炎口のラインの下にパイロット火炎Pのラインが示されている。パイロット火炎はガスが再供給される場合、または火炎が通風により吹き消される場合に火炎口を迅速に再点火する働きをする。ガス台の上面は図1の領域A8に対応するT8により、かつ領域A6に対応するT6により示されている。
Claims (5)
- 一つまたは複数の調理容器用の複数の支持手段および火炎口を有するガス台において、
複数の支持手段は、一連の溝(L1-L4)により相互から分離され、調理容器を相互間で支持するための少なくとも一対の支持領域(A1-A9)を形成し、
少なくとも一対の支持領域(A1-A9)は、一連の溝(L1-L4)を挟んで相互に対面する一対の側面を有し、
相互に対面する一対の側面は、調理容器の中心内方へ向かうように配置された一対のガス火炎用の火炎口(F1a-F1b,F2a-F2b,F3a-F3b,F4a-F4b)を含むことを特徴とするガス台。 - 前記支持手段はガス台の上面全体の一部を形成するフラット上面(A1-A9)を有することを特徴とする、請求項1のガス台。
- 複数の支持手段を分離している一連の溝(L1-L4)は、複数の支持手段の周りで場所により高低差(L1-L4,H1,H2,He1-He3)を有し、対のガス火炎用の火炎口が配置された支持手段の側面間の領域で、上面(A1-A9)から下方へ最も深いことを特徴とする、請求項2のガス台。
- 調理容器の中心内方へ向かうように配置されたガス火炎口の各々にはガス台内に配設された弁により調整されたガスが個別的に供給された構成であることを特徴とする、請求項1のガス台。
- ガス台の全上面はセラミックまたはガラスセラミック材等の絶縁材料により形成されていることを特徴とする、請求項2のガス台。
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