JP3987009B2 - 偏波モード分散補償方法及び偏波モード分散補償装置 - Google Patents

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本発明は、光信号が伝播する光ファイバ、光増幅中継器などの光伝送路の偏波モード分散による伝送特性の劣化を補償する偏波モード分散補償方法及び偏波モード分散補償装置に関する。
超高速光伝送および長距離光伝送では、光伝送路における光信号の群速度が2つの直交する偏波主軸により異なるという偏波モード分散(PMD:Polarization Mode Dispersion)による伝送品質の劣化が大きな問題となる。PMD特性は光ファイバの製造工程や敷設状況に依存し、光ファイバに加わる応力や環境温度の変化により経時変化を示す。このため、PMDによる伝送品質劣化は適応的に補償する必要がある(非特許文献1を参照)。
一次のPMDによる伝送品質劣化を補償する方式は、大きく分けて2種類に分類される。PMDによる伝送品質劣化を補償する従来方法として、2種類の方式について説明する。一次のPMDの大きさを、群遅延時間差(DGD:Differential Group Delay)と呼ぶ。
一方の方式として、受信信号光に光伝送路のDGDと逆符号のDGDを付与することで、DGDによる伝送品質劣化を補償するPMD補償器(以下、従来技術1とする)がある。このPMD補償器の装置構成および動作について、図52を参照して説明する。光伝送路から入射された信号光は、偏波変換装置400ならびに偏波分散付与手段401を通過した後、光カップラ402によって分波され、一方は受信器に、他方は受光素子403に入射される。入射された信号光は、受光素子403により認識され、バンドパスフィルタ404(BPF:Band pass filter)により信号光の特定の周波数成分(例えば、ビットレートの1/2)が抽出される。制御回路405は、この抽出された周波数成分に関する情報に基づいて、抽出された周波数成分が最大になるよう偏波変換装置400を制御する。このようにして、光伝送路のDGDと逆特性のDGDが偏波分散付与手段によって信号光に与え、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
もう一方の方式として、受信信号光から光伝送路の偏波主軸に平行な信号光成分もしくは垂直な信号光成分のみを分離して、DGDによる伝送品質劣化を補償するPMD補償器(以下、従来技術2とする)がある(特許文献1を参照)。
このPMD補償器の装置構成および動作について、図53を参照して説明する。光伝送路から入射された信号光は、偏波変換装置410により任意の直線偏波に変換された後、偏光ビームスプリッタ411(PBS:Polarization beam splitter)に入射される。信号光の2つの直交する偏波成分のうち一方が偏光ビームスプリッタ411により選択される。選択された信号光は、光カップラ412に出力され、分波された後、一方は受信器に、他方は受光素子413に入射される。
BPF414は、受光素子413の出力から信号の特定の周波数成分(例えば、ビットレートの1/2)を抽出する。制御回路415は、この抽出された周波数成分に関する情報に基づいて、抽出された周波数成分が最大になるよう偏波変換装置410による出力光の偏波角度を制御する。
このようにして、光伝送路の偏波主軸に平行な(もしくは垂直)信号光成分のみをPBSによって分波して受信することで、DGDによる波形劣化を補償し、伝送品質劣化を低減することができる。
この方式ではDGDにより伝播遅延の異なる2つ直交する偏波成分のうち一方しか受信しないため、補償DGD量には制限はない。しかし、偏波角度の制御に課題がある。光伝送路の偏波主軸は時間と共に変化するため、光送信器によって光伝送路に入射される信号光の偏波主軸に対して平行な成分と垂直な成分の強度比は経時的に変化する。このため、前記PMD補償器では、受信している偏波成分と平行な偏波主軸に入射される信号光強度が低下すると、受信信号光の強度が低くなり、伝送品質劣化が引き起こされる。
この伝送品質劣化は、受信していた偏波成分と直交する偏波成分を受信するよう偏波変換装置を制御することで改善されるが、制御中はDGDによる波形劣化を補償することは出来ず、伝送晶質は著しく劣化する。
この課題を解決するPMD補償器(以下、従来技術3とする)も提案されており(特許文献1を参照)、装置構成および動作について、図54を参照して説明する。
光伝送路から入射された信号光は、偏波変換装置420により任意の直線偏波に変換され、PBS421により2つの直交する偏波成分に分波される。PBS421により分波された信号光の一方は第1の光カップラ422−1により分波され、一方は光スイッチ423に、他方は第1の受光素子424に入射される。
第1のBPF425は、第1の受光素子424の出力信号から特定の周波数成分(例えば、ビットレートの1/2)を抽出する。PBS421により分波された信号光の他方は、第2の光カップラ422により分波され、一方は光スイッチ423に、他方は第2の受光素子424に入射される。第2のBPF425は、第2の受光素子424の出力信号から特定の周波数成分を抽出する。
第1のBPF425および第2のBPF425により抽出された周波数成分の強度を比較することで、抽出した周波数成分強度の大きい偏波成分が光スイッチ423により選択され、受信器に入射される。
また、比較結果に基づくスイッチ427の切り替えにより、抽出した周波数成分のうち強度の大きい方の周波数成分が制御回路426に入力される。制御回路426は、この周波数成分強度に関する情報に基づいて、周波数成分強度が最大になるよう偏波変換装置による出力光の偏波角度を制御する。
また、受信している偏波成分と平行な偏波主軸に入射される信号光強度が低下した際には、光スイッチ423を切り替えてPBS421によって分波されている他方の偏波成分を受信する。
このようにして、光伝送路の偏波主軸が時間と共に変化した場合でも、DGDによる波形劣化を補償し、伝送品質劣化を低減することができる。
特開2000−356760号公報 T.Takahashi et al., Electronics Letters、vol.30、No.4、P.348,1994. H.Rosenfeld et al., OFC2001、PD27−1、2001.
敷設ファイバのPMD特性は、光ファイバに加わる応力や環境温度の変化により経時変化を示し、DGD値も時間と共に変化する。しかし、従来技術1では、偏波分散付与手段401によって信号光に与えられるDGD値により補償DGD量が制限される。つまり、光伝送路のDGD値が偏波分散付与手段401によって与えられるDGD値と等しくなければ、その差に対応して伝送品質劣化が発生する。従って、光伝送路のDGD値が時間と共に変化し、ある値を越えるとDGDによる伝送品質劣化を補償できなくなる。
従来技術2および3では、DGD値の制限なくDGD補償が可能である。しかし、敷設ファイバの偏波主軸は時間と共に変化するため、光送信器によって光伝送路に入射される信号光の偏波主軸に対して平行な成分と垂直な成分の強度比は経時的に変化する。このため、従来技術2では、受信している偏波成分と平行な偏波主軸に入射される信号光強度が低下すると、受信信号光の強度が低くなり、伝送品質劣化が引き起こされる。
この伝送品質劣化は、受信していた偏波成分と直交する偏波成分を受信するよう偏波変換装置410を制御することで改善されるが、制御中はDGDによる波形劣化を補償することは出来ないため、伝送品質は著しく劣化するという問題がある。
一方、従来技術3では、偏波主軸が時間と共に変化した場合にはPBSで分波した直交する2つの偏波成分のうち、受信する偏波成分を光スイッチ223により切り替えることで対処する。しかし、DGDのために各偏波成分の信号光の伝播遅延は異なるため、光スイッチ223の切り替え時の誤りが発生することは避けられない。また、偏波モード分散補償装置全体を構成する部品が大幅に増加し、制御も複雑になるという問題が新たに発生する。
さらに従来技術では、一次のPMDによる伝送品質劣化に対しては効果を発揮するが、高次のPMDによる伝送品質劣化を補償することはできない。
高次のPMDとは、DGD値の波長に依存した変化と偏波主軸の波長による変化のことである。光伝送システムのビットレートが増加するにつれ、光信号の光スベクトル幅は広くなり、信号帯域内でのDGD値や偏波主軸の変化が無視できなくなる(非特許文献2を参照)。このため、超高速光伝送システムでは、一次のPMDだけでなく高次のPMDも補償する必要がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、光伝送路の偏波主軸が時間と共に変化する系においても、一次のPMDによる伝送品質劣化を補償DGD値に対する制限なく安定に補償することができ、さらに高次のPMDによる伝送品質劣化をも補償することができる偏波モード分散補償方法及び偏波モード分散補償装置を提供することにある。
この発明は上記の課題を解決すべくなされたもので、請求項1に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され、前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され、前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおける偏波モード分散の補償方法において、前記光送信器が、前記光信号を前記光伝送路に送信し、前記光伝送路を伝搬する信号光から、前記光伝送路の偏波主軸に平行な偏波成分、または垂直な偏波成分を分離し、前記分離した偏波成分の群速度分散を補償し、前記光受信器が、前記補償された信号光を受信することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され、前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され、前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおける偏波モード分散の補償方法において、前記光送信器が、前記光信号を前記光伝送路に送信し、前記光伝送路を伝搬した信号光から、前記光伝送路の偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分に分離し、前記分離した一方の偏波成分の群速度分散を補償し、前記光受信器が、前記補償された信号光を受信することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され、前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され、前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおける偏波モード分散の補償方法において、前記光送信器が、前記光信号を出力し、前記光信号の入力を受けて、前記光信号を円偏波もしくは直線偏波に変換し、前記変換された光信号を前記光伝送路に送信し、前記光伝送路の受信側において、前記光伝送路と接続されるPMD媒体を予め設け、前記光伝送路と、前記PMD媒体との偏波主軸が直線偏波もしくは円偏波になるように構成された前記光伝送路及び前記PMD媒体を伝搬した信号光から、前記光伝送路及び前記PMD媒体の偏波主軸に平行な偏波成分、または垂直な偏波成分を分離し、前記分離した偏波成分の群速度分散を補償し、前記光受信器が、前記補償された信号光を受信することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され、前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され、前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおける偏波モード分散の補償方法において、前記光送信器が、前記光信号を出力し、前記光信号の入力を受けて、前記光信号を円偏波もしくは直線偏波に変換し、前記変換された光信号を前記光伝送路に送信し、前記光伝送路の受信側において、前記光伝送路と接続されるPMD媒体を予め設け、前記光伝送路と、前記PMD媒体との偏波主軸が直線偏波もしくは円偏波になるように構成された前記光伝送路及び前記PMD媒体を伝搬した信号光から、前記光伝送路及び前記PMD媒体の偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分に分離し、前記分離した偏波成分の群速度分散を補償し、前記光受信器が、前記補償された信号光を受信することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの項に記載の発明において、前記信号光から分離された偏波成分は、前記偏波成分を電気信号に変換された際の直流成分に対する特定周波数成分の比が最大になるように制御され、前記偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分に分離されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項2または請求項4に記載の発明において、前記信号光の前記光伝送路の偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分は、それぞれ電気信号に変換され、特定周波数成分の強度が互いに等しくなるように制御され、前記偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分に分離されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項2または請求項4に記載の発明において、前記信号光の前記光伝送路の偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分は、該2つの直行する平行な偏波成分と垂直な偏波成分との位相差が最大または最小になるように制御され、前記偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分に分離されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記信号光の前記光伝送路の偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分は、それぞれ電気信号に変換され、それぞれの高周波成分が除去された後、該2つの直行する平行な偏波成分と垂直な偏波成分との位相差が最大または最小になるように制御され、前記偏波主軸に平行な偏波成分または垂直な偏波成分に分離されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、前記信号光の前記光伝送路の偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分は、それぞれの信号パターンが特定の規則に従ってパターン変換された後、該2つの直行する平行な偏波成分と垂直な偏波成分との位相差が最大または最小になるように制御され、前記偏波主軸に平行な偏波成分または垂直な偏波成分に分離されることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの項に記載の発明において、前記光送信器は、前記信号光に所定の符号を付与して送信し、前記光受信器は、前記信号光を受信して、前記符号の誤りを検出し、前記光伝送路を伝搬する信号光から分離される偏波成分は、前記光受信器において検出される誤り数が最小となるように制御されることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかの項に記載の発明において、前記光送信器は、前記信号光に所定の誤り訂正符号を付与して送信し、前記光受信器は、前記信号光を受信して、誤り訂正符号を復号し訂正し、前記光伝送路を伝搬する信号光から分離される偏波成分は、前記光受信器において訂正される誤り数が最小となるように制御されることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の波形劣化を検出する第1の波形劣化検出手段と、前記波形劣化検出手段により検出される波形劣化が最小となるように前記偏波変換手段を制御する制御手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散補償手段とを具備することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記特定偏波手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、前記分散付与手段から出力される信号光の波形劣化を検出する波形劣化検出手段と、前記波形劣化検出手段により検出される波形劣化が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光から前記光伝送路の偏波主軸を検出する偏波主軸検出手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記偏波主軸検出手段により検出された偏波主軸が前記特定偏波選択手段で分離される偏波状態と一致するよう前記偏波変換手段を制御する制御手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散補償手段とを具備することを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、前記PMD付与手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の波形劣化を検出する波形劣化検出手段と、前記波形劣化検出手段により検出される波形劣化が最小となるように前記偏波変換手段を制御する制御手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散補償手段とを具備することを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項15記載の偏波モード分散補償装置において、前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、前記PMD付与手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記特定偏波手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、前記分散付与手段から出力される信号光の波形劣化を検出する波形劣化検出手段と、前記波形劣化検出手段により検出される波形劣化が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項17記載の偏波モード分散補償装置において、前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする。
請求項19に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、前記PMD付与手段から出力される信号光から前記光伝送路及び前記PMD付与手段の偏波主軸を検出する偏波主軸検出手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記偏波主軸検出手段により検出された偏波主軸が、前記特定偏波選択手段で分離される偏波状態と一致するように前記偏波変換手段を制御する制御手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散補償手段とを具備することを特徴とする。
請求項20に記載の発明は、請求項19記載の偏波モード分散補償装置であって、前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする。
請求項21に記載の発明は、請求項12、13、15または17のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号の特定周波数成分を検出する特定周波数検出手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号の直流成分を検出する直流成分検出手段とからなり、前記制御手段は、前記特定周波数成分と前記直流成分の比が最大になるよう前記偏波変換手段を制御することを特徴とする。
請求項22に記載の発明は、請求項12、13、15または17のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を2個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配された電気信号を識別再生する2個の識別回路と、前記2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定する一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号の低周波成分を検出する低周波透過回路とからなり、前記制御手段は、前記低周波透過回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御することを特徴とする。
請求項23に記載の発明は、請求項12、13、15または17のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を2個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配された電気信号を識別再生する2個の識別回路と、前記2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定する一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号のパルス数を積算してパルス数に比例した電圧を出力するパルス数検出回路とからなり、前記制御手段は、前記パルス数検出回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御することを特徴とする。
請求項24に記載の発明は、請求項12、13、15または17のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を(2×n)個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生する(2×n)個の識別回路と、前記(2×n)個の識別回路から選択される2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定するn個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号の低周波成分を検出するn個の低周波透過回路と、前記各低周波透過回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御することを特徴とする。
請求項25に記載の発明は、請求項12、13、15または17のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を(2×n)個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生する(2×n)個の識別回路と、前記(2×n)個の識別回路から選択される2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定するn個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号のパルス数を積算してパルス数に比例した電圧を出力するn個のパルス数検出回路と、前記各パルス数検出回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御することを特徴とする。
請求項26に記載の発明は、請求項12、13、15または17のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号をn個に分配する第1の電気信号分配手段と、前記第1の電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生するn個の識別回路と、前記n個の識別回路から選択された1個の識別回路の出力信号を(n−1)個に分配する第2の電気信号分配手段と、前記選択された1個の識別回路以外の識別回路の出力信号と前記第2の電気信号分配手段の出力信号の論理がそれぞれ一致しているかを判定する(n−1)個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号の低周波成分を検出する(n−1)個の低周波透過回路と、前記低周波透過回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御することを特徴とする。
請求項27に記載の発明は、請求項12、13、15または17のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号をn個に分配する第1の電気信号分配手段と、前記第1の電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生するn個の識別回路と、前記n個の識別回路から選択された1個の識別回路の出力信号を(n−1)個に分配する第2の電気信号分配手段と、前記選択された1個の識別回路以外の識別回路の出力信号と前記第2の電気信号分配手段の出力信号の論理がそれぞれ一致しているかを判定する(n−1)個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号のパルス数を積算してパルス数に比例した電圧を出力する(n−1)個のパルス数検出回路と、前記パルス数検出回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御することを特徴とする。
請求項28に記載の発明は、請求項12、13、15または17のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を(m×n)個に分配する第1の電気信号分配手段と、前記第1の電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生するn個の識別回路と、前記n個の識別回路から選択された1個の識別回路の出力信号を(n−1)個に分配する第2の電気信号分配手段と、前記選択された1個の識別回路以外の識別回路の出力信号と前記第2の電気信号分配手段の出力信号の論理がそれぞれ一致しているかを判定する(n−1)個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号の低周波成分を検出する(n−1)個の低周波透過回路と、前記識別回路と前記第2の電気信号分配回路と前記一致判定回路と前記低周波透過回路とから構成されるm個の機能ブロック群と、前記各機能ブロック群から出力される(m×(n−1))個の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御することを特徴とする。
請求項29に記載の発明は、請求項12、13、15または17のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を(m×n)個に分配する第1の電気信号分配手段と、前記第1の電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生するn個の識別回路と、前記n個の識別回路から選択された1個の識別回路の出力信号を(n−1)個に分配する第2の電気信号分配手段と、前記選択された1個の識別回路以外の識別回路の出力信号と前記第2の電気信号分配手段の出力信号の論理がそれぞれ一致しているかを判定する(n−1)個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号のパルス数を積算してパルス数に比例した電圧を出力する(n−1)個のパルス数検出回路と、前記識別回路と前記第2の電気信号分配回路と前記一致判定回路と前記パルス数検出回路とから構成されるm個の機能ブロック群と、前記各機能ブロック群から出力される(m×(n−1))個の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御することを特徴とする。
請求項30に記載の発明は、請求項14または19に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記偏波主軸検出手段及び前記特定偏波選択手段は、前記偏波変換手段から出力される信号光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離手段と、前記偏波分離手段によって分離された1の光信号を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する第1の光電変換手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する第2の光電変換手段と、前記第1の光電変換手段により変換された電気信号の特定周波数成分を検出する第1の特定周波数検出手段と、前記第2の光電変換手段により変換された電気信号の特定周波数成分を検出する第2の特定周波数検出手段とからなり、前記制御手段は、前記特定周波数検出手段で検出される2つの周波数成分強度が等しくなるように前記偏波変換手段を制御することを特徴とする。
請求項31に記載の発明は、請求項14または19に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記偏波主軸検出手段及び前記特定偏波選択手段は、前記偏波変換手段から出力される信号光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離手段と、前記偏波分離手段によって分離された一方の光信号を分配する光分配手段と、前記偏波分離手段によって分配された他方の信号光を電気信号に変換する第1の光電変換手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する第2の光電変換手段と、前記第1の光電変換手段により変換された電気信号と、前記第2の光電変換手段により変換された電気信号との位相を比較する位相比較手段とからなり、前記制御手段は、前記位相比較手段で検出される位相差が最大または最小になるよう前記偏波変換手段を制御することを特徴とする。
請求項32に記載の発明は、請求項14または19に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記偏波主軸検出手段及び前記特定偏波選択手段は、前記偏波変換手段から出力される信号光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離手段と、前記偏波分離手段によって分離された一方の光信号を分配する光分配手段と、前記偏波分離手段によって分配された他方の信号光を電気信号に変換する第1の光電変換手段と、前記第1の光電変換手段により変換された電気信号から高周波成分を除去する第1の帯域制限手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する第2の光電変換手段と、前記第2の光電変換手段により変換された電気信号から高周波成分を除去する第2の帯域制限手段と、前記第1の帯域制限手段により高周波成分が除去された電気信号と、前記第2の帯域制限手段により高周波成分が除去された電気信号との位相を比較する位相比較手段とからなり、
前記制御手段は、前記位相比較手段で検出される位相差が最大または最小になるよう前記偏波変換手段を制御することを特徴とする。
請求項33に記載の発明は、請求項14または19に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記偏波主軸検出手段及び前記特定偏波選択手段は、前記偏波変換手段から出力される信号光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離手段と、前記偏波分離手段によって分離された一方の光信号を分配する光分配手段と、前記偏波分離手段によって分配された他方の信号光を電気信号に変換する第1の光電変換手段と、前記第1の光電変換手段により変換された電気信号の信号パターンを特定の規則に従ってパターン変換する第1の信号処理手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する第2の光電変換手段と、前記第2の光電変換手段により変換された電気信号の信号パターンを特定の規則に従ってパターン変換する第2の信号処理手段と、前記第1の信号処理手段によりパターン変換された電気信号と、前記第2の信号処理手段によりパターン変換された電気信号との位相を比較する位相比較手段とからなり、
前記制御手段は、前記位相比較手段で検出される位相差が最大または最小になるよう前記偏波変換手段を制御することを特徴とする。
請求項34に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記光受信器で検出される符号誤り数が最小となるように前記偏波変換手段を制御する制御手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散補償手段とを具備することを特徴とする。
請求項35に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、前記光受信器で検出される符号誤り数が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
請求項36に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記光受信器で訂正される誤り訂正数が最小となるように前記偏波変換手段を制御する制御手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散補償手段とを具備することを特徴とする。
請求項37に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、前記光受信器で訂正される誤り訂正数が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
請求項38に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、前記光受信器は、波形劣化検出機構を有し、前記光受信器が検出する波形劣化が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
請求項39に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記光受信器で検出される符号誤り数が最小となるように前記偏波変換手段を制御する制御手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散補償手段とを具備することを特徴とする。
請求項40に記載の発明は、請求項39記載の偏波モード分散補償装置であって、前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする。
請求項41に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、前記光受信器で検出される符号誤り数が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
請求項42に記載の発明は、請求項41記載の偏波モード分散補償装置であって、前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする。
請求項43に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、前記PMD付与手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記光受信器で訂正される誤り訂正数が最小となるように前記偏波変換手段を制御する制御手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散補償手段とを具備することを特徴とする。
請求項44に記載の発明は、請求項43記載の偏波モード分散補償装置であって、前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする。
請求項45に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、前記PMD付与手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、前記光受信器で訂正される誤り訂正数が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
請求項46に記載の発明は、請求項45記載の偏波モード分散補償装置であっって、前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする。
請求項47に記載の発明は、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、前記PMD付与手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、前記光受信器は、波形劣化検出機能を有し、前記光検出器が検出する波形劣化が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段とを具備することを特徴とする。
請求項48に記載の発明は、請求項47記載の偏波モード分散補償装置であって、前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする。
請求項49に記載の発明は、請求項38または47に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出機能を有する前記光受信器は、信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を3個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配された電気信号を識別再生する3個の識別回路と、前記3個の識別回路から選択された2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定する一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号の低周波成分を検出する低周波透過回路とからなり、前記制御手段は、前記低周波透過回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御し、前記選択された2個の識別回路以外の1個の識別回路は、識別データを外部に出力することを特徴とする。
請求項50に記載の発明は、請求項38または47に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出機能を有する前記光受信器は、信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を3個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配された電気信号を識別再生する3個の識別回路と、前記3個の識別回路から選択された2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定する一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号のパルス数を積算してパルス数に比例した電圧を出力するパルス数検出回路とからなり、前記制御手段は、前記パルス数検出回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御し、前記選択された2個の識別回路以外の1個の識別回路は、識別データを外部に出力することを特徴とする。
請求項51に記載の発明は、請求項38または47に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出機能を有する前記光受信器は、信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を((2×n)+1)個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配された電気信号を識別再生する((2×n)+1)個の識別回路と、前記((2×n)+1)個の識別回路から(2×n)個の識別回路を抽出し、抽出された識別回路から更に選択された2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定するn個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号の低周波成分を検出するn個の低周波透過回路と、前記低周波透過回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御し、前記抽出された(2×n)個の識別回路以外の1個の識別回路は、識別データを外部に出力することを特徴とする。
請求項52に記載の発明は、請求項38または47に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出機能を有する前記光受信器は、信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を((2×n)+1)個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配された電気信号を識別再生する((2×n)+1)個の識別回路と、前記((2×n)+1)個の識別回路から(2×n)個の識別回路を抽出し、抽出された識別回路から更に選択された2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定するn個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号のパルス数を積算してパルス数に比例した電圧を出力するn個のパルス数検出回路と、前記低周波透過回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御し、前記抽出された(2×n)個の識別回路以外の1個の識別回路は、識別データを外部に出力することを特徴とする。
請求項53に記載の発明は、請求項38または47に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出機能を有する光受信器は、信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号をn個に分配する第1の電気信号分配手段と、前記第1の電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生するn個の識別回路と、前記n個の識別回路から選択された1個の識別回路の出力信号をn個に分配する第2の電気信号分配手段と、前記選択された1個の識別回路以外の識別回路の出力信号と前記n個の第2の電気信号分配手段の出力信号から選択された(n−1)個の出力信号の論理がそれぞれ一致しているかを判定する(n−1)個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号の低周波成分を検出する(n−1)個の低周波透過回路と、前記低周波透過回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御し、前記第2の電気信号分配手段は、前記選択された(n−1)個の出力信号以外の1個の出力信号を外部に出力することを特徴とする。
請求項54に記載の発明は、請求項38または47に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記波形劣化検出機能を有する光受信器は、信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号をn個に分配する第1の電気信号分配手段と、前記第1の電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生するn個の識別回路と、前記n個の識別回路から選択された1個の識別回路の出力信号をn個に分配する第2の電気信号分配手段と、前記選択された1個の識別回路以外の識別回路の出力信号と前記n個の第2の電気信号分配手段の出力信号から選択された(n−1)個の出力信号の論理がそれぞれ一致しているかを判定する(n−1)個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号のパルス数を積算してパルス数に比例した電圧を出力する(n−1)個のパルス数検出回路と、前記パルス数検出回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御し、前記第2の電気信号分配手段は、更に1個の出力信号を外部に出力することを特徴とする。
請求項55に記載の発明は、請求項12から請求項54のいずれかの項に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記光送信器は、ビット毎に光の位相が反転したRZ符号を付与した信号光を出力することを特徴とする。
請求項56に記載の発明は、請求項12から請求項54のいずれかの項に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記光送信器は、パルス毎に光の位相が反転したRZ符号を付与した信号光を出力することを特徴とする。
請求項57に記載の発明は、請求項12、14、15、19、34、36、39及び44のいずれかの項に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記分散補償手段は、入力された前記信号光に分散を付与する分散付与手段と、前記分散付与手段と直列に接続され、前記分散付与手段を通過した信号光の波形劣化を検出する第2の波形劣化検出手段と、前記第2の波形劣化検出手段により検出された波形劣化が最小となるように前記分散付与手段を制御する第2の制御手段とからなることを特徴とする。
請求項58に記載の発明は、請求項12、14、15、19、34、36、39及び44のいずれかの項に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記分散補償手段は、入力された前記信号光に分散を付与する分散付与手段と、前記分散付与手段と直列に接続され、分散付与手段を通過した信号光の累積分散値を検出する分散検出手段と、前記分散検出手段により検出された前記累積分散値がゼロになるよう前記分散付与手段を制御する第2の制御手段とからなることを特徴とする。
請求項59に記載の発明は、請求項58に記載の偏波モード分散補償装置であって、前記光送信器は、同一信号パターンで変調された複数の波長の異なる信号光を送信し、前記分散検出手段は、複数の波長の異なる信号光を分離する光分離手段と、分離した複数の光信号をそれぞれ電気信号に変換する複数の光電変換手段と、前記光電変換手段により変換された電気信号間の位相差を検出する位相比較手段とからなることを特徴とする。
本発明の偏波モード分散補償装置により、一次のPMDをDGD値に制限なく補償できるだけでなく、DGD値や偏波主軸が波長によって変化する高次のPMDをも補償可能となる。さらに、光伝送路の偏波主軸が時間とともに変化した場合にも安定して一次および高次のPMD補償が可能となる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態である偏波モード分散補償装置について説明する。なお、以下の実施形態において、既出の構成要素については、その詳細説明を省略し、各実施形態に適用されるものとする。
図1は、本実施形態1の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態1の偏波モード分散補償装置は、光伝送システムの受信側に配置される偏波変換手段1と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段2と、特定偏波選択手段1により分離された信号光の波形劣化を検出する波形劣化検出手段3と、分散補償手段4とから構成される。
なお、上記偏波変換手段1は偏波コントローラ、あるいは偏波変調器が好適な例として適用可能である。また、特定偏波選択手段2はPBS、あるいはポーラライザ(直線偏光素子)が好適な例として適用可能である。また、上記波形劣化検出手段3は、図12等に示す光電変換手段91であるフォトダイオード、直流成分検出手段92であるLPF(Low Pass Filter)及び電圧計、特定周波数成分検出手段93であるBPF(Band Pass Filter)、RFパワー検出器及び電圧計から構成されることが好ましい。分散補償手段4はファイバグレーティング等の可変分散補償器が好適な例として適用可能である。
光送信器5が送信する信号光は、光伝送路6を伝播し、偏波変換手段1を通過した後、特定偏波選択手段2に入力される。入力された信号光は、特定偏波選択手段2によって、光受信機8に送信される信号光となる特定の偏波成分が分離される。波形劣化検出手段3は分離された信号光が入力されると、波形劣化を検出する。制御手段7は、検出した波形劣化に関する情報に基づいて、波形劣化が最小になるように偏波変換手段1を制御する。
分離された信号光の波形劣化は、特定偏波選択手段2が光伝送路6の偏波主軸と平行な(または垂直)偏波成分を分離する状態において、最も小さくなるため、制御手段7は、波形劣化が最小になるよう偏波変換手段1を制御することで、光伝送路6の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段2により分離された信号光は一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散補償手段4により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。なお、分散補償手段4は、偏波変換手段1の前段に配置しても良い。
図2は、本実施形態2の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態2の偏波モード分散補償装置は、光伝送システムの受信側に配置される偏波変換手段10と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段11と、特定偏波選択手段11により分離された信号光に分散を付与する分散付与手段12と、分散付与手段12により分散を付与された信号光の波形劣化を検出する波形劣化検出手段13とから構成される。
光送信器14から送信される信号光は、光伝送路15を伝播し、偏波変換手段10を通過した後、特定偏波選択手段11によって、光受信機17に送信される信号光となる特定の偏波成分が分離される。分離された信号光は、分散付与手段12によって分散が付与された後に、波形劣化手段13に入力されて波形劣化が検出される。制御手段16は、波形劣化が最小になるように偏波変換手段10および分散付与手段12を制御する。特定偏波選択手段11が光伝送路15の偏波主軸と平行な(または垂直)偏波成分を分離する状態が分離した信号光の波形劣化が最も小さくなる。このため、波形劣化が最小になるように制御することで、光伝送路15の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段11により分離された信号光は、一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散付与手段12により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。なお、分散付与手段12は、偏波変換手段10の前段に配置しても良い。また、群速度分散の変動は、偏波モード分散の変動速度に比べて遅いため、分散付与手段の制御は、偏波変換手段10よりも遅い速度で実行すれば良い。
図3は、本実施形態3の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態3の偏波モード分散補償装置は、光伝送システムの受信側に配置される偏波変換手段20と、偏波主軸を検出する偏波主軸検出手段21と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段22と、分散補償手段23とから構成される。
なお、上記偏波主軸検出手段21は、図21に示す第1および第2の光電変換手段142、143であるフォトダイオード、第1および第2の特定周波数成分検出手段144、145であるBPF(Band Pass Filter)、RFパワー検出器及び電圧計から構成されることが好ましい。また、図22に示す第1および第2の光電変換手段152、153であるフォトダイオード、位相比較手段154である位相比較器から構成してもよい。また、図23に示す第1および第2の光電変換手段152、153であるフォトダイオード、第1および第2の帯域制限手段156、157であるLPF、位相比較手段154である位相比較器から構成してもよい。
光送信器24から送信される信号光は、光伝送路25を伝播し、偏波変換手段20を通過した後、偏波主軸検出手段21に入力される。偏波主軸検出手段21を通過した信号光は特定偏波選択手段22に入力され、光受信機27に送信される信号光となる特定の偏波成分が分離される。制御手段26は、偏波主軸検出手段21により検出される偏波主軸が、特定偏波選択手段22が分離する偏波成分と平行(または垂直)になるように偏波変換手段20を制御する。
このように、光伝送路25の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離し、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、上述したように直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段22により分離された信号光は一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散補償手段23により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。なお、分散補償手段23は、偏波変換手段20の前段に配置しても良い。
図4は、本実施形態4の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態4の偏波モード分散補償装置は、光伝送システムの受信側に配置される偏波変換手段30と、PMDを付与するPMD付与手段31と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段32と、特定偏波選択手段32により分離された信号光の波形劣化を検出する波形劣化検出手段33と、分散補償手段34とから構成される。
なお、PMD付与手段31は、図5に示すように偏波分離器31−1、光遅延器31−2、偏波合成器31−3から構成されることが好ましい。
光送信器35から送信され、光伝送路36を伝播した信号光は、偏波変換手段30を通過した後、PMD付与手段31に入力される。PMD付与手段31は、入力された信号光に対してPDMを付与し、特定偏波選択手段32に出力する。PMDを付与された信号光は、特定偏波選択手段32によって、光受信機38に送信される信号光となる特定の偏波成分が分離される。波形劣化検出手段33は、分離された信号光が入力されると、波形劣化を検出する.制御手段37は、この波形劣化に関する情報に基づいて、波形劣化が最小になるように偏波変換手段30を制御する。
このように、制御手段26が、偏波変換手段30により信号光の偏波状態を変化させることで、光伝送路36とPMD付与手段31のPMDベクトルの向きが変わり、光伝送路36とPMD付与手段31の総合のPMDベクトルを制御することができる。
図6にPMDベクトル制御の動作例を模式的に示す。光伝送路36とPMD付与手段31の総合の偏波主軸が特定偏波選択手段32により分離される直線偏波状態(もしくは円偏波状態)と平行(または垂直)になった場合、信号光の波形劣化が最も小さくなる。
このため、制御手段37が、波形劣化が最小になるように偏波変換手段30を制御することで、光伝送路36とPMD付与手段31の総合の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
また、光伝送路36の偏波主軸が時間と共に変化しても、光伝送路36とPMD付与手段31の総合の偏波主軸は、特定偏波選択手段32で分離される偏波状態と平行(もしくは垂直)に制御される。したがって、特定偏波選択手段32で直線偏波成分を分離する場合には、送信信号光を円偏波に設定することにより、受信している偏波成分が、伝播している偏波主軸に入力されるパワーは常に一定に保たれ、安定したPMD補償が可能となる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、上述したように直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段32により分離された信号光は、一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散補償手段34により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。なお、分散補償手段34は、偏波変換手段30の前段に配置しても良い。
図7は、本実施形態5の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態5の偏波モード分散補償装置は、光伝送システムの送信側に配置される偏波設定手段40と、受信側に配置される偏波変換手段41と、PMDを付与するPMD付与手段42と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段43と、特定偏波選択手段43により分離された信号光の波形劣化を検出する波形劣化検出手段44と、分散補償手段45とから構成される。
なお、上記偏波設定手段40は、上記偏波変換手段1と同様に偏波コントローラ、あるいは偏波変調器をパッシブ制御することにより好適な例として適用可能である。
光送信器46から送信される信号光は、偏波設定手段40により円偏波(もしくは直線偏波)に設定され、光伝送路47に入射される。光伝送路47を伝播した信号光は、偏波変換手段41を通過した後、PMD付与手段42に入力される。PMD付与手段42は、入力された信号光に対してPDMを付与し、特定偏波選択手段43に出力する。PMDを付与された信号光は、特定偏波選択手段43によって、光受信機49に送信される信号光となる特定の偏波成分が分離される。波形劣化検出手段44は、分離された信号光が入力されると、波形劣化を検出する.制御手段48は、この波形劣化に関する情報に基づいて、波形劣化が最小になるように偏波変換手段41を制御する。
このように、制御手段48が、偏波変換手段41により信号光の偏波状態を変化させることで、光伝送路47とPMD付与手段42のPMDベクトルの向きが変わり、光伝送路47とPMD付与手段42の総合のPMDベクトルを制御することができる。
図8は、本実施形態6の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態6の偏波モード分散補償装置は、光伝送システムの受信側に配置される偏波変換手段50と、PMDを付与するPMD付与手段51と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段52と、特定偏波選択手段52により分離された信号光に分散を付与する分散付与手段53と、分散付与手段53により分散を付与された信号光の波形劣化を検出する波形劣化検出手段54とから構成される。
光送信器55から送信される信号光は、光伝送路56を伝播し、偏波変換手段50を通過した後、PMD付与手段51に入力される。PMDを付与された信号光は、特定偏波選択手段52によって、光受信機58に送信される信号光となる特定の偏波成分が分離される。分離された信号光は、分散付与手段53によって分散が付与された後に、波形劣化手段54に入力されて波形劣化が検出される。制御手段57は、波形劣化が最小になるように偏波変換手段50および分散付与手段53を制御する。
このように、制御手段57が、偏波変換手段50により信号光の偏波状態を変化させることで、光伝送路56とPMD付与手段51のPMDベクトルの向きが変わり、光伝送路56とPMD付与手段51の総合のPMDベクトルを制御することができる。光伝送路56とPMD付与手段51の総合の偏波主軸が特定偏波選択手段52により分離される偏波状態と平行(または垂直)になった場合、信号光の波形劣化が最も小さくなる。このため、波形劣化が最小になるように制御することで、光伝送路56とPMD付与手段51の総合の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
光伝送路56の偏波主軸が時間と共に変化しても、光伝送路56とPMD付与手段51の総合の偏波主軸は、特定偏波選択手段52で分離される偏波状態と平行(もしくは垂直)に制御されるため、安定したPMD補償が可能となる。特定偏波選択手段52により分離された信号光は、一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散付与手段53により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。なお、分散付与手段53は、偏波変換手段50の前段に配置しても良い。また、群速度分散の変動は、偏波モード分散の変動速度に比べて遅いため、分散付与手段53の制御は、偏波変換手段50よりも遅い速度で実効すれば良い。
図9は、本実施形態7の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態7の偏波モード分散補償装置は、光伝送システムの送信側に配置される偏波設定手段60と、受信側に配置される偏波変換手段61と、PMDを付与するPMD付与手段62と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段63と、特定偏波選択手段63により分離された信号光に分散を付与する分散付与手段64と、分散付与手段64により分散を付与された信号光の波形劣化を検出する波形劣化検出手段65とから構成される。
光送信器66から送信される信号光は、偏波設定手段60により円偏波(もしくは直線偏波)に設定され、光伝送路67に入射される。光伝送路67を伝播した信号光は、偏波変換手段61を通過した後、PMD付与手段62に入力される。PMDを付与された信号光は、特定偏波選択手段63によって、光受信機69に送信される信号光となる特定の偏波成分が分離される。分離された信号光は、分散付与手段64によって分散が付与された後に、波形劣化手段65に入力されて波形劣化が検出される。制御手段68は、波形劣化が最小になるように偏波変換手段61および分散付与手段64を制御する。
このように、制御手段68が、偏波変換手段61により信号光の偏波状態を変化させることで、光伝送路67とPMD付与手段62のPMDベクトルの向きが変わり、光伝送路67とPMD付与手段62の総合のPMDベクトルを制御することができる。光伝送路67とPMD付与手段62の総合の偏波主軸が特定偏波選択手段63により分離される直線偏波状態(もしくは円偏波状態)と平行(または垂直)になった場合、信号光の波形劣化が最も小さくなる。このため、波形劣化が最小になるように制御することで、光伝送路67とPMD付与手段62の総合の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
光伝送路67の偏波主軸が時間と共に変化しても、光伝送路67とPMD付与手段62の総合の偏波主軸は、特定偏波選択手段63で分離される偏波状態と平行(もしくは垂直)に制御されるため、特定偏波選択手段63で直線偏波成分を分離する場合には、送信信号光を円偏波に設定することにより、受信している偏波成分が伝播している偏波主軸に入力されるパワーが常に一定に保たれ、安定したPMD補償が可能となる。特定偏波選択手段63により分離された信号光は、一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散付与手段64により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。なお、分散付与手段64は、偏波変換手段61の前段に配置しても良い。また、群速度分散の変動は、偏波モード分散の変動速度に比べて遅いため、分散付与手段64の制御は、偏波変換手段61よりも遅い速度で実行すれば良い。
図10は、本実施形態8の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態8の偏波モード分散補償装置は、光伝送システムの受信側に配置される偏波変換手段70と、PMDを付与するPMD付与手段71と、偏波主軸を検出する偏波主軸検出手段72と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段73と、分散補償手段74とから構成される。
光送信器75から送信され、光伝送路76を伝播した信号光は、偏波変換手段70を通過した後、PMD付与手段71に入力される。PMD付与手段71は、入力された信号光に対してPDMを付与し、偏波主軸検出手段72に出力する。PMDを付与された信号光は、偏波主軸検出手段72により偏波主軸を検出された後、特定偏波選択手段73によって、光受信機78に送信される信号光となる特定の偏波成分が分離される。制御手段77は、偏波主軸検出手段72により検出される光伝送路76とPMD付与手段71の総合の偏波主軸が、特定偏波選択手段73により分離される偏波状態と平行(または垂直)になるように偏波変換手段31を制御する。
このように、制御手段77が、偏波変換手段70により信号光の偏波状態を変化させることで、光伝送路76とPMD付与手段71のPMDベクトルの向きが変わり、光伝送路76とPMD付与手段71の総合のPMDベクトルを制御することができる。
また、光伝送路76とPMD付与手段71の総合の偏波主軸が特定偏波選択手段73により分離される偏波状態と平行(または垂直)になった場合、信号光の波形劣化が最も小さくなる。したがって、光伝送路76とPMD付与手段71の総合の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離することで、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
また、光伝送路76の偏波主軸が時間と共に変化しても、光伝送路76とPMD付与手段71の総合の偏波主軸は特定偏波選択手段73で分離される偏波状態と平行(もしくは垂直)に制御されるため、安定したPMD補償が可能となる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段73により分離された信号光は一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散補償手段74により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。なお、分散補償手段74は、偏波変換手段70の前段に配置しても良い。
図11は、本実施形態9の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態9の偏波モード分散補償装置は、光伝送システムの送信側に配置される偏波設定手段80と、受信側に配置される偏波変換手段81と、PMDを付与するPMD付与手段82と、偏波主軸を検出する偏波主軸検出手段83と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段84と、分散補償手段85とから構成される。
光送信器86から送信される信号光は、偏波設定手段80により円偏波(もしくは直線偏波)に設定され、光伝送路87に入射される。光伝送路87を伝播した信号光は、偏波変換手段81を通過した後、PMD付与手段82に入力される。PMD付与手段82は、入力された信号光に対してPDMを付与し、偏波主軸検出手段83に出力する。PMDを付与された信号光は、偏波主軸検出手段83により偏波主軸を検出された後、特定偏波選択手段84によって、光受信機89に送信される信号光となる特定の直線偏波成分(もしくは円偏波成分)が分離される。制御手段88は、偏波主軸検出手段83により検出される光伝送路87とPMD付与手段82の総合の偏波主軸が、特定偏波選択手段84により分離される偏波状態と平行(または垂直)になるように偏波変換手段81を制御する。
このように、制御手段88が、偏波変換手段81により信号光の偏波状態を変化させることで、光伝送路87とPMD付与手段82のPMDベクトルの向きが変わり、光伝送路87とPMD付与手段82の総合のPMDベクトルを制御することができる。
また、光伝送路87とPMD付与手段82の総合の偏波主軸が特定偏波選択手段34により分離される直線偏波状態(もしくは円偏波状態)と平行(または垂直)になった場合、信号光の波形劣化が最も小さくなる。したがって、光伝送路87とPMD付与手段82の総合の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離することで、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
また、光伝送路87の偏波主軸が時間と共に変化しても、光伝送路87とPMD付与手段82の総合の偏波主軸は特定偏波選択手段84で分離される偏波状態と平行(もしくは垂直)に制御されるため、特定偏波選択手段84で直線偏波成分を分離する場合には、送信信号光を円偏波に設定することにより、受信している偏波成分が伝播している偏波主軸に入力されるパワーは常に一定に保たれ、安定したPMD補償が可能となる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、上述したように直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段84により分離された信号光は一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散補償手段85により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。なお、分散補償手段85は、偏波変換手段81の前段に配置しても良い。
図12は、本実施形態10の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態10の偏波モード分散補償装置は、上記波形劣化検出手段3を、光分配手段90と、光電変換手段91と、直流成分検出手段92と、特定周波数成分検出手段93と、制御手段94とから構成する。
上記特定偏波選択手段2によって分離された信号光は、光分配手段90によって分波され、一方は分散補償手段4へ、他方は光電変換手段91へと入力される。光電変換手段91に入力された信号光が電気信号に変換された後、変換された電気信号の直流成分と特定周波数成分(例えば、ビットレートの1/2)が、それぞれ直流成分検出手段92および特定周波数成分検出手段93によって検出される。制御手段94は、この直流成分と特定周波数成分に関する情報に基づいて、検出した直流成分の強度に対する特定周波数成分の強度比が最大になるように偏波制御手段1を制御する。
PMDによる波形劣化が最小になると、直流成分と特定周波数成分の強度比が最大になるため、直流成分と特定周波数成分の強度比の最大制御を行うことによって特定偏波選択手段2が光伝送路6の偏波主軸と平行な偏波成分を分離することができる。
図13は、本実施形態11の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態11の偏波モード分散補償装置は、上記波形劣化検出手段を、光分配手段100と、光電変換手段101と、電気信号分配手段102と、2個の識別回路103−1、103−2と、一致判定回路104と、低周波透過回路105とから構成する。
上記特定偏波選択手段もしくは上記分散付与手段から出力された信号光は、光分配手段100によって分波され、一方は、光受信器へ入力され、他方は、光電変換手段101へと入力される。光電変換手段101によって変換された電気信号は、電気信号分配手段102によって分配され、それぞれ識別回路103−1、103−2へ入力される。2個の識別回路103−1、103−2のうちの一方の識別回路は、最適識別レベルよりも高い識別レベルに設定され、他方の識別回路は、最適識別レベルよりも低い識別レベルに設定される。波形劣化により信号「1」の強度が低くなると、高い識別レベルを有する識別回路で謝った識別が行われ、2個の識別回路の出力信号が不一致となる。また、信号「0」の強度が高くなることによっても2個の識別回路の出力信号が不一致となる。一致判定回路104において、2つの識別回路103−1、103−2からの入力信号が一致しない場合、一致判定回路104は、ハイレベルの信号を出力する。
波形劣化が大きくなると、2個の識別回路103−1、103−2の判定に不一致が多数生じ、一致判定回路がハイレベルの信号を出力する割合が高くなる。一致判定回路104の出力信号から低周波透過回路105で抽出した低周波成分の強度は、一致判定回路104がハイレベルの信号を出力する割合、すなわち、波形劣化に比例して大きくなる。従って、低周波透過回路105の出力電圧が最小となるように、上記制御回路が偏波制御変換手段の制御をすることで、PMDによる波形劣化を最小にすることができ、上記特定偏波選択手段が、上記光伝送路の偏波主軸と平行な偏波成分を分離することができる。また、上記制御回路が、同様に上記分散付与手段を制御することにより、群速度分散による波形劣化を最小にすることができる。
図14は、本実施形態12の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態12の偏波モード分散補償装置は、上記実施形態11の偏波モード分散補償装置と基本的な構成は同一であるが、実施形態11の低周波透過回路105の代わりに、パルス数検出回路106を採用することを特徴としている。この場合、一致判定回路104の出力信号のパルス数を検出することにより、不一致が極めて少数、すなわち、波形劣化が小さい場合でも、波形劣化を検出することができる。
図15は、本実施形態13の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態13の偏波モード分散補償装置は、上記波形劣化検出手段を、光分配手段110と、光電変換手段111と、電気信号分配手段112と、(2×n)個の識別回路113−1−1、…113−n−2と、n個の一致判定回路114−1、…114−nと、n個の低周波透過回路115−1、…115−nと、加算回路116とから構成する。なお、上記「n」は、正の整数であり、以下、同様とする。
上記特定偏波選択手段もしくは上記分散付与手段から出力された信号光は、光分配手段110によって分波され、一方は、光受信器へ入力され、他方は、光電変換手段111へと入力される。光電変換手段111によって変換された電気信号は、電気信号分配手段112によって分配され、各識別回路113−1−1、…113−n−2へそれぞれ入力される。(2×n)個の識別回路は、2個で1つのグループを形成している。例えば、図15に示すように、グループ1は、識別回路113−1−1と識別回路113−1−2とで形成され、グループnは、識別回路113−n−1と識別回路113−n−2とで形成される。
グループ内の2つの識別回路は、同一のタイミングで識別動作が行われ、一方の識別回路は、最適識別レベルよりも高い識別レベルに設定され、他方の識別回路は、最適識別レベルよりも低い識別レベルに設定される。波形劣化により信号「1」の強度が低くなると、高い識別レベルを有する識別回路で謝った識別が行われ、2個の識別回路の出力信号が不一致となる。また、信号「0」の強度が高くなることによっても2個の識別回路の出力信号が不一致となる。一致判定回路104において、2つの識別回路からの入力信号が一致しない場合、その識別回路に対応した一致判定回路は、ハイレベルの信号を出力する。
波形劣化が大きくなると、例えば、2個の識別回路113−1−1、113−1−2の判定に不一致が多数生じ、一致判定回路114−1がハイレベルの信号を出力する割合が高くなる。一致判定回路114−1の出力信号から低周波透過回路115−1で抽出した低周波成分の強度は、一致判定回路114−1がハイレベルの信号を出力する割合、すなわち、波形劣化に比例して大きくなる。ここで、各グループにおいて、それぞれ異なるタイミングで識別動作を行うことで、タイムスロット上の広い範囲での波形劣化を検出することができる。つまり、各グループの低周波透過回路115−1、…115−nの出力電圧を加算することで、位相方向の波形劣化も検出可能となる。
従って、加算回路116の出力電圧が最小となるように、上記制御回路が偏波制御変換手段の制御をすることで、PMDによる波形劣化を最小にすることができ、上記特定偏波選択手段が、上記光伝送路の偏波主軸と平行な偏波成分を分離することができる。また、上記制御回路が、同様に上記分散付与手段を制御することにより、群速度分散による波形劣化を最小にすることができる。
図16は、本実施形態14の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態14の偏波モード分散補償装置は、上記実施形態13の偏波モード分散補償装置と基本的な構成は同一であるが、実施形態13の低周波透過回路115−1、…115−nの代わりに、パルス数検出回路117−1、…117−nを採用することを特徴としている。この場合、各一致判定回路114−1、…114−nの出力信号のパルス数を検出することにより、不一致が極めて少数、すなわち、波形劣化が小さい場合でも、波形劣化を検出することができる。
図17は、本実施形態15の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態15の偏波モード分散補償装置は、上記波形劣化検出手段を、光分配手段120と、光電変換手段121と、第1の電気信号分配手段122と、n個の識別回路123−1、…123−nと、第2の電気信号分配手段124と、(n−1)個の一致判定回路125−1、…125−(n−1)と、(n−1)個の低周波透過回路126−1、…126−(n−1)と、加算回路127とから構成する。
上記特定偏波選択手段もしくは上記分散付与手段から出力された信号光は、光分配手段120によって分波され、一方は、光受信器へ入力され、他方は、光電変換手段121へと入力される。光電変換手段121によって変換された電気信号は、第1の電気信号分配手段122によってn個に分配され、それぞれ識別回路123−1、…123−nへ入力される。この識別回路の群から選択された1個の識別回路(以下、例えば、識別回路123−1)は、最適識別レベルおよび最適識別タイミングに設定される。その他の識別回路(以下、例えば、識別回路123−2、…123−n)は、同一タイミングで識別動作させても良いし、幾つかの複数のタイミングで識別動作させても良い。識別レベルは、最適識別レベルよりも高く、もしくは低くし、同一タイミングで動作する識別回路のなかでは、互いに異なる識別レベルに設定される。
また、識別回路123−1から出力される信号は、第2の電気信号分配手段124により(n−1)個に更に分配され、各識別回路(123−2、…123−n)の出力信号との一致が、それぞれ一致判定回路125−1、…125−(n−1)により判定される。一致判定回路125−1、…125−(n−1)から出力される各信号は、各一致判定回路に対応した低周波透過回路126−1、…126−(n−1)により、低周波成分が抽出され加算回路127で出力強度が加算される。波形劣化により信号「1」の強度が低くなると、高い識別レベルを有する識別回路で謝った識別が行われ、最適な識別レベルに設定された識別回路123−1の出力信号との間で不一致が起こる。また、信号「0」の強度が高くなることによっても、低い識別レベルを有する識別回路と識別回路123−1との間で不一致が起こる。一致判定回路において、2つの識別回路からの入力信号が一致しない場合、各一致判定回路125−1、…125−(n−1)は、ハイレベルの信号を出力する。
波形劣化が大きくなると、識別回路123−1と、各識別回路の判定に不一致が多数生じ、一致判定回路がハイレベルの信号を出力する割合が高くなる。つまり、異なる識別レベルに設定された複数の識別回路と、最適な識別レベルに設定された1個の識別回路の出力信号を比較することにより、各識別レベルにおけるアイ開口を得ることができる。また、異なる識別タイミングに設定された複数の識別回路と、最適識別レベルおよび最適識別タイミングに設定された識別回路123−1の出力信号を比較することにより、広い位相範囲で信号波形の情報を得ることができる。また、各一致判定回路125−1、…125−(n−1)の出力信号から各低周波透過回路126−1、…126−(n−1)で抽出した低周波成分の強度は、一致判定回路がハイレベルの信号を出力する割合、すなわち、波形劣化に比例して大きくなる。つまり、各低周波透過回路の出力を加算することにより、信号波形の情報を広い強度範囲および位相範囲で得ることができ、高い感度で波形劣化を検出することができる。従って、加算回路127の出力電圧が最小となるように、上記制御回路が偏波制御変換手段の制御をすることで、PMDによる波形劣化を最小にすることができ、上記特定偏波選択手段が、上記光伝送路の偏波主軸と平行な偏波成分を分離することができる。また、上記制御回路が、同様に上記分散付与手段を制御することにより、群速度分散による波形劣化を最小にすることができる。
図18は、本実施形態16の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態16の偏波モード分散補償装置は、上記実施形態15の偏波モード分散補償装置と基本的な構成は同一であるが、実施形態15の低周波透過回路126−1、…126−(n−1)の代わりに、パルス数検出回路128−1、…128−(n−1)を採用することを特徴としている。この場合、各一致判定回路125−1、…125−(n−1)の出力信号のパルス数を検出することにより、不一致が極めて少数、すなわち、波形劣化が小さい場合でも、波形劣化を検出することができる。
図19は、本実施形態17の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態17の偏波モード分散補償装置は、上記波形劣化検出手段を、光分配手段130と、光電変換手段131と、第1の電気信号分配手段132と、(m×n)個の識別回路133−1−1、…133−n−mと、m個の第2の電気信号分配手段134−1、…134−mと、(m×(n−1))個の一致判定回路135−1−1、…135−(n−1)−mと、(m×(n−1))個の低周波透過回路136−1−1、…136−(n−1)−mとから構成する。なお、上記「m」は、正の整数であり、以下、同様とする。また、図19中では、グループ1に係る構成要素のみを図示する。
上記特定偏波選択手段もしくは上記分散付与手段から出力された信号光は、光分配手段130によって分波され、一方は、光受信器へ入力され、他方は、光電変換手段131へと入力される。光電変換手段131によって変換された電気信号は、第1の電気信号分配手段132によって(m×n)個に分配され、それぞれ(m×n)個の識別回路へ入力される。以下の信号処理は、m個構成された各グループ内で、n個の電気信号毎に行われるものであり、それぞれ異なるタイミングで識別動作を行う。1つのグループ内(例えば、図19中のグループ1)では、グループ1内の識別回路の群から選択された1個の識別回路(以下、例えば、識別回路133−1−1)は、最適識別レベルに設定される。その他の識別回路(以下、例えば、識別回路133−2−1、…133−n−1)は、最適識別レベルよりも高く、もしくは低く、互いに異なる識別レベルの設定される。
また、識別回路133−1−1から出力される信号は、第2の電気信号分配手段134−1により(n−1)個に更に分配され、各識別回路(133−2−1、…133−n−1)の出力信号との一致が、それぞれ一致判定回路135−1−1、…135−(n−1)−1により判定される。一致判定回路135−1−1、…135−(n−1)−1から出力される各信号は、各一致判定回路に対応した低周波透過回路136−1−1、…136−(n−1)−1により、低周波成分が抽出され、(n−1)個の電圧が出力される。m個のグループ全てから出力される合計(m×(n−1))個の出力電圧は、加算回路137で出力強度が加算される。波形劣化により信号「1」の強度が低くなると、高い識別レベルを有する識別回路で謝った識別が行われ、最適な識別レベルに設定された識別回路133−1−1、…133−1−mの出力信号との間で不一致が起こる。また、信号「0」の強度が高くなることによっても、低い識別レベルを有する識別回路と識別回路133−1−1、…133−1−mとの間で不一致が起こる。一致判定回路において、2つの識別回路からの入力信号が一致しない場合、各一致判定回路135−1−1、…135−(n−1)−mは、ハイレベルの信号を出力する。
波形劣化が大きくなると、識別回路133−1−1、…133−1−mと、各識別回路の判定に不一致が多数生じ、一致判定回路がハイレベルの信号を出力する割合が高くなる。つまり、異なる識別レベルに設定された複数の識別回路と、最適な識別レベルに設定された1個の識別回路の出力信号を比較することにより、各識別レベルにおけるアイ開口を得ることができる。また、各一致判定回路135−1−1、…135−(n−1)−mの出力信号から各低周波透過回路136−1−1、…136−(n−1)−mで抽出した低周波成分の強度は、一致判定回路がハイレベルの信号を出力する割合、すなわち、波形劣化に比例して大きくなる。つまり、各低周波透過回路の出力を加算することにより、信号波形の情報を広い強度範囲で得ることができる。さらに、m個のグループ間でそれぞれ異なる識別タイミングを持つため、広い位相範囲で信号波形の情報を得ることができ、高い感度で波形劣化を検出することができる。従って、加算回路137の出力電圧が最小となるように、上記制御回路が偏波制御変換手段の制御をすることで、PMDによる波形劣化を最小にすることができ、上記特定偏波選択手段が、上記光伝送路の偏波主軸と平行な偏波成分を分離することができる。また、上記制御回路が、同様に上記分散付与手段を制御することにより、群速度分散による波形劣化を最小にすることができる。
図20は、本実施形態18の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態18の偏波モード分散補償装置は、上記実施形態17の偏波モード分散補償装置と基本的な構成は同一であるが、実施形態17の低周波透過回路136−1−1、…136−(n−1)−mの代わりに、パルス数検出回路138−1−1、…138−(n−1)−mを採用することを特徴としている。この場合、各一致判定回路135−1−1、…135−(n−1)−mの出力信号のパルス数を検出することにより、不一致が極めて少数、すなわち、波形劣化が小さい場合でも、波形劣化を検出することができる。
図21は、本実施形態19の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態19の偏波モード分散補償装置では、上記偏波主軸検出手段83および特定偏波選択手段84を、信号光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離手段140と、光分配手段141と、第1の光電変換手段142および第2の光電変換手段143と、第1の特定周波数成分検出手段144および第2の特定周波数成分検出手段145と、制御手段146とから構成し、偏波主軸検出機能および特定偏波選択機能を同時に実現する。
偏波分離手段140に入力された信号光は、偏波分離手段140により直交する2つの偏波成分へ分離される。分離された偏波成分の一方は、第1の光電変換手段142に入力され電気信号に変換される。分離された他方の偏波成分は、光分配手段141によりさらに2つに分波され、一方は分散補償手段85へ、他方は第2の光電変換手段143へと入力され、第2の光電変換手段143により電気信号に変換される。
第1の光電変換手段142および第2の光電変換手段143によって変換された2つ電気信号は、それぞれ第1の特定周波数成分検出手段144および第2の特定周波数成分検出手段145に入力され、特定の周波数成分(例えば、ビットレートの1/2)の強度が検出される。制御手段146は、検出した2つの周波数成分強度に関する情報に基づいて、2つの周波数成分強度が等しくなるように偏波変換手段81を制御する。
検出される2つの周波数成分強度が等しくなるのは、分離された直交する2つの偏波成分の信号光の強度がそれぞれ等しく、且つ、同等な信号波形の場合である。この条件は分離された直交する2つの偏波成分がそれぞれ偏波主軸を伝播している場合である。従って、検出される2つの周波数成分強度が等しくなるよう制御することで、光伝送路87の偏波主軸と平行な偏波成分を分離することができる。
図22は、本実施形態20の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態20の偏波モード分散補償装置では、上記偏波主軸検出手段21および特定偏波選択手段22を、信号光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離手段150と、光分配手段151と、第1の光電変換手段152および第2の光電変換手段153と、位相比較手段154と、制御手段155とから構成し、偏波主軸検出機能および特定偏波選択機能を同時に実現する。
なお、上記位相比較手段154は、位相比較器を好適な例として適用可能である。
偏波分離手段150に入力された信号光は、偏波分離手段150により直交する2つの偏波成分へ分離される。分離された偏波成分の一方は、第1の光電変換手段152に入力され電気信号に変換される。分離された他方の偏波成分は、光分配手段151によりさらに2つに分波され、一方は分散補償手段23へ、他方は第2の光電変換手段153へと入力され、第2の光電変換手段153により電気信号に変換される。第1の光電変換手段152および第2の光電変換手段153によって変換された2つ電気信号は、位相比較手段154に入力され、位相差が検出される。制御手段155は、検出した位相差に関する情報に基づいて、この位相差が最大になるように偏波変換手段20を制御する。
検出される位相差が最大になるのは、分離された直交する2つの偏波成分がそれぞれ偏波主軸を伝播している場合である。従って、位相差が最大になるよう制御することで、光伝送路25の偏波主軸と平行な偏波成分を分離することができる。
図23は、本実施形態21の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態21の偏波モード分散補償装置では、上記偏波主軸検出手段21および特定偏波選択手段22を、信号光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離手段150と、光分配手段151と、第1の光電変換手段152および第2の光電変換手段153と、第1の帯域制限手段156および第2の帯域制限手段157と、位相比較手段154と、制御手段155とから構成し、偏波主軸検出機能および特定偏波選択機能を同時に実現する。
なお、各帯域制限手段156、157は、LPFを好適な例として適用可能である。
偏波分離手段150に入力された信号光は、偏波分離手段150により直交する2つの偏波成分へ分離される。分離された偏波成分の一方は、第1の光電変換手段152に入力され電気信号に変換される。分離された他方の偏波成分は、光分配手段151によりさらに2つに分波され、一方は分散補償手段23へ、他方は第2の光電変換手段153へと入力され、第2の光電変換手段153により電気信号に変換される。第1の光電変換手段152および第2の光電変換手段153によって変換された2つ電気信号は、第1の帯域制限手段156および第2の帯域制限手段157により、それぞれ高周波成分が除去される。高周波成分が除去された2つの電気信号は、位相比較手段154に入力され、位相差が検出される。制御手段155は、検出した位相差に関する情報に基づいて、この位相差が最大になるように偏波変換手段20を制御する。
検出される位相差が最大になるのは、分離された直交する2つの偏波成分がそれぞれ偏波主軸を伝播している場合である。従って、位相差が最大になるよう制御することで、光伝送路25の偏波主軸と平行な偏波成分を分離することができる。
電気信号から各帯域制限手段156、157により高周波成分を除去すると、図24に示す通り信号パターンに依存した長周期のパターンが出現する。この長周期パターンを位相比較することにより、1タイムスロットより大きなDGD値に対しても制御が可能となる。
図25は、本実施形態22の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態22の偏波モード分散補償装置では、上記偏波主軸検出手段21および特定偏波選択手段22を、信号光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離手段150と、光分配手段151と、第1の光電変換手段152および第2の光電変換手段153と、第1の信号処理手段158および第2の信号処理手段159と、位相比較手段154と、制御手段155とから構成し、偏波主軸検出機能および特定偏波選択機能を同時に実現する。
偏波分離手段150に入力された信号光は、偏波分離手段150により直交する2つの偏波成分へ分離される。分離された偏波成分の一方は、第1の光電変換手段152に入力され電気信号に変換される。分離された他方の偏波成分は、光分配手段151によりさらに2つに分波され、一方は分散補償手段23へ、他方は第2の光電変換手段153へと入力され、第2の光電変換手段153により電気信号に変換される。第1の光電変換手段152および第2の光電変換手段153によって変換された2つ電気信号は、第1の信号処理手段158および第2の信号処理手段159により特定の規則に従って、元々の信号パターンより長周期のパターンヘとパターン変換される。
パターン変換における特定の規則とは、例えば、ハイレベルがあるビット数続くと、出力信号レベルをハイにする、あるいは、信号パターン内に特定のパターンが現れた場合のみ出力信号レベルをハイにする等の規則であり、元々の信号パターンより長周期に変換できる規則であれば良い。
なお、上記の図22、図23及び図25に示した構成に加え、例えば、偏波偏光手段20の後段に、PMD付与手段を配置する構成もあり得る。この場合、検出される位相差が最大となるのは、分離された直交する2つの偏波成分がそれぞれ偏波主軸を伝播している場合であり、検出される位相差が最小となるのは、分離された直交する2つの偏波成分がそれぞれ偏波主軸を伝播している場合、もしくは、光伝送路とPMD付与手段の総合の偏波モード分散が最小となる場合である。したがって、位相差を最大または最小になるように制御することで、偏波モード分散による波形劣化を最小とすることができる。
図26に、信号パターン内に特定のパターンが現れた場合のパターン変換の動作例を模式的に示す。パターン変換された2つの電気信号は位相比較手段154に入力され、位相差が検出される。制御手段155は、検出した位相差に関する情報に基づいて、この位相差が最大になるように偏波変換手段20を制御する。
検出される位相差が最大になるのは、分離された直交する2つの偏波成分がそれぞれ偏波主軸を伝播している場合である。従って、位相差が最大になるよう制御することで、光伝送路25の偏波主軸と平行な偏波成分を分離することができる。電気信号をさらに長周期のパターンヘと変換し、位相比較することにより、1タイムスロットより大きなDGD値に対しても制御が可能となる。
図27は、本実施形態23の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態23の偏波モード分散補償装置では、誤り検出機能を持たせた光送信器160および光受信器161と、光伝送システムの受信側に配置される偏波変換手段162と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段163と、分散補償手段164とから構成される。
光送信器160に入力された信号光は、光送信器160において誤り検出のための処理(例えば、SDHのBIP−8など)が行われた後、光伝送路165に出力される。出力された信号光は、光伝送路165を伝播し、偏波変換手段162を通過した後、特定偏波選択手段163に入力され、信号光の特定の偏波成分が分離される。分離された信号光は分散補償手段164を通過した後、光受信器161で受信される。光受信器161は、受信した信号光に対して誤り検出を行い、誤り数情報を制御手段166に出力する。制御手段166は、この誤り数情報に基づいて、誤り数が最小になるように偏波変換手段162を制御する。
分離した信号光の波形劣化は、特定偏波選択手段163が、光伝送路の偏波主軸と平行な(または垂直)偏波成分を分離する状態において最も小さく、受信信号の誤り数が最小となる。このため、誤り数が最小になるよう制御することで、光伝送路165の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、上述したように直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段163により分離された信号光は一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散補償手段164により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。
また、光送受信器160、161の誤り検出機能を制御に用いることで、アナログ部品数を削減し、簡易な構成とすることが可能となる。
図28は、本実施形態24の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態24の偏波モード分散補償装置では、誤り検出機能を持たせた光送信器170および光受信器171と、光伝送システムの受信側に配置される偏波変換手段172と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段173と、分散付与手段174とから構成される。
光送信器170に入力された信号光は、光送信器170において誤り検出のための処理(例えば、SDHのBIP−8など)が行われた後、光伝送路175に出力される。出力された信号光は、光伝送路175を伝播し、偏波変換手段172を通過した後、特定偏波選択手段173に入力され、信号光の特定の偏波成分が分離される。分離された信号光は、分散付与手段174を通過した後、光受信器171で受信される。光受信器171は、受信した信号光に対して誤り検出を行い、誤り数情報を制御手段176に出力する。制御手段176は、この誤り数情報に基づいて、誤り数が最小になるように偏波変換手段172および分散付与手段174を制御する。
分離した信号光の波形劣化は、特定偏波選択手段173が、光伝送路の偏波主軸と平行な(または垂直)偏波成分を分離する状態において最も小さく、受信信号の誤り数が最小となる。このため、誤り数が最小になるよう制御することで、光伝送路175の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段173により分離された信号光は一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散付与手段174により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。
また、光送受信器170、171の誤り検出機能を制御に用いることで、アナログ部品数を削減し、簡易な構成とすることが可能となる。
図29は、本実施形態25の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態25の偏波モード分散補償装置では、誤り訂正機能を持たせた光送信器180および光受信器181と、光伝送システムの受信側に配置される偏波変換手段182と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段183と、分散補償手段184とから構成される。
光送信器180は、送信する信号光に対して誤り訂正符号の符号化処理行った後、光伝送路186に出力する。光送信器180から送信される信号光は、光伝送路186を伝播し、偏波変換手段182を通過した後、特定偏波選択手段183に入力され、信号光の特定の偏波成分が分離される。分離された信号光は、分散補償手段184を通過した後、光受信器181で受信される。光受信器181は、誤り訂正符号の復号化処理を行い、誤り訂正数情報を制御手段185に対して出力する。制御手段185は、誤り訂正数が最小になるよう偏波変換手段182を制御する。
特定偏波選択手段183が光伝送路186の偏波主軸と平行な(または垂直)偏波成分を分離する状態が、分離した信号光の波形劣化が最も小さく、受信信号の誤り数が最小となる。このため、誤り訂正数が最小になるよう制御することで、光伝送路186の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段183により分離された信号光は一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散補償手段184により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。
また、光送受信器180、181の誤り訂正機能を制御に用いることで、アナログ部品数を削減し、簡易な構成とすることが可能となる。
さらに、誤り訂正数で制御を行うため、光受信器から出力される信号に誤りを出すことなく、制御が可能である。
図30は、本実施形態26の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態26の偏波モード分散補償装置では、誤り訂正機能を持たせた光送信器190および光受信器191と、光伝送システムの受信側に配置される偏波変換手段192と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段193と、分散付与手段194とから構成される。
光送信器190は、送信する信号光に対して誤り訂正符号の符号化処理行った後、光伝送路195に出力する。光送信器190から送信される信号光は、光伝送路195を伝播し、偏波変換手段193を通過した後、特定偏波選択手段193に入力され、信号光の特定の偏波成分が分離される。分離された信号光は、分散付与手段194により分散を付与された後、光受信器191で受信される。光受信器191は、誤り訂正符号の復号化処理を行い、誤り訂正数情報を制御手段196に対して出力する。制御手段196は、誤り訂正数が最小になるよう偏波変換手段192および分散付与手段194を制御する。
特定偏波選択手段193が光伝送路195の偏波主軸と平行な(または垂直)偏波成分を分離する状態が、分離した信号光の波形劣化が最も小さく、受信信号の誤り数が最小となる。このため、誤り訂正数が最小になるよう制御することで、光伝送路195の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段193により分離された信号光は、一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散付与手段194により検出される誤り数が最小となるように群速度分散を付与することで、PCDの補償を同時に実現することができる。
また、光送受信器190、191の誤り訂正機能を制御に用いることで、アナログ部品数を削減し、簡易な構成とすることが可能となる。
さらに、誤り訂正数で制御を行うため、光受信器から出力される信号に誤りを出すことなく、制御が可能である。
図31は、本実施形態27の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態27の偏波モード分散補償装置では、光送信器200と、波形劣化検出機能を持たせた光受信器201と、光伝送システムの受信側に配置される偏波変換手段202と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段203と、分散付与手段204とから構成される。
光送信器200は、送信する信号光に対して誤り訂正符号の符号化処理行った後、光伝送路205に出力する。光送信器200から送信される信号光は、光伝送路205を伝播し、偏波変換手段202を通過した後、特定偏波選択手段203に入力され、信号光の特定の偏波成分が分離される。分離された信号光は、分散付与手段204により分散を付与された後、光受信器201で受信される。光受信器201は、波形劣化の検出が行われ、波形劣化が最小になるように、制御手段206を介して、偏波変換手段202および分散付与手段204を制御する。
特定偏波選択手段203が光伝送路205の偏波主軸と平行な(または垂直)偏波成分を分離する状態が、分離した信号光の波形劣化が最も小さく、受信信号の誤り数が最小となる。このため、誤り訂正数が最小になるよう制御することで、光伝送路195の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段203により分離された信号光は、一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散付与手段204により検出される誤り数が最小となるように群速度分散を付与することで、PCDの補償を同時に実現することができる。
また、光送受信器200、201の誤り訂正機能を制御に用いることで、アナログ部品数を削減し、簡易な構成とすることが可能となる。
さらに、誤り訂正数で制御を行うため、光受信器から出力される信号に誤りを出すことなく、制御が可能である。
図32は、本実施形態28の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態28の偏波モード分散補償装置では、誤り検出機能を持たせた光送信器210および光受信器211と、光伝送システムの受信側に配置される偏波変換手段212と、PMDを付与するPMD付与手段213と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段214と、分散補償手段215とから構成される。
光送信器210は、送信する信号光に対して誤り検出のための処理(例えば、SDHのBIP−8など)を行った後、光伝送路216に出力する。光送信器210から送信された信号光は、光伝送路216を伝播し、偏波変換手段212を通過した後、PMD付与手段213に入力される。PMD付与手段213は、入力された信号光に対してPDMを付与し、特定偏波選択手段214に出力する。PMDを付与された信号光は、特定偏波選択手段214によって特定の偏波成分が分離される。分離された信号光は分散補償手段215を通過した後、光受信器211により受信される。光受信器211は、受信した信号光に対して誤り検出を行い、誤り数情報を制御手段217に出力する。制御手段217は、誤り数情報に基づいて、検出された誤り数が最小になるように偏波変換手段212を制御する。
制御手段217が、偏波変換手段212により信号光の偏波状態を変化させることで、光伝送路216とPMD付与手段213のPMDペクトルの向き変わり、光伝送路216とPMD付与手段213の総合のPMDベクトルを制御することができる。
光伝送路216とPMD付与手段213の総合の偏波主軸が特定偏波選択手段95により分離される直線偏波状態(もしくは円偏波状態)と平行(または垂直)になった場合、信号光の波形劣化が最も小さくなり、光受信器211で検出される誤り数が最小となる。このため、誤り数が最小になるよう制御することで、光伝送路216とPMD付与手段213の総合の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
また、特定偏波選択手段214で直線偏波成分を分離する場合には、光伝送路216の偏波主軸が時間と共に変化しても、光伝送路216とPMD付与手段213の総合の偏波主軸は、特定偏波選択手段214で分離される偏波状態と平行(もしくは垂直)に制御されるため、安定したPMD補償が可能となる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段214により分離された信号光は、一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散補償手段215により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。
また、光送受信器210、211の誤り検出機能を制御に用いることで、アナログ部品数を削減し、簡易な構成とすることが可能となる。
図33は、本実施形態29の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態29の偏波モード分散補償装置では、誤り検出機能を持たせた光送信器220および光受信器221と、光伝送システムの送信側に配置される偏波設定手段222と、受信側に配置される偏波変換手段223と、PMDを付与するPMD付与手段224と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段225と、分散補償手段226とから構成される。
光送信器220は、送信する信号光に対して誤り検出のための処理(例えば、SDHのBIP−8など)を行った後、偏波設定手段222に出力する。偏波設定手段222は、光送信器220から入力される信号光を円偏波(もしくは直線偏波)に設定した後、光伝送路227に出力する。偏波設定手段222から送信された信号光は、光伝送路227を伝播し、偏波変換手段223を通過した後、PMD付与手段224に入力される。PMD付与手段224は、入力された信号光に対してPDMを付与し、特定偏波選択手段225に出力する。PMDを付与された信号光は、特定偏波選択手段225によって特定の偏波成分が分離される。分離された信号光は分散補償手段226を通過した後、光受信器221により受信される。光受信器221は、受信した信号光に対して誤り検出を行い、誤り数情報を制御手段228に出力する。制御手段228は、誤り数情報に基づいて、検出された誤り数が最小になるように偏波変換手段223を制御する。
制御手段228が、偏波変換手段223により信号光の偏波状態を変化させることで、光伝送路227とPMD付与手段224のPMDペクトルの向き変わり、光伝送路227とPMD付与手段224の総合のPMDベクトルを制御することができる。
光伝送路227とPMD付与手段224の総合の偏波主軸が特定偏波選択手段225により分離される直線偏波状態(もしくは円偏波状態)と平行(または垂直)になった場合、信号光の波形劣化が最も小さくなり、光受信器221で検出される誤り数が最小となる。このため、誤り数が最小になるよう制御することで、光伝送路227とPMD付与手段224の総合の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
また、特定偏波選択手段225で直線偏波成分を分離する場合には、光伝送路227の偏波主軸が時間と共に変化しても、光伝送路227とPMD付与手段224の総合の偏波主軸は特定偏波選択手段225で分離される偏波状態と平行(もしくは垂直)に制御される。したがって、送信信号光を円偏波に設定することにより、受信している偏波成分が、伝播している偏波主軸に入力されるパワーは常に一定に保たれ、安定したPMD補償が可能となる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段225により分離された信号光は、一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散補償手段226により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。
また、光送受信器220、221の誤り検出機能を制御に用いることで、アナログ部品数を削減し、簡易な構成とすることが可能となる。
図34は、本実施形態30の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態30の偏波モード分散補償装置では、誤り検出機能を持たせた光送信器230および光受信器231と、光伝送システムの受信側に配置される偏波変換手段232と、PMDを付与するPMD付与手段233と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段234と、分散付与手段235とから構成される。
光送信器210は、送信する信号光に対して誤り検出のための処理(例えば、SDHのBIP−8など)を行った後、光伝送路236に出力する。光送信器230から送信された信号光は、光伝送路236を伝播し、偏波変換手段232を通過した後、PMD付与手段233に入力される。PMD付与手段233は、入力された信号光に対してPDMを付与し、特定偏波選択手段234に出力する。PMDを付与された信号光は、特定偏波選択手段234によって特定の偏波成分が分離される。分離された信号光は、分散付与手段235により群速度分散を付与された後、光受信器231により受信される。光受信器231は、受信した信号光に対して誤り検出を行い、誤り数情報を制御手段237に出力する。制御手段237は、誤り数情報に基づいて、検出された誤り数が最小になるように偏波変換手段232および分散付与手段235を制御する。
制御手段237が、偏波変換手段232により信号光の偏波状態を変化させることで、光伝送路236とPMD付与手段233のPMDペクトルの向き変わり、光伝送路236とPMD付与手段233の総合のPMDベクトルを制御することができる。
光伝送路236とPMD付与手段233の総合の偏波主軸が特定偏波選択手段234により分離される偏波状態と平行(または垂直)になった場合、信号光の波形劣化が最も小さくなり、光受信器231で検出される誤り数が最小となる。このため、誤り数が最小になるよう制御することで、光伝送路236とPMD付与手段233の総合の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
また、特定偏波選択手段234で直線偏波成分を分離する場合には、光伝送路236の偏波主軸が時間と共に変化しても、光伝送路236とPMD付与手段233の総合の偏波主軸は、特定偏波選択手段234で分離される偏波状態と平行(もしくは垂直)に制御されるため、安定したPMD補償が可能となる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段234により分離された信号光は、一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散付与手段235により検出される誤り数が最小となるよう群速度分散を付与することで、PCDの補償を同時に実現することができる。
また、光送受信器230、231の誤り検出機能を制御に用いることで、アナログ部品数を削減し、簡易な構成とすることが可能となる。
図35は、本実施形態31の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態31の偏波モード分散補償装置では、誤り検出機能を持たせた光送信器240および光受信器241と、光伝送システムの送信側に配置される偏波設定手段242と、受信側に配置される偏波変換手段243と、PMDを付与するPMD付与手段244と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段245と、分散付与手段246とから構成される。
光送信器240は、送信する信号光に対して誤り検出のための処理(例えば、SDHのBIP−8など)を行った後、信号光は、偏波設定手段242により円偏波(もしくは直線偏波)に設定され、光伝送路247に出力される。信号光は、光伝送路247を伝播し、偏波変換手段243を通過した後、PMD付与手段244に入力される。PMD付与手段244は、入力された信号光に対してPDMを付与し、特定偏波選択手段245に出力する。PMDを付与された信号光は、特定偏波選択手段245によって特定の偏波成分が分離される。分離された信号光は、分散付与手段246により群速度分散を付与された後、光受信器241により受信される。光受信器241は、受信した信号光に対して誤り検出を行い、誤り数情報を制御手段248に出力する。制御手段248は、誤り数情報に基づいて、検出された誤り数が最小になるように偏波変換手段243および分散付与手段246を制御する。
制御手段248が、偏波変換手段243により信号光の偏波状態を変化させることで、光伝送路247とPMD付与手段244のPMDペクトルの向き変わり、光伝送路247とPMD付与手段244の総合のPMDベクトルを制御することができる。
光伝送路247とPMD付与手段244の総合の偏波主軸が特定偏波選択手段245により分離される直線偏波状態(もしくは円偏波状態)と平行(または垂直)になった場合、信号光の波形劣化が最も小さくなり、光受信器241で検出される誤り数が最小となる。このため、誤り数が最小になるよう制御することで、光伝送路247とPMD付与手段244の総合の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
また、特定偏波選択手段245で直線偏波成分を分離する場合には、光伝送路247の偏波主軸が時間と共に変化しても、光伝送路247とPMD付与手段244の総合の偏波主軸は、特定偏波選択手段245で分離される偏波状態と平行(もしくは垂直)に制御されるため、送信信号光を円偏波に設定することにより、受信している偏波成分が、伝播している偏波主軸に入力されるパワーは常に一定に保たれ、安定したPMD補償が可能となる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段245により分離された信号光は、一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散付与手段246により検出される誤り数が最小となるよう群速度分散を付与することで、PCDの補償を同時に実現することができる。
また、光送受信器240、241の誤り検出機能を制御に用いることで、アナログ部品数を削減し、簡易な構成とすることが可能となる。
図36は、本実施形態32の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態32の偏波モード分散補償装置では、誤り訂正機能を持たせた光送信器250および光受信器251と、光伝送システムの受信側に配置される偏波変換手段252と、PMDを付与するPMD付与手段253と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段254と、分散補償手段155とから構成される。
光送信器250は、送信する信号光に対して誤り訂正符号の符号化処理を行った後、光伝送路256に入射される。入射された信号光は、光伝送路256を伝播し、偏波変換手段252を通過した後、PMD付与手段253に入力される。PMD付与手段253は、入力された信号光に対してPDMを付与し、特定偏波選択手段254に出力する。PMDを付与された信号光は、特定偏波選択手段254によって特定の偏波成分が分離される。分離された信号光は分散補償手段255を通過した後、光受信器251により受信され、誤り訂正符号の復号化処理が行われ、誤りが訂正される。光受信器251は、受信した信号光に対して誤り訂正検出を行い、誤り訂正数情報を制御手段257に出力する。制御手段257は、この誤り訂正数情報に基づいて、検出された誤り数が最小になるように偏波変換手段252を制御する。
制御手段257が、偏波変換手段252により信号光の偏波状態を変化させることで、光伝送路256とPMD付与手段253のPMDベクトルの向き変わり、光伝送路256とPMD付与手段253の総合のPMDベクトルを制御することができる。
光伝送路256とPMD付与手段253の総合の偏波主軸が、特定偏波選択手段254により分離される偏波状態と平行(または垂直)になった場合、信号光の波形劣化が最も小さくなり、光受信器251で訂正される誤り数が最小となる。
このため、誤り訂正数が最小になるよう制御することで、光伝送路256とPMD付与手段253の総合の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
特定偏波選択手段254で直線偏波成分を分離する場合には、光伝送路256の偏波主軸が時間と共に変化しても、光伝送路256とPMD付与手段253の総合の偏波主軸は、特定偏波選択手段254で分離される偏波状態と平行(もしくは垂直)に制御されるため、安定したPMD補償が可能となる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段254により分離された信号光は、一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散補償手段255により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。
また、光送受信器250、251の誤り検出機能を制御に用いることで、アナログ部品数を削減し、簡易な構成とすることが可能となる。
さらに、誤り訂正数で制御をするため、光受信器から出力される信号に誤りを出すことなく、制御が可能である。
図37は、本実施形態33の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態33の偏波モード分散補償装置では、誤り訂正機能を持たせた光送信器260および光受信器261と、光伝送システムの送信側に配置される偏波設定手段262と、受信側に配置される偏波変換手段263と、PMDを付与するPMD付与手段264と、特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段265と、分散補償手段266とから構成される。
光送信器260は、送信する信号光に対して誤り訂正符号の符号化処理を行った後、この信号光を偏波制御手段262に出力する。光送信器260から出力される信号光は、偏波設定手段262により円偏波(もしくは直線偏波)に設定され、光伝送路267に入射される。入射された信号光は、光伝送路267を伝播し、偏波変換手段263を通過した後、PMD付与手段264に入力される。PMD付与手段264は、入力された信号光に対してPDMを付与し、特定偏波選択手段264に出力する。PMDを付与された信号光は、特定偏波選択手段265によって特定の偏波成分が分離される。分離された信号光は、分散補償手段266を通過した後、光受信器261により受信され、誤り訂正符号の復号化処理が行われ、誤りが訂正される。光受信器161は、受信した信号光に対して誤り訂正検出を行い、誤り訂正数情報を制御手段268に出力する。制御手段268は、この誤り訂正数情報に基づいて、検出された誤り数が最小になるように偏波変換手段263を制御する。
制御手段268が、偏波変換手段263により信号光の偏波状態を変化させることで、光伝送路267とPMD付与手段264のPMDベクトルの向き変わり、光伝送路267とPMD付与手段264の総合のPMDベクトルを制御することができる。
光伝送路267とPMD付与手段264の総合の偏波主軸が、特定偏波選択手段265により分離される直線偏波状態(もしくは円偏波状態)と平行(または垂直)になった場合、信号光の波形劣化が最も小さくなり、光受信器261で訂正される誤り数が最小となる。
このため、誤り訂正数が最小になるよう制御することで、光伝送路267とPMD付与手段264の総合の偏波主軸を伝播してきた信号光成分のみを分離でき、DGDによる伝送品質劣化を補償することができる。
特定偏波選択手段265で直線偏波成分を分離する場合には、光伝送路267の偏波主軸が時間と共に変化しても、光伝送路267とPMD付与手段264の総合の偏波主軸は特定偏波選択手段265で分離される偏波状態と平行(もしくは垂直)に制御される。従って、送信信号光を円偏波に設定することにより、受信している偏波成分が伝播している偏波主軸に入力されるパワーは常に一定に保たれ、安定したPMD補償が可能となる。
DGDの波長に依存した変化(PCD)の効果は、上述したように直交する2つの偏波主軸のうち一方だけに着目すれば、群速度分散と等価となる。このため、特定偏波選択手段265により分離された信号光は、一方の偏波主軸を伝播してきた信号光であり、分散補償手段266により群速度分散を補償することで、PCDの補償を同時に実現することができる。
また、光送受信器260、261の誤り検出機能を制御に用いることで、アナログ部品数を削減し、簡易な構成とすることが可能となる。
さらに、誤り訂正数で制御をするため、光受信器から出力される信号に誤りを出すことなく、制御が可能である。
図38は、本実施形態34の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態34の偏波モード分散補償装置は、基本的な構成は、実施形態30と同一であるが、誤り訂正機能を持たせた光送信器270および光受信器271を使用し、光受信器271により訂正された誤り訂正数が最小となるよう偏波変換手段272および分散付与手段275を制御させることを特徴とする。
この場合も、光送受信器270、271の誤り訂正機能を制御に用いることで、アナログ部品数を削減し、簡易な構成とすることが可能となる。
さらに、誤り訂正数で制御を行うため、光受信器から出力される信号に誤りを出すことなく、制御が可能である。
図39は、本実施形態35の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態35の偏波モード分散補償装置は、基本的な構成は、実施形態31と同一であるが、誤り訂正機能を持たせた光送信器280および光受信器281を使用し、光受信器281により訂正された誤り訂正数が最小となるよう偏波変換手段283および分散付与手段286を制御させることを特徴とする。
この場合も、光送受信器280、281の誤り訂正機能を制御に用いることで、アナログ部品数を削減し、簡易な構成とすることが可能となる。
さらに、誤り訂正数で制御を行うため、光受信器から出力される信号に誤りを出すことなく、制御が可能である。
図40は、本実施形態36の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態36の偏波モード分散補償装置は、基本的な構成は、実施形態30と同一であるが、通常の光送信器290と、波形劣化検出機能を持たせた光受信器291を使用し、光受信器291により検出された波形劣化が最小となるよう偏波変換手段292および分散付与手段295を制御させることを特徴とする。
この場合、光受信器291の波形劣化検出機能を制御に用いることで、符号誤りが発生しない程度の小さい波形劣化を検出でき、誤り率の非常に低い領域内で安定した制御が可能となる。
図41は、本実施形態37の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態37の偏波モード分散補償装置は、基本的な構成は、実施形態31と同一であるが、通常の光送信器300と、波形劣化検出機能を持たせた光受信器301を使用し、光受信器301により検出された波形劣化が最小となるよう偏波変換手段303および分散付与手段306を制御させることを特徴とする。
この場合、光受信器301の波形劣化検出機能を制御に用いることで、符号誤りが発生しない程度の小さい波形劣化を検出でき、誤り率の非常に低い領域内で安定した制御が可能となる。
図42は、本実施形態38の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態38の偏波モード分散補償装置は、波形劣化検出機能を有する光受信器を、光電変換手段310と、電気信号分配手段311と、3個の識別回路312−1、312−2、312−3と、一致判定回路313と、低周波透過回路314とから構成する。
光受信器に入力された信号光は、光電変換手段310に入力される。光電変換手段310によって変換された電気信号は、電気信号分配手段311によって分配され、それぞれ3個の識別回路312−1、312−2、312−3へ入力される。3個の識別回路から選択された1個の識別回路(例えば、識別回路312−1)は、最適識別レベルに設定され、出力信号を識別再生データとして外部に出力する。識別回路312−1以外の2個の識別回路312−2、312−3のうちの一方の識別回路は、最適識別レベルよりも高い識別レベルに設定され、他方の識別回路は、最適識別レベルよりも低い識別レベルに設定される。波形劣化により信号「1」の強度が低くなると、高い識別レベルを有する識別回路で謝った識別が行われ、2個の識別回路312−2、312−3の出力信号が不一致となる。また、信号「0」の強度が高くなることによっても2個の識別回路312−2、312−3の出力信号が不一致となる。一致判定回路313において、2個の識別回路312−2、312−3からの入力信号が一致しない場合、一致判定回路313は、ハイレベルの信号を出力する。
波形劣化が大きくなると、2個の識別回路312−2、312−3の判定に不一致が多数生じ、一致判定回路がハイレベルの信号を出力する割合が高くなる。一致判定回路313の出力信号から低周波透過回路314で抽出した低周波成分の強度は、一致判定回路313がハイレベルの信号を出力する割合、すなわち、波形劣化に比例して大きくなる。従って、低周波透過回路314の出力電圧が最小となるように、上記制御回路が偏波制御変換手段の制御をすることで、PMDによる波形劣化を最小にすることができ、上記特定偏波選択手段が、上記光伝送路の偏波主軸と平行な偏波成分を分離することができる。また、上記制御回路が、同様に上記分散付与手段を制御することにより、群速度分散による波形劣化を最小にすることができる。
図43は、本実施形態39の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態39の偏波モード分散補償装置は、上記実施形態38の偏波モード分散補償装置と基本的な構成は同一であるが、実施形態38の低周波透過回路314の代わりに、パルス数検出回路324を採用することを特徴としている。この場合、一致判定回路323の出力信号のパルス数を検出することにより、不一致が極めて少数、すなわち、波形劣化が小さい場合でも、波形劣化を検出することができる。
図44は、本実施形態40の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態40の偏波モード分散補償装置は、上記波形劣化検出機能を有する光受信器を、光電変換手段330と、電気信号分配手段331と、((2×n)+1)個の識別回路332、333−1−1、…333−n−2と、n個の一致判定回路334−1、…334−nと、n個の低周波透過回路335−1、…335−nと、加算回路336とから構成する。
光受信器に入力された信号光は、光電変換手段330へ入力される。光電変換手段330によって変換された電気信号は、電気信号分配手段331によって分配され、((2×n)+1)個の各識別回路332、333−1−1、…333−n−2へそれぞれ入力される。((2×n)+1)個の識別回路から選択された1個の識別回路(例えば、識別回路332)は、最適識別レベルに設定され、出力信号を識別再生データとして外部に出力する。その他の(2×n)個の識別回路は、2個の識別回路で1つのグループを形成している。例えば、図44に示すように、グループ1は、識別回路333−1−1と識別回路333−1−2とで形成され、グループnは、識別回路333−n−1と識別回路333−n−2とで形成される。
グループ内の2つの識別回路は、同一のタイミングで識別動作が行われ、一方の識別回路は、最適識別レベルよりも高い識別レベルに設定され、他方の識別回路は、最適識別レベルよりも低い識別レベルに設定される。波形劣化により信号「1」の強度が低くなると、高い識別レベルを有する識別回路で謝った識別が行われ、2個の識別回路の出力信号が不一致となる。また、信号「0」の強度が高くなることによっても2個の識別回路の出力信号が不一致となる。一致判定回路104において、2つの識別回路からの入力信号が一致しない場合、その識別回路に対応した一致判定回路は、ハイレベルの信号を出力する。
波形劣化が大きくなると、例えば、2個の識別回路333−1−1、333−1−2の判定に不一致が多数生じ、一致判定回路334−1がハイレベルの信号を出力する割合が高くなる。一致判定回路334−1の出力信号から低周波透過回路335−1で抽出した低周波成分の強度は、一致判定回路334−1がハイレベルの信号を出力する割合、すなわち、波形劣化に比例して大きくなる。ここで、各グループにおいて、それぞれ異なるタイミングで識別動作を行うことで、タイムスロット上の広い範囲での波形劣化を検出することができる。つまり、各グループの低周波透過回路335−1、…335−nの出力電圧を加算することで、位相方向の波形劣化も検出可能となる。
従って、加算回路336の出力電圧が最小となるように、上記制御回路が偏波制御変換手段の制御をすることで、PMDによる波形劣化を最小にすることができ、上記特定偏波選択手段が、上記光伝送路の偏波主軸と平行な偏波成分を分離することができる。また、上記制御回路が、同様に上記分散付与手段を制御することにより、群速度分散による波形劣化を最小にすることができる。
図45は、本実施形態41の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態41の偏波モード分散補償装置は、上記実施形態40の偏波モード分散補償装置と基本的な構成は同一であるが、実施形態40の低周波透過回路335−1、…335−nの代わりに、パルス数検出回路345−1、…345−nを採用することを特徴としている。この場合、各一致判定回路345−1、…345−nの出力信号のパルス数を検出することにより、不一致が極めて少数、すなわち、波形劣化が小さい場合でも、波形劣化を検出することができる。
図46は、本実施形態42の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態42の偏波モード分散補償装置は、上記波形劣化検出機能を有する光受信器を光電変換手段350と、第1の電気信号分配手段351と、n個の識別回路352−1、…352−nと、第2の電気信号分配手段353と、(n−1)個の一致判定回路354−1、…354−(n−1)と、(n−1)個の低周波透過回路355−1、…355−(n−1)と、加算回路356から構成する。
光受信器に入力された信号光は、光電変換手段350に入力される。光電変換手段350によって変換された電気信号は、第1の電気信号分配手段351によってn個に分配され、それぞれ識別回路352−1、…352−nへ入力される。この識別回路の群から選択された1個の識別回路(以下、例えば、識別回路352−1)は、最適識別レベルおよび最適識別タイミングに設定される。その他の識別回路(以下、例えば、識別回路352−2、…352−n)は、同一タイミングで識別動作させても良いし、幾つかの複数のタイミングで識別動作させても良い。識別レベルは、最適識別レベルよりも高く、もしくは低くし、同一タイミングで動作する識別回路の中では、互いに異なる識別レベルの設定される。
また、識別回路352−1から出力される信号は、第2の電気信号分配手段353によりn個に更に分配され、分配された1個の出力信号は、識別再生データとして外部に出力される。その他の分配された出力信号は、各識別回路(352−2、…352−n)の出力信号との一致が、それぞれ一致判定回路354−1、…354−(n−1)により判定される。一致判定回路354−1、…354−(n−1)から出力される各信号は、各一致判定回路に対応した低周波透過回路355−1、…355−(n−1)により、低周波成分が抽出され加算回路356で出力強度が加算される。波形劣化により信号「1」の強度が低くなると、高い識別レベルを有する識別回路で謝った識別が行われ、最適な識別レベルに設定された識別回路352−1の出力信号との間で不一致が起こる。また、信号「0」の強度が高くなることによっても、低い識別レベルを有する識別回路と識別回路352−1との間で不一致が起こる。一致判定回路において、2つの識別回路からの入力信号が一致しない場合、各一致判定回路354−1、…354−(n−1)は、ハイレベルの信号を出力する。
波形劣化が大きくなると、識別回路352−1と、各識別回路の判定に不一致が多数生じ、一致判定回路がハイレベルの信号を出力する割合が高くなる。つまり、異なる識別レベルに設定された複数の識別回路と、最適な識別レベルに設定された1個の識別回路の出力信号を比較することにより、各識別レベルにおけるアイ開口を得ることができる。また、異なる識別タイミングに設定された複数の識別回路と、最適識別レベルおよび最適識別タイミングに設定された識別回路352−1の出力信号を比較することにより、広い位相範囲で信号波形の情報を得ることができる。また、各一致判定回路354−1、…354−(n−1)の出力信号から各低周波透過回路355−1、…355−(n−1)で抽出した低周波成分の強度は、一致判定回路がハイレベルの信号を出力する割合、すなわち、波形劣化に比例して大きくなる。つまり、各低周波透過回路の出力を加算することにより、信号波形の情報を広い範囲及び位相範囲で得ることができ、高い感度で波形劣化を検出することができる。従って、加算回路356の出力電圧が最小となるように、上記制御回路が偏波制御変換手段の制御をすることで、PMDによる波形劣化を最小にすることができ、上記特定偏波選択手段が、上記光伝送路の偏波主軸と平行な偏波成分を分離することができる。また、上記制御回路が、同様に上記分散付与手段を制御することにより、群速度分散による波形劣化を最小にすることができる。
図47は、本実施形態43の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態43の偏波モード分散補償装置は、上記実施形態42の偏波モード分散補償装置と基本的な構成は同一であるが、実施形態42の低周波透過回路355−1、…355−(n−1)の代わりに、パルス数検出回路365−1、…365−(n−1)を採用することを特徴としている。この場合、各一致判定回路354−1、…354−(n−1)の出力信号のパルス数を検出することにより、不一致が極めて少数、すなわち、波形劣化が小さい場合でも、波形劣化を検出することができる。
本実施形態44の偏波モード分散補償装置は、上記実施形態1〜43に記載の偏波モード分散補償装置と同一構成であって、一例としては、本実施例33の光送信器260がさらにビット毎に光位相の反転したRZ符号を出力することを特徴とする。
高次のPMDのうちPCDによる伝送品質劣化は分散補償手段266により補償されるが、もう一方の偏波主軸の波長に依存した変化によっても伝送後のパルス広がりが生じる。特定偏波選択手段265によって単一偏波成分が分離されるため、光信号としてビット毎に光位相の反転したRZ符号を用いることで、パルス広がりが生じた際にも隣接ビット間で干渉が起こり、パルス広がりが抑圧される。このようにして偏波主軸の波長に依存した変化による伝送品質劣化を抑圧することができる。
また、他の例としては、上記実施形態1〜43に記載の偏波モード分散補償装置と同一構成であって、本実施例33の光送信器260がさらにパルス毎に光位相の反転したRZ符号を出力することを特徴とする。この場合、上述したように、高次のPMDのうちPCDによる伝送品質劣化は分散補償手段266により補償されるが、もう一方の偏波主軸の波長に依存した変化によっても伝送後のパルス広がりが生じる。特定偏波選択手段265によって単一偏波成分が分離されるため、光信号としてパルス毎に光位相の反転したRZ符号を用いる。
図48は、本実施形態45の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態45の偏波モード分散補償装置では、上記実施形態に記載の分散補償手段を、一例としては本実施例33の分散補償手段266を分散付与手段370と、波形劣化手段371と、制御手段372とから構成することを特徴とする。
光信号は、分散付与手段370に入力され、分散付与手段370により分散が加えられる。分散が加えられた信号光は、波形劣化検出手段371に出力された後、波形劣化検出手段371により波形劣化が検出される。制御手段372は、検出された波形劣化に関する情報を受けて、この波形劣化が最小になるよう分散付与手段370で加える分散値を制御する。
波形劣化は、光信号に累積した分散を補償したときに最小となるため、波形劣化を最小にすることで、光伝送路の群速度分散を補償すると共に、PCDをも同時に補償することができる。
図49は、本実施形態46の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態46の偏波モード分散補償装置では、上記実施形態1〜43に記載の分散補償手段を、一例としては本実施例33の分散補償手段266を分散付与手段380と、分散検出手段381と、制御手段382とから構成することを特徴とする。
光信号は、分散付与手段380に入力され、分散付与手段380により分散が加えられる。分散が加えられた信号光は分散検出手段381に出力された後、分散検出手段381により信号光に累積された分数値が検出される。制御手段382は、検出された分散値に関する情報を受けて、この分散値がゼロになるよう分散付与手段380で加える分散値を制御する。
この光信号に累積された分散を補償することにより、光伝送路の群速度分散を補償すると共に、PCDをも同時に補償することができる。
また、分散検出手段381により分散値を検出するため、分散付与手段380で加える分散値を大きくする方向へ制御するか、小さくする方向へ制御するか判断することができ、安定した制御を可能にする。
次に、本実施形態47の偏波モード分散補償装置について、図50、51を参照して説明する。
図50は、本実施形態47の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。本実施形態47の偏波モード分散補償装置は、上記実施形態1〜43に記載の分散補償手段を、一例としては本実施例33の分散補償手段266を分散付与手段390と、光分配手段391と、光分離手段392と、第1の光電変換手段393−1〜第nの光電変換手段393−nと、位相比較手段394と、制御手段395とから構成することを特徴とする。
図51は、本実施形態47の偏波モード分散補償装置において、2つの波長の異なる信号光が送受信される場合を模式的に示している。
分散付与手段390を通過し、光分配手段391によって分配された信号光は光分離手段392に入力された後、光分離手段392より波長毎に分離される。波長ごとに分離された信号光は、第1の光電変換手段393−1および第2の光電変換手段393−2により電気信号に変換される。変換された2つの電気信号は、位相比較手段394に入力され、位相比較手段394により2つの電気信号の位相差が検出される。
信号光に分散が存在する場合、信号光の波長によって伝播遅延が異なるため、制御手段395は、2つの波長の異なる信号光間の波長間隔と検出された位相差から分散値を算出し、この分散値がゼロになるよう分散付与手段390で加える分散値を制御する。
このように、分散値の大きさと符号を測定することにより、安定した制御を実現できる。
本発明によれば、光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され、前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され、前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおける偏波モード分散の補償方法において、前記光送信器が、前記光信号を前記光伝送路に送信し、前記光伝送路を伝搬する信号光から、前記光伝送路の偏波主軸に平行な偏波成分、または垂直な偏波成分を分離し、前記分離した偏波成分の群速度分散を補償し、前記光受信器が、前記補償された信号光を受信するので、一次のPMDをDGD値に制限なく補償できるだけでなく、DGD値や偏波主軸が波長によって変化する高次のPMDをも補償可能となる。さらに、光伝送路の偏波主軸が時間とともに変化した場合にも安定して一次および高次のPMD補償が可能となるという効果を有する。
本実施形態1の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態2の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態3の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態4の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態4のPMD付与手段の詳細な構成を示すブロック図である。 本実施形態4の偏波モード分散補償装置におけるPMDベクトル制御の動作を示す模式図である。 本実施形態5の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態6の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態7の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態8の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態9の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態10の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態11の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態12の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態13の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態14の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態15の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態16の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態17の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態18の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態19の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態20の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態21の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態21の偏波モード分散補償装置における帯城制限手段により高周波成分を除去された電気信号の信号波形図である。 本実施形態22の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態22の偏波モード分散補償装置における信号処理手段によるパターン変換された信号波形図である。 本実施形態23の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態24の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態25の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態26の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態27の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態28の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態29の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態30の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態31の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態32の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態33の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態34の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態35の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態36の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態37の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態38の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態39の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態40の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態41の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態42の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態43の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態45の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態46の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態47の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態47の偏波モード分散補償装置において、2つの波長の異なる信号光が送受信される動作を示す模式図である。 従来技術1の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 従来技術2の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。 従来技術3の偏波モード分散補償装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1…偏波変換手段
2…特定偏波選択手段
3…波形劣化検出手段
4…分散補償手段
5…光送信器
6…光伝送路
7…制御手段
8…光受信器

Claims (54)

  1. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され、前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され、前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおける偏波モード分散の補償方法において、
    前記光送信器が、前記光信号を出力し、
    前記光信号の入力を受けて、前記光信号を円偏波もしくは直線偏波に変換し、
    前記変換された光信号を前記光伝送路に送信し、
    前記光伝送路の受信側において、前記光伝送路と接続されるPMD媒体を予め設け、前記光伝送路と、前記PMD媒体との偏波主軸が直線偏波もしくは円偏波になるように構成された前記光伝送路及び前記PMD媒体を伝搬した信号光から、前記光伝送路及び前記PMD媒体の偏波主軸に平行な偏波成分、または垂直な偏波成分を分離し、
    前記分離した偏波成分の群速度分散を補償し、
    前記光受信器が、前記補償された信号光を受信する
    ことを特徴とする偏波モード分散補償方法。
  2. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され、前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され、前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおける偏波モード分散の補償方法において、
    前記光送信器が、前記光信号を出力し、
    前記光信号の入力を受けて、前記光信号を円偏波もしくは直線偏波に変換し、
    前記変換された光信号を前記光伝送路に送信し、
    前記光伝送路の受信側において、前記光伝送路と接続されるPMD媒体を予め設け、前記光伝送路と、前記PMD媒体との偏波主軸が直線偏波もしくは円偏波になるように構成された前記光伝送路及び前記PMD媒体を伝搬した信号光から、前記光伝送路及び前記PMD媒体の偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分に分離し、
    前記分離した偏波成分の群速度分散を補償し、
    前記光受信器が、前記補償された信号光を受信する
    ことを特徴とする偏波モード分散補償方法。
  3. 前記信号光から分離された偏波成分は、前記偏波成分を電気信号に変換された際の直流成分に対する特定周波数成分の比が最大になるように制御され、前記偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分に分離される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかの項に記載の偏波モード分散補償方法。
  4. 前記信号光の前記光伝送路の偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分は、それぞれ電気信号に変換され、特定周波数成分の強度が互いに等しくなるように制御され、前記偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分に分離される
    ことを特徴とする請求項2に記載の偏波モード分散補償方法。
  5. 前記信号光の前記光伝送路の偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分は、該2つの直行する平行な偏波成分と垂直な偏波成分との位相差が最大または最小になるように制御され、前記偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分に分離される
    ことを特徴とする請求項2に記載の偏波モード分散補償方法。
  6. 前記信号光の前記光伝送路の偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分は、それぞれ電気信号に変換され、それぞれの高周波成分が除去された後、該2つの直行する平行な偏波成分と垂直な偏波成分との位相差が最大または最小になるように制御され、前記偏波主軸に平行な偏波成分または垂直な偏波成分に分離される
    ことを特徴とする請求項5に記載の偏波モード分散補償方法。
  7. 前記信号光の前記光伝送路の偏波主軸に平行な偏波成分と垂直な偏波成分は、それぞれの信号パターンが特定の規則に従ってパターン変換された後、該2つの直行する平行な偏波成分と垂直な偏波成分との位相差が最大または最小になるように制御され、前記偏波主軸に平行な偏波成分または垂直な偏波成分に分離される
    ことを特徴とする請求項5に記載の偏波モード分散補償方法。
  8. 前記光送信器は、前記信号光に所定の符号を付与して送信し、
    前記光受信器は、前記信号光を受信して、前記符号の誤りを検出し、
    前記光伝送路を伝搬する信号光から分離される偏波成分は、前記光受信器において検出される誤り数が最小となるように制御される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかの項に記載の偏波モード分散補償方法。
  9. 前記光送信器は、前記信号光に所定の誤り訂正符号を付与して送信し、
    前記光受信器は、前記信号光を受信して、誤り訂正符号を復号し訂正し、
    前記光伝送路を伝搬する信号光から分離される偏波成分は、前記光受信器において訂正される誤り数が最小となるように制御される
    ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかの項に記載の偏波モード分散補償方法。
  10. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、
    前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、
    前記特定偏波手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、
    前記分散付与手段から出力される信号光の波形劣化を検出する波形劣化検出手段と、
    前記波形劣化検出手段により検出される波形劣化が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする偏波モード分散補償装置。
  11. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、
    前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光から前記光伝送路の偏波主軸を検出する偏波主軸検出手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、
    前記偏波主軸検出手段により検出された偏波主軸が前記特定偏波選択手段で分離される偏波状態と一致するよう前記偏波変換手段を制御する制御手段と、
    前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散補償手段と
    を具備することを特徴とする偏波モード分散補償装置。
  12. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、
    前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、
    前記PMD付与手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、
    前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の波形劣化を検出する波形劣化検出手段と、
    前記波形劣化検出手段により検出される波形劣化が最小となるように前記偏波変換手段を制御する制御手段と、
    前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散補償手段と
    を具備することを特徴とする偏波モード分散補償装置。
  13. 前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする請求項12記載の偏波モード分散補償装置。
  14. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、
    前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、
    前記PMD付与手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、
    前記特定偏波手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、
    前記分散付与手段から出力される信号光の波形劣化を検出する波形劣化検出手段と、
    前記波形劣化検出手段により検出される波形劣化が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする偏波モード分散補償装置。
  15. 前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする請求項14記載の偏波モード分散補償装置。
  16. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、
    前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、
    前記PMD付与手段から出力される信号光から前記光伝送路及び前記PMD付与手段の偏波主軸を検出する偏波主軸検出手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、
    前記偏波主軸検出手段により検出された偏波主軸が、前記特定偏波選択手段で分離される偏波状態と一致するように前記偏波変換手段を制御する制御手段と、
    前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散補償手段と
    を具備することを特徴とする偏波モード分散補償装置。
  17. 前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする請求項16記載の偏波モード分散補償装置。
  18. 前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号の特定周波数成分を検出する特定周波数検出手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号の直流成分を検出する直流成分検出手段とからなり、
    前記制御手段は、前記特定周波数成分と前記直流成分の比が最大になるよう前記偏波変換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項10、12または14のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置。
  19. 前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を2個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配された電気信号を識別再生する2個の識別回路と、前記2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定する一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号の低周波成分を検出する低周波透過回路とからなり、
    前記制御手段は、前記低周波透過回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項10、12または14のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置。
  20. 前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を2個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配された電気信号を識別再生する2個の識別回路と、前記2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定する一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号のパルス数を積算してパルス数に比例した電圧を出力するパルス数検出回路とからなり、
    前記制御手段は、前記パルス数検出回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項10、12または14のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置。
  21. 前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を(2×n)個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生する(2×n)個の識別回路と、前記(2×n)個の識別回路から選択される2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定するn個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号の低周波成分を検出するn個の低周波透過回路と、前記各低周波透過回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、
    前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項10、12または14のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置。
  22. 前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を(2×n)個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生する(2×n)個の識別回路と、前記(2×n)個の識別回路から選択される2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定するn個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号のパルス数を積算してパルス数に比例した電圧を出力するn個のパルス数検出回路と、前記各パルス数検出回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、
    前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項10、12または14のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置。
  23. 前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号をn個に分配する第1の電気信号分配手段と、前記第1の電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生するn個の識別回路と、前記n個の識別回路から選択された1個の識別回路の出力信号を(n−1)個に分配する第2の電気信号分配手段と、前記選択された1個の識別回路以外の識別回路の出力信号と前記第2の電気信号分配手段の出力信号の論理がそれぞれ一致しているかを判定する(n−1)個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号の低周波成分を検出する(n−1)個の低周波透過回路と、前記低周波透過回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、
    前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項10、12または14のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置。
  24. 前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号をn個に分配する第1の電気信号分配手段と、前記第1の電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生するn個の識別回路と、前記n個の識別回路から選択された1個の識別回路の出力信号を(n−1)個に分配する第2の電気信号分配手段と、前記選択された1個の識別回路以外の識別回路の出力信号と前記第2の電気信号分配手段の出力信号の論理がそれぞれ一致しているかを判定する(n−1)個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号のパルス数を積算してパルス数に比例した電圧を出力する(n−1)個のパルス数検出回路と、前記パルス数検出回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、
    前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項10、12または14のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置。
  25. 前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を(m×n)個に分配する第1の電気信号分配手段と、前記第1の電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生するn個の識別回路と、前記n個の識別回路から選択された1個の識別回路の出力信号を(n−1)個に分配する第2の電気信号分配手段と、前記選択された1個の識別回路以外の識別回路の出力信号と前記第2の電気信号分配手段の出力信号の論理がそれぞれ一致しているかを判定する(n−1)個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号の低周波成分を検出する(n−1)個の低周波透過回路と、前記識別回路と前記第2の電気信号分配回路と前記一致判定回路と前記低周波透過回路とから構成されるm個の機能ブロック群と、前記各機能ブロック群から出力される(m×(n−1))個の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、
    前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項10、12または14のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置。
  26. 前記波形劣化検出手段は、前記偏波選択手段により分離された偏波成分を分配する光分配手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を(m×n)個に分配する第1の電気信号分配手段と、前記第1の電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生するn個の識別回路と、前記n個の識別回路から選択された1個の識別回路の出力信号を(n−1)個に分配する第2の電気信号分配手段と、前記選択された1個の識別回路以外の識別回路の出力信号と前記第2の電気信号分配手段の出力信号の論理がそれぞれ一致しているかを判定する(n−1)個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号のパルス数を積算してパルス数に比例した電圧を出力する(n−1)個のパルス数検出回路と、前記識別回路と前記第2の電気信号分配回路と前記一致判定回路と前記パルス数検出回路とから構成されるm個の機能ブロック群と、前記各機能ブロック群から出力される(m×(n−1))個の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、
    前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項10、12または14のいずれか一項に記載の偏波モード分散補償装置。
  27. 前記偏波主軸検出手段及び前記特定偏波選択手段は、前記偏波変換手段から出力される信号光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離手段と、前記偏波分離手段によって分離された一方の光信号を分配する光分配手段と、前記偏波分離手段によって分配された他方の信号光を電気信号に変換する第1の光電変換手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する第2の光電変換手段と、前記第1の光電変換手段により変換された電気信号の特定周波数成分を検出する第1の特定周波数検出手段と、前記第2の光電変換手段により変換された電気信号の特定周波数成分を検出する第2の特定周波数検出手段とからなり、
    前記制御手段は、前記特定周波数検出手段で検出される2つの周波数成分強度が等しくなるように前記偏波変換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項11または16に記載の偏波モード分散補償装置。
  28. 前記偏波主軸検出手段及び前記特定偏波選択手段は、前記偏波変換手段から出力される信号光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離手段と、前記偏波分離手段によって分離された一方の光信号を分配する光分配手段と、前記偏波分離手段によって分配された他方の信号光を電気信号に変換する第1の光電変換手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する第2の光電変換手段と、前記第1の光電変換手段により変換された電気信号と、前記第2の光電変換手段により変換された電気信号との位相を比較する位相比較手段とからなり、
    前記制御手段は、前記位相比較手段で検出される位相差が最大または最小になるよう前記偏波変換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項11または16に記載の偏波モード分散補償装置。
  29. 前記偏波主軸検出手段及び前記特定偏波選択手段は、前記偏波変換手段から出力される信号光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離手段と、前記偏波分離手段によって分離された一方の光信号を分配する光分配手段と、前記偏波分離手段によって分配された他方の信号光を電気信号に変換する第1の光電変換手段と、前記第1の光電変換手段により変換された電気信号から高周波成分を除去する第1の帯域制限手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する第2の光電変換手段と、前記第2の光電変換手段により変換された電気信号から高周波成分を除去する第2の帯域制限手段と、前記第1の帯域制限手段により高周波成分が除去された電気信号と、前記第2の帯域制限手段により高周波成分が除去された電気信号との位相を比較する位相比較手段とからなり、
    前記制御手段は、前記位相比較手段で検出される位相差が最大または最小になるよう前記偏波変換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項11または16に記載の偏波モード分散補償装置。
  30. 前記偏波主軸検出手段及び前記特定偏波選択手段は、前記偏波変換手段から出力される信号光を直交する2つの偏波成分に分離する偏波分離手段と、前記偏波分離手段によって分離された一方の光信号を分配する光分配手段と、前記偏波分離手段によって分配された他方の信号光を電気信号に変換する第1の光電変換手段と、前記第1の光電変換手段により変換された電気信号の信号パターンを特定の規則に従ってパターン変換する第1の信号処理手段と、前記光分配手段によって分配された一方の信号光を電気信号に変換する第2の光電変換手段と、前記第2の光電変換手段により変換された電気信号の信号パターンを特定の規則に従ってパターン変換する第2の信号処理手段と、前記第1の信号処理手段によりパターン変換された電気信号と、前記第2の信号処理手段によりパターン変換された電気信号との位相を比較する位相比較手段とからなり、
    前記制御手段は、前記位相比較手段で検出される位相差が最大または最小になるよう前記偏波変換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項11または16に記載の偏波モード分散補償装置。
  31. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、
    前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、
    前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、
    前記光受信器で検出される符号誤り数が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段と、
    を具備することを特徴とする偏波モード分散補償装置。
  32. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、
    前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、
    前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、
    前記光受信器で訂正される誤り訂正数が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする偏波モード分散補償装置。
  33. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、
    前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、
    前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、
    前記光受信器は、波形劣化検出機構を有し、前記光受信器が検出する波形劣化が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする偏波モード分散補償装置。
  34. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、
    前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、
    前記光受信器で検出される符号誤り数が最小となるように前記偏波変換手段を制御する制御手段と、
    前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散補償手段と
    を具備することを特徴とする偏波モード分散補償装置。
  35. 前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする請求項34記載の偏波モード分散補償装置。
  36. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、
    前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、
    前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、
    前記光受信器で検出される符号誤り数が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする偏波モード分散補償装置。
  37. 前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする請求項36記載の偏波モード分散補償装置。
  38. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、
    前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、
    前記PMD付与手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、
    前記光受信器で訂正される誤り訂正数が最小となるように前記偏波変換手段を制御する制御手段と、
    前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散補償手段と
    を具備することを特徴とする偏波モード分散補償装置。
  39. 前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする請求項38記載の偏波モード分散補償装置。
  40. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、
    前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、
    前記PMD付与手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、
    前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、
    前記光受信器で訂正される誤り訂正数が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする偏波モード分散補償装置。
  41. 前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする請求項40記載の偏波モード分散補償装置。
  42. 光信号を送信する光送信器と、前記光送信器と接続され前記光信号を伝送する光伝送路と、前記光伝送路を介して前記光送信器と接続され前記光信号を受信する光受信器とから構成される光伝送システムにおいて前記伝送路上に設けられる偏波モード分散の補償装置であって、
    前記光送信器から出力された信号光の偏波状態を変換する偏波変換手段と、
    前記偏波変換手段から出力される信号光にPMDを付与するPMD付与手段と、
    前記PMD付与手段から出力される信号光から特定の偏波成分を分離する特定偏波選択手段と、
    前記特定偏波選択手段により分離された偏波成分の群速度分散を補償する分散付与手段と、
    前記光受信器は、波形劣化検出機能を有し、前記光検出器が検出する波形劣化が最小となるように前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする偏波モード分散補償装置。
  43. 前記光送信器から出力される信号光の偏波状態を円偏波もしくは直線偏波に設定する偏波設定手段を具備することを特徴とする請求項42記載の偏波モード分散補償装置。
  44. 前記波形劣化検出機能を有する前記光受信器は、信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を3個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配された電気信号を識別再生する3個の識別回路と、前記3個の識別回路から選択された2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定する一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号の低周波成分を検出する低周波透過回路とからなり、
    前記制御手段は、前記低周波透過回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御し、
    前記選択された2個の識別回路以外の1個の識別回路は、識別データを外部に出力する
    ことを特徴とする請求項33または42に記載の偏波モード分散補償装置。
  45. 前記波形劣化検出機能を有する前記光受信器は、信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を3個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配された電気信号を識別再生する3個の識別回路と、前記3個の識別回路から選択された2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定する一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号のパルス数を積算してパルス数に比例した電圧を出力するパルス数検出回路とからなり、
    前記制御手段は、前記パルス数検出回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御し、
    前記選択された2個の識別回路以外の1個の識別回路は、識別データを外部に出力する
    ことを特徴とする請求項33または42に記載の偏波モード分散補償装置。
  46. 前記波形劣化検出機能を有する前記光受信器は、信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を((2×n)+1)個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配された電気信号を識別再生する((2×n)+1)個の識別回路と、前記((2×n)+1)個の識別回路から(2×n)個の識別回路を抽出し、抽出された識別回路から更に選択された2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定するn個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号の低周波成分を検出するn個の低周波透過回路と、前記低周波透過回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、
    前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御し、
    前記抽出された(2×n)個の識別回路以外の1個の識別回路は、識別データを外部に出力する
    ことを特徴とする請求項33または42に記載の偏波モード分散補償装置。
  47. 前記波形劣化検出機能を有する前記光受信器は、信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号を((2×n)+1)個に分配する電気信号分配手段と、前記電気信号分配手段によって分配された電気信号を識別再生する((2×n)+1)個の識別回路と、前記((2×n)+1)個の識別回路から(2×n)個の識別回路を抽出し、抽出された識別回路から更に選択された2個の識別回路のそれぞれの出力信号の論理が一致しているかを判定するn個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号のパルス数を積算してパルス数に比例した電圧を出力するn個のパルス数検出回路と、前記低周波透過回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、
    前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御し、
    前記抽出された(2×n)個の識別回路以外の1個の識別回路は、識別データを外部に出力する
    ことを特徴とする請求項33または42に記載の偏波モード分散補償装置。
  48. 前記波形劣化検出機能を有する光受信器は、信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号をn個に分配する第1の電気信号分配手段と、前記第1の電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生するn個の識別回路と、前記n個の識別回路から選択された1個の識別回路の出力信号をn個に分配する第2の電気信号分配手段と、前記選択された1個の識別回路以外の識別回路の出力信号と前記n個の第2の電気信号分配手段の出力信号から選択された(n−1)個の出力信号の論理がそれぞれ一致しているかを判定する(n−1)個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号の低周波成分を検出する(n−1)個の低周波透過回路と、前記低周波透過回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、
    前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御し、
    前記第2の電気信号分配手段は、前記選択された(n−1)個の出力信号以外の1個の出力信号を外部に出力する
    ことを特徴とする請求項33または42に記載の偏波モード分散補償装置。
  49. 前記波形劣化検出機能を有する光受信器は、信号光を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段によって変換された電気信号をn個に分配する第1の電気信号分配手段と、前記第1の電気信号分配手段によって分配されたそれぞれの電気信号を識別再生するn個の識別回路と、前記n個の識別回路から選択された1個の識別回路の出力信号をn個に分配する第2の電気信号分配手段と、前記選択された1個の識別回路以外の識別回路の出力信号と前記n個の第2の電気信号分配手段の出力信号から選択された(n−1)個の出力信号の論理がそれぞれ一致しているかを判定する(n−1)個の一致判定回路と、前記一致判定回路の出力信号のパルス数を積算してパルス数に比例した電圧を出力する(n−1)個のパルス数検出回路と、前記パルス数検出回路の出力電圧を加算して出力する加算回路とからなり、
    前記制御手段は、前記加算回路の出力電圧が最小になるよう前記偏波変換手段および前記分散付与手段を制御し、
    前記第2の電気信号分配手段は、更に1個の出力信号を外部に出力する
    ことを特徴とする請求項33または42に記載の偏波モード分散補償装置。
  50. 前記光送信器は、ビット毎に光の位相が反転したRZ符号を付与した信号光を出力する
    ことを特徴とする請求項10から請求項49のいずれかの項に記載の偏波モード分散補償装置。
  51. 前記光送信器は、パルス毎に光の位相が反転したRZ符号を付与した信号光を出力する
    ことを特徴とする請求項10から請求項49のいずれかの項に記載の偏波モード分散補償装置。
  52. 前記分散補償手段は、
    入力された前記信号光に分散を付与する分散付与手段と、
    前記分散付与手段と直列に接続され、前記分散付与手段を通過した信号光の波形劣化を検出する第2の波形劣化検出手段と、
    前記第2の波形劣化検出手段により検出された波形劣化が最小となるように前記分散付与手段を制御する第2の制御手段と
    からなることを特徴とする請求項11、12、16、34及び39のいずれかの項に記載の偏波モード分散補償装置。
  53. 前記分散補償手段は、
    入力された前記信号光に分散を付与する分散付与手段と、
    前記分散付与手段と直列に接続され、分散付与手段を通過した信号光の累積分散値を検出する分散検出手段と、
    前記分散検出手段により検出された前記累積分散値がゼロになるよう前記分散付与手段を制御する第2の制御手段と
    からなることを特徴とする請求項11、12、16、34及び39のいずれかの項に記載の偏波モード分散補償装置。
  54. 前記光送信器は、同一信号パターンで変調された複数の波長の異なる信号光を送信し、
    前記分散検出手段は、複数の波長の異なる信号光を分離する光分離手段と、分離した複数の光信号をそれぞれ電気信号に変換する複数の光電変換手段と、前記光電変換手段により変換された電気信号間の位相差を検出する位相比較手段とからなる
    ことを特徴とする請求項53に記載の偏波モード分散補償装置。
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