JP3984764B2 - 画像形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被記録材に形成した画像の上に、熱可塑性樹脂粒子を用いて保護層を設ける画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インクジェット記録技術の進歩は目覚しいものがあり、その画質は、銀塩プリントに匹敵、またはそれを凌ぐ程のレベルに達成しつつある。このインクジェット記録法に用いられる被記録材としては、紙等の基材上に、記録液の吸収性、定着性に優れた多孔質の粒子を含む記録液の受像層が設けられたものが知られている。
【0003】
また、基材上に設けられた熱溶融性樹脂層からなる転写層を、加熱圧着により記録画像上に転写、積層して、耐水性、耐光性、光沢等を付与する記録画像のラミネート処理も知られている。この処理の際に、転写層中に紫外線吸収剤を含有させておくことにより、プリントに十分な耐光性を付与することも可能である。さらに、この転写層の材質、構成を工夫して、耐摩耗性、耐溶剤性等を簡易に付与する樹脂による画像のラミネート処理が従来多々工夫されている。
【0004】
図6(a)〜(c)は、従来のラミネート処理法を示す模式的断面図である。図6(a)に示す基材付きフィルムは、基本的に、記録画像面の上に転写、積層される転写層1と、転写層1を担持する基材フィルム2とから構成される。転写層1は記録後の被記録材の受像層に転写、積層されるように、基材2から剥離可能である。
【0005】
図6(b)に示すように、転写層1は、基材フィルム2に担持された状態で、記録後のインクジェット受像紙3の受像層3a上を直接覆うように積層され、圧着及び/又は融着等の処理により、受像層3a上に貼着される。
【0006】
図6(c)に示すように、基材フィルム2は、転写層が記録画像に貼着された後に、転写層から剥離され、受像層3a上に転写層1のみが保護層として残される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図6に示したような、転写層1と基材フィルム2からなる構成の第1の問題は、高コスト性である。上述したようなラミネート処理では、記録面に加熱圧着され転写される樹脂層を塗工形成する基材フィルム2として、耐熱性の材料からなる基材フィルムが必要である。しかも耐熱性だけでなく、転写後の保護膜の光沢性を付与するだけの平面性を要するので高コストである。この基材フィルム2のコストは、最終生成物として残留する転写材料のコストや転写層の塗工コストよりもはるかにウエイトが大きい。想定される保護膜の熱転写条件で十分に安定かつ変形の無い素材としては、プリアニールで熱収縮性が制御されたPETフィルムや、ポリアミドフィルム、ポリイミドフィルムなどがあるが、何れも高コストな素材である。このような構成では、真に低コストな汎用性の高い応用の広がりを生み出すことは難しい。
【0008】
この構成の第2の問題は、基材フィルム2が使用済み廃棄物となる点である。転写層1の塗工は、加工コストの点から、スリットされる前の幅広のロールでなされるのが通常である。したがって、使用済み基材フィルム2の再利用は直接的には出来ない。仮に、基材フィルム2の再利用を行なうとすると、原材料レベルでのものとなる。したがって、その回収や再加工の手間がかかる。また、転写後にラミネート装置の中でフィルムを巻き取る為の機構と、その機構を配置するためのスペース、移動させる為の動力源や制御系等が必要になる。ラミネート材がカットされたものである場合は巻き取りは要らないが、やはり使用済みの基材フィルム2を搬送し所定のスペースに集積する機構は必要である。
この構成の第3の問題は、基材フィルム2の物性、表面性、厚み等により転写形成された保護層の機能が変化することである。特に、光沢性や膜の密着性、泡抜け性への影響が大きい。もともと、光沢性保護膜の転写プロセスは多くのパラメーターが関与する複雑なプロセスなので、現象の安定にとって、このような影響のある変動要因が加わることは好ましくない。
【0009】
一方、特開平5−232841号公報には、透明トナーを用いて光沢シートを作製することが記載され、さらに、透明トナーを用いて光沢シートを作製した後に記録を行うことが記載されている。この場合、記録は透明トナー上に行うことになるので、透明トナーとインクとの相性を考慮する必要がある。
【0010】
本発明の目的は、上述した各問題点を解決し、低コストで、使用済み廃棄物が無く、かつ良好な光沢度を有する画像を形成できる画像形成方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像形成方法は、受像層を有する被記録材にインクジェット記録を行った後、前記受像層上に熱可塑性樹脂粒子を付与することにより、前記受像層の表面の凹凸を埋める工程と、前記受像層上の前記熱可塑性樹脂粒子を加熱加圧する工程とを有する画像形成方法であって、前記熱可塑性樹脂粒子の平均粒子径が0.05〜3μmであり、前記受像層が多孔性無機粒子とバインダ樹脂を主体として構成され、かつ、前記加熱加圧する工程を表面粗さRaが3μm以下の加熱加圧ローラにより行うことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に示す本発明の画像形成装置の一例は、インクジェット記録部1000と保護層形成部2000とからなる。
【0014】
まず、図1に示す装置のインクジェット記録部1000において、インクジェットヘッド31により、被記録材60の受像層に対して記録を行なう。引き続き保護層形成部2000において、電源部115から帯電ローラ102に所定の電圧を印加し、これによりOPC感光体から成る帯電ドラム101(中間転写体)を帯電する。さらに、熱可塑性樹脂粒子を貯蔵したタンク109から、非磁性のスリーブ104を通して、帯電ドラム101の表面に均一に熱可塑性樹脂粒子を供給し、担持させる。そして、この帯電ドラム101とローラ103との間に、記録後の被記録材60を通過させることにより、被記録材60の受像層上に熱可塑性樹脂粒子を転写し、均一に付着させる。この際、所望によりバイアス印加手段によりバイアスを印加する。
【0015】
さらに、被記録材60は定着手段としての加熱加圧ローラ107に搬送され、熱可塑性樹脂粒子を加熱加圧して皮膜状にすることにより、記録済み受像層上に保護層を形成する。また、この熱定着により水分を飛ばし、耐マイグレーション効果を奏することもできる。
【0016】
ここで、加熱加圧手段である加熱加圧ローラ107は、保護層の表面を平滑にして画像の光沢性を良好にする為には、熱可塑性樹脂粒子に接する側の表面が平滑であることが必要である。具体的には、その表面粗さは、Raで3μm以下程度であることが好ましく、1.5μm以下程度であることが更に好ましい。
【0017】
本発明においては、ローラの表面の光沢度が直接的に転写保護層の(従って記録画像の)光沢性を規定するので、ローラの表面の光沢度は重要な要因である。この光沢度は、必要とされる画像の光沢性により異なるが、一般的には、入射角20°での光沢度が10%以上であることが好ましく、入射角75°での光沢度が70%以上であることが好ましい。その他、微マット性の面の画像が必要な場合は、ローラの表面をそのような微マット性にすることもできる。
【0018】
また、ここでの加熱温度は、熱可塑性樹脂粒子の材料などに応じて適宜決定すれば良いが、通常は60〜220℃程度が望ましい。
【0019】
また、さらに転写工程後の帯電ドラム101上に熱可塑性樹脂粒子が残留している場合は、クリーニング器108で除去する。その後、帯電ドラム101は、除電機106により除電され、再度帯電器102による帯電工程が繰返される。本発明において、この残留粒子の除去と除電のプロセスは必ずしも必要なものではなく、粒子と静電荷が残留したまま次の動作に入ることもできる。しかし、残留粒子と残留電荷はしばしば保護層の厚みムラ等の原因となり、最終仕上りの劣化に結び付くことが多いので、これらのプロセスを行うことが好ましい。
【0020】
以上述べた例においては、帯電ドラム101として光導電性を有するものをそのまま用いたが、本発明においては、従来の電子写真装置とは異なり、帯電ドラム101に光導電性が必ずしも必要でない。したがって、帯電ドラム101の材料としては、従来より知られる様々な帯電性材料を幅広く使用可能である。
【0021】
また、インクを打ち込んだ直後の受像紙の表面は吸水しているので、この表面に樹脂粒子を転写した帯電ドラム101の表面は、水分の移行を受け、帯電性が低下する場合がある。したがって、転写後にドラム表面をワイピング若しくは(熱)風により水分除去することが望ましい。また、中間転写体である帯電ドラム101は、樹脂粒子の収納部に水分の侵入を許さない為にも有効である。
【0022】
さらに、以上述べた例においては、帯電ドラム101が予備加熱手段としての役割をも果たしている。ただし、本発明は、この例に限定されず、赤外線ヒータ、ハロゲンヒーターなどを予備加熱手段として別個に設けてもよい。例えば、予備加熱手段で80℃以下、定着部において120℃前後の加熱を行なうことにより、良好な結果が得られる。すなわち、予備加熱手段を設ければ、受像層の水分を有効に除去でき、水分の潜熱による温度上昇の鈍化を防止し、加熱加圧部(定着部)における加熱を容易に行なうことができるのである。
【0023】
また、本発明において加熱定着手段として図1に示した加熱加圧ローラ107は、少なくとも表面がシリコンゴム、フッ素樹脂等の離型性素材から成る加熱加圧ローラであることが好ましい。また、金属母体の表面を離型性を有する耐熱性樹脂で覆った加熱加圧ローラであってもよい。金属ローラの場合は、強い圧力をかけられることに起因して記録画像の光沢性がより向上するが傷がつき易い。
【0024】
図2〜図4は、インクジェット記録部1000に用いることの出来るインクジェヘッドを例示する模式図である。インクジェットヘッド31は、インクを通す溝14を有するガラス、セラミックスまたはプラスチック等を、感熱記録に用いられる発熱ヘッド15と接着して得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成される保護層16、アルミニウム電極17−1、17−2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層19、アルミナ等の放熱性の良い基板20よりなっている。
【0025】
電極17−1、17−2に電気信号が加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、その圧力でオリフィス22より記録小滴24が、被記録材60に向かって飛翔する。図4には、図2に示すヘッドを多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。このマルチヘッドは、マルチ溝26を有するガラス板27と、図2に説明したものと同様な発熱ヘッド28を密着して製作されている。なお、図2はインク流路に沿ったヘッド31の断面図であり、図3は図2の2−2'断面図である。
【0026】
以上説明したインクジェット記録部1000と、保護層形成部2000とは、通常はメカニカルな動きが異なる。すなわち、インクジェット記録部1000は通常は被記録材60を間欠的に送り、保護層形成部2000は被記録材60を連続的に送る。したがって、両者間に搬送される被記録材60は、例えば、カットする、あるいはループを形成するなどして、機械的にバッファすることが望ましい。
【0027】
また、保護層形成部2000の粒子転写部と加熱加圧部についても、速度を同調制御するか、または上記同様バッファすることが望ましい。バッファする例として、図5に、予備加熱部70と加熱加圧部(定着部)80との間に被記録材60のループ60aを形成し、上記バッファを実施した状態を模式的に示す。
【0028】
本発明に使用する熱可塑性樹脂粒子の平均粒子径は、被記録材の受像層の表面凹凸の最大値よりも小さいことが望ましい。このように平均粒子径が小さいと、受像層の表面の凹凸が熱可塑性樹脂で埋まり易く、より良好な保護層を形成できる。具体的には、熱可塑性樹脂粒子の平均粒子径は、0.05〜3μm程度が好ましい。
【0029】
本発明において使用する熱可塑性樹脂粒子は、記録済みの被記録材の受像層に保護層を形成可能なものであれば特に限定されない。それに好適な透明性、密着性、融点、耐ブロッキング性等の諸物性を有する熱可塑性樹脂粒子を、適宜選定して使用すればよい。具体的には、スチレン、メチルスチレン、エチルスチレン、ブチルスチレン、メトキシスチレン、フェニルスチレン、クロルスチレン等のスチレン系モノマー、エチレン、プロピレン、ブチレン等のエチレン不飽和モノオレフィン、塩化ビニル、臭化ビニル等のハロゲン化ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル類、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル等の(メタ)アタクリル酸エステル類、ビニルメチルエーテル等のビニルメチルエーテル類、ビニルメチルケトン等のビニルケトン類、N−ビニルインドール等のN−ビニル化合物、(メタ)アクリロニトリル類、(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基含有モノマーなど、各種のモノマーを重合または共重合させて得られる熱可塑性樹脂粒子を使用できる。また、所望により、荷電制御剤を添加してもよい。
【0030】
また、熱可塑性樹脂粒子のガラス転移点及び造膜温度のいずれもが、被記録材の受像層中のバインダ樹脂のガラス転移点及び造膜温度のいずれよりも低いことが望ましい。
【0031】
また、従来より2成分系等の多成分系トナーに用いられる樹脂材料を使用することも好ましい。通常は、保護層の硬度を向上させることと、保護層の造膜容易性はを向上させることは、相反する要求である。そこで、複数の樹脂材料からなる多成分系の粒子を使用し、これを異なる物性により機能分離させれば、相反する要求を満たすことが可能となる。具体的には、上記列挙した熱可塑性樹脂粒子のうち、そのTgや造膜温度等の物性が異なるものを選択し使用すればよい。
【0032】
例えば、2種類の樹脂粒子を使用する場合、低いガラス転移点の粒子の粒子径を相対的に小さくすれば、高いガラス転移点の粒子の隙間に入り込んで粒子同士を結着させ易い。具体的には、低いガラス転移点の粒子の粒子径を受像層の表面凹凸の最大値よりも小さくし、高いガラス転移点の粒子の粒子径を受像層の表面凹凸の最大値よりも大きくすることが有効である。また、同様の理由で、異なる樹脂同士を混練して得た粒子を使用することも有効である。
【0033】
いずれにしても樹脂粒子の熱的物性とそれらの粒子径、受像層側の凹凸形状、さらには予備加熱の方法などの組み合わせを最適化することで、密着性が良く、かつ、表面硬度の高い、高機能な光沢性保護層を、低温定着プロセスで実現できる。
【0034】
本発明において使用する被記録材の受像層は、多孔性無機粒子とバインダ樹脂を主成分とすることが好ましく、バインダ樹脂100重量部に対して多孔性無機粒子の量は30〜1000重量部が好ましく、50〜500重量部がより好ましい。
【0035】
多孔性無機粒子としては、細孔径30〜300オングストロームの細孔を、その構造に多量に含むものが望ましく、とりわけ、粒子表面付近に大なる細孔密度を持つことが望ましい。多孔性無機粒子の比表面積は50m2/g以上であることが、十分なインク吸収速度を得る点等から望ましい。さらに、高速印字のインクジェットプリンタに使用する場合、被記録材の受像層は、比表面積100m2/g以上の多孔性無機粒子を50重量%以上含むことが、インクのあふれを防止する点等から望ましい。
【0036】
このようなインク溶媒吸収性、染料分子吸着性を備えた多孔性無機粒子は、さらに白色性を有することが望ましく、これらの特性を持つ多孔性無機粒子を構成する材料として、アルミニウム、マグネシウム、シリコン等の金属若しくは半金属の酸化物、水和物、炭酸塩などが挙げられる。中でも、合成シリカは、上記諸特性に優れ、かつ工業的製法が確立され、安価である上に安定なものなので、特に好ましい。
【0037】
このような無機粒子と有機バインダ樹脂を混合した受像層では、無機粒子の粒子径をあまり小さくしないことが、インク吸収性等の点から望ましい。多くの場合、0.1〜10μm程度の粒子径の無機粒子が用いられ、これらは光の波長に対し十分小さくはないので、表面の光散乱を生じ、マット性の外観を呈する。このうち、0.1〜1μm程度の粒子径の超微粒子では、かなりマット性を減じた光沢面が得られることもあるが、通常、粒子の2次凝集を発生しており、それほど平滑にはできない。また、この凝集を防止するために、塗工液に分散剤等を添加すると、インクの吸収性や染料分子の安定性を害することが多い。
【0038】
以上のような理由から、インクの高速吸収性、染料の発色安定性を追求した多孔質無機粒子含有の被記録材は、結果として表面がマット性を帯びるのが通例であり、本発明はこのようなインク受像層を持つ被記録材に用いる場合に、最も高い有効性を発揮するものである。
【0039】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
【0040】
実施例1
シリカ(水澤化学工業;ミズカシル P−50)1重量部に対してバインダ樹脂エマルジョン(高松油脂;NS120−XK)2重量部を合わせて固形分含量20重量%となるように添加、分散させて塗工液を調製した。この塗工液を、基材としての186g/m2の上質紙上に、乾燥後の膜厚が30μmとなるようにスロットダイコーターで塗工し、乾燥させて受像層を形成した。
【0041】
塩化ビニル−酢酸ビニル系コポリマーからなる平均粒子径0.5μmの熱可塑性樹脂粒子を使用し、図1に示した装置によりインクジェット記録及び保護層の形成を実施した。定着時の加熱加圧ローラ107の温度は140℃とし、保護層側の加熱加圧ローラ107の表面粗さRaは0.7μmとし、その表面の離型性素材としてシリコンゴムを用いた。この結果、優れた光沢を有する記録画像が得られた。
【0042】
実施例2
アクリルポリマーからなる平均粒子径1.5μmの熱可塑性樹脂粒子と、塩化ビニル−酢酸ビニル系コポリマーからなる平均粒子径0.3μmの熱可塑性樹脂粒子との2成分系の粒子を使用し、加熱加圧ローラ107の温度は120℃としたこと以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録及び保護層の形成を実施したところ、同様の良好な結果が得られた。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、基材を使用せずに、熱可塑性樹脂粒子を記録済み受像層上に付着させ、これを加熱加圧することにより保護層を形成し、かつ保護層の表面を平滑にするので、低コストで、使用済み廃棄物が無く、光沢のある良好な記録画像が得られる。しかも、基材を用いないので加熱手段からの熱が熱可塑性樹脂粒子自体に直接伝達され、装置等の熱的負荷が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一例を示す側面図である。
【図2】本発明で使用するインクジェットヘッドのノズルの一例を示す断面図である。
【図3】図2に示すノズルの2−2'断面を示す図である。
【図4】本発明で使用するインクジェットヘッドの一例を示す斜視図である。
【図5】予備加熱部と加熱加圧部との間の被記録媒体のループの一例を示す図である。
【図6】基材を有するラミネートフィルムを積層する方法の例を示す図である。
【符号の説明】
31 インクジェットヘッド
60 被記録材(インクジェット受像紙)
101 帯電ドラム
102 帯電ローラ
106 除電機
107 加熱加圧ローラ
108 クリーニング器
109 タンク
115 電源部
1000 インクジェット記録部
2000 保護層形成部
Claims (7)
- 受像層を有する被記録材にインクジェット記録を行った後、前記受像層上に熱可塑性樹脂粒子を付与することにより、前記受像層の表面の凹凸を埋める工程と、前記受像層上の前記熱可塑性樹脂粒子を加熱加圧する工程とを有する画像形成方法であって、前記熱可塑性樹脂粒子の平均粒子径が0.05〜3μmであり、前記受像層が多孔性無機粒子とバインダ樹脂を主体として構成され、かつ、前記加熱加圧する工程を表面粗さRaが3μm以下の加熱加圧ローラにより行うことを特徴とする画像形成方法。
- 前記熱可塑性樹脂粒子のガラス転移点及び造膜温度のいずれもが、前記受像層中のバインダ樹脂のガラス転移点及び造膜温度のいずれよりも低いことを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
- 前記熱可塑性樹脂粒子の平均粒子径が、前記受像層の表面凹凸の最大値よりも小さいことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成方法。
- 前記熱可塑性樹脂粒子が、複数種の樹脂粒子からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成方法。
- 前記熱可塑性樹脂粒子を付与する工程が、帯電ドラムに担時させた前記熱可塑性樹脂粒子を前記受像層上に転写することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成方法。
- 転写後に前記帯電ドラム表面の水分除去することを特徴とする請求項5記載の画像形成方法。
- 熱可塑性樹脂粒子が、アクリルポリマー、塩化ビニル−酢酸ビニル系コポリマーのいずれかから選ばれることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成方法。
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