JP3984093B2 - 波長合分波器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、波長合分波器に関し、特に、光波長多重通信用の波長合分波器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光波長多重通信システムでは、1本の光ファイバで複数の異なる波長の光信号を伝送するから、複数の波長の光を合波したり、分波したりする波長合分波回路の光部品(波長合分波器)が必要となる。
【0003】
現在、実用化されている波長合分波器としては、AWG(Arrayed Waveguide Grating)がある。AWGは、図8に示されているように、入力(入射側)導波路101と、コリメートレンズの役目を果たす入力側スラブ導波路102と、アレイ導波路103と、集光レンズの役目を果たす出力側スラブ導波路104と、出力(出射側)導波路105とから構成されている。
【0004】
AWGでは、1本の入力導波路101に入力された光信号は、入力側スラブ導波路102で回折されて広がり、アレイ導波路103を伝播した後、出力側スラブ導波路104で回折されて収束する。アレイ導波路103は隣接する導波路同士で一定の光路長差ΔLをもって配列されているから、アレイ導波路103の各導波路を伝播する光は、光路長差ΔLに相当する分だけ位相ずれを生じて出力側スラブ導波路104に到達する。回折角は波長に依存するから、出力側スラブ導波路104での収束位置、すなわち焦点位置が各波長λ1、λ2、λ3…ごとに異なり、これに応じて出力導波路105からは各波長λ1、λ2、λ3…ごとに分波された光信号が出力される。これにより、AWGが分波器として作用する。なお、AWGに対する光信号の入出力方向を逆にすることにより、AWGは合波器として作用する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
AWGは、平面光回路をなすPLC(Planer Lightwave Circunt)の一種であり、微細加工技術を用いて基板上に導波路を集積化して製作されるから、PLCによるAWGは、量産性に優れ、高信頼性を得ることができるが、その反面、初期設備投資が大がかりなものになり、同種大量生産には向くが、多種少量生産には不向きといえる。
【0006】
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、高度な微細加工技術を必要とせず、大かがりな初期設備投資を要することなく簡便に生産でき、多種少量生産に適した波長合分波器を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明による波長合分波器は、複数本の導波路を束ねたものを中心軸線周りにねじってなる異長マルチコア導波路を含んでおり、波長合分波器の基本的構成として、前記異長マルチコア導波路の一端側にコリメート光学系が、前記異長マルチコア導波路の他端側に集光光学系が各々配置されている。
【0008】
この発明による波長合分波器によれば、異長マルチコア導波路が複数本の導波路を束ねたものを中心軸線周りにねじったものであることにより、中心側の導波路より外周側の導波路へ向かうに従って光路長が長くなり、隣り合う各導波路同士の長さが異なり、各導波路を伝播する光光信号間に導波路長差に相当する位相差が生じ、合波、あるいは分波を行う。
【0009】
この発明による波長合分波器は、前記異長マルチコア導波路の他端側に所定の空隙をおいてマルチコア導波路が配置され、前記異長マルチコア導波路と前記マルチコア導波路との対向端面が各々凹面に形成され、この凹面間に構成される空気間隙レンズが前記集光光学系をなしている。
【0010】
この発明による波長合分波器によれば、異長マルチコア導波路とマルチコア導波路との対向端面の形状加工により、特別な光学素子を要することなく集光光学系が得られる。
【0011】
この発明による波長合分波器では、前記異長マルチコア導波路は、多数のコアと共有グラッディングによるマルチコア光ファイバで構成することができ、マルチコア光ファイバの軸長方向の中間部分を加熱しながら中心軸線周りにねじればよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照してこの発明の実施形態を詳細に説明する。
図1〜図3はこの発明による波長合分波器の一つの実施形態を示している。
【0013】
波長合分波器は、図1に示す様に、入射側導波路10と、コリメータレンズ20と、異長マルチコア導波路30と、出射側マルチコア導波路40とからなり、異長マルチコア導波路30の入射端側(一端側)に、入射導波路10、コリメータレンズ20が配置され、異長マルチコア導波路30の出射端側(他端側)に出射側マルチコア導波路40が配置されている。
【0014】
異長マルチコア導波路30は、複数本の導波路31を束ねたものを、中心軸線A周りに捩り角θをもってねじったものであり、捩りによって中心側の導波路31より外周側の導波路31へ向かうに従って光路長が長くなり、隣り合う各導波路同士の長さが異なる。
【0015】
図3に示す様に、中心の導波路31は、捩じれによる長さ変化が0であるが、外周に存在する導波路31ほど捩じれ量Tnが大きいから、外周に存在する導波路31ほど長さが変化し、最外周に存在する導波路31の捩じれ量が最大値Tmaxで、これに応じて導波路長(光路長)が最大変化する。
【0016】
図4に模式的に図解しているように、中心基準長さ(初期長さ)をLc、導波路31の中心からの位置をrとすると、導波路長Ltは下式(1)で表される。
Lt=√(Lc+r) …(1)
【0017】
導波路径方向配置ピッチをdとすると、径方向に隣り合う導波路同士の導波長路差ΔΔLは下式(2)で表される。
ΔΔL=√(Lc+r)−√{Lc+(r+d)} …(2)
【0018】
また、導波路31の中心からの位置rの導波路31と中心の導波路31との導波路長差ΔLは下式(3)で表される。
ΔL=√(Lc+r)−Lc …(3)
【0019】
波長多重された光信号がコリメータレンズ20より異長マルチコア導波路30の入射端32に均一に入射されると、捩りによって隣り合う導波路31同士の長さが異なることから、位相差が発生し、図2に示されているように、異長マルチコア導波路30の出射端33では波長毎に波面の角度(回折角)が異なることになる。
【0020】
出射側マルチコア導波路40は複数本の導波路41を束ねたものであり、出射側マルチコア導波路40の入射端42は所定の空隙をおいて異長マルチコア導波路30の出射端33に対向している。
【0021】
相対向する異長マルチコア導波路30の出射端33と出射側マルチコア導波路40の入射端42、すなわち、異長マルチコア導波路30と出射側マルチコア導波路40の対向端面は、各々研磨加工等によって曲率半径Rによる凹面(球面、非球面、回転楕円面等)をなしており、異長マルチコア導波路30の出射端33と出射側マルチコア導波路40の入射端42との間に空気間隔レンズ(エアーレンズ)50が構成される。
【0022】
空気間隔レンズ(エアーレンズ)50は、導波路を構成するガラス材と空気との屈折率差により、一種の凸レンズをなし、焦点距離(曲率半径R)fの集光作用を有する。これにより、各波長の光が出力側導波路40に集光されることになる。これは、分波器の作用である。
【0023】
上述のように構成された波長合分波器の波長間隔Δλは、異長マルチコア導波路30の出射端ピッチをd、導波路長差ΔL,空気間隔レンズ50の焦点距離をf(曲率半径R)、出力側導波路間隔をΔoとすると、下式(4)で表される。
Δλ=(ns・d・nc/f・m・ng)Δo …(4)
m=(nc・ΔL)/λo …(5)
【0024】
ここで、ns、nc、ngはそれぞれ直線導波路の実効屈折率、石英ガラスの屈折率、直線導波路の群屈折率、mは回折次数であり、導波路間で光の位相が何波長ずれているかを示す整数である。導波路長差ΔLが大きい(mが大きい)ほど、波長間隔Δλが小さいことがわかる。
【0025】
なお、上述の構成による波長合分波器に対する光信号の入出力方向を逆にすることにより、波長合分波器は合波器として作用する。
【0026】
異長マルチコア導波路31を構成するマルチコア導波路は、図5(b)に示されているように、導波路31をなす多数のコアaを六方稠密に整列配置されてクラッドbを共有する共有グラッディングによるマルチコア光ファイバで構成される。
【0027】
マルチコア導波路の製造方法例としては、始めにコア・クラッドを有する光導波路母材をVAD、MCVDの方法で作製し、これを所定の径(例えば、400μm程度)に線引きし、これを所定の長さ(例えば、500mm程度)に切断する。
【0028】
次に、図5(a)、(b)に示されているように、石英ガラスジャケットをなす所定の石英管(内径36mm、外径40mm程度)cに、線引き切断後の光導波路母材を、所定の本数(例えば、6000本)、六方稠密に詰め込み、これを減圧加熱しながら再度線引きすることにより、所望の外径(例えば、lmm程度)のマルチコア導波路を得る。
【0029】
つぎに、これを必要長(例えば、20mm程度)に切断し、図6に示されているように、バーナB等によって軸長方向の中間部分を加熱し、図7に示されているように、捩りTによって所望の捩り角θ(例えば、360度)を与える。
【0030】
捩りが完了すれば、出射端33を凹面形状(例えば、200R程度)に研磨する。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、この発明による波長合分波器によれば、異長マルチコア導波路が複数本の導波路を束ねたものを中心軸線周りにねじったものであり、ねじりによって中心側の導波路より外周側の導波路へ向かうに従って光路長が長くなり、隣り合う各導波路同士の長さが異なり、各導波路を伝播する光光信号間に導波路長差に相当する位相差が生じ、合波、あるいは分波を行うものであるから、PLCの作製に必要な高度な微細加工技術を必要とせず、これに応じて大かがりな初期設備投資を要することなく、簡便に、低コストで、多種少量生産を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による波長合分波器の一つの実施形態を示す全体構成図である。
【図2】この発明の一実施形態に係わる波長合分波器の空気間隔レンズ部分の拡大図である。
【図3】この発明の一実施形態に係わる波長合分波器の異長マルチコア導波路の捩じれを説明する図である。
【図4】この発明の一実施形態に係わる波長合分波器の異長マルチコア導波路の導波路差を模式的に図解した図である。
【図5】(a)、(b)はこの発明の一実施形態に係わる波長合分波器の異長マルチコア導波路を構成するマルチコア光ファイバを示す説明図である。
【図6】この発明の一実施形態に係わる波長合分波器の異長マルチコア導波路を作製する捩り工程を示す説明図である。
【図7】この発明の一実施形態に係わる波長合分波器の異長マルチコア導波路を捩りを示す説明図である。
【図8】AWG波長合分波器(従来例)を示す説明図である。
【符号の説明】
10入射側導波路、20…コリメータレンズ、30…異長マルチコア導波路、40…出射側マルチコア導波路、50…空気間隔レンズ。

Claims (1)

  1. 複数本の導波路を束ねたものを中心軸線周りにねじってなる異長マルチコア導波路を含み、前記異長マルチコア導波路の一端側にコリメート光学系が、前記異長マルチコア導波路の他端側に集光光学系が各々配置され、前記異長マルチコア導波路の他端側に所定の空隙をおいてマルチコア導波路が配置され、前記異長マルチコア導波路と前記マルチコア導波路との対向端面が各々凹面に形成され、この凹面間に構成される空気間隙レンズが前記集光光学系をなすことを特徴とする波長合分波器。
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