JP3983821B2 - 使い捨て可能な吸収性物品 - Google Patents

使い捨て可能な吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP3983821B2
JP3983821B2 JP54576399A JP54576399A JP3983821B2 JP 3983821 B2 JP3983821 B2 JP 3983821B2 JP 54576399 A JP54576399 A JP 54576399A JP 54576399 A JP54576399 A JP 54576399A JP 3983821 B2 JP3983821 B2 JP 3983821B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
diaper
graphics
backsheet
disposable absorbent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP54576399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000513645A (ja
Inventor
タオ、ジー
レザイ、エブラヒム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Procter and Gamble Co
Original Assignee
Procter and Gamble Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Procter and Gamble Co filed Critical Procter and Gamble Co
Publication of JP2000513645A publication Critical patent/JP2000513645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3983821B2 publication Critical patent/JP3983821B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/51Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the outer layers
    • A61F13/514Backsheet, i.e. the impermeable cover or layer furthest from the skin
    • A61F13/51496Backsheet, i.e. the impermeable cover or layer furthest from the skin having visual effects
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/15203Properties of the article, e.g. stiffness or absorbency
    • A61F2013/15284Properties of the article, e.g. stiffness or absorbency characterized by quantifiable properties
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/84Accessories, not otherwise provided for, for absorbent pads
    • A61F2013/8497Accessories, not otherwise provided for, for absorbent pads having decorations or indicia means

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば使い捨て可能なダイヤパー等の使い捨て可能な吸収性物品に関し、更に詳しくは布の様であり、この使い捨て可能な吸収性物品と共に使うためのマルチプリンティング・グラフィックス(多重印刷図柄)をもった呼吸可能なバックシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
幼児および他の失禁者は、尿やその他の体液を受けて封じ込め包含するための使い捨て可能な吸収性物品を着用している。吸収性物品は、これらの排泄物をその内部に含むと共に、これら排泄物を着用者の身体から隔離するという機能を発揮する。このような使い捨て可能な吸収性物品は、従来技術においてよく知られた多くの異なる基本デザインを有している。
【0003】
例えばダイヤパーなどの使い捨て可能な吸収性物品の製造においては、構成するレイヤ(層)の一部として細孔性ポリマーフィルムが使われ、これは当該物品の構造中において、着用期間中に装着者の身体から離間した部位(これを「バックシート」とよく称す)に通常組み込まれてきた。このバックシートは、1つの液体不浸透性バリアを提供するもので、その物品の吸収体コア内に滲出液を吸収し、その中に包み含んで漏れを防止し、尿などがそのダイヤパーの外側を汚すことを防ぐようになっている。
【0004】
幾つかの使い捨て可能なダイヤパーは、布の様な印象を与えるバックシートを伴なって提供され、これは、着用者や介護人が肌着の如くの快適性を覚える様なその外被の外側において、布や布に類似する感覚を与えるものである。この布の様なバックシートの典型的な構造は、1つのラミネート(薄層)を形成するため、細孔性の1つの薄いプラスチックフィルムの外表面に接合された1つの不織布から構成されている。
【0005】
使い捨て可能な吸収性物品、特に使い捨て可能なダイヤパーの為には、その物品の印象を高めたりその消費者にアピールするため、この物品にはグラフィックデザイン(図柄、絵柄)が施されている。従来の公知技術においては、不織布レイヤがその様なグラフィックデザインで印刷されている。これは、不織布素材の為の印刷工程は一般的に簡単であるという理由からであり、またその様な素材の表面は、印刷においてそれら素材を更に従順するという機械的特性を与える傾向にあることに起因しているからである。しかしながら、消費者が好む高い解像度やマルチカラー・グラフィックスは通常、その様な素材上には印刷できないことがある。このように一般的には、不織布上に印刷されるグラフィックスの品質が、細孔性フィルム上に印刷によって得られるグラフィックスの品質よりも遥かに低い。
【0006】
細孔性ポリマーフィルムは、優れた表面特性を提供するものであり、これは高解像度のマルチカラーグラフィックスの為にもその表面特性が適合するものである。しかしながら、現存する細孔性ポリマーフィルムは、例えば、日本国の特許(公開)番号9−25372号の参照によれば、これは高解像度の印刷をサポートするに充分な機械的安定性を有するものではない。この理由は、温度不安定性の一部によるものであり、これが高解像度のマルチカラーグラフィックスの適用をサポートするために活用することを困難にしている。
【0007】
また、消費者によって見られた時、白色度(ホワイトネス)の高い度合い、即ち物品の白色の視覚的な外観は、その消費者にとっては極めて重要である。消費者は、黄色を帯びたものやオフホワイトの陰りを有するフィルムを有した物品は受け入れない傾向がある。それに加えて、呼吸可能性、即ち水蒸気を逃がすという能力は、着用者にとっての快適性と共にその消費者のスキンケア(肌保守性)にとっては重要である。この呼吸可能性の欠如は、結果として熱くそして蒸れを引き起こしてしまい、その着用者にとって肌に優しくない製品となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで上述に基づき、マルチカラーグラフィックスを伴なう印刷されたフィルム層を有し、布の様な呼吸できるバックシートを具備する使い捨て可能な吸収性物品の必要性が生じる。本発明の利点や利益のすべてを提供する吸収性物品はまだ1つも存在していない。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、使い捨て可能な吸収性物品を指向するものであり、この吸収性物品は、トップシートと、バックシートと、これらトップシートとバックシートとの間にある吸収体層とから構成されるものであり、そのバックシートはマルチカラー化されたグラフィックス(図柄)を伴なう細孔性のポリマーフィルムを具備し、このフィルムは0.0〜0.5の間の”b”値と共に、50℃で50%の相対的湿度(湿気)中に一週間経過した場合、4.0%未満の温度収縮率を有する物品である。
【0010】
本発明のこれら及びそのほかの特徴や、その様相および利点については、この明細書本文を読むことで当業者には更に明らかになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
ここに引用する引用文は、それらのすべてについて引用することで具体化されている。どの引用文の引用も、その有用性については、請求された発明に対する従来技術として入ることを許容するものではない。
【0012】
ここでのすべてのパーセンテージは、特に詳細に述べない限りにおいて構成の重さによるものである。すべてのレシオ(比、割合)は、特に詳細に述べない限りにおいてウエイトレシオ(重量比)である。また、ここで使われる用語「具備(comprising)」は、結果において影響を及ぼさないステップや他の構成要素を加えられる。この用語は「から成る(consisting of)」及び「本質的に…から成る(consisting essentially of)」を包含する。
【0013】
本発明の使い捨て可能な吸収性物品に好んで使われる細孔性ポリマーフィルムは、ポリオレフィンの混合体を形成し、通常は樹脂と炭酸カルシウム(CaCO3)粒子として供給される。ここで好んで使われる例えばポリオレフィンは、ポリエチレン及びポリプロピレンを含む。そのほか、他のサーモプラスチックが本発明のフィルムのために使われる。
【0014】
後に詳しく述べる如く、このCaCO3細孔を提供するために用いられる。しかしながらそれは、フィルムに僅かな黄色味(黄ばみ)を帯びた陰を与えがちである。この黄色味を帯びた影は、ブライトで極めて白い白色を好む消費者には決して受け入れられないものであると信じられている。ブライトな白色は、極く白い白さをもつCaCO3のグレード(程度)を選択することで達成されるもので、もしCaCO3のグレードが求める白さ(白色度(ホウイトネス))に仕上げられたフィルムを供給するに充分でない白さであれば、フィルム形成工程のミキシング段階期間において、ポリオレフィン及びCaCO3に少量の酸化チタン(TiO2)を加えることで達成され得る。このような場合、TiO2の添加が、CaCO3の黄色味(黄ばみ)を帯びる作用を打ち消してくれる。
【0015】
TiO2は通常、CaCO3よりも白いが、それは通常高価なものであると共に、押し出し成形期間にブレンドすることは更に困難である。もしTiO2が添加されるとすると、好ましくは約5wt%以下の量が加えられるべきである。なぜならば、約5wt%以上の量は処理するのに難しい故である。
【0016】
ここで用いられる用語「白色度(ホワイトネス)」は通常、黄色が無いことを表わす。ここでの細孔性フィルムの白色度は、例えば、米国、レストンの11491サンセットヒルズ・ロード,VA22090にあるHunterLabからの機器設置可能な”Color Model of the ColorQUEST 45/0”を使って測定され得る。
【0017】
また、米国、9529リーハイウエイ フェアファックスVA22030にあるHunter Associates Laboratoriesの”The Measurement of Appearance”を参照されたい。カラーモデルは、3つのパラメータ:L,a,及びbの基準上におけるあらゆる素材の色をも記載している。このカラーモデルは、図1に示したコーディネイトシステムによってグラフィックス的に描いてもよい。図1の参照によると、”L”で示すコーディネートシステムは、L=0(黒色度)〜L=100(白色度)のレンジでのサンプルの明るさに関する計測である。”a”及び”b”の量は、オポーネント(対抗)タイプのコーディネートと呼ばれている。これらはそれぞれ、赤色度(プラス”a”値)、緑色度(マイナス”a”値)及び、黄色度(プラス”b”値)、青色度(マイナス”b”値)を示す。中間色(例えば、白色、灰色、黒色)のためには、”a”、”b”値は約ゼロであるべきである。与えられたサンプルの為の”a”、”b”値が高くなればなるほど、浸透(飽和)または彩色(色彩)はそのサンプルの色になる。
【0018】
本発明のフィルムの為の最も重要なパラメータは、値”b”であり、これは黄色を帯びたフィルムの消費者受入れ度合いの不足によるものである。10°/D65国際標準と10°反射角度という条件下で、ColorQUEST装置を使用するとき、本発明のフィルムのための値”b”は、好ましくは、約0.0〜約0.5の間であり、更に好ましくは、ゼロに可能な程に近いことが望ましい。
【0019】
更に、ポリエチレンとCaCO3に加え、ほかに例えば酸化防止剤または潤滑剤などの少量の添加剤を、フィルム形成工程の初期混合段階で加えられてもよい。これらの添加剤は、好ましくは、約0.01wt%〜約0.05wt%の間である。
【0020】
尚、「細孔性」とは、細孔がダイヤパーの内部間、即ち着用者の肌とそのダイヤパーの外側との間で、湿った蒸気(湿気)の搬送を許すものである故に、これは例えばダイヤパーなどの物品のスキンヘルスの改善を促すためのフィルムの機能特性を指すものである。良好な蒸気の搬送、又は「呼吸可能性」は、装着者の快適性を増大させる。
【0021】
蒸気・湿気通過率(”MVTR”)は、そのダイヤパー内部の「呼吸可能性」及び「小気候」の計測上の特徴である。MVTRは、面積ユニット毎(例えば平方メートル毎)にユニット毎時(例えば一日毎)でそのフィルムの一方から他方への許容可能な蒸気量を許すことを表わす。良好なスキンケアのためには、そのダイヤパーの内部と外部との間の良好な換気がなされる高いMVTRが求められる。しかしながら、そのMVTが高すぎると、臭いがする危険性か顕著な蒸気の漏れ、又はそれらの両方が生じてしまう。したがって、MVTRの制御は細孔性フィルム技術に関係した応用においては重要である。
【0022】
呼吸可能なフィルムのMVTRは、次の如くの方法によって測定される。塩化カルシウム(CaCl2)の既知の量がフランジ状のカップの中に置かれる。サンプルは、保持部材及びガスケットによってしっかりと押さえられてそのカップのトップ部に置かれる。そしてこの組立品は、その初期重量として重さが計られそして記録される。一定温度(40℃)および湿度(75%相対湿度)のチャンバー内で5時間という条件下に置き、その組立品は次に、その部屋(chamber)から移動させられ、そして秤が置かれている所の部屋(room)の温度で少なくとも30分の間平衡(釣り合わせ)にされている。そしてこの組立品が計量されて最終的な重さとして記録される。また、MVTRは算出され、下式を用いて、g/m2/24時間で表わされる。すなわち、
MVTR=((最終重量−初期重量)×24.0)÷(メーター単位のサンプル面積×5.0(チャンバー内時間))
本発明のフィルムは好適には、少なくとも一日当たり約3200g/m2であればよく、ダイヤパーのためには、好ましくは一日当たり約3700g/m2であることが望ましい。好ましくは、MVTRは漏れがなく出来る限り高いほうがよい。
【0023】
図2には、ここに適するカラーとグラフィックスの制限が無い本発明のフィルムの一部の例が示されており、20aは黄色、20bは緑色、20cは青色、20dは赤色、20eはピンク色、20fは空色、20gはダークブルー色(ボーダー色)をそれぞれ表わしている。当業者によっては、グラフィックス20が、如何なる形状、デザイン、色、又はサイズでもよく、また、単一又はマルチ(多重・多色)デザインや、如何なるキャラクタのスタイルまたはテーマが使われてもよいということが理解できる。
【0024】
プリンティング技術は、マルチカラー・グラフィックを適用するには便利であり、フィルムへこのマルチカラー・グラフィックを適用する為に有用な印刷技術には、例えばフレクソグラフィック(flexographic)およびグラビア(写真凹版)という印刷工程が含まれている。このフレクソグラフィック印刷工程は、数個のプリンティングとダミー・シリンダとの間にフィルムを走行させる工程を具備し、一般的には、そのフィルムが高いテンション(高張力)を与えられることは求められていない。このグラビア印刷工程は、更なるテンションの制御を必要とする通常はリニアなプロセスである。この理由から、フレクソグラフィック印刷工程が好適である。ほかに、当業者に知られたそのほかの適宜な印刷技術もここに使用され得る。
【0025】
本発明のフィルムは、素材選択および、特にドローイング段階とアニーリング段階という工程条件の結果として、良好な温度安定性を発揮する。そのフィルムが形成された後およびそれが格納されている期間中において、製造後の工場内の温度が上昇することが度々あり、そのフィルムが縮んでしまうことがある。この縮みは、蓄積および輸送の時間、温度、湿度などの容易に制御できないパラメータの機能である。例えば、50℃で一週間では、従来のあるフィルムは、5.0〜10.0%に至るまでの縮みレベルが生じた。異なる縮みレベルはまた、時や温度に基づいて、同じロールのフィルム内でも様々に変化するだけでなく、そのロールを巻くためのテンションレベルも様々に変化する。この温度的不安定性は、使い捨て可能な吸収性物品のバックシートに高解像度のマルチカラーグラフィックスを付けることを困難にしている。なぜならば、その縮みは、そのグラフィックスの印象を悪くしたり、消費者にとって受け入れられないものとなり易い。
【0026】
細孔性フィルムの温度収縮率は、次の条件下で測定されてもよい。フィルムサンプルは、機械方向が500mm長で、横断方向が150mm幅としてカットされる。尚、ここで用いた「機械方向」とは、製造ラインに沿った移動方向を意味し、またここで用いた「横断方向」とは、この機械方向に対して直角な方向を意味する。その機械方向は、図2中に矢印MDで示された方向であり、その横断方向は矢印CDで示された方向である。二本の直線が、機械方向に250mm、横断方向に100mmとして描かれる。そのフィルムサンプルは、50℃で相対的湿度50%に制御されたオーブン内に一週間だけ載置される。それらのラインの長さの縮みは、元の長さに基づき温度収縮率として算出される。
【0027】
上述したテスト条件下において、本発明のフィルムは、機械方向で通常、約4.0%未満の縮みを示し、更に好ましくは、出来る限り0.0%に接近するほどよい。横断方向においては、そのフィルムは無視できる縮みが通常には起こる。このように本発明のフィルムは、温度縮みを許せる程度に低くすると同時に、マルチカラープリントされたグラフィックスをサポートするという2つの細孔性フィルムの良好な表面特性を提供するものである。
【0028】
本発明のフィルムはまた、吸収性物品に用いられる利点であるそのほかの特性を有している。以下は制限のない例である。
【0029】
基本重量(質量)は、平板なウエブの1平方メーター四方の重さを表わし、そしてこれは、その使い捨て可能な吸収性物品の製造中での一貫した変換の為には重要である。例えばここでの基本質量は、ダイヤパーバックシートとして役に立つフィルムの為には約20グラム毎平方メートル(gsm)〜約40gsmであり、プルオンタイプのダイヤパーには約35gsmが好ましい。
【0030】
そのフィルムの機械的特性、例えば引張り強さ(引張り剛性)および伸びは、製造期間中の物品の一貫した変換や引き裂きを生じないためには重要である。引張り強さは、約1%〜5%までの範囲の内の歪が素材の弾性範囲の内の歪を表している所の、或るパーセント歪または頂点での引っ張り強度を指す。ここでのフィルムは、機械方向における引張り強さが約1400〜約2450g/インチを示し、横断方向では約350〜約650g/インチを示す。ピーク時の伸びは、機械方向において、好ましくは約150〜約300%、横断方向では約390〜約620%を示すものがよい。
【0031】
フィルムキャリパーコントロールは、バックシートのロール巻や、その処理性にとっては重要である。尚、ここで用いた「フィルムキャリパー」とは、フィルムの厚さを意味する。そのフィルム製造工程においては、細孔性フィルムの場合は時々部分的なフィルムの縮みが発生する。フィルムキャリパーにおいて広範なバリエーションは、しわの寄り又は一様でない表面又はその両方がフィルムのロールの内に生ずる。処理中には、キャリパーの変化がフィルムの変形や、フィルムの薄い部分での破損が生じ、そしてテンションコントロールによってはラインの稼動停止を引き起こす。ここでの一例としてのフィルム厚は、約0.03mm〜約0.04mmの間の範囲にあり、このときのフィルム厚変化は±2.0%の範囲である。
【0032】
熱エンタルピー(ΔH)は、ダイヤパー製造ラインの一部の例えばホットメルト接着ラミネーションなどの工程中で、ポリマーフィルムに対して耐熱性を与えるそのほかの重要な特性である。このフィルム材は強い耐熱性をもっている故に、高いエンタルピー特性は接着剤温度調節の為の広い範囲を与えることができる。エンタルピーが増加すると、細孔性フィルム材の剛性も増加するが、快適性やフィルムの熱レスポンスに基づくそのほかの製造工程をも導く。理論に係わりなく、加えられた剛性とエンタルピーの増加との関連(リンク)は、細孔の間の力の増加に起因すると信じられている。
【0033】
印刷工程かダイヤパー製造工程又はこれら両方に衝撃を与える他のフィルムパラメータは、フィルム幅、フィルムロール長、フィルムロール直径、スプライス(継ぎ目)および印刷方向などを含んでいる。
【0034】
ここでの使用に好適なフィルムの一例としては、例えば、日本の三井トーアツ化学株式会社によって製造された”PG−P”として扱われているものがここでは適合するフィルムである。
【0035】
好ましくは、ここのバックシートは、上述の如くマルチカラー化されたグラフィックスが印刷された細孔性フィルムから少なくとも具備されている。このバックシートは更に、細孔性フィルム層に対してラミネートされた不織布素材の層を具備しており、そのばあいは、通常の1つのバックシート・フィルムのみをもつものに比べて、もっと布の様で肌着の様な感触を提供するものである。このバックシート・ラミネート用の不織布ウエブは、好ましくは通気性(空気透過性)をもっている。この不織布は、布の様な様相と感触を伴なうダイヤパーを提供するため、好ましくはそのプラスチックフィルムの外向きの表面のすべて又は、実質的にそのすべてをカバーするものがよい。或いは、この不織布は別個のそれぞれの所定部分だけをカバーしてもよい。またこの不織布は、天然繊維(例えば、綿、木の繊維)か、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレートか、又はそれらがブレンドされた繊維か、マルチコンポーネント(複合)繊維などで具備されていてもよい。更にその不織布は、毛羽立て加工、スパンボンデッド加工、メルトブロウン(溶解吹出し(meltblow))加工、エアースルーボンデッド加工などが施されてもよく、或いは他の特徴を有したり、又は従来技術の如何なるもので製造されてもよい。好ましくは、不織布はそのダイヤパーの他の構成要素に対してサーマルボンデッド(熱接着)することを許容するため、かなりの量のサーモプラスチックを具備していることが望ましい。
【0036】
バックシートの布の様な手触りは、ここに記載の不織布ウエブの使用で際立って改善される。通常、本発明のウエブは、従来の不織布ウエブに比較して剛性および堅さがより小さいのみならず、毛羽立ち(ファジー)のレベルが小さいものである。これは快適性と共に、天繊維素材の感触、スキンヘルス及び消費者の受け入れ易さの増大を与えてくれる傾向にある。従来のウエブにおいて、堅く毛羽立った不織布は、赤ん坊のスキンケア・コンディションには有害性をもたらす。不織布と肌との間の摩擦により起こる例えば赤マーク(発疹等)や、その不織布からの汚い破損したミクロ繊維(ファジー)や、全体的な汚損又は脂で汚れた感覚などが使用中に起こる。ここに使用の不織布ウエブは、好ましくは次の如くのある物理特性を有している。
【0037】
曲げ剛性は、特定の素材でできたサンプルを曲げるに必要な力の計測値である。本発明の不織布ウエブの曲げ剛性を制御することは、赤マークを削減すると共に、吸収性物品の着用者の身体に適切にフィット(ボデュイフィット)するためには重要なことである。さらにこの特性は、消費者によって知覚される剛性感覚または柔軟感覚に関係するものとして消費者嗜好に影響がある。
【0038】
サンプルの曲げ剛性は、次の様に計算される。その変形モードは、曲率K=−2.5cm-1〜2.5cm-1の間の純粋曲げである。この測定のための標準サンプルサイズは、長さ20.0cmで幅20.0cm(正方形)である。そのサンプルは、図3A及び図3Bに示す如く曲げられる。その曲げ速さは、0.5cm-1/sec.である。結果として、図4に示す如くの曲げヒステリシス曲線がその測定により得られる。水平軸は曲率Kcm-1を示し、鉛直軸はモーメントM(gf・cm/cm)を示す。B(織物のユニット幅毎の曲げ剛性)の値は次の式で算出される。すなわち、
B=(Bf+Bb)/2 …(1)
ここでの、Bf及びBbは、K=0.5cm-1〜1.5cm-1および、K=−0.5cm-1〜−1.5cm-1の間のヒステリシス曲線の傾斜である。本発明の好適実施例においては、不織布ウエブは、その曲げ剛性Bが約35〜約80mg/cm2/cmを有する。
【0039】
剪断剛性は、そのほかの物理特性であり、赤マークの削減と、適切なボディフィットのためには重要なものである。本発明の好適実施例では、その不織布ウエブの剪断剛性が、約3.0〜約4.0g/cm・degである。サンプルの剪断剛性は、以下の方法に従って測定される。
【0040】
この測定のためのサンプルの有効寸法は、幅20.0cm、長さ5.0cmである。一定の張力5gf/cmがそのサンプルに一方向に加えられ、次に、図5に示す如く剪断角度φ=4°に至るまで横断方向に剪断力Fsがそのサンプルの平面に与えられる。そして、そのサンプル剪断変形は、剪断角度がゼロに戻ることにより回復される。Fsとφとの関係は、図6に示す如くに得られる。G(剪断剛性)値は、次の様にして算出される。
【0041】
G=(Gf+Gb)/2 …(2)
ここでのGf及びGbは、φ=0.5°〜5°と、φ=−0.5°〜−5°の平均の傾き(勾配)である。
【0042】
不織布の表面における摩擦係数(”MIU”)は、そのほかの重要な特性であり、良好な手触り感覚に関係するものとして、或いは肌の健康に影響するものとして、消費者嗜好に影響する。なお通常、MIU値が低いことは、肌への赤マークがつくのを削減することを示し、通常はMIU値が高い程、高い摩擦値を示す。サンプルのMIUは以下に述べる様にして計測できる。
【0043】
そのサンプルの表面摩擦を計測するためには、直径0.5mmで半径0.25mmのピアノ線が準備され、図7A及び図7Bに示す如く曲げられる。図7Aは、機械方向(MD)のピアノ線を表わし、図7Bは横断方向(CD)のピアノ線を表わす。接触力5.0gf(許容差±0.5gf)の機械方向の力Fmdが、25±1gf/mmのばね定数をもつスプリングにより与えられる。コンタクター(接触物)が接触していないときのそのシステムの固有振動数は、約30Hz以上であるべきである。横断方向においては、図7BにてFcd=0で表される如く、力が掛かっていない。
【0044】
表面摩擦の測定においては、試験片(試料)は、一定の速度0.1cm/sec.のもとで、水平に敷置された滑らかなスチールプレート(鉄板)上を2cm間隔で動かされ、このとき、その試料の張力は、5.0gf/cm(ユニット長さ毎)に維持され、そしてその接触物(コンタクター)はその位置が保たれる。そのプレートの寸法は、図8に示されている。表面摩擦係数μの変化は、図9に示される如くに数学的に求められる。
【0045】
その結果、MIU値は、次式から得られる。
【0046】
MIU=1/X・∫X 0μdx …(3)
但し、μ:摩擦力/圧縮力、
x:サンプルの表面上における接触物の移動量、
X:試験片の移動距離、ここでは例えば2cmが使われる。
【0047】
好ましくは、本発明の不織布ウエブは、約0.2〜約0.4の間のMIU値を有することが望ましい。
【0048】
ここで使用される適切な商業上入手可能な不織布ウエブとしては、ファイバーウエブ・カンパニィにより製造された”DAPP S−tex”というスパンボンデッド不織布ウエブが挙げられる。
【0049】
図10を見ると、使い捨て可能なプルオン・ダイヤパー50の好適実施例が示され、これは、脚部開口62に脚をそれぞれ挿入して物品を引き上げてウエストを覆うことで着用できる物品である。通常、この「プルオン・ダイヤパー」は、その脚部開口とウエスト開口を形成するため互いにシームされるエッジを伴なった耳パネルを有する単一の「プルオン式」肌着(外被)を指すものであり、これは、歩行ができて頻繁にトイレット・トレーニングを行う子供によって着用される物品である。尚、この物品には、例えば、トレーニングパンツ、大人用パンツ、失禁ブリーフ、婦人用ブリーフ、婦人用衛生肌着またはパンティ、およびそれらに類するものなどが含まれていることを理解すべきである。
【0050】
ここに記載の本発明のバックシートがプルオンタイプのダイヤパーに主に関連するとしても、このバックシートは他のタイプ、例えば「テープタイプ」のダイヤパーにも同じく有用であることを理解すべきである。尚、このテープタイプのダイヤパーでは、ダイヤパーの後ろの部位が、着用者の手動操作にてその人の両サイドでダイヤパーの前部に接合されるようになっている。通常これは、ダイヤパーの後ろに設けられた粘着物又は機械式ファスナーによって接合するもので、そのダイヤパーの前で1つのランディング部(平坦部)にしっかりと取り付けられる。
【0051】
図10及び図11を参照すると、一好適実施例としての使い捨て可能なプルオンタイプのダイヤパー50が例示されている。このダイヤパーは通常、バックシート52と、トップシート54と、これらバックシート52とトップシート54との間の吸収層又は吸収体コア66とから構成されている。トップシート54は、着用時に身体に対面するかその近傍に位置されるもので、その身体からの滲出液がこのトップシート54を通過して吸収体コア66へ流れるように、普通は液体浸透可能な部位である。バックシート52は、着用時にその着用者から離間した処に位置するもので、身体からの滲出液で外側に在る衣類や他の物品を濡らさないように、通常は液体非浸透性である。
【0052】
好ましくは、ここに開示されたバックシート52は、マルチカラー化されたグラフィックス(図柄)を伴なう細孔性のポリマーフィルムを少なくとも具備している。更にこのバックシート52は、上述した如くの細孔性のポリマーフィルムにラミネートした不織布素材の層を具備しており、この場合は、フィルム状のバックシートだけの場合よりも、布の様で肌着に似た感触が得られることが望ましい。好適実施例では、プラスチックフィルムは液体を含み包む包含領域22だけに存在し、その不織布ウエブが包含領域22と耳状パネル領域56との両方の組立部品に存在したとしても、それら耳状のパネル領域56には存在しない。よって、その不織布ウエブは、好ましくは、プラスチックフィルムの外表面のすべてをカバーするほうがよい。
【0053】
トップシート54及びバックシート52は、吸収層66のものよりも通常大きい長さと幅を有している。したがって、これらトップシート54及びバックシート52は、ダイヤパーの周縁部を形成するため、その吸収層のエッジを越えて延設されている。そして、これらトップシート54、バックシート52及び吸収層66は、種々の組合せで組立てられてよく、この一例は、Buellに付与された米国特許3,860,003号の”Contractible Side Portions for Disposable Diaper”や、同じくBuellに付与された米国特許5,151,092号に記載されている。
【0054】
吸収層66は、ふつう圧縮可能で快適で、着用者の肌にチクチクせず、そして尿や他の滲出液などの液体を吸収しそれを内包できるものであれば如何なるものでもよい。このような吸収層は、多種多様なサイズと形状(例えば、矩形、砂時計、T形状、非対称の、その他種々の物)に製造されてよく、また、使い捨て可能なダイヤパーや吸収性物品に通常用いられる液体吸収性素材の広範な種々のものから製造され得る。
【0055】
吸収層66の形態および構造は様々であり、(例えば、吸収体コアのキャリパーゾーン(紙厚領域)、親水性グラディエント(傾向、勾配)、超吸水性グラディエント、又は低い平均密度および低い平均基本重量のアクエジションゾーン(液体取得領域)を種々に有し、または、1つかそれ以上の層か構造体から構成されてもよい)。さらには、その吸収体コアのサイズや吸収容量もまた、幼児から大人までの広範囲な着用者に合わせて様々である。
【0056】
トップシート54は、好ましくは、吸収体コア66の内面に隣接して配置され、そして例えば公知技術のアタッチメント手段(不図示)によって、そのコアに接合され、バックシート52にも接合されているほうがよい。
【0057】
またトップシート54は、好ましくは、従順でソフト感覚でしかも着用者の肌にチクチクしないものが望ましい。更には、トップシート54は、その厚さ方向に容易に液体(例えば尿)の浸透を許すものであるほうがよい。このトップシート54はまた、そのトップシート54を通過した液体を着用者の肌から隔離するため、および吸収体コア66に含まれた液体から隔離するため(即ち、再び濡れる事を防ぐ為に)、疎水性の素材から作られることが好ましい。そのトップシート54が疎水性の素材で作られている場合、トップシート54の少なくとも上面は、例えば界面活性剤を伴なって親水性に処理されていて、液体がそのトップシートを更に速く通過するようになっている。これはおそらく、身体の滲出液がトップシート54を通過して引かれ吸収体コア66によって吸収されるよりも、むしろそのトップシート54上を流れ去るということを減少させる。
【0058】
そのほかの好適なトップシートは、小孔が開けられ形成されたフィルムを具備している。小孔が形成されたフィルムはトップシートの為であることが望ましく、その理由は、このシートが身体からの滲出液を浸透させるが吸収性はなく、また液が戻ろうとする傾向を減じて、その着用者が再び濡れるのを防ぐものであるからである。このように、その形成フィルムの表面は、身体の汚損の削減と装着者の更なる快適感を創出してくれることで、身体に接触した状態でもドライな感覚を維持してくれる。
【0059】
加えて、スキンケアタイプのトップシートは、肌の刺激や擦り剥けを少なくするために、その上にローションやその他のスキンヘルス剤が、所望により与えられている。
【0060】
バックシート52は、好ましくは、吸収体コア66の外表面に隣接した位置に設けられ、そしてこれは、公知の従来の如何なるアタッチメント手段で接合されていてもよい。例えば、バックシート52は、均一の連続した接着剤層、接着剤のパターン化された層、分離ラインや、スパイラル状又はスポット状の配列などによって、吸収体コア28にしっかりと接合されていてもよい。そのほかに、アタッチメント手段は、例えばヒート接合、プレッシャー接合、ウルトラソニック接合、ダイナミックメカニカル接合、又はその他の適宜なアタッチメント手段や、これら従来のアタッチメント手段のコンビネーションを具備していてもよい。
【0061】
また本発明の好適実施例は、前ウエスト部46や後ウエスト部44における大きな伸張性(延展性)を与えるために、吸収体コア66がバックシート52及び/又はトップシート54に接合しないものも考慮され得る。その他の実施例は、追加部材を考慮したものであり、例えば、液体不浸透性のバリア素材(不図示)などが吸収体コア66の外表面とバックシート52との間に配置される。如何なるバリア部材が吸収体コア66に接合されてもされなくともよい。更にバックシート52は、そのバックシート52と吸収体コア66との間に配置された如何なるバリア素材に対して接合されてもされなくともよい。
【0062】
そのダイヤパーは更に、包含組立品22の両サイドから外側に横方向に伸びる、少なくとも1ペアの伸張可能な耳パネル56を具備している。耳パネル56は、2つの脚部開口と1つのウエスト部開口を形成するため、図10に示す如くに例えばシーム(継ぎ目)により接合されている。これら耳パネル56は少なくとも横方向に伸張可能であるほうがよく、更なる快適性を確実にするために設けられ、プルオンタイプのダイヤパー50が装着者に対して始めから快適にフィットすることで曲線的(輪郭美)にフィットし、そしてこのフィットを滲出液で飽和された時に十分に経過した着用の期間を通して維持するように設けられている。なぜならばこれは、耳パネルがそのダイヤパーの両サイドを拡張したり収縮することを許す故である。
【0063】
弾性ウエストバンド60(図10に図示)はまた、例えば、1985 5/7にて、Kevit et al.に付与された米国特許4,515,595号の”Disposable Diaper with Elastically Contractible Waistband”に開示されている如く、確かなフィット性と液体の包含性を備えられていてもよい。
【0064】
弾性レッグカフス58が更に設けられてもよい。これらのレッグカフスは、脚部における体液の漏れを減少させるため、如何なる異なる数種の実施例を具備していてもよい。このレッグカフス58はまた、レッグバンド(脚帯)、サイドフラップ、バリアカフス、或いは弾性カフスとして参照される。ここに用いられるレッグカフスの好適な例には制限が無く、それらは、1987 9/22において、Lawsonに付与された米国特許4,695,278号の”Absorbent Article Having Dual Cuffs”や、1989 1/3において、Dragooに付与された米国特許4,795,454号の”Absorbent Article Having Leakage Resistant Dual Cuffs”に開示されているものを含んでいる。
【0065】
ここにそれらの全てをもって本発明に関連する文献を提示する。尚、これらのどの文献も、請求された発明に対する従来技術としての利用可能性の為の資料であり、如何なる定義に関する介入を許すものではない。
【0066】
ここで記述されたそれぞれの事例や各実施例は、その実例を目的とするだけのものである故、当業者に示唆でき得るように本発明の要旨から逸脱しない範囲で、種々の変形または改良が加えられてもよいことは理解される。
【0067】
本発明の要旨は添付されている請求項によって規定されており、本発明については、好適実施例を説明した次なる添付図面を参照することで更によく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、カラーメトリック計測のためのコーディネイトシステムを代表する説明図。
【図2】図2は、本発明のバックシート・フィルムの好適実施例の部分的な平面図。
【図3A】図3Aは、曲げ特性を示す概略図。
【図3B】図3Bは、曲げ特性を示す概略図。
【図4】図4は、曲げヒステリシス曲線を示すグラフ。
【図5】図5は、剪断加工特性の計測のために使われるサンプル(試験片)の平面図。
【図6】図6は、剪断角度と剪断力との間の関係を示すグラフ。
【図7A】図7Aは、表面摩擦計測の概略図。
【図7B】図7Bは、表面摩擦計測の概略図。
【図8】図8は、表面摩擦計測に使われるスチール板の状態(条件)を示す説明図。
【図9】図9は、サンプルの表面に沿った摩擦係数の変化を示す説明図。
【図10】図10は、マルチカラー・グラフィックスを伴なうバックシートを有する使い捨て可能な吸収性物品の好適実施例の正面図。
【図11】図11は、図10のプルオン式の外被を簡単に示す平面図であり、内部(身体に面する)表面を示し、ここには下層構造を露呈するために一部切欠した部分を有する。

Claims (3)

  1. トップシートと、バックシートと、これらトップシートとバックシートとの間の吸収層から構成され、
    前記バックシートは、マルチカラー化されたグラフィックスを伴なう細孔性のポリマーフィルムを具備し、
    前記フィルムは、0.0〜0.5の間の“b”値と共に、50℃で50%の相対的湿度中にて一週間経過した場合に4.0%未満の温度収縮率を有することを特徴とする使い捨て可能な吸収性物品。
  2. 前記グラフィクスは、フレキソ印刷プロセスによって印刷されることを特徴とする、請求項1に記載の使い捨て可能な吸収性物品。
  3. 前記グラフィクスは、グラビア印刷プロセスによって印刷されることを特徴とする、請求項1に記載の使い捨て可能な吸収性物品。
JP54576399A 1998-05-28 1998-05-28 使い捨て可能な吸収性物品 Expired - Lifetime JP3983821B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/US1998/010853 WO1999060973A1 (en) 1998-05-28 1998-05-28 Clothlike, breathable backsheet with multicolored graphics for disposable absorbent article

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000513645A JP2000513645A (ja) 2000-10-17
JP3983821B2 true JP3983821B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=22267157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54576399A Expired - Lifetime JP3983821B2 (ja) 1998-05-28 1998-05-28 使い捨て可能な吸収性物品

Country Status (8)

Country Link
EP (1) EP1079781B1 (ja)
JP (1) JP3983821B2 (ja)
KR (1) KR20010043802A (ja)
AU (1) AU7801498A (ja)
CA (1) CA2333064C (ja)
DE (1) DE69817882T2 (ja)
ES (1) ES2201503T3 (ja)
WO (1) WO1999060973A1 (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6949689B2 (en) 2000-04-19 2005-09-27 Kao Corporation Absorbent article
JP3652263B2 (ja) * 2000-04-19 2005-05-25 花王株式会社 吸収性物品
EP1299061A1 (en) * 2000-07-10 2003-04-09 The Procter & Gamble Company Absorbent article comprising microporous film with registration mark
ATE313340T1 (de) * 2000-09-11 2006-01-15 Procter & Gamble Nacht-leuchtende wegwerfwindel
WO2002051644A1 (en) * 2000-12-21 2002-07-04 The Procter & Gamble Company Ink-printed substrate web and disposable absorbent article exhibiting improved ink rub-off resistance
JP3811010B2 (ja) 2001-01-12 2006-08-16 ユニ・チャーム株式会社 使い捨て着用物品
US20040015145A1 (en) * 2002-07-16 2004-01-22 The Procter & Gamble Company Absorbent article having a graphic visible through body contacting surface
HU2762U (en) * 2002-12-20 2004-06-28 Procter & Gamble Disposable absorbent article
US20040143231A1 (en) 2003-01-21 2004-07-22 The Procter & Gamble Company Absorbent product containing absorbent articles each having different graphic
EP1622730A2 (en) * 2003-04-11 2006-02-08 Polymer Group, Inc. Lightweight, cloth-like nonwoven laminate and articles
US8273066B2 (en) 2003-07-18 2012-09-25 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Absorbent article with high quality ink jet image produced at line speed
DE60333368D1 (de) * 2003-10-02 2010-08-26 Procter & Gamble Absorbierender Artikel mit elastomerischem Material
CN100453058C (zh) * 2004-01-15 2009-01-21 大王制纸株式会社 一次性尿布及一次性尿布产品包装
JP2007236967A (ja) * 2007-05-14 2007-09-20 Daio Paper Corp 使い捨て紙おむつ
EP1994918B1 (en) * 2007-05-25 2011-09-28 The Procter & Gamble Company Absorbent article with printed layer
US20110009843A1 (en) * 2007-09-03 2011-01-13 Sca Hygiene Products Ab Backsheet for an absorbent article
US8776683B2 (en) 2009-06-02 2014-07-15 The Procter & Gamble Company Process for manufacturing absorbent products having customized graphics
EP3143073B1 (en) 2014-05-12 2019-02-27 The Procter and Gamble Company Microtextured films with improved tactile impression and/or reduced noise perception
JP6936182B2 (ja) * 2017-07-28 2021-09-15 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ、及び、使い捨ておむつのパッケージ
EP4157182A2 (en) * 2020-05-28 2023-04-05 The Procter & Gamble Company Absorbent articles having laminates exhibiting highly recognizable patterns and vibrant graphics
CN115666479A (zh) * 2020-05-28 2023-01-31 宝洁公司 具有呈现出鲜明图形感知的层合体的吸收制品

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3860003B2 (en) 1973-11-21 1990-06-19 Contractable side portions for disposable diaper
US4515595A (en) 1982-11-26 1985-05-07 The Procter & Gamble Company Disposable diapers with elastically contractible waistbands
US4695278A (en) 1985-10-11 1987-09-22 The Procter & Gamble Company Absorbent article having dual cuffs
MA21077A1 (fr) 1986-10-10 1988-07-01 Procter & Gamble Article absorbant comportant des doubles manchettes resistant aux fluides .
US5133707A (en) * 1990-07-26 1992-07-28 Minnesota Mining And Manufacturing Company Transparent indicia embossed film
US5151092A (en) 1991-06-13 1992-09-29 The Procter & Gamble Company Absorbent article with dynamic elastic waist feature having a predisposed resilient flexural hinge
JP3499652B2 (ja) 1995-07-12 2004-02-23 丸善石油化学株式会社 透湿性フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
AU7801498A (en) 1999-12-13
WO1999060973A1 (en) 1999-12-02
DE69817882D1 (de) 2003-10-09
KR20010043802A (ko) 2001-05-25
CA2333064C (en) 2005-03-15
EP1079781A1 (en) 2001-03-07
DE69817882T2 (de) 2004-07-08
JP2000513645A (ja) 2000-10-17
ES2201503T3 (es) 2004-03-16
CA2333064A1 (en) 1999-12-02
EP1079781B1 (en) 2003-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3983821B2 (ja) 使い捨て可能な吸収性物品
US6569136B1 (en) Clothlike, breathable backsheet with multicolored graphics for disposable absorbent article
US6649808B1 (en) Disposable absorbent articles comprising microporous polymer films with registered graphics
TWI471125B (zh) Wear with absorbent articles
EP1042015B1 (en) Disposable absorbent articles comprising microporous polymer films
EP1147755A2 (en) Absorbent article
JP2006504497A (ja) 遮蔽トップシートを有する使い捨て吸収性物品
JPS63267359A (ja) 吸収パッドの液体分散システム
US11701272B2 (en) Absorbent article with improved fecal matter containment flaps
JP2002000657A (ja) 吸収性物品
JP2017529135A (ja) アートワークを有する着用可能物品
EP0786242B1 (en) Disposable diaper
CA2304999C (en) Disposable diaper
MX2010011932A (es) Articulo absorbente.
RU2313323C2 (ru) Абсорбирующее изделие с более высокой степенью незаметности
US20030233080A1 (en) Absorbent article with improved inconspicuousness
RU2286754C2 (ru) Абсорбирующее изделие повышенной незаметности
JPH0440948A (ja) 吸収性物品の表面シート
CN210447381U (zh) 一种吸收性物品
JP2005211136A (ja) ファスニングテープを有する使いすておむつ
MXPA00011746A (en) Clothlike, breathable backsheet with multicolored graphics for disposable absorbent article
RU2352315C2 (ru) Поглощающее изделие, содержащее эластичный рулонный материал
JP2024123542A (ja) 吸収性物品
JPH01277560A (ja) 衛生用品の表面材
JP2004181105A (ja) 防水性シートを有する吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20061101

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20061107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070705

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130713

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term