JP3983781B2 - 数値制御プログラミング装置及び数値制御プログラミング方法 - Google Patents
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そして、その加工形状を外径加工形状と内径加工形状に分割するなどして、加工プログラムを自動的に生成する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による数値制御プログラミング装置が適用されるCAD/CAMシステムを示す構成図であり、図において、1は部品を設計して部品形状や素材形状のソリッドモデル2などを生成する3次元CAD、2は3次元CAD1により生成された部品形状や素材形状のソリッドモデル、3は部品形状や素材形状のソリッドモデル2に基づいて加工プログラム4を生成する数値制御プログラミング装置、4は数値制御プログラミング装置3により生成された加工プログラムである。
図3は加工プログラム4の一構成要素である加工ユニットを示す構成例であり、加工データ(a)は加工方法の情報、工具データ(b)は使用工具と加工条件の情報、単一形状の構成の形状シーケンスデータ(c)は加工する形状を定義した形状情報である。図4は加工プログラムの加工ユニットの一例である。
「UNo.」で示されたプログラム部分が前記加工データ(a)、「SNo.」で示されたプログラム部分が前記工具データ(b)、「FIG」で示したプログラム部分が前記形状シーケンスデータ(c)である。
まず、作業者がデータ入力装置12を操作して、所望の加工の種類を入力すると、加工組み合わせ決定部14がその入力内容を考慮して、旋削加工、穴加工、面加工及び線加工のうち、実際に行う加工の組み合わせを決定し、その決定内容を加工組み合わせ記憶部15に格納する。
また、作業者が特に加工の種類を指定しない場合は、機械仕様で許されるすべての加工を行うものとして加工の組み合わせを決定する。この場合、機械仕様は図示しない、NC装置内のパラメータ記憶部に設定されている。
ここでは、説明の便宜上、旋削加工、穴加工、面加工及び線加工の全ての加工を行うものとする。
図6は部品形状の一例を示す斜視図であり、特に、(b)は加工に関する属性が付加されている部品形状の一例を示す斜視図である。
ただし、3次元CAD1により素材形状が生成されていないような場合においては、素材形状生成部19が3次元CAD1により生成された部品形状から素材形状を生成するようにしてもよい。
まず、素材形状生成部19は、部品形状記憶部17に記憶されている部品形状から、その部品形状のX軸方向の長さと、Y軸方向の長さと、Z軸方向の長さとを求める。そして、図8に示すように、部品形状のX,Y,Z軸の長さと同じ長さの直方体を生成する(ステップST1)。
次に、素材形状生成部19は、図9に示すように、加工代を考慮しながら図8の直方体を内包し、中心軸100を円柱形状のソリッドモデルを素材形状として生成する(ステップST2)。この中心軸100は旋削加工における旋削回転軸となる。
なお、素材形状生成部19により生成された素材形状のソリッドモデルは素材形状記憶部20に記憶させる。
・旋削加工面の抽出規則
1)旋削回転軸と同じ中心軸を持つ円柱面を抽出する
2)旋削回転軸と同じ中心軸を持つ円錐面を抽出する
3)旋削回転軸と同じ中心軸を持つトーラス面を抽出する
具体的には、まず、その抽出した旋削加工面が素材形状より大きくなるように、旋削回転軸の垂直方向に広げたオフセット形状のソリッドモデルを生成する(図13を参照)。
次に、オフセット形状のソリッドモデルと加工形状記憶部22に記憶されている加工形状との積演算を実施することにより旋削形状を生成する(図14を参照)。
干渉チェックの方法は、旋削形状と部品形状記憶部17に記憶されている部品形状との積演算を実施し、その積演算結果として形状が存在しない場合には干渉がないものと判断し、その積演算結果として形状が存在する場合には干渉しているものと判断する。
旋削加工データ生成部23は、干渉チェックの結果、部品形状と干渉している旋削形状については廃棄する(ステップST14)。
次に、旋削加工データ生成部23は、図16に示すように、その旋削加工形状の旋削回転軸100を通る平面で切断し、XZ平面上に1/2断面形状を生成する(ステップST17)。
・分割ルール
1)1/2断面形状がX軸方向に長い場合、X軸と平行に分割する。
2)1/2断面形状がZ軸方向に長い場合、Z軸と平行に分割する。
そして、旋削加工方法に関する属性が付加されている場合には、旋削加工データ記憶部24に記憶されている旋削加工データに当該属性の旋削加工方法に関する情報を付加する。
・旋削加工方法の決定ルール
1)1/2断面形状がX軸方向に長い場合は、端面または背面加工方法とする
a.+Z方向からの加工は、端面加工方法とする
b.−Z方向からの加工は、背面加工方法とする
2)1/2断面形状がZ軸方向に長い場合は、外径または内径加工方法とする
a.+X方向からの加工は、外径加工方法とする
b.−X方向からの加工は、内径加工方法とする
また、図17(b)の形状は、図6(b)に示すように、「溝加工」の属性が付加されている形状であるので、図19に示すように、外径溝加工方法が決定される。
・穴加工面の抽出規則
1)一周した円柱面を抽出する
2)一周した円錐面を抽出する
・グルーピングルール
同一の円柱軸もしくは同一円錐軸を持ち、互いに隣接する形状のソリッドモデルを同一グループとする
なお、上記のようにしてグルーピングされた穴加工形状は穴加工データとして、穴加工データ記憶部26に記憶される。
そして、穴加工方法に関する属性が付加されている場合には、穴加工データ記憶部26に記憶されている穴加工データに当該属性の穴加工方法に関する情報を付加する。
図23は「タップ穴加工M6」の穴加工方法に関する属性が付加されている場合の穴加工形状を示す斜視図である。
・穴加工方法の決定ルール
1)非貫通穴はドリル穴加工方法とする
2)貫通穴はボーリング穴加工方法とする
次に、面加工データ生成部27は、図26に示すように、面加工形状から部品形状を構成する平面を抽出すると(ステップST42)、各平面の垂直方向の厚みを算出し、最も厚みが短い1面を切断面として面加工形状を分割し、分割形状のソリッドモデルを生成する。以下、分割形状のソリッドモデルを分割形状とする(ステップST43)。図27は分割形状を示す斜視図である。図28及び図29は図27(b)の分割形状をさらに分割したときの分割形状を示す斜視図である。
なお、上記のようにして分割された面加工形状は面加工データとして、面加工データ記憶部28に記憶される。
・面加工方向の決定ルール
加工方向は、分割した平面に垂直方向とする。
そして、面加工方法に関する属性が付加されている場合、即ち、表面の粗さに関する情報(例えば、面粗度2)が付加されている場合、面加工データ記憶部28に記憶されている面加工データに当該属性の面加工に関する情報を付加する。
図30は面加工方法を示す説明図である。
なお、線加工データ生成部29により抽出された加工形状は線加工データとして、線加工データ記憶部30に記憶される。
・加工順序の決定ルール
1)旋削加工、面加工、穴加工、線加工の順とする。
2)旋削加工は、旋削回転軸より遠い部位から順とする。
3)面加工は、加工の深さが浅いもの順とする。
なお、加工順序決定部31により決定された加工順序は加工順序記憶部32に記憶される。
次に、工具データ生成部33は、各加工データ生成部が生成した旋削加工、穴加工、面加工、線加工の各加工データに合わせた工具データを生成する。なお、工具データ生成部33により生成された工具データは工具データ記憶部34に記憶される。
なお、加工プログラム生成部35により生成された加工プログラムは加工プログラム記憶部36に記憶される。
なお、加工プログラムは、素材の形状情報及び位置情報(シーケンスデータ)、加工単位の加工方法、加工条件情報、工具情報、加工形状情報(シーケンスデータ)などから構成されている。
図36はこの発明の実施の形態2による数値制御プログラミング装置を示す構成図であり、図において、図5と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
41は加工プログラムを入力する加工プログラム入力部、42は加工プログラム入力部41により入力された加工プログラムを記憶する加工プログラム記憶部、43は加工プログラム記憶部42に記憶されている加工プログラムから素材形状のソリッドモデルを生成する素材形状生成部(素材形状生成手段)、44は素材形状生成部43により生成された素材形状のソリッドモデルを記憶する素材形状記憶部、45は加工プログラム記憶部42に記憶されている加工プログラムから輪郭形状のソリッドモデルを生成する輪郭形状生成部(輪郭形状生成手段)、46は輪郭形状生成部45により生成された輪郭形状のソリッドモデルを記憶する輪郭形状記憶部である。
図37はこの発明の実施の形態2による数値制御プログラミング方法を示すフローチャートである。
まず、作業者が加工プログラム入力部41を操作して加工プログラムを入力すると(ステップST61)、その加工プログラムが表示装置13に表示され(図38を参照)、その加工プログラムが加工プログラム記憶部42に記憶される。
なお、加工プログラム中の外径は素材円柱の外径、内径は素材円柱の中空部の径を表し、素材長さは素材円柱の高さ、素材端面は素材がZ=0からの長さを表している。図39は素材形状の一例を示す斜視図である。
即ち、端面加工は加工プログラム中の始点と終点が対角となるように四角形状を生成する。図40は端面正面加工の輪郭形状の一例を示す斜視図である。
面加工はX軸方向にシフトX値、Z軸方向にシフトZ値の長さ分シフトし、角度BだけX軸から回転した平面上に形状データに基づいて輪郭形状を生成する。図42は面加工の輪郭形状の一例を示す斜視図である。
なお、端面正面加工や外径加工のような旋削加工の場合、Z軸を回転軸として輪郭形状を掃引した形状となり、面加工の場合、加工プログラム中の加工深さの長さ分、面を垂直方向に掃引した形状となる。図43は端面加工の加工除去形状の一例を示す斜視図であり、図44は外径加工の加工除去形状の一例を示す斜視図であり、図45は面加工の加工除去形状の一例を示す斜視図である。
因みに、線加工は加工プログラム中の工具データの工具形状を、加工プログラム中の形状データに合わせて掃引して加工除去形状を生成する。
図46は端面加工の加工除去形状を差演算した形状の一例を示す斜視図であり、図47は外径加工の加工除去形状を差演算した形状の一例を示す斜視図であり、図48は面加工の加工除去形状を差演算した形状の一例を示す斜視図である。
Claims (2)
- 部品形状のソリッドモデルを入力する部品形状入力手段と、素材形状のソリッドモデルを入力する素材形状入力手段と、上記素材形状のソリッドモデルと上記部品形状のソリッドモデルとの差演算を実施して加工形状のソリッドモデルを生成する加工形状生成手段と、上記加工形状生成手段により生成された加工形状のソリッドモデルから旋削加工形状のソリッドモデルを生成し、その旋削加工形状のソリッドモデルと旋削加工方法からなる旋削加工データを生成する旋削加工データ生成手段と、上記加工形状生成手段により生成された加工形状のソリッドモデルから穴加工形状のソリッドモデルを生成し、その穴加工形状のソリッドモデルと穴加工方法からなる穴加工データを生成する穴加工データ生成手段と、上記加工形状生成手段により生成された加工形状のソリッドモデルから上記旋削加工形状のソリッドモデルと上記穴加工形状のソリッドモデルを除去して面加工形状のソリッドモデルを生成し、その面加工形状のソリッドモデルと面加工方法からなる面加工データを生成する面加工データ生成手段と、上記旋削加工データと上記穴加工データと上記面加工データとから加工プログラムを生成するプログラム生成手段とを備え、上記プログラム生成手段は、旋削加工と面加工を実施してから穴加工を実施する加工順序が記述されている加工プログラムを生成することを特徴とする数値制御プログラミング装置。
- 部品形状のソリッドモデルを入力する部品形状入力ステップと、素材形状のソリッドモデルを入力する素材形状入力ステップと、上記素材形状のソリッドモデルと上記部品形状のソリッドモデルとの差演算を実施して加工形状のソリッドモデルを生成する加工形状生成ステップと、上記加工形状生成ステップで生成された加工形状のソリッドモデルから旋削加工形状のソリッドモデルを生成し、その旋削加工形状のソリッドモデルと旋削加工方法からなる旋削加工データを生成する旋削加工データ生成ステップと、上記加工形状生成ステップで生成された加工形状のソリッドモデルから穴加工形状のソリッドモデルを生成し、その穴加工形状のソリッドモデルと穴加工方法からなる穴加工データを生成する穴加工データ生成ステップと、上記加工形状生成ステップで生成された加工形状のソリッドモデルから上記旋削加工形状のソリッドモデルと上記穴加工形状のソリッドモデルを除去して面加工形状のソリッドモデルを生成し、その面加工形状のソリッドモデルと面加工方法からなる面加工データを生成する面加工データ生成ステップと、上記旋削加工データと上記穴加工データと上記面加工データとから加工プログラムを生成するプログラム生成ステップとを備え、上記プログラム生成ステップは、旋削加工と面加工を実施してから穴加工を実施する加工順序が記述されている加工プログラムを生成することを特徴とする数値制御プログラミング方法。
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