JP3983732B2 - ドア用スプリングヒンジ - Google Patents
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Description
すなわち、ドア枠に取り付けられる第1羽根が固定された第1筒体と、ドアに取り付けられる第2羽根が固定され、第1筒体と軸線方向で整合された第2筒体と、第1及び第2筒体の内部に設定され、一端が第1筒体に固定されて軸線方向に延びるシャフトと、第1及び第2筒体の内部で、上記シャフトの周囲に設定され、一端が該シャフトに固定されているコイルスプリングと、第2筒体の内部で、上記シャフトの軸線の周りで回動可能に設定され、コイルスプリングの他端に接続されている第3筒体と、第3筒体と第2筒体との間に配置され、第2筒体に固定され、上記第3筒体の外周面とほぼ摺動するようになされた内周面を有している第4筒体とを有し、第3及び第4筒体の間には、上記内周面及び外周面を跨って穴が形成されて、該穴にピンが打ち込まれて、第3及び第4筒体が一体とされ、ドアが開かれると第2及び第4筒体を介して、シャフトの軸線の周りで第3筒体が回動され、それによりコイルスプリングが巻き上げられて、当該ドアに閉止方向に向けてのバネ力を与えるようになっている。
本発明は、斯様な従来技術の問題点を解消することを目的とする。
第1羽根が固定された第1筒体と、
第2羽根が固定され、第1筒体と軸線方向で整合された第2筒体と、
第1及び第2筒体の内部に設定され、一端が第1筒体に固定されて軸線方向に延びるシャフトと、
第1及び第2筒体の内部で、上記シャフトの周囲に設定され、一端が該シャフトに固定されているコイルスプリングと、
第2筒体の内部で、上記シャフトの軸線の周りで回動可能に設定され、コイルスプリングの他端に接続されている第3筒体であって、第1筒体に近い側の大径の軸線方向内側部分及び第1筒体から遠い側の小径の軸線方向外側部分を有する第3筒体と、
第3筒体の上記軸線方向外側部分と第2筒体との間に配置され、第2筒体に固定され、上記第3筒体の上記軸線方向外側部分の外周面に対し円周方向でほぼ摺動するようになされた内周面を有している第4筒体と、
第3筒体の上記軸線方向外側部分の外周面に当該第3筒体の軸線方向に沿って設けられた、横断面が円弧状の第1部分的ネジ挿通孔と、
第4筒体の内周面に当該第4筒体の軸線方向に沿って設けられた、横断面が円弧状の第2部分的ネジ挿通孔であって、上記第1部分的ネジ挿通孔と半径方向で整合されると、第1部分的ネジ挿通孔とともに1つのネジ挿通孔を形成する第2部分的ネジ挿通孔と、
上記第3筒体の軸線方向内側部分の軸線方向外側に面する端面から軸線方向内側に向けて、上記ネジ挿通孔と同軸状に延びるネジ孔と、
上記ネジ挿通孔を通されて、上記ネジ孔にネジ係合されて、第3及び第4筒体が相対的に回転しないようにする回転止めネジと、
を有することを特徴とするドア用スプリングヒンジを提供する。
このドア用スプリングヒンジにおいては、当該ドア用スプリングヒンジによってドアをドア枠に取り付けた後、第1部分的ネジ挿通孔と第2部分的ネジ挿通孔とを整合させてネジ挿通孔とし、該ネジ挿通孔にネジを挿通して、同ネジを上記ネジ孔に螺合することにより、第3及び第4の筒体を相対的に回転しないようにし、それによって、ドアを開いたときに、第2及び第4筒体を介して第3筒体を回動することによりコイルスプリングを巻き上げて、当該ドアを閉じる方向へ付勢するバネ力を生じるようにすることができる。
このドア用スプリングヒンジでは、六角棒スパナ等を用いて、上記ネジを締めて上記第3及び第4筒体の連結を行うことが出来るので、従来のもののようにピンを打ち込む必要が無く、従って、前述の問題点を解消することができる。
回転止めネジの頭部の円錐形面を、ネジ挿通孔の円錐形面に締付けることにより、そのような円錐形面を設けない場合に比べて、第3及び第4筒体をがたつき無く連結することができる。
より具体的には、回転止めネジの頭部の円錐形面及びネジ挿通孔の円錐形面が、ネジ挿通孔と同軸方向に対して鋭角をなすようにしたことが好ましく、特に、約60°とすることが好ましい。一般的なサラネジの頭部の円錐形面は約90°の角度をなすが、本発明では上記の如き角度とすることにより、第3及び第4筒体の間に相対的回転力が作用し、それが当該ネジの頭部にかかったとしても、該頭部への回転モーメントは小さくなるので緩みにくく、従って、第3及び第4筒体間を確りと固定することができる。
図1は、本発明にかかるドア用スプリングヒンジ10の縦断面図である。
図示のように、該ドア用スプリングヒンジ10は、ドア枠に取り付けられる第1羽根12が固定された第1筒体14と、ドアに取り付けられる第2羽根16が固定され、第1筒体14と軸線方向で整合された第2筒体18と、第1筒体14及び第2筒体18の内部に設定され、下端が環状固定部材20により第1筒体14の下端に固定されて軸線方向上方に延びるシャフト22と、第1筒体14及び第2筒体18の内部で、シャフト22の周囲に設定され、下端が上記環状固定部材20に固定されているコイルスプリング24と、第2筒体18の内部で、上記シャフト22の軸線の周りで回動可能に設定され、コイルスプリング24の他端に接続されている第3筒体26であって、第1筒体に近い側の大径の軸線方向内側部分26−1及び小径の軸線方向外側部分26−2を有する第3筒体26と、第3筒体26の上記軸線方向外側部分と第2筒体18との間に配置され、第2筒体18に固定され、上記第3筒体26の上記軸線方向外側部分26−2の外周面26−3に対し円周方向でほぼ摺動するようになされた内周面28−1を有している第4筒体28と、第3筒体26の上記軸線方向外側部分の外周面26−3に当該第3筒体の軸線方向に沿って設けられた、横断面が円弧状の第1部分的ネジ挿通孔30と、第4筒体28の内周面28−1に当該第4筒体の軸線方向に沿って設けられた、横断面が円弧状の第2部分的ネジ挿通孔32であって、(図2に示すように)上記第1部分的ネジ挿通孔30と半径方向で整合されると、第1部分的ネジ挿通孔30とともに1つのネジ挿通孔34を形成する第2部分的ネジ挿通孔32と、第3筒体26の軸線方向内側部分の軸線方向外側に面する端面26−4から軸線方向内側に向けて、上記ネジ挿通孔34と同軸状に延びるネジ孔35と、ネジ挿通孔34を通されて、ネジ孔35にネジ係合されて、第3筒体26及び第4筒体28が相対的に回転しないようにする回転止めネジ36(図1)と、を有する。
図示の例では、コイルスプリング24の上端は、シャフト22の周囲に回転可能に取り付けられた第5筒体38に固定されており、該第5筒体38は、(図4に示すように)直径方向で反対側に位置した一対の半径方向貫通孔38−1内に設定されたローラ40を備え、該ローラ40が上記第3筒体26の内周面に軸線方向に延びるように形成されたローラ係合溝26−5に係合されており、コイルスプリング24の上端と第3筒体26との連結は、これら第5筒体38及びローラ40を介して行われている。
ネジの頭部36−2の円錐形面36−1のなす角度は、鋭角とすることが好ましく、特に約60°とし、ネジ挿通孔34の円錐形面34−1もこれに対応するものとすることが好ましい。これは、上記角度を鋭角にすることにより、第3筒体及び第4筒体の間に相対的回転力が働いたとしても、ネジ頭部にかかる回転モーメントを小さいものとすることができ、回転止めネジのがたつきを生じにくくするものである。
12 第1羽根
14 第1筒体
16 第2羽根
18 第2筒体
20 環状固定部材
22 シャフト
22−1 シャフトの外周面
22−2 ピン係合溝
24 コイルスプリング
26 第3筒体
26−1 軸線方向内側部分
26−2 軸線方向外側部分
26−3 外周面
26−4 端面
26−5 ローラ係合溝
26−6 ピン収納溝
28 第4筒体
28−1 内周面
30 第1部分的ネジ挿通孔
32 第2部分的ネジ挿通孔
34 ネジ挿通孔
34−1 円錐形面
35 ネジ孔
36 回転止めネジ
36−1 円錐形面
36−2 頭部
36−3 六角形穴
38 第5筒体
38−1 半径方向貫通孔
40 ローラ
42 プリセットピン
Claims (4)
- 第1羽根が固定された第1筒体と、
第2羽根が固定され、第1筒体と軸線方向で整合された第2筒体と、
第1及び第2筒体の内部に設定され、一端が第1筒体に固定されて軸線方向に延びるシャフトと、
第1及び第2筒体の内部で、上記シャフトの周囲に設定され、一端が該シャフトに固定されているコイルスプリングと、
第2筒体の内部で、上記シャフトの軸線の周りで回動可能に設定され、コイルスプリングの他端に接続されている第3筒体であって、第1筒体に近い側の大径の軸線方向内側部分及び第1筒体から遠い側の小径の軸線方向外側部分を有する第3筒体と、
第3筒体の上記軸線方向外側部分と第2筒体との間に配置され、第2筒体に固定され、上記第3筒体の上記軸線方向外側部分の外周面に対し円周方向でほぼ摺動するようになされた内周面を有している第4筒体と、
第3筒体の上記軸線方向外側部分の外周面に当該第3筒体の軸線方向に沿って設けられた、横断面が円弧状の第1部分的ネジ挿通孔と、
第4筒体の内周面に当該第4筒体の軸線方向に沿って設けられた、横断面が円弧状の第2部分的ネジ挿通孔であって、上記第1部分的ネジ挿通孔と半径方向で整合されると、第1部分的ネジ挿通孔とともに1つのネジ挿通孔を形成する第2部分的ネジ挿通孔と、
上記第3筒体の軸線方向内側部分の軸線方向外側に面する端面から軸線方向内側に向けて、上記第1部分的ネジ挿通孔と同軸状に延びるネジ孔と、
上記ネジ挿通孔を通されて、上記ネジ孔にネジ係合されて、第3及び第4筒体が相対的に回転しないようにする回転止めネジと、
を有することを特徴とするドア用スプリングヒンジ。 - 上記第1及び第2部分的ネジ挿通孔により形成される上記ネジ挿通孔の外側端部開口に外側に向って広がる円錐形面が形成されるよう、上記第1及び第2部分的ネジ挿通孔の外側に向って広がる傾斜付き円弧状面とし、
上記回転止めネジが、上記円錐形面に係合される円錐形面を有する頭部を有している
ことを特徴とする請求項1に記載のドア用スプリングヒンジ。 - 上記回転止めネジの頭部の円錐形面及び上記ネジ挿通孔の円錐形面が、ネジ挿通孔と同軸方向に対して鋭角をなすようにしたことを特徴とする請求項2に記載のドア用スプリングヒンジ。
- 上記円錐形面のネジ挿通孔と同軸方向に対して角度を約60°としたことを特徴とする請求項3に記載のドア用スプリングヒンジ。
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