JP3983641B2 - 汚水中継ポンプ設備及びその運転方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は下水道において汚水を送水するための汚水中継ポンプ設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、流入ゲート、粉砕機、スクリーン等をなくして小型化したいわゆるソリッドセパレーションタイプの汚水中継ポンプ設備が知られている。(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0003】
図13及び図14に示すように、このソリッドセパレーションタイプの汚水中継ポンプ設備は、分離槽101A,101Bと貯留槽105を備えている。分離槽101Aには上流側から汚水を流入させるための流入管102A,102Bと、下流側に汚水を送るための送水管103A,103Bが接続されている。各分離槽101A,101Bと貯留槽105とを接続する接続管115A,115Bが設けられ、これらの接続管115A,115Bには汚水ポンプ113A,113Bが介設されている。分離槽101A,101B内で開口する接続管115A,115Bの端部には汚水からし渣を分離するためのセパレーション弁117A,117Bが取り付けられている。また、各接続管115A,115Bには汚水ポンプ113A,113Bの前後に常開の流入仕切弁119A,119B,121A,121Bが設けられている。
【0004】
汚水ポンプ113A,113Bの停止時には、図14において細線の矢印で示すように、流入管102A,102Bから分離槽101A,101B内に流入した汚水はセパレーション弁117A,117Bによりし渣が除去された後、接続管115A,115Bを経て貯留槽105内に流入する。分離槽101A,101B内には汚水から分離されたし渣が蓄積する。
【0005】
水位計106の検出水位により貯留槽105内の汚水が所定水位まで上昇したことを検出すると、コントローラ131は汚水ポンプ113A,113Bを起動する。汚水ポンプ113A,113Bの作動時には、図14において太線の矢印で示すように、貯留槽105に貯留された汚水が汚水ポンプ113A,113Bによって接続管115A,115Bを介して分離槽101A,101B内に圧送される。その結果、分離槽101A,101B内に蓄積されたし渣と共に汚水が送水管103A,103Bから下流側に送出される。分離槽113A,113B内には汚水上に浮くボール107が収容されている。図14において二点鎖線で示すように、汚水ポンプ113A,113Bによる汚水の圧送時にはボール107によって分離槽101A,101Bの流入管102A,102Bの接続部分が閉鎖され、流入管102A,102Bへの汚水の逆流が防止される。
【0006】
故障発生時や、保守点検等のために2台の汚水ポンプ103A,103Bのいずれか一方を接続管から取り外す場合には、対応する流入仕切弁119A〜121Bを閉弁して分離槽101A,101Bから貯留槽105への汚水の流入を遮断する。他方の汚水ポンプは前述のように貯留槽105内の水位に応じて停止と作動を繰り返す。例えば、汚水ポンプ113Aを取り外す場合には、この汚水ポンプ113Aが設けられている接続管115Aの流入仕切弁119A,121Aを閉弁する一方、汚水ポンプ113Bは水位計106により検出される貯留槽105内の水位に応じて停止と作動を繰り返す。
【0007】
【特許文献1】
独国実用新案第2950528号明細書
【特許文献2】
欧州特許第744504号明細書
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
一方の汚水ポンプ113Aを取り外す際には、接続管115Aが遮断されるので、対応する流入管102Aから分離槽101Aへ汚水を流入させることができない。また、他方の汚水ポンプ113Bを作動させると、前述のようにボール107によって流入管2Bと貯留槽101Bの接続が遮断される。従って、一方の汚水ポンプ113Aを取り外した状態では、他方の汚水ポンプ113Bの起動中はいずれの分離槽101A,101Bに対しても汚水を流入させることができず、その間は流入管102A,102B中にし渣を含む汚水を貯留させなければない。そのため、汚水の流入量が多いと流入管102A,102Bで流入渋滞が発生し、上流側の管路や施設に障害が発生する可能性がある。
【0009】
そこで、本発明は、汚水ポンプを取り外した場合にも、その汚水ポンプが設けられている接続管を介した分離槽から貯留槽への汚水の流入を可能とし、流入渋滞を防止することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本明細書において「汚水」とは、家庭、工場等からの排水、雨水、及び排水と雨水が合流した後の下水を含む。また、「管」及び「管路」とは、狭義の管、すなわちその内部に流路が形成された筒状の部材及びそれによって構成される流路のみでなく、機器のケーシング等の内部に穿設された流路等も含む。
【0011】
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、複数台の汚水ポンプと、分離槽と貯留槽とを接続し、かつ前記汚水ポンプのうちの1台が介設されている複数の接続管と、前記分離槽から前記接続管へ流入する汚水からし渣を除去するし渣分離手段とを備え、前記汚水ポンプの停止時には、前記分離槽内に流入した汚水が前記し渣分離手段によりし渣が分離された後、前記接続管を経て貯留槽に流入し、前記汚水ポンプの作動時には、前記貯留槽に貯留された汚水が前記接続管を介して前記分離槽内に圧送され、前記分離槽内に蓄積されたし渣と共に送出される汚水中継ポンプ設備において、前記接続管の前記汚水ポンプよりも前記分離槽側に設けられ、常開であってその接続管に介設された汚水ポンプの取り外し時に閉弁される流入仕切弁と、一端が前記流入仕切弁よりも分離槽側で前記接続管に接続され、他端が前記貯留槽に接続された汚水ポンプ迂回管路と、前記汚水ポンプ迂回管路に設けられ、常閉であって対応する汚水ポンプの取り外し時に開放される汚水ポンプ迂回管路仕切機構とを備え、前記汚水ポンプ迂回管路は、第1の前記汚水ポンプが介設された第1の前記接続管の前記流入仕切弁よりも前記分離槽側と、第2の前記汚水ポンプが介設された第2の前記接続管の前記流入仕切弁よりも前記分離槽側とを接続するバイパス管と、一端が前記バイパス管に接続され、他端が前記貯留槽に接続された分岐管と
を備え、前記汚水ポンプ迂回管路仕切機構は、前記第1の接続管と前記バイパス管の接続位置と、前記バイパス管と前記分岐管との接続位置との間に設けられ、常閉であって前記第1の汚水ポンプの取り外し時に開弁される第1のバイパス管仕切弁と、前記第2の接続管と前記バイパス管の接続位置と、前記バイパス管と前記分岐管との接続位置との間に設けられ、常閉であって前記第2の汚水ポンプの取り外し時に開弁される第2のバイパス管仕切弁とを備えることを特徴とする、汚水中継ポンプ設備を提供する。
【0012】
本発明の汚水中継ポンプ設備では、流入仕切弁を閉弁すると共に迂回管路仕切機構を閉鎖すれば、汚水ポンプを経ずに分離槽から貯留槽に至る流路が形成される。すなわち、分離槽から接続管及び汚水ポンプ迂回管路を経て貯留槽に至る流路が形成される。従って、複数台の汚水ポンプのうち1台を故障発生時や、保守点検時に取り外す場合であっても、流入仕切弁を閉弁すると共に迂回管路仕切機構を開放すれば、その汚水ポンプが介設されている接続管を介して分離槽から貯留槽へ汚水が流入する。
【0014】
例えば、第1の汚水ポンプの取り外し時には第1の接続管の流入仕切弁が閉弁され、第1のバイパス管仕切弁が開弁される。従って、分離槽から第1の接続管、バイパス管、及び分岐管を経て貯留槽に至る流路が形成され、この流路を介して分離槽から貯留槽へ汚水が流入する。
【0015】
汚水中継ポンプ設備は、前記バイパス管の接続位置よりも分離槽側の前記第1の接続管に設けられた常開の第1の洗浄用仕切弁と、前記バイパス管の接続位置よりも分離槽側の前記第2の接続管に設けられた常開の第2の洗浄用仕切弁とをさらに備え、かつ前記し渣分離手段は、第1及び第2の接続管の分離槽側の先端に取り付けられたセパレーション弁であってもよい。
【0016】
例えば、第1の汚水ポンプの取り外し時には第1の接続管の流入仕切弁が閉弁され、第1のバイパス管仕切弁が開弁される。この状態で、第2の洗浄用仕切弁を閉弁する一方、第1の洗浄用仕切弁を開弁状態で保持し、かつ第2のバイパス管仕切弁を開弁して第2の汚水ポンプを作動させると、貯留槽に蓄積された汚水が第2の接続管からバイパス管及び第1の接続管を介して分離槽へ圧送されるので、第1の接続管に取り付けられたセパレーション弁が圧送された汚水により洗浄される。
【0019】
前記接続管の一方の端部は前記貯留槽の底面付近で下向きに開口し、前記貯留槽の底面は前記接続管の端部に向けて下向きに傾斜していることが好ましい。接続管の端部は貯留槽の底面付近で開口しているので、貯留槽内の汚水の水位が底面近傍付近に低下するまで、汚水ポンプを作動させて貯留槽内の汚水を分離槽に圧送することができる。そのため、貯留槽内の汚水の水面に浮遊するスカム等の浮遊物を確実に汚水と共に貯留槽から分離槽に圧送することができる。また、貯留槽の底面が接続管の端部に向けて下向きに傾斜しているので、汚水ポンプを作動すると貯留内の堆積物は確実に汚水と共に接続管に吸い込まれ、分離槽に圧送される。
【0020】
本発明の第2の態様は、複数台の汚水ポンプと、分離槽と貯留槽とを接続し、かつ前記汚水ポンプのうちの1台が介設されている複数の接続管と、前記分離槽から前記接続管へ流入する汚水からし渣を除去するし渣分離手段と、前記汚水ポンプの停止時には、前記分離槽内に流入した汚水は前記し渣分離手段によりし渣が分離された後、前記接続管を経て貯留槽に流入し、前記汚水ポンプの作動時には、前記貯留槽に貯留された汚水が前記汚水ポンプによって前記接続管を介して前記分離槽内に圧送され、前記分離槽内に蓄積されたし渣と共に送出される汚水中継ポンプ設備の運転方法であって、前記接続管に設けられた常開の流入仕切弁と、一端が前記流入仕切弁よりも分離槽側で前記接続管に接続され、他端が前記貯留槽に接続された汚水ポンプ迂回管路と、前記汚水ポンプ迂回管路に設けられ、常閉の迂回管路仕切機構とを設け、前記汚水ポンプの取り外し時には、前記流入仕切弁を閉弁すると共に、前記汚水ポンプ迂回管路仕切機構を開放し、前記分離槽から前記接続管及び迂回管路を経て貯留槽に汚水を流入させる、汚水中継ポンプ設備の運転方法を提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、図面に示す本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0022】
(第1実施形態)
図1及び図2を参照すると、汚水中継ポンプ設備は、汚水から除去されたし渣を蓄積するための2つの分離槽1A,1Bと、し渣を除去済みの汚水を貯留するための貯留槽5とを備えている。本実施形態では、分離槽1A,1Bは円筒状で、貯留槽5は直方体状である。
【0023】
分離槽1A,1Bの上端には流入管2A,2Bが接続されており、この流入管2A,2Bを介して上流側からの汚水が分離槽1A,1Bに流入する。分離槽1A,1B内には汚水に浮くボール7が配置されている。流入管2Aが接続された分離槽1A,1Bの上端付近は円錐状であり、ボール7により流入管2A,2Bの接続部分が閉鎖されるようになっている。また、分離槽1A,1Bの下端付近には送水管3A,3Bが接続されており、貯留槽5内の汚水は分離槽1A,1B内に蓄積されたし渣と共に送水管3A,3Bから下流側に送出される。送水管3A,3Bには、逆止弁9A,9Bと手動式の送水管仕切弁11A,11Bとが設けられている。分離槽1A,1B、逆止弁9A,9B、及び送水管仕切弁11A,11Bは設備の小型化のために貯留槽5の内部に配置されている。
【0024】
汚水中継ポンプ設備は、2つの分離槽1A,1Bに対応して2台の汚水ポンプ13A,13Bを備えている。また、各分離槽1A,1Bと貯留槽5とを接続し、それぞれ汚水ポンプ13A,13Bが介設された2系統の接続管15A,15Bが設けられている。各接続管15A,15Bの一端は分岐しており分離槽1A,1Bの上端側と下端側で開口している。各接続管15A,15Bの開口部分にはセパレーション弁(し渣分離手段)17A,17Bが設けられている。図3に示すように、セパレーション弁17A,17Bは接続管15A,15Bの長手方向に形成された複数のスリット17aと、軸17bを中心に矢印方向に回動可能な弁体17cとを備えている。スリット17aの寸法は、汚水に含まれるし渣は通過させないが、汚水自体は通過できるように設定されている。弁体17cは接続管15A,15Bの開口端を閉鎖して汚水の流入を阻止するが、接続管15A,15Bから流出する汚水によって開弁し、接続管15A,15Bの開口端からの汚水の流出を許可する。
【0025】
接続管15A,15Bの汚水ポンプ13A,13Bよりも分離槽1A,1B側には手動式の流入仕切弁19A,19Bが設けられている。この流入仕切弁19A,19Bは、常開であり、後述するように対応する汚水ポンプ13A,13Bの取り外し時にのみ閉弁される。
【0026】
接続管15A,15Bの汚水ポンプ13A,13Bよりも貯留槽5側には手動式であって常開の補助流入仕切弁21A,21Bが設けられている。
【0027】
貯留槽5内には、例えば投げ込み式水位計である水位計6が配置されている。この水位計6の検出水位に基づいて、図1にのみ図示するコントローラ31が汚水ポンプ13A,13Bの停止と作動を制御する。
【0028】
図2及び図4(A)に示すように、接続管15A,15Bの他端は貯留槽5内での底面23付近に下向きに開口している。底面23は凹部23aが形成され、この凹部23a内に接続管15A,15Bの端部が配置されている。また、底面23には4つの平坦面23b〜23eにより構成されており、各平坦面23b〜23eは図4(A)において矢印で示すように凹部23aに向けて下向きに傾斜している。なお、図4(B)に示すように、貯留槽5が円筒状の場合には、底面23を矢印で示すように凹部23aに向けて下向きに傾斜する偏心した円錐面としてもよい。また、貯留槽5が直方体であっても底面23を凹部23aに向けて下向きに傾斜する偏心した円錐面状としてもよい。
【0029】
汚水ポンプ13Aが介設された接続管15Aの流入仕切弁19Aよりも分離槽1A側の位置と、汚水ポンプ13Bが介設された接続管15Bの流入仕切弁19Bよりも分離槽1B側の位置とを接続するバイパス管25が設けられている。また、一端がバイパス管25に接続され、他端が貯留槽5に接続された分岐管27が設けられている。これらバイパス管25及び分岐管27が本発明における汚水ポンプ迂回管路を構成している。
【0030】
また、接続管15Aとバイパス管25の接続位置と、バイパス管25と分岐管27との接続位置との間に手動式のバイパス管仕切弁29Aが設けられている。同様に、接続管15Bとバイパス管25の接続位置と、バイパス管25と分岐管27との接続位置との間に手動式のバイパス管仕切弁29Bが設けられている。これらバイパス管仕切弁29A,29Bは常閉であって、後述するように対応する汚水ポンプ13A,13Bの取り外し時に閉弁される。
【0031】
次に、図5及び図6を参照して、2台の汚水ポンプ13A,13Bを両方とも作動させる場合の汚水中継ポンプ設備の運転状態について説明する。上流側からの汚水が流入する前は、両方の汚水ポンプ13A,13Bが停止している。図5(A)に示すように、流入管2A,2Bから各分離槽1A,1Bに汚水した汚水は、セパレーション弁17A,17Bによりし渣が除去された後、接続管15A,15Bを介して貯留槽5に流入する。詳細には、接続管15A,15Bに流入した汚水は、開弁状態の流入仕切弁19A,19B、停止状態の汚水ポンプ13A,13B、及び開弁状態の補助流入仕切弁21A,21Bを介して貯留槽5に流入する。一方、セパレーション弁17A,17Bにより汚水から分離されたし渣は分離槽1A,1B内に堆積する。
【0032】
貯留槽5内の汚水の水位が図5(B)に示す所定水位まで上昇したことを水位計6の検出水位から検知すると、コントローラ31(図1参照)は汚水ポンプ13A,13Bを起動する。汚水ポンプ13A,13Bが作動すると、図6(A)に示すように、貯留槽5内に貯留されている汚水が接続管15A,15Bを経て分離槽1A,1Bに圧送される。詳細には、貯留槽5から接続管15A,15Bに吸い込まれた汚水は、開弁状態の補助流入仕切弁21A,21B、作動状態の汚水ポンプ13A,13B、及び開弁状態の流入仕切弁19A,19Bを介して分離槽1A,1B内に圧送される。分離槽1A,1Bに圧送された汚水は分離槽1A,1B内に堆積しているし渣と共に送水管3A,3Bから下流側に送られる。汚水ポンプ13A,13Bにより圧送される汚水によりボール7が分離槽1A,1Bの上端の流入管2A,2Bの接続部分を遮断するので、汚水やし渣は流入管2A,2Bを逆流しない。図6(B)に示すように、貯留槽5内の汚水がなくなると、コントローラ31は汚水ポンプ13A,13Bを停止させる。
【0033】
接続管15A,15Bの端部は貯留槽5の底面23付近で開口しているので、貯留槽5内の汚水の水位が底面23近傍付近に低下するまで、汚水ポンプ13A,13Bを作動させて貯留槽5内の汚水を分離槽1A,1Bに圧送することができる。そのため、貯留槽5内の汚水の水面に浮遊するスカム等の浮遊物を確実に汚水と共に貯留槽5から分離槽1A,1Bに圧送することができる。また、貯留槽5の底面23を接続管15A,15Bの端部に向けて下向きに傾斜しているので、汚水ポンプ13A,13Bを作動すると貯留槽5内の堆積物は確実に汚水と共に接続管15A,15Bに吸い込まれ、分離槽1A,1Bに圧送される。このように貯留槽5内のスカム等の浮遊物や堆積物を確実に分離槽1A,1Bに送ることができるので、貯留槽5内の汚水の貯留量を確保でき、堆積物による水位計6の誤作動も防止することができる。また、スカム等の浮遊物を回収することにより、貯留槽5内での腐敗臭や硫化水素の発生を抑制して貯留槽内を衛生的に保持することができる。さらに、貯留槽5内の堆積物やスカム等の浮遊物の残留を防止できるので、貯留槽5の清掃頻度を低減して維持管理費用を低減することができる。
【0034】
1台の汚水ポンプを故障発生時や保守点検時に取り外す場合の汚水中継ポンプ設備の運転について説明する。例えば、汚水ポンプ13Aを取り外す場合、この汚水ポンプ13Aが介設されている接続管15Aの流入仕切弁19Aと補助仕切弁21Aを閉弁し、バイパス仕切弁29Aを開弁する。他方の汚水ポンプ13Bと対応する接続管15Bの流入仕切弁19Bと補助仕切弁21Bは開弁状態を維持し、バイパス仕切弁29Bは閉弁状態を維持する。流入仕切弁19A,19B、補助仕切弁21A,21B、及びバイパス仕切弁29A,29Bの開閉状態をこのように設定すると、図7において矢印で示すように、汚水ポンプ13Aに対応する分離槽1Aから接続管15A、バイパス管25、及び分岐管27を経て貯留槽5に至る流路が形成される。従って、汚水ポンプ13Aを取り外した状態でも汚水ポンプ13Aが介設されている接続管15Aを介して分離槽1Aから貯留槽5への汚水の流入が続行する。他方の汚水ポンプ13Bは、図5及び図6を参照して説明したように貯留槽5内の汚水の水位に応じて停止と作動を繰り返す。従って、汚水ポンプ13Aを取り外している間も、分離槽1Bから貯留槽5への汚水の流入と、汚水ポンプ13Aによる貯留槽5内の汚水及び分離槽1B内に蓄積されたし渣の送水管3Bへの圧送とが繰り返される。
【0035】
逆に、汚水ポンプ13Bを取り外す場合には、この汚水ポンプ13Bと対応する接続管15Bの流入仕切弁19Bと補助仕切弁21Bを閉弁し、バイパス仕切弁29Bを開弁する一方、汚水ポンプ13Aと対応する接続管15Aの流入仕切19Aと補助仕切弁21Aは開弁状態を維持し、バイパス仕切弁29Aは閉弁状態を維持する。これによって汚水ポンプ13Bに対応する分離槽1Bから接続管15B、バイパス管25、及び分岐管27を経て貯留槽5に至る流路が形成される。従って、汚水ポンプ13Bを取り外した状態でも接続管15Bを介して分離槽1Bから貯留槽5への汚水の流入が続行する。汚水ポンプ13Bを取り外している間も、汚水ポンプ13Aは貯留槽5内の汚水の水位に応じて停止と作動を繰り返す。
【0036】
以上のように、本実施形態の汚水中継ポンプ設備では、2台の汚水ポンプ13A,13Bのうち1台を故障発生時や、保守点検時に取り外した場合であっても、その汚水ポンプ(例えば汚水ポンプ1A)が介設されている接続管(接続管1A)を介して分離槽(分離槽1A)から貯留槽5への汚水の流入が続行される。従って、2台の汚水ポンプ13A,13Bのいずれかを取り外した際に分離槽1A,1Bに流入する汚水が流入渋滞を起こし、流入管2A,2Bの上流側の管路や施設に障害が発生するのを防止することができる。
【0037】
(第2実施形態)
図8及び図9に示す本発明の第2実施形態では、バイパス管25の接続位置よりも分離槽1A側の接続管15Aに常開の洗浄用仕切弁33Aが設けられている。また、バイパス管25の接続位置よりも分離槽1B側の接続管15Bにも常開の洗浄用仕切弁33Bが設けられている。さらに、分岐管27にも常開の洗浄用仕切弁33Cが設けられている。
【0038】
汚水ポンプ13Aの取り外し時には接続管15Aの流入仕切弁19A及び補助流入仕切弁21Aが閉弁され、バイパス管仕切弁29Aが開弁されている。この状態で、洗浄用仕切弁33B,33Cを閉弁する一方、洗浄用仕切弁33Aを開弁状態で保持する。次に、バイパス管仕切弁29Bを開弁して汚水ポンプ13Bを作動させると、図8において矢印で示すように、貯留槽5に蓄積された汚水が接続管15Bからバイパス管25及び接続管15Aを介して分離槽1Aへ圧送され、接続管15Aに取り付けられたセパレーション弁17A,17Bが圧送された汚水により洗浄される。
【0039】
汚水ポンプ13Bの取り外し時に、洗浄用仕切弁33A,33Cを閉弁する一方、洗浄用仕切弁33Bを開弁状態で保持する。次に、バイパス管仕切弁29Aを開弁して汚水ポンプ13Aを作動させると、貯留槽5に蓄積された汚水が接続管15Aからバイパス管25及び接続管15Bを介して分離槽1Bへ圧送され、接続管15Bに取り付けられたセパレーション弁17BA,17Bが圧送された汚水により洗浄される。
【0040】
このように洗浄用仕切弁33A〜33Cを設けることにより、取り外した汚水ポンプ(例えば汚水ポンプ13A)に対応するセパレーション弁17A,17Bを他方の汚水ポンプ(汚水ポンプ13B)により圧送される汚水で洗浄し、それによってセパレーション弁17A,17Bのスリット17aの目詰まり等の不具合の発生を未然に防止することができる。このセパレーション弁17A,17Bの洗浄は、例えば汚水ポンプ13A,13Bのうち一方を取り外している間に所定時間間隔毎に実行すればよい。
【0041】
第2実施形態のその他の構成及び作用は、前記第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0042】
(第1参考例)
図10に示す本発明の第1参考例では、第1実施形態のバイパス仕切弁29A,29Bに代えて、バイパス管25と分岐管27の接続位置に流路切換機構35を設けている。この流路切換機構35は本発明の汚水ポンプ迂回管路仕切機構を構成し、第1実施形態ではバイパス仕切弁29A,29Bの開閉により実現される接続管15A,15Bと分岐管27の連通及び遮断を単独で実現する。詳細には、流路切換機構35は接続管15A及び接続管15Bと分岐管27の連通を遮断する状態、接続管15Aと分岐管27の連通を遮断するが接続管15Bと分岐管27とを連通させる状態、並びに接続管15Aと分岐管27を連通させて接続管15Bと分岐管27の連通を遮断する状態のいずれかに切り換えることができる。
【0043】
第1参考例のその他の構成及び作用は、前記第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0044】
(第2参考例)
図11に示す本発明の第2参考例では、第1実施形態のバイパス管25及び分岐管27に代えて、迂回管37A,37Bを設けている。これらの迂回管37A,37Bは本発明の汚水ポンプ迂回管路を構成する。一方の迂回管37Aは、一端が汚水ポンプ13Aが介設された接続管15Aの流入仕切弁19Aよりも分離槽1A側に接続され、他端が貯留槽5に接続されている。他方の迂回管37Bは、一端が汚水ポンプ13Bが介設された接続管15Bの流入仕切弁19Bよりも分離槽1B側に接続され、他端が貯留槽5に接続されている。また、迂回管37A,37Bには、それぞれ常開の迂回管仕切弁39A,39Bが介設されている。これらの迂回管仕切弁19A,19Bは本発明の汚水ポンプ迂回管路仕切機構を構成する。
【0045】
汚水ポンプ13Aを取り外す場合には、流入仕切弁19A及び補助流入仕切弁21Aを閉弁し、迂回管仕切弁39Aを開弁する。これによって分離槽1Aから接続管15A及び迂回管37Aを介して貯留槽5に達する流路が形成される。従って、汚水ポンプ13Aを取り外した場合でも、この流路を通って分離槽1Aから貯留槽5への汚水の流入が続行する。逆に、汚水ポンプ13Bを取り外す場合には、流入仕切弁19B及び補助流入仕切弁21Bを閉弁し、迂回管仕切弁39Bを開弁すればよい。
【0046】
第2参考例のその他の構成及び作用は、前記第1実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0047】
本発明は、前記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、セパレーション弁17A,17Bに代えて、分離槽1A,1Bから接続管1A,1Bに流入する汚水からし渣を除去し、かつ接続管1A,1Bから分離槽1A,1Bへ汚水の流入を許可する他の機構を設けてもよい。このような機構は必ずしも接続管1A,1Bの先端に設ける必要はなく、接続管1A,1Bの先端よりも汚水ポンプ13A,13B側や、分離槽1A,1Bに設けてもよい。
【0048】
また、流入仕切弁19A,19B、補助流入仕切弁21A,21B、バイパス管仕切弁29A,29B、洗浄用切換弁33A,33B、流路切換機構35、迂回管仕切弁39A,39Bを手動式ではなく、電気的に制御可能な構成(例えば電磁弁)とし、コントローラ31からの指令により開閉等の動作を制御してもよい。
【0049】
さらに、図12に示すように、汚水ポンプ13A,13B及び接続管15A,15B毎に分離槽1A,1Bを設けるのではなく、単独の分離槽1としてもよい。
【0050】
さらにまた、汚水ポンプの台数が3台以上の場合であっても本発明を適用することができる。
【0051】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明では、接続管の汚水ポンプよりも分離槽側に設けられた流入仕切弁を閉弁すると共に迂回管路仕切機構を開放すれば、分離槽から接続管及び汚水ポンプ迂回管路を経て貯留槽に至る流路が形成される。よって、複数台の汚水ポンプのうち1台を故障発生時や、保守点検時に取り外す場合であっても、流入仕切弁を閉弁すると共に迂回管路仕切機構を開放すれば、その汚水ポンプが介設されている接続管と汚水ポンプ迂回管路を介して分離槽から貯留槽への汚水の流入が続行される。従って、複数台の汚水ポンプのいずれかを取り外した際に分離槽に流入する汚水が流入渋滞を起こし、上流側の管路や施設に障害が発生するのを防止することができる。
【0052】
また、接続管の一方の端部を貯留槽の底面付近で下向きに開口させ、かつ貯留槽の底面を接続管の端部に向けて下向きに傾斜させておけば、貯留槽内の堆積物や貯留槽内の汚水の水面に浮遊するスカム等の浮遊物を確実に汚水と共に貯留槽から分離槽に圧送することができる。従って、貯留槽内の汚水の貯留量を確保でき、堆積物による水位計の誤作動も防止することができる。また、スカム等の浮遊物を回収することにより、貯留槽内での腐敗臭や硫化水素の発生を抑制して貯留槽内を衛生的に保持することができる。さらに、貯留槽内の堆積物やスカム等の浮遊物の残留を防止できるので、貯留槽の清掃頻度を低減して維持管理費用を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の汚水中継ポンプ設備を示す概略平面図である。
【図2】 図1のII-II線での概略断面図である。
【図3】 セパレーション弁を示す斜視図である。
【図4】 (A)は貯留槽の底面を示す概略平面図、(B)は貯留槽の底面の他の例を示す概略平面図である。
【図5】 (A)及び(B)は汚水中継ポンプ設備の動作を説明するための概略断面図である。
【図6】 (A)及び(B)は汚水中継ポンプ設備の動作を説明するための概略断面図である。
【図7】 一方の汚水ポンプを取り外している際の貯留槽への汚水の流入経路を示す概略平面図である。
【図8】 本発明の第2実施形態の汚水中継ポンプ設備を示す概略平面図である。
【図9】 図8のIV-IV線での概略断面図である。
【図10】 本発明の第1参考例の汚水中継ポンプ設備を示す概略平面図である。
【図11】 本発明の第2参考例の汚水中継ポンプ設備を示す概略平面図である。
【図12】 分離槽が1個である場合の汚水中継ポンプ設備を示す概略平面図である。
【図13】 従来の汚水中継ポンプ設備を示す概略平面図である。
【図14】 図12のXIV-XIV線での概略断面図である。
【符号の説明】
1A,1B 分離槽
2A,2B 流入管
3A,3B 送水管
5 貯留槽
6 水位計
7 ボール
9A,9B 逆止弁
11A,11B 送水管仕切弁
13A,13B 汚水ポンプ
15A,15B 接続管
17A,17B セパレーション弁
17a スリット
17b 軸
17c 弁体
19A,19B 流入仕切弁
21A,21B 補助流入仕切弁
23 底面
23a 凹部
25 バイパス管
27 分岐管
29A,29B バイパス管仕切弁
31 コントローラ
33A,33B 洗浄用切換弁
35 流路切換機構
37A,37B 迂回管
39A,39B 迂回管仕切弁
Claims (4)
- 複数台の汚水ポンプと、
分離槽と貯留槽とを接続し、かつ前記汚水ポンプのうちの1台が介設されている複数の接続管と、
前記分離槽から前記接続管へ流入する汚水からし渣を除去するし渣分離手段とを備え、
前記汚水ポンプの停止時には、前記分離槽内に流入した汚水が前記し渣分離手段によりし渣が分離された後、前記接続管を経て貯留槽に流入し、
前記汚水ポンプの作動時には、前記貯留槽に貯留された汚水が前記接続管を介して前記分離槽内に圧送され、前記分離槽内に蓄積されたし渣と共に送出される汚水中継ポンプ設備において、
前記接続管の前記汚水ポンプよりも前記分離槽側に設けられ、常開であってその接続管に介設された汚水ポンプの取り外し時に閉弁される流入仕切弁と、
一端が前記流入仕切弁よりも分離槽側で前記接続管に接続され、他端が前記貯留槽に接続された汚水ポンプ迂回管路と、
前記汚水ポンプ迂回管路に設けられ、常閉であって対応する汚水ポンプの取り外し時に開放される汚水ポンプ迂回管路仕切機構と
を備え、
前記汚水ポンプ迂回管路は、
第1の前記汚水ポンプが介設された第1の前記接続管の前記流入仕切弁よりも前記分離槽側と、第2の前記汚水ポンプが介設された第2の前記接続管の前記流入仕切弁よりも前記分離槽側とを接続するバイパス管と、
一端が前記バイパス管に接続され、他端が前記貯留槽に接続された分岐管と
を備え、
前記汚水ポンプ迂回管路仕切機構は、
前記第1の接続管と前記バイパス管の接続位置と、前記バイパス管と前記分岐管との接続位置との間に設けられ、常閉であって前記第1の汚水ポンプの取り外し時に開弁される第1のバイパス管仕切弁と、
前記第2の接続管と前記バイパス管の接続位置と、前記バイパス管と前記分岐管との接続位置との間に設けられ、常閉であって前記第2の汚水ポンプの取り外し時に開弁される第2のバイパス管仕切弁と
を備えることを特徴とする、汚水中継ポンプ設備。 - 前記バイパス管の接続位置よりも分離槽側の前記第1の接続管に設けられた常開の第1の洗浄用仕切弁と、
前記バイパス管の接続位置よりも分離槽側の前記第2の接続管に設けられた常開の第2の洗浄用仕切弁とをさらに備え、かつ
前記し渣分離手段は、第1及び第2の接続管の分離槽側の先端に取り付けられたセパレーション弁であることを特徴とする、請求項1に記載の汚水中継ポンプ設備。 - 前記接続管の一方の端部は前記貯留槽の底面付近で下向きに開口し、前記貯留槽の底面は前記接続管の端部に向けて下向きに傾斜している、請求項1に記載の汚水中継ポンプ設備。
- 複数台の汚水ポンプと、
分離槽と貯留槽とを接続し、かつ前記汚水ポンプのうちの1台が介設されている複数の接続管と、
前記分離槽から前記接続管へ流入する汚水からし渣を除去するし渣分離手段と、
前記汚水ポンプの停止時には、前記分離槽内に流入した汚水は前記し渣分離手段によりし渣が分離された後、前記接続管を経て貯留槽に流入し、
前記汚水ポンプの作動時には、前記貯留槽に貯留された汚水が前記汚水ポンプによって前記接続管を介して前記分離槽内に圧送され、前記分離槽内に蓄積されたし渣と共に送出される汚水中継ポンプ設備の運転方法であって、
前記接続管に設けられた常開の流入仕切弁と、
一端が前記流入仕切弁よりも分離槽側で前記接続管に接続され、他端が前記貯留槽に接続された汚水ポンプ迂回管路と、
前記汚水ポンプ迂回管路に設けられ、常閉の迂回管路仕切機構とを設け、
前記汚水ポンプの取り外し時には、前記流入仕切弁を閉弁すると共に、前記汚水ポンプ迂回管路仕切機構を開放し、前記分離槽から前記接続管及び迂回管路を経て貯留槽に汚水を流入させる、汚水中継ポンプ設備の運転方法。
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