JP3983055B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、ホースグリップ部と吸込具間の吸引経路に、塵埃を含んだ吸気を旋回させることで塵埃を分離するサイクロン式等の集塵部を備えた電気掃除機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の電気掃除機においては、例えば特開2000−139790号公報(A47L 9/16)等に開示されているように、集塵部が床用吸込具の接続管部の軸上からずれた位置に設けられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来のこの種の電気掃除機においては、床用吸込具の接続管部の軸上からずれた位置に集塵部が設けられているため、ベットの下等の狭い隙間を掃除するときに、集塵部が邪魔になって隙間の奥の方まで掃除するのが困難であった。
【0004】
そこで、本願発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、ベットの下等の狭い隙間を掃除するときにも、集塵部が邪魔にならずに隙間の奥の方まで掃除することができて、操作性の向上した電気掃除機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願発明は、電動送風機を内蔵した掃除機本体と、該掃除機本体に接続されるホースと、該ホースに接続されるホースグリップ部と、該ホースグリップ部に延長管を介して接続される床用吸込具と、を備え、前記電動送風機が動作することにより前記床用吸込具から塵埃を含んだ空気を吸い込む電気掃除機であって、前記ホースグリップ部と前記床用吸込具間の吸引経路には、両側に開口部を有し、前記床用吸込具から前記ホースグリップ部までが直線状に成るように構成された集塵部と、該集塵部の両側開口部にそれぞれ接続され、前記床用吸込具の接続管部と同軸上になるように、前記集塵部を挟み込ませて着脱可能に装着させる2つの装着部と、該両装着部を連結する連結部材と、を有することを特徴とするものである。
【0006】
また、本願発明は、電動送風機を内蔵した掃除機本体と、該掃除機本体に接続されるホースと、該ホースに接続されるホースグリップ部と、該ホースグリップ部に延長管を介して接続される床用吸込具と、を備え、前記電動送風機が動作することにより前記床用吸込具から塵埃を含んだ空気を吸い込む電気掃除機であって、前記床用吸込具から前記ホースグリップ部までが直線状に成るように構成された集塵部を備え、前記ホースグリップ部は、前記ホースと接続する接続管部と、前記延長管と接続する連結部と、前記集塵部の一方の開口部と前記連結部とが接続されると共に前記集塵部の他方の開口部と前記接続管部とが接続され、前記床用吸込具の接続管部と同軸上になるように、前記集塵部が着脱可能に装着される装着部と、を有することを特徴とするものである。
【0007】
さらに、前記集塵部がサイクロン式の集塵部であることを特徴とするものである。
【0009】
また、前記集塵部は、内筒と外筒から成り、塵埃と共に吸い込まれた空気が流入する内筒に、内外筒間の旋回方向に向けて開口部が形成された吸気口と、旋回によって塵埃が分離された空気を吸引側に排出する排気口とを形成したことを特徴とするものである。
【0010】
さらに、前記吸気口の開口部からの吸気を螺旋方向に案内する案内板を備えたことを特徴とするものである。
【0011】
また、前記内筒の外周側に、塵埃を補集するための鍔部を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
また、前記排気口にフィルタを設けたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施形態を図1〜図6を参照して詳細に説明する。
【0014】
本実施形態においては、図示しない掃除機本体に接続されるホース1のグリップ部2における接続管部2aにサイクロン式の集塵部3が着脱自在に取り付けられており、図1に示すように、集塵部3が取り付けられたホースグリップ部2の連結部2bに延長管4を介して床用吸込具5が取り付けられるように構成されている。そして、上記集塵部3は、図1に示すように、床用吸込具5の接続管部5aと同軸上の設けられており、床用吸込具5からホースグリップ部2までが直線状を成すように構成されている。
【0015】
上記集塵部3は、内筒10と外筒11から成り、床用吸込具5から塵埃と共に吸い込まれた空気が延長管4を介して流入する内筒10のグリップ部2側には、内外筒10,11間の旋回方向(接線方向)に向けて開口部12aが形成された吸気口12と、この吸気口12の開口部12aからの空気を螺旋方向に案内するように傾斜させた案内板13と、旋回による遠心力によって塵埃が分離された空気を吸引側に排出する排気口15とが形成されている。上記吸気口12と排気口15の内筒12内は流入側と吸引側に仕切壁16で仕切られており、排気口15にはフィルタ15aが装着されている。
【0016】
また、上記内筒10の中央部の外周には、塵埃を補集するための鍔部17が設けられており、本実施形態の鍔部17は、吸気口12からの吸気中の塵埃がより入り易く、かつ排気口15側により戻り難いように、吸気口12や排気口15に背を向けて湾曲した形状に形成されている。
【0017】
また、上記外筒11は、透明又は半透明部材(樹脂等)で形成されると共に、補集した塵埃を廃棄するために開閉可能に構成されている。
【0018】
上記のように構成された集塵部3は、ホースグリップ部2の吸引側と延長管連結部2b側に設けられた両装着部18,19間に挟み込むようにして着脱自在に装着される。両装着部18,19は連結部材20によって下部側が連結されており、延長管連結部2b側の装着部19は連結部材20にヒンジ21を介して取り付けられ、当該装着部19の上部には、集塵部3の同側上部に形成された係止片22に引っ掛ける方向に付勢されたクランプフック23が設けられている。
【0019】
また、各装着部18,19には、集塵部3の両側開口部24,25と密接するためのパッキン26,27が装着されており、集塵部3を装着して延長管連結部2b側の装着部19のクランプフック23を集塵部3側の係止片22に引っ掛けてロックすることにより、集塵部3の両側開口部24,25と各パッキン26,27が圧設して密閉するように構成されている。
【0020】
以上の構成において、図示しない掃除機本体に内蔵された電動送風機が動作することにより、床用吸込具5から吸い込まれた塵埃を含んだ空気は、延長管4を介して、図2,図4等に矢印で示すように集塵部3の内筒10に吸い込まれ、吸気口12の開口部12aより旋回方向に向けて外筒11内に吸入される。
【0021】
外筒11内に吸入された塵埃を含んだ空気は、案内板13に沿って外筒11内の外周側を螺旋状に旋回しながら下降し、遠心力により塵埃が分離され、分離された塵埃は鍔部17によって補集されて外筒11の下方に溜まる。一方、塵埃が除去された空気は外筒11内の内周側を通って上昇し、排気口15よりフィルタ15aを通して吸引側に排出され、ホース1を介して掃除機本体側に吸引される。
【0022】
本実施形態においては、集塵部3が、図1に示したように、床用吸込具5の接続管部5aと同軸上に設けられていて、床用吸込具5からホースグリップ部2までが直線状を成すように構成され、しかも床用吸込具5から遠いホースグリップ部2に設けられているので、ベットの下等の隙間を掃除する時でも、従来のように集塵部が邪魔にならない。従って、ホースグリップ部2が床面に接するくらいまで寝かせた状態でベットの下等の隙間の奥の方まで床用吸込具5を挿入して掃除することができため、隙間掃除の操作性が大幅に向上する。
【0023】
また、上記集塵部3はクランプフック23によって着脱可能な構造となっており、補集された塵埃は図6に示すように集塵部3を取り外して、集塵部3のみをごみ箱等の上に持っていって外筒11を開く等により容易に廃棄することができる。
【0024】
さらに、内筒10の中央部外周側に、塵埃を補集するための鍔部17が設けられているので、旋回する吸気と共に塵埃が入り易く、かつ戻り難くなるため、集塵効率が向上する。
【0025】
また、排気口15にはフィルタ15aが装着されているので、旋回によって分離できないような塵埃でも集塵することができるため、集塵効率がさらに向上する。
【0026】
また、外筒11が樹脂等から成る透明又は半透明部材で形成されているので、掃除中でも、内筒10の吸気口12の開口部12aや排気口15の閉塞等の状態や、溜まった塵埃の量を目で直接確かめることができ、掃除の成果や塵埃の捨て時が一目で分かって便利である。
【0027】
なお、延長管4に上記のような集塵部を設けることもできるが、延長管4に設けた場合、ホースグリップ部2に延長管4を接続しないで使用すると、集塵部が無くても使用できてしまう不具合が生じる。そこで、上記実施形態のようにホースグリップ部2に設けることにより、集塵部3を取り外した状態では使用することができないので、使用者による間違った使用を未然に防ぐことができる。
【0028】
また、上記実施形態では、吸気口12の開口部12aからの吸気を螺旋方向に案内する案内板13を備えたことにより、排気口15を吸気口12とほぼ同じ位置に設けても、螺旋状の旋回流が得られるようにしているが、排気口を内筒10の例えば中央部等に形成すれば、案内板が無くても一定の螺旋状旋回流を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように本願発明によれば、電動送風機を内蔵した掃除機本体と、該掃除機本体に接続されるホースと、該ホースに接続されるホースグリップ部と、該ホースグリップ部に延長管を介して接続される床用吸込具と、を備え、前記電動送風機が動作することにより前記床用吸込具から塵埃を含んだ空気を吸い込む電気掃除機であって、前記ホースグリップ部と前記床用吸込具間の吸引経路には、両側に開口部を有し、前記床用吸込具から前記ホースグリップ部までが直線状に成るように構成された集塵部と、該集塵部の両側開口部にそれぞれ接続され、前記床用吸込具の接続管部と同軸上になるように、前記集塵部を挟み込ませて着脱可能に装着させる2つの装着部と、該両装着部を連結する連結部材と、を有することにより、ベッドの下等の狭い隙間を掃除するときにも、集塵部が邪魔にならずに隙間の奥の方までそうじすることができて、操作性が向上する。さらに、前記集塵部を着脱自在に設けたことにより、集塵部のみを取り外して溜まった塵埃を容易に廃棄することができる。
【0030】
また、本願発明は、電動送風機を内蔵した掃除機本体と、該掃除機本体に接続されるホースと、該ホースに接続されるホースグリップ部と、該ホースグリップ部に延長管を介して接続される床用吸込具と、を備え、前記電動送風機が動作することにより前記床用吸込具から塵埃を含んだ空気を吸い込む電気掃除機であって、前記床用吸込具から前記ホースグリップ部までが直線状に成るように構成された集塵部を備え、前記ホースグリップ部は、前記ホースと接続する接続管部と、前記延長管と接続する連結部と、前記集塵部の一方の開口部と前記連結部とが接続されると共に前記集塵部の他方の開口部と前記接続管部とが接続され、前記床用吸込具の接続管部と同軸上になるように、前記集塵部が着脱可能に装着される装着部と、を有することにより、ベッドの下等の狭い隙間を掃除するときにも、集塵部が邪魔にならずに隙間の奥の方までそうじすることができて、操作性が向上する。さらに、前記集塵部を着脱自在に設けたことにより、集塵部のみを取り外して溜まった塵埃を容易に廃棄することができる。
【0031】
さらに、前記集塵部がサイクロン式のものに適用して、特に効果的である。
【0032】
また、前記集塵部をホースグリップ部の接続管部に設けたことにより、床用吸込具から遠い位置に設けられることによる隙間掃除の操作性の更なる向上に加えて、上記のように集塵部が着脱自在であると、集塵部を取り外した状態では使用することができなくなるので、使用者による間違った使用を未然に防ぐことができる。
【0033】
また、前記集塵部は、内筒と外筒から成り、塵埃と共に吸い込まれた空気が流入する内筒に、内外筒間の旋回方向に向けて開口部が形成された吸気口と、旋回によって塵埃が分離された空気を吸引側に排出する排気口とを形成したことにより、比較的簡単な構成で上述した効果を実現できる。
【0034】
さらに、前記吸気口の開口部からの吸気を螺旋方向に案内する案内板を備えたことにより、排気口を吸気口とほぼ同一位置に設けても、螺旋状の旋回流が得られる。
【0035】
また、前記内筒の外周側に、塵埃を補集するための鍔部を設けたことにより、旋回する吸気と共に塵埃が入り易く、かつ戻り難くなるため、集塵効率が向上する。
【0036】
また、前記排気口にフィルタを設けたことにより、旋回によって分離できないような塵埃でも集塵することができるため、集塵効率がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態による電気掃除機のホースグリップ部に延長管を介して床用吸込具が接続された使用時の状態を示す側面図。
【図2】上記実施形態の要部側断面図。
【図3】同じく、要部側面図。
【図4】上記図2の要部拡大断面図。
【図5】上記図4のA−A断面図。
【図6】集塵部を取り外した状態を示す要部側面図。
【符号の説明】
1 ホース
2 ホースグリップ部
2a 接続管部
2b 連結部
3 集塵部
4 延長管
5 床用吸込具
5a 接続管部
10 内筒
11 外筒
12 吸気口
12a 開口部
13 案内板
15 排気口
15a フィルタ
16 仕切壁
17 鍔部
18,19 装着部
20 連結部材
21 ヒンジ
22 係止片
23 クランプフック

Claims (7)

  1. 電動送風機を内蔵した掃除機本体と、該掃除機本体に接続されるホースと、該ホースに接続されるホースグリップ部と、該ホースグリップ部に延長管を介して接続される床用吸込具と、を備え、前記電動送風機が動作することにより前記床用吸込具から塵埃を含んだ空気を吸い込む電気掃除機であって、
    前記ホースグリップ部と前記床用吸込具間の吸引経路には、両側に開口部を有し、前記床用吸込具から前記ホースグリップ部までが直線状に成るように構成された集塵部と、該集塵部の両側開口部にそれぞれ接続され、前記床用吸込具の接続管部と同軸上になるように、前記集塵部を挟み込ませて着脱可能に装着させる2つの装着部と、該両装着部を連結する連結部材と、を有することを特徴とする電気掃除機。
  2. 電動送風機を内蔵した掃除機本体と、該掃除機本体に接続されるホースと、該ホースに接続されるホースグリップ部と、該ホースグリップ部に延長管を介して接続される床用吸込具と、を備え、前記電動送風機が動作することにより前記床用吸込具から塵埃を含んだ空気を吸い込む電気掃除機であって、
    前記床用吸込具から前記ホースグリップ部までが直線状に成るように構成された集塵部を備え、
    前記ホースグリップ部は、前記ホースと接続する接続管部と、前記延長管と接続する連結部と、前記集塵部の一方の開口部と前記連結部とが接続されると共に前記集塵部の他方の開口部と前記接続管部とが接続され、前記床用吸込具の接続管部と同軸上になるように、前記集塵部が着脱可能に装着される装着部と、を有することを特徴とする電気掃除機。
  3. 前記集塵部がサイクロン式の集塵部であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気掃除機。
  4. 前記集塵部は、内筒と外筒から成り、塵埃と共に吸い込まれた空気が流入する内筒に、内外筒間の旋回方向に向けて開口部が形成された吸気口と、旋回によって塵埃が分離された空気を吸引側に排出する排気口とを形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気掃除機。
  5. 前記吸気口の開口部からの吸気を螺旋方向に案内する案内板を備えたことを特徴とする請求項4記載の電気掃除機。
  6. 前記内筒の外周側に、塵埃を補集するための鍔部を設けたことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の電気掃除機。
  7. 前記排気口にフィルタを設けたことを特徴とする請求項4ないし請求項6のいずれかに記載の電気掃除機。
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