JP3982825B2 - ペレットローダー - Google Patents
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Description
エジェクター方式のペレットローダーは、図4に示すように、エジェクター部1を備えており、エジェクター部1の噴射ノズル11には、気体供給管2が接続されている。そして、エジェクター部1の吸引口12には、差込管4が設けられ、更にエジェクター部1の出口部14に、輸送管3が接続されるよう構成されている。
このペレットローダーは使用に際して、容器7に収納されたペレット6内に、差込管4が差し込まれる。そして、圧縮気体発生源から圧縮気体が気体供給管2を通じてエジェクター部1内に供給される。それにより、差込管4の吸引口40からペレット6がエジェクター部1へ吸引され、輸送管3を通じて所定の場所へ送り出される。
特に、ペレットが、ガラス繊維を含む樹脂体の場合、表面に突き出た繊維先端によって、ペレット状樹脂体同士が絡まってつまり易く、輸送効率を著しく低下させていた。又、差込管は、ペレット状樹脂体と同時に湿った外気も吸引するので、吸引中にペレット状樹脂体が加湿され、加工の際の寸法精度や材質変化に影響を及ぼすという問題もあった。
本発明の課題は、上記の事情に鑑み、差込管内部がつまることなく輸送可能なペレットローダーを提供することにある。
エジェクター部と、圧縮気体発生源と、圧縮気体発生源に一端が接続され、他端が前記エジェクター部の噴射ノズルに接続されて、噴射ノズルに圧縮気体を供給する気体供給管と、エジェクター部の吸引口に一端が接続されて吸引口からのび、他端部がペレットをエジェクター部へ吸引するための吸引口を有し、この吸引口が、差込管の軸方向に対して傾斜して設けられ、容器内に差し込まれる差込管と、差込管に沿って設けられ、一端部が差込管の吸引口近傍から吸引口に向けられた開口を有し、他端から圧縮気体が導入される気体導入管とを備え、エジェクター部の出口部に、輸送管が接続され、気体導入管からの圧縮空気が、気体導入管の開口から差込管の吸引口へ向けて噴出されるよう構成したものである。
ここでペレットは、一般に粒状物、特にペレット状の樹脂、金属等をいい、更に粒状物に紛体を混合したものをいう。そして容器は、堅牢なプラスチック成形品、金属製、柔軟性を有する袋状体等をいう。以下、同様。
気体供給管からエジェクターの内部に、圧縮気体が供給されることにより、エジェクター内が負圧になるので、差込管からペレットを吸引する牽引作用が生じる。そして、気体導入管からの圧縮気体によって、差込管内の吸引気流に流体エネルギーが付与されるので、差込管内の略全体にわたって旋回流或いは乱流等の拡散気流が生じる。この拡散気流によって、差込管内のペレットが旋回、分散されながら浮遊して吸引されるので、絡まることなく送り出され、差込管内でつまることがなく、輸送効率、吸引効率をいっそう向上させることができる。
従って、ペレット状樹脂体が、乾燥気体からなる雰囲気状態で密閉された容器で収納されており、気体供給管及び気体導入管から乾燥した圧縮気体を送る場合には、湿った空気が差込管内へ導入されることがなく、略完全に乾燥した状態のペレット状樹脂体がプラスチック加工機へ輸送され、加工の際の寸法精度や材質変化の影響が極めて少ない。
そして、容器が密閉された柔軟性を有する袋状体であっても、容器内が負圧にならず、つぶれることがない。
図1及び図2において、1はエジェクター部であって、このエジェクター部1内には、負圧室10が設けられている。そして、エジェクター部1は、負圧室10内に噴射ノズル11が備えられており、この噴射ノズル11に、気体供給管2が接続されている。エジェクター部1の吸引口12には、ペレット6をエジェクター部1の負圧室10内へ吸引するための差込管4の一端(上端)が接続されている。さらに、エジェクター部1内に、ディフューザー13が設けられており、このディフューザー13には、エジェクター部1の出口部14が設けられている。本実施例では、ペレット6は、ペレット状の樹脂体であるが、金属体や紛体を混合したものでもよい。
差込管4の他端(下端)は、差込管4の軸方向に対して約30°傾斜して設けられ吸引口40を有する。そして、気体導入管5の一端(下端)が、差込管4の他端と略同じ位置までのび閉じられている。気体導入管5の一端(下端)近傍の側面には、差込管4の吸引口40に向かい合う開口50が設けられている。従って、気体導入管5からの圧縮気体が、開口50から噴出されることにより、差込管4内の略全体にわたって導入される。
本実施例では、エジェクター部1へ導入される圧縮気体の流量が、気体導入管5へ導入される圧縮気体の流量に対して略同一であるが、1.0〜1.6倍であっても同様の拡散作用、輸送効果を奏することが確認されている。
従って、容器7を乾燥気体からなる雰囲気状態で密閉し、乾燥した圧縮気体のみでペレット状樹脂体6をエジェクター部1に吸引して送り出すことにより、略完全に乾燥したペレット状樹脂体6がプラスチック加工機9へ供給され、寸法精度等の悪影響を極めて少なくすることができる。
又、圧縮気体が差込管4内へ導入されることにより、容器7が密閉された柔軟性を有する袋状体であっても、容器7内が負圧にならず、つぶれることがない。
11・・・噴射ノズル
12・・・エジェクター部の吸引口
14・・・エジェクター部の出口部
11a・・・噴射ノズルの中心
2・・・気体供給管
20・・・分岐部
3・・・輸送管
4・・・差込管
40・・・吸引口
4a・・・差込管の中心軸
5・・・気体導入管
50・・・気体導入管の開口
6・・・ペレット状樹脂体
7・・・容器
8・・・圧縮気体発生源
9・・・プラスチック加工機
Claims (5)
- 容器(7)内に収納されたペレット(6)を、圧縮気体によって輸送管(3)を通じて所定の場所(9)へ輸送するために使用されるペレットローダーにおいて、
エジェクター部(1)と、
圧縮気体発生源(8)と、
前記圧縮気体発生源(8)に一端が接続され、他端が前記エジェクター部(1)の噴射ノズル(11)に接続されて、前記噴射ノズル(11)に圧縮気体を供給する気体供給管(2)と、
前記エジェクター部(1)の吸引口(12)に一端が接続されて前記吸引口(12)からのび、他端部が前記ペレット(6)を前記エジェクター部(1)へ吸引するための吸引口(40)を有し、この吸引口(40)が、前記差込管(4)の軸方向に対して傾斜して設けられ、前記容器(7)内に差し込まれる差込管(4)と、
前記差込管(4)に沿って設けられ、一端部が前記差込管(4)の吸引口(40)に向けて開口する開口(50)を有し、他端から圧縮気体が導入される気体導入管(5)とを備え、
前記エジェクター部(1)の出口部(14)に、前記輸送管(3)が接続され、
前記気体導入管(5)からの圧縮空気が、前記気体導入管(5)の開口(50)から前記差込管(4)の吸引口(40)へ向けて噴出されるようになっていることを特徴とするペレットローダー。 - 前記圧縮気体が、乾燥された圧縮気体であることを特徴とする請求項1に記載のペレットローダー。
- 前記差込管(4)が、前記エジェクター部(1)の噴射ノズル(11)の中心(11a)に対して偏心して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のペレットローダー。
- 前記気体導入管(5)の他端が、前記気体供給管(2)に設けられた分岐部(20)に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のペレットローダー。
- 前記容器(7)が、密閉された柔軟性を有する袋状体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のペレットローダー。
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