JP3981490B2 - 誤り訂正回路 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の変調方式及び複数の符号化率の内、特定の変調方式及び符号化率を用いて符号化変調された信号を受信し、デジタルデータを復号する誤り訂正回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル伝送技術の急速な進展により、衛星放送、ケーブルテレビ、地上波放送などのデジタル放送が本格的な実用化段階に入ろうとしている。これらの放送方式では、伝送レートを上げるために、また伝送誤りを少なくするために、様々な符号化変調方式が用いられている。中でも伝送誤りを少なくするための誤り訂正符号化/復号化技術は、重要かつ高度なものとなってきている。
【0003】
従来より誤り訂正技術として広く実用化されているものにビタビ復号技術がある。以下に、ビタビ復号技術を用いた従来の誤り訂正回路について図4及び図5を用いて説明する。図4は送信側に設けられる誤り訂正符号化回路50の構成を示すブロック図である。この誤り訂正符号化回路50は、ビットデータ入力端子51、符号化率情報入力端子52、変調方式情報入力端子53、畳込み符号化回路54、パンクチュアー化回路55、マッピング回路56、キャリア信号出力端子57を含んで構成される。
【0004】
このような構成の誤り訂正符号化回路50の動作を説明する。畳込み符号化回路54は、ビットデータ入力端子51から入力されたビットデータを誤り訂正符号化し、パラレルビットデータとしてパンクチュアー化回路55へ出力する。パンクチュアー化回路55はパラレルビットデータを、符号化率情報入力端子52から入力された符号化率情報に応じて間引き、パンクチュアードデータとしてマッピング回路56へ出力する。マッピング回路56はパンクチュアードデータを、変調方式情報入力端子53から入力された変調方式情報に応じてキャリア変調マッピングし、I軸データとQ軸データの組からなるキャリア信号としてキャリア信号出力端子57に出力する。
【0005】
図5は、受信側に設けられ、誤り訂正符号化回路50に対応する従来の誤り訂正回路60の構成を示すブロック図である。この誤り訂正回路60は、キャリア信号入力端子11、変調方式情報入力端子12、符号化率情報入力端子13、デマッピング回路14、メトリック変換回路45、デパンクチュアー化回路16、ビタビ復号回路17、復号データ出力端子18を含んで構成される。
【0006】
このような構成の誤り訂正回路60の動作を説明する。デマッピング回路14は、キャリア信号入力端子11から入力されたキャリア信号を、変調方式情報入力端子12から入力された変調方式情報に応じて復調し、復調データをメトリック変換回路45に出力する。メトリック変換回路45は、復調データを所定の量子化レベル(量子化ステップ関数)により量子化し、メトリックデータとしてデパンクチュアー化回路16に出力する。メトリックデータは、復調データの確からしさを定量化した信号であり、この値が大きい程、元のビットデータが0(又は1)に近く、小さい程、元のビットデータが1(又は0)に近いデータであることを意味する。この復調データは、例えば−8912〜0 〜+8192の範囲で表され、メトリック変換回路45で多値に量子化される。
【0007】
デパンクチュアー化回路16は、メトリックデータを符号化率情報入力端子13から入力された符号化率情報に応じて補完し、デパンクチュアードデータとしてビタビ復号回路17に出力する。ビタビ復号回路17は、デパンクチュアードデータを軟判定ビタビ復号し、復号データを復号データ出力端子18に出力する。
【0008】
図6はメトリック変換回路45の動作を説明するためのデータ相関図である(変調方式QPSK、符号化率1/2)。本図において、横軸は入力された復調データのレベル値を示し、縦軸は量子化されたメトリックデータの値を示している。入出力データの相関を定める方法としては、図6に示すような量子化ステップ関数で与えることが多い。軟判定ビタビ復号を用いた誤り訂正方式では、ビタビ復号回路17の回路規模を実用可能な範囲まで縮小するため、メトリック変換回路45における復調データの量子化は必要不可欠なものとなっている。ここでは出力となるメトリックデータは、0から7までの8値(3ビット幅)としている。
【0009】
従来の誤り訂正回路を用いた伝送方式では、多くの場合、特定の変調方式及び符号化率の組み合わせによる符号化変調が用いられる。メトリック変換回路45においては、その特定の変調方式及び符号化率の組み合わせに応じて、良好な誤り率特性が得られる最適な値が所定の量子化レベルとして与えられている。前述した図6は、変調方式としてQPSKを用い、符号化率として1/2を用いた場合に最適となるような量子化レベルを用いた際の特性図である。一般に、変調方式及び符号化率のいずれか一方又はその両方が異なる場合、変調方式及び符号化率の組み合わせに対して、最適となる量子化レベルは夫々異なることが多い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし近来、多様な放送サービスの提供や自由な番組編成のため、複数の変調方式及び複数の符号化率の内、任意の組み合わせにより広範な伝送レートが設定できる伝送方式が求められてきている。例えば日本の地上波デジタル放送方式として提案されている「地上デジタルテレビジョン放送暫定方式(案)」においては、変調方式としてDQPSK、QPSK、16QAM、64QAMの4種類が定められ、符号化率として1/2、2/3、3/4、5/6、7/8の5種類が定められ、それらの変調方式及び符号化率の任意の組み合わせによる符号化変調が行えるようになっている。符号化変調された信号はOFDMを用いて伝送される。
【0011】
これらの変調方式及び符号化率の任意の組み合わせによる符号化変調に対して、上記の従来の誤り訂正回路を適用すると、全ての符号化変調で最良のビット誤り率(BER)が得られるとはいえない。図7は、図6に示したデータ相関を用いて誤り訂正を行った結果を示すC/N値対ビット誤り率の特性図である。尚、このBERはビタビ復号回路までの特性である。図7に示すように、曲線aは変調方式がQPSK、符号化率が1/2の場合の特性図である。曲線bは変調方式が16QAM、符号化率が3/4の場合の特性図である。曲線cは変調方式が64QAM、符号化率が7/8の場合の特性図である。
【0012】
前述した図6は、変調方式がQPSK、符号化率が1/2の場合に、BERが最適となるような量子化レベルを用いたものである。このため、曲線aにおいてはC/N値が5以上で良好なBERの特性が得られている。しかし、これと同一の量子化レベルを用いて16QAMや64QAMの復調を行うと、曲線b,cに示すようにC/N値が5以上〜10の間でもBERが0.5〜0.1となって、使用に耐え難いものとなる。これは、夫々の符号化変調で最適な量子化レベルを用いて誤り訂正を行っていないために生じる問題点といえる。
【0013】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、複数の変調方式及び複数の符号化率の内、任意の組み合わせを用いて符号化変調されて送出された信号を受信する場合に、変調方式及び符号化率の組み合わせの変更、あるいは変調方式又は符号化率の切替えに関わりなく、常に安定して良好な誤り率が得られる誤り訂正回路を実現することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願の発明は、所定の一ないし複数の符号化率でパンクチュアード畳込み符号化され、所定の一ないし複数の変調方式でキャリア変調マッピングされて送出されたキャリア信号を受信し、誤り訂正復号を行う誤り訂正回路であって、受信した前記キャリア信号を伝送された変調方式に応じて復調し、復調データに変換するデマッピング回路と、前記復調データを量子化し、メトリックデータに変換するメトリック変換回路と、前記メトリックデータを伝送された符号化率に応じて補完し、デパンクチュアードデータとして出力するデパンクチュアー化回路と、前記デパンクチュアードデータをビタビ復号し、復号データを出力するビタビ復号回路と、を具備し、前記メトリック変換回路は、前記復調データを伝送された変調方式及び符号化率の組み合わせに応じた量子化レベルにより量子化し、メトリックデータとして出力することを特徴とする。
ここで前記メトリック変換回路は、前記復調データを多値メトリックデータに変換する関数を量子化ステップ関数とするとき、伝送された変調方式及び符号化率の組合せに応じて前記量子化ステップ関数の勾配を切り替えるようにしてもよい。
ここで前記メトリック変換回路は、前記復調データを多値メトリックデータに変換する関数を量子化ステップ関数とし、伝送された変調方式及び符号化率の組合せによって決定される伝送容量を許容伝送容量とするとき、前記許容伝送容量が大きい場合には、前記量子化ステップ関数の勾配を大きくし、前記許容伝送容量が小さい場合には、前記量子化ステップ関数の勾配を小さくするようにしてもよい。
【0015】
本願の発明は、所定の符号化率で畳込み符号化され、所定の一ないし複数の変調方式でキャリア変調マッピングされて送出されたキャリア信号を受信し、誤り訂正復号を行う誤り訂正回路であって、受信した前記キャリア信号を伝送された変調方式に応じて復調し、復調データに変換するデマッピング回路と、前記復調データを量子化し、メトリックデータに変換するメトリック変換回路と、前記メトリックデータをビタビ復号し、復号データを出力するビタビ復号回路と、を具備し、前記メトリック変換回路は、前記復調データを伝送された変調方式に応じた量子化レベルにより量子化し、メトリックデータとして出力することを特徴とする。
ここで前記メトリック変換回路は、前記復調データを多値メトリックデータに変換する関数を量子化ステップ関数とするとき、伝送された変調方式に応じて前記量子化ステップ関数の勾配を切り替えるようにしてもよい。
ここで前記メトリック変換回路は、前記復調データを多値メトリックデータに変換する関数を量子化ステップ関数とし、伝送された変調方式によって決定される伝送容量を許容伝送容量とするとき、前記許容伝送容量が大きい場合には、前記量子化ステップ関数の勾配を大きくし、前記許容伝送容量が小さい場合には、前記量子化ステップ関数の勾配を小さくするようにしてもよい。
【0016】
本願の発明は、所定の一ないし複数の符号化率でパンクチュアード畳込み符号化され、所定の変調方式でキャリア変調マッピングされて送出されたキャリア信号を受信し、誤り訂正復号を行う誤り訂正回路であって、受信した前記キャリア信号を伝送された変調方式に応じて復調し、復調データに変換するデマッピング回路と、前記復調データを量子化し、メトリックデータに変換するメトリック変換回路と、前記メトリックデータを伝送された符号化率に応じて補完し、デパンクチュアードデータとして出力するデパンクチュアー化回路と、前記デパンクチュアードデータをビタビ復号し、復号データを出力するビタビ復号回路と、を具備し、前記メトリック変換回路は、前記復調データを伝送された符号化率に応じた量子化レベルにより量子化し、メトリックデータとして出力することを特徴とする。
ここで前記メトリック変換回路は、前記復調データを多値メトリックデータに変換する関数を量子化ステップ関数とするとき、伝送された符号化率に応じて前記量子化ステップ関数の勾配を切り替えるようにしてもよい。
ここで前記メトリック変換回路は、前記復調データを多値メトリックデータに変換する関数を量子化ステップ関数とし、伝送された符号化率によって決定される伝送容量を許容伝送容量とするとき、前記許容伝送容量が大きい場合には、前記量子化ステップ関数の勾配を大きくし、前記許容伝送容量が小さい場合には、前記量子化ステップ関数の勾配を小さくするようにしてもよい
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態における誤り訂正回路について図面を参照しつつ説明する。なお受信側の誤り訂正回路に対して送信側に設けられる誤り訂正符号化回路については、図4に示すものと同じ構成とし、それらの説明は省略する。
【0018】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における誤り訂正回路の構成を示すブロック図であり、図5と同一部分は同一の符号を付けて説明する。この誤り訂正回路10Aは、キャリア信号入力端子11、変調方式情報入力端子12、符号化率情報入力端子13、デマッピング回路14、メトリック変換回路15、デパンクチュアー化回路16、ビタビ復号回路17、復号データ出力端子18を含んで構成される。
【0019】
デマッピング回路14はキャリア入力端子11を介して受信したキャリア信号を、変調方式情報入力端子12を介して入力された変調方式に応じて復調し、復調データに変換する回路である。メトリック変換回路15は変調方式情報入力端子12を介して入力された変調方式と、符号化率情報入力端子13を介して入力された符号化率との組み合わせに応じて、復調データの量子化レベルを変えて量子化し、メトリックデータに変換する回路である。本実施の形態のメトリック変換回路15では、復調データを多値メトリックデータに変換する関数を量子化ステップ関数とし、伝送された変調方式及び符号化率の組合せによって決定される伝送容量を許容伝送容量とするとき、許容伝送容量が増加する場合には、量子化ステップ関数の勾配を大きくし、許容伝送容量が減少する場合には、量子化ステップ関数の勾配を小さくするようにしている。
【0020】
デパンクチュアー化回路16はメトリックデータを符号化率情報入力端子13を介して入力された符号化率に応じて補完し、デパンクチュアードデータとして出力する回路である。ビタビ復号回路17はデパンクチュアードデータをビタビ復号し、復号データを出力する回路である。
【0021】
このような構成の誤り訂正回路の動作について説明する。デマッピング回路14は、入力されたキャリア信号を変調方式情報に応じて復調し、復調データとしてメトリック変換回路15へ出力する。メトリック変換回路15は、復調データを変調方式情報及び符号化率情報の組み合わせに応じた量子化レベルにより量子化し、メトリックデータとしてデパンクチュアー化回路16に出力する。デパンクチュアー化回路16は、符号化率情報に応じてメトリックデータを補完し、デパンクチュアードデータとしてビタビ復号回路17に出力する。ビタビ復号回路17は、デパンクチュアードデータを軟判定ビタビ復号し、復号データを復号データ出力端子18に出力する。
【0022】
図8は上記したメトリック変換回路15の動作を説明するデータ相関図である。図8において折線aは、変調方式がQPSKであり、符号化率が1/2の場合に最適となるような量子化ステップ関数を用いたときのデータ相関図である。折線bは変調方式が16QAM、符号化率が3/4の場合に最適となるような量子化ステップ関数を用いたときのデータ相関図である。折線cは変調方式が64QAM、符号化率が7/8の場合に最適となるような量子化ステップ関数を用いたときのデータ相関図である。尚、図に示した以外の変調方式及び符号化率の組み合わせについては図示を省略する。
【0023】
図9は、図8に示したデータ相関を用いて誤り訂正を行った結果を示すC/N値対ビット誤り率(BER)の特性図である。図9において、曲線aは変調方式がQPSK、符号化率が1/2の場合の特性を示し、曲線bは変調方式が16QAM、符号化率が3/4の場合の特性を示し、曲線cは変調方式が64QAM、符号化率が7/8の場合の特性を示している。16QAMでは例えばC/N値が10の場合、従来が図7に示すようにBERが0.1であるのに対し、本実施の形態ではBERが0.05に改善されていることが判る。また64QAMでは例えばC/N値が20の場合、従来のBERが0.01を越えるのに対し、本実施の形態ではBERが0.0002に大幅に改善されていることが判る。
【0024】
以上のように本実施の形態によれば、複数の変調方式及び複数の符号化率の任意の組み合わせを用いて符号化変調され送出されたとき、誤り訂正回路で信号を受信して復号する場合に、メトリック変調回路15は伝送された変調方式及び符号化率の組み合わせに応じた量子化ステップ関数を用いて量子化するようにしている。こうすると、変調方式や符号化率の変更又は切替えが生じた場合にも、常に安定して良好な誤り率を得ることができる。
【0025】
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2における誤り訂正回路について説明する。図2は本実施の形態における誤り訂正回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一部分は同一の符号を付けて詳細な説明は省略する。この誤り訂正回路10Bは、キャリア信号入力端子11、変調方式情報入力端子12、符号化率情報入力端子13、デマッピング回路14、メトリック変換回路25、デパンクチュアー化回路16、ビタビ復号回路17、復号データ出力端子18を含んで構成される。
【0026】
本実施の形態のメトリック変換回路25は、特定の符号化率を用いて伝送された場合、変調方式によって決定される伝送容量を許容伝送容量とするとき、許容伝送容量が増加する場合には、量子化ステップ関数の勾配を大きくし、許容伝送容量が減少する場合には、量子化ステップ関数の勾配を小さくするものである。このような前提は、実施の形態1では、地上波デジタル放送で任意の変調方式と任意の符号化率の組み合せが設定されることを想定したことに対し、本実施の形態では複数の変調方式が用いられ、夫々の変調方式に対する符号化率が特定されている場合を想定しているからである。
【0027】
このような構成の誤り訂正回路10Bの動作について説明する。デマッピング回路14は、キャリア信号入力端子11から入力されたキャリア信号を、変調方式情報に応じて復調し、復調データをメトリック変換回路25に出力する。メトリック変換回路25は、復調データを変調方式情報に応じた量子化ステップ関数を用いて量子化し、メトリックデータをデパンクチュアー化回路16に出力する。デパンクチュアー化回路16は、メトリックデータを符号化率情報に応じて補完し、デパンクチュアードデータをビタビ復号回路17へ出力する。ビタビ復号回路17は、デパンクチュアードデータを軟判定ビタビ復号し、復号データを復号データ出力端子18に出力する。
【0028】
本実施の形態によれば、伝送された変調方式に応じた量子化ステップ関数を用いて量子化することにより、変調方式の変更もしくは切替えが生じた場合にも、常に安定して良好な誤り率を得ることができる。
【0029】
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3における誤り訂正回路について説明する。図3は本実施の形態における誤り訂正回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一部分は同一の符号を付けて詳細な説明は省略する。この誤り訂正回路10Cは、キャリア信号入力端子11、変調方式情報入力端子12、符号化率情報入力端子13、デマッピング回路14、メトリック変換回路35、デパンクチュアー化回路16、ビタビ復号回路17、復号データ出力端子18を含んで構成される。
【0030】
本実施の形態のメトリック変換回路35は、特定の変調方式を用いて伝送された場合、符号化率によって決定される伝送容量を許容伝送容量とするとき、許容伝送容量が増加する場合には、量子化ステップ関数の勾配を大きくし、許容伝送容量が減少する場合には、量子化ステップ関数の勾配を小さくするものである。このような前提は、複数の符号化率が用いられ、夫々の符号化率に対する変調方式が特定されている場合を想定しているからである。
【0031】
このような構成の誤り訂正回路10Cの動作について説明する。デマッピング回路14は、キャリア信号入力端子11から入力されたキャリア信号を変調方式情報に応じて復調し、復調データをメトリック変換回路35に出力する。メトリック変換回路35は、復調データを符号化率情報に応じた量子化ステップ関数を用いて量子化し、メトリックデータをデパンクチュアー化回路16に出力する。デパンクチュアー化回路16は、メトリックデータを符号化率情報に応じて補完し、デパンクチュアードデータをビタビ復号回路17に出力する。ビタビ復号回路17は、デパンクチュアードデータを軟判定ビタビ復号し、復号データを復号データ出力端子18に出力する。
【0032】
本実施の形態によれば、伝送された符号化率に応じた量子化ステップ関数を用いて量子化することにより、符号化率の変更又は切替えが生じた場合にも、常に安定して良好な誤り率を得ることができる。
【0033】
ここで所定のBERを得るべく、複数の変調方式(コンスタレーションを示すMAP)と、複数の符号化率(CR)とを組み合せ、C/Nの値を変化させたとき、シミュレーションで用いた量子化ステップ関数の特性を図10に示す。ここでは、目安とするBERをX・exp−4のオーダ(0<X<10)とし、量子化ステップ関数をゲインを用いて表現する。尚、ここで用いたゲインとは、図8に示すように、量子化ステップ関数の平均勾配とする。図10に示す一例として、符号化率が1/2のQPSKと、符号化率が3/4の16QAMと、符号化率が7/8の64QAMとを比較すると、量子化ステップ関数の平均勾配が、夫々0.0008、0.0022、0.0052となる。このように許容伝送容量が増加すると、量子化ステップ関数の平均勾配を大きくすれば良いことが判る。但し、変調方式によって所定のBERが確保されるC/N値は異なる。これは図9を見ても明らかである。
【0034】
さて、実施の形態1から実施の形態3に示した誤り訂正回路のいずれにおいて、デマッピング回路14がビットデインターリーブ回路を含む構成であってもよい。このとき送信側の誤り訂正符号化回路のマッピング回路56は、ビットインターリーブ回路を含む構成となる。このような構成によれば、伝送路におけるバースト誤りを拡散することができ、ビタビ復号による誤り率特性を更に向上することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、複数の変調方式及び複数の符号化率の任意の組み合わせの内、いずれかを用いて符号化変調され送出された信号を受信し復号する誤り訂正回路において、伝送された変調方式及び符号化率の組み合わせに応じた量子化レベルを用いて量子化することにより、変調方式あるいは符号化率の変更もしくは切替えが生じた場合にも、常に安定して良好な誤り率特性を得ることに優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における誤り訂正回路の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態2における誤り訂正回路の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態3における誤り訂正回路の構成を示すブロック図である。
【図4】誤り訂正符号化回路の構成を示すブロック図である。
【図5】従来の誤り訂正回路の構成を示すブロック図である。
【図6】従来例のメトリック変換回路の動作を示すデータ相関図である。
【図7】図6に示したデータ相関を用いて誤り訂正を行った際のC/N値対ビット誤り率の特性図である。
【図8】本実施の形態のメトリック変換回路の動作を示すデータ相関図である。
【図9】図8に示したデータ相関を用いて誤り訂正を行った際のC/N値対ビット誤り率の特性図である。
【図10】任意の変調方式と符号化率とを組み合わせた場合の、量子化ステップ関数(ゲイン)とBER及びC/N値との関係を示すシミュレーション結果である。
【符号の説明】
10A,10B,10C,60 誤り訂正回路
11 キャリア信号入力端子
12 変調方式情報入力端子
13 符号化率情報入力端子
14 デマッピング回路
15,25,35 メトリック変換回路
16 デパンクチュアー化回路
17 ビタビ復号回路
18 復号データ出力端子
50 誤り訂正符号化回路
51 ビットデータ入力端子
52 符号化率情報入力端子
53 変調方式情報入力端子
54 畳込み符号化回路
55 パンクチュアー化回路
56 マッピング回路
57 キャリア信号出力端子

Claims (9)

  1. 所定の一ないし複数の符号化率でパンクチュアード畳込み符号化され、所定の一ないし複数の変調方式でキャリア変調マッピングされて送出されたキャリア信号を受信し、誤り訂正復号を行う誤り訂正回路であって、
    受信した前記キャリア信号を伝送された変調方式に応じて復調し、復調データに変換するデマッピング回路と、
    前記復調データを量子化し、メトリックデータに変換するメトリック変換回路と、
    前記メトリックデータを伝送された符号化率に応じて補完し、デパンクチュアードデータとして出力するデパンクチュアー化回路と、
    前記デパンクチュアードデータをビタビ復号し、復号データを出力するビタビ復号回路と、を具備し、
    前記メトリック変換回路は、
    前記復調データを伝送された変調方式及び符号化率の組み合わせに応じた量子化レベルにより量子化し、メトリックデータとして出力することを特徴とする誤り訂正回路。
  2. 前記メトリック変換回路は、
    前記復調データを多値メトリックデータに変換する関数を量子化ステップ関数とするとき、伝送された変調方式及び符号化率の組合せに応じて前記量子化ステップ関数の勾配を切り替えることを特徴とする請求項1記載の誤り訂正回路。
  3. 前記メトリック変換回路は、
    前記復調データを多値メトリックデータに変換する関数を量子化ステップ関数とし、伝送された変調方式及び符号化率の組合せによって決定される伝送容量を許容伝送容量とするとき、前記許容伝送容量が大きい場合には、前記量子化ステップ関数の勾配を大きくし、前記許容伝送容量が小さい場合には、前記量子化ステップ関数の勾配を小さくすることを特徴とする請求項1記載の誤り訂正回路。
  4. 所定の符号化率で畳込み符号化され、所定の一ないし複数の変調方式でキャリア変調マッピングされて送出されたキャリア信号を受信し、誤り訂正復号を行う誤り訂正回路であって、
    受信した前記キャリア信号を伝送された変調方式に応じて復調し、復調データに変換するデマッピング回路と、
    前記復調データを量子化し、メトリックデータに変換するメトリック変換回路と、
    前記メトリックデータをビタビ復号し、復号データを出力するビタビ復号回路と、を具備し、
    前記メトリック変換回路は、
    前記復調データを伝送された変調方式に応じた量子化レベルにより量子化し、メトリックデータとして出力することを特徴とする誤り訂正回路。
  5. 前記メトリック変換回路は、
    前記復調データを多値メトリックデータに変換する関数を量子化ステップ関数とするとき、伝送された変調方式に応じて前記量子化ステップ関数の勾配を切り替えることを特徴とする請求項4記載の誤り訂正回路。
  6. 前記メトリック変換回路は、
    前記復調データを多値メトリックデータに変換する関数を量子化ステップ関数とし、伝送された変調方式によって決定される伝送容量を許容伝送容量とするとき、前記許容伝送容量が大きい場合には、前記量子化ステップ関数の勾配を大きくし、前記許容伝送容量が小さい場合には、前記量子化ステップ関数の勾配を小さくすることを特徴とする請求項4記載の誤り訂正回路。
  7. 所定の一ないし複数の符号化率でパンクチュアード畳込み符号化され、所定の変調方式でキャリア変調マッピングされて送出されたキャリア信号を受信し、誤り訂正復号を行う誤り訂正回路であって、
    受信した前記キャリア信号を伝送された変調方式に応じて復調し、復調データに変換するデマッピング回路と、
    前記復調データを量子化し、メトリックデータに変換するメトリック変換回路と、
    前記メトリックデータを伝送された符号化率に応じて補完し、デパンクチュアードデータとして出力するデパンクチュアー化回路と、
    前記デパンクチュアードデータをビタビ復号し、復号データを出力するビタビ復号回路と、を具備し、
    前記メトリック変換回路は、
    前記復調データを伝送された符号化率に応じた量子化レベルにより量子化し、メトリックデータとして出力することを特徴とする誤り訂正回路。
  8. 前記メトリック変換回路は、
    前記復調データを多値メトリックデータに変換する関数を量子化ステップ関数とするとき、伝送された符号化率に応じて前記量子化ステップ関数の勾配を切り替えることを特徴とする請求項7記載の誤り訂正回路。
  9. 前記メトリック変換回路は、
    前記復調データを多値メトリックデータに変換する関数を量子化ステップ関数とし、伝送された符号化率によって決定される伝送容量を許容伝送容量とするとき、前記許容伝送容量が大きい場合には、前記量子化ステップ関数の勾配を大きくし、前記許容伝送容量が小さい場合には、前記量子化ステップ関数の勾配を小さくすることを特徴とする請求項7記載の誤り訂正回路。
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