JP3979180B2 - 自動車用ガイドストローク構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車の前面衝突時に乗員の膝を保護するための自動車用インストルメントパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車の前面衝突時に乗員の膝を保護するための自動車用インストルメントパネルとしては、例えば、特許第3104729号乃至特許第3104732号がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、自動車の前面衝突時に乗員の膝がインストルメントパネルに搭載されてなるナビゲーションユニットなどのユニットにぶつかっても、取付ブラケットから外れるなど、乗員への反力を抑制することが好ましいものの、原価が高騰してしまうおそれがある。
【0004】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、乗員への反力を安価な手段で抑制できる自動車用インストルメントパネルを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、車両前側端部が車室内の前側に配された車体に固定されてなると共に車両後側端部が着座乗員による二次衝突荷重によって挫屈可能なるように形成されてなる取付ブラケットと、該取付ブラケットの車両後側端部に固定されてなるニープロテクタを介して支持されてなるユニットとより、少なくとも、構成されてなり、
前記取付ブラケットの挫屈に伴う前記ユニット前端部の回動軌跡上となる位置に配してなる空調ダクトを脆弱な材料よりなることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、ユニットに入力された乗員による二次衝突荷重によって、取付ブラケットの後側端部が挫屈変形して、ユニットが回動する際に、周辺部品が密集するインストルメントパネル内において、前記ユニット前端部の回動軌跡上に配置されてなる空調ダクトが脆弱な材料よりなるので、前記ユニットのスムーズな回動が可能となり、衝撃エネルギーの吸収効率が著しく向上する。また、ニープロテクタ及びユニットが移動でき得るので、前記ユニットの支持部が簡単になり、抑制手段が不用な分安価になる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記ユニットの自動車の後面側が、乗員の膝からの入力を受け得る位置に配してしてなることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、ユニットを乗員の膝による衝撃エネルギーの入力部として有効に利用できる。換言すると、ユニットの自動車の後面側がニープロテクタとして機能できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な一実施形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
【0012】
符号1は、自動車用ガイドストローク構造で、該自動車用ガイドストローク構造1は、車室内2に配された「車体」であるステアリングメンバー3に自動車7の前側端部4a側がボルト5,ナット6により固定されてなると共に自動車7の後側端部4bが挫屈可能なる鉄板製の取付ブラケット4と、該取付ブラケット4の自動車7の後側端部4bに固定されてなる左右対称のニープロテクタ8と、該ニープロテクタ8間にボルト5,ナット(図示省略)により支持されてなる「ユニット」であるナビゲーションユニット9とより構成されてなる。
【0013】
前記取付ブラケット4は、側方から見ると逆V字形をなし、後側RRから見ると略I字形をなしていて、助手席に着座した乗員10を中心にした左右に適宜離間しており、形状も左右対称なるように形成されている。該取付ブラケット4,4それぞれに支持されたニープロテクタ8、8間に配されてなる前記ナビゲーションユニット9の自動車7の後面9a側は、前記乗員10の膝10aからの入力を受け得る位置に配してしてなる。
【0014】
符号11は、インストルメントパネルで、パネル本体12と、エアバッグモジュール13と、グローブボックス14と、ハーネス16とよりなり、前記ナビゲーションユニット9の回動軌跡中に空間15を形成してなる。
【0015】
符号17は、空調ユニットで、フロントデフグリル18と、サイドデフノズル19と、ダクト20とがそれぞれ連通されてなる。
【0016】
かかる構成の自動車用ガイドストローク構造1を搭載した自動車7が前面衝突を起こすと、前記乗員10に二次衝突荷重が加わり、その膝10aがインストルメントパネル11のグローブボックス14にぶつかると、符号10bで示す位置まで膝10aが侵入することになる。この符号10bの位置は、前記乗員10の大腿部荷重と膝10aから入力されるエネルギー量によって算出されるニープロテクタ8の必要ストロークに応じて設定される最もインストルメントパネル11内に侵入した際の脚部の位置である。
【0017】
符号21は、膝10aがインストルメントパネル11内に侵入している方向性を示している。前記乗員10の膝10aは、グローブボックス14に接触後、膝10aの侵入領域に設置されているナビゲーションユニット9を自動車7の前側FRに押し込み始め、取付ブラケット4の後側端部4bを図4に示す最大位置まで挫屈させることで、ニープロテクタ8を移動させ、膝10aから入力される衝撃エネルギーは、取付ブラケット4の後側端部4bの挫屈により吸収される。
【0018】
この時、ニープロテクタ8が極めて剛性の高い形状とすることで、ナビゲーションユニット9は、ニープロテクタ8との相対位置を変更することなく、取付ブラケット4を中心に移動可能である。この回動軌跡中に空調ダクト20が存在するが、該空調ダクト20は、極めて剛性の低い材料により形成されているため、潰れるか、或いは接続部から外れるので、ナビゲーションユニット9の移動が空調ダクト20によって妨げられることはない。
【0019】
以上説明したように、この実施形態によれば、ニープロテクタ8に入力された前記乗員10の膝10aによる荷重により、取付ブラケット4の変形で、ニープロテクタ8及びナビゲーションユニット9が移動でき得るので、前記ナビゲーションユニット9の支持部が簡単になり、抑制手段が不用な分安価になる。
【0020】
また、前記ナビゲーションユニット9の自動車7の後面9a側が、前記乗員10の膝10aからの入力を受け得る位置に配してしてなるので、ナビゲーションユニット9を前記乗員10の膝10aによる衝撃エネルギーの入力部として有効に利用できる。換言すると、ナビゲーションユニット9の自動車7の後面9a側がニープロテクタ8として機能できる。
【0021】
前記ナビゲーションユニット9の回動軌跡に空間15を形成してなるので、取付ブラケット4の後側端部4bの挫屈により、ナビゲーションユニット9が回動する際に、スムーズな回動が可能となり、衝撃エネルギーの吸収効率が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な自動車の斜視図。
【図2】この発明の一実施形態に係る図1のSA−SA線に沿った断面図。
【図3】図2の要部の斜視図。
【図4】膝からの入力後における自動車用ガイドストローク構造の断面図。
【図5】図4の要部の斜視図。
【符号の説明】
1 自動車用ガイドストローク構造
2 車室内
3 「車体」であるステアリングメンバー
4 取付ブラケット
4a 取付ブラケットの前側端部
4b 取付ブラケットの後側端部
7 自動車
8 ニープロテクタ
9 「ユニット」であるナビゲーションユニット
10 乗員
10a 乗員の膝
11 インストルメントパネル
15 ナビゲーションユニットの回動軌跡中の空間
UP 上側
LWR 下側
FR 前側
RR 後側
Claims (2)
- 車両前側端部が車室内の前側に配された車体に固定されてなると共に車両後側端部が着座乗員による二次衝突荷重によって挫屈可能なるように形成されてなる取付ブラケットと、該取付ブラケットの車両後側端部に固定されてなるニープロテクタを介して支持されてなるユニットとより、少なくとも、構成されてなり、
前記取付ブラケットの挫屈に伴う前記ユニット前端部の回動軌跡上となる位置に配してなる空調ダクトを脆弱な材料よりなることを特徴とする自動車用インストルメントパネル。 - 請求項1に記載の自動車用インストルメントパネルであって、
前記ユニットの自動車の後面側が、乗員の膝からの入力を受け得る位置に配してしてなることを特徴とする自動車用インストルメントパネル。
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2002
- 2002-05-20 JP JP2002144527A patent/JP3979180B2/ja not_active Expired - Lifetime
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